JP2022187961A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】特性を安定化できる半導体装置を提供する。【解決手段】実施形態によれば、半導体装置は、第1電極、第2電極、第3電極、第1半導体領域、第2半導体領域、第1導電部材及び絶縁部材を含む。第3電極の第1方向における位置は、第1電極の第1方向における位置と、第2電極の第1方向における位置と、の間にある。絶縁部材は、第1窒化物領域及び第2窒化物領域を含む。第1窒化物領域における窒素の濃度に対するシリコンの濃度の第1比は、第2窒化物領域における窒素の濃度に対するシリコンの濃度の第2比よりも低い。第1窒化物領域は、第1窒化物端部を含む。第1窒化物端部は、第2半導体領域と接し、第1方向において第2窒化物領域と対向する。第1窒化物端部の第1方向における位置は、第1導電端部の第1方向における位置と、第2電極の第1方向における位置と、の間にある。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
半導体装置において、安定した特性が望まれる。
本発明の実施形態は、特性を安定化できる半導体装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、半導体装置は、第1電極、第2電極、第3電極、第1半導体領域、第2半導体領域、第1導電部材及び絶縁部材を含む。前記第1電極から前記第2電極への方向は第1方向に沿う。前記第3電極の前記第1方向における位置は、前記第1電極の前記第1方向における位置と、前記第2電極の前記第1方向における位置と、の間にある。前記第1半導体領域は、Alx1Ga1-x1N(0≦x1<1)を含む。前記第1半導体領域は、第1部分領域、第2部分領域、第3部分領域、第4部分領域、第5部分領域及び第6部分領域を含む。前記第1部分領域から前記第1電極への方向、前記第2部分領域から前記第2電極への方向、及び、前記第3部分領域から前記第3電極への方向は、前記第1方向と交差する第2方向に沿う。前記第4部分領域は、前記第1方向において、前記第1部分領域と前記第3部分領域との間にある。前記第5部分領域は、前記第1方向において、前記第3部分領域と前記第2部分領域との間にある。前記第6部分領域は、前記第1方向において、前記第5部分領域と前記第2部分領域との間にある。前記第2半導体領域は、Alx2Ga1-x2N(0<x2≦1、x1<x2)を含む。前記第2半導体領域は、第1半導体部分、第2半導体部分及び第3半導体部分を含む。前記第4部分領域から前記第1半導体部分への方向は、前記第2方向に沿う。前記第1導電部材は、前記第1電極及び前記第3電極の第1の1つと電気的に接続される。または、前記第1の1つと電気的に接続されることが可能である。前記第1導電部材は、前記第1方向における第1導電端部を含む。前記第1導電端部の前記第1方向における位置は、前記第3電極の前記第1方向における前記位置と、前記第2電極の前記第1方向における位置と、の間にある。前記絶縁部材は、第1窒化物領域及び第2窒化物領域を含む。前記第2半導体部分は、前記第2方向において、前記第5部分領域と前記第1窒化物領域との間にある。前記第3半導体部分は、前記第2方向において、前記第6部分領域と前記第2窒化物領域との間にある。前記第1窒化物領域は、シリコン及び窒素を含む。前記第2窒化物領域は、シリコン及び窒素を含む。前記第1窒化物領域における窒素の濃度に対するシリコンの濃度の第1比は、前記第2窒化物領域における窒素の濃度に対するシリコンの濃度の第2比よりも低い。前記第1窒化物領域は、第1窒化物端部を含む。前記第1窒化物端部は、前記第2半導体領域と接し、前記第1方向において前記第2窒化物領域と対向する。前記第1窒化物端部の前記第1方向における位置は、前記第1導電端部の前記第1方向における前記位置と、前記第2電極の前記第1方向における前記位置と、の間にある。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図1に示すように、実施形態に係る半導体装置110は、第1電極51、第2電極52、第3電極53、第1半導体領域10、第2半導体領域20、第1導電部材61、及び、絶縁部材40を含む。
図1は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図1に示すように、実施形態に係る半導体装置110は、第1電極51、第2電極52、第3電極53、第1半導体領域10、第2半導体領域20、第1導電部材61、及び、絶縁部材40を含む。
第1電極51から第2電極52への方向は第1方向に沿う。第1方向をX軸方向とする。X軸方向に対して垂直な1つの方向をZ軸方向とする。X軸方向及びZ軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。
第3電極53の第1方向(X軸方向)における位置は、第1電極51の第1方向における位置と、第2電極52の第1方向における位置と、の間にある。1つの例において、第3電極53の少なくとも一部が、第1方向において、第1電極51と第2電極52との間にある。
第1半導体領域10は、Alx1Ga1-x1N(0≦x1<1)を含む。組成比x1は、例えば0以上0.2未満である。1つの例において、第1半導体領域10は、GaN層である。または、第1半導体領域10は、Al組成比が低い(例えば0.2未満)AlGaN層でも良い。
第1半導体領域10は、第1部分領域10a、第2部分領域10b、第3部分領域10c、第4部分領域10d、第5部分領域10e及び第6部分領域10fを含む。第1部分領域10aから第1電極51への方向、第2部分領域10bから第2電極52への方向、及び、第3部分領域10cから第3電極53への方向は、第2方向に沿う。第2方向は、例えばZ軸方向である。例えば、第1部分領域10aは、第2方向において第1電極51と重なる部分である。例えば、第2部分領域10bは、第2方向において第2電極52と重なる部分である。例えば、第3部分領域10cは、第2方向において第3電極53と重なる部分である。
