JP2022170426A - ドア開閉システム - Google Patents

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Abstract

【課題】衛生面及び操作性に優れたドア開閉システムを提供すること。【解決手段】ドア開閉システム50は、個室の外側において物体の接近又は動作を非接触で検出する第1操作部10と、個室の内側において物体の接近又は動作を非接触で検出する第2操作部20と、ドア装置40の開閉を制御する制御部30と、を備え、制御部30は、ドア装置40が第2の閉状態のときに、第1操作部10で物体の接近又は動作を検出した場合、ドア装置40を第1の開状態とし、ドア装置40が前記第1の開状態のときに、第2操作部20で物体の接近又は動作を検出した場合、ドア装置40を第1の閉状態とし、ドア装置40が前記第1の閉状態のときに、第2操作部20で物体の接近又は動作を検出した場合、ドア装置40を第2の開状態とし、ドア装置40が前記第2の開状態のときに、第1操作部10で物体の接近又は動作を検出した場合、ドア装置40を第2の閉状態とする。【選択図】図1

Description

本発明は、ドア開閉システムに関する。
従来、トイレ等の個室のドアを、室外及び室内に設けられたスイッチの操作により開閉するドア開閉システムが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2013-23915号公報 特開2013-44096号公報
上述したドア開閉システムのスイッチは、いずれも接触式のスイッチであるため、不特定多数の利用者が使用する個室では、利用者がスイッチへのウイルス、細菌等の付着に不安を感じることがある。また、個室の室外と室内のそれぞれのスイッチに複数のボタンが配置されているため、利用者が操作に戸惑うこともある。
本発明の目的は、衛生面及び操作性に優れたドア開閉システムを提供することにある。
本発明は、個室に設けられたドア装置の開閉を制御するドア開閉システムであって、個室の外側において、物体の接近又は動作を非接触で検出する第1操作部と、個室の内側において、物体の接近又は動作を非接触で検出する第2操作部と、前記第1操作部及び前記第2操作部において検出された物体の接近又は動作に基づいて前記ドア装置の開閉を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ドア装置が第2の閉状態のときに、前記第1操作部において物体の接近又は動作を検出した場合、前記ドア装置を第1の開状態とし、前記ドア装置が前記第1の開状態のときに、前記第2操作部において物体の接近又は動作を検出した場合、前記ドア装置を第1の閉状態とし、前記ドア装置が前記第1の閉状態のときに、前記第2操作部において物体の接近又は動作を検出した場合、前記ドア装置を第2の開状態とし、前記ドア装置が前記第2の開状態のときに、前記第1操作部において物体の接近又は動作を検出した場合、前記ドア装置を第2の閉状態とするドア開閉システムに関する。
本発明によれば、衛生面及び操作性に優れたドア開閉システムを提供することができる。
自動ドア装置1の構成を示すブロック図である。 自動ドア装置1を備えた多機能トイレ2の全体を示す概念図である。 外スイッチ10及び内スイッチ20の外観図である。 制御部30によるドア開閉の具体例を説明する図である。 制御部30によるドア開閉の具体例を説明する図である。 制御部30によるドア開閉の具体例を説明する図である。 制御部30によるドア開閉の具体例を説明する図である。 制御部30によるドア開閉の具体例を説明する図である。 制御部30によるドア開閉の具体例を説明する図である。 ドア装置40の制御部30により実行されるドア開閉プログラムの主要な部分の処理手順を示すフローチャートである。 ドア装置40の制御部30により実行されるドア開閉プログラムの主要な部分の処理手順を示すフローチャートである。 ドア装置40の制御部30により実行されるドア開閉プログラムの主要な部分の処理手順を示すフローチャートである。 変形形態における外スイッチ10の外観図(正面図)である。
以下、本発明に係るドア開閉システムの実施形態について説明する。本実施形態では、本発明に係るドア開閉システムを、多機能トイレの自動ドア装置に適用した例について説明する。なお、本明細書に添付した図面は、いずれも模式図であり、理解しやすさ等を考慮して、各部の形状、縮尺、縦横の寸法比等を、実物から変更又は誇張している。
図1は、自動ドア装置1の構成を示すブロック図である。図2は、自動ドア装置1を備えた多機能トイレ2の全体を示す概念図である。図3は、外スイッチ10及び内スイッチ20の外観図である。
図1に示すように、本実施形態の自動ドア装置1は、外スイッチ10、内スイッチ20、制御部30及びドア装置40を備えている。外スイッチ10、内スイッチ20及びドア装置40は、制御部30と電気配線(不図示)を通じて接続されている。また、外スイッチ10、内スイッチ20、制御部30及びドア装置40には、電源装置(不図示)から電力が供給されている。図1に示す自動ドア装置1において、外スイッチ10、内スイッチ20及び制御部30は、ドア開閉システム50を構成する。
自動ドア装置1が適用される多機能トイレ(個室)2は、健常者、車いす使用者、高齢者、障がい者、子供連れ等の多様な利用者が利用可能なトイレ設備である。図2に示すように、多機能トイレ2において、出入り口3の脇の外壁面4には、外スイッチ10(後述)が設置されている。また、多機能トイレ2の内壁面5には、内スイッチ20(後述)が設置されている。
