JP2022507946A - パネル及び電気エンドコネクタ、パネルを結合する方法、並びに、暖房システム - Google Patents

Abstract

熱提供層を有するパネルが提示されている。パネルは、パネルを隣接パネルに結合するように構成されたパネル結合手段を含む。パネルの第１及び第２反対側長手方向側部の間において少なくとも部分的に延在するエンドパネル溝が、パネルのエンドパネル結合手段内において構成されている。熱を提供するべく、電気エンドコネクタが、パネルのエンドパネル溝内において構成されている。電気エンドコネクタは、パネルの熱提供層に電気的に接続されるように構成されており、導電性材料を少なくとも部分的に含み、且つ、１つ又は複数のエンドパネル溝から少なくとも部分的に突出し、これにより、パネルの熱提供層とパネルに結合された少なくとも１つの隣接パネルの対応する熱提供層の間において電気接続を提供している。【選択図】図１

Description

本発明は、請求項１の前文において定義されているパネルに関する。又、本発明は、パネルを隣接パネルに電気的且つ機械的に結合する電気エンドコネクタ、パネルを隣接パネルに結合する方法、及び暖房システムにも関する。

以下の背景情報は、本発明の背景の説明であり、従って、これは、必ずしも、従来技術の説明ではない場合もある。

我々の時代の大きな課題の１つは、世界における全体的なエネルギー消費量を低減する、という点にある。世界の多くの地域において、住宅、アパート、事務所、店舗、工場、及び／又はその他の公的又は非公的な空間は、これらの空間内において時間を消費する人々にとって受け入れ可能な環境を提供するべく、暖房する必要がある。従って、このような暖房は、エネルギー消費量を最小限に維持するべきであると同時に、快適な温度を提供する必要がある。

床下暖房は、受け入れ可能な温度／環境を提供すると同時に、エネルギー消費量を低減するべく、使用することができる。現在、フロアをカバーするべく石及び／又はセラミックタイルが使用される際には、温水又は電気を熱源として使用する床下暖房を設置することが一般的である。又、床下暖房は、例えば、フロアをカバーするべく、パーケットフローリングなどの木製フロアが使用される際にも、使用することができる。

従来、床下暖房を提供するべく使用される熱は、フロアボードの下方のパイプ／チューブ内を流れる温水により、且つ／又は、フロアボードの下方において配置されたシート材料内の抵抗を通じて流れる電気により、生成されている。このような既知の解決策は、（特許文献１）において記述されており、この場合には、明細書において「暖房装置１と表記された」マット／シートが、「フロアカバリング１２」の下方において、即ち、実際のフロアボードの下方において、配置されている。従って、これらのパイプ／チューブ及び／又はシート材料は、木製フロアの下方において、或いは、石及び／又はセラミックタイルの下方において、配置されている。これらの従来の解決策は、熱が実際に必要とされている空間内に、即ち、木製フロアの上方の、且つ／又は、石及び／又はセラミックタイルの上方の、空間内に、熱を提供する際に、あまり効率的ではない、という欠点を有する。これは、熱が、木製フロアの下方において、或いは、石及び／又はセラミックタイルの下方において、生成され、且つ、従って、木製フロアの全体を通じて、且つ／又は、石及び／又はセラミックタイルの全体を通じて、例えば、人々が存在する空間に到達するように、即ち、暖房を要する空間に到達するように、熱を搬送する必要がある、という事実に起因している。又、生成された熱の大きな部分が、反対方向において、即ち、木製フロア或いは石及び／又はセラミックタイルから離れるように、搬送されており、これは、暖房を要する空間から離れることをも意味している。従って、このような従来の暖房システムにおいては、生成された熱の多くが失われており、従って、暖房システムは、非効率的であり、且つ、エネルギーを浪費している。

（特許文献２）において示されている従来技術の解決策においては、この代わりに、フローリングボードには、ボード内において埋め込み型の暖房フォイルが提供されており、これは、電気エネルギーが供給された際に熱を生成するように構成されている。この結果、生成された熱は、格段に効率的に、熱が必要とされている空間に提供されており、その理由は、熱が、その下方、の代わりに、実際のフローリングボード内において、生成されているからである。

但し、（特許文献２）において示されているフローリングボードは、フローリングボードに対するパワー供給に関係するいくつかの問題点を有する。フローリングボードは、フローリングボードをその他のフローリングボードと１つに機械的に結合するべく使用される迅速結合ジョイントの溝及び舌の上部に配置された電気接続手段を有する。電気接続手段は、ジョイントの溝及び舌の上部に配置されていることから、圧力がフローリングボード上において印加された際に、電気接続手段も、小さな運動を経験することになる。ジョイントの一部分、即ち、ジョイントの溝及び舌は、例えば、人物がフローリングボード上において歩行するたびに、わずかに運動している。これにより、（特許文献２）における電気接続手段は、ある程度の使用の後に、損耗した状態となる。又、場合によっては、電気接続手段の損耗の結果として、接触が失われる場合もあり、これにより、暖房機能が失われる。又、電気接続手段の損耗により、短絡が発生する場合もあり、これは、例えば、火災のリスクに起因して、危険でありうる。これらの可能な問題は、当然のことながら、特に、長い予想寿命を有するフロアの場合に、非常に残念なものである。このようなフロアは、フロアの暖房機能の誤動作に起因して、予想よりも相当に短い時間の後に交換しなければならない場合がある。

米国特許出願公開第２００８／０２１０６７９号明細書 米国特許出願公開第２００６／０２８９１４４号明細書

従って、本発明の目的は、上述の問題点及び／又は欠点のうちの少なくともいくつかを解決するパネル、電気エンドコネクタ、方法、及び暖房システムを提供する、という点にある。

この目的は、請求項１の特徴付け部分による上述のパネルによって実現されている。パネルは、本開示においては、パネルと、パネルを隣接パネルに結合するべくパネルに取り付けられる／装着される電気エンドコネクタと、を有するパネル組立体に対応するものと理解されたい。

パネル／パネル組立体は、
－ベース層と、
－ベース層に装着される熱提供層であって、熱が電気エネルギーによって生成される、熱提供層と、
－熱提供層に装着されるカバリング層と、
－パネルを隣接パネルに結合するべく構成された、それぞれ、第１及び第２長手方向パネル結合手段を含む、第１及び第２反対側長手方向側部と、
－パネルを隣接パネルに結合するべく構成された、それぞれ、第１及び第２エンドパネル結合手段を含む、第１及び第２反対側エンド側部と、
を含み、
－第１及び第２エンドパネル結合手段は、それぞれ、第１及び第２エンドパネル溝を含み、第１及び第２エンドパネル溝は、少なくとも部分的に、第１及び第２反対側長手方向側部の間において延在しており、
－少なくとも１つの電気エンドコネクタは、第１及び第２エンドパネル結合手段の第１及び第２エンドパネル溝の１つ又は複数のもの内において配置されており、少なくとも１つの電気エンドコネクタは、第１及び第２エンド部分と、第１及び第２エンド部分の間において配置された少なくとも部分的に弾性を有する部分と、を含み、少なくとも部分的に弾性を有する部分は、導電性材料を少なくとも部分的に含み、且つ、第１及び第２エンドパネル結合手段の１つ又は複数から少なくとも部分的に突出し、これにより、パネルの熱提供層とパネルに結合された少なくとも１つの隣接パネルの対応する熱提供層の間において電気接続を提供していることを特徴としている。

従って、第１及び第２エンドパネル結合手段は、それぞれ、第１及び第２エンドパネル溝を含み、第１及び第２エンドパネル溝は、第１及び第２反対側長手方向側部の間において少なくとも延在しており、且つ、少なくとも１つの電気エンドコネクタは、第１及び第２エンドパネル溝の１つ又は複数内において配置されている。

本発明の一実施形態によれば、少なくとも１つの電気エンドコネクタの少なくとも部分的に弾性を有する部分は、その緩和された状態において第１及び第２エンドパネル溝の１つ又は複数から少なくとも部分的に突出するように構成されている。

本発明の一実施形態によれば、少なくとも部分的に弾性を有する部分は、少なくとも１つの電気エンドコネクタの少なくとも部分的に弾性を有する部分の幅Ｗ_{end_con}よりも少なくとも部分的に突出するように構成されている。

本発明の一実施形態によれば、少なくとも１つの電気エンドコネクタの少なくとも部分的に弾性を有する部分は、パネルが隣接パネルに結合された際に、隣接パネルの第１及び第２エンドパネル結合手段の少なくとも１つにより、第１及び第２エンドパネル溝の少なくとも１つ内に押圧されるように構成されている。

本発明の一実施形態によれば、少なくとも１つの電気エンドコネクタの少なくとも部分的に弾性を有する部分は、パネルが隣接パネルに結合された際に、隣接パネルの第１及び第２エンドパネル溝の少なくとも１つ内に緩和することにより、その緩和された状態に緩和するように、即ち、その緩和された状態に向かって少なくとも部分的に戻るように、構成されている。

本発明の一実施形態によれば、少なくとも１つの電気エンドコネクタの少なくとも部分的に弾性を有する部分は、隣接パネルの第１及び第２エンドパネル溝の少なくとも１つ内にスナップ結合され、これにより、パネルを隣接パネルに機械的にロックするように構成されている。

本発明の一実施形態によれば、第１及び第２エンドパネル溝は、少なくとも１つの電気エンドコネクタの少なくとも部分的に弾性を有する部分の高さＨ_{end_con}に基本的に等しい高さＨ_{end_groove}を有しており、即ち、Ｈ_{end_groove}＝Ｈ_{end_con}である。

本発明の一実施形態によれば、第１及び第２エンドパネル溝の少なくとも１つは、基本的に少なくとも１つの電気エンドコネクタの少なくとも部分的に弾性を有する部分の幅Ｗ_{end_con}以上である第１深さＤ_{end_groove1}を有しており、即ち、Ｄ_{end_groove1}≧Ｗ_{end_con}である。

本発明の一実施形態によれば、第１及び第２エンドパネル溝の少なくとも１つは、少なくとも１つの電気エンドコネクタの少なくとも部分的に弾性を有する部分の幅Ｗ_{end_con}よりも小さい第２深さＤ_{end_groove2}を有しており、即ち、Ｄ_{end_groove2}＜Ｗ_{end_con}である。

本発明の一実施形態によれば、少なくとも１つの電気エンドコネクタの少なくとも部分的に弾性を有する部分は、第１及び第２導電性舌を含む。

本発明の一実施形態によれば、少なくとも部分的に弾性を有する部分の第１及び第２導電性舌は、パネルの熱提供層との間の、且つ、パネルに結合された隣接パネルの対応する熱提供層との間の、電気接触状態となるように構成されている。

本発明の一実施形態によれば、パネルの熱提供層は、第１及び第２エンドパネル溝の少なくとも１つに隣接した第１及び第２導電性部分を含む。

本発明の一実施形態によれば、少なくとも部分的に弾性を有する部分の第１及び第２導電性舌は、パネルの熱提供層の、それぞれ、第１及び第２導電部分との間の、且つ、パネルに結合された隣接パネルの対応する熱提供層の、それぞれ、対応する第１及び第２導電部分との間の、電気接触状態となるように構成されている。

本発明の一実施形態によれば、第１及び第２導電性舌は、少なくとも部分的に波形状に形成されている。

本発明の一実施形態によれば、少なくとも１つのエンドコネクタの少なくとも部分的に弾性を有する部分は、第２エンド部分に対して、よりも、第１エンド部分に対して、相対的に近接するように構成されており、或いは、この逆も又真である。

本発明の一実施形態によれば、少なくとも１つのエンドコネタクは、長さＬを有しており、且つ、少なくとも１つの電気エンドコネクタの少なくとも部分的に弾性を有する部分の最も突出する部分は、第１及び第２エンド部分の少なくとも１つから第１長さＬ１において配置されるように構成されており、この場合に、第１長さＬ１と長さＬの間の比率は、
０．５＜Ｌ１／Ｌ＜０．１５、
０．４＜Ｌ１／Ｌ＜０．２、及び、
Ｌ１／Ｌ＝０．３、
という群における１つである。

本発明の一実施形態によれば、少なくとも１つの電気エンドコネクタの少なくとも部分的に弾性を有する部分は、弾性材料を含む。

本発明の一実施形態によれば、少なくとも１つの電気エンドコネクタの少なくとも部分的に弾性を有する部分は、互いに弾性的に接続された第１及び第２部分を含む。

本発明の一実施形態によれば、少なくとも部分的に弾性を有する部分の第１及び第２部分は、
スプリングジョイント、
弾性部材、
という群のうちの少なくとも１つによって互いに弾性的に接続されている。

本発明の一実施形態によれば、少なくとも部分的に弾性を有する部分の第１及び第２部分の少なくとも１つは、弾性材料を含む。

本発明の一実施形態によれば、少なくとも部分的に弾性を有する部分の第１及び第２部分は、それぞれ、第１及び第２導電性舌を含む。

本発明の一実施形態によれば、少なくとも第１及び第２長手方向溝は、ベース層内において、第１エンド側部から第２エンド側部まで、且つ、熱提供層に対向するように、構成されており、少なくとも第１及び第２長手方向溝は、それぞれ、第１及び第２長手方向側部と平行に構成され、且つ、これらに対して少なくとも第１及び第２距離を有する。