第4部分領域10dは、第1方向(X軸方向)において、第1部分領域10aと第3部分領域10cとの間にある。第5部分領域10eは、第1方向において、第3部分領域10cと第2部分領域10bとの間にある。第6部分領域10fは、第1方向において、第5部分領域10eと第2部分領域10bとの間にある。第1~第6部分領域10a~10fの互いの境界は不明確で良い。これらの部分領域のそれぞれは、第1半導体領域10のなかの「部的な位置」でも良い。
第2半導体領域20は、Alx2Ga1-x2N(0<x2≦1、x1<x2)を含む。組成比x2は、例えば、0.05以上1以下である。第2半導体領域20は、AlGaN層である。第2半導体領域20におけるAlの組成比は、第1半導体領域10におけるAlの組成比よりも高い。
第2半導体領域20は、第1半導体部分21、第2半導体部分22及び第3半導体部分23を含む。第4部分領域10dから第1半導体部分21への方向は、第2方向(Z軸方向)に沿う。第5部分領域10eから第2半導体部分22への方向は、第2方向(Z軸方向)に沿う。第6部分領域10fから第3半導体部分23への方向は、第2方向(Z軸方向)に沿う。図1に示すように、第2半導体領域20は、第4半導体部分24を含んでも良い。第4半導体部分24は、第2方向において第3部分領域10cと第3電極53との間にある。第1~第4半導体部分21~24の互いの境界は不明確で良い。
第1導電部材61は、第1電極51及び第3電極53の第1の1つと電気的に接続される。または、第1導電部材61は、上記の第1の1つと電気的に接続されることが可能である。この例では、第1導電部材61は、接続部材61Sにより、第1電極51と電気的に接続される。接続部材61Sは、図1に示す断面とは異なる位置に設けられても良い。接続部材61Sは、半導体装置110とは別に設けられても良い。
第1導電部材61は、第1方向(X軸方向)における端部(第1導電端部61e)を含む。第1導電端部61eの第1方向における位置は、第3電極53の第1方向における位置と、第2電極52の第1方向における位置と、の間にある。第1導電端部61eは、第1導電部材61のうちの、第2電極52の側の端部である。
絶縁部材40は、第1窒化物領域41及び第2窒化物領域42を含む。第2半導体部分22は、第2方向(Z軸方向)において、第5部分領域10eと第1窒化物領域41との間にある。第3半導体部分23は、第2方向において、第6部分領域10fと第2窒化物領域42との間にある。
第1窒化物領域41は、シリコン及び窒素を含む。第2窒化物領域42は、シリコン及び窒素を含む。これらの窒化物領域は、例えば、窒化シリコン層である。
第1窒化物領域41における窒素の濃度に対するシリコンの濃度の比を第1比(Si/Ni)とする。第2窒化物領域42における窒素の濃度に対するシリコンの濃度の比を第2比(Si/N)とする。これらの濃度の比は、窒素の組成比に対するシリコンの組成比に対応する。実施形態において、第1比は、第2比よりも低い。第1窒化物領域41は、例えば、相対的にNリッチの窒化シリコン層である。第2窒化物領域42は、例えば、相対的にSiリッチの窒化シリコン層である。Si及び窒素の組成比は、窒化物領域を形成する際の条件(例えばSiの原料ガスの流量、及び、窒素の原料ガスの流量)を変更することで、変更できる。
第1窒化物領域41は、第1窒化物端部41eを含む。第1窒化物端部41eは、第2半導体領域20と接し、第1方向(X軸方向)において第2窒化物領域42と対向する。第1窒化物端部41eは、第1窒化物領域41のうちの、第2電極52の側の端部である。第1窒化物端部41eは、第2窒化物領域42と接して良い。
第1窒化物端部41eの第1方向(X軸方向)における位置は、第1導電端部61eの第1方向における位置と、第2電極52の第1方向における位置と、の間にある。例えば、第1窒化物端部41eと第2電極52との間の距離は、第1導電端部61eと第2電極52との間の距離よりも短い。
例えば、第1半導体領域10の第2半導体領域20に対向する領域において、キャリア領域10Cが形成される。キャリア領域10Cは、例えば2次元電子ガスである。第1電極51と第3電極53との間の距離は、第2電極52と第3電極53との間の距離よりも短い。
第1電極51と第2電極52との間に流れる電流は、第3電極53の電位により制御できる。第3電極53の電位は、例えば、第1電極51の電位を基準とした電位である。第1電極51は、例えば、ソース電極として機能する。第2電極52は、例えば、ドレイン電極として機能する。第3電極53は、例えば、ゲート電極として機能する。半導体装置110は、例えば、HEMT(High Electron Mobility Transistor)である。第1導電部材61は、例えばフィールドプレートとして機能する。第1導電部材61が設けられることで、電界の集中が抑制される。
上記のように、実施形態に係る半導体装置110においては、組成が異なる窒化物領域が設けられる。第1窒化物領域41の端(第1窒化物端部41e)が、第1導電端部61eと第2電極52との間に設けられる。これにより、例えば、電流コラプスが抑制できる。例えば、高い耐圧を維持できる。実施形態によれば、特性を安定化できる半導体装置が提供できる。
例えば、組成が互いに異なる第1窒化物領域41及び第2窒化物領域42の代わりに、組成が均一な窒化物領域が第2半導体領域20の上に設けられる参考例がある。この参考例において、窒化物領域の全体がNリッチである場合、電流コラプスが大きくなる。一方、参考例において、窒化物領域の全体がSiリッチである場合、耐圧が低くなる傾向がある。
電流コラプスは、第2電極52(例えばドレイン電極)の近傍の特性に依存する傾向があることがわかった。一方、耐圧は、第3電極53(例えばゲート電極)及び第1導電部材61(例えばフィールドプレート)の近傍の特性に依存する傾向があることがわかった。実施形態においては、第3電極53と第2電極52との間の領域において、窒化物領域の組成比を変化させる。これにより、電流コラプスを抑制しつつ高い耐圧が得られる。実施形態によれば、特性を安定化できる半導体装置が提供できる。