多機能トイレ2において、外スイッチ10及び内スイッチ20を設置する場所は、図1に示すように、出入り口3の近傍であることが望ましいが、利用者の操作に適した場所であれば、どこに設置してもよい。また、多機能トイレ2の外壁面4の複数箇所にそれぞれ外スイッチ10を設けてもよいし、内壁面5の複数箇所にそれぞれ内スイッチ20を設けてもよい。
外スイッチ(第1操作部)10は、多機能トイレ2の室外において、利用者の操作を非接触で検出する端末装置である。外スイッチ10は、図1に示すように、操作検出部11、画像表示部12、音声出力部13及び本体ケース14(図3参照)を備えている。外スイッチ10において、操作検出部11、画像表示部12及び音声出力部13は、制御部30と電気的に接続されている。
操作検出部11は、利用者の手の接近を非接触で検出するセンサである。利用者が操作検出部11の位置に手を近付けると、操作検出部11において、利用者の操作が検出される。操作検出部11において、利用者の操作が検出されると、操作検出部11から制御部30に検出信号が送信される。図3に示すように、外スイッチ10の本体ケース14には、操作検出部11の位置に手の絵柄が描かれている。操作検出部11としては、例えば、温度センサ、光センサ、超音波センサ、誘導形近接センサ、静電容量形近接センサ、磁気近接センサ等を用いることができる。
なお、本実施形態では、操作検出部11において、利用者の手の接近を非接触で検出する例について説明するが、利用者が操作検出部11に近づける部位は、手に限らず、例えば、顔、腕等の部位であってもよい。すなわち、操作検出部11が検出可能な部位であれば、人体のどの部位を操作検出部11に近付けてもよい。また、操作検出部11を構成するセンサによっては、例えば、白杖等の物体の接近を非接触で検出することもできる。また、後述するように、利用者のジェスチャーを検出する装置を用いれば、利用者が手を近付ける以外の動作によりドアを開閉することができる。
画像表示部12は、多機能トイレ2の使用方法を案内するメッセージ、図柄等の画像(以下、「案内用画像」ともいう)を表示する装置である。画像表示部12は、例えば、液晶ディスプレイ装置、LEDディスプレイ装置等の平面型ディスプレイ装置により構成される。
音声出力部は、多機能トイレ2の使用方法を案内する音声(以下、「案内用音声」ともいう)を出力する装置である。音声出力部は、例えば、スピーカー等の音響機器により構成される。
本体ケース14は、上記各部が収納される箱枠形の筐体である。本体ケース14は、多機能トイレ2の外壁面4、内壁面5にボルト等により取り付けられる。
内スイッチ(第2操作部)20は、多機能トイレ2の室内において、利用者の操作を非接触で検出する端末装置である。内スイッチ20は、図1に示すように、操作検出部21、画像表示部22及び音声出力部23を備えている。本実施形態において、外スイッチ10と内スイッチ20は、実質的に同一構成であるため、重複する説明を省略する。すなわち、内スイッチ20の操作検出部21、画像表示部22、音声出力部23及び本体ケース24(図3参照)は、外スイッチ10の操作検出部11、画像表示部12、音声出力部13及び本体ケース14に相当する。内スイッチ20において、操作検出部21、画像表示部22及び音声出力部23は、制御部30と電気的に接続されている。
制御部30は、外スイッチ10及び内スイッチ20において検出された利用者の操作に基づいて、ドア装置40(後述)の開閉を制御する装置である。制御部30は、例えば、多機能トイレ2の出入り口3の上部に設けられる。制御部30は、プロセッサ(CPU)、ROM、RAM、I/Oユニット等(いずれも不図示)により構成されている。制御部30は、ROMに記憶されたドア開閉プログラム等のアプリケーションプログラムを読み出して実行することにより、各ハードウェアと協働して、ドア装置40の開閉を制御すると共に、外スイッチ10及び内スイッチ20における画像表示、音声出力を制御する。
次に、制御部30による、ドア装置40の開閉に関する基本的な制御について説明する。なお、以下の説明においては、ドア装置40のドア41(後述)を、単に「ドア」ともいう。
制御部30は、ドアが第2の閉状態のときに、外スイッチ10において利用者の操作を検出した場合、ドアを第1の開状態とする。ここで、「第2の閉状態」とは、多機能トイレ2を使用した利用者が退室した後、室外の外スイッチ10に手を近付けて、ドアを閉じた状態をいう。ドアを第2の閉状態とすることにより、多機能トイレ2は、待機状態となる。また、「第1の開状態」とは、利用者が多機能トイレ2を使用する際に、室外の外スイッチ10に手を近付けて、ドアを開いた状態をいう。
制御部30は、ドアが第1の開状態のときに、内スイッチ20において利用者の操作を検出した場合、ドアを第1の閉状態とする。ここで、「第1の閉状態」とは、多機能トイレ2の利用者が入室した後、室内の内スイッチ20に手を近付けて、ドアを閉じた状態をいう。
制御部30は、ドアが第1の閉状態のときに、内スイッチ20において利用者の操作を検出した場合、ドア装置を第2の開状態とする。ここで、「第2の開状態」とは、多機能トイレ2の利用者が退室するために、室内の内スイッチ20に手を近付けて、ドアを開いた状態をいう。
制御部30は、ドアが第2の開状態のときに、外スイッチ10において利用者の操作を検出した場合、ドアを第2の閉状態(待機状態)とする。
