JP2022177408A - 作業時間推定装置、作業時間推定システム及び作業時間推定方法 - Google Patents

作業時間推定装置、作業時間推定システム及び作業時間推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】総作業時間から個々の作業の適正な作業時間を推定すること。【解決手段】仕様の異なる生産対象物に係る情報と、前記生産対象物の生産に要した時間の実績である総作業時間実績とを記憶する記憶部と、前記生産対象物に係る情報を用いた演算を行う演算部と、前記演算の結果を出力する出力部とを備え、前記仕様は、少なくとも生産に必要な作業の組み合わせを含み、前記作業は、異なる仕様の間で共通して使用可能であり、前記演算部は、複数の仕様の各々における作業の組み合わせと、複数の仕様の各々についての前記総作業時間実績とに基づいて、前記作業ごとの推定作業時間を求め、前記出力部は、前記推定作業時間を出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、作業時間推定装置、作業時間推定システム及び作業時間推定方法に関する。
背景技術として、特開2012-234427号公報(特許文献1)がある。この公報には「部品選択指令及び合計作業時間実績を入力する入力部と、処理待ち部品リストデータベースからバッチ処理対象部品を選択する部品選択部と、部品1個当りの過去の作業時間データベースから部品1個当りの標準作業時間を設定する標準作業時間算出部と、合計標準作業時間から各部品1個当りの作業時間実績を算出する実績作業時間算出部と、部品1個当りの標準作業時間と作業時間実績とを比較し、この作業時間実績に基づいて標準作業時間の変更要否有無を判定する判定部とを備えている。部品1個当りの作業時間実績を算出することで、今後の計画作業時間を精度良く予測できる。」と記載されている(要約参照)。
特開2012-234427号公報
前記特許文献1には、多数の部品のバッチ処理に要する作業時間の予測方法が記載されている。しかし、特許文献1の作業時間の予測方法は、部品1個当たりの生産に要する総作業時間を予測するものであって、部品1個当たりに要する総作業を複数の作業に細分化し、細分化された個々の作業に要する作業時間を予測しない。また、作業時間実績に誤登録などのノイズデータが含まれている場合、予測した作業時間の精度が悪化する場合がある。さらに、バッチ処理が含まれない作業の作業時間や、バッチ処理が混在した作業の作業時間の予測が難しい。
本発明は上記の事情を鑑みてなされたものであり、個々の作業の作業時間を総作業時間から推定する作業時間推定装置の提供を目的とする。
上記課題を解決すべく、代表的な本発明の作業時間推定装置及び作業時間推定システムの一つは、仕様の異なる生産対象物に係る情報と、前記生産対象物の生産に要した時間の実績である総作業時間実績とを記憶する記憶部と、前記生産対象物に係る情報を用いた演算を行う演算部と、前記演算の結果を出力する出力部とを備え、前記仕様は、少なくとも生産に必要な作業の組み合わせを含み、前記作業は、異なる仕様の間で共通して使用可能であり、前記演算部は、複数の仕様の各々における作業の組み合わせと、複数の仕様の各々についての前記総作業時間実績とに基づいて、前記作業ごとの推定作業時間を求め、前記出力部は、前記推定作業時間を出力する。
また、代表的な本発明の作業時間推定方法の一つは、演算部が、仕様の異なる生産対象物に係る情報と、前記生産対象物の生産に要した時間の実績である総作業時間実績とを読み出す読出ステップと、前記演算部が、前記生産対象物に係る情報を用いて演算を行う演算ステップと、出力部が、前記演算の結果を出力する出力ステップとを有し、前記仕様は、少なくとも生産に必要な作業の組み合わせを含み、前記作業は、異なる仕様の間で共通して使用可能であり、前記演算ステップは、複数の仕様の各々における作業の組み合わせと、複数の仕様の各々についての前記総作業時間実績とに基づいて、前記作業ごとの推定作業時間を求め、前記出力ステップは、前記推定作業時間を出力することを特徴とする。
