JP2022170792A - 整流子付き直流モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】カーボンブラシと整流子の間等で発生する電磁ノイズの外部への伝導・放射を良好に制御することができる整流子付きモータを提供する。【解決手段】整流子19に接続された電気雑音防止素子とを備えた直流モータ10であって、整流子19は、複数の整流子セグメントの延長細片部と絶縁性筒体部24と整流子19の外側端面により、凹部状の素子収容空間を構成する。素子収容空間において、電気雑音防止素子の複数の電極のいずれか1つと、延長細片部のいずれか1つとが半田溶接による溶融部により、各々一体に結合する。整流子19、カーボンブラシ22、ブラシホルダ21、及び電気雑音防止素子は、エンドキャップ20の内側に配置され、エンドキャップ20の外周面の全体に、導電性物質より形成された伝導・放射ノイズ防止用の被覆層が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の電動アクチュエータ等に使用される小型の整流子付き直流モータに係り、特に、安価で、かつ、通信機器に悪影響を与える電気ノイズを低減できる整流子付き直流モータに関する。
小型の整流子を備える直流モータは、ブラシレスモータ等他のモータと比較して、安価で、かつ、大きなトルク、印加電圧の変化に対するリニアな回転特性、入力電流に対する出力トルクの直線性など、制御用モータとして優れた回転特性を有している。
しかし、機械的接点としてのカーボンブラシと整流子があるため、整流時にカーボンブラシと整流子の間で火花放電が発生すると同時に電磁ノイズが伝導・放射されるという欠点がある。
特許文献1には、モータケースの一部を構成するギアハウジングの外周面を覆う導電層を設け、回転電機から発せられる放射ノイズをこの導電性の被覆層により遮断し、放射ノイズの量を低減させる発明が開示されている。被覆層として、例えば、銅とニッケルの複層構造からなるメッキ層を、無電解メッキによって形成することが記載されている。
また、特許文献2には、ブラシホルダにEMC性能の向上手段としてチョークコイルやノイズキラーコンデンサが接続されたモータ装置において、一枚の金属片で、ノイズの発生源であるブラシ収容部とターミナル収容部を外部から部分的に覆うことで、電磁波の放出を防ぐ発明が開示されている。
さらに、特許文献3には、合成樹脂を材料とする減速機ハウジングの表面に導電性金属によるメッキ処理を施すことにより、電磁ノイズ発生源である給電手段としてのブラシホルダや制御回路等を導電性金属によってシールドする発明が開示されている。この構成により、ブラシホルダや制御回路等において発生する電磁ノイズがシールドされる。
特開2001-352706号公報 特開2018-121420号公報 特開2017-28839号公報
また、昨今の1GHzを超える高周波数帯域の無線機器類の普及に対し適当な電磁両立性(EMC)の要求事項を十分に確保し、高周波帯域の電磁ノイズの外部への放射を抑制することが要求されている。
この電磁ノイズを抑制するために設けられるEMC回路が、新たな電磁ノイズ源となる。そのため、整流子を備える直流モータで発生する電磁ノイズの周波数は、低周波領域から1GHzを超える高周波数帯域迄の広い範囲に及んでいる。
しかしながら、電動モータが小型になるとエンドキャップの表面に搭載できるコンデンサの大きさが限定されるため、カーボンブラシと整流子間の間で発生する火花放電を除去するためのコンデンサだけでは、30MHz以下の低い周波数帯域の伝導・放射ノイズの対策が不十分であった。
特に、自動車という限られた空間においては、各装備品の設置自由度には自ずと限界があり、モータと通信機器の受信部としてのセンサやアンテナとの間の距離を十分にとることは容易ではない。したがって、電動モータから発生する伝導・放射ノイズレベルは小さいほど望ましく、自動車の電動アクチュエータ等に使用されるモータの近傍にアンテナ等の受信部を設置する機会が増加するにつれ、コンパクトで、より伝導・放射ノイズの少ないモータが求められている。
特許文献1に開示されている発明によれば、回転電機のギアハウジングの外面全体を被覆層で覆っているだけである。このような構成では、電磁ノイズをある程度は遮断できるが、全ての周波数帯域について遮断するのは困難であり、電磁両立性(EMC)の要求事項を確保するには十分でない。
特許文献2に開示されている発明も、減速機ハウジングの表面の全体に導電性金属によるメッキ処理を施している。このような構成では、電磁ノイズをある程度は遮断できるが、全ての周波数帯域について遮断するのは困難であり、電磁両立性(EMC)の要求事項を確保するには十分でない。また、減速機ハウジングの表面に導電性金属によるメッキ処理を施すことは、導電性金属を形成するため導電性材料の量が多くなり、製造コストが嵩んでしまうことになる。
