JP2022176329A - 振動アクチュエータ及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐衝撃性を有するとともに、好適な体感振動を出力できる振動アクチュエータ及び電子機器を提供する。【解決手段】コイル及びコイルの径方内側に間隔をあけて配置されるマグネットのうちの一方を有する可動体、コイル及びマグネットのうちの他方を有し且つ可動体を挿通する軸部を有する固定体、及び可動体を固定体に対して可動自在に支持する弾性支持部を有し、給電されるコイルとマグネットの協働により、可動体が固定体に対して振動方向に振動する振動アクチュエータであって、可動体は、軸部が挿通され、軸部の外周面との間に隙間が形成される貫通孔を有し、弾性支持部は、可動体を、可動体の非振動時及び振動時に、軸部に接触しないように支持する。【選択図】図1

Description

本発明は、振動アクチュエータ及びこれを備える電子機器に関する。
従来、振動機能を有する電子機器には、振動発生源として振動アクチュエータが実装されている。電子機器は、振動アクチュエータを駆動してユーザに振動を伝達して体感させることにより、着信を通知したり、操作感や臨場感を向上したりすることができる。ここで、電子機器は、携帯型ゲーム端末、据置型ゲーム機のコントローラー(ゲームパッド)、携帯電話やスマートフォンなどの携帯通信端末、タブレットPCなどの携帯情報端末、服や腕などに装着されるウェアラブル端末の携帯できる携帯機器を含む。
携帯機器に実装される小型化可能な構造の振動アクチュエータとしては、例えば、特許文献1に示すように、ページャー等に用いられる振動アクチュエータが知られている。
この振動アクチュエータは、一対の板状弾性体を相対向するようにして枠体に支持させ、一対の板状弾性体のうちの一方の渦巻型形状の板状弾性体における盛り上がった中央部分に、磁石を取り付けたヨークを固定して支持している。ヨークは磁石とともに磁界発生体を構成し、この磁界発生体の磁界内に、コイルが他方の板状弾性体に取り付けた状態で配置されている。このコイルに発振回路を通じて周波数の異なる電流が切替えて付与されることにより一対の板状弾性体は選択的に共振されて振動を発生し、ヨークは枠体の中心線方向で振動する。
この振動アクチュエータでは、ヨークと枠体の内周壁との距離よりも磁石とコイル及びヨークとコイル間の距離を大きくしている。これにより、外部から衝撃を受けた場合、先にヨークが枠体の内周壁に衝突させることによりヨークや磁石がコイルに接触することがなく、コイルの破損を防止している。
しかしながら、実際には、磁石を有するヨークが枠体に衝突するので、ヨークを有する可動体を弾性支持する一対の板状弾性体は衝撃を受けて損傷する恐れがある。
このため、特許文献1では、可動体が振動方向に摺動して移動するシャフトを固定体に設けることにより、外部から衝撃を受けても可動体であるヨークは、シャフトにより枠体の内周面に移動することがなく、枠体への衝突を防止する構成も開示されている。
特開平10-117472号公報
しかしながら、可動体が摺動するシャフトを固定体に設けた従来の振動アクチュエータの構成では、シャフトにより可動体の動きを規制して耐衝撃性を高めることはできるものの、可動体は駆動時に軸部を摺動するため、摺動音が発生する恐れがある。
振動音等のように、接触によるノイズ発生は、振動アクチュエータ自体の振動表現を低下させる、という問題があるため、可動体の可動により振動する振動アクチュエータは、振動ノイズを含まず振動表現力を高くした状態で出力し、ユーザに伝達して十分に振動を体感させる、つまり、好適な体感振動を出力することが望まれている。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、耐衝撃性を有するとともに、好適な体感振動を出力できる振動アクチュエータ及び電子機器を提供することを目的とする。
本発明の振動アクチュエータの一つの態様は、
コイル及び前記コイルの径方内側に間隔をあけて配置されるマグネットのうちの一方を有する可動体と、
前記コイル及び前記マグネットのうちの他方を有し且つ前記可動体を挿通する軸部を有する固定体と、
給電される前記コイルと前記マグネットの協働により、前記可動体が前記固定体に対して、前記軸部が延びる方向に対応する振動方向に振動するように、前記可動体を前記固定体に対して可動自在に支持する弾性支持部と、を有し、
前記可動体は、前記軸部が挿通され、前記振動方向における前記可動体の全長にわたって前記軸部の外周面との間に隙間が形成される貫通孔を有し、
前記弾性支持部は、前記可動体の非振動時及び振動時に、前記可動体が前記全長にわたって前記軸部に接触しないように、前記可動体を支持する構成を採る。
本発明の振動アクチュエータの一つの態様は、
コイル及び前記コイルの径方内側に間隔をあけて配置されるマグネットのうちの一方を有する可動体と、
前記コイル及び前記マグネットのうちの他方を有し且つ前記可動体を挿通する軸部を有する固定体と、
給電される前記コイルと前記マグネットの協働により、前記可動体が前記固定体に対して振動方向に振動するように、前記可動体を前記固定体に対して可動自在に支持する弾性支持部と、を有し、
前記可動体は、前記軸部が挿通され、前記軸部の外周面との間に隙間が形成される貫通孔を有し、
前記弾性支持部は、前記可動体を、前記可動体の非振動時及び振動時に、前記軸部に接触しないように支持し、
前記固定体と前記可動体の間に、磁性流体が配設され、
前記磁性流体は、前記軸部と前記貫通孔との間、もしくは、前記マグネットの外径部と前記コイルの内径部との間に配置、またはその両方に配置されている構成を採る。
本発明の電子機器の一つの態様は、
上記構成の振動アクチュエータを実装した構成を採る。
本発明によれば、耐衝撃性を有するとともに、好適な体感振動を出力できる。
本発明の実施の形態に係る振動アクチュエータを示す縦断面図である。 同振動アクチュエータにおいて可動体を外した状態を示す平面側分解斜視図である。 同振動アクチュエータにおいて可動体を外した状態を示す底面側分解斜視図である。 同振動アクチュエータの全体分解斜視図である。 同振動アクチュエータの可動体と弾性支持部とを示す斜視図である。 弾性支持部と筐体の接合構造の変形例の説明に供する図である。 弾性支持部の固定位置の説明に供する一例を示す図である。 共振の説明に供する図である。 同振動アクチュエータの磁気回路構成を示す断面図である。 同振動アクチュエータを実装した電子機器の一例を示す図である。 同振動アクチュエータを実装した電子機器の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[振動アクチュエータの全体構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る振動アクチュエータ10を示す縦断面図であり、図2は、同振動アクチュエータ10において可動体20を外した状態を示す平面側分解斜視図であり、図3は、同振動アクチュエータ10において可動体20を外した状態を示す底面側分解斜視図である。また、図4は、同振動アクチュエータの全体分解斜視図であり、図5は、同振動アクチュエータ10の可動体20と弾性支持部60とを示す斜視図である。なお、本実施の形態における「上」側、「下」側は、理解しやすくするために便宜上付与したものであり、振動アクチュエータ10における可動体20の振動方向の一方、他方を意味する。すなわち、振動アクチュエータ10が電子機器(図10及び図11参照)に搭載される際には上下が逆になっても左右になっても構わない。
