JP2001059705A - 測定方法および測定装置 - Google Patents

測定方法および測定装置

Info

Publication number
JP2001059705A
JP2001059705A JP11238297A JP23829799A JP2001059705A JP 2001059705 A JP2001059705 A JP 2001059705A JP 11238297 A JP11238297 A JP 11238297A JP 23829799 A JP23829799 A JP 23829799A JP 2001059705 A JP2001059705 A JP 2001059705A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monitor
workpiece
tool
image
imaging device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11238297A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3515023B2 (ja
Inventor
Futoshi Moriyama
太 森山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP23829799A priority Critical patent/JP3515023B2/ja
Publication of JP2001059705A publication Critical patent/JP2001059705A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3515023B2 publication Critical patent/JP3515023B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】被加工物の撮影画像を拡大表示して測定点の位
置を求める場合に、複雑な表示制御、撮像装置の専用の
取り付け機構、撮影や画像伝送のためのケーブルを不要
とし、作業性を向上し、撮像装置の着脱を容易化できる
測定方法と測定装置を提供する。 【解決手段】工作機械1の回転主軸12における加工用工
具14の取り付け部12aに、バッテリーを含む撮像装置21
を取り付け、被加工物Wを工作機械1の支持部4から取
り外すことなく撮影し、生成した画像データを無線通信
装置22を介してモニターに送信し、被加工物Wの撮影画
像を拡大表示する。その回転主軸12を被加工物Wに対し
て相対移動させることで、モニターにより拡大表示され
た被加工物Wの測定点を、そのモニターの画面に一体化
された定点指示マーク30に対応する位置に配置する。そ
の回転主軸12の被加工物Wに対する設定した基準位置か
らの相対移動方向と相対移動量とに基づき、その測定点
の位置を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械により加
工された被加工物の形状や面粗度、被加工物の加工前に
おける工作機械への取り付け位置、加工プログラムによ
る被加工物に対する工作機械の回転主軸の移動軌跡等を
求めるのに利用できる測定方法および測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】工作機械により加工された被加工物の形
状や面粗度等を検査するため、従来は被加工物を工作機
械の支持部から取り外し、顕微鏡や接触式測定装置を用
いて被加工物における複数の測定点の位置を求め、各測
定位置の相対配置から加工面の形状や面粗度等を求めて
いた。
【0003】しかし、その測定後に被加工物を工作機械
の支持部に再び取り付けた場合、その取り付け状態を完
全に再現するのは困難であることから、所要の加工精度
が得られていない場合は被加工物を再加工することなく
廃棄しなければならなかった。また、顕微鏡を用いた測
定には熟練を要するだけでなく、視力の低い高齢者等に
は困難な作業である。さらに、接触子を被加工物に当て
