JP2022164016A - ベルト駆動装置、ベルト駆動方法及び画像形成装置 - Google Patents

ベルト駆動装置、ベルト駆動方法及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ステッピングモータの1駆動ステップ未満の細かな回転制御を行い、無端ベルトの細かなベルト寄りの制御可能とする。【解決手段】無端ベルトを張架して移動回転させる調整ローラと、無端ベルトのベルト寄りを制御するために、調整ローラの傾きを調整するカムを備えた傾き調整部と、無端ベルトのベルト移動方向に対して直交する方向のベルト位置を検出するベルト位置検出部と、傾き調整部のカムを回転駆動するステッピングモータと、ベルト位置検出部で検出したベルト位置に基づいて、ステッピングモータに対して供給する制御出力を調整する制御出力調整部と、を備える。制御出力調整部は、1ステップ未満のステッピングモータの回転角を得る際に、1ステップ分の回転角を得る制御出力の供給時間のうち、1ステップ分の回転角未満の回転角に対応する時間分、ステッピングモータに制御出力を供給し、残り時間分は制御出力を非供給とする。【選択図】図7

Description

本発明は、ベルト駆動装置、ベルト駆動方法及び画像形成装置に関する。
従来、複写機又はプリンタ等の画像形成装置として、無端ベルトからなる中間転写ベルト、感光体ベルトや転写搬送ベルトを用いたものが知られている。これらの無端ベルトは、その回転により、その移動方向(回転方向)と直交する方向への偏り又は蛇行が発生する(ベルト寄り現象)。
このような無端ベルトのベルト寄り現象が発生すると、例えば、カラー画像を形成する画像形成装置においては、各色のトナー像の位置がずれて色ずれが生じ、画像品質の劣化の原因になる。このため、このような無端ベルトを有するベルト駆動装置、特に、上述のようなカラー画像形成装置においては、無端ベルトの偏り又は蛇行の発生を防止する必要がある。
このため、例えば特許文献1(特開平3-288167号公報)には、無端ベルト上の2箇所にレジストマークを設け、固体撮像素子(CCD)により各レジストマークの位置を検出する手法が開示されている。そして、特許文献1には、検出結果に基づいて無端ベルトを張架する、少なくとも1本の張架ローラを傾け、無端ベルトを2箇所のレジストマーク間で往復移動させる手法が開示されている。
また、特許文献2(特開平11-295948号公報)には、無端ベルトのベルトエッジ形状を記憶する手法が開示されている。そして、特許文献2には、このベルトエッジ形状及び無端ベルトのベルト位置の検出結果を比較し、その差分から無端ベルトの張架ローラの傾きを変えてベルト寄りを制御する手法が開示されている。
この他、ベルト寄り制御部により、ステッピングモータを介して無端ベルトの傾き角を調整し、無端ベルトのベルト幅方向の位置が基準位置に制御して、ベルト寄りを補正する手法も知られている。
しかし、ステッピングモータの制御可能な最低限の駆動ステップは、1駆動ステップとなるため、回転制御が離散的で粗くなることが多い。このため、ベルト寄り制御部のステッピングモータを回転制御してベルト寄りを補正する場合、回転制御が粗くなることから、ベルト寄りの補正が困難となる問題があった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、ステッピングモータの1ステップ未満の細かな回転制御を可能とし、無端ベルトの細かなベルト寄りの制御を可能としたベルト駆動装置、ベルト駆動方法及び画像形成装置の提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、無端ベルトを張架して移動回転させる調整ローラと、無端ベルトのベルト寄りを制御するために、調整ローラの傾きを調整するカムを備えた傾き調整部と、無端ベルトのベルト移動方向に対して直交する方向のベルト位置を検出するベルト位置検出部と、傾き調整部のカムを回転駆動するステッピングモータと、ベルト位置検出部で検出したベルト位置に基づいて、ステッピングモータに対して供給する制御出力を調整する制御出力調整部と、を備え、制御出力調整部は、1ステップ未満の前記ステッピングモータの回転角を得る際に、1ステップ分の回転角を得る制御出力の供給時間のうち、1ステップ分の回転角未満の回転角に対応する時間分、前記ステッピングモータに制御出力を供給し、残り時間分は制御出力を非供給とする。
本発明によれば、ステッピングモータの1ステップ未満の細かな回転制御を可能とし、無端ベルトの細かなベルト寄りの制御を行うことができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態の印刷システムのシステム構成を示す図である。 図2は、実施の形態の印刷システムに設けられている電子写真方式の画像形成装置の一例を示す図である。 図3は、画像形成装置の中間転写ベルトのベルト寄りを制御するための調整ローラ及び調整ローラの傾きを調整するためのカムを示す斜視図である。 図4は、中間転写ベルトのベルト位置を検出するベルト位置検出センサを示す図である。 図5は、中間転写ベルトのベルト位置と、ベルト位置検出センサの検出電圧との関係を示すグラフである。 図6は、調整ローラの傾き調整するカムの詳細を示す図である。 図7は、中間転写ベルトのベルト位置を制御するためのベルト寄り制御部の構成を示すブロック図である。 図8は、1ステップ単位でカムモータの回転角を制御した場合における、中間転写ベルトの位置変動、寄り速度、及び、カムモータの制御ステップ数を示す図である。 図9は、実施の形態の印刷システムの画像形成装置のベルト寄り制御部に設けられているデルタシグマ変調部の回路図である。 図10は、1ステップ未満の単位でカムモータの回転角を制御した場合における、中間転写ベルトの位置変動、寄り速度、及び、カムモータの制御ステップ数を示す図である。 図11は、実施の形態の印刷システムの変形例であり、画像形成装置としてインクジェット方式の画像形成装置を設けた例を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、実施の形態となる印刷システムの説明をする。
