JP2022168357A - 工作機械用装置および工作機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型バッテリを搭載する必要のない工作機械用装置を提供する。【解決手段】工作機械用装置600は、工作機械の取り付け部に着脱可能かつ回転可能に取り付けられ、(i)取り付け部に対して回転可能に取り付けられる回転部と、(ii)取り付け部から電気を受ける第1受け部520を備え、取り付け部に対して固定して取り付けられる固定部500と、(iii)取り付け部の送り部から送られる電気を受ける第2受け部440を備え、回転部の回転とともに回転部の回転方向と同じ方向に回転する機能部400と、を備える。機能部は、回転部に対して着脱可能である。【選択図】図3

Description

この発明は、工作機械に着脱可能かつ回転可能な工作機械用装置等に関する。
工作機械には、工具を主軸に取り付けワークを加工する機械、複数の工具をタレットに取り付けワークを回転させて加工する機械、材料をレーザで溶かしながら加工する付加加工の機械、これらを複合的に備えた複合加工機などがある。
近年、加工だけではなく、工作機械にカメラを取り付け、ワークを観察するなど工作機械で実行できる機能が増えている。これらの機能を実現するために、工作機械に着脱可能な工作機械用装置の開発が行われている(特許文献1)。
特許第6656707号公報
特許文献1では、工作機械に着脱可能な工作機械用装置として工作機械用カメラが開示されている。特許文献1においては、工作機械の工具を取り付ける取り付け部に、電力供給を行う電源がないため、工作機械用カメラ内にバッテリを内蔵している。そのため、工作機械用カメラが大型化しやすい。
また、観察よりも緻密な計測を行うためには、1回の撮像データを大きくする対応や、撮像回数を増やす対応が考えられる。しかし、計測を行うための十分な撮像条件を満たすためには、カメラを長時間駆動する必要があり、そのために大容量のバッテリを搭載する必要がある。このような観点からも工作機械用カメラの小型化は難しい。
さらに、バッテリ方式が適さない理由として、連続的な自動運転を想定すると、有限のバッテリの残量を管理しなければならないことがあげられる。時として使用したいタイミングでバッテリ切れが発生する可能性がある。
そこで、工作機械と工作機械用カメラを有線で接続して電力供給を行うことが考えられる。一方、工作機械用カメラを回転させて、向きを変えて撮像したいという要求もある。有線で接続し、さらにこのような要求も取り入れる場合、内蔵させるケーブルが絡んだり、切れたりしないように工作機械用カメラを回転させることが難しくなる。このように、工作機械に着脱可能な工作機械用装置を工作機械と有線で接続し、さらに回転可能にしようとすると、工作機械用装置の機構や配線などが複雑になりやすく、製造、運用やメンテナンスなどの面での負荷が大きくなる。
そこで、本発明は、請求項に記載の装置等を提供するものである。
本発明によれば、大型バッテリを搭載する必要のない工作機械用装置の提供が可能になる。
工作機械に着脱可能かつ回転可能な工作機械用装置の一例の斜視図である。 主軸と工作機械用装置の取り付け機構および回転機構に関する断面図である。 工作機械用装置内の配線、電気部品および光学部品に関する断面図である。 回転角度0度におけるケーブル収容部と巻付部の断面図である。 回転角度360度におけるケーブル収容部と巻付部の断面図である。 主軸および工作機械用装置に含まれる電気回路の構成図である。 交換可能な機能部を示す図である。 工作機械の外観図である。
以下に、図面を参照して実施形態に係る工作機械に着脱可能かつ回転可能な工作機械用装置および工作機械について説明する。以下の説明では、同一の構成について、同一の符号を付して説明する。
≪工作機械≫
本実施形態では、NC(Numerical Control)プログラムに基づいて加工を行う過程で、NCプログラムに基づいて工具を交換する際に、次に使う工具を工具交換装置(ATC(Automatic Train Control))によって、自動的に工作機械の取り付け部(例えば、主軸やタレットなど)に工具を取り付けできる工作機械を用いて説明する。
図8は、工作機械の外観図である。
図示した工作機械の例は、立形マシニングセンタである。工作機械は、ベッド802と、ベッド802上に設置されるコラム804を有する。コラム804には主軸頭806が取り付けられる。主軸頭806は、Z軸方向(上下方向)に移動可能である。主軸頭806には主軸100が取り付けられる。主軸100は、Z軸を中心として回転可能に主軸頭806に取り付けられる。主軸100の先端に工具(図示せず)が取り付けられる。主軸100には工作機械用装置600を取り付けることもできる。
ベッド802は、Y方向に移動可能なサドル810を搭載する。サドル810の上には、X方向に移動可能なテーブル814が設置される。テーブル814の上に、加工対象および計測対象となるワークが載せられる。工作機械は、サドル810およびテーブル814をXY方向に移動させることで、ワークと工作機械用装置600の相対位置を変化させる。同様にして、工作機械は、主軸頭806を上下動させることにより、ワークと主軸100の距離を変化させる。
本実施形態では、工作機械に着脱可能かつ回転可能な工作機械用装置600を、工具交換装置によって自動的に工作機械の取り付け部に着脱できる構成となっている。本実施形態の工作機械は、一例であり、上述の構成に限定されるものではない。
≪工作機械用装置600≫
工作機械に着脱可能かつ回転可能な工作機械用装置600は、例えば、撮像装置、タッチプローブ、レーザスキャナ、アングルヘッド、アングルヘッド付き工具、電動工具、機能付き工具、超音波発生装置、レーザ発振装置などがあって、それぞれの所定機能を発揮する。撮像装置としては、観察用の撮像装置や計測用の撮像装置などがある。以下では、計測用の撮像装置を「画像プローブ」という。
