JP2022188327A - 点火回路診断装置および点火回路診断方法 - Google Patents

点火回路診断装置および点火回路診断方法 Download PDF

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智明 古瀬
Tomoaki Furuse
秀樹 岩城
Hideki Iwaki
英一 定行
Hidekazu Sadayuki
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Abstract

【課題】点火回路診断動作を容易に短時間で完了させることができる。【解決手段】点火回路診断装置1は、点火抵抗2と第1給電路3と第2給電路4と第1電源5と第2電源6と制御部7とを含む。第1給電路3は、第1電源5から点火抵抗2へ電流を供給するための第1高電位給電路8と第1低電位給電路9とを有し、第2給電路4は第2電源6から点火抵抗2へ電流を供給するための第2高電位給電路10と第2低電位給電路11とを有する。制御部7は、第1電源5に第1電流I1を供給させ、かつ、第2電源6に第2電流I2を供給させ、点火抵抗2の高電位端2Aおよび低電位端2Bで検出される第1電位VHと第2電位VLとに基づいて、点火抵抗2の故障検出と、第1高電位給電路8、第2高電位給電路10、第1低電位給電路9、第2低電位給電路11のオープン故障の検出が可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、各種車両用電気機器に使用される点火回路診断装置および点火回路診断方法に関するものである。
以下、従来の点火装置について説明する。従来の点火装置は、複数の点火部と、複数の点火部を点火するための複数の点火回路を有していた。複数の点火回路に対する診断を実行する場合、それぞれの点火回路に対して定電流電源から電流を供給し、それぞれの点火回路に接続された点火抵抗の両端に生じる電位差を検出し、例えば検出された電位差が閾値よりも高い場合は、点火抵抗値が故障により高くなった、もしくは点火抵抗に電流が流れていない状態のオープン故障の状態であると診断していた。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば特許文献1が知られている。
特開2008-94118号公報
しかしながら、従来の点火装置では複数の点火回路に対して定電流電源から電流を供給する個別の動作が必要となり、定電流電源と点火回路との接続の逐次切り替えに伴い、スクイブ抵抗の故障診断と点火回路のオープン故障の診断には時間を有するという課題を有していた。
そこで本発明は点火装置の診断動作を容易に短時間で完了させることを目的とするものである。
そして、この目的を達成するために本発明は、高電位端と低電位端とを有する点火抵抗と、前記点火抵抗に接続された少なくとも第1供給路と第2供給路と、前記第1供給路に第1電流を供給可能な第1電源と、前記第2供給路に第2電流を供給可能な第2電源と、前記高電位端および前記低電位端の電位の検出が可能で、前記第1電源および前記第2電源の動作を制御可能な制御部と、を備え、前記第1供給路は、前記高電位端に接続された第1高電位給電路と前記低電位端に接続された第1低電位給電路とを有し、前記第2供給路は、前記高電位端に接続された第2高電位給電路と前記低電位端に接続された第2低電位給電路とを有し、前記制御部は、前記第1電源に前記第1電流を供給させ、かつ、前記第2電源に前記第2電流を供給させ、前記高電位端および前記低電位端で検出される第1電位と第2電位とに基づいて、前記点火抵抗の故障検出と、前記第1高電位給電路、前記第2高電位給電路、前記第1低電位給電路、および前記第2低電位給電路のオープン故障の検出が可能である、ことを特徴としたものである。
本発明によれば、点火回路における故障の診断を容易に、かつ、短時間に完了させることが可能となる。
本発明の実施の形態における点火回路診断装置の構成を示す第1回路ブロック図 本発明の実施の形態における点火回路診断装置の構成を示す第2回路ブロック図
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態における点火回路診断装置1の構成を示す第1回路ブロック図である。点火回路診断装置1は、点火抵抗2と少なくとも第1給電路3と、第2給電路4と第1電源5と第2電源6と制御部7とを含む。