制御部30は、ドアを第1の開状態から第1の閉状態とした際に、ドアを施錠し、ドアを第1の閉状態から第2の開状態とする際に、ドアを開錠する。制御部30は、ドア装置40の電子錠43(後述)を制御することにより、ドアを施錠及び開錠する。
制御部30は、ドアを第1の閉状態としてから第2の開状態とするまでの間、外スイッチ10において利用者の操作の検出を無効とする。すなわち、制御部30は、利用者が多機能トイレ2を使用している間は、外スイッチ10において他の利用者の操作を検出しても、その操作の検出を無効として、ドアを開状態とする制御を実行しない。
制御部30は、上述のようなドア開閉のほか、後述するように、外スイッチ10及び内スイッチ20の画像表示、音声出力を制御する。制御部30によるドア開閉の具体例については、後に詳細に説明する。
ドア装置40は、多機能トイレ2の室内と室外との間を開閉する装置である。図1に示すように、ドア装置40は、ドア41、ドア駆動部42及び電子錠43を備えている。ドア駆動部42及び電子錠43は、制御部30と電気的に接続されている。ドア装置40としては、例えば、既存のドア装置を用いることができる。このように、本実施形態のドア開閉システム50は、既存のドア装置に適用可能なため。施工性にも優れている。
ドア41は、出入り口3(図2参照)に設けられた仕切り板である。本実施形態のドア41は、出入り口3に設けられたレール(不図示)に沿って左右に移動する引き戸式のドアとして構成されている。本実施形態では、図2に示すように、ドア41の開閉方向(左右方向)をX方向として説明する。X方向において、X1方向を閉じ方向、X2方向を開き方向とする。
ドア駆動部42は、ドア41を開閉する駆動力を発生する装置である。ドア駆動部42で発生した駆動力は、ギア機構等(不図示)を介してドア41に伝達される。ドア41は、ドア駆動部42で発生した駆動力により、開き方向又は閉じ方向に移動する。ドア駆動部42において駆動力を発生したり、駆動力の発生を停止したりする動作は、制御部30により制御される。電子錠43(図3には不図示)は、閉じたドア41を施錠又は開錠する装置である。電子錠43における施錠/開錠は、制御部30により制御される。
次に、ドア開閉システム50の制御部30によるドア開閉の具体例について説明する。図4~図9は、制御部30によるドア開閉の具体例を説明する図である。
図4は、多機能トイレ2の待機状態を示している。図4に示す待機状態において、ドア41は、第2の閉状態となっている。待機状態において、外スイッチ10の画像表示部12及び内スイッチ20の画像表示部22には、例えば、「空室」、「スイッチに手を近付けてください」等の案内用画像が表示される。なお、待機状態における案内用画像の表示は、外スイッチ10の画像表示部22のみでもよい。
図5は、利用者Uが多機能トイレ2に入室する様子を示している。図5に示すように、利用者Uが室外の外スイッチ10に手を近付けると、操作検出部11において利用者Uの操作が検出され、検出信号が制御部30(図1参照)に送信される。制御部30は、ドア41が第2の閉状態のときに、外スイッチ10において利用者Uの操作が検出されると、ドア41が開状態となるようにドア駆動部42(図1参照)を制御する。この制御により、ドア41が開き方向(X2方向)に移動して、第1の開状態となる。
ドア41を第1の開状態とする際、制御部30は、例えば、「ドアが開きます」のメッセージ、ドアの開き方向を示す矢印等の案内用画像を表示するように、外スイッチ10の画像表示部12及び内スイッチ20の画像表示部22を制御する。同時に、制御部30は、例えば、「ドアが開きます」等の案内用音声を出力するように、外スイッチ10の音声出力部13を制御する。ドア41が第1の開状態となることにより、利用者Uは、多機能トイレ2に入室することができる。
図6は、室内の利用者Uが多機能トイレ2のドア41を閉じる様子を示している。図6に示すように、利用者Uが室内の内スイッチ20に手を近付けると、操作検出部21(図1参照)において利用者Uの操作が検出され、検出信号が制御部30に送信される。制御部30は、ドア41が第1の開状態のときに、内スイッチ20において利用者Uの操作が検出されると、ドア41が閉状態となるようにドア駆動部42を制御する。この制御により、ドア41が閉じ方向(X1方向)に移動して、第1の閉状態となる。
ドア41を第1の閉状態とする際、制御部30は、例えば、「ドアが閉まります」のメッセージ、ドアの閉じ方向を示す矢印等の案内用画像を表示するように、外スイッチ10の画像表示部12及び内スイッチ20の画像表示部22を制御する。同時に、制御部30は、例えば、「ドアが閉まります」等の案内用音声を出力するように、外スイッチ10の音声出力部13及び内スイッチ20の音声出力部23を制御する。更に、制御部30は、ドア41が第1の閉状態となった後、ドア41が施錠されるように電子錠43(図1参照)を制御する。
図7は、多機能トイレ2が使用中となっている様子を示している。図7に示すように、ドア41が閉状態となり、更に施錠されると、制御部30は、多機能トイレ2の外にいる人に対して、多機能トイレ2が使用中であることを示すために、例えば、「使用中」のメッセージを表示するように、外スイッチ10の画像表示部12を制御する。同時に、制御部30は、利用者Uに対して、例えば、「施錠中」、「お出になる際はスイッチに手を近付けてください ドアが開きます」等の案内用画像を表示するように、内スイッチ20の画像表示部22を制御する。
