JP2022189184A - 測距センサ、測距装置及び測距方法 - Google Patents

測距センサ、測距装置及び測距方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2022189184000001
【課題】距離の検出に要する時間を短縮する。
【解決手段】測距センサは、撮像素子と、測距部とを有する。撮像素子は、入射光に応じた画像信号を生成する複数の画素が配置されて被写体の特定の領域に出射される発光期間及び非発光期間を繰り返すパルス列状のパターン光が被写体により反射された反射光が入射する。測距部は、撮像素子における反射光が照射される領域である明部領域の画素により生成される画像信号である明部領域画像信号と撮像素子における明部領域とは異なる領域の画素により生成される画像信号である暗部領域画像信号との差分の信号である差分画像信号に基づいて被写体までの距離を測定する。
【選択図】図1

Description

本開示は、測距センサ、測距装置及び測距方法に関する。
物体に光を照射して物体との間を光が往復する時間を測定することにより物体までの距離を測定する飛行時間(ToF:Time of Flight)法による測距装置が使用されている。例えば、振幅変調された光を物体に対して出射する発光部と照射した光が物体により反射された反射光を受光する受光素子とを備える測距装置が使用されている。この受光素子には、反射光に基づいて画像信号を生成する撮像素子が使用される。この撮像素子は、振幅変調された出射光に同期する同期検波を受光した反射光に対して行って複数の画像信号を生成する。この生成された複数の画像信号の相互の演算により出射光及び反射光の位相差を検出することができ、検出した位相差に基づいて物体までの距離を算出することができる。このような測距方式は、タイマーを使用して上述の光の往復時間を直接計時する直接ToF法に対して間接ToF法と称される。
この間接ToF法においては、例えば、出射光に対して0度、90度、180度及び270度の位相において撮像を行って4つの位相信号(画像信号)を生成する。この4つの位相信号の相互の演算により位相差を算出して物体までの距離を算出する測距装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような間接ToF法は4相方式と称される。
特開2018-077143号公報
しかしながら、上記の従来技術では、4つの画像信号の生成が必要であるため、距離の検出に時間が掛かるという問題がある。
そこで、本開示では、距離の検出に要する時間を短縮する測距センサ、測距装置及び測距方法を提案する。
本開示に係る測距センサは、撮像素子と、測距部とを有する。撮像素子は、入射光に応じた画像信号を生成する複数の画素が配置されて被写体の特定の領域に出射される発光期間及び非発光期間を繰り返すパルス列状のパターン光が上記被写体により反射された反射光が入射する。測距部は、上記撮像素子における上記反射光が照射される領域である明部領域の上記画素により生成される上記画像信号である明部領域画像信号と上記撮像素子における上記明部領域とは異なる領域の上記画素により生成される上記画像信号である暗部領域画像信号との差分の信号である差分画像信号に基づいて上記被写体までの距離を測定する。
本開示の第1の実施形態に係る測距装置の構成例を示す図である。 本開示の実施形態に係るパターン光の一例を示す図である。 本開示の実施形態に係る反射光の一例を示す図である。 本開示の実施形態に係る撮像素子の構成例を示す図である。 本開示の実施形態に係る画素の構成例を示す図である。 本開示の第1の実施形態に係る測距部の構成例を示す図である。 本開示の第1の実施形態に係る飛行時間の検出の一例を示す図である。 本開示の第1の実施形態に係る測距処理の一例を示す図である。 本開示の第2の実施形態に係る測距装置の構成例を示す図である。 本開示の第2の実施形態に係る測距部の構成例を示す図である。 本開示の第2の実施形態に係る出射光の一例を示す図である。 本開示の第2の実施形態に係る飛行時間の検出の一例を示す図である。 本開示の第2の実施形態に係る飛行時間の検出の一例を示す図である。 本開示の第2の実施形態に係る測距処理の一例を示す図である。
以下に、本開示の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。説明は、以下の順に行う。なお、以下の各実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
1.第1の実施形態
2.第2の実施形態
(1.第1の実施形態)
[測距装置の構成]
図1は、本開示の第1の実施形態に係る測距装置の構成例を示す図である。同図は、測距装置1の構成例を表す図である。測距装置1は、対象物との距離を測定する装置である。同図の測距装置1は、板状の物体10との間の距離を測定する例を表したものである。測距装置1は、光源装置160と、撮像素子100と、測距部150と、制御部170とを備える。なお、同図の白抜きの矢印は、光の伝達を表す。同図において、測距装置1の光源装置160から出射された出射光2が物体10により反射されて反射光3を生じる。この反射光3が測距装置1に到達して撮像素子100により検出される。この出射光2の出射から反射光3の検出までの時間(飛行時間)を計時することにより、測距装置1から物体10までの距離を測定することができる。なお、撮像素子100、測距部150及び制御部170は、特許請求の範囲に記載の測距センサの一例である。
