JP2022189517A - 葉状農産物の折れ曲がり修正装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】収穫した葉状農産物の折れ曲がりを修正することができる葉状農産物の折れ曲がり修正装置を提供する。【解決手段】葉状農産物群の中から一枚ずつ取り出して検査テーブル5上に載置させる取出手段6と、取出手段6で検査テーブル5上に載置された葉状農産物を撮像するカメラ4と、カメラ4で撮像された画像に基づいて葉状農産物が折れ曲がっているかどうかを判定する制御部と、制御部で折れ曲がっていると判定された葉状農産物を持ち上げる持上手段7と、持上手段7で持ち上げた葉状農産物の折れ曲がりを気流により修正するための折れ曲がり修正手段2と、を備えている。【選択図】図2
Description
本発明は、収穫した葉状農産物の折れ曲がりを修正する葉状農産物の折れ曲がり修正装置に関する。
従来から、葉状農産物としての大葉を収穫し、収穫した大葉を専用のカセットに積層することが行われている。そして、大葉が積層されたカセットは処理装置にセットされる。セットしたカセットの最上部に位置する大葉から吸着パッドで吸着して大きさ毎の選別や不良品の選別等を行った後、結束処理や包装処理を行って出荷される(特許文献1)。
前記特許文献1では、後工程をスムーズに行うために、カセットに整列した状態で大葉を一枚ずつ積層する作業が煩わしい。そのため、大葉を整列した状態でカセットに積層する作業を自動化することが望まれている。しかし、収穫して無造作に積まれた大葉の中には、折れ曲がったものが多く存在する。尚、本願発明者は、全体の約8割が折れ曲がっているとの知見を得ている。このような折れ曲がった大葉は、処理装置における処理に支障を来すことがあり、改善の余地があった。
そこで本発明は、収穫した葉状農産物の折れ曲がりを修正することができる葉状農産物の折れ曲がり修正装置を提供することを課題とする。
本発明の葉状農産物の折れ曲がり修正装置は、葉状農産物群の中から一枚ずつ取り出して検査テーブル上に載置させる取出手段と、該取出手段で前記検査テーブル上に載置された葉状農産物を撮像するカメラと、該カメラで撮像された画像に基づいて葉状農産物が折れ曲がっているかどうかを判定する制御部と、該制御部で折れ曲がっていると判定された葉状農産物を持ち上げる持上手段と、該持上手段で持ち上げた葉状農産物の折れ曲がりを気流により修正するための折れ曲がり修正手段と、を備えていることを特徴としている。
本発明によれば、制御部で折れ曲がっていると判定された葉状農産物を持上手段で持ち上げ、持ち上げた葉状農産物の折れ曲がりを気流により修正することができる。
また、本発明の葉状農産物の折れ曲がり修正装置は、前記折れ曲がり修正手段が、複数の孔を有する通気板と、該通気板の通気方向一方側に前記持上手段で持ち上げて配置した葉状農産物を該通気板の通気方向他方側から吸引するための気流を発生させる気流発生手段と、を備えていてもよい。
上記のように、通気板の通気方向一方側に持上手段で持ち上げた葉状農産物に対して、気流発生手段により発生した気流により通気板の通気方向他方側から吸引することにより、折れ曲がりを修正することができる。
また、本発明の葉状農産物の折れ曲がり修正装置は、前記気流発生手段は、1つ又は複数のファンを備えていてもよい。
上記のように、気流発生手段としてファンを採用することで、折れ曲がった葉状農産物に対して均一の吸引力を作用させ易く、折れ曲がりを良好に修正することができる。
また、本発明の葉状農産物の折れ曲がり修正装置は、前記制御部が、前記カメラで撮像した折れ曲がった葉状農産物の撮像方向の最も上面に位置する葉の部分の重心位置を検知し、前記持上手段は、吸引エアにより葉状農産物を吸着して持ち上げるように構成され、検知した前記葉の部分の重心位置を吸着して持ち上げる構成であってもよい。
上記のように、検知した葉の部分の重心位置を吸着して持ち上げることによって、葉状農産物を確実に吸着して持ち上げることができる。
