JP2022169348A - 管理システム - Google Patents

Abstract

【課題】車両を各階へ移送するエレベータを備える複数階の建物において、車両がいずれの階にいるかを管理することのできる管理システムを提供する。【解決手段】各階のエレベータ出入口部近傍に設置された第１磁界送信機１と、車両Ａ１，Ａ２毎に取り付けられたタグ３とを含み、各階の第１磁界送信機１は、各階固有の階数ＩＤ情報を含む磁界を送信し、タグ３は、階数ＩＤ情報を含む磁界を受信してその階数ＩＤ情報をメモリに上書き保存すると共に、メモリに保存されている階数ＩＤ情報及び自己のタグＩＤ情報を含む電波を送信し、電波受信機４はタグ３から送信される電波に含まれるタグＩＤ情報及び階数ＩＤ情報を管理コンピュータ５へ送信し、管理コンピュータ５は、受信したタグＩＤ情報及び階数ＩＤ情報に基づき車両がいずれの階にいるかを管理する。【選択図】図１

Description

本発明は、車両を各階へ移送するエレベータを備える複数階の建物において、車両がいずれの階にいるかを管理する管理システムに関する。

特許文献１に、ＩＤタグを用いた動態管理システムが開示されている。しかし、特許文献１には、車両を各階へ移送するエレベータを備える複数階の建物において、車両がいずれの階にいるかを管理する管理システムは開示されていない。

特許第４７６３９８２号公報

建築中のビルなど、車両を各階へ移送するエレベータを備える複数階の建物では、高所作業車などの各種車両がエレベータによって所定の階まで移送され、所定の作業が実施されるところ、本発明者らは、各車両がいずれの階にいるかを管理したいとのニーズを得た。

本発明が解決しようとする課題は、車両を各階へ移送するエレベータを備える複数階の建物において、車両がいずれの階にいるかを管理することのできる管理システムを提供することにある。

本発明の一観点によれば、次の管理システムが提供される。
車両を各階へ移送するエレベータを備える複数階の建物において、車両がいずれの階にいるかを管理する管理システムであって、
各階のエレベータ出入口部近傍に設置された第１磁界送信機と、
車両毎に取り付けられた磁界検知機能付きＲＦＩＤタグと、
磁界検知機能付きＲＦＩＤタグが発信する電波を受信する電波受信機と、
前記電波受信機が受信した電波に含まれる情報を管理する管理コンピュータを含み、
各階の第１磁界送信機は、各階固有の階数ＩＤ情報を含む磁界を、各階のエレベータ出入口部において車両が通過する領域をカバーする範囲にのみ及ぶように送信し、
前記磁界検知機能付きＲＦＩＤタグは、前記階数ＩＤ情報を含む磁界を受信してその階数ＩＤ情報をメモリに上書き保存する機能と、メモリに保存されている階数ＩＤ情報及び自己のタグＩＤ情報を含む電波を送信する機能を有し、
前記電波受信機は、少なくとも各階のエレベータ出入口部において車両が通過する領域をカバーするように配置されると共に、前記磁界検知機能付きＲＦＩＤタグから送信される電波を受信してその電波に含まれるタグＩＤ情報及び階数ＩＤ情報を前記管理コンピュータへ送信する機能を有し、
前記管理コンピュータは、タグＩＤ情報と車両とを紐付けする情報を有し、受信したタグＩＤ情報及び階数ＩＤ情報に基づき車両がいずれの階にいるかを管理する、管理システム。