また、制御部30は、ドア41を第1の閉状態としてから第2の開状態(図8参照)とするまでの間、外スイッチ10において利用者による操作の検出を無効とする。すなわち、制御部30は、利用者Uが多機能トイレ2を使用している間は、外スイッチ10において他の利用者による操作を検出しても、その操作を無効として、ドア41を開状態とする制御を実行しない。制御部30は、例えば、利用者Uが室内の内スイッチ20に手を近付けて、ドア41が第2の開状態となった時点において、外スイッチ10による利用者Uの操作の検出を有効とする。
図8は、利用者Uが多機能トイレ2から退室する様子を示している。図8に示すように、利用者Uが室内の内スイッチ20に手を近付けると、操作検出部11において利用者の操作が検出され、制御部30に検出信号が送信される。制御部30は、ドア41が第1の閉状態のときに、内スイッチ20において利用者Uの操作が検出されると、ドア41が開状態となるようにドア駆動部42(図1参照)を制御する。この制御により、ドア41が開き方向(X2方向)に移動して、第2の開状態となる。
ドア41を第2の開状態とする際に、制御部30は、例えば、「ドアが開きます」のメッセージ、ドアの開き方向を示す矢印等の案内用画像を表示するように、外スイッチ10の画像表示部12及び内スイッチ20の画像表示部22を制御する。同時に、制御部30は、例えば、「ドアが開きます」等の案内用音声を出力するように、外スイッチ10の音声出力部13及び内スイッチ20を制御する。更に、制御部30は、ドア41を第2の開状態とする際に、ドア41が開錠されるように電子錠43(図1参照)を制御する。ドア41が第2の開状態となることにより、利用者Uは、多機能トイレ2から退室することができる。
図9は、室外の利用者Uが多機能トイレ2のドア41を閉じる様子を示している。図9に示すように、利用者Uが室外の外スイッチ10に手を近付けると、操作検出部11(図1参照)において利用者Uの操作が検出され、制御部30に検出信号が送信される。制御部30は、ドア41第2の開状態のときに、外スイッチ10において利用者Uの操作が検出されると、ドア41が閉状態となるようにドア駆動部42を制御する。この制御により、ドア41が閉じ方向(X1方向)に移動して、第2の閉状態(待機状態)となる。
ドア41を第2の閉状態とする際、制御部30は、例えば、「ドアが閉まります」のメッセージ、ドアの閉じ方向を示す矢印等の案内用画像を表示するように、外スイッチ10の画像表示部12及び内スイッチ20の画像表示部22を制御する。同時に、制御部30は、例えば、「ドアが閉まります」等の案内用音声を出力するように、外スイッチ10の音声出力部13を制御する。制御部30は、ドア41を第2の閉状態(待機状態)とした後、図4に示すように、例えば、「空室」、「スイッチに手を近付けてください」等の案内用画像(利用可能通知)が表示されるように、外スイッチ10の画像表示部12及び内スイッチ20の画像表示部22を制御する。
次に、ドア装置40の制御部30によるドア開閉の処理について説明する。図10~図12は、ドア装置40の制御部30により実行されるドア開閉プログラムの主要な部分の処理手順を示すフローチャートである。以下に説明するドア開閉プログラムは、多機能トイレ2の待機状態(図4参照)から処理がスタートする。
図10に示すステップS101において、制御部30は、外スイッチ10の操作検出部11において利用者の操作が検出されたか否かを判定する。制御部30は、操作検出部11から検出信号を受信したか否かにより、外スイッチ10の操作検出部11において利用者の操作が検出されたか否かを判定する。ステップS101の判定がYESであれば、処理はステップS102へ移行する。また、ステップS101の判定がNOであれば、処理はステップS101へ戻る。
ステップS102において、制御部30は、ドア41が開状態となるように、ドア駆動部42を制御する。これにより、ドア41は、第1の開状態となる。また、制御部30は、ドア41が開くことを知らせる案内用画像(開通知)を表示するように、外スイッチ10の画像表示部12及び内スイッチ20の画像表示部22を制御する。同時に、制御部30は、ドア41が開くことを知らせる案内用音声(開通知)を出力するように、外スイッチ10の音声出力部13を制御する。
ステップS103において、制御部30は、内スイッチ20の操作検出部21において利用者の操作が検出されたか否かを判定する。制御部30は、操作検出部21から検出信号を受信したか否かにより、内スイッチ20の操作検出部21において利用者の操作が検出されたか否かを判定する。ステップS103の判定がYESであれば、処理はステップS104へ移行する。また、ステップS103の判定がNOであれば、処理はステップS103へ戻る。なお、制御部30は、ステップS103において、一定時間、内スイッチ20の操作検出部21において利用者の操作が検出されない場合、予め設定されたキャンセル処理を実行して、本フローチャートの処理を終了(リターン)する。
ステップS104において、制御部30は、ドア41が閉状態となるように、ドア駆動部42を制御する。これにより、ドア41は、第1の閉状態となる。また、制御部30は、ドア41を閉じることを知らせる案内用画像(閉通知)を表示するように、外スイッチ10の画像表示部12及び内スイッチ20の画像表示部22を制御する。同時に、制御部30は、ドア41を閉じることを知らせる案内用音声(閉通知)を出力するように、外スイッチ10の音声出力部13を制御する。更に、制御部30は、ドア41が施錠されるように電子錠43(図1参照)を制御する。