(システム構成)
図1は、第1の実施の形態の印刷システムのシステム構成を示す図である。この図1において、第1の実施の形態の印刷システムは、クライアントパーソナルコンピュータ装置(クライアントPC)101、デジタルフロントエンド(DFE)102、画像形成装置103、及び、管理サーバ104を備えている。
クライアントPC101は、液晶ディスプレイ等の表示部の他、マウス装置及びキーボード装置等の入力装置を備えている。クライアントPC101は、印刷を行う画像等の印刷ジョブを作成し、DFE102又はサーバ104へ送信する。
DFE102は、クライアントPC101又は管理サーバ104から印刷ジョブを受け取り、受け取った印刷ジョブに基づいて、RIP(Raster Image Processor)エンジンにより描画データを作成し、画像形成装置103へ送信する。
画像形成装置103は、DFE102から受け取った描画データに基づいて、画像形成動作を行う。
管理サーバ104は、クライアントPC101から受け取った印刷ジョブを管理する。また、DFE102からの要求により、印刷ジョブをDFE102へ送信する。
(画像形成装置の構成)
一例ではあるが、画像形成装置103は、電子写真方式の湿式カラー画像形成装置を用いることができる。図2は、画像形成装置103の概略構成図である。この図2に示すように、画像形成装置103には、それぞれ印字色の異なる画像を形成する複数の感光体1Y,1M,1C,1Kが設けられている。更に、中間転写ベルト2が、ベルト駆動ローラ3、対向ローラ4、調整ローラ5および複数本のアイドラローラ6に張設状態で巻回されて、各感光体1Y,1M,1C,1Kの外周に接触している。
中間転写ベルト2は、無端ベルトの一例であり、例えばポリイミド又はポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の樹脂、或いはポリウレタン等のゴムで形成されている。この中間転写ベルト2を挟んで、1次転写部としての転写ローラ7が、感光体1Y,1M,1C,1Kに圧接されている。1次転写部としては非接触の転写チャージャを用いてもよい。
感光体1Y,1M,1C,1Kには、露光装置が設けられている。露光装置は、スキャナ等によって色分解された画像情報に対応する光信号を半導体レーザから出射させ、そのレーザ光を回転駆動されるポリゴンミラーにより感光体1Y,1M,1C,1Kに走査する。走査光路中には、収束用及びポリゴンミラーの面倒れ補正用のレンズ、及び、レーザ光を偏向するミラー等が配設されている。
さらに、感光体1Y,1M,1C,1Kのそれぞれの外周には、帯電チャージャ8と、現像部としての現像ユニット9と、クリーニング部材10が配設されている。また、中間転写ベルト2の張設している対向ローラ4に2次転写ローラ11が圧接されている。また、装置本体の下部には、転写材としての転写紙を収納する給紙カセット、給紙カセットから一枚ずつ転写紙を引き出す給紙ローラ、搬送経路に案内された転写紙Pを2次転写ローラ117に送り出すレジストローラ12が設けられている。
また、ベルト駆動ローラ3の上部には、定着ローラとプレスローラとが互いに接して回転自在に設けられ、定着ローラを通過する転写紙を排紙トレイに排出する排紙ローラが設けられている。
このような構成の画像形成装置103において、各感光体1Y,1M,1C,1Kには、それぞれ印字色が異なる画像が形成される。ここでは、左に位置する感光体1Yに対する画像形成プロセスについて説明するが、他の感光体1M,1C,1Kに対する画像形成プロセスは同様の原理であるので、その説明を省略する。
まず、感光体1Yは、回転中に帯電チャージャ8からの電荷により一様に帯電される。1色目の印字色に色分解された画像情報に基づき、露光装置が駆動される。これにより、感光体1Yの帯電部分に、潜像としての静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像部において現像ユニット9より現像されてトナー像となる。その他の各感光体1M,1C,1K上にも、対応した印字色のトナー像が順次形成される。そして、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像が、それぞれの転写ローラ7により、中間転写ベルト2上に重ね合わされて1次転写される。
一方、給紙ローラにより引き出された転写紙Pは、先端がレジストローラ12のニップ部に当接した状態で待機状態に維持される。転写紙Pは、感光体1Y,1M,1C,1Kの回転運動に同期して回転するレジストローラ12により、2次転写ローラ11と対向ローラ4との間の2次転写位置に搬送され、中間転写ベルト2上のトナー像が一括して2次転写される。
このようにして、各色のトナー像が重ね合わされて一括転写された転写紙Pは、中間転写ベルト2から分離されて、定着ローラ及びプレスローラにより搬送される過程で転写画像が定着され、排紙ローラにより排紙トレイに排紙される。また、1次転写が行われる都度、感光体1Y,1M,1C,1K上に付着した残トナーが、ブレードからなるクリーニング部材10により除去される。