また、本発明の葉状農産物の折れ曲がり修正装置は、前記通気板が、通気方向が上下方向になるように、前記気流発生手段の下方に配置され、前記持上手段が前記通気板に貫通して上下動可能に構成され、葉状農産物を持ち上げた前記持上手段の下端が前記通気板の下端と同等、または下端よりも上方に位置するように該持上手段を上方へ移動させる構成であってもよい。
上記のように、葉状農産物を持ち上げた持上手段の下端が通気板の下端と同等、または下端よりも上方に位置するように持上手段を上方へ移動させることによって、通気板に修正された葉状農産物を吸引保持させることができる。
本発明によれば、葉状農産物の折れ曲がりを気流により修正するための折れ曲がり修正手段を設けることによって、収穫した葉状農産物の折れ曲がりを修正することができる葉状農産物の折れ曲がり修正装置を提供することができる。
本発明に係る葉状農産物の折れ曲がり修正装置の一実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、この実施形態では、葉状農産物として、図5(a)に示す葉身部1A及び葉柄部1Bを有する大葉1を挙げて説明する。
図1は、折れ曲がり修正装置2が組み込まれたシステムを示し、折れ曲がり修正装置2と、折れ曲がり修正装置2で修正された大葉1を搬送する搬送コンベア3と、を備えている。搬送コンベア3は、ベルトコンベアから構成され、後述する検査テーブル5の前後方向後方(紙面の奥側)に配置され、検査テーブル5上に置かれた大葉1をカメラ4で撮像してAIにより画像判定を行い、正常であると判定された大葉1を、図示していないカセットへ積層すべく搬送する。また、折れ曲がっていると判定された大葉1は、折れ曲がり修正装置2で修正された後、搬送コンベア3に受け渡して図示していない前記カセットへ搬送される。
折れ曲がり修正装置2は、積層された大葉群の中から一枚ずつ取り出して検査テーブル5上に載置させる取出手段6と、取出手段6で検査テーブル5上に載置された大葉1を撮像するカメラ4と、カメラ4で撮像された画像に基づいて大葉1が折れ曲がっているかどうかを判定する制御部(図示せず)と、制御部で折れ曲がっていると判定された大葉を持ち上げる持上手段7と、持上手段7で持ち上げた大葉1の折れ曲がりを気流により修正するための折れ曲がり修正手段8と、を備えている。カメラ4は、各検査テーブル5の上方に配置され、前記制御部を備えるパソコン(図示せず)のUSBポートに接続されるUSBカメラであるが、CCDカメラであってもよい。
検査テーブル5は、紙面における左右方向に間隔を置いて3個設けられ、載置された大葉1の向きを変更できるように図示していない電動モータの動力により回動可能に構成されている。
取出手段6は、図2及び図3に示すように、上方が開放された直方体形状の容器9に無造作に積まれた大葉1のうちの最上部に位置する大葉1を吸着すべく、検査テーブル5と同数(3個)の吸着パッド10と、吸着パッド10を上下方向に移動させる第1電動モータ11と、前後方向に移動させる第2電動モータ12と、を備えている。
3個の吸着パッド10は、正面視L字形状のアーム13の左右方向に延びる下側部13Aの下端に所定間隔を置いて固定されている。前記アーム13の上方へ延びる縦部13Bの上端部に、逆L字状のブラケット14が連結され、前後方向に延びる板部材15の両端部に取り付けられた一対のプーリ16,17に巻き掛けられた無端ベルト18の下側部分18Aを、ブラケット14の左右方向に延びる上側部14Aと板部材15に前後方向に移動可動に取り付けられたL字状の可動部材19の左右方向に延びる下側部19Aとで上下方向から挟持している。可動部材19は、板部材15に取り付けられた案内レール20に係止して前後方向に移動案内されるように構成されている。前側のプーリ16は、前記第2電動モータ12により駆動回転される駆動プーリであり、第2電動モータ12を駆動することによって、無端ベルト18が回動する。これによりアーム13が前後方向に移動して、3個の吸着パッド10が前後方向に移動する。
