以下は図面及び実施例を参照しながら本発明を詳細に説明する。なお、ここで説明する具体的な実施例は単に本発明を説明するためのものであり、本発明を限定するものではない。また、説明の便宜上、図面では本発明に関連する部分のみを示し、構成全体を示すものではない。
さらに、明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」、「第3」などの用語は、単に同一の技術的特徴を区別するものであり、比較的な重要性を意味、示唆するものではなく、技術的特徴の数を意味、示唆するものではなく、順番又は時間上の順序を表すものではない。必要に応じて、用語を置き換えてもよい。よって、「第1」、「第2」として定義される特徴は、該特徴が少なくとも1つあることを明示的又は暗示的に表す場合がある。
同様に、明細書及び特許請求の範囲において使用される用語「接続」は、直接な接続に限定されない。よって、「装置Aと装置Bとが接続される」の表現は、装置又はシステムにおける装置Aが装置Bに直接接続されるものに限定されず、装置Aと装置Bとの間に経路を有することを意味し、他の装置又はツールを含む経路であってもよい。
データ伝送装置は、処理装置と大画面表示装置との間で機能する。本発明の実施例では、データ伝送装置は、無線(ワイヤレス)の画面キャスト装置であってもよい。処理装置は、パーソナルコンピュータ、PAD又は携帯電話であってもよい。大画面表示装置は、会議用のスマートタブレット又は会議表示装置であってもよい。なお、本発明の実施例はこれらの装置に限定されない。無線画面キャスト装置は、画面に表示されるオーディオデータとビデオデータを大画面表示装置に表示し、より多くの人が見て共有できるように、該データを処理する。
従来技術では、無線画面キャスト装置と処理装置とはUSBポートの接続によりデータ伝送を行い、USBポートはシリアルバスであり、ビデオ出力機能をサポートしておらず、処理装置のオペレーティングシステムは画面上のデータを無線画面キャスト装置に出力しないため、処理装置の画面のデータに対して画面キャプチャを行い、USBポートを介して無線画面キャスト装置に送信し、表示のために無線画面キャスト装置を介して大画面表示装置に転送するドライバを個別に設計する必要がある。通常、無線画面キャスト装置にはドライバが予め記憶され、処理装置と無線画面キャスト装置とが接続されている場合、該ドライバが処理装置に自動的にダウンロードされ、処理装置で該ドライバが実行され、該ドライバが固定の周波数で該装置の画面を取り込み、取り込まれた画面データを無線画面キャスト装置に送信する。この技術の問題としては、ドライバをダウンロードし、処理装置でドライバをインストールする必要があり、インストールプロセスに時間がかかり、会議の効率に大きく影響を与える。
図1は本発明の実施例に係る周辺装置の1つの態様の構成の概略図である。周辺装置10は、画面データ受信ポート11及び無線モジュール12を含む。画面データ受信ポート11は、処理装置のビデオ信号ポートに接続され、ビデオ信号ポートにより出力された非圧縮の第1オーディオ/ビデオデータを取得する。処理装置は、第1プロセッサ、ビデオ信号ポート、及び第1ディスプレイを有する。第1プロセッサには第1オペレーティングシステムがインストールされている。第1オペレーティングシステムには、該ビデオ信号ポートと周辺装置との間でオーディオ/ビデオの通信を行うための汎用のドライバプロトコルが予めインストールされている。第1オーディオ/ビデオデータに対応するメディアコンテンツは、第1ディスプレイに表示されるメディアコンテンツと同一である。画面データ受信ポート11は、無線モジュール12に接続されている。無線モジュール12は、無線通信ネットワークと通信を行い、受信された第1オーディオ/ビデオデータを無線通信ネットワークにおけるペアリングされているネットワークノードに送信する。
本明細書及び特許請求の範囲における処理装置は、第1プロセッサ及び第1ディスプレイを含み、且つ第1プロセッサに第1オペレーティングシステムがインストールされている装置、例えばノートブックコンピュータ、携帯電話又はタブレットコンピュータなどを意味する。上記の特徴の規定から分かるように、本発明の実施形態で言及されるビデオ信号ポートは、周辺装置とのオーディオ/ビデオの通信のプロセスにおいて第1オペレーティングシステムに予めインストールされた汎用ドライバプロトコルにより制約されており、第1オペレーティングシステムにドライバをインストールする必要がなく、予めインストールされた汎用ドライバプロトコルに従って周辺装置との間でオーディオ/ビデオの通信を行うことができる。オーディオ/ビデオの通信は、オーディオ/ビデオのデータの出力を含む。具体的には、一般的な処理装置には、複数のポート、例えば電源ポート、USBポート、AUXポート、HDMI(登録商標)ポート、VGAポートなどが設けられている。ここで、AUXポートは、オーディオポートであり、AUXポートを有する周辺装置(例えばイヤフォンやスピーカ)がAUXポートを介して処理装置に接続されている場合、処理装置における第1オペレーティングシステムにより予めインストールされた汎用ドライバプロトコルに従って、この際に処理装置における第1プロセッサによりスピーカに出力されたオーディオを取得する。HDMI(登録商標)ポート、VGAポート又はDPポートなどのビデオ信号ポートは、オーディオ/ビデオのデータを伝送するポートであり、同様に、第1オペレーティングシステムに予めインストールされた汎用ドライバプロトコルに従って動作し、即ち、これらのビデオ信号ポートにより出力されるオーディオ/ビデオのデータのフォーマットは、元々システムでサポートされているオーディオ/ビデオのデータの出力フォーマットであり、圧縮符号化などの変換を行わずに周辺装置に送信できる。周辺装置がこれらのビデオ信号ポートを介して処理装置に接続されている場合、この際に処理装置におけるプロセッサにより出力された第1オーディオ/ビデオのデータを取得することができ、該第1オーディオ/ビデオのデータに対応するメディアコンテンツは、第1ディスプレイに現在表示されているメディアコンテンツと同一である。従って、以上から、本発明の実施例で言及されるビデオ信号ポートは、処理装置におけるHDMI(登録商標)ポート、VGAポート又はDPポートなどの、オペレーティングシステムに予めインストールされた汎用ドライバプロトコルに従って非圧縮の第1オーディオ/ビデオのデータを直接出力できるポートである。画面データ受信ポート11は、該ビデオ信号ポートに接続可能な対応するポートである。
無線モジュール12は、無線通信技術により実現されるモジュール製品であり、受信された信号が無線通信ネットワークにおけるネットワークノードにより取り込まれるように、該信号を無線の形で無線通信ネットワークに送信してもよい。例えば、現在短距離LAN通信で広く使用されているWiFiモジュール、Bluetoothモジュール又はZigBeeモジュールであってもよい。本実施例に係る周辺装置10は、互いに接続された画面データ受信ポート11及び無線モジュール12を含み、即ち、処理装置の画面データを直接取得し、ビデオ画面の表示を行うように該データを無線通信ネットワークにおける他のネットワークノードに送信してもよい。通常、従来技術の一般的なポート形式によると、周辺装置10の画面データ受信ポート11はプラグとして設けられ、処理装置のビデオ信号ポートはソケットである。説明の便宜上、本明細書では、全ての内容について処理装置のポートがソケットであり、周辺装置のポートがプラグであることを一例にして説明する。会議のシーンでは、該周辺装置10の画面データ受信ポート11をパーソナルコンピュータのビデオ信号ポートに挿入してもよい。会議用大画面タブレットのネットワークノードモジュールと周辺装置10の無線モジュール12とが同一の無線通信ネットワークにおいてペアリングして接続されることで、パーソナルコンピュータのディスプレイ画面に対応するオーディオ/ビデオのデータを会議用の大画面タブレットに伝送し、パーソナルコンピュータにドライバをダウンロードする必要がなく、無線画面キャストを実現することができる。
