JP2022163721A - 伸縮ブームのロック装置用の油圧アクチュエータ、ロック装置、伸縮ブーム、移動式クレーン、及び伸縮ブームを調整する方法 - Google Patents

Abstract

【課題】伸縮ブームのロック装置用の油圧アクチュエータを提供する。【解決手段】移動式クレーン（１）用の、特に伸縮装置（２２）のロック装置（３０用）の油圧アクチュエータ（３２）は、第１のシリンダ室（１２４）と、第１のシリンダ室と反対方向に配置された第２のシリンダ室（１２８）とを有するダブルシリンダ（３４）と、第１のシリンダ室（１２４）用の第１のピストンロッド（１０２）及び第２のシリンダ室（１２８）用の第２のピストンロッド（１０８）と、第１のピストンロッド（１０２）を基本位置に戻すための第１のリターンスプリング（１００）及び第２のピストンロッド（１０８）を基本位置に戻すための第２のリターンスプリング（１０１）と、を備える。その際、第１のピストンロッド（１０２）の基本位置は、その押込まれた位置に配置されており、第２のピストンロッド（１０８）の基本位置は、その押出された位置に配置されている。【選択図】図８

Description

本発明は、伸縮ブームの、特に移動式クレーン用の伸縮ブームのロック装置の油圧アクチュエータに関する。さらに、本発明は、そのようなロック装置に関する。さらに、本発明は、そのような伸縮ブームに関する。さらに、本発明は、そのような伸縮ブームを備えた移動式クレーンに関する。さらに、本発明は、そのような伸縮ブームを調整する方法にも関する。

伸縮ブームは、通常、長さが調整可能であり、また、通常、垂直軸及び／又は横軸を中心に旋回することができる（移動式）クレーンの組立品を意味する。その組立品は、したがって、通常、荷を持ち上げるために、特に移動するために使用される。このような伸縮ブームは、従来、互いに変位可能に配置された複数の（すなわち少なくとも２つの）ブーム要素によって形成されている。その際、これらのブーム要素は、少なくとも１段伸長した設定位置において、通常は収縮設定位置においても、互いに対してそれぞれの設定位置にロックされている。そのため、この設定位置を維持するために作動力を必要としない。ブーム要素を互いにロックするために、従来は、「ロックボルト」が、２つのブーム要素の長手方向延長線に対して横切る方向に、両方のブーム要素に形状結合的に係合する。その際、このロックボルトは、通常、２つのブーム要素の内側において、移動可能に配置されている。

ブーム要素の長さを互いに調整するために、伸縮ブームは、通常、両方又はすべてのブーム要素の内部に配置された油圧シリンダを含む。この油圧シリンダは、対応するブーム要素の伸縮のために、そのブーム要素と形状結合的に結合し、油圧シリンダに配置されたロック装置によって、ロックボルト（又は、通常はブーム要素の対向する長手側面に配置された２つのロックボルト）のロックを解除する。それによって、それぞれのブーム要素が周囲のブーム要素に対して移動できる。次いで、油圧シリンダが長手方向に移動し、その際、移動させるブーム要素を駆動する。

それぞれのブーム要素と形状結合的に結合するために、油圧シリンダは、通常、横方向に変位可能な駆動ボルトを有し、その駆動ボルトは、伸縮の際にそれぞれのブーム要素の対応する受け部に留まる。好適には、その際、駆動ボルトは、ロックボルトをロック又はアンロックするためのロック装置も配置されている油圧シリンダの領域（セクション）に配置される。油圧シリンダのこの領域は「ロックヘッド」とも呼ばれる。

駆動ボルト或いはロック装置は、通常、油圧によって作動する。ロック装置は、通常、油圧シリンダに対して横方向に変位可能に配置された駆動体を有する。この駆動体は、伸縮するブーム要素に対する油圧シリンダの所定の結合位置において、それぞれのロックボルトと係合し、これによって、力伝達的に結合される。それによって、油圧シリンダのロックヘッドには、アクチュエータ、特に、ロックボルトをロック又はアンロックするための、駆動ボルトと駆動体とのための油圧作動装置が必要である。

