JP2022176533A - フェルール、光コネクタ、及びフェルールの製造方法 - Google Patents

フェルール、光コネクタ、及びフェルールの製造方法 Download PDF

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Yukio Hasegawa
史也 上原
Fumiya Uehara
卓朗 渡邊
Takuro Watanabe
之博 水本
Yukihiro Mizumoto
大 佐々木
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Abstract

【課題】ファイバ穴の変形を抑制することができるフェルールを提供する。【解決手段】フェルールは、端面と、少なくとも1個のファイバ穴と、を備える。ファイバ穴は、端面に開口し且つ端面と交差する第1方向に沿って延在する。ファイバ穴は、挿入領域と、少なくとも1個の突出領域と、を含む。挿入領域は、第1方向に沿って延在する円柱状を呈する。突出領域は、挿入領域から第1方向に垂直な径方向に突出する。【選択図】図5

Description

本開示は、フェルール、光コネクタ、及びフェルールの製造方法に関する。
従来、一方向に沿って延在する複数のファイバ穴を有するフェルールが知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載されたフェルールでは、各ファイバ穴に光ファイバが挿入されている。
特開2003-195115号公報
上述したようなフェルールは、ファイバ穴を形成するためのファイバピンが配置された金型内に樹脂を充填することで形成される場合がある。そのような場合には、金型内における樹脂の圧力分布に起因して、ファイバピンが変形した結果、変形したファイバ穴が形成されるおそれがある。ファイバ穴が変形すると、ファイバ穴に挿入された光ファイバも変形する場合があり、その場合には、光の接続損失が生じるおそれがある。
本開示は、ファイバ穴の変形を抑制することができるフェルール、光コネクタ、及びフェルールの製造方法を提供することを目的とする。
本開示のフェルールは、端面と、端面に開口し且つ端面と交差する第1方向に沿って延在する少なくとも1個のファイバ穴と、を備え、ファイバ穴は、第1方向に沿って延在する円柱状の挿入領域と、挿入領域から第1方向に垂直な径方向に突出する少なくとも1個の突出領域と、を含む。
本開示の光コネクタは、上記のフェルールと、ファイバ穴に挿入された光ファイバと、を備える。
本開示のフェルールの製造方法は、金型及びファイバピンを準備する工程と、ファイバピンが金型の内部空間において第1方向に沿って延在するように、ファイバピンを配置する工程と、金型の内部空間に樹脂を充填する工程と、を備え、ファイバピンは、第1方向に沿って延在する円柱状の本体部と、本体部から第1方向に垂直な径方向に突出する突出部と、を含む。
本開示によれば、ファイバ穴の変形を抑制することができる。
図1は、本開示の一実施形態に係る光コネクタの斜視図である。 図2は、図1に示される光コネクタの他の斜視図である。 図3は、図1に示される光コネクタの一部をXZ面に沿って切断した際の断面図である。 図4は、図1に示されるフェルールの正面図である。 図5は、図4に示されるフェルールの部分拡大図である。 図6は、図1に示される光コネクタの製造方法を示すフローチャートである。 図7は、図6に示される製造方法で用いられるファイバピンの断面図である。 図8は、第1変形例に係るファイバ穴の正面図である。 図9は、第2変形例に係るファイバ穴の正面図である。 図10は、第3変形例に係るファイバ穴の正面図である。 図11は、第4変形例に係るファイバ穴の正面図である。 図12は、第5変形例に係るファイバ穴の正面図である。
[本開示の実施形態の説明]
本開示のフェルールは、端面と、端面に開口し且つ端面と交差する第1方向に沿って延在する少なくとも1個のファイバ穴と、を備え、ファイバ穴は、第1方向に沿って延在する円柱状の挿入領域と、挿入領域から第1方向に垂直な径方向に突出する少なくとも1個の突出領域と、を含む。
