JP2022110860A - フェルール、光コネクタ及び光接続構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】フェルールの接続の向きの判別を容易にする。【解決手段】フェルール10は、保持部20と、第1ガイド部15と、第2ガイド部16と、を備える。保持部20は、第1方向に沿って延在する複数の光ファイバ3を保持可能である。第1ガイド部15は、保持部20の外側に位置し、第1方向に沿って延びる。第2ガイド部16は、保持部20の外側であって第1ガイド部15と異なる箇所に位置し、第1方向に沿って延びる。第1ガイド部15は、第1方向に垂直な断面が凹形状であり、第2ガイド部16は、第1方向に垂直な断面が凸形状である。【選択図】図1
Description
本開示は、フェルール、光コネクタ及び光接続構造に関する。
非特許文献1には、PC(physical-contact)接続型の光コネクタの一例が開示されている。この光コネクタは、ガイドピンをそれぞれ差し込み可能な一対のガイド穴が設けられたフェルールを有する。光コネクタの接続を行う際には、一対のガイド穴のそれぞれにガイドピンを差し込むことによりフェルール同士の位置合わせを行う。
S. Nagasawaet al., "A high-performance single-mode multifiber connector using oblique anddirect endface contact between multiple fibers arranged in a plastic ferrule",IEEE Photonics Technol Letters, vol. 3, no. 10, 1991, p. 937-939
上述した光コネクタでは、光ファイバの挿通孔を挟んで対称となる位置に一対のガイド穴が設けられている。この光コネクタでは、ガイド穴を含めた形状が対称であることから、外観からフェルールの向きを判別しづらい。このため、この光ファイバを、間違ってフェルールの向きを反転させた状態で相手方の光コネクタに接続してしまう場合がある。仮にフェルールの向きを反転させた状態で光コネクタ同士を接続した場合、各光コネクタが保持する光ファイバのチャネルが逆転してしまい光接続が行われないことがある。そこで、フェルールの向きを容易に判別できることが望まれている。
本開示は、接続の向きを容易に判別できる、フェルール、光コネクタ及び光接続構造を提供することを目的とする。
本開示は、保持部と、第1ガイド部と、第2ガイド部とを備えるフェルールを提供する。保持部は、第1方向に沿って延在する複数の光ファイバを保持可能である。第1ガイド部は、保持部の外側に位置し、第1方向に沿って延びる。第2ガイド部は、保持部の外側であって第1ガイド部と異なる箇所に位置し、第1方向に沿って延びる。第1ガイド部は、第1方向に垂直な断面が凹形状であり、第2ガイド部は、第1方向に垂直な断面が凸形状である。
本開示は、上記のフェルールと、保持部に保持される複数の光ファイバとを備える光コネクタを提供する。
本開示は、上記の光コネクタと、アダプタとを備える光接続構造を提供する。アダプタは、筒形状を有し、光コネクタのフェルールを筒形状の内部に挿入可能である。アダプタの内面には、第1方向に沿って延び光コネクタの第1ガイド部に嵌め合わせ可能である第1ガイド受け部、及び第1方向に沿って延び光コネクタの第2ガイド部に嵌め合わせ可能である第2ガイド受け部が設けられている。第1ガイド部及び第2ガイド受け部は、第1方向に垂直な断面が凹形状である。第2ガイド部及び第1ガイド受け部は、第1方向に垂直な断面が凸形状である。
本開示によれば、接続の向きを容易に判別できる。
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。一実施形態に係るフェルールは、保持部と、第1ガイド部と、第2ガイド部とを備える。保持部は、第1方向に沿って延在する複数の光ファイバを保持可能である。第1ガイド部は、保持部の外側に位置し、第1方向に沿って延びる。第2ガイド部は、保持部の外側であって第1ガイド部と異なる箇所に位置し、第1方向に沿って延びる。第1ガイド部は、第1方向に垂直な断面が凹形状であり、第2ガイド部は、第1方向に垂直な断面が凸形状である。
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。一実施形態に係るフェルールは、保持部と、第1ガイド部と、第2ガイド部とを備える。保持部は、第1方向に沿って延在する複数の光ファイバを保持可能である。第1ガイド部は、保持部の外側に位置し、第1方向に沿って延びる。第2ガイド部は、保持部の外側であって第1ガイド部と異なる箇所に位置し、第1方向に沿って延びる。第1ガイド部は、第1方向に垂直な断面が凹形状であり、第2ガイド部は、第1方向に垂直な断面が凸形状である。
このフェルールでは、互いに形状の違う第1ガイド部と第2ガイド部とが異なる位置に設けられており、非対称な形状となっている。このため、フェルールの向き、つまり接続の向きを外観形状から容易に判別することができ、このフェルールを用いた光コネクタにおいて向きを間違うことなく接続を行うことができる。
一実施形態として、フェルールは、第1方向に交差する第2方向において互いに対向する第1側面及び第2側面を有する外面を更に備えていてもよい。第1ガイド部が第1側面に設けられ、第2ガイド部が第2側面に設けられていてもよい。この実施形態では、フェルールの外面のうち、複数の光ファイバが並ぶ第2方向において対向する側面に第1ガイド部及び第2ガイド部が設けられる。そのため、第2方向と交差するフェルールの厚み方向の幅を小さくすることでき、フェルールの薄型化を図ることができる。
