JP2022149489A - 給電設備 - Google Patents

給電設備 Download PDF

Info

Publication number
JP2022149489A
JP2022149489A JP2021051683A JP2021051683A JP2022149489A JP 2022149489 A JP2022149489 A JP 2022149489A JP 2021051683 A JP2021051683 A JP 2021051683A JP 2021051683 A JP2021051683 A JP 2021051683A JP 2022149489 A JP2022149489 A JP 2022149489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
control device
mobile terminal
user
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021051683A
Other languages
English (en)
Inventor
大和 丹羽
Yamato Niwa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2021051683A priority Critical patent/JP2022149489A/ja
Publication of JP2022149489A publication Critical patent/JP2022149489A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02T90/10Technologies relating to charging of electric vehicles
    • Y02T90/14Plug-in electric vehicles

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】ユーザが携帯端末を用いて地下式給電設備を遠隔操作する場合におけるユーザの利便性を向上させる。【解決手段】地面下に収納可能な給電設備が、可動部、アクチュエータ、電源回路、及び制御装置を備える。可動部は、給電口を有し、給電口が地面下に収納された第1位置と、給電口が地面上に露出した第2位置とを含む可動範囲内を変位するように構成される。アクチュエータは、可動部を動かすように構成される。電源回路は、可動部に電力を供給する。制御装置は、アクチュエータ及び電源回路を制御する。制御装置は、携帯端末と無線通信して、携帯端末からの指示に従い、アクチュエータを制御する。制御装置は、携帯端末から信号を受信したことを地面上のユーザに報知する報知処理を実行する。【選択図】図7

Description

本開示は、給電設備に関し、特に、地面下に収納可能な給電設備に関する。
特許第5475407号公報(特許文献1)には、地面下に収納可能な給電設備が開示されている。この給電設備は、ベースポール(固定部)と充電用ポール(可動部)とを備える。ユーザは、地面下に収納された充電用ポールの頂面(天面部)に設けられた取っ手を持ち、充電用ポールを上に引っ張ることで、充電用ポールを地面上に引き出すことができる。
特許第5475407号公報
ところで、地面下に収納可能な給電設備(以下、「地下式給電設備」とも称する)においては、ユーザの利便性を向上させるために、ユーザが、たとえばスマートフォンのような携帯端末を用いて給電設備を遠隔操作できるようにすることが考えられる。しかしながら、給電設備と携帯端末との間の通信状態が必ずしも良好であるとは限らない。通信状態によっては、給電設備が携帯端末からの信号を受信できず、指示どおりに給電設備が動かないことがある。ユーザは、携帯端末を操作して給電設備へ指示を送り、給電設備が指示どおりに動いたと認識すれば、次の操作に進み、給電設備が指示どおりに動いていないと認識した場合には、同じ操作をやり直す。地面下に収納された状態の給電設備は外部(地面上)から認識しにくいため、給電設備と携帯端末との間の通信の成否をユーザが認識するまでに時間を要する。ユーザが携帯端末を用いて地下式給電設備を遠隔操作する場合に、給電設備と携帯端末との間の通信の成否を認識しにくいことは、ユーザにとって煩わしく、ユーザの利便性を低下させる。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ユーザが携帯端末を用いて地下式給電設備を遠隔操作する場合におけるユーザの利便性を向上させることである。
本開示に係る給電設備は、地面下に収納可能な給電設備であって、次に示す可動部、アクチュエータ、電源回路、及び制御装置を備える。可動部は、給電口を有し、給電口が地面下に収納された第1位置と、給電口が地面上に露出した第2位置とを含む可動範囲内を変位するように構成される。アクチュエータは、可動部を動かすように構成される。電源回路は、可動部に電力を供給するように構成される。制御装置は、アクチュエータ及び電源回路を制御するように構成される。制御装置は、携帯端末と無線通信して、携帯端末からの指示に従い、アクチュエータを制御するように構成される。制御装置は、携帯端末から信号を受信したことを地面上のユーザに報知する報知処理を実行するように構成される。以下、制御装置が携帯端末から信号を受信したことを地面上のユーザに報知する報知処理を、「受信報知処理」とも称する。
上記地下式給電設備は、可動部を動かすアクチュエータを備える。このため、ユーザが可動部を引っ張り上げなくても、アクチュエータによって可動部の給電口を地面上に露出させることができる。また、制御装置は、携帯端末との無線通信により、携帯端末から送られてくる信号に従い、動作する。このため、ユーザは携帯端末を用いて給電設備の制御装置を遠隔操作することができる。さらに、制御装置は受信報知処理を実行する。受信報知処理が実行されることによって、ユーザは、給電設備と携帯端末との間の通信が成功したとの確証を得ることができる。このように、上記構成によれば、ユーザが携帯端末を用いて地下式給電設備を遠隔操作する場合におけるユーザの利便性が向上する。
可動部の給電口は、電力を出力する部分である。可動部は給電ケーブルを有してもよい。可動部の給電口は、給電ケーブルの第1端(たとえば、車両のインレットに接続可能なコネクタ)であってもよい。給電ケーブルの第2端は、上記電源回路に接続されていてもよい。また、可動部の給電口はコンセントであってもよい。携帯端末から給電設備の制御装置への指示は、携帯端末から直接的に給電設備(制御装置)に送られてもよいし、携帯端末から他の装置(たとえば、サーバ)を経由して給電設備(制御装置)に送られてもよい。
制御装置は、第1位置から第2位置へ可動部を変位させることを指示する変位指示信号を携帯端末から受信したときに受信報知処理を実行してもよい。受信報知処理は、携帯端末からの上記変位指示信号に反応して、所定のランプを点灯(点滅を含む)させる処理であってもよい。受信報知処理は、携帯端末からの上記変位指示信号に反応して、音(音声を含む)を鳴らす処理であってもよい。