第1電動モータ11は、ベルト式の減速機構21を介して図示していない動力伝達機構に動力を伝達することによって、床等に固定され縦方向に延びる縦板部材22に対して前記板部材15が上下方向に移動可能になっている。縦板部材22には、縦長のガイドレール23が取り付けられており、このガイドレール23に前記板部材15が係止することで上下方向にスムーズに移動案内される。第1電動モータ11を駆動することによって、板部材15が上下動する。これにより、アーム13が上下方向に移動して、3個の吸着パッド10が上下方向に移動する。
持上手段7は、検査テーブル5の数と同数の3個備え、各持上手段7は、断面が円形の棒状部材24と、棒状部材24の下端に取り付けられ、検査テーブル5上の大葉1を吸着保持する吸着パッド25と、棒状部材24を上下方向に移動させる駆動機構26と、を備えている。吸着パッド25の先端は蛇腹状に構成され、吸着パッド25で大葉1を吸着する際に、部分的に圧縮変形することで大葉1を確実に吸着することができる。
図2に示すように、各駆動機構26は、図示していない電動モータと、電動モータの駆動軸に連結され縦部材27に揺動可能に取り付けられる揺動アーム28と、揺動アーム28の下端部に枢支連結されたリンク29と、リンク29の下端部に枢支連結された板部材30と、板部材20と棒状部材24の上端に取り付けられた上側部材31とを連結すべく前後方向に延びる棒状の上下一対の連結部材32,32と、を備えている。したがって、電動モータを駆動することにより、例えば揺動アーム28を図2の上下姿勢の状態から上端の前後軸心Xで反時計回り(左回り)に揺動すると、リンク29の下端が持ち上げられることにより板部材30、連結部材32,32を介して棒状部材24が真っ直ぐ上方へ移動する。
折れ曲がり修正手段8は、図7及び図8に示すように、通気板33と、該通気板33の通気方向一方側(本実施形態では下側)に持上手段7で持ち上げて配置した大葉1を通気板33の通気方向他方側(本実施形態では上側)から吸引するための気流を発生させる気流発生手段34と、を備えている。したがって、折れ曲がった大葉1を、持上手段7で持ち上げて気流発生手段34で発生する気流により通気板33の通気方向他方側から吸引することで修正することができる。
通気板33は、図8に示すように、矩形状の孔33Aが縦横に形成されたメッシュ状の網部材から構成されている。通気板33の中央には、持上手段7の棒状部材24が貫通する隙間33Hが形成されている。通気板33は、下方が開放されたボックス状の覆い部材35の下端に係合保持されている。覆い部材35は、4枚の側板部35A,35B,35C,35Dと、側板部35A,35B,35C,35Dの上端を閉じる天板部35Eと、を備えている。側板部35A,35B,35C,35Dのうちの相対向する側板部35C,35Dのそれぞれに、後述するファン34A,34Aの前方の吸引口が入り込む開口35c,35dを形成している。また、天板部35Eは、それの中心部に前記棒状部材24が貫通する円形の貫通孔35eが形成されている。
前記気流発生手段34は、2個のファン34A,34Aを備え、ファン34A,34Aは、前記覆い部材35を構成する2枚の側板部35C,35Dの開口35c,35dにファン34A,34Aの吸引口を臨ませた状態で取り付けられている。各ファン34Aの吸引中心位置が、通気板33の略中心に向かうように、各ファン34Aをそれの上端側ほど径方向内側に位置するように傾斜した状態で配置して、通気板33から吸引される風量が通気板33のどの位置においても均一になるようにしている。また、2個のファン34A,34Aを設けることによって、2方向からの吸引で折り曲がった大葉1の修正を確実に行うことができる。
前記通気板33は、通気方向が上下方向になるように、ファン34A,34Aの下方に配置され、持上手段7が通気板33に貫通して上下動可能に構成され、大葉1を持ち上げた持上手段7の吸着パッド25の下端が通気板33の下端よりも上方に位置する(又は下端と同等に位置する)ように持上手段7の吸着パッド25を上方へ移動させる(図11(c)参照)。
