JP2022167144A - 水処理方法および水処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】下水処理水の逆浸透膜処理において、下水処理水にシリカとアルミニウムおよびナトリウムとが共存する場合であっても、シリカとアルミニウムおよびナトリウムとの複合的な析出物が生成するのを抑制することができ、逆浸透膜を安定的に運転することが可能となる水処理方法および水処理装置を提供する。【解決手段】下水処理の放流水を回収して再利用する水処理方法であって、放流水は、シリカを含み、かつアルミニウムを0.01mg/L以上含有し、さらにナトリウムをアルミニウムと等モル濃度以上含有しており、放流水を逆浸透膜処理装置16で逆浸透膜処理してRO透過水とシリカ濃度50mg/L以上のRO濃縮水とに分離する逆浸透膜処理工程を含み、逆浸透膜処理工程において、RO濃縮水のpHを5.5以下に保って逆浸透膜処理を行う、水処理方法である。【選択図】図1

Description

本発明は、下水処理水を再利用するための水処理方法および水処理装置に関する。
下水処理水から水回収して再生水として利用する手法は広く知られている。水回収する際には、イオン成分の排除手段として逆浸透膜が使われることが多い。
例えば、特許文献1には、下水処理施設の下水または下水処理水を逆浸透膜等の膜モジュールを用いて処理して再生水を得る装置が記載されている。
非特許文献1には、逆浸透膜を用いて公共下水処理水から再生水を作り出す方法が記載されている。
非特許文献1の表2に下水処理水の水質の例の記載がある通り、通常の下水処理水中のシリカ濃度は日本の環境水と同レベルである10~20mg/L程度であり、シリカの溶解度は常温で120mg/L程度であるため、下水処理水を逆浸透膜で処理する際にシリカのスケールはほとんど問題とはならない。よって、逆浸透膜は通常はpH中性の領域で運転される。
しかし、例えば特定の大規模工場等からの排水を多量に受け入れている下水処理場においては、下水処理水中のシリカ濃度が50mg/Lを超えるような場合もあることがわかった。このような排水について逆浸透膜を用いて水回収を行う場合、シリカのスケールが析出しないような低い水回収率(例えば、被処理水中のシリカ濃度が50mg/Lの場合、濃縮倍率で2.4倍以下)を設定しなければならないという課題がある。
一方、特許文献2には、少なくとも硬度成分およびシリカを含有する工業用水、市水または井水からなる被処理水を逆浸透膜処理して透過水とシリカの溶解度以上のシリカ濃度を有する濃縮水とに分離する逆浸透膜処理方法において、濃縮水のpHを6以下に保って逆浸透膜処理する逆浸透膜処理方法が記載されている。
特許第3305354号公報 特許第3187629号公報
株式会社神鋼環境ソリューション技報、2010、Vol.7,No.1,pp.16-22
本発明者らの検討の結果、濃縮水中のシリカの濃度をシリカの溶解度以下に保ったとしても、下水処理水にシリカとアルミニウムおよびナトリウムとが共存する場合、中性~アルカリ性の領域でシリカとアルミニウムおよびナトリウムとが複合的な析出物を形成し、逆浸透膜を閉塞させる問題があることがわかった。
また、検討した結果、下水処理水中のアルミニウムが例えば0.01mg/L以上0.1mg/L以下という極めて低い濃度であっても、シリカおよびナトリウムと共存することによって析出物を形成し、逆浸透膜を閉塞させるという問題があることがわかった。
本発明の目的は、下水処理水の逆浸透膜処理において、下水処理水にシリカとアルミニウムおよびナトリウムとが共存する場合であっても、シリカとアルミニウムおよびナトリウムとの複合的な析出物が生成するのを抑制することができ、逆浸透膜を安定的に運転することが可能となる水処理方法および水処理装置を提供することにある。
本発明は、下水処理の放流水を回収して再利用する水処理方法であって、前記放流水は、シリカを含み、かつアルミニウムを0.01mg/L以上含有し、さらにナトリウムを前記アルミニウムと等モル濃度以上含有しており、前記放流水を逆浸透膜処理してRO透過水とシリカ濃度50mg/L以上のRO濃縮水とに分離する逆浸透膜処理工程を含み、前記逆浸透膜処理工程において、前記RO濃縮水のpHを5.5以下に保って前記逆浸透膜処理を行う、水処理方法である。
前記水処理方法において、前記RO濃縮水のシリカ濃度は、120mg/L未満であることが好ましい。