一実施形態として、第2ガイド部は、複数の凸部を有していてもよい。複数の凸部は、第1方向及び第2方向と交差する第3方向に沿って並んで第2側面に設けられてもよい。この実施形態では第2ガイド部が複数の凸部を有しているため、例えばフェルールをアダプタに挿入した際に第2ガイド部とアダプタとの接触面積を大きく確保することができる。これにより、第2ガイド部とアダプタとの接触部分にかかる応力を分散できるので、フェルール及びアダプタの破損を抑制することが可能となる。
一実施形態として、第1ガイド部は、第1方向に垂直な断面において、V溝形状を有していてもよい。この実施形態では、例えばフェルールを挿入するアダプタに、第1ガイド部に嵌め込まれる凸部が形成されている場合、V溝を画定する一対の斜面によって凸部の移動が好適に規制されるので、アダプタ内でのフェルールの位置ずれを抑制して、光コネクタ同士の光接続をより確実に行うことが可能となる。
一実施形態として、第2ガイド部の凸部の頂部は、第1方向に垂直な断面において、曲面形状(例えばR形状)を有していてもよい。この実施形態では、例えばフェルールを挿入するアダプタに第2ガイド部の凸部が嵌め込まれるV溝が形成されている場合、V溝を画定する一対の斜面のそれぞれに凸部の頂部表面が接触する。これにより、V溝に対する第2ガイド部の凸部の移動が好適に規制され、アダプタ内でのフェルールの位置ずれを抑制して、光コネクタ同士の光接続をより確実に行うことが可能となる。
一実施形態として、第2ガイド部は、第1方向に垂直な断面において、台形状を有していてもよい。この実施形態では、例えばフェルールを挿入するアダプタに第2ガイド部の凸部が嵌め込まれる凹部が形成され、当該凹部が断面視において台形状を有している場合に、凸部と凹部との接触面積を大きく確保することができる。これにより、第2ガイド部の凸部とアダプタの凹部との接触部分にかかる応力を分散することができるので、フェルール及びアダプタの破損を抑制することが可能となる。
一実施形態に係る光コネクタは、上述したいずれかのフェルールと、保持部に保持される複数の光ファイバと、を備える。この光コネクタは、上述したフェルールと同様の効果を奏する。
一実施形態に係る光接続構造は、上述した光コネクタと、アダプタとを備える。アダプタは、筒形状を有し、光コネクタのフェルールを筒形状の内部に挿入可能である。アダプタの内面には、第1ガイド受け部と第2ガイドガイド受け部とが設けられている。第1ガイド受け部は、第1方向に沿って延び、光コネクタの第1ガイド部に嵌め合わせ可能である。第2ガイド受け部は、第1方向に沿って延び、光コネクタの第2ガイド部に嵌め合わせ可能である。第1ガイド部及び第2ガイド受け部は、第1方向に垂直な断面が凹形状である。第2ガイド部及び第1ガイド受け部は、第1方向に垂直な断面が凸形状である。
この光接続構造では、互いに形状の違う第1ガイド部と第2ガイド部とが異なる位置に設けられており、フェルールの向きを容易に判別することができる。また、アダプタの内面には、フェルールの第1ガイド部及び第2ガイド部それぞれと嵌め合わせ可能な第1ガイド受け部及び第2ガイド受け部が設けられており、第1ガイド受け部は第2ガイド受け部と異なる形状を有する。これにより、フェルールの向きを誤った状態でアダプタに挿入してしまうことを防止でき、光ファイバ同士を適切に光接続することが可能となる。また、接続される光コネクタ同士の位置合わせが各ガイド部を用いて行われるため、位置合わせ用のガイドピンを別途準備する必要がない。そのため、ガイドピンの製造コストを削減することができる。また、ガイドピンを挿入する穴をフェルールに形成する必要がないので、フェルールの小型化を図ることができる。
光接続構造の一実施形態として、フェルールは、第1方向と交差する第2方向において互いに対向する第1側面及び第2側面を有する外面を更に有していてもよい。第1ガイド部が第1側面に設けられ、第2ガイド部が第2側面に設けられていてもよい。アダプタは、第2方向において互いに対向する第1内面及び第2内面を更に有していてもよい。第1ガイド受け部が第1内面に設けられ、第2ガイド受け部が第2内面に設けられていてもよい。第1ガイド部の底部から第2ガイド部の頂部までの距離(フェルール幅)は、第1ガイド受け部の頂部から第2ガイド受け部の底部までの距離(収容部幅)よりも大きくてもよい。フェルール及びアダプタの少なくとも一方は、弾性変形可能な材料で構成されていてもよい。この実施形態では、フェルール及びアダプタの少なくとも一方が弾性変形することにより、フェルール幅が収容部幅よりも大きい場合であってもフェルールをアダプタの内部に挿入可能である。また、フェルール幅を収容部幅よりも大きくすることで、第1ガイド部と第1ガイド受け部、及び第2ガイド部と第2ガイド受け部とをそれぞれより確実に接触させることができる。
光接続構造の一実施形態として、フェルールがアダプタの内部に挿入された際の第1ガイド部と第1ガイド受け部との接触面積は、第2ガイド部と第2ガイド受け部との接触面積よりも小さくてもよい。第1ガイド部と第1ガイド受け部との接触面積を小さくすることにより、接触部分の単位面積当たりにかかる応力が大きくなる。これにより、フェルールがアダプタの第2内面側に向かってより強い力で押さえられアダプタから抜け落ちることが防止される。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の一実施形態に係るフェルール、光コネクタ及び光接続構造の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本開示の一実施形態に係るフェルール、光コネクタ及び光接続構造の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、光接続構造1において光コネクタ2をアダプタ30から取り外した状態を示す斜視図である。図2は、光接続構造1において光コネクタ2をアダプタ30に取り付けた状態を示す斜視図である。以下、説明のために、光コネクタ2の長手方向であって光コネクタ2をアダプタ30に挿入する方向を方向X(第1方向)とし、光コネクタ2の短手方向を方向Y(第2方向)とし、光コネクタ2の厚み方向を方向Z(第3方向)とする。方向X、方向Y及び方向Zは、互いに交差(本実施形態においては、直交)している。他の図においても同様の方向を使用して説明を行う。