本発明の課題は、伸縮ブームのブーム要素のロック及びロック解除を改善することにある。

この課題は、本発明によれば、請求項１の特徴を有する油圧アクチュエータによって解決される。さらに、この課題は、本発明によれば、請求項７の特徴を有するロック装置によって解決される。さらに、この課題は、本発明によれば、請求項８の特徴を有する伸縮ブーム、及び請求項９の特徴を有する移動クレーンによって解決される。さらに、この課題は、本発明によれば、請求項１０の特徴を有する方法によって解決される。本発明の有利で、部分的にそれ自体で発明性のある実施形態及び本発明のさらなる展開は、従属請求項及び以下の説明において示される。

本発明による油圧アクチュエータ（略して：「アクチュエータ」）は、移動式クレーン、特に移動式クレーンの伸縮装置のロック装置の一部として使用するために構成され、及び提供される。そのために、アクチュエータは、第１のシリンダ室と、第１のシリンダ室と反対方向に配置された第２のシリンダ室とを有するダブルシリンダを備える。これに対応して、アクチュエータは、第１のシリンダ室用の第１のピストンロッド、及び、第２のシリンダ室用の第２のピストンロッド、を備える。油圧シリンダの常として、これらピストンロッドは、特にシリンダ内に、具体的には対応するシリンダ室内に変位可能に取り付けられている。また、アクチュエータは、第１のピストンロッドをその基本位置に戻すための第１のリターンスプリング、及び、第２のピストンロッドをその基本位置に戻すための第２のリターンスプリングを備える。第１のピストンロッドの基本位置は、その押込まれた位置に配置されており、第２のピストンロッドの基本位置は、その押出された位置に配置されている。

したがって、ダブルシリンダは、好ましくは、押込まれた第１のピストンロッド及び同時に押出された第２のピストンロッドによって共通の（すなわち、ダブルシリンダについて包括的な）基本位置（「ニュートラル調整位置」とも呼ばれる）をとることができる。それによって、２つのシリンダ室のうち１つだけをアクティブに加圧した状態において、両方のピストンロッドを押出す第１の動作位置と、両方のピストンロッドを押込む第２の動作位置にアクチュエータを移動させることができる。その際、共通の基本位置は、ダブルシリンダの長さに関して、有利には中間位置となる。それによって、アクチュエータをニュートラル調整位置から２つの逆方向に変位させる必要のある位置決め動作を容易に行うことができる。これは、特に、移動式クレーンの伸縮装置として使用される伸縮シリンダのロック装置（この場合、ロック装置は「ロックヘッド」とも呼ばれることが多い）の場合においてである。ここで、伸縮シリンダは、別のブーム要素にスライド式に取り付けられたブーム要素（「押出しブーム部」とも呼ばれる）を駆動するために、通常、そのブーム要素に、特にいわゆる駆動ボルトによって「ボルト固定」されて、結合されている。ロックボルトは、外側のブーム要素にロックするためのものであるが、調整（すなわち、伸縮）のために解除（「ロック解除」又は「ボルト解除」）されている必要がある。ここで及び以下において説明するアクチュエータによって、特にロックボルトと駆動ボルトの両方に作用するロック装置の調整要素、特に調整リンクは、有利に調整することが可能である。この場合、第２のシリンダなどのさらなる駆動は必要ない。それによって、本発明によるアクチュエータは、クレーン要素、特に移動式クレーンの伸縮装置をコンパクトかつ安価に構築することを可能にする。従来の複動シリンダと比較して、本発明によるアクチュエータのダブルシリンダにおいては、特に両方のピストンロッドが対応するエンドストップに対して調整できるため、２つのピストンロッドのそれぞれの基本位置、したがって共通の基本位置も比較的容易に設定することができる。