前記水処理方法において、前記RO透過水について有機物分解処理を行う有機物分解処理工程をさらに含むことが好ましい。
前記水処理方法において、前記下水処理の放流水は、固液分離処理および生物処理を経た下水の2次処理水であることが好ましい。
前記水処理方法において、前記下水処理の放流水について、前記逆浸透膜処理工程の前段で除濁処理を行う除濁処理工程をさらに含むことが好ましい。
本発明は、下水処理の放流水を回収して再利用する水処理装置であって、前記放流水は、シリカを含み、かつアルミニウムを0.01mg/L以上含有し、さらにナトリウムを前記アルミニウムと等モル濃度以上含有しており、前記放流水を逆浸透膜処理してRO透過水とシリカ濃度50mg/L以上のRO濃縮水とに分離する逆浸透膜処理手段と、前記逆浸透膜処理手段における前記RO濃縮水のpHを5.5以下に保つpH調整手段と、を備える、水処理装置である。
前記水処理装置において、前記RO濃縮水のシリカ濃度は、120mg/L未満であることが好ましい。
前記水処理装置において、前記RO透過水について有機物分解処理を行う有機物分解処理手段をさらに備えることが好ましい。
前記水処理装置において、前記下水処理の放流水は、固液分離処理および生物処理を経た下水の2次処理水であることが好ましい。
前記水処理装置において、前記下水処理の放流水について、前記逆浸透膜処理手段の前段で除濁処理を行う除濁処理手段をさらに備えることが好ましい。
本発明によって、下水処理水の逆浸透膜処理において、下水処理水にシリカとアルミニウムおよびナトリウムとが共存する場合であっても、シリカとアルミニウムおよびナトリウムとの複合的な析出物が生成するのを抑制することができ、逆浸透膜を安定的に運転することが可能となる水処理方法および水処理装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る水処理装置の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る水処理装置の他の例を示す概略構成図である。 表1に示す水質のRO濃縮水についての固形物析出の計算結果を示すグラフである。 表1に示す水質でSiO濃度42mg/Lの場合のRO濃縮水についての固形物析出の計算結果を示すグラフである。 実施例1、比較例1における経過日数(日)に対する透過係数保持率(%)の推移を示すグラフである。
本発明の実施の形態について以下説明する。本実施形態は本発明を実施する一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る水処理装置の一例の概略を図1に示し、その構成について説明する。
水処理装置1は、下水処理の放流水を回収して再利用する水処理装置であって、下水処理の放流水を逆浸透膜処理してRO透過水とシリカ濃度50mg/L以上のRO濃縮水とに分離する逆浸透膜処理手段として、逆浸透膜処理装置16と、逆浸透膜処理装置16におけるRO濃縮水のpHを5.5以下に保つpH調整手段として、pH調整剤を添加する配管38と、を備える。処理対象である下水処理の放流水は、シリカを含み、かつアルミニウムを0.01mg/L以上含有し、さらにナトリウムをアルミニウムと等モル濃度以上含有している。
水処理装置1は、下水処理の放流水を貯留する下水処理水槽10と、下水処理の放流水について除濁処理を行う除濁処理手段として、除濁膜処理装置12と、除濁処理によって得られた除濁処理水である逆浸透膜処理の被処理水を貯留する被処理水槽14と、を備えてもよい。
図1の水処理装置1において、下水処理水槽10の出口と除濁膜処理装置12の放流水入口とは、ポンプ18を介して配管24により接続されている。除濁膜処理装置12の除濁処理水出口と被処理水槽14の除濁処理水入口とは、配管26により接続されている。被処理水槽14の被処理水出口と逆浸透膜処理装置16の被処理水入口とは、ポンプ20を介して配管28により接続されている。逆浸透膜処理装置16のRO透過水出口には、配管30が接続され、RO濃縮水出口には、配管32が接続されている。被処理水槽14の逆洗水出口と配管26の途中とは、ポンプ22を介して配管34により接続されている。除濁膜処理装置12の逆洗排水出口には、配管36が接続されている。配管28におけるポンプ20の下流側には、pH調整剤を添加する配管38が接続されている。配管28における配管38の接続点の下流側に、被処理水のpHを測定する被処理水pH測定手段として、pH計42が設置されていてもよい。配管32に、RO濃縮水のpHを測定するRO濃縮水pH測定手段として、pH計44が設置されていてもよい。