制御部は、図9(a),(b)に示すように、カメラ4で撮像した折れ曲がった大葉1の撮像方向の最も上面に位置する葉の部分1aの重心位置Hを検知し、持上手段7は、吸引エアにより大葉1を吸着して持ち上げるように構成され、検知した葉の部分1aの重心位置Hを吸着して持ち上げる。持上手段7で葉の部分1aの重心位置Hを吸着して持ち上げることによって、大葉1を確実に吸着して持ち上げることができる。
ここで、図5(a)に正常な大葉1を示し、図5(b)~(c)及び図6(a)~(c)に折れ曲がった大葉1を示している。図5(b)は、二つ折りとなった大葉1を示し、図5(c)は、表向きに片側のみが折れ曲がった大葉1を示している。図6(a)は、裏向きに片側のみが折れ曲がった大葉1を示し、図6(b)は、表向きに両側がそれぞれ折れ曲がった大葉1を示し、図6(c)は、裏向きに両側がそれぞれ折れ曲がった大葉1を示している。図5(b)~図5(c)及び図6(a)~図6(c)に示す折れ曲がった大葉を、本発明の折れ曲がり修正装置2により確実に修正することができる。
各覆い部材35は、各縦部材27の左右両端に固定された左右一対のL字状の支持部材36,36に支持されている。また、3個の縦部材27は、左右に延びる横フレーム37の下端に固定され、横フレーム37の左右中央部が、矩形状の枠部材38に左右方向に載置された横長で板状の可動部材39に複数(3個)の連結部材を介して連結されている。複数の連結部材は、下端部が横フレーム37に固定された縦向きの第1連結部材40と、第1連結部材40の上部の裏面に固定された逆L字状の第2連結部材41と、第2連結部材41の上端の水平部に重ね合わされて連結されるL字状の第3連結部材42と、を備えている。第3連結部材42の下面には、可動部材39の上面に取り付けた左右方向に延びる案内レール43に係合する係合片44を備えている。
また、可動部材39の上面には、左右方向一端部(左端部)に第3電動モータ45により駆動回転される駆動プーリ46と、左右方向他端部(右端部)に従動プーリ47と、駆動プーリ46と従動プーリ47とに巻き付けられる無端ベルト48と、を有する第1駆動部を備えている。そして、無端ベルト48に第3連結部材42の縦部42Aが連結されており、電動モータ45を駆動することによって、無端ベルト48が回動し、第3連結部材42が左右方向に移動する。これにより、3個の持上手段7を左右方向へ移動させることができる。
また、枠部材38の左右両側の前後方向に延びる一対の左右板部38A,38Bの上面には、前後方向に延びる左右一対の案内レール49,49が取り付けられている。これら案内レール49,49に係合する左右一対の係合片50,50が前記可動部材39の左右両端部の下面に取り付けられている。左右板部38A,38Bのうちの左側板部38Aの下面の後端部に、第4電動モータ51により駆動回転される駆動プーリ52を備え、左側の左側板部38Aの下面の前端部に、従動プーリ(図示せず)を備えている。そして、駆動プーリ52と従動プーリとに無端ベルト53が巻き付けられ、その無端ベルト53に可動部材39の左端部の下面から下方へ垂設したブラケット54が固定されている。したがって、第4電動モータ51を駆動することによって、無端ベルト53が回動して、ブラケット54が前後方向へ移動する。これにより、可動部材39が前後方向に移動することで、3個の持上手段7を前後方向へ移動させることができる。
上記のように構成された折れ曲がり修正装置2により折れ曲がった大葉1を修正する手順について説明する。
まず、図3に示すように、収穫した大葉1が無造作に積まれた容器9へ吸着パッド10,10,10を移動させて3枚の大葉1,1,1を吸着する。大葉1,1,1を吸着した吸着パッド10,10,10を検査テーブル5,5,5まで移動させてから、吸着をOFF(解除)することで大葉1,1,1を検査テーブル5,5,5の略中心位置に落下させて載置させる。こののち、図4に示すように、3台のカメラ4,4,4で大葉1,1,1を撮像し、AIを用いて画像判定を行う。例えば、セマンティックセグメンテーションにより、画像上で大葉1の表と裏とを分類することによる判定を行う。判定結果に問題がなければ(正常であれば)、検査テーブル5,5,5を回転させて大葉1,1,1の向きを予め決められた向きになるように調整する(図4参照)。
