(実施例1) 図1から図5に、本発明に係る光照射型の美容器具の実施例を示す。本実施例における前後、左右、上下とは、図1および図2に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。図1に示すように光照射型の美容器具は、グリップを兼ねる本体ケース1の上端(一端)に前後一対の照射ヘッド2を備えており、本体ケース1内部の前後中央位置に制御基板4が設けられている。本体ケース1は前後に分割形成された前ケース1aと後ケース1bとで中空ケース状に構成されており、前ケース1aの前面の下端寄りには、プッシュ式の電源スイッチ5が設けられている。本体ケース1の上端寄りが、一対の照射ヘッド2を支持する投光ヘッド7を構成し、投光ヘッド7を除く本体ケース1の下半側(他側)がグリップ部8を構成している。投光ヘッド7は四角箱状に形成され(図2参照)、グリップ部8は丸筒状に形成されている(図3参照)。先の制御基板4は、前後のケース1a・1bの継目部分で挟持保持されており、投光ヘッド7を含む本体ケース1の内部空間は制御基板4で2分されている。図1において符号100は、電力供給用ACアダプタのプラグである。
美容器具は、肌面にパルス光を照射してむだ毛処理を行うことができる光照射モードと、後述するトリマーユニット143が駆動されて、むだ毛トリミングを行うことができるトリマーモードとを備えている。美容器具の電源オフ状態から、電源スイッチ5をオン操作すると、光照射モードに切り替えることができ、光照射モードの状態で電源スイッチ5をさらにオン操作すると、トリマーモードに切り替えることができる。トリマーモードの状態で電源スイッチ5をオン操作すると、美容器具の電源をオフすることができる。
一対の照射ヘッド2は、投光ヘッド7の前面と後面に配置されており、各照射ヘッド2は、断面がV字状の照射ケース10の内部に発光源11とリフレクター12を収容し、照射ケース10のV字開口部分を透明な防護カバー13で覆って構成されている。防護カバー13は左右に長い長方形状に形成されている。図2に示すように発光源11は直線管状のキセノンフラッシュランプからなり、リフレクター12は発光源11から放射された高輝度の光を集光し反射させて、防護カバー13から肌面に向かって放射する。発光源11は、その中心軸線が左右方向に沿うように、本体ケース1の中心軸線(図1において上下方向)と直交する状態で配置されている。発光源11の左右端面から一対の電極11aが突設されており、各電極11aは、照射ケース10の左右面に開口された引出開口10a・10aからそれぞれ照射ケース10の外部へと引き出されている。
制御基板4には、美容器具全体を制御する制御部、高電圧の電流を調整する電圧調整回路、高電圧の電流を充電する円柱状のコンデンサー14などが設けられており、コンデンサー14に充電された電流を発光源11に供給することにより発光源11が点灯されて、発光時間の短いパルス光が放射される。防護カバー13のそれぞれは、投光ヘッド7の前面および後面と面一になっており、防護カバー13の表面が投光部15となる。図1および図2に示すように後側の照射ヘッド2は、前側の照射ヘッド2に比べて上下寸法および左右寸法が小さく設定されており、前側の防護カバー13の表面が広域照射面(照射面)101を構成し、後側の防護カバー13の表面が広域照射面101よりも光の放射面積が小さな狭域照射面(照射面)102を構成する。このように本実施例においては、投光部15は放射面積が大小に異なる2個の照射面101・102を備えている。
一対の照射ヘッド2・2の内部に、それぞれ専用の発光源11・11が配置されている。前記照射面101・102に対応する発光源11・11を点灯させることにより、照射面101・102のいずれかひとつのみから肌面に光を放射してむだ毛処理を施すことができる。前側の照射ヘッド2の発光源11を点灯させると、広域照射面101から前方に向かって光が照射され、後側の照射ヘッド2の発光源11を点灯させると、狭域照射面102から後方に向かって光が照射される。なお、防護カバー13は、紫外線領域の電磁波の透過を阻止する素材で形成する、あるいは防護カバー13の基材表面に紫外線領域の電磁波の透過を阻止するコーティングを施すことが望ましい。これは、発光源11の光に含まれる肌面に有害な紫外線領域の電磁波を遮断して、肌面を保護するためである。本実施例においては、各照射ヘッド2の内部に1個の発光源11を配置したが、各照射ヘッド2の内部に複数個の発光源11を配置してもよい。複数の発光源11を配置し同時に点灯させることで、各照射面101・102から1度により多量の光を放射することができる光照射型の美容器具とすることができる。
図1に示すように制御基板4の下側寄りには、コンデンサー14を装着するための前後(表裏)貫通状の装着開口4aが形成されている。コンデンサー14は装着開口4aの周縁部における制御基板4で支持されて、装着開口4aに装着されている。この装着開口4aにコンデンサー14を装着することで、コンデンサー14は、制御基板4の前後(表裏)に露出しており、本体ケース1の前後および左右の中央(本体ケース1の中心軸線に直交する平面上における本体ケース1の中央)に位置している。コンデンサー14への高電圧の電流の充電、およびコンデンサー14に充電された電流の発光源11への供給は、制御基板4で制御されている(図4参照)。本実施例では、コンデンサー14は、制御基板4の前後に突出する部分の寸法が前後で同一になるように配置したが、コンデンサー14は、制御基板4の前後に突出(露出)していればよく、前後および左右の中央から偏寄した位置に配置されていてもよい。また、コンデンサー14は、本体ケース1に設けた支持リブなどの支持部で支持することもできる。
上記のように、コンデンサー14を制御基板4の前後に露出させると、コンデンサー14を本体ケース1内部の前後左右の中央付近にバランスよく配置することができる。また、制御基板4およびコンデンサー14が本体ケース1の中央に集約して配置されるので、本体ケース1をコンパクトに構成することができる。
キセノンフラッシュランプからなる発光源11は高輝度の光を放射することができるが、その分発光と同時に発生する熱量も大きい。また、充放電を繰り返すコンデンサー14も発熱する。そのため、発光源11およびコンデンサー14が過熱状態に陥らないよう両者11・14を冷却する必要がある。本実施例では発光源11およびコンデンサー14を冷却するため、発光源11とコンデンサー14との間の本体ケース1内部に送風ユニット106を配置した。送風ユニット106は、発光源11に向かう冷却風を生起する上側の第1送風ファン(送風ファン)107と、コンデンサー14に向かう冷却風を生起する下側の第2送風ファン108と、両送風ファン107・108を回転駆動するファンモーター109などで構成されている。ファンモーター109は両軸モーターからなり、上側の出力軸に第1送風ファン107が固定され、下側の出力軸に第2送風ファン108が固定されている。
両送風ファン107・108は、本体ケース1の中心軸線方向に冷却風を送給する。ファンモーター109を駆動すると両送風ファン107・108が回転駆動され、ファンモーター109に正対するグリップ部8に開口した吸気口110から外部空気が本体ケース1内に取り込まれる。本体ケース1に取り込まれ、第1送風ファン107で発光源11側に送給された冷却風は、各発光源11を冷却したのち投光ヘッド7の上端後面に設けた上排気口111(図2参照)から本体ケース1外に排気される。また、第2送風ファン108でコンデンサー14側に送給された冷却風は、コンデンサー14を冷却したのちグリップ部8の下端近傍に設けた下排気口112(図1参照)から本体ケース1外に排気される。
図1および図3に示すように送風ユニット106は、装着開口4aの上方の制御基板4に前後貫通状に形成された装着開口4bに装着されており、送風ユニット106と発光源11・11との間に、制御基板4の一部が配置されている。送風ユニット106は、ファンモーター109が装着開口4bの周縁部における制御基板4で支持されて、装着開口4bに装着されている。なお、ファンモーター109は、本体ケース1に設けた支持リブなどの支持部で支持することもできる。発光源11側に送給された冷却風は、本体ケース1内を制御基板4の前後面(表裏面)に沿って各発光源11・11に送給されるようになっている。このように、送風ファン107で送給される冷却風を、制御基板4の前後面に沿って各発光源11・11に送給すると、制御基板4を各発光源11・11に冷却風を案内する導風板として利用できるので、各発光源11・11に的確に冷却風を案内できる。また、別途導風板を設ける必要がないので美容器具の構造を簡素化できる。
図2に示すように制御基板4の上寄りの前後面には、各発光源11・11へ向かって突設した前後一対の光源ホルダー115が設けられており、光源ホルダー115は左右を一組として設けられている。光源ホルダー115は、基端が制御基板4に固定される丸軸状のホルダー軸116と、ホルダー軸116の先端に固定されて、発光源11の電極11aを挟持する挟持クリップ117とで構成されている。挟持クリップ117は、上下一対の弾性変形可能な挟持腕118を備えており、各挟持腕118の前後中央部には外突状の湾曲部119が形成されている。発光源11の電極11aは、一対の挟持腕118間に先端側から押し込み装着されるが、押し込み装着を容易化するために、一対の挟持腕118の先端は外広がり状に形成されている。
発光源11は、引出開口10a・10aから照射ケース10の外部へと引出された電極11aが挟持クリップ117で挟持されて、左右一組の光源ホルダー115で固定保持される。固定保持された発光源11は、電極11aが両湾曲部119部分に位置し、前後方向の移動が規制されている。このように、各発光源11・11を、両発光源11・11の間に配置した制御基板4に突設した光源ホルダー115で固定支持すると、発光源11に駆動電力を供給する制御基板4を利用して、同基板4に突設した光源ホルダー115で発光源11を固定支持できるので、投光ヘッド7や照射ケース10などに発光源11の支持構造を設ける場合に比べて、美容器具の構造を簡素化できる。