もちろん、本実施形態における工作機械の取り付け部には、ドリルなどの一般的な工作機械用の工具も取り付け可能である。
工作機械用装置600は、電力で駆動される装置内モジュールを有する。装置内モジュールとしては、例えば、イメージセンサ(撮像素子)、温度センサや圧電センサなど各種センサ、レーザ発振器やミリ波発振器のような発振器などの電気部品がある。また、装置内モジュールの別の例としては、アクチュエーターやモーターのような機械部品がある。さらに、装置内モジュールの例としては、LSI(Large Scale Integration)やCPU(Central Processing Unit)などの回路でもよい。装置内モジュールは、後述する機能部に含まれる。
工作機械用装置600を使用する場合に、電力で駆動される装置内モジュールに電力を供給する必要がある。工作機械用装置600が撮像装置である場合、イメージセンサ(例えば、CMOS(Complementary MOS))とイメージセンサ制御用の電気回路などを含む撮像ユニットを、機能部内の装置内モジュールとして有する。つまり、撮像ユニット内のイメージセンサと電気回路とは、外部から供給される電力に基づいて動作する。外部から供給される電力は、イーサネットの配線で利用されるケーブルを通じてデータと電力とを伝送する技術(PoE(Power Over Ethernet)技術)を用いて供給されることが好ましい。撮像ユニットでの撮像は、前述のケーブルから伝送されてきた撮像の動作指示を電気回路であるCPUが受け、CPUからイメージセンサへ電荷伝送制御信号を送信することで行う。撮像された画像データは、前述のケーブルを介して工作機械用装置600の外部(例えば、工作機械内のNC装置や工作機械外の別の装置)に送信される。
工作機械に着脱可能かつ回転可能な工作機械用装置600に上述のPoE技術を用いることにより、バッテリ内蔵型の工作機械用装置やワイヤレス給電方式の工作機械用装置よりも装置を小型化することが可能になる。工作機械用装置は、大きくなると、工作機械内で干渉が起きる可能性が高くなるため、小型化できるのであれば、小型化することが好ましい。
また、工作機械に着脱可能かつ回転可能な工作機械用装置600に上述のPoE技術(有線であるケーブルを介してデータ通信を行う)を用いることにより、無線通信よりも通信が安定する。
(工作機械用装置の参考構成(バッテリ方式、ワイヤレス方式、無線通信方式))
以下で、他の構成との違いについて述べる。
まず、工作機械用装置の内部にバッテリを設けて、バッテリを蓄電しておくことによって電力を供給する方式について述べる。このようなバッテリ内蔵方式であれば、工作機械と工作機械用装置との間に電気的な接点を設ける必要がない。ただし、バッテリを内蔵するために、工作機械用装置自体が大型になる。また、バッテリが切れると動作しないため、工作機械用装置の運転時間に制限がある。バッテリ内蔵方式の場合、小型化と高性能化の両立は難しい。
次に、電磁誘導を利用してワイヤレスで給電を行う方式について述べる。ワイヤレス給電方式であれば、工作機械と工作機械用装置との間に電力供給のための機械接点を設ける必要がない。ただし、工作機械と工作機械用装置との双方にコイルを設ける必要があり、十分な電力を得るためにはコイルの専有体積が大きくなり、工作機械用装置が大きくなる恐れがある。また電力伝送における損失により発熱が生じ、主軸100や工作機械装置が熱変異する恐れがある。
さらに、Wi-Fi(登録商標)による無線通信方式について述べる。Wi-Fiは、無線LANの例である。Wi-Fiでは、工作機械用機械と通信する装置との間で無線での通信路確立までの時間がかかってしまう。また、他のWi-Fi機器との混信を起こす恐れや障害物による電波への影響もある。更に、電波の混雑などで送受信が待たされることもあり、外部から工作機械用装置を操作する場合の通信のリアルタイム性が低下する。
以上の説明のように、工作機械と工作機械用装置600とをPoE技術を用いて接続することにより、工作機械用装置600の小型化が可能になる。
これらを踏まえ、以下では、工作機械と工作機械用装置600とをPoE技術を用いて接続することを想定とする。
[実施形態]
図1は、工作機械に着脱可能かつ回転可能な工作機械用装置600の一例の斜視図である。
(工作機械用装置600の概要)
工作機械用装置600は、工作機械の取り付け部に着脱可能かつ回転可能に取り付けられて、上述のように所定機能を発揮する装置である。この例における工作機械用装置600は、工作機械に装着されてワークの撮像に使用される画像プローブである。工作機械用装置600は、後述するように工作機械とコネクタで電気的に接続されるので、有線による給電および通信が可能である。
工作機械用装置600は、元側にシャンク202を有する。シャンク202をマシニングセンタの主軸106に嵌めることによって、工作機械用装置600が主軸100に取り付けられる。本実施形態では、工作機械の例としてマシニングセンタについて説明する。取り付け方法は、刃物工具の場合と同様である。工作機械の工具交換装置が把持部204をつかんで、工作機械用装置600を移動させ、主軸106に取り付けることも可能である。
(主軸100の概要)
主軸100は、工作機械用装置600が取り付けられる「工作機械の取り付け部」の例である。工作機械がターニングセンタの場合には、タレットが「工作機械の取り付け部」に相当する。タレットに工作機械用装置600を取り付けて、ワークを撮像するようにしてもよい。また、複合加工機において、工作機械用装置600を取り付けるようにしてもよい。いずれの場合も、工作機械用装置600は、「工作機械の取り付け部」に着脱可能かつ回転可能に取り付けられる。
