JP2022181446A - 転圧機械 - Google Patents

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豊 池田
Yutaka Ikeda
進弥 菅嶋
Shinya Sugashima
貴尚 長谷部
Takahisa Hasebe
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Abstract

【課題】粉塵や水等の外部環境から流体ポンプを保護しつつ、当該ポンプの排熱性の向上を図る転圧機械を提供する。【解決手段】本発明の転圧機械(1)は、車体(20)と、運転席と、車体の側部に設けられ、車幅方向外側に開放した収容室(28)と、収容室に取付けられたブラケット(60)と、ブラケットを介して収容室の内部に配設された流体ポンプ(50b)と、ブラケットに取付けられて流体ポンプを車幅方向外側から覆うカバーと、を備え、収容室は、上側を画定する天井部(20d)と、内側を画定する第1壁部(20f)と、後側を画定する第2壁部(20e)と、によって構成され、流体ポンプは、ブラケットとカバーとにより周囲を覆われ、ブラケットは、第1壁部に対向し、且つ第1壁部との間に間隙を形成して配設される第1ブラケット部(60a)を含んでおり、第1ブラケット部は第1開口部(60g)を有する。【選択図】図3

Description

本発明は転圧機械に関し、特に転圧輪に流体を供給する流体ポンプを備える転圧機械に関する。
従来から、運転席の下方に設けられた空間に散水装置や液剤噴霧装置を配置した転圧機械が知られている。例えば特許文献1に記載の転圧機械は、機体の左右方向外側及び前後方向前側に開放する機械室を運転席の下側に有し、当該機械室内に液剤タンクユニット及び液剤ポンプユニットを配置して構成されている。
特開2020-159040号公報
ところで、特許文献1に記載の転圧機械のように、運転席の下側に設けられた機械室に液剤ポンプユニットを配設した場合、当該液剤ポンプユニットを構成する液剤ポンプは作業中の粉塵や洗車中の水等に曝され、ひいては故障に至るおそれがある。このため、粉塵や水等の外部環境から液剤ポンプを保護し、当該液剤ポンプの故障を回避するため、従来から、液剤ポンプをカバーで覆うことが行われていた。
しかしながら、当該液剤ポンプをカバーで覆った場合、液剤ポンプの運転によって生じた熱がカバーによって囲まれた空間内に蓄積され、これにより、液剤ポンプが高温になり、液剤ポンプの故障、破損を招くおそれがあった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、粉塵や水等の外部環境から流体ポンプを保護しつつ、当該ポンプの排熱性の向上を図る転圧機械を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の転圧機械は、車体と、前記車体の上方に設けられた運転席と、前記運転席の下方の位置で前記車体の側部に設けられ、車幅方向外側に開放した収容室と、前記収容室に取付けられたブラケットと、前記ブラケットを介して、前記収容室の内部に配設された流体ポンプと、前記ブラケットに取付けられて前記流体ポンプを車幅方向外側から覆うように形成されたカバーと、を備える転圧機械において、前記収容室は、前記収容室の上下方向上側を画定する天井部と、前記収容室の車幅方向内側を画定する第1壁部と、前記収容室の前後方向後側及び前側のいずれかを画定する第2壁部と、によって構成され、前記流体ポンプは、前記ブラケットと前記カバーとにより周囲を覆われ、前記ブラケットは、前記第1壁部に対向し、且つ前記第1壁部との間に間隙を形成して配設され、または、前記第2壁部に対向し、且つ前記第2壁部との間に間隙を形成して配設される第1ブラケット部を含んでおり、前記第1ブラケット部は第1開口部を有する、ことを特徴とする。