本発明によれば、総作業時間から個々の作業の適正な作業時間を推定することが可能となる。
作業時間推定装置の機能ブロックの一例を示す図である。 作業時間推定装置による処理の一例を示すフローチャートである。 標準作業時間情報のデータ構造の一例を示す図である。 注文別作業情報のデータ構造の一例を示す図である。 作業実績情報のデータ構造の一例を示す図である。 ノイズ検出ルールのデータ構造の一例を示す図である。 作業時間実績算出ルールのデータ構造の一例を示す図である。 作業実績情報のデータ構造の一例を示す図である。 総作業時間実績情報のデータ構造の一例を示す図である。 実力作業時間情報のデータ構造の一例を示す図である。 許容区間シナリオ情報のデータ構造の一例を示す図である。 推定作業時間情報のデータ構造の一例を示す図である。 評価結果情報のデータ構造の一例を示す図である。 最適シナリオ情報のデータ構造の一例を示す図である。 出力画面の一例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。
本明細書において、仕様とは工場が生産する生産対象物(製品や半製品)の仕様情報を意味し、生産に必要な部品名、部品数、製品のサイズなどから構成されているものとする。さらに、仕様には、生産に必要な作業の組み合わせを含む。本明細書では、便宜上、1つの注文が1つの仕様に対応し、1つの生産対象物の生産が行われるものとする。
また作業時間とは、指定された仕様の製品や半製品の各生産プロセス(加工、組立など)に要する時間を意味する。作業は、異なる仕様の間で共通して使用可能であり、同一の作業は異なる仕様で用いられても同じだけの時間を要するものとする。
例えば、ある仕様の製品が「作業A、作業B」で製造され、別の仕様の製品が「作業A、作業C」で製造される場合、作業Aの内容は同一であり、作業時間も同一とする。
作業時間実績は、注文、仕様、作業担当者に紐づけて管理されるが、個別の作業への紐づけは行われていない。そのため、ある仕様で注文された製品について作業時間の実績を合計することで、その仕様の製品を1つ製造するのに要した「総作業時間実績」は得られるが、その製造における個別の作業について要した時間は計測されないものとする。
開示の作業時間推定装置、作業時間推定システム及び作業時間推定方法は、総作業時間実績から、個別の作業の作業時間を推定し、「推定作業時間」として出力する。このため、個別の推定作業時間に基づいて、生産計画を立案することができる。
また、本明細書では、総作業時間及び推定作業時間に加え、実力作業時間、合計標準作業時間との用語を用いる。
実力作業時間は、ある仕様の生産対象物を1つ生産するために要すると見込まれる時間である。実力作業時間は、作業時間実績からノイズデータを検知し、ノイズデータを処理して適正な総作業時間実績を生成し、総作業時間実績から例えば統計処理により求める。
合計標準作業時間は、推定作業時間を求める際に指標として用いるものであり、事前に指定される。例えば、熟練の技術者が経験に基づいて指定した値でもよいし、前回の推定作業時間でもよい。ここで、合計標準作業時間は、仕様に対する値が指定されればよく、個別の作業について標準作業時間が定まっていることを必ずしも必要とはしない。
開示の作業時間推定装置、作業時間推定システム及び作業時間推定方法は、総作業時間実績から実力作業時間を求め、複数の仕様の各々における作業の組み合わせと、複数の仕様の各々についての実力作業時間とに基づいて、作業ごとの推定作業時間を求めている。
推定作業時間を求める際には、推定作業時間の合計と実力作業時間との乖離を小さくするとともに、推定作業時間の合計と事前に指定された合計標準作業時間との乖離を小さくするよう推定作業時間を求めればよい。
具体的には、実力作業時間及び/又は合計標準作業時間からの乖離について、許容区間を複数段階設定する。この複数の段階を「シナリオ」と呼ぶ。推定作業時間を求める際には、まず、許容区間が最も厳しいシナリオを選択し、実力作業時間や合計標準作業時間が許容区間に収まる推定作業時間が存在するならば、その推定作業時間とシナリオを出力する。実力作業時間や合計標準作業時間が許容区間に収まる推定作業時間が存在しなければ、一段階緩いシナリオを選択し、同様の処理を繰り返す。
