以下、一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、遊技場用システムの全体構成を概略的に示している。遊技場内には複数の遊技機島が設けられており、各遊技機島には多数の遊技機1(例えばスロットマシン)と、遊技機1毎に対応する多数の遊技装置2が設置されている。2台の遊技機1及び2台の遊技装置2は、1台の中継装置3と対応付けて接続されている。中継装置3はLAN4を介して管理装置5と接続されている。
遊技場内にはPOS6,7(交換操作受付手段、交換手段、記録媒体返却手段、状態切替手段、報知抑制手段、第2景品個数表示手段、エラー報知手段、余り価値特定手段、提示手段)も設置されており、POS6,7もLAN4を介して管理装置5と接続されている。POS6,7には景品を払出す景品払出機(以下、払出機と称する)8,9が接続されている。POS6,7は、ディップスイッチの設定の切替えにより、遊技者自身が交換操作を行うセルフPOS(従業員を介さない交換処理を可能とする第1交換状態)と、従業員が交換操作を行う有人POS(従業員を介した交換処理を可能とする第2交換状態)のうち何れかに設定される。POS6,7の周辺構成については後述する。
遊技場内では一般カード(第1記録媒体)及び会員カード(第2記録媒体)が利用される。一般カードは、カードを特定可能な一般カードIDが記録されていると共に、遊技者が遊技により獲得した複数種別の持玉数(獲得価値)及び遊技者が遊技装置2にて投入した残高(貨幣価値)のうち未使用の残高(残貨幣価値)が記録される(対応付けられる)。一般カードに記録される持玉数は当日のみ有効であり、残高は翌日以降も利用可能である。会員カードは、カードを特定可能な会員カードIDが記録されていると共に、遊技者が遊技装置2にて投入した残高(貨幣価値)のうち未使用の残高(残貨幣価値)が記録される(対応付けられる)。会員カードに対応する持玉数や貯玉数は、管理装置5にて会員ID毎の会員口座に記録されて管理される。会員カードに記録されている残高及び会員カードに対応する持玉数や貯玉数は翌日以降も利用可能である。
管理装置5は、遊技場内の例えば事務所等に設置されており、CPU、ROM、RAM、I/Oを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部、記憶部、送受信部、モニタ10やプリンタ等の出力部、キーボード11やマウス12等の操作部を有する。管理装置5は、遊技場内における遊技機側(遊技機1、遊技装置2、中継装置3等)の各装置から送信された遊技信号を受信して各種の遊技データを管理する。遊技場内には、所謂パチンコ機も含めて例えば数100台の遊技機1が設置されており、全ての遊技機1が管理装置5の管理対象となっている。
遊技場内には残高精算機(図示せず)も設置されており、残高精算機もLAN4を介して管理装置5と接続されている。残高精算機は、一般カードや会員カードがカード挿入口に挿入されると、その一般カードや会員カードを受付け、その一般カードや会員カードに記録されている残高に相当する貨幣を返却口から返却する。
遊技機1について説明する。遊技機1は、その正面に表示窓13が設けられており、遊技者は表示窓13を通じて内部に設けられたリール14の図柄を視認可能となっている。各図柄は、図2に示すように、左リール、中リール、右リールの円周面に描かれており、各リールが停止した状態では、表示窓13の上段、中段、下段に対応して表示される。即ち、表示窓13には、各リールの各々について3図柄ずつ合計9図柄分の図柄表示領域が形成されている。
遊技機1には、図3に示すように、ボーナス役、小役、リプレイ役の3種類の役が設定されている。ボーナス役としてはBB(ビッグボーナス)役及びRB(レギュラーボーナス)役の2種類、小役としては15枚役、1枚役A、1枚役B及び2枚役の4種類が設定されている。遊技機1では、1回のゲームにおけるメダルの使用数(投入数であるBET数)は、通常状態では3枚(3BET)に設定されており、ボーナス状態では2枚(2BET)に設定されている。
表示窓13には、図4に示すように、中段に対応した横方向の1本(同図の「1」で示す実線)、上段、中段、下段に対応した斜め方向の2本(同図の「2」、「3」で示す実線)、上段と下段に対応した横方向の2本(同図の「4」と「5」で示す実線)の合計5本の入賞ラインが設定されており、入賞図柄が何れかの入賞ライン上に揃ったときに対応する入賞が発生する。
表示窓13の下方には、クレジットメダルの投入を行うMAXBETボタン15、クレジットメダルの精算を行うクレジット精算ボタン16、メダルを投入するメダル投入口17が設けられており、これらの下方にはスタートレバー18、3つのストップボタン19が設けられている。クレジット数が1以上の状態でクレジット精算ボタン16が操作されると、そのクレジット数分のメダルが払出される。遊技機1には、最下部に受皿20が設けられ、最上部にランプ部21が設けられている。尚、遊技機1では、例えば「1」~「6」の6段階で役の内部当選確率を設定するための設定値が設けられており、その何れかの設定値を有効化する。設定値は、その値が高いほど遊技者にとって有利な設定であり、その値が低いほど遊技者にとって不利な設定である。設定値により遊技機1の出率等が調整される。
遊技機1は以下のように動作する。
(1)メダルが投入された状態でのスタートレバー18の操作によりゲームが開始されると、例えば0~65535の間で発生する乱数のうち1つを抽出し、その抽出した乱数と図示しない当選乱数テーブルと照合し、内部当選役を決定する。具体的には、例えば設定値1であれば、図5に示すように、通常状態では、単独BB役に11個の抽選用乱数が割振られており、その理論上の内部当選確率は、11/65536である。同様に、単独RB役に11個、1枚役Aに1301個、15枚役+1枚役Bに5384個、単独2枚役に128個、BB役+2枚役に5個、RB役+2枚役に5個、リプレイ役は8978個の抽選用乱数が割振られている。又、BB又はRB状態では、単独15枚役に65535個の抽選用乱数が割振られており、単独15枚役が内部当選役となる確率が高くなるように設定されている。
