JP2022174219A - ランダムなコア構造を有するマルチコア光ファイバ - Google Patents

ランダムなコア構造を有するマルチコア光ファイバ Download PDF

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Abstract

【解決手段】ガラスマトリックス(20)内にランダムに配置された第1のコアを有する、マルチコア光ファイバ(10)を開示する。いくつかの場合において、第1のコアは、ガラスマトリックス内に形成した空気線(120)によって画定される。第1のコアは、マルチコア光ファイバが、弱結合領域または強結合領域のいずれかで動作するように設計された縁部間の間隔を有する。【効果】クロストークによる撮像システムの解像度の顕著な低下がなく、短距離の信号送信に適する。【選択図】図6A

Description

関連出願の相互参照
本願は、米国特許法第119条の下、2015年10月28日出願の米国仮特許出願第62/247,272号の優先権の利益を主張し、その内容は依拠され、全体として参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、マルチコア光ファイバに関し、特に、ランダムなコア構造を有するマルチコア光ファイバに関する。
本明細書に記載のいずれの刊行物または特許文献も、全体として、参照により本明細書に組み込まれる。
マルチコア光ファイバは、クラッディングマトリックスに埋め込まれた複数のコアを含む光ファイバである。コアは、典型的には、同一であるか、または、互いに隣接して配置された2つの異なるタイプのコアを有して、隣接コア間のクロストークを削減するようにしている。
空間分割多重などの光通信での応用では、コアは、三角形格子配置、正方形格子配置、環状配置、または、他の周期的構造などの規則的なコア配置またはパターンを有し、隣接コア間のコア間隔は選ばれたものである。
コアを規則的に(つまり、周期的に)配置することは、マルチコア光ファイバの各端部における光の各コアへの結合を、容易にすると共に、クロストークを削減するために、必要である。特に、規則的または周期的なコア配置を用いて、ファイバの、または、マルチコア光ファイバの各端部で光学的結合に使用する接続器の検出部の規則的または周期的な配置を、光通信システムの装置に合わせている。
本明細書に開示した一実施形態は、前端面、後端面、長さ、屈折率n20、および、中心軸を有するガラスマトリックスと、ガラスマトリックス内にランダムに配置され、前端面と後端面の間を中心軸に略平行に延びる複数のコアとを含むマルチコア光ファイバである。コアは、各々、屈折率n50を有し、n50>n20であり、ガラスマトリックスは、複数のコアに共通のクラッディングとして機能し、各コアおよび共通のクラッディングが、導波路を画定する。任意の2つのコアが、隣接コア間の許容可能クロストーク最大量によって画定される最小距離SMINより大きい縁部間の間隔Sを有する。
マルチコア光ファイバの少なくとも1つの例示的な実施形態は、前端面、後端面、長さ、屈折率n20、および、中心軸を有するガラスマトリックスと、ガラスマトリックス内にランダムに配置され、中心軸に略平行に延びる複数の空気線とを含み、複数の空気線の25%以上が、前端面と後端面の間の全長に亘って延びる。空気線は、屈折率n120を有し、n120<n20である。空気線は、ガラスマトリックス内に、ランダムに配置された複数の第1のコアを画定し、複数の第1のコアは、複数の空気線との組合せで、複数の第1の導波路を画定する。任意の2つの第1のコアが、隣接第1のコア間の許容可能クロストーク最大量によって画定される最小距離SMINより大きい縁部間の間隔Sを有する。
上記マルチコア光ファイバの少なくとも1つの例示的な実施形態は、ガラスマトリックスに埋め込まれて、前端面と後端面の間を中心軸に略平行に延びて、屈折率n50を有する第2のコアを更に含み、n50>n20であり、第2のコアは、ガラスマトリックスとの組合せで、複数の第2の導波路を画定するものである。
他の例示的な実施形態によれば、マルチコア光ファイバは、前端面、後端面、長さ、屈折率n20、および、中心軸を有するガラスマトリックスと、ガラスマトリックス内にランダムに配置され、前端面と後端面の間を中心軸に略平行に延びて、各々、屈折率n50を有する複数のコアとを含み、n50>n20であり、ガラスマトリックスは、複数のコアに共通のクラッディングとして機能し、各コアおよび共通のクラッディングが、導波路を画定し、任意の2つのコアが、隣接コア間のクロストークの最小量である50%によって画定される最大距離より小さい縁部間の間隔を有する。
少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、ファイバ束は、本明細書に開示したマルチコア光ファイバを2つ以上含み、前端面が第1の共通端平面に、後端面が第2の共通端平面に、配置されたものである。
本明細書で開示した少なくとも1つの実施形態は、被写体を撮像する撮像システムである。撮像システムは、本明細書に記載したような弱結合領域(例えば、10%未満のクロストーク)で動作するマルチコア光ファイバを少なくとも1つと、前端面に隣接して、操作自在に配置された被写体と、後端面に隣接して、操作自在に配置された画像センサとを含む。
本明細書で開示した少なくとも1つの実施形態は、光ファイバ通信システムであり、それは、本明細書に開示したような強結合領域(例えば、隣接コア間のクロストーク最小量が50%)で動作するマルチコア光ファイバを少なくとも1つと、前端面に光学的に結合されて、少なくとも1つのマルチコア光ファイバの動作波長において、少なくとも1つのマルチコア光ファイバのコア内を導波光として進む光を生成する光送信器と、後端面に光学的に結合されて、後端面においてマルチコア光ファイバのコアから出射される導波光を検出する検出器とを含む。
更なる特徴および利点を、以下の詳細な記載に示し、部分的には、当業者には、記載から容易に明らかであるか、または、明細書および請求項に記載し、添付の図面に示した実施形態を実施することで分かるだろう。上記概略的記載、および、以下の詳細の記載の両方が、単に例示的なものであり、請求項の本質および特徴を理解するための概観または枠組みを提供することを意図すると、理解されるべきである。
添付の図面は、更なる理解のために含められたものであり、本明細書に組み込まれ、その一部を構成する。図面は、1つ以上の実施形態を示し、詳細な記載と共に、様々な実施形態の原理および動作を説明する役割を果たす。したがって、本開示は、以下の詳細な記載を、添付の図面と共に把握することで、より十分に理解されるだろう。
