JP2022170944A - 構造物の断熱装置と断熱方法 - Google Patents
構造物の断熱装置と断熱方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022170944A JP2022170944A JP2021077239A JP2021077239A JP2022170944A JP 2022170944 A JP2022170944 A JP 2022170944A JP 2021077239 A JP2021077239 A JP 2021077239A JP 2021077239 A JP2021077239 A JP 2021077239A JP 2022170944 A JP2022170944 A JP 2022170944A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- double
- container
- building
- gas
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Building Environments (AREA)
Abstract
【課題】構造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質の温度が変化することを防止するための装置と方法に関する。【解決手段】構造物及び、又はそれを構成する要素を、密閉された2重構造の空間を持ち、その内部に2重構造を維持するための支持材として中空で長尺状の物質が一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置で覆うことにより、構造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする、構造物及び、又はそれを構成する要素の断熱装置と断熱方法。【選択図】図2
Description
本発明は、構造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、構造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質の温度が変化することを防止するための装置と方法に関する。
内部に空気を満たして二重構造としたペアガラスや、内部が真空で二重構造の魔法瓶のように、二重構造としてその内部を空気で満す構造(方法)や内部を真空とする構造(方法)にする(を用いる)ことにより、断熱効果が格段に向上することはよく知られている。しかし、内部を真空にすると二重構造にした表面(片面)と裏面(もう一方の面)で構成される空間の内圧が低下するため、二重構造にした表面(片面)と裏面(もう一方の面)に作用する周囲の圧力(外圧)によって二重構造にした表面(片面)と裏面(もう一方の面)が変形する可能性がある。これを防止するためには二重構造にした表面(片面)と裏面(もう一方の面)との間に新たな構造物を挿入して、これに支柱の役割を持たせることにより、表面(片面)と裏面(もう一方の面)が変形するのを防止する措置がとられている。
例えば、特許文献1には「管において、断熱層を構成する二重筒の間の空間に設ける断面円形の金属線材スペーサを、内管に螺旋状に巻き付ける技術」が記載されている。
また、特許文献2には「容器の周囲に、閉じた二重管を設けることにより真空槽を形成し、容器の外周に断面円形の金属製ワイヤ又は金網を巻き付けて真空層の構造を維持する技術」が記載されている。
例えば、特許文献1には「管において、断熱層を構成する二重筒の間の空間に設ける断面円形の金属線材スペーサを、内管に螺旋状に巻き付ける技術」が記載されている。
また、特許文献2には「容器の周囲に、閉じた二重管を設けることにより真空槽を形成し、容器の外周に断面円形の金属製ワイヤ又は金網を巻き付けて真空層の構造を維持する技術」が記載されている。
一般に、二重構造としてその内部を真空にすることにより断熱効果が格段に向上するが、二重構造の周囲から内部に作用する圧力(外圧)によって、二重構造にした表面(片面)と裏面(もう一方の面)が変形する可能性があるため、これを防止するために、特許文献に記載されているように、「管や容器の外側(真空層の内部)に断面円形の長尺物をらせん状に巻き付ける」などの新たな技術と方法が必要になるが、この他にも次に示すような事項を考慮する必要があるため、特殊な、付加価値の高い用途以外にこの方法を用いることは困難である。
(1) 真空に耐える強度を得るには、二重構造物を構成する材料の強度を通常よりも向上させる必要があるため、この方法を用いるには、二重構造物を構成する材料の設計変更が必要になる場合がある。
(2) 二重構造物を構成する材料の強度を向上させることにより、一般に製造コストが高くなるとともに、重量が増す。
(3) 二重構造物が変形するのを防止するために「真空層の内部に断面円形の長尺物を設置して支柱の役割を持たせる」などの方法を用いた場合、真空層の内部に設置する物質の重量が加算されることになる。
(1) 真空に耐える強度を得るには、二重構造物を構成する材料の強度を通常よりも向上させる必要があるため、この方法を用いるには、二重構造物を構成する材料の設計変更が必要になる場合がある。
(2) 二重構造物を構成する材料の強度を向上させることにより、一般に製造コストが高くなるとともに、重量が増す。
(3) 二重構造物が変形するのを防止するために「真空層の内部に断面円形の長尺物を設置して支柱の役割を持たせる」などの方法を用いた場合、真空層の内部に設置する物質の重量が加算されることになる。
そこで本発明は、既存の構造物及び、又はそれを構成する要素にも設置可能な、汎用性が高く、容積や重量の増加も比較的少ない構造を持ち、構造物及び、又はそれを構成する要素の設計変更をすることなく、既存の構造物及び、又はそれを構成する要素にも設置可能な真空断熱構造を有する断熱装置と方法を提供することを目的とする。
熱力学の第2法則「熱エネルギーは温度の高いところから低いところへ流れる」により、管を流れる流体や容器内の物質の温度(TH:Temperature High)が周囲の温度(TL:Temperature Low)よりも高いと、熱量(熱エネルギー)が管や容器を構成する物質を通して周囲に移動し、管を流れる流体や容器内の物質の温度は、この熱量に比例して低下する。
単位時間あたりの移動熱量をQとすると、Qは熱伝導率(CT:Coefficient of Thermal Conductivity)、温度差(TH-TL)、伝熱面積(HS:Heat-transfer Surface)に比例し、移動距離(D:Distance)に反比例する。このため、同じ形状の管や容器において、熱伝導率CTと伝熱面積HSが同じとすると、管や容器内にある物質の温度が高いほど移動熱量Qが大きくなり、急激に温度が低下することになる。管を流れる流体や容器内の物質と周囲とに発生する熱の移動(温度低下)を防止するためには、管を流れる流体や容器内の物質と周囲との間に、熱伝導率CTの値が小さく、移動距離Dの値が大きな断熱層を形成することにより、管や容器から周囲に移動する(放出される)移動熱量Qの値を小さくすることができる。