光源装置160は、測距の対象物に光を照射するものである。この光源装置160は、被写体にパターン光を出射する。このパターン光は、被写体の特定の領域に出射される光である。このパターン光の照射により、被写体には光源装置160からの光が照射される明部及び光源装置160からの光が照射されない暗部の2種類の領域が形成される。また、このパターン光は、所定の周期において発光期間及び非発光期間を繰り返すパルス列状の光である。なお、光源装置160は、特許請求の範囲に記載の光源の一例である。
光源装置160は、発光部161と、回折光学素子162とを備える。発光部161は、光を照射するものである。この発光部161は、例えば、レーザ光を生成するレーザダイオードにより構成することができる。発光部161は、後述する制御部170の制御に基づいて光を照射する。回折光学素子162は、DOE(Diffractive Optical Element)とも称され、回折によりレーザ光を所定のパターンの光に変換するものである。パターン光の詳細については、後述する。
撮像素子100は、入射光に応じた画像信号を生成する複数の画素を備えるものである。この撮像素子100は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の撮像素子により構成することができる。撮像素子100は、出射光2の発光期間及び非発光期間に同期する期間に受光した反射光3の撮像を行い、複数の画像信号を生成する。撮像素子100は、生成した画像を測距部150に対して出力する。
測距部150は、物体10までの距離を測定するものである。この測距部150は、撮像素子100から出力される画像信号に基づいて上述の飛行時間の計時を行って距離を測定する。また、この測距部150は、前述の間接ToF法による距離の測定を行う。測距部150により計測された距離は、距離データとして測距装置1の外部に出力される。測距部150による距離の測定の詳細については後述する。
制御部170は、測距装置1の全体を制御するものである。例えば、制御部170は、光源装置160に対してパターン光の出射を指示するとともに、パターン光の出射開始を測距部150に対して通知する。この通知により、測距部150が飛行時間の計時を開始する。また、制御部170は、撮像素子100に対して画像信号の生成等の制御を行う。制御部170は、制御信号を出力することにより、光源装置160等の制御を行う。
[パターン光]
図2Aは、本開示の実施形態に係るパターン光の一例を示す図である。同図は、光源装置160が照射するパターン光の一例を表す図である。同図のパターン光300は、明部320及び暗部310を含む。同図は、複数の点状の明部320が背景である暗部310に配置されたドットパターンにより構成されるパターン光300の例を表したものである。
図2Bは、本開示の実施形態に係る反射光の一例を示す図である。同図は、パターン光300が図1における物体10等に反射された反射光350を表す図である。この反射光350は、測距装置1に入射する反射光に相当する。反射光350は、パターン光300の明部320及び暗部310にそれぞれ対応する明部領域370及び暗部領域360を含む。同図の複数の明部領域370は、対象物との距離に応じた形状に構成される。同図の点線は、物体10により反射された反射光351の領域を表す。比較的近距離の物体10により反射された反射光351の明部領域370は、他の明部領域370と比較して広い領域を占めることとなる。
[撮像素子の構成]
図3は、本開示の実施形態に係る撮像素子の構成例を示す図である。同図は、撮像素子100の構成例を表すブロック図である。撮像素子100は、被写体の画像を生成する半導体素子である。撮像素子100は、画素アレイ部110と、垂直駆動部120と、カラム信号処理部130と、制御部140とを備える。
画素アレイ部110は、複数の画素200が配置されて構成されたものである。同図の画素アレイ部110は、複数の画素200が2次元行列の形状に配列される例を表したものである。ここで、画素200は、入射光の光電変換を行う光電変換部を備え、照射された入射光に基づいて被写体の画像信号を生成するものである。この光電変換部には、例えば、フォトダイオードを使用することができる。それぞれの画素200には、信号線11及び12が配線される。画素200は、信号線11により伝達される制御信号に制御されて画像信号を生成し、信号線12を介して生成した画像信号を出力する。なお、信号線11は、2次元行列の形状の行毎に配置され、1行に配置された複数の画素200に共通に配線される。信号線12は、2次元行列の形状の列毎に配置され、1列に配置された複数の画素200に共通に配線される。
垂直駆動部120は、上述の画素200の制御信号を生成するものである。同図の垂直駆動部120は、画素アレイ部110の2次元行列の行毎に制御信号を生成し、信号線11を介して順次出力する。
カラム信号処理部130は、画素200により生成された画像信号の処理を行うものである。同図のカラム信号処理部130は、信号線12を介して伝達される画素アレイ部110の1行に配置された複数の画素200からの画像信号の処理を同時に行う。この処理として、例えば、画素200により生成されたアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換するアナログデジタル変換を行うことができる。処理後の画像信号は、撮像素子100の外部の回路等に対して出力される。
制御部140は、垂直駆動部120及びカラム信号処理部130を制御するものである。同図の制御部140は、信号線141及び142を介して制御信号をそれぞれ出力して垂直駆動部120及びカラム信号処理部130を制御する。
[画素の構成]
