JP2022181532A - 移載システム - Google Patents

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Shigenori Shimizu
広志 柘植
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Abstract

【課題】作業者の負担を軽減することができる移載システムを提供する。【解決手段】移載システム1は、自律走行ロボット2から搬送装置3に荷物コンテナ5を移載する制御を行う制御ユニット62を具備し、自律走行ロボット2は、荷物コンテナ5が載置される上段載置部11及び下段載置部12と、自律走行ロボット2を走行させる走行モータ63とを備え、搬送装置3は、荷物コンテナ5が載置される載置部20と、載置部20の高さ位置を切り替える昇降ユニット4とを備え、昇降ユニット4は、載置部20を昇降させる昇降シリンダ24と、自律走行ロボット2の移動範囲内に配置され、載置部20の高さ位置を切り替える指示を行う昇降操作ボタン50とを有し、制御ユニット62は、載置部20の高さ位置を切り替えるときは、自律走行ロボット2が昇降操作ボタン50に向かって移動するように走行モータ63を制御する。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 展示日 令和3年3月11日 展示会名、開催場所 株式会社豊田自動織機 高浜工場 ショールーム
本発明は、移載システムに関する。
例えば特許文献1には、荷台を有する自律走行式のロボット本体と、荷台に搬送物が搭載されたロボット本体を目的地まで走行させる制御装置とを備えた搬送ロボットシステムが記載されている。
特開2010-44530号公報
ところで、上記従来技術において、ロボット本体の荷台が複数段構造である場合、目的地において次工程に搬送物を送り出す際に、搬送物を昇降させる昇降装置が必要になることがある。この場合、昇降装置による昇降開始を指示する操作部の操作を作業者が行うと、作業者にかなりの負担がかかるため、省人化が望まれている。
本発明の目的は、作業者の負担を軽減することができる移載システムを提供することである。
本発明の一態様に係る移載システムは、対象物を載せて走行する移動体と、対象物を搬送する搬送装置と、移動体から搬送装置に対象物を移載する制御を行う移載制御部とを具備し、移動体は、対象物が載置される複数段の第1載置部と、移動体を走行させる第1駆動部とを備え、搬送装置は、対象物が載置される第2載置部と、第2載置部の昇降動作を行うことで第2載置部の高さ位置を切り替える昇降ユニットと、第2載置部の下流側に配置された搬送部とを備え、昇降ユニットは、第2載置部を昇降可能に支持する支持部材と、支持部材に対して第2載置部を昇降させる第2駆動部と、移動体の移動範囲内に配置され、第2駆動部を駆動することで第2載置部の高さ位置を切り替える指示を行う操作部とを有し、第2載置部の高さ位置を複数段の第1載置部の何れかに対応した高さ位置に切り替え、移動体には、操作部と係合する被操作部が設けられており、移載制御部は、昇降ユニットにより第2載置部の高さ位置を切り替えるときは、被操作部が操作部を操作する位置まで移動体が操作部に向かって移動するように第1駆動部を制御する。
このような移載システムにおいては、第2駆動部が駆動されることで第2載置部が昇降し、第2載置部の高さ位置が切り替えられる。ここで、移動体の移動範囲内には、第2載置部の高さ位置を切り替える指示を行う操作部が配置されている。また、移動体には、操作部と係合する被操作部が設けられている。第2載置部の高さ位置を切り替えるときは、被操作部が操作部を操作する位置まで移動体が操作部に向かって移動する。すると、操作部が操作され、第2載置部が何れか一の段の第1載置部に対応した高さ位置から他の段の第1載置部に対応した高さ位置まで昇降する。このように操作部の操作は、作業者ではなく、移動体が移動することによって行われる。これにより、作業者の負担が軽減される。
操作部は、押し操作により第2載置部の高さ位置を切り替える指示を行う操作ボタンであり、移載制御部は、昇降ユニットにより第2載置部の高さ位置を切り替えるときは、被操作部が操作ボタンを押す位置まで移動体が操作ボタンに向かって移動するように第1駆動部を制御してもよい。このような構成では、被操作部が操作ボタンを押す位置まで移動体を移動させるだけで、被操作部により操作ボタンが押される。従って、移動体の走行制御処理が簡略化される。
第1載置部の段数は、上下2段であり、昇降ユニットは、被操作部が操作部を操作する毎に、第2載置部の高さ位置として、上段の第1載置部に対応した高さ位置と下段の第1載置部に対応した高さ位置とを交互に切り替えてもよい。このような構成では、移動体の構造が簡単になると共に、第2載置部の昇降動作が簡略化される。
移載システムは、第2載置部の高さ位置を検知する検知部を更に具備し、移載制御部は、検知部により第2載置部が所定の高さ位置にないことが検知されたときは、被操作部が操作部を操作する位置まで移動体が操作部に向かって移動するように第1駆動部を制御してもよい。このような構成では、第2載置部が所定の高さ位置にないときは、移動体が操作部に向かって移動することで、被操作部が操作部を操作する。このため、第2載置部が所定の高さ位置まで昇降する。従って、第1載置部に載置された対象物を第2載置部に確実に移載することができる。
移載システムは、第2載置部の高さ位置を検知する検知部を更に具備し、移載制御部は、検知部により第2載置部が所定の高さ位置にないことが検知されたときは、移動体が停止するように第1駆動部を制御してもよい。このような構成では、第2載置部が所定の高さ位置にないときは、移動体が停止したままとなるため、移動体の意図しない接触等が防止される。
検知部は、移動体に備えられた測距センサであり、第2載置部には、第2載置部における移動体と搬送装置との配列方向に交差する面の面積を増やすための補助部材が装着されていてもよい。このような構成では、測距センサによる第2載置部の検知範囲が広くなるため、第2載置部の高さ位置が精度良く検知される。
補助部材は、第2載置部の移動体側の端部から垂れ下がるシートであってもよい。このような構成では、補助部材を単純な部品で安価に実現することができる。
本発明によれば、作業者の負担を軽減することができる。