単位時間あたりの移動熱量をQとすると、Qは熱伝導率(CT:Coefficient of Thermal Conductivity)、温度差(TH-TL)、伝熱面積(HS:Heat-transfer Surface)に比例し、移動距離(D:Distance)に反比例する。このため、同じ形状の管や容器において、熱伝導率CTと伝熱面積HSが同じとすると、管や容器内にある物質の温度が高いほど移動熱量Qが大きくなり、急激に温度が低下することになる。管を流れる流体や容器内の物質と周囲とに発生する熱の移動(温度低下)を防止するためには、管を流れる流体や容器内の物質と周囲との間に、熱伝導率CTの値が小さく、移動距離Dの値が大きな断熱層を形成することにより、管や容器から周囲に移動する(放出される)移動熱量Qの値を小さくすることができる。
請求項1に記載の発明は、構造物及び、又はそれを構成する要素を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された二重構造の空間を持ち、その内部に二重構造を維持するための支持材として中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うことにより、構造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、構造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする。
一般的な断熱材の熱伝導率は、グラスウール、硬質ウレタンフォーム、発泡ポリスチレンなどの高性能のものでも0.02W/mK程度である。これに対し、空気(N2)の熱伝導率は圧力が約103Paまでは約0.03W/mKであるが、圧力をそれ以下にすると低下し、例えば10Paでは約0.01 W/mKになり、1Paではほとんど零(ゼロ)になる。このことから、密閉され、気体で満たされた二重構造で構成される空間の圧力を1Pa以下とすることにより、二重構造にした表面(片面)と裏面(もう一方の面)を移動する熱量は零に近い値となるため、二重構造にした表面(片面)と裏面(もう一方の面)に温度差があっても熱の移動は起こらず、両者の温度はほぼ一定に保たれることになる。
一般的な断熱材の熱伝導率は、グラスウール、硬質ウレタンフォーム、発泡ポリスチレンなどの高性能のものでも0.02W/mK程度である。これに対し、空気(N2)の熱伝導率は圧力が約103Paまでは約0.03W/mKであるが、圧力をそれ以下にすると低下し、例えば10Paでは約0.01 W/mKになり、1Paではほとんど零(ゼロ)になる。このことから、密閉され、気体で満たされた二重構造で構成される空間の圧力を1Pa以下とすることにより、二重構造にした表面(片面)と裏面(もう一方の面)を移動する熱量は零に近い値となるため、二重構造にした表面(片面)と裏面(もう一方の面)に温度差があっても熱の移動は起こらず、両者の温度はほぼ一定に保たれることになる。
しかし、密閉された二重構造にした表面(片面)と裏面(もう一方の面)には、大気圧という圧力が作用するため、密閉された二重構造にした表面(片面)と裏面(もう一方の面)が変形する。これを防止するためには、二重構造の外周部及びその内部に二重構造を維持するための支持材を設置する必要があるが、この支持材は密閉された二重構造にした表面(片面)と裏面(もう一方の面)に接する構造となるため、密閉された二重構造にした表面(片面)から支持材を経て裏面(もう一方の面)に熱が移動することになる。この熱量を出来るだけ低減するためには、(1)熱伝導率の値が出来るだけ小さい支持材を用いる、(2)支持材と密閉された二重構造にした表面(片面)と裏面(もう一方の面)が接する部分の面積(接地面積)を出来るだけ小さくするなどの対応を行う必要がある。
具体的には、(1)については、支持材として熱伝導率の値が他の物質と比較して小さく、耐熱性、耐食性、強度においても優れている金属、例えばステンレス鋼を用いることによりこの目的を達成することが可能となる。また(2)については、支持材として使用する物質の断面形状を円形にすることにより、密閉された二重構造にした表面(片面)と裏面(もう一方の面)と接する部分が円と接線の関係になるため地面積が面から線に変化し、これを最小とすることが可能となる。なお、断面形状が多角形の物質を用いて、多角形の角の部分が密閉された二重構造にした表面(片面)と裏面(もう一方の面)に接するようにすることにより、同様の効果を得ることが可能となる。
しかし、支持材は密閉された二重構造にした表面(片面)と裏面(もう一方の面)とに接して表面(片面)と裏面(もう一方の面)が変形するのを防止する必要があるため、密閉された二重構造にした表面(片面)と裏面(もう一方の面)の面積の増加とともに、支持材の重量が増加することになる。重量の増加により材料費が増加するとともに、断熱装置そのものの重量が増加し、製品としての性能が低下する。
これに対応するために、本発明では、二重構造を維持するための支持材として中空で長尺状の物質を、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置するという構造(方法)を用いている。中空で長尺状の物質としては、軽量のアルミニウム、耐食性・耐熱性に優れた真鍮、耐食性・耐熱性・熱伝導特性に優れたステンレス鋼などがあるが、中空とすることにより半径方向の圧縮強度が低下する(潰れやすくなる)ため、中空部分の肉厚を厚くするなどの対応が必要になるが、肉厚を厚くすると重量(材料費)の増加を招くため、用途に応じた材料と形状の選択が重要になる。
これに対応するために、本発明では、二重構造を維持するための支持材として中空で長尺状の物質を、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置するという構造(方法)を用いている。中空で長尺状の物質としては、軽量のアルミニウム、耐食性・耐熱性に優れた真鍮、耐食性・耐熱性・熱伝導特性に優れたステンレス鋼などがあるが、中空とすることにより半径方向の圧縮強度が低下する(潰れやすくなる)ため、中空部分の肉厚を厚くするなどの対応が必要になるが、肉厚を厚くすると重量(材料費)の増加を招くため、用途に応じた材料と形状の選択が重要になる。