第1電源5は第1給電路3に第1電流I1を供給可能であり、第2電源6は第2給電路4に第2電流を供給可能である。制御部7は、点火抵抗2の高電位端2Aおよび低電位端2Bの電位の検出が可能である。さらに制御部7は、第1電源5および第2電源6の動作を制御が可能である。
第1給電路3は、高電位端2Aに接続された第1高電位給電路8と低電位端2Bに接続された第1低電位給電路9とを有する。第2給電路4は、高電位端2Aに接続された第2高電位給電路10と低電位端2Bに接続された第2低電位給電路11とを有する。
制御部7は、第1電源5によって第1高電位給電路8、点火抵抗2および第1低電位給電路9へ第1電流I1を供給させる。そして制御部7は、第2電源6に第2高電位給電路10、点火抵抗2および第2低電位給電路11へ第2電流I2を供給させる。さらに制御部7は、高電位端2Aの第1電位VHと低電位端2Bの第2電位VLとの検出を実行する。そして制御部7は、第1電位VHと第2電位VLとの値に基づいて、点火抵抗2の故障検出、第1高電位給電路8、第1低電位給電路9、第2高電位給電路10、第2低電位給電路11のオープン故障の検出が可能である。
以上の構成及び動作により、点火抵抗2、第1高電位給電路8、第1低電位給電路9、第2高電位給電路10、第2低電位給電路11において異常が発生した要素に応じて検出される第1電位VHと第2電位VLとに変化が生じる。この結果、点火抵抗2、第1高電位給電路8、第1低電位給電路9、第2高電位給電路10、第2低電位給電路11を有した点火回路12における故障の診断を容易に、かつ、短時間に完了させることが可能となる。
以下、点火回路診断装置1の詳細について説明する。ここでは点火回路12が車両13の車体14に配置され、点火抵抗2は火工遮断装置(図示せず)を起動させるために設けられている場合を一例として説明する。
点火回路診断装置1は、点火抵抗2と第1給電路3と第2給電路4と第1電源5と第2電源6と制御部7とを含む。ここでは単一の点火抵抗2に対して、第1電源5によって第1高電位給電路8と第1低電位給電路9とを有する第1給電路3を用いての診断のための電力と、第2電源6によって第2高電位給電路10と第2低電位給電路11とを有する第2給電路4を用いての診断のための電力とが供給されることが可能となっている。火工遮断装置(図示せず)は車両13が緊急事態に遭遇した際に動作が必要となり、かつ、非常に高い動作信頼性が求められる。そのため、火工遮断装置(図示せず)を動作、点火させるための点火抵抗2には並列した複数の給電路が設けられている。本実施の形態では、2系統の第1給電路3と、第2給電路4とが点火抵抗2を動作させるために並列して設けられていることによって説明しているが、3系統や4系統、あるいはそれ以上の複数の給電路が並列して点火抵抗2に給電可能な状態で設けられていてよい。
車両13が搭乗者によって起動されると、制御部7は車体制御部(図示せず)から起動信号を受信する。制御部7は、起動信号を受信したときや起動信号の受信後定期的に点火回路診断装置1を動作させて点火回路12の状態を診断する。
点火回路12の状態の診断は、制御部7が検出した第1電位VHと第2電位VLとの値と、制御部7に予め記憶された無故障時の基準値や故障時の基準値との比較によって、制御部7が正常あるいは故障と判定すればよい。以下は判定実行についての一例である。
点火回路診断装置1が診断の動作を実行するときには、先ず第1ステップとして制御部7は第1電源5と第2電源6とによって点火抵抗2へ電力を供給させる。ここで、制御部7は第1電源5と第2電源6とを起動させることで点火抵抗2へ電力を供給させるとよい。あるいは例えば車両13が起動したときに第1電源5と第2電源6とが起動し、そのあとで、第1試験スイッチ15と第2試験スイッチ16とを接続状態に制御することによって制御部7は第1電源5と第2電源6から点火抵抗2へ電力を供給させる。
例えばここで第1試験スイッチ15は第1給電路3に設けられて、第1電源5と第1高電位給電路8と点火抵抗2と第1低電位給電路9と第1試験スイッチ15とが直列に接続された第1直列体が構成されている。そして、第1直列体の一端が接地されている。同様に、第1試験スイッチ15は第1給電路3に設けられて、第2電源6と第2高電位給電路10と点火抵抗2と第2低電位給電路11と第2試験スイッチ16とが直列に接続された第2直列体が構成されている。そして、第2直列体の一端が接地されている。第1試験スイッチ15と第2試験スイッチ16とは点火回路12における故障の診断のために、点火抵抗2へ電力を供給させるときに接続状態となるように制御部によって制御されるとよい。