本発明の一実施形態に係る移載システムを示す概略側面図である。 図1に示された自律走行ロボット及び搬送装置の平面図である。 図1に示された自律走行ロボット及び搬送装置の側面図である。 図1に示された自律走行ロボットの正面図である。 図2に示された自律走行ロボットが搬送装置に対して前進した状態の平面図である。 図2に示された搬送装置において上部材の一部を除いた状態の平面図である。 図2に示された押し具の断面図及び正面図である。 図2に示された規制具の断面図及び正面図である。 図1に示された移載システムの制御系構成図である。 図9に示された制御ユニットにより実行される制御処理手順の詳細を示すフローチャートである。 図1に示された移載システムによって自律走行ロボットから搬送装置に荷物コンテナを移載する動作を示す概略側面図である。 図1に示された移載システムによって自律走行ロボットから搬送装置に荷物コンテナを移載する動作を示す概略側面図である。 図1に示された移載システムによって自律走行ロボットから搬送装置に荷物コンテナを移載する動作を示す概略側面図である。 図1に示された移載システムによって自律走行ロボットから搬送装置に荷物コンテナを移載する動作を示す概略側面図である。 本発明の他の実施形態に係る移載システムの制御系構成図である。 図15に示された制御ユニットにより実行される制御処理手順の詳細を示すフローチャートである。 図1に示された昇降コンベアの変形例を示す概略側面図である。 図1に示された操作部の変形例を示す概略平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る移載システムを示す概略側面図である。図1において、本実施形態の移載システム1は、自律走行ロボット2と、搬送装置3とを具備している。移載システム1は、対象物である荷物コンテナ5を自律走行ロボット2から搬送装置3に移載するシステムである。
図2は、自律走行ロボット2及び搬送装置3の平面図である。図3は、自律走行ロボット2及び搬送装置3の側面図である。図4は、自律走行ロボット2の正面図である。なお、図1~図3では、自律走行ロボット2は、移載開始位置にある。このとき、自律走行ロボット2は、搬送装置3と正面で向き合っている。このように自律走行ロボット2が移載開始位置にある状態において、自律走行ロボット2と搬送装置3との配列方向を自律走行ロボット2及び搬送装置3の前後方向とする。自律走行ロボット2の前方は、自律走行ロボット2に対して搬送装置3に向かう方向である。また、水平面内において自律走行ロボット2及び搬送装置3の前後方向に直交する方向を、自律走行ロボット2及び搬送装置3の左右方向とする。
図1~図4において、自律走行ロボット2は、荷物コンテナ5を載せて走行する移動体である。自律走行ロボット2は、例えば前後左右に走行可能であると共に旋回可能である。自律走行ロボット2は、荷物コンテナ5を複数段(ここでは2段)で載せることが可能である。
自律走行ロボット2は、例えば4つの車輪(図示せず)を有するロボット本体10と、このロボット本体10に取り付けられた上段載置部11及び下段載置部12とを備えている。上段載置部11及び下段載置部12は、荷物コンテナ5が載置される上下2段の第1載置部である。
上段載置部11は、左右1対の取付壁部70に固定された上段ベース71と、この上段ベース71の左右両側に突設された1対の上段載置壁72とを有している。取付壁部70は、ロボット本体10に取り付けられ、自律走行ロボット2の上下方向に延在している。
1対の上段載置壁72は、自律走行ロボット2の左右方向に所定の間隔をもって配置されている。各上段載置壁72は、自律走行ロボット2の前後方向に延在している。各上段載置壁72の上面72aには、荷物コンテナ5の両側縁部が載置される。つまり、上面72aは、荷物コンテナ5が載置される載置面である。上面72aには、荷物コンテナ5を自律走行ロボット2の左右方向に対して位置決めするための複数(ここでは3つ)の位置決め壁13が間隔をもって設けられている。
上段載置壁72の前端部の内側面72bには、上段載置壁72の前側に先細りとなるようなテーパ部14が設けられている。上段載置壁72の前端部は、上段載置壁72における搬送装置3側の端部である。上段載置壁72におけるテーパ部14の領域には、切欠部15が設けられている。切欠部15の底面15aには、荷物コンテナ5を搬送方向に押し込む押し具16が固定されている。押し具16の具体的な構造については、後で詳述する。
上段載置部11は、上段ベース71の上面71aと各上段載置壁72の内側面72bとにより画成される凹状部73を有している。凹状部73は、各上段載置壁72の上面72aに載置された荷物コンテナ5の底面5aと協働して、断面矩形状の上部収容空間S1を形成している。上部収容空間S1は、自律走行ロボット2の前側及び後側に開口している。テーパ部14は、自律走行ロボット2の前端側に向かうにつれて上部収容空間S1の幅Wを徐々に広くするように形成されている。上部収容空間S1の幅Wは、上部収容空間S1の左右方向の長さである。
下段載置部12は、上段載置部11の下方に配置されている。下段載置部12は、ロボット本体10に固定された下段ベース75と、この下段ベース75の左右両側に突設された1対の下段載置壁76とを有している。
1対の下段載置壁76は、1対の上段載置壁72と同様の構造を有している。下段載置壁76の上面76aには、荷物コンテナ5の両側縁部が載置される。つまり、上面76aは、荷物コンテナ5が載置される載置面である。上面76aには、上段載置壁72と同様に、複数の位置決め壁17が間隔をもって設けられている。下段載置壁76の前端部の内側面76bには、上段載置壁72と同様に、テーパ部18が設けられている。
下段載置部12は、下段ベース75の上面75aと各下段載置壁76の内側面76bとにより画成される凹状部77を有している。凹状部77は、各下段載置壁76の上面76aに載置された荷物コンテナ5の底面5aと協働して、断面矩形状の下部収容空間S2を形成している。下部収容空間S2は、自律走行ロボット2の前側及び後側に開口している。テーパ部18は、自律走行ロボット2の前端側に向かうにつれて下部収容空間S2の幅Wを徐々に広くするように形成されている。
搬送装置3は、昇降コンベア7と、この昇降コンベア7の下流側に配置された搬送コンベア8とを備えている。昇降コンベア7及び搬送コンベア8は、基台9に連結されている。
昇降コンベア7は、載置部20と、この載置部20を搬送装置3の左右方向に摺動可能に支持する摺動部21と、この摺動部21を左右1対の柱部材22に対して昇降可能に案内する昇降ガイド23と、載置部20を摺動部21を介して昇降ガイド23に沿って昇降させる昇降シリンダ24とを備えている。
載置部20は、荷物コンテナ5が載置される第2載置部である。載置部20は、摺動部21から自律走行ロボット2側に延在している。載置部20は、図5に示されるように、自律走行ロボット2の上部収容空間S1及び下部収容空間S2に収容可能である。