例えば、ゲート電極の近傍にSiリッチの窒化物領域を適用すると、耐圧が低下し易い。これは、以下が原因であると考えられる。
窒化物領域における組成比Si/Nが高く、窒化物領域がSiリッチになると、例えば、キャリア領域10C(2次元電子ガス)の空乏化電圧が上昇する。このため、ゲート電極の近傍にSiリッチの窒化物領域を適用すると、空乏化電圧の上昇に伴って、空乏層がドレイン電極側に広がり難くなる。このため、ゲート電極の近傍にSiリッチの窒化物領域を適用するとゲート電極の付近に電界が集中し易くなる。このため、耐圧が低下し易くなる。
空乏層がドレイン電極に到達すると、ドレイン電極の近傍において電界が集中して、電流コラプスが増大し易くなる。ドレイン電極の近傍にSiリッチの窒化物領域を適用することで、空乏層がドレイン電極に到達する電圧を上昇させることができる。これにより電流コラプスを抑制できる。
例えば、第3電極53の近くの窒化物領域におけるSi/Nの比を低くし(Nリッチ)、第2電極52の近くの窒化物領域におけるSi/Nの比を高く(Siリッチ)することで、高い耐圧を維持しつつ電流コラプスを抑制できる。
図1に示すように、第2電極52は、第2電極端部52eを含む。第2電極端部52eは、第3半導体部分23(第2半導体領域20)及び第2窒化物領域42と接する。第2電極端部52eは、第2電極52と第2半導体領域20とが互いに接する部分の、第3電極53側の端部に対応する。
第1導電端部61eの第1方向(X軸方向)における位置と、第1窒化物端部41eの第1方向における位置と、の間の第1方向に沿う距離を第1距離L1とする。第1導電端部61eの第1方向における位置と、第2電極端部52eの第1方向における位置と、の間の第1方向に沿う距離を第2距離L2とする。実施形態において、第1距離L1は、0を超える。第1距離L1は、第2距離L2未満である。
図2は、半導体装置の特性を例示するグラフ図である。
図2は、第2半導体領域20の上に、上記の第1窒化物領域41及び第2窒化物領域42を設けたときの特性を例示している。図2の横軸は、第1距離L1の第2距離L2に対する比RLである。比RLが0のときは、第1窒化物端部41eが第1導電端部61eとZ軸方向において重なる。比RLが1のときは、第1窒化物端部41eが第2電極端部52eとZ軸方向において重なる。図2の縦軸は、ドレイン電圧ストレスを加えたときの抵抗増加率CC1である。抵抗増加率CC1の高低は、電流コラプスの大小に対応する。この例では、第1窒化物領域41におけるSi/Nの比は、0.69であり、第2窒化物領域42におけるSi/Nの比は、0.80である。図2において、1つの比RLについて3つの黒丸が示されている。3の黒丸は、1つの比RLの条件に関して取得された3つのデータに対応する。白丸は、3つのデータの中央値に対応する。
図2は、第2半導体領域20の上に、上記の第1窒化物領域41及び第2窒化物領域42を設けたときの特性を例示している。図2の横軸は、第1距離L1の第2距離L2に対する比RLである。比RLが0のときは、第1窒化物端部41eが第1導電端部61eとZ軸方向において重なる。比RLが1のときは、第1窒化物端部41eが第2電極端部52eとZ軸方向において重なる。図2の縦軸は、ドレイン電圧ストレスを加えたときの抵抗増加率CC1である。抵抗増加率CC1の高低は、電流コラプスの大小に対応する。この例では、第1窒化物領域41におけるSi/Nの比は、0.69であり、第2窒化物領域42におけるSi/Nの比は、0.80である。図2において、1つの比RLについて3つの黒丸が示されている。3の黒丸は、1つの比RLの条件に関して取得された3つのデータに対応する。白丸は、3つのデータの中央値に対応する。
図2に示すように、この条件の場合、比RLが0.15よりも低い場合(図中の破線よりも低)、絶縁破壊が生じる。比RLが0.15以上において、抵抗増加率CC1が低いと、小さい電流コラプスが得られる。実施形態において、比RLは0.43以上であることが好ましい。これにより、高い耐圧が得やすい。比RLは0.7以上であることがさらに好ましい。これにより、高い耐圧が安定して得られ、電流コラプスが効果的に抑制できる。比RLは、1未満であることが好ましい。比RLは、例えば、0.96以下であることが好ましい。
実施形態において、第1窒化物領域41における第1比(Si/N)は、例えば、0.75よりも低いことが好ましい。第1比は、0.72以下でも良い。
実施形態において、第2窒化物領域42における第2比(Si/N)は、例えば、0.75以上であることが好ましい。第2比は、0.75以上0.96以下でも良い。第2比は、第2比は、0.78以上0.96以下でも良い。第2比は、0.78以上0.93以下でも良い。第2比は、0.78以上0.85以下でも良い。
図1に示すように、半導体装置110は、基体10s及び窒化物層11Bを含んでも良い。基体10sの上に窒化物層11Bが設けられる。窒化物層11Bの上に第1半導体領域10が設けられる。第1半導体領域10の上に第2半導体領域20が設けられる。基体10sは、例えば、基板である。基体10sは、例えば、シリコン基板またはSiC基板などでも良い。窒化物層11Bは、例えば、窒化物半導体を含んでも良い。窒化物層11Bは、例えば、Al、Ga及びNを含む。窒化物層11Bは、例えば、バッファ層である。
図1に示すように、第1窒化物領域41の第2方向(Z軸方向)に沿う厚さを厚さt1とする。厚さt1は、例えば、0.5nm以上300nm以下である。第2窒化物領域42の第2方向に沿う厚さを厚さt2とする。厚さt2は、例えば、0.5nm以上300nm以下であることが好ましい。このような厚さにより、例えば、所望のしきい値電圧が得やすくなる。このような厚さにより、例えば、高いゲート信頼性が得やすくなる。例えば、厚さt1は、10nm以上100nm以下でも良い。