以上の態様をベースにして、本発明の実施例は周辺装置のもう1つの態様を有してもよい。画面データ受信ポート11と無線モジュール12とは直接接続されておらず、マイクロプロセッサを介して接続されている。具体的には、マイクロプロセッサは該画面データ受信ポート11に接続され、マイクロプロセッサは第1オーディオ/ビデオデータに対して圧縮及び符号化を行う。無線モジュール12もマイクロプロセッサに接続され、無線モジュールは無線通信ネットワークとの通信を行い、受信された第1オーディオ/ビデオデータを該無線通信ネットワークにおけるペアリングされているネットワークノードに伝送する。周辺装置は無線画面キャストを行うため、無線伝送方式の伝送データ量への要求が厳しく、無線モジュールも外部の通信ネットワークにおけるネットワークノードとのペアリングを行う必要があるため、通常、周辺装置が対応する処理能力を持つことができるように、周辺装置にマイクロプロセッサを追加する必要がある。
図2は本発明の実施例に係る周辺装置のもう1つの態様の構成の概略図である。該周辺装置は、データ伝送装置であってもよいし、無線画面キャスト装置であってもよいが、本発明の実施例はこれらに限定されない。
本態様は、上記の態様をベースにして、画面データ受信ポートのタイプ及び周辺装置の内部構造の構成について複数の改良案を提供する。なお、以下に説明する複数の改良案は、実際の需要に応じて、必要な条件を満たし、且つ互いに矛盾がないように、より好ましい態様に自由に組み合わせてもよい。
本態様の第1の改良点は、データ伝送装置は、図2に示すType−Cポート21を含むように設けられ、Type−Cポート21における差動信号伝送ピンは画面データ受信ポートである。処理装置のビデオ信号ポートから出力される非圧縮の第1オーディオ/ビデオデータは、DPオーディオ/ビデオデータであり、該ビデオ信号ポートは、Type−Cポートであってもよい。
該データ伝送装置は、会議、教育、医療診断、又は他の複数の人の共有シナリオで使用されるデータ伝送装置であり、主にユーザのパーソナルコンピュータ装置(例えばwindows、mac又はLinux(登録商標)などのシステムが予めインストールされたコンピュータ、タブレット、携帯電話等(以下は処理装置と称する))の音声画像画面又はメディアコンテンツを表示、共有するように大画面ディスプレイ又は大画面タッチ表示パネル(例えばスマート・インタラクティブ・タブレット)に送信する。また、本態様に係るデータ伝送装置は、ユーザの処理装置に専用ドライバ(例えば画面キャプチャプログラムなど)をインストールする必要がなく、ユーザの処理装置での音声画像画面、メディアコンテンツを大画面ディスプレイ又は大画面タッチ表示パネルに伝送することができる。或いは、本実施例に係るデータ伝送装置は、処理装置自体のシステムに予めインストールされたドライバ及びポートを介して、処理装置から送信された音声画像画面、メディアコンテンツを受信する。データ伝送装置は、上述したType−Cポート21、即ちUSB−Type−Cを含み、以下はType−Cポート21と略称する。USB−Type−Cは、ユニバーサルシリアルバス(USB)ハードウェアポート仕様であり、より速い伝送速度(最大10Gbps)及びより強い電力伝送(最大100W)を有し、USB2.0、USB3.0及びDP(DisplayPort)との互換性を有する。Type−Cポート21は、図3に示すように、同一の機能を有する2列のピンを含み、合計24本のピンを有する。図3におけるピンA1〜A12は1つの列であり、ピンB1〜B12はもう1つの列であり、正方向の挿入又は逆方向の挿入をサポートしている。Type−Cポート21は、2対(ペア)の電源ピン、4対の差動ピン、及び挿入及びペアリングを行う時のペアリング通信のためのCCピンを含む。具体的には、2対の電源ピンは図3におけるA9、B4、B9、A4であり、4対の差動ピンは図3におけるA11、B2、A10、B3、A4、B10、A2、B11であり、CCピンは図3におけるA5である。ここで、各グループのピンのTX+、TX−、RX+、RX−は差動信号伝送ピンであり、各グループの差動信号伝送ピンはUSBモード又はDP(DisplayPort)モードでの動作をサポートしている。差動信号伝送ピンのペアがUSBモードで動作する場合、該信号伝送ピンのペアはUSB3.0信号を伝送し、差動信号伝送ピンのペアがDPモードで動作する場合、該信号伝送ピンのペアはDP(DisplayPort)ポートとして使用される。
好ましい実施例として、本発明の実施例の態様は以下の方法により実現されてもよい。
(1)Type−Cポートと端末装置のType−C受信ポートとの接続により、電源をオンにする。
具体的には、データ伝送装置のType−Cポート21がユーザの処理装置の対応するType−C受信ポートに挿入されている場合、該処理装置はType−C受信ポートの電源ピンを介してデータ伝送装置に基本動作電圧を提供し、データ伝送装置は基本電圧の供給で動作を開始する。なお、該Type−C受信ポートはUSB−Type−Cポートであってもよく、該動作電圧は5V又は他の電圧であってもよい。具体的には、本発明の実施例では、Type−Cポートは、図3に示すピンを有するハードウェアのポートであってもよい。特に、電力ピンA9、B4、B9、A4を介してデータ伝送装置に給電してもよい。なお、上記の接続は、直接接続であってもよいし、間接接続であってもよいが、本実施例は接続方式に限定されない。
(2)Type−Cポートのペアリング通信ピンを介して端末装置に要求信号を送信する。該要求信号は、端末装置が該少なくとも1対の差動信号伝送ピンにDPプロトコルフォーマットのメディアデータを送信するように要求するために用いられる。
具体的には、データ伝送装置がオンにされた後に、処理装置はUSB−Type−CポートのCCピンを介してデータ伝送装置に問い合わせデータパケットを送信する。該問い合わせデータパケットは、VDM(Vendor Defined Message)信号である。データ伝送装置は、該VDM信号を受信した後に、そのType−Cポート21におけるCCピンを介して処理装置に応答情報を送信する。応答情報は、該データ伝送装置の現在の動作モード又はサポートされている動作モードがDP(DisplayPort)モードである旨の情報を含む。該応答情報は、該データ伝送装置の具体的な電力供給範囲などの情報を含んでもよい。処理装置は、データ伝送装置から送信された応答情報を受信した後、電力供給範囲情報に基づいて、データ伝送装置への電力供給電圧を調整する。また、処理装置は、データ伝送装置の現在の動作モード又はサポートされている動作モードがDP(DisplayPort)モードであると認識した場合、処理装置のUSB−Type−CポートをDP(DisplayPort)モードで動作するように設定し、処理装置のオペレーティングシステムに予めインストールされたDP(DisplayPort)ドライバを呼び出し、処理装置のUSB−Type−Cポートの差動ピンのペアを介してデータ伝送装置にオーディオ及びビデオを含むメディアコンテンツを伝送する。該コンテンツは、DPプロトコルフォーマットのメディアデータであってもよく、該メディアデータは、処理装置のディスプレイに表示されるコンテンツを含むが、これに限定されない。
(3)差動信号伝送ピンを介してDPプロトコルフォーマットのメディアデータを受信する。ここで、メディアデータは、処理装置からのビデオデータ又はオーディオデータのうちの少なくとも1つを含む。
具体的には、本発明の実施例では、差動信号伝送ピンを用いて差動信号を伝送する。好ましくは、本発明の実施例では、図3に示すように、差動信号伝送ピンは4対の差動ピンであってもよく、例えば図3におけるA11、B2、A10、B3、A4、B10、A2、B11である。