図1~図4に示す振動アクチュエータ10は、電子機器、具体的には、携帯型ゲーム端末(例えば、図10のゲームコントローラGC)、或いはスマートフォン等の携帯機器(例えば、図11の携帯端末M)に振動発生源として実装され、携帯機器の振動機能を実現する。振動アクチュエータ10は、例えば、ユーザに対して着信を通知したり、操作感や臨場感を与えたりする場合に駆動される。
振動アクチュエータ10は、マグネット80を有する可動体20と、弾性支持部60と、コイル70を有し、弾性支持部60を介して可動体20を往復動自在に支持する固定体40と、を有する。
振動アクチュエータ10においてコイル70とマグネット80は、可動体20を振動させる磁気回路を構成する。振動アクチュエータ10は、電源供給部(例えば、図10及び図11に示す駆動制御部203)からコイル70が通電されることで、コイル70とマグネット80とが協働して、可動体20を固定体40に対して振動方向に往復振動させる。
本実施の形態の振動アクチュエータ10は、可動体20を、マグネット80の着磁方向(シャフト50軸の延在方向、或いはコイル70の軸方向に相当)に往復振動させる。振動アクチュエータ10では、可動体20は、可動していない非振動時において、弾性支持部60を介してシャフト(軸部)50に接触せずに支持され、可動時においても、弾性支持部60を介してシャフト50に接触せずに支持される。振動アクチュエータ10は、可動体20を、非振動時及び振動時においてシャフト50に接触しないように保持している。本実施の形態の振動アクチュエータ10は、更に、固定体40と可動体20の間に配設される磁性流体C1、C2を備える。
なお、本実施の形態の振動アクチュエータ10は、コイル70を固定体40側に設け、マグネット80を可動体20側に設けて、マグネット80側を可動させる所謂ムービングマグネット式の構成としているが、これに限らない。コイル70を可動体20に設けるとともにマグネット80を固定体40側に設けたムービングコイル式とした構成としてもよい。
本実施の形態の振動アクチュエータ10では、図5に示すように、弾性支持部60は、可動体20に、振動方向で離れて取りつけられた複数の板ばね(上側板ばね62、下側板ばね64)である。上側板ばね62、下側板ばね64についての詳細な説明は後述する。
<可動体20>
図1~図4に示す可動体20は、固定体40の上ケース43及び下ケース45との間で、弾性支持部60により、中央部に形成された貫通孔20aに挿通されたシャフト50(図1参照)に沿って、上ケース43及び下ケース45とが対向する方向で往復移動可能に支持される。
可動体20では、貫通孔20aは、振動方向、本実施の形態では上下方向に貫通して設けられている。貫通子20aには、固定体40の上下ケース43、45間に架設されたシャフト50が、シャフト50の外周面と、貫通孔20aの内周面とが接触しないように挿通されている。
本実施の形態では、可動体20は、可動体コア21、ブッシュ24、マグネット80、ブッシュ25、センターヨーク27、及び錘部29を有する。可動体20では、マグネット80、センターヨーク27、及び錘部29は、シャフト50が隙間Gを空けて挿通され振動方向で連設されている。本実施の形態の可動体20では、可動体コア21の平板部212と、センターヨーク27とでマグネット80を挟み、センターヨーク27側に錘部29が設けられている。これら可動体コア21、ブッシュ24、マグネット80、ブッシュ25、センターヨーク27及び錘部29のそれぞれ中央には開口部が設けられ、これら開口部が同軸上で連続して配置されることにより可動体20の貫通孔20aを構成している。これら連続する可動体コア21、ブッシュ24、マグネット80、ブッシュ25、センターヨーク27及び錘部29の開口部に、シャフト50が、貫通孔20aの内周面とシャフト50の外周面との間に隙間Gが形成されるように移動自在に挿通されている。
可動体コア21には、マグネット80が固定されている。可動体コア21は、固定されたマグネット80とともに、固定体40側に固定されるコイル70を、外周側及び上面側から覆うように配置される。可動体コア21は、可動体20の外周部分を構成している。
可動体コア21は、本実施の形態では、平板部212及びリング部214からなる有蓋筒状部を有する磁性体である。平板部212及びリング部214は、これらの内側に配置されるマグネット80を囲むように配置されており、ヨークとして機能する。本実施の形態では、可動体コア21は、マグネット80の外周側に配置されるコイル70も覆う位置に配置される。
可動体コア21は、磁性材料により構成されており、コイル70、マグネット80及びセンターヨーク27とともに磁気回路を構成する。可動体コア21は、可動体20において、可動体20の本体部分としての機能、磁気回路の一部としての機能、及びウェイトとしての機能を有する。
可動体コア21の平板部212は、円環板状体であり、中央にシャフト50が挿通される開口部(貫通孔20aに相当)21aが形成されている。平板部212の下面(裏面)には、マグネット80が固定されており、平板部212の外周部から下方に突出するようにリング部214が固定されている。
平板部212の上面(表面)側には、上方に突出する筒状突部216が設けられている。筒状突部216の上端部にばね固定部21bが形成されており、開口縁部に沿って周方向に延在する環状を有する。このばね固定部21bに上側板ばね62の内側のばね端部である内周部604が接合される。
平板部212の下面には、開口縁部に凹状のざぐり部21cが設けられている。このざぐり部21c内には、接触部材として機能するブッシュ24が配置されている。
ブッシュ24は、ざぐり部21cに圧入により嵌め込まれてもよい。接触部材としてのブッシュ24は、可動体20において、貫通孔20aに挿通されるシャフト50が変位した際に接触する接触部として機能する。接触部材は、樹脂またはエラストマー等の低剛性材料により形成されており、シャフト50が接触した際の衝撃力を緩和し、シャフト50の破損を防ぐことができる。接触部材であるブッシュ24は、本実施の形態では、錘部29に組み込まれるブッシュ25とともに円環状に形成され、可動体20の非振動時では、シャフト50が、その外周に隙間Gが形成された状態で、軸方向で移動自在に挿通されている。