特許文献3に開示されている発明によれば、一枚の金属片で、ノイズの発生源であるブラシ収容部とターミナル収容部を外部から部分的に覆うことで、電磁波の放出を防いでいる。金属片が覆われた部分においては電磁ノイズを遮断することができるが、金属片とブラシ収容部との隙間、金属片とターミナル収容部との隙間から電磁ノイズが漏れてくる。この金属片とノイズ発生源との隙間をできる限りなくすため、特許文献3の発明では、金属片を複雑に折り曲げている。しかし、一体化された複雑な形状の金属片でノイズの発生源を覆うため、ブラシ収容部とターミナル収容部のサイズが大きくなる。さらに、金属薄板の原板からの金属片の取数の効率が悪く、複雑に折り曲げている工程数も多くなるため、金属片の製造コストが嵩んでしまうという課題がある。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決するものであって、カーボンブラシと整流子の間で発生する火花放電と同時に発生する、低周波領域から1GHzを超える高周波数帯域までの広範囲の電磁ノイズの、外部への伝導・放射を十分に抑制することができる、小型で安価な整流子付き直流モータ提供することを目的とする。
本発明の整流子付き直流モータは、
モータケース内に回転自在に支持された回転軸と、
前記モータケースに固定された非導電性樹脂製のエンドキャップと、
前記回転軸に固定され、複数の整流子セグメントが電機子巻線と接続される整流子と、
前記整流子に摺接するカーボンブラシと、
前記エンドキャップに保持されたブラシホルダと、
前記整流子に接続された電気雑音防止素子とを備えた直流モータであって、
前記整流子は、
絶縁材料からなり、内側端面及び外側端面を有する円筒状の絶縁性筒体部と、
導電性材料からなり、前記絶縁性筒体部の外周に離間して固定された複数の整流子セグメントとを有し、
前記各整流子セグメントは、前記絶縁性筒体部の前記内側端面の外周側に対応する位置に、電機子巻線との接続部を有しているものにおいて、
前記各整流子セグメントには、前記外側端面の外周側に対応する位置において、前記外側端面から前記回転軸と同じ方向で外側に伸び、かつ前記整流子セグメントの円周方向の長さよりも短い幅で、延長細片部が一体に設けられており、
前記複数の整流子セグメントの前記延長細片部と、前記絶縁性筒体部と前記整流子の前記外側端面により、凹部状の素子収容空間を構成しており、
前記電気雑音防止素子は、複数の電極を有し、
前記素子収容空間において、前記電気雑音防止素子の前記複数の電極のいずれか1つと、前記延長細片部のいずれか1つとが半田溶接による溶融部により、各々一体に結合されており、
前記整流子、前記カーボンブラシ、前記ブラシホルダ、及び前記電気雑音防止素子は、前記エンドキャップの内側に配置され、
前記エンドキャップの外周面の全体に、導電性物質より形成された伝導・放射ノイズ防止用の被覆層が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、電磁ノイズの発生源である整流子の端面に設けた素子収容空間内に電気雑音防止素子を接続し、さらに、電磁ノイズの発生源に近いエンドキャップの外周面に、導電性物質より形成された伝導・放射ノイズ防止用の被覆層を設けることにより、放射ノイズを遮断し、放射ノイズの量を抑制することができる。
本発明の第1の実施例になる、伝導・放射ノイズ防止用の被覆層を備えた、整流子付き直流モータの縦断面図である。 図1の直流モータにおける、整流子と、電気雑音防止素子としてのリング状バリスタとの関係を示す、斜視図である。 図2に示したリング状バリスタ付き整流子の縦断面図である。 第1の実施例における、電気雑音防止素子が組み込まれたエンドキャップの内部の構成を示す、エンドキャップ正面図である。 第1の実施例における、電機子巻線、リング状バリスタ付き整流子、及びEMC回路の電気的接続の関係を示す回路図である。 第1の実施例における、電磁シールド層を有するエンドキャプの、内周面及び外周面を示す、斜視図である。 第1の実施例における、電磁シールド層を有するエンドキャプの、外観を示す、斜視図である。 第1の実施例による、電磁ノイズの低減の効果について説明する図である。 本発明の第2の実施例になる、伝導・放射ノイズ防止用の被覆層を備えた、整流子付き直流モータの縦断面図である。 図8の直流モータにおける、整流子と、電気雑音防止素子としてのリングコンデンサとの関係を示す、斜視図である。 第2の実施例における、リングコンデンサ付き整流子の正面図である。 第2の実施例における、電機子巻線とリングコンデンサ付き整流子との電気的接続の関係を示す回路図である。 第2の実施例における、電磁シールド層を有するエンドキャプの、外観を示す、斜視図である。 本発明の第3の実施例になる、エンドキャップの外周面とエンコーダキャップ内周面に導電性の被覆層を備えた整流子付き直流モータを、分解して示す縦断面図である。 図12に示した直流モータの、エンドキャップとロータリーエンコーダ部分の拡大縦断面図である。 第3の実施例における、電機子巻線とリング状バリスタ付き整流子、及び、ロータリーエンコーダの電気的接続の関係を示す回路図である。