好ましくは、アクチュエータは、コントローラ（制御ユニット又は制御装置とも呼ばれる）を有する。そのコントローラは、移動式クレーンの伸縮ブームの所定の動作中に、特に互いに独立して、好ましくは異なるタイミングに、第１及び第２のシリンダ室に油圧を割り当てるように構成されている。特に、２つのシリンダ室の一方に対する油圧の付与は、他のシリンダ室の放圧又は無加圧を含む。このために、コントローラは制御技術上、油圧システムの制御弁に接続されている。

特に、油圧システムは、少なくともその中に含まれることが好ましい制御弁からの、油圧システムの配管システムは、アクチュエータの一部である。それぞれの押出しブーム部を伸縮させるために必要な力を加えるために用いられる伸縮装置が、油圧シリンダ（特に上記の「伸縮シリンダ」、略して「テレシリンダ」とも呼ばれる）によって形成されている好適な場合のために、好ましくは、その油圧システムは、所定の使用状態において、テレシリンダの油圧ボリュームに結合されている。それによって、ダブルシリンダを駆動するために、油圧がテレシリンダから得られる。これによって、有利にも、アクチュエータへの個別の供給ラインが不要になる。

好適な一実施形態においては、第１のリターンスプリングは、ダブルシリンダに固定結合されたスプリングケージに配置されている。さらに、第１のリターンスプリングは、第１のピストンロッドに押込み側において配置されたスプリングシートに対して、スプリングケージに支持されている。これによって、ダブルシリンダの取付け状態とは無関係な、第１のリターンスプリングの支持が、第１のピストンロッドの押込み方向において得られる。そのスプリングケージは、特に、（特に、第１のピストンロッドに押出し側において配置された、さらなる）スプリングシートと、そのスプリングシートをダブルシリンダに結合するリンケージロッドによって形成されている。好適には、そのリンケージロッドは、所定数の、好ましくは３本のねじ付きロッドである。そのねじ付きロッドは、それぞれ支持柱を形成し、その支持柱によって、スプリングケージのスプリングシートは、ダブルシリンダに対するその位置を、特に取付け状態及び／又は第１のリターンスプリングのスプリング特性曲線に適合して、相対的に調整できる。代替的には、そのリンケージロッドは、例えば、スプリングシートをリンケージロッドの対応するロッドに溶接することによって、スプリングシートを固定位置に保持するように構成されている。

それに対して、第２のリターンスプリングは、好ましくは、ダブルシリンダ（オプション的には、ダブルシリンダに固定結合されたスプリングシート）と、第２のリターンスプリングに押出し側において配置されたスプリングシートとの間に配置されている、特に、引張り固定されている。

好ましい実施形態においては、ダブルシリンダ及び２つのピストンロッドは、第１のピストンロッドが油圧によって押出し方向に移動し、第２のピストンロッドが油圧によって押込み方向に移動するように構成されている。特に、第２のシリンダ室への油圧液のための油圧注入口（又は接続口）が、第２のシリンダ室の押出し側の長手方向端部の近傍又はその端部に配置されている。それによって、第２のピストンロッドに支持されたピストンの押出し側のピストン面には常に油圧液が存在する。これに対応して、逆に、第１のシリンダ室の押込み側の長手方向端部には、第１のシリンダ室への油圧注入口が配置される。

さらなる好ましい一実施形態においては、第１のピストンロッドは、割り当てられた第１のピストンとして、（第１のピストンロッドを越えて半径方向に張り出している）プランジャピストン（「プランジャ」とも呼ばれる）を支持している。プランジャピストンは（長手方向の）溝を有し、それによって、プランジャピストンの周りを油圧液が流れることができる。これによって、しかしながら、第１のピストンの有効面積が小さくなる。にもかかわらず、このようなプランジャピストンは、典型的なピストンよりも機械的な効率が良い。さらに、このプランジャピストンは、エンドストップとして役立ち、それによって、押出し方向における、第１のピストンロッドの機械的な固定装置としても役立つ。

好適な一実施形態においては、第２のシリンダ室は、ピストン内側において排気弁に接続されている、特に、この排気弁によって周囲と結合されている。これによって、第２のピストンロッドのピストンを調整する際に、第２のシリンダ室の流体のない部分において圧力不足又は圧力過多となり、効率が低下するのを防ぐことができる。