(2)内部当選役を決定すると共にリール14を始動させた後、遊技者による各ストップボタン19の操作と内部当選役に応じて、所謂引込制御(すべり制御)を含む停止制御を実行する。引込制御は、各ストップボタン19の操作を検出した時点から予め規定された引込範囲(最大で4図柄まで)にある図柄を前記入賞ライン上に引込んで停止させることが可能な制御である。そして、役に対応した図柄が入賞ライン上に停止することで入賞が発生する。
(3)通常状態において小役(15枚役、1枚役A、1枚役B、2枚役)が入賞した場合に、対応する数のメダルの払出しが行われる。又、リプレイ役が入賞した場合、新たにメダルを投入することなく再度ゲームを実行可能となる。ボーナス状態では、上記したようにBET数が2BETに削減されると共に、単独15枚役が内部当選役となる確率が高められ、多量のメダルの獲得が可能となる。ボーナス状態のうちBB状態は例えば315枚を越えるメダルの払出しにより終了し、RB状態は例えば105枚を越えるメダルの払出しにより終了し、ボーナス状態の終了により通常状態に移行する。
(4)所謂AT状態(AT)を発生可能であり、ATでは15枚役+1枚役B(以下、AT役)の内部当選時にストップボタン19の操作順をナビする。ナビ通り操作すれば15枚役が入賞する一方、ナビ通り操作しないと1枚役Bの引込制御を行い、1枚役Bが引込範囲内にあれば1枚役が入賞する一方、引込範囲内になければ非入賞となる。ATの発生条件等を上記した設定値により異なるようにしても勿論良いが、本実施形態では設定値による差をBB役等の内部当選率を異なる値とすることで調整している。
遊技機1からは遊技者による遊技の進行に従い、以下に示す遊技信号が送信される。
アウト信号=遊技機1から送信される信号である。開始操作に応じベット状態のメダルを消費したとしてベット状態のメダル数(3枚)分がパルス出力されるので、アウト信号数×1がアウト(消費価値、使用媒体数、遊技に応じて消費した遊技価値の大きさを示す遊技情報)となる。尚、リプレイ時にも対応分が送信される。
セーフ信号=遊技機1から送信される信号である。メダルが1枚付与(払出)される毎に1パルス出力されるので、セーフ信号数×1がセーフ(入賞付与価値、払出媒体数、遊技に応じて遊技者に付与された遊技価値の大きさを示す遊技情報)となる。尚、リプレイ役入賞時にも、そのゲームに使用されたメダル分が送信される。
BB又はRB信号=遊技機1から送信される信号である。対応するボーナス状態(BB、RB)中にレベル出力されるので、信号受信期間をボーナス状態として特定する。
AT信号=遊技機1から送信される信号である。AT中にレベル出力されるので、信号受信期間をAT状態として特定する。
上記した構成は所謂AT機の一般的な構成の例示であり、どのようなスペックの遊技機であっても良いし、図示しない玉を遊技価値とするパチンコ遊技機等も対象となる。
遊技装置2について説明する。遊技装置2は、遊技者が貨幣を入金するための貨幣挿入口22、遊技者がカードを挿入するためのカード挿入口23、メダルを払出すための貸出釦24、カードを発行するための返却釦25、各種情報を表示するタッチパネル式の液晶表示部26、従業員が携帯するリモコン27から送信されたリモコン信号を受信する受信部28、メダルを遊技機1の受皿20に払出す払出ノズル29、投入口30等を有する。
遊技装置2は以下のように動作する。
(1)貨幣が貨幣投入口20に入金されると、貨幣を受付け(貨幣受付処理)、その残高を液晶表示部26に表示し、貸出釦24が押下(貸出操作、付与操作)されると、貸出1単位(例えば1000円分)の貸出メダル(対価付与価値)を払出ノズル29から払出し(対価付与処理)、その対価分を残高から引落とす。この場合、貨幣は複数回分の貸出処理の対応分(例えば1万円まで)を受付可能である。
(2)所謂各台計数機能を備えており、投入口30へのメダルの投入により遊技者が獲得したメダルを受付可能であり、投入口30に投入されたメダルを、自装置2に内蔵された計数部で計数し、その計数値を持玉(計数メダル数)として記憶部に記憶する。これにより、持玉を対価とした払戻処理(価値付与処理)も可能とし、払戻した場合には、その対価分(払戻したメダルと同数)を持玉より減算する。持玉や残高が残存する状態で返却釦25が押下(発行操作)されると、持玉や残高を特定可能なカードをカード挿入口23から発行する。尚、カードを受付けた場合は、その持玉や残高を引継ぐ。
(3)中継装置3を介したシリアル通信による売上信号により管理装置5にて貨幣受付処理や対価付与処理、残高や持玉、貸出玉数、払戻玉数、入金額、計数玉数や貸出玉数や貸出玉の対価となる売上額及びカードの受付や発行処理等の各種情報を特定可能とするが、これらをパルス信号(例えば入金1000円毎に1パルス、売上100円毎に1パルス等)にて特定可能としても良い。
POS6,7について図6から図8を参照して説明する。尚、POS6,7は周辺構成も含めて同一構成であるので、POS6を代表して説明する。POS6は、遊技者向け表示部31、従業員向け表示部32、操作部33、スキャナ(図示せず)等を有し、遊技者向け表示部31の表示面が遊技者側を向き、従業員向け表示部32の表示面が従業員側を向くように設置される。遊技者向け表示部31は、タッチパネル式の液晶表示部であり、遊技者によるタッチ操作を受付ける。従業員向け表示部32は、タッチパネル式の液晶表示部であり、従業員によるタッチ操作を受付ける。操作部33は、景品の入庫操作等を行うための入庫釦、特殊景品への交換操作を行うための交換釦、景品交換表示を終了させるための終了釦、景品の種類を選択するためのPLU釦、各操作を取消すためのキャンセル釦、各景品の数量を入力するためのテンキー等を有する。
POS6には、第1リーダライタ(以下、第1RWと称する)34(記録媒体受付手段、景品個数表示手段、個数変更手段、第1景品個数表示手段)と、第2リーダライタ(以下、第2RWと称する)35(記録媒体受付手段)とがデータ通信可能に接続されている。
第1RW34は、会員カードを受付可能なRWであり、遊技者又は従業員によるタッチ操作を受付けるタッチパネル式の液晶表示部からなる表示部36、会員カードが挿入されるカード挿入口37、遊技者が所有し、会員カードID等を特定可能な携帯端末や従業員承認用のオペレータカード等が翳されるICチップ通信部38等を有する。
