JP2022181386A - 除湿剤、並びにこれを用いた除湿部材及び除湿器 - Google Patents

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Abstract

【課題】相対湿度が低い領域において吸湿率が高い除湿剤、並びに、これを用いた除湿部材、及び除湿器を提供する。【解決手段】除湿剤は、塩化マグネシウムである第1潮解性物質と、塩化リチウム及び塩化カルシウムの少なくともいずれか一方である第2潮解性物質と、任意成分として、水酸化ナトリウム又は酢酸カリウムのいずれか一方である第3潮解性物質とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、除湿剤、並びにこれを用いた除湿部材及び除湿器に関する。
近年、ZEB(net Zero Energy Building)又はZEH(net Zero Energy House)と呼ばれる建物の普及が求められている。ZEB又はZEHは、建物内で消費されるエネルギーと、建物で生成されるエネルギーとの収支をゼロにすることを目指した建物である。ZEB又はZEHでは、壁及び屋根に断熱性の高い建材が使用される。これにより、建物内で消費されるエネルギーを低減し、冷房又は暖房の負荷を軽減することができる。
一方、断熱性の高い建材は通気性がよくないため、建物内で快適に過ごすには、建物内の湿度を最適湿度に調節することが好ましい。湿度の調節には、除湿器、エアコン及び換気ユニット等の空調設備並びに除湿剤が利用される。しかしながら、空調設備は、電気エネルギーが消費されるため、経済性が低く、環境負荷も高い。一方、除湿剤は、電気エネルギーを消費しないで空気中の水分を吸湿することができる。このような除湿剤として、塩化カルシウム等の潮解性物質を用いることが特許文献1に開示されている。
特開2000-117041号公報
塩化カルシウム及び塩化マグネシウムなどの潮解性物質は、家庭用除湿剤として一般的に使用されている。これらの潮解性物質は、相対湿度が60%を超えると吸湿率が急激に増加する。一方、これらの潮解性物質は、25%のような低湿度での吸湿量は必ずしも十分ではなく、低湿度環境を要求される倉庫などでは有用な効果が得られないという懸念があった。
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、相対湿度が低い領域において吸湿率が高い除湿剤、並びにこれを用いた除湿部材及び除湿器を提供することにある。
本発明の態様に係る除湿剤は、塩化マグネシウムである第1潮解性物質と、塩化リチウム及び塩化カルシウムの少なくともいずれか一方である第2潮解性物質と、任意成分として、水酸化ナトリウム又は酢酸カリウムのいずれか一方である第3潮解性物質とを含む。第3潮解性物質を含まない場合には、第1潮解性物質及び第2潮解性物質の合計に対し、第1潮解性物質の含有率は50質量%以上92.5質量%以下であり、第2潮解性物質の含有率は7.5質量%以上50質量%以下である。水酸化ナトリウムである第3潮解性物質を含む場合には、第1潮解性物質、第2潮解性物質及び第3潮解性物質の合計に対し、第1潮解性物質の含有率は56質量%以上80質量%以下であり、第2潮解性物質の含有率は12.5質量%以上33質量%以下であり、第3潮解性物質の含有率は7.5質量%以上11質量%以下である。酢酸カリウムである第3潮解性物質を含む場合には、第1潮解性物質、第2潮解性物質及び第3潮解性物質の合計に対し、第1潮解性物質の含有率は56質量%以上92質量%以下であり、第2潮解性物質の含有率は4質量%以上33質量%以下であり、第3潮解性物質の含有率は4質量%以上11質量%以下である。
本発明の他の態様に係る除湿部材は、除湿剤と、除湿剤を担持する多孔質担体とを備える。
本発明の他の態様に係る除湿器は、除湿剤と、除湿剤を収容する容器とを備える。
本発明の他の態様に係る除湿器は、除湿部材と、除湿部材を収容する容器とを備える。
本発明によれば、相対湿度が低い領域において吸湿率が高い除湿剤、並びにこれを用いた除湿部材及び除湿器を提供することができる。