本発明の一実施形態によれば、パネルは、
－第１エンド側部又は第２エンド側部において、それぞれ、少なくとも第１及び第２長手方向溝内において構成された少なくとも第１及び第２電気パワー供給エンドコネクタであって、パネルの熱提供層と電気エネルギー提供構成の間において電気接続を提供するように構成された少なくとも第１及び第２電気パワー供給エンドコネクタ、
を更に含む。

本発明の一実施形態によれば、少なくとも１つの絶縁コアが、ベース層内において含まれており、少なくとも１つの絶縁コアは、断熱及び／又は音響吸収プロパティを有する。

本発明の一実施形態によれば、熱提供層は、
０．１ｍｍ～３ｍｍ、
０．４ｍｍ～１ｍｍ、
０．５ｍｍ～０．８ｍｍ、及び
０．６ｍｍ、
という群内の１つである、可視表面１０４からの熱深さＤ_heatにおいて構成されている。

又、上述の目的は、上述の電気エンドコネクタによっても実現されている。電気エンドコネクタは、パネルの第１及び第２エンドパネル結合手段の第１及び第２エンドパネル溝の１つ又は複数に挿入可能であり、且つ、少なくとも１つの電気エンドコネクタが、第１及び第２エンド部分と、第１及び第２エンド部分の間に配置された少なくとも部分的に弾性を有する部分と、を含み、少なくとも部分的に弾性を有する部分は、導電性材料を少なくとも部分的に含み、且つ、第１及び第２エンドパネル結合手段の１つ又は複数から少なくとも部分的に突出し、これにより、パネルの熱提供層とパネルに結合された少なくとも１つの隣接パネルの対応する熱提供層の間において電気接続を提供していることを特徴としている。

パネル及び隣接パネルが１つに機械的に結合された際に、電気エンドコネクタの少なくとも部分的に弾性を有する部分は、様々な実施形態によれば、パネル及び隣接パネルの両方のものの第１及び第２エンドパネル溝内において挿入され／受け入れられ、これにより、電気エンドコネクタの少なくとも部分的に弾性を有する部分は、パネル及び隣接パネルの熱提供層の間において電気接続を提供している。

又、上述の目的は、
－パネルの電気エンドコネクタ、パネルの第１エンドパネル結合手段、及び隣接パネルの第２エンドパネル結合手段の使用により、第１パネルを隣接パネルに機械的に結合し、これにより、第１パネルを隣接パネルにロックするステップと、
－第１パネルの少なくとも１つの電気エンドコネクタの使用により、第１パネルと隣接パネルを電気的に接続するステップと、
を特徴とする、パネルを対応する隣接パネルに結合する方法によっても実現されている。

又、上述の目的は、暖房システムによっても実現されている。暖房システムは、
－本明細書において記述されている少なくとも１つのパネルと、
－電気エネルギーを少なくとも１つの第１電気パワー供給エンドコネクタ及び少なくとも１つの第２電気パワー供給エンドコネクタに提供するべく、少なくとも１つのパネルの第１及び第２エンド側部の少なくとも１つに隣接した状態において構成された電気エネルギー提供構成と、
を含む。

本発明によるパネル及び暖房システムは、基本的にすべての種類の空間の、エネルギー効率に優れた、且つ、耐久性のある、暖房を提供している。

例えば、フローリングパネル、壁パネル、及び／又は天井パネルなどの、構造パネル内に熱提供層を統合することにより、このようなパネルを少なくとも部分的に含むフロア、壁、及び天井によって範囲が定められた空間内の屋内気候／温度を効率的に、正確に、且つ、確実に、調節することができる。

熱提供層は、暖房対象の空間に非常に近接した状態において構成されており、その理由は、これが、カバリング／装飾層の直接下方において配置されているからである。これにより、本発明によるパネルが使用される際には、生成された熱を暖房対象の空間に非常に効率的に搬送することができる。この暖房対象の空間に対する効率的な熱の搬送により、熱を生成するべく使用される電気エネルギーの消費が極小化される。

本発明のいくつかの実施形態によるパネルは、切断が可能であり、且つ、依然としてフロアに敷き詰めるべく使用可能である、という意味において切断可能である。これは、第１及び第２長手方向溝の場所が明確に定義されている、という事実に起因するものであり、これは、第１及び第２溝内に配置される第１及び第２電気パワー供給エンドコネクタの明確に定義された配置をも結果的にもたらしている。

本発明の使用により、堅固な、且つ、確実な、パネルへのパワー供給が保証されている。又、本発明による電気エンドコネクタの設計は、安定した電気的結合の提供と同時に、パネルを１つに機械的に結合することを単純化している。

又、本発明によるパネルの電気エンドコネクタは、隣接パネルに対する確実且つ堅固な電気接触をも提供している。これにより、熱提供層内において熱を生成するべく使用される電気エネルギーが、機械的且つ電気的に結合されたパネルのそれぞれのものに確実に到達しており、且つ、従って、パネルのそれぞれのものの熱提供層にも到達している。

本発明によるパネルは、費用効率の良い方式により、製造及び設置することができる。熱が、例えば、約２５ボルト又は約５０ボルトなどの、４～６０ボルトなどの低電圧の使用により、生成されうることから、パネルは、場合によっては、素人により、即ち、非専門家により、設置することができる。従って、本発明によるパネルの設置により、パネルが設置／使用される場所における法律及び規制に応じて、電気技術者が存在するニーズが消滅する場合があり、この結果、例えば、住宅所有者などの、エンドユーザーにおける合計費用が劇的に低減される。従来技術の電気床下暖房システムは、しばしば、例えば、２３０ボルトなどの、格段に高い電圧によって駆動されており、これは、資格を有する電気技術者によって設置しなければならない。

いくつかの既知の床下暖房システムは、熱を生成する相対的に低い電圧のマット／シートを含み、これは、木製フロアの下方において、或いは、石及び／又はセラミックタイルの下方において、配置されている。１つのこのような例は、米国特許出願公開２００８／０２１０６７９号明細書における上述の暖房装置１であり、これは、フロアカバリング１２の下方において配置されている。この構成は、上述のように、相当なエネルギー損失を結果的にもたらしている。又、この従来技術による相対的に低い電圧のマット／シートは、しばしば、適切に設置するのが困難であり、従って、熟練者が、しばしば、例えば、フロアによってカバーされるエリアにフィットするように、マット／シートのサイズを適合させなければならない。この結果、フロアの設置の費用が増大している。

但し、本発明によるパネルは、それ自体が既に熱提供層を含んでおり、且つ、従って、なんらかの熱生成マットがその下方において設置されることを必要としてはいない。

非限定的な例として、約１０～４０Ｗ／ｍ²又は２０～３０Ｗ／ｍ²のインターバルのパワー／フロア面積を熱の生成のために使用することができる。使用されるパワー／フロア面積は、フロア及び／又は暖房の様々な特性の間のバランスとして見なすことができる。相対的に大きなパワーは、一般に、相対的に短い熱提供回路を結果的にもたらし、これは、パネルを切断する際には、利点であり、その理由は、切断に起因した、暖房を伴わないパネルの部分が、小さくなるからである。但し、相対的に小さなパワー／フロア面積の場合には、熱提供回路の抵抗値は、相対的に大きなパワー及び相対的に小さな抵抗値の場合よりも、相対的に重要性が低い。

以下、いくつかの好適な実施形態を示す添付の図面を参照し、本発明によるパネル、暖房システム、及び方法の詳細な例示用の実施形態及び利点について説明する。

以下の、本発明の実施形態の例を示す添付図面を参照し、本発明の実施形態について更に詳細に説明する。

本発明のいくつかの実施形態によるパネルの概略端面図を示す。 本発明のいくつかの実施形態によるパネル及び隣接パネルの概略図を示す。 本発明のいくつかの実施形態によるパネル及び隣接パネルの概略図を示す。 本発明のいくつかの実施形態によるパネル及び隣接パネルの概略図を示す。 本発明のいくつかの実施形態によるパネル及び隣接パネルの概略図を示す。 本発明のいくつかの実施形態によるパネル及び隣接パネルの概略図を示す。 本発明のいくつかの実施形態によるパネル及び隣接パネルの概略図を示す。 本発明のいくつかの実施形態によるパネル及び隣接パネルの概略図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による電気エンドコネクタ又はパネルの概略図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による電気エンドコネクタ又はパネルの概略図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による電気エンドコネクタ又はパネルの概略図を示す。 本発明のいくつかの実施形態によるパネル及び電気エンドコネクタの概略図を示す。 本発明のいくつかの実施形態によるパネル及び電気エンドコネクタの概略図を示す。 本発明のいくつかの実施形態によるパネル及び電気エンドコネクタの概略図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による絶縁コアを有するパネルの概略図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による絶縁コアを有するパネルの概略図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による絶縁コアを有するパネルの概略図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による絶縁コアを有するパネルの概略図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による絶縁コアを有するパネルの概略図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による複数の結合されたパネルを含むフロアを示す。 本発明のいくつかの実施形態による暖房システムを概略的に示す。 本発明のいくつかの実施形態による暖房システムを概略的に示す。 本発明のいくつかの実施形態による完成した暖房システムを概略的に示す。 本発明のいくつかの実施形態による暖房システムを概略的に示す。

図１、図２ａ～図２ｇ、図３ａ～図３ｃ、及び図４ａ～図４ｃは、本発明の様々な実施形態によるパネル１００及び／又は電気エンドコネクタ１５０の図を概略的に示している。

例えば、図１において示されているように、パネル１００は、第１長手方向側部１０５により、且つ、第１長手方向側部１０５とは反対側である第２長手方向側部１０６により、範囲が定められている。又、パネル１００は、第１エンド側部１０７により、且つ、第１エンド側部１０７の反対側である第２エンド側部１０８により、範囲が定められている。

第１長手方向側部１０５、第２長手方向側部１０６、第１エンド側部１０７、及び第２エンド側部１０８には、それぞれ、例えば、「クリックジョイント」１１５、１１６、１１７、１１８を形成する、溝／メス及び舌／さねはぎ溝などの、パネル結合手段を提供することができる。パネル結合手段１１５、１１６、１１７、１１８は、一実施形態によれば、（図６に示されているように）パネル１００を少なくとも１つの隣接パネル２０１、２０２、．．．、２０６に、即ち、少なくとも１つのその他の対応するパネル２０１、２０２、．．．、２０６に、機械的に結合するべく、ベース層１０１内において、パネル１００の第１長手方向側部１０５及び第２長手方向側部１０６において、且つ、パネル１００の第１エンド側部１０７及び第２エンド側部１０８において、構成されており、この場合に、少なくとも１つのその他の対応するパネルには、既知の方式により、対応するパネル結合手段が提供されている。

パネル１００は、ベース／コア層１０１と、カバリング／視覚層１０３と、を更に含む。カバリング／視覚層１０３は、恐らくは、暖房対象の空間から、即ち、パネル１００がフロア、壁、及び／又は天井をカバーしている部屋の内部から、可視状態にある表面１０４を有する。カバリング／視覚層１０３は、色及び／又はパターンを含む、適切な外観／見た目を有することができる。

パネル１００は、ベース層１０１に装着された、即ち、ベース層１０１とカバリング／視覚層１０３の間において配置された、熱提供層１０２を更に含む。これは、熱提供層１０２が、暖房対象の空間に非常に近接した状態において、即ち、薄いカバリング／視覚層１０３の直接下方において、配置されていることをも意味している。熱提供層１０２は、導電性を有する、且つ、電流が材料を通じて流れた際に、熱、即ち、温度の増大、を生成するのに適した電気抵抗値を有する、基本的に任意の材料を含むことができる。材料は、熱生成要素として形成されてもよく、これは、多数の形状を有することができる。例えば、熱提供層１０２は、印刷された電子回路、薄膜、１つ又は複数の抵抗器、シート、テープ、ペイントを有していてもよく、或いは、その電気抵抗値を通じて熱を生成するために、且つ、本発明によるパネル１００内に含まれるために、適した、基本的に任意のその他の形状又は形態を有することができる。従って、例えば、熱提供層１０２は、電気抵抗値を有する印刷電子回路、電気抵抗値を有する少なくとも１つの薄膜、及び／又は電気抵抗値を有する１つ又は複数の抵抗器を含む少なくとも１つの熱生成要素を有することができる。

非限定的な例として、電気エネルギーが２５Ｖの電圧を有する際には、即ち、電気エネルギー提供構成が、電源として使用される２５Ｖの電圧を供給している際には、一実施形態によれば、２３Ｗ／ｍ₂が熱提供層１０２によって生成されうることに言及することができる。カバリング層における温度増大の時定数は、直近のエリアにおいては、短いものになりうると共に、例えば、３℃の温度増大が迅速に実現されうる。

電圧降下は、フロアの長さの二乗に伴って増大する。例えば、１０ｍよりも短い長さを有するフロアなどの、相対的に短いフロアの場合には、電圧降下は、生成される熱に対してほとんど影響を有していない。但し、例えば、１５ｍ超のフロアなどの、相対的に長いフロアの場合には、電圧降下は、生成される熱に顕著な影響を及ぼしうる。

