JP2022174431A - 定電流回路 - Google Patents

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淳一 松原
Junichi Matsubara
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Abstract

【課題】安定した電流を出力できる定電流回路を提供する。【解決手段】定電流回路10には、トランジスタM1、M2が用いられた第1カレントミラー部20、及び対となるトランジスタM3、M4(及びトランジスタM5、M6)が用いられた第2カレントミラー部22が設けされていると共に、オペアンプ30が配置されている。オペアンプ30には、電流I1、電流I2に応じた電圧V1、V2が入力され、オペアンプ30は、電圧V1、V2の差に応じた出力電圧VoutをトランジスタM1、M2のゲートGに出力すると共に、トランジスタM8のゲートGに出力する。このため、定電流回路10では、電流I1、電流I2が安定されて、トランジスタM8から安定した電流Iを出力できる。【選択図】図1

Description

本発明は、定電流回路に関する。
特許文献1には、定電流回路及び出力段により構成された定電圧回路が開示されている。このうち、定電流回路は、第一のpチャネルMOSトランジスタP1及び第二のpチャネルMOSトランジスタP2により構成されたpチャネルMOSTr型カレントミラー回路と、第一のnチャネルMOSトランジスタN1及び第二のnチャネルMOSトランジスタにより構成されたnチャネルMOSTr型カレントミラー回路とを含んでいる。
また、定電流回路では、MOSトランジスタP1のゲートがMOSトランジスタP2のゲートと共にMOSトランジスタP2のドレインに接続され、MOSトランジスタP1のドレインとMOSトランジスタN1のドレインとが接続され、MOSトランジスタP2のドレインとMOSトランジスタN2のドレインとが接続されている。
出力段は、MOSトランジスタP3のゲートがMOSトランジスタP2のドレインとMOSトランジスタN2のドレインとの間に接続されており、出力部では、MOSトランジスタP2のドレインとMOSトランジスタN2のドレインとの間の電流に応じた出力が得られる。
特開2001-142550号公報
ところで、複数のトランジスタの間には、温度特性や電流特性などの電気的特性にバラツキが生じていることがある。定電流回路では、複数のトランジスタの間の電気的特性にバラツキがあると、出力する電流が温度(環境温度)や電源電圧などに依存してしまうことがある。
本発明は、上記事実を鑑みて成されたものであり、トランジスタにおける電気的特性の依存が抑制されて安定した電流を出力できる定電流回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様の定電流回路は、対とされた各々が電源に接続された第1トランジスタ及び第2トランジスタの各々の制御電極が、互いに接続されると共に前記第1トランジスタの電源側から接地側に流れる電流に応じて前記第2トランジスタの電源側から接地側に電流が流れるように接続された電流供給側回路部と、対とされた第3トランジスタ及び第4トランジスタが配置され、前記第3トランジスタが前記第1トランジスタと接地側との間に接続され、前記第4トランジスタが前記第2トランジスタと接地側との間に接続されると共に、互いの制御電極が前記第4トランジスタの前記第2トランジスタ側に接続されて、前記第4トランジスタの電流に応じた電流が前記第3トランジスタに流れるようにされた電流引抜側回路部と、前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタの電流に応じた電流を出力するための第5トランジスタが配置された出力部と、前記第1トランジスタの前記第3トランジスタ側の第1電位と前記第2トランジスタの前記第4トランジスタ側の第2電位とに応じ、前記第1電位と前記第2電位とが同様となるように前記第1トランジスタ及び前記第3トランジスタの各々の制御電極の電位を調整して、前記第5トランジスタの制御電極の電位を調整する調整手段と、を含む。