光接続構造1は、一対の光コネクタ2と、アダプタ30とを備えている。光コネクタ2は、複数の光ファイバ4を、接続対象となる相手方の光コネクタ2が有する複数の光ファイバ4に接続する部材である。一対の光コネクタ2は、同じ形状を有しており、方向Zにおける向きが互いに反転した状態で接続される。各光コネクタ2は、光ファイバテープ心線3及びフェルール10を有している。
光ファイバテープ心線3は、光信号の伝達に使用するケーブルであり、内部に複数の光ファイバ4を収容している。光ファイバテープ心線3は、略平行に並べられた複数の光ファイバ4を樹脂(例えば、紫外線硬化型樹脂)により一括被覆することにより製造される。各光ファイバ4は、方向Xに沿って延在しており、方向Yに沿って列状に並んで配置されている。複数の光ファイバ4の列は、方向Zにおいて複数段に重なって配置されてもよい。本実施形態においては、例えば12本の光ファイバ4が方向Yに沿って列状に並び、当該光ファイバ4の列が方向Zにおいて2段に重なって配置されている。すなわち、光ファイバテープ心線3は、例えば合計24本の光ファイバ4を有してもよい。光ファイバテープ心線3が有する光ファイバ4の本数は限定されない。各光ファイバ4の先端部は、光ファイバテープ心線3の被覆樹脂から露出しており、フェルール10に設けられた複数の挿通孔(保持部20)に方向Xに沿ってそれぞれ挿通される。
フェルール10は、複数の光ファイバ4(光ファイバテープ心線3)の端部を保持し、当該複数の光ファイバ4を相手方の光コネクタ2が有する複数の光ファイバ4に一括して光学的結合させる部材である。光ファイバ4の光学的結合を行う際には、一方のフェルール10をアダプタ30の開口31aから内部へと挿入し、方向Xにおいて開口31aとは反対側に位置する開口(不図示)から他方のフェルール10をアダプタ30の内部へと挿入する。
フェルール10は、本体部11及びつば部12を有している。本体部11は、略直方体形状を有しており、内部には光ファイバテープ心線3の端部が収容される。本体部11は、複数の光ファイバ4を保持する保持部20を有する。保持部20は、例えば、方向Xに沿って延びる複数の孔である。保持部20は、光ファイバ4を保持する構成であればよく、溝等の形状であってもよい。保持部20の一端は先端面19において開口し、他端はつば部12の後端面12bに形成された光ファイバテープ心線3を挿入するための開口12aと繋がっている。保持部20には、被覆樹脂が除去された光ファイバ4の端部が挿通され保持される。保持部20に保持された光ファイバ4の端面は、先端面19における保持部20の開口から露出していてもよい。光ファイバ4は、例えば接着剤によって保持部20に固定されてもよい。また、フェルール10は、光ファイバ4の光軸と重なる位置(例えば後述する先端面19)にレンズを有していてもよい。当該レンズは、例えば非球面レンズでもよい。光ファイバ4から出射された光は、レンズによってコリメートされた後、相手方の光コネクタ2が有する光ファイバ4に入射してもよい。
本体部11は、図1に示すように、第1側面13、第2側面14、上面17、下面18及び先端面19を有する。第1側面13は、方向X及び方向Zに沿って延在する面であり、方向Yにおいて第2側面14と対向している。第1側面13には、第1ガイド部15が設けられている。第1ガイド部15は、方向Xに沿って連続して延在する凹部を有する。フェルール10をアダプタ30に挿入した際、第1ガイド部15には後述する第1ガイド受け部36が嵌め込まれる。
第2側面14は、方向X及び方向Zに沿って延在する面であり、方向Yにおいて第1側面13と対向している。第2側面14には、第2ガイド部16が設けられている。第2ガイド部16は、方向Xに沿って連続して延在する凸部を有する。フェルール10をアダプタ30に挿入した際、第2ガイド部16は後述する第2ガイド受け部37に嵌め込まれる。本実施形態において、第1ガイド部15及び第2ガイド部16は、方向Xに沿って途切れなく連続して形成されているが、必ずしも連続している必要はなく、一部が途切れて不連続に形成されていてもよい。
上面17及び下面18は、方向X及び方向Yに沿って延在する平坦な面である。上面17及び下面18は、方向Zにおいて互いに対向している。先端面19は、光コネクタ2の先端に位置する面である。先端面19は、YZ平面に沿って設けられていてもよいし、YZ平面に対して所定の角度(例えば8°)だけ傾斜するように設けられていてもよい。第1側面13、第2側面14、上面17、下面18及び先端面19を総称して例えば外面11aと称する。
つば部12は、本体部11の端部に設けられた部材であり、方向Xにおいて先端面19とは反対側に位置する。つば部12は、光ファイバテープ心線3を挿通可能な大きさの開口12aを後端面12bに有している。つば部12の方向Yにおける幅は、アダプタ30が有する開口31aの方向Yにおける幅よりも大きい。つば部12は、図2に示すように、フェルール10の内部に入り込まない構成になっている。
フェルール10は、弾性変形可能な材料で構成されてもよい。フェルール10は、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PEI(ポリエーテルイミド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)、PES(ポリエーテルサルホン)、PA(ポリアミド)、又はCOP(シクロオレフィンポリマー)等の材料によって構成されてもよい。本実施形態においては、フェルール10が弾性変形可能な材料で構成されている場合を例に説明する。