制御装置は、携帯端末から通信テスト信号を受信したときに受信報知処理を実行してもよい。受信報知処理は、携帯端末からの通信テスト信号に反応して、所定のランプを点灯(点滅を含む)させる処理であってもよい。受信報知処理は、携帯端末からの通信テスト信号に反応して、音(音声を含む)を鳴らす処理であってもよい。
上記制御装置は、アクチュエータだけでなく電源回路も、携帯端末からの指示に従って制御するように構成されてもよい。
給電設備は、地面から下方へ延びる凹部の底面に設置されてもよい。給電設備は、車両に搭載された蓄電装置を充電するように構成される車両用給電設備(EVSE:Electric Vehicle Supply Equipment)であってもよい。給電設備は、電力系統から供給された電力を車両に供給するように構成されてもよい。給電設備は、車両から供給された電力を電力系統へ逆潮流するように構成されてもよい。給電設備は、エネルギーマネジメントに利用されてもよい。
本開示によれば、ユーザが携帯端末を用いて地下式給電設備を遠隔操作する場合におけるユーザの利便性を向上させることが可能になる。
本開示の実施の形態に係る車両及び給電設備の構成を示す図である。 図1に示した給電設備の可動部が上昇した状態を示す図である。 図1に示した給電設備の第1のレイアウト例を示す平面図である。 図1に示した給電設備の第2のレイアウト例を示す平面図である。 本開示の実施の形態に係る給電設備がプラグアウト状態であるときに携帯端末が実行する処理を示すフローチャートである。 図5に示した処理において表示される第1入力画面の一例を示す図である。 本開示の実施の形態に係る給電設備がプラグアウト状態であるときに給電設備の制御装置が実行する処理を示すフローチャートである。 本開示の実施の形態に係る給電設備がプラグイン状態であるときに携帯端末が実行する処理を示すフローチャートである。 図8に示した処理において表示される第2入力画面の一例を示す図である。 本開示の実施の形態に係る給電設備がプラグイン状態であるときに給電設備の制御装置が実行する処理を示すフローチャートである。 図10に示した処理において実行される受信報知処理の一例を示す図である。 図5に示した処理の変形例を示すフローチャートである。 図7に示した処理の変形例を示すフローチャートである。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図中、同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、この実施の形態に係る車両及び給電設備の構成を示す図である。この実施の形態に係る給電設備は、図1に示す充電スタンド300である。充電スタンド300は、EVSE(Electric Vehicle Supply Equipment)に相当する。
図1を参照して、充電スタンド300は、地面F1下に収納可能に構成される。充電スタンド300は、地下式給電設備(地面下に収納可能な給電設備)に相当する。図1に示される充電スタンド300の状態は、充電スタンド300が地面F1下に収納された状態(以下、「収納状態」とも称する)である。
充電スタンド300は、可動部301と、固定部302とを備える。可動部301及び固定部302の各々は、円筒状の筐体を有する。ただし、可動部301の筐体には、後述するケーブル収納部が形成されている。各筐体の材料は、金属であってもよいし、プラスチックであってもよい。各筐体の表面に防水処理が施されてもよい。可動部301の筐体は、固定部302の筐体よりも大きな直径を有し、各筐体の中心軸が一致するように固定部302の筐体の外側に配置される。可動部301は、固定部302の外周面に沿って鉛直方向(上下方向)に変位可能に設けられる。
充電スタンド300は、地面F1から下方へ延びる凹部R1に設置されている。収納状態では、凹部R1の内側に充電スタンド300の全体が収納される。固定部302は、凹部R1の底面に固定されている。固定部302は、筐体内に、電源回路310と、アクチュエータ320と、制御装置330とを有する。可動部301は、アクチュエータ320によって駆動され、固定部302に対して相対的に変位する。可動部301の筐体の外周面と凹部R1の内壁との隙間にシール部材が設けられてもよい。
可動部301は、コネクタ311及び給電ケーブル312を収納するためのスペース(以下、「ケーブル収納部」と称する)を有する。ケーブル収納部は、たとえば、可動部301の円筒状の筐体の一部が加工されることにより可動部301の側面に形成された凹部である。給電ケーブル312の第1端にはコネクタ311が設けられている。給電ケーブル312の第2端(第1端とは反対側の端)は、図示しない電線を介して、電源回路310に接続されている。収納状態においては、可動部301がケーブル収納部内にコネクタ311及び給電ケーブル312を有する。この実施の形態では、コネクタ311が、本開示に係る「給電口」の一例に相当する。なお、給電ケーブル312(コネクタ311を含む)は、可動部301に対して着脱可能に構成されてもよい。給電ケーブル312が取り外された状態の可動部301においては、給電ケーブル312のためのコネクタ(たとえば、給電ケーブル312のプラグが取り付けられるコンセント)が、可動部301の給電口に相当する。
電源回路310は、交流電源350から電力の供給を受けて、可動部301(より特定的には、給電ケーブル312)に電力を供給するように構成される。電源回路310は、電力変換回路を含み、EVSE側の充電器として機能する。交流電源350は、電源回路310に交流電力を供給する。交流電源350は、商用電源(たとえば、電力会社によって提供される電力系統)であってもよい。電源回路310は、制御装置330によって制御される。
給電ケーブル312は、伸縮性及び可撓性を有する。ケーブル収納部には、給電ケーブル312を巻き付け可能に構成されるケーブルリールが設けられてもよい。ケーブルリールは、機械式の自動巻取り装置(たとえば、スプリング式ケーブルリール)であってもよい。また、ケーブル収納部を開閉するリッドが設けられてもよい。また、コネクタ311及び給電ケーブル312がケーブル収納部に収納されたか否かを検出するセンサが、ケーブル収納部に設けられてもよい。
収納状態では、可動部301の頂面301aが地面F1と面一になる。アクチュエータ320は、可動部301に直接的又は間接的に動力を与えて、鉛直方向に可動部301を動かすように構成される(後述する図2参照)。アクチュエータ320は、電源回路310から供給される電力を用いて動力を発生させる電動アクチュエータであってもよい。可動部301の変位機構はラックピニオン式であってもよい。たとえば、可動部301にラックギヤが固定され、ラックギヤに噛み合わされたピニオンギヤをアクチュエータ320が回転駆動するように構成されてもよい。あるいは、ピストンに接続されるロッドが可動部301に固定され、アクチュエータ320が油圧でピストンを動かすように構成されてもよい。あるいは、アクチュエータ320は、電力を用いて磁力を発生させて、磁力を利用して直接的に可動部301に動力を与えてもよい。アクチュエータ320は、制御装置330によって制御される。
図2は、可動部301が上昇した状態を示す図である。図2を参照して、可動部301は、頂面301aの位置Pxを変えるように鉛直方向に変位(上昇及び下降)する。以下では、説明の便宜上、可動部301の頂面301aの位置Pxを、可動部301の位置とみなす。
