JP2022172702A - 印刷システムならびにプログラム及び印刷システムの制御方法 - Google Patents

印刷システムならびにプログラム及び印刷システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2022172702000001
【課題】1部の印刷物の中で色調整が行われて色味が変化することを抑制する。
【解決手段】カラー印刷を実行可能な画像形成装置により印刷を実行させる印刷システムが提供される。そのシステムは、最後の色調整の後に印刷された累積印刷ページ数を数え、対象ジョブを実行して指定された部数を印刷する際に、累積印刷ページ数が所定の基準値を超えないよう、ジョブの間の境界、または部の間の境界で色検証を実行する。部の間の境界で色検証を実行するためには、その境界でジョブを分割してもよい。
【選択図】図6

Description

本発明は、印刷システムならびにプログラム及び印刷システムの制御方法に関し、特に製造現場における印刷処理を行うプリンターにおいて実施する色検証の実施タイミングに関する。
近年の印刷現場では、様々な顧客から多種多様な成果物の受注を受け、多品種小ロットの生産が多く行われるようになった。このような印刷を行う際にはカットシートプリンターが多く使われているが、カットシートプリンターは色変動が発生し易い。そのため、定期的な色検証を実施して色変動が発生していないか検査し、色変動が発生していると判断された場合はキャリブレーションを実施して色調整を行う。色変動が起こると成果物の品質に影響が出るため、生産現場では定期的に色検証を実施しているが、どのタイミングで実施するかは生産現場のオペレーターに一任されており、色検証を行うタイミングは現場のオペレーターのスキルに依存していた。
特開2009-282257号公報
上述の従来技術においては、最後の色検証から一定枚数印刷するごとに自動で色検証を実施することができる。この従来技術ではオフィス向けのプリンターを想定している。しかし、印刷工場では大量の印刷ジョブを印刷する必要があり、上記従来技術では、1ジョブあたりの印刷ページ数が多いジョブが想定されていない。したがって、1ジョブの印刷ページ数が色検証を実施する基準枚数より多い場合が想定される。その場合、ジョブの印刷途中で色検証を実施することになり、色検証の結果色変動が起きていると判明しキャリブレーションを実施すると、それ以降の色味が変わってしまう。色検証のタイミングが部の途中であれば、部の途中で色味が変わってしまい、クレームのもととなってしまう。
本発明は係る課題を解決することを目的とする。より詳細には、成果物の品質を低下させにくいタイミングで色検証を行うことを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の生産計画作成システムは、以下の構成を有する。本発明の一側面によれば、カラー印刷を実行可能な画像形成装置により印刷を実行させる印刷システムであって、
最後の色調整の後に印刷された累積印刷ページ数を数える手段と、
対象ジョブを実行して指定された部数を印刷する際に、前記累積印刷ページ数が所定の基準値を超えないよう、ジョブの間の境界、または部の間の境界で色検証を実行する実行手段とを有する
ことを特徴とする印刷システムが提供される。
本発明によれば、成果物の品質を低下させにくいタイミングで色検証を行うことができる。
第一の実施形態に係る計画システム全体のハードウェア構成の例を示す図。 第一の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の例を示す図。 第一の実施形態に係る情報処理装置の論理構成の例を示す図。 第一の実施形態に係る情報処理装置で扱うジョブ情報の例を示す図。 第一の実施形態に係る情報処理装置における処理の流れを示す図 第一の実施形態に係る情報処理装置における印刷処理の流れを示す図。 第一の実施形態に係る情報処理装置におけるジョブ分割処理の流れを示す図。 第一の実施形態に係る情報処理装置におけるジョブ分割確認表示の例を示す図。 第一の実施形態に係る情報処理装置における注文情報データのジョブ分割に伴うジョブ情報の一例を示す図。 第一の実施形態に係る情報処理装置における注文情報データのジョブ分割に伴うジョブ情報の一例を示す図。 第二の実施形態に係る情報処理装置における印刷処理の流れの例を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
[実施形態1]
<計画システム全体のハードウェア構成>
図1に、本実施形態における印刷制御方法を実施する、印刷システム(あるいは画像形成システム)全体のハードウェア構成を示す。情報処理装置101は、注文情報をMISなどの不図示の情報処理装置から受信し、印刷ジョブを生成してそれを情報処理装置103に送るため。
情報処理装置102は、情報処理装置103からネットワーク100を経由して画像形成装置104の色味の状態を取得して色検証を行う。色検証の結果、色変動が起きていると判断された場合には、情報処理装置102は、キャリブレーション(或いは色調整)の実施を情報処理装置103または画像形成装置104に対して指示する。画像形成装置の管理者は、情報処理装置102から各画像形成装置の色変動の有無を確認することができ、必要に応じて色調整の指示を画像形成装置に対して行うことができる。