て測定を行う接触式測定装置を用いる場合、被加工物に
バリや欠け等があると接触子に大きな抵抗が作用して正
確な測定ができない。
【0004】そこで、工作機械の支持部に取り付けた状
態の被加工物をカメラにより撮影し、その撮影画像をモ
ニターにより高倍率で拡大表示し、その被加工物におけ
る測定点の位置を非接触で求めることで、被加工物の形
状や面粗度等だけでなくバリや欠けの有無を検査するこ
とが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、そのモニターに
より表示された撮影画像を用いて被加工物における測定
点の位置を求める場合、そのモニターにより測定基準点
の画像を被加工物の画像と重ねて表示し、その測定基準
点の画像と被加工物の測定点とを対応させることで、そ
の測定点の位置特定を行っていた。しかし、そのような
測定基準点の画像を表示すると画像の表示制御が複雑に
なる。また、そのカメラを工作機械に取り付けるための
専用の取り付け機構が必要で構造が複雑になり、大型の
工作機械では機械上での面倒な取り付け作業が必要にな
る。さらに、そのカメラにより生成された画像データの
モニターへの伝送や、そのカメラへの電力供給のために
ケーブルが必要になるため、そのケーブルが作業の邪魔
になったり、機械加工現場のような環境下ではケーブル
の損傷や切断のおそれもあった。
【0006】本発明は、上記問題を解決することのでき
る測定方法および測定装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の測定方法は、工
作機械の回転主軸における加工用工具の取り付け部に、
バッテリーを含む撮像装置を取り付け、その撮像装置に
より、被加工物を工作機械の支持部から取り外すことな
く撮影し、その撮像装置により生成された画像データを
無線通信装置を介してモニターに送信し、その被加工物
の撮影画像をモニターにより拡大表示し、その回転主軸
を被加工物に対して相対移動させることで、そのモニタ
ーにより拡大表示された被加工物の測定点を、そのモニ
ターの画面に一体化された定点指示マークに対応する位
置に配置し、その回転主軸の被加工物に対する設定した
基準位置からの相対移動方向と相対移動量とに基づき、
その測定点の位置を求めることを特徴とする。
【0008】本発明の測定方法においては、先ず、被加
工物に対して回転主軸を相対移動させることで、工作機
械の支持部に取り付けられた状態でモニターに拡大表示
された被加工物の測定点を、そのモニター画面の定点を
示す定点指示マークに対応する位置に配置する。これに
より測定点に対して回転主軸が位置決めされるので、そ
の回転主軸の被加工物に対する設定した基準位置からの
相対移動方向と相対移動量とに基づき、測定点の位置を
非接触で求めることができる。その定点指示マークはモ
ニターの画面に一体化されているので、被加工物の測定
点を特定するためのマークを画像として表示する必要が
なく、表示制御が複雑化することはない。また、その撮
像装置は工作機械の回転主軸の工具取り付け部に着脱可
能に取り付けられるので、専用の取り付け機構が不要で
構造が簡単になる。さらに、その撮像装置はバッテリー
を含み、且つ、画像データを無線通信装置を介してモニ
ターに送信するので、画像データのモニターへの伝送や
撮像装置への電力供給のためのケーブルが不要になり、
作業性を向上できる。
【0009】本発明の測定装置は、工作機械の回転主軸
の工具取り付け部に着脱可能な撮像装置と、その撮像装
置に一体化される送信機とモニターに接続される受信機
とから構成される無線通信装置と、その撮像装置に含ま
れるバッテリーと、そのモニターの画面に一体化される
定点指示マークとを備え、その工具取り付け部に取り付
けられた撮像装置は、その工作機械の支持部に取り付け
られた被加工物を撮影可能な位置に配置され、その撮像
装置により生成される画像データは、その無線通信装置
によりモニターに送信可能とされ、その画像データに対
応する被加工物の撮影画像がモニターにより拡大表示可
能とされ、その支持部に対する回転主軸の相対移動によ
り、そのモニターにより拡大表示された被加工物の測定
