JP2022182293A - 波長変換器、光通信装置、及び光導波路基板 - Google Patents

波長変換器、光通信装置、及び光導波路基板 Download PDF

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Abstract

【課題】ゼロ分散波長のばらつきを抑制した波長変換技術を提供する。【解決手段】波長変換器は、異なる設計値で形成された複数の光導波路を有する光導波路基板と、前記光導波路基板に信号光と励起光を入射する入射側の光ファイバと、前記光導波路基板から、前記信号光と異なる波長の変換光を含む光を取り出す出射側の光ファイバと、を有し、前記入射側の光ファイバと、前記出射側の光ファイバは、前記複数の光導波路の中のひとつの光導波路と光学的に接続されている。【選択図】図6

Description

本開示は、波長変換器、光通信装置、及び光導波路基板に関する。
データ通信量の拡大にともなって、光通信ネットワークの伝送容量の拡大が求められている。伝送容量は、光ファイバケーブルの芯数の増加、1波長当たりの光信号容量の増加、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)のチャネル数の増加などによって拡大され得る。WDMチャネル数を増やす技術のひとつとして、波長変換技術が開発されている。従来開発されてきた帯域の光送受信器を用いながら、伝送路では新規の波長帯で伝送することで、伝送帯域が拡大される。波長変換を行う変換媒質として、非線形光ファイバを用いることが多いが、製造ばらつき等に起因して、ゼロ分散波長などの性能がばらつき、伝送帯域が制限される。
一方で、高い非線形性を有するシリコン等の半導体光導波路での波長変換の研究も進められている。半導体光導波路は、非線形光ファイバに比べて小型である。シリコンフォトニクスの製造環境が近年かなり向上していることから、材料と構造設計によって、伝送方向を含めた波長分散制御の精度向上が期待されている。
特開2005-321485号公報 特開2015-31919号公報 米国特許第6876487号
シリコンウェハ上に形成される光導波路は、ウェハの面内分布のばらつき、製造プロセスのばらつき等によって、光導波路の幅または高さにばらつきが生じる。シリコン導波路の幅または高さのばらつきは、ゼロ分散波長のばらつきに直結する。半導体光導波路を用いた波長変換では、ウェハの面内分布のばらつき、製造プロセスのばらつきなどを踏まえた設計が必要である。
本開示は、ゼロ分散波長のばらつきを抑制した波長変換技術を提供することを目的とする。
本開示の一態様では、波長変換器は、異なる設計値で形成された複数の光導波路を有する光導波路基板と、前記光導波路基板に信号光と励起光を入射する入射側の光ファイバと、前記光導波路基板から、前記信号光と異なる波長の変換光を含む光を取り出す出射側の光ファイバと、を有し、
前記入射側の光ファイバと、前記出射側の光ファイバは、前記複数の光導波路の中のひとつの光導波路と光学的に接続されている。
ゼロ分散波長のばらつきを抑制した波長変換技術が実現される。
実施形態の波長変換器を用いた光伝送システムの模式図である。 実施形態の波長変換器の模式図である。 光導波路基板の模式図である。 第1実施例の光導波路基板の設計例を示す図である。 特定の励起光波長における、光導波路幅に対する分散を示す図である。 種々の分散での変換効率を示す図である。 光導波路選択の例を示す図である。 光導波路選択回路を組み込んだ波長変換器の模式図である。 図7の構成による光導波路選択のフローチャートである。 光スイッチを有する光導波路基板の模式図である。 図9の構成による光導波路選択のフローチャートである。 第2実施例の光導波路基板の模式図である。 光導波路幅に対する分散の導波路高さ依存性を示す図である。 光導波路の高さばらつきに応じた光導波路の選択を示す図である。 第3実施例の光導波路基板の模式図である。 図14の光導波路基板における光導波路の選択を示す図である。 第4実施形態の光導波路基板の模式図である。 図16の光導波路基板における光導波路の配列例を示す図である。 図16の光導波路基板における光導波路の選択を説明する図である。 第5実施例の波長変換器30Bの模式図である。 第5実施例の波長分散制御を説明する図である。
実施形態では、光導波路の目標のゼロ分散波長を、たとえば、励起光波長とする。ゼロ分散波長は、波長分散がゼロまたは最小になる波長である。ゼロ分散波長を励起光波長に合わせた光導波路の設計を、目標設計とする。製造ばらつき、プロセスばらつき等を想定して、光導波路の設計を目標設計から故意にばらつかせて、目標設計の光導波路を含む複数種類の光導波路を設ける。光導波路の設計、すなわち、高さ、幅、材料等を異ならせることで、各導波路のゼロ分散波長を目標のゼロ分散波長から少しずつ異ならせることができる。これらの光導波路の中から波長変換効率が最大となる光導波路を選択可能にすることで、プロセスばらつき(ウエハごとのばらつき)や製造ばらつき(ウエハの面内ばらつき)を吸収して、波長分散が最小となる最適な光導波路を用いる。
<システム構成>
図1は、実施形態の波長変換器30を用いた光伝送システム1の模式図である。光伝送システム1は、送信側の光通信装置10と、受信側の光通信装置20と、これらの間を接続する光伝送路18とを有する。光通信装置10と光通信装置20はともに、送信機能と受信機能の両方を有し、同じ構成であるが、説明の便宜上、光通信装置10の送信側の機能と、光通信装置20の受信側の機能を例にとって説明する。光通信装置10、及び20はともに、光通信装置10で示される構成を光送信機として有し、光通信装置20で示される構成を光受信機として有する。