以下、本発明に係る伝導・放射ノイズ防止用の被覆層を備えた、整流子付き直流モータの実施形態を、図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の第1の実施例として、電気雑音防止素子としてリング状バリスタ付き整流子を備える、直流モータの実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施例になる、伝導・放射ノイズ防止用の被覆層を備えた、整流子付き直流モータの縦断面図である。直流モータ10のモータケース11は、その一端が開口したカップ状をした鉄等の金属製のケースである。このモータケース11の開口側に固定されたエンドプレート13の内側には、絶縁性樹脂製でカップ型のエンドキャップ20が固定されている。
モータケース11には、直流モータのステータを構成するマグネット12が固定されている。直流モータのロータを構成する電機子巻線17及び積層鉄心18が回転軸16と一体に形成され、この回転軸は軸受14,15を介して、モータケース11及びエンドプレート13に回転自在に支持されている。積層鉄心18は円周方向に多極に分極され、各鉄心に夫々電機子巻線17が巻回され、それらの端部は整流子19に接続されている。
直流モータ10はさらに、回転軸16に固定された整流子19に摺接する一対のカーボンブラシ22と、エンドキャップ20に保持されたブラシホルダ21とを備えている。エンドキャップ20の半径方向外縁付近には、ピグテール23aを介して各々カーボンブラシ22に接続された給電用のターミナルが設けられており、このターミナルは、エンドプレート13の外側に伸びるターミナル端子23を有している。整流子19にはリング状バリスタ25が一体に固定され、リング状バリスタ付き整流子を構成している。
カップ型のエンドキャップ20の外周面及び内周面の各面には、各々電磁シールド層202、204が、伝導・放射ノイズ防止用の被覆層として設けられている。
被覆層として、例えば、無電解銅メッキ上に無電解ニッケルメッキを施し、銅とニッケルの複層構造からなるメッキ層を形成する。もしくは、電解銅メッキ上に電解ニッケルメッキを施しても良い。
エンドキャップ20は合成樹脂製(例えば、ガラスファイバー40%入りPPS、PA)の非導電性材料であり、エンドキャップの表面には導電性金属による電磁波被覆層が形成されている。なお、電磁波被覆層の加工段階では、電源端子部、カーボンブラシ摺動部、カーボンブラシスプリング等には、適時マスキングが施され、非導電性の機能を損なわないようして、エンドキャップの表面に電磁波被覆層が形成される。
エンドキャップは、その外側の表面に施した導電性の被覆層の部分が、アース機能を兼ねる筒状の金属フレーム、すなわち、モータケース11の一端の開口内に篏合される。これにより、モータケースの一部を構成するエンドキャップの外側もしくは内外周面を導電層で覆うことで、筒状の金属フレームと合わせてモータケースの略外周面全体が導電体で覆われた形となっている。このように、電磁シールド層202、204は、素材の異なる複数の金属層から形成されるため、それぞれの素材の特徴によって電磁ノイズの外部への放射をより良好に抑制することができる。
図2は、図1の直流モータにおける、整流子と、電気雑音防止素子としてのリング状バリスタとの関係を示す、斜視図である。また、図3は、図2に示したリング状バリスタ付き整流子の縦断面図である。
整流子19は、樹脂製の絶縁性筒体部24の外周に固定された複数、本実施例では5個の、銅製の整流子セグメント190を有している。各整流子セグメント190の一端には、軸方向に伸びる延長細片部191が設けられ、これら延長細片部191の内側に、リング状バリスタ25を収容する凹部状の素子収容空間28が形成されている。各整流子セグメント190の他端には電機子巻線接続片192が設けられている。各整流子セグメント間にはセグメント間ギャップ193がある。
リング状バリスタ25は、リング状のバリスタ本体と、このバリスタ本体のリングの外周の表面部に等間隔に設けられた帯状の複数の銅電極251とを有する。バリスタ本体は、非直線性抵抗特性を持つ半導体セラミックスで構成されている。各銅電極251は整流子セグメント190に対応して、バリスタ本体の外周面に設けられており、本実施例では5個の銅電極がある。