アダプタ30は、一対の光コネクタ2の光学的接続に使用する部材である。アダプタ30は、互いに先端面19が対向するように一対の光コネクタ2を保持する。アダプタ30は、方向Xに延在する筒形状をなしており、前端面31、及び方向Xにおいて前端面31の反対側に位置する後端面32を有する。また、アダプタ30は、一対のフェルール10を収容可能な収容部33を有している。収容部33は、アダプタ30の側壁によって画定された内部空間であり、前端面31及び後端面32において開口している。
収容部33は、アダプタ30の側壁によって略直方体形状に画定されている。本実施形態においては、前端面31の開口31aから一方のフェルール10が収容部33へと挿入され、後端面32の開口(不図示)から他方のフェルール10が収容部33へと挿入される。各フェルール10の先端面19は、収容部33において互いに対向する。各先端面19は、互いに接触していてもよいし所定の距離だけ離間していてもよい。
収容部33の内面は、方向Yにおいて互いに対向する第1内面34及び第2内面35を有する。第1内面34及び第2内面35は、方向X及び方向Zに沿って延在する面である。第1内面34には、第1ガイド受け部36が設けられている。第1ガイド受け部36は、方向Xに沿って連続して延在する凸部を有する。フェルール10をアダプタ30に挿入した際、第1ガイド受け部36はフェルール10が有する第1ガイド部15に嵌め込まれる。
第2内面35には、第2ガイド受け部37が設けられている。第2ガイド受け部37は、方向Xに沿って連続して延在する凹部を有する。フェルール10をアダプタ30に挿入した際、第2ガイド受け部37にはフェルール10が有する第2ガイド部16が嵌め込まれる。本実施形態において、第1ガイド受け部36及び第2ガイド受け部37は、方向Xに沿って途切れなく連続して形成されているが、必ずしも連続している必要はなく、一部が途切れて不連続に形成されていてもよい。
フェルール10は、第1ガイド部15及び第2ガイド部16が、それぞれ第1ガイド受け部36及び第2ガイド受け部37に沿うようにして収容部33の内部へと挿入される。すなわち、第1ガイド部15及び第2ガイド部16、並びに第1ガイド受け部36及び第2ガイド受け部37は、フェルール10を収容部33に挿入する際のガイド機構として機能する。以下、第1ガイド部15と第1ガイド受け部36とを併せて第1ガイド機構と称し、第2ガイド部16と第2ガイド受け部37とを併せて第2ガイド機構と称することがある。また、第1ガイド部15、第2ガイド部16、第1ガイド受け部36及び第2ガイド受け部37を総称して単にガイド部とすることがある。
アダプタ30は、弾性変形可能な材料で構成されてもよい。アダプタ30は、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PEI(ポリエーテルイミド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)、PES(ポリエーテルサルホン)、PA(ポリアミド)、又はCOP(シクロオレフィンポリマー)等の材料によって構成されてもよい。本実施形態においては、アダプタ30が弾性変形可能な材料で構成されている場合を例に説明する。
本実施形態においては、フェルール10及びアダプタ30が共に弾性変形可能な材料で構成されている。そのため、フェルール10の第1ガイド部15、第2ガイド部16及びアダプタ30の第1ガイド受け部36、第2ガイド受け部37は方向Yにおいて弾性変形し得る。これにより、本体部11の幅を収容部33の幅よりも若干大きく構成した場合であっても、各ガイド部が弾性変形することにより収容部33にフェルール10を挿入することができる。ここでいう本体部11の幅とは、第1ガイド部15の底部から第2ガイド部16の頂部までの方向Yに沿う距離(フェルール幅W1)であり、収容部33の幅とは、第1ガイド受け部36の頂部から第2ガイド受け部37の底部までの方向Yに沿う距離(収容部幅W2)である。フェルール幅W1は、例えば3.5mm以上6.4mm以下であってもよい。収容部幅W2は、例えば3.5mm以上6.4mm以下であってもよい。本実施形態においては、フェルール幅W1が収容部幅W2よりも若干大きい構成を例に説明を行う。フェルール幅W1から収容部幅W2を減算した量(すなわち、W1-W2)をオーバーラップ量とすると、当該オーバーラップ量は例えば0.01mm以上0.1mm以下であってもよい。
次に、図3から図5を参照して、第1ガイド機構及び第2ガイド機構の構成についてより詳細に説明する。図3は、図2に示すフェルール10及びアダプタ30をIII-III線において切断した際の断面図である。図4は、第1ガイド部15及び第1ガイド受け部36の拡大断面図であり、図3に示す破線で囲まれた領域Aを示す。図5は、第2ガイド部16及び第2ガイド受け部37の拡大断面図であり、図3に示す破線で囲まれた領域Bを示す。
フェルール10は、図3に示すように、収容部33に収容されている。フェルール10には、複数の光ファイバ4を保持する保持部20が設けられている。上述したように、保持部20は、複数の光ファイバ4を挿通可能な複数の孔である。図3では、説明の便宜上、保持部20に挿通される光ファイバ4の図示を省略している。
図3に示すように、フェルール10が収容部33に挿入された状態において、第1ガイド受け部36は第1ガイド部15に嵌め込まれ、第2ガイド部16は第2ガイド受け部37に嵌め込まれる。フェルール10の上面17及び下面18は、それぞれ収容部33の内面から離間して位置している。上面17及び下面18と、アダプタ30の内面との間の空間には、フェルール10を保護するためのハウジング(不図示)が設けられてもよい。