図4は、本開示の実施形態に係る画素の構成例を示す図である。同図は、撮像素子100に配置される画素200の構成例を表す回路図である。同図の画素200は、光電変換部201と、電荷保持部202及び203と、転送部204及び205と、リセット部206及び207と、画像信号生成部208及び209とを備える。転送部204及び205並びにリセット部206及び207は、MOSトランジスタにより構成することができる。また、同図の画素200には、電源線Vddが配線される。この電源線Vddは、画素200に電源を供給する配線である。
光電変換部201は、入射光の光電変換を行うものである。この光電変換部201は、フォトダイオードにより構成することができる。フォトダイオードは、光電変換により生成された電荷を外部の回路に供給する。このため、同図に表したように、光電変換部201を定電流回路により表すことができる。同図の光電変換部201は、一端が接地され、他端から入射光に応じたシンク電流を供給する。
電荷保持部202及び203は、光電変換部201により生成された電荷を保持するものである。この電荷保持部202及び203は、それぞれ半導体基板に形成された拡散領域に電荷を保持する浮遊換算領域(FD:Floating Diffusion)により構成することができる。
転送部204及び205は、光電変換部201により生成された電荷を電荷保持部202及び203にそれぞれ転送するものである。転送部204は、光電変換部201及び電荷保持部202の間を導通させることにより、光電変換部201の電荷を電荷保持部202に転送する。また、転送部205は、光電変換部201及び電荷保持部203の間を導通させることにより、光電変換部201の電荷を電荷保持部203に転送する。
リセット部206及び207は、電荷保持部202及び303をリセットするものである。リセット部206は、電荷保持部202及び電源線Vddの間を導通させて電荷保持部202の電荷を電源線Vddに排出することにより、リセットを行う。同様に、リセット部207は、電荷保持部203及び電源線Vddの間を導通させることにより電荷保持部203をリセットする。
画像信号生成部208及び209は、電荷保持部202及び203に保持された電荷に基づいて画像信号を生成するものである。画像信号生成部208は、電荷保持部202に保持された電荷に基づいて画像信号を生成し、信号線112に出力する。画像信号生成部208は、電荷保持部202に保持された電荷に基づいて画像信号を生成し、信号線112に出力する。画像信号生成部209は、電荷保持部203に保持された電荷に基づいて画像信号を生成し、信号線112に出力する。
なお、転送部204及び205、リセット部206及び207及び画像信号生成部208及び209の制御信号は、不図示の信号線111により伝達される。
同図の画素200における画像信号の生成は、次のように行うことができる。まず、リセット部206及び207を導通させて電荷保持部202及び203をリセットする。このリセットの終了後に、転送部204及び205を導通させて光電変換部201により生成される電荷を電荷保持部202に転送して保持させる。この際、転送部204及び205は、交互に導通状態になり、光電変換部201により生成される電荷を電荷保持部202及び203に振り分ける。この電荷の振り分けを複数回行って、光電変換部201により生成される電荷を電荷保持部202及び203に蓄積させる。この電荷を蓄積する期間を蓄積期間と称する。
所定の蓄積期間の経過後に転送部204及び205を非導通の状態にする。その後、画像信号生成部208及び209が電荷保持部202及び203に蓄積された電荷に基づいて画像信号を生成し、出力する。
上述の蓄積期間において、転送部204及び205により光電変換部201の電荷が振り分けられて蓄積され、蓄積されたそれぞれの電荷に基づいて画像信号が生成される。この転送部204及び205の振り分けを図1において説明した光源装置160のパターン光300の発光期間及び非発光期間の周期に同期して行う。これにより、撮像素子100に入射する反射光の同期検波を行うことができる。また、この同期検波を異なる位相により行って複数の画像信号を生成することにより、光源装置160から物体10を介して撮像素子100に至る時間を光源装置160の発光及び非発光の周期に対する位相差として検出する間接ToF法を実行することができる。なお、電荷保持部202に対応する画像信号及び電荷保持部203に対応する画像信号をそれぞれタップAの画像信号及びタップBの画像信号と称する。
[測距部の構成]
図5は、本開示の第1の実施形態に係る測距部の構成例を示す図である。同図は、測距部150の構成例を表す図である。同図の測距部150は、明部領域検出部151と、差分画像信号生成部152と、距離検出部153とを備える。
明部領域検出部151は、撮像素子100の画素アレイ部110における明部領域370を検出するものである。この明部領域検出部151は、画素アレイ部110の画素200のうちの明部領域370に含まれる画素200により生成される画像信号を検出する。
明部領域370は、例えば、複数の画素200のそれぞれの画像信号の差分に基づいて検出することができる。明部領域370に入射する反射光3は、暗部領域360に入射する光より高い輝度の光である。このため明部領域370の画素200により生成される画像信号は、暗部領域360の画素200により生成される画像信号より高いレベルの信号となる。この信号レベルの差分に基づいて画素アレイ部110の画素200のうち高輝度の光(反射光3)が照射される領域を検出することにより、明部領域370を検出することができる。