素子収容空間28において、リング状バリスタ25の複数の銅電極251いずれか1つと、延長細片部191のいずれか1つとが半田溶接による溶融部300を介して、各々一体に結合されている。
本実施例に使用するリング状バリスタは、結晶粒子を調整することによりセラミック自体の機械的強度も高いものを使用する。電機子コイル側にリング状バリスタを取り付けるのに比べると、半径のサイズが1/2程度と小型になるので、モータの回転に伴う振動への耐性は高くなる。
本実施例では、絶縁性筒体部24の反電機子巻線側端面を外側端面241、電機子巻線側端面を内側端面242と定義する。換言すると、整流子19の外側端面に設けられた素子収容空間28は、絶縁性筒体部24の外側端面241と各整流子セグメント190の延長細片部191とによって囲まれた空間である。
本実施例では、整流子セグメント190の円周方向の幅に対して、延長細片部191の幅を狭くすることで、素子収容空間28の隙間を大きくし、外部に対して大きく開いた空間としている。一例として、整流子19の直径が5mm、整流子セグメントが5個の場合、各整流子セグメントの円周方向の幅は4mmであるのに対し、延長細片部191の円周方向の幅は0.9mmである。この場合、各延長細片部191の円周方向の幅は、各整流子セグメント190の円周方向の幅の約1/4である。延長細片部191の円周方向の幅は、整流子19の直径や整流子セグメントの数によっても変化する。しかし、実用上、比較的高速の回転に耐えるリング状バリスタの直径には制限があり、従って、モータの整流子19の直径にも上限がある。そのため、実用上、各延長細片部191の円周方向の幅の総和は、整流子19の外周の円周長さの1/3~1/5とするのが望ましい。
また、延長細片部の軸方向長さLは、1.0mm~1.2mm程度であり、延長細片部の半径方向の厚みは、0.4mm~0.6mm程度である。
このように、延長細片部191の円周方向の幅が整流子セグメント190の円周方向の幅よりもかなり小さく、軸方向長さLも短いため、素子収容空間28は、隙間が大きく、外部に対して大きく開いた空間となっている。
本実施例によれば、リング状バリスタ25は、複数の延長細片部191に固定されているため、各延長細片部の間は、外部空気層と直接、接触している。すなわち、リング状バリスタ自体が、整流子の整流子セグメントの内側の空間に封じ込まれたり、樹脂で一体化されたりしていない。また、リング状バリスタの片面、すなわち、絶縁性筒体部24の外側端面241に面していない側の面を露出させることにより、放熱性を高めている。そのため、本実施例のリング状バリスタ25は、温度上昇時の冷却特性が優れている。そのため、モータ駆動時の電流の転流による火花放電による温度変化で、複数部材の熱膨張率の違いにより、部材の繰返し変形が生じた場合でも、電気雑音防止素子の放熱特性を損なわず、電気雑音防止素子の破壊を防止することができる。
また、リング状バリスタ25は、整流子セグメントの複数の延長細片部で支えられているので、ラジアル方向(遠心方向)に作用する力にも強い。
図4は、第1の実施例における、エンドキャップ20の正面図である。カップ型のエンドキャップ20の内部には、EMC回路27を構成するチョークコイル272(L1,L2)、コンデンサ274(C1,C2)、抵抗等が基板上に設けられている。このEMC回路27を二重に囲むように、カップ型のエンドキャップ20の外周面及び内周面の各面の全体に、各々電磁シールド層202、204が、伝導・放射ノイズ防止用の被覆層として設けられている。また、コンデンサ274のアース線2740は、エンドキャップ20の外周面側のアース線溝2740C内において電磁シールド層202に接している。
図5は、本発明の一実施例における、EMC回路27の構成例を示す図である。このEMC回路27は、ICフィルタ回路を構成する、チョークコイル272(L1,L2)、コンデンサ274(C1,C2)、PTC(Positive Temperature Coefficient Thermal-Resistor)等の素子が基板上に実装された回路である。モータの端子間に接続されたEMC回路27は、コモンモードノイズ対策及びディファレンシャルモードのノイズ対策として機能する。
モータの出力が大きくなると通電電流が増えるために、転流時のノイズが大きくなり、カーボンブラシや整流子の摺動面の寿命を延ばし、電気ノイズの発生を抑制する必要がある。本実施例では、電気雑音防止素子としてリング状バリスタ25を実装する。放電しようとする電荷は、リング状バリスタ25に蓄積されるので、火花放電や電気ノイズが低減される。すなわち、ICフィルタ回路(EMC回路)は、整流時にカーボンブラシと整流子の間で発生した電磁波を吸収する役割を担い、低周波帯域においてフィルタ効果が認められる。一方のリング状バリスタは、整流時にカーボンブラシと整流子の間で発生するサージによって生成されてジュール熱量をバリスタで消費することにより広い周波数帯域において電気ノイズを抑制する働きがある。