点は、その定点指示マークに対応する位置に配置可能と
されていることを特徴とする。本発明の測定装置によれ
ば本発明方法を実施できる。
【0010】本発明の測定装置において、その工作機械
は、前記支持部に対する回転主軸の設定した基準位置か
らの相対移動方向と相対移動量の検出手段を有し、その
基準位置からの相対移動方向と相対移動量の検出値が前
記モニターにより表示可能とされているのが好ましい。
これにより、工作機械の機械精度で被加工物の測定点の
位置を求めることができる。
【0011】その工作機械は自動工具交換装置を有し、
その自動工具交換装置により前記撮像装置が回転主軸の
工具取り付け部に着脱可能とされているのが好ましい。
これにより、回転主軸の工具取り付け部への撮像装置の
着脱を自動的に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に示す工作機械1は、床上に
据え付けられるベッド2と、このベッド2により一水平
軸方向(以下X軸方向)に移動可能に支持されるベース
3と、このベース3によりX軸方向に直交する一水平軸
方向(以下Y軸方向)に移動可能に支持されるテーブル
(被加工物支持部)4と、そのベッド2に取り付けられ
たコラム5により鉛直軸方向(以下Z軸方向)に移動可
能に支持される加工ヘッド6とを有する。
【0013】そのベース3、テーブル4、加工ヘッド6
は、CNC装置7により制御される駆動機構により駆動
される。例えば、そのベース3に取り付けられたボール
ナットにねじ合わされると共にベッド2により支持され
るボールスクリューの駆動用サーボモータと、そのテー
ブル4に取り付けられたボールナットにねじ合わされる
と共にベース3により支持されるボールスクリューの駆
動用サーボモータと、その加工ヘッド6に取り付けられ
たボールナットにねじ合わされると共にコラム5により
支持されるボールスクリューの駆動用サーボモータと
が、CNC装置7から送られるパルスにより回転駆動さ
れることで、ベース3はX軸方向に、テーブル4はY軸
方向に、加工ヘッド6はZ軸方向に、そのパルス数に応
じた距離だけ移動する。また、そのCNC装置7は、オ
ペレータにより手動でベース3、テーブル4、加工ヘッ
ド6を移動させるための操作装置8を有する。その操作
装置8は、手動操作ダイヤル8aと、軸選択スイッチ8
bとを含み、その軸選択スイッチ8bにより選択された
軸方向に、ベース3、テーブル4、あるいは加工ヘッド
を、その手動操作ダイヤル8aの回転量に応じたパルス
量だけ移動させることができる。
【0014】その加工ヘッド6は、ハウジング11と、
このハウジング11によりZ軸中心に回転可能に支持さ
れる回転主軸12と、その回転主軸12を回転駆動する
主軸モータ16とを有し、その主軸モータ16はCNC
装置7により制御される。その回転主軸12の端面に工
具取り付け部12aが設けられている。その工具取り付
け部12aは内面がテーパ状の凹部とされ、その凹部に
嵌め合わされるテーパ部を有するホルダー13により加
工用工具14が保持されることで、その加工用工具14
は工具取り付け部12aに取り付けられる。その加工ヘ
ッド6内に設けられるホルダー13の保持機構や、ホル
ダー13による工具14の保持機構は公知の構造を採用
できる。その加工用工具14の種類は特に限定されず、
例えばフライスやエンドミル等の切削工具、ドリル等の
穴あけ工具、砥石等の研削工具、研磨材を保持するバフ
等の研磨工具が回転主軸12に取り付け可能とされる。
【0015】その工作機械1はコラム5に取り付けられ
る工具マガジン15aと工具交換用アーム15bとから
構成される自動工具交換装置15を有し、CNC装置7
により制御されることで、回転主軸12の工具取り付け
部12aに取り付けられる工具14をホルダー13と共
に自動交換することが可能とされている。この自動工具
交換装置15は公知の構造のものを採用できる。
【0016】被加工物Wをテーブル4に取り付け、加工
プログラムに基づきCNC装置7によりベース3、テー
ブル4、加工ヘッド6の駆動機構と主軸モータ16と自
動工具交換装置15を制御することで、回転主軸12の
工具取り付け部12aに取り付けられた工具14により