ここで、画像形成装置103は、中間転写ベルト2上に4色の画像を重ね合せて転写する。このため、中間転写ベルト2の片寄り又は蛇行が発生すると、中間転写ベルト2上に1次転写された各色のトナー像に色ずれが発生し、トナー像の画像品質が低下する不都合を生ずる。
このため、実施の形態の印刷システムに設けられている画像形成装置103では、中間転写ベルト2の片寄り又は蛇行による画質の低下を防止するために、図2に示すように、ベルト位置検出センサ20及び調整ローラ5を備えた傾き調整部30を設けている。以下、調整ローラ5、傾き調整部30及びベルト位置検出センサ20について説明する。
図3は、中間転写ベルト2のベルト寄りを制御するための調整ローラ5と、調整ローラ5傾きを調整するための傾き調整部30との構成を示す概略斜視図である。図3において、調整ローラ5は、軸受31と軸受32に回転自在に支持されている。この調整ローラ5の揺動の支点となる軸受31は、中間転写ベルト2が配設されるベルトユニットの側板に支持固定されている。
一方、調整ローラ5の揺動側の軸受32は、揺動レバー33に支持されている。この揺動レバー33は、支点軸34を中心として回動する。また、揺動レバー33の自由端部には、カムフォロア35が設けられている。また、揺動レバー33の自由端は、スプリング36によって上方に引っ張られている。これにより、カムフォロア35が上部に設けられたカム37に接している。
カム37は、カム軸38に固定され、カム軸38の同軸上には、ウォームホイール39及びフィラー40が固定されている。ウォームホイール39には、カムモータ41の軸に固定されているウォームギヤ42が噛み合って配設されている。カムモータ41は、ステッピングモータで構成されている。フィラー40にはスリット40aが形成されており、そのスリット40aを検知できるように、フォトセンサ43が配設されている。フォトセンサ43は、センサブラケット44に固定されている。センサブラケット44には、ねじ等で固定するための長孔44aが設けられている。この長孔44aは、フィラー40の外周の曲率と同じ形状をしている。長孔44aの固定位置を変えることで、フォトセンサ43の位置も、フィラー40の外周に沿って変更可能となっている。
次に、ベルト位置検出センサ20は、ベルト位置検出部の一例であり、上述した調整ローラ5の揺動機構よって揺動する側とは逆の支点側に設けられている。図4に示すように、発光部20a及び受光部20bは、中間転写ベルト2のベルトエッジ2aを挟んで配置されている。この発光部20a及び受光部20bの位置関係は、図示とは逆の位置関係でも良い。ベルト位置検出センサ20は、図4に示すように、発光ダイオード(LED)等からなる発光部20a、及び、フォトダイオード等からなる受光部20bを備えている。発光部20a及び受光部20bは、中間転写ベルト2のベルトエッジを挟んで設けられている。
このベルト位置検出センサ20の受光部20bは、発光部20aからの光を受けて電圧を生じる構成になっており、発光部20aから受ける光量によって検出電圧が異なる。このため、図4において、間転写ベルト2のベルトエッジ2aの位置が左右にずれると、ベルト位置検出センサ20の発光部20aから受光部20bに照射される光量が変化し、図4に示すように、受光部20bの検出電圧も変化する。
例えば、中間転写ベルト2のベルトエッジ2aによって、発光部20aからの光が全部遮られると、受光部20bの検出電圧が0Vになる。また、発光部20aからの光が全部透過すると、受光部20bの検出電圧が最大(例えば5V)になる。ここでは、この受光部20bの検出電圧が、0から最大までの中心値を、中間転写ベルト2のベルト位置の基準位置としている。
これにより、中間転写ベルト2が蛇行したときの、ベルト位置検出センサ20の受光部20bの検出電圧を検知することによって、中間転写ベルト2のベルト位置を判断することができる。一方、調整ローラ5を揺動させるカム37の位置も、調整ローラ5が他のベルト駆動ローラ3等と平行な位置を基準位置として、カム37の回転方向によって調整ローラ5の傾きが上下に変化する。
次に、中間転写ベルト2のベルトエッジ2aの位置を、ベルト位置検出センサ20により検出して、中間転写ベルト2のベルト寄りを制御する動作について説明する。まず、カム37は、図5に示すような角度0の基準位置で、カムフォロア35と接する。この状態では、調整ローラ5の傾きがほぼ平行な基準状態にある。
ここで、中間転写ベルト2が蛇行回転して、そのベルトエッジ2aの位置が移動すると、ベルト位置検出センサ20により、中間転写ベルト2のベルトの位置が検出される。そして、この検出結果に基づいて、カム37がカムモータ42により回転される。このカム37の回転により、揺動レバー33が、支点軸34を揺動中心として揺動される。これにより、調整ローラ5が傾き、中間転写ベルト2が、その蛇行により偏った方向と逆方向に寄せられる。
具体的には、図6に示すように、中間転写ベルト2のベルト位置が、基準位置から0.5,1.0,1.5,2.0と寄っていくと、調整ローラ5の傾き量も、0.1,0.2,0.3,0.4と増大される。これにより、中間転写ベルト2のベルト位置が、調整ローラ5の傾き量に比例して変更される。このとき、カム37の回転量は、θ1、θ2、θ3、θ4と増大される。これにより、中間転写ベルト2に加わる負荷の条件が変わって、中間転写ベルト2のベルト位置が基準位置から偏った状態になっても、その傾き状態に応じて、調整ローラ5上下に微調整されながら傾いて、中間転写ベルト2のベルト位置の偏りが修正される。