本発明の一実施形態によれば、熱提供層１０２は、０．１ｍｍ～３ｍｍ、０．４ｍｍ～１ｍｍ、又は０．５ｍｍ～０．８ｍｍのインターバルにおいて、並びに／或いは、０．６ｍｍの深さにおいて、可視表面１０４から熱深さＤ_heatにおいて配置されている。又、この結果、これは、カバリング層１０３が、熱深さＤ_heatに等しい厚さＴ_covを有し、即ち、Ｔ_cov＝Ｄ_heatであることをも意味し、これは、暖房対象の空間内への熱エネルギーの効率的な転送を結果的にもたらしており、その理由は、熱提供層１０２が、暖房される空間に非常に近接しているからである。

本発明の一実施形態によれば、パネル１００の層、即ち、ベース層１０１、熱提供層１０２、及びカバリング層１０３、は、例えば、糊などの接着剤の使用により、相互に装着／固定されている。

本発明によるパネル１００は、いくつかの実施形態によれば、（図１及び図５ｂに示されているように）第１長手方向側部１０５と平行に構成された、且つ、これに対して少なくとも第１距離１３１を有する、第１長手方向溝１２１と、第２長手方向側部１０６と平行に構成された、且つ、これに対して少なくとも第２距離１３２を有する、第２長手方向溝１２２と、を含むことができる。第１長手方向溝１２１及び第２長手方向溝１２２は、パネル１００のベース層１０１内において構成されてもよく、且つ、第１エンド側部１０７から第２エンド側部１０８まで延在することができる。第１長手方向溝１２１及び第２長手方向溝１２２は、熱提供層１０２と対向しており、即ち、溝の開口部／アパーチャが、熱提供層１０２に向かって方向付けられている。第１長手方向溝１２１及び第２長手方向溝１２２は、図７～図１０を参照して更に後述するように、パネル１００の熱提供層１０２と電気エネルギー提供構成８１０の間において電気接続を提供するべく、使用することができる。

本発明によるパネル１００は、第１エンド側部１０７における第１エンドパネル結合手段１１７の１つ又は複数において配置された少なくとも１つの電気エンドコネクタ１５０と、第２エンド側部１０８における第２エンドパネル結合手段１１８と、を更に含む。更に詳しくは、第１エンドパネル結合手段１１７及び第２エンドパネル結合手段１１８は、それぞれ、第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８を含む。これらの第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８は、パネルの第１反対側長手方向側部１０５及び第２反対側長手方向側部１０６の間において少なくとも部分的に延在している。少なくとも１つの電気エンドコネクタ１５０は、それぞれ、第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８の１つ又は複数内において構成されている。図１は、電気エンドコネクタ１５０が、パネル１００の第１エンド側部１０７における第１結合手段１１７において構成されている実施形態を示している。

少なくとも１つの電気エンドコネクタ１５０は、第１エンド部分１５１及び第２エンド部分１５２と、第１エンド部分１５１及び第２エンド部分１５２の間に配置された少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３と、を含む。少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、少なくとも部分的に導電性を有する、即ち、例えば、適切な金属などの、導電性材料を少なくとも部分的に含んでいる。従って、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、弾性を有する１つ又は複数のセクションを含んでいてもよく、且つ、１つ又は複数の非弾性セクションを含んでいてもよい。更には、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、導電性材料の１つ又は複数のセクションを含んでいてもよく、且つ、非導電性材料の１つ又は複数のセクションを含んでいてもよい。少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、更に、第１エンドパネル結合手段１１７及び第２エンドパネル結合手段１１８の１つ又は複数において構成された際に、第１エンドパネル結合手段１１７及び第２エンドパネル結合手段１１８の１つ又は複数から、少なくとも部分的に突出している。従って、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の１つ又は複数のセクションは、その内部において構成された際に、第１エンドパネル結合手段１１７及び第２エンドパネル結合手段１１８の１つ又は複数から突出しうる。

これらの特徴は、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３が、パネル１００の熱提供層１０２とパネル１００に結合された少なくとも１つの隣接パネル２０１、２０２の対応する熱提供層１０２’の間において電気接続を提供することを可能にしている。従って、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、パネル１００、２０１、２０２が互いに機械的に結合された際に、（例えば、図６に示されている）少なくとも２つの隣接パネル１００、２０１、２０２の熱提供層１０２、１０２’を互いに電気的に接続可能とするように構成されている。

例えば、図２ａ、図２ｃ、図２ｆ、図３ｃ、及び図４ａにおいて概略的に示されている本発明の実施形態によれば、第１エンドパネル結合手段１１７及び第２エンドパネル結合手段１１８は、それぞれ、第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８を含む。第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８は、第１反対側長手方向側部１０５及び第２反対側長手方向側部１０６の間において少なくとも部分的に延在しており、且つ、少なくとも１つの電気エンドコネクタ１５０を少なくとも部分的に受け入れるように構成されている。換言すれば、少なくとも１つの電気エンドコネクタ１５０は、例えば、第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８の１つ又は複数に挿入される、などのように、第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８の１つ又は複数内において構成することができる。第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８は、それぞれ、第１エンド側部１０７及び第２エンド側部１０８に対向しており、即ち、溝の開口部／アパーチャは、それぞれ、第１エンド側部１０７及び第２エンド側部１０８に向かって方向付けられている。第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８は、熱提供層１０２が、第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８内において部分的に露出する、或いは、その内側に結合する、ように、熱提供層１０２に隣接するように、更に構成することができる。実施形態において、第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８の上部壁は、例えば、図３ｃ及び図４ａにおいて示されているように、熱提供層１０２の一部分を少なくとも部分的に含むことができる／露出させることができる。第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８の上部壁内において含まれている熱提供層１０２の一部分は、部分的に導電性を有していてもよく、例えば、図４ｂに示されているように、熱提供層１０２の第１導電性部分／セクション１８１及び第２導電性部分／セクション１８２を含むことができる。実施形態において、第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８は、この代わりに、更に詳細に後述するように、熱提供層１０２に対する結合を少なくとも部分的に含むこともできる。

少なくとも１つの電気エンドコネクタ１５０が、第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８の１つ又は複数内において構成された際に、少なくとも１つの電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、その緩和された状態において、第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８の１つ又は複数から、少なくとも部分的に突出するように構成されている。パネル１００が、隣接パネル２０１、２０２に結合された際に、少なくとも１つの電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、隣接パネル２０１、２０２の第１エンドパネル結合手段１１７’及び第２エンドパネル結合手段１１８’の少なくとも１つにより、第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８の少なくとも１つ内に押圧されるように構成されている。更には、少なくとも１つの電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、パネル１００が隣接パネル２０１、２０２に結合された際に、緩和するように、即ち、その緩和された／張力が印加されていない／通常の状態／形態に向かって、隣接パネル２０１、２０２の第１エンドパネル溝１２７’及び第２エンドパネル溝１２８’の少なくとも１つ内に、少なくとも部分的に戻るように、構成されている。換言すれば、パネル１００が、隣接パネル２０１、２０２に結合された際に、少なくとも１つの電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、隣接パネル２０１、２０２の第１エンドパネル溝１２７’及び第２エンドパネル溝１２８’の少なくとも１つ内にスナップ結合され、これにより、パネル１００を隣接パネル２０１、２０２に機械的に結合／ロックし且つ電気的に結合するように、構成されている。以下、図２ａ～図２ｇを参照し、電気エンドコネクタ１５０を使用した隣接パネル２０１、２０２へのパネル１００の機械的結合／ロックについて更に説明することとする。

図２ａ～図２ｇは、本発明の一実施形態による、隣接パネル２０２に対するパネル１００の結合を概略的に示している。図２ａ～図２ｂは、パネル１００が隣接パネル２０２に結合される前の、初期状態におけるパネル１００を示している。初期状態において、電気エンドコネクタ１５０は、パネル１００の第１エンドパネル結合手段１１７の第１エンドパネル溝１２７内において構成されている。電気エンドコネクタ１５０は、パネル１００の第１エンドパネル結合手段１１７の第１エンドパネル溝１２７内への挿入により、パネル１００に、例えば、事前固定されることにより、固定することができる。この結果、電気エンドコネクタ１５０は、その緩和された／張力が印加されていない／通常の／初期の状態／形態にあり、且つ、従って、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、図２ａ～図２ｂにおいて示されているように、第１エンドパネル溝１２７から、少なくとも部分的に突出している。これにより、パネル１００は、隣接パネル２０２に結合されるべく準備完了状態にある。

図２ｃ～図２ｅは、例えば、パネル１００が、フロア／壁／天井上において既に取り付けられており、且つ、隣接パネル２０２が、パネル１００に結合することにより、フロア／壁／天井上において取り付けられるべき時点である、などの際の、隣接パネル２０２へのパネル１００の結合の中間ステージを示している。結合の際に、隣接パネル２０２は、パネル１００の第１エンドパネル結合手段１１７を隣接パネル２０２の第２エンド結合手段１１８’に結合するべく、まず、傾けられ、且つ、次いで、パネル１００に向かって下方に押圧される。図２ｃ～図２ｅに示されている実施形態において、隣接パネル２０２は、隣接パネル２０２の第１長手方向側部１０５’が、パネル１００の第１長手方向側部１０５よりも高い状態において、隣接パネル２０２の第２長手方向側部１０６’が、パネル１００ｎ第２長手方向側部１０６と同じレベルになるように、傾けられている。隣接パネル２０２の第１長手方向側部１０５’が、パネル１００の第１長手方向側部１０５に向かって下方に押圧された際に、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、隣接パネル２０２の第２エンドパネル結合手段１１８’により、パネル１００の第１エンドパネル溝１２７内に押圧される。パネル１００の電気エンドコネクタ１５０及び第１エンドパネル溝１２７の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の寸法は、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の全体が、パネル１００の第１エンドパネル溝１２７内に押圧され、これにより、隣接パネル２０２が、パネル１００と同じレベルになり、且つ、これとの接触状態になる、ように構成される、即ち、パネル１００とアライメントされる、ことを許容しうるように、選択することができる／選ぶことができる。パネル１００の電気エンドコネクタ１５０及び第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の形状及び寸法に関係する更なる詳細については、図３ａ～図３ｃを参照して後述することとする。

図２ｆ～図２ｇは、隣接パネル２０２に対するパネル１００の結合の最終ステージを示している。図２ｆ～図２ｇにおいて、結合は、完了しており、且つ、パネル１００は、従って、隣接パネル２０２に機械的且つ電気的に結合されている。隣接パネル２０２は、パネル１００と同一のレベルになる／アライメントされるように、下方に押圧されており、且つ、パネル１００の第１エンドパネル結合手段１１７は、隣接パネル２０２の第２エンド結合手段１１８’に結合されている。更には、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、図２ｆに示されているように、隣接パネル２０２の第２エンドパネル溝１２８’内に緩和することにより、その緩和された／張力が印加されていない／正常な／初期の状態／形態に向かって少なくとも部分的に戻っている。換言すれば、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、隣接パネル２０２の第２エンドパネル溝１２８’内にスナップ結合され、これにより、パネル１００を隣接パネル２０２に機械的に結合／ロックし、且つ、パネル１００を隣接パネル２０２に電気的に結合している。

上述及び後述のように、少なくとも１つの電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、少なくとも部分的に導電性を有する、即ち、１つ又は複数の導電セクションを含んでおり、これは、パネル１００と隣接パネル２０２の間において、即ち、パネル１００と隣接パネル２０２の熱提供層１０２、１０２’の間において、電気接続を提供している。実施形態において、少なくとも１つの電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、導電性舌を使用することにより、パネル１００及び隣接パネル２０２の熱提供層１０２、１０２’の間において電気接続を提供している。従って、この結果、１つ又は複数の導電セクションは、それぞれ、１つ又は複数の導電性舌を含む。舌は、この実施形態において、それぞれ、パネル１００及び隣接パネル２０２の熱提供層１０２、１０２’との間の電気接触状態となるように構成されている。

図３ａ～図３ｂは、このような実施形態による電気エンドコネクタ１５０を示している。図３ａ～図３ｂにおいて、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、第１導電性舌１７１及び第２導電性舌１７２を含む。第１導電性舌１７１及び第２導電性舌１７２は、例えば、爪により、はんだ付けにより、且つ／又は、接着剤により、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３に装着することができる。更には、第１導電性舌１７１及び第２導電性舌１７２は、少なくとも部分的に波の形状に形成することもできる。但し、第１導電性性舌１７１及び第２導電性性舌１７２は、本発明の範囲を逸脱することなしに、パネル１００及び隣接パネル２０２の熱提供層１０２、１０２’の間における電気接触を促進及び／又は提供するその他の形状を有することができる。