第2の態様の定電流回路は、第1の態様において、前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタはPチャネル型MOSトランジスタとされ、前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタはNチャネル型MOSトランジスタとされている。
第3の態様の定電流回路は、第1又は第2の態様において、前記調整手段は、入力側が前記第1トランジスタの前記第3トランジスタ側と、前記第2トランジスタの前記第4トランジスタ側とに接続され、出力側が前記第1トランジスタ、前記第3トランジスタ及び前記第5トランジスタの各々の制御電極に接続されたオペアンプを備えている。
第4の態様の定電流回路は、第1から第3の何れか1の態様において、前記電流引抜側回路部は、複数がカスケード接続されている。
本発明の第1の態様の定電流回路では、電流供給側回路部において、対で配置された第1トランジスタ及び第2トランジスタの各々が電源にされている。また、第1トランジスタ及び第2トランジスタは、制御電極が互いに接続されていると共に、第1トランジスタの電源側から接地側に流れる電流に応じて第2トランジスタの電源側から接地側に電流が流れるように接続されている。
電流引抜側回路部では、対で配置された第3トランジスタ及び第4トランジスタの各々が接地側に接続されると共に、第3トランジスタが第1トランジスタに接続され、第4トランジスタが第2トランジスタに接続されている。また、電流引抜側回路部では、第4トランジスタの電流に応じた電流が第3トランジスタに流れるように互いの制御電極が第4トランジスタの第2トランジスタ側に接続されている。
調整手段は、第1トランジスタ及び第2トランジスタの制御電極の電位と、出力部の第5トランジスタの制御電極の電位とが同様になるように接続している。これにより、第1トランジスタの制御電極と第2トランジスタの制御電極の電位とが同様にされると共に、第3トランジスタの制御電極と第4トランジスタの制御電極の電位とが同様にされるので、第1トランジスタと第3トランジスタとの間に流れる電流を、第2トランジスタと第4トランジスタとの間に流れる電流と同様になり得るようにできて、第1電位と第2電位とが同様になり得るようにできる。
ここで、第1トランジスタと第3トランジスタとの間の電流、及び第2トランジスタと第4トランジスタとの間の電流の少なくとも一方が変化し、第1電位と第2電位とが相違すると、調整手段が、第1電位と第2電位との電位差に応じ、第1電位と第2電位とが同様になるように第1トランジスタ及び第2トランジスタの各々の制御電極の電位を調整する。また、調整手段は、第5トランジスタの制御電極の電位を第1トランジスタ及び第2トランジスタの制御電極の電位と同様にする。
このため、第1トランジスタから第4トランジスタの間の電気的特性のバラツキに起因して、第1トランジスタと第3トランジスタとの間の電流、及び第2トランジスタと第4トランジスタとの間の電流のバランスが崩れるのを抑制できる。これにより、第5トランジスタから出力される電流が第1トランジスタから第4トランジスタの間の電気的特性に依存するのを抑制できて、安定した電流を出力できる。
第2の態様の定電流回路では、第1トランジスタ及び第2トランジスタにPチャネル型MOSトランジスタが用いられ、第3トランジスタ及び第4トランジスタにNチャネル型MOSトランジスタが用いられている。MOSトランジスタでは、制御端子であるゲートの電圧(ゲート-ソース間の電位差)に応じた電流が得られるので、第1電位と第2電位とを容易に同様の電位にできるので、効果的に安定した電流を出力できる。
第3の態様の定電流回路では、調整手段にオペアンプを用いており、オペアンプは、入力側が第1トランジスタの第3トランジスタ側と、第2トランジスタの第4トランジスタ側とに接続され、出力側が第1トランジスタ、第3トランジスタ及び第5トランジスタの各々の制御電極に接続されている。これにより、第1電位と第2電位とを容易に同様の電位にできるので、トランジスタの電気的特性に起因して第1電位と第2電位とのバランスが崩れるのを効果的に抑制できて安定した電流を出力できる。
第4の態様の定電流回路では、複数の電流引抜側回路部がカスケード接続されている。これにより、第1トランジスタ側に流れる電流に応じた電流を第2トランジスタ側に精度よく流れるようにできて、効果的に安定した電流を出力できる。