本開示による例示的なマルチコア光ファイバ(「マルチコアファイバ」)の正面等角図であり、ガラスマトリックス内にいくつかの例示的なコアを示している。 図1のマルチコアファイバの前端面における一部拡大断面図であり、導波路を共に画定するコアの1つと周囲のクラッディングとを示し、更に、主にコア内を進む導波モードも示している。 多数のコアを包み込む主クラッディングを囲む外側クラッディングを含む、例示的なマルチコアファイバの前面図である。 ランダムに分布した同じ大きさのコアを含む、例示的なマルチコアファイバの断面図である。 例示的なマルチコアファイバの断面図であり、コアは、ランダムに分布し、異なる大きさおよび形状を有する。 例示的なマルチコアファイバの断面図であり、コアは、ランダムに分布し、異なる大きさおよび形状を有し、このマルチコアファイバは、図5Aのものよりコア密度が高い。 例示的なマルチコアファイバの断面図であり、コアは、ガラスマトリックスを縦方向に延びるランダムな配置の空気線によって、ガラスマトリックス内に画定されている。 図6Aの例示的なマルチコアファイバの端面の一部拡大図であり、空気線が、ガラスマトリックス内の不規則な形状の低屈折率のコアを、いかに画定するかを示し、空気線がクラッディングを画定している。 図4、5Aおよび5Bの高屈折率のコアを、図6Bのランダムに配置された空気線によって画定された低屈折率のコアと組み合わせて含む、例示的なマルチコアファイバの断面図である。 例示的なマルチコアファイバの写真であり、コアが、周期的配置とは異なる位置、大きさ、および、形状をいかに有するかという例を示しており、同心円を写真に重ねて、コアの位置の変位および摂動を示している。 本明細書に開示した少なくとも1つのマルチコアファイバを採用した例示的な撮像システムの側面等角図である。 本明細書に開示した少なくとも1つのマルチコアファイバを採用した例示的な撮像システムの側面等角図であり、図9Bは、マルチコアファイバ束の例を示している。 多数のマルチコアファイバを含む例示的なマルチコアファイバ束の側面図であり、異なるマルチコアファイバの前端面と後端面を、各々、前端平面および後端平面で、まとめて保持する役割を果たす各終端部材を用いて、反対の端部で終端されている。 図9Aの撮像システムの例示的な構成を示す側面図であり、被写体が、前端面に配置され、画像センサが、後端面に配置されている。 図10Aと同様であり、被写体と前端面の間に入射光学システムを採用し、画像センサと後端面の間に出射光学システムを採用した例示的な構成を示している。 本明細書に開示した例示的なマルチコアファイバを採用した光ファイバ送信システムの概略図である。 本明細書に開示した例示的なマルチコアファイバについて、帯域幅BW(GHz.km)と波長(nm)との関係を、796から880nmの範囲の波長について示すプロットである。
ここで、添付の図面に例を示した本開示の様々な実施形態を、詳細に記載する。全図を通して、同じ、または、類似した部分を参照するには、可能な限り、同じ、または、類似の参照番号および記号を用いている。図面は、必ずしも縮尺通りではなく、当業者であれば、本開示の主要な態様を示すために図面をどこで簡略化しているか、分かるだろう。
後に記載する請求項は、本開示に組み込まれ、その一部を構成するものである。
いくつかの図面では、参考用の直交座標を示しているが、方向、または、向きについて限定することを意図していない。
本明細書において、ガラスマトリックス内のコアまたは空気線の配置または分布に関して、「ランダム」という用語を用いているが、空間ポアソン処理に関連するような、完全な空間的ランダム性に限定するものではない。「ランダム」という用語は、いずれの非周期的、または、他の不規則なパターンを含む。コアのランダムな配置は、コアの位置が、規則的パターンによって画定されたコアの位置の周りにランダムにずれるように、規則的パターンを空間的に摂動させることによって、実現しうる。一例において、規則的パターンからの少なくともいくつかのコアの位置ずれは、2マイクロメートルより大きい。一例において、コアのランダムな配置または位置決めが行われるか、若しくは、そうでない場合には、制限するように設計して、隣接コアは、隣接コア間の許容可能クロストーク最大量によって画定された最小間隔SMINを有する。
更に、マルチコアファイバの前端面と後端面の「間に延びる」コアまたは空気線と記載する場合には、コアまたは空気線が、ファイバの全長に亘って延び、ファイバの長さに亘って連続していることを意味する。以下の記載において、全てのコアは、前端面と後端面の間に延びるが、空気線の全てが、前端面と後端面の間に延びる必要はない。
以下の記載において、「クロストーク」は、コア間の光結合のことを称するが、当業者であれば、実際には、導波路間で起きる光結合であることを理解するだろう。第1および第2のコアについて、パワーP1を有する光が、第1のコアだけに入射した場合には、第1のコアから第2のコアに結合する光のパワーは、ΔP1であり、次に、第2のコア内の光のパワーを、P2=ΔP1として測定し、第1のコアから第2のコアへのクロストーク量は、%で、以下のように定義される:C=ΔP/P。デシベル(dB)で測定したクロストークは、CT=10log[ΔP/P]によって、与えられる。
2つより多いコアについて、近傍コア(例えば、所定のコアを直接囲むコア)だけが、クロストークに重要に寄与して、全ての近傍コアからのクロストークが共に加わり、つまり、パーセントで測定したCT=ΣΔP/Pであるか、または、dBで測定したΣ10log[ΔP/P]であり、Σは、「近傍コアに亘って加算」を意味する。
マルチコアファイバ
図1は、本開示による例示的なマルチコア光ファイバ(「マルチコアファイバ」)10の正面等角図である。マルチコアファイバ10は、(z方向に延びるように示した)中心軸AC、前端面12、後端面14、および、外面16を有する。マルチコアファイバ10は、直径DF、および、前端面12と後端面14の間を測定した軸方向長さLを有する。マルチコアファイバ10は、透明な誘電体マトリックス20を含み、その中に、(x,y)にランダムに配置されて、縦方向に延び、つまり、中心軸ACに略平行であり、更に、前端面12と後端面14の間に延びる複数のコア50が形成されるか、または、埋め込まれている。一例において、マルチコアファイバ10の中心軸ACは、ガラスマトリックス20の中心軸でもある。
一例において、透明な誘電体マトリックス20はガラスで作製されるので、以下の記載では、「ガラスマトリックス」20と称する。したがって、一例において、全てのコア50が、ガラスマトリックス20内に位置している。図示を容易にするために、図1では、3つのコア50を示している。第1のタイプのマルチコアファイバ10において、コア50は、コアに共通のクラッディングとして機能するガラスマトリックス20に埋め込まれた固体材料で作製されており、その場合に、ガラスマトリックスを、「クラッディング」20とも称する。しかしながら、以下に記載するように、第2のタイプのマルチコアファイバ10においては、ガラスマトリックス20が、コア150を画定し、空気線が、共通のクラッディングを画定する。
