JP2022165626A - 開閉装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】より高い遮蔽性能を有する開閉装置の提供。【解決手段】屋内と屋外を隔てる壁面に形成されている開口部を開閉する開閉装置1であって、上下方向に複数配置され、相互に一部重なりあうように配置されるパネル体と、パネル体の上下方向の移動をガイドするガイド部材12と、上部パネル体11Aの屋外側であって開口部の上部と対向する位置に、開口部へと向かって突出し、長手方向に延在する第1凸部1812と、開口部の上部の屋内側であって、上部パネル体11Aと対向する位置に、上部パネル体11Aへと向かって突出し、長手方向に延在する第2凸部1821と、を備え、第1凸部1812と、第2凸部1821が、鉛直方向から見た際に、相互に一部重なりあうように形成されていることを特徴とする開閉装置1。【選択図】図31
Description
本発明は、屋内と屋外を隔てる壁面に形成されている開口部を開閉する開閉装置に関する。
開口部を開閉するための開閉装置の一形態として、シャッターに代表されるように、開閉体が上下方向にスライドすることで開口部を開閉させるものがある。
このような開閉体が上下方向にスライドするものの一形態として、オーバーヘッドドアやオーバースライディングドアと呼称される開閉装置があり、特許文献1と2にはこのような開閉装置に関する技術が開示されている。
このような開閉体が上下方向にスライドするものの一形態として、オーバーヘッドドアやオーバースライディングドアと呼称される開閉装置があり、特許文献1と2にはこのような開閉装置に関する技術が開示されている。
開閉装置を動作させるためには、隙間や空間などのクリアランスが必要であるが、開閉装置の設置個所によっては、プライバシー保護のための非視認性の確保、鳥類などの小動物や虫などの侵入防止、いたずら防止、遮蔽、防火性能の確保などの観点から、より遮蔽性能の高い開閉装置が求められている。
本発明は、上記の点に鑑み、より高い遮蔽性能を有する開閉装置を提供することを目的とする。
(構成1)
屋内と屋外を隔てる壁面に形成されている開口部を開閉する開閉装置であって、上下方向に複数配置され、相互に一部重なりあうように配置されるパネル体と、前記パネル体の上下方向の移動をガイドするガイド部材と、前記パネル体の屋外側であって前記開口部の上部と対向する位置に、前記開口部へと向かって突出し、長手方向に延在する第1凸部と、前記開口部の上部の屋内側であって、前記パネル体と対向する位置に、前記パネル体へと向かって突出し、長手方向に延在する第2凸部と、を備え、前記第1凸部と、前記第2凸部が、鉛直方向から見た際に、相互に一部重なりあうように形成されていることを特徴とする開閉装置。
屋内と屋外を隔てる壁面に形成されている開口部を開閉する開閉装置であって、上下方向に複数配置され、相互に一部重なりあうように配置されるパネル体と、前記パネル体の上下方向の移動をガイドするガイド部材と、前記パネル体の屋外側であって前記開口部の上部と対向する位置に、前記開口部へと向かって突出し、長手方向に延在する第1凸部と、前記開口部の上部の屋内側であって、前記パネル体と対向する位置に、前記パネル体へと向かって突出し、長手方向に延在する第2凸部と、を備え、前記第1凸部と、前記第2凸部が、鉛直方向から見た際に、相互に一部重なりあうように形成されていることを特徴とする開閉装置。
(構成2)
前記第1凸部の先端と前記開口部の上部との間の距離より、前記第2凸部の先端と前記パネル体との間の距離の方が、大きくなるように構成されていることを特徴とする構成1に記載の開閉装置。
前記第1凸部の先端と前記開口部の上部との間の距離より、前記第2凸部の先端と前記パネル体との間の距離の方が、大きくなるように構成されていることを特徴とする構成1に記載の開閉装置。
(構成3)
前記第1凸部の少なくとも先端部に、接触保護部材を備えることを特徴とする構成1又は2に記載の開閉装置。
前記第1凸部の少なくとも先端部に、接触保護部材を備えることを特徴とする構成1又は2に記載の開閉装置。
(構成4)
前記第1凸部と前記第2凸部が、鋼材で形成されていることを特徴とする構成1から3の何れかに記載の開閉装置。
前記第1凸部と前記第2凸部が、鋼材で形成されていることを特徴とする構成1から3の何れかに記載の開閉装置。
(構成5)
前記パネル体と、前記開口部の上部の屋内側との間に生じる隙間を覆う、シール部材が、前記第2凸部に設けられていることを特徴とする構成1から4の何れかに記載の開閉装置。
前記パネル体と、前記開口部の上部の屋内側との間に生じる隙間を覆う、シール部材が、前記第2凸部に設けられていることを特徴とする構成1から4の何れかに記載の開閉装置。
本発明の開閉装置によれば、より高い遮蔽性能を有する開閉装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化する際の一形態であって、本発明をその範囲内に限定するものではない。
<実施形態1>
図1は、本発明に係る実施形態1の開閉装置を示す側面図である。
本実施形態の開閉装置1は、屋内と屋外を隔てる壁面に形成されている開口部を開閉する開閉装置であって、より具体的には、オーバーヘッドドアやオーバースライディングドアと呼称される開閉装置である。
図1は、本発明に係る実施形態1の開閉装置を示す側面図である。
本実施形態の開閉装置1は、屋内と屋外を隔てる壁面に形成されている開口部を開閉する開閉装置であって、より具体的には、オーバーヘッドドアやオーバースライディングドアと呼称される開閉装置である。
開閉装置1は、その大まかな構成として、
複数のパネル体が相互に回動可能に接続された開閉体11と、
開閉体11の移動を案内するガイド部材及びこれを設置するための構成である側面構造部13と、
開閉体11の開閉を駆動させるための駆動装置及びその機構、開閉動作を制御するための制御装置等を備える開閉駆動部14と、
を備える。
複数のパネル体が相互に回動可能に接続された開閉体11と、
開閉体11の移動を案内するガイド部材及びこれを設置するための構成である側面構造部13と、
開閉体11の開閉を駆動させるための駆動装置及びその機構、開閉動作を制御するための制御装置等を備える開閉駆動部14と、
を備える。
開閉体11は、上部パネル体11A、1つまたは複数の中間パネル体11B、下部パネル体11Cが相互に回動可能に接続(本実施形態では、ヒンジによって接続)されて構成される。各パネル体は上下方向に複数配置され、相互に一部重なりあうように配置される。各パネル体の構成や、ヒンジの構成については、後に詳細に説明する。
開閉体11の上下方向の移動を案内するガイド部材は、本実施形態ではガイドレール12によって構成されている。
ガイドレール12は、開口部の両脇に立設される垂直レール部分と、天井付近で天井に沿うように設けられる水平レール部分と、両者を接続する湾曲レール部分と、を有する。
ガイドレール12の垂直レール部分の側面を覆うホルダー部材や、ガイドレール12とパネル体の長手方向の端部となる箇所を覆うガイド部材カバーや、これらの設置構造等については、後に詳細に説明する。
ガイドレール12は、開口部の両脇に立設される垂直レール部分と、天井付近で天井に沿うように設けられる水平レール部分と、両者を接続する湾曲レール部分と、を有する。
ガイドレール12の垂直レール部分の側面を覆うホルダー部材や、ガイドレール12とパネル体の長手方向の端部となる箇所を覆うガイド部材カバーや、これらの設置構造等については、後に詳細に説明する。
開閉体11の開閉を駆動させるための駆動装置及びその機構、開閉動作を制御するための制御装置などについては、任意のものを利用することができる。ここでは、駆動部であるモータやこれの制御をする制御部などが納められた駆動本体部141と、歯付ベルトが内部に配されて動力を伝達する動力伝達レール142と、当該伝達された動力によって開閉体11を巻き上げる巻取りドラムが納められた巻き取り部143と、を備えるものを例としている。巻取りドラムによって巻き取られるワイヤは、開閉体11の下端部付近(下部パネル体11C)の両サイドに締結されている。開動作では、巻取りドラムによるワイヤの巻き上げに伴い、開閉体11が持ち上げられてガイドレール12に沿って上部へ移動し、最終的には天井付近で天井に略平行な位置へと移動させられることになる。閉動作はこの逆の動作となる。
本実施形態の開閉装置1では、開閉体11の移動(即ち開閉)をロックするための機構としての、トロリーアーム144を備えている。トロリーアーム144の一端は、開閉体(上部パネル体11A)に回動可能に取り付けられ、他端は、動力伝達レール142に沿って移動可能、且つ、開閉のための動力が加わるように構成されている。このような構成により、トロリーアーム144を移動させないようにロックすることで、開閉体11の移動をロックすることができるようにしている。当該ロック及びその解除は駆動本体部141において行われるが、停電時などにおいてロックを手動で解除することができるように、ロック解除用の操作部145が設けられている。操作部145を引くことで、トロリーアーム144の他端側における動力との接続が解除されて自由に移動することができるようになる。
なお、開閉体の開閉を駆動させるための駆動装置及びその機構、開閉動作を制御するための制御装置や、開閉ロック機構及びその解除機構などについては、任意の従来の機構等を利用することができるため、ここでのこれ以上の詳しい説明を省略する。
本実施形態の開閉装置1では、開閉体11の移動(即ち開閉)をロックするための機構としての、トロリーアーム144を備えている。トロリーアーム144の一端は、開閉体(上部パネル体11A)に回動可能に取り付けられ、他端は、動力伝達レール142に沿って移動可能、且つ、開閉のための動力が加わるように構成されている。このような構成により、トロリーアーム144を移動させないようにロックすることで、開閉体11の移動をロックすることができるようにしている。当該ロック及びその解除は駆動本体部141において行われるが、停電時などにおいてロックを手動で解除することができるように、ロック解除用の操作部145が設けられている。操作部145を引くことで、トロリーアーム144の他端側における動力との接続が解除されて自由に移動することができるようになる。
なお、開閉体の開閉を駆動させるための駆動装置及びその機構、開閉動作を制御するための制御装置や、開閉ロック機構及びその解除機構などについては、任意の従来の機構等を利用することができるため、ここでのこれ以上の詳しい説明を省略する。
(上部パネル体)
図2は、本実施形態の上部パネル体11Aを示す図であり、図2(a)は側面図、図2(b)は背面図(幅方向に長い部材であるため、幅方向に一部省略している図)である。
なお、以下、開閉装置1の設置状態において屋外側となる方を前面若しくは正面、屋内側となる方を後面若しくは背面として説明する。また、開閉装置1の設置状態において上側となる方を上、下側となる方を下若しくは底部とし、パネル体の長手方向を幅方向と呼ぶ場合がある。
上部パネル体11Aは、パネル体の屋外側となる前面を構成し、前面がリブを有さない平面状(フラット)に形成されている前面部材11A1と、前面の平面度を維持させるための平面保持部材11A3と、パネル体の屋内側の後面を構成し、平面保持部材11A3を備える後面部材11A2と、を備える。
上部パネル体11Aは、開閉体11の最も上側に位置するパネル体であり、その上部には、第1凸部部材181が備えられている。第1凸部部材181に関しては後に説明する。
図2は、本実施形態の上部パネル体11Aを示す図であり、図2(a)は側面図、図2(b)は背面図(幅方向に長い部材であるため、幅方向に一部省略している図)である。
なお、以下、開閉装置1の設置状態において屋外側となる方を前面若しくは正面、屋内側となる方を後面若しくは背面として説明する。また、開閉装置1の設置状態において上側となる方を上、下側となる方を下若しくは底部とし、パネル体の長手方向を幅方向と呼ぶ場合がある。
上部パネル体11Aは、パネル体の屋外側となる前面を構成し、前面がリブを有さない平面状(フラット)に形成されている前面部材11A1と、前面の平面度を維持させるための平面保持部材11A3と、パネル体の屋内側の後面を構成し、平面保持部材11A3を備える後面部材11A2と、を備える。
上部パネル体11Aは、開閉体11の最も上側に位置するパネル体であり、その上部には、第1凸部部材181が備えられている。第1凸部部材181に関しては後に説明する。
図3は、本実施形態の前面部材11A1を示す図であり、図3(a)は側面図、図3(b)は背面図(幅方向に長い部材であるため、幅方向に一部省略している図)である。
前面部材11A1は、厚さ0.8mm以上の炭素鋼(いわゆるスチールや鋼と呼ばれるもの)若しくはステンレス鋼(以下「鋼材」という)の板を折り曲げることで形成されている。
前面部材11A1の上端側は、前面11A11から背面側へ略直角に折り曲げることで上面11A15が形成され、上面11A15から下側へ略直角に折り曲げることで上部折返部11A16が形成されている。図3(b)に示されるように、上部折返部11A16の幅方向の略中央付近において、トロリーアーム144を接続する部材を取り付けるための穴11A1H2が形成されている。
前面部材11A1の下端側では、鋼板を折り曲げることであいじゃくり凸部11A13と、あいじゃくり凹部11A14が形成されている。あいじゃくり凸部11A13とあいじゃくり凹部11A14は、後に説明する中間パネル体の上端部との間であいじゃくり構造を形成する。あいじゃくり凹部11A14の背面側が上側へ略直角に折り曲げられることで下部折返部が形成されており、この下部折返部において、ヒンジ部材を接続するためのヒンジ接続部11A12が形成される。上記構成により、ヒンジ接続部11A12は、前面11A11から所定距離だけ屋内側にオフセットした位置に形成される。
ヒンジ接続部11A12には、締結部材(ナットリベット)PNを挿通させるための穴11A1H1(長穴)がそれぞれ2つずつ形成されている(穴2つ一組でひとつのヒンジ接続部)。図3(b)に示されるように、ヒンジ接続部11A12は、前面部材11A1の幅方向に所定間隔をあけて複数設けられている(本実施形態では5か所。即ち、5つのヒンジ部材で接続される)。長穴である穴11A1H1は、その長軸が上下方向となるように形成されている。
ヒンジ接続部11A12が形成されている下部折返部(ヒンジ接続部が形成される面)には、各ヒンジ接続部11A12の間となる部分に切欠き11A17が形成されている。即ち、「パネル体の長手方向の、ヒンジ接続部となる箇所以外の箇所において、切欠きが形成されている」ものである。当該切欠きにより、パネル体の軽量化が図られる。なお、同じく軽量化を目的として、上部折返部11A16に切欠きを形成してもよい。
前面部材11A1は、厚さ0.8mm以上の炭素鋼(いわゆるスチールや鋼と呼ばれるもの)若しくはステンレス鋼(以下「鋼材」という)の板を折り曲げることで形成されている。
前面部材11A1の上端側は、前面11A11から背面側へ略直角に折り曲げることで上面11A15が形成され、上面11A15から下側へ略直角に折り曲げることで上部折返部11A16が形成されている。図3(b)に示されるように、上部折返部11A16の幅方向の略中央付近において、トロリーアーム144を接続する部材を取り付けるための穴11A1H2が形成されている。
前面部材11A1の下端側では、鋼板を折り曲げることであいじゃくり凸部11A13と、あいじゃくり凹部11A14が形成されている。あいじゃくり凸部11A13とあいじゃくり凹部11A14は、後に説明する中間パネル体の上端部との間であいじゃくり構造を形成する。あいじゃくり凹部11A14の背面側が上側へ略直角に折り曲げられることで下部折返部が形成されており、この下部折返部において、ヒンジ部材を接続するためのヒンジ接続部11A12が形成される。上記構成により、ヒンジ接続部11A12は、前面11A11から所定距離だけ屋内側にオフセットした位置に形成される。
ヒンジ接続部11A12には、締結部材(ナットリベット)PNを挿通させるための穴11A1H1(長穴)がそれぞれ2つずつ形成されている(穴2つ一組でひとつのヒンジ接続部)。図3(b)に示されるように、ヒンジ接続部11A12は、前面部材11A1の幅方向に所定間隔をあけて複数設けられている(本実施形態では5か所。即ち、5つのヒンジ部材で接続される)。長穴である穴11A1H1は、その長軸が上下方向となるように形成されている。
ヒンジ接続部11A12が形成されている下部折返部(ヒンジ接続部が形成される面)には、各ヒンジ接続部11A12の間となる部分に切欠き11A17が形成されている。即ち、「パネル体の長手方向の、ヒンジ接続部となる箇所以外の箇所において、切欠きが形成されている」ものである。当該切欠きにより、パネル体の軽量化が図られる。なお、同じく軽量化を目的として、上部折返部11A16に切欠きを形成してもよい。
図4は、後面部材11A2と平面保持部材11A3を示す図であり、図4(a)は側面図、図4(b)は背面図(幅方向に長い部材であるため、幅方向に一部省略している図)である。
平面保持部材11A3は、前面11A11の平面度を維持させるために、前面11A11と接合される部材である。
後面部材11A2は、前面部材11A1と接合されることで、中空のパネル体を構成するものである。
本実施形態では、後面部材11A2と平面保持部材11A3がアルミニウム合金によって一体的に形成(押出成形)されている。
平面保持部材11A3は、前面11A11の平面度を維持させるために、前面11A11と接合される部材である。
後面部材11A2は、前面部材11A1と接合されることで、中空のパネル体を構成するものである。
本実施形態では、後面部材11A2と平面保持部材11A3がアルミニウム合金によって一体的に形成(押出成形)されている。
平面保持部材11A3は、後面部材11A2から前面側に延びて形成され、その先端部において略直角に屈曲して前面11A11と平行に形成される平坦部を有する。当該先端における平坦部において、前面11A11の屋内側と接合される(図2(a)参照)。本実施形態では、2つの平面保持部材11A3が形成されており、上側の平面保持部材11A3は前面11A11接着された上でとリベット止めによって接合され、下側の平面保持部材11A3は前面11A11と接着によって接合される。なお、ここではリベット止め若しくは接着を例としているが(接着とリベット止めの何れか若しくは双方の組み合わせの任意の方法としてよい)、平面保持部材11A3と前面11A11の接合は、必要な強度を得られる任意の接合方法を用いるものであってよい。