被加工物Wを加工できる。
【0017】また、工作機械1に取り付けられたベース
3のX軸方向移動距離検出センサ、テーブル4のY軸方
向移動距離検出センサ、加工ヘッド6のZ軸方向移動距
離検出センサがCNC装置7に接続され、これにより、
テーブル4に対する回転主軸12の予め設定した基準位
置からの相対移動量が検出可能とされている。その基準
位置は任意に設定でき、例えば工作機械1の機械原点や
被加工物Wを加工する上で設定した加工原点や他の任意
の位置を基準位置とすることができる。また、各移動距
離検出センサからの信号に基づきベース3、テーブル
4、加工ヘッド6を駆動する際に位置精度向上のために
フィードバック制御が行われる。その移動距離センサに
よる相対移動量の検出やフィードバック制御のための構
成は公知のものを用いることができる。
【0018】その回転主軸12の工具取り付け部12a
に、測定装置20を構成する撮像装置21が着脱可能に
取り付けられる。その撮像装置21は、図2の(1)、
(2)に示すように、本体21aと、この本体21aの
下端開口部21a′から入射する光を収束する撮影用レ
ンズ系21bと、その開口部21a′の周囲に配置され
た照明用光源21cとを有する。その光源21cは高寿
命の超高輝度LEDを用いるのが好ましい。その本体2
1aに、そのレンズ系21bから入射する光を光電変換
することで画像データを生成するCCDと、撮像装置2
1と無線通信装置22の送信機を作動するためのバッテ
リーとが内蔵される。本実施形態では、その工具取り付
け部12aに取り付けられた撮像装置21のレンズ系2
1bの光軸と上記回転主軸12の軸心とは一致する。そ
の本体21aの外部に、作動のオン・オフ用スイッチ2
1dと、作動確認ランプ21eと、画像信号出力用ケー
ブル接続口21fと、画像の明度調節スイッチ21g
と、色合い調節スイッチ21hと、バッテリーの充電用
ケーブル接続口21iとが設けられている。なお、撮像
装置21の種類は特に限定されず、例えばCCD以外の
撮像素子を用いるものや、スケール機能や映像調整等の
他の機能を有してもよく、また、レンズ系の構成も特に
限定されない。また、バッテリーも特に限定されず、例
えばニッケル水素電池を用いることができる。
【0019】その撮像装置21の工具取り付け部12a
への取り付けのため、その本体21aに加工用工具14
のシャンク部と同様の連結部21kが設けられる。その
連結部21kが、加工用工具14を保持するのと同様の
ホルダー13により同様に保持される。これにより、撮
像装置21はホルダー13を介して工具取り付け部12
aに着脱可能とされている。本実施形態では、その連結
部21kの軸心は回転主軸12の軸心とレンズ系21b
の軸心に一致する。
【0020】そのホルダー13は工具14用と撮像装置
21用とで同様のものが用いられ、撮像装置21はバッ
テリーを含むと共に撮影により生成した画像データを後
述のように無線通信装置22により送信することから、
ケーブルを撮像装置21に接続する必要はない。よっ
て、上記自動工具交換装置15により撮像装置21を工
具取り付け部12aに着脱できる。すなわち、自動工具
交換装置15のアーム15bにより撮像装置21を加工
用工具14と同様に工具取り付け部12aに着脱すると
共に、マガジン15aへの収納および取り出しを行う。
【0021】その撮像装置21に無線通信装置22を構
成する送信機が一体化され、その送信機のアンテナ22
aが本体21aから突出する。図3に示すように、その
無線通信装置22を構成する受信機22bがモニター2
3に接続される。そのモニター23としては市販の家庭
用テレビを用いてもよい。その送信機および受信機22
bのアンテナ22a、22cも市販のものを用いること
ができる。その工具取り付け部12aに取り付けられた
撮像装置21は、テーブル4に取り付けられた被加工物
Wを撮影可能な位置に配置される。これにより、その撮
像装置21により生成される画像データは、その無線通
信装置22によりモニター23に送信され、その画像デ
ータに対応する被加工物Wの撮影画像がモニター23に
より拡大表示可能とされている。その拡大倍率は例えば