第1RW34は、会員カードのカード挿入口37への挿入を検知すると、その会員カードに記録されている各種情報を読取り、その読取った各種情報を特定可能な挿入検知信号をPOS6に送信する。POS6は、挿入検知信号を第1RW34から受信することで、会員カードのカード挿入口37への挿入を特定し、挿入検知信号により特定される各種情報を解析する。又、第1RW34は、携帯端末やオペレータカード等が翳され、その携帯端末やオペレータカード等に内蔵されているICチップとICチップ通信部38とが非接触通信を行うと、携帯端末やオペレータカード等に記録されている各種情報を読取り、その読取った各種情報を特定可能な通信検知信号をPOS6に送信する。POS6は、通信検知信号を第1RW34から受信することで、携帯端末やオペレータカードとICチップ通信部38との非接触通信を特定し、通信検知信号により特定される各種情報を解析する。
第1RW34は、対応するPOS6がセルフPOSとして設定されている場合には、図6及び図7に示したように、カード挿入口37が遊技者側を向くように設置されるが、対応するPOS6が有人POSとして設定されている場合には、カード挿入口37が従業員側を向くように設置されていても良いが、遊技者側を向くように設置されていても良い。尚、会員カードの挿入時やトラブル発生時には、第1RW34の本体背面に設けられているLEDの色が変化し、第1RW34の状態を従業員に向けて報知する。
第2RW35は、一般カードを受付可能なRWであり、一般カードが挿入されるカード挿入口39等を有する。第2RW35は、一般カードのカード挿入口39への挿入を検知すると、その一般カードに記録されている各種情報を読取り、その読取った各種情報を特定可能な挿入検知信号をPOS6に送信する。POS6は、挿入検知信号を第2RW35から受信することで、一般カードのカード挿入口39への挿入を特定し、挿入検知信号により特定される各種情報を解析する。
第2RW35は、第1RW34と同様に、対応するPOS6がセルフPOSとして設定されている場合には、図6及び図7に示したように、カード挿入口39が遊技者側を向くように設置されるが、対応するPOS6が有人POSとして設定されている場合には、カード挿入口39が従業員側を向くように設置されていても良いが、遊技者側を向くように設置されていても良い。
セルフPOSとして設定されているPOS6、第1RW34、第2RW35が並んで設置されている態様では、遊技者は、自身で会員カードでの交換操作を行う場合には、会員カードを第1RW34のカード挿入口37に挿入し、自身で一般カードでの交換操作を行う場合には、一般カードを第2RW35のカード挿入口39に挿入する。そして、遊技者は、会員カード及び一般カードの何れを挿入した場合でも、POS6の遊技者向け表示部31に表示される画面や第1RW34の表示部36に表示される画面を見ながら交換操作を行う。
POS6、第1RW34、第2RW35の近くには、一般カード回収BOX(以下、回収BOXと称する)40が設置される(図6及び図7では図示せず)。回収BOX40は、遊技者が不要と判断した一般カードを投入することで、その一般カードを遊技場が回収するためのBOXである。POS及び周辺構成を上方から見た図8に示すように、回収BOX40を第2RW35の上に設置する態様を例示できるが、POS6、第1RW34、第2RW35の近くであれば何れの場所に設置されていても良い。
POS6は、有人POSとして設定された場合、以下のように動作する。
(1)遊技装置2から発行された一般カードや会員カード等を第1RW34や第2RW35により受付け、対応する持玉や貯玉を特定し、交換対象となる景品を対応付ける。景品を対応付けるためにはPLU釦や表示部31,32に表示される対応する釦を操作することで景品を選択するが、景品のバーコードや2次元コードをスキャナにより読取ることで景品を選択することも可能とする。又、スキャナは景品を選択するために用いても良いが、記録媒体がカードではなく、バーコード等が印刷されるレシートや、バーコード等が表示される携帯端末の場合に、そのバーコード等をスキャナにより読取ることで持玉や貯玉を特定しても良い。
(2)持玉を特定すると、その持玉にて交換可能な特殊景品を表示する。景品を選択する景品選択操作を受付ける毎に交換可能な持玉数が減少するので、その都度、交換可能な特殊景品の表示を更新する。景品を選択し終えた後に交換釦が操作されると、表示中の特殊景品を選択して表示を更新し、終了釦が操作されると、交換対象となる持玉と景品とを対応付けるが、この場合、交換対象となる特殊景品を示す交換情報を払出機に送信し、対応する特殊景品を払出機8から払出させる。
(3)終了釦が操作される前にキャンセル釦が操作されると、選択中の景品をキャンセルする。即ち、交換釦が操作されると、景品を仮特定し、終了釦が操作されると、その仮特定した景品を本特定として持玉と対応付ける。
(4)一般カードや会員カードにて特定可能な持玉や貯玉は合算して景品交換することも可能であり、合算する場合には合算対象となる一般カードや会員カードを交換釦の操作前に受付ければ良いが、交換釦の操作後であっても終了釦の操作前であればキャンセル釦が操作されて仮特定をキャンセルすることで受付可能となる。又、仮特定をキャンセルすることなく一般カードや会員カードを受付可能とし、その受付に応じて特殊景品又は全ての景品の仮特定をキャンセルするようにしても良い。
POS6について補足する。上記したようにPOS6はディップスイッチの設定の切替えによりセルフPOSと有人POSとを切替可能であるが、セルフPOSとして設定した場合でもオペレータカードを受付けること等により従業員による操作部33の操作は可能であるので、遊技場内の全てのPOS6をセルフPOSとして設定しても良く、遊技場内に必ずしも有人POSを設置しなくても良い。一方、一般景品への対応を可能とする観点では、少なくとも1台は有人POSであることが望ましい。このような事情から、遊技者が景品交換する際のニーズに応じて有人POSとセルフPOSとを設定すれば良い。尚、セルフPOSにて不正なカードを受付けた場合や操作が抑制された場合には従業員を呼出し、従業員がセルフPOSを操作することで、本来は有人POSで行うべき処理をセルフPOSにて行うことが可能である(遊技者による交換操作が受付不能の場合には、従業員による交換操作を受付可能とする)。