本発明の他の観点によれば、次の管理システムが提供される。
車両及び作業者を各階へ移送するエレベータ及び上下階を繋ぐ階段を備える複数階の建物において、車両及び作業者がいずれの階にいるかを管理する管理システムであって、
各階のエレベータ出入口部近傍及び階段出入口部近傍に設置された第１磁界送信機と、
車両及び作業者毎に取り付けられた磁界検知機能付きＲＦＩＤタグと、
磁界検知機能付きＲＦＩＤタグが発信する電波を受信する電波受信機と、
前記電波受信機が受信した電波に含まれる情報を管理する管理コンピュータを含み、
各階の第１磁界送信機は、各階固有の階数ＩＤ情報を含む磁界を、各階のエレベータ出入口部及び階段出入口部において車両又は作業者が通過する領域をカバーする範囲にのみ及ぶように送信し、
前記磁界検知機能付きＲＦＩＤタグは、前記階数ＩＤ情報を含む磁界を受信してその階数ＩＤ情報をメモリに上書き保存する機能と、メモリに保存されている階数ＩＤ情報及び自己のタグＩＤ情報を含む電波を送信する機能を有し、
前記電波受信機は、少なくとも各階のエレベータ出入口部及び階段出入口部において車両又は作業者が通過する領域をカバーするように配置されると共に、前記磁界検知機能付きＲＦＩＤタグから送信される電波を受信してその電波に含まれるタグＩＤ情報及び階数ＩＤ情報を前記管理コンピュータへ送信する機能を有し、
前記管理コンピュータは、タグＩＤ情報と車両又は作業者とを紐付けする情報を有し、受信したタグＩＤ情報及び階数ＩＤ情報に基づき車両及び作業者がいずれの階にいるかを管理する、管理システム。

本発明の管理システムによれば、車両を各階へ移送するエレベータを備える複数階の建物において、車両がいずれの階にいるかを管理することができる。

本発明の一実施形態である管理システムの概念的なシステム構成図。 図１の管理システムにおける磁界検知機能付きＲＦＩＤタグの構成を概念的に示すブロック図。

図１に、本発明の一実施形態である管理システムのシステム構成を概念的に示している。また図２には、この管理システムにおける磁界検知機能付きＲＦＩＤタグの構成をブロック図で概念的に示している。なお、以下の説明では、「磁界検知機能付きＲＦＩＤタグ」を単に「タグ」という。

図１に示す管理システムは、車両及び作業者を各階へ移送するエレベータ及び上下階を繋ぐ階段を備える複数階の建物において、車両及び作業者がいずれの階にいるかを管理するもので、第１磁界送信機１、第２磁界送信機２、タグ３、電波受信機４、及び管理コンピュータ５を含む。なお、図１では、高所作業車である車両Ａ１と車両Ａ２がそれぞれ建物の３階と４階におり、作業者Ｂ１と作業者Ｂ２がそれぞれ建物の２階と４階にいる状態を示している。また、車両Ａ１、車両Ａ２及び作業者Ｂ１はエレベータを利用して各階に移動し、作業者Ｂ２は階段を利用して４階に移動している。

第１磁界送信機１は、各階のエレベータ出入口部近傍及び階段出入口部近傍にそれぞれ設置されている。各階の第１磁界送信機１は、各階固有の階数ＩＤ情報を含む磁界Ｍ１を、各階のエレベータ出入口部及び階段出入口部において車両又は作業者が通過する領域をカバーする範囲にのみ及ぶように常時又は間欠的に送信する。なお、図１では、磁界Ｍ１が及ぶ範囲を破線で示している。

第２磁界送信機２は、各階のエレベータ出入口部近傍及び階段出入口部近傍以外の位置に設置されている。具体的に本実施形態において第２磁界送信機２は、３階の中央付近に設置されている。第２磁界送信機２は、自己の送信機ＩＤ情報を含みかつ上述の階数ＩＤ情報を含まない磁界Ｍ２を常時又は間欠的に送信する。なお、図１では、磁界Ｍ２が及ぶ範囲を破線で示しており、本実施形態において磁界Ｍ２は、３階の中央付近にのみ及ぶように送信されている。

タグ３は、車両及び作業者毎、本実施形態では車両Ａ１、車両Ａ２、作業者Ｂ１及び作業者Ｂ２にそれぞれ取り付けられている。タグ３は、図２に示すように、第１磁界送信機１から送信される磁界Ｍ１及び第２磁界送信機２から送信される磁界Ｍ２を受信する磁界受信部と、磁界Ｍ１及び磁界Ｍ２に含まれる情報を保存するメモリと、メモリに保存されている情報を含む電波を送信する電波送信部と、警報を出力するタグ警報部と、これらを制御するタグ制御部とを備えると共に、電源としてバッテリを備える。各タグ３にはそれぞれ固有のタグＩＤ、すなわち自己のタグＩＤ情報が付与されており、その自己のタグＩＤ情報はメモリに保存されている。なお、本実施形態においてメモリはタグ制御部に内蔵されている。

