JP2022176651A - 給電設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】水没による地下式給電設備の故障を抑制する。【解決手段】固定部及び可動部を備える地下式給電設備において、固定部は、外部から水が浸入しないように防水シールされた密閉空間R2を内部に有する筐体P100を備える。可動部は、一端面が塞がれるとともに他端面が開放された筒体(軸部P1)を備える。可動部の筒体は、給電口P10を有し、筐体P100の側面に対して摺動するように筐体P100に被せられている。密閉空間R2には、給電口P10に電力を供給する電源回路350が収容されている。そして、電源回路350につながる電線430が、密閉空間R2の出入口の防水シール部P32を通り抜け、給電口P10につながっている。【選択図】図2

Description

本開示は、給電設備に関し、特に、地面下に収納可能な給電設備に関する。
特許第5475407号公報(特許文献1)には、地面下に収納可能な給電設備が開示されている。この給電設備は、ベースポール(固定部)と充電用ポール(可動部)とを備える。ユーザは、地面下に収容された充電用ポールの頂面(天面部)に設けられた取っ手をもち、充電用ポールを上に引っ張ることで、充電用ポールを地面上に引き出すことができる。
特許第5475407号公報
ところで、地面下に収納可能な給電設備(以下、「地下式給電設備」とも称する)は、地面下に収納された状態で水没してしまう可能性がある。水没は給電設備の寿命を低下させる要因となり得る。給電設備の防水性が不十分であると、水没によって給電設備が故障しやすくなる。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、水没による地下式給電設備の故障を抑制することである。
本開示に係る給電設備は、固定部及び可動部を備え、地面下に収納可能に構成される。固定部は、外部から水が浸入しないように防水シールされた密閉空間を内部に有する筐体を備える。可動部は、一端面が塞がれるとともに他端面が開放された筒体を備える。可動部の筒体は、給電口を有し、固定部の筐体の側面に対して摺動するように固定部の筐体に被せられている。上記密閉空間には、上記給電口に電力を供給する電源回路が収容されている。そして、電源回路につながる電線が、密閉空間の出入口の防水シール部を通り抜け、給電口につながっている。
上記給電設備では、固定部の筐体内に設けられた電源回路が、固定部の外側の可動部(詳しくは、固定部に被せられた筒体)に設けられた給電口に電力を供給する。上記構成では、防水シールされた密閉空間に電源回路が収容されている。このため、電源回路が浸水しにくくなる。また、電源回路につながる電線は、密閉空間の出入口の防水シール部を通り抜けて給電口につながっている。こうした構成により、密閉空間の防水性を保ちながら、電源回路と給電口とを電線でつなぐことができる。上記構成によれば、給電設備の電源系統の防水性を向上させることができる。そして、給電設備の電源系統の防水性が向上することで、水没による地下式給電設備の故障(特に、電気特性の不良)が抑制される。
給電口は、電力を出力する部分である。給電口は給電ケーブルへ電力を出力してもよい。給電口は、電源回路から電力の供給を受け、給電口につながる給電ケーブルへ電力を出力してもよい。給電ケーブルは、給電口に対して着脱可能であってもよい。給電口は、給電ケーブルの第1端(たとえば、プラグ)に接続可能なコネクタ(たとえば、コンセント)であってもよい。給電ケーブルの第2端は、車両のインレットに接続可能に構成されてもよい。
固定部の筐体と可動部の筒体との摺動部位にシール部材がさらに設けられてもよい。こうした構成によれば、二重シール構造によって給電設備の電源系統の防水性をさらに向上させることができる。筒体の内外を空気が移動(出入り)できなくなると、気圧により筒体の動きが妨げられる可能性があるため、空気は通すが水は通さないフィルタを可動部の筒体に設けてもよい。
上記電源回路を制御する制御装置が、上記密閉空間にさらに収容されてもよい。また、可動部を動かすアクチュエータが、上記密閉空間にさらに収容されてもよい。電源回路及びアクチュエータは、共通の制御装置によって制御されてもよい。
可動部は、給電口が地面下に位置する第1状態と、給電口が地面上に位置する第2状態とを含む可動範囲内を変位可能に構成されてもよい。固定部は、地面から下方に延びる凹部の底面に設置されてもよい。
給電設備は、車両に搭載された蓄電装置を充電するように構成される車両用給電設備(EVSE:Electric Vehicle Supply Equipment)であってもよい。給電設備は、電力網から供給された電力を車両に供給するように構成されてもよい。
本開示によれば、水没による地下式給電設備の故障を抑制することが可能になる。
本開示の実施の形態に係る給電設備の概略構成を示す図である。 本開示の実施の形態に係る給電設備において、可動部の軸部と固定部の筐体との各々の内部構造を示す図である。 図1に示した給電設備が地面下に収納された状態を示す図である。 図1に示した給電設備の可動部が上昇した状態を示す図である。 図1に示した給電設備の第1のレイアウト例を示す平面図である。 図1に示した給電設備の第2のレイアウト例を示す平面図である。 図1に示した給電設備の変形例を示す図である。 図7に示した変形例に係る給電設備が備える可動部の筒体の内部構造を示す図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図中、同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、この実施の形態に係る給電設備の概略構成を示す図である。図1を参照して、この実施の形態に係る給電システムは、充電スタンド300を備える。充電スタンド300は、EVSE(Electric Vehicle Supply Equipment)に相当する。この実施の形態に係る充電スタンド300は、本開示に係る「給電設備」の一例に相当する。
