JP3226175U - 小物入れ - Google Patents
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Abstract
【課題】2種類以上の小物を収容するだけでなく、複数個の容器を種々の形状に配置したり、分解して容易に洗浄できる、などのさまざまな付加価値を持たせた小物入れを提供する。【解決手段】上側部分1および下側部分2の2つに分離可能に結合してなる小物入れであって、上側部分は三角筒以上の筒状であり、仕切り板12によって少なくとも2以上の収容室13、14に分割され、上側部分の上端面11の高さは収容室において異なっている。下側部分は、小物を収容する容器31を形成するとともに、永久磁石38と磁石付着性金属板の双方を内蔵し、磁石付着性金属壁に取り付け可能である。【選択図】図3
Description
本考案は小物入れに関する。以下の説明では「小物」として歯ブラシと歯間ブラシ、糸ようじを例にして説明しているが、他にも、文房具(例えば、鉛筆、万年品、ボールペン、等)、室内装飾品(例えば、生花、造花等)、その他、比較的小さな日用品(例えば、眼鏡、櫛、等)であってもよい。
この種の小物入れは古来より多数存在する。歯ブラシと歯間ブラシの入れ物だけをとってみても、例えば、特開2019-63463がある。これは、高さを異にする歯ブラシ収容部と歯間ブラシ収容部を一体化させた容器である。
前記従来技術は「歯ブラシと歯間ブラシ」とを同じ容器内に収容する点で斬新と思われるが、歯ブラシ収容部と歯間ブラシ収容部の高さを変えて一体化したというだけのものである。
本考案は単に2種類以上の小物を収容するというだけでなく、さらにさまざまな付加価値を持たせた小物入れを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本考案の小物入れは、上側部分1および下側部分2を分離可能に結合してなり、前記上側部分1は三角筒以上(三角筒、四角筒、五角筒…)の筒状であり、かつ、仕切り板12によって少なくとも2以上の収容室13,14に分割されており、さらに、前記筒状の上側部分1の上端面11の高さは前記収容室13,14において異なり、前記下側部分2は、小物を収容する容器31を形成するとともに、永久磁石38と磁石付着性金属板39の双方を内蔵していることを特徴とする。
好ましくは、前記下側部分2は内側部分3と、この内側部分3を被覆する外側部分4からなるものであり、前記内側部分3は、小物を収容する容器31を形成するとともに、前記内側部分3は永久磁石38と磁石付着性金属板39の双方を内蔵している。このとき、前記外側部分4は前記内側部分3を被覆する軟質ゴムであることが好ましい。
好ましくは、前記下側部分2の外壁が3面からなり、そのうちの1面に永久磁石38が、他の2面に磁石付着性金属板39が内蔵されている。
好ましくは、前記小物が歯ブラシTBと、歯間ブラシIBおよび/または糸ようじである。
本考案によれば、次のような効果が得られる。
(1) 本考案は、高さの異なる少なくとも2つの収容室に仕切られているので、歯ブラシと歯間ブラシや糸ようじというような大きさや高さの異なる少なくとも2種類の小物を同じ容器内に収容することができる。
(2) 容器の一側面に磁石を内蔵させることにより、壁の金属付着性表面に付着させられるだけでなく、複数個の容器をさまざまな形状(例えば、六角形状、直線状、ジグザグ状、等)に寄せ集めて配置することができる。
(3) 上下2段として構成することにより、洗うときには分解して容器内の底まで汚れをふき取ることができ、清潔を保つことができる。
(2) 容器の一側面に磁石を内蔵させることにより、壁の金属付着性表面に付着させられるだけでなく、複数個の容器をさまざまな形状(例えば、六角形状、直線状、ジグザグ状、等)に寄せ集めて配置することができる。
(3) 上下2段として構成することにより、洗うときには分解して容器内の底まで汚れをふき取ることができ、清潔を保つことができる。
以下、添付の図面に基づき、歯ブラシTBと歯間ブラシIBを例にして、本考案の小物入れの1実施例を説明する。
図1はこの小物入れの全体図である。図2に示すように、この小物入れは上側部分1と下側部分2からなり、下側部分2はさらに内側部分3と外側部分4からなる。この例では、上側部分1の高さは最高位置で約4cm、最低位置で約2.5cmであり、下側部分2の高さは約4cmである。上側部分1と下側部分2を正面視した幅はほぼ同じで、約4cmである。
1. 上側部分