実力作業時間を求める際に検知するノイズデータは、バッチ処理や就業時間の登録状態により発生する。例えば、1の作業担当者が複数の生産対象物の生産を連続して担当するバッチ処理を行ったときは、当該連続した生産をノイズデータとして検出し、生産数に応じた修正を行って総作業時間実績を求める処理を行う。同様に、昼休みなどに応じて作業時間実績を修正し、総作業時間実績を求めることもできる。
以下、本発明に係る作業時間推定装置の一実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態の作業時間推定装置10の機能ブロックの一例を示す図である。本実施形態の作業時間推定装置10は、各々ネットワーク102を介して、ユーザが使用するユーザ端末103と、データが保存されたデータベース104に接続されている。
ユーザ端末103は、PC(Personal Computer)等の情報処理装置である。ユーザは、ユーザ端末103を通して作業時間推定装置10に処理の実行指示を出す。また、ユーザ端末103は、作業時間推定装置10が出力する情報を、ユーザへ表示する機能を有する。
データベース104は、例えばERP(Enterprise Resources Plannning)等のシステム、またはそれに準じるデータを蓄積したデータベース、または記憶装置である。
ネットワーク102は、ユーザ端末103と、データベース104と、作業時間推定装置10を通信可能に接続する。ネットワーク102は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、VPN(Virtual Private Network)、インターネット等の一般公衆回線を一部または全部に用いた通信網のいずれかである。
作業時間推定装置10は、PCまたはサーバーコンピュータ等の情報処理装置であり、記憶部11と、演算部12と、入力部130と、出力部140を備える。
記憶部11は、標準作業時間情報110と、注文別作業情報111と、作業実績情報112と、ノイズ検出ルール112aと、作業時間実績算出ルール112bと、総作業時間実績情報113と、実力作業時間情報114と、許容区間シナリオ情報115と、推定作業時間情報116と、評価結果情報117を記憶する。
次に、本実施例における作業時間推定装置10が実行する処理の流れについて、図2のフローチャートを用いて説明する。
以下の一連の処理は、データベース104に所定数の標準作業時間情報110と、注文別作業情報111と、作業実績情報112と、ノイズ検出ルール112aと、作業時間実績算出ルール112bが記録されていることを前提とし、例えば、ユーザ端末103へのユーザからの開始コマンドに応じて開始される。なお、ステップS1が情報取得部121に関する処理のフローチャートで、ステップS2からステップS6までが作業実績データクレンジング部122に関する処理のフローチャートで、ステップS8からステップS12までが作業時間推定部123に関する処理のフローチャートである。
まず、ステップS1において、情報取得部121が、ネットワーク102を介して、データベース104から、標準作業時間情報110と、注文別作業情報111と、作業実績情報112と、ノイズ検出ルール112aを取得し、記憶部11へ格納する。ここで、標準作業時間情報110、作業実績情報112とノイズ検出ルール112aのデータ構造について説明する。