ここで、第1のタイプのマルチコアファイバ10を検討すると、クラッディング20は屈折率n20を有し、コア50は屈折率n50を有し、n50>n20であり、多数のコア、および、周囲の共通のクラッディングが、共に、多数の導波路WG(図2参照)を画定し、導波路の数は、コア数と同じである。
図2は、マルチコアファイバ10の前端面12における一部拡大断面図であり、導波路WGを共に画定する1つのコア50と周囲のクラッディング20とを示している。光60は、コア50において、前端面12に入射して、次に、導波(または、「導波光」または「導波モード」)60Gとして、導波路WG内を進むように示されている。導波60Gは、主に、コア50内を進み、導波光のうち、小さい部分が、エバネッセント光として、コアの僅かに外側のクラッディング20内を進む。導波60Gは、コア軸AXを中心とするシングルモードの強度プロファイルとして示しうると考えられる。
一例において、クラッディング20およびコア50は、導波光60Gが、動作波長において、シングルモードであるように構成される。他の例において、クラッディング20、および、少なくともいくつかのコア50は、動作波長において、多数の導波モード60Gを支持するように構成される。マルチコアファイバ10の所定のコアの光導波特性を画定するのは、クラッディング20とコア50の組合せであるが、説明を容易にするために、コア50を、「シングルモード」または「マルチモード」のいずれかであると称している。一例において、動作波長は、可視光波長であるが、他の例においては、既知の電気通信波長の1つ(例えば、公称値で、約850nm、または、約1300nm、または、約1550nm)である。他の例において、動作波長は、400nmから2000nmの範囲であり、可視光波長だけではなく、近赤外線波長を含む。
一例において、クラッディング20を、純シリカで作製しうるが、他の例においては、FまたはBなどの屈折率を低下させるドーパントを含む。更に、一例において、コア50は、Ge、Ti、Al、P、または、Taなどの屈折率を上昇させるドーパントを含みうる。
一例において、コア50の全てが同じである必要はなく、つまり、コアの全てが同じ特性を有する必要はない。例えば、コア50は、同じ屈折率n50を有する必要はない。更に、一例において、コア50は、当技術分野で知られたように、一例では、アルファパラメータおよび1つ以上の比屈折率値(つまり、「デルタ」)によって画定しうる、同じ屈折率プロファイルを、有する必要はない。コア50の全てが、同じ形状、同じ大きさなどを有する必要はない。更に、コア50は、円形以外の形状、例えば、楕円状、多角形状、不規則などの形状も有しうる。
マルチコアファイバ10は、断面積A10を有し、本明細書の例では、円形の断面形状を有するものとして示している。円形以外の他の断面形状(例えば、楕円、矩形、正方形、D字型など)も用いうる。各コア50は、断面積A50を有し、コアの総面積Aは、個々のコア面積の合計、つまり、A=ΣA50である。クラッディングの総断面積は、A20であり、有効面積A’20は、断面積A20から総コア面積Aを引いて与えられ、つまり、A’20=A20-Aである。
マルチコアファイバ10内のコア50の総数を、Nと示す。様々な例において、N≧10、または、N≧50、または、N≧100、または、N≧250である。一例において、コア密度ρは、ファイバ領域A、または、クラッディング領域A20当たりのコア数Nによって与えられる。マルチコアファイバ10の様々な例において、コア密度ρ>800/mm、または、ρ>4000/mm、または、ρ>4000/mm、または、ρ>20000/mmある。但し、いくつかの例においては、クラッディング領域A20は、ファイバ領域A10と同じで、クラッディング直径DCは、ファイバ直径DFと同じである。他の例において、ファイバおよびクラッディング領域AおよびA20は、直前に記載した例のように異なる。
図3は、一実施形態を示すマルチコアファイバ10の前面図であり、マルチコアファイバは、クラッディング20の外面16を囲む外側クラッディング層(「外側クラッディング」)22を含む。外側クラッディング22を採用して、クラッディング20の大きさ、および、それによって画定されるマルチコア領域を制御しうる。外側クラッディング22を、純シリカまたはドープシリカで作製しうる。図3の挿入拡大図は、ランダムに配置されたコア50のいくつかを示している。但し、図3の実施形態において、ファイバ領域は、外側クラッディング22の環状領域を含むので、クラッディング領域A20は、ファイバ領域A10と同じではない。同様に、クラッディング直径DCは、ファイバ直径DFと同じではない。
例において、マルチコアファイバ10を、その応用例に応じて、2つの主領域である弱結合領域または強結合領域のいずれかで動作するように構成しうる。弱結合領域では、コア50間のクロストークは、無視できる程度であり、各コアが、別々の導波路のように振る舞う。この領域は、撮像での応用に適しており、高画質を実現する。強結合領域では、コア50は、その中を導波60Gが伝播する間に、かなりの量の光パワーを交換するか、または、異なるコアからのモードが互いに混ざって、結果的に、低時間遅延または広帯域幅を実現しうる。この領域は、各コアの正確な位置合わせを必要とせず、結果的に、送受信器の結合部の費用を削減しうるので、短距離高速データ送信での応用にとって魅力的である。
周期的に配置された実質的に同一のコア50間では、大量なクロストークがあり、それは、周期的なコア構成に固有なものである。1つのコア50を伝播する導波60Gが担持する光エネルギーが、エバネッセント結合、つまり、周期的な配置の導波路におけるクロストーク結合によって、より容易に他のコアに伝達される。強いクロストークは、そのようなマルチコアファイバによって形成された像を、ぼやけさせる。弱結合領域に関連するクロストーク量を削減するには、コア間隔を増加させうるが、これにより、画像解像度が低下する。(異なるコア位置、コア形状、コアの屈折率、コアの大きさなどの少なくとも1つを含む)ランダムなコア構成を導入することによって、クロストークの影響を大きく削減して、撮像画質を改良しうる。
同じ大きさのコアを有するマルチコアファイバ
図4は、例示的なマルチコアファイバ10のx-y平面における断面図であり、全てのコア50が、同じ大きさ、例えば、同じ直径Dcを有する例を示している。コア50は、同じ屈折率n50を有さなくてもよく、更に、同じ屈折率プロファイルを有さなくてもよい。コア50は、クラッディング20内にランダムに配置、つまり、ランダムな(x,y)位置を有する。任意の2つのコア50間の縁部間の間隔をSで示し、間隔は、隣接コアを含む、選択したコア50に応じて、異なる。間隔Sは、全ての隣接コアについて同じではないが、コアはランダムに配置されるので、いくつかの隣接コアは、同じ間隔、または、実質的に同じ間隔を有しうる。間隔の測定に関連する2つのコア50の直径Dcを知ることによって、縁部間の間隔Sを、中心間の間隔SCを決定するのに使用しうる。
