JP2022152056A - 給電システム - Google Patents

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Abstract

Figure 2022152056000001
【課題】ユーザの利便性が高い給電システムを提供する。
【解決手段】給電システム1において、地面F1下に収納可能な給電設備(充電スタンド300)が、可動部301、電源回路310、及び制御装置330を備える。可動部301は、コネクタ311を備えるアーム312を有し、アーム312が地面F1下に収納された第1位置と、アーム312が地面F1上に露出した第2位置とを含む可動範囲内を変位可能に構成される。電源回路310は、アーム312のコネクタ311に電力を供給するように構成される。制御装置330は電源回路310を制御するように構成される。
【選択図】図1

Description

本開示は、給電システムに関し、特に、地面下に収納可能な給電設備を備える給電システムに関する。
特許第5475407号公報(特許文献1)には、地面下に収納可能な給電設備を備える給電システムが開示されている。この給電システムにおける給電設備は、ベースポール(固定部)と充電用ポール(可動部)とを備える。ユーザは、地面下に収納された充電用ポールの頂面(天面部)に設けられた取っ手を持ち、充電用ポールを上に引っ張ることで、充電用ポールを地面上に引き出すことができる。充電用ポールはコンセントを備える。ユーザが電気自動車の充電用プラグ(給電ケーブルのプラグ)をコンセントに接続する。
特許第5475407号公報
上記特許文献1に記載される給電システムでは、給電ケーブルをユーザ側で用意することが求められる。しかし、ユーザが常に給電ケーブルを持っているとは限らない。そこで、給電システム側に給電ケーブルを用意しておくことが考えられる。たとえば、上記特許文献1に記載される給電システムにおいて、給電ケーブルを充電用ポールに巻き付けておく形態が考えられる。
しかし、上記形態によっても、必ずしもユーザの利便性が向上するとは限らない。充電用ポールに対する給電ケーブルの巻き付け方はユーザによって異なり、給電ケーブルの巻き付け方によっては、充電用ポールの上昇時に給電ケーブルが引っ掛かる可能性がある。給電設備を使用するときに給電ケーブルの引っ掛かりが生じることは、ユーザにとって煩わしく、ユーザの利便性を低下させる。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ユーザの利便性が高い給電システムを提供することである。
本開示に係る給電システムは、地面下に収納可能な給電設備を備える。給電設備は、次に示す可動部、電源回路、及び制御装置を備える。可動部は、コネクタを備えるアームを有し、アームが地面下に収納された第1位置と、アームが地面上に露出した第2位置とを含む可動範囲内を変位可能に構成される。電源回路は、アームのコネクタに電力を供給するように構成される。制御装置は電源回路を制御するように構成される。
上記給電システムでは、給電設備がケーブルの代わりにアームを備える。アームは、電源回路から電力の供給を受けるコネクタを備える。給電対象に対してケーブルのコネクタではなくアームのコネクタが接続されることで、上記給電設備は給電対象に対して給電を行なうことができる。給電システム側にアームが設けられていることで、給電ケーブルを持っていないユーザも上記給電設備を使用することができる。アームは、構造設計によって、材質(硬さ)、軸の方向(運動の方向)、軸の数(自由度)、及び可動範囲などを調整できる。アームの引っ掛かりが抑制されるようにアームの動きを制限することで、可動部が第1位置から第2位置へ上昇するときのアームの引っ掛かりは抑制される。このように、上記構成によれば、ユーザの利便性が高い給電システムを提供できる。
上記アームは、多関節アームであってもよい。各関節は手動で動くように構成されてもよい。上記アームは、シリアルリンク式のアームであってもよい。上記アームは垂直多関節アーム(たとえば、6軸の垂直多関節アーム)であってもよい。
可動部は、上記アームを複数本有してよい。可動部が複数本のアームを有することで、ユーザがいずれのアームを使用するか選択できるようになる。また、給電設備は、複数本のアームを用いて、複数の給電対象に対して同時に給電を行なうように構成されてもよい。アームは引っ掛かりにくいため、複数本のケーブルが設けられた形態よりも、複数本のアームが設けられた形態のほうが、給電設備の不具合は生じにくい。
給電システムは、可動部を動かすアクチュエータをさらに備えてもよい。上記制御装置は、電源回路だけでなくアクチュエータも制御するように構成されてもよい。
給電設備は、地面から下方へ延びる凹部の底面に設置されてもよい。アーム収納部(アームを収納するためのスペース)が、凹部における可動部の周囲に設けられてもよい。さらに、凹部の上端角(開口の縁)にテーパ(傾斜面)が設けられてもよい。可動部の下降時にアーム収納部の外側に位置するアームがテーパに当たってアーム収納部に押し戻されるように、上記テーパが形成されてもよい。あるいは、アーム収納部は可動部の内部に設けられてもよい。