図3は標準作業時間情報110のデータ構造の一例である。標準作業時間情報110には、各仕様の生産に要する各作業の標準作業時間が格納されており、仕様Noと、標準作業時間(作業1、作業2、・・・)と、合計標準作業時間から構成される。仕様Noは、仕様を識別する番号情報を示す。作業1、作業2は、生産プロセスの各工程における作業を識別する番号を示し、本実施例では1仕様で1台生産する前提で各作業の標準作業時間を示す。合計標準作業時間は、各作業の標準作業時間の合計値を示す。例えば、「仕様2」では、生産プロセスには「作業1」と「作業2」があり、その標準作業時間は、「50分」と「60分」で、その合計標準作業時間が「110分」であることを意味する。なお、「作業3」のように作業が不要な場合は、標準作業時間の値に「-」を登録する。
図4は注文別作業情報111のデータ構造の一例である。注文別作業情報には、標準作業時間情報110に登録された仕様の標準作業時間に関する情報が格納されており、注文Noと、仕様Noと、標準作業時間(作業1、作業2、・・・)と、合計標準作業時間から構成される。注文Noは、注文を識別する番号情報を示す。例えば、「注文4」は、「仕様2」に関するもので、生産プロセスには「作業1」と「作業2」があり、その標準作業時間は、「50分」と「60分」で、その合計標準作業時間が「110分」であることを意味する。なお、「作業3」のように作業が不要な場合は、標準作業時間の値に「-」を登録する。
図5は作業実績情報112のデータ構造の一例である。作業実績情報112は、注文Noと、仕様Noと、担当と、開始時間と、終了時間と、検出ルール名と、作業時間実績を含んで構成される。注文Noは、注文を識別する番号情報を示す。仕様Noは、仕様を識別する番号情報を示す。担当は、作業に関わった担当者を示す。開始時間は、作業を開始した時間を示す。終了時間は作業が終了した時間を示す。作業中の場合、終了時間は「-」を登録する。なお、作業終了登録に漏れがある場合、終了時間は「-」の状態である。例えば、「注文4」は、「仕様2」に関する作業を「担当B」が「2/8 9:00」から作業開始し、終了時間が未登録状態ということを意味する。検出ルール名は、当該レコードの開始時間と終了時間に登録漏れや異常値などのノイズデータが含まれているかを検出ルールに従ってチェックし、ノイズデータを検出した場合、後述する検出ルール名を示す。初期の状態では「-」が登録される。作業時間実績は、1台当たりの作業時間の実績値を示す。初期の状態では「-」が登録され、後述する方法にて更新する。
図6はノイズ検出ルール112aのデータ構造の一例である。検出ルール名、検出条件から構成される。検出ルール名は、作業実績情報の中に含まれているノイズデータを検出するルールの名称である。検出条件は、ノイズデータを検出するための条件を示す。例えば、「終了時間未登録検出」の場合は、作業実績情報112の終了時間が「-」のレコードを検出するように条件が設定されている。また、「非就業時間作業検出」の場合は、作業実績情報112の作業開始時間と終了時間の時間帯に、昼休み開始時間と昼休み終了時間の時間帯が含まれているレコードを検出するように条件が設定されている。「バッチ処理検出」の場合は、作業実績情報112の担当と開始時間と終了時間の値が全て重複したレコードが2件以上存在するレコードを検出するように条件が設定されている。
図7は検出ルール毎に対応する作業時間の算出方法が格納された作業時間実績算出ルール112bのデータ構造の一例である。作業時間実績算出ルール112bは、検出ルール名、作業時間実績算出方法を含んで構成される。なお、検出ルール名が「-」の場合は、ノイズデータが含まれていないことを示す。検出ルール名は、作業実績情報の中に含まれているノイズデータを検出したルールの名称である。作業時間実績算出方法は、作業時間実績を算出するための計算式が示されている。
例えば、検出ルール名が「-」の場合は、作業実績情報112における「作業時間実績」の値を「終了時間-開始時間」の計算式にて算出する。
検出ルール名が「終了時間未登録検出」の場合は、終了時間が「-」となっており、利用できないため、同じ担当の次の「開始時間」を推定終了時間とした上で、作業時間実績の値を「推定終了時間-開始時間」の計算式にて算出する。また、検出ルール名が「非就業時間作業検出」の場合は、昼休みの時間帯を差し引くため「作業時間実績」の値を「終了時間-開始時間- (昼休み終了時間 - 昼休み開始時間)」の計算式にて算出する。