(機能部400の概要)
工作機械用装置600は、先側に機能部400を備える。機能部400には、工作機械用装置600の所定機能を発揮させる動作部が内蔵されている。この例における工作機械用装置600の場合には、撮像ユニット、レンズや照明機器が内蔵されている。なお、工作機械用装置600は、図1で示されていない連結部を有するが、連結部については図2に関連して後述する。
主軸106が回転軸を中心として0度から360度の範囲で回転すると、一緒に把持部204と機能部400が回転する。これにより、機能部400は、光軸を中心として0度から360度の範囲で向きを変えることができる。つまり、0度から360度の範囲で向きを変えて撮像できる。なお、主軸106の回転軸は、円柱形の主軸106における中心線である。機能部400の光軸は、主軸106の回転軸の延長線と一致する。
(固定部500の概要)
工作機械用装置600は、固定部500を備える。固定部500は、主軸100(「工作機械の取り付け部」の例)に対して固定して取り付けられる。したがって、主軸106が回転したときに、固定部500は、回転部601と一緒には回転しない。固定部500の円筒部502は、回転部601が回転できるように支持するハウジングとして機能する。
(係止ブロック108の概要)
主軸100の固定部500は、円筒部502の側面から突き出た延長部508を有する。延長部508は、主軸100の前カバー102から突き出た係止ブロック108に係止される(係わり合わせて止められる)。係止ブロック108は、主軸100において回転しない部材である。係止ブロック108を、固定部、非回転部あるいは係止部と言ってもよい。延長部508と係止ブロック108によって、固定部500の共回りが阻止される。つまり、固定部500は、主軸100(「工作機械の取り付け部」の例)に対して固定して取り付けられる。係止の手段については、図2に関連して説明する。
また、係止ブロック108と延長部508には、電気的な接点手段が設けられる。この接点手段によって、信号線および電力線が確保される。接点手段については、図2に関連して説明する。なお、この例における通信および電力供給は、PoE(Power over Ethernet)の規格に従うものとする。PoEには、Ethernetをベースとして、電力の供給を行える仕様が定められている。Ethernetとは、有線LAN(Local Area Network)の標準の一種である。
(回転部位と非回転部位)
回転可能な部位と回転しない部位について整理しておく。主軸106の回転に伴って、工作機械用装置600のシャンク202と把持部204と機能部400は、回転する。また、後述する工作機械用装置600の連結部(図2参照)も回転する。シャンク202と把持部204と連結部と機能部400のそれぞれ回転軸は、主軸106の回転軸の延長線と一致する。一方、工作機械の前カバー102とハウジング104と係止ブロック108、工作機械用装置600の固定部500(円筒部502と延長部508)は、回転しない。
図2は、主軸100と工作機械用装置600の取り付け機構および回転機構に関する断面図である。
主に、取り付け機構および回転機構を示し、電気的な構成および光学的な構成については省略している。工作機械用装置600内の配線、電気部品および光学部品などについては、図3に関連して後述する。
(主軸100の構成)
主軸106は、ハウジング104によって回転可能に支持され、サーボモータの駆動によって回転する。前カバー102は、主軸100の前端部に設けられ、ハウジング104を覆っている。主軸106の前端は、前カバー102の穴から出ている。サーボモータで主軸106を所定の回転角度に回転させることによって、機能部400を所定の回転角度に合わせることができる。
(回転部601)
工作機械用装置600は、シャンク部200と連結部300からなる回転部601を備える。回転部601は、主軸100(「工作機械の取り付け部」の例)に対して回転可能に取り付けられる。また、回転部601には、機能部400が取り付けられている。したがって、機能部400は、回転部601の回転とともに回転部601の回転方向と同じ方向に回転する。
具体的には、シャンク部200は、主軸106に固定されるシャンク202と工具交換装置につかまれる把持部204を備えている。連結部300は、工具ホルダ取付ボルト302によってシャンク部200に固定されている。連結部300は、固定部500の内側で、回転するように支持されている。
機能部400は、ボルト402によって連結部300に固定されている。したがって、機能部400は、回転部601に対して着脱可能である。ボルト402よる固定方法以外との方法として、メカ機構のはめ込み機構によって機能部400を着脱できるようにしてもよい。なお、連結部300は、機能部400と接する面に第3コネクタ340を有し、機能部400は、第3コネクタ340と対峙する位置に第4コネクタ440を有する。機能部400を連結部300に固定すると、第3コネクタ340と第4コネクタ440が接合する。第3コネクタ340と第4コネクタ440は、いずれもEthernet用のコネクタである。第3コネクタ340と第4コネクタ440として、スプリングコネクタを用いてもよい。但し、接点パーツは、この例に限定されない。
(固定部500)
工作機械用装置600は、円筒部502と延長部508からなる固定部500を備える。固定部500の円筒部502は、第1ベアリング504と第2ベアリング506によって、連結部300を回転可能に支持する。つまり、円筒部502は、機械要素として、回転する連結部300を収容するハウジングに相当する。