少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の第１導電性舌１７１及び第２導電性舌１７２は、パネル１００の熱提供層１０２との間の、且つ、パネル１００に結合された隣接パネル２０１、２０２の対応する熱提供層１０２’との間の、電気接触状態となるように構成されている。第１導電性舌１７１及び第２導電性舌１７２が波の形状に形成されている際に、第１導電性舌１７１及び第２導電性舌１７２は、それぞれ、図３ｂに示されているように、第１波及び第２波を有することができる。このケースにおいては、第１導電性舌１７１及び第２導電性舌１７２の第１波は、それぞれ、パネル１００の熱提供層１０２との間の電気接触状態にあってもよい一方で、第１導電性舌１７１及び第２導電性舌１７２の第２波は、それぞれ、パネル１００に結合された隣接パネル２０１、２０２の対応する熱提供層１０２’との間の電気接触状態にあってもよい。波の形態を使用することにより、堅固な電気接続を保証する圧力を熱提供層１０２、１０２’と第１導電性舌１７１及び第２導電性舌１７２の間において生成することができる。

本発明の実施形態によれば、パネル１００の熱提供層１０２は、第１導電性部分／セクション１８１及び第２導電性部分／セクション１８２を含む一方で、隣接パネル２０１、２０２の熱提供層１０２’は、図４ｂに示されているように、対応する第１導電性部分／セクション１８１’及び第２導電性部分／セクション１８２’を含む。熱提供層１０２の第１導電性部分１８１及び第２導電性部分１８２は、第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８の少なくとも１つに隣接していてもよい。第１導電性部分１８１及び第２導電性部分１８２は、第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８の少なくとも１つのものの上部壁内において配置されていてもよく、且つ、第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８によって生成された空間内に下方に対向していてもよい。この結果、第１導電性部分１８１及び第２導電性部分１８２は、電気エンドコネクタ１５０が、第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８の少なくとも１つ内において構成されている際に、電気エンドコネクタ１５０との接触状態となるように構成されている。実施形態において、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の第１導電性舌１７１及び第２導電性舌１７２は、パネル１００の熱提供層１０２の、それぞれ、第１導電性部分１８１及び第２導電性部分１８２との間の、且つ、パネル１００に結合された、隣接パネル２０１、２０２の対応する熱提供層１０２’の、それぞれ、対応する第１導電性部分１８１’及び第２導電性部分１８２’との間の、電気接触状態となるように構成されている。

図３ａ～図３ｂは、導電性舌が、電気接続を提供するべく使用されている一実施形態による電気エンドコネクタ１５０の図を示している。但し、いくつかの実施形態によれば、電気接続は、この代わりに、例えば、適切な金属の１つ又は複数のセクションを含むなどのように、導電性材料から部分的に製造された少なくとも１つの電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３によって提供されてもよい。少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、例えば、非導電性材料によって分離された導電性材料の２つの部分／セクションを有することができる。このケースにおいて、パネル１００と隣接パネル２０１、２０２の間の、即ち、パネル１００及び隣接パネル２０１、２０２の熱提供層１０２、１０２’の間の、電気接続は、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の２つの導電性部分／セクションを通じて提供されている。

図３ａ～図３ｃ及び図４ａ～図４ｃは、本発明の一実施形態によるパネル１００の電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３及び第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８の寸法を示している。少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３及び第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８の寸法は、堅固な電気接続が、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の導電性部分／セクションと熱提供層１０２の導電性部分／セクションの間において実現されるように、選択することができる。

第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８は、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の高さＨ_{end_con}に基本的に又はほぼ等しい高さＨ_{end_groove}を有しており、即ち、Ｈ_{end_groove}＝Ｈ_{end_con}であり、或いは、Ｈ_{end_groove}≒Ｈ_{end_con}である。従って、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、例えば、基本的に遊びを伴わないなどのように、限られた遊びを伴って、エンドパネル溝１２７、１２８内において運動可能であり、これにより、堅固な機械的結合／ロック及び電気的結合を提供している。これにより、電気エンドコネクタ１５０が、第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８の少なくとも１つ内において構成されている際に、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の導電性部分／セクションは、第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８の内側に露出したパネル１００の熱提供層１０２との間の接触状態となる。従って、図３ａ～図３ｂに示されている電気エンドコネクタ１５０の場合に、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の第１導電性舌１７１及び第２導電性舌１７２は、電気エンドコネクタ１５０が、パネル１００の第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８の少なくとも１つ内において構成されている際に、第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８の少なくとも１つのものの上部壁を構成するパネル１００の熱提供層１０２に対して圧接状態において上方に押圧することになる。少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の高さＨ_{end_con}は、実施形態において、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の長さにわたって変化しうる。第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８の高さＨ_{end_goove}は、このケースにおいては、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の導電性部分／セクションの場所において少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の高さＨ_{end_con}に対応することになろう。

更には、第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８の少なくとも１つは、基本的に少なくとも１つの電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の幅Ｗ_{end_con}以上である第１深さＤ_{end_groove1}を有していてもよく、即ち、Ｄ_{end_groove1}≧Ｗ_{end_con}である一方において、第１エンドパネル溝１２７及び第２エンドパネル溝１２８の少なくとも１つは、少なくとも１つの電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の幅Ｗ_{end_con}よりも小さな第２深さＤ_{end_goove2}を有していてもよく、即ち、Ｄ_{end_groove2}＜Ｗ_{end_con}である。少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の幅Ｗ_{end_con}が、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の長さにわたって変化している場合に、第１深さＤ_{end_goove1}は、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の最大幅Ｗ_{end_con}に基づいて選択することができると共に、第２深さＤ_{end_goove2}は、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の導電性部分／セクションの場所における少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の最大幅Ｗ_{end_con}及び幅Ｗ_{end_con}に基づいて選択することができる。

第１深さＤ_{end_goove1}を有するエンドパネル溝１２７、１２８は、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の幅Ｗ_{end_con}全体が、エンドパネル溝１２７、１２８内において受け入れられることを許容している。これにより、隣接パネル２０１、２０２に対するパネル１００の結合の際に、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、第１深さＤ_{end_goove1}を有するエンドパネル溝１２７、１２８内に十分に押圧することができる。従って、第１深さＤ_{end_goove1}を有するエンドパネル溝１２７、１２８は、パネル１００を隣接パネル２０１、２０２に結合する前に、その緩和された状態において電気エンドコネクタ１５０とフィットするのに適している。

その一方において、第２深さＤ_{end_groove2}を有するエンドパネル溝１２７、１２８は、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の幅Ｗ_{end_con}全体を受け入れることができない。従って、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の少なくとも一部分は、第２深さＤ_{end_groove2}を有するエンドパネル溝１２７、１２８から突出することになる。従って、第２深さＤ_{end_groove2}を有するエンドパネル溝１２７、１２８は、パネル１００を隣接パネル２０２、２０１に結合する際に、隣接パネル２０１、２０２の電気エンドコネクタ１５０’の対応する少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３’を受け入れるのに適している。

図３ｃにおいて示されている実施形態において、第１エンドパネル溝１２７は、第１深さＤ_{end_groove1}を有しており、これは、この実施形態においては、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の幅Ｗ_{end_con}に少なくとも等しい。更には、第２エンドパネル溝１２８は、第２深さＤ_{end_groove2}を有しており、これは、この実施形態においては、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の幅Ｗ_{end_con}のものの基本的に又はほぼ半分である。第１エンドパネル溝１２７は、これにより、例えば、図２ｂにおいて示されているように、その緩和された状態において電気エンドコネクタ１５０を受け入れるように適合されている。第１エンドパネル溝１２７は、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の全体が、パネル１００が隣接パネル２０２に結合された際に、第１エンドパネル溝１２７内に押圧されることを許容するように更に適合されている。第２エンドパネル溝１２８は、その一方で、パネル１００が隣接パネル２０１に結合された際に、隣接パネル２０１の電気エンドコネクタ１５０’の対応する少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３’が、その内部にスナップ結合されることを許容するように適合されている。隣接パネル２０１の電気エンドコネクタ１５０’の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３’が、第２エンドパネル溝１２８内にスナップ結合された際に、第２エンドパネル溝１２８は、電気エンドコネクタ１５０’の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３’の幅Ｗ_{end_con}の基本的に又はほぼ半分を受け入れている一方で、電気エンドコネクタ１５０’の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３’の幅Ｗ_{end_con}の基本的に又はほぼ半分は、隣接パネル２０１の対応する第１エンドパネル溝１２７’内において留まっている。これにより、電気エンドコネクタ１５０’の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３’は、パネル１００の熱提供層１０２及び隣接パネル２０１の熱提供層１０２’に同時に接続されている。

図４ｃは、パネル１００が隣接パネル２０２に結合された際の電気エンドコネクタ１５０の位置を示している。図４ｃに示されている実施形態において、パネル１００の第１エンドパネル溝１２７は、第１深さＤ_{end_groove1}を有しており、これは、この実施形態においては、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の幅Ｗ_{end_con}にほぼ等しい。更には、隣接パネル２０２の第２エンドパネル溝１２８’は、第２深さＤ_{end_groove2}を有しており、これは、この実施形態において、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の幅Ｗ_{end_con}のほぼ半分である。図４ｃに示されているように、パネル１００の電気エンドコネクタ１５０の少なくとも弾性部分１５３が、隣接パネル２０２の第２エンドパネル溝１２８’内にスナップ結合された際に、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の幅Ｗ_{end_con}のほぼ半分は、第２エンドパネル溝１２８’内にある一方で、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の幅Ｗ_{end_con}の約半分は、パネル１００の第１エンドパネル溝１２７内にある。これにより、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の第１導電性舌１７１及び第２導電性舌１７２は、パネル１００の熱提供層１０２の第１導電性部分１８１及び第２導電性部分１８２及び隣接パネル２０２の熱提供層１０２’の第１導電性部分１８１’及び第２導電性部分１８２’に同時に接続されている。これにより、パネル１００の熱提供層１０２と隣接パネル２０２の熱提供層１０２’の間の電気接続が提供されている。

図３ａは、本発明の一実施形態による電気エンドコネクタ１５０を示している。図３ａに示されている実施形態において、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、互いに弾性的に接続された第１部分１５５及び第２部分１５６を含む。少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の第１部分１５５及び第２部分１５６は、スプリングジョイント及び弾性部材という群内の少なくとも１つにより、互いに弾性的に接続することができる。或いは、この代わりに、又はこれに加えて、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の第１部分１５５及び第２部分１５６の少なくとも１つは、第１部分１５５及び第２部分１５６の少なくとも１つが、それ自体で、その弾性／柔軟性を有する状態となるように、弾性材料を含むこともできる。

電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３が第１部分１５５及び第２部分１５６を含む実施形態においては、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の第１部分１５５及び第２部分１５６は、図３ａにおいて示されているように、それぞれ、第１導電性舌１７１及び第２導電性舌１７２を含むことができる。

実施形態において、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、この代わりに、単一部分であってもよい（図示されてはいない）。このケースにおいて、少なくとも１つの電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、弾性材料を含んでいてもよく、即ち、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、それ自体で、弾性／柔軟性を有する。

電気エンドコネクタ１５０がパネル１００を隣接パネル２０１、２０２に機械的に結合／ロックするべく、のみならず、パネル１００と隣接パネル２０１、２０２の間において電気接続を提供するべく、使用されることを許容しているのは、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の弾性である。電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の形状及び弾性は、スムーズな機械的結合／ロックが実現されるように、選択することができる。例えば、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３を電気エンドコネクタ１５０の端部の１つに向かって構成することにより、パネル１００に結合する際に隣接パネル２０１、２０２をその端部に向かって下方に押圧するべく必要とされる力を低減することができる。これにより、結合の際に、電気エンドコネクタ１５０、パネル１００、及び／又は隣接パネル２０１、２０２を破損するリスクが低減される。従って、実施形態において、少なくとも１つの電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、第２エンド部分１５２に対してよりも第１エンド部分１５１に対して近接した状態において配置されるように構成されており、或いは、この逆も又真である。図３ａは、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３が、第２エンド部分１５２に対してよりも第１エンド部分１５１に対して近接した状態において配置されている実施形態を示している。図３ａにおいて、電気エンドコネクタは、長さＬを有し、且つ、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の最も突出する部分１５７は、第１エンド部分１５１から第１長さＬ１において配置されるように構成されている。図３ａにおける非限定的な例の長さＬ１は、長さＬのほぼ２０％であり、即ち、第１長さＬ１と長さＬの間の比率は、約０．２であり、即ち、Ｌ１／Ｌ≒０．２である。

実施形態において、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の最も突出した部分１５７は、この代わりに、第１エンド部分１５１に対して相対的に近接した状態において、或いは、これから更に離れるように、配置することもできる。従って、電気エンドコネクタ１５０の長さＬと、最も突出している部分１５７と第１エンド部分１５１の間の第１長さＬ１と、は、第１長さＬ１と長さＬの間の比率が、
０．５≦Ｌ１／Ｌ≦０．１５、
０．４＜Ｌ１／Ｌ＜０．２、
Ｌ１／Ｌ＝０．３、
という群内の少なくとも１つのインターバル（或いは、群内の限定値に基づいたインターバル）となるように、選択することができる。