光通信装置10は、光送信器11-L1~11-LN、光送信器11-C1~11-CN、及び、光送信器11-S1~11-SN(以下、適宜「光送信器11」と総称する)を有する。これらの光送信器11は、たとえば、光トランスポンダの電気/光変換フロントエンド回路である。複数の光送信器11は同じ構成を有し、たとえば、C帯(1530~1565nm)の波長チャネルの信号を出力する(図中、「C帯送信器」と表記されている)。
光送信器11-L1から11-LNの出力光は、第1の波長合波器12-1で合波される。光送信器11-C1から11-CNの出力光は、第2の波長合波器12-2で合波される。光送信器11-S1から11-SNの出力光は、第3の波長合波器12-3で合波される。第1の波長合波器12-1、第2の波長合波器12-2、及び第3の波長合波器12-3は、同じ機能と構成を有し、入力された複数の波長チャネルの信号を合波して出力する。
第1の波長合波器12-1の出力は、第1の光増幅器13-1で増幅され、第1の波長変換器30-1で波長変換されて、波長合波器16に入射する。この例では、第1の波長変換器30-1によって、C帯の信号光はL帯の信号光へ一括変換される。第2の波長合波器12-2の出力は、第2の光増幅器13-2で増幅され、そのまま、波長合波器16に入射する。
第3の波長合波器12-3の出力は、第3の光増幅器13-3で増幅され、第2の波長変換器30-2で波長変換されて、波長合波器16に入射する。この例では、第2の波長変換器30-2によって、C帯の信号光はS帯の信号光へ一括変換される。第1の光増幅器13-1、第2の光増幅器13-2、及び第3の光増幅器13-3は、同じ機能と構成を有し、合波されたC帯の光信号を増幅する。
波長合波器16は、L帯の信号光と、C帯の信号光と、S帯の信号光を合波して、光伝送路18にWDM信号を出力する。このWDM信号には、L帯からS帯までの波長チャネルが含まれており、広帯域の光通信が行われる。WDM信号は光伝送路18を伝搬して、光通信装置20で受信される。
光通信装置20で受信された光信号は、波長分波器26によって、L帯の信号光と、C帯の信号光と、S帯の信号光に分波される。L帯の信号光は、第3の波長変換器30-3によってC帯の信号光に変換され、光増幅器23-1で増幅されて、第1の波長分波器22-1でそれぞれ異なる波長チャネルに分波される。
S帯の信号光は、第4の波長変換器30-4によってC帯の信号光に変換され、光増幅器23-3で増幅されて、第3の波長分波器22-3でそれぞれ異なる波長チャネルに分波される。C帯の信号光は、波長変換を受けずにそのまま光増幅器23-2で増幅され、第2の波長分波器22-2でそれぞれ異なる波長チャネルに分波される。光増幅器23-1~23-3は同じ機能と構成を有する。波長分波器22-1~22-3は同じ機能と構成を有し、この例では、C帯の信号光をそれぞれ異なる波長チャネルに分波する。
第1の波長分波器22-1で分波された各信号光は、光受信器21-L1~21-LNに供給される。第2の波長分波器22-2で分波された各信号光は、光受信器21-C1~21-CNに供給される。第3の波長分波器22-3で分波された各信号光は、光受信器21-S1~21-SNに供給される。光受信器21-L1~21-LN、光受信器21-C1~21-CN、及び光受信器21-S1~21-SNは、適宜「光受信器21」と総称される。
光受信器21は、たとえば、光トランスポンダの光/電気変換フロントエンド回路である。複数の光受信器21は同じ構成を有し、たとえば、C帯(1530~1565nm)の波長チャネルの光を電気信号に変換する。
光伝送システム1では、個別の帯域の光部品を使わずに、共通の光送受信器、波長合分波器、光増幅器等を使用する。後述するように、波長変換器30-1~30-4のそれぞれは、ウェハの面内分布のばらつき、プロセスばらつき等が抑制された構成を有し、ゼロ分散波長のばらつき、又は励起光波長からのずれに起因する伝送性能の劣化が抑制されている。
図2は、実施形態の波長変換器30の基本構成図である。波長変換器30は、励起光源301、光増幅器302、カプラ303、複数の光導波路が形成された光導波路基板310、波長フィルタ307、及び光増幅器309を有する。励起光源301から出射された光は光増幅器302で増幅され、カプラ303で信号光と合波されて、光導波路基板310に入射する。励起光源301、光増幅器302、及びカプラ303は必須ではなく、波長変換器30の外部で信号光と励起光が合波されてもよい。
光導波路基板310には、設計値が少しずつ異なる複数の光導波路が形成されており、最も波長変換効率が高くなる、または、最も波長分散が小さくなるi番目の光導波路が波長変換に用いられる。複数の光導波路は、シリコン等の半導体で形成された非線形光学媒質である。信号光が、十分な強度をもつ励起光とともに光導波路iに入射すると、入射光と非線形光学媒質であるシリコンが相互作用して新たな周波数成分が生成される。この新たな周波数成分が変換光となる。
光導波路基板310からの出射光には、信号光、励起光、及び変換光が含まれる。波長フィルタ307で信号光と励起光を除去し、変換光を出力する。変換光は、光増幅器309で増幅され、たとえば波長合波器16(図1参照)に供給される。
図3は、光導波路基板310の模式図である。光導波路基板310は、基板311に複数の光導波路WG1~WG5が形成されている。光導波路WG1~WG5は、一例としてシリコン酸化膜上に形成されたストリップ型のシリコン導波路である。シリコンの非線形係数は光ファイバと比べて高く、数センチメートルの伝搬長で波長変換が可能である。