第1電源5は第1電流I1を点火抵抗2へ供給し、第2電源6は第2電流I2を点火抵抗2へ供給する。そして制御部7は第1ステップに続く第2ステップとして、高電位端2Aの第1電位VHと低電位端2Bの第2電位VLとの検出を実行する。
点火抵抗2が正常な抵抗値Rsq0を有し、かつ、第1高電位給電路8と第1低電位給電路9とが正常な抵抗値R1を有し、さらに第2高電位給電路10と第2低電位給電路11とが正常な抵抗値R2を有している場合、基準となる第1電位VH0、第2電位VL0および点火抵抗2の抵抗値Rsq0は、(数式1)に示される値となる。
Figure 2022188327000002
ここで、第1高電位給電路8と第1低電位給電路9とによって生じる抵抗値R1は第1給電路3が有する抵抗値であり、電気回路に伴って生じる抵抗値でよい。あるいは、第1高電位給電路8や第1低電位給電路9に、抵抗値R1を有した第1抵抗17が接続されていてもよい。同様に、第2高電位給電路10と第2低電位給電路11とによって生じる抵抗値R2は第2給電路4が有する抵抗値であり、電気回路に伴って生じる抵抗値でよい。あるいは、第2高電位給電路10や第2低電位給電路11に抵抗値R2を有した第2抵抗18が接続されていてもよい。
そして、第2ステップに続く第3ステップとして以下のように、予め制御部7に基準値として予め記憶された値と、制御部7が検出した第1電位VHと第2電位VLとにもとづいて、点火抵抗2、第1高電位給電路8、第1低電位給電路9、第2高電位給電路10、第2低電位給電路11を有した点火回路12における故障有無などの診断を実行する。
ここで、(数式1)で得られた第1電位VH0、第2電位VL0、点火抵抗2の抵抗値Rsq0は制御部7に点火回路12が健全な際の基準値として予め記憶されているとよい。そして、(数式1)で得られた第1電位VH0、第2電位VL0に対して設定された所定範囲内に、制御部7が検出した第1電位VHと第2電位VLとの値が存在すれば、第1高電位給電路8と第1低電位給電路9と第2高電位給電路10と第2低電位給電路11とは健全な状態であると、制御部7は判定する。また、(数式1)で得られた点火抵抗2の抵抗値Rsq0に対して設定された所定範囲内に、制御部7が検出した第1電位VHと第2電位VLとの電位差を、第1電流I1の値と第2電流I2の値との和で除した値が存在すれば、点火抵抗2は健全な状態であると、制御部7は判定する。
これに対して、例えば第1高電位給電路8が断線異常(オープン)状態となっている場合の第1電位VH1、第2電位VL1および点火抵抗2の抵抗値Rsq1は(数式2)で示される値となる。
Figure 2022188327000003
このとき、第1電位VH1、第2電位VL1の値は先に述べた第1電位VH0、第2電位VL0の値とは大きく異なった値となる。また、(数式2)で得られた第1電位VH1、第2電位VL1は制御部7に異常基準値として予め記憶されているとよい。そして、(数式2)で得られた第1電位VH1、第2電位VL1に対して設定された所定範囲内に、制御部7が検出した第1電位VHと第2電位VLとの値が存在すれば、第1高電位給電路8が断線異常(オープン)状態であると、制御部7は判定する。また、点火抵抗2の抵抗値に関しては、基準値であるRsq0に対して設定された所定範囲に、制御部7が検出した第1電位VHと第2電位VLとの電位差を第2電流I2の値で除した値であるRsq1が存在すれば、点火抵抗2は健全な状態であると、制御部7は判定する。
さらに例えば、第1低電位給電路9が断線異常(オープン)状態となっている場合の第1電位VH2、第2電位VL2および点火抵抗2の抵抗値Rsq2は(数式3)で示される値となる。
Figure 2022188327000004
このとき、第1電位VH2、第2電位VL2の値は第1電位VH、第2電位VLの値とは大きく異なった値となる。また、(数式3)で得られた第1電位VH2、第2電位VL2、は制御部7に異常基準値として予め記憶されているとよい。そして、(数式3)で得られた第1電位VH2、第2電位VL2に対して設定された所定範囲内に、制御部7が検出した第1電位VHと第2電位VLとの値が存在すれば、第1低電位給電路9が断線異常(オープン)状態であると、制御部7は判定する。また、点火抵抗2の抵抗値に関しては、基準値であるRsq0に対して設定された所定範囲に、制御部7が検出した第1電位VHと第2電位VLとの電位差を、第1電流I1の値と第2電流I2の値との和で除した値であるRsq2が存在すれば、点火抵抗2は健全な状態であると、制御部7は判定する。