給電設備は、車両に搭載された蓄電装置を充電するように構成される車両用給電設備(EVSE:Electric Vehicle Supply Equipment)であってもよい。上記アームのコネクタは、車両のインレットに接続可能に構成されてもよい。給電設備は、電力系統から供給された電力を車両に供給するように構成されてもよい。給電設備は、車両から供給された電力を電力系統へ逆潮流するように構成されてもよい。給電設備は、エネルギーマネジメントに利用されてもよい。
本開示によれば、ユーザの利便性が高い給電システムを提供することが可能になる。
本開示の実施の形態に係る給電システムの概略構成を示す図である。 図1に示した可動部(アームを含む)の構造について説明するための図である。 図1に示した給電設備が地面下に収納された状態を示す図である。 図1に示した給電設備の可動部が上昇した状態を示す図である。 図1に示した給電設備の第1のレイアウト例を示す平面図である。 図1に示した給電設備の第2のレイアウト例を示す平面図である。 第1変形例に係る給電システムの構成について説明するための図である。 第1変形例に係る給電システムの動作について説明するための図である。 第2変形例に係る給電システムの構成について説明するための図である。 図9に示したテーパ付近の拡大図である。 第3変形例に係る給電システムの構成について説明するための図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図中、同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、この実施の形態に係る給電システムの概略構成を示す図である。図1を参照して、この実施の形態に係る給電システム1は、充電スタンド300を備える。充電スタンド300は、EVSE(Electric Vehicle Supply Equipment)に相当する。
充電スタンド300は、可動部301と、固定部302とを備える。可動部301及び固定部302の各々は、円筒状の筐体を有する。可動部301の筐体は、固定部302の筐体よりも大きな直径を有し、各筐体の中心軸が一致するように固定部302の筐体の外側に配置される。各筐体の材料は、金属であってもよいし、プラスチックであってもよい。各筐体の表面に防水処理が施されてもよい。可動部301は、固定部302の外周面に沿って鉛直方向(上下方向)に変位可能に設けられる。固定部302は、筐体内に、電源回路310と、アクチュエータ320と、制御装置330とを有する。可動部301は、アクチュエータ320によって駆動され、固定部302に対して相対的に変位する。
可動部301は、アーム312を有する。アーム312の第1端にはコネクタ311が設けられている。アーム312の第2端(第1端とは反対側の端)は、可動部301の筐体に接続されている。アーム312のコネクタ311は、図示しない電線(アーム312、可動部301の筐体、及び固定部302の筐体の各々の内部を通る電線)を介して、電源回路310に接続されている。
電源回路310は、交流電源350から電力の供給を受けて、可動部301(より特定的には、アーム312のコネクタ311)に電力を供給するように構成される。電源回路310は、電力変換回路を含み、EVSE側の充電器として機能する。交流電源350は、電源回路310に交流電力を供給する。交流電源350は、商用電源(たとえば、電力会社によって提供される電力系統)であってもよい。電源回路310は、制御装置330によって制御される。
アクチュエータ320は、可動部301に直接的又は間接的に動力を与えて、鉛直方向に可動部301を動かすように構成される。アクチュエータ320は、電源回路310から供給される電力を用いて動力を発生させる電動アクチュエータであってもよい。可動部301の変位機構はラックピニオン式であってもよい。たとえば、可動部301にラックギヤが固定され、ラックギヤに噛み合わされたピニオンギヤをアクチュエータ320が回転駆動するように構成されてもよい。あるいは、ピストンに接続されるロッドが可動部301に固定され、アクチュエータ320が油圧でピストンを動かすように構成されてもよい。あるいは、アクチュエータ320は、電力を用いて磁力を発生させて、磁力を利用して直接的に可動部301に動力を与えてもよい。アクチュエータ320は、制御装置330によって制御される。
制御装置330はコンピュータであってもよい。制御装置330は、プロセッサ331、RAM(Random Access Memory)332、記憶装置333、及びタイマ334を含んで構成される。プロセッサ331としては、たとえばCPU(Central Processing Unit)を採用できる。記憶装置333は、格納された情報を保存可能に構成される。記憶装置333には、プログラムのほか、プログラムで使用される情報(たとえば、マップ、数式、及び各種パラメータ)が記憶されている。この実施の形態では、記憶装置333に記憶されているプログラムをプロセッサ331が実行することで、充電スタンド300における各種制御が実行される。ただし、充電スタンド300における各種制御は、ソフトウェアによる実行に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で実行することも可能である。なお、制御装置330が備えるプロセッサの数は任意であり、所定の制御ごとにプロセッサが用意されてもよい。