本実施形態では、2つの平面保持部材11A3が形成されているものを例としたが、1つまたは3つ以上形成されるものであってもよい。
また、本実施形態における平面保持部材11A3は、パネル体の幅方向のほぼ全域にわたって形成されているが、本発明をこれに限るものではなく、例えば、幅方向に所定間隔で平面保持部材が設けられるようなものであってもよい。
本実施形態では、2つの平面保持部材11A3が形成されているものを例としたが、1つまたは3つ以上形成されるものであってもよい。
また、本実施形態における平面保持部材11A3は、パネル体の幅方向のほぼ全域にわたって形成されているが、本発明をこれに限るものではなく、例えば、幅方向に所定間隔で平面保持部材が設けられるようなものであってもよい。
後面部材11A2は、前面部材11A1の上部と下部の間を接続するように構成され、これによって中空状のパネル体を構成する部材である。
図4(a)に示されるように、後面部材11A2は、基本的には平板状の部材であり、その上端部で前面側へ向けて略直角に屈曲した上面部を有する。当該上面部は、図2(a)に示されるように、前面部材11A1の上部の外側に当接するものであり、前面部材11A1に対して後面部材11A2を組み付ける際の位置決めの部材としても機能する。即ち、前面部材11A1に対して、後面部材11A2の上面部をひっかけるようにして、両者の位置決めをすることができるため、作業性に優れるものである。
図4(b)に示されるように、後面部材11A2の幅方向の両端部分には、ローラー取り付け部材11A4(図13参照)を取り付けるための締結部材(ナットリベット)PNを挿通させる穴11A2H3が形成されている。本実施形態では後に説明するようにヒンジ部材においてローラーが保持される構造を有するが、上部パネル体には下端側にしかヒンジ部材がないため、ローラーを取り付けるための別途の部材であるローラー取り付け部材11A4が用いられるものである。図4(a)、(b)に示されるように、穴11A2H3が形成される位置には凹部11A25が形成されている。凹部11A25は、ナットリベットPNの頭部分が突出しないようにするための逃げ部である。
後面部材11A2の上端側の略中央には、前面部材11A1の穴11A1H2と連通するように、穴11A2H2が形成されている。
後面部材11A2の下端側には、前面部材11A1のヒンジ接続部11A12と対向し、前面部材11A1の穴11A1H1と連通するように、穴11A2H1が形成されている。長穴である穴11A2H1は、その長軸が幅方向となるように形成され、従って、前面部材11A1の穴11A1H1に対して、その長軸が略直交するように形成されている。
穴11A2H1が形成される位置には凹部11A22が形成されている。凹部11A22は、ナットリベットPNの頭部分が突出しないようにするための逃げ部である。凹部11A22の深さと略同じ高さとなる凸部11A24が後面部材11A2の下端付近の前面側に形成されている。凸部11A24は、凹部11A22の前面側と共に前面部材11A1と接し(図2(a)参照)、ヒンジ部材から受ける荷重を支える脚部として機能するものである。
凹部11A22の近傍上部であって、ヒンジ部材が取り付けられた際にこれに隣接する箇所に、屋内側へと突出する突起部11A21が形成されている。後に説明するように、この突起部11A21は、その頂点へ向かう傾斜面において、ヒンジ部材の屋内側へと最も突出している箇所に向かった曲面を有している。
突起部11A21は、後面部材11A2の上端付近にも設けられている。これら2つの突起部11A21は、後面部材11A2の幅方向にわたって設けられており、後面部材11A2の裏面側を下にして後面部材11A2を載置した際の接地脚となる。前述のごとく、後面部材11A2は押出成形によって形成されるが、後面部材11A2のような形状の部材を押出材として形成した場合、平面保持部材11A3がある側へと部材が引き寄せられる傾向となる。即ち、図4(a)において、その上端側や下端側が左方向へと反る傾向となる。このような傾向を抑えるために、後面部材11A2の裏面側を下にして成形等を行うことが好ましい。この際に、接地脚となる2つの突起部11A21があることにより、後面部材11A2をその裏面側を下にして置いたような場合に、後面部材11A2の背面に擦り傷等が付くことが低減される。
図4(a)に示されるように、後面部材11A2は、基本的には平板状の部材であり、その上端部で前面側へ向けて略直角に屈曲した上面部を有する。当該上面部は、図2(a)に示されるように、前面部材11A1の上部の外側に当接するものであり、前面部材11A1に対して後面部材11A2を組み付ける際の位置決めの部材としても機能する。即ち、前面部材11A1に対して、後面部材11A2の上面部をひっかけるようにして、両者の位置決めをすることができるため、作業性に優れるものである。
図4(b)に示されるように、後面部材11A2の幅方向の両端部分には、ローラー取り付け部材11A4(図13参照)を取り付けるための締結部材(ナットリベット)PNを挿通させる穴11A2H3が形成されている。本実施形態では後に説明するようにヒンジ部材においてローラーが保持される構造を有するが、上部パネル体には下端側にしかヒンジ部材がないため、ローラーを取り付けるための別途の部材であるローラー取り付け部材11A4が用いられるものである。図4(a)、(b)に示されるように、穴11A2H3が形成される位置には凹部11A25が形成されている。凹部11A25は、ナットリベットPNの頭部分が突出しないようにするための逃げ部である。
後面部材11A2の上端側の略中央には、前面部材11A1の穴11A1H2と連通するように、穴11A2H2が形成されている。
後面部材11A2の下端側には、前面部材11A1のヒンジ接続部11A12と対向し、前面部材11A1の穴11A1H1と連通するように、穴11A2H1が形成されている。長穴である穴11A2H1は、その長軸が幅方向となるように形成され、従って、前面部材11A1の穴11A1H1に対して、その長軸が略直交するように形成されている。
穴11A2H1が形成される位置には凹部11A22が形成されている。凹部11A22は、ナットリベットPNの頭部分が突出しないようにするための逃げ部である。凹部11A22の深さと略同じ高さとなる凸部11A24が後面部材11A2の下端付近の前面側に形成されている。凸部11A24は、凹部11A22の前面側と共に前面部材11A1と接し(図2(a)参照)、ヒンジ部材から受ける荷重を支える脚部として機能するものである。
凹部11A22の近傍上部であって、ヒンジ部材が取り付けられた際にこれに隣接する箇所に、屋内側へと突出する突起部11A21が形成されている。後に説明するように、この突起部11A21は、その頂点へ向かう傾斜面において、ヒンジ部材の屋内側へと最も突出している箇所に向かった曲面を有している。
突起部11A21は、後面部材11A2の上端付近にも設けられている。これら2つの突起部11A21は、後面部材11A2の幅方向にわたって設けられており、後面部材11A2の裏面側を下にして後面部材11A2を載置した際の接地脚となる。前述のごとく、後面部材11A2は押出成形によって形成されるが、後面部材11A2のような形状の部材を押出材として形成した場合、平面保持部材11A3がある側へと部材が引き寄せられる傾向となる。即ち、図4(a)において、その上端側や下端側が左方向へと反る傾向となる。このような傾向を抑えるために、後面部材11A2の裏面側を下にして成形等を行うことが好ましい。この際に、接地脚となる2つの突起部11A21があることにより、後面部材11A2をその裏面側を下にして置いたような場合に、後面部材11A2の背面に擦り傷等が付くことが低減される。
上記構成の前面部材11A1に対する、平面保持部材11A3と一体成形される後面部材11A2の取り付けは、前面部材11A1の上部折返部に接する後面部材11A2のリベット止め及びナットリベットPNでの締結、前面部材11A1の穴11A1H1と後面部材11A2の穴11A2H1に挿通したナットリベットPNでの締結によって行われる。また、上側の平面保持部材11A3と前面11A11がリベット止めされ、下側の平面保持部材11A3と前面11A11が接着される。
これにより、中空状の上部パネル体11Aが構成され、その内部で平面保持部材11A3によって前面11A11が保持される。
前面部材11A1に対する後面部材11A2の取り付けにおいて、前述のように、後面部材11A2の上面部をひっかけるようにして両者の位置決めをすることができるため、作業性に優れる。また、前面部材11A1と後面部材11A2にそれぞれ形成されている締結部材(ナットリベットPN)を挿通させるための穴11A1H1と11A2H1が、長穴の長手方向が略直交するようにして設けられているため、長穴であることによって生じるクリアランスの分、前面部材11A1と後面部材11A2の相対位置を上下左右に調整することができる。後面部材11A2は押出材であるため高い精度で形成できるが、前面部材11A1は鋼板の折り曲げ加工によって形成されるため、高い精度を得にくい面がある。これによって生じる部品間の誤差を、穴11A1H1と11A2H1の構成によって吸収し得るものである。なお、両者の長穴の長手方向が略直交する構成とすると、上記の効果が最大化されて好適であるが、略直交させるものに限らず、両者の長手方向が異なる方向とすることで一定の効果を得ることができる。本実施形態では、長穴の長手方向が、前面部材11A1側で上下方向、後面部材11A2では幅方向となるものとを例としているが、これが逆の関係になるものであってもよい。
これにより、中空状の上部パネル体11Aが構成され、その内部で平面保持部材11A3によって前面11A11が保持される。
前面部材11A1に対する後面部材11A2の取り付けにおいて、前述のように、後面部材11A2の上面部をひっかけるようにして両者の位置決めをすることができるため、作業性に優れる。また、前面部材11A1と後面部材11A2にそれぞれ形成されている締結部材(ナットリベットPN)を挿通させるための穴11A1H1と11A2H1が、長穴の長手方向が略直交するようにして設けられているため、長穴であることによって生じるクリアランスの分、前面部材11A1と後面部材11A2の相対位置を上下左右に調整することができる。後面部材11A2は押出材であるため高い精度で形成できるが、前面部材11A1は鋼板の折り曲げ加工によって形成されるため、高い精度を得にくい面がある。これによって生じる部品間の誤差を、穴11A1H1と11A2H1の構成によって吸収し得るものである。なお、両者の長穴の長手方向が略直交する構成とすると、上記の効果が最大化されて好適であるが、略直交させるものに限らず、両者の長手方向が異なる方向とすることで一定の効果を得ることができる。本実施形態では、長穴の長手方向が、前面部材11A1側で上下方向、後面部材11A2では幅方向となるものとを例としているが、これが逆の関係になるものであってもよい。
(中間パネル体)
図5は、本実施形態の中間パネル体11Bを示す図であり、図5(a)は側面図、図5(b)は図5(c)のB-B線断面図、図5(c)は背面図(幅方向に長い部材であるため、幅方向に一部省略している図)である。
中間パネル体11Bは、パネル体の屋外側となる前面を構成し、前面がリブを有さない平面状(フラット)に形成されている前面部材11B1と、前面の平面度を維持させるための平面保持部材11B3と、パネル体の屋内側の後面を構成し、平面保持部材11B3を備える後面部材11B2と、隙間部分への指詰めを防止するためのカバー部材161と、を備える。
中間パネル体11Bは、上部パネル体11Aと下部パネル体11Cの間に複数設けられるパネル体である。中間パネル体11Bの基本的な概念は上記説明した上部パネル体11Aと同様であり、上下端の両方で他のパネル体とヒンジ部材によって回動可能に接続することができる構成となっている点等において相違している。
図5は、本実施形態の中間パネル体11Bを示す図であり、図5(a)は側面図、図5(b)は図5(c)のB-B線断面図、図5(c)は背面図(幅方向に長い部材であるため、幅方向に一部省略している図)である。
中間パネル体11Bは、パネル体の屋外側となる前面を構成し、前面がリブを有さない平面状(フラット)に形成されている前面部材11B1と、前面の平面度を維持させるための平面保持部材11B3と、パネル体の屋内側の後面を構成し、平面保持部材11B3を備える後面部材11B2と、隙間部分への指詰めを防止するためのカバー部材161と、を備える。
中間パネル体11Bは、上部パネル体11Aと下部パネル体11Cの間に複数設けられるパネル体である。中間パネル体11Bの基本的な概念は上記説明した上部パネル体11Aと同様であり、上下端の両方で他のパネル体とヒンジ部材によって回動可能に接続することができる構成となっている点等において相違している。
図6は、前面部材11B1を示す図であり、図6(a)は図6(c)のA-A線断面図、図6(b)は側面図、図6(c)は背面図(幅方向に長い部材であるため、幅方向に一部省略している図)である。
前面部材11B1は、厚さ0.8mm以上の鋼材を折り曲げることで形成されている。
前面部材11B1の下端側は、上部パネル体11Aの前面部材11A1の下端側と同様の構成であるため、ここでの説明を省略する。
前面部材11B1の上端側は、上部パネル体11A又は他の中間パネル体11Bの下端側と相互にあいじゃくり構造となるように、鋼板を折り曲げることであいじゃくり凸部11B13と、あいじゃくり凹部11B14が形成されている。即ち、下端側に対してあいじゃくり凸部とあいじゃくり凹部の位置関係が反対となるように構成されている。前面部材11B1の上端側の構造は、あいじゃくり構造に基づく相違以外は、下端側と同様(上下逆)の構造であり、前面11B11から所定距離だけ屋内側にオフセットしたヒンジ接続部11B12や、各ヒンジ接続部11B12の間となる部分に形成される切欠き11B17を有する。
前面部材11B1は、厚さ0.8mm以上の鋼材を折り曲げることで形成されている。
前面部材11B1の下端側は、上部パネル体11Aの前面部材11A1の下端側と同様の構成であるため、ここでの説明を省略する。
前面部材11B1の上端側は、上部パネル体11A又は他の中間パネル体11Bの下端側と相互にあいじゃくり構造となるように、鋼板を折り曲げることであいじゃくり凸部11B13と、あいじゃくり凹部11B14が形成されている。即ち、下端側に対してあいじゃくり凸部とあいじゃくり凹部の位置関係が反対となるように構成されている。前面部材11B1の上端側の構造は、あいじゃくり構造に基づく相違以外は、下端側と同様(上下逆)の構造であり、前面11B11から所定距離だけ屋内側にオフセットしたヒンジ接続部11B12や、各ヒンジ接続部11B12の間となる部分に形成される切欠き11B17を有する。
図7は、後面部材11B2と平面保持部材11B3を示す図であり、図7(a)は前面側の両端部分を示す図、図7(b)は側面図、図7(c)は背面図(幅方向に長い部材であるため、幅方向に一部省略している図)である。
上部パネル体11Aと同様に、後面部材11B2と平面保持部材11B3は、アルミニウム合金によって一体的に形成(押出成形)されている。
平面保持部材11B3は、上部パネル体11Aの平面保持部材11A3と同様のものであり、ここでの説明を省略する。
上部パネル体11Aと同様に、後面部材11B2と平面保持部材11B3は、アルミニウム合金によって一体的に形成(押出成形)されている。
平面保持部材11B3は、上部パネル体11Aの平面保持部材11A3と同様のものであり、ここでの説明を省略する。
後面部材11B2の下端側の構成は、上部パネル体11Aの後面部材11A2の下端側と同様であり、長穴である穴11B2H1、逃げ部である凹部11B22、凸部11B24、突起部11B21が形成されている。それぞれ上部パネル体11Aの後面部材11A2の各構成と同様の概念であるため、ここでの説明を省略する。
後面部材11B2の上端側には、前面部材11B1の上側のヒンジ接続部11B12に当接し、前面部材11B1と後面部材11B2の相対的な位置決めをする位置決め部材11B23が形成されている。前面部材11B1に対する後面部材11B2の取り付けにおいて、位置決め部材11B23を上側のヒンジ接続部11B12に突き当てるようにして両者の位置決めをすることができるため、作業性に優れる。
後面部材11B2の上端側のその他の構成は、下端側の構成を上下逆にしたものであり、下端側の各構成と同様の概念であるため、ここでの説明を省略する。
なお、中間パネル体11Bにおいては、その上部と下部の屋内側にヒンジ部材が取り付けられ、ヒンジ部材によってローラーが保持されるため、上部パネル体11Aに取り付けられるローラー取り付け部材11A4に相当する部材は必要無く、従って、これを取り付けるために上部パネル体11Aの後面部材11A2に形成されていた穴11A2H3や、これに伴う逃げ部である凹部11A25も形成されていない。
後面部材11B2の上端側には、前面部材11B1の上側のヒンジ接続部11B12に当接し、前面部材11B1と後面部材11B2の相対的な位置決めをする位置決め部材11B23が形成されている。前面部材11B1に対する後面部材11B2の取り付けにおいて、位置決め部材11B23を上側のヒンジ接続部11B12に突き当てるようにして両者の位置決めをすることができるため、作業性に優れる。
後面部材11B2の上端側のその他の構成は、下端側の構成を上下逆にしたものであり、下端側の各構成と同様の概念であるため、ここでの説明を省略する。
なお、中間パネル体11Bにおいては、その上部と下部の屋内側にヒンジ部材が取り付けられ、ヒンジ部材によってローラーが保持されるため、上部パネル体11Aに取り付けられるローラー取り付け部材11A4に相当する部材は必要無く、従って、これを取り付けるために上部パネル体11Aの後面部材11A2に形成されていた穴11A2H3や、これに伴う逃げ部である凹部11A25も形成されていない。
