JP2022174358A - コネクタ及びコネクタ付き電線 - Google Patents

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Masashi Tsukamoto
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Abstract

【課題】1種類の端子金具で端子金具同士の電気接続関係の有無を使い分けること。【解決手段】電線10毎の端子金具30と、端子金具を収容完了位置で収容する端子収容室41が当該端子金具毎に設けられたハウジング40と、を備え、端子金具は、端子本体31と、この軸線に対する直交方向に当該端子本体の外壁33bから突出させた弾性変形可能な電気接続部32と、を有し、端子収容室は、端子本体を軸線の軸周りに90度回転させて差し込み得る形状に形成され、ハウジングは、軸線に対して直交する第1方向で隣り合う2つの端子収容室の間仕切りをする第1壁体43と、軸線と第1方向とに対して直交する第2方向で隣り合う2つの端子収容室の間仕切りをする第2壁体44と、を有し、第1壁体は、第1方向で隣り合う2つの端子収容室を連通させ、かつ、収容完了位置の端子金具の電気接続部を入り込ませて隣の端子金具に接触させる貫通孔43aを有すること。【選択図】図3

Description

本発明は、コネクタ及びコネクタ付き電線に関する。
従来、コネクタ及びコネクタ付き電線においては、ハウジングの中の複数の端子金具の内、隣り合うもの同士を接触させて電気接続させることがある。この種のコネクタ及びコネクタ付き電線については、例えば、下記の特許文献1に開示されている。この特許文献1のコネクタ及びコネクタ付き電線においては、弾性変形可能な接触部を端子金具に設け、この接触部をハウジングの中で隣の端子金具に接触させることによって、この2つの端子金具を電気接続させている。
特開2012-138171号公報
ところで、従来のコネクタ及びコネクタ付き電線は、全ての端子金具がハウジングの中で他の端子金具との電気的な接続関係を持つものであり、端子金具が1種類だけで構成されている。ここで、コネクタ及びコネクタ付き電線においては、ハウジングの中で他の端子金具との電気的な接続関係を持つ端子金具と、ハウジングの中で他の端子金具との電気的な接続関係を持たない端子金具と、が混在していることもある。これを具現化する場合、従来のコネクタ及びコネクタ付き電線においては、他の端子金具との電気的な接続関係を持つ端子金具の他に、他の端子金具との電気的な接続関係を持たない端子金具も用意する必要があり、端子金具の共用化を図る上で改善の余地がある。
そこで、本発明は、1種類の端子金具で端子金具同士の電気的な接続関係の有無を使い分け得るコネクタ及びコネクタ付き電線を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明に係るコネクタは、電線に対して物理的且つ電気的に接続された当該電線毎の端子金具と、前記端子金具を収容完了位置で収容する端子収容室が当該端子金具毎に設けられたハウジングと、を備え、前記端子金具は、端子本体と、前記端子本体の軸線に対する直交方向に当該端子本体の外壁から突出させた弾性変形可能な電気接続部と、を有し、前記端子収容室は、前記端子本体を前記軸線の軸周りに90度回転させて差し込み得る形状に形成され、前記ハウジングは、前記軸線に対して直交する第1方向で隣り合う2つの前記端子収容室の間仕切りをする第1壁体と、前記軸線と前記第1方向とに対して直交する第2方向で隣り合う2つの前記端子収容室の間仕切りをする第2壁体と、を有し、前記第1壁体は、前記第1方向で隣り合う2つの前記端子収容室を連通させ、かつ、前記収容完了位置の前記端子金具の前記電気接続部を入り込ませて隣の前記端子金具に接触させる貫通孔を有することを特徴としている。