このとき、第1電流I1の値と第2電流I2の値とを異なる値として第1抵抗17の抵抗値R1と第2抵抗18の抵抗値R2とを同じ値とすることや、第1電流I1の値と第2電流I2の値とを同じ値として第1抵抗17の抵抗値R1と第2抵抗18の抵抗値R2とを異なる値としてよい。これにより、第1高電位給電路8が断線異常(オープン)状態であるときの第1電位VH1、第2電位VL1と、第1低電位給電路9が断線異常(オープン)状態であるときの第1電位VH2、第2電位VL2との値、第2高電位給電路10が断線異常(オープン)状態であるときの第1電位VH3、第2電位VL3と、第2低電位給電路11が断線異常(オープン)状態であるときの第1電位VH4、第2電位VL4との値は全て異なる値として設定することが可能となる。このため、第1高電位給電路8,第1低電位給電路9、第2高電位給電路10あるいは第2低電位給電路11のいずれが断線異常(オープン)状態であるかの判定は容易に可能となる。
本実施例では先に述べたように2系統の第1給電路3と第2給電路4とが設けられている。しかしながら、3系統や4系統、あるいはそれ以上の複数の給電路が並列して点火抵抗2に給電可能な状態で設けられていてよい。その場合も、(数式1)、(数式2)、(数式3)に準じた計算により予め制御部7に記憶された値と、並列接続の抵抗値と、点火抵抗2に供給された電流値と、高電位端2Aと低電位端2Bとで検出された電圧の値に基づいて、断線異常が生じた給電路を検出することができる。
ここで、第1電源5と第2電源6とが点火抵抗2に供給する電流は小さな値であり、火工遮断装置(図示せず)を起動させるための電流に比較すると非常に小さな値である。また、第1電源5と第2電源6とは、火工遮断装置(図示せず)を起動させるための電流を供給する電源であってよい。あるいは、第1電源5と第2電源6とは、火工遮断装置(図示せず)を起動させるための電流を供給する電源とは別に、火工遮断装置(図示せず)を起動させるための電流を供給する電源と並列接続で設けられた電源であってよい。
上記の診断ステップでは第3ステップとして(数式2)や(数式3)を用いたが、制御部7が検出した第1電位VHと第2電位VLとの値と、(数式1)にもとづき制御部7に予め記憶された診断回路12が健全な状態である無故障時の基準値である第1電位VH0と第2電位VL0との比較による大小関係に応じて、制御部7が点火回路12の何れの部位に故障があるのか、点火抵抗2に異常があるのか、あるいは正常なのかを判定してもよい。
ここで、第1電源5と第2電源6とはともに定電流源であり、第1電源5は第1電流I1を点火抵抗2へ供給し、第2電源6は第2電流I2を点火抵抗2へ供給するとよい。これにより点火抵抗2へ供給する電流値が安定する。この結果として制御部7は第1電位VHと第2電位VLとを精度よく検出することができ、正確に点火抵抗2の故障検出、第1高電位給電路8、第1低電位給電路9、第2高電位給電路10、第2低電位給電路11のオープン故障の検出が可能である。
またここで、第1電流I1および第2電流I2は制御部7によって任意の値に設定されることが可能である。また、制御部7は診断の進行中に第1電流I1および第2電流I2の値を異なる値へと変更し、先に述べた(数式1)、(数式2)、(数式3)を用いた判定が容易となるよう制御部7が第1電源5および第2電源6を動作させてもよい。
第1電源5と第2電源6とは制御部7によって同時に起動させることで点火抵抗2へ同時に電力を供給させるとよい。あるいは第1試験スイッチ15と第2試験スイッチ16とが同時に接続状態に制御されることによって制御部7は第1電源5と第2電源6から点火抵抗2へ電力を供給させるとよい。これにより、短時間で制御部7は第1電位VHと第2電位VLとを検出する条件を満たすことができ、短時間で点火抵抗2の故障検出、第1高電位給電路8、第1低電位給電路9、第2高電位給電路10、第2低電位給電路11のオープン故障の検出が可能である。
以上の説明では単一の点火抵抗2を用いた場合の点火回路の診断について説明した。図2の本発明の実施の形態における点火回路診断装置1の構成を示す第2回路ブロック図に示すように、複数の点火抵抗が設けられた場合の点火回路診断装置1について説明する。なお、図1について説明した構成要素と重複する要素に対しては同一の符号を用いて説明する。
点火回路診断装置21は、少なくとも第1回路22と第2回路23と制御部7とを含む。さらに点火回路診断装置21は、第1回路22と第2回路23とを結合させることが可能なスイッチ回路24を含む。