光源ホルダー115を構成するホルダー軸116および挟持クリップ117は導電性素材で形成されており、本実施例においてはアルミニウムを素材として形成した。このように、光源ホルダー115を発光源11と制御基板4とを導通する導通体を兼ねるようにすると、別途リード線などの導通体を設ける必要がない分、美容器具の構造をより簡素化できる。さらに、発光源11を光源ホルダー115で固定支持するだけで、制御基板4と発光源11との間の電気的導通を図ることができ、美容器具の組付けの手間を省略できる。なお、光源ホルダー115は、アルミニウムに限らず、銅、真ちゅう、ステンレス、あるいはスズめっきされた鉄などの導電性を有する金属素材で形成してもよく、また、表面に導電性金属膜を設けた樹脂材で形成してもよい。
先に説明したように第1送風ファン107で送給される冷却風は、制御基板4の前後面に沿って本体ケース1の中心軸線方向に送給される。発光源11の中心軸線は、本体ケース1の中心軸線と直交する向きに配置されているため、そのままでは発光源11と冷却風の接触機会が少なく、効率よく発光源11を冷却することができない。そこで本実施例においては、送風ユニット106と発光源11・11との間に、送風ユニット106から送給された冷却風を各発光源11・11の一側端へ向かって変向案内する変向構造121を設けた。
図1および図2に示すように、変向構造121は制御基板4を間にして前後に設けられており、前後のケース1a・1bの投光ヘッド7とグリップ部8との境界部分に設けた上下隔壁122、左右隔壁123、および導風路124などで構成されている。上下隔壁122は、投光ヘッド7とグリップ部8の境界で本体ケース1の内部を上下に区分しており、左右隔壁123は、上下隔壁122で区分された投光ヘッド7側の内部空間を左右に区分している。また、導風路124は、上下隔壁122で区分されたグリップ部8側の内部空間と、左右隔壁123で区分された投光ヘッド7の右側の内部空間とを連通している。各左右隔壁123は照射ケース10(照射ヘッド2)を避けるように形成されている。送風ユニット106から送給された冷却風は、上下隔壁122の下面から導風路124を介して投光ヘッド7の右側の内部空間へと送給される。つまり、第1送風ファン107から送給された冷却風は、各発光源11・11の右側端(一側端)へ向かって変向案内される。
変向構造121で各発光源11・11の右側端に達した冷却風は、それぞれ照射ケース10の右側の引出開口10aから照射ヘッド2内に入り、各発光源11・11に沿って照射ヘッド2内を流動しながら各発光源11・11を冷却したのち、左側の引出開口10aから照射ヘッド2外へと出る。そして、冷却後の冷却風は上排気口111から本体ケース1外へと排気される。このように、各発光源11・11の右側端に達した冷却風を、各発光源11・11の左側端(他側端)へ向かって流動させて、各発光源11・11を冷却している。このように、冷却風を各発光源11・11の右側端から左側端へ向かって流動させて、各発光源11・11を冷却すると、発光源11と冷却風との接触機会を多くして発光源11の全体を効率よく冷却できる。また、冷却風は、発光源11で加熱された照射ヘッド2内の加熱空気とともに流動する。そのため、冷却風は発光源11を冷却しつつ加熱空気を上排気口111に向かって流動させている。これにより、加熱空気は冷却風とともに上排気口111から本体ケース1外へと排気される。
図1に示すように、広域照射面101および狭域照射面102の近傍、具体的には投光ヘッド7下側の前後には、段落ち部127が形成されている。段落ち部127の入隅部には、肌面を冷却するための冷却風を吹き出す送風口128がそれぞれ設けられており、これにより、広域照射面101および狭域照射面102に隣接する一段凹んだ位置に各送風口128が配置されている。送風口128からは、送風ユニット106で生起され各発光源11・11に至る前の冷却風の一部が肌面に向かって吹き出される。このように、広域照射面101および狭域照射面102の近傍の送風口128から、肌面を冷却するための冷却風を吹き出すと、光の照射によって温められた肌面を冷却して、むだ毛処理時の熱感を低減することができ、快適にむだ毛処理を行うことができる。また、別途肌面冷却専用の送風構造を設ける必要がない分、美容器具のコストアップを抑制できる。なお、送風口128は広域照射面101および狭域照射面102に隣接する一段凹んだ段落ち部127の入隅部に設けられているので、広域照射面101または狭域照射面102を肌面に密着させた状態でも塞がれることがない。そのため、熱感を強く感じる光の照射時にも肌面に冷却風を的確に供給できる。
広域照射面101および狭域照射面102には、それぞれ肌面が接触したことを検知する人体センサ131が配置されている。人体センサ131は、各照射面101・102の左右中央の上側に隣接して設けられる肌電極132a・132bと、グリップ部8の上下中央に周回状に設けられるグリップ電極133を備えている。各肌電極132a・132bは本体ケース1で出退可能に支持されて、投光ヘッド7内に設けたばね134で突出する向きに付勢されている。広域照射面101を肌面に密着させたときには、肌電極132aは投光ヘッド7内に収容されて、電極前面と広域照射面101が面一状になる。また、狭域照射面102を肌面に密着させたときには、肌電極132bは投光ヘッド7内に退入して、電極後面と狭域照射面102が面一状になる。なお、人体センサ131は、静電容量式センサや、投光ヘッド7で出退可能に支持される押圧体と、押圧体で押圧操作されるマイクロスイッチとで構成される形態の機械式センサであってもよい。
光照射モードにおいては、肌電極132a・132bに、制御基板4から微弱な電流が印加されている。ユーザーがグリップ部8を手で握ってグリップ電極133に触れるとともに、顔などの肌面にいずれかの照射面101・102を密着させると、対応する肌電極132a・132bおよびグリップ電極133を繋ぐ制御基板4の内部回路と、ユーザーの人体とからなる電気的閉ループが形成される。制御基板4(制御部)は、肌電極132aを含む閉ループが形成された場合には広域照射面101が肌面に密着していると判断し、肌電極132bを含む閉ループが形成された場合には狭域照射面102が肌面に密着していると判断する。制御基板4は、人体センサ131の検知結果に基づき、閉ループが形成されて肌面に密着していると判断した側の照射面101・102に対応する発光源11・11を点灯させるように制御する。発光源11は、肌面が検知されたのち所定時間をおいて自動的に点灯される。
コンデンサー14の下方の制御基板4には、報知音を出力するスピーカー137と、振動を生起するバイブレータ138と、表示光を発光する前後一対のLED139が実装されており、これらの機器137・138・139は、ユーザーに注意を喚起するための報知体140を構成している。本実施例では、光照射モードにおいて、コンデンサー14の充電完了状態を、一対のLED139を点灯することでユーザーに報知し、人体センサ131が肌検知状態であることをバイブレータ138の駆動でユーザーに報知するようにした。また、発光源11が点灯される際の事前報知として、スピーカー137から例えば連続音(ピー)からなる予鈴音を出力してユーザーに報知するようにした。なお、これに限らず、スピーカー137またはバイブレータ138を充電完了状態の報知に、スピーカー137またはLED139を肌検知状態の報知に、スピーカー137またはLED139を光照射前の合図として用いてもよい。また、これら137・138・139の複数を組み合わせてユーザーに注意を喚起することもできる。上記のような音、振動、光などを出力して発光源11の点灯タイミングを知らせることにより、ユーザーが不快な思いをするのを防止する手段のことを、「予鈴報知構造」と総称できる。
電源オフ状態の美容器具の電源スイッチ5をオン操作して光照射モードに切り替えると、図5のタイムチャートに示すように、制御基板4はファンモーター109を起動すると同時に、コンデンサー14への充電を開始する(時点t0)。ファンモーター109は、光照射モードの間駆動が継続される。コンデンサー14への充電が完了すると、制御基板4は一対のLED139を点灯して、ユーザーに発光源11が点灯可能な状態になったことを報知する(時点t1)。ユーザーがグリップ部8を手で握って広域照射面101を肌面に密着させると、広域照射面101側の肌電極132aが肌面に接触することで人体センサ131が肌面を検知して、バイブレータ138が起動される(時点t2)。さらに時点t2では、制御基板4は、広域照射面101が肌面に密着されていると判断し、広域照射面101に対応する発光源11を点灯することを決定し、制御基板4内の制御部に搭載されるタイマーをスタートさせる。
タイマーのカウントが0.5秒に達すると(時点t3)、制御基板4はバイブレータ138の駆動を停止すると同時にスピーカー137から予鈴音を出力し、発光源11が点灯されることをユーザーに報知する。予鈴音は0.2秒間出力され、予鈴音の停止後、0.1秒が経過すると制御基板4は発光源11を点灯させ、肌面に向かって光を放射する(時点t4)。制御基板4は発光源11の点灯後は速やかに次の点灯に備えてコンデンサー14への充電を開始する。なお、時点t5では、光照射を確認したユーザーが広域照射面101を肌面から離したため、人体センサ131の肌検知状態が解除されている。
時点t6では、コンデンサー14への再度の充電が完了して、制御基板4はLED139を点灯させている。時点t7では、ユーザーはグリップ部8を中心軸線まわりに180度回転させて手で握っており、今度は狭域照射面102を肌面に密着させたため、狭域照射面102側の人体センサ131が肌面を検知し、バイブレータ138が起動されている。さらに時点t7では、制御基板4は、狭域照射面102が肌面に密着されていると判断し、狭域照射面102に対応する発光源11を点灯することを決定し、制御基板4内に搭載されるタイマーをスタートさせる。時点t8、t9では、先の時点t3、t4と同様にユーザーへの報知を行ったのち、制御基板4は発光源11を点灯させ、肌面に向かって光を放射している。時点t10では、光照射を確認したユーザーが狭域照射面102を肌面から離したため、人体センサ131の肌検知状態が解除されている。なお、人体センサ131の肌面の検知後から発光源11が点灯されるまでの間に、肌電極132a・132bが肌面から離れる、あるいはグリップ電極133からグリップ部8を握る手が離れるなどして肌検知状態が解除されると、制御基板4は発光源11の点灯を中止してタイマーをリセットする。