固定部500の延長部508には、円筒形の位置決め部510が設けられている。位置決め部510は、主軸100の係止ブロック108に形成されている非回転部位110にはまり、装着時のガイドの役割を果たすと共に、固定部500が回転しないように固定する。また、係止ブロック108は、延長部508と接する面に第1コネクタ120を有し、延長部508は、第1コネクタ120と対峙する位置に第2コネクタ520を有し、位置決め部510を非回転部位110に挿入すると、第1コネクタ120と第2コネクタ520が接合する。固定部500が備える第2コネクタ520は、「固定部500が備える第1受け部」の例である。第2コネクタ520(「第1受け部」の例)は、主軸100(「工作機械の取り付け部」の例)から電気を受ける。第1コネクタ120と第2コネクタ520は、いずれもEthernet用のコネクタである。第1コネクタ120と第2コネクタ520として、スプリングコネクタを用いてもよい。但し、接点パーツは、この例に限定されない。詳しくは、図6に関連して後述する。
主軸106が回転すると、回転部601(シャンク部200と連結部300)と機能部400が一体として回転するが、係止ブロック108に係止されている固定部500は、回転しない。
図3は、工作機械用装置600内の配線、電気部品および光学部品に関する断面図である。
(配線の概要)
Ethernetによる通信およびPoEによる給電のための配線として、EthernetケーブルとEthernetコネクタが使用される。EthernetケーブルとEthernetコネクタの仕様は、規格として定められている。上述したように、第1コネクタ120、第2コネクタ520、第3コネクタ340および第4コネクタ440は、いずれもEthernet用のコネクタであって、Ethernetケーブルに接続している。1コネクタ120、第2コネクタ520、第3コネクタ340および第4コネクタ440として、スプリングコネクタを用いてもよい。但し、接点パーツは、この例に限定されない。
本実施形態の第2コネクタ520は、8本の接点ピンを備えたオスのコネクタである。第1コネクタ120は、8個の接点穴を備えたメスのコネクタである。工作機械用装置600が工具交換装置によって主軸100に近づけられるとき、第2コネクタ520と第1コネクタ120は、各接点ピンが各接点穴にはまるように接近する。工作機械用装置600が主軸100に装着されると、第2コネクタ520と第1コネクタ120は連結する。ここでは、8ピンのコネクタの例を示すが、9以上のピン数のコネクタを用いてもよいし、7以下のピン数のコネクタを用いてもよい。Ethernet通信及びPoEは、最低限4線で実現可能であるので、4以上のピン数のコネクタを採用することができる。たとえば、4ピンのコネクタを用いてもよい。
工作機械側の第1コネクタ120がメスのコネクタであれば、金屑などの異物が引っ掛かりにくいという面がある。ただし、オスとメスの関係が逆でもよい。つまり、第2コネクタ520が、8個の接点穴を備えたメスのコネクタであり、第1コネクタ120が、8本の接点ピンを備えたオスのコネクタであってもよい。接点ピンと接点穴は、電力端子と通信端子の機能を備える。
第3コネクタ340と第4コネクタ440は、どちらがオスでどちらがメスでもよい。但し、接点ピンと接点穴の数は、第1コネクタ120および第2コネクタ520と同様である。また、接点ピンと接点穴は、電力端子と通信端子の機能を備える。
この配線によって、主軸100側のPSE(Power sourcing equipment)モジュールと機能部400側のPD(Powered device)モジュールが電気的に接続することになる。PSEとは、PoEにおける給電機器を指す。この例では、主軸100がPSEである。PSEモジュールは、PSEの給電機能および通信機能を実現するための電気回路である。PDとは、PoEにおける受電機器を指す。この例では、工作機械用装置600がPDである。PDモジュールは、PDの受電機能および通信機能を実現するための電気回路である。PSEモジュールとPDモジュールについては、図6に関連して後述する。
PSEモジュールとつながるEthernetケーブル122は、係止ブロック108の内部を通って第1コネクタ120に接続している。第1コネクタ120と接合する第2コネクタ520に接続するEthernetケーブル522は、配線路524、ケーブル収容部526を通って連結部300の内部へつながる。
(ケーブル収容部526)
固定部500は、ケーブル収容部526を備える。ケーブル収容部526は、第2コネクタ520(「第1受け部」の例)とPDモジュールを結ぶ配線の経路中にある。ケーブル収容部526は、固定部500における回転部601との境に回転部601の回転軸を中心とする環状空間を形成する(図4、図5参照)。ケーブル収容部526は、複数周巻かれたEthernetケーブル522を収容する。図4に関連して後述するように、Ethernetケーブル522の複数の周回に、余裕も持たせている。つまり、ケーブル収容部526では、回転部601の回転角に応じて、複数周巻かれたケーブル522の形状を変えられるように、隙間が開けられている。
(巻付部304)
連結部300は、掴持部306を有する巻付部304を備える。ケーブル収容部526から連結部300の内部へつながるEthernetケーブル522の途中箇所が、連結部300の掴持部306に掴持される(つかんだ状態で保持される)。掴持部306は、ケーブル収容部526と一体の環状空間を形成する巻付部304内に設けられており、回転部601の一部として回転する。これにより、掴持部306は、Ethernetケーブル522の途中箇所を円状に移動させるように働く。掴持部306に固定されているEthernetケーブル522の先は、巻付部304から前方向につながる配線路324を通って、連結部300の端面に設けられた第3コネクタ340に接続している。ケーブル収容部526、掴持部306および巻付部304の詳細については、図4及び図5に関連して後述する。
