JP2022170707A - 毛髪化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、カチオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤を特定比率で併用することで、毛髪塗布時および毛髪乾燥後の毛髪のコンディショニング性を高める効果を有する毛髪化粧料を提供することを課題とする。【解決手段】上記課題を解決するため、下記(a)~(d)を必須成分として含み、(a)に対する(b)の質量比率(b)/(a)を0.02~0.5とすることで、優れたコンディショニング性を有する安定な毛髪化粧料を得た。(a)カチオン性界面活性剤(b)アニオン性界面活性剤(c)炭素数14~22の高級アルコール(d)水【選択図】なし
Description
本発明は、カチオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤を併用することで、毛髪塗布時および毛髪乾燥後の毛髪のコンディショニング性を高める効果を有する毛髪化粧料に関する。
現在、世界のパーソナルケア市場ではクリーンビューティが流行しており、植物性の成分を含むナチュラルコンセプトが好まれるようになっている。一般的に、「クリーン」とは製品やサービスがヒトや環境の健康を考えるべきであるということを意味している。これは、水や食料などの資源や動植物の生態系などを配慮してモノを消費する必要があるということである。それは、化粧品を構成する成分をできるだけ環境に優しい成分にすることや、環境への負荷を抑えるために無駄のない使い方を考える必要があるということである。
近年、特に日本のヘアケア市場では、「ノンシリコン」や「ボタニカル」を訴求したナチュラル志向のコンセプト製品が市場に多く発売されるようになり、そのコンセプトが多くの消費者に受け入れられている。さらに、一人ひとりの髪質や悩みに合わせて製品を選択できるパーソナルケア志向のブランドが数多く発売され、ヘアケア製剤の付加価値の向上とともに、製品価格も高価なものが多くなっている。特に、ヘアトリートメントや女性用スカルプケア、ヘアカラー等の製剤の需要が年々上昇している。
一般的に、毛髪のコンディショニング効果や保湿効果を高めるには、シリコーン油や植物油などのオイル成分を用いることが多く、それら成分が毛髪に吸着し、毛髪のコンディショニング効果を向上させている。現在、その多くは、オイル成分を多量に含むヘアトリートメントやヘアミルク、ヘアオイルに依存している。さらに、ナチュラルコンセプトの流行によって、消費者の心理が動かされ、スタイリング剤でカチッと固めるヘアスタイルよりも、ヘアミルクやヘアオイルなどのアウトバストリートメント製剤でナチュラルな髪流れとまとまり感のあるヘアスタイルを好む消費者が増えてきた。
洗い流すタイプのヘアトリートメントはカチオン性界面活性剤と高級アルコールによって安定な乳化物を形成し、主にモノ長鎖アルキル四級アンモニウム塩が使用され、その高いコンディショニング効果によって毛髪塗布時の滑らかな感触を実現している。例えば、特開2011-173871号公報には、ハロゲン化アルキルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム、脂肪族アルコールを含有する毛髪化粧料が開示されており、この毛髪化粧料を毛髪に処理すると、良好なしっとり感や柔らかさを付与することができると記載されている。一般的に、炭素数の数に依存して、そのコンディショニング効果をコントロールすることができ、例えば、炭素数が16のセトリモニウムクロリドはさっぱりとした水っぽい感触で、炭素数が22のベヘントリモニウムクロリドはしっとりとした滑らかな感触である。しかしながら、これらのモノ長鎖アルキル四級アンモニウム塩は毛髪乾燥後の感触が十分ではない。
近年では、モノ長鎖アルキルアミンとグルタミン酸や乳酸、クエン酸などの酸が組み合わせて使用されるようになり、それら成分の生分解性の高さがヒトや環境に優しいコンセプトを提供している。例えば、特開2018-104347号公報には、脂肪酸アミドアミン、高級アルコール、α-ヒドロキシカルボン酸を含有する毛髪化粧料が開示されており、この毛髪化粧料を毛髪に処理すると、柔らかさや毛先のおさまりを付与することができると記載されている。しかし、これらのモノ長鎖アルキルアミンと酸との組み合わせによって調製されるヘアトリートメント製剤は乾燥後のしっとり感や柔らかさを僅かに実現するものの、毛髪塗布時の滑らかな感触がモノ長鎖アルキル四級アンモニウム塩に劣るため、毛髪塗布時及び毛髪乾燥後の感触を高める界面活性剤の開発が求められる。