第1ガイド部15は、図4に示すように、第1側面13からフェルール10の内側に向かって窪む凹形状を有する。具体的には、第1ガイド部15のYZ断面視における形状は、底部が尖ったV溝形状である。第1ガイド部15は、YZ断面視における形状が方向Xにおいて一様となるように形成されている。第1ガイド部15を画定する斜面15a、15bは、第1側面13に対してそれぞれ傾斜して設けられており、第1ガイド部15の底部において互いに接続されている。斜面15aと斜面15bとが形成する角度αは、例えば100°以上140°以下であってもよいし、およそ120°であってもよい。第1ガイド部15はV溝に限られず、例えば底部が丸みを帯びたU溝であってもよいし、方向X及び方向Zに沿って延在する底面を有した矩形溝であってもよい。
第1ガイド受け部36は、図4に示すように、第1内面34から収容部33の内側に向かって突出する凸形状を有する。フェルール10が収容部33に挿入されていない状態では、第1ガイド受け部36の凸部の頂部は、曲面形状であり、例えばR形状を有している(図1を参照)。第1ガイド受け部36は、YZ断面視における形状が方向Xにおいて一様となるように形成されている。フェルール10が収容部33に挿入された状態では、第1ガイド受け部36の凸部は、第1ガイド部15に嵌め込まれ応力によって弾性変形する。本実施形態においては、第1ガイド受け部36は、第1ガイド部15の形状に合わせて潰れるように弾性変形し、第1ガイド部15に密着している。このとき、第1ガイド部15も第1ガイド受け部36の形状に応じて弾性変形してもよい。
第2ガイド部16は、図5に示すように、第2側面14からフェルール10の外側に向かって突出する凸形状を有する。フェルール10が収容部33に挿入されていない状態では、第2ガイド部16の凸部の頂部は、曲面形状であり、例えばR形状を有している(図1を参照)。第2ガイド部16は、YZ断面視における形状が方向Xにおいて一様となるように形成されている。フェルール10が収容部33に挿入された状態では、第2ガイド部16の凸部は、第2ガイド受け部37に嵌め込まれ応力によって弾性変形する。本実施形態においては、第2ガイド部16は、第2ガイド受け部37の形状に合わせて潰れるように弾性変形し、第2ガイド受け部37に密着している。このとき、第2ガイド受け部37も第2ガイド部16の形状に応じて弾性変形してもよい。
第2ガイド受け部37は、図5に示すように、第2内面35からアダプタ30の外側に向かって窪む凹形状を有する。具体的には、第2ガイド受け部37のYZ断面視における形状は、底部が尖ったV溝形状である。第2ガイド受け部37は、YZ断面視における形状が方向Xにおいて一様となるように形成されている。第2ガイド受け部37を画定する斜面37a、37bは、第2内面35に対してそれぞれ傾斜して設けられており、第2ガイド受け部37の底部において互いに接続されている。斜面37aと斜面37bとが形成する角度βは、例えば100°以上140°以下であってもよいし、およそ120°であってもよい。角度βは、フェルール10の第1ガイド部15が有する角度α(図4を参照)よりも大きくてもよい。第2ガイド受け部37はV溝に限られず、例えば底部が丸みを帯びたU溝であってもよいし、方向X及び方向Zに沿って延在する底面を有した矩形溝であってもよい。
第1ガイド受け部36は、図3に示すように、第2ガイド部16よりも方向Zにおける幅が小さくなるように形成されている。ここでいう「幅」は、第1ガイド受け部36及び第2ガイド部16が有する凸部の根元部分(第1内面34又は第2側面14との接続部分)における幅である。これにより、フェルール10を収容部33に挿入した際の第1ガイド部15と第1ガイド受け部36との接触面積(図4を参照)が、第2ガイド部16と第2ガイド受け部37との接触面積(図5を参照)よりも小さくなる。第1ガイド部15と第1ガイド受け部36との接触面積が小さくなるにつれ、接触部分の単位面積当たりにかかる応力が大きくなる。換言すると、第1ガイド部15と第1ガイド受け部36との接触面積を小さくすることにより、フェルール10がアダプタ30の第2内面35側(図3の紙面右側)に向かってより強い力で押さえられる。
また、第1ガイド受け部36は、第2ガイド部16よりも方向Yに沿う高さが大きく形成されている。ここでいう「高さ」は、第1ガイド受け部36及び第2ガイド部16が有する凸部の根元部分から頂部までの方向Yに沿う長さである。これにより、第1ガイド受け部36が応力によって大きく潰れるように変形した場合であっても、フェルール10の第1側面13とアダプタ30の第1内面34とが接触しにくい。
一方、第2ガイド部16は、第1ガイド受け部36よりも方向Zにおける幅が大きくなるように形成されている。これにより、フェルール10を収容部33に挿入した際の第2ガイド部16と第2ガイド受け部37との接触面積(図5を参照)が大きくなる。第2ガイド部16と第2ガイド受け部37との接触面積を大きくすることにより、接触部分の単位面積当たりにかかる応力を小さくできる。すなわち、第2ガイド部16と第2ガイド受け部37との接触部分にかかる応力を分散することができる。
各ガイド部は、図3に示すように、方向Zにおける位置がほぼ一致するように(方向Yから視認した際に重なるように)設けられている。しかしながら、全てのガイド部の方向Zにおける位置が一致している必要はない。具体的には、第1ガイド部15及び第1ガイド受け部36の方向Zにおける位置が一致し、第2ガイド部16及び第2ガイド受け部37の方向Zにおける位置が一致していればよい。すなわち、第1ガイド機構と第2ガイド機構との方向Zにおける位置が互いにずれていてもよい。