また、明部領域370は、例えば、パターン光が照射される領域を取得することにより検出することもできる。光源装置160から出射されるパターン光が照射される領域(明部320)の位置を事前に取得しておき、当該取得した明部320の位置に対応する画素アレイ部110の領域を検出することにより、明部領域370を検出することもできる。
明部領域検出部151は、検出した明部領域370の画素200により生成される画像信号である明部領域画像信号を差分画像信号生成部152に対して出力する。なお、同図の明部領域検出部151は、暗部領域360の検出を更に行う。この暗部領域360は、明部領域370とは異なる領域として検出することができる。例えば、明部領域検出部151は、明部領域370の周囲の領域を暗部領域360として検出することができる。同図の明部領域検出部151は、暗部領域360の画素200により生成される画像信号である暗部領域画像信号を差分画像信号生成部152に対して更に出力する。
差分画像信号生成部152は、明部領域画像信号及び暗部領域画像信号の差分の画像信号である差分画像信号を生成するものである。明部領域画像信号は、反射光3に基づく画像信号であり、明部領域画像信号により物体10までの距離の検出に使用することができる。しかし、画素200には、反射光3以外の外光、例えば、太陽光等の環境光が入射する。この外光に基づく画像信号が明部領域画像信号に重畳され、距離測定の誤差を生じる。この外光に基づく画像信号は、暗部領域画像信号にも重畳される。そこで、明部領域画像信号と暗部領域画像信号との差分を取ることにより明部領域画像信号の外光成分を除去することができる。差分画像信号生成部152は、明部領域画像信号から暗部領域画像信号を減算することにより差分画像信号を生成し、距離検出部153に対して出力する。この差分画像信号の生成及び出力は、図4において説明したタップA及びタップBの画像信号毎に行う。
距離検出部153は、差分画像信号に基づいて距離を検出するものである。この距離検出部153は、差分画像信号に基づいて物体10に応じた飛行時間を検出することにより、距離を検出する。飛行時間の検出は、発光期間に生成される差分画像信号と非発光期間に生成される差分画像信号との比率に基づいて行うことができる。具体的には、距離検出部153は、差分画像信号におけるタップA及びタップBの画像信号の演算により行うことができる。なお、同図の距離検出部153は、検出した距離を距離データとして測距装置1の外部に出力する。
[飛行時間の検出]
図6は、本開示の第1の実施形態に係る飛行時間の検出の一例を示す図である。同図は、測距部150における飛行時間の検出の一例を表す図である。同図の「出射光」、「反射光」及び「外光」は、それぞれ出射光2、反射光3及び画素アレイ部110の画素200に入射する外光を表す。同図の「電荷振り分け」は、図4において説明した光電変換部201により生成される電荷の電荷保持部202及び203への振り分け、すなわちタップA及びタップBへの振り分けを表したものである。値「1」の領域が電荷保持部202への振り分けを表し、タップAの画像信号への振り分けを表す。値「0」の領域が電荷保持部203への振り分けを表し、タップBの画像信号への振り分けを表す。「明部領域画像信号」及び「暗部領域画像信号」は、明部領域検出部151から出力される明部領域画像信号及び暗部領域画像信号を表す。「差分画像信号」は、差分画像信号生成部152により生成される差分画像信号を表す。
同図の出射光2には、略等しい期間の発光期間及び非発光期間を備える周期Tのパルス光を使用する。同図の出射光2の発光期間は、一定の輝度の矩形波となる。以下、この矩形波をパルス光401と称する。この出射光2に応じて一定の輝度のパルス光402を備える反射光3が明部領域370の画素200に入射する。出射光2及び反射光3の位相差φが飛行時間に相当する。また、画素200には、一定の輝度の外光が入射する。
明部領域画像信号において、反射光3に応じて生成された電荷がタップA及びタップBに振り分けられる。同図の領域404及び405がそれぞれタップA及びタップBに振り分けられる電荷の領域を表す。これらの電荷を「A0」及び「B0」と記載する。明部領域画像信号には、「A0」及び「B0」の他に外光403に基づく電荷406の成分が含まれる。この電荷406は、「A0」及び「B0」にそれぞれ加算される。このため、タップAの画像信号及びタップBの画像信号には、電荷406に基づく画像信号が重畳される。
暗部領域画像信号においては、外光に基づく電荷406’が生成される。このため、暗部領域画像信号におけるタップAの画像信号及びタップBの画像信号は、電荷406に基づく画像信号となる。なお、暗部領域画像信号には、明部領域画像信号を取り出した画素200の近傍の暗部領域360における画素200の信号を想定する。近傍の画素200の信号同士なので、電荷406’と電荷406とは略同じ電荷量となる。
明部領域画像信号及び暗部領域画像信号についてタップA及びタップB毎に差分を取ることにより、電荷406の成分を除去することができる。同図の「差分画像信号」は、電荷406が除去された状態を表す。この「差分画像信号」の領域407および408は、それぞれ「明部領域画像信号」の領域404及び405に対応する。
タップA及びタップBの画像信号をそれぞれA0及びB0とすると、飛行時間Tφは次式により表すことができる。
Tφ=T×B0/(A0+B0) 式(1)
ここでTは、出射光2の周期を表す。このように、タップAの画像信号及びタップBの画像信号の比率に基づいて飛行時間を算出することができる。
物体10までの距離Dは次式により表すことができる。
D=c×Tφ/2 式(2)
ここで、cは光速を表す。
[測距処理]