そして各タグ３は、上述の階数ＩＤ情報を含む磁界Ｍ１を受信してその階数ＩＤ情報をメモリに上書き保存する機能と、メモリに保存されている階数ＩＤ情報及び自己のタグＩＤ情報を含む電波を送信する機能を有すると共に、上述の送信機ＩＤ情報を含みかつ上述の階数ＩＤ情報を含まない磁界Ｍ２を受信したら、即時にメモリに保存されている階数ＩＤ情報、自己のタグＩＤ情報及び送信機ＩＤ情報を送信する機能を有する。ここで、タグ３が、メモリに保存されている階数ＩＤ情報及び自己のタグＩＤ情報を含む電波を送信する具体的態様としては、常時、所定の時間間隔をもって送信する態様のほか、階数ＩＤ情報を含む磁界Ｍ１を受信してから所定時間（例えば１分間）だけ送信する態様がある。なお、後者の場合、磁界Ｍ１を受信してから所定時間を経過すると電波の送信は中断されるが、タグ３が、メモリに保存されている階数ＩＤ情報と異なる階数ＩＤ情報を含む磁界Ｍ１を受信した場合、その磁界Ｍ１を受信してから所定時間（例えば１分間）電波を送信する。この後者の態様によればタグ３のバッテリの消費を軽減することができる。

電波受信機４は、少なくとも各階のエレベータ出入口部及び階段出入口部において車両又は作業者が通過する領域をカバーするように配置され、本実施形態では、各階のエレベータ出入口部及び階段出入口部において車両又は作業者が通過する領域に加え、第２磁界送信機２が送信する磁界Ｍ２の到達範囲をカバーするように配置されている。そして、電波受信機４は、タグ３から送信される電波を受信してその電波に含まれるタグＩＤ情報、階数ＩＤ情報及び送信機ＩＤ情報を管理コンピュータ５へ送信する機能を有する。なお、図１では電波受信機４が電波を受信できる範囲を一点鎖線で示している。

管理コンピュータ５は、タグＩＤ情報と車両又は作業者とを紐付けする情報を有し、電波受信機４から受信したタグＩＤ情報及び階数ＩＤ情報に基づき車両及び作業者がいずれの階にいるかを管理する。また、本実施形態において管理コンピュータ５は、第２磁界送信機２が設置されている階数と位置に関する情報を有し、タグＩＤ情報及び送信機ＩＤ情報と共に受信した階数ＩＤ情報が当該第２磁界送信機２が設置されている階数情報と一致している場合、当該タグＩＤ情報に紐付けされている車両又は作業者が、当該第２磁界送信機２が設置されている位置を通過したと判断する。さらに、本実施形態において管理コンピュータ５は、作業者毎に、その作業者が立ち入ることのできない階についての情報を有し、受信したタグＩＤ情報及び階数ＩＤ情報に基づき、その作業者が立ち入ることのできない階にいることが判明したときに警報を出力する機能を有する。
なお、本実施形態において管理コンピュータ５は、電波受信機４が送信するタグＩＤ情報、階数ＩＤ情報及び送信機ＩＤ情報を受信するために電波受信機４とハブ６を介して有線で接続されているが、電波受信機４が送信するタグＩＤ情報、階数ＩＤ情報及び送信機ＩＤ情報を無線で受信するようにすることもできる。また、本発明において「管理コンピュータ」とは、シーケンサ等のコントローラを含むものである。