タイマ334は、設定時刻の到来をプロセッサ331に知らせるように構成される。タイマ334に設定された時刻になると、タイマ334からプロセッサ331へその旨を知らせる信号が送信される。タイマ334は、ハードウェア(タイマ回路)であってもよいし、ソフトウェアによって実現されてもよい。また、制御装置330は、制御装置330に内蔵されるリアルタイムクロック(RTC)回路(図示せず)を利用して現在時刻を取得できる。
可動部301は、タッチパネルディスプレイ313と、通信装置314とをさらに備える。タッチパネルディスプレイ313は、ユーザからの入力を受け付けたり、各種情報を表示したりする。タッチパネルディスプレイ313は、制御装置330によって制御される。通信装置314は、サーバ600と無線通信可能に構成される。通信装置314は、サーバ600以外の通信装置とも通信可能に構成されてもよい。通信装置314は、充電スタンド300の外部から受信した情報を制御装置330に伝達する。制御装置330は、通信装置314を通じて、充電スタンド300の状態をサーバ600へ逐次送信する。
サーバ600は、制御装置と記憶装置と通信装置と(いずれも図示せず)を含んで構成される。制御装置は、プロセッサを含み、所定の情報処理を行なうように構成される。記憶装置は、各種情報を保存可能に構成される。通信装置は各種通信I/Fを含む。制御装置は、通信装置を通じて外部と通信するように構成される。サーバ600は、充電スタンド300に加えて、後述する携帯端末100とも通信可能に構成される。
サーバ600には、複数の車両(後述する車両200を含む)と複数のユーザ(後述する車両200のユーザを含む)と複数のEVSE(充電スタンド300を含む)とが登録されている。また、ユーザとともにユーザ端末(後述する携帯端末100を含む)も、サーバ600に登録されている。サーバ600は、登録された各ユーザの情報(以下、「ユーザ情報」とも称する)と、登録された各車両の情報(以下、「車両情報」とも称する)と、登録された各EVSEの情報(以下、「EVSE情報」とも称する)とを管理するように構成される。ユーザ端末に関する情報は、ユーザ情報及び車両情報の少なくとも一方に含まれる。ユーザ情報、車両情報、及びEVSE情報は、サーバ600の記憶装置に記憶される。
ユーザを識別するための識別情報(ユーザID)がユーザごとに付与されており、サーバ600はユーザ情報をユーザIDで区別して管理している。ユーザIDは、ユーザ端末を識別する情報(端末ID)としても機能する。ユーザ情報には、たとえば、ユーザが携帯する携帯端末の通信アドレス及び位置情報と、ユーザに帰属する車両を識別する情報(車両ID)とが含まれる。また、車両を識別するための識別情報(車両ID)が車両ごとに付与されており、サーバ600は車両情報を車両IDで区別して管理している。車両情報には、たとえば、車両の仕様(たとえば、充電に関するスペック)と、サーバ600がユーザ端末から受信した情報(たとえば、車両の走行計画)とが含まれる。さらに、EVSEを識別するための識別情報(EVSE-ID)がEVSEごとに付与されており、サーバ600はEVSE情報をEVSE-IDで区別して管理している。EVSE情報には、EVSEの位置と、EVSEの接続状態(プラグイン状態/プラグアウト状態)と、プラグイン状態のEVSEと車両との組合せ(車両ID及びEVSE-ID)と、EVSEの給電状態(給電中/給電停止)とが含まれる。
可動部301は、軸部P1と傘部P2とを有する。軸部P1は、前述の筐体に相当する。軸部P1(筐体)の側面F3には、アーム312が取り付けられている。傘部P2は、軸部P1の上端に設けられている。可動部301の頂面F2は、傘部P2の表面に相当する。軸部P1と傘部P2とは、互いに一体的に形成されていてもよいし、互いに別体で形成された後で接合されてもよい。軸部P1と傘部P2とは、同じ材料で形成されてもよいし、異なる材料で形成されてもよい。
図2は、可動部301(アーム312を含む)の構造について説明するための図である。図2を参照して、可動部301の頂面F2は、ドーム状(半球状)に形成されている。頂面F2は、傘部P2の縁に向かって低くなる傾斜面を有する。こうした構造により、可動部301の上からの荷重に対する耐性が高くなる。また、傘部P2は、軸部P1の側面F3よりも外側に突出した鍔部P4を有する。鍔部P4の下端面F4には、シール部材SLが設けられている。シール部材SLは、たとえばOリングである。この実施の形態では、シール部材SLが弾性材料(たとえば、ゴム材料)で形成される。
アーム312は、リンク(骨部)及びジョイント(関節部)の組合せで構成される。アーム312における各ジョイントは、ある水準以上の力が加えられていないときに形態を保持する。このため、アーム312に力が加えられていないときにはアーム312は静止状態を維持する。ユーザは、アーム312に上記水準以上の力を加えて、各ジョイントで各リンクを動かすことができる。ユーザは、アーム312を手で持って動かすことができる。
この実施の形態に係るアーム312は、シリアルリンク式のアームであり、より特定的には6軸の垂直多関節アームである。アーム312は、リンクLk1~Lk6がジョイントJt1~Jt6によって直列に接続されて構成されている。ジョイントJt1~Jt6の各々は、軸周りに回転自在にリンクを連結する回転関節である。ただし、直動関節を適宜追加してもよい。また、軸の数も適宜変更可能である。