図7は、本開示の第1の実施形態に係る測距処理の一例を示す図である。同図は、飛行時間検出処理の一例を表す流れ図である。まず、光源装置160がパターン光を出射する(ステップS101)。次に、撮像素子100が反射光を受光する(ステップS102)。次に、明部領域検出部151が明部領域を検出する(ステップS103)。この際、暗部領域も検出される。
検出された明部領域において明部領域画像信号を取得し(ステップS104)、検出された暗部領域において暗部領域画像信号を取得する(ステップS105)。次に、差分画像信号生成部152が差分画像信号を生成する(ステップS106)。次に、距離検出部153が差分画像信号に基づいて飛行時間を検出する(ステップS107)。次に、距離検出部153が飛行時間に基づいて距離を算出する(ステップS108)。以上の処理により、物体10までの距離を検出することができる。
このように、本開示の第1の実施形態の測距装置1は、測距の対象物に対してパターン光を出射して明部領域画像信号及び暗部領域画像信号を生成し、距離を検出する。この明部領域画像信号及び暗部領域画像信号は、画素200において同時に生成することができるため、測距処理を短縮することができる。また、明部領域画像信号及び暗部領域画像信号の差分を取ることにより、外光の影響を除去することができるため、測距の誤差を低減することができる。
(2.第2の実施形態)
上述の第1の実施形態の測距装置1は、単一の周波数の出射光2を使用していた。これに対し、本開示の第2の実施形態の測距装置1は、異なる周波数の出射光2を使用する点で、上述の第1の実施形態と異なる。
[測距装置の構成]
図8は、本開示の第2の実施形態に係る測距装置の構成例を示す図である。同図は、図1と同様に、測距装置1の構成例を表すブロック図である。図8の測距装置1は、光源装置160の回折光学素子162の代わりに拡散板163を備える点で、図1の測距装置1と異なる。
拡散板163は、レーザ光を拡散させるものである。この拡散板163を配置することにより、被写体に対して一様な輝度の出射光2を生成することができる。
同図の測距装置1では、異なる周波数の出射光による測距を行う。具体的には、同図の測距装置1は、高い周波数の出射光による測距処理である第1の測距と低い周波数の出射光による測距処理である第2の測距とを行う。第1の測距により検出された距離を第1の距離と称する。また、第2の測距により検出された距離を第2の距離と称する。
[測距部の構成]
図9は、本開示の第2の実施形態に係る測距部の構成例を示す図である。同図は、図5と同様に、測距部150の構成例を表すブロック図である。同図の測距部150は、明部領域検出部151、差分画像信号生成部152及び距離検出部153の代わりに第1の距離測定部155、第2の距離測定部156及び補正部157を備える点で、図5の測距部150と異なる。
第1の距離測定部155は、上述の第1の測距を行うものである。出射光の周波数には、例えば、40MHzを適用することができる。この第1の測距により対象物の距離を高い精度において検出することができる。また、第2の距離測定部156は、4相式の間接ToF法による測距を行う。この4相式の間接ToFについては後述する。
第2の距離測定部156は、上述の第2の測距を行うものである。出射光の周波数には、例えば、10MHzを適用することができる。この第2の測距により対象物のおよその距離を検出することができる。また、第2の距離測定部156は、2相式の間接ToF法による測距を行う。この2相式のToF法については後述する。
補正部157は、検出した距離を補正するものである。この補正部157は、第2の距離測定部156により検出された第2の距離を第1の距離測定部155により検出された第1の距離に基づいて補正するものである。間接ToF法においては、出射光の周期を超える飛行時間となる距離の算出ができないという問題がある。間接ToF法では出射光の周期に相当する飛行時間に対応する距離が測定範囲となる。この測定範囲を超える場合、検出した距離には測定範囲に相当する距離の整数倍の誤差を含むこととなる。
このため、出射光の周波数が低いほど、測定範囲を広くすることができる。一方、後述するように、出射光の周波数が低いと距離測定の精度が低下する。そこで、比較的低い周波数の第2の測距により対象物のおよその位置を検出する。次に、比較的高い周波数の第1の測距を行って第1の距離を検出する。この第1の距離により第2の距離を補正することにより、比較的遠方にある対象物の距離の測定を行うことができる。
[出射光]
図10は、本開示の第2の実施形態に係る出射光の一例を示す図である。同図は、図9の光源装置160から出射される出射光2の波形を表したものである。同図は、正弦波状の出射光2を表した図である。前述の光源装置160は、パルス波の発光を行うように制御部170により駆動される。しかし、パルス波の周波数が10MHz以上になると、出射光2は正弦波状に変化する。
同図の「出射光(1)」は、第2の測距における出射光の波形を表したものである。また、「反射光(1)」は、第2の距離における出射光の反射光を表したものである。また、「出射光(2)」は、第1の測距における出射光の波形を表したものである。また、「反射光(2)」は、第1の測距における出射光の反射光を表したものである。
第2の測距の出射光(1)は、第1の測距の出射光(2)より周期が長いため、測定範囲を広くすることができる。しかし、周期が長いため反射光(1)の輝度の変化が緩慢になり、位相差φの検出の誤差が比較的大きくなる。
第1の測距の出射光(2)は、周期が短いため測定範囲が狭くなる。一方、周期が短いため反射光(2)の輝度の変化が急峻になり、位相差φの検出の誤差を低減することができる。これら、第2の測距及び第1の測距を組み合わせることにより、比較的遠方の対象物までの距離を検出するとともに誤差を低減することができる。