充電スタンド300は、可動部301と固定部302とを備える。可動部301は、固定部302の外周面に沿って鉛直方向(上下方向)に変位可能に設けられる。充電スタンド300は、地下(地面F1の下)に収納可能に構成される。充電スタンド300が使用されないときには、可動部301の略全体が地下に収納される。充電スタンド300は、地下式給電設備(地下に収納可能な給電設備)に相当する。
充電スタンド300は、地面F1から下方へ延びる凹部R11に設置されている。固定部302は、凹部R11の底面に固定されている。この実施の形態では、固定部302の全体が地下に位置する。固定部302は、角柱状の筐体と、筐体内に設けられた制御装置330、アクチュエータ340、及び電源回路350とを有する。詳細は後述するが、固定部302の筐体は、外部から水が浸入しないように防水シールされた密閉空間を内部に有する。筐体の材料は、金属であってもよいし、プラスチックであってもよい。筐体の表面に防水処理が施されてもよい。
制御装置330は、アクチュエータ340及び電源回路350を制御するように構成される。制御装置330はコンピュータであってもよい。制御装置330は、プロセッサ331、RAM(Random Access Memory)332、記憶装置333、及びタイマ334を含んで構成される。プロセッサ331としては、たとえばCPU(Central Processing Unit)を採用できる。記憶装置333は、格納された情報を保存可能に構成される。記憶装置333には、プログラムのほか、プログラムで使用される情報(たとえば、マップ、数式、及び各種パラメータ)が記憶されている。この実施の形態では、記憶装置333に記憶されているプログラムをプロセッサ331が実行することで、充電スタンド300における各種制御が実行される。ただし、充電スタンド300における各種制御は、ソフトウェアによる実行に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で実行することも可能である。なお、制御装置330が備えるプロセッサの数は任意であり、所定の制御ごとにプロセッサが用意されてもよい。
電源回路350は、交流電源PGから電力の供給を受けて、可動部301の給電口P10に電力を供給するように構成される。電源回路350は、電力変換回路を含み、EVSE側の充電器として機能する。交流電源PGは、地下に設けられたトンネルR12内の電線410に交流電力を供給する。電源回路350は電線420を介して電線410と電気的に接続されている。交流電源PGは電線410及び420を通じて電源回路350に交流電力を供給する。交流電源PGは、商用電源(たとえば、電力会社によって提供される電力系統)であってもよい。電源回路350は、制御装置330によって制御される。
アクチュエータ340は、可動部301に直接的又は間接的に動力を与えて、鉛直方向に可動部301を動かすように構成される。アクチュエータ340は、電源回路350から供給される電力を用いて動力を発生させる電動アクチュエータであってもよい。可動部301の変位機構はラックピニオン式であってもよい。たとえば、可動部301にラックギヤが固定され、ラックギヤに噛み合わされたピニオンギヤをアクチュエータ340が回転駆動するように構成されてもよい。あるいは、ピストンに接続されるロッドが可動部301に固定され、アクチュエータ340が油圧でピストンを動かすように構成されてもよい。あるいは、アクチュエータ340は、電力を用いて磁力を発生させて、磁力を利用して直接的に可動部301に動力を与えてもよい。
可動部301は、アクチュエータ340によって駆動され、固定部302に対して相対的に変位する。可動部301は、軸部P1と中間部P2と傘部P3とを含む。軸部P1と中間部P2と傘部P3とは、互いに一体的に形成されていてもよいし、互いに別体で形成された後で接合されてもよい。
軸部P1は、一端面(上端面)が塞がれるとともに他端面(下端面)が開放された筒体である。軸部P1は、固定部302の筐体の形状に対応するように成形されている。具体的には、軸部P1は、固定部302の筐体(角柱状の筐体)に対応する角筒状の外形を有する。軸部P1(筒体)の内径は固定部302の筐体の外径よりも大きい。軸部P1は、固定部302の筐体の側面に対して摺動するように固定部302の筐体に被せられている。可動部301の軸部P1と固定部302の筐体とは、互いの中心軸が一致するように配置される。この実施の形態では、可動部301の軸部P1と固定部302の筐体との各々の横断面が多角形状を有する。しかしこれに限られず、可動部301の軸部P1と固定部302の筐体との各々の横断面は円形状であってもよい。
軸部P1は給電口P10を有する。給電口P10は、軸部P1の上端面に配置されている。また、軸部P1の上端には中間部P2が接続されている。中間部P2は、給電ケーブル310を収納するためのスペース(以下、「ケーブル収納部R1」と称する)を有する。ケーブル収納部R1の床面は軸部P1の上端面に相当し、給電口P10はケーブル収納部R1の床面に位置する。