情報処理装置103は、情報処理装置101からネットワーク100を経由して印刷ジョブおよびそれに伴う印刷データを受信し、画像形成装置に送信するためのデータに変換して画像形成装置に送信する。また、情報処理装置103は、画像形成装置104の色変動を確認し、必要に応じて修正を行うために、画像形成装置104の色検証とキャリブレーションとを行う。なお、情報処理装置103は複数あってもよい。
画像形成装置104は、情報処理装置103からネットワーク100を経由して、受信した印刷データを印刷対象物に印刷するカラー印刷を実行可能な印刷装置すなわちプリンターである。なお、画像形成装置104は複数あってもよい。画像形成装置104には、電子写真式やインクジェット式など、オンデマンド印刷が可能な印刷方式が採用されてよいが、このほかの方式であってもよい。いずれの方式であっても、本例では、画像形成装置104はフルカラー印刷の能力を有している。画像形成装置104は、たとえばYMCKなどの色成分ごとのインクやトナーなどの色剤を印刷データに応じて合成し、フルカラーを再現できる。さらに、画像形成装置104は色検証を行うための機能も有している。なお本実施形態の画像形成装置104は、それら機能を情報処理装置103からの制御の下で指示に応じて使用し、それにより印刷を行い、また色検証をおこなう。そのため情報処理装置103を画像形成装置104と一体化して画像形成装置としてもよい。
<情報処理装置のハードウェア構成>
次に、図2を用いて、情報処理装置101および102、103のハードウェア構成を説明する。図2において、CPU201は、後述の記憶装置206に格納された計算機プログラムを読み込み、実行し、後述のバス209を介してバスに接続された後述のRAM203やディスプレイ204などを制御する中央演算処理装置である。
ROM202は、バスに接続されたハードウェアとの低レベルでの入出力制御を行う読み出し専用メモリである。RAM203は、CPU201が演算する際の情報を一時的に記憶するランダムアクセスメモリである。ディスプレイ204は、CPUによる計算結果などを表示する。キーボード205は、ユーザーからの入力を受け付ける。但し、端末がスマートデバイスの場合は、タッチパネルを備えているため、キーボード205は付随していなくても構わない。
記憶装置206は、計算に利用するプログラムやデータを格納し、たとえばハードディスクドライブや取り外し可能な記録媒体に読み書きするドライブなどがある。ネットワークI/F207は、ローカルネットワークやイントラネット、インターネットなどのネットワークに接続するネットワークインターフェイスである。ポインティングデバイス208は、ユーザーが画面上で指定した座標を受け付けるマウスやトラックボールなどである。バス209は、CPU201乃至ポインティングデバイス208が接続された信号線である。
上記の構成により、記憶装置206からRAM203にロードしたプログラムをCPU201により実行して情報処理を実現し、後述する各フローチャートの処理が実行される。
<印刷システムの論理構成>
図3に、本実施形態における計画システムの論理構成を示す。既出の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。図3の構成は、コンピュータによりプログラムを実行することで実現される機能的な構成であり、必ずしも図3の通りでなくともよい。たとえば複数の機能ブロックを統合したり、あるいは図3の或る機能ブロックの一部を他の機能ブロックが有したりなど、構成上のバリエーションがあり得る。
情報処理装置101において、ジョブ受付部301は、ジョブ情報を他の情報処理装置から受注する。ジョブ記憶部302は、ジョブ受付部301で受け付けた注文情報を、制御部306を介して受け取り保持する。ジョブ分割判断部303は、色検証実施判断部310と共働して、ジョブを送信する際にジョブの分割を行うか判断する。ジョブ分割部304は、ジョブ分割判断部303の判断結果に応じてジョブの分割を行う。ジョブ送信部305は、通信処理部307を通して情報処理装置103にジョブ情報を送信する。制御部306は、ジョブ受付部301~ジョブ送信部305および通信処理部307との間で、処理や通信を制御する。通信処理部307は、情報処理装置101と他の情報処理装置間の通信処理を行う。
情報処理装置102において、印刷状況受信部308は、通信処理部315を介して情報処理装置103からジョブの印刷状況を受信する。印刷状況受信部308は、ジョブの印刷が完了したタイミングで、情報処理装置103から印刷したジョブの情報を受け取る。累積印刷ページ数計算部309は、印刷状況受信部308が受け取った、印刷が完了したジョブの印刷ページ数を元に、前回の(即ち最後の)色検証を実施してからの累積印刷ページ数を計算(または計数)し、保持する。色検証実施判断部310は、情報処理装置101のジョブ分割判断部303から次に印刷されるジョブの印刷ページ数を受け取り、累積印刷ページ数計算部309が保持する累積印刷ページ数と合わせて次のジョブを印刷した後の累積印刷ページ数を推定する。色検証実施判断部310は、色検証を行う基準枚数を元に、次のジョブを印刷した場合に、累積印刷ページ数が基準枚数を超えるかどうか判断し、次のジョブを印刷する前に色検証を実施すべきかの判断結果をジョブ分割判断部303に返す。色検証指示部311は、色検証実施判断部310による、次のジョブを印刷する前に色検証を実施すべきとの判断結果に応じて、色検証を行うためのジョブを生成して情報処理装置103に対して送信する。