また、本実施例によれば、素子収容空間28すなわちリング状の凹部を、カーボンブラシ摺動部の背面側空間に設けるため、整流子の半径方向の外側にリング状バリスタが露出せず、整流子の寸法、特に半径方向の寸法、を増大させることが無く、モータ本体の大型化を防ぐことができる。すなわち、モータ本体を半径方向に大型化させることなく素子収容空間を構成することができ、モータの電機子の質量バランスが均質となる。
図6Aは、第1の実施例における、電磁シールド層を有するエンドキャプの、内周面及び外周面を示す、斜視図である。また、図6Bは、第1の実施例における、電磁シールド層を有するエンドキャプの、外観を示す、斜視図である。
本発明の実施例によれば、電気雑音防止素子としてのリング状バリスタやEMC回路27を収容するカップ型のエンドキャップ20の外周面及び内周面の各面の全体に各々電磁シールド層202、204を設けている。コンデンサ274のアース端子2740が保持されるアース線溝2740Cのメッキは、電磁シールド層202,204のメッキと同時に行う。非導通性樹脂を挟んで両面にメッキ層を設けることにより、内周面のメッキ層を通り抜けた電界成分や磁界成分を外側に設けたメッキ層で吸収し反射する。これにより、より高い電磁波シールドの効果が得られる。
整流子付き直流モータにおいて、一般的に筒状の金属フレームの開口部端部に、固定されたカーボンブラシを保持するエンドキャップは、非伝導性樹脂が採用されている。したがって、一般的にエンドキャップ自体としては電磁波に対するシールド効果は導通性のある金属より低く、電磁波シールドを施す場合には、火花放電と同時に発生する電磁ノイズを除去するためのコンデンサ274のアース端子2740を、金属製のモータケース11と接続させる必要がある。
本発明の実施例によれば、電磁ノイズの発生源である整流子の端面に設けた素子収容空間内に電気雑音防止素子を接続し、さらに、電磁ノイズの発生源に近いエンドキャップの外周面に、導電性物質より形成された伝導・放射ノイズ防止用の被覆層を設けることにより、放射ノイズを遮断し、放射ノイズの量を抑制することができる。
すなわち、本実施例によれば、カーボンブラシと整流子間の間で発生する火花放電を除去するためのコンデンサのアース端子2740は、エンドキャップの外周面に設けたアース線溝2740Cに保持し、これを導電性の被覆層とアース機能を兼ねるモータケース11の一端の開口内に篏合される。コンデンサ274のアース端子2740が、導電性の被覆層と金属製のモータケース11とで挟持されるこれにより、アース機能が完全なものとなり、小型電動モータのカーボンブラシと整流子間の間で発生する火花放電から発生られる伝導ノイズを、確実に短絡することができる。
次に、図7を用いて、第1の実施例による電磁ノイズの低減の効果について説明する。
整流子付き直流モータは、整流子19とカーボンブラシ22とが主たるノイズ源であり、整流時に整流子とカーボンブラシの間で火花放電が発生すると同時に、電磁ノイズが伝導・放射され。このノイズ源により、電源ライン間には、ディファレンシャルモードノイズが発生し、ノイズ源が電源ラインに対して直列に入り電源電流と同じ方向に108MH以下のノイズ電流(伝導ノイズ:Cn1)が流れる。また、ノイズ源であるブラシと整流子から、コモンモードノイズとして、浮遊容量などを介して漏れたノイズ電流が、30MHz~2500MHzの放射ノイズ(Rn1,Rn2)として、電源と基準接地(アース)間に発生する。
さらに、EMC回路27から、30MHz~2500MHzの放射ノイズ(Rn3)が発生し、さらに、EMC回路27の後の配線と基準接地(アース)間に放射ノイズ(Rn4)が発生する。また、CLフィルタ回路で抑制できなかった108MH以下の伝導ノイズ(Cn2)が、自動車のECU(Electronic Control Unit)400側に漏れ伝わる。
EMC回路27には、AM帯など、比較的低い周波数帯のノイズ対策として、コンデンサ(低周波数帯域用)、FM帯など比較的高い周波数帯のノイズ対策として、EMC回路27のコンデンサ(高周波数帯域用)やチョークコイル(インダクタンス)が設けられている。
また、リング状バリスタ25は、サージ吸収効果とともに、低周波数帯域から高周波帯域までのノイズ抑制に効果がある。
EMC回路27とリング状バリスタ25を併用し、電磁シールド付きのエンドキャップを設けることで、伝導ノイズCn1、Cn2や、放射ノイズRn1~Rn4の各々に対して、優れたノイズ抑制効果が得られる。