電気エンドコネクタ１５０に沿った電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の最も突出する部分１５７の場所は、例えば、第１エンドパネル結合手段１１７及び第２エンドパネル結合手段１１８の少なくとも１つのものの強度、機械的結合／ロックの望ましい強度、など、のような、要因に基づいて選択することができる。例えば、第１エンドパネル結合手段１１７及び第２エンドパネル結合手段１１８が、例えば、堅い木材などの強力な材料から製造されている場合には、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の最も突出する部分１５７は、電気エンドコネクタ１５０の中間において、或いは、中間に近接した状態において、配置することができる。これにより、電気エンドコネクタ１５０は、強力な機械的結合／ロックを提供することができる。その一方において、第１エンドパネル結合手段１１７及び第２エンドパネル結合手段１１８が、例えば、ウッドファイバーボードなどの、相対的に強力ではない材料から製造されている場合には、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の最も突出する部分１５７は、例えば、電気エンドコネクタ１５０の端部から距離Ｌの１５％～２５％などのように、電気エンドコネクタ１５０の１つの端部に対して相対的に近接した状態において配置することができる。これにより、機械的結合／ロックの際の機械的結合／ロックに必要とされる力と、第１エンドパネル結合手段１１７及び第２エンドパネル結合手段１１８及び／又は電気エンドコネクタ１５０を破壊するリスクと、が低減される。

更には、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の形状及び弾性は、その緩和された状態において、例えば、図２ｂにおいて示されているように、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３が、その幅よりも少なくとも部分的に突出するように、即ち、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の幅Ｗ_{end_con}よりも突出するように、構成されるように、選択することもできる。図２ｂに示されている実施形態において、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の最も突出した部分１５７において、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の幅Ｗ_{end_con}よりも突出している。少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、例えば、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の幅Ｗ_{end_con}の１～２倍だけ、突出しうる。これは、電気エンドコネクタ１５０が、パネル１００を隣接パネル２０１、２０２に機械的に結合するべく使用されうるように、十分なスプリング力を保証している。

図５ａ～図５ｂは、パネル１００が、ベース層１０１内において含まれている少なくとも１つのサンドイッチ／絶縁コア１６０を含む本発明の一実施形態を示している。少なくとも１つのサンドイッチ／絶縁コア１６０は、生成された熱が、誤った方向において、即ち、暖房対象の空間から離れるように、搬送されることを防止する断熱プロパティを有することができる。例えば、断熱を有していないパネルの場合の、例えば、３℃の温度増大は、ベース層１０１に追加された少なくとも１つのサンドイッチ／絶縁コア１６０を有する同一のパネルにおける、例えば、５～６℃の温度増大を結果的に持たしうるであろう。又、少なくとも１つのサンドイッチ／絶縁コア１６０は、音響／ノイズ吸収プロパティを有していてもよく、これは、その結果、例えば、フロアを跨って歩行するハイヒールなどのノイズを効率的に低減する。

サンドイッチ／絶縁コア１６０は、例えば、パネル１００の層の組立の際に且つ／又はその後に射出されたポリウレタン発泡体の形態において、例えば、ポリウレタンを含むことができる。

図５ｃ～図５ｅは、パネル１００が、ベース層１０１内に含まれている少なくとも１つのサンドイッチ／絶縁コア１６０を含む、本発明のいくつかの実施形態を示している。少なくとも１つのサンドイッチ／絶縁コア１６０は、ここでは、例えば、相対的に大きな負荷を担持しうるように、ピラミッド形態の側部表面Ａ、Ｂにより、パネル１００のベース層１０１の対応するピラミッド形状に形成された部分Ｄ上においてピラミッド形状に形成された支持要素Ｅから支持力／圧力を提供しうる、ピラミッド形状に形成された支持要素Ｅを含むことができる。ピラミッド形状に形成された支持要素Ｅは、カバリング層１０３とは反対側のそのベース側部と、カバリング層１０３に向かう尖った側部と、を有する。上述のように、少なくとも１つのサンドイッチ／絶縁コア１６０は、断熱及び／又は音響／ノイズ絶縁プロパティを有することができる。従って、ピラミッド形状の支持要素は、パネル１００用の最適な担持能力との組合せにおいて最適な断熱を提供している。

図５ｅは、負荷／重量担持要素１７０が、ベース層１０１の材料内においてサンドイッチ／絶縁コアピラミッド形態１６０の間において構成されている一実施形態を示しており、この材料は、例えば、重量を担持するのに適した木材又はなんらかのその他の材料であってよい。負荷担持要素１７０は、例えば、円形の形態を有していてもよく、例えば、基本的に、相対的に幅広の部分がカバリング層１０３に向かって方向付けされた状態において、相対的に幅広の円形ヘッド部分及び相対的に細い円形の尖った部分を有するように、ねじ／ボルトの形状に形成されていてもよい。負荷担持要素１７０は、基本的に、例えば、金属又はプラスチックなどの、任意の負荷担持材料から構成することができる。負荷担持要素１７０の円形ヘッド部分は、ベース層１０１のピラミッド形状に形成された部分Ｄの下部領域が、あまり強力にならなくてもよいように、即ち、全体担持重量／負荷をそれ自体で担うほどに十分強力にならなくてもよいように、カバリング層１０３に由来する重量／負荷を担持するように構成されている。従って、カバリング層に由来する重量／負荷は、ここでは、負荷担持要素１７０により、少なくとも部分的に担持されている。

付加担持要素１７０は、パネル１００の負荷担持能力を改善するべく、即ち、ベース層１０１の材料の負荷／重量担持能力を改善するべく、ベース層１０１の材料と一緒に鋳造／成形することができる。これにより、相対的にあまり安定していない且つ相対的に多孔性の材料が、ベース層１０１材料の残りの部分について使用されてもよく、この結果、製造費用が引き下げられる。

本発明の一態様によれば、電気エンドコネクタ１５０が提示されている。電気エンドコネクタ１５０及びその実施形態は、本明細書において記述されており、且つ、例えば、図１及び図３ａ～図３ｂにおいて示されている。電気エンドコネクタ１５０は、本明細書に記述されている実施形態によれば、本明細書に記述されているパネル１００の第１エンドパネル結合手段１１７及び第２エンドパネル結合手段１１８の１つ又は複数に挿入可能である。

例えば、図３ａにおいて、以上において記述及び図示されているように、電気エンドコネクタ１５０は、第１エンド部分１５１及び第２エンド部分１５２と、第１エンド部分１５１及び第２エンド部分１５２の間に配置された少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３と、を含む。少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、第１エンドパネル結合手段１１７及び第２エンドパネル結合手段１１８の１つ又は複数に挿入された際に、少なくとも部分的に導電性を有しており、且つ、第１エンドパネル結合手段１１７及び第２エンドパネル結合手段１１８の１つ又は複数から少なくとも部分的に突出している。電気エンドコネクタ１５０は、これにより、パネル１００の熱提供層１０２とパネル１００に結合された少なくとも１つの隣接パネル２０１、２０２の対応する熱提供層１０２’の間において電気接続を提供している。一実施形態によれば、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３が、アーチ／三角形の下部ベースからアーチ／三角形の最上部まで、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３の幅Ｗ_{end_con}の１～２倍だけ、突出するように、アーチ形になっていてもよく、或いは、第１部分１５５及び第２部分１５６の間において所定の角度を有する三角形のように構成されてもよい。これは、強力なスプリング力と、隣接パネル２０１、２０２に対するパネル１００の堅固な機械的且つ電気的結合と、を保証している。

図２ａ～図２ｇを参照して上述したように、パネル１００と隣接パネル２０２が、１つに機械的に結合された際に、電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、様々な実施形態によれば、パネル１００及び隣接パネル２０２のエンドパネル溝１２７、１２８’内において挿入され／受け入れられ、これにより、少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、パネル１００及び隣接パネル２０２の熱提供層１０２、１０２’の間において電気接続を提供している。

又、実施形態によれば、電気エンドコネクタ１５０は、例えば、スナップロックにより、少なくとも１つの隣接パネル２０１、２０２に対する機械的な結合を提供している。

上述のように、且つ、例えば、図３ａ～図３ｂにおいて示されているように、少なくとも１つの電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３は、一実施形態によれば、第１導電性舌１７１及び第２導電性舌１７２をそれぞれ含むことができる。第１導電性舌１７１及び第２導電性舌１７２は、パネル１００が、隣接パネル２０１、２０２に結合された際に、パネル１００の熱提供層１０２との間の、且つ、隣接パネル２０１、２０２の対応する熱提供層１０２’との間の、電気接触状態になるように、構成されている。

一実施形態によれば、第１導電性舌１７１及び第２導電性舌１７２は、熱提供層１０２、１０２’との堅固な電気接触を生成するのに適した形態を有する。第１導電性舌１７１及び第２導電性舌１７２は、例えば、波の形態のピークが熱提供層１０２、１０２’に向かって指し示す状態において、少なくとも部分的に波の形態に形成されていてもよい。

少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３によって熱提供層１０２、１０２’に伝達される電気エネルギーは、５ボルト～６０ボルトのインターバル内の、或いは、１０ボルト～５５ボルトのインターバル内の、或いは、１５ボルト～５０ボルトのインターバル内の、或いは、２５ボルト～５０ボルトのインターバル内の、電圧を有することができる。本発明によるパネル１００には、このような低い電圧が供給されてもよく、その理由は、隣接パネルの間の、且つ、恐らくは、更には、熱提供層の間の、並びに、従って、パネル１００自体の、電気接触が、非常に良好である、即ち、低い損失を有する、からである。

本発明の例示用の一実施形態によれば、熱を生成するべく熱提供層１０２に供給される電気エネルギーは、２５ボルトの電圧Ｖを有しており、即ち、Ｖ＝２５ボルトであり、これは、多くの領域及び／又は国において、素人により、即ち、非電気技術者により、取り扱われてもよい。

本発明の別の例示用の実施形態によれば、電気エネルギーは、５０ボルトの電圧Ｖを有しており、即ち、Ｖ＝５０ボルトであり、これは、いくつかの領域及び／又は国おいて、素人によって取り扱われてもよい。

上述のように、少なくとも第１長手方向溝１２１及び第２長手方向溝１２２は、図１及び図５ｂに示されているように、パネル１００のベース層１０１内において構成されてもよい。第１長手方向溝１２１及び第２長手方向溝１２２は、第１エンド側部１０７から第２エンド側部１０８まで延在することができると共に、熱提供層１０２と対向することができる。更には、少なくとも第１長手方向溝１２１及び第２長手方向溝１２２は、それぞれ、第１長手方向側部１０５及び第２長手方向側部１０６に平行に構成されてもよく、且つ、これに対する第１距離１３１及び第２距離１３２を有することができる。パネル１００は、本発明のいくつかの実施形態によれば、更なる長手方向溝を含んでいてもよく、即ち、合計で、２つ超の長手方向溝を含むことができる。

少なくとも第１長手方向溝１２１及び第２長手方向溝１２２は、実施形態において、パネル１００と電気エネルギー提供構成８１０の間において電気接続を提供するべく、使用することができる。このような実施形態において、パネル１００は、それぞれ、第１エンド側部１０７又は第２エンド側部１０８において、少なくとも第１長手方向溝１２１及び第２長手方向溝１２２内において構成された少なくとも第１電気パワー供給エンドコネクタ１６１及び第２電気パワー供給エンドコネクタ１６２を更に有しており、この場合に、少なくとも第１電気パワー供給エンドコネクタ１６１及び第２電気パワー供給エンドコネクタ１６２は、パネル１００の熱提供層１０２と電気エネルギー提供構成８１０の間の電気接続を提供するように構成されている。以下、図７～図１０を参照して説明するように、電気エネルギー提供構成８１０は、暖房システム８００の一部分であってよい。

本発明の一態様によれば、暖房システム８００が提示されている。暖房システム８００は、図７において概略的に示され、且つ、上述されているように、少なくとも１つのパネル１００、２０３を含む。暖房システムは、少なくとも１つのパネル１００、２０３の第１エンド側部１０７及び第２エンド側部１０８の少なくとも１つに隣接した状態において、例えば、取付ベース８２０において、構成された、且つ／又は、ベース層１０１に対向する、電気エネルギー提供構成８１０を更に含む。電気エネルギー提供構成８１０は、パネル１００の少なくとも１つの第１電気パワー供給エンドコネクタ１６１及び少なくとも１つの第２電気パワー供給エンドコネクタ１６２に電気エネルギーを供給している。図７には、わかりやすさを目的として、２つのパネル１００、２０３のみが示されている。当業者には、明らかなように、更に多くのパネルが、暖房システム８００内において含まれうる。又、図７のパネル１００、２０３のそれぞれのものは、パネルの列を表すこともできる。本明細書において記述されている電気エネルギー提供構成８１０は、電気エネルギーを基本的に任意の電気によって暖房されるパネルに供給するべく使用されうる、即ち、本明細書において記述されているパネル１００にのみのならず使用されうる、ことに留意されたい。