アーム312の材料としては、たとえば軽くて強い材料が選定される。アーム312の材料は、金属(合金を含む)、セラミック材料、高分子材料、ガラス繊維、炭素繊維、又はこれらの組合せであってもよい。アーム312の材料は、ジェラルミン、アルミニウム合金、チタン合金、FRP(繊維強化プラスチック)、又はFRM(繊維強化金属)であってもよい。アーム312の部位ごとに材料を変えてもよい。アーム312の表面に防水処理が施されてもよい。
図3は、充電スタンド300が地面F1下に収納された状態(以下、「収納状態」とも称する)を示す図である。図3を参照して、充電スタンド300は、地面F1下に収納可能に構成される。充電スタンド300は、地下式給電設備(地面下に収納可能な給電設備)に相当する。充電スタンド300は、地面F1下に収納できるため、街中に設置されても景観を損ないにくい。
充電スタンド300は、地面F1から下方へ延びる凹部R1に設置されている。収納状態では、凹部R1の内側に充電スタンド300の略全体が収納される。固定部302は、凹部R1の底面に固定されている。
凹部R1における可動部301の周囲にはアーム収納部P3が設けられている。アーム収納部P3は、アーム312を収納するためのスペースに相当する。収納状態では、アーム312の全体が地面F1下に収納される。より具体的には、コネクタ311が下向きで各リンクが鉛直方向に真っ直ぐ伸びた状態のアーム312がアーム収納部P3に収納される。アーム312がアーム収納部P3に収納可能な状態になったか否かを検出するセンサが設けられてもよい。
収納状態では、傘部P2が地面F1に押し付けられ、傘部P2と地面F1との間のシール部材SL(図2)が圧縮される。そして、圧縮されたシール部材SLにより、傘部P2と地面F1との間がシールされる。これにより、雨が降ったときに凹部R1への水の侵入が抑制される。
図4は、可動部301が上昇した状態を示す図である。図4を参照して、可動部301は、軸部P1の上端の位置Zx(シール部材SLの位置)を変えるように鉛直方向に変位(上昇及び下降)する。以下では、説明の便宜上、可動部301の軸部P1の上端の位置Zxを、可動部301の位置とみなす。
可動部301は可動範囲R2内を変位するように構成される。可動範囲R2の下限位置Z1は、地面F1と同じ高さである。可動部301の位置が下限位置Z1であるときには、可動部301の略全体(傘部P2以外の部分)が地面F1下に収納される(図3参照)。可動範囲R2の上限位置Z2は、一般的な車両のインレットの高さに対して十分高い位置に設定される。可動部301の位置が上限位置Z2であるときには、可動部301のアーム312が地面F1上に露出する。また、可動部301の位置が上限位置Z2よりも低い位置(たとえば、図4に示す位置Zx)であっても、アーム312は地面F1上に露出し得る。このように、可動範囲R2は、アーム312が地面F1下に収納された第1位置(たとえば、下限位置Z1)と、アーム312が地面F1上に露出した第2位置(たとえば、上限位置Z2)とを含む。この実施の形態では、下限位置Z1が地面F1と同じ位置であるが、下限位置Z1は、地面F1よりも下の位置に設定されてもよい。
図4に示す車両200は、充電スタンド300を利用可能に構成される。車両200は、バッテリ210と、バッテリ210に蓄えられた電力を用いて走行するための機器(たとえば、後述するモータジェネレータ221及びインバータ222)と、充電スタンド300を利用してバッテリ210を充電するための機器(たとえば、後述するインレット211及び充電器212)とを備える電動車両である。この実施の形態に係る車両200は、エンジン(内燃機関)を備えない電気自動車(EV)である。
図4に示す携帯端末100は、車両200のユーザが携帯する携帯端末に相当する。携帯端末100はコンピュータを内蔵する。この実施の形態では、携帯端末100として、タッチパネルディスプレイを具備するスマートフォンを採用する。ただしこれに限られず、携帯端末100としては、任意の携帯端末を採用可能であり、タブレット端末、ウェアラブルデバイス(たとえば、スマートウォッチ)、又は電子キーなども採用可能である。
携帯端末100は、充電スタンド300及びサーバ600(図1)の各々と無線通信可能に構成される。携帯端末100には所定のアプリケーションソフトウェア(以下、単に「アプリ」と称する)がインストールされている。携帯端末100は、車両200のユーザによって携帯され、上記アプリを通じて充電スタンド300及びサーバ600の各々と情報のやり取りを行なうことができる。ユーザは、たとえば携帯端末100のタッチパネルディスプレイを通じて、上記アプリを操作できる。また、携帯端末100のタッチパネルディスプレイは、車両200のユーザに対して情報を報知可能に構成される。
車両200は、電子制御装置(以下、「ECU(Electronic Control Unit)」と称する)230及び通信機器240をさらに備える。ECU230は、コンピュータであってもよい。ECU230は、プロセッサ、RAM、及び記憶装置(いずれも図示せず)を備える。記憶装置に記憶されているプログラムをプロセッサが実行することで、各種車両制御が実行される。ただし、車両制御は、ソフトウェアによる実行に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で実行することも可能である。