本実施形態に係る水処理方法および水処理装置1の動作について説明する。
下水処理の放流水は、必要に応じて下水処理水槽10に貯留された後、ポンプ18によって配管24を通して、除濁膜処理装置12に送液される。除濁膜処理装置12において、下水処理の放流水について除濁処理が行われ、除濁処理水(透過水)が得られる(除濁処理工程)。除濁膜としては、精密ろ過膜(MF膜)や限外ろ過膜(UF膜)等が使用される。
除濁処理で得られた除濁処理水は、配管26を通して、必要に応じて被処理水槽14に貯留された後、逆浸透膜処理の被処理水としてポンプ20によって配管28を通して、逆浸透膜処理装置16に送液される。逆浸透膜処理装置16において、被処理水について逆浸透膜処理が行われ、RO透過水とシリカ濃度50mg/L以上のRO濃縮水とに分離される(逆浸透膜処理工程)。RO透過水は、配管30を通して排出され、RO濃縮水は、配管32を通して排出される。
除濁膜の洗浄が必要になった場合、被処理水槽14から除濁処理水が逆洗水としてポンプ22によって配管34、配管26を通して、除濁膜処理装置12の2次側に送液される。逆洗水は、除濁膜処理装置12の2次側から1次側に通水されて除濁膜の洗浄が行われ、逆洗排水は、除濁膜処理装置12の1次側から配管36を通して排出される(逆洗工程)。
逆浸透膜処理工程において、RO濃縮水のpHを5.5以下に保って逆浸透膜処理が行われる。これによって、下水処理水の逆浸透膜処理において、下水処理水にシリカとアルミニウムおよびナトリウムとが共存する場合であっても、シリカとアルミニウムおよびナトリウムとの複合的な析出物が生成するのを抑制することができ、逆浸透膜を安定的に運転することが可能となる。さらにアルミニウム単独の析出物の生成も抑制することができるため、逆浸透膜を安定的に運転することが可能となる。
例えば、図3に、下記表1に示す水質のRO濃縮水について各成分の溶解度から計算した、析出物の発生量の計算結果を示す。図3のグラフにおいて、横軸は、RO濃縮水のpHを示し、縦軸はシリカとアルミニウムおよびナトリウムとの複合物(NaAlSi2.36.6・4HO)、カルシウムとフッ素との複合物(CaF(PO)、アルミニウム水酸化物(Al(OH))のそれぞれの析出量(g)を示す。
図3からわかるように、pH中性~アルカリ性ではシリカとアルミニウムおよびナトリウムとの複合物が析出し、pH5.5を超え、6.0以下では、アルミニウム水酸化物が析出するが、pH5.5以下であれば、これらの析出はほとんどない。RO濃縮水中のシリカ濃度50mg/L未満、アルミニウム濃度0.01mg/L以下であれば、これらの影響は小さい。なお、Ca系の析出物は、被処理水に分散剤を添加して析出を抑制することができる。
Figure 2022167144000002
図4に、上記表1に示す水質でSiO濃度が42mg/Lの場合のRO濃縮水についての同様の計算結果を示す。図4からわかるように、SiOが飽和濃度(常温で120mg/L程度)以下であっても、少量ではあるが中性付近でシリカとアルミニウムおよびナトリウムとの複合物が析出することがわかる。
RO濃縮水のpHを5.5以下に保って逆浸透膜処理が行われればよく、pHは低いほど析出物が少なくなるが、低すぎるとpH調整剤の使用量が多くなったり、逆浸透膜が劣化する可能性があるため、RO濃縮水のpHを4.0~5.5の範囲に保って逆浸透膜処理が行うことが好ましい。
例えば、配管32においてRO濃縮水をサンプリングして、RO濃縮水のpHを測定し、その測定結果に基づいて、RO濃縮水のpHが5.5以下に保たれるように、pH調整剤を被処理水に添加すればよい。または、配管28においてpH計42によって被処理水のpHを測定し、その測定結果に基づいて、RO濃縮水のpHが5.5以下に保たれるように、pH調整剤を被処理水に添加してもよいし、配管32においてpH計44によってRO濃縮水のpHを測定し、その測定結果に基づいて、RO濃縮水のpHが5.5以下に保たれるように、pH調整剤を被処理水に添加してもよい。
pH調整剤としては、通常、塩酸、硫酸等の酸が用いられる。pH調整剤として、水酸化ナトリウム水溶液等のアルカリが用いられてもよい。
処理対象である下水処理の放流水は、シリカを含み、かつアルミニウムを0.01mg/L以上含有し、さらにナトリウムをアルミニウムと等モル濃度以上含有している下水処理水であればよく、特に制限はない。下水処理の放流水としては、例えば、半導体工場等からの排水を受け入れて処理する下水処理の放流水等が挙げられる。