(4)メディアデータを第1フォーマットデータに変換する。
具体的には、該ステップはオプションのステップであってもよい。データ伝送装置のマイクロプロセッサがDPプロトコルフォーマットのメディアデータからH.264/H.265フォーマットのデータ及び/又はAACフォーマットのデータへの変換を直接サポートできない場合、データ伝送装置は、まずDPプロトコルフォーマットのメディアデータをマイクロプロセッサで処理可能なデータフォーマットに変換する必要がある。具体的には、データ伝送装置にデータ変換チップを新たに追加してもよく、DPプロトコルフォーマットのメディアデータをMIPIフォーマットのビデオデータ及び/又はI2Sフォーマットのオーディオデータに変換してもよい。MIPI(Mobile Industry Processor Interface:モバイル・インダストリ・プロセッサ・インターフェイス)は、MIPIアライアンスにより提出されたモバイル・アプリケーション・プロセッサのためのオープンスタンダード及び仕様であり、主にモバイル装置のカメラ、ディスプレイポート、無線周波数(RF)/ベースバンドポートなどのポートを標準化統合する。I2S(Inter−IC Sound:集積回路内蔵オーディオ)バスは、オーディオ機器間のデータ伝送のために用いられる。
(5)符号化スキームに従って、第1フォーマットデータを第2フォーマットデータに圧縮符号化する。ここで、第2フォーマットデータは、圧縮されたメディアデータストリームである。
具体的には、ステップ(4)が必須のステップである場合、マイクロプロセッサにより該MIPIフォーマットのビデオデータ及び/又はI2SフォーマットのオーディオデータをH.264/H.265フォーマットのデータ及び/又はAACフォーマットのデータに圧縮する。ステップ(4)が必須のステップではない場合、DPプロトコルフォーマットのメディアデータをH.264/H.265フォーマットのデータ及び/又はAACフォーマットのデータに直接圧縮してもよい。圧縮後のデータは、より少ない帯域幅を占有しているため、同一の送信要求では、より多くのデータを送信することができる。
(6)該圧縮されたメディアデータストリームを通信ネットワークを介して送信する。
具体的には、圧縮されたデータは、無線ネットワークを介して表示のための大画面表示装置に送信されてもよい。好ましくは、該無線ネットワークは、Wi−Fiネットワーク、3G/4G/5G通信ネットワーク、又はデータ伝送機能を有する他のネットワークであってもよい。本実施例は、無線ネットワークのタイプに限定されない。
好ましくは、MIPIフォーマットのビデオデータ及び/若しくはI2Sフォーマットのオーディオデータを圧縮する前、又はDPプロトコルフォーマットのメディアデータを圧縮する前に、ユーザの画面キャストの開始指令をさらに受信する。ユーザにより入力された画面キャストの開始指令に基づいて該データを圧縮し、圧縮されたデータを無線ネットワークを介して表示のための大画面表示装置に送信する。
好ましくは、ユーザの画面キャストの開始指令を受信する前に、受信されたMIPIフォーマットのビデオデータ及び/若しくはI2Sフォーマットのオーディオデータ、又はDPプロトコルフォーマットのメディアデータに対して、圧縮及び伝送処理を行わずに破棄処理を行う。これによって、データ伝送装置のマイクロプロセッサのリソースを節約することができる。
(7)大画面表示装置からのタッチ信号を受信し、該タッチ信号を処理装置に送信する。
具体的には、会議のシナリオでは、大画面表示装置はタッチ機能を備えており、ユーザのタッチ操作をリアルタイムで受け付けることができる。大画面表示装置は、該タッチ操作をタッチ信号に変換し、該タッチ信号を無線ネットワークを介してデータ伝送装置に送信する。データ伝送装置は、該タッチ信号を処理装置に送信し、処理装置は、該タッチ信号に応答し、或いはタッチ信号に基づいて対応するアプリケーションプログラムを開始することで、タッチバック機能を実現し、人間とコンピュータとのインタラクションのエクスペリエンスを向上させることができる。
本発明の実施例では、処理装置のオペレーティングシステム自体がDP(DisplayPort)ポートを介するオーディオ/ビデオデータの伝送をサポートしているため、無線画面キャスト装置を再設計することで、無線画面キャスト装置は自分のType−Cポートと処理装置のType−Cポートとの接続を用い、処理装置はType−Cポートを介して無線画面キャスト装置にDPプロトコルフォーマットのメディアデータを直接送信する。該DP(DisplayPort)の動作モードでは、処理装置は、特定のドライバをインストールする必要がなく、無線画面キャスト装置にオーディオ/ビデオデータを含むメディアコンテンツを送信することができるため、ドライバの無線画面キャスト装置から処理装置への伝送時間を節約し、処理装置でのドライバのインストール時間を節約し、会議の効率を向上させることができる。
また、本実施例では、処理装置は、DP(DisplayPort)ポートを介してデータ伝送装置にオーディオ/ビデオデータを送信する。DP(DisplayPort)ポートは、高いデータ帯域幅を有し、最大40Gの帯域幅をサポートし、且つDP(DisplayPort)ポートは非圧縮データを送信し、H.264などの他の圧縮技術に比べて、DP(DisplayPort)ポートにより伝送されるデータはより良い画質を持っている。
好ましくは、DPプロトコルフォーマットのメディアデータをMIPIフォーマットのビデオデータ及び/又はI2Sフォーマットのオーディオデータに変換して、該MIPIフォーマットのビデオデータ及び/又はI2Sフォーマットのオーディオデータを圧縮する場合、本実施例の態様では、データ処理装置にDPプロトコルを実行可能なデータ変換チップを設けることで実現してもよい。本発明の実施例では、データ処理装置が無線画面キャスト装置であることを一例にして説明する。該無線画面キャスト装置は、Type−Cポート、無線モジュール、データ変換チップ、及びマイクロプロセッサを含む。該Type−Cポートは該データ変換チップに接続され、該データ変換チップは該Type−Cポート及び該マイクロプロセッサにそれぞれ接続され、該マイクロプロセッサは該無線モジュールに接続されている。具体的な実現方法は以下の通りである。
(1)Type−Cポートと端末装置のType−C受信ポートとの接続により、電源をオンにする。
具体的には、無線画面キャスト装置のType−Cポート21がユーザの処理装置の対応するType−C受信ポートに挿入されている場合、該処理装置はType−C受信ポートの電源ピンを介してデータ伝送装置に基本動作電圧を提供し、データ伝送装置は基本電圧の供給で動作を開始する。なお、該Type−C受信ポートはUSB−Type−Cポートであってもよく、該動作電圧は5V又は他の電圧であってもよい。具体的には、本発明の実施例では、Type−Cポートは、図3に示すピンを有するハードウェアのポートであってもよい。特に、電力ピンA9、B4、B9、A4を介してデータ伝送装置に給電してもよい。なお、上記の接続は、直接接続であってもよいし、間接接続であってもよいが、本実施例は接続方式に限定されない。
(2)無線画面キャスト装置のデータ変換チップは、Type−Cポートのペアリング通信ピンを介して端末装置に要求信号を送信する。該要求信号は、端末装置が該少なくとも1対の差動信号伝送ピンにDPプロトコルフォーマットのメディアデータを送信するように要求するために用いられる。