ECU230は、通信機器240を通じて、車両200の外部と通信を行なうように構成される。通信機器240は、各種通信I/F(インターフェース)を含んで構成される。通信機器240は、サーバ600(図1)と無線通信するための通信I/Fを含んでもよい。サーバ600は、バッテリ210の充電中に充電スタンド300を経由して車両200と通信するように構成されてもよい。また、車両200に搭載された通信機器240と携帯端末100とは相互に無線通信するように構成される。ECU230は、無線通信により携帯端末100を制御して、ユーザに対する報知を携帯端末100に行なわせることができる。通信機器240と携帯端末100との通信は、近距離通信(たとえば、車内及び車両周辺の範囲での直接通信)であってもよい。
バッテリ210は、たとえばリチウムイオン電池又はニッケル水素電池のような二次電池を含んで構成される。二次電池は、組電池であってもよいし、全固体電池であってもよい。なお、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタのような他の蓄電装置を採用してもよい。
車両200は、バッテリ210の状態を監視する監視モジュール210aをさらに備える。監視モジュール210aは、バッテリ210の状態(たとえば、電圧、電流、及び温度)を検出する各種センサを含み、検出結果をECU230へ出力する。監視モジュール210aは、上記センサ機能に加えて、SOC(State Of Charge)推定機能、SOH(State of Health)推定機能、セル電圧の均等化機能、診断機能、及び通信機能をさらに有するBMS(Battery Management System)であってもよい。ECU230は、監視モジュール210aの出力に基づいてバッテリ210の状態(たとえば、温度、電流、電圧、SOC、及び内部抵抗)を取得することができる。
車両200は、電動走行のためのモータジェネレータ(以下、「MG」と称する)221及びインバータ(以下、「INV」と称する)222を備える。MG221は、たとえば三相交流モータジェネレータである。MG221は、INV222によって駆動され、車両200の駆動輪Wを回転させるように構成される。INV222は、ECU230によって制御される。INV222は、バッテリ210から供給される電力を用いてMG221を駆動する。また、MG221は、回生発電を行ない、発電した電力をINV222を経由してバッテリ210に供給する。なお、車両200の駆動方式は、図4に示される前輪駆動に限られず、後輪駆動又は4輪駆動であってもよい。
車両200は、接触充電のためのインレット211及び充電器212を備える。インレット211は、充電スタンド300のアーム312のコネクタ311が接続可能に構成される。インレット211及びコネクタ311の双方には接点が内蔵されており、インレット211にコネクタ311が取り付けられると接点同士が接触して、インレット211とコネクタ311とが電気的に接続される。以下では、コネクタ311がインレット211に接続された状態(すなわち、充電スタンド300と車両200とがアーム312を介して電気的に接続された状態)を、「プラグイン状態」と称する。また、コネクタ311がインレット211に接続されていない状態(すなわち、充電スタンド300と車両200とが電気的に接続されていない状態)を、「プラグアウト状態」と称する。
充電器212は電力変換回路(図示せず)を備える。電力変換回路は、車両外部からインレット211に供給された電力を、バッテリ210の充電に適した電力に変換する。充電器212は、たとえばインレット211から交流電力が供給される場合に、供給された交流電力を直流電力に変換してバッテリ210に供給する。充電器212は、ECU230によって制御される。
車両200のユーザは、携帯端末100を用いて充電スタンド300を遠隔操作することができる。この実施の形態では、充電スタンド300の制御装置330が、携帯端末100と無線通信して、携帯端末100からの指示に従い、電源回路310及びアクチュエータ320を制御するように構成される。ユーザは、携帯端末100のタッチパネルディスプレイを通じて、充電スタンド300に対する指示を携帯端末100に入力できる。こうした入力が行なわれると、ユーザからの指示を示す指示信号が携帯端末100から充電スタンド300へ送信される。充電スタンド300が携帯端末100からの指示信号を受信すると、充電スタンド300の制御装置330が、その指示信号が示す指示(すなわち、ユーザからの指示)に従い、電源回路310及びアクチュエータ320を制御する。
たとえば、ユーザが、携帯端末100のアプリを立ち上げ、サーバ600(図1)に対するユーザ認証を成功させると、携帯端末100がアプリのホーム画面(図示せず)を表示する。これにより、携帯端末100は、充電スタンド300を遠隔操作できるようになる。たとえば、上記ユーザ認証が成功したときに、携帯端末100の位置(たとえば、携帯端末100に搭載された測位機能によって検出された緯度及び経度)がサーバ600に送信されてもよい。そして、サーバ600が、携帯端末100の近くに存在するEVSE(たとえば、携帯端末100に最も近いEVSE、又は携帯端末100の位置から所定距離以内のEVSE)の遠隔操作を携帯端末100に許可してもよい。
充電スタンド300は、未使用の場合には、収納状態(たとえば、図3に示す状態)になっている。このため、充電スタンド300が街中に設置されても景観を損なわない。以下、車両200のユーザが携帯端末100を用いて充電スタンド300を遠隔操作してバッテリ210の充電を行なう作業の流れの一例について説明する。