本発明の転圧機械によれば、ブラケットに取付けられて流体ポンプを車幅方向外側から覆うように形成されたカバーが設けられている。このように、流体ポンプは、車幅方向外側即ち収容室において開放している側からカバーによって覆われている。このため、作業中の粉塵や洗車中の水等の外部環境から流体ポンプを保護することができ、ひいては流体ポンプの故障、破損を回避することができる。また、流体ポンプは、ブラケットとカバーとにより周囲を覆われ、収容室の内部に配設されている。このため、流体ポンプが作業中の粉塵や水等に、収容室の上側、内側、及び、後側又は前側において直接曝される状態を回避することができる。さらに、ブラケットは、第1壁部に対向し、且つ第1壁部との間に間隙を形成して配設され、または、第2壁部に対向し、且つ第2壁部との間に間隙を形成して配設される第1ブラケット部を含んでおり、第1ブラケット部は第1開口部を有する。このため、流体ポンプの運転によって生じた熱を、当該第1開口部からカバーによって囲まれた空間の外部へ排出することができ、これより流体ポンプが高温になる状態が回避され、流体ポンプの故障、破損を回避することができる。このようにして、流体ポンプを粉塵や水等の外部環境から保護しつつ、当該ポンプの排熱性の向上を図る転圧機械を提供することができる。
本発明の実施形態に係る転圧機械の全体構成を示す側面図である。 図1の転圧機械における後側機体の一部を拡大して示す側面図であり、カバーが取り外された状態を示すものである。 図2に示す後側機体の斜視図である。 図2に示す後側機体の正面図である。 本発明の実施形態に係る転圧機械に用いられるブラケットを示す斜視図である。 図5に示すブラケットを別の角度から見た斜視図である。 図1の転圧機械における後側機体の一部を拡大して示す側面図であり、カバーが取付けられた状態を示すものである。 図7に示す後側機体の斜視図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る転圧機械1の全体構成を示す側面図である。図2は、図1の転圧機械1における後側機体20(車体)の一部を拡大して示す側面図であり、カバー70が取り外された状態を示すものである。図3は、図2に示す後側機体20の斜視図である。図4は、図2に示す後側機体20の正面図である。図5は、本発明の実施形態に係る転圧機械1に用いられるブラケット60を示す斜視図である。図6は、図5に示すブラケット60を別の角度から見た斜視図である。図7は、図1の転圧機械1における後側機体20の一部を拡大して示す側面図であり、カバー70が取付けられた状態を示すものである。図8は、図7に示す後側機体20の斜視図である。
なお、説明の便宜上、転圧機械1の進行方向を基準に、運転席24に着座した運転者から見て「前」、「後」、「左」、「右」をそれぞれ定義し、重力を基準に「上」、「下」を定義する。即ち、各図に示される矢印「前」及び「後」は、転圧機械1の前進方向及び後進方向を示し、矢印「左」及び「右」は転圧機械1の左右(車幅)方向を示し、矢印「上」及び「下」は転圧機械1の上下方向を示している。なお、後述する「左右(車幅)方向外側」とは、転圧機械1の車幅方向中央を前後方向に延びる前後方向軸線を基準にして、転圧機械1から左右方向に離れる方向を意味する。また、「左右(車幅)方向内側」とは、上記前後方向軸線を基準にして、当該前後方向軸線に近づく方向(即ち後述するセンタフレーム20fに近づく方向)を意味する。
転圧機械1は、アーティキュレート式の振動ローラとして構成されている。図1に示すように、転圧機械1は、前側転圧輪12を備えた前側機体10と、後側転圧輪22を備えた後側機体20とから構成されている。前側機体10と後側機体20とは、センタピン14を介して水平方向に屈曲可能なアーティキュレート式に連結され、相互に屈曲することで転圧機械1が旋回するように構成されている。前側転圧輪12は、転圧機械1の左右方向幅(車幅)に対応する幅の金属ドラムから構成されている。後側転圧輪22は、複数本のゴムタイヤから構成されている。
後側機体20の上方には運転席24が設けられている。運転席24の前側位置にはステアリング20aを備えた操作台20bが設置されており、操作台20bの横には前後進レバー20cが設置されている。運転席24に着座した作業者はステアリング20a及び前後進レバー20cを操作し、その操作に応じて、前側機体10の内部に搭載されたエンジンで駆動されるHST(Hydro Static Transmission)を動力源として転圧機械1が走行するようになっている。すなわち、転圧機械1は、作業者の操作により走行することで、前側転圧輪12及び後側転圧輪22により地面100を締め固めるものである。