特に、ノイズ源に近接して、コンミテータ端部内側の素子収容空間28内にリング状バリスタ25を設けているので、ノイズ源である整流子とブラシ間の火花放電や電磁放射を効率よく吸収でき、コンミテータ、ブラシ、ブラシホルダ等から空中に放射される放射ノイズを低減できる。
また、ノイズ源に近接してリング状バリスタ25を設けているので、ノイズ抑制効果が大きく、リング状バリスタ自体を小型に構成できる。リング状バリスタ自体も放射ノイズ源となるが、リング状バリスタを小型にできるため、このリング状バリスタからの二次的な放射ノイズが少なくなる。
また、ノイズ源に近接して、コンミテータ端部内側の素子収容空間内にリング状バリスタ25を設けているので、EMC回路27に流れ込むノイズレベルも低くなり、EMC回路27の構成部材の、L,C,Rの容量なども小さくて良い。また、L,C,Rのサイズも小さい部品を選択して構成することができる。
このように、EMC回路27の容量を小さくできるので、EMC回路自体から発生する二次的な放射ノイズが少なくなる。
このように、リング状バリスタからの二次的な放射ノイズや、EMC回路自体から発生する二次的な放射ノイズを少なくできるので、エンドキャップ内における放射ノイズレベルを下げることができる。
そのため、第1の実施例によれば、電磁シールド付きのエンドキャップにより、電磁放射を確実に遮蔽でき、外部に電磁ノイズが放射されるのを防止できる。
また、EMC回路27の容量を小さくできることは、回路基板の小型化にも繋がり、モータの体格も抑えることが可能となる。
さらに、本実施例では、整流子とカーボンブラシから発生する電磁ノイズの発生源により近いエンドキャップの内周面にもメッキ処理を施すため、コネクタに流れ込まずに放射したノイズをエンドキャップの内周面で遮断することができる。すなわち、エンドキャップの内周面の、カーボンブラシを保持する部分にも、導電性物質より形成された伝導・放射ノイズ防止用の被覆層を設けることにより、ノイズ源により近いところで放射ノイズを遮断することが可能となり、ノイズの拡散を極力抑えることができる。これにより、導電性物質によるメッキ処理の範囲も少なくてすむので、材料コストを抑えることができる。
本実施例による伝導・放射ノイズの発生量が少ない小型電動モータは、自動車に搭載される通信機器への影響も少なく、その受信部近傍に配置される小型電動モータとしては好適である。そしてこれにより、伝導・放射ノイズが起因となる通信機器の誤動作が生じたりすることを防止することが可能になる。
次に、本発明の第2の実施例になる、直流モータの実施例について説明する。
図8は、本発明の第2の実施例になる、伝導・放射ノイズ防止用の被覆層を備えた、整流子付き直流モータの縦断面図である。図9は、整流子19と、電気雑音防止素子としてのリングコンデンサ26との関係を示す図である。
第2の実施例は、第1の実施例に対し、直流モータ10のコンミテータ端部内側の素子収容空間28内に、リングコンデンサ26が設けられていることと、カップ型のエンドキャップ20の外周面の全面に電磁シールド層202が設けられ、内周面には電磁シールド層が設けられていない点で、相違している。
すなわち、リングコンデンサ26は、環状の基板、例えば環状プリント基板260と、この基板の一方の面上、ここでは表面(内側)に、等間隔に実装された複数個、本実施例では6個のコンデンサ262とを有する。環状プリント基板260は、例えば、ガラス繊維の布にエポキシ樹脂をしみ込ませ熱硬化処理を施し板状にしたものである。すなわちFR(Flame Retardant)である。この環状プリント基板の裏面(外側)には、後述するように銅箔パターンが形成され、さらに、この環状プリント基板260の外周面263上で、各整流子セグメント190の延長細片部191に対応する位置には、外周面263を半径方向の内側に凹設した凹設外周部があり、ここに各コンデンサ262の第1の電極264が露出している。
絶縁性筒体部24は、各整流子セグメント190が固定される筒体の本体部240と、この本体部240を回転軸16に固定するための中空穴243を有している。
この各コンデンサの第1の電極264は、半田溶接による溶融部300を介して、対応する整流子セグメント190の延長細片部191のいずれか1つに接続されている。この第1の電極264は、環状プリント基板260の外周面263の凹設外周部に露出して設けられているため、延長細片部191と第1の電極264との接続位置が安定した位置に保持され、かつ、延長細片部191の外径を整流子セグメント190の外径と同じにできる。また、外周面263の凹設外周部は、半田溶接の際の、位置決めの機能を有する。