請求項2に記載の発明は、構造物及び、又はそれを構成する要素を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された二重構造の空間を持ち、その内部に二重構造を維持するための支持材として中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うという方法を用いることにより、構造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、構造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、構造物を構成する要素の一つである管を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された2重構造の空間を持ち、その内部に2重構造を維持するための支持材として中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うことにより、管の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、管の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、構造物を構成する要素の一つである管を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された2重構造の空間を持ち、その内部に2重構造を維持するための支持材として中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うという方法を用いることにより、管の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、管の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、構造物を構成する要素の一つである容器を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された2重構造の空間を持ち、その内部に2重構造を維持するための支持材として中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うことにより、容器の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、容器の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、構造物を構成する要素の一つである容器を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された2重構造の空間を持ち、その内部に2重構造を維持するための支持材として中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うという方法を用いることにより、容器の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、容器の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、構造物である建造物及び、又は建造物を構成する要素を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された2重構造の空間を持ち、その内部に2重構造を維持するための支持材として中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うことにより、建造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、建造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、構造物である建造物及び、又は建造物を構成する要素を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された2重構造の空間を持ち、その内部に2重構造を維持するための支持材として中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うという方法を用いることにより、建造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、建造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、構造物を構成する要素の一つである管を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された2重構造の空間を持ち、その内部に2重構造を維持するための支持材として内部が大気圧以上の気体で満たされた中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うことにより、管の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、管の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする。
密閉された2重構造を維持するための支持材として中空で長尺状の物質を使用する場合、できるだけ軽量で熱伝導率の小さい物質を使用することにより、材料費等のコストが軽減できるばかりでなく、支持材を介した熱の移動を低減できる。支持材は強度を要するため、通常、アルミニウム、真鍮、ステンレス鋼などの金属が用いられるが、金属の熱伝導率はその値が小さいステンレス鋼の場合でも約20W/mKと、断熱材や空気と比較すると非常に大きな値になる。
これに対し、請求項9に記載のように、例えばテフロンチューブのような軽量で耐熱性を持つ中空で長尺状の物質の両端を閉じて内部を密閉空間とし、内部を大気圧以上の圧力を持つ気体で満たすことにより外圧に対する強度を持たせるような構造とすることにより、密閉された2重構造の空間を維持するための支持材となる物質の選択範囲が広がるとともに、断熱装置としての性能が向上することになる。例えば、自動車等のタイヤに使用されているゴム質の材料は、金属よりも熱伝導特性に優れ、軽量で、一般に安価であるが、柔らかいため、そのままでは、本発明の密閉された2重構造の空間を維持するための支持材として使用することはできない。しかし、自動車等に使用されているように、内部を密閉空間として大気圧以上の圧力を持った気体で満たすことにより、自動車等の車体を支えることができるほどの強度を有するとともに、柔らかいが故の弾力性に富み、しかも軽量という、優れた性能を発揮することができるようになる。本発明においても、耐熱性のゴム質チューブや、熱伝導率が断熱材に近い値であるテフロン(フッ素樹脂:PTFE)チューブなどがこれに相当する。