上記のように、人体センサ131の検知結果に基づき、肌面が検知された側の照射面101・102に対応する発光源11・11が自動的に点灯されるように構成すると、ユーザーは広域照射面101または狭域照射面102を肌面に密着させるだけで、密着させた側の照射面101・102に対応する発光源11が点灯されるので、美容器具の使い勝手を向上できる。加えて、人体センサ131による肌面の検知後から発光源11が点灯されるまでの間に、本体ケース1に設けたスピーカー137(報知体140)から予鈴音を出力すると、発光源11の点灯タイミングを知ることができ、ユーザーは発光に備えて心の準備をし、あるいは発光領域から目をそらすなどの予防措置をとることができる。従って、ユーザーが突然の発光で驚かされたり、光によって眩しさを感じて不快な思いをするのを防止できる。なお、人体センサ131の肌面検知と同時、あるいは直後にスピーカー137から予鈴音を出力することもできる。
図1に示すように本体ケース1の下端(先端)には、トリマーユニット143が配置されている。トリマーユニット143は、本体ケース1に固定される固定刃144と、固定刃144に摺接する可動刃145と、可動刃145を駆動するトリマーモーター146などを備えている。固定刃144および可動刃145は櫛刃からなる。トリマーモーター146の出力軸には偏心ピン147が固定されており、トリマーモーター146を駆動することにより、可動刃145は前後に往復駆動される。光照射モードにある美容器具の電源スイッチ5をオン操作すると、光照射モードからトリマーモードに移行し、制御基板4はトリマーモーター146を起動する。トリマーモードにおいては、制御基板4は肌電極132a・132bに対して微弱な電流を供給しておらず、人体センサ131は機能していない。また、発光源11の点灯制御を停止している。そのため、広域照射面101または狭域照射面102を肌面に密着させたとしても発光源11が点灯されることはない。
上記のように、グリップを兼ねる本体ケース1にトリマーユニット143を設けると、1個の美容器具で投光部15から照射される光によるむだ毛処理に加えて、トリマーユニット143でのむだ毛トリミングを行うことができる。従って、別途むだ毛トリミングを行うための器具を用意する必要がなく、また、器具を持ち替える手間もないので、むだ毛トリミングと光照射の一連のむだ毛処理を効率的に行うことができる。
本体ケース1の一側に投光ヘッド7を配置し、他側にグリップ部8を配置して、グリップ部8の端部にトリマーユニット143を配置すると、光照射によるむだ毛処理とむだ毛トリミングとの美容器具の姿勢を明確に切り替えて、一方の処理動作に他方の投光ヘッド7またはトリマーユニット143が邪魔になることがなく、的確にそれぞれの処理動作を行うことができる。
(実施例2) 図6は光照射型の美容器具の実施例を示している。本実施例においては、本体ケース1を肌面に沿って一定量ずつ移動させるためのシフト手段6が本体ケース1に設けられている点が先の実施例1と異なる。シフト手段6は、肌面における照射領域の重複や通越し移動を防ぐ目的で設けられている。シフト手段6は投光ヘッド7の広域照射面101および狭域照射面102の上方にそれぞれ設けられており、LED光源150と、集光レンズ151と、CMOSイメージセンサー152を光学ケース153内に収容し、これらの光学部品とシフト報知構造でシフト手段6を構成した。図6において符号154は前後のケース1a・1bに開口した投光窓である。シフト報知構造は、音と光と振動のうち少なくともひとつを発生して、照射ケース10が所定量移動したことをユーザーに報知する。本実施例におけるシフト報知構造は、報知体140であるスピーカー137で構成した(図4参照)。他は実施例1と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。以下の説明においても同じとする。
美容器具を光照射モードにして、例えば広域照射面101を肌面に密着させて発光源11を点灯させる。続いて広域照射面101を使用する際に、広域照射面101を肌面に密着させたまま滑らせて広域照射面101を新たな照射領域へ移動させるが、このとき、CMOSイメージセンサー152が読み取った画像の違いから本体ケース1の移動量を知ることができるので、本体ケース1が所定量移動した時点で、スピーカー137から例えば連続短音(ピピッ)の報知音を出力する。これにより先の照射領域から新たな照射領域に広域照射面101が移動したことをユーザーは認知できるので、本体ケース1の移動を停止して次の発光源11の点灯に備えることができる。シフト手段6は、発光源11の照射後に人体センサ131によって肌面が継続して検知されていることを条件に駆動が開始されるように構成されており、発光源11の点灯後すぐに肌検知状態が解除された場合には、シフト手段6は駆動されない。なお、本体ケース1が所定量移動する前に肌検知状態が解除された場合には、シフト手段6の駆動は停止される。
このように本体ケース1の移動量を光学的に読み取って数量化し、スピーカー137(シフト報知構造)で報知するシフト手段6を備えた美容器具によれば、前回の照射領域と新たな照射領域を過不足なく隣接させることができる。また、広域照射面101または狭域照射面102が所定量移動操作される毎に、スピーカー137で報知音を発して広域照射面101または狭域照射面102を新たな照射領域と正対させることができる。従って、照射領域が重複し、あるいは照射領域の通越し移動を防止して、万遍なくむだ毛処理を行うことができる。また、報知音を確認することで、広域照射面101または狭域照射面102が新たな照射領域と正対したことを認識できるので、本体ケース1をゆっくりと移動させる必要もなく速やかに移動操作して、美容器具の使い勝手を向上できる。発光源11は、シフト報知構造で新たな照射領域に移動したことを報知すると同時、あるいは僅かな時間を置いて自動的に点灯するように点灯タイミングの制御を行うことができる。
本実施例においては、シフト報知構造にスピーカー137を適用したが、バイブレータ138またはLED139をシフト報知構造としてもよい。また、これら137・138・139の複数を組み合わせてシフト報知構造としてもよい。発光源11の点灯タイミングを、上記シフト報知構造が駆動されたのち所定時間(例えば0.2秒)経過後に発光源11を自動的に点灯するように制御すれば、シフト報知構造が先の予鈴報知構造を兼ねるように構成することができる。
(実施例3) 図7は光照射型の美容器具の実施例を示している。本実施例においては、後側の照射ヘッド2の防護カバー13は、照射ケース10の先端側が平面視において先窄まり状に形成されており、前側の照射ヘッド2の防護カバー13と上下寸法は同じであるが左右寸法が小さく設定されている。このように、狭域照射面102は本実施例のように長方形の長辺長さだけが異なるように構成することができる。また、長方形の短辺長さだけが異なるように構成することもできる。広域照射面101および狭域照射面102は長方形状である必要はなく、円形、楕円形であってもよい。前後の照射ヘッド2・2の防護カバー13を同一形状に構成して、一方の照射ヘッド2の防護カバー13の一部に発光源11から発光された光の電磁波領域のすべてを遮断する遮蔽板やコーティングを設けて、狭域照射面102とすることもできる。各照射面101・102は、光の照射領域の重複を極力抑えるために、四角形(正方形・長方形)に形成することが好ましい。各照射ヘッド2・2に配置される発光源11・11は、同一サイズのものを使用した。このように同一サイズ、つまり同一部品からなる発光源11・11を使用すると、サイズの異なる発光源11を使用する場合に比べて、部品管理が容易になる点で有利である。なお、両発光源11・11は同一サイズのものを使用したが、後側の照射ヘッド2の発光源11は放射面積が小さい分、左右寸法の小さいものを使用することができる。この場合には、照射ケース10の左右寸法も発光源11に合わせて小さくすることができる。
(実施例4) 図8は光照射型の美容器具の実施例を示している。本実施例においては、投光ヘッド7に3個の照射ヘッド2を設けて、投光面15が広域照射面101、狭域照射面102に加え、広域照射面101よりも小さく狭域照射面102よりも大きな放射面積を持つ中域照射面(照射面)103を備えるようにした。各照射面101・102・103の上下寸法は同一であるが、中域照射面103の左右寸法は広域照射面101の約半分に設定され、狭域照射面102の左右寸法は中域照射面103の約半分に設定されている。投光ヘッド7の後面は平面視においてへ字状に左右中央が外向きに突出しており、左側斜面に中域照射面103を有する照射ヘッド2が設けられ、投光ヘッド7後面の右側斜面に狭域照射面102を有する照射ヘッド2が設けられている。狭域照射面102を有する照射ヘッド2および中域照射面103を有する照射ヘッド2は、それぞれ照射ヘッド2を構成する照射ケース10、発光源11、およびリフレクター12なども、各照射面102・103に合わせて左右寸法が小さく形成されている。前側の照射ヘッド2の発光源11を点灯させると、広域照射面101から前方に向かって光が照射され、後右側の照射ヘッド2の発光源11を点灯させると、狭域照射面102から斜め右後方に向かって光が照射される、後左側の照射ヘッド2の発光源11を点灯させると、中域照射面103から斜め左後方に向かって光が照射される。
このように、投光部15を3個の照射面101・102・103で構成すると、光の放射面積の選択幅が広がり、処理部位に最適な放射面積の照射面101・102・103で肌面に光を照射できるので、ユーザーの利便性が向上する。なお、投光ヘッド7にさらに照射ヘッド2を配置して、投光部15を3個以上の照射面で構成することもできる。本実施例では、広域照射面101と狭域照射面102と中域照射面103の3個で投光面15を構成したが、1個の広域照射面101と2個の狭域照射面102とで投光面15を構成することもできる。