次に、本実施形態の管理システムによる車両及び作業者の管理について説明する。
まず、車両Ａ１の管理について説明すると、車両Ａ１はエレベータを利用して３階に移動する。そして、車両Ａ１が３階のエレベータ出入口部を通過すると、車両Ａ１に取り付けられているタグ３が、３階のエレベータ出入口部近傍に設置された第１磁界送信機１が送信する磁界Ｍ１に含まれる３階固有の階数ＩＤ情報を受信する。そうするとタグ３は、３階固有の階数ＩＤ情報をメモリに上書き保存し、メモリに保存されている３階固有の階数ＩＤ情報及び自己のタグＩＤ情報を含む電波を送信する（本実施形態では常時、所定の時間間隔をもって送信する。）。この電波を、各階のエレベータ出入口部において車両又は作業者が通過する領域をカバーするように配置された電波受信機４が受信して、その電波に含まれるタグＩＤ情報及び階数ＩＤ情報を管理コンピュータ５へ送信する。管理コンピュータ５は、タグＩＤ情報と車両又は作業者とを紐付けする情報を有しているから、受信したタグＩＤ情報及び階数ＩＤ情報に基づき車両Ａ１が３階にいると判断し、このことを管理する。車両Ａ１が３階にいる間は、車両Ａ１に取り付けられているタグ３は、３階固有の階数ＩＤ情報及び自己のタグＩＤ情報を含む電波を常時所定の時間間隔をもって送信するから、管理コンピュータ５は受信したタグＩＤ情報及び階数ＩＤ情報に基づき車両Ａ１が３階にいると判断し、このことを管理する。

車両Ａ２、作業者Ｂ１及び作業者Ｂ２についても同様にして、管理コンピュータ５は車両Ａ２、作業者Ｂ１及び作業者Ｂ２がそれぞれ４階、２階及び４階にいることを管理できる。このように本実施形態によれば、車両及び作業者がいずれの階にいるかを管理することができる。なお、本実施形態おいてタグ３は、メモリに保存されている階数ＩＤ情報及び自己のタグＩＤ情報を含む電波を常時所定の時間間隔をもって送信するようにしたが、階数ＩＤ情報を含む磁界Ｍ１を受信してから所定時間（例えば１分間）だけ送信するようにしてもよい。この場合でも、タグ３が送信する電波を、各階のエレベータ出入口部において車両又は作業者が通過する領域をカバーするように配置された電波受信機４が受信して、その電波に含まれるタグＩＤ情報及び階数ＩＤ情報を管理コンピュータ５へ送信することで、車両及び作業者がいずれの階にいるかを管理することができる。なお、この場合、磁界Ｍ１を受信してから所定時間を経過すると電波の送信は中断されるが、タグ３が、メモリに保存されている階数ＩＤ情報と異なる階数ＩＤ情報を含む磁界Ｍ１を受信した場合、その磁界Ｍ１を受信してから所定時間（例えば１分間）電波を送信する。これにより、車両及び作業者が他の階に移動したとしても、車両及び作業者がいずれの階にいるかを管理することができる。

一方、３階にいる車両Ａ１が、３階の中央付近に設置されている第２磁界送信機２の近傍に来ると、車両Ａ１に取り付けられているタグ３は、当該第２磁界送信機２の送信機ＩＤ情報を含みかつ階数ＩＤ情報を含まない磁界Ｍ２を受信する。タグ３は、この磁界Ｍ２を受信したら、即時にメモリに保存されている階数ＩＤ情報、自己のタグＩＤ情報及び送信機ＩＤ情報を送信する。この電波を、第２磁界送信機２が送信する磁界Ｍ２の到達範囲をカバーするように配置されている電波受信機４が受信して、その電波に含まれるタグＩＤ情報、階数ＩＤ情報及び送信機ＩＤ情報を管理コンピュータ５へ送信する。管理コンピュータ５は、第２磁界送信機２が設置されている階数（本実施形態では３階）と位置（本実施形態では３階の中央付近）に関する情報を有しており、タグＩＤ情報及び送信機ＩＤ情報と共に受信した階数ＩＤ情報が当該第２磁界送信機５が設置されている階数情報と一致している場合、当該タグＩＤ情報に紐付けされている車両Ａ１が、当該第２磁界送信機５が設置されている位置（本実施形態では３階の中央付近）を通過したと判断する。このように本実施形態によれば、車両及び作業者がどの階のどの位置（場所）を通過したかを管理することができる。なお、第２磁界送信機２は、各階のエレベータ出入口部近傍及び階段出入口部近傍以外の位置で、車両及び作業者の所在を管理したい位置に設置すればよい。また、第２磁界送信機２は、各階のエレベータ出入口部近傍及び階段出入口部近傍以外の位置で車両及び作業者の所在を管理する必要がなければ、省略することもできる。