[第2の測距における飛行時間]
図11は、本開示の第2の実施形態に係る飛行時間の検出の一例を示す図である。同図は、第2の距離測定部156における飛行時間の検出の一例を表す図である。同図の「出射光」、「反射光」、「電荷振り分け」は図6と同様であるため、説明を省略する。第2の測距においては、画像信号の生成を2回行う。
1回目の画像信号の生成においては、同図の「出射光」に表したパルス波の出射光が出射される。この出射光に対応する反射光が撮像素子100により受光される。反射光により生成された電荷は、領域404及び405に振り分けられて、タップA及びタップBの画像信号が生成される。同図の「画像信号」は、この様子を表したものである。図6の「明部領域画像信号」と同様に、外光に由来する電荷406に基づく画像信号が重畳されたタップA及びタップBの画像信号が生成される。
2回目の画像信号の生成においては、光源装置160からの光の出射を停止した状態において画像信号を生成する。同図の「出射光OFF」において、光411はオフ状態の光を表す。また、「画像信号OFF」は、光源装置160からの光の出射を停止した状態における画像信号を表したものである。この画像信号は、図6の「暗部領域画像信号」と同様に、電荷406’に基づく画像信号となる。
1回目の画像信号と2回目の画像信号との差分を取ることにより、電荷406の成分を除去することができる。1回目の画像信号の生成が図6における明部領域画像信号の生成に対応し、2回目の画像信号の生成が図6における暗部領域画像信号の生成に対応する。このような測距方法は、2相式と称される。
[第1の測距における飛行時間]
図12は、本開示の第2の実施形態に係る飛行時間の検出の一例を示す図である。同図は、第1の距離測定部155における飛行時間の検出の一例を表す図である。同図の第1の測距においては、画像信号の生成を4回行う。具体的には、位相を0度、90度、180度及び270度ずらした出射光を出射し、画像信号を生成する。
同図の「出射光(0度)」、「出射光(90度)」、「出射光(180度)」及び「出射光(270度)」は、それぞれ0度、90度、180度及び270度位相がずれた出射光を表す。これらの出射光に対して同じタイミングにおいて電荷の振り分けを行い、タップAの画像信号及びタップBの画像信号をそれぞれ生成する。同図の「画像信号(0度)」は、0度の位相のパルス光420に基づく画像信号である。図6と同様に、A0及びB0の画像信号が生成される。同図の「画像信号(90度)」は、90度の位相のパルス光421に基づく画像信号である。「画像信号(90度)」における画像信号をA90及びB0と称する。記載は省略するが、180度の位相のパルス光422に基づく「画像信号(180度)」の画像信号A180及びB180並びに270度の位相のパルス光423に基づく「画像信号(270度)」の画像信号A270及びB270が更に生成される。なお、同図において、電荷406に基づく画像信号については、記載を省略している。
A0及びB0、A90及びB90、A180及びB180並びにA270及びB270を使用して飛行時間を算出する。まず、次の演算を行う。
A0-B0=(Vaa+Voa+Vr)-(Vab+Vob+Vr)-(Ga+Gb)×2cos(Tφ/T) 式(3)
A180-B180=(Vaa+Voa+Vr)-(Vab+Vob+Vr)+(Ga+Gb)×2cos(Tφ/T) 式(4)
A90-B90=(Vaa+Voa+Vr)-(Vab+Vob+Vr)-(Ga+Gb)×2sin(Tφ/T) 式(5)
A270-B270=(Vaa+Voa+Vr)-(Vab+Vob+Vr)-(Ga+Gb)×2sin(Tφ/T) 式(6)
ここで、Vaa及びVabは、外光の成分を表す。また、Voa及びVobは、タップA及びタップBのオフセット分を表す。また、Ga及びGbは、タップA及びタップBの利得を表す。
次に、式(3)乃至(6)を使用して次式のI及びQを算出する。
I=(A0-B0)-(A180-B180)=-(Ga+Gb)×4cos(Tφ/T) 式(7)
Q=(A90-B90)-(A270-B270)=-(Ga+Gb)×4sin(Tφ/T) 式(8)
飛行時間Tφは次式により表すことができる。
Tφ=arctan(Q/I)(9)
このTφを使用して距離Dを算出することができる。
A0及びB0、A90及びB90、A180及びB180並びにA270及びB270の相互の演算により、Vaa及びVab、Voa及びVob並びにGa及びGbの影響を除去することができる。これにより、測距の誤差を低減することができる。このような測距方法は、4相式と称される。
[測距処理]
図13は、本開示の第2の実施形態に係る測距処理の一例を示す図である。同図は、図7と同様に、飛行時間検出処理の一例を表す流れ図である。最初に、第2の測距を行う。まず、第2の周波数で光出射を行う(ステップS151)。次に、反射光を受光して画像信号を生成する(ステップS152)。この際の画像信号は、図11における「画像信号」に相当する。次に、光出射を停止する(ステップS153)。次に、画像信号を生成する(ステップS154)。この際の画像信号は、図11における「画像信号(OFF)」に相当する。次に、差分画像信号を生成する(ステップS155)。次に、差分画像信号に基づいて第2の距離を算出する(ステップS156)。