本発明は、カチオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤を特定の配合比率で組み合わせて使用することで、乳化粒子を細かくし、毛髪塗布時および毛髪乾燥後の毛髪のコンディショニング性を高める効果を有する毛髪化粧料を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を鋭意検討したところ、下記(a)~(d)を必須成分として含み、(a)に対する(b)の質量比率(b)/(a)を0.02~0.5とすることで、優れたコンディショニング性を有する安定な毛髪化粧料を得た。
(a)カチオン性界面活性剤
(b)アニオン性界面活性剤
(c)炭素数14~22の高級アルコール
(d)水
(a)カチオン性界面活性剤
(b)アニオン性界面活性剤
(c)炭素数14~22の高級アルコール
(d)水
本発明によれば、上記の配合成分と配合比とを有していることから、毛髪塗布時及び毛髪乾燥後のしっとり感と柔らかさの両立を達成することができる。
本発明における成分(a)カチオン性界面活性剤としては、特に限定されないが、モノ長鎖アルキル四級アンモニウム塩、ジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩、モノ長鎖アルキルアミン及びこれらの組み合わせから選択される。例えば、セトリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、セトリモニウムブロミド、ステアルトリモニウムブロミド、ベヘントリモニウムブロミド、セトリモニウムメトサルフェート、ステアルトリモニウムメトサルフェート、ベヘントリモニウムメトサルフェート、ジセチルジモニウムクロリド、ジステアリルジモニウムクロリド、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン等が挙げられる。好ましくは、ベヘントリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、セトリモニウムクロリド、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミンである。これらは、炭素数を問わず、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。本発明の毛髪化粧料における、成分(a)の配合量は、0.1~5.0質量%、好ましくは、1.0~3.0質量%である。
本発明における成分(b)アニオン性界面活性剤としては、特に限定されないが、アシル乳酸塩、アシルサルコシン塩、アシルグルタミン酸塩、アシルタウリン塩及びこれらの組み合わせから選択される。例えば、ラウロイル乳酸ナトリウム、ミリストイル乳酸ナトリウム、パルミトイル乳酸ナトリウム、ステアロイル乳酸ナトリウム、イソステアロイル乳酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ミリストイルサルコシンナトリウム、パルミトイルサルコシンナトリウム、ステアロイルサルコシンナトリウム、イソステアロイルサルコシンナトリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、パルミトイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、イソステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、パルミトイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、イソステアロイルメチルタウリンナトリウム等が挙げられる。好ましくは、ステアロイル乳酸ナトリウム、イソステアロイル乳酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、イソステアロイルグルタミン酸ナトリウムである。これらは、炭素数を問わず、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。本発明の毛髪化粧料における、成分(b)の配合量は、0.05~1.0質量%、好ましくは0.1~0.5質量%である。
本発明の洗浄剤組成物において、成分(a)カチオン性界面活性剤に対する成分(b)アニオン性界面活性剤の質量比率(b)/(a)は、0.02~0.5であり、好ましくは0.08~0.35であり、より好ましくは0.12~0.25である。質量比率(b)/(a)が0.02を割る場合には、成分(b)の割合が少なくなるため、毛髪乾燥時の感触が劣る。具体的には、毛髪乾燥後のしっとり感と柔らかさが劣る状態である。質量比率(b)/(a)が0.5を超える場合には、成分(b)の割合が多くなるため、毛髪塗布時の感触が劣る。具体的には、指通りが悪く、馴染ませにくい状態である。成分(a)と成分(b)の質量比率(b)/(a)を0.02~0.5とすることで、毛髪塗布時および毛髪乾燥後の感触を向上させることができる。