信号光と励起光は、光ファイバ304から光導波路基板310上のいずれかの光導波路に入射する。選択された光導波路中で、非線形光学効果により変換光が生成され、変換光と信号光と励起光が光導波路基板310から出射される。出射光は、光ファイバ306によって波長フィルタ307に導かれる。
光導波路基板310の光導波路WG1~WG5は、互いに少しずつ異なるゼロ分散波長を有する。光導波路WG1~WG5のうちのひとつは、目標ゼロ分散波長に設計されていてもよい。ゼロ分散波長は、波長歪みを起こさずに光信号を伝搬できる波長であり、目標分散波長は、たとえば励起光波長に設定されている。光導波路WG間のゼロ分散波長の相違は、光導波路の幅、高さ、材料など、設計により与えられる。ウェハの面内分布にばらつきが生じ、あるいはプロセスばらつきが存在する場合でも、チップに切断された光導波路基板310ごとに、複数の光導波路WG1~WG5の中から波長分散が最小となる、すなわち、信号光の変換効率が最大となる光導波路を選択することで、信号伝送特性を良好に維持する。
光ファイバ304と306を、波長分散が最小の最適な光導波路に接続するために、光ファイバ304と光導波路基板310の入射側の間、及び光導波路基板310の出射側と光ファイバ306の間に、光結合構造312が設けられている。光結合構造312は、レンズドファイバを用いた空間光学系であってもよいし、光導波路基板310のエッジに設けられたモード変換器(またはスポットサイズコンバータ)であってもよい。光導波路基板310のエッジにモード変換器が形成されている場合、光ファイバ304、及び306をV溝基板に保持して、光導波路基板310の光導波路WGと端面結合させてもよい。
以下で、最適な光導波路を選択する具体例をいくつか説明する。実施例では、同じ構成要素に同じ符号を付して重複する説明を省略する場合がある。以下で述べる各実施例によって、本件の開示技術は限定されない。また、以下に示す各実施例は、矛盾を起こさない範囲で適宜組み合わせても良い。
<第1実施例>
図4は、第1実施例の光導波路基板の設計例を示す。光導波路基板310は、基板311に形成された光導波路WG1~WG5を有する。光導波路WG1~WG5をまとめて、光導波路群300と呼ぶ。第1実施例で、光導波路WG1~WG5の高さは同じ値、たとえば220nmに設計されているが、幅Wの設計値はそれぞれ異なる。
光導波路WG1の幅Wは610nmに設計されている。光導波路WG2の幅Wは620nmに設計されている。光導波路WG3、WG4、及びWG5の幅Wは、それぞれ630nm、640nm、及び650nmに設計されている。光導波路WGの出来上がりの幅Wが630nmと設計されているときに、導波路形成プロセスによるばらつきは未知であると想定して、プラス側とマイナス側にそれぞれ10nmずつ幅Wを変化させて、5種類の光導波路WG1~WG5を形成する。同じ高さで幅Wが異なるので、光導波路WG1~WG5のゼロ分散波長もそれぞれ少しずつ異なる。
図5Aは、励起光の波長を1522nmとしたときの、光導波路WGの幅Wに対する分散特性を示す。光導波路WGの標準高さHは220nmに固定されている。図4の光導波路基板310では、波長変換を実現する伝搬長が数センチメートルと短いため、一例として、-50ps/nm/km以上、100ps/nm/km以下(すなわち、-0.05ps/nm/m以上、0.1ps/nm/m以下)の分散を許容する。正の分散の範囲を広げている理由は、位相整合条件を満たさない分散を排除して帯域を広く維持するためである。この分散の範囲は、図5Bに基づく。
図5Bは、種々の分散値の変換効率を示す。横軸の波長で、1480nmから1600nmの範囲にわたって許容できる変換効率を示すのは、分散が+0.1ps/nm/m(ラインb)、+0.01ps/nm/m(ラインc)、-0.01ps/nm/m(ラインd)である。分散の絶対値が小さくなるほど、変換効率がよい。
非線形効果が関与する位相整合条件は、
ΔkNL=2γPp-Δk
で表される。ここで、Δkは波数(すなわち位相)の不整合、下付きのNLは非線形項、Lは線形項を示す。γは媒質の非線形係数であり、シリコンを含むほとんどの媒質で正の値をとる。Ppは励起光パワーである。この位相整合条件が0になることで広帯域な波長変換が実現される。
線形項は、多項式展開により
Δk=-β(Δω)-β(Δω)/12
と表される。四次分散βをゼロ(0)と仮定すると、
Δk=-β(Δω)
である。位相整合条件を満たす(ΔkNL=0)ためには、Δk=-β(Δω)ができるだけ0に近いことが求められる。
一方、二次分散βと分散Dの関係は、D=-(2πc/λ)βであることが知られている。cは光速、λは励起光の波長である。移送整合条件を満たすために二次分散βが0または最小であるならば、分散Dも0または最小であることが望ましい。分散Dがゼロから離れると、位相整合条件を満たさなくなり、波長変換の帯域が狭くなる。励起光波長が光導波路WGのゼロ分散波長と一致する場合、広い励起光波長の範囲で位相整合条件が満たされるが、位相整合条件を満たさないときは、波長変換できる波長帯域が制限される。
図5Aの例では、光導波路の幅Wが615nm~640nmのときに生じる分散は許容範囲内にある。この中で、幅Wが640nmの光導波路WG4を選ぶことで、分散が最小になる。分散Dが最小になると、二次分散βが最小になり、位相整合条件からのずれが最小になる。光導波路基板310に導波路形成プロセスあるいはウェハ面内分布のばらつきが生じている場合でも、チップ間でのゼロ分散波長のばらつきを最小にして、伝送特性を安定化できる。