載置部20は、摺動部21にリニアガイド25を介して支持された板状の下部材26と、この下部材26に軸部27(図6参照)を介して回動可能に支持された上部材28とを有している。リニアガイド25は、下部材26を摺動部21に対して搬送装置3の左右方向に摺動可能に案内する。つまり、下部材26は、摺動部21に搬送装置3の左右方向に摺動可能に支持されている。下部材26の先端部の左右両側には、図6に示されるように、下部材26の先端側に先細りとなるようなテーパ部29が設けられている。
上部材28は、下部材26の上方に配置されている。軸部27は、図6に示されるように、搬送装置3の上下方向に延びる軸であり、下部材26の先端部の近傍に突設されている。つまり、上部材28は、下部材26に軸部27を介して搬送装置3の上下方向の軸回りに回動可能に支持されている。上部材28の上面28aは、荷物コンテナ5が載置される載置面である。上面28aには、荷物コンテナ5の左右縁部を除く部分が載置される。
上部材28の先端部の左右両側には、上部材28の先端側に先細りとなるようなテーパ部30が設けられている。テーパ部30は、上段載置部11のテーパ部14、下段載置部12のテーパ部18及び下部材26のテーパ部29に対して平行である。ここでいう平行は、完全な平行だけでなく、略平行も含んでいる。
上部材28の長さ寸法は、下部材26の長さ寸法よりも大きい。長さ寸法は、搬送装置3の前後方向の寸法である。このため、上部材28の先端は、下部材26の先端よりも自律走行ロボット2側に位置している。また、上部材28の幅寸法は、下部材26の幅寸法よりも大きい。幅寸法は、搬送装置3の左右方向の寸法である。このため、上部材28の両側縁は、下部材26の両側縁よりも搬送装置3の左右方向の外側に位置している。
上部材28の左右方向の両側部には、複数の搬送ローラ31が搬送装置3の左右方向の軸回りに自由回転自在に取り付けられている。また、テーパ部30を含む上部材28の左右方向の両側部には、複数のガイドローラ32が搬送装置3の上下方向の軸回りに自由回転自在に取り付けられている。
上部材28の基端部には、荷物コンテナ5を搬送装置3の左右方向に対して位置決めするための左右1対の位置決めアーム33がL字型の取付ブラケット34を介して取り付けられている。位置決めアーム33は、搬送装置3の前後方向に延在している。位置決めアーム33は、上部材28の両側縁よりも搬送装置3の左右方向の外側に位置している。
載置部20の先端部には、規制具35が設けられている。規制具35は、自律走行ロボット2における上段載置部11の各上段載置壁72の上面72aまたは下段載置部12の各下段載置壁76の上面76aに載置された荷物コンテナ5が載置部20の上部材28の上面28aに移載される際に、載置部20に対する搬送コンベア8の反対側(自律走行ロボット2側)への荷物コンテナ5の相対移動を規制する。規制具35は、図5に示されるように、載置部20が自律走行ロボット2の上部収容空間S1または下部収容空間S2に収容された状態において、荷物コンテナ5の後面5bよりも後側に位置する。なお、規制具35の具体的な構造については、後で詳述する。
摺動部21と下部材26との間には、搬送装置3の左右方向の中心側に付勢する左右1組のバネ36が配置されている。これらのバネ36は、摺動部21に対する載置部20の左右方向の基準位置に向かう側に付勢する弾性部材である。摺動部21に対する載置部20の左右方向の基準位置は、例えば自律走行ロボット2が正確な移載開始位置にあるときに、上段載置部11及び下段載置部12の左右方向の中心と載置部20の左右方向の中心とが一致する位置である。バネ36の一端は、摺動部21に直接または補助部材(図示せず)を介して接続されている。バネ36の他端は、下部材26に直接または補助部材(図示せず)を介して接続されている。
下部材26と上部材28との間には、搬送装置3の左右方向の中心側に付勢する左右1組のバネ37が配置されている。これらのバネ37は、下部材26に対する上部材28の基準姿勢に向かう側に付勢する弾性部材である。下部材26に対する上部材28の基準姿勢は、図6に示されるように、下部材26に対する上部材28の傾き角度が0度となるような姿勢である。バネ37の一端は、下部材26の上面に固定された突起部26aに接続されている。バネ37の他端は、上部材28の内側面28bに接続されている。
柱部材22は、基台9に垂直に立設され、搬送装置3の上下方向に延在している。柱部材22は、載置部20を摺動部21を介して昇降可能に支持する支持部材である。昇降ガイド23は、搬送装置3の上下方向に延在するリニアガイドである。
昇降シリンダ24は、空気源68(図9参照)から供給される空気により駆動される空気圧シリンダである。昇降シリンダ24は、下段位置と上段位置との間で載置部20を摺動部21を介して昇降ガイド23に沿って昇降させる。下段位置は、自律走行ロボット2の下段載置部12に対応する高さ位置である。上段位置は、自律走行ロボット2の上段載置部11に対応する高さ位置である。ここでは、下段位置は下段載置部12の高さ位置と等しく、上段位置は上段載置部11の高さ位置と等しい。昇降シリンダ24は、柱部材22に対して載置部20を昇降させる第2駆動部である。
搬送コンベア8は、荷物コンテナ5を所定位置に向けて搬送する搬送部である。搬送コンベア8は、左右1対の柱部材22に連結されたコンベアフレーム40と、このコンベアフレーム40に搬送装置3の左右方向の軸回りに自由回転自在に支持された複数の搬送ローラ41とを有している。搬送コンベア8は、搬送装置3の下流側に向かって下がるように傾斜している。搬送コンベア8の下流側には、平坦な搬送コンベア42(図1参照)が配置されている。
このような移載システム1において、自律走行ロボット2から昇降コンベア7に荷物コンテナ5を移載するときは、自律走行ロボット2の上段載置部11及び下段載置部12に荷物コンテナ5が載置された状態で、自律走行ロボット2を昇降コンベア7に対して前進させる。このとき、図5に示されるように、自律走行ロボット2の上部収容空間S1または下部収容空間S2に昇降コンベア7の載置部20を収容することにより、荷物コンテナ5が載置部20に載置される。
そして、自律走行ロボット2を昇降コンベア7に対して一旦後退させた後、自律走行ロボット2を昇降コンベア7に対して前進させる。このとき、上段載置部11に載置された荷物コンテナ5または上段載置部11に設けられた押し具16によって、荷物コンテナ5が昇降コンベア7から搬送コンベア8に送り込まれる。
押し具16は、昇降コンベア7の載置部20が自律走行ロボット2の上部収容空間S1に収容されたときに、載置部20に載置された荷物コンテナ5を搬送コンベア8に向けて押し込む。押し具16は、上述したように、自律走行ロボット2の各上段載置部11のテーパ部14にそれぞれ設けられている。