可動部301は可動範囲R2内を変位するように構成される。可動範囲R2の下限位置P1は、地面F1と同じ高さである。可動部301の位置が下限位置P1であるときには、可動部301の全体(ケーブル収納部を含む)が地面F1下に収納される(図1参照)。可動部301の位置が下限位置P1よりも高ければ、可動部301の少なくとも一部が地面F1上に露出する。可動範囲R2の上限位置P2は、一般的な車両のインレットの高さに対して十分高い位置に設定される。可動部301の位置が上限位置P2であるときには、可動部301のケーブル収納部(コネクタ311及び給電ケーブル312)が地面F1上に露出する。また、可動部301の位置が上限位置P2よりも低い位置(たとえば、図2に示す位置Px)であっても、ケーブル収納部は地面F1上に露出し得る。このように、可動範囲R2は、給電口が地面下に収納された第1位置(たとえば、下限位置P1)と、給電口が地面上に露出した第2位置(たとえば、上限位置P2)とを含む。この実施の形態では、下限位置P1が地面F1と同じ位置であるが、下限位置P1は、地面F1よりも下の位置に設定されてもよい。
再び図1を参照して、可動部301は、通信装置341と、報知装置342と、タッチパネルディスプレイ313とをさらに備える。通信装置341は、後述するサーバ600と無線通信可能に構成される。通信装置341は、サーバ600以外の通信装置とも通信可能に構成されてもよい。通信装置341は、充電スタンド300の外部から受信した情報を制御装置330に伝達する。制御装置330は、通信装置341を通じて、充電スタンド300の状態をサーバ600へ逐次送信する。
報知装置342は可動部301の頂面301a付近に設けられている。この実施の形態では、報知装置342がランプ及びスピーカーを含む。ランプは、LED(発光ダイオード)ランプであってもよい。制御装置330は、ランプの点灯状態(たとえば、点灯/点滅/消灯)を制御する。制御装置330は、スピーカーを制御して、音(音声を含む)による報知をスピーカーに行なわせる。タッチパネルディスプレイ313は、ユーザからの入力を受け付けたり、各種情報を表示したりする。タッチパネルディスプレイ313は、給電に関する指示(たとえば、給電開始及び給電停止の指示)を受け付けるように構成される。また、タッチパネルディスプレイ313は、充電スタンド300の給電状態(給電中/給電停止)を表示するように構成される。タッチパネルディスプレイ313は、制御装置330によって制御される。
制御装置330はコンピュータであってもよい。制御装置330は、プロセッサ331、RAM(Random Access Memory)332、記憶装置333、及びタイマ334を含んで構成される。プロセッサ331としては、たとえばCPU(Central Processing Unit)を採用できる。記憶装置333は、格納された情報を保存可能に構成される。記憶装置333には、プログラムのほか、プログラムで使用される情報(たとえば、マップ、数式、及び各種パラメータ)が記憶されている。この実施の形態では、記憶装置333に記憶されているプログラムをプロセッサ331が実行することで、充電スタンド300における各種制御が実行される。ただし、充電スタンド300における各種制御は、ソフトウェアによる実行に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で実行することも可能である。なお、制御装置330が備えるプロセッサの数は任意であり、所定の制御ごとにプロセッサが用意されてもよい。
タイマ334は、設定時刻の到来をプロセッサ331に知らせるように構成される。タイマ334に設定された時刻になると、タイマ334からプロセッサ331へその旨を知らせる信号が送信される。タイマ334は、ハードウェア(タイマ回路)であってもよいし、ソフトウェアによって実現されてもよい。また、制御装置330は、制御装置330に内蔵されるリアルタイムクロック(RTC)回路(図示せず)を利用して現在時刻を取得できる。
図1及び図2に示す車両200は、バッテリ210と、バッテリ210に蓄えられた電力を用いて走行するための機器(たとえば、後述するモータジェネレータ221及びインバータ222)と、充電スタンド300を利用してバッテリ210を充電するための機器(たとえば、後述するインレット211及び充電器212)とを備える電動車両である。この実施の形態に係る車両200は、エンジン(内燃機関)を備えない電気自動車(EV)である。
図1に示す携帯端末100は、車両200のユーザが携帯する携帯端末に相当する。携帯端末100はコンピュータを内蔵する。この実施の形態では、携帯端末100として、タッチパネルディスプレイを具備するスマートフォンを採用する。ただしこれに限られず、携帯端末100としては、任意の携帯端末を採用可能であり、タブレット端末、ウェアラブルデバイス(たとえば、スマートウォッチ)、又は電子キーなども採用可能である。
携帯端末100は、充電スタンド300及びサーバ600の各々と無線通信可能に構成される。携帯端末100には所定のアプリケーションソフトウェア(以下、単に「アプリ」と称する)がインストールされている。携帯端末100は、車両200のユーザによって携帯され、上記アプリを通じて充電スタンド300及びサーバ600の各々と情報のやり取りを行なうことができる。ユーザは、たとえば携帯端末100のタッチパネルディスプレイを通じて、上記アプリを操作できる。また、携帯端末100のタッチパネルディスプレイは、車両200のユーザに対して情報を報知可能に構成される。
車両200は、電子制御装置(以下、「ECU(Electronic Control Unit)」と称する)230及び通信機器240をさらに備える。ECU230は、コンピュータであってもよい。ECU230は、プロセッサ、RAM、及び記憶装置(いずれも図示せず)を備える。記憶装置に記憶されているプログラムをプロセッサが実行することで、各種車両制御が実行される。ただし、車両制御は、ソフトウェアによる実行に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で実行することも可能である。
ECU230は、通信機器240を通じて、車両200の外部と通信を行なうように構成される。通信機器240は、各種通信I/F(インターフェース)を含んで構成される。通信機器240は、後述するサーバ600(図1)と無線通信するための通信I/Fを含んでもよい。また、車両200に搭載された通信機器240と携帯端末100とは相互に無線通信するように構成される。ECU230は、無線通信により携帯端末100を制御して、ユーザに対する報知を携帯端末100に行なわせることができる。通信機器240と携帯端末100との通信は、近距離通信(たとえば、車内及び車両周辺の範囲での直接通信)であってもよい。
バッテリ210は、たとえばリチウムイオン電池又はニッケル水素電池のような二次電池を含んで構成される。二次電池は、組電池であってもよいし、全固体電池であってもよい。なお、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタのような他の蓄電装置を採用してもよい。