接触部材としてのブッシュ24は、シャフト50の外周面から隙間Gを空けて対向する内周面を有する。ブッシュ24の内周面は、ブッシュ25の内周面とともに、貫通孔20aを規定する可動体20の内周面の一部である。
リング部214は、筒状体であり、本実施の形態では、開口する下端部である開口縁部が、コイル70の外周面側で、コイル70の軸方向の中央部分近傍と離れて対向するように位置している。可動体コア21は、マグネット80の外周側及び上面側で、マグネット80を覆うとともに、コイル70の上側を覆う位置に配置されている。
リング部214の開口縁部は、コイルホルダ44内の内側底部442から所定の間隔を空けた位置で対向して配置されている。この所定の間隔により、可動体20は、その振動方向での可動領域を確保できる。
マグネット80は、円筒状に形成され、振動方向、本実施の形態では、開口する2方向(シャフト50の延在方向であり、コイル70の軸方向に相当)に着磁されている。本実施の形態では、マグネット80は、上側がS極であり下側がN極となるように形成されている。マグネット80は、可動体コア21の平板部212に、例えば、エポキシ樹脂等の熱硬化型接着剤により固定される。
マグネット80は、コイル70に対して、コイル70の径方向内側で所定間隔を空けて位置するように配置される。ここで、「径方向」とは、コイル70の軸に直交する方向である。この径方向における「所定間隔」は、マグネット80及びコイル70が着磁方向に互いに接触することなく移動可能な間隔であり、本実施の形態では、コイル70の内側の内筒部443の厚みを含めたコイル70側と、マグネット80との間隔を意味している。
図1に示すように、マグネット80は、本実施の形態では、その下部の径方向外側にコイル70の上部が対向するように配置されている。なお、マグネット80は、コイル70の内側で、コイル70の軸の延在方向で2つの着磁面をそれぞれ向けて配置されるものであれば、円筒状以外の形状であってもよい。
センターヨーク27は、マグネット80に密着して配置され、マグネット80の磁束を集中させて、漏らすことなく効率良く流すためのものである。本実施の形態では、センターヨーク27は、可動体20の非振動時において、コイル70の内側(径方向内側)で、コイル70の軸方向(振動方向)の中央部分に対して、コイル70の軸方向と直交する方向で、コイル70に対向するように位置する。
錘部29は、可動体20の振動出力を増加させるとともに、弾性支持部60である下側板ばね64を固定する。
錘部29は、本実施の形態では、円筒形状を有し、振動方向、つまり、シャフト50に沿って、センターヨーク27に接着等により連設される。錘部29はセンターヨーク27に、例えば、エポキシ樹脂等の熱硬化型接着剤により固定される。
錘部29は、センターヨーク27の下に、下側板ばね64を固定するばね固定部と錘とを兼ねた部材として設けている。これにより、錘機能とばね固定機能をそれぞれ有する部材を組み立てる必要が無く、錘部29を設けるだけで、下側板ばね64を容易に組み付けることができ、組立性を高めることができる。また、錘部29は、可動体20の外周側に設けられていないため、可動体20の外周側に位置するコイルの配置スペースを限定することがなく、電磁変換の効率は低下しない。よって、好適に可動体20の重量を増加でき、高振動出力を実現できる。
錘部29は、磁性材料により構成されてもよいが、非磁性材料により構成されることが望ましい。錘部29が非磁性材料であれば、上部のセンターヨーク27からの磁束が、下方に流れることがなく、効率良くセンターヨーク27の外周側に位置するコイル70に通すことができる。
錘部29は、ステンレス鋼板(SUS、鋼板の比重は7.70~7.98)等の材料よりも比重の高い材料(例えば、比重が16~19程度)により形成されるのが好ましい。錘部29の材料には、例えば、タングステンを適用できる。これにより、設計等において可動体20の外形寸法が設定された場合でも、可動体20の質量を比較的容易に増加させることができ、ユーザに対する十分な体感振動となる所望の振動出力を実現することができる。
錘部29のセンターヨーク27側の面には開口縁部に形成される凹状のざぐり部29aが設けられている。このざぐり部29a内には、接触部材としてブッシュ24と同様に機能するブッシュ25が配置されている。ブッシュ25は、ざぐり部29aに圧入により嵌め込まれてもよい。また、錘部29のセンターヨーク27と反対側の面(下面)には開口部の周囲から突出してばね固定部29bが設けられている。ばね固定部29bには、弾性支持部60の下側板ばね64の内側のばね端部である内周部604が接合されている。ばね固定部29bは、錘部29本体の下面側に突出する筒状突部292の先端に形成されている。筒状突部292の突出長さにより、錘部29の本体とばね固定部29bとの間の段差が形成される。この段差は、ばね固定部29bから径方向外側に延出する下側板ばね64の弾性変形領域を形成する。
上記構成において、本実施の形態では、ブッシュ24の内周面は、ブッシュ25の内周面とともに、シャフト50の外周面から離れて、且つ、可動体コア21、マグネット80、センターヨーク27及び錘部29の内周面よりも、シャフト50の外周面に近い位置に配設されている。これにより、可動体20と、可動体20の貫通孔20a内のシャフト50とが相対移動した場合に、貫通孔20aを規定する内周面と衝突するシャフト50は、貫通孔20aの内周面の一部を構成するブッシュ24、25に接触することになる。よって、可動体コア21、マグネット80、センターヨーク27及び錘部29の固定体40側と、シャフト50との双方に対する衝撃を緩和し、特に、シャフト50の破損を防止できる。
また、ブッシュ24、25は、可動体コア21のざぐり部21cと、錘部29のざぐり部29aの内部に埋め込まれているので、可動体コア21とマグネット80、センターヨーク27と錘部29のそれぞれは、互いに当接する環状の面で密着した状態で連設されている。
また、ブッシュ24、25は、可動体コア21とマグネット80、センターヨーク27と錘部29のそれぞれの間に配置され軸方向に抜けることがない。
<固定体40>
固定体40は、本実施の形態では、コイル70及びマグネット80のうちのコイル70を有する(図1及び図4参照)とともに、可動体20を挿通するシャフト50を有する。
固定体40は、可動体20を囲む筐体42を有し、シャフト50は、筐体42内に収容される可動体20の貫通孔20aを挿通して筐体42に固定されている。
筐体42は、本実施の形態では、中空の円柱体である。筐体42は、コイル70を保持するとともに可動体20を囲む筒状のコイルホルダ44と、シャフト50の両端部が固定されるとともにコイルホルダ44の両端の開口をそれぞれ閉塞する上ケース43及び下ケース45とを有する。