本発明における成分(c)高級アルコールとしては、炭素数14以上22以下の炭化水素基を有する一価のアルコールである。例えば、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、セテアリルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。好ましくは、セタノール、ステアリルアルコール、セテアリルアルコール、ベヘニルアルコールである。これらは、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。本発明の毛髪化粧料における、成分(c)の配合量は、0.1~10質量%、好ましくは1~10質量%である。
本発明における成分(d)水としては、特に限定されず、精製水、蒸留水、イオン交換水等が挙げられる。
本発明の成分(e)油脂は、天然由来のものであればよく、特に限定されない。天然由来の油脂とは、天然の植物やバイオ発酵技術によって合成された油脂である。例えば、ローズ油やラベンダー油等の天然由来の精油、オリーブ油やホホバ油等の植物油脂等の油脂類、ラウリン酸メチルヘプチル(製品名:NIKKOL GS-HML、日光ケミカルズ社製)等のエステル油、スクワラン(製品名:NIKKOL シュガースクワラン、日光ケミカルズ社製)や水添ファルネセン(製品名:NEOSSANCE HEMISQUALANE HF、日光ケミカルズ社製)等の炭化水素油、香料等が挙げられる。シア脂やマンゴー種子脂等の固体または半固体の油脂類は、他の液状油と混合溶解または加温溶解して使用することができる。これらの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の成分(e)油脂は、配合する油脂の種類によって毛髪塗布時の感触が異なり、例えばエステル油などの極性油は毛髪塗布時の感触が柔らかく滑らかであり、イソドデカンや水添ポリイソブテンなどの揮発性油はすすぎ時の感触が滑らかである。油脂が未配合の場合に比べ、油脂を配合した場合に、毛髪塗布時やすすぎ時の感触が良好であることから、適度な配合量で様々な感触を実現することができる。
本発明の毛髪化粧料は、(a)カチオン性界面活性剤と(b)アニオン性界面活性剤が特定の比率で配合され、かつ、自然由来指数が95%以上(水を含む)であることがより好ましく、成分が環境に優しい成分で構成され、特に再生可能な植物性の成分を積極的に配合することで、ヒトの健康や環境を配慮した製剤開発に応用することができる。自然由来指数は、ISO16128で定義された自然原料と自然由来原料中の自然由来部分がどの程度含まれているかを示したものである。原料の自然由来の程度は、分子量又は再生可能な炭素量によって一般的に定量され、分子量が分かる場合、全体の分子量に対する自然由来の分子量の比率によって算出され、その値が0.5<自然由来指数≦1となる場合、自然由来原料となる。製品や混合原料の場合には、各原料の濃度に、その原料の自然由来指数を乗じたものの和として計算される。例えば、NIKKOL CA-2580は、ベヘントリモニウムクロリド80%、エタノール18%、水2%の混合原料である。ベヘントリモニウムクロリドの自然由来指数は、全体の分子量390.13、自然由来部分の分子量が295.57より0.75、エタノールは非自然由来原料で、自然由来指数0、水は自然原料で、自然由来指数1であるから、NIKKOL CA-2580の自然由来指数は、0.75×80%+0×18%+1×2%=0.62と算出される。
本発明の毛髪化粧料は、シリコーン油を含まないことが好ましい。シリコーン油は、毛髪塗布時および毛髪乾燥後の感触を滑らかにする、汎用性の高い液状油の一つであるが、環状性シリコーン化合物(シクロテトラシロキサン、シクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン)の使用規制が強化されており、EUでは「使用後に水で洗い流される化粧品」の販売が禁止された。今後、ますます他の成分に代替される可能性が高いため、本発明の毛髪化粧料においては、再生可能な植物性の液状油を配合することが好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、カチオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤を特定比率で組み合わせて使用することで、乳化粒子を細かくし、毛髪塗布時及び毛髪乾燥後のしっとり感や柔らかさを付与することができる。