前記向き調整が完了した大葉1,1,1を、持上手段7の吸着パッド25,25,25で吸着する。折れ曲がっていない正常な大葉1は、カメラ4で撮像した画像から割り出した大葉1の略重心位置に吸着パッド25を移動させて吸着し、折れ曲がっている大葉1は、図9(a),(b)に示すように、カメラ4で撮像した画像から折れ曲がった大葉1の撮像方向の最も上面に位置する葉の部分1aの重心位置Hを割り出し、その重心位置Hに吸着パッド10を移動させて吸着する(図10(a),(b)参照)。重心位置Hは、大葉1の表裏のうち、画像上に現れた面積の大きい方で割り出される。大葉1を吸着後は、ファン34A,34Aを吸引作動させるとともに吸着パッド25,25,25を上方へ移動させる。これにより、図11(a)の状態から折れ曲がった大葉1の撮像方向の下面に位置する葉の部分1bがファン側へ折り返されて平面状となる(図11(b)参照)。この状態から更に大葉1を吸着している吸着パッド25をそれの下端が通気板33よりも上方に位置するまで(又は下端と同等位置まで)移動させる。これにより、通気板33に大葉1が張り付いた状態を維持する(図11(c)参照)。尚、正常な大葉1においても、大葉1を吸着後は、ファン34A,34Aを吸引作動させるとともに吸着パッド25を上方へ移動させることによって、通気板33に大葉1が張り付いた状態にしてもよい。
通気板33に大葉1が張り付いた状態を維持したまま、3個の吸着パッド25,25,25を左右方向右側の搬送コンベア3(図1参照)上まで移動させる。移動後は、吸着パッド25,25,25による吸着をOFF(解除)することによって、搬送コンベア3上に大葉1,1,1が落下して所定位置まで搬送される。搬送された大葉1は、図示していないカセットに積載される。この時点で、大葉1は表向きのものと裏向きのものとがあるが、それぞれ別のカセット(表用のカセット、裏用のカセット)に積載される。尚、搬送コンベア3で所定位置まで搬送される大葉1を図示していないカメラにより撮像し、正常な大葉であるかどうかが再度判定され、折れ曲がった状態が解消されていないと判定された大葉1は、図1に示す吸着パッド55を備える除去手段56によって搬送コンベア3上から取り除かれるようにしてもよい。前記除去手段56は、吸着パッド55を前後方向及び左右方向並びに上下方向に移動可能に構成されている。
尚、本発明に係る葉状農産物の折れ曲がり修正装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
前記実施形態では、縦方向に延びる葉柄部1Bを有する大葉1の折れ曲がり修正装置2を説明したが、大葉1以外の各種の葉状農産物の折れ曲がり修正装置であってもよい。例えば、もみじやさくらの葉、サンチュなどにも応用可能である。
また、前記実施形態では、カメラ4で撮像した折れ曲がった大葉1の撮像方向の最も上面に位置する葉の部分1aの重心位置Hを検知し、持上手段7は、検知した大葉1の葉の部分1aの重心位置Hを吸着して持ち上げるように構成されているが、大葉1の撮像方向の最も上面に位置する葉の部分1aであれば、重心位置Hでなくてもよい。また、大葉1の折れ曲がり位置を判定し、重心位置よりも折れ曲がり位置に近い部分を吸着して持ち上げてもよい。
また、前記実施形態では、3個の吸着パッド10又は25が、前後方向及び左右方向並びに上下方向に一体的に移動できるように構成したが、各吸着パッド10又は25が単独で移動できるようにしてもよい。尚、吸着パッド10又は25の個数は、3個以外のどのような個数であってもよい。
また、前記実施形態では、2個のファン34A,34Aを設けていたが、1個又は3個以上の任意の個数のファンを設けて実施してもよい。さらに、気流発生手段として、真空ポンプを用いて負圧を作り出し、大葉(葉状農産物)を吸着するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、通気板33として網部材を用いたが、例えば多孔板でもよく、厚さ方向に通気性があるものであれば、どのような構成であってもよい。