マルチコアファイバ10が弱結合領域で動作するように設計された例において、コア50の(x,y)位置は、2つの隣接コア(または、任意の2つのコア)間の間隔Sは、許容可能クロストーク最大量CTMAXに関連する最小間隔SMINより大きくなくてはならないという条件によって、制限される。一例において、CTMAXは、10%であり、他の例では、CTMAXは、6%であり、更に、他の例において、CTMAXは、3%である。最適性能を必ずしも必要としない他の例において、隣接コアのうち、あるパーセント、例えば、隣接コアの2%、または、隣接コアの5%は、SMINより小さい間隔を有しうる。
強結合領域で動作するマルチコアファイバ10の一例においても、コア50の(x,y)位置は、2つの隣接コア(または、任意の2つのコア)間の間隔Sは、クロストークの最小量CTMINに関連する最大間隔SMAX(図4参照)より小さくなくてはならないという条件によって、制限され、一例において、CTMINは、50%であり、他の例では、CTMINは、70%であり、更に、他の例において、CTMINは、100%である。したがって、クロストークの最小量CTMINが50%である一例において、間隔Sは、隣接コア50間のクロストークが、50%から100%の範囲となるようにしうるものであり、間隔S=SMAXは、50%のクロストークに対応する。
図5Aは、図4と同様の例示的なマルチコアファイバ10の断面図であり、コア50は、ランダムに配置された(x,y)位置を有し、全てが、同じ直径Dcを有するわけではない例を示している。一例において、コア直径Dcは、全てのコアがシングルモードであるように選択しうるが、他の例においては、いくつかのコアはシングルモードで、いくつかのコアはマルチモードとなるように、コア直径を選択しうる。他の例では、全てのコア50が、マルチモードでありうる。
図5Bは、図5Aと同様であり、コア密度ρが、図5Aのものより高く、コア50が、円形以外の様々な断面形状を有する例示的な実施形態を示している。例えば、コア50のいくつかの断面形状は、楕円であるか、または、様々な程度の離心率で伸張している。
クラッディング20内に配置されたコア50の数Nは様々であり、下記のようにマルチコアファイバ10を撮像に使用する応用例では、最大数NMAXを採用するのが有利である。コア50の最大数NMAX(および、最大コア密度ρMAX)は、弱結合領域についての間隔条件SMINを満たしながら、クラッディング20に収まる最大数のコア50を示す。
したがって、第1のタイプのマルチコアファイバ10の一例は、弱結合領域または強結合領域のいずれかで動作するためのクロストーク限度に応じて制限される間隔を満たして、ランダムに配置されたコア5を有し、コアは、同じ大きさ、異なる大きさ、同じ屈折率プロファイル、異なる屈折率プロファイル(例えば、コアデルタ)、同じ形状、異なる形状、異なるコア密度ρ、最大コア数NMAX(または、最大コア密度ρMAX)の少なくとも1つを有するか、または、画定しうる。ここで、コア50が「異なる特性」を有するとは、コアの全てが、同じ特性を有するわけではない、つまり、いくつかのコアが、同じ特性を有することを意味する。
低屈折率のコアを画定する空気線を有するマルチコアファイバ
図6Aは、その中に縦方向に延びる孔(以下、「空気線」)120が形成されたガラスマトリックス20を含む、第2のタイプのマルチコアファイバ10の一例の断面図であり、少なくともいくつかの空気線は、前端面12から後端面14に延びている。空気線120は、当分野で知られた技術を用いて形成しうる(米国特許第7,450,806号明細書、および、米国特許第7,921,675号明細書を参照)。
一例において、ガラスマトリックス20は、例えば、純シリカガラス、または、ドープシリカガラスなどのガラスである。空気線120は、ランダムな(x,y)位置を有し、更に、ランダムな形状および大きさを含む、異なる形状および大きさを有しうる。一例において、空気線120の平均最大寸法(例えば、円形断面形状の場合には、直径)Da(図5B参照)は、数ナノメートルから数マイクロメートル(例えば、3nmから10マイクロメートル)の範囲である。マルチコアファイバ10の全長に亘って連続して延びる少なくともいくつかの空気線を有することで、空気線が不連続なことで生じる伝播損失を、最小にする役割を果たす。
様々な例において、マルチコアファイバ10の全長Lに沿って連続する空気線の総数は、パーセントで、10%以上か、25%以上か、50%以上か、75%以上であり、一例においては、空気線の全て(つまり、100%)が、全長Lに亘って連続している。各空気線120は、空気の屈折率か、または、空気線内に存在する空気以外の気体の屈折率と実質的に等しい屈折率n120を有する。一例において、n120は、近似により、1、つまり、真空の屈折率に等しいとみなす。
ランダムに配置された空気線120は、ガラスマトリックス20の残りの非中空領域によって形成されてランダムに配置されたコア150を画定する役割を果たす。コア150がガラスマトリックス20によって画定されるので、上記のようなコア50の屈折率n50より低い屈折率n150有することになるだろう。したがって、記載を容易にすると共に、2つのタイプのコアを区別するために、コア50を、第1のタイプのコアとして考えることができ、以下の記載では、「高屈折率のコア」と称し、一方、コア150を、第2のタイプのコアとして考えることができ、以下の記載では、「低屈折率のコア」と称する。
図6Bは、空気線120、および、ガラスマトリックス20の一部拡大断面図である。ガラスマトリックス20内の空気線120によって画定された低屈折率のコア150は、空気線によって形成された間隙または隙間によって画定された不規則な形状を有しうる。空気線120の全てが、互いに接触するわけではないので、大多数でなくても多数の(更に、場合によっては、全ての)低屈折率のコア150は、離散せず、つまり、ガラスマトリックス20の物理的に別々の部分によって形成されたものではない。しかしながら、空気線120は、隣接した低屈折率のコア150を光学的に分離する機能を果たし、隣接した低屈折率のコアが、ガラスマトリックスによって物理的には接続していても、低屈折率のコア間のクロストークを、完全には除去しなくても実質的に削減する。