図6は、光導波路選択の例を示す。光ファイバ304、及び306の直径を125μmとする。光ファイバ304、及び306のコアを、光結合構造312(図3参照)を介して、選択された光導波路WGに接続する。たとえば、光導波路の幅Wの出来上がりの設計値630nmに対して、+10nmで設計された光導波路WG4を選択することで、最小の波長分散で波長変換が行われる。
図7は、光導波路選択回路315Aを組み込んだ波長変換器30Aの模式図である。光ファイバ304と光ファイバ306の接続位置を変えながら、波長1530nm~1560nmの信号光と、波長1522nmの励起光を含む光を、光導波路基板310の各光導波路WGに順次、入射する。波長フィルタ307で信号光と励起光を除去したあとのアイドラ光(変換光)の一部を分岐し、モニタ308で変換光の出力パワーを測定する。アイドラ光の出力パワーが最大になるときの光導波路WGをセレクタ305で選択し、設定する。導波路形成プロセスまたはウェハの面内分布のばらつきにより、光導波路の幅が出来上がりの設計値からずれている場合でも、変換光の出力パワーが最大になる光導波路(たとえばWG4)を選択して、光導波路の特性を設計目標である励起光波長の伝搬特性に近づけることができる。
図8は、図7の回路構成による光導波路選択のフローチャートである。光導波路の選択は、波長変換器30の組み立て、調整試験などで行われる。光導波路選択フローの開始時に、光導波路の番号iは1に初期化されている。光導波路WG1に光ファイバ304と306を接続し、信号光と励起光を入射して、モニタ308で変換光のパワーを測定し(S1)。変換光のパワーが最大か否かを判断する(S2)。変換光のパワーが最大になるまで(S2でYes)、光導波路の番号iをインクリメントして、変換光の測定とパワー判断を繰り返す。すべての光導波路について順にS3とS1を繰り返して、測定結果をメモリに保存した後に、S2の判断を行ってもよい。あるいは、測定値の増加が連続したあとに測定値が減少したときの直前の測定値を最大値としてもよい。
変換光のパワーが最大になった光導波路に、光ファイバ304と306を接着固定し(S4)、導波路選択を終了する。
図9は、光スイッチSW1、SW1を有する光導波路基板310Aの模式図である。光導波路基板310Aは、ゼロ分散波長がそれぞれ異なる4つの光導波路WG1~WG4を有する。光導波路WG1とWG2は、マッハツェンダ干渉計MZ11を形成し、光導波路WG3とWG4は、マッハツェンダ干渉計MZ12を形成する。
光スイッチSW1は、1入力4出力の光スイッチである。1入力4出力の光スイッチの構成例として、マッハツェンダ型の光導波路MZ1の2つの出力ポートにMZ2とMZ3を接続したツリー構造を用いる。光スイッチSW2は4入力1出力の光スイッチである。4入力1出力の光スイッチの構成例として、MZ11とMZ12に接続されたMZ4、及びMZ5と、MZ4とMZ5を合流させるMZ6を用いる。MZ1~MZ6の各アームには、ヒータ等の位相シフタが設けられており、位相シフタの制御により、経路を順に選択できる。
光導波路基板310Aには、光結合構造312を介して、光ファイバ304と306があらかじめ接続されている。光ファイバ304で、信号光と励起光を光導波路基板310Aに入射し、光スイッチSW1と光スイッチSW2で経路を順に選択し、光ファイバ306に出力される光に含まれる変換光をモニタすることで、最適な光導波路が選択される。光ファイバ304と306が選択された光導波路に光学的に接続されるように、光スイッチSW1とSW2の接続状態が固定される。
図10は、図9の構成による光導波路選択のフローチャートである。光導波路基板310Aの入射端と出射端に、光ファイバ304と306を接着固定する(S11)。この時点で、光導波路基板310の光導波路の番号iは1に初期化されている。光スイッチSW1を構成するMZ1~MZ3に設けられた位相シフタは、光ファイバ304からの入射光が、光導波路WG1を伝搬するように制御される。有限の消光比を前提とするなら、光導波路WG1を選択しているときに、他の光導波路への光の伝搬は完全にゼロではないが、無視し得るものとする。
光導波路基板310Aの出力光から信号光と励起光を除去して、モニタ308で光導波路WG1での変換光のパワーを測定する(S12)。測定スペクトルから、選択している光導波路WG1の変換効率が最大となるかどうかを判断する(S13)。変換効率が最大となるときは(S13でYes)、分散が最小の最適な光導波路が選択されていることを意味し、処理を終了する。変換効率が最大とならないときは(S13でNo)、光導波路の番号iをインクリメントし(S14)、S12とS13を繰り返す。この方法により、図9のスイッチ構成で波長分散が最小となる最適な光導波路を選択することができる。
<第2実施例>
図11は、第2実施例の光導波路基板320の設計例を示す。第2実施例では、光導波路に高さ方向のばらつきがある場合を考える。光導波路基板320は、光導波路WG1~WG5を有する。光導波路WG1~WG5をまとめて、光導波路群300と呼ぶ。光導波路基板320の導波路に、220nm±2nmの高さばらつきがあると想定する。この高さばらつきを考慮に入れて、幅Wの設計値を630nm、635nm、640nm、645nm、650nmに設定した光導波路WG1~WG5を形成し、波長分散が最小となる光導波路、すなわち、変換効率が最大となる光導波路を選択する。
図12は、励起光の波長を1522nmとしたときの、光導波路WGの導波路幅Wに対する分散特性を示す。光導波路WGの標準高さHは218nm、220nm、及び222nmと変化させる。同一ウェハから切り出される異なる光導波路基板の間、あるいは異なるプロセスで製造された光導波路基板の間で、光導波路の標準高さHが±2nmの範囲でばらついているとする。第2実施例では、±50ps/nm/kmの分散の範囲から、最適な、すなわち、波長分散がゼロ、または正の最小値をもつ光導波路を選択する。