コイル70は、振動アクチュエータ10において、軸方向(マグネット80の着磁方向)を振動方向として、マグネット80とともに、振動アクチュエータ10の駆動源の発生に用いられる。コイル70は、駆動時に通電され、マグネット80とともにボイスコイルモーターを構成する。
コイル70の軸は、例えば、マグネット80の軸方向(シャフト50の延在方向)ともマグネット80の軸と同軸上に配置される。
コイル70は、その振動方向の長さの中心位置が、センターヨーク27の振動方向の長さの中心位置と略同じ高さ位置となるように配置されている。
コイル70の両端部は、電源供給部(例えば、図10及び図11に示す駆動制御部203)に接続される。例えば、コイル70の両端部は、交流供給部に接続され、交流供給部からコイル70に交流電源(交流電圧)が供給される。これにより、コイル70はマグネットとの間に、互いの軸方向で互いに接離方向に移動可能な推力を発生できる。
マグネット80において平板部212側(本実施の形態では上側)がS極、センターヨーク27側がN極となるように着磁されている場合、マグネット80とセンターヨーク27との接合部分及びセンターヨーク27から放射されて平板部212側から入射する磁束が、形成される。したがって、マグネット80及びセンターヨーク27を囲むように配置されるコイル70のどの部分に対しても、コイル70の径方向の内側から外側に磁束が横切るので、コイル70に通電したときに同じ方向(図9で示すF方向、或いは-F方向)にローレンツ力が作用する。
シャフト50は、可動体20の貫通孔20a内で変位して貫通孔20aの内周面、具体的には接触部材であるブッシュ24、25に接触した際の衝撃に耐えうる耐衝撃性を有している。
シャフト50の両端部は、シャフト50自体が筐体42の中心軸上に位置するように、上ケース43及び下ケース45のそれぞれに固定されている。また、シャフト50は、非磁性材料を用いたシャフトであることが好ましい。シャフト50を磁性体にて構成すると、マグネット80と磁気吸引力が発生するため、組立時などにおいて、シャフト50とマグネット80とのクリアランスの維持が困難となる。シャフト50を非磁性材料にて構成することにより、磁気吸引力の発生がなくなり、シャフト50と可動体20(具体的には貫通孔20a)との間に好適な隙間(クリアランス)Gを維持できる。
上ケース43、下ケース45及びコイルホルダ44は、それぞれ耐衝撃性を有するSUS(ステンレス)等の金属材料で構成される。上ケース43、下ケース45及びコイルホルダ44はそれぞれ同種の金属(例えば、SUS(ステンレス)304)により構成されることが好ましい。
コイルホルダ44は、可動体20を外周側から囲むとともに、コイル70を、マグネット80の外周側で囲むように保持する。
具体的には、コイルホルダ44では、図1及び図3に示すように両開口部で上ケース43及び下ケース45に閉塞される筒状の外筒部441の内周面からコイルホルダ44の軸心側に張り出すように円環状の内側底部442が設けられている。内側底部442の内径部には、内筒部443が軸方向に沿って立ち上るように設けられている。
内筒部443は、可動体20の外周面と所定間隔を空けて対向して位置する筒状に形成される。ここで「所定間隔」とは、コイル70に対するマグネット80の移動を許容する間隔である。可動体20は、内筒部443の内側で振動方向に振動する。内筒部443の外周面には、内側底部442上に配置されるコイル70が外嵌されている。
内筒部443と内側底部442とにより、コイル70は、マグネット80の外周側に間隔を空けて位置するように保持されている。言い換えれば、コイルホルダ44は、コイル70を、コイル70の径方向内側にマグネット80が所定間隔を空けて同一軸で位置するように保持する。
コイルホルダ44の開口端部、つまり、上下端部には、上ケース43及び下ケース45のそれぞれの開口部と嵌合する環状嵌合部441a、441bが設けられている。
上ケース43及び下ケース45は、それぞれ有底筒状に形成され、それぞれの底部431、451は、本実施の形態における振動アクチュエータ10の天面、底面を構成する。なお、上ケース43、下ケース45は、絞り加工により金属板を凹状に成形されてもよい。
上ケース43の底部431及び下ケース45の底部451は、円盤状体であり、それぞれの中央部に、互いに対向する開口部432、452が形成されている。これら開口部432、452には、シャフト50の両端部がそれぞれ挿入されて固定されている。開口部432、452へのシャフト50の両端部の固定は、それぞれ開口部432、452にシャフト50を圧入することにより固定されてもよいし、接着或いは溶接により固定されてもよい。また、これら圧入、接着及び溶接を組み合わせることでシャフト50が筐体42に固定されてもよい。
また、上ケース43及び下ケース45は、それぞれの周壁部に、それぞれの底部431、451から離れた位置で周方向に延在する環状の段差部433、453を有する(図1~図4参照)。この底部431、451から段差部433、453までの長さは、それぞれ、可動体20の可動範囲を規定できる。
段差部433、453は、コイルホルダ44の環状嵌合部441a、441bと嵌合する形状を有する。また、段差部433、453は、環状嵌合部441a、441bとともに弾性支持部60を固定している。この固定構造についての詳細は後述する。
ダンパー46、47は、可動時に可動体20が固定体40に接触する際の衝撃を緩和する緩衝部材であるダンパー46、47は、上ケース43及び可動体20の間と、下ケース45及び可動体20の間にそれぞれ配置されており、筐体42内において可動する可動体20の最大振幅時に接触する。
ダンパー46、47は、本実施の形態では、上ケース43の底部431及び下ケース45の底部451の内側の面にそれぞれ設けられている。ダンパー46、47は、例えば、スポンジ等で構成され、リング状に形成され、底部431、451における内側の面、つまり互いに対向する面において、それぞれの開口部432、452の周縁部に固定されている。
ダンパー46、47は、振動アクチュエータ10における可動体20の可動振幅が大きくなった場合、または、外部より衝撃が加わった際に、可動体20が上ケース43、下ケース45に接触することにより、異音が発生したり、衝撃により各部品が破損したりすることを防止できる。
<弾性支持部60>
弾性支持部60は、可動体20と固定体40との双方に接続されており、可動体20を固定体40に対して可動自在に支持する。
弾性支持部60は、可動体20を、可動体20の可動体の非振動時及び振動時において、シャフト50に接触しないように支持する。弾性支持部60は、可動体20を可動自在に弾性支持するものであれば、どのようなもので構成されてもよい。
弾性支持部60は、一つであってもよいし、2つ以上の複数有するものであってもよい。弾性支持部60は、板状の弾性支持体であり、例えば、ステンレス鋼板の板金を加工して形成された複数の板ばねとしている。