このフェルールでは、ファイバ穴は、円柱状の挿入領域と、挿入領域から径方向に突出する突出領域と、を含んでいる。これにより、例えば、ファイバ穴を形成するためのファイバピンが配置された金型内に樹脂を充填することでフェルールを形成するに際して、ファイバ穴に対応した形状を有するファイバピン、すなわち、円柱状の本体部と、本体部から径方向に突出する突出部とを含むファイバピンを用いて、ファイバ穴を形成することができる。ファイバピンが本体部のみを含んでいる場合に比べ、ファイバピンの断面積が増加するため、ファイバピンの曲げ剛性が向上する。そのため、例えば、樹脂の充填による圧力分布が生じたとしても、ファイバピンが曲げにくくなる。したがって、圧力分布に起因するファイバピンの変形を抑制することができ、ファイバ穴の変形を抑制することができる。
突出領域は、第1方向に沿って延在していてもよい。これにより、第1方向に沿って延在する突出部を含むファイバピンを用いて、ファイバ穴を形成することができる。そのため、圧力分布に起因するファイバピンの変形を確実に抑制することができ、ファイバ穴の変形を確実に抑制することができる。なお、突出領域の断面形状によっては、突出部に対応するファイバピンの部分がリブとして機能するため、ファイバピンの曲げ剛性がより確実に向上する。これにより、ファイバ穴の変形をより確実に抑制することができる。
少なくとも1個の突出領域は、複数の突出領域であり、複数の突出領域は、互いに等角度間隔で配置されていてもよい。これにより、互いに等角度間隔で配置された複数の突出部を含むファイバピンを用いて、ファイバ穴を形成することができる。そのため、ファイバピンの周りにおける樹脂の流れの妨げを抑制することができる。したがって、ファイバピンの変形をより確実に抑制することができ、ファイバ穴の変形をより確実に抑制することができる。
隣り合う突出領域は、互いに接していてもよい。これにより、隣り合う突出部が互いに接しているファイバピンを用いて、ファイバ穴を形成することができる。そのため、ファイバピンの周りにおける樹脂の流れの妨げをより確実に抑制することができる。
隣り合う突出領域は、互いに離れていてもよい。これにより、ファイバ穴に挿入された光ファイバとファイバ穴とを面接触させることができ、光ファイバを確実に保持することができる。
第1方向に垂直な面内におけるファイバ穴の断面は、楕円形状を呈していてもよい。これにより、断面が楕円形状を呈するファイバピンを用いて、ファイバ穴を形成することができる。そのため、変形が抑制されたファイバ穴を容易に形成することができる。
少なくとも1個のファイバ穴は、第1方向に垂直な第2方向に沿って並んでいる複数のファイバ穴であり、複数のファイバ穴を含むファイバ穴列が少なくとも2個構成されており、少なくとも2個のファイバ穴列は、第1方向及び第2方向の両方に垂直な第3方向において並んでいてもよい。複数のファイバ穴列が構成されている場合には、ファイバ穴列の間において、樹脂の圧力が大きくなりやすい場合がある。そのような場合には、上記の構成によってファイバ穴の変形を抑制する効果が特に顕著となる。
径方向におけるファイバ穴の幅を挿入領域の直径で除した値は、所定値よりも小さくてもよい。これにより、隣り合うファイバ穴が互いに連通することを抑制することができる。
本開示の光コネクタは、上記のフェルールと、ファイバ穴に挿入された光ファイバと、を備える。
この光コネクタによれば、上述したように、ファイバ穴の変形を抑制することができる。これにより、ファイバ穴に挿入された光ファイバの変形を抑制することができ、光の接続損失を抑制することができる。
本開示のフェルールの製造方法は、金型及びファイバピンを準備する工程と、ファイバピンが金型の内部空間において第1方向に沿って延在するように、ファイバピンを配置する工程と、金型の内部空間に樹脂を充填する工程と、を備え、ファイバピンは、第1方向に沿って延在する円柱状の本体部と、本体部から第1方向に垂直な径方向に突出する突出部と、を含む。
この製造方法では、ファイバピンは、円柱状の本体部と、本体部から第1方向に垂直な径方向に突出する突出部と、を含んでいる。これにより、ファイバピンが本体部のみを含んでいる場合に比べ、ファイバピンの断面積が増加するため、ファイバピンの曲げ剛性が向上する。そのため、樹脂を充填する工程においては、例えば、樹脂の充填による圧力分布が生じたとしても、ファイバピンが曲げにくくなる。したがって、圧力分布に起因するファイバピンの変形を抑制することができ、ファイバピンを用いて形成されるファイバ穴の変形を抑制することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の一実施形態に係るフェルール、光コネクタ、及びフェルールの製造方法の具体例を、図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1及び図2に示されるように、光コネクタ1は、複数の光ファイバを他の光コネクタが有する複数の光ファイバに光学的に接続する。光コネクタ1は、フェルール2と、光ファイバテープ心線3と、を備えている。フェルール2は、直方体状を呈する外形を有している。フェルール2は、先端面21と、後端面22と、側面23と、収容部24と、を備えている。