処理対象である下水処理の放流水は、例えば、下水が沈殿等の固液分離処理、活性汚泥処理等の生物処理を経た下水の2次処理水である生物処理水等である。生物処理の後段において、沈殿等の固液分離処理がさらに行われた生物処理水等であってもよい。
処理対象である下水処理の放流水のTOCは、例えば、1~20mg/Lの範囲である。
RO濃縮水のシリカ濃度は、50mg/L以上とすればよく、50mg/L以上120mg/L未満であってもよい。RO濃縮水のシリカ濃度が50mg/L未満の場合は、析出物の発生はほとんど問題とはならない。
RO透過水については、回収し、再利用してもよい。RO透過水について純水製造の原水等として再利用する場合には、有機物分解処理を行ってもよい(有機物分解処理工程)。RO透過水について有機物分解処理を行うことによって、回収水を例えば純水の原水等の高度な水質が必要とされる用途にも再利用できるようになる。
処理対象が下水が固液分離処理、生物処理を経た下水の2次処理水である生物処理水であり、RO透過水について有機物分解処理を行う場合の水処理装置の構成の一例を図2に示す。
図2に示す水処理装置3は、図1の水処理装置1の構成に加えて、除濁膜処理装置12の前段に、下水について固液分離処理を行う固液分離処理手段として、固液分離処理装置50と、固液分離処理が行われた固液分離処理水について生物処理を行う生物処理手段として、生物処理装置52と、をさらに備える。また、逆浸透膜処理装置16の後段に、RO透過水について有機物分解処理を行う有機物分解処理手段として、有機物分解処理装置54をさらに備える。
図2の水処理装置3において、固液分離処理装置50の入口には、配管56が接続されている。固液分離処理装置50の出口と生物処理装置52の入口とは、配管58によって接続されている。生物処理装置52の出口と下水処理水槽10の入口とは、配管60によって接続されている。逆浸透膜処理装置16のRO透過水出口と有機物分解処理装置54の入口とは、配管62によって接続され、有機物分解処理装置54の出口には、配管64が接続されている。
下水は、配管56を通して固液分離処理装置50に送液される。固液分離処理装置50において、下水について固液分離処理が行われ、固液分離処理水が得られる(固液分離処理工程)。固液分離処理で得られた固液分離処理水は、配管58を通して生物処理装置52に送液される。生物処理装置52において、固液分離処理水について生物処理が行われ、生物処理水が得られる(生物処理工程)。生物処理で得られた生物処理水は、配管60を通して必要に応じて下水処理水槽10に貯留された後、ポンプ18によって配管24を通して、除濁膜処理装置12に送液される。以降、図1の水処理装置1と同様にして、除濁処理、逆浸透膜処理が行われる。
逆浸透膜処理で得られたRO透過水は、配管62を通して有機物分解処理装置54に送液される。有機物分解処理装置54において、RO透過水について有機物分解処理が行われ、有機物分解処理水が得られる(有機物分解処理工程)。有機物分解処理で得られた有機物分解処理水は、配管64を通して排出され、純水製造の原水等として再利用される。
下水について固液分離処理を行う固液分離処理手段(工程)としては、固液分離処理を行うことができるものであれば特に制限はなく、例えば沈殿槽等が挙げられる。
固液分離処理水について生物処理を行う生物処理手段(工程)としては、生物処理を行うことができるものであれば特に制限はなく、例えば、標準活性汚泥法、回転円盤法等が挙げられる。
RO透過水について有機物分解処理を行う有機物分解処理手段(工程)としては、有機物を分解することができるものであればよく、特に制限はなく、例えば、紫外線照射処理手段(工程)、オゾン処理手段(工程)、イオン交換処理手段(工程)等が挙げられる。
以下、実施例および比較例を挙げ、本発明をより具体的に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例1、比較例1>
原水としては下水二次処理水(年間平均のシリカ濃度50mg/L、アルミニウム濃度0.01mg/L、ナトリウム濃度200mg/L)を用いた。この原水は、沈殿槽による固液分離処理の後、標準活性汚泥法による生物処理を経た生物処理水である。この原水に対し、図1の水処理装置を用いて除濁膜処理、逆浸透膜処理に順に処理を行い、RO透過水を回収水として得た。
(試験条件)