一例において、低屈折率のコア150の平均最大コア寸法(例えば、円形の断面形状については、直径Dc)は、10マイクロメートル未満であり、6マイクロメートルが、より好ましい。空気充填比AF(つまり、空気孔120の全面積A120の、ガラスマトリックス20の非中空面積Aに対する比、つまり、AF=A120/A)は、好ましくは、5%より高く、より好ましくは、10%より高く、更に好ましくは、20%より高い。
低屈折率のコアおよび高屈折率のコアを有するマルチコアファイバ
図7は、高屈折率のコア50、および、空気線によって画定されて、ガラスマトリックス20内に形成された低屈折率のコア150の両方を含む、例示的なマルチコアファイバ10の断面図である。高屈折率のコア50、および、低屈折率のコア150は、ランダムな大きさ、および、形状を有しうる。高屈折率のコア50には、Ge、Ti、Al、PおよびTaなどの屈折率を高めるドーパントを添加しうる。ガラスマトリックス20は、高屈折率のコア50については、上記クラッディングとして機能し、ガラスマトリックスの一部は、空気線120によって画定される低屈折率のコア150としても、機能する。ガラスマトリックス20は、純シリカ、または、FおよびBなどの屈折率を下げるドーパントを添加したシリカで、製作しうる。
一例において、高屈折率のコア50についてのコアデルタは、0.3%より高いか、より好ましくは、0.5%より高く、更に好ましくは、1%より高く、2%より高いのが、最も好ましい。一例において、高屈折率のコア50は、10マイクロメートル未満、より好ましくは、6マイクロメートル未満、更に好ましくは、2マイクロメートル未満の最大寸法(例えば、円形断面については、直径Dc)を有する。上記のように、空気線120の平均直径Daは、数ナノメートルから数マイクロメートルの範囲でありうる。
高屈折率のコア50および空気線120の位置は、ランダムに配置しうるものであり、後者は、ランダムに配置された低屈折率のコア150を画定する。図7の実施形態において、マルチコアファイバ10のコアは、高屈折率のコア50と低屈折率のコア150の両方によって構成される。
マルチコアファイバの作製
本明細書に開示した様々な実施形態のマルチコアファイバ10は、当技術分野で知られたスタックアンドドロー法を用いて作製しうる。まず、ガラスコアブランクおよびガラスチューブを、例えば、OVD法によって用意する。次に、ガラスコアブランクおよびガラス管から、望ましい直径および長さを有するガラスコア棒およびガラスチューブ棒をリドローする。ガラスコア棒およびガラス管は、異なる直径を有して、ファイバにおける異なるコア直径を実現する。次に、コア棒およびチューブ棒を、大きい直径のガラスチューブに挿入して、プリフォーム組立物を形成する。チューブ壁は、外側クラッディングの薄い層を形成する。OVD処理によりガラスを被覆することによって、更なる外側クラッディング層を、追加しうる。最後に、プリフォーム組立物を、ファイバドロータワーを用いて、マルチコアファイバへと引き出す。
例示的なマルチコアファイバ
図5Aおよび5Bに示した例による例示的なマルチコアファイバ10を、OVD法を用いて作製したコアブランクを使用して、作製した。コアには、Geが添加され、クラッディングは、純シリカだった。コアデルタは、1%だった。コア/クラッディング比CCRは、0.47だった。次に、コアブランクを、リドローして、1メートルの長さで約3mmの多数の棒を得た。
コア棒を、内径40mm、外径50mm、長さ20インチ(約5.08cm)の石英のチューブに挿入して、チューブの内側に詰められた束を作製した。組立てが完了すると、チューブ組立物を、固結炉内で、Clでパージし、ドロー性能を高めるために、いずれの不純物も除去した。プリフォームを引き出して、75、100、125、150、250および350マイクロメートルというように、異なるファイバ直径DFを有する例示的なマルチコアファイバを形成した。各マルチコアファイバ10のコア50の数Nは、125であり、コアデルタは、1%だった。
75、100、125、150、250、および、350マイクロメートルのファイバ直径DFについて、クラッディング20の直径DCは、各々、55.35、73.8、92.25、110.7、184.5、および、258.3マイクロメートルであり、個々のコアの平均直径Dcは、各々、1.8、2.3、2.9、3.5、5.8、および、8.2マイクロメートルだった。これらの異なる例のマルチコアファイバについて、(ファイバ直径DFを用いた)コア密度ρは、各々、1平方ミリメートル当たり、28309、15924、10191、7077、2548、および、1300だった。
図8は、上記のように作製した例示的なマルチコアファイバ10の断面写真である。マルチコアファイバ10は、部分的には、内側または主クラッディング20を囲む外側クラッディング22によって画定される、150マイクロメートの公称直径DFを有する。クラッディング20は、約110.7マイクロメートルの直径DCを有し、コア数Nは、N=125である。したがって、コア密度ρは、(ファイバ面積Aを用いて)以下により、与えられる:
ρ=N/A
=N/[π(DF/2)
=(125)/[π(0.150mm/2)
=7102。
クラッディング20の面積A20だけを用いると、コア密度ρは、13158となる。平均コア直径Dcは、約3.5マイクロメートルである。
2つの例示的なコア50を、破線の円で強調してあり、図面に示したように、各々、3.95マイクロメートルと3.31マイクロメートルの直径Dcを有する。同心円CCを写真に重ねて、コア位置の規則的または周期的位置からの変位または摂動を示す周期基準の役割を、果たしている。
図8から、コア50の位置は、完全には周期的ではない(つまり、非周期的である)ことが分かる。平均的には、隣接コア50の間隔は、11.16マイクロメートルで、約26%の間隔の摂動(間隔の変位)を示す±2.93マイクロメートルのずれを有する。更に、コア50の大きさ、および、形状は、ランダムに分布している。
作製したマルチモードファイバ10の送信損失を、640nmから1700nmの波長λについて測定した。マルチコアファイバ10の全開口数NAも測定した。表1に、測定結果をまとめている。
Figure 2022174219000002
送信窓は、ファイバ直径DFが大きくなるにつれて、広くなる。開口数NAも、ファイバ直径DFが大きくなるにつれて、大きくなる。
撮像システム
図9Aおよび9Bは、本明細書に開示した少なくとも1つのマルチコアファイバ10を採用した例示的な撮像システム200の側面等角図である。撮像システム200は、被写体212が位置する物体面OP、および、像面IPを有する。図9Aは、1つのマルチコアファイバ10を含む例示的な撮像システム200を示し、図9Bは、ファイバ束10Bとして配置された4つのマルチコアファイバ10を示している。
