JP2022181033A - 熱伝導部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱伝導部材の冷却効率を向上させる。【解決手段】熱伝導部材の第2筐体部2は、第1方向に延びる第1筐体部1の第1方向の一方側端部に接続されて、第2方向に延びる。第3筐体部3は、第2筐体部2よりも第1方向の他方側に配置されて、第1筐体部1を有するベース部1010に接続される。第3筐体部3の少なくとも一部は、第2筐体部2よりも第3方向の一方側に配置される。第1筐体部1、第2筐体部2、及び第3筐体部3のうちの少なくとも1つは、一方板部と、一方板部と対向配置される他方板部と、一方板部及び他方板部で囲まれて作動媒体が収容される内部空間と、を有する。第2筐体部2の第1方向の他方側端面には、第1被加熱部が配置される。第3筐体部3の第1方向の一方側端面には、第2被加熱部20が配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、熱伝導部材に関する。
従来、発熱体を冷却する熱伝導部材として、ベーパーチャンバーのようなヒートパイプが知られている。たとえば発熱体を放熱するため、ヒートパイプのベースを発熱体に付着させる(たとえば特開2019-194515号公報参照)。
特開2019-194515号公報
しかしながら、上述の熱伝導部材は、発熱体の片側の端面のみに接して冷却する。熱伝導部材には、より高い冷却効率が求められる。
本発明は、熱伝導部材の冷却効率を向上させることを目的とする。
本発明の例示的な熱伝導部材は、筐体と、作動媒体と、を備える。前記筐体は、ベース部と、第2筐体部と、第3筐体部と、を有する。前記ベース部は、第1方向に延びる第1筐体部を有する。前記第2筐体部は、前記第1筐体部の前記第1方向の一方側端部に接続されて、前記第1方向と交差する第2方向に延びる。前記第3筐体部は、前記第2筐体部よりも前記第1方向の他方側に配置されて、前記ベース部に接続される。前記第3筐体部の少なくとも一部は、前記第2筐体部よりも第3方向の一方側に配置される。前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向と交差する。前記第1筐体部、前記第2筐体部、及び前記第3筐体部のうちの少なくとも1つは、一方板部と、前記一方板部と対向配置される他方板部と、前記一方板部及び前記他方板部で囲まれて前記作動媒体が収容される内部空間と、を有する。前記第2筐体部は、前記第2筐体部の前記第1方向の他方側端面に配置される第1被加熱部を有する。前記第3筐体部は、前記第3筐体部の前記第1方向の一方側端面に配置される第2被加熱部を有する。
本発明の例示的な熱伝導部材によれば、熱伝導部材の冷却効率を向上させることができる。
図1は、実施形態に係る熱伝導部材の構成例を示す斜視図である。 図2は、図1のII-II線に沿う熱伝導部材の断面図である。 図3は、図1のIII-III線に沿う熱伝導部材の断面図である。 図4は、図1のIV-IV線に沿う熱伝導部材の断面図である。 図5は、実施形態に係る熱伝導部材の他の構成例を示す斜視図である。 図6は、第1筐体部の他の構成例を示す断面図である。 図7は、第1筐体部の他の配置例を示す断面図である。 図8Aは、第1変形例に係る第2筐体部及び第3筐体部の構成例を示す断面図である。 図8Bは、第1変形例に係る第2筐体部及び第3筐体部の他の構成例を示す断面図である。 図9は、第2変形例に係る第1筐体部の構成例を示す断面図である。 図10は、第3変形例に係る熱伝導部材の構成例を示す斜視図である。 図11は、図10のXI-XI線に沿う熱伝導部材の断面図である。 図12は、図10のXII-XII線に沿う熱伝導部材の断面図である。 図13は、第4変形例に係る熱伝導部材の構成例を示す断面図である。
以下に図面を参照して例示的な実施形態を説明する。
なお、本明細書では、適宜、3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z方向は、後述する第1筐体部1が延びる方向である。+Z方向はZ方向のうちの一方の向きであり、-Z方向はZ方向のうちの他方の向きである。X方向は、Z方向と直交する方向である。+X方向はX方向のうちの一方の向きであり、-X方向はX方向のうちの他方の向きである。Y方向は、Z方向及びX方向の両方と直交する方向である。+Y方向はY方向のうちの一方の向きであり、-Y方向はY方向のうちの他方の向きである。
また、方位、線、及び面のうちのいずれかと他のいずれかとの位置関係において、「平行」は、両者がどこまで延長しても全く交わらない状態のみならず、実質的に平行である状態を含む。また、「垂直」は、両者が互いに90度で交わる状態のみならず、実質的に垂直である状態を含む。つまり、「平行」及び「垂直」はそれぞれ、両者の位置関係に本発明の主旨を逸脱しない程度の角度ずれがある状態を含む。
なお、これらは単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係、方向、及び名称などを限定する意図はない。
<1.熱伝導部材100>
図1は、実施形態に係る熱伝導部材100の構成例を示す斜視図である。図2は、図1のII-II線に沿う熱伝導部材の断面図である。図3は、図1のIII-III線に沿う熱伝導部材の断面図である。図4は、図1のIV-IV線に沿う熱伝導部材の断面図である。図5は、実施形態に係る熱伝導部材100の他の構成例を示す斜視図である。なお、図2は、図1の一点鎖線II-IIを含むとともにY方向と垂直な仮想の平面で熱伝導部材100を切断した断面構造を示す。図3は、図1の一点鎖線III-IIIを含むとともにY方向と垂直な仮想の平面で熱伝導部材100を切断した断面構造を示す。図4は、図1の一点鎖線IV-IVを含むとともにY方向と垂直な仮想の平面で熱伝導部材100を切断した断面構造を示す。図1から図5(及び後述する図6から図13)は、あくまで概念図であり、各部の配置および寸法は、実際の熱伝導部材100と同じであるとは限らない。
なお、図1から図5では、第1方向D1は、Z方向と平行である。第1方向の一方D1aは+Z方向と同じ向きであり、第1方向の他方D1bは-Z方向と同じ向きである。また、第2方向D2は、図1から図5では、X方向と平行であって、Y方向及びZ方向と垂直である。つまり、第2方向D2は、図1から図5では、第1方向D1と垂直である。第2方向の一方D2aは+X方向と同じ向きであり、第2方向の他方D2bは-X方向と同じ向きである。また、第3方向D3は、第1方向D1及び第2方向D2と交差し、図1から図5ではY方向と平行であって、X方向及びZ方向と垂直である。第3方向の一方D3aは+Y方向と同じ向きであり、第3方向の他方D3bは-Y方向と同じ向きである。