本実施の形態では、弾性支持部60は、可動体20を振動方向で離れる部位で挟持するように取りつけられる上側板ばね62及び下側板ばね64である。
上側板ばね62及び下側板ばね64は、板金加工により形成された薄い円盤状の渦巻型ばねである。渦巻型の上側板ばね62及び下側板ばね64は、外側のばね端部である外周部602と内側のばね端部である内周部604とが円弧状のアーム606により接合された形状を有し、外周部602と内周部604とが、弾性支持部の軸方向に相対的に変位可能である。
複数の上側板ばね62及び下側板ばね64は、本実施の形態では、渦巻きの向きが同一となる向きで、それぞれ外周側の一端である外周部602が固定体40に固定されるとともに、内周側の他端である内周部604が可動体20に固定されている。
渦巻き形状の板ばねを複数用いて、可動体20において振動方向で離間する両端部にそれぞれ取り付けることで、固定体に対して可動体を弾性支持する場合、可動体20の移動量が大きくなると、可動体は、僅かではあるが回転しながら並進方向(ここでは、振動方向に対して垂直な面上の方向)に移動する。複数の板ばねの渦の方向が反対向きであれば、複数の板ばねは、互いに座屈方向ないし引っ張り方向に動くことになり、円滑な動きが妨げられることになる。
本実施の形態の上側板ばね62及び下側板ばね64は、渦巻きの向きが同一となるように可動体20に固定されているので、可動体20の移動量が大きくなったとしても、円滑に動く、つまり、変形することができ、より大きな振幅となり、振動出力を高めることが可能となっている。
上側板ばね62及び下側板ばね64では、外周部602が固定体40に接合され、内周部604が可動体20に接合される。
具体的には、上側板ばね62及び下側板ばね64は、可動体20の軸方向(振動方向)で離れる両端部(ばね固定部21b、29b)にそれぞれの内周部604が外嵌され、可動体20に、外周部602側が径方向外側(放射方向)に張り出すように取り付けられる。上側板ばね62及び下側板ばね64の内周部604と、ばね固定部21b、29bとは、溶接或いは接着等により接合されてもよい。
また、上側板ばね62及び下側板ばね64の外周部602は、それぞれ径方向外側で、固定体40に固定されている。
上側板ばね62の外周部602は、上ケース43とコイルホルダ44との嵌合部で接合され、下側板ばね64の外周部602は、コイルホルダ44と下ケース45との嵌合部で接合されている。
本実施の形態では、上側板ばね62及び下側板ばね64は、固定体40に、振動を減衰させる減衰部材(例えば、環状リング48a、48b)を介して固定されている。
上側板ばね62の外周部602は、上ケース43の段差部433上に配置された弾性リング48aと環状嵌合部441aとの間に配置され、段差部433と環状嵌合部441aとで挟持された状態で固定されている。なお、弾性リング48a、48bを無くして、弾性支持部60は、段差部433、453と環状嵌合部441a、441bとの間で固定するようにしてもよい。
弾性リング48aは、エラストマー、ゴム、樹脂、又は多孔質弾性体(例えば、スポンジ)などの軟質材料により形成され、可動体20の可動時に弾性支持部60である上側板ばね62を介して段差部433側に伝達される振動を減衰する。
なお、下側板ばね64の外周部602の筐体42への固定も、上側板ばね62の固定構造と同様である。すなわち、下側板ばね64の外周部602は、下ケース45の段差部453上に配置された弾性リング48bと環状嵌合部441bとの間に配置され、段差部453と環状嵌合部441bとで挟持された状態で固定されている。なお、弾性リング48bは、弾性リング48aと同様のものであり、同様の機能を有しているので、説明は省略する。
これら上側板ばね62及び下側板ばね64は、それぞれ、段差部433、453上に弾性リング48a、48bを介して配置された状態で、上ケース43及び下ケース45に、コイルホルダ44の環状嵌合部441a、441bを嵌合して組み立てる際に、環状嵌合部441a、441bの先端部により、段差部443、453側に押し付けられて固定される。
上側板ばね62及び下側板ばね64の外周部602と、筐体42(上ケース43、下ケース45及びコイルホルダ44)との接合は、接着剤が用いられてもよいし、溶接されてもよく、圧入により固定されてもよい。また、接着、圧入、溶接を適宜組み合わせた方法で、両者を接合して固定するようにしてもよい。
ここで、上側板ばね62及び下側板ばね64である弾性支持部と筐体42とを減衰部材を介して接合する構造の変形例を図6に示す。
図6は、弾性支持部と筐体の接合構造の変形例の説明に供する図である。具体的には、図6は、弾性支持部60の一例としての上側板ばね62と筐体42との接合部分を示す部分拡大図である。図6に示す弾性支持部60としての上側板ばね62の外周部602は、筐体42に対して、減衰部材91、92を介して固定されている。
減衰部材91、92は弾性リング48aと同様の材料で形成されたリング状のものであり、外周部602を軸方向(振動方向)で挟んだ状態で、段差部433と環状嵌合部441aと間に介設されている。
本実施の形態の振動アクチュエータ10では、可動体20をバネ-マス系の振動モデルにおけるマス部を構成すると考えられるので、減衰部材91、92により共振の鋭さを抑制(図8参照)して、可動体20の最大の移動量に生じるばらつきを低減できる。
上側板ばね62及び下側板ばね64は、可動体20の重心を挟むように、可動体20の上下端部(振動方向で離間する両端部であり、ばね固定部21b、29bに相当)で可動体20に固定されている。
上側板ばね62及び下側板ばね64の配置について、例えば、可動体20の重心の片側に配置してもよいが、この場合、可動体20が釣り鐘状に固定されることとなり、振動方向と直交する横方向の力に対して撓み易くなる。よって、横方向にクリアランス(具体的には、コイルホルダ44の外筒部441と、可動体コア21のリング部214との間の隙間)を維持しようとすると、より大きなクリアランスを必要とする構造となり、設計自由度が大きく低下する。
これに対し、振動アクチュエータ10では、上側板ばね62及び下側板ばね64は、可動体20の重心を挟むように可動体20に固定されているので、振動アクチュエータ10を傾けた際に、上側板ばね62及び下側板ばね64では、横方向のたわみが低減する。これにより、少ないクリアランスで可動体20を保持しても、可動体20を固定体40に接触することなく駆動させることができ、可動体20、固定体40等の各部材の設計自由度が高くなる。たとえば、可動体の貫通孔20aを小さくでき、これにより、可動体20の質量の増加を図ることができ、振動出力を大きくして好適な体感振動の出力を実現できる。
また、上側板ばね62及び下側板ばね64は、それぞれ固定体40側と可動体20側とで、固定箇所の間隔が異なることが好ましい。すなわち、上側板ばね62及び下側板ばね64のそれぞれは、非振動時において荷重がかかった状態、つまり、予圧が付与された状態で、可動体20を弾性支持するように設けられることが好ましい。