押し具16は、上段載置部11の載置面である上面72aに対して突出・引込自在に設けられている。押し具16は、自律走行ロボット2に対する搬送装置3側への荷物コンテナ5の相対移動を許可し、自律走行ロボット2に対する搬送装置3の反対側への荷物コンテナ5の相対移動を許可しないアンチバック機構を有している。
具体的には、押し具16は、図7に示されるように、基部44と、この基部44に軸部45を介して回動可能に連結された爪部46と、基部44と爪部46との間の空間K1に配置され、爪部46側に付勢するバネ47とを有している。
爪部46は、バネ47の付勢力により上段載置部11の上面72aよりも突き出る突出部48を有している。突出部48は、爪部46の前端側部分に設けられている。爪部46の前端側は、上段載置部11の前端側に相当する。突出部48には、爪部46の前端から後端側に向かって下がるように傾斜した傾斜面48aが設けられている。つまり、傾斜面48aは、上段載置部11の前端部近傍から後端側に向かって下がるように傾斜している。
上段載置部11の上面72aに荷物コンテナ5が載置されていないときは、上述したように、バネ47の付勢力により爪部46の突出部48が上段載置部11の上面72aよりも突き出た状態となる。上段載置部11の上面72aに荷物コンテナ5が載置されると、荷物コンテナ5が突出部48を基部44側に押し込むことで、爪部46がバネ47の付勢力に抗して回動するため、突出部48が上段載置部11の上面72aから引っ込んだ状態となる。
昇降コンベア7の載置部20に設けられた規制具35は、押し具16と同じ構造を有している。つまり、規制具35は、載置部20の載置面である上面28aに対して突出・引込自在である。規制具35は、昇降コンベア7に対する搬送コンベア8側への荷物コンテナ5の相対移動を許可し、昇降コンベア7に対する自律走行ロボット2側への荷物コンテナ5の相対移動を許可しないアンチバック機構を有している。
具体的には、規制具35は、図8に示されるように、基部54と、この基部54に軸部55を介して回動可能に連結された爪部56と、基部54と爪部56との間の空間K2に配置され、爪部56側に付勢するバネ57とを有している。
爪部56は、バネ57の付勢力により載置部20の上面28aよりも突き出る突出部58を有している。突出部58は、爪部56の前端側部分に設けられている。爪部56の前端側は、載置部20の基端側に相当する。突出部58には、爪部56の前端から後端側に向かって下がるように傾斜した傾斜面58aが設けられている。つまり、傾斜面58aは、載置部20の先端部近傍から先端側に向かって下がるように傾斜している。
図9は、図1に示された移載システム1の制御系構成図である。図9において、移載システム1は、自律走行ロボット2及び搬送装置3に加え、昇降操作ボタン50と、空気圧バルブ67とを備えている。
昇降操作ボタン50は、自律走行ロボット2の移動範囲内に配置されている。昇降操作ボタン50は、昇降シリンダ24を駆動することで載置部20の高さ位置を切り替える指示を行う操作ボタン(操作部)である。
昇降操作ボタン50は、柱51に高さ位置を調整可能に取り付けられている(図1参照)。昇降操作ボタン50は、基本的には自律走行ロボット2により押し操作が行われる。ただし、必要に応じて作業者が昇降操作ボタン50の押し操作を行う。昇降操作ボタン50が押されると、昇降シリンダ24が駆動される。なお、昇降操作ボタン50には、自律走行ロボット2の後退時に生じる移動量の誤差を吸収するためのバネ(図示せず)が内蔵されている。
自律走行ロボット2のロボット本体10の後面は、昇降操作ボタン50と係合する被操作部52を構成している(図1~図3参照)。
空気圧バルブ67は、空気を供給する空気源68と昇降シリンダ24との間に配置されている。また、空気圧バルブ67は、昇降操作ボタン50と直接接続されている。空気圧バルブ67は、昇降操作ボタン50の操作信号に応じて、昇降シリンダ24を伸長させる方向と昇降シリンダ24を収縮させる方向とを直接切り換える電磁式のON/OFF弁である。空気圧バルブ67がONであるときは、昇降シリンダ24が伸長し、空気圧バルブ67がOFFであるときは、昇降シリンダ24が収縮する。
昇降操作ボタン50及び空気圧バルブ67は、柱部材22、昇降ガイド23及び昇降シリンダ24と協働して、載置部20の昇降動作を行うことで載置部20の高さ位置を切り替える昇降ユニット4を構成している。
昇降ユニット4は、載置部20の高さ位置を上段載置部11及び下段載置部12の何れかに対応した高さ位置に切り替える。昇降ユニット4は、被操作部52が昇降操作ボタン50を操作する毎に、載置部20の高さ位置として、上段載置部11に対応した高さ位置(上記の上段位置)と下段載置部12に対応した高さ位置(上記の下段位置)とを交互に切り替える。
自律走行ロボット2は、レーザセンサ60と、制御ユニット62と、走行モータ63とを有している。
レーザセンサ60は、昇降コンベア7に向けてレーザを照射し、レーザの反射光を受光することで、自律走行ロボット2から昇降コンベア7の載置部20までの距離を測定する測距センサである。レーザセンサ60は、載置部20の高さ位置を検知する検知部である。レーザセンサ60としては、例えば2Dまたは3Dのレーザレンジファインダが用いられる。
走行モータ63は、自律走行ロボット2を走行させる第1駆動部である。走行モータ63は、ロボット本体10の各車輪(図示せず)を回転駆動させる。走行モータ63は、車輪毎にそれぞれ配置されている。
制御ユニット62は、CPU、RAM、ROM及び入出力インターフェース等により構成されている。制御ユニット62は、レーザセンサ60の検出信号に基づいて、予め決められた走行パターンに従って自律走行ロボット2を走行させるように走行モータ63を制御する。制御ユニット62は、自律走行ロボット2から搬送装置3に荷物コンテナ5を移載する制御を行う移載制御部を構成している。
制御ユニット62は、昇降ユニット4により載置部20の高さ位置を切り替えるときは、自律走行ロボット2の被操作部52が昇降操作ボタン50を押し操作する位置まで自律走行ロボット2が昇降操作ボタン50に向かって移動するように走行モータ63を制御する。
また、制御ユニット62は、レーザセンサ60により載置部20が所定の高さ位置(ここでは下段位置)にないことが検知されたときは、被操作部52が昇降操作ボタン50を押し操作する位置まで自律走行ロボット2が昇降操作ボタン50に向かって移動するように走行モータ63を制御する。
図10は、制御ユニット62により実行される制御処理手順の詳細を示すフローチャートである。本処理は、自律走行ロボット2の上段載置部11及び下段載置部12にそれぞれ荷物コンテナ5が載置された状態で、自律走行ロボット2が移載開始位置に達すると、実行される。
図10において、制御ユニット62は、まずレーザセンサ60の検出信号を取得する(手順S101)。そして、制御ユニット62は、レーザセンサ60の検出信号に基づいて、昇降コンベア7の載置部20が下段位置にあるかどうかを判断する(手順S102)。