上記したように、好ましい一実施形態においては、第１及び第２のシリンダ室は、互いに独立して油圧によって加圧可能である。特に、油圧は、制御装置によって、特に、制御弁の対応する切り替えによって、それぞれのシリンダ室に「割り当て」られる。

本発明によるロック装置は、上記したように、伸縮ブーム、特に移動式クレーンの伸縮ブームに使用するために構成され、及び提供される。そのロック装置は、作動力を発生させるために、上記の油圧アクチュエータを備える。さらに、ロック装置は、少なくとも１つの駆動体であって、伸縮ブームの伸縮動作の際に、割り当てられ且つ伸縮ブームの押出しブーム部に固定されたロックボルトに、可逆的に結合するように構成され、及び、ロックボルトを調整するための作動力の作用下において、少なくとも１つの、ロック位置とリリース位置との間において移動するように構成された少なくとも１つの駆動体を備える。さらに、ロック装置は、作動力の作用下において、内側の押出しブーム部を捕える駆動位置と何れの押出しブーム部も捕えないアイドリング位置との間において、可逆的に移動するように構成された少なくとも１つの駆動ボルトを備える。さらに、ロック装置は調整リンクを備え、その調整リンクは（好ましくは、作動力によって駆動される自身の移動を利用して）、（特に、作動力のそれらへの伝達による）ロックボルトと駆動ボルトの共同移動のために構成されている。調整リンクの（好ましくは唯一の）移動平面は、所定の組立状態において伸縮ブームの伸縮方向に対して垂直である。

調整リンクは、その移動平面が伸縮方向に対して垂直になるように配置されていることによって、制御が、特に、１つの要素のみ、すなわち調整リンクのみによる駆動体及び駆動ボルトへの作動伝達が、簡素化される。

本発明による伸縮ブームは、移動式クレーンに使用され、互いに入り込んで、移動可能に取り付けられた所定数のブーム要素と、伸縮駆動装置（特に、上記の伸縮装置）と、上記のロック装置と、を備えている。

本発明による移動式クレーンは、上記の伸縮ブームを備えている。

そのため、本発明によるロック装置、伸縮ブーム及び移動式クレーンは、本発明によるアクチュエータを備え、それによって、そのアクチュエータの文脈において説明した利点を共有する。

本発明による方法は、上記の伸縮ブームを調整するために使用される。この方法によれば、内側のブーム要素（又は：押出しブーム部）の１つを次の外側のブーム要素（オプションとして、また、「ベース要素」と呼ばれる最外側のブーム要素）にロックするために、第１のシリンダ室を油圧によって加圧し、第２のシリンダ室（１２８）を無加圧にする。その際、駆動ボルトを、（特に、上記調整リンクの移動に基づいて）内側のブーム要素から切り離す。内側の押出しブーム部を次の外側の押出しブーム部（又は、ベース要素）からロック解除するために、反対に、第１のシリンダ室を無加圧にし、第２のシリンダ室を油圧によって加圧する。その際、（特に、それによって限定された調整リンクの移動に基づいて）ロックボルトを次の外側のブーム要素から切り離し、駆動ボルトを内側のブーム要素に結合する。

好ましくは、コントローラは、少なくともその中核において、プロセッサとデータメモリとを有するマイクロコントローラである。そのマイクロコントローラには、ロック装置、すなわち特にアクチュエータを制御するための機能が、動作ソフトウェア（ファームウェア）の形態においてプログラム技術的に実装されている。しかしながら、代替的には、コントローラは、非プログラマブルな電子部品、例えばＡＳＩＣによって形成することもできる。この電子部品においては、制御のための機能は、回路技術的な手段によって実装されている。さらに、オプションとして、純粋に電気的な制御性も提供される。それは、（好ましくは既存の）油圧バルブが、対応する制御配線に組み込まれた（特に手動で操作可能な）スイッチによって、直接（すなわち介在ロジック無しに）制御可能であることによって、提供される。これは、好ましくは、電子コントローラが故障した際に、油圧供給が可能であれば、緊急制御として役立つ。