具体的には、データ伝送装置がオンにされた後に、処理装置はUSB−Type−CポートのCCピンを介してデータ伝送装置に問い合わせデータパケットを送信する。該問い合わせデータパケットは、VDM(Vendor Defined Message)信号である。データ伝送装置は、該VDM信号を受信した後に、そのType−Cポート21におけるCCピンを介して処理装置に応答情報を送信する。応答情報は、該データ伝送装置の現在の動作モード又はサポートされている動作モードがDP(DisplayPort)モードである旨の情報を含む。該応答情報は、該データ伝送装置の具体的な電力供給範囲などの情報を含んでもよい。処理装置は、データ伝送装置から送信された応答情報を受信した後、電力供給範囲情報に基づいて、データ伝送装置への電力供給電圧を調整する。また、処理装置は、データ伝送装置の現在の動作モード又はサポートされている動作モードがDP(DisplayPort)モードであると認識した場合、処理装置のUSB−Type−CポートをDP(DisplayPort)モードで動作するように設定し、処理装置のオペレーティングシステムに予めインストールされたDP(DisplayPort)ドライバを呼び出し、処理装置のUSB−Type−Cポートの差動ピンのペアを介してデータ伝送装置にオーディオ及びビデオを含むメディアコンテンツを伝送する。該コンテンツは、DPプロトコルフォーマットのメディアデータであってもよく、該メディアデータは、処理装置のディスプレイに表示されるコンテンツを含むが、これに限定されない。
(3)無線画面キャスト装置のデータ変換チップは、差動信号伝送ピンを介してDPプロトコルフォーマットのメディアデータを受信する。ここで、メディアデータは、処理装置からのビデオデータ又はオーディオデータのうちの少なくとも1つを含む。
(4)所定の符号化スキームに従って、無線画面キャスト装置のデータ変換チップは、メディアデータを第1フォーマットデータに変換する。
具体的には、無線画面キャスト装置のデータ変換チップは、DPプロトコルフォーマットのメディアデータをMIPIフォーマットのビデオデータ及び/又はI2Sフォーマットのオーディオデータに変換する。
(5)無線画面キャスト装置のデータ変換チップは、MIPIフォーマットのビデオデータ及び/又はI2Sフォーマットのオーディオデータを無線画面キャスト装置のマイクロプロセッサに送信する。
(6)無線画面キャスト装置のマイクロプロセッサは、ユーザにより出力された画面キャスト指令を受信した場合、MIPIフォーマットのビデオデータ及び/又はI2SフォーマットのオーディオデータをH.264/H.265フォーマットのデータ及び/又はAACフォーマットのデータに圧縮することを開始する。そうでない場合、該MIPIフォーマットのビデオデータ及び/又はI2Sフォーマットのオーディオデータを破棄する。具体的には、無線画面キャスト装置のマイクロプロセッサは、無線画面キャスト装置の画面キャストボタンにより画面キャスト指令を受信してもよい。無線画面キャスト装置の画面キャストボタンは、無線画面キャスト装置の上面又は側面に設けられたハードウェアのボタンであってもよい。また、無線画面キャスト装置の画面キャストボタンは、プログラムにより実現され、無線画面キャスト装置のディスプレイの画面又は処理装置のディスプレイの画面に設けられたソフトウェアのボタンであってもよい。ユーザは、該ソフトウェアのボタンをクリックすることで、MIPIフォーマットのビデオデータ及び/又はI2Sフォーマットのオーディオデータの圧縮及び符号化を開始してもよい。
(7)該圧縮されたメディアデータストリームを通信ネットワークを介して送信する。
具体的には、圧縮されたH.264/H.265フォーマットのデータ及び/又はAACフォーマットのデータは、無線ネットワークを介して表示のための大画面表示装置に送信されてもよい。好ましくは、該無線ネットワークは、Wi−Fiネットワーク、3G/4G/5G通信ネットワーク、又はデータ伝送機能を有する他のネットワークであってもよい。本実施例は、無線ネットワークのタイプに限定されない。
(8)大画面表示装置からのタッチ信号を受信し、該タッチ信号を処理装置に送信する。
具体的には、会議のシナリオでは、大画面表示装置はタッチ機能を備えており、ユーザのタッチ操作をリアルタイムで受け付けることができる。大画面表示装置は、該タッチ操作をタッチ信号に変換し、該タッチ信号を無線ネットワークを介してデータ伝送装置に送信する。データ伝送装置は、該タッチ信号を処理装置に送信し、処理装置は、該タッチ信号に応答し、或いはタッチ信号に基づいて対応するアプリケーションプログラムを開始することで、タッチバック機能を実現し、人間とコンピュータとのインタラクションのエクスペリエンスを向上させることができる。
本発明の実施例では、処理装置のオペレーティングシステム自体がDP(DisplayPort)ポートを介するオーディオ/ビデオデータの伝送をサポートしているため、無線画面キャスト装置を再設計することで、無線画面キャスト装置は自分のType−Cポートと処理装置のType−Cポートとの接続を用い、処理装置はType−Cポートを介して無線画面キャスト装置にDPプロトコルフォーマットのメディアデータを直接送信する。該DP(DisplayPort)の動作モードでは、処理装置は、特定のドライバをインストールする必要がなく、無線画面キャスト装置にオーディオ/ビデオデータを含むメディアコンテンツを送信することができるため、ドライバの無線画面キャスト装置から処理装置への伝送時間を節約し、処理装置でのドライバのインストール時間を節約し、会議の効率を向上させることができる。
また、本実施例では、処理装置は、DP(DisplayPort)ポートを介してデータ伝送装置にオーディオ/ビデオデータを送信する。DP(DisplayPort)ポートは、高いデータ帯域幅を有し、最大40Gの帯域幅をサポートし、且つDP(DisplayPort)ポートは非圧縮データを送信し、H.264などの他の圧縮技術に比べて、DP(DisplayPort)ポートにより伝送されるデータはより良い画質を持っている。
Type−Cポート21は、図3に示す電源信号伝送ピンVBUS(A9、B4、B9、A4)をさらに有するため、電源接続のためのポートを追加する必要がなく、処理装置の電源信号を取得し、周辺装置のマイクロプロセッサ24などの給電必要な部材に電力を提供することができる。さらに、Type−Cポート21は、図3に示すUSB2.0データ伝送ピンD+及びD−をさらに有し、この2つのピンを用いて他のデータを伝送してもよい。よって、本実施例の周辺装置は、Type−Cポート21を有し、Type−Cポート21の差動信号伝送ピンを画面データ受信ポートとして使用することで、周辺装置の機能を多様化することができるという利点を有する。データ伝送装置は、第1変換IC23、即ち第1データ変換チップをさらに含む。該第1データ変換チップは、ユーザの処理装置から受信されたDP(Displayport)プロトコルに対応するデータパケットのメディアコンテンツをマイクロプロセッサ24に適するデータフォーマットに変換する。具体的には、第1データ変換チップは、メディアコンテンツのビデオ部分をMIPIフォーマットのデータに変換し、メディアコンテンツのオーディオ部分をI2Sフォーマットのデータに変換してもよく、この2つのデータは第1フォーマットデータと称される。MIPIビデオデータは、YUVフォーマットで表現された画素を含む画像フレームのシーケンスを含んでもよい。I2Sオーディオ信号は、パルス符号変調(PCM)フォーマットで表現されてもよい。第1データ変換チップによるフォーマット変換の後に、マイクロプロセッサに2つのフォーマットされたメディアデータを提供することができる。1つの具体的な実施例では、マイクロプロセッサ24は、ハードウェアのプロセッサ(例えばARMプロセッサ)である。マイクロプロセッサ24は、プログラム可能なビデオ/オーディオエンコーダによりビデオデータ及びオーディオデータを圧縮してもよい。該マイクロプロセッサ24は、ビデオ圧縮標準(例えばH.264、H.265など)に従ってMIPIビデオデータを符号化し、オーディオ圧縮標準(例えばOPUSオーディオ符号化/復号標準、MP3標準、又はAAC)に従ってI2Sオーディオデータを符号化してもよい。この2つのデータは第2フォーマットと称される。