制御ユニット62は、載置部20が下段位置にあると判断したときは、自律走行ロボット2を昇降コンベア7に対して前進させるための制御信号を走行モータ63に出力する(手順S103)。このとき、制御ユニット62は、載置部20が自律走行ロボット2の下部収容空間S2に収容されることで下段載置部12の上面76aに載置された荷物コンテナ5が載置部20に移載可能となる移載位置まで自律走行ロボット2を前進させるための制御信号を出力する。
この時の移載位置は、下段載置部12の上面76aに載置された荷物コンテナ5が搬送装置3の前後方向に全体的に載置部20の上面28aの上側に配置される位置である。荷物コンテナ5が移載位置にある状態では、図5に示されるように、規制具35が荷物コンテナ5の後面5bよりも後側にある。
続いて、制御ユニット62は、自律走行ロボット2のロボット本体10の被操作部52が昇降操作ボタン50を押す位置まで自律走行ロボット2を昇降コンベア7に対して後退させるための制御信号を走行モータ63に出力する(手順S104)。
続いて、制御ユニット62は、昇降操作ボタン50がロボット本体10の被操作部52により押されたかどうかを判断する(手順S105)。このとき、制御ユニット62は、レーザセンサ60の検出信号に基づいて、昇降操作ボタン50が押されたかどうかを判断してもよいし、自律走行ロボット2の後進開始からの経過時間に基づいて、昇降操作ボタン50が押されたかどうかを判断してもよい。
制御ユニット62は、昇降操作ボタン50がロボット本体10の被操作部52により押されたと判断したときは、自律走行ロボット2を昇降コンベア7に対して前進させるための制御信号を走行モータ63に出力する(手順S106)。
このとき、制御ユニット62は、載置部20が自律走行ロボット2の上部収容空間S1に収容されることで上段載置部11の上面72aに載置された荷物コンテナ5が載置部20に移載可能となる移載位置まで自律走行ロボット2を前進させるための制御信号を出力する。この時の移載位置は、上段載置部11の上面72aに載置された荷物コンテナ5が搬送装置3の前後方向に全体的に載置部20の上面28aの上側に配置される位置である。
続いて、制御ユニット62は、自律走行ロボット2を昇降コンベア7に対して一旦後退させるための制御信号を走行モータ63に出力する(手順S107)。このとき、制御ユニット62は、載置部20が上部収容空間S1から引き抜かれる一旦停止位置まで自律走行ロボット2を後退させるための制御信号を出力する。一旦停止位置は、搬送装置3と昇降操作ボタン50との間の位置である。
そして、制御ユニット62は、自律走行ロボット2を昇降コンベア7に対して前進させるための制御信号を走行モータ63に出力する(手順S108)。このとき、制御ユニット62は、載置部20が上部収容空間S1に再び収容されることで押し具16が載置部20に載置された荷物コンテナ5を搬送コンベア8に向けて押し込む位置まで自律走行ロボット2を前進させるための制御信号を出力する。
続いて、制御ユニット62は、ロボット本体10の被操作部52が昇降操作ボタン50を押す位置まで自律走行ロボット2を昇降コンベア7に対して後退させるための制御信号を走行モータ63に出力する(手順S109)。
続いて、制御ユニット62は、昇降操作ボタン50がロボット本体10の被操作部52により押されたかどうかを判断する(手順S110)。制御ユニット62は、昇降操作ボタン50がロボット本体10の被操作部52により押されたと判断したときは、自律走行ロボット2を移載開始位置まで前進させるための制御信号を走行モータ63に出力し(手順S111)、本処理を終了する。
制御ユニット62は、手順S102において載置部20が下段位置にない、つまり載置部20が上段位置にあると判断したときは、ロボット本体10の被操作部52が昇降操作ボタン50を押す位置まで自律走行ロボット2を昇降コンベア7に対して後進させるための制御信号を走行モータ63に出力する(手順S112)。
続いて、制御ユニット62は、昇降操作ボタン50がロボット本体10の被操作部52により押されたかどうかを判断する(手順S113)。制御ユニット62は、昇降操作ボタン50がロボット本体10の被操作部52により押されたと判断したときは、上記の手順S103を実行する。
次に、図11~図14を用いて、移載システム1によって自律走行ロボット2から搬送装置3に荷物コンテナ5を移載する動作について説明する。なお、昇降コンベア7の載置部20は、下段位置にある。
自律走行ロボット2の上段載置部11及び下段載置部12にそれぞれ荷物コンテナ5A,5Bが載置されると、自律走行ロボット2は、図11(a)に示されるように、搬送装置3に向かって走行し、搬送装置3の昇降コンベア7と向き合った移載開始位置に到達する。
そして、自律走行ロボット2は、図11(b)に示されるように、昇降コンベア7に対して前進することで、昇降コンベア7の載置部20が自律走行ロボット2の下部収容空間S2に収容される。
このとき、下段載置部12の各下段載置壁76の前端部の内側面76bにはテーパ部18が設けられ、載置部20の先端部の左右両側にはテーパ部30が設けられているため、下段載置部12が載置部20に対して左右方向に多少ずれていたり、下段載置部12が載置部20に対して多少傾いていても、載置部20が下部収容空間S2に収容されやすくなっている。
また、載置部20は摺動部21に搬送装置3の左右方向に摺動可能に支持されているため、載置部20に対する下段載置部12の左右方向の位置ずれが吸収される。上部材28は下部材26に軸部27を介して回動可能に支持されているため、載置部20に対する下段載置部12の傾きが吸収される。
また、載置部20に設けられたガイドローラ32に下段載置部12が案内されながら、載置部20が下部収容空間S2に収容されるため、下段載置部12と載置部20とが擦れることが防止される。
また、下段載置部12に載置された荷物コンテナ5Bが規制具35に達すると、荷物コンテナ5Bが規制具35の爪部56の突出部58を踏み込むことで、爪部56がバネ57の付勢力に抗して回動し、突出部58が載置部20の上面28aから引っ込んだ状態となるため、荷物コンテナ5Bが規制具35を通過する。
そして、自律走行ロボット2は、図11(c)に示されるように、昇降コンベア7に対して更に前進することで、載置部20に荷物コンテナ5Bが載置される。このとき、荷物コンテナ5Bが規制具35を通過した後は、規制具35の爪部56の突出部58がバネ57の付勢力により載置部20の上面28aから突き出る。このため、荷物コンテナ5Bは、規制具35により上流側(自律走行ロボット2側)に対して拘束されることとなる。