第3コネクタ340と接合する第4コネクタ440に接続しているEthernetケーブル442は、配線路424を通って電気回路基板444につながる。Ethernetケーブル442に含まれる各伝送線は、電気回路基板444内のPDモジュールに接続する。したがって、主軸100の第1コネクタ120と工作機械用装置600の第2コネクタ520とが接合すると、PDモジュールとPSEモジュールが電気的に接続される。これにより、PSEモジュールはPDモジュールを検出し、PSEモジュールとPDモジュールにおける初期化動作が行われ、PSEモジュールとPDモジュールの間で電力供給と通信が可能になる。
(光学部品)
機能部400は、光学部品として、撮像ユニット446とレンズ448を有する。撮像ユニット446は、受光を映像化するイメージセンサ(例えば、CMOS)を備える。レンズ448は、たとえばテレセントリックレンズである。機能部400の先端には、ボルト452によってレンズカバー450が取り付けられている。機能部400には、さらに同軸落射照明454とリング照明456が設けられている。同軸落射照明454とリング照明456のいずれか一方または両方が撮像の際に発光する。電気回路基板444、撮像ユニット446、レンズ448、同軸落射照明454、リング照明456は、PoEで供給される電力によって動作する。このように、機能部400の一例としては、撮像素子(CMOS)とレンズとを含む撮像部であり、いわゆるカメラである。
図4は、回転角度0度におけるケーブル収容部526と巻付部304の断面図である。 図4は、主軸100側から見たケーブル収容部526と巻付部304の断面を示している。
(ケーブル収容部526)
ケーブル収容部526は、上述したように、固定部500における回転部601との境に回転部601の回転軸を中心とする環状空間を形成する。ケーブル収容部526は、複数周(この例では5周)巻かれたEthernetケーブル522を収容する。固定部500に設けられたケーブル収容部526の空間は、Ethernetケーブル522をおよそ10周程度収容できるだけの幅を有している。つまり、Ethernetケーブル522の複数の周回に、余裕の空間も持たせている。
(巻付部304)
連結部300に設けられた巻付部304は、ケーブル収容部526の空間と隔ての無い環状の空間を形成している。巻付部304の空間には、Ethernetケーブル522を1周収容できる。巻付部304に設けられている掴持部306は、Ethernetケーブル522の途中箇所を掴持する。ケーブル収容部526は回転しないが、巻付部304は回転部601の一部として回転する。したがって、回転部601と機能部400が360度回転すると、掴持部306は円上を一周する。
(Ethernetケーブル522の形状)
固定部500の配線路524側から連結部300の配線路324側への流れに沿って、Ethernetケーブル522の形状について説明する。配線路524から入ってきたEthernetケーブル522は、空間内の外側から内側に向かってケーブル収容部526内を5周めぐる。Ethernetケーブル522は、ケーブル収容部526内において余裕を持ってたわむことができる。5周まわって巻付部304内に移った箇所が、掴持部306で掴持される。その先は、向きを変えて配線路324の中を通って、第3コネクタ340につながる。
(回転角度0度)
図4に示すように、掴持部306が配線路524からの入口に最も寄っているときに、回転角度は0度であるものとする。回転角度が0度の場合、ケーブル収容部526内のEthernetケーブル522が外寄りに位置しており、巻付部304内にEthernetケーブル522が巻き付けられていない。
(反時計方向の回転)
回転部601と機能部400が主軸100側から見て反時計方向へ回ると、回転角度が増加するものとする。回転角度が増加すると、掴持部306が反時計方向に回り、ケーブル収容部526内のEthernetケーブル522を内側へ引っ張る。そして、引っ張られたEthernetケーブル522が巻付部304に巻き付けられる。その分、ケーブル収容部526内のEthernetケーブル522が短くなるので、全体として内側に引き寄せられる。
(回転角度180度)
図示していないが、回転角度が180度になると、掴持部306は、0度の場合と反対の右側まで移動する。したがって、掴持部306に半周だけEthernetケーブル522が巻き付く。このとき、図3に示した第3コネクタ340、第4コネクタ440、配線路424、Ethernetケーブル442および電気回路基板444は、図3の右側に移る。
(回転角度360度)
図5は、回転角度360度におけるケーブル収容部526と巻付部304の断面図である。
回転角度が360度になると、第3コネクタ340、第4コネクタ440、配線路424、Ethernetケーブル442および電気回路基板444は、図3と同様に元の左側に戻る。このとき、巻付部304には、Ethernetケーブル522が1周巻き付けられている。また、ケーブル収容部526内のEthernetケーブル522は、内側に寄る。Ethernetケーブル522はゆとりを持って巻かれているので、回転部601が回転しても、Ethernetケーブル522のいずれの部位にも過度な張力は生じない。
(時計方向の回転)
回転部601と機能部400を主軸100側から見て時計方向に回転させて、回転角度が減少する場合には、掴持部306が時計方向に回り、Ethernetケーブル522をケーブル収容部526内へ押し込む。そのため、巻付部304に巻き付く部分は短くなり、その分ケーブル収容部526に収容される部分が長くなる。その結果、ケーブル収容部526の中のEthernetケーブル522は、元のように外側へ寄る。このように、回転部601と機能部400を(主軸100側から見て)時計方向に回転させるときにも、Ethernetケーブル522に過度な負荷はかからない。