導波路高さHが218nmの導波路基板でのゼロ分散波長は、導波路幅Wが636nmの近傍で得られる。導波路高さHが222nmの導波路基板でのゼロ分散波長は、導波路幅Wが646nmの近傍で得られる。したがって、図13に示すように、光導波路の標準高さHが218nmの光導波路基板320aでは光導波路WG2を選択し、光導波路の標準高さHが222nmの光導波路基板320bでは、光導波路WG4を選択する。これにより、波長変換の帯域を最大化できる。光導波路基板320と光ファイバ304、及び306は、上述したように、光結合構造312(図3参照)により接続される。
各光導波路基板320の標準高さHが判明していない場合は、第1実施例で説明したように、光導波路WG1~WG5のそれぞれに、信号光(たとえば波長1530~1560nm)と励起光(波長1522nm)を合波した光を順次入射し、アイドラ光(変換光)の帯域とパワーを測定することで、最適な光導波路を選択できる。
<第3実施例>
図14は、第3実施例の光導波路基板330の模式図である。第3実施例では、光導波路基板330に、複数の光導波路群300-1と300-2を設ける。光導波路群300-1と300-2では、光導波路WGの設計値が異なる。光導波路群300-1及び300-2を用いて、同じ波長帯の信号光を、異なる波長帯の変換光に変換する。
第1の光導波路群300-1は、光導波路WG1a、WG1b、WG1c、WG1d、及びWG1eを有する。光導波路WG1a、WG1b、WG1c、WG1d、及びWG1eの幅Wは、第1の励起光波長(たとえば、1567nm)に対応して、それぞれ410nm、420nm、430nm、440nm、及び450nmに設計されている。光導波路の高さHは、すべて220nmに設計されている。第1の励起光波長を、第1の目標ゼロ分散波長としてもよい。
第2の光導波路群300-2は、光導波路WG2a、WG2b、WG2c、WG2d、及びWG2eを有する。光導波路WG2a、WG2b、WG2c、WG2d、及びWG2eの幅Wは、第2の励起光波長(たとえば、1522nm)に対応して、それぞれ610nm、620nm、630nm、640nm、及び650nmに設計されている。光導波路の高さHは、すべて220nmに設計されている。第2の励起光波長を、第2の目標ゼロ分散波長としてもよい。
第1の光導波路群300-1では、波長1567nmの励起光と、信号光(たとえば、波長1530~1560nm)を入射して変換光をモニタすることで、最適な光導波路、すなわち波長分散が最小になる光導波路を選択できる。第2の光導波路群300-2では、波長1522nmの励起光と、信号光(たとえば、波長1530~1560nm)を入射して変換光をモニタすることで、最適な光導波路を選択できる。
図15の例では、第1の光導波路群300-1で光導波路WG1dを選択する。光導波路WG1dに光ファイバ304-1を接続してC帯の信号光と波長λ1(1567nm)の励起光を入射し、L帯の変換光を含む光を光ファイバ306-1に出射する。第2の光導波路群300-2で光導波路WG2bを選択する。光導波路WG2bに光ファイバ304-2を接続してC帯の信号光と波長λ2(1522nm)の励起光を入射し、S帯の変換光を含む光を光ファイバ306-2に出射する。
第3実施例の構成では、ひとつの光導波路基板330で、異なる波長の変換光を得ることができる。
<第4実施例>
図16は、第4実施形態の光導波路基板340の模式図である。第4実施例では、ピッチが固定された多芯ファイバ314、及び316を用いる。第3実施例と同様に、光導波路基板340には、複数の光導波路群300-1~300-12が形成されている。光導波路群300-1~300-6を送信用に用い、光導波路群300-7~300-12を受信用に用いる。各光導波路群300には、第1実施例~第3実施例と同様に、設計値の異なる複数の光導波路が形成されている。一例として、複数の光導波路間でゼロ分散波長が少しずつ異なるように、光導波路の幅Wの設計値が変化している。
多芯ファイバ314、及び316では、光ファイバのピッチが固定されているため、波長分散が最小となる光導波路を選択して光ファイバに接続することが難しい。そこで、所定のルールに音づいて、各光導波路群300に複数の光導波路を設ける。
図17は、図16の送信側の構成Aでの光導波路の配列例を示す。多芯ファイバ314に含まれる光ファイバT1~T6と、多芯ファイバ316に含まれる光ファイバR1~R6のそれぞれに対応して、光導波路群300-1~300-6が設けられる。
光導波路群300-1~300-6のそれぞれに、複数の光導波路WG1~WG5、または光導波路a~eが含まれている。多芯ファイバ314の光ファイバと、多芯ファイバ316の光ファイバのピッチは、P1(たとえば250μm)に固定されている。光導波路群300-1~300-6は、隣接する光導波路群300とのピッチが、P1以下となるように形成され、かつ、光導波路群300-1~300-6の間で、複数の光導波路の配置順序が異なっている。
光導波路群300-1で、光導波路WG1~WG5のいずれかひとつが選択され、第1の波長帯(例えばL帯)への波長変換に用いられる。光導波路群300-2~300-6のいずれかひとつの光導波路群で光導波路a~eのいずれかひとつが選択されて、第2の波長帯(たとえばS帯)への波長変換に用いられる。
光ファイバT1とT2を、光導波路WG1~WG5のいずれかに接続すると、光導波路群300-2~300-6に対する光ファイバT2~T3、及び光ファイバR2~R6の位置がずれる。光導波路群300に対する光ファイバの相対位置がずれても、最適な光導波路が選択されるように、光導波路群300-2~300-6で、光導波路a~eの配列順を組み替える。