請求項10に記載の発明は、構造物を構成する要素の一つである管を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された2重構造の空間を持ち、その内部に2重構造を維持するための支持材として内部が大気圧以上の気体で満たされた中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うという方法を用いることにより、管の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、管の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、構造物を構成する要素の一つである容器を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された2重構造の空間を持ち、その内部に2重構造を維持するための支持材として内部が大気圧以上の気体で満たされた中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うことにより、容器の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、容器の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、構造物を構成する要素の一つである容器を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された2重構造の空間を持ち、その内部に2重構造を維持するための支持材として内部が大気圧以上の気体で満たされた中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うという方法を用いることにより、容器の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、容器の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、構造物である建造物及び、又は建造物を構成する要素を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された2重構造の空間を持ち、その内部に2重構造を維持するための支持材として内部が大気圧以上の気体で満たされた中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うことにより、建造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、建造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、構造物である建造物及び、又は建造物を構成する要素を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された2重構造の空間を持ち、その内部に2重構造を維持するための支持材として内部が大気圧以上の気体で満たされた中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うという方法を用いることにより、建造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、建造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする。
本発明を用いることにより、構造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、構造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質の温度が変化することを防止することができる。
以下に、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に、本発明の実施の形態に係る、曲面を持った構造物及び、又はそれを構成する要素に対する設置例の基本構成の実施例を示す。図に示すように、連続したU字管状の円筒形の物質を使用することにより、1本の中空で長尺状の物質で曲面を持った構造物及び、又はそれを構成する要素の表面を覆うことが可能となり、中空で長尺状の物質の両端を閉じて密閉空間とし、内部を大気圧以上の圧力を持った気体で満たすことが容易となる。
図1に、本発明の実施の形態に係る、曲面を持った構造物及び、又はそれを構成する要素に対する設置例の基本構成の実施例を示す。図に示すように、連続したU字管状の円筒形の物質を使用することにより、1本の中空で長尺状の物質で曲面を持った構造物及び、又はそれを構成する要素の表面を覆うことが可能となり、中空で長尺状の物質の両端を閉じて密閉空間とし、内部を大気圧以上の圧力を持った気体で満たすことが容易となる。
図2に、本発明の実施の形態に係る、平面を持った構造物及び、又はそれを構成する要素に対する設置例の基本構成の実施例を示す。図に示すように、2枚の平板を二重構造とし、その内部空間に、二重構造を維持するための支持材として例えば連続したU字管状の中空で長尺状の物質を一定の間隔を保って設置することにより、平板に作用する圧力によって平板が変形することを防止することが可能となる。
なお、二重構造を維持するための支持材の形状は連続したU字管状以外でもその用途に適した形状と構造であればこれに代えることができる。
なお、二重構造を維持するための支持材の形状は連続したU字管状以外でもその用途に適した形状と構造であればこれに代えることができる。
本発明を用いることにより、構造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質の温度を保持したい場合に適用可能である。
1.二重構造を維持するための支持材としての役割を果たす中空で長尺状の物質
2.表面(片面)と裏面(もう一方の面)で構成される二重構造の表面
3.表面(片面)と裏面(もう一方の面)で構成される二重構造の裏面
2.表面(片面)と裏面(もう一方の面)で構成される二重構造の表面
3.表面(片面)と裏面(もう一方の面)で構成される二重構造の裏面
Claims (14)
- 構造物及び、又はそれを構成する要素を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された二重構造の空間を持ち、その内部に二重構造を維持するための支持材として中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うことにより、構造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、構造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする構造物及び、又はそれを構成する要素の断熱装置。