また、上記目的を達成する為、本発明に係るコネクタ付き電線は、複数本の電線と、前記電線に対して物理的且つ電気的に接続された当該電線毎の端子金具と、前記端子金具を収容完了位置で収容する端子収容室が当該端子金具毎に設けられたハウジングと、を備え、前記端子金具は、端子本体と、前記端子本体の軸線に対する直交方向に当該端子本体の外壁から突出させた弾性変形可能な電気接続部と、を有し、前記端子収容室は、前記端子本体を前記軸線の軸周りに90度回転させて差し込み得る形状に形成され、前記ハウジングは、前記軸線に対して直交する第1方向で隣り合う2つの前記端子収容室の間仕切りをする第1壁体と、前記軸線と前記第1方向とに対して直交する第2方向で隣り合う2つの前記端子収容室の間仕切りをする第2壁体と、を有し、前記第1壁体は、前記第1方向で隣り合う2つの前記端子収容室を連通させ、かつ、前記収容完了位置の前記端子金具の前記電気接続部を入り込ませて隣の前記端子金具に接触させる貫通孔を有することを特徴としている。
本発明に係るコネクタ及びコネクタ付き電線は、全ての端子収容室に対して、外壁と第2壁体とを向かい合わせにした状態で端子金具が収容されることによって、その全ての端子金具の間に電気的な接続関係を持たせない。一方、本発明に係るコネクタ及びコネクタ付き電線は、その全ての端子金具の中に、軸周りに90度回転させ、外壁と第1壁体とを向かい合わせにした状態で端子収容室に収容された端子金具が存在していれば、この端子金具の電気接続部が貫通孔を介して隣の端子金具に接触しているので、この端子金具同士を電気的に接続させることができる。このように、このコネクタ及びコネクタ付き電線は、1種類の端子金具で端子金具同士の電気的な接続関係の有無を使い分けることができる。
図1は、実施形態のコネクタ及びコネクタ付き電線を示す斜視図である。 図2は、実施形態のコネクタ及びコネクタ付き電線を示す平面図である。 図3は、図2のX1-X1線断面及びX2-X2線断面を模式的に表した説明図である。 図4は、図2のY1-Y1線断面を模式的に表した説明図である。 図5は、図2のY2-Y2線断面、Y3-Y3線断面及びY4-Y4線断面を模式的に表した説明図である。 図6は、実施形態のコネクタ及びコネクタ付き電線を示す分解斜視図である。 図7は、端子金具を示す斜視図である。 図8は、図6のハウジングのX1-X1線断面及びX2-X2線断面を模式的に表した説明図である。 図9は、図2のX1-X1線断面及びX2-X2線断面に相当する端子付き電線のハウジングへの組付け過程を示す説明図である。 図10は、図2のY2-Y2線断面、Y3-Y3線断面及びY4-Y4線断面に相当する端子付き電線の組付け過程を示す説明図である。 図11は、実施形態のコネクタ及びコネクタ付き電線の適用例を示す説明図である。 図12は、変形例のコネクタ及びコネクタ付き電線を示す斜視図である。 図13は、変形例のコネクタ及びコネクタ付き電線を示す分解斜視図である。 図14は、図2のY1-Y1線断面に相当する変形例のコネクタ及びコネクタ付き電線の模式図である。 図15は、図2のY2-Y2線断面、Y3-Y3線断面及びY4-Y4線断面に相当する変形例のコネクタ及びコネクタ付き電線の模式図である。 図16は、図2のY2-Y2線断面、Y3-Y3線断面及びY4-Y4線断面に相当する端子付き電線の変形例のハウジングへの組付け過程を示す説明図である。 図17は、図2のY2-Y2線断面、Y3-Y3線断面及びY4-Y4線断面に相当する端子付き電線の変形例のハウジングへの組付け過程を示す説明図である。
以下に、本発明に係るコネクタ及びコネクタ付き電線の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係るコネクタ及びコネクタ付き電線の実施形態の1つを図1から図11に基づいて説明する。
図1から図6の符号1は、本実施形態のコネクタ付き電線を示す。このコネクタ付き電線1は、複数本の電線10と、この複数本の電線10に取り付けられたコネクタ20と、を備える。このコネクタ付き電線1においては、複数本の電線10のそれぞれの端末にコネクタ20が取り付けられる。
電線10は、図中で明示しないが、導体たる芯線と、この芯線を覆う被覆と、を備える。この電線10の端末には、コネクタ20の後述する1つの端子金具30が物理的且つ電気的に接続される。
コネクタ付き電線1は、その接続状態の1本の電線10と1つの端子金具30の組み合わせのみを複数組備えるものであってもよく、2本の電線10を撚り合わせた撚り対線10Aと当該撚り対線10Aのそれぞれの電線10に対して当該電線10毎に物理的且つ電気的に接続された端子金具30の組み合わせのみを複数組備えるものであってもよく、その双方の組み合わせを混在させたものであってもよい。ここで示すコネクタ付き電線1は、1本の電線10と1つの端子金具30の組み合わせを4組備えると共に、撚り対線10Aと2つの端子金具30の組み合わせを2組備える(図6)。