本実施例では、絶縁性筒体部24の反電機子巻線側端面を外側端面241、電機子巻線側端面を内側端面242と定義する。整流子19の外側端面241の側には、この外側端面241と各整流子セグメント190の延長細片部191とによって囲まれた環状の凹部、すなわち素子収容空間28がある。この素子収容空間28内に、1つのリングコンデンサ26が固定される。
図10Aは、第2の実施例における、リングコンデンサ付き整流子の正面図であり、図10Bは、電機子巻線とリングコンデンサ付き整流子との電気的接続の関係を示す回路図である。
各銅箔パターン29は、1つのリングが6個に分割された扇型に近いパターンであり、各コンデンサに対応して設けられている。
複数のコンデンサ262の各第1の電極264は、半田溶接により、整流子19の各整流子セグメント190に接続されている。また、各コンデンサ262の第2の電極265は、各々対応する銅箔パターン29に、各々接続されている。
図11は、第2の実施例における、エンドキャプ20の、外観を示す、斜視図である。エンドキャプ20の外周面にのみ、電磁シールド層202が設けられている。
本発明の実施例によれば、電磁ノイズの発生源である整流子の端面に設けた素子収容空間内に電気雑音防止素子を接続し、さらに、電磁ノイズの発生源に近いエンドキャップの外周面に、導電性物質より形成された伝導・放射ノイズ防止用の電磁シールド層202を設けることにより、放射ノイズを遮断し、放射ノイズの量を抑制することができる。
すなわち、リングコンデンサ26は、整流時にカーボンブラシと整流子の間で発生するサージによって生成されてジュール熱量をコンデンサで消費することによりコンデンサが有する周波数特性に応じた周波数帯域において電気ノイズを抑制する働きがある。
また、エンドキャップの外周面の全体に施した電磁シールド層202は、コモンモードノイズ低減に効果がある。
本実施例では、リングコンデンサからの二次的な放射ノイズや、EMC回路自体から発生する二次的な放射ノイズを少なくできるので、エンドキャップ内における放射ノイズレベルを下げることができる。そのため、電磁シールド付きのエンドキャップにより、電磁放射を確実に遮蔽でき、外部に電磁ノイズが放射されるのを防止できる。
次に、本発明の第3の実施例になる、直流モータの実施例について説明する。
図12は、第になる、エンドキャップの外周面とエンコーダキャップの内周面に導電性の被覆層を備えた整流子付き直流モータ10を、分解して示す縦断面図である。この直流モータ10の基本的な構成は、図1に示したものと同じである。回転軸16に固定された整流子19には、リング状バリスタ25が一体に固定され、リング状バリスタ付き整流子を構成している。
図13は、図12に示した直流モータ10の、エンドキャップとロータリーエンコーダ部分の拡大縦断面図である。図14は、第3の実施例における、電機子巻線とリング状バリスタ付き整流子、及び、ロータリーエンコーダの電気的接続の関係を示す回路図である。25
第3の実施例では、整流子付き直流モータ10のエンドキャップの外側にさらに、ロータリーエンコーダが設けられている。すなわち、回転軸16の右端がエンドキャップ20に設けた軸受けより軸支され、この回転軸16の端面部に、一対のN極とS極を有する円板状のマグネット512が固定されている。エンドキャップ20を覆うエンコーダキャップ500の内側に、エンコーダ基板510が固定されている。このエンコーダ基板510上で、かつ、マグネット512に対向する位置には、磁気抵抗素子516で検知されるマグネット512の回転に伴い変化するアナログ信号を、デジタル信号に変換して出力する信号処理回路514が設けられている。磁気抵抗素子516からの信号を処理して回転軸16の回転角度や回転方向の、例えばインクリメンタルの情報を生成するエンコーダ信号生成回路530は、エンコーダキャップ500の外側に設けられている。このエンコーダ信号生成回路530は、エンコーダ基板510上に設けられていても良い。
エンコーダキャップ500の内周面522には、導電性の電磁波被覆層が形成されている。また、エンドキャップ20の外周面及び内周面の各面に、各々電磁シールド層202及び204が形成されている。さらに、エンドキャップ20の外周面に設けられたアース端子2740dが、エンコーダキャップ500の内周面522に接触するように構成されている。エンコーダキャップ500内には、先の実施例に示したようなEMC回路27が設けられている(図示略)。
コンミテータ端部内側の空間にリング状バリスタを設けているので、整流子とブラシ間の火花放電や電磁放射をかなり吸収できると共に、リング状バリスタがコンパクトになるので、これらから外部への放射は少なくなる。