光導波路群300-2で、光導波路はa、b、c、d、eの順で配置される。光導波路群300-3で、光導波路はb、c、d、e、aの順で配置される。光導波路群300-4で、光導波路は、c、d、e、a、bの順で配置される。光導波路群300-5で、光導波路はd、e、a、b、cの順で配置される。光導波路群300-6で、光導波路はe、a、b、c、dの順で配置される。
光導波路の配列の組み換えによって、光導波路群300-2~300-6のいずれかひとつで、光ファイバT、Rは最適な光導波路に接続される。ピッチが固定の多芯ファイバ314、316を用いる場合でも、ひとつの光導波路基板340で、第1の波長帯への波長変換と、第2の波長帯への波長変換の両方を、最小の分散で実現することができる。
第4実施例の光導波路の配列のルールは以下のとおりである。
(1)ひとつのターゲットのゼロ分散波長(たとえば、励起光波長)に対して、ひとつの光導波路群に含まれる光導波路の数(すなわち光導波路WGの変化の数)は、隣接する光導波路群300のピッチが、多芯ファイバ314、316の固定ピッチ(たとえば250μm)以下になるように決定される。たとえば、光導波路群300-1の配列方向の中心と、光導波路群300-2の配列中心の間の距離が250μm以下となるように、光導波路群300-1に含まれる光導波路WGの数と、光導波路群300-2~300-6の各々に含まれる光導波路の数が決定される。この例では、光導波路WGの変化の数は5である。
(2)ひとつの光導波路基板340で2つ以上の波長変換を行う場合、導波路基板に形成する光導波路の数は、
(光導波路群内の変化の数)^(波長変換の数)+(光導波路群内の変化の数)
とする。図17の例では、光導波路群300に含まれる設計値の変化の数は5、波長変換の数は2であるから、5+5で、合計30本の光導波路が形成される。
(3)光導波路基板340の入射側、及び出射側に接続される光ファイバの数は、
(光導波路群内の変化の数)^(波長変換の数-1)+1
とする。図17の例では、光導波路群300に含まれる設計値の変化の数は5、波長変換の数は2であるから、5+1となり、入射側と出射側のそれぞれで、6本の光ファイバが接続される。
(4)ファイバR2~R6のいずれかのチャネルから、第2の波長帯の光に変換された変換光を得るために、光導波路群300-2~300-6の中で、導波路幅Wの変化のパターンを組み替えておく。
図18は、図16の光導波路基板340における光導波路の選択を説明する図である。光導波路群300-1で、WG1~WG5のどの光導波路が選択されるかによって、光導波路群300-2~300-6で、どの光導波路が光ファイバTまたはRに接続されるかが決まる。
たとえば、光導波路群300-1で光導波路WG4が選択された場合、光導波路群300-2では光導波路dが光ファイバT2と接続され、光導波路群300-2で光導波路eが光ファイバT3と接続される。光導波路群300-4で光導波路aが光ファイバT3と接続され、光導波路群300-5で光導波路bが光ファイバT5と接続され、光導波路群300-6で光導波路cが光ファイバT6と接続される。
光ファイバT2~T6と、光ファイバR2~R6の中で、最適な波長分散特性をもつ光導波路に接続された光ファイバを選択することで、第2の波長帯への変換効率を最大にすることができる。
第4実施例の構成は、ひとつの光導波路基板で、多芯ファイバを用いて、複数の波長帯へ波長変換する場合に有用である。
<第5実施例>
図19は、第5実施例の波長変換器30Bの模式図である。波長変換器30Bは、光導波路選択回路315Bを有する。光導波路選択回路315Bは、光導波路基板310に形成された光導波路の中から、最適な波長分散特性をもつ光導波路を選択する際に、外部からの波長分散制御を組み合わせる。
光導波路選択回路315Bは、変換光の一部をモニタするモニタ308と、モニタ308の出力に応じて光導波路を選択するセレクタ305と、モニタ308の出力に応じて光導波路を温度制御する温度調整器318を有する。温度調整器318は、各光導波路のゼロ分散波長の制御に用いられる。最適な波長分散特性(すなわち最大の変換効率)の光導波路を選択した場合でも、選択された光導波路に波長分散が残っている場合がある。この場合、温度調整器318で別の光導波路の波長分散特性を調整することで、目標のゼロ分散により近づく場合がある。
シリコンは、屈折率の温度依存性があるため、光導波路に温度変化を与えることで、波長分散特性がシフトする。たとえば、図3の光導波路基板310で、光導波路WG1~WG5の伝搬方向の両側に、薄膜ヒータを形成し、薄膜ヒータに通電して加温する。局所的な波長分散制御を行う場合は、光導波路WGの両側の非対称の薄膜ヒータを形成してもよい。
各光導波路WGの常温での波長分散特性と、温度制御時の波長分散特性との間に、隣接する光導波路WGの常温での波長分散特性が含まれるように、光導波路を設計する。
図20は、第5実施例の波長分散制御を説明する図である。目標のゼロ分散波長を1520nmとする。温度制御が行われない場合、所定の帯域を実現する分散の範囲内で、光導波路WG2が最適な光導波路として選択されるが、一定程度の波長分散が残っている。
他方、光導波路WG1を温度制御すると、光導波路WG1の波長分散特性は、分散が小さくなる方向にシフトし、目標のゼロ分散波長で、光導波路WG2の波長分散よりもゼロ分散に近づく。図20を参照すると、黒丸と実線で示される「WG1・制御なし」の波長分散特性から、黒丸と点線で示される「WG1・外部制御」の波長分散特性へとシフトする。温度制御を行うことで、選択された光導波路WG2の波長分散特性(黒四角と実線で示される「WG2・制御なし」)よりも良好な波長分散特性が得られる。