先端面21は、後述する複数の光ファイバ31の端面と共に研磨されている。後端面22は、先端面21と反対側に位置している。側面23は、先端面21と後端面22との間に位置している。収容部24は、フェルール2の内部に形成された内部空間Sと、複数のファイバ穴25と、を有している。内部空間Sは、後端面22に開口している。各ファイバ穴25は、先端面21と交差するX軸方向(第1方向)に沿って延在している。各ファイバ穴25は、先端面21に開口し且つ内部空間Sと繋がっている。収容部24は、光ファイバテープ心線3の端部を収容可能である。
側面23には、窓部26が形成されている。窓部26は、内部空間Sと繋がっている。窓部26は、光ファイバ31をフェルール2に対して固定するための接着剤27を収容部24に注入可能な大きさを有している。
フェルール2の材料は、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PEI(ポリエーテルイミド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)、PES(ポリエーテルサルホン)、PA(ポリアミド)、又はCOP(シクロオレフィンポリマー)等である。
先端面21には、一対のガイド孔28が形成されている。一対のガイド孔28は、X軸方向に垂直なY軸方向(第2方向)において、複数のファイバ穴25の両側に位置している。各ガイド孔28は、X軸方向に沿って延在する非貫通孔である。フェルール2と相手方のフェルールとは、各ガイド孔28に挿入されるガイドピンによって位置決めされる。すなわち、ガイドピンの一端は、ガイド孔28に挿入され、ガイドピンの他端は、相手方のフェルールのガイド孔に挿入される。
光ファイバテープ心線3は、光信号を伝達するケーブルである。本実施形態では、光コネクタ1は、2個の光ファイバテープ心線3を備えている。2個の光ファイバテープ心線3は、X軸方向及びY軸方向の両方に垂直なZ軸方向(第3方向)において重なっている。各光ファイバテープ心線3は、複数の光ファイバ31を有している。各光ファイバ31は、X軸方向に沿って延在している。各光ファイバテープ心線3において、各光ファイバ31は、Y軸方向において並んでいる。各光ファイバ31は、例えば、コア及び当該コアを囲むクラッドからなるガラスファイバ等である。各光ファイバ31は、円柱状を呈している。つまり、各光ファイバ31の断面は、円形状を呈している。各光ファイバテープ心線3において、各光ファイバ31は、樹脂により一括で被覆されている。被覆樹脂は、例えば紫外線硬化型樹脂等である。各光ファイバ31の端部は、光ファイバテープ心線3の被覆樹脂から露出している。
各光ファイバテープ心線3は、内部空間Sに配置されている。図3に示されるように、光ファイバ31の端部は、ファイバ穴25に挿入されている。各光ファイバ31の端面は、先端面21に至っている。つまり、各光ファイバ31の端面は、先端面21において外部に露出している。このように、フェルール2は、各光ファイバ31の端部を保持している。本実施形態では、フェルール2は、24個のファイバ穴25を有しており、各光ファイバテープ心線3は、12個の光ファイバ31を有している。
図4に示されるように、収容部24は、複数(本実施形態では2個)のファイバ穴列4を含んでいる。2個のファイバ穴列4は、Z軸方向において並んでいる。各ファイバ穴列4は、Y軸方向に沿って並んでいる複数(本実施形態では12個)のファイバ穴25を含んでいる。本実施形態では、複数のファイバ穴25は、同一の形状を有している。以下、1個のファイバ穴25に着目して説明する。
図5に示されるように、ファイバ穴25は、挿入領域251と、複数(本実施形態では2個)の突出領域252と、を含んでいる。挿入領域251は、X軸方向に沿って延在している。挿入領域251は、円柱状を呈している。挿入領域251は、光ファイバ31が挿入される領域である。挿入領域251は、光ファイバ31と略同じ形状を呈している。挿入領域251の直径は、光ファイバ31の直径と略同じである。