上記の実施例1から3では、投光ヘッド7の前後面(周面)に広域照射面101と狭域照射面102を配置した。また、実施例4では、投光ヘッド7の前面(周面)に広域照射面101を配置し、投光ヘッド7のへ字状に突出する後面右側(周面)に狭域照射面102を配置し、後面左側(周面)に中域照射面103を配置した。このように、各照射面101・102・103から放射される光の照射方向をそれぞれ異なる方向に設定すると、投光ヘッド7を反転(回転)させることで照射面101・102・103が切り替えられるので、照射面101・102・103の選択動作を明確にして美容器具の使用感を向上できる。また、簡単な構造で各照射面101・102・103のみを的確に肌面に密着させることができるので、光漏れが生じることなくむだ毛処理を行える。なお、上記の実施例1から3では、照射ヘッド2は、投光ヘッド7の前面と後面に設けたが、前面と右面あるいは後面と左面などに設けることもできる。要は、各照射面101・102・103から放射される光の照射方向が、それぞれ異なるように照射ヘッド2を配置すればよい。
(実施例5) 図9は光照射型の美容器具の実施例を示している。本実施例においては、本体ケース1の上端面、すなわち投光ヘッド7の上面を本体ケース1の中心軸線に対して傾斜する傾斜面157で構成し、傾斜面157に長手寸法は同一で短手寸法が異なる長方形状の広域照射面101と狭域照射面102を隣接配置した。傾斜面157の上側に狭域照射面102が配置され、下側に広域照射面101が配置されている。上側の照射ヘッド2の発光源11を点灯させると、狭域照射面102から斜め上前方に向かって光が照射され、下側の照射ヘッド2の発光源11を点灯させると、広域照射面101から同様に斜め上前方に向かって光が照射される。このように、傾斜面157に広域照射面101と狭域照射面102を隣接配置すると、本体ケース1および同ケース1を持つ手が邪魔になって、処理部位が目視し難くなるのを抑制できるので、肌面の処理部位に各照射面101・102を的確に密着させることができる。また、いずれの照射面101・102を肌面に密着させる場合でも、本体ケース1の姿勢が同じであるので、本体ケース1の姿勢を大きく変更する必要がない分、ユーザーによる美容器具の操作を簡便化できる。
本実施例では、肌電極132aが肌面に当接して、広域照射面101が肌面に密着していることを人体センサ131が検知すると、広域照射面101に対応する発光源11が自動的に点灯(部分点灯)され、肌電極132bが肌面に当接して、狭域照射面102が肌面に密着していることを人体センサ131が検知すると、狭域照射面102に対応する発光源11が自動的に点灯(部分点灯)されるように制御している。また、肌電極132a・132bの両方が肌面に当接して、両照射面101・102が肌面に密着していることを人体センサ131が検知すると、両方の発光源11・11が自動的に点灯(全点灯)されるように制御している。このように、人体センサ131の検知結果に基づき、各発光源11・11を全点灯し、または、いずれかの照射面101・102に対応する発光源11のみを点灯させるようにすると、肌面に密着していない照射面101・102の発光源11・11は点灯されることがなく、周囲に漏れたパルス光によってユーザーが眩しさを感じ不快な思いをすることを回避できる。また、使用する広域照射面101あるいは狭域照射面102を肌面に密着させるだけで、選択した照射面101・102の発光源11・11が点灯されるので、ユーザーによる美容器具の操作を簡便化できる。
上記の実施例では、傾斜面157に広域照射面101と狭域照射面102を隣接配置したが、2個の狭域照射面102・102を隣接配置した形態を採ることができる。この場合には、両発光源11・11を全点灯したとき、両狭域照射面102・102から光が放射されるので、2個の狭域照射面102が、広域照射面101として機能して、2パターンの放射面積を選択できる。また、別途発光源11の点灯用の手動スイッチを設け、人体センサ131は肌面に密着している照射面101・102の判定手段として構成してもよい。この場合には、人体センサ131の検知結果に基づき、点灯される発光源11・11が自動的に選択され、手動スイッチのオン操作により、選択された発光源11・11が点灯されるように制御する。
(実施例6) 図10は光照射型の美容器具の実施例を示している。本実施例においては、投光ヘッド7の前面に左右寸法が異なり上下寸法は同一の広域照射面101と狭域照射面102を隣接配置した。また、本実施例では、人体センサ131は省略されており、照射面101・102を肌面に密着させただけで自動的に発光源11・11が点灯されることはない。そのため、発光源11・11を点灯させるプッシュ式の照射スイッチ160が投光ヘッド7の後面に設けられている。照射スイッチ160は、広域照射面101および狭域照射面102のいずれか一方に対応する発光源11を点灯させる後面右側の部分点灯スイッチ161と、両照射面101・102に対応する発光源11・11を点灯させる後面左側の全点灯スイッチ162とで構成されている。
部分点灯スイッチ161で点灯される発光源11は、図示していないスライド式の切替スイッチで選択できるようになっている。広域照射面101に対応する発光源11を点灯させるように切替スイッチを切り替えて部分点灯スイッチ161をオン操作すると、広域照射面101から前方に向かって光が照射され、狭域照射面102に対応する発光源11を点灯させるように切替スイッチを切り替えて部分点灯スイッチ161をオン操作すると、狭域照射面102から前方に向かって光が照射される。また、全点灯スイッチ162をオン操作すると、広域照射面101および狭域照射面102から光が照射される。これにより、本実施例においては3パターンの放射面積が選択でき、多様な放射面積に光を放射することができる。
上記の実施例においては、誤って照射スイッチ160がオン操作されて、発光源11・11が点灯されることがないように、両照射面101・102の間の投光ヘッド7の前面に静電容量式などの近接センサを設けて、肌面が両照射面101・102に近接していることを検知し、かつ部分点灯スイッチ161あるいは全点灯スイッチ162がオン操作された場合のみ、発光源11・11を点灯させるようにしてもよい。上記スライド式の切替スイッチに換えて、さらに部分点灯スイッチ161を追加し、広域照射面101および狭域照射面102に対応する発光源11・11を、それぞれ専用の部分点灯スイッチ161で点灯させるようにしてもよい。スライド式の切替スイッチを省略して、部分点灯スイッチ161で広域照射面101または狭域照射面102のいずれか一方の発光源11のみを点灯できるようにすることができる。
(実施例7) 図11は光照射型の美容器具の実施例を示している。本実施例においては、投光ヘッド7前面右側に、同ヘッド7で往復スライド可能に案内支持されるスライド投光体163を設けた点と、照射スイッチ160を1個で構成した点が先の実施例6と異なる。狭域照射面102はスライド投光体163の前面(外側面)に設けられており、スライド投光体163は、狭域照射面102が広域照射面101と面一になる収納位置と、狭域照射面102が広域照射面101より前側(外側)方へ突出する使用位置との間で位置を切り替えることができる。スライド投光体163の後面と正対する投光ヘッド7には、スライド投光体163を検知する近接センサからなる投光体センサ164が設けられている。投光体センサ164は、スライド投光体163が収納位置にあるときには、制御基板4に向かって検知信号を出力し、スライド投光体163が使用位置にあるときには、投光体センサ164は検知信号を出力しない。このように、制御基板4は検知信号の有無によってスライド投光体163の位置を検知している。
制御基板4は、スライド投光体163が収納位置にある状態において照射スイッチ160がオン操作されると、両照射面101・102に対応する発光源11・11を点灯させる。また、スライド投光体163が使用位置にある状態において照射スイッチ160がオン操作されると、狭域照射面102に対応する発光源11を点灯させる。こうした美容器具によれば、スライド投光体163をスライド操作することで自動的に発光源11・11の点灯状態が切り替えられるので、1個の照射スイッチ160でむだ毛処理が行える分、ユーザーの利便性を向上できる。また、スライド投光体163の使用位置においては、狭域照射面102は広域照射面101より外側方へ突出しているので、投光ヘッド7が邪魔になることなく、処理部位に狭域照射面102だけを的確に密着させることができる。なお、発光源11の点灯制御は、照射スイッチ160に換えて、スライド投光体163の前面に設けた人体センサ131で行ってもよい。この場合には、人体センサ131で肌面を検知したとき、スライド投光体163の位置に応じて自動的に発光源11・11を部分点灯、あるいは全点灯させる制御を行う。
上記の実施例6および7のように、各発光源11・11が全点灯される状態と、部分点灯される状態とに切り替えて、むだ毛処理を施すことができるようにすると、各発光源11・11を全点灯することで、両照射面101・102を合わせた放射面積に光を放射できる。また、各発光源11・11を部分点灯することで、各照射面101・102の放射面積にそれぞれ光を放射できる。従って、簡単な構成で広い放射面積に光を放射する形態と、狭い放射面積に光を放射する形態とに変更することができ、美容器具の使い勝手をより向上できる。
上記の実施例6および7では、広域照射面101と狭域照射面102を隣接配置したが、2個の狭域照射面102を隣接配置してもよい。この場合には、いずれか一方の発光源11を部分点灯したとき、狭域照射面102から光が放射される。また、両発光源11・11を全点灯したとき、両狭域照射面102・102から光が放射されるので、2個の狭域照射面102が、広域照射面101として機能する。従って、2パターンの放射面積が選択できる美容器具とすることができる。