例1~例5及び例24に係る除湿剤における相対湿度と吸湿率との関係を示すグラフである。 例6~例8及び例24に係る除湿剤における相対湿度と吸湿率との関係を示すグラフである。 例9~例11及び例24に係る除湿剤における相対湿度と吸湿率との関係を示すグラフである。 例12~例14及び例24に係る除湿剤における相対湿度と吸湿率との関係を示すグラフである。 例15~例17及び例24に係る除湿剤における相対湿度と吸湿率との関係を示すグラフである。 例18~例20及び例24に係る除湿剤における相対湿度と吸湿率との関係を示すグラフである。 例21~例24に係る除湿剤における相対湿度と吸湿率との関係を示すグラフである。
以下、図面を用いて本実施形態に係る除湿剤、除湿部材及び除湿器について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。
[除湿剤]
まず、本実施形態に係る除湿剤について説明する。なお、除湿剤は、乾燥剤又は吸湿剤と称される場合もある。本実施形態に係る除湿剤は、第1潮解性物質と、第2潮解性物質と、任意成分として第3潮解性物質とを含んでいる。すなわち、除湿剤は、第1潮解性物質と、第2潮解性物質と、第3潮解性物質とを含んでいてもよい。また、除湿剤は、第1潮解性物質と、第2潮解性物質を含んでおり、第3潮解性物質を含んでいなくてもよい。
第1潮解性物質は塩化マグネシウムである。塩化マグネシウムは、吸湿率が高く、水分を効果的に吸湿する。一方、これらの潮解性物質は、25%のような低湿度での吸湿量は必ずしも十分ではなく、低湿度環境を要求される倉庫などでは有用な効果が得られないという懸念があった。そこで、本実施形態に係る除湿剤は、第1潮解性物質に加え、第2潮解性物質及び任意成分として第3潮解性物質を含んでいる。
第2潮解性物質は、塩化リチウム及び塩化カルシウムの少なくともいずれか一方である。除湿剤が第1潮解性物質及び第2潮解性物質を含む場合、相対湿度が低い領域において除湿剤の吸湿率が高くなる。第2潮解性物質は、塩化リチウムであってもよく、塩化カルシウムであってもよく、塩化リチウム及び塩化カルシウムであってもよい。
第3潮解性物質は、水酸化ナトリウム又は酢酸カリウムのいずれか一方である。除湿剤が第3潮解性物質を含む場合においても、相対湿度が低い領域において除湿剤の吸湿率が高くなる。
除湿剤が第3潮解性物質を含まない場合には、第1潮解性物質及び第2潮解性物質の合計に対し、第1潮解性物質の含有率は50質量%以上92.5質量%以下である。第1潮解性物質の含有率は、60質量%以上であってもよく、70質量%以上であってもよく、80質量%以上であってもよい。また、第1潮解性物質の含有率は、90質量%以下であってもよく、80質量%以下であってもよく、70質量%以下であってもよく、60質量%以下であってもよい。なお、本明細書において、除湿剤が第3潮解性物質を含まないとは、第3潮解性物質を実質的に含まないことを意味する。具体的には、第3潮解性物質の含有量は、第1潮解性物質及び第2潮解性物質の合計100質量部に対し、1質量部未満であってもよく、0.5質量部未満であってもよく、0.1質量部未満であってもよく、0質量部であってもよい。
除湿剤が第3潮解性物質を含まない場合には、第1潮解性物質及び第2潮解性物質の合計に対し、第2潮解性物質の含有率は7.5質量%以上50質量%以下である。第2潮解性物質の含有率は、10質量%以上であってもよく、20質量%以上であってもよく、30質量%以上であってもよく、40質量%以上であってもよい。また、第2潮解性物質の含有率は、40質量%以下であってもよく、30質量%以下であってもよく、20質量%以下であってもよい。
第3潮解性物質は水酸化ナトリウムであり、除湿剤は第3潮解性物質を必須成分として含んでいてもよい。除湿剤が第3潮解性物質として水酸化ナトリウムを含む場合においても、相対湿度が低い領域において除湿剤の吸湿率が高くなる。
除湿剤が水酸化ナトリウムである第3潮解性物質を含む場合には、第1潮解性物質、第2潮解性物質及び第3潮解性物質の合計に対し、第1潮解性物質の含有率は56質量%以上80質量%以下である。第1潮解性物質の含有率は60質量%以上であってもよい。また、第1潮解性物質の含有率は70質量%以下であってもよい。
除湿剤が水酸化ナトリウムである第3潮解性物質を含む場合には、第1潮解性物質、第2潮解性物質及び第3潮解性物質の合計に対し、第2潮解性物質の含有率は12.5質量%以上33質量%以下である。第2潮解性物質の含有率は15質量%以上であってもよく、20質量%以上であってもよい。また、第2潮解性物質の含有率は25質量%以下であってもよい。