コネクタ20は、電線10に対して物理的且つ電気的に接続された当該電線10毎の端子金具30と、この端子金具30を収容完了位置で収容する端子収容室41が当該端子金具30毎に設けられたハウジング40と、備える(図3から図6)。
端子金具30は、金属等の導電性材料で成形される。この端子金具30は、例えば、母材となる金属板に対する折曲げ加工や切断加工等のプレス成形によって所定形状に成形される。
この端子金具30は、端子本体31と、この端子本体31の軸線に対する直交方向に当該端子本体31の外壁から突出させた片持ちの弾性変形可能な電気接続部32と、を有する(図3及び図5から図7)。
ここで示す端子本体31は、相手方端子金具の相手方端子接続部(図示略)に対して物理的且つ電気的に接続させる端子接続部33と、電線10の端末の芯線に対して物理的且つ電気的に接続させる電線接続部34と、を有する(図3から図7)。
例えば、端子接続部33と相手方端子接続部は、相互間の嵌合接続によって互いに物理的且つ電気的に接続させるものであり、その内の一方が雌端子形状に形成され、その内の他方が雄端子形状に形成される。ここで示す端子接続部33は、雌端子形状に形成され、その外観形状が四角形の角筒状を成している(図6及び図7)。よって、この端子接続部33は、矩形の平板状の外壁を4つ有している。この端子接続部33においては、その筒軸方向が相手方端子接続部との嵌合接続方向になり、先端33aの四角形の開口から相手方端子接続部が挿入嵌合される。そして、端子本体31においては、この端子接続部33の筒軸が軸線になる。
また、電線接続部34は、例えば、電線10の端末の剥き出しになった芯線に対して2枚の加締め片を加締め圧着させる圧着部であってもよく、電線10の端末の被覆を2枚の圧接片で切り裂いて、その中の芯線に2枚の圧接片を圧接させる圧接部であってもよい。ここで示す電線接続部34は、圧着部として形成されている(図7)。端子本体31においては、この電線接続部34が端子接続部33に対してその筒軸方向で先端33aとは逆側に並べて配置されている。
この端子本体31は、その軸線に見て、この軸線に対する直交方向で電線接続部34が角筒状の端子接続部33から飛び出ることのないように形成される。
電気接続部32は、端子本体31において、端子接続部33から電線接続部34までの間の何れかの場所の外壁から突出させる。ここで示す電気接続部32は、端子接続部33の4つの外壁の内の何れか1つから突出させた片持ちの片体状に形成されている(図6及び図7)。ここでは、第1外壁33bから電気接続部32を突出させている。また、この電気接続部32は、固定端側の第1外壁33bの壁面に向けた撓みによる弾性変形を行い得る可撓片部として形成されている。更に、この電気接続部32は、その第1外壁33bの先端33a側を固定端とし、この固定端よりも電線接続部34側に自由端が配置されるように当該電線接続部34側に向けて突出させている。
ハウジング40は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形される。
このハウジング40においては、収容された端子本体31の軸線に対して直交する第1方向に端子収容室41が複数並べて配置され、かつ、その端子本体31の軸線と第1方向とに対して直交する第2方向に端子収容室41が複数並べて配置される。ここで示すハウジング40には、第1方向に端子収容室41が4つ並べて配置され、この4つの端子収容室41それぞれに対して第2方向に1つずつ端子収容室41が並べて配置されている。
このハウジング40は、端子金具30を端子収容室41に挿入する際の当該端子収容室41毎の端子挿入口42を有している(図3から図5及び図8)。端子金具30は、端子本体31の軸線に沿って端子挿入口42から端子収容室41に差し込まれる。端子収容室41は、その端子本体31を軸線の軸周りに90度回転させて差し込み得る形状に形成される。ここでは、端子本体31の軸周りの最外形が四角形の角筒状を成しているので、端子収容室41が端子本体31の最外形と同等の大きさの四角柱に形成されている。よって、このハウジング40は、第1方向で隣り合う2つの端子収容室41の間仕切りをする第1壁体43(図3及び図8)と、第2方向で隣り合う2つの端子収容室41の間仕切りをする第2壁体44(図4及び図5)と、を有している。