検出ルール名が「バッチ処理検出」の場合は、作業実績情報112のデータを担当と、開始時間と、終了時間にて集約した際の重複レコード件数をバッチ処理件数とし、作業時間実績を「(終了時間 - 開始時間)÷バッチ処理件数」にて算出する。
次に、図2のステップS2では、ノイズ検出ルール112aに格納され検出条件に基づいて、作業実績情報112に格納されたレコードをチェックし、検出条件を満たした場合は、作業実績情報112の検出ルール名に、当該検出ルール名を記録する。記録した結果について図8を用いて説明する。図8は、図5で示した作業実績情報112のデータを本実施例の処理を通して更新した一例である。例えば、「注文4」のレコードにおいては、ノイズ検出ルール112aに登録された「終了時間未登録検出」の条件(終了時間が「-」)を満たしたため、検出ルール名として「終了時間未登録」が登録されたことを意味する。
続いて、図2のステップS3では、作業実績情報112における作業時間実績の算出にあたって、作業実績情報112の検出ルール名に応じて適切な計算式を作業時間実績算出ルール112bから選択し、計算した作業時間実績を作業実績情報112に登録する。記録した結果について図8を用いて説明する。例えば、「注文1」「注文2」「注文3」における「2/8 9:00」から「2/8 12:00」までの180分に渡る3台の作業では、「バッチ処理検出」につき、1台当たりの作業時間実績として「60分」が登録される。また、「注文1」における「2/8 13:00」から「2/8 13:15」までの作業時間実績については「15分」が登録される。また、「注文4」のレコードにおいては、検出ルール名に「終了時間未登録検出」と登録されているので、「終了時間未登録検出」に対応する作業時間算出方法を作業時間実績算出ルール112bより取得し、その算出方法で計算した作業時間実績「120分(2/8 11:00 - 2/8 9:00)」が登録される。
図2のステップS4は、作業実績情報112の全レコード件数分繰り返し実行され、全ての件数を終えたらステップS5を実行する。
ステップS5では、作業実績情報112の作業時間を注文毎に合計した総作業時間実績を算出し、総作業時間実績情報113に登録する。総作業時間実績情報113のデータ構造の一例を図9に示す。総作業時間実績情報113には、注文Noと、仕様Noと、総作業時間実績から構成され、作業実績情報112の注文Noと仕様Noの作業時間実績を合計した総作業時間実績が登録される。例えば、「注文1」の場合、総作業時間実績には作業実績情報112の作業時間実績「60分」と「15分」を合計した「75分」が登録される。
図2のステップS6では、総作業時間実績情報113の仕様毎に総作業時間実績の平均値を算出し、実力作業時間実績として、実力作業時間情報114に登録する。ここで、実力作業時間情報114のデータ構造の一例を図10に示す。仕様Noと実力作業時間実績から構成され、例えば、「仕様1」の場合、総作業時間実績情報113の「75分」「60分」「60分」の平均値「65分」が登録される。なお、本実施例では実力作業時間実績の算出方法として、平均値を利用しているが、総作業時間実績の分布を作成し、例えば中央値を利用してもよい。
図2のステップS7では、生産プロセスにおける総作業時間から各作業の作業時間を推定するために、作業ばらつきなどを勘案した実績バラツキの許容区間を複数案生成し、許容区間シナリオ情報115に登録する。
図11は生成した許容区間シナリオ情報115のデータ構造の一例である。許容区間シナリオ情報115には、生産プロセスにおける総作業時間から各作業の作業時間の推定にあたり、作業ばらつきなどを勘案した実績バラツキの許容区間が複数案格納されており、シナリオNoと、許容区間から構成される。シナリオNoは、許容区間案を識別する番号情報を示す。許容区間とは、各作業の推定作業時間を合計した合計推定作業時間に対する実力作業時間と合計標準作業時間との乖離の許容区間を示す。例えば、「シナリオ1」における合計推定作業時間に対する実力作業時間と合計標準作業時間に対する乖離の許容区間はそれぞれ「±10%」で、「シナリオ2」における合計推定作業時間に対する実力作業時間と合計標準作業時間に対する乖離の許容区間はそれぞれ「±20%」であることを意味する。許容区間が狭ければ精度が高くなる反面、解が存在しない可能性があるので、このように、許容区間を徐々に緩和していくシナリオを生成し、解が得られるようにする。なお、シナリオに対して、「各推定作業時間が0より大きい」などの条件をさらに設けてもよい。