図1に示すように、絶縁部材40の一部40pは、第3電極53と第1導電部材61との間に設けられても良い。絶縁部材40の一部40pは、例えば、シリコンと、第1元素と、を含む。第1元素は、酸素及び窒素の少なくともいずれかを含む。1つの例において、絶縁部材40の一部40pは、酸化シリコンを含む。この場合、絶縁部材40の一部40pは窒素を含まなくても良い。または、第1窒化物領域41及び第2窒化物領域42における窒素の濃度は、絶縁部材40の一部40pにおける窒素の濃度よりも高くても良い。絶縁部材40の一部40pは、第3電極53と第1導電部材61との間を電気的に絶縁する。絶縁部材40の一部40pは、窒化シリコンでも良い。
図1に示すように、第2窒化物領域42の少なくとも一部は、第3半導体部分23と接する。第1窒化物領域41の少なくとも一部は、第2半導体部分22と接する。この例では、第1窒化物領域41から第2窒化物領域42への方向は、第1方向(X軸方向)に沿う。
以下、実施形態に係る半導体装置に関してのいくつかの例について説明する。
図3は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図3に示すように、実施形態に係る半導体装置110aにおいては、第2窒化物領域42の少なくとも一部は、第2方向(Z軸方向)において、第3半導体部分23と第1窒化物領域41の一部との間にある。例えば、第1窒化物領域41の一部が、第2窒化物領域42の上に設けられる。半導体装置110aにおけるこれ以外の構成は、半導体装置110の構成と同様で良い。
図3は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図3に示すように、実施形態に係る半導体装置110aにおいては、第2窒化物領域42の少なくとも一部は、第2方向(Z軸方向)において、第3半導体部分23と第1窒化物領域41の一部との間にある。例えば、第1窒化物領域41の一部が、第2窒化物領域42の上に設けられる。半導体装置110aにおけるこれ以外の構成は、半導体装置110の構成と同様で良い。
図4は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図4に示すように、実施形態に係る半導体装置110bにおいては、第1窒化物領域41の少なくとも一部は、第2方向(Z軸方向)において、第2半導体部分22と第2窒化物領域42の一部との間にある。例えば、第2窒化物領域42の一部が、第1窒化物領域41の上に設けられる。半導体装置110bにおけるこれ以外の構成は、半導体装置110の構成と同様で良い。
図4に示すように、実施形態に係る半導体装置110bにおいては、第1窒化物領域41の少なくとも一部は、第2方向(Z軸方向)において、第2半導体部分22と第2窒化物領域42の一部との間にある。例えば、第2窒化物領域42の一部が、第1窒化物領域41の上に設けられる。半導体装置110bにおけるこれ以外の構成は、半導体装置110の構成と同様で良い。
図5は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図5に示すように、実施形態に係る半導体装置110cにおいては、第3電極53は、第2方向(Z軸方向)において第1窒化物領域41の一部と第2窒化物領域42の一部との間にある。半導体装置110cにおけるこれ以外の構成は、半導体装置110bの構成と同様で良い。
図5に示すように、実施形態に係る半導体装置110cにおいては、第3電極53は、第2方向(Z軸方向)において第1窒化物領域41の一部と第2窒化物領域42の一部との間にある。半導体装置110cにおけるこれ以外の構成は、半導体装置110bの構成と同様で良い。
半導体装置110a~110cにおいても、例えば、電流コラプスが抑制できる。例えば、高い耐圧を維持できる。特性を安定化できる半導体装置が提供できる。
半導体装置110、及び、110a~110cにおいて、第1窒化物領域41の一部は、第2方向(Z軸方向)において第2半導体領域20と第3電極53との間にある。第1窒化物領域41の一部は、第3部分領域10cと第3電極53との間にある。
図6は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図6に示すように、実施形態に係る半導体装置111においては、第1導電部材61は、接続部材61Gにより、第3電極53と電気的に接続されている。半導体装置111におけるこれ以外の構成は、半導体装置110の構成と同様で良い。
図6に示すように、実施形態に係る半導体装置111においては、第1導電部材61は、接続部材61Gにより、第3電極53と電気的に接続されている。半導体装置111におけるこれ以外の構成は、半導体装置110の構成と同様で良い。
図7は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図7に示すように、実施形態に係る半導体装置112においては、第1導電部材61及び第2導電部材62が設けられる。半導体装置112におけるこれ以外の構成は、半導体装置110の構成と同様で良い。
図7に示すように、実施形態に係る半導体装置112においては、第1導電部材61及び第2導電部材62が設けられる。半導体装置112におけるこれ以外の構成は、半導体装置110の構成と同様で良い。
既に説明したように、第1導電部材61は、第1電極51及び第3電極53の第1の1つと電気的に接続される。または、第1導電部材61は、上記の第1の1つと電気的に接続されることが可能である。この例では、第1導電部材61は、接続部材61Sにより、第1電極51と電気的に接続される。
第2導電部材62は、第1電極51及び第3電極53の第2の1つと電気的に接続される。または、第2導電部材62は、上記の第2の1つと電気的に接続されることが可能である。上記の第2の1つは、第1電極51及び第3電極53の他方でも良い。この例では、第2導電部材62は、接続部材62Gにより、第3電極53と電気的に接続される。