(実施例8) 図12は光照射型の美容器具の実施例を示している。本実施例においては、投光ヘッド7に1個の照射ヘッド2を設け、投光部15は、投光ヘッド7の前面に広域照射面101を配置し、その内部に発光源11を配置した。また、広域照射面101の前面(外面)の一部を遮蔽ないし開放する遮蔽体167を設けた。そして、遮蔽体167が広域照射面101の前面(外面)を遮蔽した状態において、遮蔽体167で遮蔽されていない広域照射面101が狭域照射面102として機能するようにした。遮蔽体167は、屈曲可能な柔軟な板体で形成されており、投光ヘッド7(本体ケース1)でスライド出退可能に支持されている。遮蔽体167を投光ヘッド7内に退避させた状態においては、広域照射面101は開放されており、広域照射面101に相当する放射面積の肌面に光を照射することができる。また、遮蔽体167を投光ヘッド7内から進出させて広域照射面101の前面の一部を遮蔽した状態においては、遮蔽体167で遮蔽されていない広域照射面101から狭域照射面102に相当する放射面積の肌面に光を照射することができる。
(実施例9) 図13は光照射型の美容器具の実施例を示している。本実施例においては、遮蔽体167を硬質な板体で形成して、投光ヘッド7(本体ケース1)で揺動変位可能に支持した点が、先の実施例8と異なる。遮蔽体167を投光ヘッド7の左面側に揺動させた状態においては、広域照射面101は開放されており、広域照射面101に相当する放射面積の肌面に光を照射することができる。また、遮蔽体167を投光ヘッド7の前面側に揺動させて広域照射面101の前面の一部を遮蔽した状態においては、遮蔽体167で遮蔽されていない広域照射面101から狭域照射面102に相当する放射面積の肌面に光を照射することができる。
上記のように、広域照射面101の外面の一部を遮蔽ないし開放する遮蔽体167を設けて、遮蔽体167で遮蔽されていない広域照射面101が狭域照射面102として機能するようにすると、1個の発光源11で大きな放射面積と小さな放射面積に光を照射することができる。従って、2以上の発光源11・11を設ける場合に比べて、美容器具の構造を簡素化できる。また、遮蔽体167を変位させるだけの簡単な操作で、広域照射面101と狭域照射面102とを切り替えることができ、ユーザーの利便性を向上できる。
図示していないが、上記の実施例6から9においては、本体ケース1内部の後寄りに制御基板4が配置されて、制御基板4の前面側に一対の光源ホルダー115・115が突設されている。また、実施例7ではスライド投光体163の内部に補助基板が設けられており、同基板と制御基板4のそれぞれに光源ホルダー115が突設されている。
上記の実施例5から9のように、投光ヘッド7に広域照射面101と狭域照射面102を隣接配置して、各照射面101・102から放射される光の照射方向を同一に設定すると、投光ヘッド7の姿勢を大きく変化させることなく、両照射面101・102、あるいは広域照射面101および狭域照射面102のそれぞれを的確に肌面に密着させることができるので、美容器具の使い勝手を向上できる。
(実施例10) 図14および図15は光照射型の美容器具の実施例を示している。本実施例においては、図15に示すように、投光ヘッド7を丸筒状に構成し、照射ヘッド2の照射ケース10は前後方向にV字状に広がる断面形状として、同ケース10内に1個の発光源11と、リフレクター12とを収容した。また、照射ケース10の前後のV字開口部分は透明な部分円弧状の防護カバー13・13で覆うようにした。発光源11は照射ケース10の中央に配置され、リフレクター12は照射ケース10の内面全体に配置されている。照射ケース10は、前側のV字開口の左右幅よりも、後側のV字開口の左右幅の方が小さく形成されており、前側の防護カバー13の表面が広域照射面101を構成し、後側の防護カバー13の表面が狭域照射面102を構成している。
投光ヘッド7の外面には、周面の一部に透明な透過窓170を備える円筒状のキャップ体171が本体ケース1の中心軸線まわりに回転可能に外嵌装着されている(図14参照)。透過窓170を除くキャップ体171は透光性を有しておらず、透過窓170がいずれか一方の照射面101・102と正対するようにした状態においては、他方の照射面101・102はキャップ体171の周壁で遮蔽される。従って、発光源11を点灯させると透過窓170が正対した側の照射面101・102からのみ肌面に向かって光が放射される。キャップ体171を回転させて透過窓170を前側に位置させた状態で発光源11を点灯させると、広域照射面101から前方に向かって光が照射され、透過窓170を後側に位置させた状態で発光源11を点灯させると、狭域照射面102から後方に向かって光が照射される。本実施例では、不図示の照射スイッチ160をオン操作することにより、発光源11が点灯されるように構成されている。透過窓170を除くキャップ体171の内面にリフレクター12を設けることで、透過窓170に対向する周壁側に放射された光を透過窓170側に向かって反射させることができるので、より効果的に透過窓170側の広域照射面101または狭域照射面102から光を放射できる。
(実施例11) 図16は本発明に係る光照射型の美容器具の実施例を示している。本実施例においては、トリマーユニット143の固定刃144に摺接する可動刃145を回転駆動するようにした。固定刃144はカップ状に形成し、固定刃144の部分球殻状の底壁内面に2個の可動刃145が摺接する。可動刃145は、トリマーモーター146の出力軸に固定された回転台174に一体に固定されている。固定刃144は網刃からなり、可動刃145はアーチ状のかみそり刃からなる。このように、トリマーユニット143は先の実施例1のような往復駆動式のトリマーユニット143に限らず、本実施例のような回転駆動式のトリマーユニット143を適用することができる。
(実施例12) 図17は本発明に係る光照射型の美容器具の実施例を示している。本実施例においては、トリマーユニット143を同ユニット143の構成部材が収容されるトリマーケース177を含んで構成した。円筒状のトリマーケース177の上端(一端)にフランジ部178が形成されており、下端(他端)にカップ状の固定刃144が固定されている。トリマーケース177に、可動刃145、トリマーモーター146、回転台174などが設けられている。本実施例のトリマーモーター146は、トリマーケース177の内部に配置した電池179から駆動電流が供給される。トリマーケース177の後側周面には、トリマーモーター146への駆動電流をオンオフ操作するための往復スライド式のトリマースイッチ(駆動スイッチ)180が設けられている。
本体ケース1のグリップ部8には、下方が開口する有底穴状のトリマーユニット143の格納空間181が設けられており、トリマーケース177は本体ケース1で上下方向に往復スライド可能に案内支持されている。これにより、トリマーユニット143は、固定刃144および可動刃145が本体ケース1から突出する使用姿勢と、固定刃144および可動刃145が格納空間181に格納される格納姿勢とに姿勢変更可能に構成されている。
(実施例13) 図18は本発明に係る光照射型の美容器具の実施例を示している。本実施例においては、トリマーユニット143を分離可能に構成した点が、先の実施例12と異なる。格納空間181の下端に、フランジ部178が係合可能な装着座182が設けられており、固定刃144を下向きにした状態でフランジ部178を装着座182に係合させることにより、トリマーユニット143を使用姿勢にできる。また、固定刃144を格納空間181に挿入しフランジ部178を装着座182に係合させることにより、トリマーユニット143を格納姿勢にできる。なお、分離したトリマーユニット143を単独で使用することも可能である。
(実施例14) 図19は光照射型の美容器具の実施例を示している。本実施例においては、投光ヘッド7に1個の照射ヘッド2を設け、投光部15は、投光ヘッド7の上面に広域照射面101を配置し、その内部に1個の発光源11を配置した。また、広域照射面101の上面(外面)の一部を遮蔽ないし開放する遮蔽体167を設けた。遮蔽体167は投光ヘッド7(本体ケース1)で揺動変位可能に支持されている。発光源11の点灯制御は、広域照射面101の近傍に設けた人体センサ131の検知状態に基づいて制御基板4で行う。
本体ケース1の後面には内凹み状の格納空間181が設けられており、本体ケース1の格納空間181内面にトリマースイッチ180が設けられている。トリマーケース177は四角箱状に形成されており、その下端が凹み状の格納空間181に設けた揺動軸185で上下揺動変位可能に支持されている。固定刃144および可動刃145はスリット刃で構成されており、可動刃145は往復駆動式である。トリマーモーター146には制御基板4から駆動電流が供給される。トリマーユニット143が揺動上限に位置する時には、同ユニット143の全体は格納空間181に格納されている。このとき、トリマースイッチ180は、トリマーユニット143により隠蔽されている。トリマーユニット143を下方に揺動操作して、図19に想像線で示す揺動下限に位置させることにより、同ユニット143を使用姿勢に姿勢変更できる。トリマーユニット143を使用姿勢にすることにより、トリマースイッチ180はオンオフ操作できる。
上記の実施例12から14においては、トリマーユニット143が格納姿勢にある時には、トリマースイッチ180は格納空間181内に位置している。そのため、トリマーユニット143の格納姿勢においては、トリマースイッチ180をオンオフ操作することができず、使用姿勢においてのみ、トリマースイッチ180をオンオフ操作することができる。従って、トリマースイッチ180が不用意にオン操作されるのを防止して、意図せずトリマーユニット143が駆動されるのを防止できる。