図2のステップS8では、許容区間シナリオ情報115から1レコードを読み込み、ステップS9で、読み込んだ許容区間の範囲内で、実力作業時間と合計推定作業時間の誤差が最も少ない作業毎の推定作業時間を抽出し、推定作業時間情報116に登録する。
図12は推定作業時間情報116のデータ構造の一例である。推定作業時間情報116には、許容区間のシナリオに対する各作業の推定作業時間が格納されており、シナリオNoと、仕様Noと、生産プロセスの作業毎の推定作業時間と、各作業の推定作業時間を合計した合計推定時間で構成される。推定作業時間は、各作業の推定作業時間を示し、例えば、「シナリオ1」の「仕様1」の場合、作業1に「54分」で、作業2と作業3は存在しないことを意味する。作業2と作業3が存在しないのは図3の標準作業時間情報110の「仕様1」における作業2に「-」、作業3に「-」と登録されているためである。また、合計推定作業時間は各作業の推定作業時間の合計値を示す。
図2のステップS10では、推定作業時間情報116の合計推定作業時間が許容区間シナリオ情報115に登録された許容区間内か否かの評価を行う。具体的には、実力作業時間乖離率と合計標準作業時間乖離率を算出し、算出した実力作業時間乖離率と合計標準作業時間乖離率が共に許容区間内だった場合に評価結果として「〇」、それ以外の場合に評価結果として「×」と判定し、評価結果情報117に登録する。
図13は評価結果情報117のデータ構造の一例である。評価結果情報117には、複数ある許容区間のシナリオ毎に、許容区間の制約を満たしているか否かの評価結果が格納されており、シナリオNo、許容区間、仕様No、実力作業時間、合計標準時間、合計推定作業時間、実力作業時間乖離率、合計標準作業時間乖離率、許容区間評価結果から構成される。実力作業時間乖離率は、「|実力作業時間-合計推定作業時間|÷実力作業時間」にて算出する。例えば、「シナリオ1」、「仕様1」の場合は、「|65分-54分|÷65分」より「17%」となる。同様に、合計標準作業時間乖離率は、「|合計標準作業時間-合計推定作業時間|÷合計標準作業時間」にて算出する。例えば、「シナリオ1」、「仕様1」の場合は、「|50分-54分|÷50分」より「8%」となる。ここで、実力作業時間乖離率が「17%」となり、許容区間における「実力作業時間±10%」の制約を満たさなかったので、許容区間評価結果は「×」が登録される。
図2のステップS11では、評価結果情報117における当該シナリオNoの許容区間評価結果に「×」が1レコード以上あった場合、ステップS8を実行し、許容区間評価結果が全て「〇」の場合、ステップS12を実行する。
最後に、ステップS12は、ステップS11で「〇」となったシナリオを最適シナリオ情報118に登録する。
図14は、最適シナリオ情報118のデータ構造の一例である。最適シナリオ情報118は、シナリオNoからなる。ここで、出力部140が、記憶部11に登録された情報に基づいて出力画面1400を生成し、ネットワーク102を介して、ユーザ端末103へ表示する。
図15に出力画面1400の一例を示す。出力画面1400は、シナリオNo欄1401と、推定作業時間情報に関する表と、許容区間情報に関する表で構成される。シナリオNo欄1401には、最適シナリオ情報118のシナリオNoが設定される。