回収BOX40を設置しているが、これは第2RW35のカードのストック許容数が少ないので(例えば10枚)、交換処理により持玉数が「0」となった一般カードを排出し、その一般カードを遊技者が回収BOX40に投入することで回収することを想定している。尚、第2RW35における一般カードのストック許容量を多くし(例えば50枚)、交換処理により持玉数が「0」となった一般カードを排出せず、そのまま回収するといった自動回収する構成を採用しても良い。又、第1RW34と第2RW35とを一体化して会員カードと一般カードの何れであっても同一のカード挿入口から挿入可能として受付けるといった構成を採用しても良い。更に、POS6、第1RW34、第2RW35の全てを一体化した構成を採用しても良い。このように一体化する何れの場合も自動回収する構成を想定可能である。更に、回収対象となる一般カードを排出する場合に、遊技者側に排出することを例示したが、従業員側に排出する構成を採用しても良い。
管理装置5は、図9に示す景品交換対価設定を設定可能となっている。管理装置5は、遊技場の管理者が実行する情報送信操作により、設定された景品交換対価設定をPOS6に送信する。POS6は、管理装置5から送信された景品交換対価設定を受信すると、その受信した景品交換対価設定を設定し、その設定情報に基づいて動作する。
景品交換対価設定では、景品単位(交換対価は同じであるが異なる複数の景品を、1つの景品として登録することもある)で、交換対価をレートに応じて複数段階に区分して記憶すると共に対応金額(遊技場外の「替場」にて買取られる金額等の景品の金額)が設定されている。尚、「大」、「中」、「小」は特殊景品として設定され、優先的に交換数が表示される。
交換対価は複数種別(複数のレート)が取引対象であり、交換対価**の「**」にて種別を示し、図9に示す場合、P4が貸単価4円のパチンコ(4パチ)、P1が貸単価1円のパチンコ(1パチ)、G20が貸単価20円のパチスロ(スロットマシン)(20スロ)、G5が貸単価5円のパチスロ(5スロ)に対応している。尚、以下、便宜上「玉」と表現する場合があるが、これはメダル等の他の遊技価値も含む概念とする。
セルフPOSにて遊技者が後述する「MAX指定」キーを押下した場合には、受付けた持玉により交換可能であり、対応金額の合計が最大となる特殊景品の組み合わせにより交換可能な個数を表示する。
端玉バイキングについて説明する。端玉バイキングとは、主に特殊景品として交換できない端数分の玉である端玉(余り獲得価値)を交換対象とした景品である端玉景品を主な交換対象として、交換玉数単位で複数の種類の景品をグループ化して陳列し、その陳列された景品の中から遊技者が交換対象となる玉数分の景品を選んで交換する形式の景品交換方法であり、この場合、何れの景品を交換したかはPOS6での対応付けを行わない。
図9ではNO「99999」として端玉バイキングが設定され、何れも交換対価を「1」としているが、これはセルフPOSにおいて端玉が生じた場合に、全てを端玉バイキングにて交換されたとして処理するために設定している。即ち、遊技者が景品交換を行ったか否かを監視していないので、実際に遊技者が交換しなくとも交換したとして処理する。
又、交換対価が何れも「1」であるので、表示される項目が景品数であっても、玉数と同値の景品数が表示され、交換されたことになる。即ち、例えば30玉の端玉の交換対価となる1個の景品を遊技者が交換したとしても、実際に交換された景品数(30玉の景品を1個)と、管理される景品数(30個)とは異なる値になる。
セルフPOSでは端玉のみが対象となるが、有人POSでは端玉以上の玉数を端玉バイキングの交換対象とすることも可能であるので、必ずしも端玉だけが交換対象とはならず、主に端玉分が対象という意味で端玉バイキングとしている。例えば図9であれば小景品の交換対価がG20では9.65枚であるので、9.65枚未満だけでなく、9.65枚以上の景品を端玉バイキングとして陳列しても良い。
又、端玉バイキングでは交換対価が同数の景品がグループ化されて陳列されるが、例えば小景品の対応金額が1000円である場合、端玉の対象は48.25枚未満となるが、この場合、どのような組み合わせでの交換可能であるかを特定することができない遊技者もいるので、例えば40枚の景品1つ、6枚の景品1つ、1枚の景品2つ等の交換可能な景品数を例示しても良く、更に遊技者が特に交換したい景品を指定することでその景品を優先的に交換対象として示しても良い(例えば14枚の景品を指定した場合、14枚の景品を3つと6枚の景品を1つ等、対価価値が大きい景品を優先的に組み合わせて提示する一方、遊技者の操作により組み合わせに関する条件が設定された場合には、その設定された条件に応じた組み合わせを提示しても良い)。
次に、上記した構成において、セルフPOSとして設定された場合の作用について図10から図20を参照して説明する。ここでは、会員カードを第1RW34で受付ける会員カード受付処理、一般カードを第2RW35で受付ける一般カード受付処理について順次説明する。POS6は、カードの挿入を待機している待機状態では、図12に示すように、遊技者向け表示部31に待機画面101を表示していると共に、第1RW34の表示部36に待機画面201を表示している。
(1)会員カード受付処理
会員カード受付処理について図10、図13から図18を参照して説明する。
POS6は、会員カード受付処理を開始すると、待機状態において会員カードのカード挿入口37への挿入を待機する(A1)。POS6は、挿入検知信号を第1RW34から受信することで、会員カードの挿入を判定すると(A1:YES)、図13に示すように、遊技者向け表示部31を待機画面101から交換画面102へと画面変更し、第1RW34の表示部36を待機画面201から暗証番号入力画面202へと画面変更する(A2)。POS6は、交換画面102において、大景品交換数欄102a、中景品交換数欄102b、小景品交換数欄102c、総数欄102d、端数欄102eの全てに「0」を表示すると共に、種別表示欄102fの種別を空欄で表示し、暗証番号入力画面202において、「0」~「9」のテンキー202a、「並び替え」キー202b、「クリア」キー202c、「カード返却」キー202dを表示する。この場合、POS6は、第1RW34から受信した挿入検知信号により特定される各種情報を管理装置5に送信する。