図1から図4に示すように、転圧機械1は、運転席24の下方の位置で後側機体20の側部に設けられ、車幅方向外側に開放した機械室28(収容室)と、機械室28に取付けられたブラケット60と、ブラケット60を介して機械室28の内部に配設された液剤ポンプ50b(流体ポンプ)と、ブラケット60に取付けられて液剤ポンプ50bを車幅方向外側から覆うように形成されたカバー70と、運転席24への乗降のために後側機体20の側部に設けられた乗降ステップ26(ステップ)と、を含んで構成されている。
図2及び図3に示すように、乗降ステップ26は、作業者が運転席24に乗降する際の足場の役割を果たすものである。乗降ステップ26は、運転席24よりも下方、具体的には後側機体20の右側面の下部に設けられている。また、乗降ステップ26は、機械室28よりも車幅方向外側(右側)に位置する。具体的には、乗降ステップ26のうち、後述する外側ステップ26a及び内側ステップ26bが、機械室28よりも車幅方向外側(右側)に位置する。また、乗降ステップ26は、カバー70と所定距離離間している(図8)。具体的には、乗降ステップ26は、カバー70よりも右側に配設されており、これにより、作業者が運転席24に乗降する際に作業者のつま先がカバー70に接触することが回避される。
乗降ステップ26は、外側ステップ26a、内側ステップ26b、及び前側ステップ26cから構成されている。外側ステップ26aは、内側ステップ26bより右側(車幅方向外側)に配置されている。外側ステップ26a及び内側ステップ26bは、車幅方向に離間しつつ前後方向に平行に延びる一対の板状の部材である。外側ステップ26a及び内側ステップ26bの両方は、後側の端部において後側機体20に溶接等で固定されている。また、外側ステップ26aは、当該外側ステップ26aの前側の端部において、前方向且つ左方向に斜めに延びる板状の部材である前側ステップ26cと一体形成されている。また、内側ステップ26bは、当該内側ステップ26bの前側の端部において、前側ステップ26cに溶接等で固定されている。前側ステップ26cは、左側の端部において後側機体20に固定されている。
図1から図3に示すように、機械室28は、後側機体20の右側面に画成されており、床板20dの下側且つ乗降ステップ26の上側に形成された空間である。具体的には、機械室28は、機械室28の上下方向上側を画定する床板20d(天井部)と、機械室28の車幅方向内側を画定するセンタフレーム20f(第1壁部)と、機械室28の前後方向後側を画定するホイルハウス20e(第2壁部)と、によって構成されている。床板20dは、運転席24に着座した作業者が足を載せる部材であり、乗降ステップ26の上方に配置されている。センタフレーム20fは、上下方向及び前後方向に延び、後側機体20の左右方向中央の骨格を成す部材である。ホイルハウス20eは、上下方向及び左右方向に延び、後側転圧輪22の前方及び上方を覆う部材である。当該ホイルハウス20eには、当該ホイルハウス20eの下端から左右方向及び前後方向に延びる下端部(図示せず)が設けられている。すなわち、機械室28は、センタフレーム20fにより左右方向内側の面が、ホイルハウス20eにより後側の面が、下端部により下側の面の一部が、床板20dにより上側の面がそれぞれ画定されている。機械室28は、左右方向外側、前後方向前側、上下方向下側の一部は覆われておらず開放している。
図2及び図3に示すように、機械室28の内部には、タンクユニット40及びポンプユニット50が収容されている。ポンプユニット50は、タンクユニット40に貯留された液剤(被着防止剤)を吸入して、例えば図1に示す噴霧ノズル50aを介して後側転圧輪22に当該液剤を噴霧するものである。
タンクユニット40は、タンク40a、固定ベルト40b、及びキャップ40cを備えており、機械室28の前後方向後側に配設されている。タンク40aは、液剤を貯留する貯留槽であり、当該タンク40aには上下方向上側に液剤を補給するための補給口(図示せず)が形成されている。当該補給口には、キャップ40cが開閉可能に取付けられている。このキャップ40cは、床板20dに設けられた床板カバー(図示せず)を開放することで作業者による操作が可能である。固定ベルト40bは、機体上方から視て前後方向後側に開口するコの字状の部材である。この固定ベルト40bは、例えば左側の一端をタンク支持部材(図示せず)に係止し、タンク40aに沿わせたあと、他端をタンク支持部材に例えばボルトで締め付けることで、締め付け度合を調整しつつタンク40aをタンク支持部材に固定することができる。