図9Cは、異なるマルチコアファイバ10の前端面と後端面を、各々、前端平面および後端平面12P、14Pで、まとめて保持する役割を果たす終端部材15を含む例示的なファイバ束10Bの側面図である。プラスチックの外被層(不図示)を、マルチコアファイバ束10Bの周りに配置して、保護しうる。必要に応じて、任意の妥当な数のマルチコアファイバ10を、使用し(例えば、束ねて)、撮像条件を満たすようにしうる。尚、いくつかの場合には、図示を容易にするために、マルチコアファイバ10、および、ファイバ束10Bを、まっすぐに示しているが、図9Cに示したように、許容量の曲げ損失を妥当に満たすような湾曲部も含みうる。
図10Aは、図9Aの撮像システム200の側面図であり、物体面OPおよび被写体212が、前端面12に(例えば、接触して)位置し、像面IPおよび画像センサ214が、後端面14に(例えば、接触して)配置されている。図10Bは、図10Aと同様であり、物体面OPが、前端面12から距離をあけて位置し、入射光学システム312を用いて、被写体212からの光を前端面12に向ける例を示している。図10Bは、後端面14から距離をあけて位置する像面IP、および、後端面14から出射する光を捕えて、像面に像を形成するのに使用する出射光学システム314も、示している。
図9Aおよび9Bを参照すると、撮像システム200の動作において、被写体212によって発光された、または、被写体212から反射した光60は、マルチコアファイバ10の前端面12に向けられる。光60の一部は、コア50に結合されて、導波光60Gとして、マルチコアファイバ内を伝播し(図2参照)、後端面14から出射する。次に、像面IPにおいて、(直接、端面14で、または、出射光学システム314によって像を形成して)像を形成し、それを、画像センサ214によって、撮像する。画像センサ214は、それに応じて、画像センサに電気的に接続されたプロセッサ216に送信しうる電気信号SEを、生成する。一例において、プロセッサ216は、電気信号SEを受信して処理し、メモリに保存、表示装置に表示などができる処理済み画像を形成するように、構成される。
撮像での応用例について、マルチコアファイバ10は、比較的高いコア密度ρを有しながら、弱結合領域で動作するのが好ましく、更に、実質的に最大コア密度ρMAX(例えば、実際の最大コア密度ρMAXの10%以内)を有するのが、より好ましい。一例において、コア50、150の各大きさ、および、縁部間の分離距離Sは、数マイクロメートル程度である。導波光60Gを、各コア内に、しっかりと閉じ込めるため、および、コア間のクロストークを削減して、高画質を実現するためには、コア50とクラッディング20との間で、比較的大きい屈折率差が必要である。
像面IPに形成された画像の解像度は、画素を画定する離散コア50および/または150によって制限される。解像度は、光結合量、または、コア間のクロストークによっても、制限される。コア寸法を削減することにより、コア密度(したがって、画素密度)を高めうるが、コアが小さいほど、結果的に、導波光60Gのエバネッセント部分が、コアから更に遠くに延びるので、ある時点において、許容できない量のコア間のクロストークにつながる。クロストークの増加は、結果的に、ボケ画像を生成して、信号対背景比を低下させる。更に、導波モード60G支持を可能としつつ、コアを小さく製作する程度には限界がある。
クロストーク量は、光60の波長λ、および、光の偏光状態に、敏感に応じたものである。したがって、マルチコアファイバ10の撮像性能は、概して、コア密度とコア間の光結合との相互作用によって決定される。例えば、波長λは、800nmから1600nmの波長範囲であってもよく、例えば、635nm、840nm、850nm、950nm、980nm、1250nm、1310nm、1350nm、1550nm、または、800nmから1600nmの波長範囲内の他の波長であってもよい。(つまり、データ送信システムで使う場合には、ファイバ10を、そのために設計、最適化、または、それに結合させた光学システムまたは光源の動作波長)。
性能測定
作製した直径DF=125マイクロメートルを有するマルチコアファイバ10について、画像送信実験を行って、クロストーク、および、画像送信性能を分析した。ファイバは、Geがドープされたコアを有し、約1%のデルタだった。コア50の数Nは、N=125だった。隣接コア50の平均間隔Sを測定したところ、9.32±2.44マイクロメートルだった。これは、隣接コア50間の間隔の約26%の摂動を示している。コア50について、ランダムな大きさの摂動は、約10%が妥当である。したがって、コアの間隔の差異は、コア間の結合(つまり、クロストーク)を低下させるのに使用しうる、かなりの量の摂動を生じる。
更に、コア間のクロストーク量を測定するためにも、実験を行った。中心波長が635nmで、帯域幅が約1nmのレーザダイオード光源を用いて、選んだコア50を、マルチコアファイバ10の前端面12において照らし、後端面14において出射された光を測定した。1nmの帯域幅に亘って、平均クロストークを測定したところ、約6%であり、フジクラのFIGH-10-350Sなどの他の市販ファイバ束について報告されているものより、かなり低いものであった。
更に、マルチコアファイバ10を通って送られた1951USAF解像度ターゲット画像を用いて、撮像実験も行った。バー画像は、5群3要素で、線幅は、15.63μmだった。マルチコアファイバ中を2メートル伝播した後に、出力画像を、CCDカメラの形態である画像センサで、約0.505マイクロメートルの画素サイズで撮像した。撮像した画像を分析し、画素サイズに基づいて、画像中の測定したバーの幅は、約15.6μmであると計算した。この測定した幅は、被写体の元のバーの幅と一致し、それは、クロストークによる撮像システムの解像度の顕著な低下がなかったことを示した。
データ送信システム
図11は、例示的な光ファイバ送信システム(「システム」)300の概略図であり、変調した光360を出射する送信器(光源)320、および、受信器330を採用し、それらは、変調した光360を導波光360Gとして伝達する少なくとも1つのマルチコアファイバ10によって、光学的に接続している。マルチコアファイバ10は、データ送信用の光学的リンクを画定する。受信器330は、変調した導波光360Gを、ランダムなマルチコアファイバ10の後端面14から受光するように構成される。送信器320は、VCSEL系、または、SiPh系送信器を用いて使用するものでありうる。