また、推定作業時間情報に関する表は、仕様No、推定作業時間、合計推定作業時間、実力作業時間、合計標準作業時間、許容区間評価結果から構成される。仕様No、推定作業時間、合計推定作業時間には、推定作業時間情報116のシナリオNoがシナリオNo欄1401と一致するレコードの値が表示される。また、実力作業時間、合計標準作業時間、許容区間評価結果は、評価結果情報117より、出力画面1400中のシナリオNoと仕様Noが一致するレコードの値が表示される。
許容区間情報に関する表は、許容区間から構成され、許容区間シナリオ情報115におけるシナリオNoとシナリオNo欄1401が一致するレコードの値が表示さる。
上述してきたように、本実施例に開示の作業時間推定装置10は、仕様の異なる生産対象物に係る情報と、前記生産対象物の生産に要した時間の実績である総作業時間実績とを記憶する記憶部11と、前記生産対象物に係る情報を用いた演算を行う演算部12と、前記演算の結果を出力する出力部140とを備え、前記仕様は、少なくとも生産に必要な作業の組み合わせを含み、前記作業は、異なる仕様の間で共通して使用可能であり、前記演算部12は、複数の仕様の各々における作業の組み合わせと、複数の仕様の各々についての前記総作業時間実績とに基づいて、前記作業ごとの推定作業時間を求め、前記出力部140は、前記推定作業時間を出力する。
かかる構成及び動作により、作業時間推定装置10は、総作業時間から個々の作業の適正な作業時間を推定することができる。
また、前記演算部12は、前記総作業時間実績から、前記仕様に基づいて生産に要する時間を実力作業時間として求め、当該仕様に係る作業の推定作業時間の合計と前記実力作業時間との乖離を小さくするよう前記推定作業時間を求める。
さらに、前記演算部12は、前記推定作業時間の合計と前記実力作業時間との乖離を小さくするとともに、前記推定作業時間の合計と事前に指定された合計標準作業時間との乖離を小さくするよう前記推定作業時間を求めてもよい。
かかる動作により、作業時間推定装置10は、実力作業時間や合計標準作業時間に合わせた推定作業時間を得ることができる。
また、前記演算部12は、前記実力作業時間及び/又は前記合計標準作業時間からの乖離について、許容区間を複数段階設定し、前記実力作業時間及び/又は前記合計標準作業時間からの乖離がより厳しい許容区間に収まるよう前記推定作業時間を求める。
かかる動作により、作業時間推定装置10は、実力作業時間や合計標準作業時間からの乖離を低減した推定作業時間を求めるとともに、実力作業時間や合計標準作業時間からどの程度のバラつきが想定されるかを示すことができる。
また、作業時間推定装置10は、前記推定作業時間の合計を次回の前記合計標準作業時間として使用可能としてもよい。かかる動作を用いれば、過去に求めた推定作業時間を指標として、新たな推定作業時間を求めることができる。
また、前記演算部12は、前記生産対象物の生産に要した時間の実績値からノイズデータを検出し、ノイズデータに対して所定の処理を行って前記総作業時間実績を求める。
例えば、前記演算部12は、1の作業担当者が複数の生産対象物の生産を連続して担当したときは、当該連続した生産をノイズデータとして検出し、生産数に応じて前記実績値を修正する処理を行う。
また、前記演算部12は、作業担当者の就業時間の登録状態に応じて前記実績値を修正する処理を行う。
かかる動作により、作業時間推定装置10は、総作業時間実績を適正に求め、推定作業時間を高い精度で求めることができる。
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、かかる構成の削除に限らず、構成の置き換えや追加も可能である。
10:作業時間推定装置、102:ネットワーク、103:ユーザ端末、104:データベース、11:記憶部、12:演算部、130:入力部、140:出力部、110:標準作業時間情報、111:注文別作業情報、112:作業実績情報、112a:ノイズ検出ルール、112b:作業時間実績算出ルール、113:総作業時間実績情報、114:実力作業時間情報、115:許容区間シナリオ情報、116:推定作業時間情報、117:評価結果情報、121:情報取得部、122:作業実績データクレンジング部、123:作業時間推定部、1400:出力画面

Claims (10)