車両200は、バッテリ210の状態を監視する監視モジュール210aをさらに備える。監視モジュール210aは、バッテリ210の状態(たとえば、電圧、電流、及び温度)を検出する各種センサを含み、検出結果をECU230へ出力する。監視モジュール210aは、上記センサ機能に加えて、SOC(State Of Charge)推定機能、SOH(State of Health)推定機能、セル電圧の均等化機能、診断機能、及び通信機能をさらに有するBMS(Battery Management System)であってもよい。ECU230は、監視モジュール210aの出力に基づいてバッテリ210の状態(たとえば、温度、電流、電圧、SOC、及び内部抵抗)を取得することができる。
車両200は、電動走行のためのモータジェネレータ(以下、「MG」と称する)221及びインバータ(以下、「INV」と称する)222を備える。MG221は、たとえば三相交流モータジェネレータである。MG221は、INV222によって駆動され、車両200の駆動輪Wを回転させるように構成される。INV222は、ECU230によって制御される。INV222は、バッテリ210から供給される電力を用いてMG221を駆動する。また、MG221は、回生発電を行ない、発電した電力をINV222を経由してバッテリ210に供給する。なお、車両200の駆動方式は、図1及び図2に示される前輪駆動に限られず、後輪駆動又は4輪駆動であってもよい。
車両200は、接触充電のためのインレット211及び充電器212を備える。インレット211は、充電スタンド300の給電ケーブル312のコネクタ311が接続可能に構成される。インレット211及びコネクタ311の双方には接点が内蔵されており、インレット211にコネクタ311が取り付けられると接点同士が接触して、インレット211とコネクタ311とが電気的に接続される。以下では、コネクタ311がインレット211に接続された状態(すなわち、充電スタンド300と車両200とが給電ケーブル312を介して電気的に接続された状態)を、「プラグイン状態」と称する。また、コネクタ311がインレット211に接続されていない状態(すなわち、充電スタンド300と車両200とが電気的に接続されていない状態)を、「プラグアウト状態」と称する。
充電器212は電力変換回路(図示せず)を備える。電力変換回路は、車両外部からインレット211に供給された電力を、バッテリ210の充電に適した電力に変換する。充電器212は、たとえばインレット211から交流電力が供給される場合に、供給された交流電力を直流電力に変換してバッテリ210に供給する。充電器212は、ECU230によって制御される。
図1に示すサーバ600は、制御装置と記憶装置と通信装置と(いずれも図示せず)を含んで構成される。制御装置は、プロセッサを含み、所定の情報処理を行なうように構成される。記憶装置は、各種情報を保存可能に構成される。通信装置は各種通信I/Fを含む。制御装置は、通信装置を通じて外部と通信するように構成される。サーバ600は、携帯端末100及び充電スタンド300の各々と通信可能に構成される。また、サーバ600は、バッテリ210の充電中に充電スタンド300を経由して車両200と通信するように構成されてもよい。
サーバ600には、複数の車両(車両200を含む)と複数のユーザ(車両200のユーザを含む)と複数のEVSE(充電スタンド300を含む)とが登録されている。また、ユーザとともにユーザ端末(携帯端末100を含む)も、サーバ600に登録されている。サーバ600は、登録された各ユーザの情報(以下、「ユーザ情報」とも称する)と、登録された各車両の情報(以下、「車両情報」とも称する)と、登録された各EVSEの情報(以下、「EVSE情報」とも称する)とを管理するように構成される。ユーザ端末に関する情報は、ユーザ情報及び車両情報の少なくとも一方に含まれる。ユーザ情報、車両情報、及びEVSE情報は、サーバ600の記憶装置に記憶される。
ユーザを識別するための識別情報(ユーザID)がユーザごとに付与されており、サーバ600はユーザ情報をユーザIDで区別して管理している。ユーザIDは、ユーザ端末を識別する情報(端末ID)としても機能する。ユーザ情報には、たとえば、ユーザが携帯する携帯端末の通信アドレス及び位置情報と、ユーザに帰属する車両を識別する情報(車両ID)とが含まれる。また、車両を識別するための識別情報(車両ID)が車両ごとに付与されており、サーバ600は車両情報を車両IDで区別して管理している。車両情報には、たとえば、車両の仕様(たとえば、充電に関するスペック)と、サーバ600がユーザ端末から受信した情報(たとえば、車両の走行計画)とが含まれる。さらに、EVSEを識別するための識別情報(EVSE-ID)がEVSEごとに付与されており、サーバ600はEVSE情報をEVSE-IDで区別して管理している。EVSE情報には、EVSEの位置と、EVSEの接続状態(プラグイン状態/プラグアウト状態)と、プラグイン状態のEVSEと車両との組合せ(車両ID及びEVSE-ID)と、EVSEの給電状態(給電中/給電停止)とが含まれる。
車両200のユーザは、携帯端末100を用いて充電スタンド300を遠隔操作することができる。この実施の形態では、制御装置330が、携帯端末100と無線通信して、携帯端末100からの指示に従い、電源回路310及びアクチュエータ320を制御するように構成される。ユーザは、タッチパネルディスプレイを通じて、充電スタンド300に対する指示を携帯端末100に入力できる。こうした入力が行なわれると、ユーザからの指示を示す指示信号が携帯端末100から充電スタンド300へ送信される。充電スタンド300が携帯端末100からの指示信号を受信すると、充電スタンド300の制御装置330が、その指示信号が示す指示(すなわち、ユーザからの指示)に従い、電源回路310及びアクチュエータ320を制御する。
充電スタンド300は、未使用の場合には、収納状態(たとえば、図1に示す状態)になっている。このため、充電スタンド300が街中に設置されても景観を損なわない。以下、車両200のユーザが携帯端末100を用いて充電スタンド300を遠隔操作してバッテリ210の充電を行なう作業の流れの一例について説明する。
ユーザは、車両200を充電スタンド300近くの駐車スペースに駐車した後、収納状態の充電スタンド300を遠隔操作して、可動部301を上昇させる。たとえば、ユーザは、給電ケーブル312のコネクタ311を車両200のインレット211に接続しやすい位置(たとえば、図2に示す位置Px)まで可動部301を上昇させる。これにより、充電スタンド300はプラグイン可能な状態になる。以下、プラグイン可能な位置まで可動部301が上昇した状態を、「上昇状態」とも称する。
ユーザは、たとえば図2に示す上昇状態の充電スタンド300において、可動部301のケーブル収納部から給電ケーブル312を取り出して、給電ケーブル312を車両200に向かって伸ばす。そして、ユーザは、給電ケーブル312のコネクタ311を車両200のインレット211に接続する。これにより、車両200及び充電スタンド300がプラグイン状態になる。プラグイン状態では、車両200と充電スタンド300との間での通信が可能になるとともに、車両200と充電スタンド300との間での電力の授受が可能になる。車両200のECU230は給電ケーブル312を介して充電スタンド300の制御装置330と通信する。