第1回路22は、第1点火抵抗25と第1高電位給電路8と第1低電位給電路9と第1電源5とを有する。第1高電位給電路8は第1点火抵抗25の第1高電位端25Aに接続されている。第1低電位給電路9は第1点火抵抗25の第1低電位端25Bに接続されている。
第2回路23は、第2点火抵抗26と第2高電位給電路10と第2低電位給電路11と第2電源6とを有する。第2高電位給電路10は第2点火抵抗26の第2高電位端26Aに接続されている。第2低電位給電路10は第2点火抵抗26の第2低電位端26Bに接続されている。
スイッチ回路24は、第1高電位給電路8と第2高電位給電路10との接続および遮断が可能な第1スイッチ27と、第1低電位給電路9と第2低電位給電路11との接続および遮断が可能な第2スイッチ28とを有する。
制御部7は、第1高電位端25A、第2高電位端26Aおよび第1低電位端25B、第2低電位端26Bの電位の検出が可能である。さらに制御部7は第1電源5および第2電源6の動作と、第1スイッチ28と第2スイッチ28との開閉を制御することが可能である。
制御部7は、第1電源5に第1高電位給電路8と第1低電位給電路9とへ第1電流I1を供給させ、かつ、第2電源6に第2高電位給電路10と第2低電位給電路11とへ第2電流I2を供給させる。ここで、第1電流I1と第2電流I2との供給は同時に実行されるとよい。さらに制御部7は第1スイッチ27と第2スイッチ28とを接続状態にさせる。ここで、第1スイッチ27と第2スイッチ28とは同時に遮断状態から接続状態へときりかえられるとよい。
そして制御部7は第1高電位端25A、第2高電位端26Aおよび第1低電位端26A、第2低電位端26Bで検出される第1電位VHと第2電位VLとに基づいて、第1点火抵抗25および第2点火抵抗26の故障検出と、第1高電位給電路8、第2高電位給電路10、第1低電位給電路9、および第2低電位給電路11のオープン故障の検出することが可能となる。
ここでは、第1スイッチと第2スイッチとが接続状態となった際に診断を実行するため、先に述べた(数式1)の関係を用いた場合や、さらに(数式2)や(数式3)の関係を用いた場合の診断と同様の手順で、点火回路12に対する診断の実行が可能となる。このとき、第1点火抵抗と第2点火抵抗とは並列接続となるので、(数式1)のRsq0、(数式2)のRsq1、(数式3)のRsq2の値は、第1点火抵抗と第2点火抵抗とが並列接続となった場合の値に基づいて決定すればよい。
また、第1スイッチ27と第2スイッチ28とは接続状態としているため、第1点火抵抗25と第2点火抵抗26とは並列接続状態となる。よって、第1高電位端25A、第2高電位端26Aは同一の値であり、第1低電位端25B、第2低電位端26Bは同一の値である。よって、制御部7は、第1点火抵抗と第2点火抵抗との何れかに異常があった場合には、故障として検出することが可能である。
本発明の点火回路診断装置は、診断動作を容易に短時間で完了させることができるという効果を有し、各種車両用電気機器において有用である。
1 点火回路診断装置
2 点火抵抗
2A 高電位端
2B 低電位端
3 第1給電路
4 第2給電路
5 第1電源
6 第2電源
7 制御部
8 第1高電位給電路
9 第1低電位給電路
10 第2高電位給電路
11 第2低電位給電路
12 点火回路
13 車両
14 車体
15 第1試験スイッチ
16 第2試験スイッチ
17 第1抵抗
18 第2抵抗
21 点火回路診断装置
22 第1回路
23 第2回路
24 スイッチ回路
25 第1点火抵抗
25A 第1高電位端
25B 第1低電位端
26 第2点火抵抗
26A 第2高電位端
26B 第2低電位端
27 第1スイッチ
28 第2スイッチ

Claims (8)

  1. 高電位端と低電位端とを有する点火抵抗と、
    前記点火抵抗に接続された少なくとも第1供給路と第2供給路と、
    前記第1供給路に第1電流を供給可能な第1電源と、前記第2供給路に第2電流を供給可能な第2電源と、
    前記高電位端および前記低電位端の電位の検出が可能で、前記第1電源および前記第2電源の動作を制御可能な制御部と、
    を備え、
    前記第1供給路は、前記高電位端に接続された第1高電位給電路と前記低電位端に接続された第1低電位給電路とを有し、
    前記第2供給路は、前記高電位端に接続された第2高電位給電路と前記低電位端に接続された第2低電位給電路とを有し、