これにより、上側板ばね62及び下側板ばね64は、初期位置において、つまり、可動体20の非振動時において、ばね定数が安定し、寸法のバラツキ等があっても予圧が付与されて安定した状態で上側板ばね62及び下側板ばね64は保持される。よって、上側板ばね62及び下側板ばね64は、可動時の最大変形の態様のバラツキが低減される。
具体的には、図7に示すように、本実施の形態では、上側板ばね62及び下側板ばね64は、固定体40側の固定部分(段差部433、453を含む嵌合部分)に固定される外周部602間の長さL1よりも、内周部604に固定されるばね固定部21b、29b間の長さL2の方が長くなるように、それぞれ固定されている。
また、上側板ばね62及び下側板ばね64の外周部602と、筐体42(上ケース43、下ケース45及びコイルホルダ44)との接合において、外周部602とコイルホルダ44との間にも減衰部材を介装させて、弾性リング48aを含む減衰部材による、振動の減衰効果を更に向上させてもよい。
[磁性流体C1、C2]
磁性流体は、固定体40と可動体20の間に配設され、弾性支持部60(上側板ばね62及び下側板ばね64)による振動に減衰を発生させる。
磁性流体は、固定体40と可動体20の間であれば、どこに配設されてもよい。例えば、シャフト50とマグネット80の内径部との間、及び、マグネット80の外径部とコイル70の内径部の間、のうちの一方、又は双方に設けられる。
本実施の形態では、磁性流体は、シャフト50とマグネット80の内径部(貫通孔20aの一部)との間(磁性流体C1で示す)、及び、マグネット80の外径部とコイル70の内径部(本実施の形態では内筒部443に相当)の間に設けられている。
本実施の形態の振動アクチュエータ10では、可動体20は、バネ-マス系の振動モデルにおけるマス部に相当すると考えられるので、図8の曲線R1で示すように共振が鋭い場合、つまり、急峻なピークを有する場合、振動を減衰することにより、急峻なピークを抑制する。減衰した曲線をR2で示す。曲線R2で示すように、振動を減数することにより共振が急峻では無くなり、共振時の可動体20の最大振幅値、最大移動量がばらつくことがなく、好適な安定した最大移動量による振動を出力できる。
振動アクチュエータ10では、図9に示す磁気回路が形成される。また、振動アクチュエータ10において、コイル70は、可動体20のマグネット80に連設されるセンターヨーク27からの磁束に直交するように配置されている。したがって、図9に示すように通電が行われると、マグネット80の磁界とコイル70に流れる電流との相互作用により、フレミング左手の法則に従ってコイル70に-F方向のローレンツ力が生じる。
-F方向のローレンツ力の方向は、磁界の方向とコイル70に流れる電流の方向に直交する方向(図9では固定体40の下ケース45の底部451側)である。コイル70は固定体40(コイルホルダ44)に固定されているので、作用反作用の法則に則り、この-F方向のローレンツ力と反対の力が、マグネット80を有する可動体20にF方向の推力として発生する。これにより、マグネット80を有する可動体20側がF方向、つまり上ケース43の底部431側に移動する。
また、コイル70の通電方向が逆方向に切り替わり、コイル70に通電が行われると、逆向きのF方向のローレンツ力が生じる。このF方向のローレンツ力の発生により、作用反作用の法則に則り、このF方向のローレンツ力と反対の力が、可動体20に推力(-F方向の推力)として発生し、可動体20は、-F方向、つまり、固定体40の下ケース45の底部451側に移動する。
振動アクチュエータ10は、コイル70及びシャフト50を有する固定体40と、コイル70の軸方向(振動方向でありシャフト50の延在方向)に磁化され、コイル70の径方向内側に配置されるマグネット80を有する可動体20と、可動体20を、振動方向に移動自在に弾性保持する弾性支持部60(上側板ばね62及び下側板ばね64)と、を備える。また、可動体20は、シャフト50が挿通され、シャフト50の外周面との間に隙間Gが形成される貫通孔20aを有し、弾性支持部60は、可動体20を、可動体20の非振動時及び振動時にシャフト50に接触しないように支持している。
これにより、可動体20は、固定体40に対して、可動しない状態の非振動時と、可動中つまり振動状態時では、シャフト50に接触しないように隙間Gを空けて支持されているので、可動体20は可動中、つまり、振動中に、シャフト50に接触、具体的には摺動する際のノイズが発生することがない。
また、振動アクチュエータ10を落下した場合等、振動アクチュエータ10自体に衝撃が加わる場合にのみ、可動体20は、可動体20を挿通するシャフト50に接触する。すなわち、衝撃がある場合にのみ、可動体20とシャフト50とは、貫通孔20aとシャフト50の外周面との間の隙間Gの範囲で相対移動し、可動体20は、シャフト50に接触してその移動が規制される。このように、振動アクチュエータ10によれば、従来の振動アクチュエータと異なり、振動アクチュエータに衝撃が加わることで可動体20が変位して固定体40(コイルホルダ44の外筒部441)の内壁に接触し、衝撃を与えることがない。つまり、衝撃により、固定体40の内壁が破損することがない。また、衝撃で弾性支持部60(上側板ばね62、下側板ばね64)自体が変形することもなく、弾性支持部60(上側板ばね62、下側板ばね64)の変形により生じる可動体20の可動不能等の不具合を解消できる。
また、振動アクチュエータ10によれば、中央にシャフト50を配置して、可動体20の動きを規制し衝撃性を高める設計とした場合でも、駆動時の摺動音が発生することがなく、接触によるノイズ発生により振動表現力が低下する恐れがない。
このように振動アクチュエータ10によれば、耐衝撃性を有するとともに、振動表現力の高い好適な体感振動を出力できる。
ここで、振動アクチュエータ10は、電源供給部(例えば、図10及び図11に示す駆動制御部203)からコイル70へ入力される交流波によって駆動される。つまり、コイル70の通電方向は周期的に切り替わり、可動体20には、上ケース43の底部431側のF方向の推力と下ケース45の底部451側のF方向の推力が交互に作用する。これにより、可動体20は、振動方向(コイル70の径方向と直交する巻回軸方向、シャフト50の延在方向或いは、マグネット80の着磁方向)に、シャフト50に接触すること無く振動する。
以下に、振動アクチュエータ10の駆動原理について簡単に説明する。本実施の形態の振動アクチュエータ10では、可動体20の質量をm[kg]、ばね(板ばね)のねじり方向のばね定数をKspとした場合、可動体20は、固定体40に対して、下式(1)によって算出される共振周波数f[Hz]で振動する。
Figure 2022176329000002