本実施形態に係る定電流装回路の概略構成を示す電気回路図である。 集積回路に形成されるトランジスタの一例を示す概略図である。 温度に対する出力電圧の変化の概略を示す線図である。 定電流回路の比較例の概略構成を示す電気回路図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1には、本実施形態に係る定電流回路10の主要部が電気回路図にて示されている。
図1に示すように、本実施形態に係る定電流回路10は、集積回路(IC:Integrated Circuit)12に形成されており、集積回路12はMOS(Metal Oxide Semiconductor)型(接合型でもよい)とされている。集積回路12には、負荷回路14が形成されている。集積回路12では、定電流回路10から出力される電流I(定電流Iref)が負荷回路14に供給される。定電流回路10は、一定の電流Iを出力する定電流装置として機能し、定電流回路10は、集積回路12において電流生成回路(定電流生成回路)として機能する。
本実施形態では、MOS型の集積回路12を適用することで、トランジスタとしてMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)が用いられる。図2には、集積回路12に形成されるMOSトランジスタとしてのトランジスタMの概略構成が斜視図にて示されている。なお、図2には、トランジスタMとしてPチャネル型MOSトランジスタが示されている。
トランジスタMは、n型半導体からなるボディ領域32を有しており、ボディ領域32の表層部には、各々p型半導体からなるソース34(ソースS)及びドレイン36(ドレインD)が配置されている。また、トランジスタMには、ボディ領域32の表面上においてソース34とドレイン36との間にSiO等の絶縁体からなるゲート酸化膜38、ゲート酸化膜38上に積層されたポリシリコンからなるゲート電極40(ゲートG)が形成されている。
ボディ領域32は、シリコン基板に形成されたn型のウェル領域によって構成されてもよい。また、ソース34及びドレイン36を構成するp型半導体は、例えば、公知のイオン注入法によりボディ領域32にボロン等のp型の不純物を注入することにより形成できる。ゲート酸化膜38は、公知の熱酸化法により形成できる。また、ゲート電極40は、ゲート酸化膜38上にCVD(Chemical Vapor Deposition)法によりポリシリコン膜を形成した後、公知のフォトリソグラフィ技術を用いてポリシリコン膜をパターニングすることにより形成できる。
本実施形態において、対となるトランジスタMは、構造が同様とされている。対となる2つのトランジスタMの構造が同様であるとは、ゲート酸化膜38の膜厚d、ゲート長(チャネル長)L、ゲート電極40に重なるソースS及びドレインDの幅に対応するゲート幅(チャネル幅)Wが、各々精度バラツキが許容される範囲内において同様であることを意味する。2つのトランジスタMを同様の構造とすることで、温度特性等の電気的特性を同様(許容範囲内のバラツキ)にできる。
対となる2つのトランジスタMは、同一の半導体ウエハ(図示省略)上に設けられていることが好ましく、これにより、対となる2つのトランジスタMの間における電気的特性の一致性を高めることができて、電気的特性にバラツキが生じるのを抑制できる。
一方、集積回路12には、動作用の電源として電圧Vccの電力が供給される。図1に示すように、集積回路12内において定電流回路10は、ノード16Aが電源(電圧Vcc)側に接続され、ノード16Bが接地(GND)側に接続されており、定電流回路10は、ノード16Aとノード16Bとの間に電圧Vccが印加されることで電圧Vccの電力で動作する。また、定電流回路10は、動作することで出力用のノード18から所要の電流Iを出力する(ノード18とノード16Bとの間に電流Iが流れる)。なお、定電流回路10には、集積回路12内に形成されている図示しない電源回路から電圧Vccの電力が供給されてもよい。
定電流回路10は、電流供給側回路部としての第1カレントミラー部20、電流引抜側回路部としての複数段の第2カレントミラー部22、制限抵抗部24、及び出力部26を備えている。また、定電流回路10は、ノード18から出力する電流Iを調整するための調整手段としての調整部28を備えている。