マイクロプロセッサ24は、符号化されたビデオデータ及びオーディオデータを無線モジュール12に送信し、無線モジュール12は、具体的には第1無線送信機/受信機である。無線モジュール12は、無線ネットワークを介して、符号化圧縮されたビデオデータ及びオーディオデータを、データ伝送装置とペアリングされた大画面ディスプレイ又は大画面タッチディスプレイの第2無線送受信機に送信してもよい。無線モジュール12は、無線ネットワークとペアリングされた無線ネットワークカードを含んでもよく、該無線ネットワークカードは、大画面タッチスパネルに接続された第2無線送信機/受信機と通信を行う。これによって、ユーザは、処理装置でネットワーク構成を実行する必要がない。大画面ディスプレイ又は大画面タッチディスプレイに対応するプロセッサはデコーダプログラムを実行してもよく、該プログラムは、圧縮ビデオデータ及び圧縮オーディオデータをディスプレイでの表示に適するフォーマットに変換でき、大画面ディスプレイ又は大画面タッチディスプレイはユーザの処理装置と同一のメディアコンテンツを表示できる。これによって、ユーザは、処理装置に専用のプログラムをアップロード又はインストールする必要がなく、処理装置上のメディアコンテンツを大画面ディスプレイ又は大画面タッチディスプレイのタッチパネルに安全に共有することができる。ユーザは、共有プロセスを行う際に、データ伝送装置を処理装置のUSB−Type−Cポートに挿入するだけで済む。
具体的には、本実施例では、マイクロプロセッサ24に接続、ペアリングされるトリガ装置をさらに含む。ユーザは、該トリガ装置を制御することで、マイクロプロセッサ24及び無線モジュール12の動作状態を制御し、共有に自由に参加し、或いは終了することができる。例えば、ユーザがトリガ装置を介して画面キャストを開始するように指示するための第1ユーザ操作を生成する場合、マイクロプロセッサ24は、トリガ装置のトリガに応答し、ビデオデータ及びオーディオデータの圧縮及び符号化を開始し、無線モジュール12を介して該データを大画面ディスプレイ又は大画面タッチディスプレイに送信する。或いは、ユーザがトリガ装置を介した画面キャストの停止を指示するための第2ユーザ操作を生成する場合、マイクロプロセッサ24は、トリガ装置の他のトリガに応答して、ビデオデータ及びオーディオデータの圧縮及び符号化を停止し、無線モジュール12を介する大画面ディスプレイ又は大画面タッチディスプレイへの送信を停止し、第1データ変換チップから受信されたビデオデータ及びオーディオデータを破棄する。具体的には、トリガ装置は、物理的なハードウェアであってもよいし、仮想のキーであってもよく、データ伝送装置と一体に設けられてもよいし、データ伝送装置とは別に設けられてもよく、例えば、データ伝送装置とペアリングされた赤外線リモコンであってもよい。
本実施例では、具体的な実現プロセスは以下の通りである。
100:データ伝送装置のType−Cポート21とユーザの処理装置(例えばパーソナルコンピュータ又はスマートフォン、ユーザの端末装置又は端末装置とも称される)のUSB−Type−Cポートとの接続により、データ伝送装置の挿入に応じて、処理装置は、USB−Type−Cポートの電源ピンを介してデータ伝送装置に基本的な動作電圧を提供し、データ伝送装置の第1データ変換チップ及びマイクロプロセッサは、基本的な動作電圧の駆動でオンにして動作する。処理装置のUSB−Type−Cポートの構成ピン(CCピン)とデータ伝送装置のType−Cポート21のCCピン(詳細は図3のA5を参照)とは互いに電気的に接続されている。
200:処理装置は、USB−Type−CポートのCCピンを介してデータ伝送装置に問い合わせデータパケットを送信する。問い合わせデータパケットはVDM信号であってもよい。
300:データ伝送装置は、VDM信号を受信した後に、そのType−Cポート21のCCピンを介して処理装置に応答情報を送信する。応答情報は、データ伝送装置の動作モードがDP(DisplayPort)モードである旨の情報、データ伝送装置の具体的な動作電圧範囲などの情報を含む。
400:処理装置は、応答情報に基づいてUSB−Type−Cポートの動作モードを調整する。具体的には、以下のステップを含む。
処理装置は、データ伝送装置の動作電圧範囲に基づいて、USB−Type−Cポートと互いにペアリングされたType−Cポート21の電源ピン(詳細は図3のA9、B4、B9、A4を参照)を介してデータ伝送装置の動作電圧を調整する。
処理装置は、オペレーティングシステムに予めインストールされたDP(DisplayPort)ドライバを呼び出し、表示メモリからビデオデータ及びオーディオデータを含むメディアコンテンツを取得し、DP(DisplayPort)プロトコルに従ってパッケージングを行い、USB−Type−Cポートの差動ピンを介してType−Cポート21の差動ピンペアに送信する。具体的には、メディアコンテンツは、処理装置の画面に表示されるオーディオ/ビデオコンテンツを含むが、これに限定されない。
同時に、処理装置は、USB−Type−Cポートの差動ピンがDP(DisplayPort)モードで動作するように調整する。本実施例では、Type−Cポート21の4対の差動ピンは、図3におけるA11、B2、A10、B3、A4、B10、A2、B11であり、全てDP(DisplayPort)モードで動作し、DP(DisplayPort)プロトコルに従って表示信号を出力する。4対の差動ピンは同時に動作し、より良い伝送帯域幅を有する。或いは、伝送帯域幅の要件を満たすことを前提に、1対、2対又は3対の差動ピンを用いて送信を行い、具体的な動作条件に応じて対応する調整を行う。
500:データ伝送装置の第1データ変換チップは、Type−Cポート21の4対の差動ピン(詳細は図3のA11、B2、A10、B3、A4、B10、A2、B11を参照)を介して、処理装置からのDP(DisplayPort)プロトコルフォーマットのメディアコンテンツのデータパケットを受信する。第1データ変換チップは、メディアコンテンツのビデオ部分をMIPIフォーマットのデータに変換し、メディアコンテンツのオーディオ部分をI2Sフォーマットのデータに変換し、変換後のデータをマイクロプロセッサ24に送信してもよい。
600:データ伝送装置のマイクロプロセッサ24は、トリガ装置からの画面キャストのトリガ信号を受信する。マイクロプロセッサ24は、ビデオ圧縮標準(例えばH.264、H.265など)に従ってMIPIビデオデータを符号化し、オーディオ圧縮標準(OPUSオーディオ符号化/復号標準又はMP3標準、AACなど)に従ってI2Sオーディオデータを符号化し、圧縮符号化されたビデオデータ及びオーディオデータを無線モジュール12を介してペアリングされた大画面ディスプレイ又は大画面タッチディスプレイに送信する。本実施例では、無線モジュール12は、WiFiプロトコルを使用して大画面ディスプレイ画面又は大画面タッチディスプレイとの通信を行う。
700:大画面ディスプレイ又は大画面タッチディスプレイは、無線モジュール12とペアリングされた第2無線送信機/受信機を介して圧縮符号化されたメディアコンテンツを受信し、復号及び再生を行う。
800:データ伝送装置のマイクロプロセッサ24は、トリガ装置からの画面キャストの停止信号を受信し、マイクロプロセッサ24は、ビデオデータ及びオーディオデータに対する圧縮及び符号化を停止し、無線モジュール12を介する大画面ディスプレイ又は大画面タッチディスプレイへの送信を停止する。マイクロプロセッサ24は、第1データ変換チップから受信されたビデオデータ及びオーディオデータに対して破棄処理を行う。