図７に示されている実施形態によれば、電気エネルギーは、パネル１００の第１エンド側部１０７の第１電気パワー供給エンドコネクタ１６１及び第２電気パワー供給エンドコネクタ１６２に、或いは、パネル１００の第１エンド側部１０７に直接又は間接的に結合された隣接パネル２０２の対応する第１エンド側部１０７’に、供給される第１及び第２極性Ｐ１、Ｐ２により、提供されている。従って、第１及び第２極性Ｐ１、Ｐ２の両方は、そのエンド側部１０７、１０８において一緒に結合されているパネルのそれぞれの列内の第１パネル１００、２０３の第１エンド側部１０７に接続されている。この結果、第１及び第２極性Ｐ１、Ｐ２は、フロア／壁／天井の全体のすべてのパネルに電気供給されるように、図６に示されているように、敷き詰められたパネルのそれぞれの列内の更なるパネルに電気的に接続されている。これにより、パネルによってカバーされているエリアが、暖房されている。図７において使用されている電圧は、例えば、２５ボルトなどのように、かなり低いことから、第１及び第２極性Ｐ１、Ｐ２の両方は、パネルの同一のエンド側部１０７に供給することができる。これが可能である理由は、パネルを設置する人物の危険な電気ショックのリスクが、基本的に、これらの低電圧においては、存在していないからである。

本発明の別の実施形態によれば、電気エネルギーは、５０ボルトの電圧を有しており、即ち、Ｖ＝５０ボルトであり、これは、いくつかの領域及び／又は国においては、素人により、即ち、非電気技術者により、取り扱われてもよい。暖房システム８００が、図８において概略的に示されており、これは、上述のように、少なくとも１つのパネル１００、２０３、２０７を含む。暖房システムは、例えば、フロア、壁、又は天井の２つの反対側側部上において、且つ、少なくとも１つのパネル１００、２０３、２０７の第１エンド側部１０７及び第２エンド側部１０８の両方に隣接する状態において、取付ベース８２０において構成された、且つ／又は、ベース層１０１に対向する、電気エネルギー提供構成８１０を更に含む。本明細書において記述されている電気エネルギー提供構成８１０は、電気エネルギーを基本的に任意の電気によって暖房されるパネル１００に提供するべく使用されうる、即ち、本明細書において記述されているパネルに対してのみならず使用されうる、ことに留意されたい。

電気エネルギー提供構成８１０は、接触手段８１１、８１２、８１３、８１４、８１５、８１６を含んでいてもよく、この場合に、これらのそれぞれは、接触突出部８１７及び／又は第１電気パワー供給エンドコネクタ１６１及び第２電気パワー供給エンドコネクタ１６２の使用により、１つの極性Ｐ１、Ｐ２をパネル１００、２０３、２０７に提供するように構成されている。又、接触手段８１１、８１２、８１３、８１４、８１５、８１６及び／又はパネル１００、２０３、２０７は、安定性突出部８１８を含むこともできる。

接触手段８１１、８１２、８１３、８１４、８１５、８１６が、パネル１００、２０３、２０７と組み立てられた、即ち、この内部に挿入された、際に、電気エネルギーは、接触突出部８１８により、パネル１００、２０３、２０７に提供され、且つ、パネル１００、２０３、２０７は、安定性突出部８１７により、定位置において保持される。又、電気エネルギー、即ち、パネル１００、２０３、２０７内において熱を生成する電圧、は、接触手段８１１、８１２、８１３、８１４、８１５、８１６により、パネル１００、２０３、２０７内においてカプセル化されている。従って、電気ショックを受けるリスクは、図８に示されている暖房システム８００の場合には、部分的に、カプセル化された電気エネルギーに起因し、且つ、部分的に、２つの極性Ｐ１、Ｐ２が、パネルによってカバーされたフロア、壁、又は天井の反対側側部に提供されており、且つ、従って、人間が同時にＰ１及びＰ２の両方との物理的接触状態となることが、困難である、或いは、多くの場合に、不可能であることから、極小化されている。

又、熱提供層１０２における電圧降下も、２つの極性Ｐ１、Ｐ２が、フロアの反対側側部に提供されている際には、約５０％だけ、低減されている。

従って、図８に概略的に示されている本発明の一実施形態によれば、電気エネルギーは、パネル１００の第１エンド側部１０７の第１電気パワー供給エンドコネクタ１６１又は第２電気パワー供給エンドコネクタ１６２に供給される第１極性Ｐ１により、パネル１００に提供されている。次いで、第２極性Ｐ２が、パネルの第２エンド側部１０８の第１電気パワー供給エンドコネクタ１６１又は第２電気パワー供給エンドコネクタ１６２に供給されている。従って、第１極性Ｐ１は、パネル１００の１つのエンド側部１０７に供給されており、且つ、第２極性Ｐ２は、パネル１００の反対側のエンド側部１０８に供給されている。

又、第２極性Ｐ２は、図６に示されているように、パネル１００の第１エンド側部１０７に直接又は間接的に結合された隣接パネル２０２の対応する第１エンド側部１０７’の第１電気パワー供給エンドコネクタ１６１又は第２電気パワー供給エンドコネクタ１６２に供給されてもよい。又、第２極性Ｐ２は、パネル１００の第２エンド側部１０８に直接又は間接的に結合された隣接パネル２０１の対応する第２エンド側部１０８’の第１電気パワー供給エンドコネクタ１６１又は第２電気パワー供給エンドコネクタ１６２に供給されてもよい。

従って、電気エネルギー提供構成８１０は、電気エネルギーを少なくとも１つのパネル１００、２０３、２０７の２つの反対側エンド側部上の第１電気パワー供給エンドコネクタ１６１及び第２電気パワー供給エンドコネクタ１６２に電気エネルギーを供給している。図８には、わかりやすさを目的として、３つのパネル１００、２０３、２０７のみが示されている。但し、当業者には明らかなように、更に多くのパネルが、暖房システム８００内において含まれうる。又、図８のパネル１００、２０３、２０７のそれぞれは、パネルの列を表すこともできる。

図９は、完成した暖房システムを概略的に示している。図９に示されているように、且つ、上述したように、第１電気パワー供給エンドコネクタ１６１及び第２電気パワー供給エンドコネクタ１６２は、このエンド側部が、パネルの列を開始するエンド側部、即ち、電気パワーがパネルの列に提供される、壁、ソケット、又はこれらに類似したものに対向するエンド側部、である場合には、パネルの１つのエンド側部１０８上において使用することができる。例えば、これらの第１電気パワー供給エンドコネクタ１６１及び第２電気パワー供給エンドコネクタ１６２は、基本的に、例えば、フロア、壁、又は天井の少なくとも１つの側部上の少なくとも１つの壁に沿って構成された、且つ、少なくとも１つのパネル１００のエンド側部に隣接した、取付ベース９２０を含む、第１電気パワー供給エンドコネクタ１６１及び第２電気パワー供給エンドコネクタ１６２と電気エネルギー提供構成９１０の接触手段９１１の間において接続力を提供する、少なくとも部分的に弾性を有する、且つ、例えば、図９において示されているように、上向きの方向において、わずかに垂直方向において傾斜した、コネクタなどの、堅固な電気接続を生成する任意の種類のコネクタ／端子であってよい。

少なくとも１つの第１接触手段９１１は、ここでは、例えば、わずかに上向きに傾斜した第１電気パワー供給エンドコネクタ１６１及び第２電気パワー供給エンドコネクタ１６２のための接触表面を提供するように、電気エネルギー提供構成９１０内において水平方向において構成された、恐らくは金属の、導電性接触ストリップとして構成することができる。従って、少なくとも１つのパネル１００、並びに、例えば、取付ベースの形態における、電気エネルギー提供構成９１０が、１つに取り付けられた際に、垂直方向の接触力Ｆ_conが生成される。

又、例えば、本明細書において記述されている取付ベース９２０内において含まれた電気エネルギー提供構成９１０は、上述のように、電気エネルギーを基本的に任意の電気によって加熱されるパネルに供給するべく、即ち、本明細書において記述されているパネル１００のみならず、且つ／又は、例えば、壁又は天井暖房パネル、ランプ、又はこれらに類似したものなどの任意のその他の電気エネルギー消費装置９３０に供給するべく、使用することができる。これを理由として、電気エネルギー提供構成９１０は、少なくとも１つの第２接触手段９１２を含むことができる。

一実施形態によれば、少なくとも１つの第１接触手段９１１には、第１極性Ｐ１を提供することができると共に、少なくとも１つの第２接触手段９１２には、別の第２極性Ｐ２を提供することができる。

これにより、電気エネルギー提供構成９１０は、電気エネルギーを電気エネルギー提供構成９１０によって提供される電圧によって駆動される基本的に任意の電気装置９３０に供給することができる。例えば、多くの種類のランプは、例えば、２５ボルト又は５０ボルトなどの、相対的に低い電圧によって駆動されており、且つ、従って、電気エネルギー提供構成９１０から、この電圧により、直接的に供給することができる。

又、例えば、１つに取り付けられた隣接取付ベース部分の形態の、エネルギー提供構成９１０の隣接部分の少なくとも第１接触手段９１１及び少なくとも第２接触手段９１２は、本明細書において記述されている第１電気パワー供給エンドコネクタ１６１及び第２電気パワー供給エンドコネクタ１６２に形態及び／又は機能において恐らくは対応しうる、例えば、シート金属の形態における結合手段９５１、９５２により、電気的に結合することができる。

図１０には、一実施形態による暖房システムが示されている。電気エネルギー提供構成８１０は、ここでは、パネル１００の下方において、即ち、パネルのベース層１０１に対向するように、配置されている。次いで、少なくとも１つの第１電気パワー供給エンドコネクタ１６１及び少なくとも１つの第２電気パワー供給エンドコネクタ１６２は、パネルの第１エンド側部１０７、１０７’及び第２エンド側部１０８、１０８’の少なくとも１つの周りにおいて折り曲げられ、且つ、パネル１００のベース層１０１と電気エネルギー提供構成８１０の間において構成されている。これにより、少なくとも第１電気パワー供給エンドコネクタ１６１及び少なくとも第２電気パワー供給エンドコネクタ１６２は、電気エネルギー提供構成８１０の少なくとも１つの部分に圧接状態において押圧され、且つ、これとの電気接触状態にある。電気エネルギー提供構成８１０は、一実施形態によれば、パネル１００のベース層１０１に対向する導電性要素９６１を有する少なくとも１つの接着テープを含むことができる。接着テープは、少なくとも１つの第１電気パワー供給エンドコネクタ１６１及び少なくとも１つの第２電気パワー供給エンドコネクタ１６２との接触を生成するべく、例えば、壁に隣接した、且つ、従って、パネルエンド側部１０７に隣接した、フロア上において糊付け／構成することができる。フロアの残りの部分上において、即ち、パネルの残りの部分の下方において、例えば、薄い発泡体及び／又は紙の層である、ステッピング層９６２が、フロアをカバーしうる。

本発明の一実施形態によれば、暖房システム８００を設置する方法が提示されている。

本発明によるパネルが、例えば、フロアとなるべく、組み立てられる／敷き詰められることを要する際には、まず、取付ベース８２０、９２０において、且つ、床張りの対象の部屋の１つ又は２つの側部上においてベース層１０１に対向するように、上述の電気エネルギー提供構成８１０、９１０を構成することができる／取り付けることができる。例えば、約２５ボルトを提供する、相対的に低電圧のエネルギー提供構成が、部屋の１つの壁に沿って構成されてもよく／取り付けられてもよく、且つ、次いで、これが、電圧の両方の極性Ｐ１、Ｐ２を提供する。例えば、５０ボルトを提供する、相対的に高電圧のエネルギー提供構成が、この代わりに、部屋の２つの反対側側部に沿って構成されてもよく、且つ、次いで、これが、部屋のそれぞれの反対側側部から電圧の１つの極性を提供する。従って、この結果、電気エネルギーは、部屋の１つ又は複数の側部において利用可能である。

次いで、パネル１００の電気エンドコネクタ１５０、パネル１００の第１エンドパネル結合手段１１７、及び少なくとも第２パネル２０１、２０２の第２エンドパネル結合手段１１８’、の使用により、第１パネル１００が、少なくとも１つの第２パネル２０１、２０２に機械的に結合される。これにより、２つ以上のパネル１００、２０１、２０２の列が生成される。このようなパネルの列内の最後の第２パネル２０２は、列の長さが部屋の長さに対応するように、切断される必要がありうる。

列のパネルが機械的に結合されるのと同時に、第１パネル１００及び少なくとも１つの第２パネル２０１、２０２の電気接続が、第１パネル１００の少なくとも１つの電気エンドコネクタ１５０により、実現される。従って、パネル１００、２０１、２０２が、機械的結合手段１１７、１１８によって１つに押圧されるのに伴って、列のパネル１００、２０１、２０２の少なくとも１つの電気エンドコネクタ１５０の少なくとも部分的に弾性を有する部分１５３も、パネル１００、２０１、２０２の第１エンドパネル溝１２７、１２７’及び第２エンドパネル溝１２８、１２８’内に押圧され、これにより、パネル１００、２０１、２０２の熱提供層１０２、１０２’の電気接続が得られる。

次いで、第１パネル１００及び少なくとも１つの第２パネル２０１、２０２の列に、電気エネルギー提供構成８１０、９１０から、電気エネルギーが供給される。例えば、相対的に低い電圧の場合に有用である、上述の実施形態によれば、これは、第１パネル１００の第１電気パワー供給エンドコネクタ１６１及び第２電気パワー供給エンドコネクタ１６２の両方を電気エネルギー提供構成８１０、９１０に接続することにより、実行されており、次いで、これが、電圧極性Ｐ１、Ｐ２の両方を第１パネル１００の第１エンド側部１０７に供給している。