第2導電部材62は、第1方向(X軸方向)における第2導電端部62eを含む。第2導電端部62eの第1方向における位置は、第3電極53の第1方向における位置と、第1導電端部61eの第1方向における位置と、の間にある。第2導電部材62は、第2のフィールドプレートとして機能する。第2導電部材62が設けられることで、電界の集中がより抑制される。
第2導電部材62の第2方向(Z軸方向)における位置は、第3電極53の第2方向における位置と、第1導電部材61の第2方向における位置と、の間にある。
図8は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図8に示すように、実施形態に係る半導体装置113においては、第1導電部材61、第2導電部材62及び第3導電部材63が設けられる。半導体装置113におけるこれ以外の構成は、半導体装置110~112の構成と同様で良い。
図8に示すように、実施形態に係る半導体装置113においては、第1導電部材61、第2導電部材62及び第3導電部材63が設けられる。半導体装置113におけるこれ以外の構成は、半導体装置110~112の構成と同様で良い。
第3導電部材63は、第2電極52と電気的に接続される。または、第3導電部材63は、第2電極52と電気的に接続されることが可能である。この例では、第3導電部材63は、接続部材63Dにより第2電極52と電気的に接続される。
第3導電部材63は、第1方向(第1方向)における第3導電端部63eを含む。第3導電端部63eは、例えば、第3導電部材63の第3電極53の側の端部である。第1窒化物端部41eの第1方向(第1方向)における位置は、第1導電端部61eの第1方向における位置と、第3導電端部63eとの第1方向における位置と、の間にある。
半導体装置111~113においても、例えば、電流コラプスが抑制できる。例えば、高い耐圧を維持できる。特性を安定化できる半導体装置が提供できる。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図9に示すように、実施形態に係る半導体装置120も、第1~第3電極51~53、第1半導体領域10、第2半導体領域20、第1導電部材61、及び、絶縁部材40を含む。絶縁部材40は、第1絶縁膜45を含む。半導体装置120において、第1~第3電極51~53、第1半導体領域10、第2半導体領域20、及び、第1導電部材61には、第1実施形態に関して説明した構成を適用できる。
図9は、第2実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図9に示すように、実施形態に係る半導体装置120も、第1~第3電極51~53、第1半導体領域10、第2半導体領域20、第1導電部材61、及び、絶縁部材40を含む。絶縁部材40は、第1絶縁膜45を含む。半導体装置120において、第1~第3電極51~53、第1半導体領域10、第2半導体領域20、及び、第1導電部材61には、第1実施形態に関して説明した構成を適用できる。
第1絶縁膜45は、第1絶縁領域45aを含む。第1絶縁領域45aは、第3部分領域10cと第3電極53との間に設けられる。第1絶縁領域45aは、例えば、ゲート絶縁膜として機能する。
第1絶縁膜45は、シリコンと酸素とを含む。第1絶縁膜45は窒素を含まない。または、第1絶縁膜45における窒素の濃度は、第2窒化物領域42における窒素の濃度よりも低い。第1絶縁膜45は、例えば、酸化シリコン膜(例えば二酸化シリコン膜)である。第1絶縁膜45が設けられることで、しきい値電圧の変化がより抑制できる。
半導体装置120においても、第1窒化物領域41及び第2窒化物領域42が設けられる。第1窒化物領域41における窒素の濃度に対するシリコンの濃度の第1比(Si/N)は、第2窒化物領域42における窒素の濃度に対するシリコンの濃度の第2比(Si/N)よりも低い。第1窒化物端部41eの第1方向(X軸方向)における位置は、第1導電端部61eの第1方向における位置と、第2電極52の第1方向における位置と、の間にある。例えば、電流コラプスが抑制できる。例えば、高い耐圧を維持できる。特性を安定化できる半導体装置が提供できる。
図9に示すように、この例では、第3電極53の少なくとも一部は、第1方向(X軸方向)において第1半導体部分21と第2半導体部分22との間にある。第3電極53はリセス型のゲートである。このような構成により、例えば、高いしきい値が得やすい。例えば、ノーマリオフの特性が得られる。
図9に示すように、第1絶縁膜45は、第2絶縁領域45b及び第3絶縁領域45cを含んでも良い。第2絶縁領域45bは、第1方向(X軸方向)において、第1半導体部分21と第3電極53との間にある。第3絶縁領域45cは、第1方向において、第3電極53と第2半導体部分22との間にある。
図9に示すように、第1絶縁膜45は、第4絶縁領域45d及び第5絶縁領域45eを含んでも良い。第1半導体部分21は、第2方向(Z軸方向)において、第4部分領域10dと第4絶縁領域45dとの間にある。第2半導体部分22は、第2方向において、第5部分領域10eと第5絶縁領域45eとの間にある。例えば、第1窒化物領域41は、第2半導体部分22と、第5絶縁領域45eの一部と、の間にある。
(第3実施形態)
図10は、第3実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図10に示すように、実施形態に係る半導体装置130も、第1~第3電極51~53、第1半導体領域10、第2半導体領域20、第1導電部材61、及び、絶縁部材40を含む。半導体装置130において、第3電極53の一部53aから第1窒化物領域41への方向は、第2方向(例えばZ軸方向)と交差する。半導体装置130におけるこれ以外の構成には、第1実施形態に関して説明した構成を適用できる。