送信器320は、800nmから1600nmの範囲の波長を有する変調された光360(つまり、変調された光信号)を出射し、マルチコアファイバ10は、この範囲の動作波長を有しうる。更に、送信器320は、一例においては、1250nmから1650nmの範囲の波長を有する変調された光360を出射するSiP系光源で構成されるか、そうでない場合には、それを含む。送信器320は、840nmから980nm、または、840nmから950nmの波長範囲でのCWDMでの応用で使用するような、VCSEL系光源で構成されるか、または、そうでない場合には、それを含みうる。VCSEL光源は、800nmから1350nmの範囲の波長でも光を出射しうる。したがって、一例において、例えば、WDW関係の応用例について、送信器320は、所定の波長範囲内の異なる波長の光360を出射しうる。
マルチコアファイバ10は、図11のシステム300で使用するような動作波長について、広い帯域幅BWを有するように構成される。例において、例えば、850~950nm、950~1060nm、1200~1350nmなどの100nmより長い波長範囲に亘って、帯域幅BWは、1GHz.kmより広いか、または、2GHz.kmより広いか、または、3GHz.kmよりも広い。一例において、マルチコアファイバ10は、0.12より大きい開口数NAを有し、より好ましくは、0.15より大きく、更に好ましくは、0.2より大きい。マルチコアファイバ10のマルチコア領域の直径DF(図1または図3参照)は、25マイクロメートルより大きく、例えば、30、40、50、62.5、80、または、100マイクロメートルである。
上記の例のマルチコアファイバ10について、帯域幅の測定も行った。全モード励振条件を用いて、850nm前後の多数の波長において測定を行った。図12は、796から880nmの範囲の波長について、帯域幅BW(GHz.km)と波長λ(nm)との関係を示すプロットである。波長範囲の短い値側から長い値側へ、帯域幅BWは、2.1GHz.kmから3.1GHz.kmへと増加している。この帯域幅の測定結果は、データセンタでの応用例において、マルチコアファイバ10が、短距離の信号送信に適していることを示している。
当業者には、本明細書に記載したような本開示の好適な実施形態に、添付の請求項に記載したような本開示の精神または範囲を逸脱することなく、様々な変更が可能なことが明らかだろう。したがって、本開示は、添付の請求項、および、それらの等価物の範囲内である限りは、そのような変更および変形も網羅する。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
マルチコア光ファイバにおいて、
前端面、後端面、長さ、屈折率n20、および、中心軸を有するガラスマトリックスと、
前記ガラスマトリックス内にランダムに配置され、前記前端面と前記後端面の間を前記中心軸に略平行に延びて、各々、屈折率n50を有する複数のコアと、
を含み、
50>n20であり、
前記ガラスマトリックスは、前記複数のコアに共通のクラッディングとして機能し、該各コアおよび前記共通のクラッディングが、導波路を画定し、
任意の2つの前記コアが、隣接コア間の許容可能クロストーク最大量によって画定される最小距離SMINより大きい縁部間の間隔Sを有するものであるマルチコア光ファイバ。
実施形態2
前記各コアは、屈折率プロファイル、大きさ、および、断面形状を有し、該各コアは、同じ前記屈折率プロファイル、同じ前記大きさ、および、同じ前記形状の少なくとも1つを有するものである、実施形態1に記載のマルチコア光ファイバ。
実施形態3
前記コアの前記断面形状が、円形である、実施形態2に記載のマルチコア光ファイバ。
実施形態4
前記許容可能クロストーク最大量は、10%である、実施形態1から3のいずれか1つに記載のマルチコア光ファイバ。
実施形態5
前記複数のコアは、100コア以上である、実施形態1から4のいずれか1つに記載のマルチコア光ファイバ。
実施形態6
前記コアは、1平方ミリメートル当たり1000コア以上のコア密度を画定するものである、実施形態1から5のいずれか1つに記載のマルチコア光ファイバ。
実施形態7
前記導波路の全てが、可視光波長範囲内、または、400nmから2000nmの波長範囲内の波長において、シングルモードである、実施形態1から6のいずれか1つに記載のマルチコア光ファイバ。
実施形態8
前記ガラスマトリックスは、純シリカで構成され、前記各コアは、ドープシリカで構成されたものである、実施形態1から7のいずれか1つに記載のマルチコア光ファイバ。
実施形態9
前記各コアは、10マイクロメートル未満の最大寸法を有するものである、実施形態1から8のいずれか1つに記載のマルチコア光ファイバ。
実施形態10
ファイバ束において、
実施形態1から9のいずれか1つに記載の前記マルチコア光ファイバを2つ以上、
含み、
前記前端面が第1の共通端平面に、前記後端面が第2の共通端平面に、配置されたものであるファイバ束。
実施形態11
被写体を撮像する撮像システムにおいて、
実施形態1から9のいずれか1つに記載の前記マルチコア光ファイバを少なくとも1つと、
前記前端面に隣接して、操作自在に配置された被写体と、
前記後端面に隣接して、操作自在に配置された画像センサと、
を含む撮像システム。
実施形態12
マルチコア光ファイバにおいて、
前端面、後端面、長さ、屈折率n20、および、中心軸を有するガラスマトリックスと、
前記ガラスマトリックス内にランダムに配置され、前記中心軸に略平行に延びて、屈折率n120を有する複数の空気線と、
を含み、
前記複数の空気線の25%以上が、前記前端面と前記後端面の間の全長に亘って延び、
120<n20であり、
前記空気線は、前記ガラスマトリックス内に、ランダムに配置された複数の第1のコアを画定し、前記複数の第1のコアは、該複数の空気線との組合せで、複数の第1の導波路を画定し、
任意の2つの前記第1のコアが、隣接第1のコア間の許容可能クロストーク最大量によって画定される最小距離SMINより大きい縁部間の間隔Sを有するものであるマルチコア光ファイバ。
実施形態13
前記各空気線は、最大寸法を有し、前記最大寸法の平均は、3nmと10マイクロメートルの間である、実施形態12に記載のマルチコア光ファイバ。
実施形態14
前記空気線の50%以上が、前記前端面と前記後端面の間の前記全長に亘って延びるものである、実施形態12または13に記載のマルチコア光ファイバ。
実施形態15
前記複数のコアが、100コア以上である、実施形態12から14のいずれか1つに記載のマルチコア光ファイバ。
実施形態16
前記コアは、1平方ミリメートル当たり1000コア以上のコア密度を画定するものである、実施形態12から15のいずれか1つに記載のマルチコア光ファイバ。
実施形態17
前記ガラスマトリックスは、純シリカ、または、ドープシリカで構成されたものである、実施形態12から16のいずれか1つに記載のマルチコア光ファイバ。
実施形態18
隣接第1のコア間の許容可能クロストーク最大量が、10%である、実施形態12から17のいずれか1つに記載のマルチコア光ファイバ。
実施形態19
前記ガラスマトリックスに埋め込まれて、前記前端面と前記後端面の間を前記中心軸に略平行に延びて、屈折率n50を有する第2のコアを、