次いで、自律走行ロボット2は、図12(a)に示されるように、ロボット本体10の被操作部52が昇降操作ボタン50を押す位置まで昇降コンベア7に対して後退する。このとき、規制具35によって載置部20に対する自律走行ロボット2側への荷物コンテナ5Bの相対移動が規制されているため、荷物コンテナ5Bが自律走行ロボット2と共に後退することはなく、荷物コンテナ5Bは載置部20に載置された状態に維持される。
ロボット本体10の被操作部52により昇降操作ボタン50が押されると、図12(b)に示されるように、昇降シリンダ24が伸長することにより、荷物コンテナ5Bが載置された載置部20が下段位置から上段位置まで上昇する。
次いで、自律走行ロボット2は、図12(c)に示されるように、昇降コンベア7に対して前進することで、昇降コンベア7の載置部20が自律走行ロボット2の上部収容空間S1に収容される。
このとき、各上段載置部11の前端部の内側面11bにはテーパ部14が設けられ、載置部20の先端部の左右両側にはテーパ部30が設けられているため、上段載置部11が載置部20に対して左右方向に多少ずれていたり、上段載置部11が載置部20に対して多少傾いていても、載置部20が上部収容空間S1に収容されやすくなっている。また、上述したように、載置部20に対する上段載置部11の左右方向の位置ずれが吸収されると共に、載置部20に対する上段載置部11の傾きが吸収される。
また、載置部20に設けられたガイドローラ32に上段載置部11が案内されながら、載置部20が上部収容空間S1に収容されるため、上段載置部11と載置部20とが擦れることが防止される。
また、上段載置部11に載置された荷物コンテナ5Aが規制具35に達すると、荷物コンテナ5Aが規制具35の爪部56の突出部58を踏み込むことで、爪部56がバネ57の付勢力に抗して回動し、突出部58が載置部20の上面20aから引っ込んだ状態となるため、荷物コンテナ5Aが規制具35を通過する。
そして、上段載置部11に載置された荷物コンテナ5Aが載置部20に載置された荷物コンテナ5Bを搬送コンベア8側に押し込む。これにより、荷物コンテナ5Bが搬送コンベア8に送られる(図13(a)参照)。このとき、載置部20には複数の搬送ローラ31が設けられているため、荷物コンテナ5Bが搬送コンベア8までスムーズに供給される。
次いで、自律走行ロボット2は、図13(a)に示されるように、昇降コンベア7に対して更に前進することで、載置部20に荷物コンテナ5Aが載置される。このとき、荷物コンテナ5Aが規制具35を通過した後は、上述したように、規制具35によって荷物コンテナ5Aが上流側に対して拘束される。また、自律走行ロボット2の上段載置部11に設けられた押し具16の爪部46の突出部48は、上段載置部11の上面72aから突出する(図13(b)参照)。
次いで、自律走行ロボット2は、図13(b)に示されるように、載置部20が上部収容空間S1から引き抜かれる一旦停止位置まで昇降コンベア7に対して一旦後退する。このとき、規制具35によって載置部20に対する自律走行ロボット2側への荷物コンテナ5Aの相対移動が規制されているため、荷物コンテナ5Aが自律走行ロボット2と共に後退することはなく、荷物コンテナ5Aは載置部20に載置された状態に維持される。
そして、自律走行ロボット2は、図13(c)に示されるように、昇降コンベア7に対して前進することで、昇降コンベア7の載置部20が再び自律走行ロボット2の上部収容空間S1に収容される。その状態で、自律走行ロボット2が更に前進すると、上段載置部11に設けられた押し具16の爪部46の突出部48が載置部20に載置された荷物コンテナ5Aを搬送コンベア8側に押し込む。これにより、荷物コンテナ5Aが搬送コンベア8に送られる。
次いで、自律走行ロボット2は、図14(a)に示されるように、ロボット本体10の被操作部52が昇降操作ボタン50を押す位置まで昇降コンベア7に対して後退する。
ロボット本体10の被操作部52により昇降操作ボタン50が押されると、図14(b)に示されるように、昇降シリンダ24が収縮することにより、載置部20が上段位置から下段位置まで下降する。
その後、自律走行ロボット2は、次の荷物コンテナ5を取りに行くために積荷位置まで戻る。積荷位置は、自律走行ロボット2に荷物コンテナ5を載せる位置である。そして、上段載置部11及び下段載置部12にそれぞれ荷物コンテナ5A,5Bが載置された後、上述した移載動作が再度実施される。
以上のように本実施形態にあっては、昇降シリンダ24が駆動されることで搬送装置3の載置部20が昇降し、載置部20の高さ位置が切り替えられる。ここで、自律走行ロボット2の移動範囲内には、載置部20の高さ位置を切り替える指示を行う昇降操作ボタン50が配置されている。また、自律走行ロボット2には、昇降操作ボタン50と係合する被操作部52が設けられている。載置部20の高さ位置を切り替えるときは、被操作部52が昇降操作ボタン50を押す位置まで自律走行ロボット2が昇降操作ボタン50に向かって移動する。すると、昇降操作ボタン50が操作され、載置部20が上段載置部11及び下段載置部12の何れか一方に対応した高さ位置から上段載置部11及び下段載置部12の他方に対応した高さ位置まで昇降する。このように昇降操作ボタン50の操作は、作業者ではなく、自律走行ロボット2が移動することによって行われる。これにより、作業者の負担が軽減される。その結果、省人化を図ることができる。また、搬送用の設備を簡単化し、設備費用を抑えることができる。
また、本実施形態では、被操作部52が昇降操作ボタン50を押す位置まで自律走行ロボット2を移動させるだけで、被操作部52により昇降操作ボタン50が押される。従って、自律走行ロボット2の走行制御処理が簡略化される。
また、本実施形態では、被操作部52が昇降操作ボタン50を操作する毎に、載置部20の高さ位置として、上段載置部11に対応した高さ位置と下段載置部12に対応した高さ位置とが交互に切り替えられる。このため、自律走行ロボット2の構造が簡単になると共に、載置部20の昇降動作が簡略化される。
また、本実施形態では、レーザセンサ60により載置部20が下段載置部12に対応した高さ位置にないことが検知されたときは、被操作部52が昇降操作ボタン50を押す位置まで自律走行ロボット2が昇降操作ボタン50に向かって移動する。つまり、載置部20が下段載置部12に対応した高さ位置にないときは、自律走行ロボット2が昇降操作ボタン50に向かって移動することで、被操作部52が昇降操作ボタン50を操作する。このため、載置部20が下段載置部12に対応した高さ位置まで昇降する。従って、上段載置部11及び下段載置部12に載置された荷物コンテナ5を載置部20に確実に移載することができる。