各光導波路WGについて、常温時と温度制御時の波長分散特性をあらかじめ測定し、メモリ等に記憶しておいてもよい。光導波路選択回路315Bは、モニタ308の出力と、メモリに記憶された各光導波路の波長分散特性の情報に基づいて、セレクタ305で光導波路WG1を選択し、かつ、温度調整器318で光導波路WG1を温度制御して、最適な波長分散特性を実現する。
以上、特定の実施例に基づいて本開示を説明してきたが、本開示は上記の構成例に限定されない。光導波路基板に形成される複数の光導波路は、ストリップ型の光導波路に限定されず、リッジ型の光導波路であってもよい。あるいは、周囲をシリコン酸化膜のクラッドに取り囲まれた断面形状が矩形の方形導波路、または、リブ型の光導波路であってもよい。リッジ型の光導波路を用いる場合、リッジ幅、リッジ高さ、または材料(屈折率)を変えることで、ゼロ分散波長を異ならせることができる。リブ型の光導波路の場合も、リブ幅、リブ高さ、材料(屈折率)を変えることで、ゼロ分散波長を異ならせることができる。
光導波路基板に光スイッチを設ける場合、MZ型の光スイッチに限定されず、マルチモード干渉計(MMI)型の光スイッチ、複数のMMI型光スイッチの組み合わせたスイッチ等を用いてもよい。ひとつの光導波路群に含まれる設計値の異なる光導波路の数は、5本に限定されない。想定されるプロセスばらつきをカバーできる範囲で、3本、7本の光導波路でひとつの光導波路群を形成してもよい。多芯ファイバを用いる場合は、多芯ファイバの固定ピッチの範囲内で、ひとつの光導波路群に含まれる光導波路の数を適宜決定できる。
光導波路基板、入射側の光ファイバ、及び出射側のファイバに加えて、励起光源、波長フィルタ等を含む図2の構成をパッケージ内に配置してモジュール化してもよい。変換光を信号光と励起光から分離する波長フィルタを、光導波路基板に形成してもよい。また、変換光を増幅する光増幅器を、光導波路基板に組み込んでもよい。これらの場合も、光導波路基板の出射側に接続される光ファイバは、最適な分散特性をもつ光導波路と光学的に接続されている。
第1実施例から第5実施例の構成を、適宜組み合わせてもよい。たとえば、図9のスイッチ構成を、第3実施例(図15)の複数の波長帯への変換構成に適用してもよいし、多芯ファイバを用いる構成に適用してもよい。いずれの場合も、ウェハの面内方向のばらつき、プロセスごとのばらつき等に起因してゼロ分散波長がばらつく場合でも、光導波路基板ごとに最適な光導波路を選択して波長変換することができる。
以上の説明に対し、以下の付記を呈示する。
(付記1)
異なる設計値で形成された複数の光導波路を有する光導波路基板と、
前記光導波路基板に信号光と励起光を入射する入射側の光ファイバと、
前記光導波路基板から、前記信号光と異なる波長の変換光を含む光を取り出す出射側の光ファイバと、
を有し、
前記入射側の光ファイバと、前記出射側の光ファイバは、前記複数の光導波路の中のひとつの光導波路と光学的に接続されている、
波長変換器。
(付記2)
前記複数の光導波路は互いに異なるゼロ分散波長を有し、前記励起光の波長を目標のゼロ分散波長としたときに、前記目標のゼロ分散波長に最も近いゼロ分散波長をもつ光導波路が前記入射側の光ファイバと前記出射側の光ファイバに接続されている、
付記1に記載の波長変換器。
(付記3)
前記光導波路基板は、前記複数の光導波路の入射側に設けられた第1の光スイッチと、前記複数の光導波路の出射側に設けられた第2の光スイッチを有し、
前記第1の光スイッチと前記第2の光スイッチは、前記入射側の光ファイバと前記出射側の光ファイバが前記ひとつの光導波路と光学的に接続されるように接続状態が設定されている、
付記1または2に記載の波長変換器。
(付記4)
前記光導波路基板は、ゼロ分散波長が互いに異なる複数の光導波路を含み第1の目標ゼロ分散波長を有する第1の光導波路群と、ゼロ分散波長が互いに異なる複数の光導波路を含み、前記第1の目標ゼロ分散波長と異なる第2のゼロ分散波長を有する第2の光導波路群とを有する、
付記1または2に記載の波長変換器。
(付記5)
前記入射側の光ファイバは、前記第1の光導波路群の中で前記第1の目標ゼロ分散波長に最も近いゼロ分散波長をもつ第1の光導波路に接続される第1光ファイバと、前記第2の光導波路群の中で前記第2の目標ゼロ分散波長に最も近いゼロ分散波長をもつ第2の光導波路に光学的に接続される第2光ファイバを含む、
付記4に記載の波長変換器。
(付記6)
前記出射側の光ファイバは、前記第1の光導波路群の前記第1の光導波路に接続される第3光ファイバと、前記第2の光導波路群の前記第2の光導波路に光学的に接続される第4光ファイバを含む、
付記5に記載の波長変換器。
(付記7)
前記第1の光導波路群の中で前記第1の目標ゼロ分散波長に最も近いゼロ分散波長をもつ第1の光導波路と、前記第2の光導波路群の中で前記第2の目標ゼロ分散波長に最も近いゼロ分散波長をもつ第2の光導波路は、ピッチが固定された多芯ファイバに接続されている、
付記4に記載の波長変換器。
(付記8)
前記第1の光導波路群と前記第2の光導波路群のいずれかは、前記複数の光導波路の配置順序が組み替えられた、複数の光導波路群を含む、
付記7に記載の波長変換器。
(付記9)
前記複数の光導波路の幅は、一定間隔で異なっている、
付記1~8のいずれかに記載の波長変換器。
(付記10)
前記複数の光導波路の高さは、一定間隔で異なっている付記1~9のいずれかに記載の波長変換器。
(付記11)
前記複数の光導波路に、前記複数の光導波路の屈折率を変化させる調整器が設けられている、付記1~10のいずれかに記載の波長変換器。