更に含み、
50>n20であり、
前記第2のコアは、前記ガラスマトリックスとの組合せで、複数の第2の導波路を画定するものである、実施形態12から18のいずれか1つに記載のマルチコア光ファイバ。
実施形態20
前記第2のコアは、前記ガラスマトリックス内にランダムに配置されたものである、実施形態19に記載のマルチコア光ファイバ。
実施形態21
前記第1のコア、および、前記第2のコアは、各々、10マイクロメートル以下の第1および第2の最大寸法を有するものである、実施形態19に記載のマルチコア光ファイバ。
実施形態22
前記第2のコアは、円形の断面形状を有するものである、実施形態19に記載のマルチコア光ファイバ。
実施形態23
ファイバ束において、
実施形態12から22のいずれか1つに記載の前記マルチコア光ファイバを2つ以上、
含み、
前記前端面が第1の共通端平面に、前記後端面が第2の共通端平面に、配置されたものであるファイバ束。
実施形態24
ファイバ束において、
実施形態19から22のいずれか1つに記載の前記マルチコア光ファイバを2つ以上、
含み、
前記前端面が第1の共通端平面に、前記後端面が第2の共通端平面に、配置されたものであるファイバ束。
実施形態25
被写体を撮像する撮像システムにおいて、
実施形態12から22のいずれか1つに記載の前記マルチコア光ファイバを少なくとも1つと、
前記前端面に隣接して、操作自在に配置された被写体と、
前記後端面に隣接して、操作自在に配置された画像センサと、
を含む撮像システム。
実施形態26
被写体を撮像する撮像システムにおいて、
実施形態19から22のいずれか1つに記載の前記マルチコア光ファイバを少なくとも1つと、
前記前端面に隣接して、操作自在に配置された被写体と、
前記後端面に隣接して、操作自在に配置された画像センサと、
を含む撮像システム。
実施形態27
マルチコア光ファイバにおいて、
前端面、後端面、長さ、屈折率n20、および、中心軸を有するガラスマトリックスと、
前記ガラスマトリックス内にランダムに配置され、前記前端面と前記後端面の間を前記中心軸に略平行に延びて、各々、屈折率n50を有する複数のコアと、
を含み、
50>n20であり、
前記ガラスマトリックスは、前記複数のコアに共通のクラッディングとして機能し、該各コアおよび前記共通のクラッディングが、導波路を画定し、
任意の2つの前記コアが、隣接コア間のクロストークの最小量である50%によって画定される最大距離より小さい縁部間の間隔を有するものであるマルチコア光ファイバ。
実施形態28
光ファイバ通信システムにおいて、
実施形態1、12、または、27に記載のマルチコア光ファイバを少なくとも1つと、
前記前端面に光学的に結合されて、前記少なくとも1つのマルチコア光ファイバの動作波長において、該少なくとも1つのマルチコア光ファイバの前記コア内を導波光として進む光を生成する光送信器と、
前記後端面に光学的に結合されて、該後端面において、前記マルチコア光ファイバの前記コアから出射される前記導波光を検出する検出器と、
を含むシステム。
実施形態29
前記少なくとも1つのマルチコア光ファイバは、1GHz.kmより広い帯域幅を有し、
前記動作波長は、100nmより長い波長範囲内である、実施形態28に記載の光ファイバ通信システム。
実施形態30
前記波長範囲は、850nmから950nm、950nmから1060nm、および、1200nmから1350nmの1つである、実施形態29に記載の光ファイバ通信システム。
10 マルチコアファイバ
12 前端面
14 後端面
15 終端部材
16 外面
20 クラッディング
22 外側クラッディング
50、150 コア
120 空気線
200 撮像システム
214 画像センサ
216 プロセッサ
300 光ファイバ送信システム
312 入射光学システム
314 出射光学システム
320 送信器
330 受信器

Claims (11)

  1. マルチコア光ファイバにおいて、
    前端面、後端面、長さ、屈折率n20、および、中心軸を有するガラスマトリックスと、
    前記ガラスマトリックス内にランダムに配置され、前記中心軸に略平行に延びて、屈折率n120を有する複数の空気線と、
    を含み、
    前記複数の空気線の25%以上が、前記前端面と前記後端面の間の全長に亘って延び、
    120<n20であり、
    前記空気線は、前記ガラスマトリックス内に、ランダムに配置された複数の第1のコアを画定し、前記複数の第1のコアは、該複数の空気線との組合せで、複数の第1の導波路を画定し、
    任意の2つの前記第1のコアが、隣接する第1のコア間の許容可能クロストーク最大量によって画定される最小距離SMINより大きい縁部間の間隔Sを有するものであり、
    前記隣接する第1のコア間の許容可能クロストーク最大量が、10%以下であるマルチコア光ファイバ。
  2. 前記空気線の各々は、最大寸法を有し、
    前記最大寸法の平均は、3nmと10マイクロメートルの間である、請求項1に記載のマルチコア光ファイバ。
  3. 前記空気線の50%以上が、前記前端面と前記後端面の間の前記全長に亘って延びるものである、請求項1または2に記載のマルチコア光ファイバ。
  4. 前記複数のコアが、100コア以上である、請求項1から3のいずれか1つに記載のマルチコア光ファイバ。
  5. 前記コアは、1平方ミリメートル当たり1000コア以上のコア密度を画定するものである、請求項1から4のいずれか1つに記載のマルチコア光ファイバ。
  6. 前記ガラスマトリックスは、純シリカ、または、ドープシリカで構成されたものである、請求項1から5のいずれか1つに記載のマルチコア光ファイバ。
  7. 前記隣接する第1のコア間の許容可能クロストーク最大量が、10%である、請求項1から6のいずれか1つに記載のマルチコア光ファイバ。
  8. 前記ガラスマトリックスに埋め込まれて、前記前端面と前記後端面の間を前記中心軸に略平行に延びて、屈折率n50を有する第2のコアを更に含み、
    50>n20であり、
    前記第2のコアは、前記ガラスマトリックスとの組合せで、複数の第2の導波路を画定するものである、請求項1から7のいずれか1つに記載のマルチコア光ファイバ。
  9. 前記第2のコアは、前記ガラスマトリックス内にランダムに配置されたものである、請求項8に記載のマルチコア光ファイバ。
  10. 前記第1のコア、および、前記第2のコアは、各々、10マイクロメートル以下の第1および第2の最大寸法を有するものである、請求項8に記載のマルチコア光ファイバ。
  11. 前記第2のコアは、円形の断面形状を有するものである、請求項8に記載のマルチコア光ファイバ。
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