以上、本実施形態に係るフェルール10、光コネクタ2及び光接続構造1によれば、互いに形状の違う第1ガイド部15と第2ガイド部16とがフェルール10の異なる位置に設けられているため、フェルール10の向きを容易に判別することができる。また、アダプタ30の内面には、フェルール10の第1ガイド部15及び第2ガイド部16それぞれと嵌め合わせ可能な第1ガイド受け部36及び第2ガイド受け部37が設けられており、第1ガイド受け部36は第2ガイド受け部37と異なる形状を有する。これにより、フェルール10の向きを誤った状態でアダプタ30に挿入してしまうことを防止でき、光ファイバ4同士を適切に光接続することが可能となる。
また、接続される光コネクタ2同士の位置合わせが各ガイド部を用いて行われるため、位置合わせ用のガイドピンを別途準備する必要がない。そのため、ガイドピンの製造コストを削減することができる。また、ガイドピンを挿入する穴をフェルールに形成する必要がないので、フェルールの小型化を図ることができる。例えば、フェルール10では、保持部20を構成する穴と第1側面13との間にはガイドピンを挿入する穴がなく、保持部20を構成する穴のうち第1側面13に最も近接する穴20a(図3を参照)と第1側面13との方向Yに沿った距離が例えば0.5mm以上1.5mm以下となっている。同様に、保持部20を構成する穴と第2側面14との間にもガイドピンを挿入する穴がなく、保持部20を構成する穴のうち第2側面14に最も近接する穴20bと第2側面14との方向Yに沿った距離が例えば0.5mm以上1.5mm以下となっている。なお、保持部20を構成する穴の直径は、例えば、0.1mm以上0.2mm以下であり、ガイドピン用の穴よりも径の小さい穴となっている。
本実施形態では、フェルール10は、方向Xに交差する方向Yにおいて互いに対向する第1側面13及び第2側面14を有する外面11aを更に備えている。第1ガイド部15が第1側面13に設けられ、第2ガイド部16が第2側面14に設けられている。この実施形態では、フェルール10の外面11aのうち、複数の光ファイバ4が並ぶ方向Yにおいて対向する側面に第1ガイド部15及び第2ガイド部16が設けられる。そのため、方向Yと交差するフェルール10の厚み方向(方向Z)の幅を小さくすることでき、フェルール10の薄型化を図ることができる。
本実施形態では、第1ガイド部15は、方向Xに垂直な断面において、V溝形状を有している。この実施形態では、第1ガイド部15を画定する一対の斜面15a、15bによって、第1ガイド部15に嵌め込まれる第1ガイド受け部36の移動が好適に規制される。これにより、アダプタ30内でのフェルール10の位置ずれを抑制できる。
本実施形態では、第2ガイド部16の凸部の頂部は、R形状を有している。この実施形態では、例えばアダプタ30に形成された第2ガイド受け部37がV溝形状を有している場合、当該第2ガイド受け部37を画定する一対の斜面37a、37bのそれぞれに第2ガイド部16の凸部の頂部表面が接触する。これにより、第2ガイド受け部37に対する第2ガイド部16の移動が好適に規制され、アダプタ30内でのフェルール10の位置ずれを抑制できる。
本実施形態では、アダプタ30は、方向Yにおいて互いに対向する第1内面34及び第2内面35を更に有する。第1ガイド受け部36が第1内面34に設けられ、第2ガイド受け部37が第2内面35に設けられている。第1ガイド部15の底部から第2ガイド部16の頂部までの距離(フェルール幅W1)は、第1ガイド受け部36の頂部から第2ガイド受け部37の底部までの距離(収容部幅W2)よりも大きい。フェルール10及びアダプタ30の少なくとも一方は、弾性変形可能な材料で構成されている。この実施形態では、フェルール10及びアダプタ30の少なくとも一方が弾性変形することにより、フェルール幅W1が収容部幅W2よりも大きい場合であってもフェルール10を収容部33に挿入可能である。また、フェルール幅W1を収容部幅W2よりも大きくすることで、第1ガイド部15と第1ガイド受け部36、及び第2ガイド部16と第2ガイド受け部37とをそれぞれより確実に接触させることができる。
本実施形態では、フェルール10がアダプタ30の内部に挿入された際の第1ガイド部15と第1ガイド受け部36との接触面積は、第2ガイド部16と第2ガイド受け部37との接触面積よりも小さい。第1ガイド部15と第1ガイド受け部36との接触面積を小さくすることにより、接触部分の単位面積当たりにかかる応力が大きくなる。これにより、フェルール10がアダプタ30の第2内面35側に向かってより強い力で押さえられ収容部33から抜け落ちることが防止される。
<第1変形例>
図6を参照して、光接続構造の第1変形例について説明する。図6は、第1変形例に係る第2ガイド部46及び第2ガイド受け部57の拡大断面図である。図6の領域A1として示す部分は、フェルール40及びアダプタ50のYZ断面の一部であり、図4の領域Aとして示した部分に対応している。以下の説明では、上述した実施形態との相違点を主に説明し、共通する点については説明を省略する場合がある。
図6を参照して、光接続構造の第1変形例について説明する。図6は、第1変形例に係る第2ガイド部46及び第2ガイド受け部57の拡大断面図である。図6の領域A1として示す部分は、フェルール40及びアダプタ50のYZ断面の一部であり、図4の領域Aとして示した部分に対応している。以下の説明では、上述した実施形態との相違点を主に説明し、共通する点については説明を省略する場合がある。
第1変形例に係るフェルール40は、第2ガイド部46が形成された第2側面44を有する。第2側面44は、上記実施形態に係る第2側面14と同様に、方向X及び方向Zに沿って延在する面である。第2側面44には、第2ガイド部46が設けられている。第2ガイド部46は、第2側面44に形成された凸部を複数有する点で、上記実施形態に係る第2ガイド部16と異なる。本実施形態においては、2つの凸部が方向Zに沿って並んで設けられている。凸部の個数は限定されず、3つ以上であってもよい。第2ガイド部46が有する各凸部は、方向Xに沿って延在している。第2ガイド部46の各凸部は、上記実施形態に係る第2ガイド部16の凸部と同様の形状を有していてもよい。