例えば、相対的に高い電圧の場合に有用である、上述の別の実施形態によれば、第１パネル１００の第１エンド側部１０７上の第１電気パワー供給エンドコネクタ１６１及び第２電気パワー供給エンドコネクタ１６２の１つを電気エネルギー提供構成８１０、９１０に接続することにより、第１パネル１００及び少なくとも１つの第２パネル２０１、２０２の列に、電気エネルギー提供構成８１０、９１０から電気エネルギーが供給されている。次いで、電気エネルギー提供構成８１０、９１０は、パネルの列の第１パネル１００の第１側部１０７に電気エネルギーの１つの極性Ｐ１を提供している。次いで、列の第２エンド側部１０８’上の、即ち、少なくとも１つの第２パネル２０１、２０２の第２側部１０８’上の、第１電気パワー供給エンドコネクタ１６１及び第２電気パワー供給エンドコネクタ１６２の別のものが、電気エネルギー提供構成８１０、９１０に接続される。次いで、電気エネルギー提供構成８１０、９１０は、列の第２側部１０８’に電気エネルギーの別の極性Ｐ２を提供している。

上述のように、列のそれぞれの末尾において、パネル１００、２０１、２０２の列に１つの電圧極性を供給することは、フロアを敷き詰める人物が、パネルに提供される電気エネルギーによる電気ショックを受けるリスクが相当に低減される、という１つの利点を有する。電気ショックを受けるには、即ち、電圧の両方の極性との接触状態となるには、人物は、パネルの列の長さ全体に沿って、部屋全体に跨って到達しなければならず、これは、非常に可能性が低い。従って、本発明のこの実施形態の場合には、相対的に高電圧の供給を使用することができる。

以下、本発明において記述されている実施形態のいくつかによるフロアの電気プロパティ及び暖房プロパティのいくつかの非限定的な例示用の説明が提示されている。

フロアのパワー消費量Ｐは、次式として付与され、
Ｐ＝Ｕ＊Ｉ （式１）
ここで、Ｕは、熱提供層上において印加される電圧であり、且つ、Ｉは、対応する印加される電流である。印加される電圧Ｕは、パワーソースによって提供される電圧Ｕ_supplyからパワーソースと熱提供層の間の電圧降下ΔＵを減算することにより、付与される。
Ｕ＝Ｕ_supply－ΔＵ （式２）

熱提供層を通じて流れる電流Ｉは、オームの法則により、付与され、
Ｕ＝Ｒ＊Ｉ （式３）
Ｉ＝Ｕ／Ｒ （式４）
ここで、Ｒは、熱提供層の抵抗値である。熱提供層は、暖房モジュール／セクション内において分割されてもよく、この場合には、複数のモジュール／セクションが並列に結合されてもよい。１つの熱モジュール／セクションについて、抵抗値は、次式によって付与され、
Ｒ＝ｒｅｓｉｓｔｉｖｉｔｙ＊Ｌ_{c_heat}／Ａ_{c_heat} （式５）
ここで、抵抗値は、材料パラメータであり、例えば、純粋アルミニウムの場合には、２．８２×１０－８Ωｍであり、Ｌ_{c_heat}は、加熱導体（抵抗器）の長さであり、且つ、Ａ_{c_heat}は、加熱導体の断面積である。導体の断面積Ａ_{c_heat}は、例えば、薄膜の場合には、次式として付与され、
Ａ_{c_heat}＝ｈ_{c_heat}＊ｗ_{c_heat} （式６）
ここで、ｈ_{c_heat}は、導体（抵抗器）の高さ／厚さであり、ｗは、導体（抵抗器）の幅である。

例えば、６２．５ｍの加熱導体の長さＬ_{c_heat}と、０．６４２ｍｍの加熱導体の幅ｗ_{c_heat}と、９マイクロメートルの加熱導体薄膜の厚さと、を有する暖房モジュールの場合には、抵抗値Ｒは、アルミニウムの場合に、約３０５Ωである。

上述の式１及び式４を組み合わせることにより、次式によってパワーが付与され、
Ｐ＝Ｕ²／Ｒ （式７）
即ち、パワーは、電圧Ｕの二乗に伴って増大し、且つ、抵抗値Ｒの逆数に伴って減少している。

パワーＰは、次式として表現することができる。
Ｐ＝（Ｕ²＊ｗ_{c_heat}＊ｈ_{c_heat}）／（Ｌ_{c_heat}×ｒｅｓｉｓｔｉｖｉｔｙ） （式８）

抵抗値は、材料パラメータであり、且つ、導電熱薄膜の厚さは、選択されるべき物理的パラメータであることから、パワーは、次式として表現することができる。
Ｐ＝Ｕ²＊（ｗ_{c_heat}／Ｌ_{c_heat}）＊ｃｏｎｓｔａｎｔ） （式９）

これは、選択された熱薄膜のタイプについて、所望されるパワーＰが、電圧により、且つ、次いで、加熱導体（抵抗器）の長さＬ_{c_heat}及び幅ｗ_{c_heat}により、最も容易に制御されることを意味している。

すべての電気パワーＰがジュール熱Ｑに変換されていることから、即ち、Ｐ_heat＝ｄＱ／ｄｔであることから、Ｐ_heatは、Ｐに等しい。ジュール熱Ｑの時間微分ｄＱ／ｄｔは、熱エネルギーのフローに対応している。熱フローｄＱ／ｄｔは、温度勾配の負の方向において流れることになる。

供給されるパワーＰは、熱フローｄＱ／ｄｔに変換されることになり、これは、伝導性ｄＱ／ｄｔ_condにより、下層構造に下方に流れｄＱ／ｄｔ_down、且つ、対流ｄＱ／ｄｔ_conv及び放射ｄＱ／ｄｔ_radにより、上方に流れることになりｄＱ／ｄｔ_up、且つ、不均衡の場合に、ボード／パネルの温度の上昇をもたらすｄＱ／ｄｔ_board。
ｄＱ／ｄｔ＝ｄＱ／ｄｔ_cond＋ｄＱ／ｄｔ_conv＋ｄＱ／ｄｔ_rad＋ｄＱ／ｄｔ_board （式１０）

均衡の場合に、以下のとおりであり、
ｄＱ／ｄｔ＝ｄＱ／ｄｔ_cond＋ｄＱ／ｄｔ_conv＋ｄＱ／ｄｔ_rad （式１１）
ｄＱ／ｄｔ_down＝ｄＱ／ｄｔ_cond （式１２）
ｄＱ／ｄｔ_up＝ｄＱ／ｄｔ_conv＋ｄＱ／ｄ_trad （式１３）
不均衡の場合には、ボードの温度が、ｄＱ／ｄｔ_boardだけ、上昇することになる。

温度の振る舞いについて、ボード／パネルの時間との関係における温度微分は、以下のとおりであり、
ｄＴ／ｄｔ＝ｄＱ／ｄｔ_board／（ｄ＊ｄｅｎｓｉｔｙ＊Ｃｐ） （式１４）
ここで、ｄｔ／ｄｔは、従って、ｄＱ／ｄｔ_boardに比例し、且つ、明らかに、温度は、ｄＱ／ｄｔ_boardがゼロではない場合に、上昇することになる。

ボードが下層構造から十分に絶縁されている場合には、ｄＱ／ｄｔ_condは、小さくなり、且つ、従って、ボード／パネル内の温度勾配も、小さくなり、従って、温度は、１次微分方程式をほぼフォローすることになる。この結果、ボード／パネルの時間依存性は、次式となり、
Ｔ_board＝Ｔ_inital＋（Ｔ_end－Ｔ_inital）＊（１－ｅ^-t/tau)） （式１５）
ここで、Ｔ_initalは、電圧Ｖが印加される前のボード／パネルの温度であり、Ｔ_endは、最終温度であり、且つ、ｔａｕは、特性時定数である。

Ｔ_end＝ Ｐ ＊ Ｒ_{th_tot} （式１６）
であり、且つ、ｔａｕ／面積単位の場合に、次式のとおりであり、
ｔａｕ＝ｃ_P＊ｄｅｎｓｉｔｙ＊ｄ （式１７）
ここで、ｃ_Pは、特性熱容量であり、Ｒ_{th_tot}は、合計熱抵抗値であり、ｄｅｎｓｉｔｙは、ボード／パネルの密度であり、且つ、ｄは、ボードの厚さである。

ボード／パネルの熱フローｄＱ／ｄｔ及び温度上昇に関して、ボード／パネルの表面上の温度上昇は、パワーＰ、周辺温度Ｔ_amb、（熱薄膜と周辺フロアの間の）下向きの熱抵抗値Ｒ_{th down}、薄膜と周辺空気の間の熱抵抗値Ｒ_{th_up}に依存することになる。ボード／パネルのそれぞれの層は、その独自の熱抵抗値を有しており、即ち、ボード／パネルサブ構造Ｒ_{th_sub}の場合に、ボードの下方の任意のダンピング層Ｒ_{th_damp}、熱薄膜基材Ｒ_{th_substrate}、熱カバリング層Ｒ_{th_top}、及びカバリング層と周辺空気の間のインターフェイスのＲ_{th_conv}を有する。下向きの熱抵抗値は、直列において加算され、且つ、上向きの熱抵抗値も、直列において加算される。但し、下向きの合計熱抵抗値及び上向きの合計熱抵抗値は、合計熱抵抗値Ｒ_{th_tot}に対して、並列方式により、組み合わせられる。
Ｒ_{th down}＝Ｒ_{th_sub}＋Ｒ_{th_damp} （式１８）
Ｒ_{th_up}＝Ｒ_{th_substrate}＋Ｒ_{th_top}＋Ｒ_{th_conv}＋Ｒ_rad （式１９）
及び、
１／Ｒ_{th_tot}＝１／Ｒ_{th down}＋１／Ｒ_{th_up} （式２０）

これは、次式として表現することができる。
Ｒ_{th_tot}＝（Ｒ_{th down}＊Ｒ_{th_up}）／（Ｒ_{th down}＋Ｒ_{th_up}） （式２１）

加熱薄膜導体（抵抗値）における温度上昇ΔＴ_filmは、次式によって付与される。
ΔＴ_film＝Ｐ＊Ｔ_{th_tot} （式２２）

熱伝導に起因した中実材料用の熱抵抗値Ｒ_{th_cond}は、次式として付与される。
Ｒ_{th_cond}＝Ｌ_material／（Ｌａｍｂｄａ＊Ａ） （式２３）

対流の熱抵抗値は、次式として付与される。
Ｒ_{th_conv}＝Ａ／Ｕ_{th_conv} （式２４）

以下の表１には、材料及び熱抵抗値のいくつかの非限定的な例が付与されていうる。

上述の非限定的な例において、下層構造が周辺フロアと同一の温度を有すると仮定することにより、上向き及び下向きの両方の方向における等しい熱フローｄＱ／ｄｔが提供される。

放射に起因した熱フローｄＱ／ｄｔ_heatは、次式によって付与され、
ｄＱ／ｄｔ_heat＝ｅｐｓｉｌｏｎ＊ＳＢ＊（Ｔ_surface ⁴－Ｔ_ambient ⁴） （式２５）
ここで、イプシロンは、放射率係数であり、且つ、ＳＢは、ステファン－ボルツマンの定数である。

空洞内の表面の場合には、放射は、形態係数Ｆを考慮しなければならず、従って、放射に起因した熱フローは、次式となり、
ｄＱ／ｄｔ_heat＝ｅｐｓｉｌｏｎ＊ＳＢ＊（Ｔ_surface ⁴－Ｔ_ambient ⁴）＊Ｆ（ｐｈｙｓｉｃａｌ ｄｉｍｅｎｓｉｏｎｓ） （式２６）
ここで、Ｆは、０～１の範囲をとり、即ち、このインターバル内にある。

従って、パネルの表面温度は、下層構造への熱漏洩に依存している。例えば、１８ｍｍの発泡ポリスチレン（ＰＳ）の場合などのように、良好に絶縁されたフロアパネルの場合には、温度上昇は、５０Ｗ／ｍ²のパワー供給の場合に、約６度となり、且つ２５Ｗ／ｍ²の場合に、３度となる。但し、１ｍｍのＰＳなどのように、絶縁が不良である場合には、温度上昇は、実験によれば、例えば、５０Ｗ／ｍ²において３度などのように、相対的に乏しいものとなる。

本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。その代わりに、本発明は、独立請求項の範囲に含まれるすべての異なる実施形態に関し、且つ、これらを包含している。

Claims (28)