POS6は、この状態から遊技者がテンキー202aを押下したことにより暗証番号の入力を判定すると(A3)、その入力された暗証番号を特定可能な信号を管理装置5に送信する。管理装置5は、暗証番号を特定可能な信号をPOS6から受信すると、会員カードIDと暗証番号とを照合し、照合結果の正否を示す信号をPOS6に送信する。POS6は、照合結果の正を示す信号を管理装置5から受信すると、暗証番号が正であると特定し、図14に示すように、遊技者向け表示部31に表示中の交換画面102をそのままの表示で継続する一方、第1RW34の表示部36を暗証番号入力画面202から口座一覧画面203へと画面変更する(A4)。尚、管理装置5からカードIDに対応する暗証番号を受信し、POS6にて暗証番号の照合を行っても良い。POS6は、口座一覧画面203では、会員カードから読取った種別数分の「種別」キー203a、「口座切替」キー203b、「カード返却」キー203cを表示すると共に、対応する種別毎の持玉数(パチンコではパチンコ玉の個数、パチスロではメダルの枚数)を持玉数欄203dに表示し、当日の遊技により獲得した分の持玉数を当日獲得数欄203eに表示し、ポイント数をポイント数欄203fに表示する。
図14では、会員カードから読取った種別が「4パチ」、「20スロ」、「1パチ」の3種類であるので、3個の「種別」キー203aを表示し、遊技者が当日に「4パチ」、「20スロ」を遊技せずに「1パチ」を遊技したので、「1パチ」について当日に獲得した持玉数を当日獲得数欄203eに表示している場合を例示している。遊技者が当日に「4パチ」、「20スロ」で遊技した場合であれば、「4パチ」、「20スロ」についても当日に獲得した持玉数を当日獲得数欄203eに表示する。又、会員カードから読取った種別が2種類であれば2個の「種別」キー203aを表示し、4種類であれば4個の「種別」キー203aを表示するというように、種別数に対応した個数の「種別」キー203aを表示する。
POS6は、この状態から遊技者が何れかの「種別」キー203aを押下したことにより口座の選択を判定すると(A5)、図15に示すように、遊技者向け表示部31に表示中の交換画面102をそのままの表示で継続する一方、第1RW34の表示部36を口座一覧画面203から口座確定画面204へと画面変更する(A6)。POS6は、口座確定画面204では、遊技者が選択した種別を種別欄204aに表示し、その種別の持玉数を持玉数欄204bに表示すると共に、「はい」キー204c、「戻る」キー204d、「カード返却」キー204eを表示する。図15では、遊技者が「4パチ」を選択した場合を例示している。
POS6は、この状態から遊技者が「はい」キー204cを押下したことにより口座の確定を判定すると(A7)、図16に示すように、遊技者向け表示部31に表示中の交換画面102において大景品交換数欄102a、中景品交換数欄102b、小景品交換数欄102cに、遊技者が選択した種別の持玉数にしたがって最大個数を表示すると共に、種別表示欄102fの種別として遊技者が選択した種別(「4パチ」)を表示し、第1RW34の表示部36を口座確定画面204から個数入力画面205へと画面変更する(A8)。
図16では、遊技者が選択した「4パチ」の持玉数が「2078」個であるので、図9に示した景品交換対価設定にしたがって大景品の交換数を「1」、中景品の交換数を「3」、小景品の交換数を「3」、端数を「3」として計算し、その計算結果の数値を大景品交換数欄102a、中景品交換数欄102b、小景品交換数欄102c、端数欄102eに表示した場合を例示している。一方、POS6は、個数入力画面205では、大景品交換数欄205a、中景品交換数欄205b、小景品交換数欄205cに初期値として「0」を表示する(最大表示とは異なる表示を行う)と共に、「アップ」キー205d~205f、「ダウン」キー205g~205i、「MAX指定」キー205j、「交換」キー205k、「カード返却」キー205lを表示する。遊技者は、個数入力画面205の表示中では、「アップ」キー205d~205fや「ダウン」キー205g~205iを押下することで、交換数を変更することができる(交換可能な特殊景品の個数の変更を許可する)。
即ち、遊技者は、POS6の交換画面102に表示中の大景品交換数、中景品交換数、小景品交換数を確認しながら、その持玉数の範囲内で交換数を変更することで、大景品交換数、中景品交換数、小景品交換数を自在に変更することができる。この場合、遊技者が「アップ」キー205d~205fや「ダウン」キー205g~205iを押下すると、その押下に連動して個数入力画面205の大景品交換数欄205a、中景品交換数欄205b、小景品交換数欄205cの数値は変動する(特殊景品の個数の変更に応じて当該個数の表示を更新する)が、遊技者向け表示部31に表示中の交換画面102の大景品交換数欄102a、中景品交換数欄102b、小景品交換数欄102c、総数欄102d、端数欄102eの数値は変動しない(特殊景品の個数が変更されても当該最大表示を継続する)。
POS6は、個数入力画面205では、「アップ」キー205d~205fや「ダウン」キー205g~205iの押下、「MAX指定」キー205jの押下、「カード返却」キー205lの押下を待機している(A9~A11)。POS6は、「アップ」キー205d~205fや「ダウン」キー205g~205iの押下を判定すると(A9:YES)、個数入力画面205の数値を更新し(A12)、「交換」キー205kの押下を待機する(A13)。POS6は、「MAX指定」キー205jの押下を判定すると(A10:YES)、「交換」キー205kの押下を待機する(A13)。
POS6は、「交換」キー205kの押下を判定すると(A13:YES)、図17に示すように、遊技者向け表示部31に表示中の交換画面102において大景品交換数欄102a、中景品交換数欄102b、小景品交換数欄102cに該当する交換数を表示し、第1RW34の表示部36を個数入力画面205から景品交換中画面206へと画面変更し(A14)、その交換数に応じた景品を払出機8から払出させる(A15)。