図10は、第3実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図10に示すように、実施形態に係る半導体装置130も、第1~第3電極51~53、第1半導体領域10、第2半導体領域20、第1導電部材61、及び、絶縁部材40を含む。半導体装置130において、第3電極53の一部53aから第1窒化物領域41への方向は、第2方向(例えばZ軸方向)と交差する。半導体装置130におけるこれ以外の構成には、第1実施形態に関して説明した構成を適用できる。
例えば、第1方向(X軸方向)において、第3電極53の一部53aは、第1窒化物領域41の複数の部分の間にある。例えば、第3電極53の一部53aは、第2半導体領域20(第4半導体部分24)に接して良い。半導体装置130は、例えば、高周波用トランジスタである。
図11は、第3実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図11に示すように、実施形態に係る半導体装置131は、第1~第3電極51~53、第1半導体領域10、第2半導体領域20、第3半導体領域30、第1導電部材61、及び、絶縁部材40を含む。半導体装置131におけるこれ以外の構成には、第1実施形態に関して説明した構成を適用できる。
図11に示すように、実施形態に係る半導体装置131は、第1~第3電極51~53、第1半導体領域10、第2半導体領域20、第3半導体領域30、第1導電部材61、及び、絶縁部材40を含む。半導体装置131におけるこれ以外の構成には、第1実施形態に関して説明した構成を適用できる。
第3半導体領域30は、第4半導体部分24と第3電極53との間に設けられる。第3半導体領域30は、Alx3Ga1-x3N(0≦x3<1)と、第2元素と、を含む。第2元素は、Mg及びZnよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第3半導体領域30は、例えば、p形のGaN層である。第3半導体領域30は、例えば、p形のAlGaN層である。第3半導体領域30がp形のAlGaN層である場合、組成比x3は、例えば、0を超え(例えば0.05以上)、0.5以下である。半導体装置131は、例えば、JFET型のトランジスタである。
第3実施形態においても、特性を安定にできる半導体装置が提供される。第3実施形態に係る半導体装置(半導体装置130または131)の構成が、第2実施形態に適用されても良い。
実施形態において、第1電極51及び第2電極52の少なくともいずれかは、例えば、Ti、Al、Cu及びAuよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。例えば、第3電極53(例えばゲート電極)は、TiN、WN、Ni、TaN、Ni、Au、Al、Ru、W、及びTaSiNよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第1~第3導電部材61~63の少なくともいずれかは、Al、Cu及びTiよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。
実施形態において、Si及び窒素の組成比(例えば濃度)は、例えば、RBS(Rutherford Backscattering Spectrometry)などにより得られる。
第1~第3実施形態において、第2電極52の第2電極端部52eは、第3半導体部分23(第2半導体領域20)、及び、絶縁部材40(例えば第2窒化物領域42)と接する。第2電極端部52eは、第2電極52と第2半導体領域20とが互いに接する部分の、第3電極53側の端部に対応する。
(第4実施形態)
図12は、第4実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図12に示すように、実施形態に係る半導体装置140も、第1~第3電極51~53、第1半導体領域10、第2半導体領域20、第1導電部材61、及び、絶縁部材40を含む。半導体装置140において、絶縁部材40は、第3窒化物領域43を含む。半導体装置140におけるこれ以外の構成には、第1実施形態に関して説明した構成を適用できる。
図12は、第4実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図12に示すように、実施形態に係る半導体装置140も、第1~第3電極51~53、第1半導体領域10、第2半導体領域20、第1導電部材61、及び、絶縁部材40を含む。半導体装置140において、絶縁部材40は、第3窒化物領域43を含む。半導体装置140におけるこれ以外の構成には、第1実施形態に関して説明した構成を適用できる。
第2窒化物領域42の少なくとも一部は、第1方向(X軸方向)において、第1窒化物領域41の少なくとも一部と第3窒化物領域43の少なくとも一部との間にある。この例では、第2窒化物領域42は、第1方向(X軸方向)において、第1窒化物領域41と第3窒化物領域43との間にある。
第3窒化物領域43は、シリコン及び窒素を含む。第3窒化物領域43における窒素の濃度に対するシリコンの濃度の第3比(Si/N)は、第2比よりも高い。第3窒化物領域43は、第2窒化物領域42よりもさらにシリコンリッチの領域である。
このようなシリコン濃度が高い第3窒化物領域43が第2電極52(例えばドレイン電極)の近くに設けられる。これにより、第2電極52の近傍において、空乏化がより抑制される。例えば、電流コラプスがより効果的に抑制される。
このようなシリコン濃度が高い第3窒化物領域43が第2電極52(例えばドレイン電極)の近くに設けられる。これにより、第2電極52の近傍において、空乏化がより抑制される。例えば、電流コラプスがより効果的に抑制される。
第3比は、0.96よりも高くても良い。第3比は、第2比よりも高い任意の値が適用されて良い。
第2窒化物領域42の第2方向(Z軸方向)に沿う厚さを厚さt3とする。1つの例において、厚さt3は、例えば、0.5nm以上300nm以下である。例えば、所望のしきい値電圧が得やすくなる。例えば、高いゲート信頼性が得やすくなる。厚さt3は、厚さt1及び厚さt2と実質的に同じでも良い。
第2窒化物領域42の少なくとも一部が第3窒化物領域43の一部と重なっても良い。例えば、Z軸方向において、第2窒化物領域42の一部が、第2半導体領域20と、第3窒化物領域43の一部と、の間にあっても良い。例えば、Z軸方向において、第3窒化物領域43の一部が、第2半導体領域20と、第2窒化物領域42の一部と、の間にあっても良い。
半導体装置140の例において、第2電極52の第2電極端部52eは、第3半導体部分23(第2半導体領域20)、及び、絶縁部材40(例えば第3窒化物領域43)と接する。
図13は、第4実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図13に示すように、実施形態に係る半導体装置141は、第3導電部材63を含む。半導体装置141におけるこれ以外の構成は、半導体装置140と同様で良い。
図13に示すように、実施形態に係る半導体装置141は、第3導電部材63を含む。半導体装置141におけるこれ以外の構成は、半導体装置140と同様で良い。
第3導電部材63は、第2電極52と電気的に接続される。または、第3導電部材63は、第2電極52と電気的に接続されることが可能である。第2電極52の第2方向(Z軸方向)における位置は、第1半導体領域10の第2方向における位置と第3導電部材63の第2方向における位置との間にある。第3窒化物領域43の少なくとも一部は、第2方向において、第3導電部材63と重なる。例えば、電流コラプスがより効果的に抑制される。
実施形態によれば、特性を安定にできる半導体装置を提供することができる。
本願明細書において、「電気的に接続される状態」は、複数の導電体が物理的に接してこれら複数の導電体の間に電流が流れる状態を含む。「電気的に接続される状態」は、複数の導電体の間に、別の導電体が挿入されて、これらの複数の導電体の間に電流が流れる状態を含む。
本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、半導体装置に含まれる電極、半導体領域、導電部材、絶縁部材及び基体などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した半導体装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての半導体装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…第1半導体領域、 10C…キャリア領域、 10a~10f…第1~第6部分領域、 10s…基体、 11B…窒化物層、 20…第2半導体領域、 21~24…第1~第4半導体部分、 30…第3半導体領域、 40…絶縁部材、 40p…一部、 41~43…第1~第3窒化物領域、 41e…第1窒化物端部、 45…第1絶縁膜、 45a~45e…第1~第5絶縁領域、 51~53…第1~第3電極、 52e…第2電極端部、 53a…一部、 61~63…第1~第3導電部材、 61e~63e…第1~第3導電端部、 61G、61S、62G、63D…接続部材、 110、110a~110c、111~113、120、130、131、140、141…半導体装置、 CC1…抵抗増加率、 L1、L2…第1、第2距離、 RL…比、 t1~t3…厚さ
Claims (23)
- 第1電極と、
第2電極であって、前記第1電極から前記第2電極への方向は第1方向に沿う、前記第2電極と、
第3電極であって、前記第3電極の前記第1方向における位置は、前記第1電極の前記第1方向における位置と、前記第2電極の前記第1方向における位置と、の間にある、前記第3電極と、
Alx1Ga1-x1N(0≦x1<1)を含む第1半導体領域であって、前記第1半導体領域は、第1部分領域、第2部分領域、第3部分領域、第4部分領域、第5部分領域及び第6部分領域を含み、前記第1部分領域から前記第1電極への方向、前記第2部分領域から前記第2電極への方向、及び、前記第3部分領域から前記第3電極への方向は、前記第1方向と交差する第2方向に沿い、前記第4部分領域は、前記第1方向において、前記第1部分領域と前記第3部分領域との間にあり、前記第5部分領域は、前記第1方向において、前記第3部分領域と前記第2部分領域との間にあり、前記第6部分領域は、前記第1方向において、前記第5部分領域と前記第2部分領域との間にある、前記第1半導体領域と、
Alx2Ga1-x2N(0<x2≦1、x1<x2)を含む第2半導体領域であって、前記第2半導体領域は、第1半導体部分、第2半導体部分及び第3半導体部分を含み、前記第4部分領域から前記第1半導体部分への方向は、前記第2方向に沿う、前記第2半導体領域と、
第1導電部材であって、前記第1導電部材は、前記第1電極及び前記第3電極の第1の1つと電気的に接続された、または、前記第1導電部材は、前記第1の1つと電気的に接続されることが可能であり、前記第1導電部材は、前記第1方向における第1導電端部を含み、前記第1導電端部の前記第1方向における位置は、前記第3電極の前記第1方向における前記位置と、前記第2電極の前記第1方向における位置と、の間にある、前記第1導電部材と、
絶縁部材であって、前記絶縁部材は、第1窒化物領域及び第2窒化物領域を含み、前記第2半導体部分は、前記第2方向において、前記第5部分領域と前記第1窒化物領域との間にあり、前記第3半導体部分は、前記第2方向において、前記第6部分領域と前記第2窒化物領域との間にあり、前記第1窒化物領域は、シリコン及び窒素を含み、前記第2窒化物領域は、シリコン及び窒素を含み、前記第1窒化物領域における窒素の濃度に対するシリコンの濃度の第1比は、前記第2窒化物領域における窒素の濃度に対するシリコンの濃度の第2比よりも低く、前記第1窒化物領域は、第1窒化物端部を含み、前記第1窒化物端部は、前記第2半導体領域と接し、前記第1方向において前記第2窒化物領域と対向し、前記第1窒化物端部の前記第1方向における位置は、前記第1導電端部の前記第1方向における前記位置と、前記第2電極の前記第1方向における前記位置と、の間にある、前記絶縁部材と、
を備えた半導体装置。 - 前記第1比は、0.75よりも低い、請求項1記載の半導体装置。
- 前記第2比は、0.75以上0.96以下である、請求項2記載の半導体装置。
- 前記第2比は、0.78以上である、請求項3記載の半導体装置。
- 前記第2窒化物領域の少なくとも一部は、前記第3半導体部分と接した、請求項1~4のいずれか1つに記載の半導体装置。
- 前記第2窒化物領域の少なくとも一部は、前記第2方向において、前記第3半導体部分と前記第1窒化物領域の一部との間にある、請求項1~5のいずれか1つに記載の半導体装置。
- 前記第1窒化物領域の少なくとも一部は、前記第2方向において、前記第2半導体部分と前記第2窒化物領域の一部との間にある、請求項1~5のいずれか1つに記載の半導体装置。
- 前記第1窒化物領域の一部は、前記第2方向において前記第2半導体領域と前記第3電極との間にある、請求項1~7のいずれか1つに記載の半導体装置。
- 前記第1窒化物領域の一部は、前記第3部分領域と前記第3電極との間にある、請求項1~7のいずれか1つに記載の半導体装置。
- 前記第3電極は、前記第2方向において前記第1窒化物領域の前記一部と前記第2窒化物領域の一部との間にある、請求項9記載の半導体装置。
- 前記絶縁部材は、第1絶縁領域を含む第1絶縁膜を含み、
前記第1絶縁領域は、前記第3部分領域と前記第3電極との間に設けられ、
前記第1絶縁膜は、シリコンと酸素とを含み、
前記第1絶縁膜は窒素を含まない、または、前記第1絶縁膜における窒素の濃度は、前記第2窒化物領域における窒素の濃度よりも低い、請求項1~8のいずれか1つに記載の半導体装置。 - 前記第3電極の少なくとも一部は、前記第1方向において前記第1半導体部分と前記第2半導体部分との間にある、請求項10記載の半導体装置。
- 前記第1絶縁膜は、第2絶縁領域及び第3絶縁領域をさらに含み、
前記第2絶縁領域は、前記第1方向において、前記第1半導体部分と前記第3電極との間にあり、
前記第3絶縁領域は、前記第1方向において、前記第3電極と前記第2半導体部分との間にある、請求項12記載の半導体装置。 - 前記第1絶縁膜は、第4絶縁領域及び第5絶縁領域をさらに含み、
前記第1半導体部分は、前記第2方向において、前記第4部分領域と前記第4絶縁領域との間にあり、
前記第2半導体部分は、前記第2方向において、前記第5部分領域と前記第5絶縁領域との間にある、請求項13記載の半導体装置。 - 前記第1窒化物領域は、前記第2半導体部分と、前記第5絶縁領域の一部と、の間にある、請求項14記載の半導体装置。
- 第2導電部材をさらに備え、
前記第2導電部材は、前記第1電極及び前記第3電極の第2の1つと電気的に接続された、または、前記第2導電部材は、前記第2の1つと電気的に接続されることが可能であり、
前記第2導電部材は、前記第1方向における第2導電端部を含み、
前記第2導電端部の前記第1方向における位置は、前記第3電極の前記第1方向における前記位置と、前記第1導電端部の前記第1方向における前記位置と、の間にある、請求項1~15のいずれか1つに記載の半導体装置。 - 前記第2導電部材の前記第2方向における位置は、前記第3電極の前記第2方向における位置と、前記第1導電部材の前記第2方向における位置と、の間にある、請求項16記載の半導体装置。
- 第3導電部材をさらに備え、
前記第3導電部材は、前記第2電極と電気的に接続された、または、前記第3導電部材は、前記第2電極と電気的に接続されることが可能であり、
前記第3導電部材は、前記第1方向における第3導電端部を含み、
前記第1窒化物端部の前記第1方向における位置は、前記第1導電端部の前記第1方向における前記位置と、前記第3導電端部との前記第1方向における前記位置と、の間にある、請求項1~17のいずれか1つに記載の半導体装置。 - 前記第2電極は、第2電極端部を含み、
前記第2電極端部は、前記第3半導体部分及び前記絶縁部材と接し、
前記第1導電端部の前記第1方向における前記位置と、前記第1窒化物端部の前記第1方向における前記位置と、の間の前記第1方向に沿う第1距離は、前記第1導電端部の前記第1方向における前記位置と、前記第2電極端部の前記第1方向における前記位置と、の間の前記第1方向に沿う第2距離の0.43倍以上である、請求項1~18のいずれか1つに記載の半導体装置。 - 前記第1窒化物領域の前記第2方向に沿う厚さは、0.5nm以上300nm以下であり、
前記第2窒化物領域の前記第2方向に沿う厚さは、0.5nm以上300nm以下である、請求項1~19のいずれか1つに記載の半導体装置。 - 前記絶縁部材は、第3窒化物領域をさらに備え、
前記第2窒化物領域の少なくとも一部は、前記第1方向において、前記第1窒化物領域の少なくとも一部と前記第3窒化物領域の少なくとも一部との間にあり、
前記第3窒化物領域は、シリコン及び窒素を含み、
前記第3窒化物領域における窒素の濃度に対するシリコンの濃度の第3比は、前記第2比よりも高い、請求項1~4のいずれか1つに記載の半導体装置。 - 前記第3比は、0.96よりも高い、請求項21記載の半導体装置。
- 第3導電部材をさらに備え、
前記第3導電部材は、前記第2電極と電気的に接続された、または、前記第3導電部材は、前記第2電極と電気的に接続されることが可能であり、
前記第2電極の前記第2方向における位置は、前記第1半導体領域の前記第2方向における位置と前記第3導電部材の前記第2方向における位置との間にあり、
前記第3窒化物領域の少なくとも一部は、前記第2方向において、前記第3導電部材と重なる、請求項21または22に記載の半導体装置。
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2021
- 2021-11-29 JP JP2021192774A patent/JP2022187961A/ja active Pending
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