ここで、本実施形態において管理コンピュータ５は、作業者毎に、その作業者が立ち入ることのできない階についての情報を有する。例えば、その階に立ち入るには特定の資格が必要な場合があり、その特定の資格を有していない作業者はその階に立ち入ることのできないという情報である。図１において４階に移動した作業者Ｂ２が４階には立ち入ることのできない場合について説明すると、管理コンピュータ５は、４階に移動した作業者Ｂ２に取り付けられているタグ３から送信される電波に含まれる、タグＩＤ情報及び階数ＩＤ情報に基づき、作業者Ｂ２が立ち入ることのできない４階にいると判断し、警報を出力する。警報の種別は限定されず、例えば管理コンピュータ５に警報を表示したり、管理コンピュータ５から警報音を発したりすることができる。また、管理コンピュータ５から、作業者Ｂ２に取り付けられているタグ３のタグ警報部を作動させる特定の警報信号を出力することもできる。

本実施形態では、車両及び作業者がいずれの階にいるかを管理するようにしたが、作業者については管理不要な場合もある。この場合、各階の階段出入口部近傍に第１磁界送信機１を設置する必要はなく、電波受信機４は少なくとも各階のエレベータ出入口部において車両が通過する領域をカバーするように配置すればよい。

１ 第１磁界送信機
２ 第２磁界送信機
３ タグ（磁界検知機能付きＲＦＩＤタグ）
４ 電波受信機
５ 管理コンピュータ
６ ハブ
Ａ１，Ａ２ 車両
Ｂ１，Ｂ２ 作業者
Ｍ１，Ｍ２ 磁界

Claims (5)