さらに、エンドキャップの外周面及び内周面に導電性被覆層202、204を施し、EMC回路27を設けることにより、カーボンブラシから発生する電磁ノイズを遮断する。さらに、エンドキャップの外周面205とエンコーダキャップ500の内周面を導電性被覆層で覆うことにより、エンドキャップの外側に設置されたエンコーダ基板510の表面から発生する電磁ノイズも遮断される。そして、EMC回路にあるアース端子2740dとエンコーダキャップ500の内周面522の導電性被覆層が接触することにより、アース機能が強化される。これにより、EMC回路27に組み込まれているCLフィルタ機能がより向上し、コモンモードノイズ低減の効果が認められる。
実施例1や実施例2に示した電磁波被覆を形成したエンドキャップ20の外周面に、さらに、金属磁性体粉末を樹脂中に分散・混合し、シート化した複合磁性体を貼っても良い。これにより、電気雑音防止素子、例えばバリスタ、抵抗、および厚膜集積回路等で、昨今の1GHzを超える高周波ノイズを効果的に抑制することができる。また、実際に発生している放射ノイズの周波数帯域を測定した上で、電磁波吸収シートの対応周波数帯を選択することができる。
なお、電磁シールド層をエンドキャプの外周面に設けるか、内外周面に設けるかと、素子収容空間内に固定する電気雑音防止素子をリング状バリスタとするかリングコンデンサとするかは、用途に応じて、適宜組み合わせて採用すればよい。
10 直流モータ
11 モータケース
16 回転軸
17 電機子巻線
19 整流子
190 整流子セグメント
191 延長細片部
20 エンドキャップ
22 カーボンブラシ
24 絶縁性筒体部
241 外側端面
25 リング状バリスタ
26 リングコンデンサ
27 EMC回路
274 コンデンサ
2740C アース線溝
28 素子収容空間
202 電磁シールド層
204 電磁シールド層
300 半田溶接による溶融部
500 エンコーダキャップ。

Claims (4)

  1. モータケース内に回転自在に支持された回転軸と、
    前記モータケースに固定された非導電性樹脂製のエンドキャップと、
    前記回転軸に固定され、複数の整流子セグメントが電機子巻線と接続される整流子と、
    前記整流子に摺接するカーボンブラシと、
    前記エンドキャップに保持されたブラシホルダと、
    前記整流子に接続された電気雑音防止素子とを備えた直流モータであって、
    前記整流子は、
    絶縁材料からなり、内側端面及び外側端面を有する円筒状の絶縁性筒体部と、
    導電性材料からなり、前記絶縁性筒体部の外周に離間して固定された複数の整流子セグメントとを有し、
    前記各整流子セグメントは、前記絶縁性筒体部の前記内側端面の外周側に対応する位置に、前記電機子巻線との接続部を有しているものにおいて、
    前記各整流子セグメントには、前記外側端面の外周側に対応する位置において、前記外側端面から前記回転軸と同じ方向で外側に伸び、かつ前記整流子セグメントの円周方向の長さよりも短い幅で、延長細片部が一体に設けられており、
    前記複数の整流子セグメントの前記延長細片部と、前記絶縁性筒体部と前記整流子の前記外側端面により、凹部状の素子収容空間を構成しており、
    前記電気雑音防止素子は、複数の電極を有し、
    前記素子収容空間において、前記電気雑音防止素子の前記複数の電極のいずれか1つと、前記延長細片部のいずれか1つとが半田溶接による溶融部により、各々一体に結合されており、
    前記整流子、前記カーボンブラシ、前記ブラシホルダ、及び前記電気雑音防止素子は、前記エンドキャップの内側に配置され、
    前記エンドキャップの外周面の全体に、導電性物質より形成された伝導・放射ノイズ防止用の被覆層が設けられていることを特徴とする小型直流モータ。
  2. 請求項1に記載の直流モータにおいて、
    前記エンドキャップの内周面の全体に、導電性物質より形成された伝導・放射ノイズ防止用の被覆層が設けられていることを特徴とする小型直流モータ。
  3. 請求項1に記載の直流モータにおいて、
    モータの端子間に接続されたEMC回路を備え、
    前記EMC回路のコンデンサのアース端子が、前記エンドキャップの外周面に設けられたアース線溝に施した導電性の被覆層と、アース機能を兼ねる前記モータケースの一端の開口との間に挟持されて固定されていることを特徴とする小型直流モータ。
  4. 請求項2に記載の直流モータにおいて、
    前記エンドキャップの外側に設けられたロータリーエンコーダを備え、
    前記エンドキャップを覆うエンコーダキャップの内側に、エンコーダ基板が固定され、
    前記エンコーダキャップの内周面には、導電性の電磁波被覆層が形成されていることを特徴とする小型直流モータ。
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