上記の態様をベースにして、本発明の実施例では、好ましい改良態様をさらに提供する。周辺装置のマイクロプロセッサ24は、第1データ入力ポート、第2データ入力ポート、及び無線モジュール接続ポートを含む。ここで、入力ポートは差動信号送信ピンに接続され、無線モジュール接続ポートは無線モジュール12に接続される。Type−Cポート21に含まれるUSB2.0データ伝送ピンは、処理装置の対応するピンに接続されるために用いられる。対応するピンとは、互いにマッチングして接続でき、且つ同一の機能を有するポートピンを意味する。処理装置におけるUSB2.0ポート、USB3.0ポート及びType−C受信ポートは、何れも周辺装置のType−Cポート21のUSB2.0データ伝送ピンに対応するUSB2.0データ伝送ピンD+及びD−を有する。Type−Cポート21のUSB2.0データ伝送ピンは、ポート変換器に直接挿入又は接続されることで、処理装置の対応するピンに接続してもよい。
第2データ入力ポートは、Type−Cポート21のUSB2.0データ伝送ピンに接続されている。即ち、該改良態様では、マイクロプロセッサ24はポートの拡張としても機能し、Type−Cポート21の差動信号伝送ピンと無線モジュール12との間の接続経路、及びType−Cポート21のUSB2.0データ伝送ピンと無線モジュール12との間の接続経路を確立する。周辺装置のType−Cポート21が処理装置のType−Cポートに挿入されると、差動信号送信ピン及びUSB2.0データ伝送ピンとプロセッサの対応するピンとが接続され、ビデオデータだけでなく、USB2.0に符号化された他のデータを送信することができる。例えば、特定の文書、写真、アプリケーションプログラム、人間とコンピュータとのインタラクションの制御データなどを送信することで、周辺装置の機能をさらに充実させることができる。
上記態様をベースにして、本実施例では、好ましい改良態様をさらに提供する。無線モジュール12は、無線通信ネットワークにおけるペアリングされたネットワークノードから送信された画面制御信号をさらに受信する。マイクロプロセッサ24は、無線モジュール接続ポートにより入力された無線モジュール12からの信号をHID装置出力信号にパッケージングし、即ちHID装置(Human Interface Device:ヒューマン・インターフェイス・デバイス)により出力された信号としてシミュレートし、該第2データ入力ポートから該HID装置出力信号を出力する。この場合、該HID装置出力信号は、Type−Cポート21のUSB2.0データ伝送ピン及び処理装置の対応するピンを介して処理装置に伝送される。
該改良態様では、マイクロプロセッサ24を介するType−Cポート21のUSB2.0データ伝送ピンへの無線モジュール12の送信経路は、画面制御信号を送信するために使用される。会議のシナリオでは、大画面タブレットの画面制御信号は信号源に返されるため、特に重要な機能として、信号源は該画面制御信号に基づいてスクリーン画面を調整する。本実施例では、Type−Cポート21の様々な機能ピンを用いることで、画面キャスト及び画面制御信号の返送を実現すると共に、周辺装置が会議シーンに適用される場合、人々は大画面タブレットでパーソナルコンピュータを制御することができ、大画面タブレットでコンテンツを表示する際により自由に操作することができ、会議の効率を向上させることができる。また、該改良態様では、マイクロプロセッサ24は、無線モジュール12により送信された画面制御信号をHID装置出力信号としてパッケージングし、即ち、マイクロプロセッサ24は、HID装置(例えばキーボード)としてシミュレートし、処理装置はHID装置出力信号を直接処理できるため、ドライバで画面制御信号を解析する必要がなく、画面制御信号の返送制御の効率を向上させることができる。
上記態様をベースにして、本実施例では、好ましい改良態様をさらに提供する。周辺装置はメモリ25をさらに含む。メモリ25は、実行可能なプログラムを記憶する。実行可能なプログラムは、処理装置にダウンロードされた後に、処理装置の第1プロセッサにより実行される。該第1プロセッサは、現在第1プロセッサにより第1ディスプレイに出力された第2オーディオ/ビデオデータをUSB2.0データに圧縮し、処理装置の対応するピンから該USB2.0データを出力する。言い換えれば、該実行可能なプログラムが処理装置によりダウンロードされた後に、オーディオ/ビデオデータは、マイクロプロセッサ24を介して無線モジュール12へのUSB2.0データ伝送ピンの伝送経路を介して伝送されてもよい。
該実行可能なプログラムは、周辺装置のメモリ25に記憶されているため、使用時に該実行可能なプログラムを容易に入手することができる。具体的には、マイクロプロセッサ24は、トリガされた場合にメモリ25から実行可能なプログラムを取得し、第2データ入力ポートから該実行可能なプログラムを出力する。この場合、該実行可能なプログラムはType−Cポート21のUSB2.0伝送ピンを介して処理装置に伝送されてもよい。マイクロプロセッサ24は、該第2データ入力ポートにより受信されたUSB2.0データを符号化して第3オーディオ/ビデオデータを取得し、該無線モジュール接続ポートから該第3オーディオ/ビデオデータを出力する。この場合、無線モジュール12は、第3オーディオ/ビデオデータを受信し、無線モジュール12は、受信された第3オーディオ/ビデオデータを無線通信ネットワークにおけるペアリングされたネットワークノードに送信する。
なお、処理装置のType−C受信ポートのUSB2.0データ伝送ピンに対応するピンは、Type−Cソケットにおけるピンであってもよいし、USB2.0ソケット又はUSB3.0ソケットにおけるピンであってもよい。処理装置がType−Cポートを有する場合、周辺装置は、Type−Cポート21を該ソケットに直接挿入し、差動信号送信ピンを使用してDPビデオデータを送信してもよく、周辺装置と処理装置とのUSB2.0データ伝送ピンが対応して接続されることで、他のデータを送信してもよい。処理装置がType−Cポートを有せず、USB2.0ソケット又はUSB3.0ソケットのみを有する場合、周辺装置のType−Cポート21にType−CソケットとUSB2.0プラグ又はUSB3.0プラグとの変換用の変換器のみを接続すればよい。この場合、周辺装置を処理装置の対応するソケットに差し込んでもよく、処理装置は該プログラムをダウンロードし、第1ディスプレイに現在出力された第2オーディオ/ビデオデータをUSB2.0データに圧縮して出力し、USB2.0データ伝送ピンを介して周辺装置に出力してもよい。周辺装置の互換性を向上させることができる。
好ましくは、メモリ25はフラッシュメモリ(flash memory)であり、フラッシュメモリは不揮発性(Non−Volatile)のメモリであり、電流を供給しなくても長期間データを保持でき、その記憶特性はハードディスクと同等であるため、周辺装置の長期保存に最適なあらゆる携帯デジタル機器の記録媒体となっている。
上記態様をベースにして、本実施例では、好ましい改良態様をさらに提供する。Type−Cポート21は、図3に示す電力信号送信ピンVBUSをさらに含む。マイクロプロセッサ24は、電力を取得するための給電ポートをさらに含む。電源信号伝送ピンVBUSは、処理装置の給電出力ピンに接続される。Type−Cポート21の電源信号伝送ピンVBUSは、マイクロプロセッサ24の給電ポートに接続されてもよい。即ち、処理装置は、周辺装置のマイクロプロセッサ24に電力を供給することで、周辺装置に電源を設ける必要がなく、周辺装置の体積を減らし、周辺装置の使用の利便性を向上させることができる。
