JP2022184313A - 伸縮支柱型茶葉揉捻機 - Google Patents

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順一 寺田
Junichi Terada
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Terada Seisakusho Co Ltd
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Terada Seisakusho Co Ltd
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Abstract

【課題】オーソドックス揉捻機の円筒ドラム上に渡した、加圧機構を支える門型枠、移動分銅を載せた竿(横桁)を無くした構造を提供すること。【解決手段】円筒ドラムの外側に伸縮自在な支柱を設け、該支柱から円筒ドラム中心に向かって、加圧蓋保持腕を伸ばし、該腕の先端に加圧蓋を付けた加圧棒をブラ下げると共に、加圧蓋の外周に突起部を設け、円筒ドラムの内壁の、突起部と係合する位置に、ガイド棒を設け、ガイド棒に沿って加圧蓋を上下させる、という手段を用いる。【選択図】図2

Description

この発明は、昔から製茶工場で使用されている揉捻機に関するものである。
近年、伝統的な揉捻に代わるものとして、スクリューで揉捻作用をするローターバン揉捻機、ローラーで茶葉を裁断するCTC揉捻機、などが使用されて来ている。しかし、揉盤上を回動する円筒ドラムに茶葉を入れ、加圧蓋で茶葉を加圧するオーソドックス式揉捻機も、未だ多数使われている。
オーソドックス式揉捻機としては、特許文献1に示す、円筒ドラム上方に門型枠を渡し、先端に加圧蓋を付けた加圧棒を門型枠に取付けたものと、
特許文献2に示す、円筒ドラム上方に片方を支柱で支えた竿(横桁)を渡し、竿上を移動可能な分銅を設け、竿の中央部に加圧蓋を付けた加圧棒を取付けたものがあり、前者は紅茶製造に、後者は緑茶製造に使用されている。
特開2011-200186号公報 特開平10-56968号公報 特願2020-157024号
オーソドックス式揉捻機は、それぞれ長い歴史があるが、基本的な構造は殆ど変わっていない。
特許文献1に示す、門型枠を設けたものは、構造が複雑で操作が厄介であり、
円筒ドラムに茶葉を投入するとき、門型枠が邪魔になる。又、門型枠上に加圧棒の操作機構が高く飛び出るので、設置空間を高くしなければならない。
特許文献2に示す、円筒ドラム上の横桁に分銅を載せたものは、分銅が不安定で危険であり、加圧力を増やすことは困難である。加圧棒は横桁の一方を支点として、円弧を描いて上下するので、加圧蓋上下の移動は直線にならず、移動距離を大きくできない。
上記課題を解決する為に、出願人は特許文献3に示す発明を出願し、上記課題を解決した。しかし、円筒ドラム2を回動させると、茶葉10を押圧している加圧蓋6は、円筒ドラム2の内壁に押し付けられながら、回転作用を受ける。
加圧蓋6は自在継手(ボール継手)9で取付けてあるので、加圧蓋6は自由に回転し、ドラムの回動により発生する回転作用の力を逃がしている。
加圧蓋6が茶葉を揉捻しながら、反力で自由に回転することにより、茶葉の揉捻作用は柔らかになる。緑茶の製造では、柔らかな揉捻作用が丁度よいが、紅茶の製造では、もっと強い揉捻作用が要求される。
特許文献1では、加圧蓋の回転を止める為に、加圧蓋外縁に加圧蓋上下の案内と回転止めを兼ねたガイド棒を設けてある。この発明は、加圧蓋の回転を止める機構を備えた伸縮支柱型茶葉揉捻機を提供することを課題とする。
上記課題を解決する為に、請求項1では
円筒ドラムの外側に設けた支柱を伸縮自在とし、該支柱から円筒ドラムの中心軸付近まで、加圧蓋保持腕を伸ばし、該保持腕先端付近に、下端に加圧蓋を付けた加圧棒を取付け、加圧蓋の外周に突起部を設け、円筒ドラム内壁に、突起部と係合する位置にガイド棒を設け、ガイド棒に沿って、加圧蓋を上下させる、という手段を用いる。
円筒ドラムの外側に支柱を設けることにより、特許文献1の例に見るような門型枠が不要となり、茶葉の投入が容易となる。