ユーザは、収納状態の充電スタンド300近くの駐車スペースに車両200を駐車した後、携帯端末100の上記アプリを立ち上げる。そして、ユーザは、携帯端末100を操作することにより収納状態の充電スタンド300を遠隔操作して、可動部301を上昇させる。たとえば、ユーザは、アーム312のコネクタ311を車両200のインレット211に接続しやすい位置(たとえば、図4に示す位置Zx)まで可動部301を上昇させる。これにより、充電スタンド300はプラグイン可能な状態になる。以下、プラグイン可能な位置まで可動部301が上昇した状態を、「上昇状態」とも称する。
ユーザは、たとえば図4に示す上昇状態の充電スタンド300において、可動部301のアーム312を手動で動かし、車両200に向かってアーム312を伸ばす。そして、ユーザは、アーム312のコネクタ311を車両200のインレット211に接続する。これにより、車両200及び充電スタンド300がプラグイン状態になる。プラグイン状態では、車両200と充電スタンド300との間での通信が可能になるとともに、車両200と充電スタンド300との間での電力の授受が可能になる。車両200のECU230は、たとえばアーム312内の通信線(図示せず)を介して、充電スタンド300の制御装置330と通信する。
ユーザは、プラグイン状態の充電スタンド300を遠隔操作して、充電スタンド300に給電を実行させる。充電スタンド300は、ユーザからの指示に従い、給電を開始する。具体的には、充電スタンド300において、電源回路310が、交流電源350から供給される交流電力を、車両200に対する給電に適した交流電力に変換(たとえば、変圧)し、変換後の電力をアーム312に供給する。プラグイン状態では、電源回路310からアーム312に供給される電力が、車両200のインレット211に入力される。そして、車両200においてバッテリ210の充電が行なわれる。具体的には、インレット211に入力された電力は、充電器212を経てバッテリ210に供給される。バッテリ210の充電中は、制御装置330が給電電力を調整するように電源回路310を制御するとともに、ECU230が充電電力を調整するように充電器212を制御する。このように、充電スタンド300は、車両に搭載された蓄電装置を充電するように構成される。
その後、バッテリ210の充電が完了すると、ユーザは、携帯端末100を用いて、給電停止を指示する停止指示を充電スタンド300に送る。ただし、バッテリ210が満充電状態になったときには、ECU230から制御装置330へ自動的に停止指示が送られる。充電スタンド300は、停止指示に従い、給電を停止する。その後、ユーザは、車両200のインレット211からアーム312のコネクタ311を引き抜いて、アーム312をアーム収納部P3に収納可能な状態(この実施の形態では、コネクタ311が下向きで各リンクが鉛直方向に真っ直ぐ伸びた状態)にする。これにより、車両200及び充電スタンド300がプラグアウト状態になる。ユーザがアーム312をアーム収納部P3に収納可能な状態にすると、制御装置330は、可動部301を可動範囲R2の下限位置Z1まで下降させる。こうして、充電スタンド300は再び収納状態になる。
なお、ユーザは、タッチパネルディスプレイ313に対して給電開始及び給電停止の指示を入力することもできる。制御装置330は、タッチパネルディスプレイ313に入力された指示に従い、電源回路310を制御する。また、タッチパネルディスプレイ313は、充電スタンド300の給電状態(給電中/給電停止)を表示する。また、携帯端末100から充電スタンド300の制御装置330への指示は、携帯端末100から直接的に充電スタンド300に送られてもよいし、携帯端末100から他の装置(たとえば、サーバ600)を経由して充電スタンド300に送られてもよい。
図1~図4に示した構成を有する充電スタンド300は、複数箇所に設置されてもよい。これらの充電スタンド300は、充電スタンド300同士で相互通信可能に構成されてもよい。通信方式は、無線でも有線でもよい。以下、図5及び図6を用いて、複数の充電スタンド300のレイアウト例について説明する。
図5は、充電スタンド300の第1のレイアウト例を示す平面図である。図5を参照して、この例では、駐車場内において複数の駐車スペース610が横並び(横列)になるように仕切り線L1によって区画されている。これら駐車スペース610の短手方向(長手方向に直交する方向)に沿って歩道710が設けられている。歩道710は、各駐車スペース610に隣接する。歩道710において各駐車スペース610に隣接する位置には、充電スタンド300が設置されている。充電スタンド300は、駐車スペース610ごとに設けられている。これらの充電スタンド300は、歩道710に沿って並んでいる。
図6は、充電スタンド300の第2のレイアウト例を示す平面図である。図6を参照して、この例では、駐車場内において複数の駐車スペース620が縦並び(縦列)になるように仕切り線L2によって区画されている。これら駐車スペース620の長手方向に沿って歩道720が設けられている。歩道720は、各駐車スペース620に隣接する。歩道720において各駐車スペース620に隣接する位置には、充電スタンド300が設置されている。充電スタンド300は、駐車スペース620ごとに設けられている。これらの充電スタンド300は、歩道720に沿って並んでいる。