給電ケーブル310はコネクタ311及びケーブル312を有する。ケーブル312の第1端にはコネクタ311が設けられている。ケーブル312の第2端(第1端とは反対側の端)は給電口P10につながっている。ケーブル収納部R1は、床面と複数の側壁と天井とで囲まれており、1つの側壁に設けられた開口部から給電ケーブル310を出し入れできるようになっている。ケーブル収納部R1を開閉するリッドが上記開口部に設けられてもよい。また、給電ケーブル310がケーブル収納部R1に収納されたか否かを検出するセンサが、ケーブル収納部R1に設けられてもよい。
可動部301は、タッチパネルディスプレイ322及び通信装置323を備える。この実施の形態では、タッチパネルディスプレイ322及び通信装置323が、中間部P2に設けられている。タッチパネルディスプレイ322は、ユーザからの入力を受け付けたり、各種情報を表示したりする。タッチパネルディスプレイ322は、給電に関する指示(たとえば、給電開始及び給電停止の指示)を受け付けるように構成される。また、タッチパネルディスプレイ322は、充電スタンド300の給電状態(給電中/給電停止)を表示するように構成される。タッチパネルディスプレイ322は、制御装置330によって制御される。通信装置323は、無線通信可能に構成される。通信装置323は、充電スタンド300の外部から受信した情報を制御装置330に伝達する。
中間部P2の上端には傘部P3が接続されている。可動部301の頂面F2は、傘部P3の表面に相当する。可動部301の頂面F2は、ドーム状(半球状)に形成されている。頂面F2は、傘部P3の縁に向かって低くなる傾斜面を有する。こうした構造により、可動部301の上からの荷重に対する耐性が高くなる。また、頂面F2の傾斜面は雨水を充電スタンド300から遠ざけるように作用する。また、傘部P3は、軸部P1の側面よりも外側に突出した鍔部を有する。鍔部の下端面には、シール部材321が設けられている。シール部材321は、たとえばOリングである。この実施の形態では、シール部材321が弾性材料(たとえば、ゴム材料)で形成される。
図2は、可動部301の軸部P1と固定部302の筐体との各々の内部構造を示す図である。図1とともに図2を参照して、固定部302の筐体P100は、外部から水が浸入しないように防水シールされている。すなわち、筐体P100は、防水シールされた密閉空間R2を内部に有する。密閉空間R2には、制御装置330、アクチュエータ340、及び電源回路350が収容されている。図2には電源回路350のみが示されているが、固定部302の筐体P100内には、電源回路350だけでなく制御装置330及びアクチュエータ340も収容されている。
トンネルR12は、電線管400が地中に埋設されることによって電線管400の内側に形成される。電線管400は地中埋設配管に相当する。電線管400は、たとえば硬質ポリエチレン製のFEP(Flexible Electric Pipe)である。ただしこれに限られず、電線管400は、強化プラスチック複合管であってもよいし、ポリエチレン二層被覆鋼管であってもよいし、金属管であってもよいし、複数種の管の組合せであってもよい。
トンネルR12内には電線410が設けられている。電線410は、たとえば配電網を形成する。電線410は、交流電源PGの電力を所定の地域内の各需要家に配電するように構成される。
電線管400の表面には、防水シール部P40(電線管400の出入口に相当)が設けられている。また、筐体P100の下端面F101には、防水シール部P31(密閉空間R2の出入口に相当)が設けられている。電線420は、トンネルR12内の電線410と筐体P100内の電源回路350とをつないでいる。電線420の一端は電線410に接続されている。そして、電線420は防水シール部P40及びP31を通り抜け、電線420の他端が電源回路350に接続されている。防水シール部P40及びP31の各々は、電線420のための配線孔(図2に示す例では、3つの配線孔)と、各配線孔に設けられた防水シール部材(たとえば、ゴム製のワイヤシール)とを有する。
筐体P100の上端面F102には、防水シール部P32(密閉空間R2の出入口に相当)が設けられている。電源回路350につながる電線430は、防水シール部P32を通り抜け、給電口P10(軸部P1の出入口に相当)につながっている。すなわち、電線430の一端は電源回路350に接続され、電線430の他端は給電口P10に接続されている。給電口P10にも防水シール部材が設けられている。すなわち、給電口P10は防水シール部に相当する。防水シール部P32及び給電口P10の各々は、電線430のための配線孔(図2に示す例では、3つの配線孔)と、各配線孔に設けられた防水シール部材(たとえば、ゴム製のワイヤシール)とを有する。
電源回路350と給電口P10とをつなぐ電線430は、防水シール部材によって防水シール部P32及び給電口P10の各々に固定される。可動部301(軸部P1を含む)が上昇したときに、電線430は給電口P10に引っ張られる。この実施の形態では、可動部301の上昇時に過度なストレスが電線430にかからないように電線430の長さに余裕を持たせている。可動部301の高さが低い場合には電線430が余り、電線430の余った部分P20が軸部P1内の筐体P100の上方(上端面F102と上端面F104との間)に収納される。
軸部P1の下端面F103(開口面)には、防水シール部材P11が設けられている。具体的には、リング状の防水シール部材P11(たとえば、Oリング)が下端面F103の縁に取り付けられている。防水シール部材P11を保持するための溝が下端面F103の縁に形成されてもよい。