各突出領域252は、挿入領域251からX軸方向に垂直な径方向に突出している。各突出領域252は、各突出領域252を画定するフェルール2の内壁面と挿入領域251の外周面(仮想の面)によって囲まれている。各突出領域252は、X軸方向に沿って延在している。本実施形態では、各突出領域252は、X軸方向における挿入領域251の一端から他端まで延在している。各突出領域252は、挿入領域251と接している。つまり、各突出領域252は、挿入領域251と繋がっている。
YZ面内(X軸方向に垂直な面内)におけるファイバ穴25の断面において、複数の突出領域252は、互いに等角度間隔で配置されている。本実施形態では、複数の突出領域252は、180°間隔で配置されている。各突出領域252は、挿入領域251に対してZ軸方向における両側のそれぞれに配置されている。つまり、各突出領域252は、挿入領域251からZ軸方向における両側に向かって突出している。
隣り合う突出領域252は、互いに接している。本実施形態では、各突出領域252は、Y軸方向における挿入領域251の両端において、互いに接している。各突出領域252における挿入領域251と接する領域の周方向における長さは、挿入領域251の円周の長さの略半分である。つまり、各突出領域252は、挿入領域251の円周のうち略半分の領域で挿入領域251と接している。
径方向におけるファイバ穴25の幅の最大値(本実施形態では、Z軸方向におけるファイバ穴25の幅)を挿入領域251の直径で除した値は、所定値よりも小さい。当該所定値は、例えば2程度である。挿入領域251の直径は、例えば0.125mm程度である。Z軸方向におけるファイバ穴25の幅は、例えば0.25mm程度である。ファイバ穴25に挿入された光ファイバ31は、挿入領域251と重なり、且つY軸方向におけるファイバ穴25の内壁面と線接触している。光ファイバ31は、突出領域252の内壁面から離れている。
Y軸方向における各突出領域252の幅は、Z軸方向において挿入領域251と離れるに従って漸減している。YZ面内におけるファイバ穴25の断面は、Z軸方向に沿って延びる先細い形状を呈している。YZ面内におけるファイバ穴25の断面は、Z軸方向に沿って延在する線を長軸とする楕円形状を呈している。YZ面内における挿入領域251の断面は、当該楕円形状の内接円である。
次に、光コネクタ1の製造方法について説明する。まず、図6に示されるように、金型及び複数のファイバピンを準備する(ステップS1)。
各ファイバピンは、各ファイバ穴25に対応した形状を有している。具体的には、図7に示されるように、ファイバピン29は、ファイバ穴25に対応した断面形状を有している。すなわち、ファイバピン29は、本体部291と、複数(本実施形態では2個)の突出部292と、を含んでいる。本体部291は、X軸方向に沿って延在している。本体部291は、円柱状を呈している。
各突出部292は、本体部291からX軸方向に垂直な径方向に突出している。各突出部292は、X軸方向に沿って延在している。本実施形態では、各突出部292は、X軸方向における本体部291の一端から他端まで延在している。YZ面内におけるファイバピン29の断面において、複数の突出部292は、互いに等角度間隔で配置されている。各突出部292は、本体部291に対してZ軸方向における両側のそれぞれに配置されている。つまり、各突出部292は、本体部291からZ軸方向における両側に向かって突出している。隣り合う突出部292は、互いに接している。本実施形態では、各突出部292は、Y軸方向における本体部291の両端において、互いに接している。YZ面内におけるファイバピン29の断面は、Z軸方向に沿って延在する線を長軸とする楕円形状を呈している。
続いて、各ファイバピン29が金型の内部空間においてX軸方向に沿って延在するように、各ファイバピン29を配置する(ステップS2)。続いて、金型の内部空間に樹脂を充填する(ステップS3)。続いて、金型の内部空間に充填された樹脂を固化させる(ステップS4)。続いて、固化した樹脂を金型の内部空間から取り出し、固化した樹脂から各ファイバピン29を除去する(ステップS5)。これにより、フェルール2が製造される。
続いて、光ファイバ31がファイバ穴25に挿入されるように、フェルール2の収容部24に各光ファイバテープ心線3の端部を配置する(ステップS6)。続いて、フェルール2の窓部26から収容部24に接着剤27を注入し、接着剤27を硬化させる(ステップS7)。これにより、各光ファイバ31をフェルール2に対して固定する。接着剤27は、光ファイバ31とファイバ穴25との間の隙間に入り込んでもよい。