ユーザは、プラグイン状態の充電スタンド300を遠隔操作して、充電スタンド300に給電を実行させる。充電スタンド300は、ユーザからの指示に従い、給電を開始する。具体的には、充電スタンド300において、電源回路310が、交流電源350から供給される交流電力を、車両200に対する給電に適した交流電力に変換(たとえば、変圧)し、変換後の電力を給電ケーブル312に供給する。プラグイン状態では、電源回路310から給電ケーブル312に供給される電力が、車両200のインレット211に入力される。そして、車両200においてバッテリ210の充電が行なわれる。具体的には、インレット211に入力された電力は、充電器212を経てバッテリ210に供給される。バッテリ210の充電中は、制御装置330が給電電力を調整するように電源回路310を制御するとともに、ECU230が充電電力を調整するように充電器212を制御する。このように、充電スタンド300は、車両に搭載された蓄電装置を充電するように構成される。
その後、バッテリ210の充電が完了すると、ユーザは、携帯端末100を用いて、給電停止を指示する停止指示を充電スタンド300に送る。ただし、バッテリ210が満充電状態になったときには、ECU230から制御装置330へ自動的に停止指示が送られる。充電スタンド300は、停止指示に従い、給電を停止する。その後、ユーザは、車両200のインレット211から給電ケーブル312のコネクタ311を引き抜いて、給電ケーブル312をケーブル収納部に収納する。これにより、車両200及び充電スタンド300がプラグアウト状態になる。ユーザが給電ケーブル312をケーブル収納部に戻すと、制御装置330は、可動部301を可動範囲R2の下限位置P1まで下降させる。可動部301の位置が下限位置P1になると、地面F1と可動部301の頂面301aとが面一になる。こうして、充電スタンド300は再び収納状態になる。
図1及び図2に示した構成を有する充電スタンド300は、複数箇所に設置されてもよい。これらの充電スタンド300は、充電スタンド300同士で相互通信可能に構成されてもよい。通信方式は、無線でも有線でもよい。以下、図3及び図4を用いて、複数の充電スタンド300のレイアウト例について説明する。
図3は、充電スタンド300の第1のレイアウト例を示す平面図である。図3を参照して、この例では、駐車場内において複数の駐車スペース400が横並び(横列)になるように仕切り線402によって区画されている。これら駐車スペース400の短手方向(長手方向に直交する方向)に沿って歩道500が設けられている。歩道500は、各駐車スペース400に隣接する。歩道500において各駐車スペース400に隣接する位置には、充電スタンド300が設置されている。充電スタンド300は、駐車スペース400ごとに設けられている。これらの充電スタンド300は、歩道500に沿って並んでいる。
図4は、充電スタンド300の第2のレイアウト例を示す平面図である。図4を参照して、この例では、駐車場内において複数の駐車スペース410が縦並び(縦列)になるように仕切り線412によって区画されている。これら駐車スペース410の長手方向に沿って歩道510が設けられている。歩道510は、各駐車スペース410に隣接する。歩道510において各駐車スペース410に隣接する位置には、充電スタンド300が設置されている。充電スタンド300は、駐車スペース410ごとに設けられている。これらの充電スタンド300は、歩道510に沿って並んでいる。
この実施の形態に係る充電スタンド300では、制御装置330が、携帯端末100から信号を受信したことを地面F1上のユーザに報知する受信報知処理を実行するように構成される。以下、図5~図10を用いて、制御装置330によって実行される上記受信報知処理について説明する。
たとえば、ユーザが、携帯端末100のアプリを立ち上げ、サーバ600に対するユーザ認証を成功させると、携帯端末100がホーム画面(図示せず)を表示する。これにより、携帯端末100は、充電スタンド300を遠隔操作できるようになる。たとえば、上記ユーザ認証が成功したときに、携帯端末100の位置(たとえば、携帯端末100に搭載された測位機能によって検出された緯度及び経度)がサーバ600に送信されてもよい。そして、サーバ600が、携帯端末100の近くに存在するEVSE(たとえば、携帯端末100に最も近いEVSE、又は携帯端末100の位置から所定距離以内のEVSE)の遠隔操作を携帯端末100に許可してもよい。
プラグアウト状態において、上記ホーム画面を表示する携帯端末100に対してユーザが第1入力画面の表示を指示すると、以下に説明する図5に示す処理が開始される。図5は、プラグアウト状態において携帯端末100が実行する処理を示すフローチャートである。以下、フローチャート中の各ステップを、単に「S」と表記する。
図1とともに図5を参照して、S11では、携帯端末100が第1入力画面を表示する。図6は、図5のS11において表示される第1入力画面の一例を示す図である。図6を参照して、第1入力画面は、ホームボタンM11と、通信テストボタンM12と、上昇ボタンM13と、下降ボタンM14とを表示し、ユーザに入力を促す。
再び図1とともに図5を参照して、S12では、ユーザが第1入力画面(図6)に対して入力を行なったか否かを、携帯端末100が判断する。第1入力画面に対する入力が行なわれるまで、携帯端末100は第1入力画面を表示し続ける(S11)。そして、第1入力画面に対する入力が行なわれると、S12においてYESと判断され、処理がS13に進む。
S13では、第1入力画面に対する入力が画面変更指示であったか否かを、携帯端末100が判断する。また、S14では、第1入力画面に対する入力が通信テスト指示であったか否かを、携帯端末100が判断する。また、S15では、第1入力画面に対する入力が上昇指示/下降指示のいずれであったかを、携帯端末100が判断する。
第1入力画面に表示されたホームボタンM11(図6)をユーザが操作した場合には、S13においてYESと判断され、処理がS21に進む。第1入力画面に表示された通信テストボタンM12(図6)をユーザが操作した場合には、S13にてNOかつS14にてYESと判断され、処理がS22に進む。第1入力画面に表示された上昇ボタンM13(図6)をユーザが操作した場合には、S13及びS14の両方でNOかつS15にて「上昇」と判断され、処理がS23に進む。第1入力画面に表示された下降ボタンM14(図6)をユーザが操作した場合には、S13及びS14の両方でNOかつS15にて「下降」と判断され、処理がS24に進む。
S22では、携帯端末100が第1テスト信号(通信テスト信号)を送信する。第1テスト信号は、制御装置330に受信報知処理の実行を指示する指示信号に相当する。S23では、携帯端末100が上昇信号を送信する。上昇信号は、制御装置330に可動部301の上昇を指示する指示信号に相当する。S24では、携帯端末100が下降信号を送信する。下降信号は、制御装置330に可動部301の下降を指示する指示信号に相当する。この実施の形態では、各指示信号が携帯端末100から直接的に充電スタンド300に送信される。ただしこれに限られず、各指示信号は携帯端末100からサーバ600を経由して充電スタンド300に送られてもよい。