(ケーブル収容部526の働き)
ケーブル収容部526は、図4に示したように、複数周巻かれたケーブル522に隙間を開けているので、図5に示したように、回転部601の回転角に応じて複数周巻かれたケーブル522の形状を変えられる。したがって、Ethernetケーブル522に無理な力を加えることなく、回転部601と機能部400を0度から360度の範囲で回転させることが可能となる。なお、回転部601と機能部400が回転しても、配線路524内のEthernetケーブル522と配線路324内のEthernetケーブル522と配線路424内のEthernetケーブル422は、形を変えない。回転に伴って形状が変わるのは、Ethernetケーブル522のうちケーブル収容部526と巻付部304に含まれる部分だけである。
図6は、主軸100および工作機械用装置600に含まれる電気回路の構成図である。
(配線(伝送路))
上述の通り、主軸100がPSEであり、PSEモジュール760を有する。PSEモジュール760は、PSEの給電機能および通信機能を実現するための電気回路である。また、工作機械用装置600がPDであり、PDモジュール460を有する。PDモジュール460は、PDの受電機能および通信機能を実現するための電気回路である。PSEモジュール760とPDモジュール460は、上述の配線(Ethernetケーブル122、第1コネクタ120、第2コネクタ520、Ethernetケーブル522、第3コネクタ340、第4コネクタ440およびEthernetケーブル442)によって接続する。この配線を通じて、PSEモジュール760とPDモジュール460の間の双方向の通信と、PSEモジュール760からPDモジュール460への電力供給が行われる。各Ethernetケーブルの伝送線数および各コネクタのピン数は、同一である。伝送線数およびピン数は、たとえば8本である。ただし、9本以上でもよいし、7本以下でもよい。Ethernet通信及びPoEの規格によれば、4本以上であればよい。なお、図6では、便宜的に太線で示した電力線と細線で示した通信線の2本のみを描いているが、実装としてはそれ以上の数の伝送線を有している。
(PSEモジュール760)
PSEモジュール760は、通信回路762と給電回路764を備える。通信回路762は、主にEthernet通信の規格に従って通信の制御を行う。給電回路764は、主にPoEの規格に従って給電の制御を行う。
(PDモジュール460)
PDモジュール460は、通信回路462と受電回路464を備える。通信回路462は、主にEthernet通信の規格に従って通信の制御を行う。受電回路464は、主にPoEの規格に従って受電の制御を行う。PDモジュール460は、機能部400に設けられている。
(電力の流れ)
工作機械用装置600が主軸100に取り付けられると、主軸100のPSEモジュール760が工作機械用装置600のPDモジュール460を検出し、PSEモジュール760とPDモジュール460において所定の初期化動作が行われる。その後、PSEモジュール760からPDモジュール460への電力供給が開始される。PSEモジュール760の給電回路764は、外部の電源などから電力を得て、PoEの規格に従った直流電力を上記の配線(伝送路)を通じて出力する。PDモジュール460は、上記の配線を通じて、上記の直流電力を入力する。電源回路480は、受電回路464から直流電力を受けて、メイン回路470と撮像ユニット446とレンズ448と同軸落射照明454とリング照明456へそれぞれに適合した直流電力を分配する。つまり、電源回路480は、機能部400内に含まれる各装置内モジュールにおいて必要な電力を供給する。メイン回路470は、CPU472とメモリ474を備え、機能部400の機能(たとえば、リモートコントロールに応じたワークの撮影)を実現するための制御処理を行う。なお、レギュレータや変圧器(トランス)などについては、省略する。
(通信の流れ)
工作機械用装置600は、工作機械側から撮像指示の信号を受けて、それに応じて撮像した画像データを工作機械側へ送る。具体的には、PSEモジュール760の通信回路762が、上記の配線(伝送路)を用いて撮像指示の信号をPDモジュール460へ送信する。PDモジュール460の通信回路462が撮像指示の信号を受信すると、撮像指示の信号をメイン回路470のCPU472へ渡す。メイン回路470は、工作機械側からの撮影指示に応じて、撮像ユニット446、レンズ448、同軸落射照明454およびリング照明456を制御して撮像動作を行い、撮像ユニット446から画像データを得る。メイン回路470の動作は、メモリ474に記憶されているプログラムをCPU472が逐次実行することによって実現される。メイン回路470は、画像データをPDモジュール460から工作機械側へ送信させる。このとき、PDモジュール460通信回路の462は、上記の配線を用いて画像データをPSEモジュール760へ送信する。PSEモジュール760の通信回路762は、画像データを受信して、工作機械側で画像データを取得する。このように、撮像指示は、電気信号として配線を介して、主軸100から固定部500を経由して機能部400に伝達される。本実施形態の配線として好ましい形態は、LANケーブルであり固定部500にその一部が配置されている。