熱伝導部材100は、少なくとも一部が屈曲可能な板状のベーパーチャンバーであり、発熱体Hを冷却する。熱伝導部材100は、被加熱部と、放熱部と、を備える。被加熱部は、たとえば発熱体Hと接して、発熱体Hから伝達された熱によって加熱される。たとえば本実施形態では、被加熱部は、後述する第2筐体部2及び第3筐体部3に配置される。被加熱部に伝達された熱は、後述の作動媒体5によって放熱部に伝達される。放熱部は、熱伝導部材100の外部に熱を放出する。放熱部は、本実施形態では、後述する筐体101の表面のうちの被加熱部以外の領域である。
熱伝導部材100は、筐体101と、作動媒体5と、を備える。また、好ましくは、熱伝導部材100は、ウィック構造体6と、伝熱部材7と、を備える。
筐体101は、内部に空間101aを有する。前述の如く、熱伝導部材100は、筐体101を有する。空間101aは、密閉空間であり、たとえば大気圧よりも気圧が低い減圧状態に維持される。空間101aが減圧状態であることにより、空間101aに収容される作動媒体5が蒸発し易くなる。作動媒体5は、被加熱部から放熱部に熱を輸送する。前述の如く、熱伝導部材100は、作動媒体5を有する。作動媒体5は、筐体101の空間101aに収容される。作動媒体5は、本実施形態では水であるが、アルコールなどの液体であってもよい。
筐体101は、第1金属板1011と、第2金属板1012と、を有する。第1金属板1011は、第2金属板1012と対向配置される。第1金属板1011及び第2金属板1012は、たとえば銅板である。なお、第1金属板1011及び第2金属板1012のうちの少なくとも一方は、銅以外の金属の表面に銅メッキを施して形成されてもよい。銅以外の金属としては、たとえばステンレス鋼を採用できる。なお、第1金属板1011及び第2金属板1012は、一体であってもよいし、別体であってもよい。一体である場合
、たとえば1枚の金属板を折り曲げて重ねることで、筐体101を形成できる。
また、筐体101は、第1筐体部1を有するベース部1010と、第2筐体部2と、第3筐体部3と、をさらに有する。なお、これらの構成は、後に説明する。第1金属板1011は、第1筐体部1のうちの第2方向の他方D2b側の部分と、第2筐体部2のうちの第1方向の一方D1a側の部分と、第3筐体部3のうちの第1方向の一方D1a側の部分及び第1方向の他方D1b側の部分のうちの一方と、を含む。前述の如く、筐体101は、第1金属板1011を有する。なお、本実施形態では図2から図4に示すように、第1金属板1011は、第3筐体部3のうちの第1方向の他方D1b側の部分を含む。つまり、第1金属板1011は、後述する他方板部12、一方板部21、及び他方板部32を含む。
また、第2金属板1012は、第1筐体部1のうちの第2方向の一方D2a側の部分と、第2筐体部2のうちの第1方向の他方D1b側の部分と、第3筐体部3のうちの第1方向の他方D1b側の部分及び第1方向の他方D1b側の部分のうちの他方と、を含む。前述の如く、筐体101は、第2金属板1012を有する。本実施形態では図2から図4に示すように、第2金属板1012は、第3筐体部3のうちの第1方向の一方D1a側の部分を含む。つまり、第2金属板1012は、後述する一方板部11、他方板部22、及び一方板部31を含む。
筐体101が上述のように構成されることで、筐体101を容易に製造することができる。たとえば、空間101aを挟んで第1金属板1011及び第2金属板1012を重ね、各々の外縁に沿って両者を接合することにより、筐体101を形成できる。
また、本実施形態では、第1金属板1011は、凹部1011aを有する。凹部1011aは、第1金属板1011の第2金属板1012側の端部に配置され、第2金属板1012から第1金属板1011に向かう方向に凹む。また、第2金属板1012は、凹部1012aを有する。凹部1012aは、第2金属板1012の第1金属板1011側の端部に配置され、第1金属板1011から第2金属板1012に向かう方向に凹む。凹部1011a及び凹部1012aは、互いに対向し、空間101aを構成する。但し、本実施形態の例示に限定されず、第1金属板1011及び第2金属板1012のうちの一方のみが、凹部を有してもよい。つまり、第1金属板1011が凹部1011aを有する一方で、第2金属板1012は、凹部1012aを有さなくてもよい。この場合、空間101aは、凹部1011aで構成される。或いは、第2金属板1012が凹部1012aを有する一方で、第1金属板1011は、凹部1011aを有さなくてもよい。この場合、空間101aは、凹部1012aで構成される。
また、本実施形態では、空間101aは、後述する第1筐体部1から第3筐体部3にそれぞれ配置される。たとえば、図1から図5では、後述するように、第1筐体部1は、一方板部11と、一方板部11と対向配置される他方板部12と、一方板部11及び他方板部12に囲まれて作動媒体5が収容される内部空間1aと、を有する。第2筐体部2は、一方板部21と、一方板部21と対向配置される他方板部22と、一方板部21及び他方板部22に囲まれて作動媒体5が収容される内部空間2aと、を有する。第3筐体部3は、一方板部31と、一方板部31と対向配置される他方板部32と、一方板部31及び他方板部32に囲まれて作動媒体5が収容される内部空間3aと、を有する。但し、空間101aの配置は、本実施形態の例示に限定されない。空間101aは、後述するように、第1筐体部1、第2筐体部2、及び第3筐体部3のうちの少なくとも2つに配置されればよい。つまり、第1筐体部1、第2筐体部2、及び第3筐体部3のうちの少なくとも2つは、一方板部と、該一方板部と対向配置される他方板部と、該一方板部及び該他方板部で囲まれて作動媒体5が収容される内部空間と、を有していればよい。
筐体101は、接合部101bをさらに有する。接合部101bは、第1金属板1011と第2金属板1012とをそれぞれの外縁で繋ぎ合わせる接合構造である。つまり、接合部101bは、Z方向から見て筐体101の周縁部に位置する。なお、第1金属板1011と第2金属板1012との接合手段は、特に限定されない。たとえば、ホットプレス、拡散接合、ろう材を用いた接合、などのいずれの接合方法であってもよい。