第1カレントミラー部20には、第1トランジスタとしてのトランジスタM1、及び第2トランジスタとしてのトランジスタM2が対で配置されており、トランジスタM1、M2は、Pチャネル型MOSFET(Pチャネル型MOSトランジスタ)とされている。
トランジスタM1、M2は、各々のソースSがノード16A(電源ライン)に接続されていると共に、各々の制御電極としてのゲートGが互いに接続されている。これにより、第1カレントミラー部20では、トランジスタM1、M2のゲートGに同様のゲート電圧が印加され、トランジスタM1、Mの各々にゲート電圧に応じた電流I1、I2が流れる。
定電流回路10において、第2カレントミラー部22は、第2カレントミラー部22A及び第2カレントミラー部22Bによる2段とされている。第2カレントミラー部22は、第1カレントミラー部20の接地側に配置されており、第2カレントミラー部22では、第2カレントミラー部22Aが第1カレントミラー部20側に配置され、第2カレントミラー部22Bが接地側に配置されている。
第2カレントミラー部22Aには、第3トランジスタとしてのトランジスタM3、及び第4トランジスタとしてのトランジスタM4が対で配置されている。また、第2カレントミラー部22Bには、第3トランジスタとしてのトランジスタM5、及び第4トランジスタとしてのトランジスタM6が対で配置されている。トランジスタM3、M4、M5、M6は、Nチャネル型MOSFET(Mチャネル型MOSトランジスタ)とされている。
第2カレントミラー部22Aでは、トランジスタM3のドレインDがトランジスタM1のドレインDに接続され、トランジスタM4のドレインDがトランジスタM2のドレインDに接続されている。また、第2カレントミラー部22Aでは、トランジスタM3、M4の各々のゲートGがトランジスタM4のドレインDに接続されている。
第2カレントミラー部22Bでは、トランジスタM5のドレインDがトランジスタM3のソースSに接続され、トランジスタM6のドレインDがトランジスタM4のソースSに接続されている。また、第2カレントミラー部22Bでは、トランジスタM5、M6の各々の制御電極であるゲートGがトランジスタM6のドレインDに接続されている。
また、制限抵抗部24には、トランジスタM7が配置されており、トランジスタM7は、Nチャネル型MOSFETとされている。トランジスタM7は、ドレインDがトランジスタM6のソースSに接続され、ソースSがノード16Bに接続されている(接地されている)。また、トランジスタM7は、ゲートGがノード16Aに接続されており、トランジスタM7のゲートGには、電圧Vccが印加される。
第2カレントミラー部22Bでは、トランジスタM5のソースSが制限抵抗部24を介してノード16B(GNDライン)に接続され、トランジスタM6のソースSがノード16Bに接続されている。これにより、トランジスタM7は、第1カレントミラー部20及び第2カレントミラー部22(22A、22B)に対して電流I1(及び電流I2)を制限するための所要の抵抗値の電流制限抵抗体として機能する。
集積回路12では、ポリシリコン等を用いたシート抵抗体を配置することで抵抗体を形成できるが、このような抵抗体は、トランジスタに比して広い設置面積が必要となる。定電流回路10では、トランジスタM7が抵抗体として機能するように形成されている。これにより、定電流回路10では、集積回路12における設置面積の抑制(省スペース化)が図られている。
また、第2カレントミラー部22Aでは、トランジスタM3、M4のゲートGに、トランジスタM2のドレインDとトランジスタM4のドレインDの間の電圧(トランジスタM2のドレインDの電圧)が印加される。また、第2カレントミラー部22Bでは、トランジスタM5、M6のゲートGに、トランジスタM4のソースSとトランジスタM6のドレインDの間の電圧(トランジスタM6のドレインDの電圧)が印加される。