第1変形例に係るアダプタ50は、第2ガイド受け部57が形成された第2内面55有する。第2内面55は、上記実施形態に係る第2内面35と同様に、方向X及び方向Zに沿って延在する面である。第2内面55には、第2ガイド受け部57が設けられている。第2ガイド受け部57は、第2内面55に形成された凹部を複数有する点で、上記実施形態に係る第2ガイド受け部37と異なる。本実施形態においては、2つの凹部が方向Zに沿って並んで設けられている。凹部の個数は、フェルール40に形成された第2ガイド部46の凸部の個数に対応している。第2ガイド受け部57が有する各凹部は、方向Xに沿って延在している。第2ガイド受け部57の各凹部は、上記実施形態に係る第2ガイド受け部37の凹部と同様の形状を有していてもよい。
フェルール40がアダプタ50の収容部53に挿入された状態では、第2ガイド部46が有する複数の凸部は、第2ガイド受け部57が有する複数の凹部にそれぞれ嵌め込まれる。フェルール40は弾性変形可能な材料で構成されており、フェルール40が有する各凸部は応力によって潰されるように弾性変形する。
以上、本変形例では、第2ガイド部46は、複数の凸部を有している。複数の凸部は、方向Zに沿って並んで第2側面44に設けられている。この変形例では第2ガイド部46が複数の凸部を有しているため、フェルール40を収容部53に挿入した際の第2ガイド部46と第2ガイド受け部57との接触面積を大きく確保することができる。これにより、第2ガイド部46と第2ガイド受け部57との接触部分にかかる応力をより分散できるので、フェルール40及びアダプタ50の破損を抑制することが可能となる。
<第2変形例>
図7を参照して、光接続構造の第2変形例について説明する。図7は、第2変形例に係る第2ガイド部66及び第2ガイド受け部77の拡大断面図である。図7の領域A2として示す部分は、フェルール60及びアダプタ70のYZ断面の一部であり、図4の領域Aとして示した部分に対応している。以下の説明では、上述した実施形態との相違点を主に説明し、共通する点については説明を省略する場合がある。
図7を参照して、光接続構造の第2変形例について説明する。図7は、第2変形例に係る第2ガイド部66及び第2ガイド受け部77の拡大断面図である。図7の領域A2として示す部分は、フェルール60及びアダプタ70のYZ断面の一部であり、図4の領域Aとして示した部分に対応している。以下の説明では、上述した実施形態との相違点を主に説明し、共通する点については説明を省略する場合がある。
第2変形例に係るフェルール60は、第2ガイド部66が形成された第2側面64を有する。第2側面64は、上記実施形態に係る第2側面14と同様に、方向X及び方向Zに沿って延在する面である。第2側面64には、第2ガイド部66が設けられている。第2ガイド部66は、YZ断面視における形状が台形状である凸部を有する点で、上記実施形態に係る第2ガイド部16と異なる。
図7に示すように、第2ガイド部66が有する凸部は、YZ断面視において台形状を有している。凸部は、一対の斜面66a、66b及び頂面66cによって画定されている。一対の斜面66a、66bは、凸部の先端に向かうに連れて互い近づくように第2側面64に対して傾斜して設けられている。頂面66cは、XZ平面に沿って延在する平坦な面であり、一対の斜面66a、66bを接続している。
第2変形例に係るアダプタ70は、第2ガイド受け部77が形成された第2内面75有する。第2内面75は、上記実施形態に係る第2内面35と同様に、方向X及び方向Zに沿って延在する面である。第2内面75には、第2ガイド受け部77が設けられている。第2ガイド受け部77は、YZ断面視における形状が台形状である凹部を有する点で、上記実施形態に係る第2ガイド受け部37と異なる。
図7に示すように、第2ガイド受け部77が有する凹部は、YZ断面視において台形状を有している。凹部は、一対の斜面77a、77b及び底面77cによって画定されている。一対の斜面77a、77bは、凹部の底に向かうに連れて互い近づくように第2内面75に対して傾斜して設けられている。底面77cは、XZ平面に沿って延在する平坦な面であり、一対の斜面77a、77bを接続している。
フェルール60がアダプタ70の収容部73に挿入された状態では、第2ガイド部66が有する凸部は、第2ガイド受け部77が有する凹部に嵌め込まれる。このとき、一対の斜面66a、66bは一対の斜面77a、77bとそれぞれ接触し、頂面66cは底面77cと接触する。
以上、本変形例では、第2ガイド部66は、方向Xに垂直な断面において、台形状を有している。この変形例では、第2ガイド部66と第2ガイド受け部77との接触面積を大きく確保することができる。これにより、第2ガイド部66と第2ガイド受け部77との接触部分にかかる応力を分散することができるので、フェルール60及びアダプタ70の破損を抑制することが可能となる。
以上、本開示に係る実施形態について詳細に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく様々な実施形態に適用することができる。
上記実施形態においては、第1ガイド部15及び第2ガイド部16が、互いに対向する第1側面13及び第2側面14にそれぞれ設けられているが、第1ガイド部15及び第2ガイド部16の位置は互いに異なっていればよく限定されない。例えば、第1ガイド部15及び第2ガイド部16の少なくとも一方は、上面17又は下面18に設けられていてもよい。
上記実施形態においては、第1ガイド部15が有する凹部、及び第2ガイド部16が有する凸部が第1側面13及び第2側面14にそれぞれ直接形成されているが、凹部又は凸部が形成された独立した部材を第1側面13、第2側面14にそれぞれ取り付けることでフェルールを形成してもよい。