第1壁体43は、第1方向で隣り合う2つの端子収容室41を連通させ、かつ、収容完了位置の端子金具30の電気接続部32を入り込ませて隣の端子金具30に接触させる貫通孔43aを有する(図3及び図8)。一方、第2壁体44には、そのような貫通孔(第2方向で隣り合う2つの端子収容室41を連通させ、かつ、収容完了位置の端子金具30の電気接続部32を入り込ませて隣の端子金具30に接触させる貫通孔)を設けない。
このハウジング40においては、全ての端子収容室41に対して、第1外壁33bと第2壁体44とを向かい合わせにした状態で端子金具30が収容されることによって、その全ての端子金具30の間に電気的な接続関係を持たせない。一方、このハウジング40においては、その全ての端子金具30の中に、軸周りに90度回転させ、第1外壁33bと第1壁体43とを向かい合わせにした状態で端子収容室41に収容された端子金具30が存在していれば、この端子金具30の電気接続部32が貫通孔43aを介して隣の端子金具30に接触しているので、この端子金具30同士を電気的に接続させることができる。
このように、本実施形態のコネクタ20及びコネクタ付き電線1は、1種類の端子金具30で端子金具30同士の電気的な接続関係の有無を使い分けることができる。
例えば、ここで示すコネクタ20及びコネクタ付き電線1においては、第1方向における両端の4つの端子収容室41に対して、ストレート形状の電線10に繋がれた端子金具30が収容される(図6)。その4つの端子金具30は、第1外壁33bと第2壁体44とを向かい合わせにした状態で端子収容室41に収容される。また、このコネクタ20及びコネクタ付き電線1においては、第1方向における一端の2つの端子収容室41に隣設させた2つの端子収容室41に対して、撚り対線10Aのそれぞれの電線10に繋がれた端子金具30が各々収容され、かつ、第1方向における他端の2つの端子収容室41に隣設させた2つの端子収容室41に対して、撚り対線10Aのそれぞれの電線10に繋がれた端子金具30が各々収容される(図6)。その2本の撚り対線10Aは、通信線として利用される。一方の撚り対線10Aに繋がれた2つの端子金具30は、第1外壁33bと第2壁体44とを向かい合わせにした状態で端子収容室41に収容される。これに対して、他方の撚り対線10Aに繋がれた2つの端子金具30は、第1外壁33bを一方の撚り対線10A側の第1壁体43に向かい合わせた状態で端子収容室41に収容される。このため、この他方の撚り対線10Aに繋がれた2つの端子金具30においては、各々、一方の撚り対線10Aに繋がれた第1方向で隣り合う端子金具30に対して、電気接続部32が貫通孔43aを介して接触し、電気的に接続されている。
ところで、ここで示す第1壁体43は、貫通孔43aの周縁部における端子挿入口42側を当該貫通孔43aに入り込んだ電気接続部32の端子挿入口42側への移動を係止する端子係止部43bとして利用している(図3及び図8)。更に、ここで示す第1壁体43は、電気接続部32を弾性変形させながら端子挿入口42から貫通孔43aまで案内するガイド溝43cを有している(図3及び図8)。
端子金具30においては、第1外壁33bと第1壁体43とが向かい合うよう端子挿入口42に端子接続部33から挿入していくことによって、電気接続部32の自由端側がガイド溝43cに入り込み当該ガイド溝43cの溝底に押されて第1外壁33b側に弾性変形する(図9)。そして、この端子金具30においては、端子収容室41に挿入し続けていくことによって、電気接続部32の自由端側がガイド溝43cの溝底を摺動し、収容完了位置に到達したときに、電気接続部32が弾性変形前の元の形状に近づきながら貫通孔43aに入り込む(図3)。この端子金具30においては、貫通孔43aの中の電気接続部32の自由端側が弾性変形に伴う弾発力を隣の端子金具30の端子接続部33に作用させながら接触する。更に、この端子金具30においては、貫通孔43aの中の電気接続部32の自由端側が貫通孔43aの周縁部における端子挿入口42側の端子係止部43bに対向配置され、この電気接続部32の端子挿入口42側への移動が係止される。