さらに、本発明の毛髪化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲において、ヘアトリートメントなどの乳化物に含まれる汎用性の高い成分を添加することができる。例えば、水添レシチン(製品名:NIKKOL レシノール S-10M PLUS、日光ケミカルズ社製)などのレシチン誘導体、ステアリン酸グリセリル(製品名:NIKKOL MGS-AV、日光ケミカルズ社製)などのグリセリン脂肪酸エステル、イソステアリン酸ポリグリセリル-2(製品名:NIKKOL DGMIS、日光ケミカルズ社製)などのポリグリセリン脂肪酸エステル、イソステアリン酸ソルビタン(製品名:NIKKOL SI-10RV、日光ケミカルズ社製)などのソルビタン脂肪酸エステル、ポリソルベート80(製品名:NIKKOL TO-10V、日光ケミカルズ社製)などのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、PEG-30フィトステロール(製品名:NIKKOL BPS-30、日光ケミカルズ社製)などのポリオキシアルキレンステロール、ベヘネスー30(製品名:NIKKOL BB-30、日光ケミカルズ社製)などのポリオキシエチレンアルキルエーテル、リン酸セチル(製品名:NIKKOL ピュアフォスα、日光ケミカルズ社製)などのモノアルキルリン酸、グリセリンやDPGなどのポリオール類、ポリクオタニウム-10やグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドなどのカチオン性高分子、クエン酸やアルギニンなどのpH緩衝剤、安息香酸Naやフェノキシエタノールなどの防腐剤、加水分解タンパク、ペプチド、アミノ酸、ビタミン、紫外線吸収剤などを配合することができる。
本発明の毛髪化粧料の剤形は特に限定されるものではないが、ヘアトリートメントやヘアマスクが好ましい。その他に、リンスやコンディショナーなどのインバストリートメント、ヘアクリームやヘアミルク、ヘアジェルなどのアウトバストリートメント、ヘアワックスやヘアバターなどのスタイリング剤、染毛剤、縮毛矯正剤、多剤式トリートメント製剤などの毛髪化粧料に応用することができる。
以下に本発明の実施例を挙げて、本発明についてさらに詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、以下の例において、配合量の記載は特に断りのない限り質量%を意味する。
実施例1
1.試料の調製
表1、表2に示される発明品および比較品をそれぞれ調製し、各評価を実施した。
80℃にて、A相をB相に添加して乳化し、ゆっくりと室温で冷却させ、50℃以下でC相を添加後、均一になるまで混合し、本発明品及び比較品とした。
成分(a)として、ベヘントリモニウムクロリド(製品名:NIKKOL CA-2580、日光ケミカルズ社製)、ベヘナミドプロピルジメチルアミン(製品名:NIKKOL アミドアミン MPB PLUS、日光ケミカルズ社製)をそれぞれ用いた。
成分(b)として、ラウロイルメチルタウリンNa(製品名:NIKKOL SMT、日光ケミカルズ社製)ステアロイル乳酸Na(製品名:ステアロイル乳酸ナトリウム、武蔵野化学研究所社製)、イソステアロイル乳酸Na(製品名:ステアロイル乳酸ナトリウム、武蔵野化学研究所社製)、ステアロイルグルタミン酸Na(製品名:アミソフト HS-11P、味の素ヘルシーサプライ社製)をそれぞれ用いた。
成分(c)として、セテアリルアルコール(製品名:セトステアリルアルコール、高級アルコール工業社製)を用いた。
1.試料の調製
表1、表2に示される発明品および比較品をそれぞれ調製し、各評価を実施した。
80℃にて、A相をB相に添加して乳化し、ゆっくりと室温で冷却させ、50℃以下でC相を添加後、均一になるまで混合し、本発明品及び比較品とした。
成分(a)として、ベヘントリモニウムクロリド(製品名:NIKKOL CA-2580、日光ケミカルズ社製)、ベヘナミドプロピルジメチルアミン(製品名:NIKKOL アミドアミン MPB PLUS、日光ケミカルズ社製)をそれぞれ用いた。
成分(b)として、ラウロイルメチルタウリンNa(製品名:NIKKOL SMT、日光ケミカルズ社製)ステアロイル乳酸Na(製品名:ステアロイル乳酸ナトリウム、武蔵野化学研究所社製)、イソステアロイル乳酸Na(製品名:ステアロイル乳酸ナトリウム、武蔵野化学研究所社製)、ステアロイルグルタミン酸Na(製品名:アミソフト HS-11P、味の素ヘルシーサプライ社製)をそれぞれ用いた。
成分(c)として、セテアリルアルコール(製品名:セトステアリルアルコール、高級アルコール工業社製)を用いた。
2.物性測定
粘度は25℃における粘度をB型粘度計(製品名:VISCOMETER TVB-10、東機産業社製)を用いて測定し、pHはガラス電極式水素イオン濃度指示計(製品名:PH/ION METER F-72、堀場製作所社製)を用いて直接測定した。
粘度は25℃における粘度をB型粘度計(製品名:VISCOMETER TVB-10、東機産業社製)を用いて測定し、pHはガラス電極式水素イオン濃度指示計(製品名:PH/ION METER F-72、堀場製作所社製)を用いて直接測定した。