400倍程度とされる。なお、無線通信装置22の構造
は特に限定されず、公知のものを用いることができる。
【0022】また、そのモニター23により、テーブル
4に対する回転主軸12の予め定められた基準位置から
の相対移動方向と相対移動量とが上記各移動距離検出セ
ンサによる検出値に基づき表示される。すなわち、ベー
ス3のX軸方向移動距離検出センサの検出値に基づき、
その相対移動方向として「X」が表示され、その相対移
動量として加工原点からのベース3のX軸方向移動距離
が表示され、テーブル4のY軸方向移動距離検出センサ
の検出値に基づき、その相対移動方向として「Y」が表
示され、その相対移動量として加工原点からのテーブル
4のY軸方向移動距離が表示され、加工ヘッド6のZ軸
方向移動距離検出センサの検出値に基づき、その相対移
動方向として「Z」が表示され、その相対移動量として
加工原点からのテーブル4のZ軸方向移動距離が表示さ
れる。
【0023】本実施形態では、そのモニター23は撮像
装置21による撮影画像を表示する専用のものが用いら
れているが、CNC装置7のモニター7aを受信機22
bに接続し、そのモニター7aにより撮像装置21によ
る撮影画像とテーブル4に対する回転主軸12の予め定
められた基準位置からの相対移動方向と相対移動量の検
出値とを表示してもよい。
【0024】図3に示すように、そのモニター23の画
面における定点を指示する定点指示マーク30が、その
画面に一体化されている。その定点指示マーク30は、
本実施形態ではモニター23の画面の外表面に接着剤に
より貼り付けられる透明シート上に印刷により形成さ
れ、十字形状により画面の中央位置を定点として指示す
る。上記モニター23により表示された被加工物Wの測
定点が、テーブル4に対する回転主軸12の相対移動に
より、その定点指示マーク30に対応する位置に配置可
能とされている。なお、定点指示マーク30の形状や、
画面における定点の数や位置は特に限定されず、中央位
置以外の複数位置を定点として指示するものであっても
よい。また、図4に示すように、その定点指示マーク3
0と共に形成される寸法測定用目盛り31がモニター2
3の画面に一体化されてもよい。
【0025】例えば図5に示すように、被加工物Wにお
けるX軸方向に直交する加工面dの面粗度を測定する場
合、工作機械1の回転主軸12における工具取り付け部
12aに取り付けられた加工用工具14により被加工物
Wを加工した後に、その加工用工具14に代えて撮像装
置21を工具取り付け部12aに取り付ける。この工具
14から撮像装置21への付け替えは自動工具交換装置
15により行える。次に、被加工物Wをテーブル4から
取り外すことなく撮影する。これにより撮像装置21に
より生成された画像データを、無線通信装置22を介し
てモニター23に送信し、その被加工物Wの撮影画像を
モニター23により拡大表示する。次に、その回転主軸
12を被加工物Wに対して相対移動させることで、その
モニター23により拡大表示された加工面dにおける一
つの凹部の底を測定点d′として定点指示マーク30に
対応させ、測定点d′に対する回転主軸12の位置決め
を行う。さらに回転主軸12を被加工物Wに対して相対
移動させることで、加工面dにおける一つの凸部の頂き
を別の測定点d″として定点指示マーク30に対応さ
せ、測定点d″に対する回転主軸12の位置決めを行
う。この際、その回転主軸12の被加工物Wに対する相
対移動方向は操作装置8の軸選択スイッチ8bにより選
択でき、その相対移動量は手動操作ダイヤル8aの回転
量に応じて設定できる。その回転主軸12の被加工物W
に対する相対移動方向と相対移動量は、モニター23に
より表示される。その回転主軸12の被加工物Wに対す
る基準位置からの相対移動方向と相対移動量とに基づ
き、両測定点d′、d″の位置を非接触で求める。例え
ば、その測定点d′を定点指示マーク30に対応させた
時のテーブル4に対する回転主軸12の加工原点からの
X軸方向への相対移動量の検出値Xaと、その別の測定
点d″を定点指示マーク30に対応させた時のテーブル
4に対する回転主軸12の加工原点からのX軸方向への
相対移動量の検出値Xbとを、両測定点d′、d″の位