次に、第1の測距を行う。まず、第1の周波数で光出射を行う(ステップS157)。次に、反射光を受光して画像信号を生成する(ステップS158)。次に、全ての位相(0度、90度、180度及び270度)において画像信号を生成したかを判断する(ステップS159)。その結果、全ての位相において画像信号を生成した場合には(ステップS159,Yes)、ステップS161の処理に移行する。一方、画像信号を生成していない位相が存在する場合には(ステップS159,No)、出射光の位相を変更して(ステップS160)、ステップS158の処理に戻る。
ステップS161において、第1の距離を算出する(ステップS161)。次に、距離の補正を行う。これは、第2の距離を第1の距離により補正することにより行うことができる。
なお、測距装置1の構成は、この例に限定されない。例えば、第1の測距に図5において説明した測距方法を適用することもできる。この場合には、図1において説明した回折光学素子162が付加された発光部を更に備えてパターン光の出射を行わせる必要がある。
これ以外の測距装置1の構成は本開示の第1の実施形態における測距装置1の構成と同様であるため、説明を省略する。
このように、本開示の第2の実施形態の測距装置1は、比較的高い周波数の出射光による第1の測距と比較的低い周波数の出射光による第2の測距とを行う。比較的遠方にある対象物の距離の測定を行うことができる。また、第1の測距においては4相式の間接ToFによる測距を行うことにより測距の誤差を低減することができる。また、第2の測距においては2相式の間接ToFを行うことにより測距処理を高速化することができる。
(効果)
測距センサは、撮像素子と、測距部150とを有する。撮像素子100は、入射光に応じた画像信号を生成する複数の画素200が配置されて被写体の特定の領域に出射される発光期間及び非発光期間を繰り返すパルス列状のパターン光が被写体により反射された反射光が入射する。測距部150は、撮像素子100における反射光が照射される領域である明部領域の画素200により生成される画像信号である明部領域画像信号と撮像素子100における明部領域とは異なる領域の画素200により生成される画像信号である暗部領域画像信号との差分の信号である差分画像信号に基づいて被写体までの距離を測定する。これにより、明部領域および暗部領域の画像信号を同時に生成することができる。
また、測距部150は、発光期間に生成される差分画像信号と非発光期間に生成される差分画像信号との比率に基づいてパターン光の出射から反射光の入射までの飛行時間を検出し、当該検出した飛行時間に基づいて距離を測定してもよい。これにより、間接ToF法による測距を行うことができる。
また、明部領域を検出する明部領域検出部151を更に有し、測距部150は、検出された明部領域の画素200により生成された明部領域画像信号に基づいて被写体までの距離を測定してもよい。
ことができる。
また、明部領域検出部151は、複数の画素200により生成される複数の画像信号の差分に基づいて明部領域を検出してもよい。
また、明部領域検出部151は、パターン光の出射位置に基づいて明部領域を検出してもよい。
測距装置1は、光源装置160と、撮像素子100と、測距部150とを有する。光源装置160は、発光期間及び非発光期間を繰り返すパルス列状のパターン光を被写体の特定の領域に出射する。撮像素子100は、入射光に応じた画像信号を生成する複数の画素200が配置されて出射されたパターン光が被写体により反射された反射光が入射する。測距部150は、撮像素子100における反射光が照射される領域である明部領域の画素200により生成される画像信号である明部領域画像信号と撮像素子100における明部領域とは異なる領域の画素200により生成される画像信号である暗部領域画像信号との差分の信号である差分画像信号に基づいて被写体までの距離を測定する。これにより、これにより、明部領域および暗部領域の画像信号を同時に生成することができる。
測距方法は、被写体の特定の領域に出射される発光期間及び非発光期間を繰り返すパルス列状のパターン光が被写体により反射された反射光を入射光に応じた画像信号を生成する複数の画素200が配置された撮像素子100により受光することと、撮像素子100における反射光が照射される領域である明部領域の画素200により生成される画像信号である明部領域画像信号を生成することと、撮像素子100における明部領域とは異なる領域の画素200により生成される画像信号である暗部領域画像信号を生成することと、生成した明部領域画像信号と生成した暗部領域画像信号との差分の信号である差分画像信号に基づいて被写体までの距離を測定することとを含む。これにより、明部領域および暗部領域の画像信号を同時に生成することができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
入射光に応じた画像信号を生成する複数の画素が配置されて被写体の特定の領域に出射される発光期間及び非発光期間を繰り返すパルス列状のパターン光が前記被写体により反射された反射光が入射する撮像素子と、
前記撮像素子における前記反射光が照射される領域である明部領域の前記画素により生成される前記画像信号である明部領域画像信号と前記撮像素子における前記明部領域とは異なる領域の前記画素により生成される前記画像信号である暗部領域画像信号との差分の信号である差分画像信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距部と
を有する測距センサ。
(2)
前記測距部は、前記発光期間に生成される前記差分画像信号と前記非発光期間に生成される前記差分画像信号との比率に基づいて前記パターン光の出射から前記反射光の入射までの飛行時間を検出し、当該検出した飛行時間に基づいて前記距離を測定する
前記(1)に記載の測距センサ。
(3)
前記明部領域を検出する明部領域検出部を更に有し、