さらに、マイクロプロセッサ24は、複数の電源ポートを有する。図2に示すように、周辺装置は、入力された単一の電源信号を異なる電圧値を有する複数の電源信号に変換して出力するための電源管理モジュール27をさらに含む。電源管理モジュール、即ちPMU(power management unit:パワー・マネージメント・ユニット)は、ポータブルアプリケーション向けの高度に統合されたパワーマネージメントソリューションであり、従来の個別のパワーマネージメントデバイスを1つのパッケージに統合することで、より高いパワー変換効率、より低い消費電力を実現することができ、構成部材の個数を削減することで、ボードスペースの削減に対応することができる。電源管理モジュール27は、電源信号伝送ピンとマイクロプロセッサ24の電力供給ポートとの間に接続され、ここで、電源管理モジュール27の入力端子は電源信号伝送ピンに接続され、電源管理モジュール27の複数の出力端子はマイクロプロセッサ24の複数の給電ポートに1対1の対応でそれぞれ接続される。マイクロプロセッサ24は、さまざまな機能プログラムを実行できるため、異なる機能プログラムに対応する電源投入のタイミング及び電源要求が異なり、電源管理モジュール27を設けることで、異なる電圧値を出力し、出力タイミングを制御し、プロセッサ24の多様なニーズを満たすことができる。例えば、図2に示すように、電源管理モジュール27は、1.5V、1.8V、3.3V、又は1Vの電圧を出力する。
上記態様をベースにして、本実施例では、好ましい改良態様をさらに提供する。周辺装置は、入力されたDPビデオデータをMIPIビデオデータに変換して出力するための第1変換IC23をさらに含む。第1変換IC23は、差動信号伝送ピンとマイクロプロセッサ24の第1データ入力ポートとの間に接続される。ここで、第1変換IC23の入力端子は差動信号伝送ピンに接続され、第1変換IC23の出力端子はマイクロプロセッサ24の第1データ入力ポートに接続される。ビデオデータを送信するための市場で利用可能なマイクロプロセッサのタイプが少なく、サポートされているポートのタイプが少ないため、MIPIポートは広く使用されているマイクロプロセッサポートの1つであり、DPビデオデータをMIPIビデオに変換するデータ変換ICも比較的広く使用されているため、第1データ入力ポートはMIPIポートであり、第1変換IC23はDPビデオデータをMIPIビデオデータに変換してマイクロプロセッサ24に出力する。これにより、当業者が本発明を容易に実施することができ、実用性を向上させることができる。
通常、第1変換IC23に給電する必要があり、エネルギの消費量を節約するために、周辺装置は、給電モジュール26をさらに含み、該給電モジュール26は、DC−DC(直流−直流)回路及び/又はLDO(低ドロップアウトレギュレータ)回路を含んでもよい。給電モジュール26の入力端はType−Cポート21の電源信号送信ピンに接続され、出力端は第1変換IC23の給電ポートに接続されている。
好ましくは、マイクロプロセッサ24により圧縮符号化された第1オーディオ/ビデオデータは、H264オーディオ/ビデオデータ、H265オーディオ/ビデオデータ、又はMPEGオーディオ/ビデオデータである。
上述したように、ビデオデータを送信するための現在市場で利用可能なマイクロプロセッサのタイプは少ないため、本実施例では、好ましくは、ネットワークカメラ(IP Camera)プロセッサをマイクロプロセッサ24として用いる。ネットワークカメラプロセッサは、通信ネットワークでビデオデータを送信するためのより成熟したマイクロプロセッサであり、圧縮符号化の機能を実現することができ、Webベースのオペレーティングシステムを内蔵することで、ビデオデータをネットワークを介してエンドユーザに送信することができる。
好ましくは、該無線モジュールはWiFiモジュールである。WiFiはローカルエリアネットワークを構築するための一般的な方法である。WiFiモジュールを使用することで、周辺装置の使いやすさを向上させることができる。
さらに、マイクロプロセッサ24は、WiFiモジュールのペアリング管理を実施するための第2オペレーティングシステムをさらに提供する。
図4は本発明の実施例に係る周辺装置のもう1つの態様の構成の概略図である。
この態様では、上記態様における第1変換ICを第2変換IC28及び第3変換IC29に置き換える。ここで、第2変換IC28は、入力されたDPビデオデータをHDMI(登録商標)ビデオデータに変換して出力する、第3変換IC29は、入力されたHDMI(登録商標)ビデオデータをBT1120データ又はBT656データに変換して出力する。第2変換IC28及び第3変換IC29は、差動信号伝送ピンとマイクロプロセッサ24の第1データ入力ポートとの間に接続される。ここで、第2の変換IC28の入力端子は、差動信号伝送ピンに接続され、第2変換IC28の出力端子は、第3変換IC29の入力端子に接続され、第3変換IC29の出力端子は、マイクロプロセッサ24の第1データ入力ポートに接続されている。第2変換IC28及び第3の変換IC29も比較的広く使用されているため、図4の実施形態は、周辺装置の使いやすさを向上させる他の態様を提供する。
好ましくは、図4に示す周辺装置の概略図は、給電モジュール26、電源管理モジュール27又はフラッシュメモリ25をさらに含む。対応する接続構造及び機能について、図2に対応する態様の上記説明を参照してもよい。
以上のことから、本発明の実施例の態様では、周辺装置は、処理装置の画面データを直接取得できる画面データ受信ポートを含み、画面データを無線通信ネットワークに送信できる無線モジュールを含む。周辺装置が処理装置に挿入されると、周辺装置は、処理装置によりディスプレイに出力された画面データを自動的に取得して通信ネットワークに送信することで、ドライバをインストールすることなく、通信ネットワーク内の他のネットワークノードに画面をキャストして表示することができる。圧縮符号化されたデータをUSBポートを介して無線モジュールに伝送する従来技術に比べると、本実施例の態様は、ドライバ無しで画面キャストを行い、画面キャスト前の準備時間を短縮し、処理装置のリソースを占有しないという効果がある。ドライバ無しでの画面キャストは、周辺装置の挿入、接続された処理装置を変更せずに画面キャストを行うことを意味する。多数人の会議では、ドライバをインストールして会議の参加者のパーソナルコンピュータを変更する必要がないため、画面キャストの効率を向上させると共に、会議の参加者のパーソナルコンピュータのセキュリティを確保することができる。また、本実施例の態様では、Type−Cポートの差動信号送信ピンを画面データ受信ポートとして用いて、様々な好ましい改良態様を提供する。Type−Cポートの複数の機能ピンを使用することで、互換性を向上させると共に、周辺装置の機能を充実させることができる。
図5は本発明の実施例に係る会議ツールの1つの態様の構成の概略図である。本実施例に係る会議ツールは、表示装置ノード53、第2ディスプレイ54、及び少なくとも1つの周辺装置51を含む。周辺装置51は、少なくとも画面データ受信ポート511及び無線モジュール512を含む。
表示装置ノード53は、第2ディスプレイ54に接続される。表示装置ノード53は、無線通信ネットワーク52における周辺装置51とペアリングし、周辺装置51からオーディオ/ビデオデータを受信し、オーディオ/ビデオデータに対応するメディアコンテンツを表示するように第2ディスプレイ54を制御する。
ここで、オーディオ/ビデオデータは、上述した本発明の実施例の態様における処理装置及び周辺装置により送信、処理される第1オーディオ/ビデオデータ、第2オーディオ/ビデオデータ、又は第3オーディオ/ビデオデータであってもよい。
本発明の実施例に係る周辺装置51を含むため、図5に示す会議ツールは、対応する有利な効果を有する。