3.乳化粒子の観察
上記1.で調製した試料を用い、その乳化粒子を観察した。乳化粒子の粒径が5μm以下のものを◎、乳化粒子の粒径が20μm以下のものを〇、乳化粒子の粒径が20μm以上のものを×とした。結果を表1および2に示した。乳化状態はシステム生物顕微鏡(製品名:BX53、オリンパス社製)を用いて観察した。
上記1.で調製した試料を用い、その乳化粒子を観察した。乳化粒子の粒径が5μm以下のものを◎、乳化粒子の粒径が20μm以下のものを〇、乳化粒子の粒径が20μm以上のものを×とした。結果を表1および2に示した。乳化状態はシステム生物顕微鏡(製品名:BX53、オリンパス社製)を用いて観察した。
4.使用感評価
上記1.で調製した試料を用い、その使用感を評価した。
専門の官能評価者による評価を行った結果、非常に良好なものを◎、良好なものを〇、良好ではないものを×とした。結果を表1および2に示した。
評価項目:
(1)毛髪塗布時のしっとり感
(2)毛髪塗布時の柔らかさ
(3)毛髪乾燥後のしっとり感
(4)毛髪乾燥後の柔らかさ
上記1.で調製した試料を用い、その使用感を評価した。
専門の官能評価者による評価を行った結果、非常に良好なものを◎、良好なものを〇、良好ではないものを×とした。結果を表1および2に示した。
評価項目:
(1)毛髪塗布時のしっとり感
(2)毛髪塗布時の柔らかさ
(3)毛髪乾燥後のしっとり感
(4)毛髪乾燥後の柔らかさ
5.結果
表1および2より、質量比率(b)/(a)が0.02~0.5の範囲において、乳化粒子の状態、使用感の全てにおいて優れた結果を示した。
表1および2より、質量比率(b)/(a)が0.02~0.5の範囲において、乳化粒子の状態、使用感の全てにおいて優れた結果を示した。
以下に、本発明の応用例を示す。配合量は質量%である。処方例1~3は、実施例1に記載の方法にて評価を行い、優れた結果を得た。
処方例1:ヘアトリートメント(自然由来指数(%):98.4)
(A)ベヘナミドプロピルジメチルアミン 2.00(質量%)
ステアロイルグルタミン酸Na 0.50
クエン酸 0.10
クエン酸ナトリウム 0.20
グルタミン酸 0.42
水 残余
(B)セテアリルアルコール 6.00
ステアリン酸グリセリル 1.00
イソステアリン酸メチルヘプチル 2.00
(C)香料 0.60
フェノキシエタノール 0.50
調製方法:80℃にて、A相をB相に添加して乳化し、ゆっくりと室温で冷却させ、50℃以下でC相を添加後、均一になるまで混合し、調製終了とする。
粘度:19,950 mPa・s
pH:4.54
(A)ベヘナミドプロピルジメチルアミン 2.00(質量%)
ステアロイルグルタミン酸Na 0.50
クエン酸 0.10
クエン酸ナトリウム 0.20
グルタミン酸 0.42
水 残余
(B)セテアリルアルコール 6.00
ステアリン酸グリセリル 1.00
イソステアリン酸メチルヘプチル 2.00
(C)香料 0.60
フェノキシエタノール 0.50
調製方法:80℃にて、A相をB相に添加して乳化し、ゆっくりと室温で冷却させ、50℃以下でC相を添加後、均一になるまで混合し、調製終了とする。
粘度:19,950 mPa・s
pH:4.54
処方例2:ヘアマスク(自然由来指数(%):97.8)
(A)ベヘントリモニウムクロリド 2.0(質量%)
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.1
水 残余
(B)セテアリルアルコール 6.0
イソステアロイル乳酸Na 0.5
ステアリン酸グリセリル 1.0
ラウリン酸メチルヘプチル 10.0
イソステアリン酸フィトステリル 0.5
(C)香料 0.6
フェノキシエタノール 0.5
調製方法:80℃にて、A相をB相に添加して乳化し、ゆっくりと室温で冷却させ、50℃以下でC相を添加後、均一になるまで混合し、調製終了とする。
粘度:26,300mPa・s
pH:4.73
(A)ベヘントリモニウムクロリド 2.0(質量%)
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.1
水 残余
(B)セテアリルアルコール 6.0
イソステアロイル乳酸Na 0.5
ステアリン酸グリセリル 1.0
ラウリン酸メチルヘプチル 10.0
イソステアリン酸フィトステリル 0.5
(C)香料 0.6
フェノキシエタノール 0.5
調製方法:80℃にて、A相をB相に添加して乳化し、ゆっくりと室温で冷却させ、50℃以下でC相を添加後、均一になるまで混合し、調製終了とする。
粘度:26,300mPa・s
pH:4.73
処方例3:ヘアクリーム(自然由来指数(%):98.2)
(A)ステアラミドプロピルジメチルアミン 1.65(質量%)
ステアロイル乳酸Na 0.05
クエン酸 0.10