図17では、遊技者が「MAX指定」キー205jを押下し、「交換」キー205kを押下したことより全部交換した場合を例示しているが、遊技者が「アップ」キー205d~205fや「ダウン」キー205g~205iを押下し、「交換」キー205kを押下したことより一部交換した場合も同様であり、交換画面102において大景品交換数欄102a、中景品交換数欄102b、小景品交換数欄102cに一部交換に応じて該当する交換数を表示する。POS6は、景品の払出しが完了すると、図18に示すように、遊技者向け表示部31に表示中の交換画面102において端玉明細欄102gに端玉明細を表示し、交換対象とならなかった端玉数を貯玉数として表示し、第1RW34の表示部36を景品交換中画面206から貯玉明細表示画面207へと画面変更する(A16)。POS6は、貯玉明細表示画面207では、引出数欄207aに交換対象となった交換玉数を表示し、口座残高欄207bに総数から交換玉数を差引いた残高数を表示する。この場合、POS6は、会員カードIDに対応付けて交換玉数を特定可能な信号を管理装置5に送信する。管理装置5は、交換玉数を特定可能な信号をPOS6から受信すると、その会員カードIDに対応する会員口座を更新する。POS6は、このようにして交換処理を終了すると、会員カードを排出し(A17)、会員カード受付処理を終了する。
又、POS6は、「カード返却」キー205lの押下を判定すると(A11:YES)、上記した交換処理を行うことなく、全部貯玉を行う(A18)。この場合も、POS6は、会員カードIDに対応付けて貯玉数を特定可能な信号を管理装置5に送信する。管理装置5は、貯玉数を特定可能な信号をPOS6から受信すると、その会員カードIDに対応する会員口座を更新する。POS6は、全部貯玉を終了すると、会員カードを排出し(A17)、会員カード受付処理を終了する。
(2)一般カード受付処理
一般カード受付処理について図11、図19及び図20を参照して説明する。
POS6は、一般カード受付処理を開始すると、待機状態において一般カードのカード挿入口39への挿入を待機する。POS6は、挿入検知信号を第2RW35から受信することで、一般カードの挿入を判定すると(B1)、一般カードに対して遊技装置2等で暗証番号を設定する安心ロック機能が有効であるか否かを判定する(B2)。POS6は、安心ロック機能が有効であると判定すると(B2:YES)、前述した図12に示したように、遊技者向け表示部31を待機画面101から交換画面102へと画面変更し、第1RW34の表示部36を待機画面201から暗証番号入力画面202へと画面変更する(B3)。POS6は、交換画面102では、大景品交換数欄102a、中景品交換数欄102b、小景品交換数欄102c、総数欄102d、端数欄102eを全て「0」で表示し、暗証番号入力画面202では、「0」~「9」のテンキー202a、「並び替え」キー202b、「クリア」キー202c、「カード返却」キー202dを表示する。この場合も、POS6は、第2RW35から受信した挿入検知信号により特定される各種情報を管理装置5に送信する。
POS6は、この状態から遊技者がテンキー202aを押下したことにより暗証番号の入力を検知すると(B4)、暗証番号が正しければ、挿入された一般カードの記録内容を判定し、複数種別の持玉や残高が対応付けられているか否かを判定する(B5)。
POS6は、複数種別の持玉や残高が対応付けられていると判定すると(B5:YES)、一般カードを排出させ(複数種類の獲得価値又は残貨幣価値が対応付けられている場合に受付を抑制する抑制処理を行う)(B11)、一般カード受付処理を終了する。
POS6は、複数種別の持玉や残高が対応付けられておらず、1種類の持玉のみが対応付けられていると判定すると(B5:NO)、図19に示すように、遊技者向け表示部31に表示中の交換画面102において大景品交換数欄102a、中景品交換数欄102b、小景品交換数欄102cに、一般カードに対応付けられている種別の持玉数にしたがって最大個数を表示すると共に、種別表示欄102fの種別として遊技者が選択した種別を表示し、第1RW34の表示部36を暗証番号入力画面202から交換確認画面208へと画面変更し、交換確認画面208を表示する(B6)。
POS6は、交換確認画面208では、大景品交換数欄208a、中景品交換数欄208b、小景品交換数欄209cに、一般カードに対応付けられている種別の持玉数にしたがって最大個数を表示する(最大表示を行う)と共に、端玉バイキング欄208dに端玉数を表示し、「交換」キー208e、「カード返却」キー208fを表示する。POS6は、上記した会員カードを受付けた場合とは異なり、図16に示したような「アップ」キー205d~205fや「ダウン」キー205g~205iを表示せず、景品交換数の変更を不能とする(交換可能な特殊景品の個数の変更を抑制する)。
POS6は、交換確認画面208では、「交換」キー208eの押下、「カード返却」キー208fの押下を待機している(B7,B8)。POS6は、「交換」キー208eの押下を判定すると(B7:YES)、その交換数に応じた景品を払出機8から払出させ(B9)、端玉を計算し(B10)、図20に示すように、遊技者向け表示部31に表示中の交換画面102において端玉明細欄102gに端玉明細を表示し、交換対象とならなかった端玉数を端玉バイキングとして表示する。POS6は、このようにして交換処理を終了すると、一般カードを排出し(B11)(第1記録媒体を交換処理の終了後に返却し)、一般カード受付処理を終了する。
又、POS6は、「カード返却」キー208fの押下を判定すると(B8:YES)、上記した交換処理を行うことなく、一般カードを排出し(B11)、一般カード受付処理を終了する。
以上に説明した構成において、以下の構成を採用しても良い。
(1)一般カードがセルフPOSにて受付けられた場合に、交換可能な特殊景品の個数に上限(上限値情報)を設け、不正な遊技者がセルフ交換を利用して大量の景品を交換不能となるように規制を設けても良い。この場合、会員カードと一般カードとで異なる上限を設定することが望ましい。そして、交換可能な特殊景品の個数が上限を超えた場合には、ワーニングで停止して従業員が確認後に受付けても良いし、自動キャンセルして有人POSに案内しても良い。このような交換可能な特殊景品の個数に上限を設ける個数制限の機能は、元々備える機能であり、交換可能な特殊景品の個数を自動計算する際に使用する機能である。よって、会員カードがセルフPOSにて受付けられた場合には、上限分の玉数が第1RW34に送信され、「MAX指定」キーが押下されれば個数制限分の特景が交換対象となるが、例えば大景品を減らし、その玉数分の中景品や小景品を交換することは可能である。一般カードがセルフPOSにて受付けられた場合には、個数変更ができないので、上限がそのまま採用され、残数が小景品の玉数を超過すればエラー報知となる(獲得価値の大きさが、小景品1個分の対価価値を更に超える第1記録媒体が受付けられた場合にエラー報知を行う)。有人POSの場合は、自動計算時のみの参照であるので、個数指定により上限に関わりなく特殊景品を選択可能である。