S21では、携帯端末100が第1入力画面の表示をやめて前述のホーム画面を表示する。S21の処理が実行されることにより、図5に示す一連の処理は終了する。他方、上記S22~S24のいずれかの処理が実行されると、処理はS11に戻る。このため、ホームボタンM11(図6)が操作されるまで、携帯端末100は第1入力画面を表示し続ける(S11)。
図7は、プラグアウト状態において充電スタンド300の制御装置330が実行する処理を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、プラグアウト状態において所定周期で繰り返し実行される。
図1とともに図7を参照して、S31では、携帯端末100から指示信号を受信したか否かを、制御装置330が判断する。制御装置330が携帯端末100から指示信号を受信していない期間においては、S31が繰り返し実行される。そして、制御装置330が携帯端末100から指示信号を受信すると(S31にてYES)、処理はS32に進む。
S32では、受信した指示信号が通信テスト信号であったか否かを、制御装置330が判断する。また、S33では、受信した指示信号が上昇信号/下降信号のいずれであったかを、制御装置330が判断する。制御装置330が第1テスト信号を受信した場合には、S32においてYESと判断され、処理がS41に進む。制御装置330が上昇信号を受信した場合には、S32にてNOかつS33にて「上昇」と判断され、処理がS42に進む。制御装置330が下降信号を受信した場合には、S32にてNOかつS33にて「下降」と判断され、処理がS43に進む。
S41では、携帯端末100から信号を受信したことを地面F1上のユーザに報知する受信報知処理を、制御装置330が実行する。この実施の形態では、S41における受信報知処理として、報知装置342のランプを点灯させる処理が実行される。より詳しくは、制御装置330は、報知装置342のランプを所定時間(たとえば、1~5秒間)点灯させた後、そのランプを消灯させる。S41の処理が実行されると、処理は最初のステップ(S31)に戻る。通信状態が良好であれば、ユーザによって通信テストボタンM12(図6)が操作されるたびに、S32においてYESと判断され、制御装置330が、S41において報知装置342のランプを所定時間だけ点灯させる。このように、制御装置330は、携帯端末100からの通信テスト信号に反応して、所定のランプを点灯させる。S41の処理は、本開示に係る「報知処理」の一例に相当する。
S42では、制御装置330が、可動部301を所定の変位量(たとえば、10cm~1m)上昇させるように、アクチュエータ320を制御する。S42の処理が実行されると、処理は最初のステップ(S31)に戻る。通信状態が良好であれば、ユーザによって上昇ボタンM13(図6)が操作されるたびに、S32にてNOかつS33にて「上昇」と判断され、制御装置330が、S42において可動部301を所定の変位量だけ上昇させる。また、ユーザが上昇ボタンM13(図6)を押し続ける間、制御装置330が連続的に可動部301を上昇させてもよい。制御装置330は、携帯端末100からの上昇指示に従い、アクチュエータ320を制御する。ただし、可動部301が可動範囲R2の上限位置P2(図2)に達した場合には、制御装置330はS42において可動部301を上昇させない。この場合、制御装置330は、S42において、可動部301が可動範囲R2の上限位置P2に達したことを携帯端末100に通知してもよい。
S43では、制御装置330が、可動部301を所定の変位量(たとえば、10cm~1m)下降させるように、アクチュエータ320を制御する。S43の処理が実行されると、処理は最初のステップ(S31)に戻る。通信状態が良好であれば、ユーザによって下降ボタンM14(図6)が操作されるたびに、S32にてNOかつS33にて「下降」と判断され、制御装置330が、S43において可動部301を所定の変位量だけ下降させる。また、ユーザが下降ボタンM14(図6)を押し続ける間、制御装置330が連続的に可動部301を下降させてもよい。制御装置330は、携帯端末100からの下降指示に従い、アクチュエータ320を制御する。ただし、可動部301が可動範囲R2の下限位置P1(図2)に達した場合には、制御装置330はS43において可動部301を下降させない。この場合、制御装置330は、S43において、可動部301が可動範囲R2の下限位置P1に達したことを携帯端末100に通知してもよい。
ユーザは、図6に示した第1入力画面を操作することにより可動部301を上昇させることができる。そして、充電スタンド300が上昇状態になった後、ユーザは、給電ケーブル312のコネクタ311を車両200のインレット211に接続することにより、車両200及び充電スタンド300をプラグイン状態にすることができる。さらに、ユーザは、携帯端末100を用いて、プラグイン状態の充電スタンド300を操作することができる。プラグイン状態において、前述のホーム画面を表示する携帯端末100に対してユーザが第2入力画面の表示を指示すると、以下に説明する図8に示す処理が開始される。図8は、プラグイン状態において携帯端末100が実行する処理を示すフローチャートである。
図1及び図2とともに図8を参照して、S51では、携帯端末100が第2入力画面を表示する。図9は、図8のS51において表示される第2入力画面の一例を示す図である。図9を参照して、第2入力画面は、ホームボタンM21、通信テストボタンM22と、給電開始ボタンM23と、給電停止ボタンM24とを表示し、ユーザに入力を促す。
再び図1及び図2とともに図8を参照して、S52では、ユーザが第2入力画面(図9)に対して入力を行なったか否かを、携帯端末100が判断する。第2入力画面に対する入力が行なわれるまで、携帯端末100は第2入力画面を表示し続ける(S51)。そして、第2入力画面に対する入力が行なわれると、S52においてYESと判断され、処理がS53に進む。
S53では、第2入力画面に対する入力が画面変更指示であったか否かを、携帯端末100が判断する。また、S54では、第2入力画面に対する入力が通信テスト指示であったか否かを、携帯端末100が判断する。また、S55では、第2入力画面に対する入力が給電開始/給電停止のいずれであったかを、携帯端末100が判断する。
第2入力画面に表示されたホームボタンM21(図9)をユーザが操作した場合には、S53においてYESと判断され、処理がS61に進む。第2入力画面に表示された通信テストボタンM22(図9)をユーザが操作した場合には、S53にてNOかつS54にてYESと判断され、処理がS62に進む。第2入力画面に表示された給電開始ボタンM23(図9)をユーザが操作した場合には、S53及びS54の両方でNOかつS55にて「給電開始」と判断され、処理がS63に進む。第2入力画面に表示された給電停止ボタンM24(図9)をユーザが操作した場合には、S53及びS54の両方でNOかつS55にて「給電停止」と判断され、処理がS64に進む。