ステップS105において、制御部30は、多機能トイレ2が使用中であることを知らせる案内用画像(使用中通知)を表示するように、外スイッチ10の画像表示部12を制御する。同時に、制御部30は、ドア41が施錠中であること等を知らせる案内用画像(施錠中通知)を表示するように、内スイッチ20の画像表示部22を制御する。
図11に示すステップS106において、制御部30は、外スイッチ10の操作検出部21において、利用者による操作の検出を無効とする。なお、ステップS106の処理は、ステップS105よりも前に実行してもよいし、同時に実行してもよい。
ステップS107において、制御部30は、内スイッチ20の操作検出部21において、利用者の操作が検出されたか否かを判定する。ステップS107の判定がYESであれば、処理はステップS108へ移行する。また、ステップS107の判定がNOであれば、処理はステップS107へ戻る。なお、図示していないが、制御部30は、ステップS107において、一定時間、内スイッチ20の操作検出部21において利用者の操作が検出されない場合、予め設定された異常確認処理を実行して、本フローチャートの処理を終了(リターン)する。
上記異常確認処理においては、事故等の可能性を考慮して、例えば、ドア41を強制的に開状態とすることが考えられる。その場合、ドアを開くことを予告する案内用画像を内スイッチ20の画像表示部22に表示させたり、ドアを開くことを予告する案内用音声を内スイッチ20の音声出力部23から出力させたりすることが望ましい。例えば、「まもなく使用開始から30分となりますので、安全に配慮してドアを開きます」等のメッセージを含む案内用画像を内スイッチ20の画像表示部22に表示させたり、上記メッセージの案内用音声を内スイッチ20の音声出力部23から出力させたりする形態が考えらえる。同時に、「まもなくドアが開きます」等のメッセージを含む案内用画像を外スイッチ10の画像表示部12に表示させたり、上記メッセージの案内用音声を外スイッチ10の音声出力部13から出力させたりする形態が考えらえる。
ステップS108において、制御部30は、ドア41が開状態となるように、ドア駆動部42を制御する。これにより、ドア41は、第2の開状態となる。また、制御部30は、ドア41を開くことを知らせる案内用画像(開通知)を表示するように、外スイッチ10の画像表示部12及び内スイッチ20の画像表示部22を制御する。同時に、制御部30は、ドア41を開くことを知らせる案内用音声(開通知)を出力するように、外スイッチ10の音声出力部13を制御する。更に、制御部30は、ドア41が開錠するように電子錠43を制御する。
ステップS109において、制御部30は、外スイッチ10の操作検出部21において、利用者による操作の検出を有効とする。なお、ステップS109の処理は、ステップS108よりも前に実行してもよいし、同時に実行してもよい。
ステップS110において、制御部30は、外スイッチ10の操作検出部11において、利用者の操作が検出されたか否かを判定する。ステップS110の判定がYESであれば、処理はステップS111へ移行する。また、ステップS110の判定がNOであれば、処理はステップS110へ戻る。なお、制御部30は、ステップS110において、一定時間が経過しても、外スイッチ10の操作検出部11において利用者の操作が検出されない場合、予め設定されたキャンセル処理を実行して、本フローチャートの処理を終了(リターン)する。
上記キャンセル処理としては、例えば、一定時間の経過後、ドア41を自動的に閉状態とすることが考えられる。その場合に、ドアを閉じることを予告する案内用画像を外スイッチ10の画像表示部12に表示させたり、ドアを閉じることを予告する案内用音声を外スイッチ10の音声出力部13から出力させたりすることが望ましい。例えば、「まもなくドアを閉じます」等のメッセージを含む案内用画像を外スイッチ10の画像表示部12に表示させたり、上記メッセージの案内用音声を外スイッチ10の音声出力部13から出力させたりする形態が考えらえる。
図12に示すステップS111において、制御部30は、ドア41が閉状態となるように、ドア駆動部42を制御する。これにより、ドア41は、第2の閉状態となる。また、制御部30は、ドア41を閉じることを知らせる案内用画像(閉通知)を表示するように、外スイッチ10の画像表示部12及び内スイッチ20の画像表示部22を制御する。同時に、制御部30は、ドア41を閉じることを知らせる案内用音声(閉通知)を出力するように、外スイッチ10の音声出力部13を制御する。
ステップS112において、制御部30は、多機能トイレ2が利用可能であることを知らせる案内用画像(利用可能通知)を表示するように、外スイッチ10の画像表示部12及び内スイッチ20の画像表示部22を制御する。制御部30は、ステップS112の処理が終了した後、本フローチャートの処理を終了(リターン)する。
上述した本実施形態のドア開閉システム50によれば、例えば、以下のような効果を奏する。