色検証結果判断部312は、情報処理装置103から色検証結果を受け取り、色変動が起きているか判断する。キャリブレーション指示部313は、色検証結果判断部312において色変動が起きていると判断された場合、またはオペレーターにより指示された場合に、情報処理装置103に対してキャリブレーションを実施するよう指示する。キャリブレーションは較正あるいは本実施形態では色調整とも呼ばれ、入力値(色値)に対応して印刷された印刷色を測定し、その差に基づいて、印刷色を入力値に応じた色とするための補正値を決定する手順である。制御部314は、印刷状況受信部308~キャリブレーション指示部313および通信処理部315との間で処理や通信を制御する。通信処理部315は、情報処理装置102と他の情報処理装置間の通信処理を行う。
情報処理装置103において、通信処理部316は、情報処理装置103と他の情報処理装置間の通信処理を行う。制御部317は、ジョブ受付部318~印刷状況送信部324および通信処理部316との間で処理や通信を制御する。
ジョブ受付部318は、情報処理装置101のジョブ送信部305から印刷ジョブを受け付ける。RIP実行部319は、ジョブ受付部318が受け付けたジョブを、画像形成装置104で印刷できるデータ形式に変換する。たとえばベクタデータや文字コードを、対応するラスタ画像データへと変換する。ジョブ印刷部320は、RIP実行部319によって生成されたデータを画像形成装置104に対して送信する。
色検証実施部321は、画像形成装置104で色変動が起きていないか判定するために、画像形成装置104の色検証を実施する。具体的には、画像形成装置104で予め定めたカラーチャートを印刷する。また印刷されたカラーチャートは、画像形成装置104が備えたカメラやラインセンサなどの画像読み取り部により読み取られて情報処理装置103に対して色検証データとして送信される。色検証実施部321はそれを受信する。色検証結果送信部322は、画像形成装置104で実施した色検証データを色検証結果判断部312に対して送信する。なお色検証データは、本例では上述のように画像形成装置104でスキャンしたデータとするが、専用の測色用機械(測色機)を用いてカラーチャートを読み取って得られたデータであってもよい。その場合、測色機の操作はオペレータにより行われてよい。あるいは、画像形成装置104の所定の排出口に測色機をインラインに接続しておき、排出されたカラーチャートを読み取るように構成してもよい。
キャリブレーション実行部323は、画像形成装置104に対してキャリブレーションを実施するよう指示を出す。印刷状況送信部324は、画像形成装置104に対して送信したジョブの印刷が完了した通知を、情報処理装置101および102に対して送信する。あるいは印刷ジョブが停止された場合などにはそのことを通知してもよい。
なお情報処理装置101と情報処理装置102とは1つの情報処理装置に統合されてもよい。また情報処理装置103と画像形成装置104とは画像形成装置に104に統合されてもよい。あるいは、情報処理装置101-103を1つの情報処理装置に統合してもよい。
<ジョブ記憶部302に記憶される情報>
図4は、情報処理装置101のジョブ記憶部302に保存されたジョブ情報および配送先情報の例である。図4(a)は、情報処理装置101がジョブ受付部301で受け取り、ジョブ記憶部302に記憶されたジョブ情報を示した例である。
注文ID401には、ジョブ情報を構成する注文それぞれを識別する識別情報が格納されている。ジョブID402には、ジョブ情報を構成する注文に含まれる成果物(ジョブ)を識別する識別情報が格納されている。たとえば本という一つの注文が本文と表紙という2つのジョブによって構成されるように、1つの注文が複数のジョブによって構成される場合は、同一注文IDで異なるジョブIDのジョブが存在することになる。
印刷ページ数403には、ジョブの1部あたりの印刷ページ数が格納されている。部数404には、ジョブの部数が格納されている。印刷色405は、ジョブの印刷色が格納されている。ここでは単色(モノクローム)またはフルカラー(カラー)のいずれかが指定されている。パーツ種類406には、ジョブのパーツ種類が格納されている。例えば表紙の場合はCoverが格納され、本文の場合はBodyが格納されている。ファイルパス407には、ジョブの原稿ファイル(すなわち印刷データ)へのファイルパスが格納されている。原稿ファイルは例えば、PDFファイルであったり、Postscriptであったりする。
図4(b)は、情報処理装置101がジョブ受付部301で受け取り、ジョブ記憶部302に記憶された配送先情報を示した例である。
注文ID401には、ジョブ情報を構成する注文それぞれを識別する識別情報が格納されている。これはジョブ情報に対応する値である。配送先ID411には、ジョブ情報を構成する注文の配送先を識別する識別情報が格納されている。1つの注文を複数配送先に送付する場合は、同一注文IDで複数の異なる配送先IDが格納される。注文種別412には、ジョブ情報を構成する注文の注文種別が記載される。例えば、本の印刷であればBook、チラシの印刷であればFlyerなどが入る。送付部数413には、ジョブ情報を構成する注文を特定配送先に送付する際の送付部数が格納されている。
<システム全体の処理の流れの例>
図5は、注文を受け付けてから印刷が完了するまでのシステム全体の処理の流れの例を示した図である。S501では、情報処理装置101のジョブ受付部301がジョブを受け付け、ジョブ記憶部302に保存する。