上述したPSEモジュール760は、「第2受け部へ電気を送る送り部」の例である。ここでいう「電気」は、電力あるいは信号を指す。「第2受け部へ電気を送る送り部」は、電力および信号をおくってもよいし、電力のみあるいは信号のみを送ってもよい。第2コネクタ520は、「取り付け部(例えば主軸100)から電気を受ける第1受け部」の例である。第4コネクタ440は、「取り付け部(例えば主軸100)の送り部(例えばPSEモジュール760)から送られる電気を受ける第2受け部」の例である。通信する場合に通信回路462は「電気回路」の例であり、電力を受ける場合に受電回路464は「電気回路」の例である。
図7は、交換可能な機能部400を示す図である。
L1の長さのレンズ448を備える撮像装置である機能部400aは、ボルト402(図2参照)を外すことによって回転部601から分離可能である。また、L1よりも長いL2のレンズ448を備える撮像装置である機能部400bと交換可能である。交換される機能部400bは、ボルト402で回転部601に固定することができる。あるいは、メカ機構のはめ込み機構によって機能部400bを回転部601に固定してもよい。このように、異なる機能部400と交換ができる。
本実施形態によれば、有線による電力供給路を設けたので、大型バッテリを搭載する必要のない工作機械用装置を提供できる。
[変形例]
実施形態では、機能部400の例として、たとえばCMOSなどのイメージセンサ(撮像素子)、レンズおよび照明装置などを有する撮像部を示したが、機能部400は、この例に限定されない。機能部400である撮像部は、計測用の撮像部(計測用プローブ)でもよいし、観察用の撮像部でもよい。また、機能部400は、レーザスキャナ部、レーザ発生部、アングルヘッドなどでもよい。さらに、機能部400は、工具でもよい。
Ethernet以外の方式によって有線通信を行ってもよい。PoE以外の方式によって有線の電力供給を行ってもよい。また、電力手段としてワイヤレス給電やバッテリを用いて、通信のみを有線で行ってもよい。あるいは、通信手段としてWi-Fiなどの無線媒体を用いて、電力供給のみを有線で行ってもよい。
工作機械用装置600が工作機械と有線で接続されるので、外部からの給電(たとえば、10W以上)と、外部と安定的な高速通信(100Mbps~)が可能である。これにより、通信が途切れず、また遅延が生じることなく、工作機械用装置600を使用できる。
特に、計測用の画像プローブの場合、観察用の画像プローブに比べて大きいレンズを使うことになり、画像プローブが大型化するが、有線接続によってバッテリを省くようにすれば、画像プローブの小型化に貢献できる。画像プローブが大きいと画像プローブとワークとの距離が短くなり、撮像範囲を狭めるという問題が生じるが、そのような不具合を阻止できる意義は大きい。
機能部400としてカメラ(撮像部)を使用する場合、主軸100とカメラ光軸の位置ずれを補正するために、カメラのキャリブレーション(カメラ校正)を行う必要がある。一般的に、所定パターンが印刷されたキャリブレーションプレートが使用される。このキャリブレーションプレートとカメラの相対的な位置関係を求めることによって、主軸100とカメラ光軸の位置ずれを補正する。
具体的には、工作機械の加工室(主軸100とワークを含む空間)内の任意の位置にキャリブレーションプレートを設定しておく。但し、キャリブレーションプレートの位置と向きは特定されているものとする。そして、カメラで、このように設定されているキャリブレーションプレートを撮像する。その結果得られる撮像画像に映りこんでいるキャリブレーションプレートの所定パターンを抽出し、抽出された所定パターンを映像解析して、所定パターンの形状の変形具合などに基づいて、カメラのアングル、つまりカメラ光軸の方向を特定する。このときの主軸100の位置がわかっているので、主軸100とカメラとの相対的な位置関係を割り出すことができる。そして、実際にカメラを測定に用いるときに、そのときの主軸100との位置に基づいて、カメラの位置やカメラ光軸の方向を特定して、その時々のカメラの姿勢を考慮した上での測定値の補正が可能になる。
このようなキャリブレーションの動作において、従来のように主軸100をキャリブレーションプレートの位置まで移動させるのではなく、ツールプリセッタアームのようにキャリブレーションプレートをカメラの近くの所定位置まで運び出す移動機構を設けるようにしてもよい。たとえば、回転自在な軸にアームを固定し、アームの先に所定の姿勢でキャリブレーションプレートを保持させる。そして、軸を回転させることによって、キャリブレーションプレートをカメラの近くの所定の位置に移動させ、所定の方向を向くように静止させる。したがって、カメラを移動させる必要がない。カメラの位置と向きはわかっているので、所定の方向を向いて所定の位置にて静止しているキャリブレーションプレートを撮像し、その撮像画像に映りこんでいる所定パターンの映像解析を行うことによって、カメラ光軸の方向の特定が可能である。
このようにすれば、移動機構の動作だけで済み、主軸100の移動に要する時間を省けるので、カメラのキャリブレーションの所要時間を短縮できる。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、上記実施形態および上記変形例を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用可能である。
本開示の工作機械、工作機械用装置600やその他の装置は、機械要素の他、ハードウェア資源、例えば、プロセッサ、メモリ、及びプログラムとの協働などによって、実現される。