なお、ホットプレスおよび拡散接合は、いずれも加熱および加圧によって2つの部材を接合する方法である。但し、拡散接合では、たとえば数時間の加熱および加圧により、2つの部材の接合界面付近の原子または粒子を拡散させて、2つの部材を接合する。これに対して、ホットプレスでは、拡散接合よりも低温および短時間での加熱および加圧により、2つの部材の接合界面付近の一部の原子または粒子のみを拡散させて、2つの部材を接合する。原子または粒子の拡散度合いの違いにより、拡散接合では、接合界面自体が消滅する。一方、ホットプレスでは、接合界面の一部が消滅し、残りがそのまま維持される。従って、拡散接合によって形成された接合部101bと、ホットプレスによって形成された接合部101bとでは、接合界面付近の接合構造が互いに異なる。また、加熱および加圧の時間の相違により、ホットプレスを用いた製造のタクトタイムは、拡散接合を用いた製造のタクトタイムよりも短くなる。
なお、接合部101bは、封止部(図示省略)を含んでいてもよい。封止部は、たとえば熱伝導部材100の製造過程において、作動媒体5を筐体101内に注入するための注入口を溶接によって封止した箇所である。
また、好ましくは、筐体101は、空間101aに収容される複数のピラー(図示省略)を備える。複数のピラーは、第1金属板1011と第2金属板1012との間に配置されて、第1金属板1011及び第2金属板1012のうちの一方から他方に向かって延びる。各々のピラーは、第1金属板1011及び第2金属板1012のうちの一方と一体であってもよいし、別体であってもよい。また、各々のピラーの先端は、第1金属板1011及び第2金属板1012のうちの他方、又はウィック構造体6に接する。
次に、ウィック構造体6は、空間101aに収容される。ウィック構造体6は、多孔質のウィック構造を有し、毛細管現象によって作動媒体5を輸送する。このようなウィック構造体6は、たとえば銅などの金属の焼結体で構成される。ウィック構造体6は、毛細管現象によって作動媒体5を筐体101の内部で輸送できる構造であればよい。従って、ウィック構造体6は、上記した多孔質のウィック構造(焼結ウィック)のほか、金属メッシュからなるメッシュウィック、溝構造を有するグルーブウィックであってもよい。
本実施形態では、ウィック構造体6は、第2金属板1012側に配置される。たとえば図2から図4に示すように、ウィック構造体6は、第2金属板1012の凹部1012aに収容され、凹部1012aの第1金属板1011に向く底面に配置される。但し、この例示に限定されず、ウィック構造体6は、第1金属板1011側に配置されてもよい。つまり、ウィック構造体6は、第1金属板1011及び第2金属板1012のうちの少なくとも一方側に配置される。
本実施形態では、ウィック構造体6は、空間101aにおいて、第1筐体部1、第2筐体部2、及び第3筐体部3に渡って配置される。つまり図2から図4に示すように、ウィック構造体6は、第1ウィック構造体61、第2ウィック構造体62、及び第3ウィック構造体63を有する。但し、ウィック構造体6の配置は、本実施形態の例示に限定されない。
次に、伝熱部材7は、高い熱伝導性と高い耐熱性とを有し、筐体101の被加熱部に配置される。本実施形態では、伝熱部材7は、発熱体Hと熱伝導部材100との間に配置される。言い換えると、発熱体Hは、伝熱部材7を介して、熱伝達可能に熱伝導部材100と接する。伝熱部材7には、たとえば、グラファイトシート、熱伝導性材料を含む複合樹脂シートなどを採用できる。又は、熱伝導シートに代えて、熱伝導性材料(金属紛など)を含む放熱グリスが用いられてもよい。
熱伝導部材100では、発熱体Hで発生した熱により、被加熱部が加熱される。被加熱部の温度が上昇すると、筐体101の空間101aに収容された作動媒体5が気化する。空間101aにおいて、被加熱部の近傍で気化した蒸気は、放熱部側に移動する。放熱部では、作動媒体5の蒸気が、放熱により冷却されて液化する。液化した作動媒体5は、筐体101の内面を伝って、または毛細管現象によってウィック構造体6の内部を流れて、被加熱部に向かって移動する。上記のように作動媒体5が状態変化を伴いながら移動することにより、被加熱部側から放熱部側への熱の輸送が連続的に行われる。上記熱の輸送により、結果的に、被加熱部に接する発熱体Hが冷却される。
<1―1.筐体101>
次に、図1から図5を参照して、筐体101の詳細な構成を説明する。前述の如く、筐体101は、第1筐体部1を有するベース部1010と、第2筐体部2と、第3筐体部3と、をさらに有する。第1筐体部1は、第1方向D1に延びる。第2筐体部2は、第1筐体部1の第1方向の一方D1a側端部に接続されて、第1方向D1と交差する第2方向の一方D2aに延びる。第3筐体部3は、第2筐体部2よりも第1方向の他方D1b側に配置されて、ベース部1010に接続される。本実施形態では、第3筐体部3は、第1筐体部1の第1方向の他方D1b側端部に接続される。
第1筐体部1、第2筐体部2、及び第3筐体部3はそれぞれ、筐体101の異なる部分である。図1から図5では、第1筐体部1には、内部空間1aが配置される。さらに、第2筐体部2及び第3筐体部3にも、内部空間2a,3aが配置される。
前述の如く、図1から図5において、第2方向D2は、第1方向D1と垂直である。但し、この例示に限定されず、たとえば図6に示すように、第2方向D2は、第1方向D1と斜めに交差してもよい。図6は、第1筐体部1の他の構成例を示す断面図である。図6は、図1のIII-III線に沿う熱伝導部材100の断面図に対応し、Y方向と垂直な仮想の平面で熱伝導部材100を切断した断面構造を示す。こうすれば、第2筐体部2は、第1方向D1と斜めに交差する第2方向D2に延びる。従って、第2方向D2が第1方向D1と垂直である構成と比べて、第1筐体部1と第2筐体部2との接続部分において、空間101aが潰れ難くなる。
<1―1-1.第1筐体部1>
図3などに示すように、第1筐体部1は、一方板部11と、他方板部12と、を有する。図3では、他方板部12及び一方板部11はそれぞれ、X方向と垂直な方向に広がる。一方板部11は、他方板部12よりも+X方向に配置され、他方板部12とX方向に対向する。一方板部11及び他方板部12は、それぞれの外縁で接合される。本実施形態では、両者のY方向の両側端部が、互いに接合される。なお、一方板部11及び他方板部12は、一体であってもよいし、別体であってもよい。一体である場合、たとえば1枚の金属板を折り曲げて重ねることで、第1筐体部1を形成できる。