図1及び図2に示したように、可動部301の頂面F2が有する傾斜面は、緩やかな傾斜面であるため、収納状態において傘部P2の周縁に急峻な段差は形成されない。このため、充電スタンド300が歩道に配置された形態においても、可動部301の頂面F2(傘部P2)は歩行者の通行を妨げにくい。また、可動部301の頂面F2がドーム状に形成されることによって、可動部301の上からの荷重に対する耐性が高くなる。このため、歩行者が可動部301の頂面F2の上に乗ったことに起因する可動部301の故障は抑制される。
以上説明したように、この実施の形態に係る給電システム1では、充電スタンド300(地下式給電設備)が可動部301を備える。可動部301は、コネクタ311を備えるアーム312を有し、アーム312が地面F1下に収納された第1位置と、アーム312が地面F1上に露出した第2位置とを含む可動範囲R2(図4)内を変位可能に構成される。アーム312は、関節部(たとえば、図2に示したジョイントJt1~Jt6)によって動き、ケーブルよりも動きが制限される。また、可動部301が動くときには、基本的には、アーム312が真っ直ぐ伸びた状態(図3参照)になっている。このため、上記構成によれば、可動部301が第1位置から第2位置へ上昇するときのアーム312の引っ掛かりは抑制される。このように、上記構成によれば、ユーザの利便性が高い給電システムを提供できる。
また、充電スタンド300は、可動部301を動かすアクチュエータ320を備える。このため、ユーザが可動部301を引っ張り上げなくても、アクチュエータ320によって可動部301のアーム312を地面F1上に露出させることができる。
可動部は、複数本のアームを有してよい。以下、図7及び図8を用いて、図1に示した給電システムの第1変形例について、上記実施の形態との相違点を主に説明する。
図7は、第1変形例に係る給電システムの構成について説明するための図である。図7を参照して、第1変形例に係る給電システム1Aは充電スタンド300Aを備える。充電スタンド300Aは可動部301Aと固定部302Aとを備える。可動部301A及び固定部302Aはそれぞれ、基本的には上記実施の形態における可動部301及び固定部302(図1)に準ずる機能を有するが、次に示す特徴も有する。
可動部301Aは、コネクタ311Aを備えるアーム312Aと、コネクタ311Bを備えるアーム312Bとを有する。アーム312A及び312Bの各々は、たとえば図2に示した構造を有する。ただし、アーム312Aとアーム312Bとは、互いに反対向きに設けられ、互いに反対向きに伸びるように構成される。凹部R1における可動部301Aの周囲には、アーム312Aを収納するためのアーム収納部P3Aと、アーム312Bを収納するためのアーム収納部P3Bとが設けられている。固定部302Aの電源回路310は、コネクタ311Aとコネクタ311Bとに個別に電力を供給するように構成される。コネクタ311Aとコネクタ311Bとで、電源回路310から供給される電力(すなわち、電圧及び電流の少なくとも一方)が異なってもよい。固定部302Aの制御装置330は、電源回路310からコネクタ311Aへの電力供給と、電源回路310からコネクタ311Bへの電力供給とを、個別に制御するように構成される。
図8は、第1変形例に係る給電システムの動作について説明するための図である。図8を参照して、第1変形例に係る充電スタンド300Aは、たとえば歩道730に設置される。充電スタンド300Aのアーム312A側とアーム312B側とには、それぞれ歩道730に隣接するように駐車スペース630及び640が設けられている。充電スタンド300Aは、駐車スペース630に駐車された車両に対してはアーム312Aによって給電を行ない、駐車スペース640に駐車された車両に対してはアーム312Bによって給電を行なうように構成される。車両200のユーザは、アーム312A及び312Bのいずれを使用するか選択できる。たとえば、アーム312Aを使用してバッテリ210の充電を行なう場合には、ユーザは駐車スペース630に車両200を駐車する。また、充電スタンド300Aは、アーム312A及び312Bを用いて、駐車スペース630及び640の各々に駐車された車両に対して同時に給電を行なうように構成されてもよい。
収納時におけるアームの状態は、図3に示した状態に限られず、適宜変更可能である。以下、図9及び図10を用いて、図1に示した給電システムの第2変形例について、上記実施の形態との相違点を主に説明する。
図9は、第2変形例に係る給電システムの構成について説明するための図である。図9を参照して、第2変形例に係る給電システム1Bは充電スタンド300Bを備える。充電スタンド300Bは可動部301Bと固定部302Bとを備える。可動部301B及び固定部302Bはそれぞれ、基本的には上記実施の形態における可動部301及び固定部302(図1)に準ずる機能を有するが、次に示す特徴も有する。
充電スタンド300Bは凹部R1A内に設置されている。可動部301Bのアーム312は、コネクタ311が上向きで各リンクが鉛直方向に真っ直ぐ伸びた状態でアーム収納部P3に収納される。また、凹部R1Aの上端角(開口の縁)にはテーパF5が設けられている。テーパF5は、可動部301Bの軸部P1に近づくほど低くなる傾斜面である。