・除濁膜入口水量:460L/h
・逆浸透膜膜入口水量:260L/h
・RO濃縮水量:120L/h
・RO透過水量:140L/h(回収率54%、RO濃縮水中シリカ濃度110mg/L)
・除濁膜:旭化成株式会社製、UNV-3003
・逆浸透膜:日東電工株式会社製、LFC3-LD-4040
逆浸透膜の前段でpH調整剤として酸(塩酸)を添加し、RO濃縮水のpHが5.5以下となるように通水した場合と、酸を添加せずに通水した(pH7)場合のそれぞれで約1か月間通水を行った。経過日数(日)に対する透過係数保持率(%)の推移を図5に示す。なお、透過係数=透過水Flux(m/d)/有効圧(MPa)として求められる。
中性(pH7)で通水した場合は、透過係数が21%程度低下したのに対して、pHを酸性(pH5.5以下)にした場合は、透過係数は10%程度の低下であった。
このように、実施例の方法によって、下水処理水の逆浸透膜処理において、下水処理水にシリカとアルミニウムおよびナトリウムとが共存する場合であっても、シリカとアルミニウムおよびナトリウムとの複合的な析出物が生成するのを抑制することができ、逆浸透膜を安定的に運転することが可能となった。
1,3 水処理装置、10 下水処理水槽、12 除濁膜処理装置、14 被処理水槽、16 逆浸透膜処理装置、18,20,22 ポンプ、24,26,28,30,32,34,36,38,56,58,60,62,64 配管、42,44 pH計、50 固液分離処理装置、52 生物処理装置、54 有機物分解処理装置。

Claims (10)

  1. 下水処理の放流水を回収して再利用する水処理方法であって、
    前記放流水は、シリカを含み、かつアルミニウムを0.01mg/L以上含有し、さらにナトリウムを前記アルミニウムと等モル濃度以上含有しており、
    前記放流水を逆浸透膜処理してRO透過水とシリカ濃度50mg/L以上のRO濃縮水とに分離する逆浸透膜処理工程を含み、
    前記逆浸透膜処理工程において、前記RO濃縮水のpHを5.5以下に保って前記逆浸透膜処理を行うことを特徴とする水処理方法。
  2. 請求項1に記載の水処理方法であって、
    前記RO濃縮水のシリカ濃度は、120mg/L未満であることを特徴とする水処理方法。
  3. 請求項1または2に記載の水処理方法であって、
    前記RO透過水について有機物分解処理を行う有機物分解処理工程をさらに含むことを特徴とする水処理方法。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の水処理方法であって、
    前記下水処理の放流水は、固液分離処理および生物処理を経た下水の2次処理水であることを特徴とする水処理方法。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の水処理方法であって、
    前記下水処理の放流水について、前記逆浸透膜処理工程の前段で除濁処理を行う除濁処理工程をさらに含むことを特徴とする水処理方法。
  6. 下水処理の放流水を回収して再利用する水処理装置であって、
    前記放流水は、シリカを含み、かつアルミニウムを0.01mg/L以上含有し、さらにナトリウムを前記アルミニウムと等モル濃度以上含有しており、
    前記放流水を逆浸透膜処理してRO透過水とシリカ濃度50mg/L以上のRO濃縮水とに分離する逆浸透膜処理手段と、
    前記逆浸透膜処理手段における前記RO濃縮水のpHを5.5以下に保つpH調整手段と、
    を備えることを特徴とする水処理装置。
  7. 請求項6に記載の水処理装置であって、
    前記RO濃縮水のシリカ濃度は、120mg/L未満であることを特徴とする水処理装置。
  8. 請求項6または7に記載の水処理装置であって、
    前記RO透過水について有機物分解処理を行う有機物分解処理手段をさらに備えることを特徴とする水処理装置。
  9. 請求項6~8のいずれか1項に記載の水処理装置であって、
    前記下水処理の放流水は、固液分離処理および生物処理を経た下水の2次処理水であることを特徴とする水処理装置。
  10. 請求項6~9のいずれか1項に記載の水処理装置であって、
    前記下水処理の放流水について、前記逆浸透膜処理手段の前段で除濁処理を行う除濁処理手段をさらに備えることを特徴とする水処理装置。
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