出力部26には、第5トランジスタとしてのトランジスタM8が配置されており、トランジスタM8は、PチャネルのMOSFETとされている。トランジスタM8は、ソースSがノード16Aに接続され、ドレインDがノード18に接続されていると共に、ゲートGがトランジスタM1、M2のゲートGに接続されている。これにより、定電流回路10では、トランジスタM8のゲートGにトランジスタM1、M2のゲートGと同様の電圧(ゲート電圧)が印加され、トランジスタM8のゲートGに印加されるゲート電圧に応じた電流Iがノード18から出力される。
一方、定電流回路10には、調整部28が配置されており、調整部28は、第1カレントミラー部20及び出力部26に接続されている。調整部28には、調整手段としてのオペアンプ(operational amplifier)30が配置されている。オペアンプ30は、入力側の一方(+側)にトランジスタM1のドレインDが接続され、入力側の他方(-側)にトランジスタM2のドレインDが接続されている。これにより、オペアンプ30には、第1電位としてのトランジスタM1のドレインDの電圧V1と、第2電位としてのトランジスタM2のドレインDの電圧V2とが入力される。
オペアンプ30の出力側は、トランジスタM1、M2の各々のゲートGに接続されると共に、トランジスタM8のゲートGに接続されている。これにより、オペアンプ30は、出力電圧Voutを、トランジスタM1、トランジスタM2及びトランジスタM8の各々のゲートGにゲート電圧として出力する。
ここで、オペアンプ30は、例えば電圧V1を基準にし、電圧V1、V2の電圧差(電位差)に応じた所定の範囲の電圧Voutを出力する。オペアンプ30には、電圧Voutが電圧V1及び電圧V1と電圧V2との差に応じて変化する一般的構成を適用できる。オペアンプ30では、電圧V1と電圧V2とが同様の場合、電圧V1と同様の出力電圧Voutを出力する。また、オペアンプ30は、電圧V1に対して電圧V2が低い場合、電圧V1と電圧V2との電圧差に応じて電圧Voutを低くし、電圧V1に対して電圧V2が高い場合、電圧V1と電圧V2との電圧差に応じて電圧Voutを高くする。
このため、第1カレントミラー部20では、オペアンプ30により電圧V1と電圧V2とが同様の電圧となる(電圧差がなくなる)ようにトランジスタM1、M2のゲートGの電圧が調整される。これにより、第1カレントミラー部20では、対となっているトランジスタM1、M2の各々のゲートGとソースSの間の電圧(Vgs)が同様となるように調整される。
また、オペアンプ30には、出力側にトランジスタM8のゲートGが接続されている。このため、トランジスタM8のゲートGには、トランジスタM1、M2のゲートGと同様の電圧(電圧Vout)が印加される。これにより、トランジスタM8のゲートGとソースSの間の電圧(Vgs)がトランジスタM1、M2の各々におけるゲートGとソースSの間の電圧と同様となるように調整され、定電流回路10では、電流I1、I2に応じた電流I(ソースSとドレインDの間に流れる電流)をトランジスタM8が出力する。
次に、本実施形態に係る定電流回路10の作用を説明する。
定電流回路10では、第1カレントミラー部20と第2カレントミラー部22とが設けられており、第1カレントミラー部20と第2カレントミラー部22との間では、トランジスタM1側に電流I1が流れ、トランジスタM2側に電流I2が流れる。
第2カレントミラー部22では、第2カレントミラー部22Aと第2カレントミラー部22Bとがカスケード接続されている。第2カレントミラー部22Aでは、トランジスタM4のドレインDにトランジスタM3、M4の各々のゲートGが接続されている。このため、第2カレントミラー部22Aでは、トランジスタM4側の電流I2とトランジスタM3側の電流I1とが同様になるようにトランジスタM3、M4が動作される。
また、第2カレントミラー部22Bでは、トランジスタM6のドレインDにトランジスタM5、M6の各々のゲートGが接続されている。このため、第2カレントミラー部22Bにおいても、第2カレントミラー部22Aと同様に、トランジスタM6側の電流I2とトランジスタM5側の電流I1とが同様になるようにトランジスタM5、M6が動作される。したがって、第2カレントミラー部22では、電流I1と電流I2とが同様となるように動作し、第2カレントミラー部22では、第2カレントミラー部22Aと第2カレントミラー部22Bとがカスケード接続されることで、効果的に電流I1と電流I2とが同様になるように動作できる。