本実施形態のドア開閉システム50によれば、利用者は、外スイッチ10及び内スイッチ20を、いずれも非接触で操作することができるため、衛生面に優れている。また、ドア開閉システム50によれば、利用者は、自らの居る場所(室外又は室内)に設置されたスイッチに対して操作を行うことにより、ドアを開く、閉じる、開く、閉じるという一般的な使用形態の順番でドア開閉を行うことができる。これによれば、利用者は、操作を行うべき場所で複数のスイッチに対して操作を行ったり、1つのスイッチに対して複数回の操作を行ったりする必要がないので、ドアを開閉する操作に戸惑うことがない。したがって、本実施形態のドア開閉システム50は、衛生面に優れるだけでなく、操作性にも優れている。
本実施形態のドア開閉システム50において、外スイッチ10及び内スイッチ20は、それぞれ画像表示部を備えている(図1参照)。そのため、例えば、画像表示部に案内用画像を表示することにより、利用者に多機能トイレ2の操作(例えば、次に行うべき操作)をより分かり易く伝えることができる。本実施形態のように、外スイッチ10及び内スイッチ20のそれぞれに画像表示部を備える構成は、特に、聴覚障害者が多機能トイレ2を利用する場合に有効である。
本実施形態のドア開閉システム50において、外スイッチ10及び内スイッチ20は、それぞれ音声出力部を備えている(図1参照)。そのため、例えば、音声出力部から案内用音声を出力することにより、利用者に多機能トイレ2の操作(例えば、次に行うべき操作)をより分かり易く伝えることができる。本実施形態のように、外スイッチ10及び内スイッチ20のそれぞれに音声出力部を備える構成は、特に、視覚障害者が多機能トイレ2を利用する場合に有効である。
本実施形態の多機能トイレ2のように、ドア装置40が電子錠43を備えている場合、制御部30において、ドア41を第1の開状態から第1の閉状態とした際、すなわち、利用者が多機能トイレ2に入室してドア41を閉じた際、ドア41が自動的に施錠されるように電子錠43を制御することができる(図7参照)。本制御によれば、利用者が多機能トイレ2の中で用事を済ませるまでの間、ドア41が不用意に開いてしまうことがないため、室内に居る利用者は、安心して多機能トイレ2を利用することができる。また、制御部30において、ドア41を第1の閉状態から第2の開状態とした際、すなわち、利用者が多機能トイレ2で用事を済ませてドア41を開ける際、ドア41が自動的に開錠されるように電子錠43を制御することができる(図8参照)。本制御によれば、利用者は、多機能トイレ2の中で用事を済ませた後、自ら開錠の操作をすることなしに、速やかに退室することができる。
本実施形形態のドア開閉システム50において、制御部30は、ドア41を第1の閉状態としてから第2の開状態とするまでの間、すなわち、利用者が多機能トイレ2に入室してから退出するまでの間、外スイッチ10の操作検出部21において利用者による操作の検出を無効とする。本制御によれば、利用者が多機能トイレ2の中で用事を済ませてドア41を開けるまでの間、室外に居る他の利用者の操作によりドア41が開くことがないため、室内に居る利用者は、安心して多機能トイレ2を利用することができる。本制御は、ドア装置40が電子錠43を備えていない場合に有効であるだけでなく、ドア装置40が電子錠43を備えている場合においても、ドア41が不用意に開いてしまう不具合を、より確実に抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内に含まれる。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述の実施形態及び後述する変形形態は、適宜に組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
実施形態の外スイッチ10に人感センサ(赤外線式、超音波式、可視光式等)を設けてもよい。本構成において、ドア41が第2の閉状態のときに、外スイッチ10に利用者が近付いたことを人感センサで検出した場合、例えば、「こちらは多機能トイレです スイッチに手を近付けるとドアが開きます」という案内用音声を音声出力部13から出力させるようにしてもよい。このような案内用音声は、外スイッチ10の人感センサで利用者が近付いたことを検出している間、繰り返し出力してもよいし、外スイッチ10の人感センサで利用者が近付いたことを検出した場合に、予め設定された回数分だけ出力するようにしてもよい。
実施形態のドア開閉システム50において、ドア41の近傍に人感センサを設けてもよい。本構成によれば、ドア41の近傍で人感センサにより人体を検出した場合、制御部30において、ドア41装置を閉じる制御を行わないようにすることができる。これによれば、例えば、利用者が内スイッチ20の操作検出部21に手を近付けた後、ドア41が閉じる前に退室した場合に、無人のままドア41が閉じた状態となり、無人であるにもかかわらず使用中の状態が継続する等の不具合を抑制することができる。
実施形態の外スイッチ10及び内スイッチ20において、ドア41を開状態とする操作を検出する操作検出部と、ドア41を閉状態とする操作を検出する操作検出部を、それぞれ個別に設けてもよい。本構成とした場合、例えば、画像表示部において、それぞれの操作検出部の機能を案内用画像で表示することが望ましい。
図13は、変形形態における外スイッチ10の外観図である。図13に示すように、外スイッチ10において、2つの操作検出部11a、11bを画像表示部12を間に挟んで上下に設けてもよい。本構成において、制御部30は、例えば、利用者が上側の操作検出部11aに手を近付けた後、下側の操作検出部11bに手を近付ける操作を行った場合に開状態となり、下側の操作検出部11bに手を近付けた後、上側の操作検出部11aに手を近付ける操作を行った場合に閉状態となるようにドア装置40を制御する。