カバー部材161は、後に説明するガイド部材カバーと、パネル体の後面と、ヒンジ部材と、によって定められる(画定される)隙間部分を塞ぐ部材であり、隙間部分への指詰めを防止するためのものである。
図5に示されるように、カバー部材161は中間パネル体11Bの両端部分において設けられ(後面部材11B2にピボット止めされる)、ヒンジ部材15の屋内側への突出高さと略同じ高さ(ヒンジ部材15より僅かに高い高さ)で形成される。
図5に示されるように、カバー部材161は中間パネル体11Bの両端部分において設けられ(後面部材11B2にピボット止めされる)、ヒンジ部材15の屋内側への突出高さと略同じ高さ(ヒンジ部材15より僅かに高い高さ)で形成される。
上記構成の前面部材11B1に対する、平面保持部材11B3と一体成形される後面部材11B2の取り付けは、前面部材11B1の穴11B1H1と後面部材11B2の穴11B2H1に挿通したナットリベットPNでの締結によって行われる。また、上側の平面保持部材11B3と前面11B11がリベット止めされ、下側の平面保持部材11B3と前面11B11が接着される。
これにより、中空状の中間パネル体11Bが構成され、その内部で平面保持部材11B3によって前面11B11が保持される。
位置決め部材11B23があることによって組み付けの作業性が向上する点や、締結部材(ナットリベットPN)を挿通させるための穴11B1H1と11B2H1の構成によって、前面部材11B1と後面部材11B2の相対位置を上下左右に調整することができる点等は、上記説明と同様である。
なお、図5(b)に示されるように、ヒンジ部材15の取り付けは、ナットリベットPNに対してネジSCをねじ止めすることによって行われる(図5(b)では、上部側だけを示しているが、下部側にもヒンジ部材15が取り付けられる)。
これにより、中空状の中間パネル体11Bが構成され、その内部で平面保持部材11B3によって前面11B11が保持される。
位置決め部材11B23があることによって組み付けの作業性が向上する点や、締結部材(ナットリベットPN)を挿通させるための穴11B1H1と11B2H1の構成によって、前面部材11B1と後面部材11B2の相対位置を上下左右に調整することができる点等は、上記説明と同様である。
なお、図5(b)に示されるように、ヒンジ部材15の取り付けは、ナットリベットPNに対してネジSCをねじ止めすることによって行われる(図5(b)では、上部側だけを示しているが、下部側にもヒンジ部材15が取り付けられる)。
(下部パネル体)
図8は、本実施形態の下部パネル体11Cを示す図であり、図8(a)は断面図、図8(b)は側面図、図8(c)は背面図(幅方向に長い部材であるため、幅方向に一部省略している図)である。
下部パネル体11Cは、パネル体の屋外側となる前面を構成し、前面がリブを有さない平面状(フラット)に形成されている前面部材11C1と、前面の平面度を維持させるための平面保持部材11C3と、パネル体の屋内側の後面を構成し、平面保持部材11C3を備える後面部材11C2と、隙間部分への指詰めを防止するためのカバー部材162と、を備える。
下部パネル体11Cは、開閉体11の最も下側に位置するパネル体であり、基本的な概念は上記説明した上部パネル体11Aや中間パネル体11Bと同様である。下端側で接地体を備える点や、手掛け用の凹部が形成されている点等において相違している。
図8は、本実施形態の下部パネル体11Cを示す図であり、図8(a)は断面図、図8(b)は側面図、図8(c)は背面図(幅方向に長い部材であるため、幅方向に一部省略している図)である。
下部パネル体11Cは、パネル体の屋外側となる前面を構成し、前面がリブを有さない平面状(フラット)に形成されている前面部材11C1と、前面の平面度を維持させるための平面保持部材11C3と、パネル体の屋内側の後面を構成し、平面保持部材11C3を備える後面部材11C2と、隙間部分への指詰めを防止するためのカバー部材162と、を備える。
下部パネル体11Cは、開閉体11の最も下側に位置するパネル体であり、基本的な概念は上記説明した上部パネル体11Aや中間パネル体11Bと同様である。下端側で接地体を備える点や、手掛け用の凹部が形成されている点等において相違している。
図9は、前面部材11C1を示す図であり、図9(a)は側面図、図9(b)は背面図(幅方向に長い部材であるため、幅方向に一部省略している図)である。
前面部材11C1は、厚さ0.8mm以上の鋼材を折り曲げることで形成されている。
前面部材11C1の上端側は、中間パネル体11Bの前面部材11B1の上端側と同様の構成であるため、ここでの説明を省略する。
前面部材11C1の下端側は、前面11C11から背面側へ略直角に折り曲げることで下面11C15が形成され、さらにクランク状に折り曲げられて、後面部材を取り付けるための後面部材取付部11C16が形成されている。
前面部材11C1は、厚さ0.8mm以上の鋼材を折り曲げることで形成されている。
前面部材11C1の上端側は、中間パネル体11Bの前面部材11B1の上端側と同様の構成であるため、ここでの説明を省略する。
前面部材11C1の下端側は、前面11C11から背面側へ略直角に折り曲げることで下面11C15が形成され、さらにクランク状に折り曲げられて、後面部材を取り付けるための後面部材取付部11C16が形成されている。
図10は、後面部材11C2と平面保持部材11C3を示す図であり、図10(a)は側面図、図10(b)は背面図(幅方向に長い部材であるため、幅方向に一部省略している図)である。
後面部材11C2と平面保持部材11C3は、アルミニウム合金によって一体的に形成(押出成形)されている。
平面保持部材11C3は、断面視で矩形状に形成されているが、概念的には、上部パネル体11Aの平面保持部材11A3や、中間パネル体11Bの平面保持部材11B3と同様のものである。
後面部材11C2と平面保持部材11C3は、アルミニウム合金によって一体的に形成(押出成形)されている。
平面保持部材11C3は、断面視で矩形状に形成されているが、概念的には、上部パネル体11Aの平面保持部材11A3や、中間パネル体11Bの平面保持部材11B3と同様のものである。
後面部材11C2の上端側の構成は、上部パネル体11Aの後面部材11A2の下端側を上下逆にしたものと同様の概念であり、長穴である穴11C2H1、逃げ部である凹部11C22、凸部11C24、突起部11C21が形成されている。それぞれ上部パネル体11Aの後面部材11A2の各構成と同様の概念であるため、ここでの説明を省略する。
後面部材11C2の下端には、ゴムなどの弾性体で形成される接地体11C5(図8参照)を取り付けるための開口部11C29が形成されている。また、前面部材11C1を取り付けるために前面部材11C1の後面部材取付部11C16と対向する前面部材取付部11C28が形成されている。前面部材取付部11C28の近傍には、前面部材11C1の後面部材取付部11C16に当接し、前面部材11C1と後面部材11C2の相対的な位置決めをする位置決め部材11C23が形成されている。前面部材11C1に対する後面部材11C2の取り付けにおいて、位置決め部材11C23を後面部材取付部11C16に突き当てるようにして両者の位置決めをすることができるため、作業性に優れる。
後面部材11C2の下端側には、ローラー軸を受け入れるための凹部である軸受け部11C27が形成されている。後面部材11C2の下端側には、ローラーを保持させるヒンジ部材が無いため、ローラーを保持させるための別途の構造を設けるようにしているものである。
後面部材11C2には、その長手方向に沿って延びる凹部であって、屋内側に開口する凹部11C25が形成されている。また、当該凹部11C25の下面側から上部側へと突出する手掛かり部11C26が形成されている。
凹部11C25は、主に下部パネル体11Cが垂直状態である際に、開閉体11を手で開閉させる際の手掛け部として機能する。また、手掛かり部11C26は、主に下部パネル体11Cが水平状態である際(即ち、開閉体11が開けられて天井付近に移動している際)に、開閉体11を手で閉める際の手掛け部として機能する。手掛かり部11C26があることにより、下部パネル体11Cが水平状態である際にも、指掛かりが良く、力をかけやすくなるものである。
凹部11C25の幅方向の略中央となる位置には、凹部の上面と下面の間に設けられ、上下方向の荷重を支持する支持部材11C4が取り付けられる(図8(c)参照)。
後面部材11C2の下端には、ゴムなどの弾性体で形成される接地体11C5(図8参照)を取り付けるための開口部11C29が形成されている。また、前面部材11C1を取り付けるために前面部材11C1の後面部材取付部11C16と対向する前面部材取付部11C28が形成されている。前面部材取付部11C28の近傍には、前面部材11C1の後面部材取付部11C16に当接し、前面部材11C1と後面部材11C2の相対的な位置決めをする位置決め部材11C23が形成されている。前面部材11C1に対する後面部材11C2の取り付けにおいて、位置決め部材11C23を後面部材取付部11C16に突き当てるようにして両者の位置決めをすることができるため、作業性に優れる。
後面部材11C2の下端側には、ローラー軸を受け入れるための凹部である軸受け部11C27が形成されている。後面部材11C2の下端側には、ローラーを保持させるヒンジ部材が無いため、ローラーを保持させるための別途の構造を設けるようにしているものである。
後面部材11C2には、その長手方向に沿って延びる凹部であって、屋内側に開口する凹部11C25が形成されている。また、当該凹部11C25の下面側から上部側へと突出する手掛かり部11C26が形成されている。
凹部11C25は、主に下部パネル体11Cが垂直状態である際に、開閉体11を手で開閉させる際の手掛け部として機能する。また、手掛かり部11C26は、主に下部パネル体11Cが水平状態である際(即ち、開閉体11が開けられて天井付近に移動している際)に、開閉体11を手で閉める際の手掛け部として機能する。手掛かり部11C26があることにより、下部パネル体11Cが水平状態である際にも、指掛かりが良く、力をかけやすくなるものである。
凹部11C25の幅方向の略中央となる位置には、凹部の上面と下面の間に設けられ、上下方向の荷重を支持する支持部材11C4が取り付けられる(図8(c)参照)。
図11は、支持部材11C4を示す図であり、図11(a)は斜視図、図11(b)は図8(c)の領域Bの拡大図である。
図11に示されるように、支持部材11C4は上面視(若しくは下面視、以下「平面視」とする)で略コ字形の部材であり、コ字形の開口側の端部において折り返し部が形成され、当該折り返し部に取り付け穴が形成されている。支持部材11C4は、図8(c)に示されるように、凹部11C25の幅方向の略中央となる位置に配され、後面部材11C2にリベット止め等によって取り付けられる。
図11に示されるように、支持部材11C4は上面視(若しくは下面視、以下「平面視」とする)で略コ字形の部材であり、コ字形の開口側の端部において折り返し部が形成され、当該折り返し部に取り付け穴が形成されている。支持部材11C4は、図8(c)に示されるように、凹部11C25の幅方向の略中央となる位置に配され、後面部材11C2にリベット止め等によって取り付けられる。
カバー部材162は、中間パネル体11Bのカバー部材161と同様に、後に説明するガイド部材カバーと、パネル体の後面と、ヒンジ部材と、によって定められる(画定される)隙間部分を塞ぐ部材であり、隙間部分への指詰めを防止するためのものである。
図8に示されるように、カバー部材162は下部パネル体11Cの両端部分において設けられ、ヒンジ部材15の屋内側への突出高さと略同じ高さ(ヒンジ部材15より僅かに高い高さ)で形成される。
また、カバー部材162は、図8(b)に示されるように、下部パネル体11Cの側面を覆う側面部を備え、さらに、下部パネル体11Cの前面側に回り込む折り返し部を備えており、下部パネル体11Cの側端部を挟み込むような構成を有している。
図8に示されるように、カバー部材162は下部パネル体11Cの両端部分において設けられ、ヒンジ部材15の屋内側への突出高さと略同じ高さ(ヒンジ部材15より僅かに高い高さ)で形成される。
また、カバー部材162は、図8(b)に示されるように、下部パネル体11Cの側面を覆う側面部を備え、さらに、下部パネル体11Cの前面側に回り込む折り返し部を備えており、下部パネル体11Cの側端部を挟み込むような構成を有している。
上記構成の前面部材11C1に対する、平面保持部材11C3と一体成形される後面部材11C2の取り付けは、後面部材取付部11C16と前面部材取付部11C28のネジ止めと、前面部材11C1の穴11C1H1と後面部材11C2の穴11C2H1に挿通したナットリベットPNでの締結によって行われる。また、平面保持部材11C3と前面11C11が接着される。
これにより、中空状の下部パネル体11Cが構成され、その内部で平面保持部材11C3によって前面11C11が保持される。
位置決め部材11C23があることによって組み付けの作業性が向上する点や、締結部材(ナットリベットPN)を挿通させるための穴11C1H1と11C2H1の構成によって、前面部材11C1と後面部材11C2の相対位置を上下左右に調整することができる点等は、上記説明と同様である。
これにより、中空状の下部パネル体11Cが構成され、その内部で平面保持部材11C3によって前面11C11が保持される。
位置決め部材11C23があることによって組み付けの作業性が向上する点や、締結部材(ナットリベットPN)を挿通させるための穴11C1H1と11C2H1の構成によって、前面部材11C1と後面部材11C2の相対位置を上下左右に調整することができる点等は、上記説明と同様である。
(ヒンジ部材)
図12は、ヒンジ部材を示す図であり、図12(a)は側面図、図12(b)は背面図である。
ヒンジ部材15は、各パネル体を相互に回動可能に接続するためのヒンジであって、ヒンジ軸となる軸筒153と、軸筒153によって軸支される2つの取り付け板151、152と、を有する。
2つの取り付け板151、152のそれぞれには、締結部材(ナットリベットPN)を挿通させるための長穴が形成されており、一方の取り付け板に形成されている長穴の長手方向と、他方の取り付け板に形成されている長穴の長手方向が、異なっている。本実施形態では両者の相対角度が略直角となるように形成されている。これにより、ヒンジ部材15の取り付け時に、位置を微調整することが可能であり、部品間の誤差を吸収し得るものである。
軸筒153は中空の部材であるため、ここにローラーの軸を挿通させて保持することができる。
図12は、ヒンジ部材を示す図であり、図12(a)は側面図、図12(b)は背面図である。
ヒンジ部材15は、各パネル体を相互に回動可能に接続するためのヒンジであって、ヒンジ軸となる軸筒153と、軸筒153によって軸支される2つの取り付け板151、152と、を有する。
2つの取り付け板151、152のそれぞれには、締結部材(ナットリベットPN)を挿通させるための長穴が形成されており、一方の取り付け板に形成されている長穴の長手方向と、他方の取り付け板に形成されている長穴の長手方向が、異なっている。本実施形態では両者の相対角度が略直角となるように形成されている。これにより、ヒンジ部材15の取り付け時に、位置を微調整することが可能であり、部品間の誤差を吸収し得るものである。
軸筒153は中空の部材であるため、ここにローラーの軸を挿通させて保持することができる。
図13は、上部パネル体11Aにおける、被ガイド部材であるローラーの取り付け構造を示す図である。
上記説明したように、上部パネル体11Aの後面部材11A2の両端部付近に形成されている穴11A2H3に対して、ナットリベットPNが締結されており、このナットリベットPNに対してローラー取り付け部材11A4がネジ止めされる。ローラー取り付け部材11A4はローラーWhを回動可能に軸支する部材であり、これにより、ローラーWhが上部パネル体11Aの端部において回動可能に支持される。
また、上部パネル体11Aと中間パネル体11Bを接続するヒンジ部材15のうちの、パネル体の両端部に取り付けられるヒンジ部材15において、ガイド部材12に沿って走行するローラーWhが回動可能に支持される。上記のごとく、ヒンジ部材15の軸筒153において、ローラーWhの軸部155が挿通されて保持されるものである。
上記説明したように、上部パネル体11Aの後面部材11A2の両端部付近に形成されている穴11A2H3に対して、ナットリベットPNが締結されており、このナットリベットPNに対してローラー取り付け部材11A4がネジ止めされる。ローラー取り付け部材11A4はローラーWhを回動可能に軸支する部材であり、これにより、ローラーWhが上部パネル体11Aの端部において回動可能に支持される。
また、上部パネル体11Aと中間パネル体11Bを接続するヒンジ部材15のうちの、パネル体の両端部に取り付けられるヒンジ部材15において、ガイド部材12に沿って走行するローラーWhが回動可能に支持される。上記のごとく、ヒンジ部材15の軸筒153において、ローラーWhの軸部155が挿通されて保持されるものである。
図14は、中間パネル体11Bにおける、ローラーの取り付け構造を示す図である。
中間パネル体11B同士を接続するヒンジ部材15のうちの、パネル体の両端部に取り付けられるヒンジ部材15において、ガイド部材12に沿って走行するローラーWhが回動可能に支持されている。
中間パネル体11B同士を接続するヒンジ部材15のうちの、パネル体の両端部に取り付けられるヒンジ部材15において、ガイド部材12に沿って走行するローラーWhが回動可能に支持されている。
図15は、下部パネル体11Cにおける、ローラーの取り付け構造を示す図である。
下部パネル体11Cと中間パネル体11Bを接続するヒンジ部材15のうちの、パネル体の両端部に取り付けられるヒンジ部材15において、ガイド部材12に沿って走行するローラーWhが回動可能に支持される。
また、下部パネル体11Cの後面部材11C2の両端部付近に形成されている穴11C2H2(図10(b)参照)に対して、ナットリベットPNが締結されており(図8参照)、このナットリベットPNを利用してローラー軸取付部材11C6がネジ止めされる。ローラー軸取付部材11C6は、ローラー軸を、後面部材11C2の軸受け部11C27に対して取り付けるための部材であり、これにより、ローラーWhが下部パネル体11Cの端部において回動可能に支持される。
下部パネル体11Cと中間パネル体11Bを接続するヒンジ部材15のうちの、パネル体の両端部に取り付けられるヒンジ部材15において、ガイド部材12に沿って走行するローラーWhが回動可能に支持される。
また、下部パネル体11Cの後面部材11C2の両端部付近に形成されている穴11C2H2(図10(b)参照)に対して、ナットリベットPNが締結されており(図8参照)、このナットリベットPNを利用してローラー軸取付部材11C6がネジ止めされる。ローラー軸取付部材11C6は、ローラー軸を、後面部材11C2の軸受け部11C27に対して取り付けるための部材であり、これにより、ローラーWhが下部パネル体11Cの端部において回動可能に支持される。
(ヒンジカバー)
図16は、ヒンジカバーを示す図であり、図16(a)、(b)は斜視図、図16(c)は上面図である。
ヒンジカバー154は、ヒンジ部材15の取り付け板部分を覆うカバーであり、カバー部1541と、取り付け部1542と、係合部1543と、を備えている。
カバー部1541は、ヒンジ部材15の取り付け板部分を覆う部材であり、図17(b)に示されるように、各パネル体の後面部材11A2、11B2、11C2に形成された突起部11A21、11B21、11C21の傾斜面から連続的にヒンジ部材15の屋内側へと最も突出している箇所へと至る表面を有している。
取り付け部1542は、ヒンジ部材15の軸筒153に対して挿通される部材であり、スリットが形成されていることによって、その外径を弾性的に縮小させることができる。これにより、軸筒153に挿通させた状態での係合力を得ることができる。
係合部1543は、ヒンジ部材15の取り付け板151、152に対して係合するフック部材である。
図16は、ヒンジカバーを示す図であり、図16(a)、(b)は斜視図、図16(c)は上面図である。
ヒンジカバー154は、ヒンジ部材15の取り付け板部分を覆うカバーであり、カバー部1541と、取り付け部1542と、係合部1543と、を備えている。
カバー部1541は、ヒンジ部材15の取り付け板部分を覆う部材であり、図17(b)に示されるように、各パネル体の後面部材11A2、11B2、11C2に形成された突起部11A21、11B21、11C21の傾斜面から連続的にヒンジ部材15の屋内側へと最も突出している箇所へと至る表面を有している。
取り付け部1542は、ヒンジ部材15の軸筒153に対して挿通される部材であり、スリットが形成されていることによって、その外径を弾性的に縮小させることができる。これにより、軸筒153に挿通させた状態での係合力を得ることができる。
係合部1543は、ヒンジ部材15の取り付け板151、152に対して係合するフック部材である。
図17は、ヒンジカバーが取り付けられた状態を示す図であり、図17(a)は斜視図、図17(b)は側面図である。
図17からも理解されるように、ヒンジカバー154は上下一対の部材であり、一方のヒンジカバーの取り付け部1542が軸筒153の一方側から挿通されることで取り付けられ、他方のヒンジカバーの取り付け部1542が、軸筒153の他方側から挿通されることで取り付けられる。
また、取り付け部1542を軸筒153に挿通させた状態で、ヒンジ部材15の取り付け板151、152に押し付けるようにヒンジカバー154を回動させることで、係合部1543が取り付け板151、152に”パチン”と係合し、これによって、ヒンジカバー154の取り付けが行われる。このように取り付けの作業性に優れている。
ヒンジカバー154により、ネジ頭や長穴が見える取り付け板151、152を覆うことができるため、意匠性に優れる。加えて、図17(b)に示されるように、ヒンジカバー154は、各パネル体の後面部材11A2、11B2、11C2に形成された突起部11A21、11B21、11C21の傾斜面から連続的な表面を有しており、より意匠性に優れるものである。
図17からも理解されるように、ヒンジカバー154は上下一対の部材であり、一方のヒンジカバーの取り付け部1542が軸筒153の一方側から挿通されることで取り付けられ、他方のヒンジカバーの取り付け部1542が、軸筒153の他方側から挿通されることで取り付けられる。
また、取り付け部1542を軸筒153に挿通させた状態で、ヒンジ部材15の取り付け板151、152に押し付けるようにヒンジカバー154を回動させることで、係合部1543が取り付け板151、152に”パチン”と係合し、これによって、ヒンジカバー154の取り付けが行われる。このように取り付けの作業性に優れている。
ヒンジカバー154により、ネジ頭や長穴が見える取り付け板151、152を覆うことができるため、意匠性に優れる。加えて、図17(b)に示されるように、ヒンジカバー154は、各パネル体の後面部材11A2、11B2、11C2に形成された突起部11A21、11B21、11C21の傾斜面から連続的な表面を有しており、より意匠性に優れるものである。
(開閉カウンター)
図18は、開閉体11の開閉回数をカウントするカウンター部を示す図であり、図18(a)は斜視図、図18(b)は分解斜視図である。
図19は、被検知部を示す図であり、図19(a)は斜視図、図19(b)は断面図である。
カウンター部171は、被検知部172に接近した際にこれを検知して回数をカウントするものであり、ここでは被検知部172が磁石Mgを有し、カウンター部171が磁気センサーを有しているものを例としている。
図18は、開閉体11の開閉回数をカウントするカウンター部を示す図であり、図18(a)は斜視図、図18(b)は分解斜視図である。
図19は、被検知部を示す図であり、図19(a)は斜視図、図19(b)は断面図である。
カウンター部171は、被検知部172に接近した際にこれを検知して回数をカウントするものであり、ここでは被検知部172が磁石Mgを有し、カウンター部171が磁気センサーを有しているものを例としている。
図18(b)に示されるように、カウンター部171は、カバー1711と、遮蔽版1712と、磁石式カウンター1713と、取付金具1714と、を備える。
磁石式カウンター1713は、磁気センサーと、磁気を検出した回数をカウントするカウンターと、カウンターでカウントされた回数を表示する表示部を備えている。
カバー1711は、磁石式カウンター1713をカバーしつつ、カウンターの表示部が見えるように形成された窓を有する。
取付金具1714は、下部パネル体11Cの後面部材11C2に形成されている穴11C2H3(図10参照)に取り付けられたナットリベットPNに対して、ネジ留めさせるための金具である。
遮蔽版1712は、後に説明する人や障害物等を検知するための検知センサー(光電センサー)が、開閉体11の開閉時に、開閉体11自体を障害物であると誤検知してしまうことを防止するための遮蔽板である。
磁石式カウンター1713は、磁気センサーと、磁気を検出した回数をカウントするカウンターと、カウンターでカウントされた回数を表示する表示部を備えている。
カバー1711は、磁石式カウンター1713をカバーしつつ、カウンターの表示部が見えるように形成された窓を有する。
取付金具1714は、下部パネル体11Cの後面部材11C2に形成されている穴11C2H3(図10参照)に取り付けられたナットリベットPNに対して、ネジ留めさせるための金具である。
遮蔽版1712は、後に説明する人や障害物等を検知するための検知センサー(光電センサー)が、開閉体11の開閉時に、開閉体11自体を障害物であると誤検知してしまうことを防止するための遮蔽板である。
被検知部172は、図19に示されるように、磁石Mgと、これを取り付けるための取付部1721と、を有する。
図20は、下部パネル体11Cにカウンター部171を取り付けた状態を示す図であり、図20(a)は斜視図、図20(b)は背面図、図20(c)は側面図である。
上述のように、カウンター部171は、下部パネル体11Cの後面部材11C2の幅方向の端部付近の一方に取り付けられる。即ち、開閉体11の裏面側の下端部付近に取り付けられる。
一方、被検知部172は後に説明するガイド部材カバーの上部付近の取付部1355(図27(b)参照)に取り付けられる。ガイド部材カバーは、ガイド部材12の垂直レール部分に沿って取り付けられ、開閉体11の端部も覆うカバーであり、開閉体11の端部付近に取り付けられたカウンター部171と対向する位置にある。
上記構成により、開閉体11の開閉動作(即ち上下動)に伴い、開閉体11の下端部付近に取り付けられているカウンター部171も上下動を行う。カウンター部171がガイド部材カバーの上部に取り付けられている被検知部172に近接した際に、磁気センサーが磁気を検知し、カウンター部がカウント数をインクリメントする。これにより、開閉体11の開閉回数がログされる。当該開閉回数は、カウンター部171の表示部に表示され、開閉装置1の保守などに役立てられる。カウンター部171は、開閉体11の下端部付近に取り付けられているため、必要な時に容易に確認することができる。
なお、本実施形態では、パネル体にカウンター部が取り付けられ、ガイド部材カバーに被検知部が取り付けられるものを例としたが、「不動部材(ガイド部材カバーに限らず、パネル体の近傍に配される動かない部材)又はパネル体の何れか一方に、被検知部材又はセンサー部の一方を設け、不動部材又はパネル体の他方に、被検知部材又はセンサー部の他方を設ける」ものであればよい。
また、本実施形態では、センサー部とカウンター部が一体的であるものを例としているが、センサー部とカウンター部が別体(離れた所に配置され、有線若しくは無線で通信するもの等)であってもよい。表示部を備えるカウンター部は、必要な時に容易に確認できるように、人の身長より低い位置に設置されることが好ましい。
上述のように、カウンター部171は、下部パネル体11Cの後面部材11C2の幅方向の端部付近の一方に取り付けられる。即ち、開閉体11の裏面側の下端部付近に取り付けられる。
一方、被検知部172は後に説明するガイド部材カバーの上部付近の取付部1355(図27(b)参照)に取り付けられる。ガイド部材カバーは、ガイド部材12の垂直レール部分に沿って取り付けられ、開閉体11の端部も覆うカバーであり、開閉体11の端部付近に取り付けられたカウンター部171と対向する位置にある。
上記構成により、開閉体11の開閉動作(即ち上下動)に伴い、開閉体11の下端部付近に取り付けられているカウンター部171も上下動を行う。カウンター部171がガイド部材カバーの上部に取り付けられている被検知部172に近接した際に、磁気センサーが磁気を検知し、カウンター部がカウント数をインクリメントする。これにより、開閉体11の開閉回数がログされる。当該開閉回数は、カウンター部171の表示部に表示され、開閉装置1の保守などに役立てられる。カウンター部171は、開閉体11の下端部付近に取り付けられているため、必要な時に容易に確認することができる。
なお、本実施形態では、パネル体にカウンター部が取り付けられ、ガイド部材カバーに被検知部が取り付けられるものを例としたが、「不動部材(ガイド部材カバーに限らず、パネル体の近傍に配される動かない部材)又はパネル体の何れか一方に、被検知部材又はセンサー部の一方を設け、不動部材又はパネル体の他方に、被検知部材又はセンサー部の他方を設ける」ものであればよい。
また、本実施形態では、センサー部とカウンター部が一体的であるものを例としているが、センサー部とカウンター部が別体(離れた所に配置され、有線若しくは無線で通信するもの等)であってもよい。表示部を備えるカウンター部は、必要な時に容易に確認できるように、人の身長より低い位置に設置されることが好ましい。
(開閉体)
図21は、開閉体11の全体を示す図(正面図、上面図、底面図、両側面図)である。また、図22は、開閉体11の全体を示す図であり、裏面側から見た斜視図である。
上記説明した、上部パネル体11A、中間パネル体11B、下部パネル体11Cが、ヒンジ部材15によって相互に回動可能に接続され、両端部には、ガイド部材12に沿って走行するローラーWhが設けられる。
なお、中間パネル体11Bは、基本構造が同じで上下方向のサイズが異なるようにした複数のバリエーションを備えている。これにより、サイズの異なる中間パネル体を組み合わせることで、任意の開口部の高さに合わせることが可能となる。
上記説明した、上部パネル体11A、中間パネル体11B、下部パネル体11Cにより、開閉体11の正面側はフラットに形成され、高い意匠性を有している。
特許文献1のオーバーヘッドドアのように、従来から、意匠性を高めるために、前面側をフラットに形成した開閉装置も存在している。このような開閉装置の開閉体は、前面がフラットな複数のパネル体を相互に回動可能に連結することで形成されており、各パネル体は、アルミ押出材として形成されている。アルミ押出材によれば、成形の自由度が高いため、意匠性に優れたものとし得るが、アルミは熱に対して弱い部材であるため(それ故、押出材としての形成に適するものでもある)、防火設備としての機能を備えさせる(認定を受ける)ためには、所定の防火試験の実施を要することになる。
大型の開閉装置を製造しようとする場合、防火試験施設で実施可能なサイズを超えてしまうと、防火試験を行うことができず、従って、大型の開閉装置においては、防火設備としての機能を備えさせたフラットな開閉体を採用し難いといった問題があった。
これに対し、本実施形態の開閉体11によれば、各パネル体の前面部材は0.8mm以上の厚さの鋼板によって構成され、且つ、各パネル体が相互にあいじゃくり構造(相互に一部重なりあう構造)を有しているため、防火設備としての機能を有している(所定の防火試験の実施を要しない)。従って、防火試験施設で試験実施可能なサイズを超えた大型の開閉装置1を製造することが可能となる。各パネル体が相互に重なり合う寸法は、5~20mmであることが好ましく、10~17mmであるとより好ましい。
また、各パネル体において、鋼板で形成される前面部材を折り返すことでヒンジ接続部を形成しており、これによって、各パネル体は鋼板で形成された前面部材をヒンジで接合した構造を有することになる。後面部材はアルミで構成されているが、アルミは高熱にさらされると溶け落ちる恐れがある。即ち後面部材によって各パネル体がヒンジで接合される構成であると、後面部材が熱で溶け落ちてしまうと相互の接合が無くなってしまうおそれがある。これに対し、本実施形態の開閉装置1によれば、鋼板で形成された前面部材をヒンジで接合した構造を有しているため、上記のような問題の発生が抑止される。
また、各パネル体の前面部材は、鋼板を複数回折り返すことで所定の厚さを持ったパネル体として形成されているため、強度を得やすい構造となっている。平面保持部材を備えることで、より強度が高められると共に、前面の平面度を高めることができる。
図21は、開閉体11の全体を示す図(正面図、上面図、底面図、両側面図)である。また、図22は、開閉体11の全体を示す図であり、裏面側から見た斜視図である。
上記説明した、上部パネル体11A、中間パネル体11B、下部パネル体11Cが、ヒンジ部材15によって相互に回動可能に接続され、両端部には、ガイド部材12に沿って走行するローラーWhが設けられる。
なお、中間パネル体11Bは、基本構造が同じで上下方向のサイズが異なるようにした複数のバリエーションを備えている。これにより、サイズの異なる中間パネル体を組み合わせることで、任意の開口部の高さに合わせることが可能となる。
上記説明した、上部パネル体11A、中間パネル体11B、下部パネル体11Cにより、開閉体11の正面側はフラットに形成され、高い意匠性を有している。
特許文献1のオーバーヘッドドアのように、従来から、意匠性を高めるために、前面側をフラットに形成した開閉装置も存在している。このような開閉装置の開閉体は、前面がフラットな複数のパネル体を相互に回動可能に連結することで形成されており、各パネル体は、アルミ押出材として形成されている。アルミ押出材によれば、成形の自由度が高いため、意匠性に優れたものとし得るが、アルミは熱に対して弱い部材であるため(それ故、押出材としての形成に適するものでもある)、防火設備としての機能を備えさせる(認定を受ける)ためには、所定の防火試験の実施を要することになる。
大型の開閉装置を製造しようとする場合、防火試験施設で実施可能なサイズを超えてしまうと、防火試験を行うことができず、従って、大型の開閉装置においては、防火設備としての機能を備えさせたフラットな開閉体を採用し難いといった問題があった。
これに対し、本実施形態の開閉体11によれば、各パネル体の前面部材は0.8mm以上の厚さの鋼板によって構成され、且つ、各パネル体が相互にあいじゃくり構造(相互に一部重なりあう構造)を有しているため、防火設備としての機能を有している(所定の防火試験の実施を要しない)。従って、防火試験施設で試験実施可能なサイズを超えた大型の開閉装置1を製造することが可能となる。各パネル体が相互に重なり合う寸法は、5~20mmであることが好ましく、10~17mmであるとより好ましい。
また、各パネル体において、鋼板で形成される前面部材を折り返すことでヒンジ接続部を形成しており、これによって、各パネル体は鋼板で形成された前面部材をヒンジで接合した構造を有することになる。後面部材はアルミで構成されているが、アルミは高熱にさらされると溶け落ちる恐れがある。即ち後面部材によって各パネル体がヒンジで接合される構成であると、後面部材が熱で溶け落ちてしまうと相互の接合が無くなってしまうおそれがある。これに対し、本実施形態の開閉装置1によれば、鋼板で形成された前面部材をヒンジで接合した構造を有しているため、上記のような問題の発生が抑止される。
また、各パネル体の前面部材は、鋼板を複数回折り返すことで所定の厚さを持ったパネル体として形成されているため、強度を得やすい構造となっている。平面保持部材を備えることで、より強度が高められると共に、前面の平面度を高めることができる。
(側面構造部)
図23は、開閉装置1の側面部分の機構である側面構造部13の構成を示す平面図である。
開閉装置1の側面部分には、開閉体11の開閉動作をガイドするガイド部材12、ガイド部材12の側面を覆うホルダー部材131と、ガイド部材12の垂直レール部分等を立設させるための支持部材である垂直レール固定枠132と、側面構造部13を覆うガイド部材カバー135と、人や障害物等を検知するための検知センサー(光電センサーOS)を設置するためのセンサー設置部材136と、開閉体11の前面側と開口部との間をシールする垂直シール134と、垂直シール134を取り付けるための垂直シール固定枠133と、を備える。
なお、図23では、開閉装置1の一端側の側面部分のみ示しているが、他端側も基本的に同様の(左右対称の)構成である(光電センサーOSにおける発光部と受光部の違いや発光部と反射部の違いなど、センサーの方式に基づく相違がある)。
図23は、開閉装置1の側面部分の機構である側面構造部13の構成を示す平面図である。
開閉装置1の側面部分には、開閉体11の開閉動作をガイドするガイド部材12、ガイド部材12の側面を覆うホルダー部材131と、ガイド部材12の垂直レール部分等を立設させるための支持部材である垂直レール固定枠132と、側面構造部13を覆うガイド部材カバー135と、人や障害物等を検知するための検知センサー(光電センサーOS)を設置するためのセンサー設置部材136と、開閉体11の前面側と開口部との間をシールする垂直シール134と、垂直シール134を取り付けるための垂直シール固定枠133と、を備える。
なお、図23では、開閉装置1の一端側の側面部分のみ示しているが、他端側も基本的に同様の(左右対称の)構成である(光電センサーOSにおける発光部と受光部の違いや発光部と反射部の違いなど、センサーの方式に基づく相違がある)。
図24は、ガイド部材12の垂直レールを示す図であり、図24(a)は垂直レールの一部を示す斜視図、図24(b)は側面図(上下方向に長い部材であるため、上下方向に一部省略している図)、図24(c)は、平面図である。
垂直レールは、片持ち構造で軸支されているローラーWhを受け入れてガイドするために、基本態様として断面視で略コ字状の形状を有している。また、ローラーWhが脱輪し難くなるように、断面視で略コ字状の形状の一辺において凹部となるローラー受け入れ凹部121を有している。
垂直レールには、ねじ止め用の穴が複数設けられており、ホルダー部材131と共に垂直レール固定枠132に対して固定(ネジ止め)される。
垂直レールは、アルミニウム合金によって形成されている。
垂直レールは、片持ち構造で軸支されているローラーWhを受け入れてガイドするために、基本態様として断面視で略コ字状の形状を有している。また、ローラーWhが脱輪し難くなるように、断面視で略コ字状の形状の一辺において凹部となるローラー受け入れ凹部121を有している。
垂直レールには、ねじ止め用の穴が複数設けられており、ホルダー部材131と共に垂直レール固定枠132に対して固定(ネジ止め)される。
垂直レールは、アルミニウム合金によって形成されている。
図25は、ホルダー部材131にガイド部材12の垂直レールが取り付けられた状態を示す図であり、図25(a)は正面図(上下方向に長い部材であるため、上下方向に一部省略している図)、図25(b)は側面図(上下方向に長い部材であるため、上下方向に一部省略している図)、図25(c)は平面図である。
ホルダー部材131は、断面略コ字状の垂直レールの側面を全面的に覆うように、厚さ0.8mm以上の鋼材で形成された部材である。
ガイド部材(レール等)は、被ガイド部材(ローラー等)と摩擦するため、これを鋼材で形成すると、摩擦によって塗装等が剥がれて錆を生じさせ、意匠性を損ねる場合がある。一方で、ガイド部材(レール等)をアルミ等で形成すると、この部分での耐火性能を得にくくなる。
これに対し、本実施形態の開閉装置1によれば、被ガイド部材(ローラー等)と接触するガイド部材(レール等)をアルミで形成し、且つ、これを取り囲むホルダー部材を鋼材で形成することで、意匠性及び耐火性能の両立を可能としている。
ホルダー部材131は、断面略コ字状の垂直レールの側面を全面的に覆うように、厚さ0.8mm以上の鋼材で形成された部材である。
ガイド部材(レール等)は、被ガイド部材(ローラー等)と摩擦するため、これを鋼材で形成すると、摩擦によって塗装等が剥がれて錆を生じさせ、意匠性を損ねる場合がある。一方で、ガイド部材(レール等)をアルミ等で形成すると、この部分での耐火性能を得にくくなる。
これに対し、本実施形態の開閉装置1によれば、被ガイド部材(ローラー等)と接触するガイド部材(レール等)をアルミで形成し、且つ、これを取り囲むホルダー部材を鋼材で形成することで、意匠性及び耐火性能の両立を可能としている。
図26は、垂直レール固定枠132にホルダー部材131とガイド部材12の垂直レールが取り付けられた状態を示す図であり、図26(a)は背面図(上下方向に長い部材であるため、上下方向に一部省略している図)、図26(b)は側面図(上下方向に長い部材であるため、上下方向に一部省略している図)、図26(c)は平面図である。
垂直レール固定枠132は、開口部の両脇において垂直レールを立設させるための支持部材であり、断面視で略Z字状の形状をしている。
垂直レール固定枠132は、開口部脇の壁面に対する取り付け面である設置面1321と、垂直レール等を取り付ける第1取付面1322と、ガイド部材カバー135を取り付ける第2取付面1323と、を有する。
設置面1321と第1取付面1322、第1取付面1322と第2取付面1323は、それぞれ相互に略直交している。また、設置面1321の、第1取付面1322との接続部分の反対側には、補強のための折り返し部が形成されている。
垂直レール固定枠132は、開口部の両脇において垂直レールを立設させるための支持部材であり、断面視で略Z字状の形状をしている。
垂直レール固定枠132は、開口部脇の壁面に対する取り付け面である設置面1321と、垂直レール等を取り付ける第1取付面1322と、ガイド部材カバー135を取り付ける第2取付面1323と、を有する。
設置面1321と第1取付面1322、第1取付面1322と第2取付面1323は、それぞれ相互に略直交している。また、設置面1321の、第1取付面1322との接続部分の反対側には、補強のための折り返し部が形成されている。
図27は、ガイド部材カバー135を示す図であり、図27(a)は正面図、図27(b)は側面図、図27(c)は平面図である。
ガイド部材カバー135は、ガイド部材12の垂直レール等や開閉体11(パネル体)の端部を覆い、意匠性を高めるためのカバーである。
また、本実施形態のガイド部材カバー135は、その内部に人や障害物等を検知するための検知センサー(多光軸光電センサーOS)が配される。
ガイド部材カバー135は、開閉体11(パネル体)より屋内側で開閉体11と略平行な第1の側面1351と、第1の側面1351と略直交し、第1の側面1351と開閉体11との間に配される第2の側面1352と、側面構造部13の側面部を全体的に覆う第3の側面1353と、を備える。
第2の側面1352には、光電センサーOSからの光を透過させる光透過窓1354が形成されており、光電センサーOSが光透過窓1354に近接して設けられる。本実施形態では、光透過窓1354の上端の位置がガイド部材カバー135の下端から1400mm程度の高さとなっている。
また、第2の側面1352には、被検知部172を取り付けるための取付部1355が形成されている。ガイド部材カバー135は開口部の両端に設けられるが、カウンター部171が設けられる側のガイド部材カバー135において、被検知部172が取り付けられる。
なお、本実施形態の光透過窓1354は、ガイド部材カバー135に形成された穴であるが、光電センサーOSが光透過窓1354に近接して設けられている(穴を塞ぐような配置とされている)ため、穴に対する指詰め等を防止し得る。穴への指詰め等のさらなる防止のために、光透過窓に保護カバーを設けるようにしてもよい。保護カバーは、光電センサーOSからの光を透過させる部材で形成され、例えば、第2の側面1352に全面的貼るフィルム部材であってもよく、光透過窓1354の穴にはめ込まれる部材等であってもよい。
ガイド部材カバー135は、ガイド部材12の垂直レール等や開閉体11(パネル体)の端部を覆い、意匠性を高めるためのカバーである。
また、本実施形態のガイド部材カバー135は、その内部に人や障害物等を検知するための検知センサー(多光軸光電センサーOS)が配される。
ガイド部材カバー135は、開閉体11(パネル体)より屋内側で開閉体11と略平行な第1の側面1351と、第1の側面1351と略直交し、第1の側面1351と開閉体11との間に配される第2の側面1352と、側面構造部13の側面部を全体的に覆う第3の側面1353と、を備える。
第2の側面1352には、光電センサーOSからの光を透過させる光透過窓1354が形成されており、光電センサーOSが光透過窓1354に近接して設けられる。本実施形態では、光透過窓1354の上端の位置がガイド部材カバー135の下端から1400mm程度の高さとなっている。
また、第2の側面1352には、被検知部172を取り付けるための取付部1355が形成されている。ガイド部材カバー135は開口部の両端に設けられるが、カウンター部171が設けられる側のガイド部材カバー135において、被検知部172が取り付けられる。
なお、本実施形態の光透過窓1354は、ガイド部材カバー135に形成された穴であるが、光電センサーOSが光透過窓1354に近接して設けられている(穴を塞ぐような配置とされている)ため、穴に対する指詰め等を防止し得る。穴への指詰め等のさらなる防止のために、光透過窓に保護カバーを設けるようにしてもよい。保護カバーは、光電センサーOSからの光を透過させる部材で形成され、例えば、第2の側面1352に全面的貼るフィルム部材であってもよく、光透過窓1354の穴にはめ込まれる部材等であってもよい。
図28は、センサー設置部材136を示す図であり、図28(a)は側面図(上下方向に長い部材であるため、上下方向に一部省略している図)、図28(b)は正面図(上下方向に長い部材であるため、上下方向に一部省略している図)、図28(c)は平面図である。
センサー設置部材136は、光電センサーOSをガイド部材カバー135内に設置するための支持部材であり、垂直レール固定枠132の第1取付面1322に対する取り付け面となる第1設置面1361と、ガイド部材カバー135の第2の側面1352に対する取り付け面となる第2設置面1363と、上下方向に複数の光電センサーOSが取り付けられる取付面1362と、を備える。
第1設置面1361と取付面1362、取付面1362と第2設置面1363は、それぞれ相互に略直交している。第1設置面1361の、取付面1362との接続部分の反対側には、補強のための折り返し部が形成されている。
センサー設置部材136は、光電センサーOSをガイド部材カバー135内に設置するための支持部材であり、垂直レール固定枠132の第1取付面1322に対する取り付け面となる第1設置面1361と、ガイド部材カバー135の第2の側面1352に対する取り付け面となる第2設置面1363と、上下方向に複数の光電センサーOSが取り付けられる取付面1362と、を備える。
第1設置面1361と取付面1362、取付面1362と第2設置面1363は、それぞれ相互に略直交している。第1設置面1361の、取付面1362との接続部分の反対側には、補強のための折り返し部が形成されている。
側面構造部13は、図23に示されるように、垂直レール固定枠132が、垂直シール固定枠133と共に壁面に対して固定され、当該垂直レール固定枠132に対して、上記説明したガイド部材12及びホルダー部材131、ガイド部材カバー135、センサー設置部材136が、それぞれ相互に接続されることで構成される。
なお、垂直シール固定枠133には、開閉体11の前面側と開口部との間をシールする、ゴム等の弾性部材で形成された垂直シール134が取り付けられており、意匠性を高めると共に、ゴミなどの侵入を防止している。
図23からも理解されるように、本実施形態の開閉装置1では、ヒンジ部材15との関係上、ガイド部材カバー135の端部と、開閉体11(パネル体の後面)の間には、隙間Sが生じる。各パネル体には、上記説明したように、この隙間S(ガイド部材カバーと、パネル体の後面と、ヒンジ部材と、によって定められる隙間部分)を塞ぐカバー部材161、162が備えられているため、隙間Sにおける指詰め等が防止される。
なお、垂直シール固定枠133には、開閉体11の前面側と開口部との間をシールする、ゴム等の弾性部材で形成された垂直シール134が取り付けられており、意匠性を高めると共に、ゴミなどの侵入を防止している。
図23からも理解されるように、本実施形態の開閉装置1では、ヒンジ部材15との関係上、ガイド部材カバー135の端部と、開閉体11(パネル体の後面)の間には、隙間Sが生じる。各パネル体には、上記説明したように、この隙間S(ガイド部材カバーと、パネル体の後面と、ヒンジ部材と、によって定められる隙間部分)を塞ぐカバー部材161、162が備えられているため、隙間Sにおける指詰め等が防止される。
(開閉体上部構造)
本実施形態の開閉装置1では、開口部の上部壁面(まぐさと称される箇所)と、開閉体11の上部との間の隙間部分において、開閉体11から壁面へと向かう凸部と、壁面から開閉体11へ向かう凸部が形成されており、両凸部が互い違いとなるような配置となっている。より具体的には、開閉体11(パネル体)のうち最も上端に位置する上部パネル体11Aの屋外側であって開口部の上部壁面と対向する位置に、開口部へと向かって突出し、長手方向に延在する第1凸部と、開口部の上部壁面の屋内側であって、上部パネル体11Aと対向する位置に、上部パネル体11Aへと向かって突出し、長手方向に延在する第2凸部と、を備えており、第1凸部と、第2凸部が、鉛直方向から見た際に、相互に一部重なりあうように形成されている。第1凸部と第2凸部が相互に重なり合う寸法は、0.3~7.5mmであることが好ましい。なお、ここでは、パネル体のうち最も上端に位置する上部パネル体11Aに第1凸部が形成されものを例としているが、本発明をこれに限るものでは無く、任意のパネル体(開口部の上部壁面と対向するパネル体)に第1凸部を形成するものであってよい。同様に、開口部の上部壁面に形成される第2凸部は、上部パネル体11Aに対向するものに限られず、任意のパネル体(開口部の上部壁面と対向するパネル体)と対向するものであってよい。
本実施形態の開閉装置1では、開口部の上部壁面(まぐさと称される箇所)と、開閉体11の上部との間の隙間部分において、開閉体11から壁面へと向かう凸部と、壁面から開閉体11へ向かう凸部が形成されており、両凸部が互い違いとなるような配置となっている。より具体的には、開閉体11(パネル体)のうち最も上端に位置する上部パネル体11Aの屋外側であって開口部の上部壁面と対向する位置に、開口部へと向かって突出し、長手方向に延在する第1凸部と、開口部の上部壁面の屋内側であって、上部パネル体11Aと対向する位置に、上部パネル体11Aへと向かって突出し、長手方向に延在する第2凸部と、を備えており、第1凸部と、第2凸部が、鉛直方向から見た際に、相互に一部重なりあうように形成されている。第1凸部と第2凸部が相互に重なり合う寸法は、0.3~7.5mmであることが好ましい。なお、ここでは、パネル体のうち最も上端に位置する上部パネル体11Aに第1凸部が形成されものを例としているが、本発明をこれに限るものでは無く、任意のパネル体(開口部の上部壁面と対向するパネル体)に第1凸部を形成するものであってよい。同様に、開口部の上部壁面に形成される第2凸部は、上部パネル体11Aに対向するものに限られず、任意のパネル体(開口部の上部壁面と対向するパネル体)と対向するものであってよい。
図29は、第1凸部を形成する部材である第1凸部部材181を示す図であり、図29(a)は平面図(幅方向に長い部材であるため、幅方向に一部省略している図)、図29(b)は側面図である。
第1凸部部材181は、上部パネル体11Aの上面に対する取り付け面となる設置面1811と、第1凸部を形成する第1凸部1812と、設置面1811と第1凸部1812に略直交して両者を接続する接続面1813と、を有する。
第1凸部部材181は、鋼材で0.8mm以上の厚さに形成されている。
第1凸部部材181は、上部パネル体11Aの上面に対する取り付け面となる設置面1811と、第1凸部を形成する第1凸部1812と、設置面1811と第1凸部1812に略直交して両者を接続する接続面1813と、を有する。
第1凸部部材181は、鋼材で0.8mm以上の厚さに形成されている。
図30は、第2凸部を形成する部材である第2凸部部材182を示す図であり、図30(a)は背面図(幅方向に長い部材であるため、幅方向に一部省略している図)、図30(b)は側面図である。
第2凸部部材182は、第2凸部を形成する第2凸部1821と、開口部の上部壁面に対する取り付け面となる設置面1822と、を備える。
第2凸部部材182は、鋼材で0.8mm以上の厚さに形成されている。
開口上部には、意匠性を向上すると共にゴミなどの侵入を防止するために、開閉体11と開口上部壁面との間に生じる隙間を覆う、ゴム等の弾性部材で形成された水平シール(シール部材)184が設けられる。また、水平シール184を取り付けるために、シール取付部材183が設けられている。なお、図31では、水平シール184が上部パネル体11Aを貫通するような描画となっているが、実際には、水平シール184は撓んで上部パネル体11Aの表面に当接するものである。
シール取付部材183は、側面視で略L字状の部材であり、L字の一方の側面で第2凸部部材182と共に開口部の上部壁面に取り付けられ、他方の側面で、第2凸部1821との間で水平シール184を挟持する。この際に、水平シール184の突出寸法を調整可能である(調節不能な構成であっても構わない)。また、シール取付部材183を取り外すこと(若しくは挟持をゆるめること)によって、水平シール184を交換可能である(交換不能な構成であっても構わない)。シール取付部材183については、必要な強度をもつ任意の材料で形成してよい。なお、シール取付部材183の方を鋼材で0.8mm以上の厚さに形成し、第2凸部部材182を必要な強度をもつ任意の材料で形成するようにしてもよい。
第2凸部部材182は、第2凸部を形成する第2凸部1821と、開口部の上部壁面に対する取り付け面となる設置面1822と、を備える。
第2凸部部材182は、鋼材で0.8mm以上の厚さに形成されている。
開口上部には、意匠性を向上すると共にゴミなどの侵入を防止するために、開閉体11と開口上部壁面との間に生じる隙間を覆う、ゴム等の弾性部材で形成された水平シール(シール部材)184が設けられる。また、水平シール184を取り付けるために、シール取付部材183が設けられている。なお、図31では、水平シール184が上部パネル体11Aを貫通するような描画となっているが、実際には、水平シール184は撓んで上部パネル体11Aの表面に当接するものである。
シール取付部材183は、側面視で略L字状の部材であり、L字の一方の側面で第2凸部部材182と共に開口部の上部壁面に取り付けられ、他方の側面で、第2凸部1821との間で水平シール184を挟持する。この際に、水平シール184の突出寸法を調整可能である(調節不能な構成であっても構わない)。また、シール取付部材183を取り外すこと(若しくは挟持をゆるめること)によって、水平シール184を交換可能である(交換不能な構成であっても構わない)。シール取付部材183については、必要な強度をもつ任意の材料で形成してよい。なお、シール取付部材183の方を鋼材で0.8mm以上の厚さに形成し、第2凸部部材182を必要な強度をもつ任意の材料で形成するようにしてもよい。
図31は、開口部の上部付近を示す側面図である。なお、上部パネル体11Aの構成が上記説明したものと一部相違しているが、第1凸部部材181の機能的な概念としての相違はない。
上部パネル体11Aの上面には第1凸部部材181が取り付けられており、開口部の上部壁面には第2凸部部材182が取り付けられている。
上述のごとく、第1凸部部材181及び第2凸部部材182が厚さ0.8mm以上の鋼材で形成されており、第1凸部1812と、第2凸部1821が、鉛直方向から見た際に、相互に一部重なりあうように形成されているため、開口部の上部壁面と開閉体11の上部との間の隙間にも遮炎性能を得ることができ、防火設備としての機能を高めることができる。
また、第1凸部1812と第2凸部1821は、第1凸部1812の突出幅が第2凸部1821の突出幅より大きくなるように形成される。換言すると、第1凸部1812の先端と開口部の上部壁面との間の距離より、第2凸部1821の先端と上部パネル体11Aとの間の距離の方が、大きくなるように構成される。これにより、何らかの影響で上部パネル体11Aが壁面へと近づいた場合において、第1凸部1812の先端と開口部の上部壁面が先に接触することになり、第2凸部1821の先端が上部パネル体11Aに接触して上部パネル体11Aに傷がつくといったことが防止される。
なお、第1凸部1812に、樹脂などで形成された接触保護部材を備えさせるようにしてもよい。
上部パネル体11Aの上面には第1凸部部材181が取り付けられており、開口部の上部壁面には第2凸部部材182が取り付けられている。
上述のごとく、第1凸部部材181及び第2凸部部材182が厚さ0.8mm以上の鋼材で形成されており、第1凸部1812と、第2凸部1821が、鉛直方向から見た際に、相互に一部重なりあうように形成されているため、開口部の上部壁面と開閉体11の上部との間の隙間にも遮炎性能を得ることができ、防火設備としての機能を高めることができる。
また、第1凸部1812と第2凸部1821は、第1凸部1812の突出幅が第2凸部1821の突出幅より大きくなるように形成される。換言すると、第1凸部1812の先端と開口部の上部壁面との間の距離より、第2凸部1821の先端と上部パネル体11Aとの間の距離の方が、大きくなるように構成される。これにより、何らかの影響で上部パネル体11Aが壁面へと近づいた場合において、第1凸部1812の先端と開口部の上部壁面が先に接触することになり、第2凸部1821の先端が上部パネル体11Aに接触して上部パネル体11Aに傷がつくといったことが防止される。
なお、第1凸部1812に、樹脂などで形成された接触保護部材を備えさせるようにしてもよい。
(解放鍵の取手構造)
前述したように、開閉装置1には、開閉体11の移動をロックさせる機構(トロリーアーム144等)が設けられており、停電時などにおいてロックを手動で解除することができるように、ロック解除用の操作部145が設けられている。
このロック解除操作を、屋外側からもできるようにするために、開閉体11に穴をあけて操作部145と同じものを屋外側に引き出せるようにしつつ、防犯上の観点から、操作部145の屋外側への引き出しに鍵が必要な構成としたものが解放鍵である。
前述したように、開閉装置1には、開閉体11の移動をロックさせる機構(トロリーアーム144等)が設けられており、停電時などにおいてロックを手動で解除することができるように、ロック解除用の操作部145が設けられている。
このロック解除操作を、屋外側からもできるようにするために、開閉体11に穴をあけて操作部145と同じものを屋外側に引き出せるようにしつつ、防犯上の観点から、操作部145の屋外側への引き出しに鍵が必要な構成としたものが解放鍵である。
図32は、解放鍵取手部19を示す図であり、図32(a)は正面図、図32(b)は平面図、図32(c)は、開閉体11(パネル体)の裏面側に設けられるプレート部材192を示す背面図である。
解放鍵取手部19は、解放鍵193と、これを開閉体11(パネル体)に取り付けるための解放鍵取付部191と、解放鍵取付部191との間で開閉体11(パネル体)を挟み込んで取り付けるプレート部材192と、を備えている。
解放鍵取付部191は正面視で長円状の形状をしており、平面視では略T字状の形状を有している。長円状の形状を有する取手部1911は、指をかけて開閉体11を上下方向に移動させることができるように、指をかけるのに必要な厚さを有して形成される。本実施形態では厚さtが20mmに形成されている。取手部1911の厚さは10mm以上であることが好ましく、20mm以上であるとより好ましい。開口寸法(=開閉体の大きさ)に応じて、開閉体の重量は変化するが、指をかける寸法としては少なくとも10mm以上であることが好ましく、開閉体の重量が大きい場合には、20mm以上あることがより好ましいものである。
取手部1911の裏面側からは、開閉体11にあけられた穴に挿通される挿通部1912が突出している。挿通部1912は、内部に解放鍵193の一部や操作部145が挿通される構成となっている。挿通部1912の先端には縮径部1913が形成されている。
プレート部材192は、正面視で長円状の板状の部材であり、中央部に縮径部1913と嵌合する穴が形成され、その両脇にネジ穴が設けられている。
開閉体11には、解放鍵取付部191の挿通部1912を挿通させる穴が形成されると共に、その両脇にネジ用の穴もあけられる。開閉体11の前面側から解放鍵取付部191を穴に挿入し、背面側でプレート部材192を縮径部1913と嵌合させ、背面側からネジを解放鍵取付部191に締めこむことで、解放鍵取手部19の取り付けが行われる。
解放鍵取手部19は、解放鍵193と、これを開閉体11(パネル体)に取り付けるための解放鍵取付部191と、解放鍵取付部191との間で開閉体11(パネル体)を挟み込んで取り付けるプレート部材192と、を備えている。
解放鍵取付部191は正面視で長円状の形状をしており、平面視では略T字状の形状を有している。長円状の形状を有する取手部1911は、指をかけて開閉体11を上下方向に移動させることができるように、指をかけるのに必要な厚さを有して形成される。本実施形態では厚さtが20mmに形成されている。取手部1911の厚さは10mm以上であることが好ましく、20mm以上であるとより好ましい。開口寸法(=開閉体の大きさ)に応じて、開閉体の重量は変化するが、指をかける寸法としては少なくとも10mm以上であることが好ましく、開閉体の重量が大きい場合には、20mm以上あることがより好ましいものである。
取手部1911の裏面側からは、開閉体11にあけられた穴に挿通される挿通部1912が突出している。挿通部1912は、内部に解放鍵193の一部や操作部145が挿通される構成となっている。挿通部1912の先端には縮径部1913が形成されている。
プレート部材192は、正面視で長円状の板状の部材であり、中央部に縮径部1913と嵌合する穴が形成され、その両脇にネジ穴が設けられている。
開閉体11には、解放鍵取付部191の挿通部1912を挿通させる穴が形成されると共に、その両脇にネジ用の穴もあけられる。開閉体11の前面側から解放鍵取付部191を穴に挿入し、背面側でプレート部材192を縮径部1913と嵌合させ、背面側からネジを解放鍵取付部191に締めこむことで、解放鍵取手部19の取り付けが行われる。
図33は、解放鍵193の解放状態を説明するための図である。
解放鍵193に鍵194を指して回すことで、解放鍵193が開放され、解放鍵193と共に解放鍵193に締結されている操作部145の引き出しが可能になる。操作部145を引くことで、開閉体11の移動をロックさせる機構(トロリーアーム144等)のロックを解除することができ、開閉体11を手で開閉することが可能になる。
この際に、解放鍵取付部191を手掛けとして、開閉体11の開閉を行うことができる。開閉のための別途の取っ手等を設ける必要がないため、コストの低減と共に、意匠性を高めることができる。
解放鍵193に鍵194を指して回すことで、解放鍵193が開放され、解放鍵193と共に解放鍵193に締結されている操作部145の引き出しが可能になる。操作部145を引くことで、開閉体11の移動をロックさせる機構(トロリーアーム144等)のロックを解除することができ、開閉体11を手で開閉することが可能になる。
この際に、解放鍵取付部191を手掛けとして、開閉体11の開閉を行うことができる。開閉のための別途の取っ手等を設ける必要がないため、コストの低減と共に、意匠性を高めることができる。
以上のごとく、本実施形態の開閉装置1によれば、上部パネル体11A、中間パネル体11B、下部パネル体11Cの構成により、開閉体11の正面側がフラットに形成され、高い意匠性を有している。
また、本実施形態の開閉装置1によれば、第1凸部1812と、第2凸部1821が、鉛直方向から見た際に、相互に一部重なりあうように形成されているため、より高い遮蔽性能を有することができる。加えて、開口部の上部壁面と開閉体11の上部との間の隙間にも遮炎性能を得ることができ、防火設備としての機能を高めることができる。
また、本実施形態の開閉装置1によれば、第1凸部1812と、第2凸部1821が、鉛直方向から見た際に、相互に一部重なりあうように形成されているため、より高い遮蔽性能を有することができる。加えて、開口部の上部壁面と開閉体11の上部との間の隙間にも遮炎性能を得ることができ、防火設備としての機能を高めることができる。
なお、本実施形態では、後面部材と平面保持部材が一体的に形成されているものを例としたが、本発明をこれに限るものではなく、後面部材と平面保持部材が別体で形成されるものであってもよい。なお、後面部材は必須の部材であるという訳では無く、平面保持部材についても必須の部材と言う訳ではない。前面部材を形成する大きさや材料によっては、前面部材単体で十分な強度を得られる場合もあり(前面部材は、鋼板がその上下端部分において幅を持って折り曲げられた構成を有するため、一定の強度を得ることができる)、このような場合には、後面部材と平面保持部材の何れか又は双方を設けないようにすることもあり得る。
また、本実施形態では、後面部材と平面保持部材が、アルミニウム合金の押出成形材として形成されるものを例としたが、本発明をこれに限るものではなく、後面部材と平面保持部材は必要な強度を有する任意の材料(例えば樹脂など)で形成することができる。同様に、ガイド部材(レール等)についても、必要な強度を有する任意の材料(例えば樹脂など)で形成することができる。
また、本実施形態では、後面部材と平面保持部材が、アルミニウム合金の押出成形材として形成されるものを例としたが、本発明をこれに限るものではなく、後面部材と平面保持部材は必要な強度を有する任意の材料(例えば樹脂など)で形成することができる。同様に、ガイド部材(レール等)についても、必要な強度を有する任意の材料(例えば樹脂など)で形成することができる。
<実施形態2>
実施形態2の開閉装置は、実施形態1と同様に、オーバーヘッドドアやオーバースライディングドアと呼称される開閉装置であり、その大まかな構成として、複数のパネル体が相互に回動可能に接続されたが開閉体と、開閉体の移動を案内するガイド部材及びこれを設置するための構成と、開閉体の開閉を駆動させるための駆動装置及びその機構、開閉動作を制御するための制御装置等を備える開閉駆動部と、を備える。
開閉体以外の構成については、実施形態1と同様であるため、ここでの説明を省略し、開閉体を構成するパネル体について以下説明する。また、各パネル体において、実施形態1と同様の概念となる構成については、ここでの説明を簡略化若しくは省略する。
実施形態2の開閉装置は、実施形態1と同様に、オーバーヘッドドアやオーバースライディングドアと呼称される開閉装置であり、その大まかな構成として、複数のパネル体が相互に回動可能に接続されたが開閉体と、開閉体の移動を案内するガイド部材及びこれを設置するための構成と、開閉体の開閉を駆動させるための駆動装置及びその機構、開閉動作を制御するための制御装置等を備える開閉駆動部と、を備える。
開閉体以外の構成については、実施形態1と同様であるため、ここでの説明を省略し、開閉体を構成するパネル体について以下説明する。また、各パネル体において、実施形態1と同様の概念となる構成については、ここでの説明を簡略化若しくは省略する。
(上部パネル体)
図34~36は、実施形態2の上部パネル体21Aを示す図であり、図34(a)は断面図、図34(b)は側面図である。また、図35(a)は背面図(幅方向に長い部材であるため、幅方向に一部省略している図)であり、図35(b)は幅方向端部の正面図、図36(a)は平面保持部材21A3を示す側面図であり、図36(b)は図34(a)の領域Bの拡大図である。
上部パネル体21Aは、パネル体の屋外側となる前面を構成し、前面がリブを有さない平面状(フラット)に形成されている前面部材21A1と、前面の平面度を維持させるための平面保持部材21A3と、パネル体の屋内側の後面を構成する後面部材21A2と、パネル体の側面を覆う側面カバー21A6と、を備える。
上部パネル体21Aの上部には、第1凸部部材181が備えられている。第1凸部部材181は、実施形態1と同様の概念であるため、ここでの説明を省略する。
図34~36は、実施形態2の上部パネル体21Aを示す図であり、図34(a)は断面図、図34(b)は側面図である。また、図35(a)は背面図(幅方向に長い部材であるため、幅方向に一部省略している図)であり、図35(b)は幅方向端部の正面図、図36(a)は平面保持部材21A3を示す側面図であり、図36(b)は図34(a)の領域Bの拡大図である。
上部パネル体21Aは、パネル体の屋外側となる前面を構成し、前面がリブを有さない平面状(フラット)に形成されている前面部材21A1と、前面の平面度を維持させるための平面保持部材21A3と、パネル体の屋内側の後面を構成する後面部材21A2と、パネル体の側面を覆う側面カバー21A6と、を備える。
上部パネル体21Aの上部には、第1凸部部材181が備えられている。第1凸部部材181は、実施形態1と同様の概念であるため、ここでの説明を省略する。
前面部材21A1は、厚さ0.8mm以上の鋼板を折り曲げることで形成されている。
前面部材21A1の上端側は、前面から背面側へ略直角に折り曲げることで上面が形成され、上面から下側へ略直角に折り曲げることで上部折返部が形成されている。
図35(a)に示されるように、実施形態1と同様に、上部折返部の幅方向の略中央付近において、トロリーアーム144を接続する部材を取り付けるための穴が形成されている。
前面部材21A1の下端側では、実施形態1と同様に、あいじゃくり凸部21A13と、あいじゃくり凹部21A14が形成されている(図36(b)参照)。あいじゃくり凹部21A14の背面側で上側へ略直角に折り曲げることで下部折返部21A12が形成されており、この下部折返部21A12は、ヒンジ接続部材取付部を構成する。下部折返部21A12(ヒンジ接続部材取付部)には、厚さ0.8mm以上の鋼板で形成された前面部材ヒンジ接続部21A7が締結される。
上記構成により、ヒンジ接続部材取付部及び前面部材ヒンジ接続部は、前面から所定距離だけ屋内側にオフセットした位置に形成される。
前面部材ヒンジ接続部21A7には、実施形態1と同様に、締結部材(ナットリベット)PNを挿通させるための穴(長穴)が形成されている。
前面部材21A1の上端側は、前面から背面側へ略直角に折り曲げることで上面が形成され、上面から下側へ略直角に折り曲げることで上部折返部が形成されている。
図35(a)に示されるように、実施形態1と同様に、上部折返部の幅方向の略中央付近において、トロリーアーム144を接続する部材を取り付けるための穴が形成されている。
前面部材21A1の下端側では、実施形態1と同様に、あいじゃくり凸部21A13と、あいじゃくり凹部21A14が形成されている(図36(b)参照)。あいじゃくり凹部21A14の背面側で上側へ略直角に折り曲げることで下部折返部21A12が形成されており、この下部折返部21A12は、ヒンジ接続部材取付部を構成する。下部折返部21A12(ヒンジ接続部材取付部)には、厚さ0.8mm以上の鋼板で形成された前面部材ヒンジ接続部21A7が締結される。
上記構成により、ヒンジ接続部材取付部及び前面部材ヒンジ接続部は、前面から所定距離だけ屋内側にオフセットした位置に形成される。
前面部材ヒンジ接続部21A7には、実施形態1と同様に、締結部材(ナットリベット)PNを挿通させるための穴(長穴)が形成されている。
平面保持部材21A3は、実施形態1と同様に、前面の平面度を維持させるための部材であるが、本実施形態の平面保持部材21A3は、後面部材21A2とは別体で形成される。
平面保持部材21A3は、鋼板を折り返すことによって形成され、図36(a)に示されるように、前面21A31と、上面及び下面21A32と、上面及び下面から折り返された2つの背面21A33を備える。
前面21A31は前面部材21A1の裏面側に対して接着され、背面21A33は後面部材21A2の前面側に接着される。
平面保持部材21A3は、鋼板を折り返すことによって形成され、図36(a)に示されるように、前面21A31と、上面及び下面21A32と、上面及び下面から折り返された2つの背面21A33を備える。
前面21A31は前面部材21A1の裏面側に対して接着され、背面21A33は後面部材21A2の前面側に接着される。
後面部材21A2は、実施形態1と同様に、前面部材21A1と接合されることで、中空のパネル体を構成するものであるが、本実施形態の後面部材21A2は、鋼板を折り返すことによって形成されている。
後面部材21A2は、基本的には平板状の部材であり、その上端部では、前面部材21A1の上面及び上部折返部のそれぞれと対向するように構成されており、この部分でリベット止めやネジ止めによって、前面部材21A1と接合される。なお、後面部材21A2の上端側の略中央にトロリーアーム144を接続する部材を取り付けるための穴が形成されている点は実施形態1と同様である。
図35(a)に示されるように、後面部材21A2の幅方向の両端部分には、実施形態1と同様に、ローラー取り付け部材を取り付けるための締結部材(ナットリベット)PNを挿通させる穴21A2H3が形成されている。これによってローラーが取り付けられる点は実施形態1と同様である。
後面部材21A2の下端側には、前面部材ヒンジ接続部21A7の締結部材(ナットリベットPN)を挿通させるための穴(長穴)と連通するように、穴(長穴)が形成されている。これらの長穴の長手方向が異なること及びその効果についても、実施形態1と同様である。また、これらの長穴に挿通されたナットリベットPNによって、前面部材21A1と後面部材21A2の締結が行われる点、及び、当該ナットリベットPNを利用して、ヒンジ部材15がネジ止めされる点も実施形態1と同様である。後面部材21A2の締結部材(ナットリベットPN)を挿通させるための穴が形成される箇所21A22は(図36(b)参照)、ヒンジ部材が取り付けられる場所であり、「前面部材ヒンジ接続部と対向する位置に形成された後面部材ヒンジ接続部」である。
後面部材21A2は、基本的に後面部材ヒンジ接続部21A22と同一平面で形成され、トロリーアーム144が接続される上端側で、ヒンジ部材15の厚さに相当する分だけ一段背面側へ飛び出す形状となっている。
後面部材21A2は、基本的には平板状の部材であり、その上端部では、前面部材21A1の上面及び上部折返部のそれぞれと対向するように構成されており、この部分でリベット止めやネジ止めによって、前面部材21A1と接合される。なお、後面部材21A2の上端側の略中央にトロリーアーム144を接続する部材を取り付けるための穴が形成されている点は実施形態1と同様である。
図35(a)に示されるように、後面部材21A2の幅方向の両端部分には、実施形態1と同様に、ローラー取り付け部材を取り付けるための締結部材(ナットリベット)PNを挿通させる穴21A2H3が形成されている。これによってローラーが取り付けられる点は実施形態1と同様である。
後面部材21A2の下端側には、前面部材ヒンジ接続部21A7の締結部材(ナットリベットPN)を挿通させるための穴(長穴)と連通するように、穴(長穴)が形成されている。これらの長穴の長手方向が異なること及びその効果についても、実施形態1と同様である。また、これらの長穴に挿通されたナットリベットPNによって、前面部材21A1と後面部材21A2の締結が行われる点、及び、当該ナットリベットPNを利用して、ヒンジ部材15がネジ止めされる点も実施形態1と同様である。後面部材21A2の締結部材(ナットリベットPN)を挿通させるための穴が形成される箇所21A22は(図36(b)参照)、ヒンジ部材が取り付けられる場所であり、「前面部材ヒンジ接続部と対向する位置に形成された後面部材ヒンジ接続部」である。
後面部材21A2は、基本的に後面部材ヒンジ接続部21A22と同一平面で形成され、トロリーアーム144が接続される上端側で、ヒンジ部材15の厚さに相当する分だけ一段背面側へ飛び出す形状となっている。
本実施形態の上部パネル体21Aには、パネル体の側面を覆う側面カバー21A6が備えられている。
側面カバー21A6は、図34(b)に示されるように、上部パネル体21Aの側面形状に概ね沿った形状を有しており、図35に示されるように、上部パネル体21Aの前面側及び背面側へと折り返された取り付け部を備えている。背面側においては、ローラー取り付け部材が取り付けられる箇所及びヒンジ部材15が取り付けられる箇所を避けるように、上部側と下部側の2か所に取り付け部が形成されている。
なお、前面側へ折り返された取り付け部は、ガイド部材カバーによって覆われる範囲に形成され、従って、取り付け部によって意匠性が損ねられることはない。
側面カバー21A6は、図34(b)に示されるように、上部パネル体21Aの側面形状に概ね沿った形状を有しており、図35に示されるように、上部パネル体21Aの前面側及び背面側へと折り返された取り付け部を備えている。背面側においては、ローラー取り付け部材が取り付けられる箇所及びヒンジ部材15が取り付けられる箇所を避けるように、上部側と下部側の2か所に取り付け部が形成されている。
なお、前面側へ折り返された取り付け部は、ガイド部材カバーによって覆われる範囲に形成され、従って、取り付け部によって意匠性が損ねられることはない。
(中間パネル体)
図37~39は、実施形態2の中間パネル体21Bを示す図であり、図37(a)は断面図、図37(b)は側面図である。また、図38(a)は背面図(幅方向に長い部材であるため、幅方向に一部省略している図)であり、図38(b)は幅方向端部の正面図、図39(a)は図37(a)の上端付近の拡大図であり、図39(b)は図37(a)の下端付近の拡大図である。
中間パネル体21Bは、パネル体の屋外側となる前面を構成し、前面がリブを有さない平面状(フラット)に形成されている前面部材21B1と、前面の平面度を維持させるための平面保持部材21B3と、パネル体の屋内側の後面を構成する後面部材21B2と、パネル体の側面を覆う側面カバー21B6と、を備える。
図37~39は、実施形態2の中間パネル体21Bを示す図であり、図37(a)は断面図、図37(b)は側面図である。また、図38(a)は背面図(幅方向に長い部材であるため、幅方向に一部省略している図)であり、図38(b)は幅方向端部の正面図、図39(a)は図37(a)の上端付近の拡大図であり、図39(b)は図37(a)の下端付近の拡大図である。
中間パネル体21Bは、パネル体の屋外側となる前面を構成し、前面がリブを有さない平面状(フラット)に形成されている前面部材21B1と、前面の平面度を維持させるための平面保持部材21B3と、パネル体の屋内側の後面を構成する後面部材21B2と、パネル体の側面を覆う側面カバー21B6と、を備える。
前面部材21B1は、厚さ0.8mm以上の鋼板を折り曲げることで形成されている。
前面部材21B1の下端側は、上部パネル体21Aの前面部材21A1の下端側と基本的に同様であり、あいじゃくり凸部21B13と、あいじゃくり凹部21B14が形成され(図39(a)参照)、下部折返部21B12(ヒンジ接続部材取付部)には、前面部材ヒンジ接続部21B7が締結されている。
前面部材21B1の上端側は、あいじゃくり構造に基づく相違(下端側に対してあいじゃくり凸部とあいじゃくり凹部の位置関係が反対)以外は、下端側と同様(上下逆)の構造であり、あいじゃくり凸部21B13と、あいじゃくり凹部21B14が形成され(図39(b)参照)、上部折返部21B12(ヒンジ接続部材取付部)には、前面部材ヒンジ接続部21B7が締結されている。
上記構成により、ヒンジ接続部材取付部と前面及び後面部材ヒンジ接続部は、前面から所定距離だけ屋内側にオフセットした位置に形成され、前面及び後面部材ヒンジ接続部21B7には、実施形態1と同様に、締結部材(ナットリベット)PNを挿通させるための穴(長穴)が形成されている。
前面部材21B1の下端側は、上部パネル体21Aの前面部材21A1の下端側と基本的に同様であり、あいじゃくり凸部21B13と、あいじゃくり凹部21B14が形成され(図39(a)参照)、下部折返部21B12(ヒンジ接続部材取付部)には、前面部材ヒンジ接続部21B7が締結されている。
前面部材21B1の上端側は、あいじゃくり構造に基づく相違(下端側に対してあいじゃくり凸部とあいじゃくり凹部の位置関係が反対)以外は、下端側と同様(上下逆)の構造であり、あいじゃくり凸部21B13と、あいじゃくり凹部21B14が形成され(図39(b)参照)、上部折返部21B12(ヒンジ接続部材取付部)には、前面部材ヒンジ接続部21B7が締結されている。
上記構成により、ヒンジ接続部材取付部と前面及び後面部材ヒンジ接続部は、前面から所定距離だけ屋内側にオフセットした位置に形成され、前面及び後面部材ヒンジ接続部21B7には、実施形態1と同様に、締結部材(ナットリベット)PNを挿通させるための穴(長穴)が形成されている。
平面保持部材21B3は、上部パネル体21Aの平面保持部材21A3と同様の概念であるため、ここでの説明を省略する。
後面部材21B2も、鋼板を折り返すことによって形成されている。
後面部材21B2の下端側の構成は、上部パネル体21Aの後面部材21A2の下端側と基本的に同様であり、前面部材ヒンジ接続部21B7の締結部材(ナットリベットPN)を挿通させるための穴(長穴)と連通するように、穴(長穴)が形成されている。これらの長穴の長手方向が異なること及びその効果についても同様である。また、これらの長穴に挿通されたナットリベットPNによって、前面部材21B1と後面部材21B2の締結が行われる点、及び、当該ナットリベットPNを利用して、ヒンジ部材15がネジ止めされる点も同様である。後面部材21B2の締結部材(ナットリベットPN)を挿通させるための穴が形成される箇所21B22(図39(a)参照)は、ヒンジ部材が取り付けられる場所であり、「前面部材ヒンジ接続部と対向する位置に形成された後面部材ヒンジ接続部」である。
後面部材21B2の上端側は、下端側と同様(上下逆)の構造であり、後面部材ヒンジ接続部21B22(図39(b)参照)が、前面部材ヒンジ接続部21B7に対向する位置となり、ナットリベットPNによって、前面部材21B1と後面部材21B2の締結が行われる。
後面部材21B2は、基本的に平板状の部材であり、後面部材ヒンジ接続部21B22が形成される箇所(上下端付近)でヒンジ部材15の厚さに相当する分だけ一段前面側へくぼんだ形状となっている(図37(a)参照)。
後面部材21B2の下端側の構成は、上部パネル体21Aの後面部材21A2の下端側と基本的に同様であり、前面部材ヒンジ接続部21B7の締結部材(ナットリベットPN)を挿通させるための穴(長穴)と連通するように、穴(長穴)が形成されている。これらの長穴の長手方向が異なること及びその効果についても同様である。また、これらの長穴に挿通されたナットリベットPNによって、前面部材21B1と後面部材21B2の締結が行われる点、及び、当該ナットリベットPNを利用して、ヒンジ部材15がネジ止めされる点も同様である。後面部材21B2の締結部材(ナットリベットPN)を挿通させるための穴が形成される箇所21B22(図39(a)参照)は、ヒンジ部材が取り付けられる場所であり、「前面部材ヒンジ接続部と対向する位置に形成された後面部材ヒンジ接続部」である。
後面部材21B2の上端側は、下端側と同様(上下逆)の構造であり、後面部材ヒンジ接続部21B22(図39(b)参照)が、前面部材ヒンジ接続部21B7に対向する位置となり、ナットリベットPNによって、前面部材21B1と後面部材21B2の締結が行われる。
後面部材21B2は、基本的に平板状の部材であり、後面部材ヒンジ接続部21B22が形成される箇所(上下端付近)でヒンジ部材15の厚さに相当する分だけ一段前面側へくぼんだ形状となっている(図37(a)参照)。
側面カバー21B6は、図37(b)に示されるように、中間パネル体21Bの側面形状に概ね沿った形状を有しており、図38に示されるように、中間パネル体21Bの前面側及び背面側へと折り返された取り付け部を備えている。背面側においては、ヒンジ部材15が取り付けられる箇所を避けるように取り付け部が形成されている。
なお、前面側へ折り返された取り付け部は、ガイド部材カバーによって覆われる範囲に形成され、従って、取り付け部によって意匠性が損ねられることはない。
なお、前面側へ折り返された取り付け部は、ガイド部材カバーによって覆われる範囲に形成され、従って、取り付け部によって意匠性が損ねられることはない。
(下部パネル体)
図40~42は、実施形態2の下部パネル体21Cを示す図であり、図40(a)は断面図、図40(b)は側面図である。また、図41(a)は背面図(幅方向に長い部材であるため、幅方向に一部省略している図)であり、図41(b)は幅方向端部の正面図、図42は図40(a)の上端付近の拡大図である。
下部パネル体21Cは、パネル体の屋外側となる前面を構成し、前面がリブを有さない平面状(フラット)に形成されている前面部材21C1と、前面の平面度を維持させるための平面保持部材21C3と、パネル体の屋内側の後面を構成する後面部材21C2と、パネル体の側面を覆う側面カバー21C6と、を備える。
下部パネル体21Cは、開閉体の最も下側に位置するパネル体であり、下端側に接地体を備え、手掛け用の凹部が形成されている。
図40~42は、実施形態2の下部パネル体21Cを示す図であり、図40(a)は断面図、図40(b)は側面図である。また、図41(a)は背面図(幅方向に長い部材であるため、幅方向に一部省略している図)であり、図41(b)は幅方向端部の正面図、図42は図40(a)の上端付近の拡大図である。
下部パネル体21Cは、パネル体の屋外側となる前面を構成し、前面がリブを有さない平面状(フラット)に形成されている前面部材21C1と、前面の平面度を維持させるための平面保持部材21C3と、パネル体の屋内側の後面を構成する後面部材21C2と、パネル体の側面を覆う側面カバー21C6と、を備える。
下部パネル体21Cは、開閉体の最も下側に位置するパネル体であり、下端側に接地体を備え、手掛け用の凹部が形成されている。
前面部材21C1は、厚さ0.8mm以上の鋼板を折り曲げることで形成されている。
前面部材21C1の上端側は(図42参照)、中間パネル体21Bの前面部材21B1の上端側と同様の構成であるため、ここでの説明を省略する。
前面部材21C1の下端側は、実施形態1の下部パネル体11Cの前面部材11C1の下端側と同様の構成であるため、ここでの説明を省略する。
前面部材21C1の上端側は(図42参照)、中間パネル体21Bの前面部材21B1の上端側と同様の構成であるため、ここでの説明を省略する。
前面部材21C1の下端側は、実施形態1の下部パネル体11Cの前面部材11C1の下端側と同様の構成であるため、ここでの説明を省略する。
平面保持部材21C3は、上部パネル体21Aの平面保持部材21A3や、中間パネル体21Bの平面保持部材21B3と同様の概念であるため、ここでの説明を省略する。
後面部材21C2も、鋼板を折り返すことによって形成されているが、その下端側には、別部材としてアルミ押出材で形成された下端部材21C8が取り付けられている。
後面部材21C2の上端側は(図42参照)、中間パネル体21Bの後面部材21B2の上端側と同様の構成であるため、ここでの説明を省略する。
後面部材21C2には、その長手方向に沿って延びる凹部であって、屋内側に開口する凹部21C25が、鋼板を折り曲げることによって形成されている。
凹部21C25は、主に下部パネル体21Cが垂直状態である際に、開閉体を手で開閉させる際の手掛け部として機能する。凹部21C25の幅方向の略中央となる位置には、凹部の上面と下面の間に設けられ、上下方向の荷重を支持する支持部材21C4(図41(a)参照)が取り付けられる。支持部材21C4は、凹部21C25を跨いで凹部21C25の上側と下側に取り付けられて、上下方向の荷重を支持する支持部材でもある。
後面部材21C2の下端側に取り付けられている下端部材21C8の構成は、実施形態1の下部パネル体11Cの後面部材11C2の下端側と同様の構成であり、接地体21C5を取り付けるための開口部21C29、ローラー軸を受け入れるための凹部である軸受け部21C27、凹部21C25の下面側から上部側へと突出する構成となる手掛かり部21C26が形成されている。
後面部材21C2の上端側は(図42参照)、中間パネル体21Bの後面部材21B2の上端側と同様の構成であるため、ここでの説明を省略する。
後面部材21C2には、その長手方向に沿って延びる凹部であって、屋内側に開口する凹部21C25が、鋼板を折り曲げることによって形成されている。
凹部21C25は、主に下部パネル体21Cが垂直状態である際に、開閉体を手で開閉させる際の手掛け部として機能する。凹部21C25の幅方向の略中央となる位置には、凹部の上面と下面の間に設けられ、上下方向の荷重を支持する支持部材21C4(図41(a)参照)が取り付けられる。支持部材21C4は、凹部21C25を跨いで凹部21C25の上側と下側に取り付けられて、上下方向の荷重を支持する支持部材でもある。
後面部材21C2の下端側に取り付けられている下端部材21C8の構成は、実施形態1の下部パネル体11Cの後面部材11C2の下端側と同様の構成であり、接地体21C5を取り付けるための開口部21C29、ローラー軸を受け入れるための凹部である軸受け部21C27、凹部21C25の下面側から上部側へと突出する構成となる手掛かり部21C26が形成されている。
側面カバー21C6は、図40(b)に示されるように、下部パネル体21Cの側面形状に概ね沿った形状を有しており、図41に示されるように、下部パネル体21Cの前面側及び背面側へと折り返された取り付け部を備えている。背面側においては、ヒンジ部材15が取り付けられる箇所及び凹部21C25を避けるように取り付け部が形成されている。
なお、前面側へ折り返された取り付け部は、ガイド部材カバーによって覆われる範囲に形成され、従って、取り付け部によって意匠性が損ねられることはない。
なお、前面側へ折り返された取り付け部は、ガイド部材カバーによって覆われる範囲に形成され、従って、取り付け部によって意匠性が損ねられることはない。
上記説明した各パネル体が、ヒンジ部材15によって相互に回動可能に接続されることで、開閉体が形成される。ヒンジ部材15の構成(及び、両端部のヒンジ部材15によってローラーWhが支持される構成)やその接続方法については実施形態1と同様であり、ここでの説明を省略する。
なお、本実施形態の開閉体においても、実施形態1で説明した解放鍵の取手構造を設けるようにして良いことは勿論である。
なお、本実施形態の開閉体においても、実施形態1で説明した解放鍵の取手構造を設けるようにして良いことは勿論である。
以上のごとく、本実施形態の開閉装置は、開閉体を構成する各パネル体が、全体的に鋼材で形成されたものを例としたものであり、実施形態1の開閉装置と同様の作用効果を得ることができる。加えて、本実施形態の開閉装置では、各パネル体の後面部材も鋼材で形成しているため、より高い遮炎・防火性能を得ることができる。
なお、本実施形態では各パネル体の前面部材が0.8mm以上の鋼板で形成されるものを例としているが、後面部材の方を厚さ0.8mm以上の鋼板で形成することでも同様の遮炎・防火性能を得ることができる。前面部材及び後面部材を0.8mm以上の鋼板で形成するようにしてもよい。即ち、「前面部材及び/又は後面部材が、厚さ0.8mm以上の鋼材で形成され」るものであればよい。
また、前面部材及び後面部材を厚さ0.5mm以上の鋼板で形成するものであってもよい。なお、平面保持部材はパネル体の骨組とみなし得るものであり、従って、鋼材で形成された平面保持部材は「鉄製の骨組」に該当する。
なお、本実施形態では各パネル体の前面部材が0.8mm以上の鋼板で形成されるものを例としているが、後面部材の方を厚さ0.8mm以上の鋼板で形成することでも同様の遮炎・防火性能を得ることができる。前面部材及び後面部材を0.8mm以上の鋼板で形成するようにしてもよい。即ち、「前面部材及び/又は後面部材が、厚さ0.8mm以上の鋼材で形成され」るものであればよい。
また、前面部材及び後面部材を厚さ0.5mm以上の鋼板で形成するものであってもよい。なお、平面保持部材はパネル体の骨組とみなし得るものであり、従って、鋼材で形成された平面保持部材は「鉄製の骨組」に該当する。
なお、実施形態2では、平面保持部材を後面部材とは別体で形成するものを例としているが、実施形態1と同様に、平面保持部材を後面部材と一体的に形成することもできる。
図43には、そのようなものの一例を示した(中間パネル体を例としている)。
図43に示される中間パネル体31Bの後面部材31B2は、鋼板を折り曲げることで、前面部材31B1に向かって凹んで前面の裏側に実質的に当接する凹部として、平面保持部材31B3が形成されている。
ここでは中間パネル体を例としたが、上部パネル体や下部パネル体にも適用できることは勿論である。下部パネル体では、手掛け用の凹部を、前面の裏側に実質的に当接する深さとすることで、平面保持部材としての機能も併せ持つようにさせる等してもよい。
平面保持部材31B3を前面部材31B1に接着等しても良い点は、各実施形態と同様であり、また、凹部である平面保持部材31B3において、凹部の上面と下面の間に設けられて上下方向の荷重を支持する支持部材、若しくは凹部を跨いで凹部の上側と下側に取り付けられて上下方向の荷重を支持する支持部材を設ける等してもよい。
図43には、そのようなものの一例を示した(中間パネル体を例としている)。
図43に示される中間パネル体31Bの後面部材31B2は、鋼板を折り曲げることで、前面部材31B1に向かって凹んで前面の裏側に実質的に当接する凹部として、平面保持部材31B3が形成されている。
ここでは中間パネル体を例としたが、上部パネル体や下部パネル体にも適用できることは勿論である。下部パネル体では、手掛け用の凹部を、前面の裏側に実質的に当接する深さとすることで、平面保持部材としての機能も併せ持つようにさせる等してもよい。
平面保持部材31B3を前面部材31B1に接着等しても良い点は、各実施形態と同様であり、また、凹部である平面保持部材31B3において、凹部の上面と下面の間に設けられて上下方向の荷重を支持する支持部材、若しくは凹部を跨いで凹部の上側と下側に取り付けられて上下方向の荷重を支持する支持部材を設ける等してもよい。
各実施形態の開閉体を構成する各パネルは、一定の厚さを有しており、且つ、背面側でヒンジ部材によって接続されている(ヒンジ軸が背面側にある)ため、ヒンジ軸においてパネル体が回動すると、各パネル体の接合部分(あいじゃくり構造部分)において前面側に隙間を生じることになる。パネル体の回動は、垂直レールと水平レールを接続する湾曲レール部分がある開口部の上部付近でしか起こらないため、基本的にこの隙間に指等を挟んでしまうような恐れは少ないと考えられるが、図44に、上記説明した隙間部分での指詰め等のおそれを低減させる構造の例を示した。
図44では、例として中間パネル体の前面部材41B1を示している。
前面部材41B1は、上端側のあいじゃくり構造において、側面視で凸部分となる箇所(あいじゃくり凸部41B13)への前面からの移行部(あいじゃくり凹部41B14部分)が、傾斜面として形成されている。また、下端側のあいじゃくり構造では、あいじゃくり凸部41B13がヘミング曲げ加工によって形成され、奥行寸法が可及的に小さくされている。
パネル体の前面側に形成される(この場合はパネル体の上部側の)あいじゃくり凹部を、傾斜面で形成することにより、指等が隙間部分に深く入り込むことを防止し得る。また、前面側に形成されるあいじゃくり凹部の奥行寸法も小さくしているため、指等が隙間部分に深く入り込むことを防止し得るものである。
図44では、例として中間パネル体の前面部材41B1を示している。
前面部材41B1は、上端側のあいじゃくり構造において、側面視で凸部分となる箇所(あいじゃくり凸部41B13)への前面からの移行部(あいじゃくり凹部41B14部分)が、傾斜面として形成されている。また、下端側のあいじゃくり構造では、あいじゃくり凸部41B13がヘミング曲げ加工によって形成され、奥行寸法が可及的に小さくされている。
パネル体の前面側に形成される(この場合はパネル体の上部側の)あいじゃくり凹部を、傾斜面で形成することにより、指等が隙間部分に深く入り込むことを防止し得る。また、前面側に形成されるあいじゃくり凹部の奥行寸法も小さくしているため、指等が隙間部分に深く入り込むことを防止し得るものである。
各実施形態では、開閉装置の具体例として、オーバーヘッドドアやオーバースライディングドアと呼称される開閉装置を例としたが、本発明をこれに限るものではなく、複数のパネル体によって構成された開閉体がガイド部材に沿って移動する任意の開閉装置に対して適用することが可能である。
また、実施形態では、開閉体の開閉を駆動するための駆動装置を備えるものを例として説明しているが、本発明をこれに限るものではなく、開閉体を手動で開閉させる開閉装置に対しても適用することが可能である。
また、実施形態では、開閉体の開閉を駆動するための駆動装置を備えるものを例として説明しているが、本発明をこれに限るものではなく、開閉体を手動で開閉させる開閉装置に対しても適用することが可能である。
各実施形態においては、「厚さ0.8mm以上の鋼材で形成」に関し、1枚の鋼板を折り曲げて前面部材等を形成するものを例としているが、本発明はこれに限るものではない。「厚さ0.8mm以上」とは、実施形態のごとく0.8mm以上の1枚の鋼材にて構成してもよいし、例えば0.4mmの鋼材2枚など、複数枚重ねて厚さが0.8mm以上になるように鋼材を重ねて組み合わせて構成してもよい。
実施形態では、ガイド部材及び被ガイド部材として、ガイドレールとこれに沿って走行するローラーを例としているが、本発明をこれに限るものでなく、開閉体の開閉動作を案内することが可能な任意の部材・機構を、ガイド部材及び被ガイド部材として利用することができる。
実施形態では、各部材を締結するための締結部材としてナットリベット、リベット止め、ねじ止め等を利用するものを例としているが、本発明をこれに限るものではなく、各部材を締結することができる任意の締結方法を用いてよい。ただし、上記で説明したように、ナットリベットを用いることで、ナットリベットがカシメられること自体により2つの部材(例えば前面部材と後面部材)を締結させた上で、ナットリベットに対するネジ止めによってさらに別の部材(例えばヒンジ部材)を締結させることができるため、そのような場所にはナットリベットを利用することが好適である。
実施形態では、平面保持部材が前面に対して接合(リベット止め若しくは接着)されるものを例としたが、本発明をこれに限るものではなく、平面保持部材が前面に実質的に当接するように配される(接合されない)ものであってもよい。相互に接合させない場合には、平面保持部材と前面の間に緩衝部材を設けるようにしてもよい。
また、実施形態では、開閉体11を手で閉める際の手掛け部としての凹部や手掛かり部が、下部パネル体に形成されるものを例としたが、手掛け部としての凹部や手掛かり部が中間パネル体や上部パネル体に形成されるものであってもよい。
また、実施形態では、開閉体11を手で閉める際の手掛け部としての凹部や手掛かり部が、下部パネル体に形成されるものを例としたが、手掛け部としての凹部や手掛かり部が中間パネル体や上部パネル体に形成されるものであってもよい。
なお、アルミのパネル体で形成された開閉体を有する開閉装置において、防火設備としての機能を備えさせるために、図45に示したように、アルミパネル体の前面側若しくは後面側に、厚さ0.8mm以上の鋼板を配するようにしてもよい。
1...開閉装置
11...開閉体
11A...上部パネル体
11A1...前面部材
11A12...ヒンジ接続部
11A13...あいじゃくり凸部
11A14...あいじゃくり凹部
11A17...切欠き
11A1H1...穴(長穴)
11A2...後面部材
11A21...突起部
11A2H1...穴(長穴)
11A3...平面保持部材
11B...中間パネル体
11B1...前面部材
11B12...ヒンジ接続部
11B13...あいじゃくり凸部
11B14...あいじゃくり凹部
11B17...切欠き
11B1H1...穴(長穴)
11B2...後面部材
11B21...突起部
11B23...位置決め部材
11B2H1...穴(長穴)
11B3...平面保持部材
11C...下部パネル体
11C1...前面部材
11C12...ヒンジ接続部
11C13...あいじゃくり凸部
11C14...あいじゃくり凹部
11C17...切欠き
11C1H1...穴(長穴)
11C2...後面部材
11C21...突起部
11C23...位置決め部材
11C25...凹部
11C26...手掛かり部
11C2H1...穴(長穴)
11C3...平面保持部材
11C4...支持部材
12...ガイドレール(ガイド部材)
13...側面構造部
131...ホルダー部材
135...ガイド部材カバー
14...開閉駆動部
145...操作部
15...ヒンジ部材
151、152...取り付け板
153...軸筒
154...ヒンジカバー
1542...取り付け部
161、162...カバー部材
171...カウンター部(センサー部)
172...被検知部
184...水平シール(シール部材)
OS...光電センサー(検知センサー)
PN...ナットリベット(締結部材)
Wh...ローラー(被ガイド部材)
21A...上部パネル体
21A1...前面部材
21A12...下部折返部(ヒンジ接続部材取付部)
21A13...あいじゃくり凸部
21A14...あいじゃくり凹部
21A2...後面部材
21A22...後面部材ヒンジ接続部
21A3...平面保持部材
21A7...前面部材ヒンジ接続部
21B...中間パネル体
21B1...前面部材
21B12...ヒンジ接続部材取付部
21B13...あいじゃくり凸部
21B14...あいじゃくり凹部
11B17...切欠き
11B1H1...穴(長穴)
21B2...後面部材
21B22...後面部材ヒンジ接続部
21B3...平面保持部材
21B7...前面部材ヒンジ接続部
21C...下部パネル体
21C1...前面部材
21C12...ヒンジ接続部材取付部
21C13...あいじゃくり凸部
21C14...あいじゃくり凹部
21C2...後面部材
21C22...後面部材ヒンジ接続部
21C25...凹部
21C26...手掛かり部
21C3...平面保持部材
21C4...支持部材
21C7...前面部材ヒンジ接続部
11...開閉体
11A...上部パネル体
11A1...前面部材
11A12...ヒンジ接続部
11A13...あいじゃくり凸部
11A14...あいじゃくり凹部
11A17...切欠き
11A1H1...穴(長穴)
11A2...後面部材
11A21...突起部
11A2H1...穴(長穴)
11A3...平面保持部材
11B...中間パネル体
11B1...前面部材
11B12...ヒンジ接続部
11B13...あいじゃくり凸部
11B14...あいじゃくり凹部
11B17...切欠き
11B1H1...穴(長穴)
11B2...後面部材
11B21...突起部
11B23...位置決め部材
11B2H1...穴(長穴)
11B3...平面保持部材
11C...下部パネル体
11C1...前面部材
11C12...ヒンジ接続部
11C13...あいじゃくり凸部
11C14...あいじゃくり凹部
11C17...切欠き
11C1H1...穴(長穴)
11C2...後面部材
11C21...突起部
11C23...位置決め部材
11C25...凹部
11C26...手掛かり部
11C2H1...穴(長穴)
11C3...平面保持部材
11C4...支持部材
12...ガイドレール(ガイド部材)
13...側面構造部
131...ホルダー部材
135...ガイド部材カバー
14...開閉駆動部
145...操作部
15...ヒンジ部材
151、152...取り付け板
153...軸筒
154...ヒンジカバー
1542...取り付け部
161、162...カバー部材
171...カウンター部(センサー部)
172...被検知部
184...水平シール(シール部材)
OS...光電センサー(検知センサー)
PN...ナットリベット(締結部材)
Wh...ローラー(被ガイド部材)
21A...上部パネル体
21A1...前面部材
21A12...下部折返部(ヒンジ接続部材取付部)
21A13...あいじゃくり凸部
21A14...あいじゃくり凹部
21A2...後面部材
21A22...後面部材ヒンジ接続部
21A3...平面保持部材
21A7...前面部材ヒンジ接続部
21B...中間パネル体
21B1...前面部材
21B12...ヒンジ接続部材取付部
21B13...あいじゃくり凸部
21B14...あいじゃくり凹部
11B17...切欠き
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21B22...後面部材ヒンジ接続部
21B3...平面保持部材
21B7...前面部材ヒンジ接続部
21C...下部パネル体
21C1...前面部材
21C12...ヒンジ接続部材取付部
21C13...あいじゃくり凸部
21C14...あいじゃくり凹部
21C2...後面部材
21C22...後面部材ヒンジ接続部
21C25...凹部
21C26...手掛かり部
21C3...平面保持部材
21C4...支持部材
21C7...前面部材ヒンジ接続部
Claims (5)
- 屋内と屋外を隔てる壁面に形成されている開口部を開閉する開閉装置であって、
上下方向に複数配置され、相互に一部重なりあうように配置されるパネル体と、
前記パネル体の上下方向の移動をガイドするガイド部材と、
前記パネル体の屋外側であって前記開口部の上部と対向する位置に、前記開口部へと向かって突出し、長手方向に延在する第1凸部と、
前記開口部の上部の屋内側であって、前記パネル体と対向する位置に、前記パネル体へと向かって突出し、長手方向に延在する第2凸部と、を備え、
前記第1凸部と、前記第2凸部が、鉛直方向から見た際に、相互に一部重なりあうように形成されていることを特徴とする開閉装置。 - 前記第1凸部の先端と前記開口部の上部との間の距離より、前記第2凸部の先端と前記パネル体との間の距離の方が、大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の開閉装置。
- 前記第1凸部の少なくとも先端部に、接触保護部材を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の開閉装置。
- 前記第1凸部と前記第2凸部が、鋼材で形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の開閉装置。
- 前記パネル体と、前記開口部の上部の屋内側との間に生じる隙間を覆う、シール部材が、前記第2凸部に設けられていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021071044A JP2022165626A (ja) | 2021-04-20 | 2021-04-20 | 開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021071044A JP2022165626A (ja) | 2021-04-20 | 2021-04-20 | 開閉装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022165626A true JP2022165626A (ja) | 2022-11-01 |
Family
ID=83851432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021071044A Pending JP2022165626A (ja) | 2021-04-20 | 2021-04-20 | 開閉装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2022165626A (ja) |
-
2021
- 2021-04-20 JP JP2021071044A patent/JP2022165626A/ja active Pending
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A977 | Report on retrieval |
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