除湿剤が水酸化ナトリウムである第3潮解性物質を含む場合には、第1潮解性物質、第2潮解性物質及び第3潮解性物質の合計に対し、第3潮解性物質の含有率は7.5質量%以上11質量%以下である。第3潮解性物質の含有率は10質量%以上であってもよい。
第3潮解性物質は酢酸カリウムであり、第3潮解性物質を必須成分として含んでいてもよい。除湿剤が第3潮解性物質として酢酸カリウムを含む場合においても、相対湿度が低い領域において除湿剤の吸湿率が高くなる。
除湿剤が酢酸カリウムである第3潮解性物質を含む場合には、第1潮解性物質、第2潮解性物質及び第3潮解性物質の合計に対し、第1潮解性物質の含有率は56質量%以上92質量%以下である。第1潮解性物質の含有率は60質量%以上であってもよく、70質量%以上であってもよい。また、第1潮解性物質の含有率は90質量%以下であってもよく、80質量%以下であってもよく、70質量%以下であってもよい。
除湿剤が酢酸カリウムである第3潮解性物質を含む場合には、第1潮解性物質、第2潮解性物質及び第3潮解性物質の合計に対し、第2潮解性物質の含有率は4質量%以上33質量%以下である。第2潮解性物質の含有率は5質量%以上であってもよく、10質量%以上であってもよく、20質量%以上であってもよい。また、第2潮解性物質の含有率は25質量%以下であってもよく、20質量%以下であってもよい。
除湿剤が酢酸カリウムである第3潮解性物質を含む場合には、第1潮解性物質、第2潮解性物質及び第3潮解性物質の合計に対し、第3潮解性物質の含有率は4質量%以上11質量%以下である。第3潮解性物質の含有率は5質量%以上であってもよく、10質量%以上であってもよい。また、第3潮解性物質の含有率は10質量%以下であってもよい。
除湿剤に対する第1潮解性物質、第2潮解性物質及び任意成分としての第3潮解性物質の合計含有率は、70質量%以上100質量%以下であることが好ましい。合計含有率が70質量%以上であることにより、吸湿率を除湿剤全体として高くすることができる。合計含有率は80質量%以上であってもよく、90質量%以上であってもよい。合計含有率は90質量%以下であってもよく、80質量%以下であってもよい。
除湿剤は、第1潮解性物質、第2潮解性物質及び第3潮解性物質に加え、第4潮解性物質及び各種添加剤をさらに含んでいてもよい。
第4潮解性物質は、酸化カリウム、酸化ナトリウム、炭酸カリウム、ピロリン酸カリウム、塩化コリン、明礬石、硫酸マグネシウム及び酸化リンからなる群より選択される少なくとも1種を含んでもよい。除湿剤が第4潮解性物質を含んでいることにより、相対湿度が低い領域においてより吸湿効果が向上する。
第4潮解性物質の含有量は、第1潮解性物質、第2潮解性物質及び任意成分としての第3潮解性物質の合計100質量部に対して4質量部以上10質量部以下であることが好ましい。第4潮解性物質の含有量が4質量部以上であることにより、相対湿度が低い領域においてより吸湿効果が向上する。第4潮解性物質の含有量は5質量部以上であってもよく、8質量部以上であってもよい。また、第4潮解性物質の含有量は、10質量部以下であってもよく、9質量部以下であってもよく、8質量部以下であってもよい。
各種添加剤としては、親水性ポリマー及び変色剤などが挙げられる。親水性ポリマーは、潮解性物質が吸湿した水分を保水することができる。親水性ポリマーとしては、例えばポリアクリル酸ナトリウムなどが挙げられる。変色剤は、潮解性物質が吸湿した水分を吸水することで変色する。変色剤が吸水により変色することにより、除湿剤が吸水した量を目視で容易に確認することができる。
除湿剤は、粉末、粒状、タブレット状、シート状などの形状をしていてもよい。タブレットの形状は特に限定されず、例えば円板状など用途に応じて適宜変更することができる。
以上説明したように、除湿剤は、塩化マグネシウムである第1潮解性物質と、塩化リチウム及び塩化カルシウムの少なくともいずれか一方である第2潮解性物質と、任意成分として、水酸化ナトリウム又は酢酸カリウムのいずれか一方である第3潮解性物質とを含む。第3潮解性物質を含まない場合には、第1潮解性物質及び第2潮解性物質の合計に対し、第1潮解性物質の含有率は50質量%以上92.5質量%以下であり、第2潮解性物質の含有率は7.5質量%以上50質量%以下である。水酸化ナトリウムである第3潮解性物質を含む場合には、第1潮解性物質、第2潮解性物質及び第3潮解性物質の合計に対し、第1潮解性物質の含有率は56質量%以上80質量%以下であり、第2潮解性物質の含有率は12.5質量%以上33質量%以下であり、第3潮解性物質の含有率は7.5質量%以上11質量%以下である。酢酸カリウムである第3潮解性物質を含む場合には、第1潮解性物質、第2潮解性物質及び第3潮解性物質の合計に対し、第1潮解性物質の含有率は56質量%以上92質量%以下であり、第2潮解性物質の含有率は4質量%以上33質量%以下であり、第3潮解性物質の含有率は4質量%以上11質量%以下である。
したがって、本実施形態に係る除湿剤は、相対湿度が低い領域において吸湿率が高くなる。除湿剤は、例えば家庭用除湿剤又は業務用除湿剤として使用することができる。
[除湿部材]
次に、本実施形態に係る除湿部材について説明する。本実施形態に係る除湿部材は、上述した除湿剤と、多孔質担体とを含んでいる。
多孔質担体は除湿剤を担持する。多孔質担体は、複数の空孔を有しているため、除湿剤を各空孔内に均一に担持することができる。多孔質担体は吸湿性を有する。多孔質担体は、一般的には除湿剤よりも単位重量及び単位体積当たりの吸湿率が小さいが、水に溶解しにくく、機械的強度も高いため、保形性が高い。また、多孔質担体は、熱又は乾燥空気によって再生して繰り返し利用することも可能である。
多孔質担体は無機物質を含んでいてもよい。具体的には、多孔質担体は、シリカゲル、ゼオライト、アルミナ、活性アルミナ、酸化チタン、酸化ジルコニウム、メソポーラスシリカ及びメソポーラスアルミナからなる群より選択される少なくとも一種を含んでいてもよい。
除湿部材は、例えば以下のようにして作製することができる。まず、除湿剤を水に溶解した水溶液を準備する。次に、上記水溶液に多孔質担体を浸漬させる。多孔質担体を水溶液に浸漬させた後、多孔質担体を水溶液から取り出し、取り出した多孔質担体を乾燥させる。このようにして多孔質担体に除湿剤が担持された除湿部材を得ることができる。
以上説明した通り、除湿部材は、除湿剤と、除湿剤を担持する多孔質担体とを備えている。上述した除湿剤は、相対湿度が低い領域において吸湿率が高くなる。また、除湿部材は除湿剤を担持しているため、除湿剤で吸収した水分を多孔質担体で吸着させることもできる。そのため、除湿部材は、熱又は乾燥空気によって再生して繰り返し利用することも可能である。
[除湿器]
次に、本実施形態に係る除湿器について説明する。本実施形態に係る除湿器は、上述した除湿剤と、除湿剤を収容する容器とを備えている。また、別の実施形態に係る除湿器は、上述した除湿部材と、除湿部材を収容する容器とを備えている。
容器は、缶、瓶又は袋などであってもよい。容器形状は特に限定されず、用途に応じた形状とすればよい。容器は開放されており、容器内の除湿剤又は除湿部材は外部空間に露出していてもよい。また、容器には、外側から内側に水蒸気が透過可能な透湿部材が設けられており、除湿剤は透湿部材を透過した水分を吸湿してもよい。このような透湿部材が容器に設けられることにより、除湿剤又は除湿部材が除湿する水分量を調節することができる。
以上説明した通り、いくつかの実施形態に係る除湿器は、除湿剤と、除湿剤を収容する容器とを備えている。また、いくつかの実施形態に係る除湿器は、上述した除湿部材と、除湿部材を収容する容器とを備えている。除湿器は、除湿剤又は除湿部材が容器に収容されているため、持ち運びなどの取り扱いが容易である。
以下、本実施形態を実施例及び比較例によりさらに詳細に説明するが、本実施形態はこれら実施例に限定されるものではない。
まず、塩化マグネシウム(MgCl)、塩化リチウム(LiCl)、塩化カルシウム(CaCl)、水酸化ナトリウム(NaOH)及び酢酸カリウム(CHCOOK)の粉末を、表1に示す配合比(単位:質量%)で混合し、粉末状の除湿剤を作製した。なお、塩化マグネシウムはキシダ化学株式会社の塩化マグネシウム(無水)を用いた。塩化リチウムはキシダ化学株式会社の特級塩化リチウムを用いた。塩化カルシウムはキシダ化学株式会社の特級塩化カルシウム(無水)を用いた。水酸化ナトリウムはキシダ化学株式会社の特級水酸化ナトリウムを用いた。酢酸カリウムはキシダ化学株式会社の特級酢酸カリウムを用いた。
Figure 2022181386000002