上述した操作の順番は、逆であってもよい。すなわち、制御部30において、利用者が下側の操作検出部11bに手を近付けた後、上側の操作検出部11aに手を近付ける操作を行った場合に開状態となり、上側の操作検出部11aに手を近付けた後、下側の操作検出部11bに手を近付ける操作を行った場合に開状態となるようにドア装置40を制御してもよい。
なお、2つの操作検出部11a、11bを設ける位置は、図13の例に限らず、例えば、画像表示部12を間に挟んで左右に設けてもよいし、画像表示部12の対角線上に設けてもよい。また、画像表示部12において、ドアを開閉する操作の順番を示す案内用画像(例えば、操作方向を示す矢印等)を表示させてもよい。更に、本体ケース14上において、2つの操作検出部11a、11bを、画像表示部12を間に挟まないように離れた位置に設けてもよい。本変形形態の構成は、内スイッチ20にも適用することができる。
実施形態の外スイッチ10及び内スイッチ20に、ジェスチャーセンサを設けてもよい。ジェスチャーセンサは、利用者のジェスチャーを操作入力として検出する装置である。本構成によれば、例えば、利用者がジェスチャーセンサに手を近付けるだけでなく、手を上下に移動することによっても、利用者によるドア開閉の操作を検出させることができる。
実施形態の外スイッチ10において、画像表示部12に操作検出部11を設けてもよい。例えば、液晶ディスプレイ装置の一部領域をくり抜き、そこに操作検出部11を埋め込んだ構成としてもよい。本構成において、ドアを開閉するための操作を示す案内用画像を画像表示部12に表示することにより、利用者は、案内用画像に手を近付けるだけで、ドアの開閉を行うことができる。本変形形態の構成は、内スイッチ20にも適用することができる。
実施形態の外スイッチ10及び内スイッチ20において、画像表示部で表示する案内用画像は、日本語に限らず、例えば、英語、中国語、韓国語等で表現された画像であってもよい。同様に、実施形態の外スイッチ10及び内スイッチ20において、音声出力部で出力する案内用音声は、日本語に限らず、例えば、英語、中国語、韓国語等の音声であってもよい。
実施形態の外スイッチ10及び内スイッチ20において、画像表示部で表示する案内用画像は、カラー画像とすることにより視覚性をより高めることができるが、これに限定されない。例えば、色弱者に配慮して、モノトーンを中心とする色調の画像としてもよい。
実施形態のドア開閉システム50において、画像表示部(12,22)は、外スイッチ10及び内スイッチ20の両方に設ける必要はなく、外スイッチ10及び内スイッチ20のいずれか一方にのみ設けてもよい。同様に、音声出力部(13,23)は、外スイッチ10及び内スイッチ20の両方に設ける必要はなく、外スイッチ10及び内スイッチ20のいずれか一方にのみ設けてもよい。また、外スイッチ10及び内スイッチ20のいずれか一方又は両方共に、画像表示部(12,22)、音声出力部(13,23)を設けない構成としてもよい。
実施形態のドア開閉システム50(図1参照)において、制御部30は、多機能トイレ2が設置されている建物の管理室に設置されていてもよい。また、制御部30は、ネットワークを介して外部のサーバ装置に接続されていてもよいし、ネットワークを介して接続された外部のサーバ装置に制御部30が存在していてもよい。更に、上述した制御部30の機能の一部を、外スイッチ10及び内スイッチ20で実行するようにしてもよい。
実施形態の多機能トイレ2において、室内に緊急呼び出しボタンが設けられている場合、そのボタンが操作されたときに出力される緊急信号を、制御部30で受信するように構成してもよい。その場合、制御部30は、緊急信号を受信したときに、管理室に緊急呼び出しのボタンが押されたことを通知すると共に、例えば、「利用者緊急呼び出し中」というメッセージを含む案内用画像を外スイッチ10の画像表示部12に表示させたり、上記メッセージの案内用音声を外スイッチ10の音声出力部13から出力させたりする形態が考えらえる。
実施形態の外スイッチ10にカメラセンサーを設け、制御部30において、カメラセンサーで撮影した画像データを画像解析プログラムで解析して、利用者の特徴を検出するようにしてもよい。本構成において、例えば、カメラセンサーで撮影した画像データから白杖を持った利用者等を検出した場合、案内用音声の内容を視覚障がい者用に切り替えるようにしてもよい。具体的には、視覚に障害のあると思われる利用者を検出した場合、その利用者の動線(移動の経路)、身体の動き等を分析して、適切な案内用音声を出力することにより、利用者をよりスムーズにスイッチの位置まで誘導することができる。例えば、「スイッチは音声が聞こえている場所のすぐ下にあります」、「非接触式のスイッチですので手を近付けてください」等の案内用音声を出力する形態が考えらえる。また、案内用音声の出力から一定時間スイッチへの操作がない場合、「もう少し手を近付けてください」等の案内用音声を出力するようにしてもよい。
制御部30において、上記カメラセンサーで撮影した画像データから車いす使用者を検出した場合、案内用画像の内容を車いす使用者用に切り替えるようにしてもよい。具体的には、車いす使用者を検出した場合、外スイッチ10の画像表示部12において、多機能トイレ2の内部スペースや利用可能な設備を表示させることにより、多機能トイレの利用を促すことができると共に、利用者の利便性をより高めることができる。