  1. 仕様の異なる生産対象物に係る情報と、前記生産対象物の生産に要した時間の実績である総作業時間実績とを記憶する記憶部と、
    前記生産対象物に係る情報を用いた演算を行う演算部と、
    前記演算の結果を出力する出力部とを備え、
    前記仕様は、少なくとも生産に必要な作業の組み合わせを含み、
    前記作業は、異なる仕様の間で共通して使用可能であり、
    前記演算部は、複数の仕様の各々における作業の組み合わせと、複数の仕様の各々についての前記総作業時間実績とに基づいて、前記作業ごとの推定作業時間を求め、
    前記出力部は、前記推定作業時間を出力する
    ことを特徴とする作業時間推定装置。
  2. 前記演算部は、前記総作業時間実績から、前記仕様に基づいて生産に要する時間を実力作業時間として求め、当該仕様に係る作業の推定作業時間の合計と前記実力作業時間との乖離を小さくするよう前記推定作業時間を求めることを特徴とする請求項1に記載の作業時間推定装置。
  3. 前記演算部は、前記推定作業時間の合計と前記実力作業時間との乖離を小さくするとともに、前記推定作業時間の合計と事前に指定された合計標準作業時間との乖離を小さくするよう前記推定作業時間を求めることを特徴とする請求項2に記載の作業時間推定装置。
  4. 前記演算部は、前記実力作業時間及び/又は前記合計標準作業時間からの乖離について、許容区間を複数段階設定し、前記実力作業時間及び/又は前記合計標準作業時間からの乖離がより厳しい許容区間に収まるよう前記推定作業時間を求めることを特徴とする請求項3に記載の作業時間推定装置。
  5. 前記推定作業時間の合計を次回の前記合計標準作業時間として使用可能であることを特徴とする請求項3に記載の作業時間推定装置。
  6. 前記演算部は、前記生産対象物の生産に要した時間の実績値からノイズデータを検出し、ノイズデータに対して所定の処理を行って前記総作業時間実績を求めることを特徴とする請求項1に記載の作業時間推定装置。
  7. 前記演算部は、1の作業担当者が複数の生産対象物の生産を連続して担当したときは、当該連続した生産をノイズデータとして検出し、生産数に応じて前記実績値を修正する処理を行うことを特徴とする請求項6に記載の作業時間推定装置。
  8. 前記演算部は、作業担当者の就業時間の登録状態に応じて前記実績値を修正する処理を行うことを特徴とする請求項6に記載の作業時間推定装置。
  9. 仕様の異なる生産対象物に係る情報と、前記生産対象物の生産に要した時間の実績である総作業時間実績とを記憶する記憶部と、
    前記生産対象物に係る情報を用いた演算を行う演算部と、
    前記演算の結果を出力する出力部とを備え、
    前記仕様は、少なくとも生産に必要な作業の組み合わせを含み、
    前記作業は、異なる仕様の間で共通して使用可能であり、
    前記演算部は、複数の仕様の各々における作業の組み合わせと、複数の仕様の各々についての前記総作業時間実績とに基づいて、前記作業ごとの推定作業時間を求め、
    前記出力部は、前記推定作業時間を出力する
    ことを特徴とする作業時間推定システム。
  10. 演算部が、仕様の異なる生産対象物に係る情報と、前記生産対象物の生産に要した時間の実績である総作業時間実績とを読み出す読出ステップと、
    前記演算部が、前記生産対象物に係る情報を用いて演算を行う演算ステップと、
    出力部が、前記演算の結果を出力する出力ステップとを有し、
    前記仕様は、少なくとも生産に必要な作業の組み合わせを含み、
    前記作業は、異なる仕様の間で共通して使用可能であり、
    前記演算ステップは、複数の仕様の各々における作業の組み合わせと、複数の仕様の各々についての前記総作業時間実績とに基づいて、前記作業ごとの推定作業時間を求め、
    前記出力ステップは、前記推定作業時間を出力する
    ことを特徴とする作業時間推定方法。
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