画像形成装置103においては、調整ローラ5の傾き量を、カム37の回転量に比例するステッピングモータ(カムモータ41)のステップ数と対応させて管理している。ここで、実際の中間転写ベルト2のベルト寄りと調整ローラ5の傾きとの関係は次のようになる。
すなわち、中間転写ベルト2が搬送方向左側に偏った場合には、調整ローラ5の揺動側を上方に徐々に傾けていく。これにより、中間転写ベルト2の寄りが止まり、右に寄り出すところがでてくる。また、中間転写ベルト2が右に寄り出した場合には、調整ローラ5を今まで傾けた位置から下方に徐々に傾けていく。この繰り返しにより、中間転写ベルト2のベルトの寄り量と、調整ローラ5の傾き量とが微量に収束していく。
ここで、中間転写ベルト2の最初のベルトの寄り方向が搬送方向右側であれば、調整ローラ5を傾ける方向は下側になる。つまり、図6における(+、-)の符号は、中間転写ベルト2のベルト位置が基準位置に対して左に寄ると(+)、右に寄ると(-)、調整ローラ5の傾きは、基準位置に対して上方を(+)、下方を(-)としている。中間転写ベルト2の基準位置は、フォトセンサ43でフィラー40のスリット40aの位置を検知して、カム37の回転位置を判断することで決められる。
ところで、中間転写ベルト2がほとんど寄らないような調整ローラ5の傾きは、ユニットやベルト交換等によって個体差がでてくる。従って、この中間転写ベルト2やユニットに合わせて、フォトセンサ43の固定位置を変えて、中間転写ベルト2の基準位置を変更する。これにより、中間転写ベルト2のベルト寄りや、調整ローラ5の傾きのズレ量を小さくでき、中間転写ベルト2のベルト寄りが収束するまでの時間を短縮することが可能になる。
また、中間転写ベルト2に加わる何らかの負荷変動で、中間転写ベルト2のベルトエッジ2aがベルト位置検出センサ20の検出範囲からはみ出たときには、図6に示すカム37の、カムフォロア35との接点をθ6あるいはθ6の位置にして、検出範囲の変更量よりも大きく変更する。こうすることによって、中間転写ベルト2が寄りすぎるような異常時でも、速やかに検出範囲に中間転写ベルト2を戻すことができる。
図7に、中間転写ベルト2のベルト位置を制御するためのベルト寄り制御部70ブロック図を示す。この図7に示すように、ベルト寄り制御部70は、A/D変換器51、制御回路52、メモリ53、カウンタ54及びモータドライバ55を備えている。また、ベルト寄り制御部70は、後述するデルタシグマ変調部60(制御出力調整部の一例)を備えている。
図7において、まず、ベルト位置検出センサ20で出力されたアナログ信号を、A/D変換器51でデジタル信号に変換し、そのデジタル信号を制御回路52に送る。このベルト位置情報と予めメモリ53に記憶されたベルト位置に対するカムモータ41の回転数と方向の情報と比較して、モータドライバ55でカムモータ41に適正な回転を与える。これを繰り返し実行してベルト寄り制御を行う。
また、他の手法としては、図7において、画像形成装置103のスタート信号56を制御回路52が受け取り、カウンタ54によりスタートからの時間をカウントする。このカウント時間とメモリ53に記憶された時間とを比較し、その時間までのベルト寄り制御動作をした後、画像形成動作を行う。
さらに、他の手法としては、メモリ53に、中間転写ベルト2の1周分の時間を記憶しておき、カウンタ54がカウントする時間と比較する。中間転写ベルト2の1周分の時間になると、ベルト位置検出センサ20からの出力データに基づいて、カムモータ41を回転してベルト寄り制御を行う。これにより、中間転写ベルト2の1周毎に、ベルト寄り制御を行い、中間転写ベルト2のベルトエッジ2aの真直度及び誤差を取り除くことができる。
(ステッピングモータの駆動ステップの高分解能化)
ここで、図7に示したベルト寄り制御部70によるカムモータ(ステッピングモータ)41を回転制御する最小の駆動ステップは1駆動ステップとなるため、制御分解能が粗くなり、定常時にも中間転写ベルト2の位置変動を発生する恐れがある。
具体的に説明すると、図8は、中間転写ベルト2の位置変動、寄り速度、及び、カムモータ41の制御ステップ数を示している。図8(a)は、中間転写ベルト2の搬送方向に対して直交する方向(中間転写ベルト2の幅方向)となる中間転写ベルト2の位置を示している。「0」の位置が、中間転写ベルト2に寄りが発生していない理想的な位置である。カムモータ41を回転制御する最小の駆動ステップが1駆動ステップであるため、中間転写ベルト2のベルト寄り制御が粗くなり、寄り量が「0」の位置を境にして、中間転写ベルト2の位置が変動する。図8(a)の「0」の位置を境にした上下の振幅は、カムモータ41を1駆動ステップ単位で制御することで発生する中間転写ベルト2の位置の遷移を示している。
図8(b)は、図8(a)に示した中間転写ベルト2の位置の微分値であり、中間転写ベルト2の移動速度(寄り速度)を示している。この図8(b)において、中間転写ベルト2の寄り量が「0」となる位置で、寄り速度が「0」となる。しかし、上述のように中間転写ベルト2のベルト寄り制御を1駆動ステップ単位で制御することで、「0」を境にして寄り速度の変化も大きくなる。
図8(c)は、カムモータ41の制御ステップ数を示している。中央の「0」が0駆動ステップであり、カムモータ41が回動していない状態を示している。この0駆動ステップを境にして、「+1」及び「+2」等のプラス方向が、カムモータ41を正転方向に回転駆動する駆動ステップを示している。また、「-1」等のマイナス方向が、カムモータ41を正転方向とは逆方向に回転駆動する駆動ステップを示している。この図8(c)に示すように、1駆動ステップ単位でカムモータ41を回転制御すると、図8(a)に示すように、寄り量が「0」の位置を境にして、中間転写ベルト2の位置が終始変動する不都合を生ずる。
このようなことから、実施の形態の印刷システムでは、カムモータ41の1ステップ分未満の回転角を得る際に、1ステップ分の回転角を得る制御出力の供給時間のうち、1ステップ分の回転角未満の回転角に対応する時間分、カムモータ41に制御出力を供給し、残り時間分は制御出力を非供給とする。カムモータ41は、制御出力を供給されている間、回転動作する。このため、1ステップ分の制御出力の供給時間を、得たい1ステップ未満の回転角に応じて、「供給を行う時間」及び「供給を行わない時間」に分割することで、1ステップ未満の回転角にカムモータ41を回転制御できる。
(デルタシグマ変調部の構成及び動作)
一例ではあるが、デルタシグマ変調処理により、このようなカムモータ41の回転角の回転制御を行うことができる。すなわち、実施の形態の印刷システムは、図7に示したように、画像形成装置103のベルト寄り制御部70にデルタシグマ変調部60を設けている。そして、このデルタシグマ変調部60により、回転角をデルタシグマ変調処理で整数化し、その値に基づいてカムモータ41を駆動する。
図9は、デルタシグマ変調部60の回路図である。この図9に示すように、デルタシグマ変調部60は、加算器71、積分器72、比較器(ヒステリシスコンパレータ)73及び1ビットデジタル-アナログコンバータ(1bitDAC)74を備えている。
加算器71は、第1の入力端子(+)及び第2の入力端子(-)を備えている。モータドライバ55の出力は、第1の入力端子(+)に供給される。また、1bitDAC74の出力が負帰還され、第2の入力端子(-)に供給される。
積分器72の入力端子には、加算器71の出力端子が接続されている。積分器72の出力端子は、比較器73の入力端子に接続されている。また、比較器73の出力は、カムモータ41に供給されると共に、1bitDAC74に供給される。1bitDAC74は、比較器73の出力をアナログ化し、加算器71の第2の入力端子(-)に負帰還する。
このようなデルタシグマ変調部60は、制御回路52からモータドライバ55を介して出力されるカムモータ41の回転角の制御出力(アナログ値)を積分器72で積分処理し、値が「1」となった際に比較器73で2値化してカムモータ41に供給する。また、比較器73からの出力は、1bitDAC74によりアナログ化されて、加算器71の第2の入力端子(-)に負帰還される。積分器72は、制御回路52からモータドライバ55を介して出力されるステップ角の制御出力と、比較器73の出力との差分を積分処理する。デルタシグマ変調部60は、このような動作を繰り返し行う。
これにより、回転角の制御出力を整数に丸めるのではなく、出力したい角度の小数に対してデルタシグマ変調処理を施し、擬似的に狙いの小数の回転角とする出力を得ることができる。具体的には、回転角を例えば0.25とする場合、従来は0ステップにせざるを得なかった。しかし、実施の形態の印刷システムでは、デルタシグマ変調部60により、3/4秒間を0ステップとし、残り1/4秒間を1ステップとすることで、カムモータ41を0.25ステップで回転制御できる。なお、この例において、1/4秒間を1ステップとし、残り3/4秒間を0ステップとしてもよい。これにより、定常時等における中間転写ベルト2の寄りの発生を小さくすることができる。
図10は、デルタシグマ変調処理により、中間転写ベルト2の寄りが小さくなる様子を示す図である。この図10の場合も、図8(a)~図8(c)と同様に、図10(a)が、中間転写ベルト2の搬送方向に対して直交する方向(中間転写ベルト2の幅方向)となる中間転写ベルト2の位置を示している。また、図10(b)は、図10(a)に示した中間転写ベルト2の位置の微分値であり、中間転写ベルト2の移動速度(寄り速度)を示している。また、図10(c)は、カムモータ41の制御ステップ数を示しており、1ステップ未満の細かなステップでカムモータ41が回転制御されている様子を示している。
実施の形態の印刷システムは、1ステップ未満の回転角にカムモータ41を回転制御できるため、図10(a)~図10(c)に示すように、中間転写ベルト2の寄りを細かく制御して、定常時等の寄り量を少なくすることができる。
(実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、実施の形態の印刷システムは、以下の効果を得ることができる。
1.調整ローラ5の基準位置が実際のベルトの寄りを制御するときの中心位置とずれていても、そのずれた位置を中心に調整ローラ5の傾きを制御でき、ベルト寄りを精度良く制御できる。このため、画像品質を向上させることができる。
2.中間転写ベルト2が位置検出センサ20の検出範囲を外れたときは、調整ローラ5の傾き量を比例関係よりも大きくする。これにより、中間転写ベルト2が寄りきって制御困難となる不都合を防止でき、ベルト寄りを素早く制御範囲に戻すことができる。
3.中間転写ベルト2の位置検出センサ20を、調整ローラ5の支点側に設ける。これにより、この支点側での調整ローラ5の傾きをほとんど無くすことができ、位置検出センサ20が設けられている部位での中間転写ベルト20の振れを小さくすることができる。このため、位置検出センサ20を小さく構成できる。
4.調整ローラ5の傾きを、基準位置を境にして変更調整できるため、中間転写ベルト2の駆動装置の組み立て時又は中間転写ベルト2の交換時に、調整ローラ5の基準位置を容易に調整できる。このため、中間転写ベルト2のベルト位置の検出範囲を狭い範囲とすることができる。
5.中間転写ベルト2を一定回転させて調整ローラ5の傾きを調整し、中間転写ベルト2の寄り制御を行った後、画像形成を開始する。これにより、中間転写ベルト2のベルト駆動装置の組み立て直後、又は、ベルト交換直後のように、中間転写ベルト2の蛇行幅が大きくなるときでも、中間転写ベルト2の蛇行幅が小さくした後に画像形成を行うことができる。このため、画像品質の劣化を防止できる。
6.中間転写ベルト2の搬送方向と直交する方向の位置検出センサ20で、中間転写ベルト2のベルトエッジを検出する。このため、中間転写ベルト2上に検出用マークを設けずとも、中間転写ベルト2のベルト寄りを検出できる。
7.中間転写ベルト2の1回転毎に、中間転写ベルト2の移動方向の同じ箇所のエッジ位置を検出し、その結果に基づいてベルト寄り制御を行う。これにより、ベルトエッジ形状の真直度誤差を除くことができ、中間転写ベルト2のベルト寄り制御を精度良く行うことができる。
8.一例としてデルタシグマ変調処理を用いて、1ステップ分の回転角を得る制御出力の供給時間のうち、1ステップ分の回転角未満の回転角に対応する時間分、カムモータ41に制御出力を供給し、残り時間分は制御出力を非供給とする。これにより、カムモータ41の1ステップ分の回転角未満の回転角を得ることができ、カムモータ41の細かな回転制御を行うことができる。このため、中間転写ベルト2の定常時等の寄りを細かく調整して、画像品質のさらなる向上を図ることができる。
(変形例)
上述の実施の形態の説明では、画像形成装置103は、電子写真方式の湿式カラー画像形成装置であることとして説明をしたが、図11に示すインクジェット方式の画像形成装置を用いてもよい。図11に示すインクジェット方式の画像形成装置103は、給紙部501、画像形成部506、乾燥部502、排紙部503を備えている。
画像形成装置103においては、給紙部501から給紙されるシート材としての記録材である用紙Pに対し、画像形成部506で画像形成用の液体であるインクにより画像を形成する。そして、用紙上に付着したインクを乾燥部502において乾燥させた後、用紙を排紙部503から排紙する。
(給紙部)
給紙部501は、複数の用紙Pが積載される給紙トレイ511と、給紙トレイ511から用紙Pを1枚ずつ分離して送り出す給送装置512と、用紙Pを画像形成部506へ送り込むレジストローラ対513を備えている。
給送装置512には、ローラ及びコロを用いた装置の他、エア吸引を利用した装置等、あらゆる給送装置を用いることができる。給送装置512により給紙トレイ511から送り出された用紙は、その先端がレジストローラ対513に到達した後、レジストローラ対513が所定のタイミングで駆動することにより、画像形成部506へ給紙される。なお、給紙部501は、画像形成部506へ用紙Pを送り出すものであれば、その構成に制限はない。
(画像形成部)
画像形成部506は、給紙された用紙Pを受け取る受け取り胴561と、受け取り胴561によって搬送された用紙Pを外周面に担持して搬送する用紙担持ドラム562と、用紙担持ドラム562に担持された用紙Pに向けてインクを吐出するインク吐出部564と、用紙担持ドラム562によって搬送された用紙Pを乾燥部502へ受け渡す受け渡し胴565を備えている。
給紙部501から画像形成部506へ搬送された用紙Pは、受け取り胴561の表面に設けられた用紙グリッパによって先端が把持され、受け取り胴561の表面移動に伴って搬送される。受け取り胴561により搬送された用紙Pは、用紙担持ドラム562との対向位置で用紙担持ドラム562へ受け渡される。
用紙担持ドラム562の表面にも用紙グリッパが設けられており、用紙の先端が用紙グリッパによって把持される。また、用紙担持ドラム562の表面には、複数の吸引孔が分散して形成されており、各吸引孔には吸引装置563によって用紙担持ドラム562の内側へ向かう吸い込み気流が発生する。受け取り胴561から用紙担持ドラム562へ受け渡された用紙Pは、用紙グリッパによって先端が把持されると共に、吸い込み気流によって用紙担持ドラム562の表面に吸着して、用紙担持ドラム562の表面移動に伴って搬送される。
インク吐出部564は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色のインクを吐出して画像を形成するものであり、インクごとに個別の液体吐出ヘッド564C,564M,564Y,564Kを備えている。液体吐出ヘッド564C,564M,564Y,564Kは、液体を吐出するものであれば、その構成に制限はなく、あらゆる構成のものを採用することができる。必要に応じて、白色、金色、銀色などの特殊なインクを吐出する液体吐出ヘッドを設けたり、表面コート液などの画像を構成しない液体を吐出する液体吐出ヘッドを設けたりしてもよい。
インク吐出部364の液体吐出ヘッド564C,564M,564Y,564Kは、画像情報に応じた駆動信号によりそれぞれ吐出動作が制御される。用紙担持ドラム562に担持された用紙Pがインク吐出部564との対向領域を通過する際に、液体吐出ヘッド564C,564M,564Y,564Kから各色インクが吐出され、当該画像情報に応じた画像が形成される。なお、画像形成部506は、用紙P上に液体を付着させて画像を形成するであれば、その構成に制限はない。
(乾燥部)
乾燥部502は、画像形成部506で用紙P上に付着したインクを乾燥させるための乾燥機構521と、画像形成部506から搬送されてくる用紙Pを搬送する搬送機構522とを備えている。画像形成部506から搬送された用紙Pは、搬送機構522に受け取られた後、乾燥機構521を通過するように搬送され、排紙部503へ受け渡される。乾燥機構521を通過する際、用紙P上のインクには乾燥処理が施され、これによりインク中の水分等の液分が蒸発し、用紙P上にインクが固着するとともに、用紙Pのカールが抑制される。
(排紙部)
排紙部503は、複数の用紙Pが積載される排紙トレイ531を備えている。乾燥部502から搬送される用紙Pは、排紙トレイ531上に順次積み重ねられて保持される。なお、排紙部503は、用紙Pを排紙するものであれば、その構成に制限はない。
(その他の機能部)
画像形成装置103は、給紙部501、画像形成部506、乾燥部502、排紙部503を備えているが、他の機能部を適宜追加してもよい。例えば、給紙部501と画像形成部506との間に画像形成の前処理を行う前処理部を追加してもよい。また、乾燥部502と排紙部503との間に画像形成の後処理を行う後処理部を追加してもよい。
前処理部としては、例えば、インクと反応して滲みを抑制するための処理液を用紙Pに塗布する処理液塗布処理を行うものなどが挙げられるが、前処理の内容については特に制限はない。また、後処理部としては、例えば、画像形成部506で画像が形成された用紙を反転させて再び画像形成部506へ搬送して用紙Pの両面に画像を形成するための用紙反転搬送処理、又は、画像が形成された複数枚の用紙Pを綴じる処理、又は、用紙変形を矯正させる矯正機構、又は。用紙を冷却させる冷却機構などが挙げられるが、後処理の内容についても特に制限はない。
このようなインクジェット方式の画像形成装置103を用いた場合でも、上述の実施の形態と同じ効果を得ることができる。
最後に、上述の各実施の形態は、一例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。
例えば、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHPフィルム(ポリエステルフィルム)、布、ガラス、基板等を含み、インク滴、その他の液体等が付着可能なものであれば、どのようなものでもよい。また、「用紙」は、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙等と称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
また、「インクジェットプリンタ装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行ってもよい。また、「画像形成」とは、文字又は図形等の画像を媒体上に形成するだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体上に形成すること(単に液体(液滴)を媒体に着弾させること)をも含む。
また、「インク」との語句は、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体等の他、画像形成可能となる全ての液体の総称として用いる。例えば、「インク」には、DNA(Deoxyribonucleic Acid)試料、レジスト、パターン材料、樹脂等の他、サイングラフィック向けの水性ラテックスインク等も含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成した画像、又は、三次元的造形物も含まれる。
また、本発明は、プリンタ装置、ファクシミリ装置、コピー機等の単機能機、又は、これらの複合機等に適用できる。
また、液体を吐出する装置として、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置を用いてもよい。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置などを含んでいてもよい。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するものも含まれる。
また、「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着する全てのものが含まれる。
「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどである。これらは、例えばインクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液等の用途で用いることができる。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体を吐出する装置」としては他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液を、ノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
また、「液体吐出ヘッド564」は、使用する圧力発生手段が限定されるものではない。例えば、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子を使用するものでもよい。)以外にも、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものでもよい。
また、本願の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同
義語とする。
また、「液体吐出ヘッド564」は、「液体吐出ユニット」に収納されている。この液体吐出ユニットは、液体吐出ヘッド564に機能部品、機構が一体化したものであり、液体の吐出に関連する部品の集合体である。例えば、「液体吐出ユニット」は、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、主走査移動機構の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。
ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていても良い。
例えば、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。また、チューブなどで互いに接続されて、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。ここで、これらの液体吐出ユニットのヘッドタンクと液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジが一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドを走査移動機構の一部を構成するガイド部材に移動可能に保持させて、液体吐出ヘッドと走査移動機構が一体化されているものがある。また、液体吐出ヘッドとキャリッジと主走査移動機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持回復機構の一部であるキャップ部材を固定させて、液体吐出ヘッドとキャリッジと維持回復機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、ヘッドタンク若しくは流路部品が取付けられた液体吐出ヘッドにチューブが接続されて、液体吐出ヘッドと供給機構が一体化されているものがある。このチューブを介して、液体貯留源の液体が液体吐出ヘッドに供給される。
主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものする。
このような実施の形態及び実施の形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
2 中間転写ベルト
2a 中間転写ベルトのベルトエッジ
3 ベルト駆動ローラ
4 対向ローラ
5 調整ローラ
6 アイドラローラ
7 転写ローラ
8 帯電チャージャ
9 現像ユニット
20 ベルト位置検出センサ
30 傾き調整手段
41 カムモータ
51 A/D変換器
52 制御回路
53 メモリ
54 カウンタ
55 モータドライバ
60 デルタシグマ変調部
70 ベルト寄り制御部
71 加算器
72 積分器
73 比較器
74 1ビットDAC
101 パーソナルコンピュータ装置
102 デジタルフロントエンド(DFE)
103 画像形成装置
特開平3-288167号公報 特開平11-295948号公報

Claims (6)

  1. 無端ベルトを張架して移動回転させる調整ローラと、
    前記無端ベルトのベルト寄りを制御するために、前記調整ローラの傾きを調整するカムを備えた傾き調整部と、
    前記無端ベルトのベルト移動方向に対して直交する方向のベルト位置を検出するベルト位置検出部と、
    前記傾き調整部の前記カムを回転駆動するステッピングモータと、
    前記ベルト位置検出部で検出したベルト位置に基づいて、前記ステッピングモータに対して供給する制御出力を調整する制御出力調整部と、
    を備え、
    前記制御出力調整部は、1ステップ未満の前記ステッピングモータの回転角を得る際に、1ステップ分の回転角を得る制御出力の供給時間のうち、1ステップ分の回転角未満の回転角に対応する時間分、前記ステッピングモータに制御出力を供給し、残り時間分は制御出力を非供給とする、
    ベルト駆動装置。
  2. 前記制御出力調整部は、デルタシグマ変調処理により、前記制御出力の供給時間の調整を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載のベルト駆動装置。
  3. 前記無端ベルトが、前記ベルト位置検出部より検出範囲内にある場合は、ベルト位置の変動量に対して、前記調整ローラの傾き量を、比例関係で調整制御し、前記無端ベルトが前記ベルト位置検出部の検出範囲を外れた場合は、前記調整ローラの傾き量を、検出範囲内にある場合に取り得る最大の傾き量よりも大きく制御すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のベルト駆動装置。
  4. 前記調整ローラの傾き調整を、前記調整ローラの片側を支点として反対側を傾けて行うように構成し、前記ベルト位置検出部を前記調整ローラの支点側に設けたこと
    を特徴とする請求項3に記載のベルト駆動装置。
  5. 無端ベルトを張架して移動回転させる調整ローラと、前記無端ベルトのベルト寄りを制御するために、前記調整ローラの傾きを調整するカムを備えた傾き調整部と、前記無端ベルトのベルト移動方向に対して直交する方向のベルト位置を検出するベルト位置検出部と、前記傾き調整部の前記カムを回転駆動するステッピングモータと、を備えたベルト駆動装置のベルト駆動方法であって、
    前記ベルト位置検出部で検出したベルト位置に基づいて、前記ステッピングモータに対して供給する制御出力を調整する制御出力調整部が、1ステップ未満の前記ステッピングモータの回転角を得る際に、1ステップ分の回転角を得る制御出力の供給時間のうち、1ステップ分の回転角未満の回転角に対応する時間分、前記ステッピングモータに制御出力を供給し、残り時間分は制御出力を非供給とする制御出力調整ステップを備えること
    を特徴とするベルト駆動方法。
  6. 請求項1から請求項4のうち、いずれか一項に記載のベルト駆動装置を備えた画像形成装置。
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