さらに、第1カレントミラー部20では、同様の構造とされて対で配置されたトランジスタM1、M2において、トランジスタM1のゲートGとトランジスタM2のゲートGとが接続されており、トランジスタM1、M2が同様のゲート電圧で動作される。このため、第1カレントミラー部20では、電流I1と電流I2とが同様となるようにトランジスタM1、M2が動作される。これにより、定電流回路10では、電流I1と電流I2とが同様になるようにトランジスタM1~M6が動作される。
一方、出力部26のトランジスタM8は、ゲートGが、トランジスタM1、M2のゲートGに接続されている。このため、トランジスタM8は、トランジスタM1の電流I1(及び電流I2)に応じた電流Iが出力されるように動作する。これにより、定電流回路10では、電流I1(電流I2)が安定することで、トランジスタM8から安定した電流I(定電流Iref)を負荷回路14に供給できる。
ところで、対で配置された2つのトランジスタMの間(トランジスタM1、M2の間、トランジスタM3、M4の間、及びトランジスタM5、M6の間)において、同様の構造とされることで、温度特性等の電気的特性にバラツキが生じるのが抑制される。これにより、定電流回路10では、安定した電流Iの出力が可能になる。本実施形態において、安定した電流Iとは、例えば、温度変化に依存いて変化するのが抑制された精度の高い電流であることを含む。
しかし、対とされた2つのトランジスタMの間においても、許容範囲内において温度特性などにわずかながらバラツキ(例えば、数μA程度のバラツキ)がある。定電流回路10では、トランジスタM1、M2の間で温度特性にバラツキがあると、電流I1、I2の同一性(電流I1、I2のバランス)が損なわれ、出力する電流Iが温度(環境温度)の影響を受けて安定しないことがある。
第1カレントミラー部20では、電流I1に応じた電圧V1が生じ、電流I2に応じた電圧V2が生じる。このため、第1カレントミラー部20では、電圧V1と電圧V2とが同様となるようにゲート電圧を調整することで、電流I1と電流I2とを同様とすることが可能になる。
ここで、定電流回路10では、調整部28が設けられており、調整部28では、オペアンプ30に電圧V1及び電圧V2が入力されることで、入力される電圧V1、V2の電圧差に応じた出力電圧Voutをオペアンプ30が出力する。また、オペアンプ30は、出力電圧VoutをトランジスタM1、M2、M8のゲートGに印加する。
この際、オペアンプ30は、電圧V1に対して電圧V2が低い場合に、電圧Voutを下げ、電圧V1に対して電圧V2が高い場合に、電圧Voutを上げる。これにより、定電流回路10では、第1カレントミラー部20において電圧V1と電圧V2とが同様となるように調整され、電圧V1と電圧V2とが同様とされることで、トランジスタM8の出力する電流Iが不安定となるのを抑制できる。
図3には、定電流回路10及び比較例における温度Tに対する電流I1の変化(シミュレーション結果)の一例が線図にて示され、図4には、図3において比較例としている一般的な定電流回路としての定電流回路100の概略構成が電気回路図にて示されている。
図4に示すように、比較例としている定電流回路100には、トランジスタM1、M2の各々に対応するトランジスタ102、104が対で配置され、トランジスタM3、M4の各々に対応するトランジスタ106、108が対で配置されている。また、定電流回路100には、トランジスタM7に対応する所与の抵抗値の抵抗110、及びトランジスタM8に対応するトランジスタ112が用いられている。
なお、定電流回路100では、トランジスタ102、104、112がPチャネル型MOSトランジスタ(Pチャネル型MOSFET)とされ、トランジスタ106、108がNチャネル型MOSトランジスタ(Nチャネル型MOSFET)とされている。
定電流回路100では、トランジスタ102、104のソースSが電圧Vccのノード16Aに接続され、トランジスタ102、104のゲートGがトランジスタ102のドレインDに接続されている。また、トランジスタ112は、ゲートGがトランジスタ102のドレインDに接続されている。