1…大葉、1A…葉身部、1B…葉柄部、1a,1b…葉の部分、2…折れ曲がり修正装置、3…搬送コンベア、4…カメラ、5…検査テーブル、6…取出手段、7…持上手段、8…折れ曲がり修正手段、9…容器、10…吸着パッド、11…第1電動モータ、12…第2電動モータ、13…アーム、13A…下側部、13B…縦部、14…ブラケット、14A…上側部、15…板部材、16,17…プーリ、18…無端ベルト、18A…下側部分、19…可動部材、19A…下側部、20…案内レール、20…板部材、21…減速機構、22…縦板部材、23…ガイドレール、24…棒状部材、25…吸着パッド、26…駆動機構、27…縦部材、28…揺動アーム、29…リンク、30…板部材、31…上側部材、32…連結部材、33…通気板、33A…孔、33B…隙間、34…気流発生手段、34A…ファン、35…覆い部材、35A,35B,35C,35D…側板部、35E…天板部、35c,35d…開口、35e…貫通孔、36…支持部材、37…横フレーム、38…枠部材、38A,38B…左右板部、39…可動部材、42A…縦部、43…案内レール、44…係合片、45…電動モータ、46…駆動プーリ、47…従動プーリ、48…無端ベルト、49…案内レール、50…係合片、51…第4電動モータ、52…駆動プーリ、53…無端ベルト、54…ブラケット、55…吸着パッド、56…除去手段、H…重心位置、X…前後軸心
Claims (5)
- 葉状農産物群の中から一枚ずつ取り出して検査テーブル上に載置させる取出手段と、該取出手段で前記検査テーブル上に載置された葉状農産物を撮像するカメラと、該カメラで撮像された画像に基づいて葉状農産物が折れ曲がっているかどうかを判定する制御部と、該制御部で折れ曲がっていると判定された葉状農産物を持ち上げる持上手段と、該持上手段で持ち上げた葉状農産物の折れ曲がりを気流により修正するための折れ曲がり修正手段と、を備えていることを特徴とする葉状農産物の折れ曲がり修正装置。
- 前記折れ曲がり修正手段は、複数の孔を有する通気板と、該通気板の通気方向一方側に前記持上手段で持ち上げて配置した葉状農産物を該通気板の通気方向他方側から吸引するための気流を発生させる気流発生手段と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の葉状農産物の折れ曲がり修正装置。
- 前記気流発生手段は、1つ又は複数のファンを備えていることを特徴とする請求項2に記載の葉状農産物の折れ曲がり修正装置。
- 前記制御部は、前記カメラで撮像した折れ曲がった葉状農産物の撮像方向の最も上面に位置する葉の部分の重心位置を検知し、前記持上手段は、吸引エアにより葉状農産物を吸着して持ち上げるように構成され、検知した前記葉の部分の重心位置を吸着して持ち上げることを特徴とする請求項1~3のうちのいずれか1項に記載の葉状農産物の折れ曲がり修正装置。
- 前記通気板は、通気方向が上下方向になるように、前記気流発生手段の下方に配置され、前記持上手段が前記通気板に貫通して上下動可能に構成され、葉状農産物を持ち上げた前記持上手段の下端が前記通気板の下端と同等、または下端よりも上方に位置するように該持上手段を上方へ移動させることを特徴とする請求項2~4のうちのいずれか1項に記載の葉状農産物の折れ曲がり修正装置。
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JP2021098137A JP2022189517A (ja) | 2021-06-11 | 2021-06-11 | 葉状農産物の折れ曲がり修正装置 |
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- 2021-06-11 JP JP2021098137A patent/JP2022189517A/ja active Pending
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