(実施例15) 図20は光照射型の美容器具の実施例を示している。本実施例においては、トリマーユニット143の構成が先の実施例14を異なる。トリマーユニット143は、トリマーケース177に固定刃144と可動刃145を設け、トリマーモーター146は本体ケース1側に設けた。トリマーケース177は、上端寄りを格納空間181に設けられた揺動軸185で揺動変位可能に支持されており、同ケース177が格納空間181に格納される格納姿勢と、本体ケース1から突出する使用姿勢とに揺動変位できる。格納姿勢におけるトリマーユニット143は、固定刃144および可動刃145を含むトリマーケース177の過半部が格納空間181に収容されている。トリマーケース177の姿勢は、同ケース177の下側に設けた上下往復スライド可能なスライドノブ186で変更することができる。スライドノブ186は、トリマーモーター146への駆動電流をオンオフ操作するトリマースイッチ180を兼ねており、格納姿勢からスライドノブ186を上側にスライド操作して使用姿勢に姿勢変更すると、トリマーモーター146が駆動される。使用姿勢のとき、可動刃145に設けた受動ピース187がトリマーモーター146の偏心ピン147と係合する。これにより可動刃145は往復駆動される。
上記の実施例12から15のように、トリマーユニット143を使用姿勢と格納姿勢とに姿勢変更可能に構成すると、格納姿勢においては両刃144・145が格納空間181に格納されるので、誤って両刃144・145で肌面が傷つけられるのを解消して、安全性に優れた美容器具とすることができる。また、使用姿勢においては、両刃144・145が本体ケース1から離間するので、刃先を肌面にあてがう際、本体ケース1が邪魔になることなく的確にトリマーユニット143でむだ毛トリミングを行える。
(実施例16) 図21は光照射型の美容器具の実施例を示している。本実施例においても、トリマーユニット143の構成が先の実施例14と異なる。固定刃144、可動刃145、トリマーモーター146などはトリマーケース177に設けられており、トリマーユニット143の全体が本体ケース1の外部に露出している。トリマーケース177は本体ケース1で上下方向に往復スライド可能に案内支持されている。トリマーユニット143は、図21に実線で示す待機姿勢と、両刃144・145の刃先が広域照射面(照射面)101と隣接する併使用姿勢(使用姿勢)と、両刃144・145の刃先が本体ケース1の上側(外側)に突出する単独使用姿勢(使用姿勢)との間で姿勢変更可能に構成されている。
図21において、トリマーユニット143の併使用姿勢を下側の想像線で示し、単独使用姿勢を上側の想像線で示している。トリマーケース177は、トリマーモーター146への駆動電流をオンオフ操作するトリマースイッチ180を兼ねており、トリマーユニット143を併使用姿勢または単独使用姿勢に姿勢変更すると、トリマーモーター146が駆動される。トリマーユニット143が併使用姿勢においては、トリマーユニット143でむだ毛トリミングを行いながら、光照射によるむだ毛処理が行え、トリマーユニット143が単独使用姿勢においては、トリマーユニット143によるむだ毛トリミングが行える。本実施例の固定刃144および可動刃145は櫛刃からなる。制御基板4は、トリマーユニット143が待機姿勢または併使用姿勢にあるときには発光源11を点灯可能に制御し、単独使用姿勢にあるときには発光源11を点灯不可に制御している。
(実施例17) 図22は光照射型の美容器具の実施例を示している。本実施例においても、トリマーユニット143の構成が先の実施例14を異なる。固定刃144、可動刃145、トリマーモーター146などはトリマーケース177に設けられており、トリマーケース177の下端が本体ケース1に設けた揺動軸185で上下揺動変位可能に支持されている。トリマーユニット143は、同ユニット143が揺動上限に位置する併使用姿勢(使用姿勢)と、揺動下限に位置する単独使用姿勢(使用姿勢)との間で姿勢変更可能に構成されている。単独使用姿勢においては、図22に想像線で示すように、両刃144・145の刃先が本体ケース1の下側(外側)に突出している。本実施例の固定刃144および可動刃145はスリット刃からなる。
本実施例の美容器具は、電源スイッチ5がオン操作されて光照射モードに切り替えられると、制御基板4は、いずれの姿勢においてもトリマーモーター146に駆動電流を供給するように制御している。また、制御基板4は、併使用姿勢および単独使用姿勢のいずれであっても発光源11を点灯可能に制御している。なお、発光源11が、照射スイッチ160によって点灯するように構成されている場合には、単独使用姿勢においては発光源11を発光不可に制御することが好ましい。これは、単独使用姿勢でトリマーユニット143を使用している際に、誤って照射スイッチ160がオン操作されることによる発光源11の点灯を防止するためである。
上記の実施例12から17のように、トリマーユニット143を使用姿勢に姿勢変更した状態において、トリマーユニット143が備えるトリマーモーター146に駆動電流を供給し、もしくは、トリマーユニット143が使用姿勢に姿勢変更され、かつ駆動スイッチ180を手動でオン操作したとき、トリマーモーター146に駆動電流を供給するようにした。こうしたトリマーユニット143によれば、前者の場合には、トリマーユニット143を使用姿勢に姿勢変更するだけでトリマーモーター146が駆動され、また、格納姿勢に姿勢変更するだけでトリマーモーター146が停止されるので、ユーザーによる駆動スイッチ180のオンオフ操作を排除できる。後者の場合には、駆動スイッチ180のオンオフ操作で、トリマーユニット143を駆動または停止できるので、むだ毛トリミングと光照射によるむだ毛処理とを交互に行うような美容器具の使用形態の場合に、トリマーモーター146で電力が無駄に消費されるのを回避できる。また、トリマーユニット143を使用姿勢に姿勢変更しない限り、トリマーユニット143が駆動されることがないので、誤って両刃144・145で肌面が傷つけられるのを解消して、より安全性に優れた美容器具とすることができる。
また、上記の実施例16から17のように、トリマーユニット143が本体ケース1で併使用姿勢と、単独使用姿勢との間で姿勢変更可能に支持すると、トリマーユニット143が併使用姿勢の状態においては、美容器具の姿勢を変更することなくむだ毛トリミングと光照射によるむだ毛処理を行うことができるので、ユーザーの使い勝手を向上できる。また、単独使用姿勢のトリマーユニット143は、本体ケース1が邪魔になることなくむだ毛トリミングを行うことができる。
上記実施例14から17の美容器具においては、発光源11を点灯するための照射スイッチ160を設けてもよい。この場合には、人体センサ131が肌面を検知している状態で照射スイッチ160がオン操作されたときに、発光源11を点灯させるようにするとよい。これにより、誤って発光源11が点灯されるのを防止することができる。なお、人体センサ131は省略することも可能である。
以上のように、上記の各実施例に係る美容器具においては、投光部15に放射面積が大小に異なる2以上の照射面101・102・103を設け、前記照射面101・102・103のうち、選択された照射面101・102・103から発光源11で発光した光を放射してむだ毛処理を施すことができるようにした。こうした美容器具によれば、従来の美容器具のようにアタッチメントを着脱することなく、処理部位に対応した放射面積の照射面101・102・103を選択し、これを肌面に密着させて的確にむだ毛処理を施すことができる。従って、光の放射面積を変更するための操作の煩わしさを解消でき、むだ毛処理の所要時間を短縮できる。また、分離したアタッチメントを紛失することもない。異なる放射面積の照射面101・102・103を簡便に切り替えられるので、照射面101・102・103の切り替えの煩わしさを解消して、処理部位に対して適正ではない放射面積の照射面101・102・103でむだ毛処理が施されるのを抑制できるので、光漏れが生じるリスクを低減できる。
また、投光部15を構成する照射面101・102・103のうち、少なくともいずれかひとつの照射面102における光の放射面積を、他の照射面101・103における光の放射面積より小さく設定したので、放射面積の小さい照射面102を使用してピンポイントでむだ毛処理を行うことができる。例えば目や口唇まわりの顔肌においては、目および口唇を避けてむだ毛処理を行う必要があるが、放射面積の小さい照射面102を使用することで容易に目および口唇を避けてむだ毛処理を行うことができる。また、頬や額などの広範な処理部位に対しては、他の照射面101・103を使用することで、少ない照射回数でむだ毛処理を完了させることができるので、むだ毛処理の所要時間をより短縮できる。
上記の実施例では、送風ユニット106は軸流式を採用したが、これに限らず遠心式ファンと送風モーターを備える遠心式の送風ユニットであってもよく、遠心式ファンの場合には、二方向吐出型の遠心式ファンを使用することが好ましい。光源ホルダー115・115は制御基板4の前後面にそれぞれ突設したが、両光源ホルダー115・115を制御基板4の一方の面に突設し、一組の光源ホルダー115を制御基板4の左右側面を回り込むように、あるいは制御基板4に設けた貫通孔を貫通させるようにして他方の面側に突設してもよい。変向構造121は、第1送風ファン107近傍に導入口が配置され、各発光源11・11の一側端の近傍に導出口が配置された、屈曲筒状の導風ダクトで構成してもよい。各照射面101・102・103に静電容量式の近接センサを配置し、この近接センサを人体センサ131として用いることができる。また、各照射面101・102・103に突出方向に付勢され出退可能な検知片を設けて、検知片で本体ケース1の内部に配置したマイクロスイッチを操作するようにしてもよい。
上記の各実施例に係る光照射型の美容器具は、以下の形態で実施することができる。
本体ケース1に設けられた投光ヘッド7の内部に1以上の発光源11が配置されており、投光ヘッド7の外面に設けられた投光部15を肌面に密着させた状態で発光源11を点灯させて、投光部15から放射された光で肌面にむだ毛処理が施される光照射型の美容器具であって、投光部15は、放射面積が大小に異なる2以上の照射面101・102・103を備えており、発光源11で発光した光が、前記照射面101・102・103のうち、選択された照射面101・102・103から放射されてむだ毛処理が施されることを特徴とする光照射型の美容器具。