上側部分1は中空の三角筒であるが、上端面11は平面ではなく、傾斜している。本例では傾斜角度は約25度である。この傾斜は収容する歯ブラシTBと歯間ブラシIBを見やすくすること、歯ブラシTBに比べて背の低い歯間ブラシIBを取り出しやすくすることが目的である。製造段階において、収容する2物品の高さに応じて傾斜角度を自由に変更することができる。例えば約5度〜50度、好ましくは約10度〜40度とすることができる。同様の目的は傾斜ではなく、階段状に高低差を設けることによっても叶えることができる。
上側部分1は中空の三角筒であるが、上端面11は平面ではなく、傾斜している。本例では傾斜角度は約25度である。この傾斜は収容する歯ブラシTBと歯間ブラシIBを見やすくすること、歯ブラシTBに比べて背の低い歯間ブラシIBを取り出しやすくすることが目的である。製造段階において、収容する2物品の高さに応じて傾斜角度を自由に変更することができる。例えば約5度〜50度、好ましくは約10度〜40度とすることができる。同様の目的は傾斜ではなく、階段状に高低差を設けることによっても叶えることができる。
図3および図4に示すように、上側部分1の内側には三角筒の2面を架橋するように仕切り板12が設けられている。この仕切り板12によって形成された大きい方の空間13には歯ブラシTBが収容され、小さい方の空間14には歯間ブラシIBや糸ようじ(図示せず)が収容されることになる。
上側部分1は合成樹脂により一体成型されている。好ましい合成樹脂としては、例えば、スチレン系ポリマー、ポリカーボネート、ポリプロピレン、硬質の熱可塑性エラストマー(例えばスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー)などの硬質で強靭な樹脂があげられる。
2−1.下側部分の内側部分
下側部分2の内側部分3は、図5に示すように、上方端部30が少しくぼみ、上側部分1との結合部が形成されている。結合は圧力をかけて押し込むだけである。上側部分1の下端には小さな突起15(図4(c))があり、内側部分3の結合部には小さなくぼみ32(図5(b))があるので、相互にはまりあって、強力な結合が完成する。
下側部分2の内側部分3は、図5に示すように、上方端部30が少しくぼみ、上側部分1との結合部が形成されている。結合は圧力をかけて押し込むだけである。上側部分1の下端には小さな突起15(図4(c))があり、内側部分3の結合部には小さなくぼみ32(図5(b))があるので、相互にはまりあって、強力な結合が完成する。
内側部分3は、図3(b)の断面図からわかるように、縦断面がV字状の容器31となっている。この容器31の底部は三角筒のそれぞれの角部に向かう補強板32により支持されている。
内側部分3の3つの側面には下端とつながる逆U字型の切込み33が設けられており、この切込み33に沿って小さな空間34が形成されている。この空間34を包囲するように、畝状突起35が左右の三角筒側板から2本伸び、さらに別の畝状突起36が1本、V字状容器31の壁側から伸びている。
このようにして形成された3つの小さな空間34に対して、1個の永久磁石板38および2個の金属板39がはめ込まれている。V字状容器31の壁側から伸びている畝状突起の先端にはL字型のストッパー37(図3(b))が設けられているので、永久磁石板38や2個の金属板39は脱落することがない。
内側部分3の材質は上側部分の材質と同じであることが経済的であって好ましいが、必要に応じて別の合成樹脂とすることもできる。
2−2. 下側部分の外側部分
下側部分の外側部分4は軟質ゴムからなり、その弾性を利用して内側部分3に被覆することが可能である。外側部分4は内側部分3を包囲するとともに柔らかで温かい手触りをもたらすものである。そのため、図7に示すように、内側部分とほぼ同じ大きさと形状を有する。図6(a)および図7(a)において、壁部および底部に見える半円状の模様のようなものは浅い隆起41,42であり、下側部分の内側部分と外側部分の摩擦抵抗を高めるものである。
下側部分の外側部分4は軟質ゴムからなり、その弾性を利用して内側部分3に被覆することが可能である。外側部分4は内側部分3を包囲するとともに柔らかで温かい手触りをもたらすものである。そのため、図7に示すように、内側部分とほぼ同じ大きさと形状を有する。図6(a)および図7(a)において、壁部および底部に見える半円状の模様のようなものは浅い隆起41,42であり、下側部分の内側部分と外側部分の摩擦抵抗を高めるものである。