クエン酸ナトリウム 0.06
グルタミン酸 0.93
水 残余
(B)セテアリルアルコール 6.00
ステアリン酸グリセリル 0.50
スクワラン 2.00
(C)香料 0.60
フェノキシエタノール 0.50
調製方法:80℃にて、A相をB相に添加して乳化し、ゆっくりと室温で冷却させ、50℃以下でC相を添加後、均一になるまで混合し、調製終了とする。
粘度:15,400mPa・s
pH:5.06
(A)ステアラミドプロピルジメチルアミン 1.65(質量%)
ステアロイル乳酸Na 0.05
クエン酸 0.10
クエン酸ナトリウム 0.06
グルタミン酸 0.93
水 残余
(B)セテアリルアルコール 6.00
ステアリン酸グリセリル 0.50
スクワラン 2.00
(C)香料 0.60
フェノキシエタノール 0.50
調製方法:80℃にて、A相をB相に添加して乳化し、ゆっくりと室温で冷却させ、50℃以下でC相を添加後、均一になるまで混合し、調製終了とする。
粘度:15,400mPa・s
pH:5.06
本発明によれば、カチオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤を特定比率で組み合わせ、高級アルコールを使用することで乳化粒子を細かくし、毛髪塗布時及び毛髪乾燥後のしっとり感や柔らかさを付与することができる毛髪化粧料への利用が可能である。また、天然由来の油脂を加えることで、毛髪化粧料としての効果を高めることができる。
さらには、自然由来指数を95%以上としたり、シリコーン油を配合しないことで、ヒトの健康や環境を配慮した毛髪化粧料を得ることができる。
さらには、自然由来指数を95%以上としたり、シリコーン油を配合しないことで、ヒトの健康や環境を配慮した毛髪化粧料を得ることができる。
Claims (11)
- 下記(a)~(d)を必須成分として含み、(a)に対する(b)の質量比率(b)/(a)が0.02~0.5である毛髪化粧料。
(a)カチオン性界面活性剤
(b)アニオン性界面活性剤
(c)炭素数14~22の高級アルコール
(d)水 - 前記成分(a)に対する(b)の質量比率(b)/(a)が0.08~0.35である、請求項1に記載の毛髪化粧料。
- 成分(a)カチオン性界面活性剤が、炭素数16~22のモノ長鎖アルキル四級アンモニウム塩、ジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩、モノ長鎖アルキルアミンの1種又は2種以上から選択される、請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
- 成分(b)アニオン性界面活性剤が、アシル乳酸塩、アシルグルタミン酸塩及びこの組み合わせから選択される、請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
- 成分(b)アニオン性界面活性剤が、アシル乳酸塩、アシルグルタミン酸塩及びこの組み合わせから選択される、請求項3に記載の毛髪化粧料。
- さらに、成分(e)油脂を含む、請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
- さらに、成分(e)油脂を含む、請求項3に記載の毛髪化粧料。
- さらに、成分(e)油脂を含む、請求項4に記載の毛髪化粧料。
- 成分(e)油脂が植物性の油脂である、請求項6に記載の毛髪化粧料。
- 自然由来指数95%以上(水を含む)である、請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
- シリコーン油を含まないことを特徴とする、請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
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JP2021075928 | 2021-04-28 |
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JP2022069246A Pending JP2022170707A (ja) | 2021-04-28 | 2022-04-20 | 毛髪化粧料 |
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JP (1) | JP2022170707A (ja) |
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2022
- 2022-04-20 JP JP2022069246A patent/JP2022170707A/ja active Pending
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