S502では、ジョブ送信部305は、ジョブ記憶部302に保存されたジョブを情報処理装置102に対して送信して印刷を行う。
S503では、ジョブ送信部305は、ジョブ記憶部302に保存されたすべてのジョブが印刷されたか判定する。印刷が終わっていない場合はS502へ遷移し、残りの印刷ジョブの1つに着目してS501から繰り返す。印刷が終わった場合は処理を終了する。
<ジョブ印刷の流れの例>
図6は、図5のS502におけるジョブ印刷の詳細を示す流れ図の例である。S601では、ジョブ分割判断部303は、印刷するジョブ(以下、着目ジョブあるいは対象ジョブと呼ぶ。)の印刷部数・ページ数をジョブ記憶部302から取得する。取得した印刷部数とページ数を色検証実施判断部310に対して送信する。色検証実施判断部310は、受け取った印刷部数とページ数とをかけ合わせた印刷ページ数を、累積印刷ページ数計算部309から取得した累積印刷ページ数に足した、予測累積ページ数が、色検証を行うための基準値を超えるか判断する。
本実施形態では、前回の色検証からの印刷枚数が一定数を超える前に色検証を行うようにする。この一定数を基準値(又は色検証基準値あるいは第1の基準値)として定義する。この基準値は予め色検証実施判断部310に定義(あるいは設定)されたものである。予測累積ページ数が基準値を超える場合はS602へ、超えない場合はS609へ遷移する。
S602では、情報処理装置102の色検証実施判断部310は、累積印刷ページ数計算部309から取得した現在の累積印刷ページ数が、基準値から所定の差の範囲(これを)内に収まっているか判定する。例えば基準値が1000とした場合、前回の色検証から10枚しか印刷していない状態で、次のジョブを印刷すると1000超えるからという理由で色検証を行うのは非常に非効率である。そのため、色検証を前倒しで行う基準ページ数(前倒し閾値とも呼び、前倒し閾値=基準値-所定値)を定めておく。前倒し閾値を、前倒し基準値または第2の基準値と呼ぶこともある。印刷累計ページ数がその前倒し閾値を超えている場合は、基準値まで達していなくとも色検証を前倒しで行う。例えば、基準値が1000、前倒し閾値が900であれば、S602では、累積印刷ページ数が900を超えたか判定する。この前倒し閾値は、予め色検証実施判断部310において定義された値である。印刷累計ページ数が前倒し閾値を超えている場合はS604へ、超えていない場合はS603へ遷移する。
S603では、色検証実施判断部310は、累積印刷ページ数計算部309から取得した現在の累積印刷ページ数に、ジョブの1部あたりのページ数を加算した値が基準値を超えるか判断する。超える場合はS604へ遷移し、超えない場合はS608へ遷移する。超える場合には、前倒しで色検証を行わないと、一部の印刷の途中で色検証を行うことになる。そのため累積印刷ページ数が前倒し閾値を超えていなくても、S604へと分岐する。
S604では、色検証指示実行部311は、ジョブの間あるいは境界で色検証実施部321に対して色検証の実施を指示する。色検証実施部321は、画像形成装置104に対してカラーチャートの印刷を指示する。画像形成装置104が印刷したカラーチャートは、画像形成装置104の読み取り部または測色機により読み取られ、例えば色検証実施部321に送信される。そのカラーチャートの情報を情報処理装置103の色検証結果送信部322が読み取り、情報処理装置102に送信する。
S605では、色検証結果判断部312は、色検証結果送信部322から受け取った情報を解析し、色変動が発生しているかを確認する。色変動が発生している場合はS606へ、発生していない場合はS607へ遷移する。なお、色変動が発生していることは、たとえば基準となる色成分それぞれの測色値と入力値との差がすべて許容範囲内であれば色変動は発生しておらず、いずれかの色が許容範囲を超えていれば色変動が発生したと判断できる。
S606では、キャリブレーション指示部313は、キャリブレーション実行部323に対してキャリブレーション指示を行う。キャリブレーション実行部323は画像形成装置104のキャリブレーションを実施する。実施後、色変動が直ったか確認するために、S605へ遷移する。なお、キャリブレーションはたとえば、測色値と入力値との差分値に基づいて、所定の計算式により各色成分の補正値(たとえばLUT)を決定することで行われてよい。
S607では、累積印刷ページ数計算部309は保持する累積印刷ページ数を0にリセットする。
S608では、ジョブを印刷した際に累積印刷ページ数が色検証を行うための基準値を超えないようにするために、部ごとにジョブを分割する。この詳細は図7で説明する。
S609では、ジョブ送信部305は、次のジョブを情報処理装置103に送信する。ジョブ受付部318はジョブ送信部305からジョブを受け取り、RIP実行部319によってRIP処理を実行する。RIP処理によって得られたデータを、ジョブ印刷部320が画像形成装置104に送信することによって印刷処理を実施する。
S610では、印刷状況送信部324は印刷したジョブの印刷ページ数を画像形成装置102に対して送信する。累積印刷ページ数計算部309は印刷ページ数を受け取り、内部で保持する累積印刷ページ数に、受け取った印刷ページ数を加算する。また終了したジョブはジョブ情報から削除される。
<ジョブ分割の流れの例>
図7はジョブ分割を行う処理の流れの例であり、図6のステップS608の詳細である。
S701では、ジョブ分割判断部303はジョブ記憶部302から印刷する対象ジョブのジョブ情報を取得するか、または、該当するジョブの欄を参照する。