- 構造物及び、又はそれを構成する要素を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された二重構造の空間を持ち、その内部に二重構造を維持するための支持材として中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うという方法を用いることにより、構造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、構造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする、構造物及び、又はそれを構成する要素の断熱方法。
- 構造物を構成する要素の一つである管を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された二重構造の空間を持ち、その内部に二重構造を維持するための支持材として中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うことにより、管の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、管の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする、請求項1に記載された管の断熱装置。
- 構造物を構成する要素の一つである管を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された二重構造の空間を持ち、その内部に二重構造を維持するための支持材として中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うという方法を用いることにより、管の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、管の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする、請求項2に記載された管の断熱方法。
- 構造物を構成する要素の一つである容器を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された二重構造の空間を持ち、その内部に二重構造を維持するための支持材として中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うことにより、容器の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、容器の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする、請求項1に記載された容器の断熱装置。
- 構造物を構成する要素の一つである容器を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された二重構造の空間を持ち、その内部に二重構造を維持するための支持材として中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うという方法を用いることにより、容器の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、容器の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする、請求項2に記載された容器の断熱方法。
- 構造物である建造物及び、又は建造物を構成する要素を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された二重構造の空間を持ち、その内部に二重構造を維持するための支持材として中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うことにより、建造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、建造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする、請求項1に記載された建造物及び、又はそれを構成する要素の断熱装置。
- 構造物である建造物及び、又は建造物を構成する要素を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された二重構造の空間を持ち、その内部に二重構造を維持するための支持材として中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うという方法を用いることにより、建造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、建造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする、請求項2に記載された建造物及び、又はそれを構成する要素の断熱方法。
- 構造物を構成する要素の一つである管を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された二重構造の空間を持ち、その内部に二重構造を維持するための支持材として内部が大気圧以上の気体で満たされた中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うことにより、管の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、管の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする、請求項1又は請求項3に記載された管の断熱装置。
- 構造物を構成する要素の一つである管を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された二重構造の空間を持ち、その内部に二重構造を維持するための支持材として内部が大気圧以上の気体で満たされた中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うという方法を用いることにより、管の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、管の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする、請求項2又は請求項4に記載された管の断熱方法。