防水シール部材P11は、固定部302の筐体P100と可動部301の軸部P1との摺動部位(すなわち、筐体P100の外周面と軸部P1の内周面との隙間)に位置する。防水シール部材P11は、筐体P100の側面を上下に摺動する。防水シール部材P11は、筐体P100の側面と接触し、摺動部位からの水の侵入を抑制する。充電スタンド300は、筐体P100(密閉空間R2)の外側にも、防水シール構造を有する。こうした二重シール構造によって充電スタンド300の電源系統(特に、電源回路350)の防水性が向上する。
上記のように防水シール部材P11が設けられることによって軸部P1(筒体)の内外を空気が移動(出入り)できなくなると、気圧により可動部301(軸部P1を含む)の動きが妨げられる可能性がある。そこで、この実施の形態では、軸部P1の上端面F104に呼吸穴P12が形成されている。呼吸穴P12には、空気は通すが水は通さないフィルタ(たとえば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)多孔質膜)が設けられている。呼吸穴P12が空気の移動を許容することにより、可動部301の動きがスムーズになる。ただし、呼吸穴P12は必須の構成ではない。たとえば、防水シール部材P11が、摺動時には空気を通し、静止状態において空気を通さないように構成されてもよい。また、摺動部位からの水の侵入が少ない形態では、防水シール部材P11が割愛されてもよい。
交流電源PGは、電線410及び420を通じて電源回路350に電力を供給する。電源回路350は、電線420から入力される電力に所定の電力変換を行ない、変換後の電力を電線430へ出力する。電源回路350から電線430へ出力された電力は、給電口P10に供給される。このように、電源回路350は、給電口P10に電力を供給するように構成される。軸部P1内の電線430は、給電口P10で軸部P1の外側の給電ケーブル310(図1)につながっている。軸部P1内の電線430と給電ケーブル310内の電線とはシームレスにつながっていてもよい。給電口P10は、電源回路350から電力の供給を受け、給電口P10につながる給電ケーブル310へ電力を出力する。
以下、図3及び図4を用いて、充電スタンド300の動作について詳述する。図3は、収納状態の充電スタンド300を示す図である。収納状態は、充電スタンド300が地面F1下に収納された状態である。
図3を参照して、収納状態では、凹部R11の内側に充電スタンド300の略全体が収納される。収納状態では、傘部P3が地面F1に押し付けられ、傘部P3と地面F1との間のシール部材321(図2)が圧縮される。そして、圧縮されたシール部材321により、傘部P3と地面F1との間がシールされる。これにより、雨が降ったときに凹部R11への水の侵入が抑制される。
図3に示す車両200は、充電スタンド300を利用可能に構成される車両の一例に相当する。車両200は、バッテリ210と、バッテリ210に蓄えられた電力を用いて走行するための機器(たとえば、後述するモータジェネレータ221及びインバータ222)と、充電スタンド300を利用してバッテリ210を充電するための機器(たとえば、後述するインレット211及び充電器212)とを備える電動車両である。この実施の形態に係る車両200は、エンジン(内燃機関)を備えない電気自動車(EV)である。
図3に示す携帯端末100は、車両200のユーザが携帯する携帯端末に相当する。携帯端末100はコンピュータを内蔵する。この実施の形態では、携帯端末100として、タッチパネルディスプレイを具備するスマートフォンを採用する。ただしこれに限られず、携帯端末100としては、任意の携帯端末を採用可能であり、タブレット端末、ウェアラブルデバイス(たとえば、スマートウォッチ)、又は電子キーなども採用可能である。
この実施の形態に係る給電システムは、サーバ600をさらに備える。携帯端末100は、充電スタンド300及びサーバ600の各々と無線通信可能に構成される。携帯端末100には所定のアプリケーションソフトウェア(以下、単に「アプリ」と称する)がインストールされている。携帯端末100は、車両200のユーザによって携帯され、上記アプリを通じて充電スタンド300及びサーバ600の各々と情報のやり取りを行なうことができる。ユーザは、たとえば携帯端末100のタッチパネルディスプレイを通じて、上記アプリを操作できる。また、携帯端末100のタッチパネルディスプレイは、車両200のユーザに対して情報を報知可能に構成される。
車両200は、電子制御装置(以下、「ECU(Electronic Control Unit)」と称する)230及び通信機器240をさらに備える。ECU230は、コンピュータであってもよい。ECU230は、プロセッサ、RAM、及び記憶装置(いずれも図示せず)を備える。記憶装置に記憶されているプログラムをプロセッサが実行することで、各種車両制御が実行される。ただし、車両制御は、ソフトウェアによる実行に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で実行することも可能である。
ECU230は、通信機器240を通じて、車両200の外部と通信を行なうように構成される。通信機器240は、各種通信I/F(インターフェース)を含んで構成される。通信機器240は、サーバ600と無線通信するための通信I/Fを含んでもよい。また、車両200に搭載された通信機器240と携帯端末100とは相互に無線通信するように構成される。ECU230は、無線通信により携帯端末100を制御して、ユーザに対する報知を携帯端末100に行なわせることができる。通信機器240と携帯端末100との通信は、近距離通信(たとえば、車内及び車両周辺の範囲での直接通信)であってもよい。