制御部30において、上記カメラセンサーで撮影した画像データから乳幼児帯同者やベビーカーの使用者(以下、「乳幼児帯同者」ともいう)を検出した場合、案内用画像の内容を乳幼児帯同者用に切り替えるようにしてもよい。具体的には、乳幼児帯同者を検出した場合、外スイッチ10の画像表示部12において、ベビーカー置き場、ベビーベッド、おむつ替え台、幼児用トイレ等の設備を表示させることにより、多機能トイレの利用を促すことができると共に、利用者の利便性をより高めることができる。
制御部30において、上記カメラセンサーで撮影した画像データから利用者の性別、年齢層、身体的特徴等を判別して、案内用画像や案内用音声を、利用者に適した内容に切り替えるようにしてもよい。また、ドアを、利用者に適した速度や時間で動作させるようにしてもよい。例えば、白杖を持った利用者、車いす使用者等を検出した場合、ドアを開いたり閉じたりする速度を遅くしたり、ドアを開けている時間を長くしたりする形態が考えらえる。更に、視覚障がい者の場合には案内用音声のみを出力し、聴覚障がい者の場合には案内用画像のみを表示する形態が考えらえる。
実施形態のドア開閉システム50において、外スイッチ10と白杖や車いす等に、それぞれ無線によりデータを送受信する通信部を設けてもよい。例えば、外スイッチ10と白杖に、それぞれBluetooth(登録商標)の規格に対応した通信部を設け、ペアリングの設定をしておく形態が考えらえる。本形態によれば、白杖を持った利用者が外スイッチ10の通信範囲に接近すると、外スイッチ10と白杖との間でデータの送受信が行われ、制御部30が外スイッチ10を介して利用者の情報を取得することができる。これにより、案内用音声の内容を視覚障がい者用に切り替えるだけでなく、その利用者に特化した案内用音声に切り替えたり、他の設備等の案内に切り替えたりすることができる。
また、他の設備(例えば、自動ドア、エレベータ、エスカレータの出入り口等)にも同様の通信部を設けておくことにより、通信部を備えた白杖や車いす等の利用者の動線を検出することで、各設備の作動を事前にスタンバイさせておくことができる。これにより、利用者は、各設備を待ち時間なしに、よりスムーズに利用することができる。また、白杖や車いす等の利用者の動線を分析することにより、各設備の仕様改善や増設の検討等に役立てることもできる。なお、上記無線通信を用いた制御において、タグシステム、スマートフォン等を利用したIOTシステムによる個別認証の機能を用いることも可能である。これにより、例えば、利用者に適した案内用画像を表示させたり、案内用音声を出力させたりすることができる。
実施形態では、ドア開閉システム50を適用する個室として、多機能トイレを例として説明したが、ドア開閉システム50の適用可能な個室は、例えば、更衣室、会議室、自習室のほか、テレワーク用の居室等であってもよい。すなわち、本発明に係るドア開閉システムが適用可能な個室は、1又は複数の利用者が外部から隔離された空間として利用されるスペースであれば、どのような形態であってもよい。
1 自動ドア装置
2 多機能トイレ
3 出入り口
10 外スイッチ
11(11a,11b),21 操作検出部
12,22 画像表示部
13,23 音声出力部
20 内スイッチ
30 制御部
40 ドア装置
41 ドア
42 ドア駆動部
43 電子錠
50 ドア開閉システム

Claims (5)

  1. 個室に設けられたドア装置の開閉を制御するドア開閉システムであって、
    個室の外側に設けられ、物体の接近又は動作を非接触で検出する第1操作部と、
    個室の内側に設けられ、物体の接近又は動作を非接触で検出する第2操作部と、
    前記第1操作部及び前記第2操作部において検出された物体の接近又は動作に基づいて前記ドア装置の開閉を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記ドア装置が第2の閉状態のときに、前記第1操作部において物体の接近又は動作を検出した場合、前記ドア装置を第1の開状態とし、
    前記ドア装置が前記第1の開状態のときに、前記第2操作部において物体の接近又は動作を検出した場合、前記ドア装置を第1の閉状態とし、
    前記ドア装置が前記第1の閉状態のときに、前記第2操作部において物体の接近又は動作を検出した場合、前記ドア装置を第2の開状態とし、
    前記ドア装置が前記第2の開状態のときに、前記第1操作部において物体の接近又は動作を検出した場合、前記ドア装置を第2の閉状態とする、
    ドア開閉システム。
  2. 前記第1操作部及び前記第2操作部のうちの少なくとも一方は、画像表示部を備える請求項1に記載のドア開閉システム。
  3. 前記第1操作部及び前記第2操作部のうちの少なくとも一方は、音声出力部を備える請求項1又は2に記載のドア開閉システム。
  4. 前記制御部は、前記ドア装置を前記第1の開状態から前記第1の閉状態とした際に、前記ドア装置を施錠し、前記ドア装置を前記第1の閉状態から前記第2の開状態とする際に、前記ドア装置を開錠する請求項1~3までのいずれかに記載のドア開閉システム。
  5. 前記制御部は、前記ドア装置を前記第1の閉状態としてから前記第2の開状態とするまでの間、前記第1操作部において物体の接近又は動作の検出を無効とする請求項1~4までのいずれかに記載のドア開閉システム。
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