この支柱を伸縮自在とする為、固定ガイド柱と上下移動柱で構成し、上下移動柱の上端に加圧蓋保持腕を設け、その先端に加圧蓋の付いた加圧棒を取付け、上下移動柱をエアーシリンダーで上下させて、加圧蓋を上下させ、茶葉を加圧するという構造により、加圧機構がシンプルになる。シリンダーを支柱部分に設ければ、加圧機構を上方に伸ばす必要が無く、設置空間を低くできる。
又、特許文献2の例のような、横桁、分銅も不要で、シンプルで安全になる。
加圧蓋は垂直方向の上下となるので、移動距離を長くとれる。
この構造により、茶葉の揉捻時に加圧蓋に生ずる横方向の力を円筒ドラム内壁で受けるので、加圧機構と伸縮柱に無理な力が掛るのを防ぐことが出来る。
更に、加圧蓋外周の突起を円筒ドラム内壁のガイド棒と、係合させることで、加圧蓋に生ずる回転力を相殺できる。
この発明の実施例を示す茶葉揉捻機の平面図。 図1の茶葉揉捻機の側面図、円筒ドラム内は断面を示す。
この発明の実施例を図面に従って説明する。
1はオーソドックス式揉捻機の揉盤であり、揉盤1の上面を、円筒ドラム2がクランク3、4、5で支えられて回動する。円筒ドラム2内には加圧蓋6が設けてあり、加圧棒7で加圧蓋保持腕8の先端に取り付けてある。
取付部には自在継手9を使用している。茶葉を投入する為に、加圧蓋6は円筒ドラム2より小さくし、隙間11を設けてある。従って、円筒ドラムの動きにより、加圧棒7は左右に振れる。自在継手9はこの振れを吸収する。
自在継手9としては、ボールジョイント、十字継手などがある。
加圧蓋保持腕8は、上下移動柱12に取付けられ一緒に上下する。上下移動柱12は、エアーシリンダー15のロット16に接続してあり、固定ガイド柱14に沿って上下する。固定ガイド柱14は、円筒ドラム2の後部アーム13に立てられており、エアーシリンダー15を内蔵している。
円筒ドラム2の内壁の対面する位置2ケ所に、ガイド棒19が取付けてある。
加圧蓋6の外周には、ガイド棒19に係合させて、突起20を取付ける。
次に、この実施例の動作について説明する。
始め、エアーシリンダー15の圧力をゼロにすれば、加圧蓋6は自重で下端位置まで下がり、加圧棒7に取付けた自在継手9を介して、加圧棒保持腕8にブラ下っている。
茶葉を円筒ドラム2の上から少しずつ投入すると、茶葉は、加圧蓋カバー17に沿って滑り落ち、隙間11を通って揉盤1の上に溜る。
円筒ドラム2の動きによって、茶葉は加圧蓋6の下に入り、揉盤1の中央に集まり、茶葉の塊10となって、加圧蓋6を押し上げる。定量の茶葉が投入されると、エアーシリンダー15によって、加圧蓋6を押下げ、茶葉の塊10を加圧する。揉盤1と加圧蓋6に挟まれた茶葉の塊10は、円筒ドラム2の回動によって、揉捻作用を受ける。
この時、加圧蓋6は円筒ドラム2の内壁に押し付けられると同時に、茶葉の揉捻作用によって回転させられる力が働くが、突起20がガイド棒19に係合しているので、この回転力を受け止めることが出来る。加圧蓋6の回転を止めることで、茶葉により強い揉捻作用を与えることができる。
茶葉を一度に投入する時は、エアーシリンダー15によって加圧蓋6を円筒ドラム2の上まで引上げ、円筒ドラム2の上から茶葉を投入する。
1 揉盤
2 円筒ドラム
3、4、5 クランク
6 加圧蓋
7 加圧棒
8 加圧蓋保持腕
9 自在継手
10 茶葉の塊
11 隙間
12 上下移動柱
13 後部アーム
14 固定ガイド柱
15 エアーシリンダー
16 ロット
17 加圧蓋カバー
18 揉捻機枠
19 ガイド棒
20 突起

Claims (1)

  1. 上面に茶葉を載置可能な揉盤と、該揉盤の上面に対して、平行面内で回動可能に配設された、上下面が開放された円筒ドラムに、茶葉を投入し、
    円筒ドラムの上方から、加圧棒の下端に取り付けた円盤状の加圧蓋を、円筒ドラムに沿って上下させて、揉盤と加圧蓋の間に、茶葉を挟み、茶葉を加圧しながら揉捻するオーソドックス式茶葉揉捻機において、
    円筒ドラムの外側に設けた支柱を伸縮自在とし、該支柱から円筒ドラムの中心軸付近まで、加圧蓋保持腕を伸ばし、該保持腕先端付近に、継手を介して、下端に加圧蓋を付けた加圧棒を取付けると共に、加圧蓋の外周に突起部を設け、円筒ドラムの内壁の、突起部と係合する位置に、ガイド棒を設け、ガイド棒に沿って加圧蓋を上下させることを特長とした伸縮支柱型茶葉揉捻機。
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