S702,S703は、ジョブ分割を行う所定の条件を満たしているか判定する工程である。S702では、ジョブ分割判断部303は、S701で取得または参照したジョブ情報から、ジョブがカラーのブック向けジョブであるかを判定する。カラーブックは高い色品質が求められるため、冊子の中で色変動が生じないように部の切れ目で色検証を実施する。それ以外のジョブの場合は必ずしも高い色品質が求められるとは限らないため、オペレーターにジョブ分割を行うか判断を任せる。
S702では、取得または参照したジョブ情報の印刷色405にカラー印刷を示すColorがあるかを判定する。Colorであった場合、そのジョブがブックかどうかを判定する。そのために、対象ジョブのOrderID401を取得し、取得したOrderID401に対応する注文種別412を図4(b)の配送先情報で参照する。注文種別に、本を示すBookの値が入っている場合はS704へ、入っていない場合はS703へ遷移する。
S703では、ジョブ分割判断部303はジョブ分割を行うかディスプレイ209を用いてオペレーターに確認する。オペレーターから、キーボード205やポインティングデバイス208などの外部機器によって、分割の指示が行われた場合はS704へ、分割を行わないと指示された場合は処理を終了する。
S704では、ジョブ分割判断部303はジョブを複数配送先に送付するか判断する。印刷する対象ジョブの注文ID401に対する配送先ID411を取得する。取得した配送先IDが複数ある場合はS705へ、1つしかない場合はS709へ遷移する。
S705では、ジョブ分割判断部303は各配送先に送付する部数を考慮して、ジョブを分割する部数を決定する。ここでは、基準値以内に印刷済みのページ数が収まるよう、配送先ごとの部数の境界でジョブを分割するための配送先の組み合わせを見つける。そのために、色検証を行う基準値から現在の累積印刷ページ数を引いた値をジョブの1部あたりのページ数403で割ることによって、次の色検証を実施するまでに印刷可能な部数を計算する。得られた商の整数部の値が、求める印刷可能部数となる。さらにS704で取得した配送先ごとの部数413を取得し、配送先の組み合わせの部数の和が次の色検証を実施するまでの印刷可能な部数を超えないような、配送先の組み合わせを決定する。これは動的計画法などの、一般的なアルゴリズムを用いて計算を行う。
S705では例えば、対象ジョブの成果物の送付先のうち、送付先ごとの部数の和が印刷可能部数に収まるような送付先を選択する。この場合さらに、それら送付先に対する部数を印刷した後の残りの印刷可能ページ数が最小となるように送付先の組み合わせを選択することが望ましい。色検証の頻度を小さくできるためである。そして選択した送付先に対応する部数の合計を、対象ジョブの分割後のジョブの部数として決定してよい。この決定された部数は、分割後のジョブのうち先に実行するジョブで印刷する部数とされる。残りの部数は後に実行されるジョブで印刷される。
S706では、ジョブ分割部304は、S705で決定した配送先へ送付する部数が対象ジョブの部数となるように、ジョブを分割する。また分割後のジョブに合わせてジョブ情報と配送先情報とを更新する。なおこのとき、分割後のジョブと配送先とを対応付けた表を新たに生成してもよい。配送先単位でジョブを分割しても、どのジョブの成果物がどの配送先に対応しているかオペレーターが把握できないと、配送先ごとのジョブの分割をオペレーターが有効に利用できないことがあり得るためである。このため、作成した表はオペレーターに提示できるよう出力される。
S707では、ジョブ分割判断部303はS706で分割されて残った部数に相当する印刷枚数が色検証を行う基準値を超えているか判定する。基準値を超えていればS708へ、基準値以下であれば処理を終了する。
S708では、ジョブ分割判断部303は、基準値を対象ジョブの1部あたりのページ数で割って、基準値を超えないための印刷部数を計算する。得られた商の整数部が求める印刷部数である。配送先へ送付する部数が得られた値以下となるように、配送先の組み合わせを計算する。S708ではS705と同様に配送先とのその合計部数とを決定してよい。ただし、S708では累積印刷ページ数を0とする点でS705と相違する。
S709では、ジョブ分割部304は、基準値から累積印刷ページ数を引いた値を対象ジョブの1部あたりのページ数で割った値が、分割後のジョブのうち最初に実行するジョブの部数となるように、ジョブを分割する。すなわち、基準値以内に印刷済みのページ数が収まるよう、部単位の間の境界でジョブを分割する。また分割後のジョブに合わせてジョブ情報と配送先情報とを更新する。
S710では、ジョブ分割判断部303はS709で分割されて残ったジョブで印刷される部数に対応するページ数が色検証を行う基準値を超えているか判定する。基準値を超えていればS711へ、基準値以下であれば処理を終了する。
S711では、ジョブ分割部304は色検証を実施する印刷枚数をジョブの1部当たりのページ数で割って、基準値を超えないための印刷部数を計算する。部数が得られた値となるようにジョブを分割する。S711はS709と同じ処理内容であってよいが、累積印刷ページ数を0として計算する点でS709と相違する。
以上の図5乃至図7の手順により、累積印刷ページ数が基準値を超えていなくても、次のジョブの実行により基準値を超え、かつ、現在の累積印刷ページ数が前倒し閾値を超えていれば、色検証を行う。また、現在の累積印刷ページ数が前倒し閾値を超えていなくても、次のジョブを1部印刷すると累積印刷ページ数が基準値を超えるならば、やはり前倒しで色検証を行う。
さらに、現在の累積印刷ページ数が前倒し閾値を超えておらず、かつ、次のジョブを1部印刷しても累積印刷ページ数が基準値を超えない場合には、対象ジョブがカラーのブックまたはオペレーターに指示された場合にはジョブを部単位で分割する。分割に際しては、対象ジョブの配送先が複数ある場合には、一つの配送先に対応する部数が、複数のジョブに分割されないよう、配送先単位でジョブを分割する。配送先が一か所の場合には、部単位でジョブを分割する。
なお図7では、1つのジョブを2つに分割した際に、その一方のジョブについてもさらに分割する処理を含めている。しかしながら、ジョブの分割に応じて、図4に示したジョブ情報および配送先情報を更新することで、2つのジョブへの分割を行いさえすれば、S707-S708及びS710-S711は省くことができる。その場合には、S706およびS709の実行後に、分割したジョブに応じてジョブ情報および配送先情報を更新し、図7の処理を終了してよい。
<ジョブ分割確認図の例>
図8はS703で実施される、オペレーターに対してジョブ分割を行うか確認するためのユーザインターフェイスの画面の一例である。これは情報処理装置101のディスプレイ209上で表示され、キーボード205やポインティングデバイス208などによってオペレーターからの操作を受け付けることによって、ジョブ分割の指示受付を行う。
メッセージボックス801には、オペレーターに対してジョブ分割を行うか問い合わせるためのメッセージが表示される。メッセージ802には、オペレーターに対して問い合わせる内容が記載されている。ここには、印刷するジョブの印刷ページ数や、色検証を実施するまでの印刷枚数が表示される。なお、表示する内容はジョブの印刷ページ数や色検証を実施するまでの印刷枚数だけではなく、色検証を実施するまでの残り時間など、他の情報を表示しても良い。図8のユーザインターフェイスには、メッセージに加えてオペレーターが指示を入力するためのコントロールが表示される。
分割指示ボタン803は、オペレーターからジョブ分割を実施する指示を受け付けるためのボタンである。このボタンが選択されることによって、S704が実施される。
分割不指示ボタン804は、オペレーターからジョブ分割を実施しない指示を受け付けるためのボタンである。このボタンが選択されることによって、ジョブ分割処理が終了する。
<ジョブ分割の流れの例>
図9A-図9Bは、図7で説明されるジョブ分割に伴うジョブ情報の一例を示した図である。図9A-図9Bに示されたジョブ情報は情報処理装置101のジョブ記憶部302に保存されているものである。
なお、図9A-図9Bを用いて説明をするうえでは、色検証を行うための基準値を1000ページ、閾値を100と定義して説明を行う。また図9A-図9Bをまとめて図9と呼ぶ。図9において、注文の配送先情報は図9(a)にのみ記載し、図9(b)~(f)では表示を割愛する。
図9(a)は、ジョブ記憶部302に保存されたジョブ情報である。
最初に、ジョブJ001の印刷を行う。ジョブJ001の印刷ページ数は10ページ×250部であるため印刷すると基準値を超え(S601-No)、かつ1部を印刷しても基準値を超えない)S603-No)。そのためジョブ分割を行う(S608)。ジョブJ001の注文IDはO001であり、その注文種別はFlyer(チラシ)であるため(S702-No)、オペレーターにジョブ分割を行うか確認する(S703)。ジョブ分割が指示された場合、ジョブ分割を進める。ジョブJ001は複数配送先に送付しないため(S704-No)、S709でジョブの分割を行う。現在の累積印刷ページ数は0枚のため、基準値1000をページ数10で割った値、部数100となるようなジョブを作るようにジョブを分割する(S709)。残ったジョブは150部となり、印刷ページ数は基準値を超えているため(S710-Yes)、ジョブを再度分割する(S711)。
図9(b)は、ジョブJ001の分割を行った後のジョブ記憶部302に保存されたジョブ情報である。ジョブJ001が3分割され、J001-1、J001-2、J001-3が作成される。
ジョブJ001-1を印刷した後、累積印刷ページ数が基準値に達したため色検証を実施する。色検証終了後ジョブJ001-2が印刷され、その終了後に再度色検証が行われる。色検証終了後、ジョブJ001-3の印刷を行う。
図9(c)は、ジョブJ001-1、J001-2、J001-3が印刷された後、ジョブ記憶部302に保存されたジョブ情報である。印刷が完了したジョブJ001-1、J001-2、J001-3は削除され、次にジョブJ002を印刷する。
現在の累積印刷ページ数は500であり、ジョブJ002を印刷すると基準値を超え(S602-No)、かつ、1部を印刷しても基準値を超えない)S603-No)。そのためジョブ分割の確認を行う(S703)。ジョブ分割が実施されるとした場合、ジョブJ002は複数配送先に送付するため(S704-Yes)、配送先それぞれの部数を考慮してジョブの分割を行う(705)。ジョブJ002は、配送先D002に対して200部、配送先D003に対して700部、配送先D004に対して300部を送付する。したがって、現在の基準値を超えるまでの印刷ページ数は500ページであり、ジョブJ002は1部1ページであるため部数が500以下になるようにジョブを作れば良い。D002とD004向けに送付する部数の和が500となるため、S705では、部数がD002とD004向けに送付する部数の和、すなわち500部となるようにジョブを分割する(S706)。残ったジョブは700部のため、基準値を超えないため分割を終了する(S707)。