S62では、携帯端末100が第2テスト信号(通信テスト信号)を送信する。第2テスト信号は、制御装置330に受信報知処理の実行を指示する指示信号に相当する。S63では、携帯端末100が開始信号を送信する。開始信号は、制御装置330に給電開始を指示する指示信号に相当する。S64では、携帯端末100が停止信号を送信する。停止信号は、制御装置330に給電停止を指示する指示信号に相当する。この実施の形態では、各指示信号が携帯端末100から直接的に充電スタンド300に送信される。ただしこれに限られず、各指示信号は携帯端末100からサーバ600を経由して充電スタンド300に送られてもよい。
S61では、携帯端末100が第2入力画面の表示をやめて前述のホーム画面を表示する。S61の処理が実行されることにより、図8に示す一連の処理は終了する。他方、上記S62~S64のいずれかの処理が実行されると、処理はS51に戻る。このため、ホームボタンM21(図9)が操作されるまで、携帯端末100は第2入力画面を表示し続ける(S51)。
図10は、プラグイン状態において充電スタンド300の制御装置330が実行する処理を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、プラグイン状態において所定周期で繰り返し実行される。
図1及び図2とともに図10を参照して、S71では、携帯端末100から指示信号を受信したか否かを、制御装置330が判断する。制御装置330が携帯端末100から指示信号を受信していない期間においては、S71が繰り返し実行される。そして、制御装置330が携帯端末100から指示信号を受信すると(S71にてYES)、処理はS72に進む。
S72では、受信した指示信号が通信テスト信号であったか否かを、制御装置330が判断する。制御装置330が第2テスト信号を受信した場合には、S72においてYESと判断され、処理がS81に進む。制御装置330が開始信号又は停止信号を受信した場合には、S72においてNOと判断され、処理がS82に進む。
S81では、携帯端末100から信号を受信したことを地面F1上のユーザに報知する受信報知処理を、制御装置330が実行する。
ところで、前述したS41の受信報知処理は、充電スタンド300が上昇状態になる前(収納状態を含む)において実行される。一方、S81の受信報知処理は、充電スタンド300が上昇状態であるときに実行される。報知装置342のランプは可動部301の頂面301a付近に設けられているため、充電スタンド300が上昇状態(たとえば、図2に示す状態)であるときに上記ランプを点灯させても、その点灯をユーザが認識できない可能性がある。そこで、この実施の形態では、収納状態と上昇状態とで受信報知処理を変える。
図11は、図10のS81において実行される受信報知処理の一例を示す図である。図2とともに図11を参照して、この実施の形態では、S81における受信報知処理として、報知装置342のスピーカーによって音(音声を含む)を鳴らす処理が実行される。報知装置342のスピーカーは、たとえば「テスト信号を受信しました。」のようなメッセージにより、携帯端末100から信号を受信したことを地面F1上のユーザに報知する。S81においては、こうした受信報知処理を報知装置342のスピーカーが実行するように、制御装置330が報知装置342を制御する。
再び図1及び図2とともに図10を参照して、S81の処理が実行されると、処理は最初のステップ(S71)に戻る。通信状態が良好であれば、ユーザによって通信テストボタンM22(図9)が操作されるたびに、S72においてYESと判断され、制御装置330が、S81において報知装置342のスピーカーによって所定のメッセージを音声で報知する。このように、制御装置330は、携帯端末100からの通信テスト信号に反応して、音(音声を含む)を鳴らす処理を実行する。S81の処理も、本開示に係る「報知処理」の一例に相当する。
S82では、制御装置330が、携帯端末100からの指示信号に従い、電源回路310を制御する。たとえば、充電スタンド300が給電を実行していないときに制御装置330が開始信号を受信した場合には、制御装置330は、S82において、給電を開始するように電源回路310を制御する。また、給電中に制御装置330が停止信号を受信した場合には、制御装置330は、S82において、給電を停止するように電源回路310を制御する。ユーザは、タッチパネルディスプレイ313に対して給電開始及び給電停止の指示を入力することもできる。制御装置330は、タッチパネルディスプレイ313に入力された指示に従い、電源回路310を制御する。また、タッチパネルディスプレイ313は、充電スタンド300の給電状態(給電中/給電停止)を表示する。
以上説明したように、この実施の形態に係る給電設備(充電スタンド300)は、可動部301を動かすアクチュエータ320を備える。このため、ユーザが可動部301を引っ張り上げなくても、アクチュエータ320によって可動部301のケーブル収納部を地面F1上に露出させることができる。また、制御装置330は、携帯端末100と無線通信して、携帯端末100からの指示に従い、電源回路310及びアクチュエータ320を制御するように構成される。このため、ユーザは携帯端末100を用いて制御装置330を遠隔操作できる。ただし、通信状態によっては、制御装置330が携帯端末100からの信号を受信できず、指示どおりに充電スタンド300が動かないことがある。
ユーザは、指示どおりに充電スタンド300が動かなかったことを認識した場合には、通信状態が良い位置に移動して再び携帯端末100を操作したり、携帯端末100を操作してサーバ600に充電スタンド300の可動部301の上昇を要求したり、遠隔操作を諦めてタッチパネルディスプレイ313を用いて制御装置330に対する指示を入力したりすることができる。しかし、地下式給電設備の状態は、外部(地面F1上)から認識しにくいことがある。特に、充電スタンド300が収納状態であるときには、地面F1上のユーザは、充電スタンド300の状態を認識しにくい。そこで、この実施の形態では、制御装置330が、携帯端末100から信号を受信したことを地面F1上のユーザに報知する受信報知処理を実行するように構成される。たとえば、図7のS41においては、可動部301の頂面301a付近に設けられたランプ(報知装置342)が点灯する。また、図10のS81においては、スピーカー(報知装置342)が所定のメッセージを音声で報知する。こうした受信報知処理が実行されることによって、ユーザは、充電スタンド300と携帯端末100との間の通信が成功したとの確証を得ることができる。このため、上記構成によれば、ユーザが携帯端末100を用いて地下式給電設備(充電スタンド300)を遠隔操作する場合におけるユーザの利便性が向上する。なお、図7のS41及び図10のS81の各々における報知処理の方法は適宜変更可能である。
制御装置330が、携帯端末100からの指示に従って電源回路310を制御することは必須ではない。制御装置330は、給電に関する処理(たとえば、給電開始及び給電停止)については、携帯端末100からの指示を受け付けないように構成されてもよい。制御装置330に対する給電指示は、タッチパネルディスプレイ313に対するユーザ操作で行なわれてもよい。電源回路310は、プラグイン状態では給電ケーブル312に電力を供給し、プラグアウト状態ではアクチュエータ320に電力を供給するように構成されてもよい。