前記測距部は、前記検出された明部領域の前記画素により生成された前記明部領域画像信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する
前記(1)に記載の測距センサ。
(4)
前記明部領域検出部は、前記複数の画素により生成される複数の画像信号の差分に基づいて前記明部領域を検出する
前記(3)に記載の測距センサ。
(5)
前記明部領域検出部は、前記パターン光の出射位置に基づいて前記明部領域を検出する
前記(3)に記載の測距センサ。
(6)
発光期間及び非発光期間を繰り返すパルス列状のパターン光を被写体の特定の領域に出射する光源と、
入射光に応じた画像信号を生成する複数の画素が配置されて前記出射されたパターン光が前記被写体により反射された反射光が入射する撮像素子と、
前記撮像素子における前記反射光が照射される領域である明部領域の前記画素により生成される前記画像信号である明部領域画像信号と前記撮像素子における前記明部領域とは異なる領域の前記画素により生成される前記画像信号である暗部領域画像信号との差分の信号である差分画像信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距部と
を有する測距装置。
(7)
被写体の特定の領域に出射される発光期間及び非発光期間を繰り返すパルス列状のパターン光が前記被写体により反射された反射光を入射光に応じた画像信号を生成する複数の画素が配置された撮像素子により受光することと、
前記撮像素子における前記反射光が照射される領域である明部領域の前記画素により生成される前記画像信号である明部領域画像信号を生成することと、
前記撮像素子における前記明部領域とは異なる領域の前記画素により生成される前記画像信号である暗部領域画像信号を生成することと、
前記生成した明部領域画像信号と前記生成した暗部領域画像信号との差分の信号である差分画像信号に基づいて前記被写体までの距離を測定することと
を含む測距方法。
1 測距装置
100 撮像素子
110 画素アレイ部
150 測距部
151 明部領域検出部
152 差分画像信号生成部
153 距離検出部
155 第1の距離測定部
156 第2の距離測定部
157 補正部
160 光源装置
161 発光部
162 回折光学素子
163 拡散板
200 画素
201 光電変換部
300 パターン光
310 暗部
320 明部
360 暗部領域
370 明部領域

Claims (7)

  1. 入射光に応じた画像信号を生成する複数の画素が配置されて被写体の特定の領域に出射される発光期間及び非発光期間を繰り返すパルス列状のパターン光が前記被写体により反射された反射光が入射する撮像素子と、
    前記撮像素子における前記反射光が照射される領域である明部領域の前記画素により生成される前記画像信号である明部領域画像信号と前記撮像素子における前記明部領域とは異なる領域の前記画素により生成される前記画像信号である暗部領域画像信号との差分の信号である差分画像信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距部と
    を有する測距センサ。
  2. 前記測距部は、前記発光期間に生成される前記差分画像信号と前記非発光期間に生成される前記差分画像信号との比率に基づいて前記パターン光の出射から前記反射光の入射までの飛行時間を検出し、当該検出した飛行時間に基づいて前記距離を測定する
    請求項1に記載の測距センサ。
  3. 前記明部領域を検出する明部領域検出部を更に有し、
    前記測距部は、前記検出された明部領域の前記画素により生成された前記明部領域画像信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する
    請求項1に記載の測距センサ。
  4. 前記明部領域検出部は、前記複数の画素により生成される複数の画像信号の差分に基づいて前記明部領域を検出する
    請求項3に記載の測距センサ。
  5. 前記明部領域検出部は、前記パターン光の出射位置に基づいて前記明部領域を検出する
    請求項3に記載の測距センサ。
  6. 発光期間及び非発光期間を繰り返すパルス列状のパターン光を被写体の特定の領域に出射する光源と、
    入射光に応じた画像信号を生成する複数の画素が配置されて前記出射されたパターン光が前記被写体により反射された反射光が入射する撮像素子と、
    前記撮像素子における前記反射光が照射される領域である明部領域の前記画素により生成される前記画像信号である明部領域画像信号と前記撮像素子における前記明部領域とは異なる領域の前記画素により生成される前記画像信号である暗部領域画像信号との差分の信号である差分画像信号に基づいて前記被写体までの距離を測定する測距部と
    を有する測距装置。
  7. 被写体の特定の領域に出射される発光期間及び非発光期間を繰り返すパルス列状のパターン光が前記被写体により反射された反射光を入射光に応じた画像信号を生成する複数の画素が配置された撮像素子により受光することと、
    前記撮像素子における前記反射光が照射される領域である明部領域の前記画素により生成される前記画像信号である明部領域画像信号を生成することと、
    前記撮像素子における前記明部領域とは異なる領域の前記画素により生成される前記画像信号である暗部領域画像信号を生成することと、
    前記生成した明部領域画像信号と前記生成した暗部領域画像信号との差分の信号である差分画像信号に基づいて前記被写体までの距離を測定することと
    を含む測距方法。
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