上記の本発明に係る美容器具においては、投光部15に放射面積が大小に異なる2以上の照射面101・102・103を設け、発光源11で発光した光を、前記照射面101・102・103のうち、選択された照射面101・102・103から放射してむだ毛処理を施すことができるようにした。こうした美容器具によれば、従来の美容器具のようにアタッチメントを着脱することなく、処理部位に対応した放射面積の照射面101・102・103を選択し、これを肌面に密着させて的確にむだ毛処理を施すことができる。従って、光の放射面積を変更するための操作の煩わしさを解消でき、むだ毛処理の所要時間を短縮できる。また、分離したアタッチメントを紛失することもない。
投光部15を構成する照射面101・102・103のうち、少なくともいずれかひとつの照射面102における光の放射面積が、他の照射面101・103における光の放射面積より小さく設定されている光照射型の美容器具。
投光部15を構成する照射面101・102・103のうち、少なくともいずれかひとつの照射面102における光の放射面積を、他の照射面101・103における光の放射面積より小さく設定すると、放射面積の小さい照射面102を使用してピンポイントでむだ毛処理を行うことができる。例えば口唇まわりの顔肌においては、口唇を避けてむだ毛処理を行う必要があるが、放射面積の小さい照射面102を使用することで容易に口唇を避けてむだ毛処理を行うことができる。また、頬や額などの広範な処理部位に対しては、他の照射面101・103を使用することで、少ない照射回数でむだ毛処理を完了させることができるので、むだ毛処理の所要時間をより短縮できる。
投光ヘッド7の周面に、各照射面101・102・103が配置されており、各照射面101・102・103から放射される光の照射方向が、それぞれ異なる方向に設定されている光照射型の美容器具。
投光ヘッド7の周面に各照射面101・102・103を配置し、各照射面101・102・103から放射される光の照射方向をそれぞれ異なる方向に設定すると、投光ヘッド7を回転させることで照射面101・102・103が切り替えられるので、照射面101・102・103の選択動作を明確にして美容器具の使用感を向上できる。また、簡単な構造で各照射面101・102・103のみを的確に肌面に密着させることができるので、光漏れが生じることなくむだ毛処理を行える。
投光ヘッド7の周面に、少なくとも2個の照射面101・102が設けられており、前記照射面101・102が隣接配置されて、各照射面101・102から放射される光の照射方向が同一に設定されている光照射型の美容器具。
投光ヘッド7の周面に設けた少なくとも2個の照射面101・102を隣接配置して、各照射面101・102から放射される光の照射方向を同一に設定した。こうした美容器具によれば、投光ヘッド7の姿勢を大きく変化させることなく、両照射面101・102、あるいはそれぞれの照射面101・102を的確に肌面に密着させることができるので、美容器具の使い勝手を向上できる。
少なくとも2個の照射面101・102の内部に、それぞれ発光源11・11が配置されており、各発光源11・11が全点灯される状態と、部分点灯される状態とに切り替えて、むだ毛処理を施すことができる光照射型の美容器具。
少なくとも2個の照射面101・102の内部にそれぞれ発光源11・11を配置し、各発光源11・11が全点灯される状態と、部分点灯される状態とに切り替えて、むだ毛処理を施すことができるようにした。こうした美容器具によれば、各発光源11・11を全点灯することで、両照射面101・102を合わせた放射面積に光を放射できる。また、各発光源11・11を部分点灯することで、各照射面101・102の放射面積にそれぞれ光を放射できる。従って、簡単な構成で美容器具を広い放射面積に光を放射する形態と、狭い放射面積に光を放射する形態とに変更することができ、美容器具の使い勝手をより向上できる。
投光ヘッド7で往復スライド可能に案内支持されるスライド投光体163を備えており、スライド投光体163に、いずれかひとつの照射面101・102が設けられ、投光ヘッド7に、残る照射面101・102が設けられており、スライド投光体163は、いずれかひとつの照射面101・102が残る照射面101・102と面一になる収納位置と、いずれかひとつの照射面101・102が残る照射面101・102より外側方へ突出する使用位置との間で変位可能であり、スライド投光体163が収納位置にある状態では両発光源11・11が点灯され、スライド投光体163が使用位置にある状態では、スライド投光体163に設けられた照射面101・102に対応する発光源11のみが点灯される光照射型の美容器具。
投光ヘッド7で収納位置と使用位置との間で往復スライド可能に案内支持されるスライド投光体163に、いずれかひとつの照射面101・102を設け、投光ヘッド7に、残る照射面101・102を設けた。また、スライド投光体163が収納位置にある状態では両発光源11・11を点灯し、スライド投光体163が外側方へ突出する使用位置にある状態では、スライド投光体163に設けた照射面101・102に対応する発光源11のみを点灯するようにした。こうした美容器具によれば、スライド投光体163をスライド操作することで自動的に発光源11・11の点灯状態が切り替えられるので、ユーザーの利便性を向上できる。また、スライド投光体163の使用位置においては、スライド投光体163に設けた照射面101・102は、投光ヘッド7に設けた照射面101・102より外側方へ突出しているので、投光ヘッド7が邪魔になることなく、処理部位にスライド投光体163に設けた照射面101・102だけを的確に密着させることができる。
投光ヘッド7に、本体ケース1の中心軸線に対して傾斜する傾斜面157が形成され、該傾斜面157に、照射面101・102が隣接配置されており、照射面101・102の近傍には、それぞれ肌面が接触したことを検知する人体センサ131が配置されており、人体センサ131の検知結果に基づき、各発光源11・11が全点灯され、または、各照射面101・102に対応する発光源11のみが点灯される光照射型の美容器具。
本体ケース1の中心軸線に対して傾斜する投光ヘッド7の傾斜面157に、照射面101・102を隣接配置した。このように、傾斜面157に照射面101・102を隣接配置した美容器具によれば、本体ケース1および同ケース1を持つ手が邪魔になって、処理部位が目視し難くなるのを抑制できるので、肌面の処理部位に各照射面101・102を的確に密着させることができる。また、いずれの照射面101・102を肌面に密着させる場合でも、本体ケース1の姿勢が同じであるので、本体ケース1の姿勢を大きく変更する必要がない分、ユーザーによる美容器具の操作を簡便化できる。加えて、照射面101・102の近傍に、それぞれ肌面が接触したことを検知する人体センサ131を配置して、人体センサ131の検知結果に基づき、各発光源11・11を全点灯し、または、各照射面101・102に対応する発光源11のみを点灯させるようにした。こうした美容器具によれば、肌面に密着していない照射面101・102の発光源11・11は点灯されることがなく、光によってユーザーが眩しさを感じ不快な思いをすることを回避できる。また、使用する照射面101・102を肌面に密着させるだけで、選択した照射面101・102の発光源11・11が点灯されるので、ユーザーによる美容器具の操作をより簡
便化できる。
投光ヘッド7の周面に配置された広域照射面101の内部に発光源11が配置されており、本体ケース1で変位可能に支持されて、広域照射面101の外面の一部を遮蔽ないし開放する遮蔽体167が設けられており、遮蔽体167が広域照射面101の外面を遮蔽した状態において、遮蔽体167で遮蔽されていない広域照射面101が、広域照射面101よりも光の放射面積が小さな狭域照射面102として機能している光照射型の美容器具。
投光ヘッド7の周面に配置された広域照射面101の内部に発光源11を配置した。また、本体ケース1で変位可能に支持されて、広域照射面101の外面の一部を遮蔽ないし開放する遮蔽体167を設けて、遮蔽体167が広域照射面101の外面を遮蔽した状態において、遮蔽体167で遮蔽されていない広域照射面101を、広域照射面101よりも光の放射面積が小さな狭域照射面102として機能させるようにした。こうした美容器具によれば、1個の発光源11で大きな放射面積と小さな放射面積に光を照射することができるので、2以上の発光源11・11を設ける場合に比べて、美容器具の構造を簡素化できる。また、遮蔽体167を変位させるだけの簡単な操作で、広域照射面101と狭域照射面102とを切り替えることができ、ユーザーの利便性を向上できる。
投光ヘッド7の周面に広域照射面101が配置され、広域照射面101が配置された周面の反対側の周面に、広域照射面101よりも光の放射面積が小さな狭域照射面102が配置されており、広域照射面101と狭域照射面102の内部に、それぞれ発光源11・11が配置され、各発光源11・11の間に、発光源11に駆動電流を供給する制御基板4が配置されており、各発光源11・11が、制御基板4から各発光源11・11へ向かって突設した光源ホルダー115で固定支持されている光照射型の美容器具。
広域照射面101および狭域照射面102の内部の発光源11・11の間に配置した制御基板4に突設した光源ホルダー115で固定支持した。これによれば、発光源11に駆動電力を供給する制御基板4を利用して、同基板4に突設した光源ホルダー115で発光源11を固定支持できるので、投光ヘッド7や照射ケース10などに発光源11の支持構造を設ける場合に比べて、美容器具の構造を簡素化できる。
光源ホルダー115が、導電性素材で形成されて発光源11と制御基板4とを電気的に導通する導通体を兼ねている光照射型の美容器具。
光源ホルダー115が発光源11と制御基板4とを導通する導通体を兼ねていると、別途リード線などの導通体を設ける必要がない分、美容器具の構造をより簡素化できる。さらに、発光源11を光源ホルダー115で固定支持するだけで、制御基板4と発光源11との間の電気的導通を図ることができ、美容器具の組付けの手間を省略できる。