さらに、図5に示すように、本発明の実施例に係る会議ツールは、ユーザがユーザ操作を実行することを可能にする入力装置をさらに含んでもよく、該ユーザ操作は、オーディオ/ビデオデータに対応するメディアコンテンツを第2ディスプレイに表示するようにトリガする。例えば、第2ディスプレイ54は、会議用の大画面タブレットであり、入力装置は大画面タブレットに設けられたタッチパネルであり、ユーザは、タッチパネルでタッチ操作により大画面タブレットの表示信号源を切り替え、大画面タブレットで該表示装置ノード53により受信された画面データに対応するメディアコンテンツを表示することができる。
図6は本発明の実施例に係る会議ツールのもう1つの態様の構成の概略図である。会議ツールは、周辺装置51及びポート変換器61を含む。周辺装置51は、Type−Cプラグ511、マイクロプロセッサ(図示せず)、及び無線モジュール512を含む。ポート変換器61は、Type−Cソケット62及びUSBプラグ63を含み、USBプラグはUSB2.0プラグ又はUSB3.0プラグである。なお、ポート変換器61は、Type−Cソケット62をUSBプラグ63に変換するために使用されるため、Type−Cソケット62とUSBプラグ63では、同一の機能のピンが互いにマッチングして接続される。
周辺装置51のType−Cプラグ511は、処理装置のType−Cソケット又はポート変換器61のType−Cソケット62に接続され、ポート変換器61のUSBプラグ63は処理装置のUSBソケットに接続され、該USBソケットはUSB2.0ソケット又はUSB3.0ソケットである。
マイクロプロセッサは、第1データ入力ポート、第2データ入力ポート、及び無線モジュール接続ポートを含む。周辺装置51のType−Cプラグ511における差動信号送信ピンを使用して処理装置のType−Cソケットから出力された第1オーディオ/ビデオデータを取得する。通常、Type−Cソケットから出力された第1オーディオ/ビデオデータはDPビデオデータである。マイクロプロセッサの第1データ入力ポートはType−Cプラグ511における差動信号伝送ピンに接続され、マイクロプロセッサは第1オーディオ/ビデオデータを圧縮し、出力用の無線モジュール接続ポートに伝送する。
Type−Cプラグ511におけるUSB2.0データ伝送ピンは、処理装置によりType−Cソケット又はUSBソケットから出力されたUSB2.0データを取得する。マイクロプロセッサの第2データ入力ポートは、Type−Cプラグ511におけるUSB2.0データ伝送ピンに接続される。マイクロプロセッサは、第2データ入力ポートにより受信されたUSB2.0データを符号化して第3オーディオ/ビデオデータを取得し、第3オーディオ/ビデオデータを無線モジュール接続ポートから出力する。
無線モジュール接続ポートは、無線モジュール512に接続される。無線モジュール512は、無線通信ネットワークと通信を行い、マイクロプロセッサからの画面データを無線通信ネットワークにおけるペアリングされたネットワークノードに画面データを伝送する。即ち、無線モジュール512は、処理装置のUSBソケットから出力されたUSB2.0データを符号化することで得られた第3オーディオ/ビデオデータを受信してもよいし、処理装置のType−Cポートから出力されてマイクロプロセッサにより圧縮符号化された第1オーディオ/ビデオデータを受信してもよく、該データを無線通信ネットワークに伝送する。処理装置にType−Cポートがある場合、第1オーディオ/ビデオデータに対してポートフォーマットの変換及び圧縮を行って無線通信ネットワークに送信する。処理装置にType−Cポートがない場合、ポート変換器61の変換により、周辺装置におけるUSB2.0データ伝送ピンがUSB2.0データを取得し、予め設定された符号化/復号のルールに従って解析して第3オーディオ/ビデオデータを取得する。これによって、本実施例では、互換性の強い会議ツールを提供し、USBソケット又はType−Cソケットを備えた処理装置の画面データを取得し、該データを無線通信ネットワークに送信し、無線通信ネットワークにおける会議用の大画面タブレットにより取得されることで、無線の画面キャストを実現することができる。
さらに、会議ツールは、実行可能なプログラムを記憶するためのメモリをさらに含む。該実行可能なプログラムは、処理装置にダウンロードされた後、処理装置の第1プロセッサにより実行され、第1プロセッサは、現在第1プロセッサにより第1ディスプレイに出力された第2オーディオ/ビデオデータをUSB2.0データに圧縮し、該処理装置のType−Cソケット又はUSBソケットから該USB2.0データを出力する。
さらに、該メモリは該周辺装置51に統合されている。該マイクロプロセッサは、トリガされた場合、該メモリから実行可能なプログラムを取得し、該第2データ入力ポートから該実行可能なプログラムを出力する。メモリは周辺装置51に統合されることで、処理装置はプログラムを容易にダウンロードすることができるため、USBソケットのみを有する処理装置の場合、その画面データを取得する準備時間を短縮することができ、無線画面キャストの速度を向上させることができる。
さらに、無線モジュール512は、無線通信ネットワークにおけるペアリングされたネットワークノードにより送信された画面制御信号を受信する。マイクロプロセッサは、無線モジュール接続ポートにより入力された該無線モジュールからの信号はHID装置出力信号にパッケージングし、該第2データ入力ポートからHID装置出力信号を出力する。さらに、該態様は、会議用の大画面タブレットで画面制御信号の返送を実現することができるため、人々は会議用の大画面タブレットで処理装置の画面を制御し、制御された画面データを受信することができる。
好ましい態様の1つとして、周辺装置51は、入力されたDPビデオデータをMIPIビデオデータに変換して出力するための第1変換ICをさらに含む。
第1変換ICは、該差動信号伝送ピンとマイクロプロセッサの第1データ入力ポートとの間に接続される。ここで、第1変換ICの入力端子は、差動信号伝送ピンに接続され、第1変換ICの出力端子は、マイクロプロセッサの第1データ入力ポートに接続されている。
本発明の実施例に係る会議ツールは、本発明の任意の態様に係る周辺装置を含むため、対応する有利な効果を有する。さらに、本発明の実施例に係る会議ツールは、強い互換性を有する。
図7は本発明の実施例に係る会議ツールシステムの1つの態様の構成の概略図である。該会議ツールシステムは、表示装置ノード53、第2ディスプレイ54、並びに上記の態様に係る周辺装置51及びポート変換器61を有する会議ツールを含む。周辺装置51は、Type−Cプラグ511、マイクロプロセッサ(図示せず)、及び無線モジュール512を含む。ポート変換器61は、Type−Cソケット62及びUSBプラグ63を含み、USBプラグ63はUSB2.0プラグ又はUSB3.0プラグである。
表示装置ノード53は、第2ディスプレイ54に接続されている。表示装置ノード53は、無線通信ネットワーク52における周辺装置51とペアリングし、周辺装置51からのオーディオ/ビデオデータを受信し、オーディオ/ビデオデータに対応するメディアコンテンツを表示するように第2ディスプレイ54を制御する。
本発明の実施例に係る会議ツールシステムは、本発明の任意の実施例に係る周辺装置及びポート変換器を有する会議ツールを含むため、対応する有利な効果を有する。
なお、上述した各実施例の各技術的特徴を任意に組み合わせてもよく、簡潔に説明するために、上述した各実施例の各技術的特徴の全ての可能な組み合わせを説明していないが、これらの技術的特徴の組み合せに矛盾がない限り、これらの組み合わせは全て本明細書に記載された範囲に属する。
以上、具体的な実施形態を参照しながら本発明を説明しているが、上記の説明は、例示的なものに過ぎず、本発明の特許の範囲を限定するものではない。なお、当業者にとって、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対して各種の変形及び改良を行ってもよく、これらの変形及び修正も本発明の範囲に属する。よって、本発明の特許の保護範囲は、添付する特許請求の範囲に依るものである。