外側部分4の弾性ゴムとしては、天然ゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、アクリルゴム、イソブチレンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、スルホン化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、スルホン化ポリプロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル又はその共重合体、ウレタンゴム、フッ素ゴム、シリコンゴム、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体又はその水添物、スチレン・イソプレン共重合体又はその水添物、スチレン・ブタジエンブロック共重合体又はその水添物、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体又はその水添物などの一般的なものが挙げられる。
下側部分2の内側部分3と外側部分4は、接着剤(図示せず)により一体化して密着させることが好ましい。上記のように、下側部分には永久磁石板38や金属板39を内蔵させているので、水分により腐食させないようにするためである。ゴムとプラスチックとを接合する接着剤としては、例えば、特開2008-202016が開示しているような接着剤を使用することができる。
本実施例の小物入れにおいて、三角筒の1側面に永久磁石板、残りの2側面に金属板を取り付けた場合、永久磁石板を有する1側面を磁石付着性の壁面に付着させて固定することができるのはもちろんである。そのほかに、例えば図8に示すように、6個の小物入れを相互に付着させて六角形状にしたり、直線状、ジグザグ状などに配列したりすることができる。このような使用法は、洗面所の限られたスペースの有効利用に資するだけでなく、幼児に対して歯磨きに対する興味を持たせることになるであろう。
さらに、本考案の小物入れは上下2分割されているので、容器内部が汚れたときには上側部分1と下側部分2に分解して、簡単に容器の底まで清掃することができる。
1 上側部分
11 上端面
12 仕切り板
13 空間
14 空間
15 突起
2 下側部分(内側部分3と外側部分4)
3 下側部分の内側部分
30 上方端部
31 容器
32 補強板
33 切込み
34 空間
35 畝状突起
36 畝状突起
37 ストッパー
38 永久磁石板
39 金属板
4 下側部分の外側部分
41 隆起
42 隆起
IB 歯間ブラシ
TB 歯ブラシ
11 上端面
12 仕切り板
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14 空間
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2 下側部分(内側部分3と外側部分4)
3 下側部分の内側部分
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31 容器
32 補強板
33 切込み
34 空間
35 畝状突起
36 畝状突起
37 ストッパー
38 永久磁石板
39 金属板
4 下側部分の外側部分
41 隆起
42 隆起
IB 歯間ブラシ
TB 歯ブラシ
Claims (5)
- 上側部分(1)および下側部分(2)を分離可能に結合してなる小物入れであって、
前記上側部分(1)は三角筒以上の筒状であり、かつ、仕切り板(12)によって少なくとも2以上の収容室(13,14)に分割されており、さらに、前記筒状の上側部分(1)の上端面(11)の高さは前記収容室(13,14)において異なり、
前記下側部分(2)は、小物を収容する容器(31)を形成するとともに、永久磁石(38)と磁石付着性金属板(39)の双方を内蔵していることを特徴とする小物入れ。 - 前記下側部分(2)は内側部分(3)と、この内側部分(3)を被覆する外側部分(4)からなるものであり、
前記下側部分内側部分(3)は、小物を収容する容器(31)を形成するとともに、前記内側部分(3)が前記永久磁石(38)と前記磁石付着性金属板(39)の双方を内蔵している請求項1記載の小物入れ。 - 前記下側部分外側部分(4)は前記内側部分(3)を被覆する軟質ゴムである請求項2記載の小物入れ。
- 前記下側部分(2)の外壁が3面からなり、そのうちの1面に前記永久磁石(38)が、他の2面に前記磁石付着性金属板(39)が内蔵されている請求項1〜3のいずれかに記載の小物入れ。
- 前記小物が歯ブラシ(TB)と、歯間ブラシ(IB)及び/又は糸ようじである請求項1〜4のいずれかに記載の小物入れ。
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