バッテリ210は、たとえばリチウムイオン電池又はニッケル水素電池のような二次電池を含んで構成される。二次電池は、組電池であってもよいし、全固体電池であってもよい。なお、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタのような他の蓄電装置を採用してもよい。
車両200は、バッテリ210の状態を監視する監視モジュール210aをさらに備える。監視モジュール210aは、バッテリ210の状態(たとえば、電圧、電流、及び温度)を検出する各種センサを含み、検出結果をECU230へ出力する。監視モジュール210aは、上記センサ機能に加えて、SOC(State Of Charge)推定機能、SOH(State of Health)推定機能、セル電圧の均等化機能、診断機能、及び通信機能をさらに有するBMS(Battery Management System)であってもよい。ECU230は、監視モジュール210aの出力に基づいてバッテリ210の状態(たとえば、温度、電流、電圧、SOC、及び内部抵抗)を取得することができる。
車両200は、電動走行のためのモータジェネレータ(以下、「MG」と称する)221及びインバータ(以下、「INV」と称する)222を備える。MG221は、たとえば三相交流モータジェネレータである。MG221は、INV222によって駆動され、車両200の駆動輪Wを回転させるように構成される。INV222は、ECU230によって制御される。INV222は、バッテリ210から供給される電力を用いてMG221を駆動する。また、MG221は、回生発電を行ない、発電した電力をINV222を経由してバッテリ210に供給する。なお、車両200の駆動方式は、図3に示される前輪駆動に限られず、後輪駆動又は4輪駆動であってもよい。
車両200は、接触充電のためのインレット211及び充電器212を備える。インレット211は、給電ケーブル310のコネクタ311が接続可能に構成される。インレット211及びコネクタ311の双方には接点が内蔵されており、インレット211にコネクタ311が取り付けられると接点同士が接触して、インレット211とコネクタ311とが電気的に接続される。以下では、コネクタ311がインレット211に接続された状態(すなわち、給電設備と車両とが給電ケーブルを介して電気的に接続された状態)を、「プラグイン状態」と称する。また、コネクタ311がインレット211に接続されていない状態(すなわち、給電設備と車両とが電気的に接続されていない状態)を、「プラグアウト状態」と称する。
充電器212は電力変換回路(図示せず)を備える。電力変換回路は、車両外部からインレット211に供給された電力を、バッテリ210の充電に適した電力に変換する。充電器212は、たとえばインレット211から交流電力が供給される場合に、供給された交流電力を直流電力に変換してバッテリ210に供給する。充電器212は、ECU230によって制御される。
サーバ600は、制御装置と記憶装置と通信装置と(いずれも図示せず)を含んで構成される。制御装置は、プロセッサを含み、所定の情報処理を行なうように構成される。記憶装置は、各種情報を保存可能に構成される。通信装置は各種通信I/Fを含む。制御装置は、通信装置を通じて外部と通信するように構成される。サーバ600は、携帯端末100及び充電スタンド300の各々と通信可能に構成される。また、サーバ600は、バッテリ210の充電中に充電スタンド300を経由して車両200と通信するように構成されてもよい。
図4は、可動部301が上昇した状態の充電スタンド300を示す図である。図4を参照して、可動部301は、傘部P3の下端の位置Zx(シール部材321の位置)を変えるように鉛直方向に変位(上昇及び下降)する。以下では、説明の便宜上、可動部301の傘部P3の下端の位置Zxを、可動部301の位置とみなす。
可動部301は可動範囲R100内を変位するように構成される。可動範囲R100の下限位置Z1は、地面F1と同じ高さである。可動部301の位置が下限位置Z1であるときには、可動部301の略全体(傘部P3以外の部分)が地面F1下に収納される(図3参照)。可動範囲R100の上限位置Z2は、一般的な車両のインレットの高さに対して十分高い位置に設定される。可動部301の位置が上限位置Z2であるときには、可動部301の給電口P10が地面F1上に露出する。また、可動部301の位置が上限位置Z2よりも低い位置(たとえば、図4に示す位置Zx)であっても、給電口P10は地面F1上に露出し得る。このように、可動範囲R100は、給電口P10が地面F1下に収納された第1位置(たとえば、下限位置Z1)と、給電口P10が地面F1上に露出した第2位置(たとえば、上限位置Z2)とを含む。この実施の形態では、下限位置Z1が地面F1と同じ位置であるが、下限位置Z1は、地面F1よりも下の位置に設定されてもよい。