続いて、フェルール2の先端面21を研磨する(ステップS8)。研磨前のフェルール2では、先端面21に対する各光ファイバ31の端面の位置がバラつく場合がある。例えば、先端面21に対して、光ファイバ31が突出し又は入り込んでいる場合がある。先端面21を研磨することによって、光ファイバ31の端面を先端面21と同一平面内に位置させることができる。これにより、光コネクタ1が製造される。
以上説明したように、フェルール2では、ファイバ穴25が、円柱状の挿入領域251と、挿入領域251から径方向に突出する突出領域252と、を含んでいる。これにより、例えば、ファイバ穴25を形成するためのファイバピンが配置された金型内に樹脂を充填することでフェルール2を形成するに際して、ファイバ穴25に対応した形状を有するファイバピン29、すなわち、円柱状の本体部291と、本体部291から径方向に突出する突出部292とを含むファイバピン29を用いて、ファイバ穴25を形成することができる。ファイバピン29が本体部291のみを含んでいる場合に比べ、ファイバピン29の断面積が増加するため、ファイバピン29の曲げ剛性が向上する。そのため、例えば、樹脂の充填による圧力分布が生じたとしても、ファイバピン29が曲げにくくなる。したがって、圧力分布に起因するファイバピン29の変形を抑制することができ、ファイバ穴25の変形を抑制することができる。また、ファイバ穴25に挿入された光ファイバ31は、突出領域252の内壁面から離れているため、光ファイバ31をファイバ穴25に容易に挿入することができ、且つ、突出領域252の寸法精度を緩和することができる。同様に、ファイバピン29の突出部292の寸法精度を緩和することができる。
突出領域252は、X軸方向に沿って延在している。これにより、X軸方向に沿って延在する突出部292を含むファイバピン29を用いて、ファイバ穴25を形成することができる。そのため、圧力分布に起因するファイバピン29の変形を確実に抑制することができ、ファイバ穴25の変形を確実に抑制することができる。なお、突出領域252の断面形状によっては、突出部292に対応するファイバピン29の部分がリブとして機能するため、ファイバピン29の曲げ剛性がより確実に向上する。これにより、ファイバ穴25の変形をより確実に抑制することができる。
各突出領域252は、互いに等角度間隔で配置されている。これにより、互いに等角度間隔で配置された複数の突出部292を含むファイバピン29を用いて、ファイバ穴25を形成することができる。そのため、ファイバピン29の周りにおける樹脂のX軸方向に沿った流れの妨げを抑制することができる。すなわち、樹脂をファイバピン29の延在方向(X軸方向)に沿って流動させることで、樹脂の流れをスムーズにすることができる。これにより、ファイバピン29が受ける樹脂からの抵抗を緩和することができる。したがって、ファイバピン29の変形をより確実に抑制することができ、ファイバ穴25の変形をより確実に抑制することができる。
隣り合う突出領域252は、互いに接している。これにより、隣り合う突出部292が互いに接しているファイバピン29を用いて、ファイバ穴25を形成することができる。そのため、ファイバピン29の周りにおける樹脂のX軸方向に沿った流れの妨げをより確実に抑制することができる。
YZ面内におけるファイバ穴25の断面は、楕円形状を呈している。これにより、断面が楕円形状を呈するファイバピン29を用いて、ファイバ穴25を形成することができる。そのため、変形が抑制されたファイバ穴25を容易に形成することができる。
各ファイバ穴列4は、Y軸方向に沿って並んでいる複数のファイバ穴25を含んでいる。2個のファイバ穴列4は、Z軸方向において並んでいる。複数のファイバ穴列4が構成されている場合には、ファイバ穴列4の間において、樹脂の圧力が大きくなりやすい場合がある。そのような場合には、上記の構成によってファイバ穴25の変形を抑制する効果が特に顕著となる。
径方向におけるファイバ穴25の幅を挿入領域251の直径で除した値は、所定値よりも小さい。これにより、隣り合うファイバ穴25が互いに連通することを抑制することができる。
光コネクタ1によれば、上述したように、ファイバ穴25の変形を抑制することができる。これにより、ファイバ穴25に挿入された光ファイバ31の変形を抑制することができる。また、ファイバ穴25の変形が抑制されると、先端面21におけるファイバ穴25の開口の位置のばらつきが抑制される。これらにより、光の接続損失を抑制することができる。