上記実施の形態では、携帯端末100からの通信テスト信号に反応して、制御装置330が受信報知処理を実行している。しかしこれに限られず、受信報知処理の実行条件は適宜変更可能である。たとえば、制御装置330は、携帯端末100からの上昇信号に反応して受信報知処理を実行してもよい。以下、図12及び図13を用いて、携帯端末100からの上昇信号に反応して制御装置330が受信報知処理を実行する例について説明する。
図12は、図5に示した処理の変形例を示すフローチャートである。図13は、図7に示した処理の変形例を示すフローチャートである。携帯端末100は、プラグアウト状態において、図5に示した処理に代えて図12に示す処理を実行してもよい。また、制御装置330は、プラグアウト状態において、図7に示した処理に代えて図13に示す処理を実行してもよい。
図12に示す処理は、S14及びS22(図5)が割愛されたこと以外は、図5に示した処理と同じである。図13に示す処理は、S32(図7)が割愛され、S41の実行タイミングがS42の後に変更されたこと以外は、図7に示した処理と同じである。図13のS41では、携帯端末100から上昇信号を受信したことを地面F1上のユーザに報知する受信報知処理が実行される。通信状態が良好であれば、ユーザによって上昇ボタンM13(図6)が操作されるたびに、図13のS41において受信報知処理が実行される。充電スタンド300が収納状態であるときに、第1位置から第2位置へ可動部301を変位させることを指示する変位指示信号を制御装置330が携帯端末100から受信したときにも、図13のS41において受信報知処理が実行される。
車両の構成は、図1及び図2に示した構成に限られない。たとえば、車両は、DC(直流)充電可能に構成されてもよい。給電設備は、DC方式の地下式給電設備であってもよい。充電器212の電力変換回路は、車両ではなく給電設備に搭載されてもよい。
車両は、EVに限られず、PHV(プラグインハイブリッド車両)であってもよい。車両は、乗用車に限られず、バス又はトラックであってもよい。車両は、自動運転可能に構成されてもよいし、飛行機能を備えてもよい。車両は、無人で走行可能な車両(たとえば、無人搬送車(AGV)又は農業機械)であってもよい。
給電設備が充電する蓄電装置は、車両以外の移動体(船、飛行機、ドローン、歩行ロボット等)に搭載された蓄電装置であってもよいし、定置式のESS(Energy Storage System)であってもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 携帯端末、200 車両、210 バッテリ、210a 監視モジュール、211 インレット、212 充電器、221 モータジェネレータ、222 インバータ、230 ECU、240 通信機器、300 充電スタンド、301 可動部、301a 頂面、302 固定部、310 電源回路、311 コネクタ、312 給電ケーブル、313 タッチパネルディスプレイ、320 アクチュエータ、330 制御装置、331 プロセッサ、332 RAM、333 記憶装置、334 タイマ、341 通信装置、342 報知装置、350 交流電源、600 サーバ、F1 地面、R1 凹部。

Claims (1)

  1. 地面下に収納可能な給電設備であって、
    給電口を有し、前記給電口が地面下に収納された第1位置と、前記給電口が地面上に露出した第2位置とを含む可動範囲内を変位するように構成される可動部と、
    前記可動部を動かすアクチュエータと、
    前記可動部に電力を供給する電源回路と、
    前記アクチュエータ及び前記電源回路を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、携帯端末と無線通信して、前記携帯端末からの指示に従い、前記アクチュエータを制御するように構成され、
    前記制御装置は、前記携帯端末から信号を受信したことを地面上のユーザに報知する報知処理を実行するように構成される、給電設備。
JP2021051683A 2021-03-25 2021-03-25 給電設備 Pending JP2022149489A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021051683A JP2022149489A (ja) 2021-03-25 2021-03-25 給電設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021051683A JP2022149489A (ja) 2021-03-25 2021-03-25 給電設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022149489A true JP2022149489A (ja) 2022-10-07

Family

ID=83464995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021051683A Pending JP2022149489A (ja) 2021-03-25 2021-03-25 給電設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022149489A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103516034B (zh) 与内置电缆式充电控制装置附接的附加通信设备及其操作方法
CN108382242B (zh) 电动汽车无线快速充电方法
US10189365B2 (en) Charging control system
CN111063118A (zh) 一种汽车共享充电宝自动租凭系统
CN107985110A (zh) 一种地埋式电动汽车充电装置
CN111845391A (zh) 充电机器人
CN211335613U (zh) 一种基于物联网技术的智能充电桩充电设备
JP2022149489A (ja) 給電設備
JP7548110B2 (ja) 給電システム
US20220250489A1 (en) Charging apparatus
US20220297561A1 (en) Charging apparatus
CN106786872A (zh) 具有智能充电装置的电子设备
US20220258627A1 (en) Charging apparatus
JP2022149511A (ja) 給電システム
US11945325B2 (en) Power supply facility and control method of power supply facility
JP2022149514A (ja) 給電システム
JP7552509B2 (ja) サーバ、及び給電システム
JP2022149518A (ja) 給電システム
JP2022152056A (ja) 給電システム
US20230100938A1 (en) Power supply equipment
JP2022176651A (ja) 給電設備
JP2022154354A (ja) 給電システム
CN112731112A (zh) 一种手持式内置充电装置的模具线下电路检测装置
CN215816698U (zh) 一种插排
JP2022169166A (ja) 給電設備