可動体20は、バネ-マス系の振動モデルにおけるマス部を構成すると考えられるので、コイル70に可動体20の共振周波数fに等しい周波数の交流波が入力されると、可動体20は共振状態となる。すなわち、電源供給部からコイル70に対して、可動体20の共振周波数fと略等しい周波数の交流波を入力することにより、可動体20を効率良く振動させることができる。
振動アクチュエータ10の駆動原理を示す運動方程式及び回路方程式を以下に示す。振動アクチュエータ10は、下式(2)で示す運動方程式及び下式(3)で示す回路方程式に基づいて駆動する。
Figure 2022176329000003
Figure 2022176329000004
すなわち、振動アクチュエータ10における質量m[kg]、変位x(t)[m]、推力定数Kf[N/A]、電流i(t)[A]、ばね定数Ksp[N/m]、減衰係数D[N/(m/s)]等は、式(2)を満たす範囲内で適宜変更できる。また、電圧e(t)[V]、抵抗R[Ω]、インダクタンスL[H]、逆起電力定数K[V/(rad/s)]は、式(3)を満たす範囲内で適宜変更できる。
このように、振動アクチュエータ10では、可動体20の質量mと板ばねである弾性支持部60のばね定数Kspにより決まる共振周波数fに対応する交流波によりコイル70への通電を行った場合に、効率的に大きな振動出力を得ることができる。
また、振動アクチュエータ10は、式(2)、(3)を満たし、式(1)で示す共振周波数を用いた共振現象により駆動する。これにより、振動アクチュエータ10では、定常状態において消費される電力は負荷トルクによる損失及び摩擦などによる損失だけとなり、低消費電力で駆動、つまり、可動体20を低消費電力で直線往復振動させることができる。
図10及び図11は、振動アクチュエータ10の実装形態の一例を示す図である。図10は、振動アクチュエータ10をゲームコントローラGCに実装した例を示し、図11は、振動アクチュエータ10を携帯端末Mに実装した例を示す。
ゲームコントローラGCは、例えば、無線通信によりゲーム機本体に接続され、ユーザが握ったり把持したりすることにより使用される。ゲームコントローラGCは、ここでは矩形板状を有し、ユーザが両手でゲームコントローラGCの左右側を掴み操作するものとしている。
ゲームコントローラGCは、振動により、ゲーム機本体からの指令をユーザに通知する。なお、ゲームコントローラGCは、図示しないが、指令通知以外の機能、例えば、ゲーム機本体に対する入力操作部を備える。
携帯端末Mは、例えば、携帯電話やスマートフォン等の携帯通信端末である。携帯端末Mは、振動により、外部の通信装置からの着信をユーザに通知するとともに、携帯端末Mの各機能(例えば、操作感や臨場感を与える機能)を実現する。
図10、図11に示すように、ゲームコントローラGC及び携帯端末Mは、それぞれ、通信部201、処理部202、駆動制御部203、及び駆動部としての振動アクチュエータ10である振動アクチュエータ10A、10B、10Cを有する。なお、ゲームコントローラGCでは、複数の振動アクチュエータ10A、10Bが実装される。
ゲームコントローラGC及び携帯端末Mにおいて、振動アクチュエータ10A、10B、10Cは、例えば、端末の主面と振動アクチュエータ10A、10B、10Cの振動方向と直交する面、ここでは下ケース45の底面が平行となるように実装される。端末の主面とは、ユーザの体表面に接触する面であり、本実施の形態では、ユーザの体表面に接触して振動を伝達する振動伝達面を意味する。
具体的には、ゲームコントローラGCでは、操作するユーザの指先、指の腹、手の平等が接触する面、或いは、操作部が設けられた面と、振動方向が直交するように振動アクチュエータ10A、10Bが実装される。また、携帯端末Mの場合は、表示画面(タッチパネル面)と振動方向が直交するように振動アクチュエータ10Cが実装される。これにより、ゲームコントローラGC及び携帯端末Mの主面に対して垂直な方向の振動が、ユーザに伝達される。
通信部201は、外部の通信装置と無線通信により接続され、通信装置からの信号を受信して処理部202に出力する。ゲームコントローラGCの場合、外部の通信装置は、情報通信端末としてのゲーム機本体であり、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信規格に従って通信が行われる。携帯端末Mの場合、外部の通信装置は、例えば基地局であり、移動体通信規格に従って通信が行われる。
処理部202は、入力された信号を、変換回路部(図示省略)により振動アクチュエータ10A、10B、10Cを駆動するための駆動信号に変換して駆動制御部203に出力する。なお、携帯端末Mにおいては、処理部202は、通信部201から入力される信号の他、各種機能部(図示略、例えばタッチパネル等の操作部)から入力される信号に基づいて、駆動信号を生成する。
駆動制御部203は、振動アクチュエータ10A、10B、10Cに接続されており、振動アクチュエータ10A、10B、10Cを駆動するための回路が実装されている。駆動制御部203は、振動アクチュエータ10A、10B、10Cに対して駆動信号を供給する。
振動アクチュエータ10A、10B、10Cは、駆動制御部203からの駆動信号に従って駆動する。具体的には、振動アクチュエータ10A、10B、10Cにおいて、可動体20は、ゲームコントローラGC及び携帯端末Mの主面に直交する方向に振動する。
可動体20は、振動する度に、上ケース43の底部431又は下ケース45の底部451にダンパー46、47を介して接触するので、可動体20の振動に伴う上ケース43の底部431又は下ケース45の底部451への衝撃、つまり、筐体42への衝撃が、ダイレクトにユーザに振動として伝達される。特に、ゲームコントローラGCでは、複数の振動アクチュエータ10A、10Bが実装されているため、入力される駆動信号に応じて、複数の振動アクチュエータ10A、10Bのうちの一方、または双方を同時に駆動させることができる。
ゲームコントローラGC又は携帯端末Mに接触するユーザの体表面には、体表面に垂直な方向の振動が伝達されるので、ユーザに対して十分な体感振動を与えることができる。ゲームコントローラGCでは、ユーザに対する体感振動を、振動アクチュエータ10A、10Bのうちの一方、または双方で付与でき、少なくとも強弱の振動を選択的に付与するといった表現力の高い振動を付与できる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
また、例えば、本発明に係る振動アクチュエータは、実施の形態で示したゲームコントローラGC及び携帯端末M以外の携帯機器(例えば、タブレットPCなどの携帯情報端末、携帯型ゲーム端末、ユーザが身につけて使用するウェアラブル端末)に適用する場合に好適である。また、本実施の形態の振動アクチュエータ10は、上述した携帯機器の他、振動を必要とする美顔マッサージ器等の電動理美容器具にも用いることができる。