ここで、ガイド溝43cは、第1壁体43における第1方向で隣り合う2つの端子収容室41の内の少なくとも一方側の壁面に設ける。例えば、このハウジング40においては、第1壁体43の双方の壁面にガイド溝43cを設けた場合、この第1壁体43を間に置く2つの端子収容室41のどちら側の端子金具30からも隣の端子金具30に電気接続部32を接触させることができる。しかしながら、この場合には、その2つの端子収容室41における双方の端子金具30のそれぞれの電気接続部32が貫通孔43aを介して接触してしまう可能性があり、一方の電気接続部32が貫通孔43aを抜け出た状態になっていると、この端子金具30を端子収容室41に留めておくことが難しくなる。
そこで、ガイド溝43cは、第1壁体43における第1方向で隣り合う2つの端子収容室41の内の一方側の壁面に設ける(図3及び図8)。そして、第1壁体43の端子挿入口42側の端部における第1方向で隣り合う2つの端子収容室41の内の他方側は、端子金具30の電気接続部32を係止して当該端子金具30の当該端子収容室41への挿入を規制する端子挿入規制部43dとして利用する(図3及び図8)。これにより、このハウジング40においては、一方の端子収容室41側でのみ第1外壁33bと第1壁体43とを向かい合わせることができ、この一方の端子収容室41側からのみ電気接続部32を貫通孔43aに差し入れて、端子金具30同士を接触させることができる。
更に、この一方側の端子収容室41においては、第2壁体44に間隔を空けて対向配置させた第3壁体45の端子挿入口42側の端部についても、端子挿入規制部43dと同様の端子挿入規制部45aとして利用する(図4及び図5)。また、複数の一方側の端子収容室41の内、第1方向で両端に位置するものにおいては、第1壁体43に間隔を空けて対向配置させた側壁体46の端子挿入口42側の端部についても、端子挿入規制部43d,45aと同様の端子挿入規制部46aとして利用する(図3及び図8)。
更に、ここで示す第2壁体44は、収容完了位置の端子金具30の電気接続部32を入り込ませる係止溝44aを有している(図4及び図5)。そして、ここで示す第2壁体44は、その係止溝44aの周縁部における端子挿入口42側を当該係止溝44aに入り込んだ電気接続部32の端子挿入口42側への移動を係止する端子係止部44bとして利用している(図4及び図5)。また更に、ここで示す第2壁体44は、電気接続部32を弾性変形させながら端子挿入口42から係止溝44aまで案内するガイド溝44cを有している(図4及び図5)。このガイド溝44cは、第2壁体44における第2方向で隣り合う2つの端子収容室41の内の一方側の壁面に、係止溝44a及び端子係止部44bと共に設ける。
第2壁体44の端子挿入口42側の端部における第2方向で隣り合う2つの端子収容室41の内の他方側は、端子金具30の電気接続部32を係止して当該端子金具30の当該端子収容室41への挿入を規制する端子挿入規制部44dとして利用する(図4及び図5)。そして、この他方側の端子収容室41においては、第2壁体44に間隔を空けて対向配置させた第4壁体47の壁面に、係止溝44aと同様の係止溝47aと、端子係止部44bと同様の端子係止部47bと、ガイド溝44cと同様のガイド溝47cと、を設けている(図4及び図5)。
端子金具30においては、第1外壁33bと第2壁体44(又は第4壁体47)とが向かい合うよう端子挿入口42に端子接続部33から挿入していくことによって、電気接続部32の自由端側がガイド溝44c(又はガイド溝47c)に入り込み当該ガイド溝44c(又はガイド溝47c)の溝底に押されて第1外壁33b側に弾性変形する(図10)。そして、この端子金具30においては、端子収容室41に挿入し続けていくことによって、電気接続部32の自由端側がガイド溝44c(又はガイド溝47c)の溝底を摺動し、収容完了位置に到達したときに、電気接続部32が弾性変形前の元の形状に近づきながら係止溝44a(又は係止溝47a)に入り込む(図5)。この端子金具30においては、係止溝44a(又は係止溝47a)の中の電気接続部32の自由端側が係止溝44a(又は係止溝47a)の周縁部における端子挿入口42側の端子係止部44b(又は端子係止部47b)に対向配置され、この電気接続部32の端子挿入口42側への移動が係止される。