第1筐体部1は、内部空間1aをさらに有する。詳細には、一方板部11は、第1一方凹部111を有する。第1一方凹部111は、一方板部11の-X方向側の端部に配置され、+X方向に凹む。また、他方板部12は、第1他方凹部121を有する。第1他方凹部121は、他方板部12の+X方向側の端部に配置され、-X方向に凹む。第1一方凹部111及び第1他方凹部121は、互いにX方向に対向し、内部空間1aを構成する。なお、図3の例示に限定されず、一方板部11及び他方板部12のうちの一方のみが、凹部を有してもよい。たとえば、一方板部11が第1一方凹部111を有する一方で、他方板部12は第1他方凹部121を有さなくてもよい。この場合、内部空間1aは、第1一方凹部111で構成される。或いは、他方板部12が第1他方凹部121を有する一方で、一方板部11は第1一方凹部111を有さなくてもよい。この場合、内部空間1aは、第1他方凹部121で構成される。
好ましくは、内部空間1aには、第1ウィック構造体61が収容される。第1ウィック構造体61は、本実施形態では一方板部11側に配置されるが、他方板部12側に配置されてもよい。第1ウィック構造体61は、一方板部11及び他方板部12のうちの少なくとも一方側に配置できる。
<1―1-2.第2筐体部2>
次に、図2及び図3などに示すように、第2筐体部2は、第1筐体部1の第1方向の一方D1a側端部から第2方向の一方D2aに向かって延びる。第2筐体部2は、一方板部21と、他方板部22と、を有する。図2及び図3では、一方板部21及び他方板部22はそれぞれ、Z方向と垂直な方向に広がる。一方板部21は、他方板部22よりも+Z方向に配置され、他方板部22とZ方向に対向する。一方板部21及び他方板部22は、それぞれの外縁で接合される。本実施形態では両者のY方向の両側端部及び+X方向側の端部が互いに接合される。なお、一方板部21及び他方板部22は、一体であってもよいし、別体であってもよい。一体である場合、たとえば1枚の金属板を折り曲げて重ねることで、第2筐体部2を形成できる。
第2筐体部2は、発熱体Hの第1方向の一方D1a側の端部から熱伝達される。また、第2筐体部2は、内部空間2aをさらに有する。これにより、熱伝導部材100は、発熱体Hの第1方向の一方D1a側端部をより効率良く冷却できる。詳細には、一方板部21は、第2一方凹部211を有する。第2一方凹部211は、一方板部21の-Z方向側の端部に配置され、+Z方向に凹む。また、他方板部22は、第2他方凹部221を有する。第2他方凹部221は、他方板部22の+Z方向側の端部に配置され、-Z方向に凹む。第2一方凹部211及び第2他方凹部221は、互いにZ方向に対向し、内部空間2aを構成する。なお、図2及び図3の例示に限定されず、一方板部21及び他方板部22のうちの一方のみが、凹部を有してもよい。たとえば、一方板部21が第2一方凹部211を有する一方で、他方板部22は第2他方凹部221を有さなくてもよい。この場合、内部空間2aは、第2一方凹部211で構成される。或いは、他方板部22が第2他方凹部221を有する一方で、一方板部21は、第2一方凹部211を有さなくてもよい。この場合、内部空間2aは第2他方凹部221で構成される。
好ましくは、内部空間2aには、第2ウィック構造体62が収容される。第2ウィック構造体62は、本実施形態では他方板部22側に配置されるが、一方板部21側に配置されてもよい。第2ウィック構造体62は、一方板部21及び他方板部22のうちの少なくとも一方側に配置できる。
また、本実施形態では、一方板部21の第2方向の他方D2b側端部は、第1筐体部1の他方板部12の第1方向の一方D1a側端部に接続される。他方板部22の第2方向の他方D2b側端部は、第1筐体部1の一方板部11の第1方向の一方D1a側端部に接続される。第2一方凹部211は第1他方凹部121に繋がり、第2他方凹部221は第1一方凹部111に繋がる。つまり、本実施形態では、内部空間2aは、内部空間1aと繋がる。但し、この例示に限定されず、内部空間2aは、内部空間1aと繋がっていなくてもよい。たとえば、第1筐体部1及び第2筐体部2間の接続部分において、一方板部21及び他方板部22の第2方向の他方D2b側端部が互いに接合されていてもよいし、他方板部12及び一方板部11の第1方向の一方D1a側端部が互いに接合されていてもよい。
<1―1-3.第3筐体部3>
次に、本実施形態では図1から図5に示すように、第3筐体部3は、第1筐体部1の第1方向の他方D1b側端部から第2方向D2に延びる。また、本実施形態では、第3筐体部3の全体が、第2筐体部2よりも第3方向の一方D3a側に配置される。但し、本実施形態の例示に限定されず、第3筐体部3の一部は、第2筐体部2よりも第3方向の一方D3a側に配置されなくてもよく、たとえば第3方向D3において重なっていてもよい。つまり、第3筐体部3の少なくとも一部は、第2筐体部2よりも第3方向の一方D3a側に配置されればよい。
第3筐体部3は、一方板部31と、他方板部32と、を有する。図2及び図4では、一方板部31及び他方板部32はそれぞれ、Z方向と垂直な方向に広がる。一方板部31は、他方板部32よりも+Z方向に配置され、他方板部32とZ方向に対向する。一方板部31及び他方板部32は、それぞれの外縁で接合され、本実施形態では両者のY方向の両側端部及び+X方向側の端部が互いに接合される。なお、一方板部31及び他方板部32は、一体であってもよいし、別体であってもよい。一体である場合、たとえば1枚の金属板を折り曲げて重ねることで、第3筐体部3を形成できる。
第3筐体部3は、発熱体Hの第1方向の他方D1b側の端部から熱伝達される。また、第3筐体部3は、内部空間3aをさらに有する。これにより、熱伝導部材100は、発熱体Hの第1方向の他方D1b側端部をより効率良く冷却できる。詳細には、一方板部31は、第3一方凹部311を有する。第3一方凹部311は、一方板部31の-Z方向側の端部に配置され、+Z方向に凹む。また、他方板部32は、第3他方凹部321を有する。第3他方凹部321は、他方板部32の+Z方向側の端部に配置され、-Z方向に凹む。第3一方凹部311及び第3他方凹部321は、互いにZ方向に対向し、内部空間3aを構成する。なお、本実施形態の例示に限定されず、一方板部31及び他方板部32のうちの一方のみが、凹部を有してもよい。たとえば、一方板部31が第3一方凹部311を有する一方で、他方板部32は、第3他方凹部321を有さなくてもよい。この場合、内部空間3aは、第3一方凹部311で構成される。或いは、他方板部32が第3他方凹部321を有する一方で、一方板部31は、第3一方凹部311を有さなくてもよい。この場合、内部空間3aは、第3他方凹部321で構成される。