本発明に係る振動アクチュエータは、耐衝撃性を有するとともに、好適な体感振動を出力でき、ユーザに振動を付与するゲーム機端末或いは携帯端末等の電子機器に搭載されるものとして有用である。
10、10A、10B、10C 振動アクチュエータ
20 可動体
20a 貫通孔
21 可動体コア
21a 開口部
21b、29b ばね固定部
21c、29a ざぐり部
24、25 ブッシュ
27 センターヨーク
29 錘部
292 筒状突部
40 固定体
42 筐体
43 上ケース
431、451 底部
433、453 段差部
44 コイルホルダ
441 外筒部
441a、441b 環状嵌合部
442 内側底部
443 内筒部
45 下ケース
46、47 ダンパー
48a、48b 弾性リング(減衰部材)
50 シャフト(軸部)
60 弾性支持部
602 外周部
604 内周部
606 アーム
62 上側板ばね(弾性支持部)
64 下側板ばね(弾性支持部)
70 コイル
80 マグネット
91、92 減衰部材
201 通信部
202 処理部
203 駆動制御部
212 平板部
214 リング部

Claims (16)

  1. コイル及び前記コイルの径方内側に間隔をあけて配置されるマグネットのうちの一方を有する可動体と、
    前記コイル及び前記マグネットのうちの他方を有し且つ前記可動体を挿通する軸部を有する固定体と、
    給電される前記コイルと前記マグネットの協働により、前記可動体が前記固定体に対して、前記軸部が延びる方向に対応する振動方向に振動するように、前記可動体を前記固定体に対して可動自在に支持する弾性支持部と、を有し、
    前記可動体は、前記軸部が挿通され、前記振動方向における前記可動体の全長にわたって前記軸部の外周面との間に隙間が形成される貫通孔を有し、
    前記弾性支持部は、前記可動体の非振動時及び振動時に、前記可動体が前記全長にわたって前記軸部に接触しないように、前記可動体を支持する、
    ことを特徴とする振動アクチュエータ。
  2. 前記弾性支持部は、前記振動方向と交差する方向に延在して配置され、両端で前記固定体及び前記可動体に固定される板ばねである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の振動アクチュエータ。
  3. 前記弾性支持部は、前記可動体の重心を挟むように前記振動方向で離れて配置され、且つそれぞれ前記振動方向と交差する方向に延在する複数の板ばねである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の振動アクチュエータ。
  4. 前記弾性支持部である前記複数の板ばねは、同形状の渦巻型のばねであり、それぞれの渦巻きの向きが同一となる向きで、それぞれ外周側の一端が前記固定体に固定されるとともに、内周側の他端が前記可動体に固定されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の振動アクチュエータ。
  5. 前記可動体は、前記軸部が前記隙間を空けて挿通され前記振動方向で連設された、前記固定体の前記コイルの径方向内側に配置される前記マグネット、センターヨーク、及び錘部を有し、
    前記センターヨークは、前記可動体の非振動時において前記コイルの内周面の振動方向における中央部に対向して位置する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の振動アクチュエータ。
  6. 前記可動体が前記マグネットを有し、前記固定体が前記コイルを有し、
    前記固定体の前記軸部は、非磁性材料にて構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の振動アクチュエータ。
  7. 前記可動体の貫通孔の内周面には外部からの衝撃により前記軸部と接触する接触部材が周方向に延在するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の振動アクチュエータ。
  8. 前記接触部材は、樹脂またはエラストマーで構成されている、
    ことを特徴とする請求項7に記載の振動アクチュエータ。
  9. 前記複数の板ばねのそれぞれの前記固定体での固定位置間における前記軸方向の長さは、前記複数の板ばねのそれぞれの前記可動体での固定位置間における前記軸方向の長さと異なる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の振動アクチュエータ。
  10. 前記複数の板ばねのそれぞれの前記固定体での前記振動方向で離れる固定位置間の長さよりも、前記複数の板ばねのそれぞれの前記可動体での前記振動方向で離れる固定位置間の長さの方が長い、
    ことを特徴とする請求項9に記載の振動アクチュエータ。
  11. 前記固定体と前記可動体の間に、磁性流体が配設される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の振動アクチュエータ。
  12. 前記磁性流体は、前記軸部と前記貫通孔との間、もしくは、前記マグネットの外径部と前記コイルの内径部との間に配置、またはその両方に配置されている、
    ことを特徴とする請求項11に記載の振動アクチュエータ。
  13. 前記弾性支持部は、前記固定体に、振動を減衰させる減衰部材を介して固定されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の振動アクチュエータ。
  14. 請求項1に記載の振動アクチュエータを実装した、
    ことを特徴とする電子機器。
  15. コイル及び前記コイルの径方内側に間隔をあけて配置されるマグネットのうちの一方を有する可動体と、
    前記コイル及び前記マグネットのうちの他方を有し且つ前記可動体を挿通する軸部を有する固定体と、
    給電される前記コイルと前記マグネットの協働により、前記可動体が前記固定体に対して振動方向に振動するように、前記可動体を前記固定体に対して可動自在に支持する弾性支持部と、を有し、
    前記可動体は、前記軸部が挿通され、前記軸部の外周面との間に隙間が形成される貫通孔を有し、
    前記弾性支持部は、前記可動体を、前記可動体の非振動時及び振動時に、前記軸部に接触しないように支持し、
    前記固定体と前記可動体の間に、磁性流体が配設され、
    前記磁性流体は、前記軸部と前記貫通孔との間、もしくは、前記マグネットの外径部と前記コイルの内径部との間に配置、またはその両方に配置されている、
    ことを特徴とする振動アクチュエータ。
  16. 請求項15に記載の振動アクチュエータを実装した、
    ことを特徴とする電子機器。
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