また、本記実施形態では、自律走行ロボット2を搬送装置3に対して前進させて、自律走行ロボット2の上部収容空間S1または下部収容空間S2に載置部20が収容されることで、上段載置部11または下段載置部12に載置された荷物コンテナ5が載置部20に移載される。このように荷物コンテナ5の移載は、作業者ではなく、自律走行ロボット2が移動することによって行われる。これにより、作業者の負担が更に軽減される。
図15は、本発明の他の実施形態に係る移載システムの制御系構成図である。図15において、本実施形態の移載システム1は、図9に示された構成に加え、自律走行ロボット2に搭載された報知器64を備えている。報知器64は、ランプやブザー等から構成されている。
また、自律走行ロボット2は、上記の実施形態における制御ユニット62に代えて、制御ユニット62Aを有している。制御ユニット62Aは、レーザセンサ60により搬送装置3の載置部20が所定の高さ位置(ここでは下段位置)にないことが検知されたときは、自律走行ロボット2が停止するように走行モータ63を制御すると共に、報知器64によるアラーム報知を行う。
図16は、制御ユニット62Aにより実行される制御処理手順の詳細を示すフローチャートである。図16において、制御ユニット62Aは、図10に示された処理と同様に、上記の手順S101,102を実行する。そして、制御ユニット62Aは、載置部20が下段位置にあると判断したときは、図10に示された処理と同様に、上記の手順S103~111を実行する。
制御ユニット62Aは、載置部20が下段位置にない、つまり載置部20が上段位置にあると判断したときは、自律走行ロボット2が停止したままとなるように走行モータ63を制御する(手順S115)。そして、制御ユニット62Aは、報知器64により載置部20が下段位置にない旨のアラームを報知するように報知器64を制御する(手順S116)。
このような本実施形態では、搬送装置3の載置部20が下段位置にないときは、自律走行ロボット2が停止したままとなるため、自律走行ロボット2の意図しない接触等が防止される。
また、本実施形態では、搬送装置3の載置部20が下段位置にないときは、報知器64によりアラーム報知が行われる。このため、作業者は、その状況を報知器64により知ることができる。従って、作業者自身が昇降操作ボタン50を押して、昇降シリンダ24を駆動することで、載置部20を下段位置まで下降させることができる。
図17は、図1に示された昇降コンベア7の変形例を示す概略側面図である。図17において、本変形例の移載システム1では、昇降コンベア7の載置部20に補助部材80が装着されている。
補助部材80は、載置部20の先端面20bの面積を増やすための部材である。載置部20の先端面20bは、自律走行ロボット2が移載開始位置にあるときに、載置部20における自律走行ロボット2と搬送装置3との配列方向に交差する面である。補助部材80は、例えば載置部20の先端から垂れ下がるシートである。補助部材80は、載置部20の先端に貼り付けられている。補助部材80の材料としては、金属、樹脂、布または紙等が用いられる。補助部材80の材料は、レーザセンサ60により検知可能な材質であればよい。
このような本変形例では、載置部20に補助部材80を装着することにより、レーザセンサ60による載置部20の検知範囲が広くなるため、載置部20の高さ位置が精度良く検知される。
また、本変形例では、補助部材80をシートという単純な部品で安価に実現することができる。
なお、本発明は、上記実施形態には限定されない。例えば上記実施形態では、自律走行ロボット2が昇降操作ボタン50を押す位置まで搬送装置3に対して後退しているが、搬送装置3の載置部20の昇降開始を指示する操作部としては、特に昇降操作ボタン50には限られない。例えば図18に示されるように、昇降操作ボタン50に代えて、リミットスイッチ85を使用してもよい。この場合、自律走行ロボット2のロボット本体10の後端部には、リミットスイッチ85と係合する被操作部であるストライカ86が装着される。
リミットスイッチ85は、通常は内蔵バネ(図示せず)の付勢力によって中立位置にある。自律走行ロボット2がリミットスイッチ85を操作する位置まで搬送装置3に対して後退した後、自律走行ロボット2が旋回することで、ストライカ86がリミットスイッチ85に当たると、内蔵バネの付勢力に抗してリミットスイッチ85が作動する(図中の破線参照)。
また、上記実施形態では、レーザセンサ60によって、昇降コンベア7の載置部20の高さ位置が検知されているが、特にその形態には限られず、レーザセンサ60の代わりに、カメラ等を使用してもよい。
また、上記実施形態では、自律走行ロボット2の上段載置部11から搬送装置3の載置部20に荷物コンテナ5が移載されるときに、上段載置部11の高さ位置と載置部20の高さ位置とが一致しているが、特にその形態には限られず、上段載置部11が載置部20よりも僅かに上方に配置されていてもよい。この場合には、自律走行ロボット2を搬送装置3に対して後退させることで、載置部20が上部収容空間S1から引き抜かれると、荷物コンテナ5が載置部20の上面28aに落ちて載置されるようになる。同様に、下段載置部12と載置部20との高さ関係についても、下段載置部12が載置部20よりも僅かに上方に配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、上段載置部11は、荷物コンテナ5の両側縁部が載置される左右1対の上段載置壁72を有しているが、特にそのような形態には限られない。例えば、上段載置部11は、荷物コンテナ5の中央部分が載置される1つの載置壁を有していてもよい。この場合には、搬送装置3は、荷物コンテナ5の左右縁部が載置される左右1対の載置部を備えることとなる。従って、上段載置部11の左右両側に、搬送装置3の各載置部が収容可能な上部収容空間を形成する凹状部が設けられる。下段載置部12の構造についても、同様である。
また、上記実施形態では、空気圧バルブ67は、昇降操作ボタン50と直結されており、昇降操作ボタン50の操作信号に応じて昇降シリンダ24を直接駆動しているが、特にその形態には限られず、例えば昇降操作ボタン50の操作信号を入力し、その操作信号に応じた制御信号を空気圧バルブ67に出力することで、空気圧バルブ67を制御する制御器を備えてもよい。
この場合には、制御器及び自律走行ロボット2に無線通信機を搭載し、制御器から自律走行ロボット2に昇降操作ボタン50の操作信号を送信してもよい。これにより、制御ユニット62は、昇降操作ボタン50がロボット本体10により押されたかどうかを容易に判断することができる。