(2)持玉を分割するための分割発行処理により発行された(共有発券)一般カードについては、無条件に受付を抑制しても良い(分割発行処理により発行された第1記録媒体について抑制処理を行う)。即ち、不正に持玉を取得した不正な遊技者がセルフ交換を利用して大量の景品を交換する際に交換個数の上限を回避したり一度に大量に交換して目立つことを避けたりするために共有発券することが想定されるが、共有発券された一般カードの受付を抑制することで、そのような不正を未然に回避する。共有発券された一般カードが挿入され、上限を超えている場合には、ワーニングで停止して従業員が確認後に受付けても良いし、自動キャンセルして有人POSに案内しても良い。尚、共有発券された一般カードの受付を抑制するか否かを設定により選択可能としても良い。尚、共有発券の対象となった共有元の一般カードについても、無条件に受付を抑制しても良い。
(3)一般カードがセルフPOSにて受付けられた場合に、バイキング景品の数を自動交換して明細表示(印字)し、端玉のバイキング景品が数種類の単価の景品に分かれている運用で小景品の単価が高い場合には、合計の玉数を案内しても暗算が苦手な人は何を何個持ち帰れば良いのか分かり難いという事情がある。例えば小景品(500円/125玉)でバイキングが5、10、30、50玉の構成の場合、余り124玉のときにPOS6が大きい単価から自動計算する場合は、50玉×2個、10玉×2個、余り4玉と表示する(予め設定される組み合わせに関する条件に応じた組み合わせを提示する。本実施形態では当該条件として単価の高い景品を優先した組み合わせとする条件を例示しているが、これ以外に例えば在庫数が多い景品や遊技場がお勧めしたい景品を優先する条件を予め設定するといったようにどのような条件を予め設定しても良い)が、遊技者が望む景品を指定できるようにし、遊技者が「30」玉を指定した場合に「30」玉の景品が最大限取れて余りが最小となる組み合わせを再計算し、30玉×4、余り124玉と表示しても良い(遊技者の操作により新たな条件が設定された場合には、その設定された条件に見合う組み合わせを提示しても良い)。尚、これらの組み合わせを表示することに限らず、印字したり携帯端末に送信したりしても良い。
(4)エラー時に有人POSに行かなくとも、セルフPOSの操作部33による操作により有人POS同様の操作は可能である。但し、セルフPOSに設定されている場合には、有人POSにて釦解除が必要なエラー報知を抑制する(第2交換状態に設定されている場合に行う報知を抑制する)。
以上に説明した本実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。
遊技場用システムにおいて、一般カードが受付けられた場合には、その一般カードに対応付けられる持玉で交換可能な特殊景品の最大個数を表示する最大表示を行い、会員カードが受付けられた場合には、「0」表示を行うので、遊技者自身に交換操作を行わせる場合に、一般カードについては持玉の全てを交換対象とする一方、会員カードについては貯玉の一部を交換対象とするといった遊技者の傾向を考慮した使い勝手を向上させることができる。
セルフPOSとした場合に、一般カードが受付けられた場合に交換可能な特殊景品の個数の変更を許可してしまうと、持玉の一部を交換対象とし、交換対象とならなかった残りの持玉や残高が記録されている一般カードを排出する必要性が生じ、その一般カードを取忘れることでトラブルが生じる虞があるが、一般カードが受付けられた場合に交換可能な特殊景品の個数の変更を抑制するので、そのようなトラブルの発生を未然に回避することができる。
会員カードが受付けられた場合に、特殊景品の個数の変更操作が行われると、第1RW34では個数の表示を更新するが、POS6では最大表示を継続するので、POS6での処理負担を軽減しつつも遊技者が最大表示を参照しながら自身の希望する個数を入力することができる。
交換個数に上限を設け、受付けたカードが会員カードであるか一般カードであるかにより交換個数の上限を切替えるので、例えば会員カードについては会員登録時に身分証明書等の本人確認を行うことで不正を抑制することができ、交換個数の上限を遊技者にとって有利に設定することができる。一方、一般カードについてはそのような抑制を見込めないので、交換個数の上限を遊技者にとって不利に設定して不正な遊技者の景品交換に備えると共に、会員特典として上限が高いことをアピールするような運用にも対応可能となる。
上限分の交換個数を交換対象としても余りが小景品の玉数を超過する玉数の一般カードを受付けた場合にエラー報知を行うので、例えば不正に持玉を獲得した不正な遊技者による際限のない景品交換を抑制することができる。
遊技者による交換操作が受付不能の場合には、従業員による交換操作を受付可能とするので、セルフPOSでの交換処理を正常に行えない場合でも従業員による交換操作により対応することができる。
複数種類の持玉や残高が記録されている一般カードについては、その受付を抑制するので、遊技者自身に交換操作を行わせた場合に交換処理の終了後に持玉や残高が残っている一般カードを返却する必要性が低減し、その一般カードを取忘れることで遊技者との間にトラブルが生じ得る虞を低減することができる。
残高が記録されていない一般カードを交換処理後に排出するので、多数の一般カードをストックするためのストック部を設けるために第2RW35を大型化させる必要性を低減することができる。
分割発行された一般カードについても、その受付を抑制するので、不正に持玉を取得した不正な遊技者が不正を紛らすために分割発行させた一般カードにより交換処理が行われてしまう虞を低減することができる。