図9(d)は、ジョブJ002を分割した後のジョブ記憶部302に保存されたジョブ情報である。ジョブJ002が分割され、J002-1、J002-2が作成される。ジョブJ002-1を印刷した後、色検証を実施する。色検証終了後、ジョブJ003-2の印刷が行われる。
図9(e)は、ジョブJ002-1、J002-2印刷後のジョブ記憶部302に保存されたジョブ情報である。現在の累積印刷ページ数は700であり、ジョブJ003を印刷すると累積印刷ページ数が基準値を超え(S601-Yes)、ジョブJ003の1部を印刷しても基準値を超えない(S603-No)。そのためジョブ分割を行う。ジョブJ003はブックであるがモノクロジョブであるため(S702-No)、オペレーターに対してジョブ分割を行うか確認する(S703)。オペレーターは分割の必要がないと判断した場合には、ジョブ分割を行わずに印刷が行われる。図9(f)は、ジョブ分割が行われずにJ003が印刷された後のジョブ記憶部302に保存されたジョブ情報である。
この後、J004を印刷する。現在の累計枚数は8700であり、ジョブJ004を印刷すると基準値を超え(S601-Yes)、また1部印刷すると基準値を超えるため(S603-Yes)、色検証を実施する(S604)。色変動があればキャリブレーションが行われる。その後、累積印刷ページ数をリセットし(S607)、S601に分岐する。ジョブJ004の印刷ページ数は20ページであり、印刷しても累積印刷ページ数は基準値を超えないため(S601-No)、ジョブ分割が行われずに印刷が行われる(S609)。
ジョブJ004の印刷が行われることによって、ジョブ記憶部302に保存されたジョブがすべてなくなるため処理を終了する(S503)。
なお、本実施形態では、ジョブを印刷後、ジョブ記憶部302からジョブを削除しているが、ジョブを削除しなくても良い。また、ジョブを管理する情報処理装置101とジョブの印刷指示・色検証指示を行う情報処理装置103は別の情報処理装置として記載しているが、情報処理装置101と103は同じでも良い。
以上の構成及び処理により、本実施形態では、たとえばカラーのブックという厳格な色品質管理が必要な印刷ジョブに対しては、冊子の途中で色調整が生じないように印刷を制御する。そのために、1部の冊子の印刷途中で色検証が行われる基準ページ数に達しないよう、前倒しで色検証を行い、あるいはまた部単位でジョブを分割する。さらに、ジョブの成果物の配送先が複数ある場合には、一つの配送先への成果物が複数のジョブに跨らないよう、配送先単位でジョブを分割する。
[実施形態2]
実施形態2では、ジョブの分割を行わずに、ジョブの分割するタイミングで色検証及びそれに基づくキャリブレーション指示を行うような実施形態を示す。ジョブの分割を行う代わりに、情報処理装置103は画像形成装置104が印刷している最中に、色検証を実施する指示を画像形成装置104に対して送信する。画像形成装置104は色検証・キャリブレーションが実施された後、ジョブの印刷を再開する。
図10は、本実施形態において行われるジョブ印刷処理(S502)の詳細である。
S1001では、ジョブ送信部305は、ジョブを情報処理装置103に送信する。ジョブ受付部318はジョブ送信部305からジョブを受け取り、RIP実行部319によってRIP処理を実行する。RIP処理によって得られたデータを、ジョブ印刷部320が画像形成装置104に送信することによって、印刷処理を指示する。
S1002では、色検証実施判断部310は累積印刷ページ数計算部309から取得した現在の累積印刷ページ数に、ジョブの1部あたりのページ数を加算した値が基準値を超えるか判断する。超える場合はS1003へ遷移し、超えない場合はS1007へ遷移する。
S1003では、色検証指示実行部311は、色検証実施部321に対して色検証の実施を指示する。色検証実施部321は、画像形成装置104に対してカラーチャートの印刷を指示する。画像形成装置104が印刷したカラーチャートを色検証結果送信部322が読み取り、カラーチャートの情報を情報処理装置102に送信する。
S1004では、色検証結果判断部312は、色検証結果送信部322から受け取ったカラーチャート情報を解析し、色変動が発生しているかを判定する。色変動が発生している場合はS1005へ、発生していない場合はS1006へ遷移する。なお、色変動が発生しているかの判定は実施形態1と同様にして行ってよい。
S1005では、キャリブレーション指示部313は、キャリブレーション実行部323に対してキャリブレーション指示を行う。キャリブレーション実行部323は画像形成装置104のキャリブレーションを実施する。実施後、色変動が直ったか確認するために、S1003へ遷移する。
S1006では、累積印刷ページ数計算部309は保持する累積印刷ページ数を0にリセットする。S1007では、画像形成装置104はジョブを1部印刷する。S1008では、累積印刷ページ数計算部309は保持する累積印刷ページ数に印刷ジョブのページ数を加算する。
S1009は、画像形成装置104がジョブの印刷をすべて終えたか判定する。終えていれば処理を終了し、終えていなければS1002へ遷移する。