(付記12)
付記1~11のいずれかに記載の波長変換器で、第1の波長帯域の光信号を、前記第1の波長帯域と異なる第2の波長帯域の光信号に変換して光伝送路に出力する光送信器と、
前記光伝送路から前記第2の波長帯域の光信号を受信して、前記波長変換器で前記第2の波長帯域の光信号を前記第1の波長帯域の光信号に変換する光受信器と、
を有する光通信装置。
(付記13)
基板と、
前記基板に非線形光学効果を有する半導体材料で形成された複数の光導波路と、
を有し、前記複数の光導波路はそれぞれ異なる設計値で設計されており、前記複数の光導波路の中から、光ファイバと接続される光導波路が選択可能である、
光導波路基板。
(付記14)
前記複数の光導波路は幅、高さ、または材料が異なっている、
付記13に記載の光導波路基板。
(付記15)
前記光導波路の前記幅または前記高さは、目標設計値を中心としてプラス側とマイナス側に前記一定間隔で変化している、
付記14に記載の光導波路基板。
(付記16)
前記複数の光導波路の入射側に設けられる第1の光スイッチと、
前記複数の光導波路の出射側に設けられる第2の光スイッチと、
を有し、
前記第1の光スイッチと前記第2の光スイッチは、前記複数の光導波路の中で前記光ファイバと接続される光導波路が選択されるように接続状態が設定されている、
付記13から15のいずれかに記載の光導波路基板。
1 光伝送システム
10 光通信装置(光送信機)
20 光通信装置(光受信機)
12-1~12-3 波長合波器
16 波長合波器
18 光伝送路
22-1~22-3 波長分波器
26 波長分波器
30、30-1~30-4、30A、30B 波長変換器
301 励起光源
302、309 光増幅器
303 カプラ
304、306 光ファイバ
305 セレクタ
307 波長フィルタ
308 モニタ
310、310A、320、330、340 光導波路基板
314、316 多芯ファイバ
315A、315B 光導波路選択回路
318 温度調整器
WG1~WG5、WG1a~WG1e、WG2a~WG2e 光導波路
SW1、SW2 光スイッチ

Claims (10)

  1. 異なる設計値で形成された複数の光導波路を有する光導波路基板と、
    前記光導波路基板に信号光と励起光を入射する入射側の光ファイバと、
    前記光導波路基板から、前記信号光と異なる波長の変換光を含む光を取り出す出射側の光ファイバと、
    を有し、
    前記入射側の光ファイバと、前記出射側の光ファイバは、前記複数の光導波路の中のひとつの光導波路と光学的に接続されている、
    波長変換器。
  2. 前記複数の光導波路は互いに異なるゼロ分散波長を有し、前記励起光の波長を目標のゼロ分散波長としたときに、前記目標のゼロ分散波長に最も近いゼロ分散波長をもつ光導波路が前記入射側の光ファイバと前記出射側の光ファイバに接続されている、
    請求項1に記載の波長変換器。
  3. 前記光導波路基板は、前記複数の光導波路の入射側に設けられた第1の光スイッチと、前記複数の光導波路の出射側に設けられた第2の光スイッチを有し、
    前記第1の光スイッチと前記第2の光スイッチは、前記入射側の光ファイバと前記出射側の光ファイバが前記ひとつの光導波路と光学的に接続されるように接続状態が設定されている、
    請求項1または2に記載の波長変換器。
  4. 前記光導波路基板は、ゼロ分散波長が互いに異なる複数の光導波路を含み第1の目標ゼロ分散波長を有する第1の光導波路群と、ゼロ分散波長が互いに異なる複数の光導波路を含み前記第1の目標ゼロ分散波長と異なる第2の目標ゼロ分散波長を有する第2の光導波路群とを有する、
    請求項1または2に記載の波長変換器。
  5. 前記入射側の光ファイバは、前記第1の光導波路群の中で前記第1の目標ゼロ分散波長に最も近いゼロ分散波長をもつ第1の光導波路に接続される第1光ファイバと、前記第2の光導波路群の中で前記第2の目標ゼロ分散波長に最も近いゼロ分散波長をもつ第2の光導波路に光学的に接続される第2光ファイバを含む、
    請求項4に記載の波長変換器。
  6. 前記第1の光導波路群の中で前記第1の目標ゼロ分散波長に最も近いゼロ分散波長をもつ第1の光導波路と、前記第2の光導波路群の中で前記第2の目標ゼロ分散波長に最も近いゼロ分散波長をもつ第2の光導波路は、ピッチが固定された多芯ファイバに接続されている、
    請求項4に記載の波長変換器。
  7. 前記第1の光導波路群と前記第2の光導波路群のいずれかは、前記複数の光導波路の配置順序が組み替えられた、複数の光導波路群を含む、
    請求項6に記載の波長変換器。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の波長変換器で、第1の波長帯域の光信号を、前記第1の波長帯域と異なる第2の波長帯域の光信号に変換して光伝送路に出力する光送信器と、
    前記光伝送路から前記第2の波長帯域の光信号を受信して、前記波長変換器で前記第2の波長帯域の光信号を前記第1の波長帯域の光信号に変換する光受信器と、
    を有する光通信装置。
  9. 基板と、
    前記基板に非線形光学効果を有する半導体材料で形成された複数の光導波路と、
    を有し、前記複数の光導波路はそれぞれ異なる設計値で設計されており、前記複数の光導波路の中から、光ファイバと接続される光導波路が選択可能である、
    光導波路基板。
  10. 前記複数の光導波路は幅、高さ、または材料が異なっている、
    請求項9に記載の光導波路基板。
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