    前記制御部は、
    前記第1電源に前記第1電流を供給させ、かつ、前記第2電源に前記第2電流を供給させ、
    前記高電位端および前記低電位端で検出される第1電位と第2電位とに基づいて、前記点火抵抗の故障検出と、前記第1高電位給電路、前記第1低電位給電路、前記第2高電位給電路、および前記第2低電位給電路のオープン故障の検出が可能である、
    点火回路診断装置。
  2. 前記制御部は、
    予め前記制御部に記憶されていた無故障時の基準第1電位および基準第2電位と、
    前記高電位端および前記低電位端で検出される第1電位と第2電位との比較に基づいて、前記点火抵抗の故障検出と、前記第1高電位給電路、前記第1低電位給電路、前記第2高電位給電路、および第2低電位給電路のオープン故障の検出が可能である、
    請求項1に記載の点火回路診断装置。
  3. 前記第1電源および前記第2電源は定電流源である、
    請求項1に記載の点火回路診断装置。
  4. 前記制御部は、前記第1電流と前記第2電流とは同時に供給することが可能である、
    請求項1に記載の点火回路診断装置。
  5. 前記第1低電位給電路には第1抵抗と、前記第2低電位給電路には第2抵抗が設けられ、
    前記第1抵抗と前記第2抵抗とを同じ値とした、
    請求項1に記載の点火回路診断装置。
  6. 前記第1低電位給電路には第1抵抗と、前記第2低電位給電路には第2抵抗が設けられ、
    前記第1抵抗と前記第2抵抗とを異なる値とした、
    請求項1に記載の点火回路診断装置。
  7. 少なくとも、第1回路と、第2回路と、前記第1回路と前記第2回路とを結合可能なスイッチ回路と、制御部とを備え、
    前記第1回路は、第1点火抵抗と前記第1点火抵抗の第1高電位端に接続された第1高電位給電路と、前記第1点火抵抗の第1低電位端に接続された第1低電位給電路と第1電源とを有し、
    前記第2回路は、第2点火抵抗と前記第2点火抵抗の第2高電位端に接続された第2高電位給電路と前記第2点火抵抗の第2低電位端に接続された第2低電位給電路と第2電源とを有し、
    前記スイッチ回路は前記第1高電位給電路と前記第2高電位給電路とを接続および遮断が可能な第1スイッチと、前記第1低電位給電路と前記第2低電位給電路とを接続および遮断が可能な第2スイッチと、を有し、
    前記制御部は、前記第1高電位端、第2高電位端および前記第1低電位端、前記第2低電位端の電位の検出が可能で、前記第1電源および前記第2電源の動作と、第1スイッチと第2スイッチとの開閉を制御可能であり、
    前記制御部は、
    前記第1電源に前記第1高電位給電路と前記第1低電位給電路とへ第1電流を供給させ、かつ、前記第2電源に前記第2高電位給電路と前記第2低電位給電路とへ第2電流を供給させ、
    前記第1スイッチと前記第2スイッチとを接続状態にさせ、
    前記第1高電位端、第2高電位端および第1低電位端、第2低電位端で検出される第1電位と第2電位とに基づいて、前記第1点火抵抗および第2点火抵抗の故障検出と、前記第1高電位給電路、前記第2高電位給電路、前記第1低電位給電路、および前記第2低電位給電路のオープン故障の検出が可能な、
    点火回路診断装置。
  8. 高電位端と低電位端とを有する点火抵抗と、
    前記点火抵抗に接続された少なくとも第1供給路と第2供給路と、
    前記第1供給路に第1電流を供給可能な第1電源と、前記第2供給路に第2電流を供給可能な第2電源と、
    前記高電位端および前記低電位端の電位の検出が可能で、前記第1電源および前記第2電源の動作が可能な点火回路において、
    前記第1電源に前記第1電流を供給させ、かつ、前記第2電源に前記第2電流を供給させる第1ステップと、
    前記第1ステップの後に、前記高電位端および前記低電位端で第1電位と第2電位と、を検出する第2ステップと、
    前記第2ステップの後に、前記第1電位と前記第2電位との値に基づいて、前記点火抵抗の故障検出と、前記第1供給路に設けられて前記高電位端に接続された第1高電位給電路と前記低電位端に接続された第1低電位給電路と、前記第2供給路に設けられて前記高電位端に接続された第2高電位給電路と前記低電位端に接続された第2低電位給電路との、オープン故障の有無を検出可能な第3ステップと、
    を有する点火回路診断方法。
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