次に、各例の除湿剤を、湿度0%RHで48時間以上、湿度25%RHで25時間、湿度45%RHで24時間、又は、湿度60%RHで24時間それぞれ保持し、保持後の除湿剤の吸湿率を測定した。なお、湿度25%RH、45%RH及び60%RHで用いた除湿剤は、湿度0%RHで48時間以上乾燥させたものを用いた。吸湿率は、保持前の除湿剤(湿度0%RHで48時間以上乾燥させた除湿剤)の質量に対する保持後の除湿剤の質量の増加率を算出して求めた。この結果を表2及び図1~図7に示す。
Figure 2022181386000003
図1~図7に示すように、例1~例8、例15~例17及び例19~例23の除湿剤は、例24の塩化マグネシウム100質量%の除湿剤と比較し、湿度25%RHにおける吸湿率が高かった。このことから、例1~例8、例15~例17及び例19~例23の除湿剤は、湿度25%RHにおいて十分な吸湿率を有しており、相対湿度が低い領域において吸湿率が高いことが分かる。
一方、例9~例14及び例18の除湿剤は、例24の塩化マグネシウム100質量%の除湿剤と比較し、湿度25%RHにおける吸湿率が高かった。
以上の結果から、複数の潮解性物質を所定量含む除湿剤は、相対湿度が低い領域において吸湿率が高くなることが分かる。
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。

Claims (10)

  1. 塩化マグネシウムである第1潮解性物質と、
    塩化リチウム及び塩化カルシウムの少なくともいずれか一方である第2潮解性物質と、
    任意成分として、水酸化ナトリウム又は酢酸カリウムのいずれか一方である第3潮解性物質と、
    を含み、
    前記第3潮解性物質を含まない場合には、前記第1潮解性物質及び前記第2潮解性物質の合計に対し、前記第1潮解性物質の含有率は50質量%以上92.5質量%以下であり、前記第2潮解性物質の含有率は7.5質量%以上50質量%以下であり、
    水酸化ナトリウムである前記第3潮解性物質を含む場合には、前記第1潮解性物質、前記第2潮解性物質及び前記第3潮解性物質の合計に対し、前記第1潮解性物質の含有率は56質量%以上80質量%以下であり、前記第2潮解性物質の含有率は12.5質量%以上33質量%以下であり、前記第3潮解性物質の含有率は7.5質量%以上11質量%以下であり、
    酢酸カリウムである前記第3潮解性物質を含む場合には、前記第1潮解性物質、前記第2潮解性物質及び前記第3潮解性物質の合計に対し、前記第1潮解性物質の含有率は56質量%以上92質量%以下であり、前記第2潮解性物質の含有率は4質量%以上33質量%以下であり、前記第3潮解性物質の含有率は4質量%以上11質量%以下である、除湿剤。
  2. 前記第2潮解性物質は塩化リチウムである、請求項1に記載の除湿剤。
  3. 前記第2潮解性物質は塩化カルシウムである、請求項1に記載の除湿剤。
  4. 前記第2潮解性物質は塩化リチウム及び塩化カルシウムである、請求項1に記載の除湿剤。
  5. 前記第3潮解性物質を含まない、請求項1から4の少なくともいずれか一項に記載の除湿剤。
  6. 第3潮解性物質は水酸化ナトリウムであり、前記第3潮解性物質を必須成分として含む、請求項1から4の少なくともいずれか一項に記載の除湿剤。
  7. 第3潮解性物質は酢酸カリウムであり、前記第3潮解性物質を必須成分として含む、請求項1から4の少なくともいずれか一項に記載の除湿剤。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の除湿剤と、
    前記除湿剤を担持する多孔質担体と、
    を備える、除湿部材。
  9. 請求項1から7のいずれか一項に記載の除湿剤と、
    前記除湿剤を収容する容器と、
    を備える、除湿器。
  10. 請求項8に記載の除湿部材と、
    前記除湿部材を収容する容器と、
    を備える、除湿器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023100823A1 (ja) * 2021-11-30 2023-06-08 シャープ株式会社 調湿材

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