光コネクタ1の製造方法では、ファイバピン29が、円柱状の本体部291と、本体部291から径方向に突出する突出部292と、を含んでいる。これにより、ファイバピン29が本体部291のみを含んでいる場合に比べ、ファイバピン29の断面積が増加するため、ファイバピン29の曲げ剛性が向上する。そのため、樹脂を充填する工程においては、例えば、樹脂の充填による圧力分布が生じたとしても、ファイバピン29が曲げにくくなる。したがって、圧力分布に起因するファイバピン29の変形を抑制することができ、ファイバピン29を用いて形成されるファイバ穴25の変形を抑制することができる。
[変形例]
YZ面内におけるファイバ穴25の断面が楕円形状を呈している例を示したが、図8~図12に示されるように、ファイバ穴の断面は、様々な形状を呈していてもよい。
図8に示されるように、第1変形例に係るフェルール2Aは、ファイバ穴25に代えてファイバ穴5を有していてもよい。ファイバ穴5は、挿入領域51と、複数(例えば4個)の突出領域52と、を含んでいる。挿入領域51は、挿入領域251と同じである。
YZ面内におけるファイバ穴5の断面は、基準円53の内側の領域から複数(例えば4個)の所定領域54を除いた領域に対応する形状を呈している。具体的には、基準円53は、挿入領域51と同心であり、挿入領域51の直径よりも大きい直径を有している。各所定領域54は、挿入領域51と基準円53との間において、等角度間隔で配置されている。各所定領域54は、挿入領域51と点接触している。周方向における各所定領域54の幅は、挿入領域51から離れるに従って漸増している。各所定領域54は、例えば、円形の内側の領域の一部である。YZ面内における複数の突出領域52の断面は、基準円53と挿入領域51との間の円環状の領域から各所定領域54を除いた領域に対応する形状を呈している。
図9に示されるように、第2変形例に係るフェルール2Bは、ファイバ穴25に代えてファイバ穴6を有していてもよい。ファイバ穴6は、挿入領域61と、複数(例えば4個)の突出領域62と、を含んでいる。挿入領域61は、挿入領域251と同じである。
YZ面内におけるファイバ穴6の断面は、基準円63の内側の領域から複数(例えば4個)の所定領域64を除いた領域に対応する形状を呈している。具体的には、基準円63は、基準円53と同じである。所定領域64を含む円形の直径は、所定領域54を含む円形の直径よりも大きい。各所定領域64は、挿入領域61とは反対側において互いに接している。各所定領域64のその他は、所定領域54と同じである。YZ面内における複数の突出領域62の断面は、基準円63と挿入領域61との間の円環状の領域から各所定領域64を除いた領域に対応する形状を呈している。
図10に示されるように、第3変形例に係るフェルール2Cは、ファイバ穴25に代えてファイバ穴7を有していてもよい。ファイバ穴7は、挿入領域71と、複数(例えば4個)の突出領域72と、を含んでいる。挿入領域71は、挿入領域251と同じである。
YZ面内におけるファイバ穴7の断面は、基準円73の内側の領域から複数(例えば4個)の所定領域74を除いた領域に対応する形状を呈している。具体的には、基準円73は、基準円53と同じである。各所定領域74は、例えば、三角形の内側の領域の一部である。各所定領域74のその他は、所定領域54と同じである。YZ面内における複数の突出領域72の断面は、基準円73と挿入領域71との間の円環状の領域から各所定領域74を除いた領域に対応する形状を呈している。
図11に示されるように、第4変形例に係るフェルール2Dは、ファイバ穴25に代えてファイバ穴8を有していてもよい。ファイバ穴8は、挿入領域81と、複数(例えば4個)の突出領域82と、を含んでいる。挿入領域81は、挿入領域251と同じである。複数の突出領域82は、例えば90°間隔で配置されている。各突出領域82における挿入領域81と接する領域の周方向における長さは、挿入領域81の円周の長さの半分よりも小さい。各突出領域82のその他は、突出領域252と同じである。
隣り合う突出領域252が互いに接している例を示したが、隣り合う突出領域は、図12に示されるように、互いに離れていてもよい。