置として求める。一方の測定点d″の検出値Xbと他方
の測定点d′の検出値Xbとの差が、加工面dの面粗度
を求めるためのデータの一つとなる。
【0026】上記構成によれば、定点指示マーク30は
モニター23の画面に一体化されているので、被加工物
Wの測定点を特定するためのマークを画像として表示す
る必要がなく、表示制御が複雑化することはない。ま
た、撮像装置21は回転主軸12の工具取り付け部12
aに取り付けられるので、専用の取り付け機構が不要で
構造が簡単になる。さらに、撮像装置21はバッテリー
を含み、且つ、画像データを無線通信装置22を介して
モニター23に送信するので、画像データのモニター2
3への伝送や撮像装置21への電力供給のためのケーブ
ルが不要になり、作業性を向上できる。また、回転主軸
12のテーブル4に対する予め設定された基準位置から
の相対移動方向と相対移動量の検出値をモニター23に
より表示することで、工作機械1の機械精度で被加工物
Wの測定点の位置を求めることができる。さらに、自動
工具交換装置15により撮像装置21を工具取り付け部
12aに自動的に着脱できる。
【0027】なお、図2において2点鎖線で示すよう
に、撮像装置21の本体21aに上記連結部21kの軸
心と直交する軸心を有する第2連結部21k′を設け、
その第2連結部21k′を介して撮像装置21を工具取
り付け部12aに、撮像装置21の撮影レンズ系21b
の光軸が回転主軸12の軸心と直交するように取り付け
可能としてもよい。これにより、Z軸を含む平面に平行
な方向に回転主軸12を被加工物Wに対して相対移動さ
せることで、被加工物Wにおける水平面に平行な加工面
における測定点を定点指示マークに対応する位置に配置
し、その測定点の位置を求めることが可能になる。ま
た、撮像装置21を工具取り付け部12aに自在継ぎ手
を介して取り付け、撮影レンズ系21bの光軸方向を任
意方向に位置決めできるようにしてもよい。
【0028】本発明は上記実施形態に限定されない。例
えば、工作機械の構造は上記実施形態に限定されず、回
転主軸が水平軸中心に回転駆動されるものや、被加工物
の指示部に対して回転主軸がX、Y、Z軸を中心とする
回転方向に相対移動可能なものであってもよい。本発明
を利用して求めるのは被加工物の面粗度に限定されず、
例えば被加工物の加工後の形状、バリや欠けの有無、加
工前における被加工物の支持部への取り付け位置、加工
プログラムによる被加工物に対する工作機械の回転主軸
の移動軌跡等を求めてもよい。定点指示マークはモニタ
ーの画面に接着剤により貼り付けられる透明シート上に
印刷により形成されるものに限定されず、例えばモニタ
ーの画面の外表面ガラスを彫り込むものでもよく、要は
画像として表示されることなく画面に一体化されるもの
であればよい。撮像装置と無線通信装置の送信機にバッ
テリー消耗時にACアダプターを介して電力を供給可能
にしてもよい。回転主軸だけでなくレーザー加工装置を
有する複合工作機械において、そのレーザー加工装置に
より加工される被加工物における測定点の位置を求める
のにも本発明を適用できる。撮像装置を工作機械の回転
主軸だけでなく、マグネットスタンド等を介して、放電
加工機、円筒研削盤、平面研削盤等にも取り付け可能に
したり、卓上スタンドに取り付けて刃物、砥石、素材の
形状等の検査に利用してもよい。CADを構成するコン
ピュータシステムのモニターに、本発明における撮影装
置による被加工物の撮影画像と設計上の完成品画像とを
重ねて表示し、加工の完成度を確認してもよい。さら
に、本発明の測定装置による測定結果と連動してCAM
システムにおける加工条件や加工内容を変更したり、加
工データの入出力や加工プログラムの繰り返し回数やC
NC装置のデータを変更するようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、被加工物の撮影画像を
拡大表示して測定点の位置を求める場合に、複雑な表示
制御、撮像装置の専用の取り付け機構、撮影や画像伝送
のためのケーブルを不要とし、作業性を向上し、撮像装
置の着脱を容易化できる測定方法と測定装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の測定装置と工作機械の正面