トランジスタ106は、ドレインDがトランジスタ102のドレインDに接続され、ソースSが抵抗110を介して接地されている。また、トランジスタ108は、ドレインDがトランジスタ104のドレインDに接続され、ソースSが接地されている。さらに、トランジスタ106、108は、各々のゲートGがトランジスタ108のドレインDに接続されている。
定電流回路100では、トランジスタ102のドレインDの電流(ソース-ドレイン間の電流)Irが、本実施形態に係る定電流回路10における電流I1に対応している。図3には、定電流回路10における電流I1と、定電流回路100における電流Irとの温度に対する変化が示されている。
ここで、定電流回路100では、電流Irに応じた電圧が、トランジスタ102、104の各々のゲートGに印加されるようになっており、トランジスタ102側の電流Irとトランジスタ104側の電流とのバランスがトランジスタ102、104のゲートGに印加する電圧に反映されていない。
このため、図3に示すように、定電流回路100では、温度T=-40.0°Cにおいて電流Ir=10.7124μAであり、温度T=125.0°Cにおいて電流Ir=7.517956μAとなっていた。このため、定電流回路100における単位温度当たりの電流変化ΔIは、ΔI=19.360nA/°Cとなっている。
一方、定電流回路10では、電圧V1及び電圧V2のバランスを反映した電圧(出力電圧Vout)がトランジスタM1、M2の各々のゲートGに印加される。このため、定電流回路10では、温度T=-40.0°Cにおいて電流I1=8.8859μAであり、温度T=125.0°Cにおいて電流I1=8.0975μAとなっていた。これにより、定電流回路10における単位温度当たりの電流変化ΔIは、ΔI=4.778532nA/°Cとなっている。
したがって、定電流回路10は、定電流回路100に対して単位温度当たりの電流変化ΔIが1/4となっており、定電流回路10は、定電流回路100に対して温度に対する電流安定性が極めて向上されている。また、温度特性などの電気的特性のバラツキは、電流特性のバラツキとして現れるので、定電流回路10では、温度特性を含む電気的特性のバラツキが起因する電流Iの変化を抑制して、安定した電流Iを出力することができる。
このように定電流回路10では、第1カレントミラー部20を備えており、第1カレントミラー部20には、トランジスタM1、M2が対で配置されている。また、定電流回路10には、調整部28にオペアンプ30が配置されており、オペアンプ30には、トランジスタM1のドレインDの電圧V1とトランジスタM2のドレインDの電圧V2が入力される。また、オペアンプ30は、電圧V1と電圧V2との差(電位差)に応じた出力電圧VoutをトランジスタM1、トランジスタM2のゲートG、及びトランジスタM8のゲートGに出力する。
このため、定電流回路10の第1カレントミラー部20では、電圧V1と電圧V2とが同様になるようにトランジスタM1、M2のゲートGの電圧が調整される。これにより、定電流回路10では、トランジスタM1、M2の間で電気的特性にバラツキが生じていても、電流I1、I2が変化するのを抑制できて、電流I1と電流I2とを同様にできる。また、定電流回路10では、オペアンプ30の出力電圧VoutがトランジスタM8のゲートGに印加されることで、トランジスタM8から出力される電流Iを安定させることができる。
また、定電流回路10には、第1カレントミラー部20の接地側に第2カレントミラー部22が配置されており、第2カレントミラー部22は、電流I1、I2が同様になるように(電流I1、I2が変化するのを抑制するように)動作する。これにより、定電流回路10では、電流I1、I2が変化するのを抑制できて、安定した電流Iを出力するようにできるので、変化が抑制された高精度の電流Iを出力できる。
さらに、第2カレントミラー部22では、第2カレントミラー部22A、22Bがカスケード接続されており、トランジスタM3、M4及びトランジスタM5、M6が電流I1、I2に変化(相違)が生じるのを抑制する。これにより、定電流回路10では、電流I1、I2の変化を一層抑制できて、より高精度の電流Iを出力できる。
また、定電流回路10では、対とされたトランジスタM1とトランジスタM2とにPチャネル型MOSトランジスタが用いられ、トランジスタM3とトランジスタM4及びトランジスタM5とトランジスタM6にNチャネル型MOSトランジスタが用いられている。これにより、定電流回路10では、ゲートGの電圧を制御する簡単な構成で、電流I1と電流I2とが同様になるように制御できるので、電流Iを安定化するための構成を容易にできる。