以上の手順により、本実施形態では、ジョブを分割することなく、1部の印刷の途中で色調整が発生しないよう、色検証を部の境目(あるいは冊子の境目)で実行する。これにより、1部の成果物の途中で色味が変わる事態を防止できる。あわせて、おおむね基準ページ数で色検証を実行でき、過度な色変動を抑制できる。
なお実施形態1,2とも、図3に示した各処理部の配置はこの通りでなくともよい。たとえばすべての処理部を一つの情報処理装置に配置してもよい。この場合には、図5~図7の手順は単独のコンピュータにより実行されるプログラムで実現できる。また情報処理装置103に配置された処理部については、画像形成装置104で実行させてもよい。このように、処理部の配置は柔軟に変更してよい。
[その他の実施例]
さらに、実施形態1におけるジョブ分割の位置に対応するタイミングで、実施形態2のように色検証を行ってもよい。そのために、分割の位置に代えて、ジョブの先頭から色検証を行うページ数を記憶しておき、そのページ数に達したなら色検証を実行すればよい。検証結果に応じてキャリブレーションも実行する。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
101,102,103 情報処理装置、104 画像形成装置、303 ジョブ分割判断部、304 ジョブ分割部、305 ジョブ送信部、309 累積印刷ページ数計算部、321 色検証実施部

Claims (12)

  1. カラー印刷を実行可能な画像形成装置により印刷を実行させる印刷システムであって、
    最後の色調整の後に印刷された累積印刷ページ数を数える手段と、
    対象ジョブを実行して指定された部数を印刷する際に、前記累積印刷ページ数が所定の基準値を超えないよう、ジョブの間の境界、または部の間の境界で色検証を実行する実行手段とを有する
    ことを特徴とする印刷システム。
  2. 請求項1に記載の印刷システムであって、
    前記実行手段は、前記対象ジョブが所定の条件を満たしている場合に前記部の間の境界で前記対象ジョブを分割し、分割されたジョブの間の境界で前記色検証を実行する
    ことを特徴とする印刷システム。
  3. 請求項2に記載の印刷システムであって、
    前記実行手段は、前記所定の条件として、前記対象ジョブの色がカラーであり、かつ注文種別がブックである場合に、前記対象ジョブを分割する
    ことを特徴とする印刷システム。
  4. 請求項2または3に記載の印刷システムであって、
    前記実行手段は、前記所定の条件として、前記対象ジョブの分割がオペレータにより指示された場合に、前記対象ジョブを分割する
    ことを特徴とする印刷システム。
  5. 請求項4に記載の印刷システムであって、
    前記実行手段は、前記対象ジョブを分割するかをオペレータに確認するメッセージと、分割するか否かを指示するためのコントロールを含むユーザインターフェイスを表示する
    ことを特徴とする印刷システム。
  6. 請求項2乃至5のいずれか一項に記載の印刷システムであって、
    前記実行手段は、前記対象ジョブの成果物が複数の配送先へと配送される場合、配送先ごとの部数の境界で前記対象ジョブを分割する
    ことを特徴とする印刷システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の印刷システムであって、
    前記実行手段は、前記対象ジョブを実行すると前記累積印刷ページ数が前記基準値を超え、かつ、前記累積印刷ページ数が所定の閾値を超えている場合に、前記対象ジョブとその前もジョブとの境界で色検証を実行する
    ことを特徴とする印刷システム。
  8. 請求項7に記載の印刷システムであって、
    前記実行手段は、前記対象ジョブの指定された部数のうちの1部を印刷すると前記累積印刷ページ数が前記基準値を超える場合にも、前記対象ジョブとその前もジョブとの境界で色検証を実行する
    ことを特徴とする印刷システム。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の印刷システムであって、
    前記実行手段は、前記色検証により色変動が発生していると判定された場合に、色調整を実行して、前記累積印刷ページ数を0にリセットする
    ことを特徴とする印刷システム。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の印刷システムとしてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  11. 計数手段と実行手段とを有し、カラー印刷を実行可能な画像形成装置により印刷を実行させる印刷システムの制御方法であって、
    前記計数手段が、最後の色調整の後に印刷された累積印刷ページ数を数え、
    前記実行手段が、対象ジョブを実行して指定された部数を印刷する際に、前記累積印刷ページ数が所定の基準値を超えないよう、ジョブの間の境界、または部の間の境界で色検証を実行する
    ことを特徴とする印刷システムの制御方法。
  12. 請求項11に記載の印刷システムの制御方法であって、
    前記実行手段がさらに、前記対象ジョブが所定の条件を満たしている場合に前記部の間の境界で前記対象ジョブを分割し、分割されたジョブの間の境界で前記色検証を実行する
    ことを特徴とする印刷システムの制御方法。
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