図10は、テーパF5付近の拡大図である。図10を参照して、可動部301Bの下降時にアーム収納部P3の外側に位置するアーム312はテーパF5に当たってアーム収納部P3に押し戻される。アーム312は、押し戻された力で軸部P1に押し付けられて真っ直ぐになり、アーム収納部P3に収納される。こうした構造により、アーム312の収納性を向上させることができる。
アーム収納部は可動部の内部に設けられてもよい。図11は、第3変形例に係る給電システムの構成について説明するための図である。図11を参照して、第3変形例に係る給電システム1Cは充電スタンド300Cを備える。充電スタンド300Cは可動部301Cと固定部302Cとを備える。可動部301C及び固定部302Cはそれぞれ、基本的には上記実施の形態における可動部301及び固定部302(図1)に準ずる機能を有するが、次に示す特徴も有する。
充電スタンド300Cは凹部R1B内に設置されている。可動部301Cは傘部P2(図1)を有しない。収納状態では、可動部301Cの頂面(軸部P1の頂面)と地面F1とが面一になる。可動部301Cの軸部P1には、アーム収納部P5が設けられている。アーム収納部P5は、たとえば可動部301Cの円筒状の筐体の一部が加工されることにより可動部301Cの側面に形成された凹部である。可動部301Cのアーム312は、アーム収納部P5の下面F6(水平面)に取り付けられている。アーム収納部P5は、可動部301Cの内部に位置する。凹部R1Bにおける可動部301Cの周囲には、アーム312を収納するためのスペースは設けられていない。可動部301Cの筐体の外周面と凹部R1Bの内壁との隙間にシール部材が設けられてもよい。
上記実施の形態では、可動部301の頂面F2がドーム状に形成されているが、頂面F2は、錐体状(たとえば、円錐状又は角錐状)又は錐台状(たとえば、円錐台状又は角錐台状)に形成されてもよい。可動部301の頂面F2が錐体状又は錐台状に形成された場合にも、可動部301の上からの荷重に対する耐性は高くなる。
アクチュエータ320は、可動部301を昇降させるだけでなく、可動部301(アーム312を含む)を円筒状の筐体の中心軸周りに回転させるように構成されてもよい。
上記実施の形態では、アーム312における各関節(各ジョイント)が手動で動くように構成される。ただしこれに限られず、各関節(各ジョイント)を動かすアクチュエータを設けてもよい。たとえば、軸ごとにジョイント及びリンクを回転させるアクチュエータ(たとえば、モータ)を設けてもよい。アーム312における各関節(各ジョイント)を動かすアクチュエータは、制御装置330によって制御されてもよい。
アームの構造は、図2に示した構造に限られない。たとえば、垂直多関節アームに代えて、水平多関節アームが採用されてもよい。また、多関節型アームではなく座標軸型アームが採用されてもよい。また、シリアルリンク式のアームではなく、パラレルリンク式のアームが採用されてもよい。
車両の構成は、図4に示した構成に限られない。たとえば、車両は、DC(直流)充電可能に構成されてもよい。給電設備は、DC方式の地下式給電設備であってもよい。充電器212の電力変換回路は、車両ではなく給電設備に搭載されてもよい。
車両は、EVに限られず、PHV(プラグインハイブリッド車両)であってもよい。車両は、乗用車に限られず、バス又はトラックであってもよい。車両は、自動運転可能に構成されてもよいし、飛行機能を備えてもよい。車両は、無人で走行可能な車両(たとえば、無人搬送車(AGV)又は農業機械)であってもよい。
給電設備が充電する蓄電装置は、車両以外の移動体(船、飛行機、ドローン、歩行ロボット等)に搭載された蓄電装置であってもよいし、定置式のESS(Energy Storage System)であってもよい。
上記の各種変形例は任意に組み合わせて実施されてもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A,1B,1C 給電システム、100 携帯端末、200 車両、210 バッテリ、210a 監視モジュール、211 インレット、212 充電器、221 モータジェネレータ、222 インバータ、230 ECU、240 通信機器、300,300A,300B,300C 充電スタンド、301,301A,301B,301C 可動部、302,302A,302B,302C 固定部、310 電源回路、311,311A,311B コネクタ、312,312A,312B アーム、313 タッチパネルディスプレイ、314 通信装置、320 アクチュエータ、330 制御装置、331 プロセッサ、332 RAM、333 記憶装置、334 タイマ、350 交流電源、600 サーバ、610,620,630,640 駐車スペース、710,720,730 歩道、F1 地面、F2 頂面、F3 側面、F4 下端面、F5 テーパ、F6 下面、P1 軸部、P2 傘部、P3,P3B,P3A,P5 アーム収納部、P4 鍔部、R1,R1A,R1B 凹部、SL シール部材。

Claims (1)

  1. 地面下に収納可能な給電設備を備える給電システムであって、
    前記給電設備は、
    コネクタを備えるアームを有し、前記アームが地面下に収納された第1位置と、前記アームが地面上に露出した第2位置とを含む可動範囲内を変位可能に構成される可動部と、
    前記コネクタに電力を供給する電源回路と、
    前記電源回路を制御する制御装置とを備える、給電システム。
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