【図2】本発明の実施形態の測定装置における撮像装置
の(1)は正面図、(2)はレンズ系と光源とを示す底
面図
【図3】本発明の実施形態の測定装置における定点指示
マークが一体化されたモニターの正面図
【図4】本発明の実施形態の測定装置における変形例の
定点指示マークの正面図
【図5】本発明の実施形態の測定装置の作用説明図
【符号の説明】
1 工作機械 4 テーブル(支持部) 12 回転主軸 12a 工具取り付け部 15 自動工具交換装置 21 撮像装置 22 無線通信装置 23 モニター 30 定点指示マーク W 被加工物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械の回転主軸における加工用工具
    の取り付け部に、バッテリーを含む撮像装置を取り付
    け、その撮像装置により、被加工物を工作機械の支持部
    から取り外すことなく撮影し、その撮像装置により生成
    された画像データを無線通信装置を介してモニターに送
    信し、その被加工物の撮影画像をモニターにより拡大表
    示し、その回転主軸を被加工物に対して相対移動させる
    ことで、そのモニターにより拡大表示された被加工物の
    測定点を、そのモニターの画面に一体化された定点指示
    マークに対応する位置に配置し、その回転主軸の被加工
    物に対する設定した基準位置からの相対移動方向と相対
    移動量とに基づき、その測定点の位置を求めることを特
    徴とする測定方法。
  2. 【請求項2】 工作機械の回転主軸の工具取り付け部に
    着脱可能な撮像装置と、その撮像装置に一体化される送
    信機とモニターに接続される受信機とから構成される無
    線通信装置と、その撮像装置に含まれるバッテリーと、
    そのモニターの画面に一体化される定点指示マークとを
    備え、その工具取り付け部に取り付けられた撮像装置
    は、その工作機械の支持部に取り付けられた被加工物を
    撮影可能な位置に配置され、その撮像装置により生成さ
    れる画像データは、その無線通信装置によりモニターに
    送信可能とされ、その画像データに対応する被加工物の
    撮影画像がモニターにより拡大表示可能とされ、その支
    持部に対する回転主軸の相対移動により、そのモニター
    により拡大表示された被加工物の測定点は、その定点指
    示マークに対応する位置に配置可能とされていることを
    特徴とする測定装置。
  3. 【請求項3】 その工作機械は、前記支持部に対する回
    転主軸の設定した基準位置からの相対移動方向と相対移
    動量の検出手段を有し、その基準位置からの相対移動方
    向と相対移動量の検出値が前記モニターにより表示可能
    とされている請求項2に記載の測定装置。
  4. 【請求項4】 その工作機械は自動工具交換装置を有
    し、その自動工具交換装置により前記撮像装置が回転主
    軸の工具取り付け部に着脱可能とされている請求項2ま
    たは3に記載の測定装置。
JP23829799A 1999-08-25 1999-08-25 測定方法および測定装置 Expired - Fee Related JP3515023B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23829799A JP3515023B2 (ja) 1999-08-25 1999-08-25 測定方法および測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23829799A JP3515023B2 (ja) 1999-08-25 1999-08-25 測定方法および測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001059705A true JP2001059705A (ja) 2001-03-06
JP3515023B2 JP3515023B2 (ja) 2004-04-05