複数の他方側の端子収容室41においても、第1方向で両端に位置するものには、一方側の端子収容室41と同じように、第1壁体43に間隔を空けて対向配置させた側壁体46が設けられている(図3及び図8)。よって、この側壁体46においては、一方側の端子収容室41と同じように、端子挿入口42側の端部を端子挿入規制部46aとして利用する。
以上により、このハウジング40においては、第1壁体43と第2壁体44と第4壁体47が有するガイド溝43c,44c,47cに電気接続部32を差し入れることのできる状態でのみ、端子金具30を端子収容室41に収容することができる。よって、本実施形態のコネクタ20及びコネクタ付き電線1は、1種類の端子金具30で端子金具30同士の電気的な接続関係の有無を使い分けることができるだけでなく、ハウジング40に対する端子金具30の誤組付けの抑止効果を得ることができる。
例えば、このように構成されたコネクタ20及びコネクタ付き電線1は、複数の電子機器EPを繋げるデイジーチェーン接続に適用可能である(図11)。
[変形例]
図12から図15の符号2は、本変形例のコネクタ付き電線を示す。このコネクタ付き電線2は、前述した実施形態のコネクタ付き電線1に対して、コネクタ20のハウジング40をコネクタ120のハウジング140に置き換えたものである。このため、ここでは、実施形態のコネクタ付き電線1と同じ部品や同じ機能を持つ部位等について、このコネクタ付き電線1と同じ符号を付して、その説明を省略する。
本変形例のハウジング140は、端子収容室41の端子本体31が軸周りに90度回転しているのか否かに拘わらず、端子金具30が収容完了位置に収容されているときに、この端子金具30を端子挿入口42から抜け出させないよう二重係止させるものである。そこで、このハウジング140は、二分割構造とし、互いに嵌め合わせて組み付けられる第1ハウジング部材140Aと第2ハウジング部材140Bとを備える(図12から図15)。ここでは、端子金具30が第1外壁33bを第2壁体44(又は第4壁体47)に向かい合わせた状態で収容完了位置に収容されている場合でも、端子金具30が第1外壁33bを第1壁体43に向かい合わせた状態で収容完了位置に収容されている場合でも、端子金具30が端子挿入口42から抜け出ないように、この端子金具30を第1ハウジング部材140Aと第2ハウジング部材140Bとによって二重係止させる。
本変形例のハウジング140においては、第1ハウジング部材140Aと第2ハウジング部材140Bとが仮組付け位置のときに、端子金具30を収容完了位置まで挿入可能な仮収容室としてそれぞれの端子収容室41が形成され(図16及び図17)、第1ハウジング部材140Aと第2ハウジング部材140Bとが組付け完了位置のときに、それぞれの端子収容室41が形成される(図14及び図15)。
このハウジング140においては、第1ハウジング部材140Aを主体とし、この第1ハウジング部材140Aに第2ハウジング部材140Bを組み付ける。このハウジング140においては、端子収容室41の端子本体31が軸周りに90度回転しているのか否かに拘わらず、端子金具30が端子挿入口42から抜け出ないように、第1ハウジング部材140Aに組み付けた第2ハウジング部材140Bで端子金具30を係止する。
例えば、端子金具30は、実施形態でも説明したように、第1外壁33bを第2壁体44(又は第4壁体47)に向かい合わせた状態で収容完了位置に収容されているときに、電気接続部32に対する端子係止部44b(又は端子係止部47b)の係止機能によって、収容完了位置に保たれる。しかしながら、この端子金具30は、仮に端子係止部44b(又は端子係止部47b)による電気接続部32の係止可能な状態が解消され、この電気接続部32がガイド溝44c(又はガイド溝47c)に入り込んでしまった場合、端子挿入口42から抜け出てしまう虞がある。そこで、ハウジング140においては、この万が一の場合でも端子金具30を端子挿入口42から抜け出させないように、そのガイド溝44c(又はガイド溝47c)上の電気接続部32を端子挿入口42側で第2ハウジング部材140Bに係止させる。例えば、この第2ハウジング部材140Bは、組付け完了位置でガイド溝44c上に配置され、このガイド溝44c上の電気接続部32を端子挿入口42側で係止することのできる第1係止部148aと、組付け完了位置でガイド溝47c上に配置され、このガイド溝47c上の電気接続部32を端子挿入口42側で係止することのできる第2係止部148bと、を備える(図13から図17)。ここで示す第1係止部148aは、一方側のそれぞれの端子収容室41の壁面の一部を成す壁体として形成されている。また、ここで示す第2係止部148bは、他方側のそれぞれの端子収容室41の壁面の一部を成す壁体として形成されている。