好ましくは、内部空間3aには、第3ウィック構造体63が収容される。第3ウィック構造体63は、本実施形態では一方板部31側に配置されるが、他方板部32側に配置されてもよい。つまり、第3ウィック構造体63は、一方板部31及び他方板部32のうちの少なくとも一方側に配置できる。
また、本実施形態では、一方板部31の第2方向の他方D2b側端部は、第1筐体部1の一方板部11の第1方向の他方D1b側端部に接続される。他方板部32の第2方向の他方D2b側端部は、第1筐体部1の他方板部12の第1方向の他方D1b側端部に接続される。本実施形態では、第3一方凹部311は第1一方凹部111に繋がり、第3他方凹部321は第1他方凹部121に繋がる。つまり、本実施形態では、内部空間3aは、内部空間1aと繋がる。但し、この例示に限定されず、内部空間3aは、内部空間1aと繋がっていなくてもよい。たとえば、第1筐体部1及び第3筐体部3間の接続部分において、一方板部31及び他方板部32の第2方向の他方D2b側端部が互いに接合されていてもよいし、他方板部12及び一方板部11の第1方向の他方D1b側端部が互いに接合されていてもよい。
また、図1及び図4では、第3筐体部3は、第1筐体部1の第1方向の他方D1b側端部から第2方向の一方D2aに向かって延びる。このため図1において、熱伝導部材100は、同じ発熱体Hを第1方向D1に挟んで冷却できる。但し、この例示に限定されず、第3筐体部3は、図5に示すように、第1筐体部1の第1方向の他方D1b側端部から第2方向の他方D2bに向かって延びてもよい。こうすれば、第2筐体部2及び第3筐体部3で異なる発熱体H1,H2を冷却できる。
<1―1-4.筐体101の被加熱部>
本実施形態では、被加熱部は、筐体101のうち、第2筐体部2及び第3筐体部3に配置される。
たとえば、図1から図5に示すように、第2筐体部2は、被加熱部20を有する。被加熱部20は、本発明の「第1被加熱部」の一例であり、第2筐体部2の第1方向の他方D1b側端面の少なくとも一部領域に配置される。被加熱部20は、第2筐体部2の表面のうちの発熱体Hから熱が伝達される領域である。なお、本実施形態では図3などに示すように、被加熱部20は、第2筐体部2の第1方向の他方D1b側端面の一部領域に配置される。但し、この例示に限定されず、被加熱部20は、第2筐体部2の第1方向の他方D1b側端面の全領域に配置されてもよい。つまり、被加熱部20は、他方板部22の-Z方向側の端面の少なくとも一部である。
また、本実施形態では、伝熱部材7は、被加熱部20と発熱体Hとの間に配置される伝熱部材72を含む。被加熱部20は、伝熱部材72を介して、発熱体Hの+Z方向側の端部と接する。なお、本実施形態では図3などに示すように、被加熱部20は、発熱体Hの+Z方向側端面の一部領域と熱伝達可能に接する。但し、この例示に限定されず、被加熱部20は、発熱体Hの+Z方向側端面の全領域と熱伝達可能に接してもよい。
また、第3筐体部3は、被加熱部30を有する。被加熱部30は、第3筐体部3の第1方向の一方D1a側端面の少なくとも一部領域に配置される。なお、被加熱部30は、本発明の「第2被加熱部」の一例である。被加熱部30は、第3筐体部3の表面のうちの発熱体Hから熱が伝達される領域である。なお、本実施形態では図4などに示すように、被加熱部30は、第3筐体部3の第1方向の一方D1a側端面の一部領域に配置される。但し、この例示に限定されず、被加熱部30は、第3筐体部3の第1方向の一方D1a側端面の全領域に配置されてもよい。つまり、被加熱部30は、一方板部31の+Z方向側の端面の少なくとも一部である。
また、本実施形態では、伝熱部材7は、被加熱部30と発熱体Hとの間に配置される伝熱部材73を含む。被加熱部30は、伝熱部材73を介して、発熱体Hの-Z方向側の端部と接する。なお、本実施形態では図4などに示すように、被加熱部30は、発熱体Hの-Z方向側端面の一部領域と熱伝達可能に接する。但し、この例示に限定されず、被加熱部20は、発熱体Hの-Z方向側端面の全領域と熱伝達可能に接してもよい。
筐体101の被加熱部を上述のように配置することにより、たとえば図1に示すように、発熱体Hの第1方向の一方D1a側端部を被加熱部20に対して効率良く熱伝達可能に接触させることができるとともに、該発熱体Hの第1方向の他方D1b側端部を被加熱部30に対して効率良く熱伝達可能に接触させることができる。これにより、第1方向D1において該発熱体Hを第2筐体部2及び第3筐体部3で挟んで、該発熱体Hの第1方向D1の両側端部を同時に冷却することができる。従って、発熱体Hの第1方向D1の片側端部のみを冷却する場合と比べて、発熱体Hに対する熱伝導部材100の冷却効率を向上させることができる。
或いは、たとえば図5に示すように、被加熱部20に対して第1発熱体H1を熱伝達可能に接触させることができるとともに、被加熱部30に対して第2発熱体H2を熱伝達可能に接触させることができる。これにより、異なる発熱体H(つまり、第1発熱体H1及び第2発熱体H2)を同時に冷却することができる。従って、1つの熱伝導部材100でより多くの発熱体Hを冷却効できる。
また、前述の如く、第3筐体部3の少なくとも一部は、第2筐体部2よりも第3方向の一方D3a側に配置される。そのため、第3方向D3において、被加熱部20,30間を離すこともできる。従って、被加熱部20,30により冷却される発熱体Hの各々の領域をより自由に決定できる。よって、熱伝導部材100の冷却構造をより自由に決定できる。
好ましくは、第1方向D1から見た被加熱部20の面積S2と、第1方向D1から見た被加熱部30の面積S3とのうちの少なくとも一方は、第2方向D2から見た第1筐体部1の面積S1よりも広い(図1参照)。こうすれば、被加熱部20の面積S2及び被加熱部30の面積S3のうちの少なくとも一方をより広くできるので、発熱体Hの放熱面積をより広くできる。従って、発熱体Hに対する熱伝導部材100の冷却効率をより向上できる。但し、この例示は、S2≦S1且つS3≦S1である構成を排除しない。