図12に示されるように、第5変形例に係るフェルール2Eは、ファイバ穴25に代えてファイバ穴9を有していてもよい。ファイバ穴9は、挿入領域91と、複数(例えば4個)の突出領域92と、を含んでいる。挿入領域91は、挿入領域251と同じである。周方向における各突出領域92の幅は、挿入領域91から離れるに従って漸減している。各突出領域92は、例えば、円形の内側の領域の一部である。各突出領域92は、挿入領域91と面接触している。複数の突出領域92は、等角度(例えば90°)間隔で配置されている。隣り合う突出領域92は、互いに離れている。これにより、ファイバ穴9に挿入された光ファイバ31とファイバ穴9とを面接触させることができ、光ファイバ31を確実に保持することができる。
各突出領域252が、X軸方向に沿って延在している例を示したが、各突出領域252は、X軸方向に沿って延在する中心線の周りを螺旋状に延在していてもよい。
フェルール2が24個のファイバ穴25を有している例を示したが、フェルール2は、例えば、4個、8個又は12個のファイバ穴25を有していてもよい。フェルール2が2個のファイバ穴列4を有している例を示したが、フェルール2は、1個又は3個以上のファイバ穴列4を有していてもよい。ファイバ穴25は、1個又は3個以上の突出領域252を含んでいてもよい。
ファイバ穴25の断面積は、X軸方向における位置によって異なっていてもよい。ファイバ穴25は、太径部分、細径部分及び中間部分を含んでいてもよい。突出領域252は、太径部分、細径部分及び中間部分の全てにおいて形成されていてもよく、太径部分、細径部分及び中間部分の少なくとも一部において形成されていてもよい。
1…光コネクタ
2,2A,2B,2C,2D,2E…フェルール
3…光ファイバテープ心線
4…ファイバ穴列
21…先端面
22…後端面
23…側面
24…収容部
25,5,6,7,8,9…ファイバ穴
26…窓部
27…接着剤
28…ガイド孔
29…ファイバピン
31…光ファイバ
53,63,73…基準円
54,64,74…所定領域
251,51,61,71,81,91…挿入領域
252,52,62,72,82,92…突出領域
291…本体部
292…突出部

Claims (10)

  1. 端面と、
    前記端面に開口し且つ前記端面と交差する第1方向に沿って延在する少なくとも1個のファイバ穴と、を備え、
    前記ファイバ穴は、前記第1方向に沿って延在する円柱状の挿入領域と、前記挿入領域から前記第1方向に垂直な径方向に突出する少なくとも1個の突出領域と、を含む、フェルール。
  2. 前記突出領域は、前記第1方向に沿って延在している、請求項1に記載のフェルール。
  3. 前記少なくとも1個の突出領域は、複数の突出領域であり、
    前記複数の突出領域は、互いに等角度間隔で配置されている、請求項1又は請求項2に記載のフェルール。
  4. 隣り合う前記突出領域は、互いに接している、請求項3に記載のフェルール。
  5. 隣り合う前記突出領域は、互いに離れている、請求項3に記載のフェルール。
  6. 前記第1方向に垂直な面内における前記ファイバ穴の断面は、楕円形状を呈している、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のフェルール。
  7. 前記少なくとも1個のファイバ穴は、前記第1方向に垂直な第2方向に沿って並んでいる複数のファイバ穴であり、
    前記複数のファイバ穴を含むファイバ穴列が少なくとも2個構成されており、
    前記少なくとも2個のファイバ穴列は、前記第1方向及び前記第2方向の両方に垂直な第3方向において並んでいる、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のフェルール。
  8. 前記径方向における前記ファイバ穴の幅を前記挿入領域の直径で除した値は、所定値よりも小さい、請求項7に記載のフェルール。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のフェルールと、
    前記ファイバ穴に挿入された光ファイバと、を備える、光コネクタ。
  10. 金型及びファイバピンを準備する工程と、
    前記ファイバピンが前記金型の内部空間において第1方向に沿って延在するように、前記ファイバピンを配置する工程と、
    前記金型の前記内部空間に樹脂を充填する工程と、を備え、
    前記ファイバピンは、前記第1方向に沿って延在する円柱状の本体部と、前記本体部から前記第1方向に垂直な径方向に突出する突出部と、を含む、フェルールの製造方法。
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