Family

ID=17028113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23829799A Expired - Fee Related JP3515023B2 (ja) 1999-08-25 1999-08-25 測定方法および測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3515023B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006255826A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Toguchi Seisakusho:Kk 計測ヘッド及び工作機械
JP2009150865A (ja) * 2007-11-30 2009-07-09 Waida Seisakusho:Kk エッジ検出方法、エッジ検出装置及びこれを用いた工作機械
JP2009300594A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Nec Electronics Corp 設計像と撮影像との重ね合わせ表示方法、表示装置および表示プログラム
JP2010054399A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Mori Seiki Co Ltd 非接触測定装置及び機上計測システム
JP2014083610A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Yaskawa Electric Corp ロボットシステムおよび加工品の製造方法
JP2016185879A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 バンドー化学株式会社 スチールコードコンベヤベルトの縦裂検出装置及びスチールコードコンベヤベルトの縦裂検出システム
JP2019169007A (ja) * 2018-03-23 2019-10-03 株式会社熊本精研工業 加工対象物の加工計測装置
JP7126013B1 (ja) * 2021-04-26 2022-08-25 Dmg森精機株式会社 工作機械用装置および工作機械

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006255826A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Toguchi Seisakusho:Kk 計測ヘッド及び工作機械
JP2009150865A (ja) * 2007-11-30 2009-07-09 Waida Seisakusho:Kk エッジ検出方法、エッジ検出装置及びこれを用いた工作機械
JP2009300594A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Nec Electronics Corp 設計像と撮影像との重ね合わせ表示方法、表示装置および表示プログラム
JP4583478B2 (ja) * 2008-06-11 2010-11-17 ルネサスエレクトロニクス株式会社 設計像と撮影像との重ね合わせ表示方法、表示装置および表示プログラム
JP2010054399A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Mori Seiki Co Ltd 非接触測定装置及び機上計測システム
JP2014083610A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Yaskawa Electric Corp ロボットシステムおよび加工品の製造方法
JP2016185879A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 バンドー化学株式会社 スチールコードコンベヤベルトの縦裂検出装置及びスチールコードコンベヤベルトの縦裂検出システム
JP2019169007A (ja) * 2018-03-23 2019-10-03 株式会社熊本精研工業 加工対象物の加工計測装置
JP7126013B1 (ja) * 2021-04-26 2022-08-25 Dmg森精機株式会社 工作機械用装置および工作機械
JP2022168357A (ja) * 2021-04-26 2022-11-08 Dmg森精機株式会社 工作機械用装置および工作機械

Also Published As

Publication number Publication date
JP3515023B2 (ja) 2004-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8953034B1 (en) Video imaging device with an integrated battery
US6647840B2 (en) Combined video camera and toolholder
CN106346315B (zh) 能够取得工件原点的机床控制系统以及工件原点设定方法
JP3778707B2 (ja) 眼鏡レンズ加工装置
US6785585B1 (en) Method for marking or drilling holes in glass lenses and device for realizing the same
JP2006255826A (ja) 計測ヘッド及び工作機械
EP2239095B1 (en) Eyeglass lens processing apparatus
US9914192B2 (en) Tooling system with visual identification of attached component
US6427094B1 (en) Axial alignment apparatus, an eyeglass lens processing system and an eyeglass lens processing preparation system having the apparatus
GB2274211A (en) Testing printed circuit boards
JP5342371B2 (ja) 工具の回転方向位置決め方法
JP2013517512A (ja) インテリジェントな繰返し精度の良いアーム取り付けシステム
JP3515023B2 (ja) 測定方法および測定装置
EP1080835B1 (en) Cup attaching apparatus
JP6608006B1 (ja) 工作機械
JP3333681B2 (ja) 刃先位置計測装置
WO2009106830A1 (en) Modular scanning and machining apparatus
JP5475631B2 (ja) 工具の刃先位置合わせ方法
JP2009262241A (ja) 位置合わせ方法および位置合わせ支援装置ならびに位置合わせ支援プログラム
JP4671889B2 (ja) 穿孔装置及び穿孔方法
JP2008006534A (ja) 工作機械用カメラおよびレシーバーつき工作機械
CN113953850A (zh) 一种针对固定直径圆环类工件加工设备
JP2626798B2 (ja) 工作機械用撮像装置
KR20170110398A (ko) 정밀 가공머신의 공작물 비전 측정시스템
JP2020037153A (ja) 反転ユニットおよび加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040114

S202 Request for registration of non-exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R315201

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S202 Request for registration of non-exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R315201

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080123

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090123

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100123

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110123

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees