JP2022166604A - 外装品とこの外装品を用いた吐出製品 - Google Patents

外装品とこの外装品を用いた吐出製品 Download PDF

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Abstract

Figure 2022166604000001
【課題】横方向へスライドさせつつもステムに装着することができる外装品と、この外装品を用いた吐出製品を提供する。
【解決手段】ステム6を有する吐出容器2に装着されるカバー部材11と、カバー部材11に着脱自在に取り付けられ、ステム6を操作する操作部材12とを備え、操作部材12が、ステム6の軸線方向に対して横方向にスライドされることでカバー部材11に取り付けられる基部20と、基部20に連結されたノズル21とを備え、ノズル21が、ステム6の軸線方向からステム6に取り付けられるステム装着部24を備え、カバー部材11が、基部20の横方向へのスライドを利用してステム装着部24を持ち上げ、ノズル21とステム6との横方向での衝突を避けるための突起15を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、ステムを有する吐出容器に取り付けられる外装品とこの外装品を用いた吐出製品に関する。
特許文献1には、噴射容器に着脱自在に装着される装着部材と、噴射容器の弁(ステム)を作動させる噴射部材と、装着部材に着脱自在に設けられ、内容物の噴射方向に光を照射する照射部材とを備えた噴射ユニットが開示されている。
特許第6041122号公報
特許文献1の段落[0044]には、照射部材を横方向からスライドさせて装着部材に係合してもよいことが開示されている。ただ、噴射部材をスライドさせてステムに装着することについての開示は無い。
本発明は、横方向へスライドさせつつもステムに装着することができる外装品と、この外装品を用いた吐出製品の提供を目的とする。
本発明の外装品10、10A、10B、10Cは、ステム6を有する吐出容器2、2Aに装着されるカバー部材11と、カバー部材11に着脱自在に取り付けられ、ステム6を操作する操作部材12とを備え、操作部材12が、ステム6の軸線方向に対して横方向にスライドされることでカバー部材11に取り付けられる基部20と、基部20に連結されたノズル21とを備え、ノズル21が、ステム6の軸線方向からステム6に取り付けられるステム装着部24を備え、カバー部材11が、基部20の横方向へのスライドを利用してステム装着部24を持ち上げ、ノズル21とステム6との横方向での衝突を避けるための突起15を備えていることを特徴としている。
上記外装品においては、突起15が、ステム装着部24を徐々に持ち上げる傾斜部15aと、持ち上げ状態を維持する水平部15bと、持ち上げ状態を解消する急斜部15cとを備えていることが好ましい。また、突起15が、ステム6の両側に設けられることが好ましい。
また、ノズル21が回転軸28によって基部20に連結されていることが好ましい。もしくは、ノズル21がステム6の軸線方向に移動可能に基部20に連結されていることが好ましい。
本発明の吐出製品1Aは、上記いずれかの外装品10Aと、吐出容器2Aとを備え、吐出容器2Aが、複数のステム6と、複数のステム6を収容する蓋部5Aとを備え、蓋部5Aが上底5aを備え、上底5aが、1つの円弧部5a1と、円弧部5a1の両端をつなぐ1つの直線部5a2を備え、カバー部材11が、円弧部5a1とは衝突し、直線部5a2とは衝突しない突出部30を備えていることを特徴としている。
本発明の外装品は、カバー部材が、基部の横方向へのスライドを利用してステム装着部を持ち上げ、ノズルとステムとの横方向での衝突を避けるための突起を備えているため、基部をカバー部材に対して横方向にスライドさせるにもかかわらず、ステム装着部をステムの軸線方向からステムに装着することができる。
また、突起が、ステム装着部を徐々に持ち上げる傾斜部と、持ち上げ状態を維持する水平部と、持ち上げ状態を解消する急斜部とを備えている場合、急斜部に差し掛かったステム装着部をステムに向けて落とすことができ、ステム装着部をステムに装着させやすい。また、ステム装着部がステムの軸線上に位置したときに急斜部に差し掛かるようにすれば、急斜部がステム装着部とステムとの位置合わせとしても機能する。
突起が、ステムの両側に設けられる場合は、基部をスライドさせて装着する際にノズルの傾きを防止し、ステム装着部をステムにより確実に装着することができる。また、カバー部材のみでステムを保護することができるため、操作部材を別売りにして、消費者に繰り返し使用してもらうことができる。
また、ノズルが回転軸によって基部に連結されている場合、ノズルは回転軸を中心として傾き、急斜部に差し掛かると元の状態に勢いよく戻るため、ステム装着部にステムを簡単に装着することができる。
また、ノズルがステムの軸線方向に移動可能に基部に連結されている場合、持ち上げられたノズルが急斜部に差し掛かると元の位置に勢いよく戻るため、ステム装着部にステムを簡単に装着することができる。
本発明の吐出製品では、カバー部材が吐出容器と操作部材との方向決めとして機能するため、吐出容器の軸線(中心線)上にステムが位置していなくても、ステム装着部にステムを確実に装着することができる。
図1Aが本発明の吐出製品の斜視図、図1Bが吐出製品の正面図である。 本発明の外装品の分解斜視図である。 外装品の平面図である。 ノズルのステムへの取り付け過程を示す断面図である。 ノズルのステムへの取り付け過程を示す断面図である。 ノズルのステムへの取り付け過程を示す断面図である。 ノズルのステムへの取り付け過程を示す断面図である。 図8Aが本発明の別の吐出製品の斜視図、図8Bが吐出容器の斜視図である。 吐出容器の蓋部の平面図である。 カバー部材の底面図である。 吐出容器へのカバー部材の取り付け過程を示す断面図である。 本発明の別の外装品の分解斜視図である。 ノズルのステムへの取り付け過程を示す断面図である。 ノズルのステムへの取り付け過程を示す断面図である。 ノズルのステムへの取り付け過程を示す断面図である。 ノズルのステムへの取り付け過程を示す断面図である。 本発明のさらに別の吐出製品の斜視図である。 本発明のさらに別の外装品の分解斜視図である。 ノズルのステムへの取り付け過程を示す断面図である。 ノズルのステムへの取り付け過程を示す断面図である。 ノズルのステムへの取り付け過程を示す断面図である。 ノズルのステムへの取り付け過程を示す断面図である。 本発明のさらに別の吐出製品を示す斜視図である。 本発明のさらに別の外装品を示す分解斜視図である。 ノズルのステムへの取り付け過程を示す断面図である。 ノズルのステムへの取り付け過程を示す断面図である。 ノズルのステムへの取り付け過程を示す断面図である。 ノズルのステムへの取り付け過程を示す断面図である。
吐出製品1は、図1Aに示すように、吐出容器2と、吐出容器2に取り付けられる外装品10とを備えている。
吐出容器2はいわゆるエアゾール容器である。この吐出容器2は、上端に開口を有する容器本体3と、容器本体3の開口を塞ぐバルブアッセンブリ4(図4参照)とを備えている。容器本体3は、アルミニウムやブリキなどの金属製やポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂製の耐圧容器であって、円筒状の胴部3aと、胴部3aの下端を塞ぐ底部3bと、胴部3aの上端と連続し上に向かって径が小さくなるテーパ状の肩部3cと、肩部3cの上端で開口する開口部とを備えている。バルブアッセンブリ4は、エアゾールバルブと、このエアゾールバルブを保持するとともに容器本体3の肩部3cの上端に固定される蓋部5とを備えている。図4において3eは、肩部3cと蓋部5との固定部である。エアゾールバルブは、蓋部5に保持されるハウジングと、ハウジング内に上下動または傾動自在に設けられるステム6と、そのステム6を常時上向きに付勢するバネとを有する公知のものであって、ステム6を押し下げる又は傾けるといった吐出操作によって内容物を吐出することができる。ステム6は、蓋部5から上方に突出している。また、略円筒状のステム6の軸線は、略円筒状の容器本体3の軸線(中心線)上や平面視円形とされた蓋部5の中心に位置している。
上記吐出容器2には、内容物として、吐出製品1の用途に合わせた原液と、原液を吐出容器2の外に吐出するための噴射剤とが充填されている。原液としては、例えば殺虫剤、潤滑剤、防錆剤、ホコリ飛ばし剤、洗浄剤、消臭剤、芳香剤などの家庭用有効成分や、水虫薬、消炎鎮痛薬、害虫忌避剤、化粧水、日焼け止め、制汗剤、スタイリング剤、トリートメント剤、染毛剤などの人体用有効成分を配合したものが挙げられる。また、噴射剤としては、液化ガスあるいは圧縮ガスが挙げられる。
外装品10は、図1に示すように、吐出容器2に装着されるカバー部材11と、カバー部材11に着脱自在に取り付けられる操作部材12とを備えている。
カバー部材11は、図4に示すように、吐出容器2の肩部3cやバルブアッセンブリ4を覆うとともに、操作部材12と吐出容器2とを連結するための部材である。
このカバー部材11は、図2及び図3に示すように、吐出容器2の肩部3cとバルブアッセンブリ4とを覆う円筒状のカバー部13と、カバー部13の上下方向の中央付近から径内方向に延出された土台部14と、土台部14から上方に向かって突出する板状の突起15と、カバー部13の上端から径内方向に延出された天面部16とを備えている。カバー部材11を吐出容器2に取り付けると、図3に示すように、平面視、カバー部材11の中心にステム6が位置する。そのため、平面視、土台部14の中心には、ステム6を露出させるための露出孔14aが設けられている。天面部16には、ステム6と突起15とを露出させるための切り欠き16aが設けられており、天面部16の平面視形状は略U字状となっている。「U」の開口した側にあたる部分はカバー部13も設けられていない。そして、このカバー欠損部が、操作部材12の差込口17となる。なお、「U」の底にあたる部分にはカバー部13が設けられており、カバー部材11に差し込まれた操作部材12の反対方向からの抜けを防止する抜け止め18となる。土台部14の上面と天面部16の下面との間には水平方向(差込口17から抜け止め18)に向かって延びる隙間が設けられており、この隙間が、カバー部材11に操作部材12を取り付けるためのスライド溝19として機能する。なお、差込口17は逆T字状である。従って、カバー部材11には、操作部材12とスライド嵌合するためのT溝が設けられていると言い換えることもできる。
突起15は、平面視、露出孔14aの両側に2つ設けられている。カバー部材11を吐出容器2に取り付けた状態では、突起15はステム6を挟むように、ステム6の両側に位置する。差込口17を「前」とし、抜け止め18を「後ろ」とした場合、突起15は、前後方向と略平行に設けられることが好ましい。この突起15は、前から後ろに向かって上る傾斜部15aと、傾斜部15aの後端に連続する、高さ一定の水平部15bと、水平部15bの後端に連続して、前から後ろに向かって急激に下る急斜部15cとを備えており、図4に示すように側面視略台形である。傾斜部15aの勾配(内角)は20~60度である。急斜部15cの勾配(外角)は90~130度である。この突起15は、スライド時に、後述するノズル21がステム6と干渉しないように一時的に持ち上げるための部位である。そのため、カバー部材11を吐出容器2に取り付けた状態において、水平部15bの上面がステム6の上端よりも高い位置にあることが好ましい。また、側面視、水平部15bがステム6と重なるように設けられることが好ましい。この場合、突起15によってステム6が保護され、カバー部材11を吐出容器2に取り付けるだけで(操作部材12を取り付けなくても)、ステム6の意図しない押し込みや傾倒を防止することができる。
操作部材12は、ステム6の吐出操作をするための部材である。また、内容物を所望の状態や方向に吐出するための部材でもある。
操作部材12は、図2及び図3に示すように、カバー部材11に取り付けられる基部20と、基部20に連結されたノズル21とを備えている。
基部20は、カバー部材11のスライド溝19に係合するスライド板22と、基部20を前方向から見たときにスライド板22から二股に分かれて上方に延出された側壁23とを備えている。平面視、スライド板22の中央には、後述するステム装着部24を挿通するための挿通孔22aが設けられている。スライド板22の左右方向の幅は、天面部16の切り欠き16aの左右方向の幅よりも大とされている。そのため、スライド板22をスライド溝19に係合させると、基部20の上方向への移動が天面部16の下面によって規制される。前方から基部20を見たとき、基部20の下方は逆T字状である。従って、基部20は、カバー部材11のT溝に摺動可能に係合するT字脚を備えているともいえる。側壁23は、意図しない吐出操作を防止するためのものである。そのため、側壁23の上面はノズル21の上端よりも高い位置にある(図4参照)。
ノズル21は、二股に分かれた側壁23、23間に位置している。このノズル21は、図4に示すように、ステム6に装着されるステム装着部24と、ステム装着部24から前方に向かって延びるノズル部25と、ノズル部25の後端から後方に延びる操作部26と、ステム装着部24の後方に設けられ、カバー部材11の突起15の上を摺動する摺動部27とを備えている。ステム装着部24の左右方向の幅(外側の幅)は、2つの突起15、15間の隙間よりも小である。一方で、摺動部27の左右方向の幅は、2つの突起15、15間の隙間よりも大である。従って、スライド時に摺動部27は突起15に接触するが、ステム装着部24は接触することなく2つの突起15、15の間を通る。ステム装着部24は下方に開口する通路を有している。そのため、ステム装着部24は上方からステム6に装着する必要がある。また、ステム6からステム装着部24を取り外す場合は、ステム装着部24を上方に持ち上げる必要がある。ステム装着部24からノズル部25までは、内容物の通路が設けられており、この通路は、ノズル部25の先端から前方に向かって開口している。ノズル部25にメカニカルブレークアップ機構などの噴霧機構を設けてもよい。
上記構成のノズル21は、基部20に対して回転軸28を介して回動自在に連結されている。回転軸28は左右方向に延びており、操作部材12のカバー部材11への差し込み方向(前後方向)と平面視で略直交している。また、回転軸28はノズル21の前側に位置している。そのため、摺動部27が突起15の上を摺動すると、回転軸28を回転中心としてノズル21の後部(特にステム装着部24)が上に持ち上がるようになっている。なお、基部20における回転軸28の位置は、スライド板22の前側にある。
次に、図4~図7に基づいて、ノズル21のステム6への取り付けの過程を説明する。まず、吐出容器2の上部にカバー部材11を装着する。続いて、ノズル部25の先端と差込口17とを同じ方向に向けて、操作部材12とカバー部材11の方向を合わせる。そして、差込口17からスライド板22をスライド溝19に差し込んでいく。スライド板22を差し込むと、基部20の上下方向への移動が制限される。操作部材12をさらに後方にスライドさせていくと、図5に示すように、摺動部27が突起15の傾斜部15aの上を摺動し始め、傾斜部15aの上り勾配に合わせてノズル21の後部が徐々に持ち上げられていく。なお、ノズル21の後部が持ち上げられても、スライド板22の上方には天面部16があるため、基部20が持ち上がることはない。ノズル21の後部の持ち上げ状態は、摺動部27が傾斜部15aと水平部15bの上を摺動している間、維持される。持ち上げ前、ノズル21の下面はステム6の上端よりも下に位置するが、持ち上げ状態におけるノズル21の下面は、少なくともステム6の上方においてステム6よりも高い位置にある。そのため、スライド時に横方向からノズル21がステム6と衝突するなどしてスライドが阻害されるといったことは生じない。
さらにスライドさせていくと、図6に示すように、摺動部27が急斜部15cに差し掛かる。すると、図7に示すように、急激にノズル21の持ち上げ状態が解消され、ノズル21は下に向かって回動する。すなわち、突起15によるステム装着部24の持ち上げは一時的なものである。摺動部27と急斜部15cとは、ステム装着部24がステム6の上方に位置した時に持ち上げ状態が解消されるように前後方向の位置が互いに調節されている。そのため、ステム装着部24がステム6に上から被さるようにしてステム6に装着される。換言すれば、ステム装着部24がステム6の軸線方向からステム6に取り付けられる。
なお、ステム装着部24がステム6に装着されると同時に、スライド板22の後端が抜け止め18に当接して、それ以上の後方へのスライドが規制される。前方へのスライドも急斜部15cによって規制される。
このように上記構成の外装品10は、カバー部材11が、基部20のカバー部材11への装着時における、基部20の横方向へのスライドを利用してステム装着部24を持ち上げる突起15を備えているため、操作部材12をステム6の軸線に対して横方向にスライドさせるだけで、ノズル21をステム6に取り付けることができる。また、同時に基部20をカバー部材11に取り付けることができる。
内容物を吐出するには操作部材26を下方に押す。すると、ノズル21が回転軸28を中心として下に回転し、ステム6が押し下げられ又は傾いて、吐出容器2内の内容物が、ステム6とノズル21とを介して外部に吐出される。すなわち、回転軸28によるノズル21の回動は、吐出操作時と、操作部材12の装着時のそれぞれの場面で利用することができる。
カバー部材11から操作部材12を取り外すには、操作部材26を上に持ち上げるなどして、ステム装着部24をステム6から外すとともに摺動部27の下端を水平部15bの上面よりも高い位置にもっていき、この状態で操作部材12を前方に押す(横方向にスライドさせる)ことで取り外すことができる。取り外した操作部材12は、カバー部材11が取り付けられた他の吐出容器2に装着して再利用することができる。あるいはカバー部材11も再利用するようにしてもよい。
次に、別の吐出製品1Aと外装品10Aについて説明する。図8Aに示す吐出製品1Aでは、図8Bに示すように、吐出容器2Aが2つのステム6、6を備えている。具体的には、1つの円筒状の容器本体3に2つのエアゾールバルブが取り付けられている。また、蓋部5Aが上底5aを有するカップ状であり、2つのステム6、6の下部を収容している。ステム6の上部は、蓋部5Aの上底5aから上方に突出している。また、蓋部5Aは、下端を縮径方向にかしめることで容器本体3に固定されている。蓋部5Aの上底5aの平面形状は、図9に示すように、円の一部を直線で切り欠いた形状である。従って、上底5aは、1つの円弧部5a1と、円弧部5a1の両端をつなぐ1つの直線部5a2を有している。また、蓋部5Aの側面5bは、上底5aの縁から延びる1つの曲面部5b1と、曲面部5b1の両端をつなぐ1つの平面部5b2とを有している(図8B参照)。平面部5b2と、2つのステム6を結んだ仮想線とは平行である。
カバー部材11は、図10に示すように、二重の円筒状とされたカバー部13の内面から径内方向に突出する突出部30を備えている。この突出部30の径内方向への突出量は、カバー部13の内面から円弧部5a1までの距離よりも長く、カバー部13の内面から直線部5a2までの距離より短い又は同じである。そのため、カバー部材11を蓋部5Aに上から被せる際、平面視、突出部30が円弧部5a1に位置していると、突出部30が蓋部5Aの上底5aに衝突してカバー部材11の蓋部5Aへの装着を妨げ、突出部30が直線部5a2に位置しているときのみ、突出部30が蓋部5Aの上底5aに衝突せずカバー部材11の蓋部5Aへの装着を許容するようになっている(図11参照)。このように突出部30は、カバー部材11の吐出容器2Aに対する方向決めとして機能する。突出部30は、カバー部材11を吐出容器2Aに取り付けた際に、平面部5b2と当接することが好ましい。
その他、カバー部材11には、図12に示すように、突起15が3つ設けられている。具体的には、2つのステム6の両側に1つずつと、2つのステム6、6の間に1つ設けられている。
操作部材12は、ステム6が2つであることに合わせて、ステム装着部24を2つ備えている。また、内容物の通路が2つに分かれている。
他の構成については、図1の吐出製品と同様であるため、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
図8の吐出製品においても、ノズル21をステム6に取り付けるにあたっては、図13に示すように、まず、吐出容器2Aの上部にカバー部材11を装着する。続いて、ノズル部25の先端と差込口17とを同じ方向に向けた状態で、差込口17からスライド板22をスライド溝19に差し込む。そして、操作部材12を後方へスライドさせていくことで、突起15によってノズル21の後部を一時的に持ち上げてステム6を避ける(図14、図15参照)。ステム装着部24がステム6の上方に位置すると、摺動部27が急斜部15cに差し掛かり、ノズル21の持ち上げ状態が解消されて、ステム装着部24がステム6に装着される(図16参照)。
上記構成の吐出製品1Aでは、吐出容器2Aが平面部5b2を有しており、この平面部5b2によってステム6の並び方向に対するカバー部材11の方向が定められることから、カバー部材11に取り付けられる操作部材12の方向も自ずと定まる。そのため、略円筒状の吐出容器2Aの軸線上にステム6の軸線が位置していなくても、確実にステム装着部24をステム6に装着させることができる。すなわち、ステム6の並び方向に対して、カバー部材11と操作部材12のいずれか一方でも方向がずれていた場合、2つのステム装着部24、24の並び方向がステム6の並び方向とずれてしまい、ステム装着部24をステム6に装着させることができなくなるが、吐出容器2Aとカバー部材11とは平面部5b2によって、カバー部材11と操作部材12とはスライド溝19によって互いの方向が定められるため、吐出容器2Aとカバー部材11と操作部材12は必ず所定の取り付け角度となり、その結果、別段の方向合わせ作業を行うことなく、ステム装着部24をステム6に確実に装着させることができる。
図17は、さらに別の吐出製品1Bと外装品10Bとを示している。この吐出製品1Bでは、吐出容器2を2つ備えている。2つの吐出容器2、2はカバー部材11によって連結されている。カバー部材11は、図18に示すように、平面視、陸上のトラック状であって、互いに平行な2本の直線部と、2本の直線部の端部同士をつなぐ半円部とを備えている。そのため、カバー部13は前後方向にそれぞれ平面部13aを有している。このカバー部材11で2つの吐出容器2を連結すると、2つのステム6、6を結ぶ仮想線と平面部13aとが平行になる。
土台部14は、2つの直線部に跨るようにして設けられている。土台部14からは、上方に向かって立ち上がる立ち上がり部31が3つ設けられている。この立ち上がり部31は、板状であって前後方向と平行に設けられている。また、両側の立ち上がり部31の上部は中央側にそれぞれ延出されており、中央の立ち上がり部31との間に略L字状の溝を形成している。換言すれば、両側の立ち上がり部31の上端から天面部16が横方向に延出されているともいえる。この溝がスライド溝19として機能する。突起15は、両側の立ち上がり部の外側に沿うようにして設けられている。
操作部材12の基部20は、カバー部材11と同様の平面形状とされている。また、中央の立ち上がり部31を避けるため、スライド板22は前から見て左右2つに分かれている。挿通孔22aは、スライド板22の左右両側に設けられている。
ノズル21は、2つのステム装着部24、24を備えている。また、平面視、陸上のトラック状とされた操作部材26の左右方向の両端部から凸部29が延出されている。この凸部29は、ノズル21を基部20に対して上下動可能(ステム6の軸線方向に移動可能)に連結するための部位である。基部20の側壁23の内面には、凸部29と係合する案内溝23aが設けられている。この案内溝23aは上下方向と略平行である。また、側壁23の上端までは設けられていない。そのため、ノズル21の基部20からの上方向への抜け出しは規制される。
他の構成については、図1の吐出製品1と同様であるため、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
図17の吐出製品1Bにおいても、ノズル21をステム6に取り付けるにあたっては、図19に示すように、ノズル部25の先端と差込口17とを同じ方向に向けた状態で、差込口17からスライド板22をスライド溝19に差し込む。そして、操作部材12を後方へスライドさせていくことで、突起15によってノズル21を一時的に持ち上げてステム6を避ける(図20、図21参照)。ステム装着部24がステム6の上方に位置すると、摺動部27が急斜部15cに差し掛かり、ノズル21の持ち上げ状態が解消されて、ステム装着部24がステム6に装着される(図22参照)。
内容物を吐出するには操作部材26を下方に押す。すると、ノズル21が案内溝23aに沿って下に移動し、ステム6が押し下げられ又は傾いて、吐出容器2内の内容物が、ステム6とノズル21とを介して外部に吐出される。すなわち、案内溝23aによるノズル21の上下動は、吐出操作時と、操作部材12の装着時のそれぞれの場面で利用することができる
上記構成の吐出製品1Bでは、カバー部材11が平面部13aを有しているため、差込口17の方向を外見から認識しやすい。そのため、平面部13aを有しないものと比べて、カバー部材11への操作部材12の取り付けを簡単に行うことができる。
図23はさらに別の吐出製品1Cと外装品10Cとを示している。この吐出製品1Cは、上記他の吐出製品1、1A、1Bとノズル21の向きが異なっている。具体的には、他の吐出製品1、1A、1Bでは、基部20のカバー部材11への差し込み方向と反対の方向にノズル21が向いていたが、この吐出製品1Cでは、差し込み方向にノズル21が向いている。
ノズル21は、いわゆるトリガータイプであって、図24に示すように、ノズル部25の下方に人差し指を掛けることができる操作部26が設けられている。
他の構成については、図1の吐出製品1と同様であるため、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