再び図3を参照して、通信装置323は、サーバ600及び携帯端末100の各々と無線通信可能に構成される。制御装置330は、通信装置323を通じて、充電スタンド300の状態をサーバ600へ逐次送信する。サーバ600には、複数の車両(車両200を含む)と複数のユーザ(車両200のユーザを含む)と複数のEVSE(充電スタンド300を含む)とが登録されている。また、ユーザとともにユーザ端末(携帯端末100を含む)も、サーバ600に登録されている。サーバ600は、登録された各ユーザの情報(以下、「ユーザ情報」とも称する)と、登録された各車両の情報(以下、「車両情報」とも称する)と、登録された各EVSEの情報(以下、「EVSE情報」とも称する)とを管理するように構成される。ユーザ端末に関する情報は、ユーザ情報及び車両情報の少なくとも一方に含まれる。ユーザ情報、車両情報、及びEVSE情報は、サーバ600の記憶装置に記憶される。
ユーザを識別するための識別情報(ユーザID)がユーザごとに付与されており、サーバ600はユーザ情報をユーザIDで区別して管理している。ユーザIDは、ユーザ端末を識別する情報(端末ID)としても機能する。ユーザ情報には、たとえば、ユーザが携帯する携帯端末の通信アドレス及び位置情報と、ユーザに帰属する車両を識別する情報(車両ID)とが含まれる。また、車両を識別するための識別情報(車両ID)が車両ごとに付与されており、サーバ600は車両情報を車両IDで区別して管理している。車両情報には、たとえば、車両の仕様(たとえば、充電に関するスペック)と、サーバ600がユーザ端末から受信した情報(たとえば、車両の走行計画)とが含まれる。さらに、EVSEを識別するための識別情報(EVSE-ID)がEVSEごとに付与されており、サーバ600はEVSE情報をEVSE-IDで区別して管理している。EVSE情報には、EVSEの位置と、EVSEの接続状態(プラグイン状態/プラグアウト状態)と、プラグイン状態のEVSEと車両との組合せ(車両ID及びEVSE-ID)と、EVSEの給電状態(給電中/給電停止)とが含まれる。
車両200のユーザは、携帯端末100を用いて充電スタンド300を遠隔操作することができる。この実施の形態では、充電スタンド300の制御装置330が、携帯端末100と無線通信して、携帯端末100からの指示に従い、アクチュエータ340及び電源回路350を制御するように構成される。ユーザは、タッチパネルディスプレイを通じて、充電スタンド300に対する指示を携帯端末100に入力できる。こうした入力が行なわれると、ユーザからの指示を示す指示信号が携帯端末100から充電スタンド300へ送信される。充電スタンド300が携帯端末100からの指示信号を受信すると、充電スタンド300の制御装置330が、その指示信号が示す指示(すなわち、ユーザからの指示)に従い、アクチュエータ340及び電源回路350を制御する。
たとえば、ユーザが、携帯端末100のアプリを立ち上げ、サーバ600に対する認証を成功させると、携帯端末100がアプリのホーム画面(図示せず)を表示する。これにより、携帯端末100は、充電スタンド300を遠隔操作できるようになる。たとえば、上記認証が成功したときに、携帯端末100の位置(たとえば、携帯端末100に搭載された測位機能によって検出された緯度及び経度)がサーバ600に送信されてもよい。そして、サーバ600が、携帯端末100の近くに存在するEVSE(たとえば、携帯端末100に最も近いEVSE、又は携帯端末100の位置から所定距離以内のEVSE)の遠隔操作を携帯端末100に許可してもよい。
充電スタンド300は、未使用の場合には、収納状態(たとえば、図3に示す状態)になっている。このため、充電スタンド300が街中に設置されても景観を損なわない。以下、車両200のユーザが携帯端末100を用いて充電スタンド300を遠隔操作してバッテリ210の充電を行なう作業の流れの一例について説明する。
ユーザは、収納状態の充電スタンド300近くの駐車スペースに車両200を駐車した後、携帯端末100の上記アプリを立ち上げる。そして、ユーザは、携帯端末100を操作することにより収納状態の充電スタンド300を遠隔操作して、可動部301を上昇させる。たとえば、ユーザは、給電ケーブル310のコネクタ311を車両200のインレット211に接続しやすい位置(たとえば、図4に示す位置Zx)まで可動部301を上昇させる。これにより、充電スタンド300はプラグイン可能な状態になる。以下、プラグイン可能な位置まで可動部301が上昇した状態を、「上昇状態」とも称する。
ユーザは、たとえば図4に示す上昇状態の充電スタンド300において、可動部301のケーブル収納部R1から給電ケーブル310を取り出して、給電ケーブル310を車両200に向かって伸ばす。そして、ユーザは、給電ケーブル310のコネクタ311を車両200のインレット211に接続する。これにより、車両200及び充電スタンド300がプラグイン状態になる。プラグイン状態では、車両200と充電スタンド300との間での通信が可能になるとともに、車両200と充電スタンド300との間での電力の授受が可能になる。車両200のECU230は給電ケーブル310を介して充電スタンド300の制御装置330と通信する。
ユーザは、プラグイン状態の充電スタンド300を遠隔操作して、充電スタンド300に給電を実行させる。充電スタンド300は、ユーザからの指示に従い、給電を開始する。具体的には、充電スタンド300において、電源回路350が、交流電源PG(図1)から供給される交流電力を、車両200に対する給電に適した交流電力に変換(たとえば、変圧)し、変換後の電力を給電口P10に供給する。プラグイン状態では、電源回路350から給電口P10に供給される電力が、給電ケーブル310を通じて、車両200のインレット211に入力される。そして、車両200においてバッテリ210の充電が行なわれる。具体的には、インレット211に入力された電力は、充電器212を経てバッテリ210に供給される。バッテリ210の充電中は、制御装置330が給電電力を調整するように電源回路350を制御するとともに、ECU230が充電電力を調整するように充電器212を制御する。このように、充電スタンド300は、車両に搭載された蓄電装置を充電するように構成される。