1…光接続構造
2…光コネクタ
3…光ファイバテープ心線
4…光ファイバ
10…フェルール
11…本体部
11a…外面
12…つば部
12a…開口
12b…後端面
13…第1側面
14…第2側面
15…第1ガイド部
15a…斜面
15b…斜面
16…第2ガイド部
17…上面
18…下面
19…先端面
20…保持部
30…アダプタ
31…前端面
31a…開口
32…後端面
33…収容部
34…第1内面
35…第2内面
36…第1ガイド受け部
37…第2ガイド受け部
37a…斜面
37b…斜面
40…フェルール
44…第2側面
46…第2ガイド部
50…アダプタ
53…収容部
55…第2内面
57…第2ガイド受け部
60…フェルール
64…第2側面
66…第2ガイド部
66a…斜面
66b…斜面
66c…頂面
70…アダプタ
73…収容部
75…第2内面
77…第2ガイド受け部
77a…斜面
77b…斜面
77c…底面
2…光コネクタ
3…光ファイバテープ心線
4…光ファイバ
10…フェルール
11…本体部
11a…外面
12…つば部
12a…開口
12b…後端面
13…第1側面
14…第2側面
15…第1ガイド部
15a…斜面
15b…斜面
16…第2ガイド部
17…上面
18…下面
19…先端面
20…保持部
30…アダプタ
31…前端面
31a…開口
32…後端面
33…収容部
34…第1内面
35…第2内面
36…第1ガイド受け部
37…第2ガイド受け部
37a…斜面
37b…斜面
40…フェルール
44…第2側面
46…第2ガイド部
50…アダプタ
53…収容部
55…第2内面
57…第2ガイド受け部
60…フェルール
64…第2側面
66…第2ガイド部
66a…斜面
66b…斜面
66c…頂面
70…アダプタ
73…収容部
75…第2内面
77…第2ガイド受け部
77a…斜面
77b…斜面
77c…底面
Claims (10)
- 第1方向に沿って延在する複数の光ファイバを保持可能な保持部と、
前記保持部の外側に位置し、前記第1方向に沿って延びる第1ガイド部と、
前記保持部の外側であって前記第1ガイド部と異なる箇所に位置し、前記第1方向に沿って延びる第2ガイド部と、
を備え、
前記第1ガイド部は、前記第1方向に垂直な断面が凹形状であり、
前記第2ガイド部は、前記第1方向に垂直な断面が凸形状である、
フェルール。 - 前記フェルールは、前記第1方向に交差する第2方向において互いに対向する第1側面及び第2側面を有する外面を更に備え、
前記第1ガイド部が前記第1側面に設けられ、前記第2ガイド部が前記第2側面に設けられる、
請求項1に記載のフェルール。 - 前記第2ガイド部は、複数の凸部を有し、
前記複数の凸部は、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に沿って並んで前記第2側面に設けられる、
請求項2に記載のフェルール。 - 前記第1ガイド部は、前記第1方向に垂直な断面において、V溝形状を有する、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のフェルール。 - 前記第2ガイド部の凸部の頂部は、前記第1方向に垂直な断面において、曲面形状を有する、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のフェルール。 - 前記第2ガイド部は、前記第1方向に垂直な断面において、台形状を有する、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のフェルール。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のフェルールと、
前記保持部に保持される複数の光ファイバと、
を備える光コネクタ。 - 請求項7に記載の光コネクタと、
筒形状を有し、前記光コネクタの前記フェルールを前記筒形状の内部に挿入可能なアダプタと、
を備え、
前記アダプタの内面には、前記第1方向に沿って延び前記光コネクタの前記第1ガイド部に嵌め合わせ可能である第1ガイド受け部、及び前記第1方向に沿って延び前記光コネクタの前記第2ガイド部に嵌め合わせ可能である第2ガイド受け部が設けられており、
前記第1ガイド部及び前記第2ガイド受け部は、前記第1方向に垂直な断面が凹形状であり、
前記第2ガイド部及び前記第1ガイド受け部は、前記第1方向に垂直な断面が凸形状である、光接続構造。 - 前記フェルールは、前記第1方向と交差する第2方向において互いに対向する第1側面及び第2側面を有し、
前記第1ガイド部が前記第1側面に設けられ、前記第2ガイド部が前記第2側面に設けられ、
前記アダプタは、前記第2方向において互いに対向する第1内面及び第2内面を有し、
前記第1ガイド受け部が前記第1内面に設けられ、前記第2ガイド受け部が前記第2内面に設けられ、
前記第1ガイド部の底部から前記第2ガイド部の頂部までの距離は、前記第1ガイド受け部の頂部から前記第2ガイド受け部の底部までの距離よりも大きく、
前記フェルール及び前記アダプタの少なくとも一方は、弾性変形可能な材料で構成されている、
請求項8に記載の光接続構造。 - 前記フェルールが前記アダプタの内部に挿入された際の前記第1ガイド部と前記第1ガイド受け部との接触面積は、前記第2ガイド部と前記第2ガイド受け部との接触面積よりも小さい、
請求項9に記載の光接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021006550A JP2022110860A (ja) | 2021-01-19 | 2021-01-19 | フェルール、光コネクタ及び光接続構造 |
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