更に、第2ハウジング部材140Bは、その第1係止部148a及び第2係止部148bとは別に、自らの組付け完了位置で収容完了位置の端子接続部33に端子挿入口42側で対向配置させておくことによって、端子金具30が端子挿入口42から抜け出ないように係止する第3係止部148cを備える(図13)。この第3係止部148cは、第2ハウジング部材140Bが組付け完了位置のときに、収容完了位置の角筒状の端子接続部33の隅部33cに端子挿入口42側で対向配置させる。よって、この第3係止部148cは、端子収容室41毎に設ける。その隅部33cは、端子収容室41の端子本体31が軸周りに90度回転しているのか否かに応じて、端子接続部33上での位置が変わる。
例えば、端子金具30が第1外壁33bを第2壁体44(又は第4壁体47)に向かい合わせた状態で収容完了位置に収容されている場合には、第3係止部148cよりも先に第1係止部148aや第2係止部148bで端子金具30を係止させ、その第1係止部148aや第2係止部148bで端子金具30を係止できなかったときに、第3係止部148cで端子金具30を係止させてもよい。この逆も可能である。また、この場合でも、端子金具30は、第1係止部148aや第2係止部148bと同等のタイミングで第3係止部148cに係止させてもよい。
一方、例えば、端子金具30は、実施形態でも説明したように、第1外壁33bを第1壁体43に向かい合わせた状態で収容完了位置に収容されているときに、電気接続部32に対する端子係止部43bの係止機能によって、収容完了位置に保たれる。しかしながら、この端子金具30は、仮に端子係止部43bによる電気接続部32の係止可能な状態が解消され、この電気接続部32がガイド溝43cに入り込んでしまった場合、端子挿入口42から抜け出てしまう虞がある。第1係止部148aや第2係止部148bは、このときの端子金具30を係止することができない。しかしながら、このときには、第3係止部148cで端子金具30を係止することができる。従って、第2ハウジング部材140Bは、端子収容室41の端子本体31が軸周りに90度回転しているのか否かに拘わらず、端子金具30が端子挿入口42から抜け出ることを抑止することができる。
このハウジング140においては、先ず、第1ハウジング部材140Aに対して第2ハウジング部材140Bを仮組付け位置まで嵌め込み、その後、端子金具30を収容完了位置まで収容させる(図16及び図17)。このため、第2ハウジング部材140Bにおいては、仮組付け位置のときにガイド溝44c上に配置させぬよう第1係止部148aが形成され、かつ、仮組付け位置のときにガイド溝47c上に配置させぬよう第2係止部148bが形成される。更に、この第2ハウジング部材140Bにおいては、仮組付け位置のときに端子本体31の挿入軌跡上に配置させぬよう第3係止部148cが形成される。
このハウジング140においては、端子金具30を収容完了位置まで収容した後で、第1ハウジング部材140Aに対して第2ハウジング部材140Bを組付け完了位置まで嵌め込む。これにより、このハウジング140においては、端子係止部44bと端子挿入口42との間でガイド溝44c上に第1係止部148aが配置され、かつ、端子係止部47bと端子挿入口42との間でガイド溝47c上に第2係止部148bが配置される。更に、このハウジング140においては、収容完了位置の端子接続部33よりも端子挿入口42側に第3係止部148cが対向配置される。よって、このハウジング140においては、その第1係止部148aと第2係止部148bと第3係止部148cが各々端子金具30に対する二重係止機能を持つことになる。
このように、本変形例のコネクタ120及びコネクタ付き電線2は、実施形態のコネクタ20及びコネクタ付き電線1と同じ効果が得られるだけでなく、ハウジング140における端子金具30の保持機能を高めることができる。