また、制御ユニット62により自律走行ロボット2から搬送装置3に荷物コンテナ5を移載する制御を行う際に、例えばSLAM(simultaneous localization andmapping)手法や反射板を使った自己位置推定法等を利用して、自律走行ロボット2の自己位置を推定し、その推定結果を用いて自律走行ロボット2の走行制御を行ってもよい。この場合には、自律走行ロボット2が移載位置に到達したかどうか、自律走行ロボット2が昇降操作ボタン50を操作したかどうか、及び自律走行ロボット2が一旦停止位置に到達したかどうかは、自律走行ロボット2の自己位置推定値により判断される。
また、上記実施形態では、自律走行ロボット2の下段載置部12に載置された荷物コンテナ5が昇降コンベア7の載置部20に載置されると、昇降シリンダ24により載置部20が下段位置から上段位置まで上昇しているが、特にそのような形態には限られない。例えば、搬送コンベア8が自律走行ロボット2の下段載置部12に対応する高さ位置に配置されている場合には、自律走行ロボット2の上段載置部11に載置された荷物コンテナ5が昇降コンベア7の載置部20に載置されると、昇降シリンダ24により載置部20が上段位置から下段位置まで下降してもよい。また、搬送コンベア8の高さ位置にかかわらず、自律走行ロボット2の上段載置部11から昇降コンベア7の載置部20に荷物コンテナ5を移載してもよい。
また、上記実施形態では、自律走行ロボット2は、荷物コンテナ5が載置される上段載置部11及び下段載置部12を有する上下2段構造のロボット本体10を備えているが、特にその形態には限られず、荷物コンテナ5が載置される載置部の段数としては、上下3段以上であってもよい。この場合には、自律走行ロボットの何れの段の載置部から昇降コンベア7の載置部20に荷物コンテナ5を移載してもよい。昇降コンベア7の載置部20は、昇降シリンダ24により自律走行ロボットの各載置部に対応する高さ位置まで昇降する。
また、載置部20の初期の高さ位置に関わらず、自律走行ロボット2の載置部の段数分だけ、昇降コンベア7への自律走行ロボット2の移動と操作部への自律走行ロボット2の移動とを繰り返してもよい。
また、上記実施形態では、自律走行ロボット2を搬送装置3に対して前進させて、自律走行ロボット2の上部収容空間S1または下部収容空間S2に載置部20が収容されることで、上段載置部11または下段載置部12に載置された荷物コンテナ5が載置部20に移載されているが、特にその形態には限られず、既知の移載装置により自律走行ロボット2から搬送装置3に荷物コンテナ5を移載してもよい。また、作業者の手作業によって、自律走行ロボット2から搬送装置3に荷物コンテナ5を移載してもよい。
また、上記実施形態では、荷物コンテナ5が自律走行ロボット2から搬送装置3に移載されているが、自律走行ロボット2から搬送装置3に移載される対象物としては、特に荷物コンテナ5には限られず、コンテナ以外の荷物でもよいし、或いは製品の製造時にアセンブリ工程等に搬送される構成部品であってもよい。
また、搬送装置3に荷物コンテナ5等の対象物を供給する移動体としては、特に自律走行ロボット2には限られず、例えば無人搬送台車等であってもよい。
1…移載システム、2…自律走行ロボット(移動体)、3…搬送装置、4…昇降ユニット、5,5A,5B…荷物コンテナ(対象物)、8…搬送コンベア(搬送部)、11…上段載置部(第1載置部)、12…下段載置部(第1載置部)、20…載置部(第2載置部)、22…柱部材(支持部材)、24…昇降シリンダ(第2駆動部)、50…昇降操作ボタン(操作ボタン、操作部)、52…被操作部、60…レーザセンサ(測距センサ、検知部)、62,62A…制御ユニット(移載制御部)、63…走行モータ(第1駆動部)、80…補助部材、85…リミットスイッチ(操作部)、86…ストライカ(被操作部)。

Claims (7)

  1. 対象物を載せて走行する移動体と、
    前記対象物を搬送する搬送装置と、
    前記移動体から前記搬送装置に前記対象物を移載する制御を行う移載制御部とを具備し、
    前記移動体は、前記対象物が載置される複数段の第1載置部と、前記移動体を走行させる第1駆動部とを備え、
    前記搬送装置は、前記対象物が載置される第2載置部と、前記第2載置部の昇降動作を行うことで前記第2載置部の高さ位置を切り替える昇降ユニットと、前記第2載置部の下流側に配置された搬送部とを備え、
    前記昇降ユニットは、前記第2載置部を昇降可能に支持する支持部材と、前記支持部材に対して前記第2載置部を昇降させる第2駆動部と、前記移動体の移動範囲内に配置され、前記第2駆動部を駆動することで前記第2載置部の高さ位置を切り替える指示を行う操作部とを有し、前記第2載置部の高さ位置を前記複数段の第1載置部の何れかに対応した高さ位置に切り替え、
    前記移動体には、前記操作部と係合する被操作部が設けられており、
    前記移載制御部は、前記昇降ユニットにより前記第2載置部の高さ位置を切り替えるときは、前記被操作部が前記操作部を操作する位置まで前記移動体が前記操作部に向かって移動するように前記第1駆動部を制御する移載システム。
  2. 前記操作部は、押し操作により前記第2載置部の高さ位置を切り替える指示を行う操作ボタンであり、
    前記移載制御部は、前記昇降ユニットにより前記第2載置部の高さ位置を切り替えるときは、前記被操作部が前記操作ボタンを押す位置まで前記移動体が前記操作ボタンに向かって移動するように前記第1駆動部を制御する請求項1記載の移載システム。
  3. 前記第1載置部の段数は、上下2段であり、
    前記昇降ユニットは、前記被操作部が前記操作部を操作する毎に、前記第2載置部の高さ位置として、上段の前記第1載置部に対応した高さ位置と下段の前記第1載置部に対応した高さ位置とを交互に切り替える請求項1または2記載の移載システム。
  4. 前記第2載置部の高さ位置を検知する検知部を更に具備し、
    前記移載制御部は、前記検知部により前記第2載置部が所定の高さ位置にないことが検知されたときは、前記被操作部が前記操作部を操作する位置まで前記移動体が前記操作部に向かって移動するように前記第1駆動部を制御する請求項1~3の何れか一項記載の移載システム。
  5. 前記第2載置部の高さ位置を検知する検知部を更に具備し、
    前記移載制御部は、前記検知部により前記第2載置部が所定の高さ位置にないことが検知されたときは、前記移動体が停止するように前記第1駆動部を制御する請求項1~3の何れか一項記載の移載システム。
  6. 前記検知部は、前記移動体に備えられた測距センサであり、
    前記第2載置部には、前記第2載置部における前記移動体と前記搬送装置との配列方向に交差する面の面積を増やすための補助部材が装着されている請求項4または5記載の移載システム。
  7. 前記補助部材は、前記第2載置部の前記移動体側の端部から垂れ下がるシートである請求項6記載の移載システム。
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