なお、本実施形態の例示に限定されず、伝熱部材72,73のうちのどちらかは、省略されてもよい。言い換えると、伝熱部材7は、被加熱部20及び被加熱部30のうちの少なくとも一方に配置されてもよい。前述の如く、熱伝導部材100は、伝熱部材7を備える。こうすれば、被加熱部20,30のうちの少なくとも一方を伝熱部材7を介して発熱体Hと接触できる。上述の少なくとも一方、及び発熱体Hに伝熱部材7を密着させることにより、発熱体Hから上述の少なくとも一方への放熱効率を向上できる。特に、上述の少なくとも一方、及び/又は発熱体Hに凹凸があったり接触部分の表面粗度が高かったりしても、伝熱部材7を密着させることにより、上述の放熱効率を向上できる。従って、接触部分における上述の少なくとも一方、及び/又は発熱体Hの表面形状に依存することなく、発熱体Hに対する熱伝導部材100の冷却効率を向上できる。
但し、上述の例示は、伝熱部材72,73の両方が省略される構成を排除しない。つまり、発熱体Hは、直接に筐体101と接してもよい。
また、本実施形態ではたとえば図3に示すように、第1筐体部1は、発熱体Hから-X方向に離れて配置される。そのため、第1筐体部1は、発熱体Hをほとんど冷却しない。但し、この例示に限定されず、第1筐体部1は、発熱体Hを十分に冷却できるように配置されてもよい。図7は、第1筐体部1の他の配置例を示す断面図である。図7は、図1のIII-III線に沿う熱伝導部材100の断面図に対応し、Y方向と垂直な仮想の平面で熱伝導部材100を切断した断面構造を示す。
たとえば、図7に示すように、第1筐体部1は、被加熱部10を有する。被加熱部10は、第1筐体部1の第2方向の一方D2a側端面に配置される。被加熱部10は、第1筐体部1の表面のうちの発熱体Hから熱が伝達される領域である。なお、被加熱部30は、第3筐体部3の第1方向の一方D1a側端面の全領域に配置されてもよいし、第3筐体部3の第1方向の一方D1a側端面の一部領域に配置されてもよい。つまり、被加熱部10は、一方板部11の+X方向側の端面の少なくとも一部である。
この際、好ましくは図7のように、伝熱部材7は、被加熱部10と発熱体Hとの間に配置される伝熱部材71を含む。被加熱部10は、伝熱部材71を介して、発熱体Hの-X方向側の端部と接する。なお、被加熱部10は、発熱体Hの-X方向側端面の一部領域と熱伝達可能に接してもよいし、発熱体Hの-X方向側端面の全領域と熱伝達可能に接してもよい。こうすれば、発熱体Hの第2方向の一方D2a側端部を被加熱部10に対して効率良く熱伝達可能に接触させることができる。従って、発熱体Hに対する熱伝導部材100の冷却効率をさらに向上させることができる。但し、図7の例示に限定されず、伝熱部材71は、省略されてもよい。つまり、発熱体Hは、直接に第1筐体部1の被加熱部10と接してもよい。
<1―2.空間101aの配置>
上述の実施形態では、第1筐体部1に、内部空間1aが配置される。また、第2筐体部2及び第3筐体部3に、内部空間2a,3aが配置される。こうすれば、作動媒体5が収容された空間101aが、第2筐体部2及び第3筐体部3の両方に配置されるので、被加熱部20,30における発熱体Hの冷却効率を向上できる。但し、空間101aの配置は、上述の実施形態に限定されない。以下に、空間101aの配置の第1変形例から第4変形例を説明する。
<1―2―1.第1変形例>
図8Aは、第1変形例に係る第2筐体部2及び第3筐体部3の構成例を示す断面図である。図8Bは、第1変形例に係る第2筐体部2及び第3筐体部3の他の構成例を示す断面図である。図8A及び図8Bは、図1のII-II線に沿う熱伝導部材100の断面図に対応し、Y方向と垂直な仮想の平面で熱伝導部材100を切断した断面構造を示す。
図8Aでは、第2筐体部2に空間101a(内部空間2a)が配置される一方で、第3筐体部3には空間101aが配置されない。また、図8Bでは、第3筐体部3に空間101a(内部空間3a)が配置される一方で、第2筐体部2には空間101aが配置されない。つまり、第1変形例では、第2筐体部2及び第3筐体部3のうちの一方の筐体部に、空間101aが配置される。こうすれば、第2筐体部2及び第3筐体部3のうちの他方の筐体部が空間101aを有さない構成にできる。従って、たとえば、発熱体Hの表面形状に合わせて、他方の筐体部を容易に変形させることができる。
また、上述の構成において、空間101aが配置されない他方の筐体部は、1枚の金属板で構成されてもよい。たとえば、第3筐体部3に空間101aが配置されない構成において、第3筐体部3は、図8Aのように、一方板部31を有する一方で、他方板部32を有さなくてもよい。或いは、第3筐体部3は、他方板部32を有する一方で、一方板部31を有さなくてもよい。また、第2筐体部2に空間101aが配置されない構成において、第2筐体部2は、図8Bのように他方板部22を有する一方で、一方板部21を有さなくてもよい。或いは、第2筐体部2は、一方板部21を有する一方で、他方板部22を有さなくてもよい。こうすれば、筐体101の構成を簡略化できる。但し、上述の例示は、第3筐体部3に空間101aが配置されない構成において、第3筐体部3が一方板部31及び他方板部32の両方を有する構成を排除しない。さらに、上述の例示は、第2筐体部2に空間101aが配置されない構成において、第2筐体部2が一方板部21及び他方板部22の両方を有する構成を排除しない。
<1―2―2.第2変形例>
図9は、第2変形例に係る第1筐体部1の構成例を示す断面図である。図9は、図1のIII-III線に沿う熱伝導部材100の断面図に対応し、Y方向と垂直な仮想の平面で熱伝導部材100を切断した断面構造を示す。
第2変形例では図9に示すように、第1筐体部1には、空間101a(たとえば図3の内部空間1a)が配置されない。言い換えると、第1筐体部1、第2筐体部2、及び第3筐体部3のうちの第2筐体部2及び第3筐体部3に内部空間2a,3aが配置される。こうすれば、第1筐体部1を空間101aを有さない構成にすることにより、第1筐体部1及び第2筐体部2の接続部分を変形する際、空間101aが潰れることを防止できる。たとえば、内部空間1a及び内部空間2aの接続部分(図3など参照)が潰れることを考慮しなくても良い。よって、発熱体Hの形状に合わせて、第1筐体部1を容易に変形させることができる。
また、上述の構成において、第1筐体部1は、1枚の金属板で構成されてもよい。たとえば図8に示すように、第1筐体部1は、一方板部11を有する一方で、他方板部12を有さなくてもよい。或いは、第1筐体部1は、他方板部12を有する一方で、一方板部11を有さなくてもよい。こうすれば、筐体101の構成を簡略化できる。但し、上述の例示は、第1筐体部1に空間101aが配置されない構成において、第1筐体部1が他方板部12及び一方板部11の両方を有する構成を排除しない。
<2.実施形態の変形例>
次に、図10から図13を参照して、実施形態の第3及び第4変形例について説明する。図10は、第3変形例に係る熱伝導部材100の構成例を示す斜視図である。図11は、図10のXI-XI線に沿う熱伝導部材100の断面図である。図12は、図10のXII-XII線に沿う熱伝導部材100の断面図である。図13は、第4変形例に係る熱伝導部材100の構成例を示す断面図である。なお、図11は、図10の一点鎖線XI-XIを含むとともにY方向と垂直な仮想の平面で熱伝導部材100を切断した断面構造を示す。図12は、図10の一点鎖線XII-XIIを含むとともにY方向と垂直な仮想の平面で熱伝導部材100を切断した断面構造を示す。図13は、図10のXII-XII線に沿う熱伝導部材100の断面図に対応し、Y方向と垂直な仮想の平面で熱伝導部材100を切断した断面構造を示す。以下では、上述の実施形態、第1変形例、及び第2変形例と異なる構成について説明する。また、上述の実施形態、第1変形例、及び第2変形例と同様の構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
<2―1.第3変形例>
第3変形例では、筐体101のベース部1010は、第2方向D2に延びる第4筐体部4をさらに有する。第4筐体部4は、筐体101の一部であり、筐体101のうちの第1筐体部1、第2筐体部2、及び第3筐体部3とは異なる部分である。第4筐体部4は、第1筐体部1の第1方向の他方D1b側端部と、第3筐体部3とに接続される。つまり、第3筐体部3は、第1筐体部1と直接には繋がっていない。こうすれば、第4筐体部4を介して、第3筐体部3を第1筐体部1の第1方向の他方D1b側端部に接続できる。さらに、第4筐体部4により熱伝導部材100の放熱部の面積をより広くできる。従って、熱伝導部材100の冷却効率をさらに向上できる。
図11及び図12に示すように、第4筐体部4は、一方板部41と、他方板部42と、を有する。図11及び図12では、一方板部41及び他方板部42はそれぞれ、Z方向と垂直な方向に広がる。一方板部41は、他方板部42よりも+Z方向に配置され、他方板部42とZ方向に対向する。一方板部41及び他方板部42は、それぞれの外縁で接合される。本実施形態では、両者の外縁のうち、第1筐体部1との接続部分及び第3筐体部との接続部分以外が互いに接合される。なお、一方板部41及び他方板部42は、一体であってもよいし、別体であってもよい。一体である場合、たとえば1枚の金属板を折り曲げて重ねることで、第4筐体部4を形成できる。
また、第1金属板1011は、第1筐体部1のうちの第2方向の他方D2b側の部分と、第2筐体部2のうちの第1方向の一方D1a側の部分と、第3筐体部3のうちの第1方向の一方D1a側の部分と、を含む。また、第1金属板1011は、第4筐体部4のうちの第1方向の一方D1a側の部分をさらに含む。つまり、第1金属板1011は、他方板部12、一方板部21、一方板部31、及び一方板部41とを含む。
また、第2金属板1012は、第1筐体部1のうちの第2方向の一方D2a側の部分と、第2筐体部2のうちの第1方向の他方D1b側の部分と、第3筐体部3のうちの第1方向の他方D1b側の部分と、を含む。また、第2金属板1012は、第4筐体部4のうちの第1方向の他方D1b側の部分をさらに含む。つまり、第2金属板1012は、一方板部11、他方板部22、他方板部32、及び他方板部42を含む。
本実施形態では、一方板部41の+X方向側の端部には、他方板部12の第1方向の他方D1b側端部と、一方板部31の第2方向の他方D2b側端部とが接続される。他方板部42の+X方向側の端部には、一方板部11の第1方向の他方D1b側端部と、他方板部32の第2方向の他方D2b側端部とが接続される。
第4筐体部4は、内部空間4aをさらに有する。詳細には、一方板部41は、第4一方凹部411を有する。第4一方凹部411は、一方板部41の-Z方向側の端部に配置され、+Z方向に凹む。また、他方板部42は、第4他方凹部421を有する。第4他方凹部421は、他方板部42の+Z方向側の端部に配置され、-Z方向に凹む。第4一方凹部411及び第4他方凹部421は、互いにZ方向に対向し、内部空間4aを構成する。なお、本実施形態の例示に限定されず、一方板部41及び他方板部42のうちの一方のみが、凹部を有してもよい。たとえば、一方板部41が第4一方凹部411を有する一方で、他方板部42は第4他方凹部421を有さなくてもよい。この場合、内部空間4aは、第4一方凹部411で構成される。或いは、他方板部42が第4他方凹部421を有する一方で、一方板部41は第4一方凹部411を有さなくてもよい。この場合、内部空間4aは、第4他方凹部421で構成される。
また、第4一方凹部411は第1他方凹部121及び第3一方凹部311に繋がり、第4他方凹部421は第1一方凹部111及び第3他方凹部321に繋がる。つまり、本実施形態では、内部空間4aは、内部空間1a及び内部空間3aと繋がる。但し、この例示に限定されず、内部空間4aは、内部空間1a及び内部空間3aのうちの少なくともどちらかとは繋がっていなくてもよい。たとえば、第1筐体部1及び第4筐体部4間の接続部分において、一方板部41及び他方板部42の+X方向側の端部が互いに接合されていてもよいし、他方板部12及び一方板部11の第1方向の他方D1b側端部が互いに接合されていてもよい。また、第3筐体部3及び第4筐体部4間の接続部分において、一方板部41及び他方板部42の+X方向側の端部が互いに接合されていてもよいし、一方板部31及び他方板部32の第2方向の他方D2b側端部が互いに接合されていてもよい。
好ましくは、内部空間4aには、第4ウィック構造体64が収容される。第4ウィック構造体64は、ウィック構造体6の一部である。第4ウィック構造体64は、本実施形態では他方板部42側に配置されるが、一方板部41側に配置されてもよい。第4ウィック構造体64は、一方板部41及び他方板部42のうちの少なくとも一方側に配置できる。
<2―1.第4変形例>
なお、上述の例示に限定されず、第4筐体部4には、内部空間4a(図11及び図12など参照)が配置されなくてもよい。図13では、第4筐体部4には、空間101aが配置されない。こうすれば、第1筐体部1及び第4筐体部4の接続部分を変形する際、空間101aが潰れること防止できる。たとえば、内部空間1a及び内部空間4aの接続部分(図11参照)が潰れることを考慮しなくても良い。よって、上述の接続部分を容易に変形させることができる。
また、この際、第4筐体部4は、1枚の金属板で構成されてもよい。たとえば図13に示すように、第4筐体部4は、他方板部42を有する一方で、一方板部41を有さなくてもよい。或いは、第4筐体部4は、一方板部41を有する一方で、他方板部42を有さなくてもよい。こうすれば、筐体101の構成を簡略化できる。但し、上述の例示は、第4筐体部4に空間101aが配置されない構成において、第4筐体部4が一方板部41及び他方板部42の両方を有する構成を排除しない。
<3.その他>
以上、本発明の実施形態を説明した。なお、本発明の範囲は上述の実施形態及びその変形例に限定されない。本発明は、発明の主旨を逸脱しない範囲で上述の実施形態及びその変形例に種々の変更を加えて実施することができる。また、上述の実施形態及びその変形例で説明した事項は、矛盾が生じない範囲で適宜任意に組み合わせることができる。
本発明は、発熱体の放熱用の部材として利用可能である。
100・・・熱伝導部材、101・・・筐体、101a・・空間、101b・・・接合部、1010・・・ベース部、1011・・・第1金属板、1011a・・・凹部、1012・・・第2金属板、1012a・・・凹部、1・・・第1筐体部、1a・・・内部空間、10・・・被加熱部、11・・・一方板部、111・・・第1一方凹部、12・・・他方板部、121・・・第1他方凹部、2・・・第2筐体部、2a・・内部空間、20・・・被加熱部、21・・・一方板部、211・・・第2一方凹部、22・・・他方板部、221・・・第2他方凹部、3・・・第3筐体部、3a・・内部空間、30・・・被加熱部、31・・・一方板部、311・・・第3一方凹部、32・・・他方板部、321・・・第3他方凹部、4・・・第4筐体部、4a・・内部空間、41・・・一方板部、411・・・第4一方凹部、42・・・他方板部、421・・・第4他方凹部、5・・・作動媒体、6・・・ウィック構造体、61・・・第1ウィック構造体、62・・・第2ウィック構造体、63・・・第3ウィック構造体、64・・・第4ウィック構造体、7,71,72,73・・・伝熱部材、H,H1,H2・・・発熱体、D1・・・第1方向、D2・・・第2方向、D3・・・第3方向

Claims (9)

  1. 筐体と、作動媒体と、を備え、
    前記筐体は、
    第1方向に延びる第1筐体部を有するベース部と、
    前記第1筐体部の前記第1方向の一方側端部に接続されて、前記第1方向と交差する第2方向に延びる第2筐体部と、
    前記第2筐体部よりも前記第1方向の他方側に配置されて、前記ベース部に接続される第3筐体部と、
    を有し、
    前記第3筐体部の少なくとも一部は、前記第2筐体部よりも第3方向の一方側に配置され、
    前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向と交差し、
    前記第1筐体部、前記第2筐体部、及び前記第3筐体部のうちの少なくとも2つは、一方板部と、前記一方板部と対向配置される他方板部と、前記一方板部及び前記他方板部で囲まれて前記作動媒体が収容される内部空間と、を有し、
    前記第2筐体部は、前記第2筐体部の前記第1方向の他方側端面の少なくとも一部領域に配置される第1被加熱部を有し、
    前記第3筐体部は、前記第3筐体部の前記第1方向の一方側端面の少なくとも一部領域に配置される第2被加熱部を有する、熱伝導部材。
  2. 前記第1被加熱部及び前記第2被加熱部のうちの少なくとも一方に配置される伝熱部材をさらに備える、請求項1に記載の熱伝導部材。
  3. 前記第2筐体部及び前記第3筐体部に、前記内部空間が配置される、請求項1又は請求項2に記載の熱伝導部材。
  4. 前記第2筐体部及び前記第3筐体部のうちの一方の筐体部に、前記内部空間が配置される、請求項1又は請求項2に記載の熱伝導部材。
  5. 前記第1筐体部、前記第2筐体部、及び前記第3筐体部のうちの前記第2筐体部及び前記第3筐体部に前記内部空間が配置される、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の熱伝導部材。
  6. 前記第1方向から見た前記第1被加熱部の面積と、前記第1方向から見た前記第2被加熱部の面積とのうちの少なくとも一方は、前記第2方向から見た前記第1筐体部の面積よりも広い、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の熱伝導部材。
  7. 前記筐体は、第1金属板と、第2金属板と、を有し、
    前記第2金属板は、前記第1筐体部のうちの前記第2方向の一方側の部分と、前記第2筐体部のうちの前記第1方向の他方側の部分と、前記第3筐体部のうちの前記第1方向の他方側の部分及び前記第1方向の他方側の部分のうちの一方と、を含み、
    前記第1金属板は、前記第1筐体部のうちの前記第2方向の他方側の部分と、前記第2筐体部のうちの前記第1方向の一方側の部分と、前記第3筐体部のうちの前記第1方向の一方側の部分及び前記第1方向の他方側の部分のうちの他方と、を含む、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の熱伝導部材。
  8. 前記第1筐体部には、前記内部空間が配置され、
    前記第2方向は、前記第1方向と斜めに交差する、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の熱伝導部材。
  9. 前記ベース部は、前記第3方向に延びる第4筐体部をさらに有し、
    前記第4筐体部は、前記第1筐体部の前記第1方向の他方側端部と、前記第3筐体部とに接続される、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の熱伝導部材。
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