さらに、定電流回路10では、調整部28にオペアンプ30が設けられており、オペアンプ30が電圧V1、V2から電圧V1、V2を同様にするための出力電圧Voutを出力する。これにより、定電流回路10では、簡単な構成で、電圧V1、V2を安定化させて、電流Iを安定化させることができる。しかも、オペアンプ30は、MOSFETを用いて形成できるので、集積回路12には、出力する電流Iが安定化された定電流回路10を効果的に形成できる。
なお、以上説明した本実施形態では、第2カレントミラー部22Aと第2カレントミラー部22Bとをカスケード接続した第2カレントミラー部22を設けた。しかしながら、定電流回路は、電流供給側回路部の接地側が、1段の電流引抜側回路部によって構成されてもよく、3段以上の電流引抜側回路部がカスケード接続されて構成されてもよい。
また、本実施形態では、集積回路12に形成された定電流回路10を例に説明した。しかしながら、定電流回路は、回路基板上に実装されてもよい。また、定電流回路は、MOS型の集積回路に限らずバイポーラ型の集積回路であってもよい。さらに、トランジスタは、MOSトランジスタに限らず、バイポーラトランジスタであってもよい。
10・・・定電流回路、20・・・第1カレントミラー部(電流供給側回路部)、22(22A、22B)・・・第2カレントミラー部(電流引抜側回路部)、26・・・出力部、28・・・電流制御部、30・・・オペアンプ、M1・・・トランジスタ(第1トランジスタ)、M2・・・トランジスタ(第2トランジスタ)、M3、M5・・・トランジスタ(第3トランジスタ)、M4、M6・・・トランジスタ(第4トランジスタ)、M8・・・トランジスタ(第5トランジスタ)。

Claims (4)

  1. 対とされた各々が電源に接続された第1トランジスタ及び第2トランジスタの各々の制御電極が、互いに接続されると共に前記第1トランジスタの電源側から接地側に流れる電流に応じて前記第2トランジスタの電源側から接地側に電流が流れるように接続された電流供給側回路部と、
    対とされた第3トランジスタ及び第4トランジスタが配置され、前記第3トランジスタが前記第1トランジスタと接地側との間に接続され、前記第4トランジスタが前記第2トランジスタと接地側との間に接続されると共に、互いの制御電極が前記第4トランジスタの前記第2トランジスタ側に接続されて、前記第4トランジスタの電流に応じた電流が前記第3トランジスタに流れるようにされた電流引抜側回路部と、
    前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタの電流に応じた電流を出力するための第5トランジスタが配置された出力部と、
    前記第1トランジスタの前記第3トランジスタ側の第1電位と前記第2トランジスタの前記第4トランジスタ側の第2電位とに応じ、前記第1電位と前記第2電位とが同様となるように前記第1トランジスタ及び前記第3トランジスタの各々の制御電極の電位を調整して、前記第5トランジスタの制御電極の電位を調整する調整手段と、
    を含む定電流回路。
  2. 前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタはPチャネル型MOSトランジスタとされ、
    前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタはNチャネル型MOSトランジスタとされた請求項1に記載の定電流回路。
  3. 前記調整手段は、入力側が前記第1トランジスタの前記第3トランジスタ側と、前記第2トランジスタの前記第4トランジスタ側とに接続され、出力側が前記第1トランジスタ、前記第3トランジスタ及び前記第5トランジスタの各々の制御電極に接続されたオペアンプを備えた請求項1又は請求項2に記載の定電流回路。
  4. 前記電流引抜側回路部は、複数がカスケード接続されている請求項1から請求項3の何れか1項に記載の定電流回路。

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