なお、固定ベルト40bを用いてタンク40aをタンク支持部材に固定する手順については一例であり、これに限定されるものではない。このように、タンクユニット40は、タンク支持部材に固定ベルト40bを用いてタンク40aを取り付けることで、一体に構成することができる。タンクユニット40は、上記のように固定ベルト40bによってタンク支持部材にタンク40aを固定して一体に構成されたあと、後側機体20における機械室28の前後方向後側に取り付けられる。具体的には、タンクユニット40は、ホイルハウス20eの下端から延設される下端部(図示せず)の上側にタンク支持部材が位置するよう配設され、例えばスタッドボルト及びナットを用いて下端部に固定される。したがって、タンクユニット40は、上下方向下側が後側機体20に取り付けられて固定されている。
図1から図4に示すように、ポンプユニット50は、噴霧ノズル50a、液剤ポンプ50b、吸入側ホース50c、吐出側ホース50d、ノズル側ホース50e、液剤戻りホース50f、流量調整弁50g、分岐部50h、及びフィルタ50iを含んで構成されている。ポンプユニット50は、機械室28の内部において、タンクユニット40より前後方向前側に配設されている。
液剤ポンプ50bは、稼働することでタンク40aから液剤を吸入し、噴霧ノズル50aから液剤を噴霧させる電動のポンプであり、ブラケット60とカバー70とにより周囲を覆われる。吸入側ホース50cは、一端においてタンク40aに接続されており、他端において液剤ポンプ50bに接続されており、タンク40aから液剤ポンプ50bに液剤を搬送する配管部材である。この吸入側ホース50cには、フィルタ50iが介在されており、液剤に含まれるゴミ等を取り除くことが可能である。
液剤ポンプ50bは、流体吐出口(図示せず)を含んでいる。吐出側ホース50dは、液剤ポンプ50bから吐出された液剤を外部へ搬送する部材であり、一端において分岐部50hに接続されており、他端において液剤ポンプ50bの流体吐出口(図示せず)に接続されている。液剤ポンプ50bの流体吐出口は、後述する後側ブラケット部60b(第2ブラケット部)に当該液剤ポンプ50bが取付けられた状態で、後述する内側ブラケット部60a(第1ブラケット部)に形成された第1開口部60gより下側に位置する。つまり、第1開口部60gは、ブラケット60に取付けられた状態の液剤ポンプ50bの流体吐出口より上側に位置する。吐出側ホース50dは、第1開口部60g及び後述する間隙80を通じてブラケット60の上方へ延在している。分岐部50hは、吐出側ホース50dを介して供給された液剤を、ノズル側ホース50e及び液剤戻りホース50fに分配する部材である。ノズル側ホース50eは、一端において分岐部50hに接続されており、他端において噴霧ノズル50aに接続されており、液剤ポンプ50bから吐出された液剤を噴霧ノズル50aに搬送する配管部材である。液剤戻りホース50fは、一端において分岐部50hに接続されており、他端において吸入側ホース50cよりも上側でタンク40aに接続されており、液剤ポンプ50bから吐出された液剤をタンク40aに搬送する配管部材である。液剤戻りホース50fには、流量調整弁50gが介在されており、この流量調整弁50gの開度を調整することで、タンク40aへ搬送する液剤の量が調整される。例えば、流量調整弁50gを開放してタンク40aへ戻す液剤の量が増加すると、ノズル側ホース50eを介して噴霧ノズル50aへ供給される液剤の量が減少する。他方、流量調整弁50gを絞ることでタンク40aへ戻す液剤の量が減少すると、ノズル側ホース50eを介して噴霧ノズル50aへ供給される液剤の量が増加する。このように、流量調整弁50gの開度を調整することで、噴霧ノズル50aから噴霧される液剤の流量を調整することができる。
図2から図4に示されるように、ブラケット60は、液剤ポンプ50bが取付けられる部材であり、左右方向外側及び前後方向前側において開放する略箱状の部材である。当該ブラケット60は、後側機体20のセンタフレーム20fに取付けられ、機械室28の内部に配設される。つまり、液剤ポンプ50bは、ブラケット60を介して後側機体20に取付けられる。ブラケット60は、センタフレーム20fの右側、すなわち左右方向外側に位置するよう配設され、ボルト及びナットから成る第1締結具62a及び第2締結具64aを用いて、センタフレーム20fに固定された第1土台62及び第2土台64に固定される。
図2から図6に示すように、ブラケット60は、センタフレーム20fに対向し、且つセンタフレーム20fとの間に間隙80を形成して配設される内側ブラケット部60a(第1ブラケット部)を含んでいる。内側ブラケット部60aは第1開口部60gを有する。内側ブラケット部60aは、センタフレーム20fに対向したブラケット60を構成する覆い面として設けられている。つまり、内側ブラケット部60aは、液剤ポンプ50bを左右方向内側から覆う覆い面として配設されている。また、内側ブラケット部60aは、後述する下側ブラケット部60dを越えて下方に延在しており、下方部分にポンプユニット50のフィルタ50iが載置される支持部60mを有している。支持部60mは、フィルタ50iを取り外すときに当該フィルタ50iの回転を抑止するためのストッパの役割を果たすものである。
また、ブラケット60は、ホイルハウス20eに対向し当該ホイルハウス20eとの間に間隙81を形成したブラケット60を構成する覆い面として設けられる後側ブラケット部60b(第2ブラケット部)を含んでいる。つまり、後側ブラケット部60bは、液剤ポンプ50bを前後方向後側から覆う覆い面として配設されている。後側ブラケット部60bは、内側ブラケット部60aの後側端部から左右方向外側に向かって延在する板状の部材である。ブラケット60が後側機体20に取付けられた状態で、上記間隙81は、後側ブラケット部60bとタンク40aとの間に形成された空間を意味する。後側ブラケット部60bには液剤ポンプ50bが取付けられる。後側ブラケット部60bは、第1開口部60gよりも下側に位置する後側切欠部60n(第2開口部)を有する。後側切欠部60nは、後側ブラケット部60bの下側且つ左側に設けられた貫通孔である。液剤ポンプ50bを動作させるための電源線(図示せず)は、当該後側切欠部60nを通じて液剤ポンプ50bに接続される。
図5及び図6に示すように、ブラケット60は、さらに、上側ブラケット部60cと、下側ブラケット部60d(第3ブラケット部)と、外側ブラケット部60eと、前側ブラケット部60fと、を含んで構成されている。ブラケット60における各ブラケット部(内側ブラケット部60a、後側ブラケット部60b、上側ブラケット部60c、下側ブラケット部60d、外側ブラケット部60e、前側ブラケット部60f)は、例えば一枚の金属板をプレス加工することで形成されている。
上側ブラケット部60cは、後側ブラケット部60bの上側端部から前方向に延在する板状の部材である。上側ブラケット部60cは、カバー70が取付けられた状態で、液剤ポンプ50bを上下方向上側から覆うように配設されている。上側ブラケット部60cの上面には被締結部60lが設けられており、この被締結部60lにはポンプユニット50の分岐部50hがボルト等の締結具を用いて固定される(図2)。下側ブラケット部60dは、上側ブラケット部60cと平行又は略平行に延在する板状の部材であり、後側ブラケット部60bの下側端部から前方向に延在する。下側ブラケット部60dは、右側且つ前側に下側切欠部60kを有する。下側ブラケット部60dは、カバー70が取付けられた状態で、液剤ポンプ50bを上下方向下側から部分的に覆うように配設されている。言い換えると、カバー70をブラケット60に取付けた状態で、外側カバー部70aの下縁、前側カバー部70bの下縁、及び、下側ブラケット部60dの下側切欠部60kによって、下側貫通孔60o(第3開口部)が形成される。ポンプユニット50の吸入側ホース50cは、下側貫通孔60oを通じて液剤ポンプ50bに接続される。
外側ブラケット部60eは、後側ブラケット部60bの右側端部から前方向に延在する板状の部材である。外側ブラケット部60eは、内側ブラケット部60aと平行又は略平行に延在しており、内側ブラケット部60aよりも前後方向において短く形成されている。前側ブラケット部60fは、下側ブラケット部60dの前側端部から上方向に延在する板状の部材である。前側ブラケット部60fは、後側ブラケット部60bと平行又は略平行に延在しており、後側ブラケット部60bよりも左右方向及び上下方向において短く形成されている。
上側ブラケット部60c、外側ブラケット部60e、及び前側ブラケット部60fにはそれぞれ、上側貫通孔60h、右側貫通孔60i、及び前側貫通孔60jが形成されている。上側貫通孔60h、右側貫通孔60i、及び前側貫通孔60jの各々に、後述する上側ボルト70h、右側ボルト70i、及び前側ボルト70jを螺合させることで、後述するカバー70をブラケット60に固定することができる。
図5及び図6に示すように、ブラケット60は、センタフレーム20fを向いて形成された第1開口部60gを有する。具体的には、第1開口部60gは、内側ブラケット部60aを左右方向に貫通して形成されている。第1開口部60gは、上下方向に長い長円形状に示されているが、第1開口部60gの形状はこれに限定されるものではなく、例えば真円形状、楕円形状、多角形状等、吐出側ホース50dが通過可能な形状であればよい。
図7及び図8に示すように、カバー70は、ブラケット60に取付けられて液剤ポンプ50bを左右方向外側及び前後方向前側から覆うように形成されている。具体的には、カバー70は、外側カバー部70aと、前側カバー部70bと、上側カバー部70cとを含んで構成されている。カバー70をブラケット60に取り付けた状態で、外側カバー部70aを右側ボルト70iが貫通し、前側カバー部70bを前側ボルト70jが貫通し、上側カバー部70cを上側ボルト70hが貫通している。カバー70における各カバー部(外側カバー部70a、前側カバー部70b、上側カバー部70c)は、一枚の金属板をプレス加工等することで形成されている。
外側カバー部70aは、カバー70がブラケット60に取付けられた状態で、内側ブラケット部60aに対向する部材であり、液剤ポンプ50bを右側から覆うように配設されている。前側カバー部70bは、カバー70がブラケット60に取付けられた状態で、後側ブラケット部60bに対向する部材であり、液剤ポンプ50bを前側から覆うように配設されている。また、上側カバー部70cは、カバー70がブラケット60に取付けられた状態で、液剤ポンプ50bを上側から覆うように配設されている。図7及び図8に示されるように、外側カバー部70a及び前側カバー部70bには開口が存在しない。つまり、カバー70がブラケット60に取付けられた状態で、機械室28において開放する側(車幅方向外側及び前後方向前側)に位置する外側カバー部70a及び前側カバー部70bには開口が存在せず、これにより液剤ポンプ50bはカバー70によって車幅方向外側及び前後方向前側から完全に覆われる。さらに、カバー70がブラケット60に取付けられた状態で、液剤ポンプ50bの上方に位置する上側カバー部70c及び上側ブラケット部60cにも開口が存在せず、これにより液剤ポンプ50bはカバー70及びブラケット60によって上下方向上側から完全に覆われる。
次いで、本発明の実施形態に係る転圧機械1の作用、効果について説明する。
図7及び図8に示すように、本実施形態に係る転圧機械1によれば、ブラケット60に取付けられて液剤ポンプ50bを車幅方向外側から覆うように形成されたカバー70が設けられている。このように、流体ポンプは、車幅方向外側即ち収容室において開放している側からカバーによって覆われている。このため、作業中の粉塵や洗車中の水等の外部環境から流体ポンプを保護することができ、ひいては流体ポンプの故障、破損を回避することができる。また、液剤ポンプ50bは、ブラケット60とカバー70とにより周囲を覆われ、機械室28の内部に配設されている。このため、液剤ポンプ50bが作業中の粉塵や水等に、収容室の上側、内側、及び、後側において直接曝される状態を回避することができる。
さらに、ブラケット60は、センタフレーム20fに対向し、且つセンタフレーム20fとの間に間隙80を形成して配設される内側ブラケット部60aを含んでおり、内側ブラケット部60aは第1開口部60gを有する。このため、液剤ポンプ50bの運転によって生じた熱を、当該第1開口部60gからカバー70によって囲まれた空間の外部へ排出することができ、これより液剤ポンプ50bが高温になる状態が回避され、液剤ポンプ50bの故障、破損を回避することができる。また、第1開口部60gは、内側ブラケット部60aとセンタフレーム20fとの間に形成された間隙80に開口している。つまり、第1開口部60gは、作業中の粉塵等が進入しにくい位置に配設されている。よって、液剤ポンプ50bが作業中の粉塵や水等に直接曝される状態をより確実に抑制することができ、且つ、液剤ポンプ50bの運転によって生じた熱をブラケット60とカバー70によって囲まれた空間の外部へ排出することができる。さらに、第1開口部60gは、ブラケット60の側面を構成する内側ブラケット部60aの上方に位置するように形成されている。つまり、第1開口部60gは、液剤ポンプ50bの運転によって生じた熱により暖められ、上昇した空気がブラケット60とカバー70によって囲まれた空間から排出されやすい位置に配設されている。よって、ブラケット60とカバー70によって囲まれた空間の下方にのみ開口部を設ける場合と比較して、液剤ポンプ50bの運転によって生じた熱をブラケット60とカバー70によって囲まれた空間の外部へ、より排出することができる。
さらに、下側貫通孔60oは、ブラケット60の下面を構成する下側ブラケット部60dによって形成されている。また、後側切欠部60nは、ブラケット60の側面を構成する後側ブラケット部60bの下方に形成されている。つまり、下側貫通孔60oおよび後側切欠部60nは、ブラケット60とカバー70によって囲まれた空間に侵入した作業中の粉塵や洗車時の水等が堆積せずに排出されやすい位置に配設されている。併せて、全ての開口部(第1開口部60g、後側切欠部60n、及び下側貫通孔60o)がセンタフレーム20f、ホイルハウス20e、あるいは下方に向いて配設され、作業中の粉塵や洗車時の水等が侵入しにくい位置に配設されている。よって、液剤ポンプ50bが作業中の粉塵や水等に直接曝される状態をより抑制することができる。
加えて、第1開口部60gと下側貫通孔60oとの間、あるいは第1開口部60gと後側切欠部60nとの間に、液剤ポンプ50bが配設されている。つまり、自然対流による空気の流れの経路上に液剤ポンプ50bが配設されている。よって、開口部を一つのみ設ける場合と比較して、対流が生じやすく、液剤ポンプ50bの運転によって生じた熱をブラケット60とカバー70によって囲まれた空間の外部へ、より排出することができる。
又、本実施形態に係る転圧機械1によれば、液剤ポンプ50bの吐出側ホース50dは、液剤ポンプ50bが後側ブラケット部60bに取付けられた状態で第1開口部60gより下側に位置する流体吐出口(図示せず)から、第1開口部60g及び間隙80を通じて、ブラケット60の上方へ延在している。このように、吐出側ホース50dは、液剤ポンプ50bからブラケット60の上方まで最短経路で配策されるため、吐出側ホース50dの長さを短くしてより単純な配策を実現することができ、液剤ポンプ50b及びカバー70をセンタフレーム20fに寄せてコンパクトに配設することができる。このため、液剤ポンプ50bに対する吐出側ホース50dの組付け作業性を向上することができ、作業者の乗降時におけるつま先用のスペースを確保することができる。
ここで、吐出側ホース50dを液剤ポンプ50bから下方に延ばし、内側ブラケット部60aの下側から間隙80を通じて上方に延ばすように配策する場合、内側ブラケット部60aとセンタフレーム20fとの間隙80が狭いため、吐出側ホース50dに屈曲部が生じ、液剤が滞留するおそれがある。他方、吐出側ホース50dの屈曲部をなくすためには、吐出側ホース50dの長さを長くして、液剤ポンプ50b及びカバー70をセンタフレーム20fから離して配設することがある。しかしこの場合、吐出側ホース50dが長くなることから、液剤ポンプ50bに対する吐出側ホース50dの組付け作業性が悪化することが想定される。更に、液剤ポンプ50b及びカバー70を左右方向外側に移動させることから、作業者の乗降時におけるつま先スペースを確保することが難しくなる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に係る転圧機械1に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせても良い。例えば、上記実施形態における各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的態様によって適宜変更され得る。
例えば、上記実施形態では、カバー70が、後側機体20の右側面に設けられた機械室28に取り付けられる態様について説明した。しかし、カバー70は、後側機体20の左側面に設けられた機械室(図示せず)に取り付けられてもよい。この場合、後側機体20の左側面に設けられた機械室には、前側転圧輪12及び後側転圧輪22に散水するための散水ポンプが収容されてよい。
また、上記実施形態では、第1開口部60gが内側ブラケット部60aに形成されている態様について説明した。しかし、第1開口部60gは、例えばホイルハウス20eを向いて後側ブラケット部60bに形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、機械室28が、ホイルハウス20eによって前後方向後側を画定される場合について説明した。しかし、機械室28は、センタフレーム20fから車幅方向外側に延在する後側機体20の一部分(第2壁部)によって前後方向前側を画定されるものであってもよい。
また、上記実施形態では、第1ブラケット部としての内側ブラケット部60aが、センタフレーム20fに対向し、且つセンタフレーム20fとの間に間隙80を形成して配設される場合について説明した。しかし、第1ブラケット部は、第2壁部としてのホイルハウス20e又は上記後側機体20の一部分に対向し、且つ当該ホイルハウス20e又は上記後側機体20の一部分との間に間隙81を形成して配設されるものであってもよい。
1 転圧機械
20 後側機体(車体)
20d 床板(天井部)
20e ホイルハウス(第2壁部)
20f センタフレーム(第1壁部)
24 運転席
26 乗降ステップ(ステップ)
28 機械室(収容室)
50b 液剤ポンプ(流体ポンプ)
50d 吐出側ホース
60 ブラケット
60a 内側ブラケット部(第1ブラケット部)
60b 後側ブラケット部(第2ブラケット部)
60d 下側ブラケット部(第3ブラケット部)
60g 第1開口部
60n 後側切欠部(第2開口部)
60o 下側貫通孔(第3開口部)
70 カバー
80,81 間隙

Claims (5)

  1. 車体と、
    前記車体の上方に設けられた運転席と、
    前記運転席の下方の位置で前記車体の側部に設けられ、車幅方向外側に開放した収容室と、
    前記収容室に取付けられたブラケットと、
    前記ブラケットを介して、前記収容室の内部に配設された流体ポンプと、
    前記ブラケットに取付けられて前記流体ポンプを車幅方向外側から覆うように形成されたカバーと、を備える転圧機械において、
    前記収容室は、前記収容室の上下方向上側を画定する天井部と、前記収容室の車幅方向内側を画定する第1壁部と、前記収容室の前後方向後側及び前側のいずれかを画定する第2壁部と、によって構成され、
    前記流体ポンプは、前記ブラケットと前記カバーとにより周囲を覆われ、
    前記ブラケットは、前記第1壁部に対向し、且つ前記第1壁部との間に間隙を形成して配設され、または、前記第2壁部に対向し、且つ前記第2壁部との間に間隙を形成して配設される第1ブラケット部を含んでおり、
    前記第1ブラケット部は第1開口部を有する、ことを特徴とする転圧機械。
  2. 前記流体ポンプは、流体吐出口を含んでおり、前記流体吐出口には、前記流体ポンプから吐出された流体を外部へ搬送する吐出側ホースが接続されており、
    前記第1開口部は、前記ブラケットに取付けられた状態の前記流体ポンプの前記流体吐出口より上側に位置し、
    前記吐出側ホースは、前記第1開口部及び前記間隙を通じて、前記ブラケットの上方へ延在している、ことを特徴とする請求項1記載の転圧機械。
  3. 前記第1ブラケット部は、前記第1壁部に対向した前記ブラケットを構成する覆い面として設けられ、
    前記ブラケットは、前記第2壁部に対向し前記第2壁部との間に間隙を形成した前記ブラケットを構成する覆い面として設けられる第2ブラケット部を含み、
    前記第2ブラケット部は前記第1開口部よりも下側に位置する第2開口部を有する、ことを特徴とする請求項2記載の転圧機械。
  4. 前記ブラケットは、前記流体ポンプの下側を覆うように配設される第3ブラケット部を含み、
    前記第3ブラケット部は第3開口部を形成する、ことを特徴とする請求項2記載の転圧機械。
  5. 前記運転席への乗降のために前記車体の側部に設けられたステップを備え、
    前記ステップは、前記運転席よりも下方、且つ、前記収容室よりも車幅方向外側に位置し、前記カバーと所定距離離間している、ことを特徴とする請求項1記載の転圧機械。
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