その後、バッテリ210の充電が完了すると、ユーザは、携帯端末100を用いて、給電停止を指示する停止指示を充電スタンド300に送る。ただし、バッテリ210が満充電状態になったときには、ECU230から制御装置330へ自動的に停止指示が送られる。充電スタンド300は、停止指示に従い、給電を停止する。その後、ユーザは、車両200のインレット211から給電ケーブル310のコネクタ311を引き抜いて、給電ケーブル310をケーブル収納部R1に収納する。これにより、車両200及び充電スタンド300がプラグアウト状態になる。ユーザが給電ケーブル310をケーブル収納部R1に戻すと、制御装置330は、可動部301を可動範囲R100の下限位置Z1まで下降させる。こうして、充電スタンド300は再び収納状態になる。
なお、ユーザは、タッチパネルディスプレイ322に対して給電開始及び給電停止の指示を入力することもできる。制御装置330は、タッチパネルディスプレイ322に入力された指示に従い、電源回路350を制御する。また、タッチパネルディスプレイ322は、充電スタンド300の給電状態(給電中/給電停止)を表示する。また、携帯端末100から充電スタンド300の制御装置330への指示は、携帯端末100から直接的に充電スタンド300に送られてもよいし、携帯端末100から他の装置(たとえば、サーバ600)を経由して充電スタンド300に送られてもよい。
図1~図4に示した構成を有する充電スタンド300は、複数箇所に設置されてもよい。これらの充電スタンド300は、充電スタンド300同士で相互通信可能に構成されてもよい。通信方式は、無線でも有線でもよい。以下、図5及び図6を用いて、複数の充電スタンド300のレイアウト例について説明する。
図5は、充電スタンド300の第1のレイアウト例を示す平面図である。図5を参照して、この例では、駐車場内において複数の駐車スペース610が横並び(横列)になるように仕切り線L1によって区画されている。これら駐車スペース610の短手方向(長手方向に直交する方向)に沿って歩道710が設けられている。歩道710は、各駐車スペース610に隣接する。歩道710において各駐車スペース610に隣接する位置には、充電スタンド300が設置されている。充電スタンド300は、駐車スペース610ごとに設けられている。これらの充電スタンド300は、歩道710に沿って並んでいる。
図6は、充電スタンド300の第2のレイアウト例を示す平面図である。図6を参照して、この例では、駐車場内において複数の駐車スペース620が縦並び(縦列)になるように仕切り線L2によって区画されている。これら駐車スペース620の長手方向に沿って歩道720が設けられている。歩道720は、各駐車スペース620に隣接する。歩道720において各駐車スペース620に隣接する位置には、充電スタンド300が設置されている。充電スタンド300は、駐車スペース620ごとに設けられている。これらの充電スタンド300は、歩道720に沿って並んでいる。
可動部301の頂面F2(図1参照)が有する傾斜面は緩やかな傾斜面であるため、収納状態において傘部P3の周縁に急峻な段差は形成されない。このため、充電スタンド300が歩道に配置された形態においても、可動部301の頂面F2(傘部P3)は歩行者の通行を妨げにくい。また、可動部301の頂面F2がドーム状に形成されることによって、可動部301の上からの荷重に対する耐性が高くなる。このため、歩行者が可動部301の頂面F2の上に乗ったことに起因する可動部301の故障は抑制される。
複数の充電スタンド300(たとえば、図5又は図6に示した各充電スタンド300)が、図1に示した電線410と電気的に接続されてもよい。複数の充電スタンド300が共通の電線410(配電網)から電力の供給を受けるように構成されてもよい。
以上説明したように、この実施の形態に係る充電スタンド300(地下式給電設備)は、図1及び図2に示した可動部301及び固定部302を備える。固定部302は、外部から水が浸入しないように防水シールされた密閉空間R2を内部に有する筐体P100を備える。可動部301は、一端面が塞がれるとともに他端面が開放された筒体(軸部P1)を備える。軸部P1は、給電口P10を有し、筐体P100の側面に対して摺動するように筐体P100に被せられている。密閉空間R2には、給電口P10に電力を供給する電源回路350が収容されている。そして、電源回路350につながる電線430が、密閉空間R2の出入口の防水シール部P32を通り抜け、給電口P10につながっている。
上記構成では、防水シールされた密閉空間R2に電源回路350が収容されているため、電源回路350が浸水しにくくなる(図2参照)。また、電源回路350につながる電線430が、密閉空間R2の出入口の防水シール部P32を通り抜けて給電口P10につながっているため、密閉空間R2の防水性を保ちながら電源回路350と給電口P10とを電線430でつなぐことができる(図2参照)。上記構成によれば、充電スタンド300の電源系統の防水性を向上させることができる。そして、充電スタンド300の電源系統の防水性が向上することで、水没による充電スタンド300の故障(特に、電気特性の不良)が抑制される。
また、充電スタンド300は、可動部301を動かすアクチュエータ340を備える。このため、ユーザが可動部301を引っ張り上げなくても、アクチュエータ340によって可動部301の給電口P10を地面F1上に露出させることができる。