1,2 コネクタ付き電線
10 電線
20,120 コネクタ
30 端子金具
31 端子本体
32 電気接続部
33b 第1外壁(外壁)
40,140 ハウジング
41 端子収容室
42 端子挿入口
43 第1壁体
43a 貫通孔
43b 端子係止部
43c ガイド溝
43d 端子挿入規制部
44 第2壁体
44a 係止溝
44b 端子係止部
140A 第1ハウジング部材
140B 第2ハウジング部材

Claims (5)

  1. 電線に対して物理的且つ電気的に接続された当該電線毎の端子金具と、
    前記端子金具を収容完了位置で収容する端子収容室が当該端子金具毎に設けられたハウジングと、
    を備え、
    前記端子金具は、端子本体と、前記端子本体の軸線に対する直交方向に当該端子本体の外壁から突出させた弾性変形可能な電気接続部と、を有し、
    前記端子収容室は、前記端子本体を前記軸線の軸周りに90度回転させて差し込み得る形状に形成され、
    前記ハウジングは、前記軸線に対して直交する第1方向で隣り合う2つの前記端子収容室の間仕切りをする第1壁体と、前記軸線と前記第1方向とに対して直交する第2方向で隣り合う2つの前記端子収容室の間仕切りをする第2壁体と、を有し、
    前記第1壁体は、前記第1方向で隣り合う2つの前記端子収容室を連通させ、かつ、前記収容完了位置の前記端子金具の前記電気接続部を入り込ませて隣の前記端子金具に接触させる貫通孔を有することを特徴としたコネクタ。
  2. 前記ハウジングは、前記端子金具を前記端子収容室に挿入する際の当該端子収容室毎の端子挿入口を有し、
    前記第1壁体は、前記貫通孔の周縁部における前記端子挿入口側を当該貫通孔に入り込んだ前記電気接続部の前記端子挿入口側への移動を係止する端子係止部として利用し、
    前記第2壁体は、前記収容完了位置の前記端子金具の前記電気接続部を入り込ませる係止溝を有し、前記係止溝の周縁部における前記端子挿入口側を当該係止溝に入り込んだ前記電気接続部の前記端子挿入口側への移動を係止する端子係止部として利用することを特徴とした請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記第1壁体は、前記第1方向で隣り合う2つの前記端子収容室の内の少なくとも一方側の壁面に、前記電気接続部を弾性変形させながら前記端子挿入口から前記貫通孔まで案内するガイド溝を有することを特徴とした請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記第1壁体における前記第1方向で隣り合う2つの前記端子収容室の内の一方側の壁面は、前記電気接続部を弾性変形させながら前記端子挿入口から前記貫通孔まで案内するガイド溝を有し、
    前記第1壁体の前記端子挿入口側の端部における前記第1方向で隣り合う2つの前記端子収容室の内の他方側は、前記端子金具の前記電気接続部を係止して当該端子金具の当該端子収容室への挿入を規制する端子挿入規制部として利用することを特徴とした請求項2に記載のコネクタ。
  5. 複数本の電線と、
    前記電線に対して物理的且つ電気的に接続された当該電線毎の端子金具と、
    前記端子金具を収容完了位置で収容する端子収容室が当該端子金具毎に設けられたハウジングと、
    を備え、
    前記端子金具は、端子本体と、前記端子本体の軸線に対する直交方向に当該端子本体の外壁から突出させた弾性変形可能な電気接続部と、を有し、
    前記端子収容室は、前記端子本体を前記軸線の軸周りに90度回転させて差し込み得る形状に形成され、
    前記ハウジングは、前記軸線に対して直交する第1方向で隣り合う2つの前記端子収容室の間仕切りをする第1壁体と、前記軸線と前記第1方向とに対して直交する第2方向で隣り合う2つの前記端子収容室の間仕切りをする第2壁体と、を有し、
    前記第1壁体は、前記第1方向で隣り合う2つの前記端子収容室を連通させ、かつ、前記収容完了位置の前記端子金具の前記電気接続部を入り込ませて隣の前記端子金具に接触させる貫通孔を有することを特徴としたコネクタ付き電線。
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