1. パネル（１００）であって、
   －ベース層（１０１）と、
   －前記ベース層（１０１）に装着された熱提供層（１０２）であって、前記熱は、電気エネルギーによって生成されている、熱提供層と、
   －前記熱提供層（１０２）に装着されたカバリング層（１０３）と、
   －前記パネル（１００）を隣接パネル（２０１、２０２、．．．、２０６）に結合するように構成された、それぞれ、第１長手方向パネル結合手段（１１５）及び第２長手方向パネル結合手段（１１６）を含む、第１反対側長手方向側部（１０５）及び第２反対側長手方向側部（１０６）と、
   －前記パネル（１００）を隣接パネル（２０１、２０２、．．．、２０６）に結合するべく構成された、それぞれ、第１エンドパネル結合手段（１１７）及び第２エンドパネル結合手段（１１８）を含む第１反対側エンド側部（１０７）及び第２反対側エンド側部（１０８）と、
   を有するパネルにおいて、
   －前記第１エンドパネル結合手段（１１７）及び第２エンドパネル結合手段（１１８）は、それぞれ、第１エンドパネル溝（１２７）及び第２エンドパネル溝（１２８）を含み、前記第１エンドパネル溝（１２７）及び第２エンドパネル溝（１２８）は、前記第１反対側長手方向側部（１０５）及び第２反対側長手方向側部（１０６）の間において少なくとも部分的に延在しており、且つ、
   －少なくとも１つの電気エンドコネクタ（１５０）が、前記第１エンドパネル結合手段（１１７）及び第２エンドパネル結合手段（１１８）の前記第１エンドパネル溝（１２７）及び第２エンドパネル溝（１２８）の１つ又は複数内において構成されており、前記少なくとも１つの電気エンドコネクタ（１５０）は、第１エンド部分（１５１）及び第２エンド部分（１５２）と、前記第１エンド部分（１５１）及び第２エンド部分（１５２）の間において配置された少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）を含み、前記少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）は、導電性材料を少なくとも部分的に含み、且つ、前記第１エンドパネル結合手段（１１７）及び第２エンドパネル結合手段（１１８）の前記１つ又は複数から少なくとも部分的に突出しており、これにより、前記パネル（１００）の前記熱提供層（１０２）と前記パネル（１００）に結合された少なくとも１つの隣接パネル（２０１、２０２）の対応する熱提供層（１０２’）の間において電気接続を提供していることを特徴とするパネル（１００）。
2. 前記少なくとも１つの電気エンドコネクタ（１５０）の前記少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）は、その緩和された状態において前記第１エンドパネル溝（１２７）及び第２エンドパネル溝（１２８）の前記１つ又は複数から少なくとも部分的に突出するように構成されている、請求項１に記載のパネル（１００）。
3. 前記少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）は、前記少なくとも１つの電気エンドコネクタ（１５０）の前記少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）の幅Ｗ_{end_con}よりも少なくとも部分的に突出するように構成されている、請求項２に記載のパネル（１００）。
4. 前記少なくとも１つの電気エンドコネクタ（１５０）の前記少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）は、前記パネル（１００）が前記隣接パネル（２０１、２０２）に結合された際に、隣接パネル（２０１、２０２）の第１エンドパネル結合手段（１１７’）及び第２エンドパネル結合手段（１１８’）により、前記第１エンドパネル溝（１２７）及び第２エンドパネル溝（１２８）の少なくとも１つ内に押圧されるように構成されている、請求項１から３のいずれか１項に記載のパネル（１００）。
5. 前記少なくとも１つの電気エンドコネクタ（１５０）の前記少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）は、前記パネル（１００）が前記隣接パネル（２０１、２０２）に結合された際に、前記隣接パネル（２０１、２０２）の前記第１エンドパネル溝（１２７’）及び第２エンドパネル溝（１２８’）の少なくとも１つ内に緩和することにより、その緩和された状態に向かって少なくとも部分的に戻るように構成されている、請求項１から４のいずれか１項に記載のパネル（１００）。
6. 前記少なくとも１つの電気エンドコネクタ（１５０）の前記少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）は、前記隣接パネル（２０１、２０２）の第１エンドパネル溝（１２７’）及び第２エンドパネル溝（１２８’）の少なくとも１つ内にスナップ結合され、これにより、前記パネル（１００）を前記隣接パネル（２０１、２０２）に機械的にロックするように構成されている、請求項１から５のいずれか１項に記載のパネル（１００）。
7. 前記第１エンドパネル溝（１２７）及び第２エンドパネル溝（１２８）は、前記少なくとも１つの電気エンドコネクタ（１５０）の前記少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）の高さＨ_{end_con}に基本的に等しい高さＨ_{end_groove}を有しており、即ち、Ｈ_{end_groove}＝Ｈ_{end_con}である、請求項１から６のいずれか１項に記載のパネル（１００）。
8. 前記第１エンドパネル溝（１２７）及び第２エンドパネル溝（１２８）の少なくとも１つは、基本的に前記少なくとも１つの電気エンドコネクタ（１５０）の前記少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）の幅Ｗ_{end_con}以上である第１深さＤ_{end_groove1}を有しており、即ち、Ｄ_{end_groove1}≧_{Wend_con}である、請求項１から７のいずれか１項に記載のパネル（１００）。
9. 前記第１エンドパネル溝（１２７）及び第２エンドパネル溝（１２８）の少なくとも１つは、前記少なくとも１つの電気エンドコネクタ（１５０）の前記少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）の幅_{Wend_con}よりも小さな第２深さＤ_{end_groove2}を有しており、即ち、Ｄ_{end_groove2}＜Ｗ_{end_con}である、請求項１から８のいずれか１項に記載のパネル（１００）。
10. 前記少なくとも１つの電気エンドコネクタ（１５０）の前記少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）は、第１導電性舌（１７１）及び第２導電性舌（１７２）を含む、請求項１から９のいずれか１項に記載のパネル（１００）。
11. 前記少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）の前記第１導電性舌（１７１）及び第２導電性舌（１７２）は、前記パネル（１００）の前記熱提供層（１０２）との間の、且つ、前記パネル（１００）に結合された隣接パネル（２０１、２０２、．．．、２０６）の対応する熱提供層（１０２’）との間の、電気接触状態となるように構成されている、請求項１０に記載のパネル（１００）。
12. 前記パネル（１００）の前記熱提供層（１０２）は、前記第１エンドパネル溝（１２７）及び第２エンドパネル溝（１２８）の少なくとも１つに隣接した第１導電性部分（１８１）及び第２導電性部分（１８２）を含む、請求項１０又は１１に記載のパネル（１００）。
13. 前記少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）の前記第１導電性舌（１７１）及び第２導電性舌（１７２）は、前記パネル（１００）の前記熱提供層（１０２）の、それぞれ、前記第１導電性部分（１８１）及び第２導電性部分（１８２）との間の、且つ、前記パネル（１００）に結合された隣接パネル（２０１、２０２）の対応する熱提供層（１０２’）の、それぞれ、対応する第１導電性部分（１８１’）及び第２導電性部分（１８２’）との間の、電気接触状態となるように構成されている、請求項１２に記載のパネル（１００）。
14. 前記第１導電性舌（１７１）及び第２導電性舌（１７２）は、少なくとも部分的に波の形状に形成されている、請求項１０から１３のいずれか１項に記載のパネル（１００）。
15. 前記少なくとも１つの電気エンドコネクタ（１５０）の前記少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）は、前記第２エンド部分（１５２）に対して、よりも、前記第１エンド部分（１５１）に対して、相対的に近接して配置されるように構成されており、或いは、この逆も又真である、請求項１から１４のいずれか１項に記載のパネル（１００）。
16. 前記少なくとも１つの電気エンドコネクタ（１５０）は、長さＬを有し、前記少なくとも１つの電気エンドコネクタ（１５０）の前記少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）の最も突出する部分（１５７）は、前記第１エンド部分（１５１）及び第２エンド部分（１５２）の少なくとも１つから第１長さＬ１において配置されるように構成されており、前記第１長さＬ１及び長さＬの間の比率は、
    ０．５＜Ｌ１／Ｌ＜０．１５、
    ０．４＜Ｌ１／Ｌ＜０．２、及び、
    Ｌ１／Ｌ＝０．３、
    という群のうちの少なくとも１つである、請求項１５に記載のパネル（１００）。
17. 前記少なくとも１つの電気エンドコネクタ（１５０）の前記少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）は、弾性材料を含む、請求項１から１６のいずれか１項に記載のパネル（１００）。
18. 前記少なくとも１つの電気エンドコネクタ（１５０）の前記少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）は、互いに弾性的に接続された第１部分（１５５）及び第２部分（１５６）を含む、請求項１から１７のいずれか１項に記載のパネル（１００）。
19. 前記少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）の前記第１部分（１５５）及び第２部分（１５６）は、
    スプリングジョイント、
    弾性部材、
    という群のうちの少なくとも１つにより、互いに弾性的に接続されている、請求項１８に記載のパネル（１００）。
20. 前記少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）の前記第１部分（１５５）及び第２部分（１５６）の少なくとも１つは、弾性材料を含む、請求項１８又は１９に記載のパネル（１００）。
21. 前記少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）の前記第１部分（１５５）及び第２部分（１５６）は、それぞれ、第１導電性舌（１７１）及び第２導電性舌（１７２）を含む、請求項１８から２０のいずれか１項に記載のパネル（１００）。
22. 少なくとも第１長手方向溝（１２１）及び第２長手方向溝（１２２）が、前記ベース層（１０１）内において、前記第１エンド側部（１０７）から前記第２エンド側部（１０８）まで、且つ、前記熱提供層（１０２）と対向する状態において、構成されており、且つ、前記少なくとも第１長手方向溝（１２１）及び第２長手方向溝（１２２）は、それぞれ、前記第１長手方向側部（１０５）及び第２長手方向側部（１０６）と平行に構成され、且つ、これらに対して少なくとも第１距離（１３１）及び第２距離（１３２）を有する、請求項１から２１のいずれか１項に記載のパネル（１００）。
23. －前記第１エンド側部（１０７）又は前記第２エンド側部（１０８）において、それぞれ、前記少なくとも第１（１２１）及び第２（１２２）長手方向溝内において構成された少なくとも第１電気パワー供給エンドコネクタ（１６１）及び第２電気パワー供給エンドコネクタ（１６２）を更に有し、前記少なくとも第１電気パワー供給エンドコネクタ（１６１）及び第２電気パワー供給エンドコネクタ（１６２）は、前記パネル（１００）の前記熱提供層（１０２）と電気エネルギー提供構成（８１０）の間において電気接続を提供するように構成されている、請求項２２に記載のパネル（１００）。
24. 少なくとも１つの絶縁コア（１６０）が、前記ベース層（１０１）内において含まれており、前記少なくとも１つの絶縁コア（１６０）は、断熱及び／又は音響吸収プロパティを有する、請求項１から２３のいずれか１項に記載のパネル（１００）。
25. 前記熱提供層（１０２）は、
    ０．１ｍｍ～３ｍｍ、
    ０．４ｍｍ～１ｍｍ、
    ０．５ｍｍ～０．８ｍｍ、及び、
    ０．６ｍｍ、
    という群内の１つである、前記可視表面（１０４）からの熱深さＤ_heatにおいて構成されている、請求項１から２４のいずれか１項に記載のパネル（１００）。
26. 請求項１から２５のいずれか１項に記載のパネル（１００）の前記第１エンドパネル結合手段（１１７）及び第２エンドパネル結合手段（１１８）の前記第１エンドパネル溝（１２７）及び第２エンドパネル溝（１２８）の１つ又は複数に挿入可能である電気エンドコネクタ（１５０）であって、
    前記少なくとも１つの電気エンドコネクタ（１５０）は、第１エンド部分（１５１）及び第２エンド部分（１５２）と、前記第１エンド部分（１５１）及び第２エンド部分（１５２）の間に配置された少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）と、を含み、前記少なくとも部分的に弾性を有する部分（１５３）は、導電性材料を少なくとも部分的に含み、且つ、前記第１エンドパネル結合手段（１１７）及び第２エンドパネル結合手段（１１８）の前記１つ又は複数から少なくとも部分的に突出し、これにより、前記パネル（１００）の前記熱提供層（１０２）と前記パネル（１００）に結合された少なくとも１つの隣接パネル（２０１、２０２）の対応する熱提供層（１０２’）の間において電気接続を提供していることを特徴とする電気エンドコネクタ（１５０）。
27. 請求項１から２５のいずれか１項に記載のパネル（１００）を対応する隣接パネル（２０１）に結合する方法であって、
    －前記パネル（１００）の前記電気エンドコネクタ（１５０）、前記パネル（１００）の前記第１エンドパネル結合手段（１１７）、及び前記隣接パネル（２０１）の前記第２エンドパネル結合手段（１１８’）の使用により、前記第１パネル（１００）を前記隣接パネル（２０１）に機械的に結合し、これにより、前記第１パネル（１００）を前記隣接パネル（２０１）にロックするステップと、
    －前記第１パネル（１００）の前記少なくとも１つの電気エンドコネクタ（１５０）の使用により、前記第１パネル（１００）と前記隣接パネル（２０１）を電気的に接続するステップと、
    を特徴とする方法。
28. 暖房システム（８００）であって、
    －請求項１から２５のいずれか１項に記載の少なくとも１つのパネル（１００、２０１、．．．、２０６）と、
    －前記少なくとも１つのパネル（１００）の少なくとも１つの第１電気パワー供給エンドコネクタ（１６１）及び少なくとも１つの第２電気パワー供給エンドコネクタ（１６２）に前記電気エネルギーを提供するべく、前記少なくとも１つのパネル（１００）の前記第１エンド側部（１０７、１０７’）及び前記第２エンド側部（１０８、１０８’）の少なくとも１つに隣接して構成された電気エネルギー提供構成（８１０）と、
    を特徴とするシステム。

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