実施形態では、回転部601に対して機能部400を着脱可能としたので、1つの回転部601に対して複数の機能部400を取り換えて使用することができる。たとえば、ある工作機械Aに適合した回転部601Aに対して、機能部400Xを取り付けたり、機能部400Yを取り付けたりすることができる。したがって、通常は、頻繁に使う機能部400Xを回転部601Aに取り付けて使用し、稀にしか使わない機能部400Yを使う場合には、機能部400Xから機能部400Yへ取り換えて使用する運用形態などが考えられる。1つの回転部601Aを使いまわせるので、機能の種類毎に工作機械用装置600(工作機械A用の機能Xの装置、工作機械A用の機能Yの装置)を揃えるよりもユーザの費用負担が少ない。
1つの機能部400を2つの工作機械で共用することもできる。たとえば、機能部400Xを工作機械Aと工作機械Bで共用するケースでは、機能部400Xの他に、工作機械Aに適合した回転部601Aと工作機械Bに適合した回転部601Bを用意しておく。工作機械Aで機能部400Xを使用する場合には、機能部400Xを回転部601Aに取り付ける。反対に、工作機械Bで機能部400Xを使用する場合には、機能部400Xを回転部601Bに取り付ける。1つの機能部400Xを使いまわせるので、工作機械毎に工作機械用装置600(工作機械A用の機能Xの装置、工作機械B用の機能Xの装置)を揃えるよりもユーザの費用負担が少ない。
また、メンテナンス性も向上する。たとえば回転部601の耐久性が高く、機能部400の耐久性が低い場合、1つの回転部601に対して2つの機能部400を用意しておく。そして、機能部400の点検時期に、他方の機能部400に取り換えるようにすれば、工作機械用装置600を使い続けることができる。また、工作機械用装置600を2つ用意するよりも、安価に対応できる。
また、部品を共通化できるので、製造現場における負担も減る。たとえば、工作機械Aに適合した回転部601Aと工作機械Bに適合した回転部601Bを在庫として確保し、さらに機能部400Xと機能部400Yも在庫として確保しておく。そして、工作機械A用の機能Xの装置を受注したときには、回転部601Aに機能部400Xを取り付けて出荷する。また、工作機械B用の機能Yの装置を受注したときには、回転部601Bに機能部400Yを取り付けて出荷する。他にも、工作機械A用の機能Yの装置や工作機械B用の機能Xの装置にも対応できる。このようにすれば、たとえば多品種少量生産にも柔軟に対応することができる。
交換する機能部400の組み合わせは任意である。異なる機能部400と交換するだけでなく、メンテナンスの例のように同じ機能部400で交換してもよい。異なる機能部400と交換する例としては、計測用の撮像部と観測用の撮像部を交換してもよい。ある計測用の撮像部を、異なる型の計測用の撮像部と交換してもよい。ある観測用の撮像部を、異なる型の観測用の撮像部と交換してもよい。撮像部を、撮像部以外の機能部400と交換してもよい。撮像部以外の機能部400同士で交換してもよい。
また、実施形態では、回転部601の回転角に応じてEthernetケーブルの形状を変えられるように隙間を開けて複数周巻かれたEthernetケーブルを収容するケーブル収容部を設けたので、Ethernetケーブルにダメージを与えることなく機能部400を回転させることができる。
100 主軸、102 前カバー、104 ハウジング、106 主軸、108 取り付け部、110 非回転部位、120 第1コネクタ、122 Ethernetケーブル、200 シャンク部、202 シャンク、204 把持部、300 連結部、302 工具ホルダ取付ボルト、304 巻付部、306 掴持部、324 配線路、340 第3コネクタ、400 機能部、402 ボルト、424 配線路、440 第4コネクタ、442 Ethernetケーブル、444 電気回路基板、446 撮像ユニット、448 レンズ、450 レンズカバー、452 ボルト、454 同軸落射照明、456 リング照明、460 PDモジュール、462 通信回路、464 受電回路、470 メイン回路、472 CPU、474 メモリ、480 電源回路、500 固定部、502 円筒部、504 第1ベアリング、506 第2ベアリング、508 延長部、510 位置決め部、520 第2コネクタ、522 Ethernetケーブル、524 配線路、526 ケーブル収容部、600 工作機械用装置、601 回転部、760 PSEモジュール、762 通信回路、764 給電回路

Claims (3)

  1. 工作機械の取り付け部に着脱可能かつ回転可能に取り付けられる工作機械用装置であって、
    前記取り付け部に対して回転可能に取り付けられる回転部と、
    前記取り付け部から電気を受ける第1受け部を備え、前記取り付け部に対して固定して取り付けられる固定部と、
    前記取り付け部の送り部から送られる前記電気を受ける第2受け部を備え、前記回転部の回転とともに前記回転部の回転方向と同じ方向に回転する機能部と、を備え、
    前記機能部は、前記回転部に対して着脱可能である、工作機械用装置。
  2. 前記固定部は、前記第1受け部と前記第2受け部を結ぶ配線の経路中に、前記回転部との境に前記回転部の回転軸を中心とする環状空間を形成し、前記回転部の回転角に応じて形状を変えられるように隙間を開けて複数周巻かれたケーブルを収容するケーブル収容部を、備えることを特徴とする請求項1に記載の工作機械用装置。
  3. 工作機械用装置を着脱可能かつ回転可能に取り付ける取り付け部を備える工作機械であって、
    前記取り付け部は、前記工作機械用装置の回転部を回転可能に取り付け、前記取り付け部から電気を受ける第1受け部を備える前記工作機械用装置の固定部を固定して取り付け、
    前記取り付け部は、前記回転部の回転とともに前記回転部の回転方向と同じ方向に回転し、前記回転部に対して着脱可能である前記工作機械用装置の機能部に備えられた第2受け部に前記電気を送る送り部を備えることを特徴とする工作機械。
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