給電ケーブルは、給電口に対して着脱可能であってもよい。図7は、図1に示した給電設備の変形例を示す図である。図7を参照して、この変形例では、給電ケーブル310(図1)の代わりに給電ケーブル310Aが採用される。給電ケーブル310Aは、給電口P10Aに対して着脱可能に構成される。
給電ケーブル310Aは、コネクタ311A、ケーブル312A、及びプラグ313Aを有する。給電ケーブル310Aにおいては、ケーブル312Aの両端に位置する第1端、第2端に、それぞれコネクタ311A、プラグ313Aが設けられている。
充電スタンド300Aは、可動部301(図1)の代わりに可動部301Aを備える。可動部301Aは、軸部P1Aと傘部P3とを含む。軸部P1Aは、中間部P2(図1)を介さず、傘部P3と直接的に接続されている。タッチパネルディスプレイ322及び通信装置323は、軸部P1Aに設けられている。また、軸部P1Aの側面に給電口P10Aが設けられている。給電口P10Aは、給電ケーブル310Aのプラグ313A(コンセントプラグ)と接続可能なACコンセント(交流電力用コンセント)である。給電ケーブル310Aのプラグ313Aが給電口P10Aに接続されるとともに、給電ケーブル310Aのコネクタ311Aが車両のインレット(たとえば、図3に示したインレット211)に接続されることで、充電スタンド300Aはプラグイン状態になる。プラグイン状態では、給電口P10Aから出力される交流電力が、給電ケーブル310Aを通じて、車両(たとえば、図3に示した車両200)に供給される。
図8は、図7に示した変形例に係る充電スタンド300Aが備える可動部301Aの軸部P1A(筒体)の内部構造を示す図である。図8を参照して、この変形例では、給電口P10Aだけでなく呼吸穴P12も軸部P1Aの側面に設けられている。そして、給電口P10Aには防水シール部材(たとえば、防水パッキン)が設けられている。給電口P10Aは防水コンセントである。また、軸部P1Aの下端面F103(開口面)の縁には、筐体P100の側面を上下に摺動する防水シール部材P11が設けられている。このように、充電スタンド300Aは、筐体P100(密閉空間R2)の外側に防水シール構造を有する。こうした二重シール構造によって充電スタンド300Aの電源系統(特に、電源回路350)の防水性が向上する。
上記実施の形態及び変形例では、可動部301の頂面F2(排水頂面)がドーム状に形成されているが、頂面F2は、錐体状(たとえば、円錐状又は角錐状)又は錐台状(たとえば、円錐台状又は角錐台状)に形成されてもよい。可動部301の頂面F2が錐体状又は錐台状に形成された場合にも、可動部301の上からの荷重に対する耐性は高くなる。
車両の構成は、図3に示した構成に限られない。たとえば、車両は、DC(直流)充電可能に構成されてもよい。給電設備は、DC方式の地下式給電設備であってもよい。充電器212の電力変換回路は、車両ではなく給電設備に搭載されてもよい。給電設備は、車両から供給された電力を電力網(たとえば、電線410)へ逆潮流するように構成されてもよい。給電設備は、エネルギーマネジメントに利用されてもよい。
車両は、EVに限られず、PHV(プラグインハイブリッド車両)であってもよい。車両は、乗用車に限られず、バス又はトラックであってもよい。車両は、自動運転可能に構成されてもよいし、飛行機能を備えてもよい。車両は、無人で走行可能な車両(たとえば、無人搬送車(AGV)又は農業機械)であってもよい。
給電設備が充電する蓄電装置は、車両以外の移動体(船、飛行機、ドローン、歩行ロボット等)に搭載された蓄電装置であってもよいし、定置式のESS(Energy Storage System)であってもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 携帯端末、200 車両、210 バッテリ、210a 監視モジュール、211 インレット、212 充電器、221 モータジェネレータ、222 インバータ、230 ECU、240 通信機器、300,300A 充電スタンド、301,301A 可動部、302 固定部、310,310A 給電ケーブル、330 制御装置、340 アクチュエータ、350 電源回路、400 電線管、410,420,430 電線、600 サーバ、F1 地面、F2 頂面、F101,F103 下端面、F102,F104 上端面、P1,P1A 軸部、P2 中間部、P3 傘部、P10,P10A 給電口、P11 防水シール部材、P12 呼吸穴、P31,P32,P40 防水シール部、P100 筐体、PG 交流電源、R1 ケーブル収納部、R2 密閉空間、R11 凹部、R12 トンネル。

Claims (1)

  1. 固定部及び可動部を備え、地面下に収納可能な給電設備であって、
    前記固定部は、外部から水が浸入しないように防水シールされた密閉空間を内部に有する筐体を備え、
    前記可動部は、一端面が塞がれるとともに他端面が開放された筒体を備え、
    前記可動部の前記筒体は、給電口を有し、前記固定部の前記筐体の側面に対して摺動するように前記固定部の前記筐体に被せられ、
    前記密閉空間には、前記給電口に電力を供給する電源回路が収容されており、
    前記電源回路につながる電線が、前記密閉空間の出入口の防水シール部を通り抜け、前記給電口につながっている、給電設備。
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