本体ケース1の内部に、発光源11・11を冷却する送風ユニット106が配置されており、送風ユニット106が送風ファン107およびファンモーター109を備えており、送風ファン107およびファンモーター109は、制御基板4に形成された表裏貫通状の装着開口4bに装着されて、送風ファン107で送給される冷却風が、制御基板4の表裏面に沿って各発光源11・11に送給される光照射型の美容器具。
送風ユニット106を構成する送風ファン107およびファンモーター109を、制御基板4に形成した表裏貫通状の装着開口4bに装着して、送風ファン107で送給される冷却風を、制御基板4の表裏面に沿って各発光源11・11に送給するようにした。これによれば、制御基板4を各発光源11・11に冷却風を案内する導風板として利用できるので、各発光源11・11に的確に冷却風を案内できる。また、別途導風板を設ける必要がないので美容器具の構造をさらに簡素化できる。さらに、送風ファン107、ファンモーター109などを本体ケース1の中央付近に配置することができるので、本体ケース1の中央から大きく偏寄した位置にこれら部品107・109を配置する場合に比べて、本体ケース1内に大きなデッドスペースが形成されるのを回避して、コンパクトな構造の本体ケース1とすることができる。
本体ケース1の内部に、発光源11・11に駆動電流を供給するコンデンサー14が配置されており、制御基板4が本体ケース1の内部に、投光ヘッド7を含む本体ケース1の内部空間を2分する状態で配置されており、コンデンサー14が、制御基板4に形成された表裏貫通状の装着開口4aに装着されて、制御基板4の表裏に露出されている光照射型の美容器具。
本体ケース1の内部に、発光源11・11に駆動電流を供給するコンデンサー14を配置した。また、制御基板4が本体ケース1の内部に、投光ヘッド7を含む本体ケース1の内部空間を2分する状態で配置した。そして、コンデンサー14を、制御基板4に形成した表裏貫通状の装着開口4aに装着して、制御基板4の表裏に露出させるようにした。これによれば、コンデンサー14を本体ケース1内部の中央付近にバランスよく配置することができる。また、制御基板4およびコンデンサー14が本体ケース1の中央に集約して配置されるので、本体ケース1をコンパクトに構成することができる。
発光源11が直線管状に形成されて、該発光源11の中心軸線が送風ユニット106の送風方向と直交する向きに配置されており、送風ユニット106と発光源11・11との間に、送風ユニット106から送給された冷却風を各発光源11・11の一側端へ向かって変向案内する変向構造121が設けられており、各発光源11・11の一側端に達した冷却風を、各発光源11・11の他側端へ向かって流動させて、各発光源11・11を冷却している光照射型の美容器具。
発光源11を直線管状に形成して、該発光源11の中心軸線を送風ユニット106の送風方向と直交する向きに配置した。また、送風ユニット106と発光源11・11との間に変向構造121を設けて、各発光源11・11の一側端に達した冷却風を、各発光源11・11の他側端へ向かって流動させて、各発光源11・11を冷却するようにした。このように冷却風を発光源11の一側端から他側端へ向かって流動させると、発光源11と冷却風との接触機会を多くして発光源11の全体を効率よく冷却できる。
広域照射面101および/または狭域照射面102の近傍に、肌面に向かって風を吹き出す送風口128が設けられており、送風ユニット106で送給され各発光源11・11に至る前の冷却風の一部が、送風口128から吹き出される光照射型の美容器具。
広域照射面101および/または狭域照射面102の近傍の送風口128から、送風ユニット106で送給され各発光源11・11に至る前の冷却風の一部を吹き出すと、光の照射によって温められた肌面を冷却して、むだ毛処理時の熱感を低減することができ、快適にむだ毛処理を行うことができる。また、別途肌面冷却専用の送風構造を設ける必要がない分、美容器具のコストアップを抑制できる。
照射面101・102・103には、それぞれ肌面が接触したことを検知する人体センサ131が配置されており、人体センサ131の検知結果に基づき、肌面が検知された照射面101・102・103から自動的に発光源11で発光した光が放射されるように構成されており、人体センサ131による肌面の検知後から発光源11が点灯されるまでの間に、本体ケース1に設けた報知体140を駆動する光照射型の美容器具。
照射面101・102・103にそれぞれ配置した人体センサ131の検知結果に基づき、肌面が検知された照射面101・102・103から自動的に発光源11で発光した光が放射されるように構成した。こうした美容器具によれば、ユーザーはいずれかの照射面101・102・103を肌面に密着させるだけで、密着させた照射面101・102・103から自動的に光が放射されるので、美容器具の使い勝手を向上できる。加えて、人体センサ131による肌面の検知後から発光源11が点灯されるまでの間に、本体ケース1に設けた報知体140を駆動すると、ユーザーは発光に備えて心の準備をし、あるいは発光領域から目をそらすなどの予防措置をとることができる。従って、ユーザーが突然の発光で驚かされたり、光によって眩しさを感じて不快な思いをするのを防止できる。
グリップを兼ねる本体ケース1に、固定刃144と可動刃145を含むトリマーユニット143が設けられている光照射型の美容器具。
グリップを兼ねる本体ケース1に、固定刃144と可動刃145を含むトリマーユニット143を設けると、1個の美容器具で投光部15から照射される光によるむだ毛処理に加えて、トリマーユニット143でのむだ毛トリミングを行うことができる。従って、別途むだ毛トリミングを行うための器具を容易する必要がなく、また、器具を持ち替える手間もないので、むだ毛トリミングと光照射の一連のむだ毛処理を効率的に行うことができる。
本体ケース1の一側に投光ヘッド7が配置され、他側にグリップ部8が配置されており、グリップ部8の端部にトリマーユニット143が配置されている光照射型の美容器具。
本体ケース1の一側に投光ヘッド7を配置し、他側にグリップ部8を配置して、グリップ部8の端部にトリマーユニット143を配置すると、光照射によるむだ毛処理とむだ毛トリミングとの美容器具の姿勢を明確に切り替えて、一方の処理動作に他方の投光ヘッド7またはトリマーユニット143が邪魔になることがなく、的確にそれぞれの処理動作を行うことができる。
トリマーユニット143は、固定刃144および可動刃145が本体ケース1から突出する使用姿勢と、固定刃144および可動刃145が本体ケース1に設けた格納空間181に格納される格納姿勢とに姿勢変更可能に構成されている光照射型の美容器具。
トリマーユニット143は、固定刃144および可動刃145が本体ケース1から突出する使用姿勢と、固定刃144および可動刃145が本体ケース1に設けた格納空間181に格納される格納姿勢とに姿勢変更可能に構成した。こうしたトリマーユニット143によれば、格納姿勢においては両刃144・145が格納空間181に格納されるので、誤って両刃144・145で肌面が傷つけられるのを解消して、安全性に優れた美容器具とすることができる。また、使用姿勢においては、両刃144・145が本体ケース1から突出するので、刃先を肌面にあてがう際、本体ケース1が邪魔になることなく的確にトリマーユニット143でむだ毛トリミングを行える。
トリマーユニット143は、可動刃145を駆動するトリマーモーター146を備えており、トリマーユニット143が使用姿勢に姿勢変更された状態において、トリマーモーター146に駆動電流が供給され、もしくは、トリマーユニット143が使用姿勢に姿勢変更され、かつ駆動スイッチ180を手動でオン操作したとき、トリマーモーター146に駆動電流が供給される光照射型の美容器具。
トリマーユニット143を使用姿勢に姿勢変更した状態において、トリマーユニット143が備えるトリマーモーター146に駆動電流を供給し、もしくは、トリマーユニット143が使用姿勢に姿勢変更され、かつ駆動スイッチ180を手動でオン操作したとき、トリマーモーター146に駆動電流を供給するようにした。こうしたトリマーユニット143によれば、前者の場合には、トリマーユニット143を使用姿勢に姿勢変更するだけでトリマーモーター146が駆動され、また、格納姿勢に姿勢変更するだけでトリマーモーター146が停止されるので、ユーザーによる駆動スイッチ180のオンオフ操作を排除できる。後者の場合には、駆動スイッチ180のオンオフ操作で、トリマーユニット143を駆動または停止できるので、むだ毛トリミングと光照射によるむだ毛処理とを交互に行うような使用形態の場合に、トリマーモーター146で電力が無駄に消費されるのを回避できる。また、トリマーユニット143を使用姿勢に姿勢変更しない限り、トリマーユニット143が駆動されることがないので、誤って両刃144・145で肌面が傷つけられるのを解消して、より安全性に優れた美容器具とすることができる。
トリマーユニット143が本体ケース1で併使用姿勢と、単独使用姿勢との間で姿勢変更可能に支持されており、併使用姿勢におけるトリマーユニット143は、固定刃144および可動刃145の刃先が投光部15の照射面101・102・103のいずれかひとつと隣接していて、照射面101・102・103のいずれかひとつによるむだ毛処理と、トリマーユニット143によるむだ毛トリミングを同時に行うことができ、単独使用姿勢におけるトリマーユニット143は単独でむだ毛トリミングを行うことができる光照射型の美容器具。
トリマーユニット143が本体ケース1で併使用姿勢と、単独使用姿勢との間で姿勢変更可能に支持した。併使用姿勢におけるトリマーユニット143は、照射面101・102・103のいずれかひとつによるむだ毛処理と、照射面101・102・103のいずれかひとつによるむだ毛処理と、トリマーユニット143によるむだ毛トリミングを同時に行うことができるようにした。また、単独使用姿勢におけるトリマーユニット143は、単独でむだ毛処理を行えるようにした。こうした美容器具によれば、トリマーユニット143が併使用姿勢の状態においては、美容器具の姿勢を変更することなくむだ毛トリミングと光照射によるむだ毛処理を行うことができるので、ユーザーの使い勝手を向上できる。また、単独使用姿勢のトリマーユニット143は、本体ケース1が邪魔になることなくむだ毛トリミングを行うことができる。