- 構造物を構成する要素の一つである容器を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された二重構造の空間を持ち、その内部に二重構造を維持するための支持材として内部が大気圧以上の気体で満たされた中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うことにより、容器の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、容器の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする、請求項1又は請求項5に記載された容器の断熱装置。
- 構造物を構成する要素の一つである容器を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された二重構造の空間を持ち、その内部に二重構造を維持するための支持材として内部が大気圧以上の気体で満たされた中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うという方法を用いることにより、容器の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、容器の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする、請求項2又は請求項6に記載された容器の断熱方法。
- 構造物である建造物及び、又は建造物を構成する要素を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された二重構造の空間を持ち、その内部に二重構造を維持するための支持材として内部が大気圧以上の気体で満たされた中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うことにより、建造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、建造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする、請求項1又は請求項7に記載された建造物及び、又はそれを構成する要素の断熱装置。
- 構造物である建造物及び、又は建造物を構成する要素を、内部の圧力が1Pa以下の気体で満たされた状態で密閉された二重構造の空間を持ち、その内部に二重構造を維持するための支持材として内部が大気圧以上の気体で満たされた中空で長尺状の物質が、例えば連続したU字管状のように一定の間隔を保って設置されているという構造を持つ断熱装置、で覆うという方法を用いることにより、建造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質とその周囲との温度差による熱の移動により、建造物及び、又はそれを構成する要素の内部にある物質の温度が変化することを防止することができるという機能を有することを特徴とする、請求項2又は請求項8に記載された建造物及び、又はそれを構成する要素の断熱方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021077239A JP2022170944A (ja) | 2021-04-30 | 2021-04-30 | 構造物の断熱装置と断熱方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021077239A JP2022170944A (ja) | 2021-04-30 | 2021-04-30 | 構造物の断熱装置と断熱方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022170944A true JP2022170944A (ja) | 2022-11-11 |
Family
ID=83946231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021077239A Pending JP2022170944A (ja) | 2021-04-30 | 2021-04-30 | 構造物の断熱装置と断熱方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022170944A (ja) |
-
2021
- 2021-04-30 JP JP2021077239A patent/JP2022170944A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6858280B2 (en) | Microsphere insulation systems | |
US11867464B2 (en) | Temperature-controlled portable cooling units | |
US7036531B2 (en) | System for thermally insulating tubular bodies | |
KR20170016188A (ko) | 진공단열체 및 냉장고 | |
KR20050088933A (ko) | 이중벽 탱크 | |
KR20170016244A (ko) | 진공단열체 및 냉장고 | |
KR20170016191A (ko) | 진공단열체 및 냉장고 | |
US4139024A (en) | Thermal insulation structure | |
KR20170016190A (ko) | 진공단열체 및 냉장고 | |
JP2022170944A (ja) | 構造物の断熱装置と断熱方法 | |
KR102290918B1 (ko) | 진공 단열배관 서포터 | |
JP5166771B2 (ja) | 配管用管状断熱材 | |
JP7133250B1 (ja) | 管と容器の断熱装置と断熱方法 | |
CN105090682A (zh) | 保温管 | |
CN208816967U (zh) | 一种耐低温防爆型高密度聚乙烯给水管 | |
US20060188705A1 (en) | Interstitial insulation | |
JP2022172521A (ja) | 管及び、又は容器の断熱装置と断熱方法 | |
JP2000292084A (ja) | 蓄熱装置 | |
JP2001336692A (ja) | 断熱構造 | |
WO2022102777A1 (ja) | 管と容器の断熱装置と断熱方法 | |
JP2023035483A (ja) | 耐圧・断熱管とこれを用いた管と容器の断熱装置と断熱方法 | |
CN214064241U (zh) | 新型夹克管 | |
JP2023038721A (ja) | 真空断熱構造を有するpm低減装置とpm低減装置を真空断熱構造にする方法 | |
JP2019124327A (ja) | 真空断熱材、真空断熱材用芯材、建築物、移動体および電気機器 | |
KR102187821B1 (ko) | 진공단열체 및 냉장고 |