図23の吐出製品1Cでは、ノズル21をステム6に取り付けるにあたって、図25に示すように、スライド板22と差込口17とを向かい合わせにした上で、差込口17からスライド板22をスライド溝19に差し込む。そして、操作部材12を後方へスライドさせていくことで、突起15によってノズル21を一時的に持ち上げてステム6を避ける(図26、図27参照)。ステム装着部24がステム6の上方に位置すると、摺動部27が急斜部15cに差し掛かり、ノズル21の持ち上げ状態が解消されて、ステム装着部24がステム6に装着される(図28参照)。
上記構成の吐出製品1Cは、カバー部材11からの操作部材12の取り外し方向と、操作部26を引く方向とが同じ方向である。ただ、通常、操作部26に人差し指をかけると、自ずと親指と人差し指の間や手のひらが操作部26の反対側に位置し、操作部材12の取り外し方向への移動が規制される。また、ノズル21は回転軸28を中心として回動するので、操作部26は斜め下向きに引かれる。そのため、内容物を吐出するために操作部26を引いても、操作部材12がカバー部材11から外れることはない。
以上に、この発明の実施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、突起15の数として、図1の外装品10と図17の外装品10Bと図23の外装品10Cでは2つ、図8の外装品10Aでは3つとされていたが、これに限らず1つでも複数(4つ以上)であってもよい。また、突起15は水平部15bを有していたが、傾斜部15aと急斜部15cとで構成されていてもよい。図8の吐出製品1Aと図17の吐出製品1Bにおいては、ステム6の数を3以上の複数としてもよい。なお、吐出容器2とカバー部材11との方向合わせを別途行う場合は、図1の吐出製品1や図23の吐出製品1Cであっても、ステム6の数を複数としてもよい。
1、1A、1B、1C 吐出製品
2、2A 吐出容器
3 容器本体
3a 胴部
3b 底部
3c 肩部
3e 固定部
4 バルブアッセンブリ
5、5A 蓋部
5a 上底
5a1 円弧部
5a2 直線部
5b 側面
5b1 曲面部
5b2 平面部
6 ステム
10、10A、10B、10C 外装品
11 カバー部材
12 操作部材
13 カバー部
13a 平面部
14 土台部
14a 露出孔
15 突起
15a 傾斜部
15b 水平部
15c 急斜部
16 天面部
16a 切り欠き
17 差込口
18 抜け止め
19 スライド溝
20 基部
21 ノズル
22 スライド板
22a 挿通孔
23 側壁
23a 案内溝
24 ステム装着部
25 ノズル部
26 操作部
27 摺動部
28 回転軸
29 凸部
30 突出部
31 立ち上がり部

Claims (6)

  1. ステムを有する吐出容器に装着されるカバー部材と、
    カバー部材に着脱自在に取り付けられ、ステムを操作する操作部材とを備え、
    操作部材が、ステムの軸線方向に対して横方向にスライドされることでカバー部材に取り付けられる基部と、基部に連結されたノズルとを備え、
    ノズルが、ステムの軸線方向からステムに取り付けられるステム装着部を備え、
    カバー部材が、基部の横方向へのスライドを利用してステム装着部を持ち上げ、ノズルとステムとの横方向での衝突を避けるための突起を備えている、外装品。
  2. 突起が、ステム装着部を徐々に持ち上げる傾斜部と、持ち上げ状態を維持する水平部と、持ち上げ状態を解消する急斜部とを備えている、請求項1記載の外装品。
  3. 突起が、ステムの両側に設けられる、請求項1又は2記載の外装品。
  4. ノズルが回転軸によって基部に連結されている、請求項1~3のいずれかに記載の外装品。
  5. ノズルがステムの軸線方向に移動可能に基部に連結されている、請求項1~3のいずれかに記載の外装品。
  6. 請求項1~5のいずれかに記載の外装品と、
    吐出容器とを備え、
    吐出容器が、複数のステムと、複数のステムを収容する蓋部とを備え、
    蓋部が上底を備え、
    上底が、1つの円弧部と、円弧部の両端をつなぐ1つの直線部を備え、
    カバー部材が、円弧部とは衝突し、直線部とは衝突しない突出部を備えている、吐出製品。

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