1. 車両を各階へ移送するエレベータを備える複数階の建物において、車両がいずれの階にいるかを管理する管理システムであって、
   各階のエレベータ出入口部近傍に設置された第１磁界送信機と、
   車両毎に取り付けられた磁界検知機能付きＲＦＩＤタグと、
   磁界検知機能付きＲＦＩＤタグが発信する電波を受信する電波受信機と、
   前記電波受信機が受信した電波に含まれる情報を管理する管理コンピュータを含み、
   各階の第１磁界送信機は、各階固有の階数ＩＤ情報を含む磁界を、各階のエレベータ出入口部において車両が通過する領域をカバーする範囲にのみ及ぶように送信し、
   前記磁界検知機能付きＲＦＩＤタグは、前記階数ＩＤ情報を含む磁界を受信してその階数ＩＤ情報をメモリに上書き保存する機能と、メモリに保存されている階数ＩＤ情報及び自己のタグＩＤ情報を含む電波を送信する機能を有し、
   前記電波受信機は、少なくとも各階のエレベータ出入口部において車両が通過する領域をカバーするように配置されると共に、前記磁界検知機能付きＲＦＩＤタグから送信される電波を受信してその電波に含まれるタグＩＤ情報及び階数ＩＤ情報を前記管理コンピュータへ送信する機能を有し、
   前記管理コンピュータは、タグＩＤ情報と車両とを紐付けする情報を有し、受信したタグＩＤ情報及び階数ＩＤ情報に基づき車両がいずれの階にいるかを管理する、管理システム。
2. 各階のエレベータ出入口部近傍以外の位置に設置された第２磁界送信機をさらに含み、
   前記第２磁界送信機は、自己の送信機ＩＤ情報を含みかつ前記階数ＩＤ情報を含まない磁界を送信し、
   前記磁界検知機能付きＲＦＩＤタグは、前記送信機ＩＤ情報を含みかつ前記階数ＩＤ情報を含まない磁界を受信したら、即時にメモリに保存されている階数ＩＤ情報、自己のタグＩＤ情報及び前記送信機ＩＤ情報を送信する機能を有し、
   前記電波受信機は、各階のエレベータ出入口部において車両が通過する領域に加え、前記第２磁界送信機が送信する磁界の到達範囲をカバーするように配置されると共に、前記磁界検知機能付きＲＦＩＤタグから送信される電波を受信してその電波に含まれるタグＩＤ情報、階数ＩＤ情報及び送信機ＩＤ情報を前記管理コンピュータへ送信する機能を有し、
   前記管理コンピュータは、前記第２磁界送信機が設置されている階数と位置に関する情報を有し、前記タグＩＤ情報及び前記送信機ＩＤ情報と共に受信した階数ＩＤ情報が当該第２磁界送信機が設置されている階数情報と一致している場合、当該タグＩＤ情報に紐付けされている車両が、当該第２磁界送信機が設置されている位置を通過したと判断する、請求項１に記載の管理システム。
3. 車両及び作業者を各階へ移送するエレベータ及び上下階を繋ぐ階段を備える複数階の建物において、車両及び作業者がいずれの階にいるかを管理する管理システムであって、
   各階のエレベータ出入口部近傍及び階段出入口部近傍に設置された第１磁界送信機と、
   車両及び作業者毎に取り付けられた磁界検知機能付きＲＦＩＤタグと、
   磁界検知機能付きＲＦＩＤタグが発信する電波を受信する電波受信機と、
   前記電波受信機が受信した電波に含まれる情報を管理する管理コンピュータを含み、
   各階の第１磁界送信機は、各階固有の階数ＩＤ情報を含む磁界を、各階のエレベータ出入口部及び階段出入口部において車両又は作業者が通過する領域をカバーする範囲にのみ及ぶように送信し、
   前記磁界検知機能付きＲＦＩＤタグは、前記階数ＩＤ情報を含む磁界を受信してその階数ＩＤ情報をメモリに上書き保存する機能と、メモリに保存されている階数ＩＤ情報及び自己のタグＩＤ情報を含む電波を送信する機能を有し、
   前記電波受信機は、少なくとも各階のエレベータ出入口部及び階段出入口部において車両又は作業者が通過する領域をカバーするように配置されると共に、前記磁界検知機能付きＲＦＩＤタグから送信される電波を受信してその電波に含まれるタグＩＤ情報及び階数ＩＤ情報を前記管理コンピュータへ送信する機能を有し、
   前記管理コンピュータは、タグＩＤ情報と車両又は作業者とを紐付けする情報を有し、受信したタグＩＤ情報及び階数ＩＤ情報に基づき車両及び作業者がいずれの階にいるかを管理する、管理システム。
4. 各階のエレベータ出入口部近傍及び階段出入口部近傍以外の位置に設置された第２磁界送信機をさらに含み、
   前記第２磁界送信機は、自己の送信機ＩＤ情報を含みかつ前記階数ＩＤ情報を含まない磁界を送信し、
   前記磁界検知機能付きＲＦＩＤタグは、前記送信機ＩＤ情報を含みかつ前記階数ＩＤ情報を含まない磁界を受信したら、即時にメモリに保存されている階数ＩＤ情報、自己のタグＩＤ情報及び前記送信機ＩＤ情報を送信する機能を有し、
   前記電波受信機は、各階のエレベータ出入口部及び階段出入口部において車両又は作業者が通過する領域に加え、前記第２磁界送信機が送信する磁界の到達範囲をカバーするように配置されると共に、前記磁界検知機能付きＲＦＩＤタグから送信される電波を受信してその電波に含まれるタグＩＤ情報、階数ＩＤ情報及び送信機ＩＤ情報を前記管理コンピュータへ送信する機能を有し、
   前記管理コンピュータは、前記第２磁界送信機が設置されている階数と位置に関する情報を有し、前記タグＩＤ情報及び前記送信機ＩＤ情報と共に受信した階数ＩＤ情報が当該第２磁界送信機が設置されている階数情報と一致している場合、当該タグＩＤ情報に紐付けされている車両又は作業者が、当該第２磁界送信機が設置されている位置を通過したと判断する、請求項３に記載の管理システム。
5. 前記管理コンピュータは、作業者毎に、その作業者が立ち入ることのできない階についての情報を有し、受信したタグＩＤ情報及び階数ＩＤ情報に基づき、その作業者が立ち入ることのできない階にいることが判明したときに警報を出力する機能を有する、請求項３又は４に記載の管理システム。

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