会員カードは例えば持玉や残高が記録されていなくとも会員が持ち帰ることが前提であることから、会員カードについては、前述した一般カードのような受付を抑制しないので、上記したように一般カードについてはトラブルが生じ得る虞を低減しつつ、会員カードについては必要以上に制限を与えることがなく、一般カードの利用と会員カードの利用とを適切に併用して運用することができる。又、会員特典をアピールすることもできる。
セルフPOSと有人POSとを設定により切替え可能とし、セルフPOSとして設定した場合には有人POSにて行うエラー報知を抑制するので、汎用的なハードウェアによりコストを低減することができるだけでなく、セルフPOSにてエラー報知を行ってしまうことで交換処理が中断する虞を回避することができる。
特殊景品の交換対象とならなかった余り獲得価値を特定し、対価となる獲得価値である対価価値が異なる複数の景品に共通する特定の景品情報を、特定した余り獲得価値の対応付け対象として特定可能であるので、遊技者自身に交換操作を行わせる場合に、遊技者による交換操作の煩雑化を防止しつつも遊技者が不満に思う虞を低減することができる。
特定の景品コードが種別単位で同一の交換玉数が割当てられるので、交換対価が異なる複数の景品について特定の景品コードを採用し、異なる種別に対応した場合であっても適切に対応することができる。
特定の景品コードの交換玉数が「1」であり、対応付け対象となった個数と、交換対象となった景品の対価価値の大きさとが対応するので、例えば景品個数を表示することで交換対象となる玉数を遊技者に報知することができる。
端玉バイキングに対応し、目安となる交換個数を表示するので、交換対象となる持玉数が表示されるだけではどのような組み合わせで景品交換が可能であるかを想定できない遊技者に対して交換可能な組み合わせを提案することができる。
目安となる交換個数として交換玉数の多い景品を優先的に組み合わせて表示するが、遊技者の操作により組み合わせに関する条件が設定された場合には、その設定された条件に見合う組み合わせを表示するので、遊技者の交換したい景品を考慮した上で交換可能な景品の組み合わせを提案することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形又は拡張することができる。
各設定値は管理者が任意に操作入力により設定しても、予め管理装置5の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)のサーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。尚、この場合もサーバにて操作入力により入力された設定値となる。又、過去の遊技情報を基準値として設定しても勿論良い。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用して間接的に特定しても良い。又、遊技信号としてパルス信号を例示したがシリアル通信によるデータ信号のような他の信号入力としても良い。
数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。又、出力としては印字、表示出力が少なくとも想定し得る。又、以上と超過についてはどちらを採用しても良く、「達した」等の表現は以上になった又は超過になったの何れにも対応する表現となる。以下と未満についても同様であり、「達していない」等の表現は以下になった又は未満になったの何れにも対応する表現となる。
対象となる遊技機としては遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式といった例示したスロットマシン以外のスロットマシンや、パチンコ遊技機等にも採用することができる。尚、所謂封入式を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現する。
POS6,7や第1RW34や第2RW35が行う処理の一部を管理装置5や遊技装置2等にて行うといったように対象となる装置はどのように構成しても良い。
図9において、端玉バイキングの交換対価として「1」を例示したが、端玉バイキングにおける景品の全ての種別の交換対価の最大公約数とする等、「1」以外を採用しても良く、例えば交換対価として「2」を設定した場合、「1」にて交換可能な景品がない場合が多く、それ以上は景品交換可能なので、遊技者の不満の軽減を期待することができる。
会員カード受付けた際の個数入力画面205おいて、「カード返却」キー205lを押下することで交換個数を「0」に戻すことが可能であるが、交換個数を「0」に戻すためのキーを別途設け、「カード返却」キー205lを押下しなくとも交換個数を「0」に戻すことが可能な構成としても良い。
交換処理の終了後に、その交換内容を印字したレシートを出力したり、携帯端末がICチップ通信部38に翳されることで、その交換内容を特定可能な情報を携帯端末に送信したりしても良い。
各画面の構成(キーの配置等)はどのような構成であっても良い。又、図15に示した口座確定画面204と図16に示した個数入力画面205とを纏めて1つの画面とする等、画面をどのように変更させても良い。
所謂各台計数機を例示したが、遊技島の端部のような箇所に設けられる所謂島端計数機にて発行された記録媒体により獲得価値を特定するようにしても良い。
第1RW34の表示部36の操作により暗証番号や景品交換数を入力することを例示したが、POS6の遊技者向け表示部31の操作により景品交換数等を入力しても良く、更に表示部31では変更入力に応じて該当する景品交換数を更新表示する一方、表示部36では最大表示を継続しても良いし、双方共に更新表示しても良い。
会員カードと一般カードとの双方に対応することを例示したが、何れか一方のみに対応するようにしても良い。
端玉バイキングにおいて交換対価を「1」としたが、交換対価を「2」,「3」等で設定しても良く、30玉の景品を交換したい場合に、15個(2玉)や10個(3玉)を交換対象としても良い。即ち、対応付け対象となった景品情報における対価の大きさと、交換対象となった景品の対価となる獲得価値の大きさとが対応する構成としても良い。
例示した構成は変形例も含め、どのように組み合わせても良いし、適宜、採用しない構成を設けても良い。