以下、本発明の実施例について、図面を参照しながらより詳細に説明する。

伸縮ブームと伸縮装置とを備えた移動式クレーンの概略的な側面図である。 伸縮装置の一部とロック装置とを備えた伸縮ブームの部分的な断面斜視図である。 ロック装置を個別に示す概略的な側面図である。 ロック装置を個別に示す概略的な斜視図である。 ロック装置の２つの異なる状態のうちの１つを示す概略的な正面図である。 ロック装置の別の１つの状態を示す概略的な正面図である。 ロック装置の油圧シリンダの概略的な側面図である。 ロック装置の油圧シリンダの長手方向の概略的な断面図である。

すべての図において、互いに対応する部品には常に同じ参照符号を付す。

図１には、クレーン、具体的には移動式クレーン１が概略的に示されている。移動式クレーン１は、車輪４を保持する複数の車軸を有するシャーシと、コックピット６とを備えた、下部走行体２を含む。移動式クレーン１は、さらに、垂直軸１０を中心に回転するように下部走行体２にヒンジ結合された上部旋回体８を含む。さらに、移動式クレーン１は、クレーンブーム（「伸縮ブーム」とも呼ばれる、以下「ブーム１２」と略す）を含む。そのクレーンブームは、上部旋回体８の一部を形成し、起伏軸１４を中心に旋回可能に（「起伏可能に」、すなわちその傾きを調整可能に）、上部旋回体８の取付け台にヒンジ結合されている。ブーム１２は伸縮可能であり、このために、ベース要素１６を有し、その中に、それぞれがより小さな断面を有するいくつかのさらなるブーム要素（また：「押出しブーム部１８」）が、クレーンブーム１２の長手方向軸２０に沿って変位可能に収容されている。ブーム１２を伸縮させるために、このブームは、本実施例においては、油圧作動式伸縮シリンダ（略称：「伸縮シリンダ（テレシリンダ）２２」）によって形成された伸縮装置を有している。

伸縮シリンダ２２は、そのピストンロッド２４によってベース要素１６の基部領域にロックされている。伸縮シリンダ２２は、さらに、そのシリンダ２８のロッド端に配置されたロック装置３０を搭載している。ロック装置３０は、ブーム１２の伸縮に際に押出しブーム部１８の１つを捕え、この押出しブーム部１８を、次の外側の押出しブーム部１８に、又は、場合によってはベース要素１６に、目標位置においてロックすなわち固定するのに役立つ。

図２から認識されるように、ロック装置３０は、（油圧）アクチュエータ３２を有しており、このアクチュエータは、本実施例では複動油圧シリンダ、具体的には改良型プランジャシリンダ（「プランジャシリンダ」とも呼ばれる）形状のダブルシリンダ３４を含む。さらに、ロック装置３０は、長手方向軸２０に垂直な移動軸３５の方向に対向配置された２つの駆動体３６と、同様に配置された２つの駆動ボルト３８（図４及び６も参照；明確化のために、図面において左側の駆動ボルトのみが常に符号記載されている）とを有する。アクチュエータ３２によって生成された作動力を駆動体３６及び駆動ボルト３８に伝達し、したがってそれらを調整するために、ロック装置３０は、さらに、調整リンク４０を有する。調整リンク４０は、その移動平面が長手方向軸２０（ブーム１２の伸縮方向に相当する）に対して半径方向となるように、配置されている。具体的には、調整リンク４０の移動方向は、ブーム１２の起伏面内（すなわち、図５及び６において下から上へ、又はその逆）にある。

アクチュエータ３２は、プランジャシリンダ３４に加えて、レバー運動機構４２を有する。そのレバー運動機構４２は、プランジャシリンダ３４によって発生した直進運動を、回転によって調整リンク４０（図３参照）に方向転換する役割を果たす。

調整リンク４０は、ピストンロッド２４のための空所４４を空けておくために、ほぼＨ字型又はΩ型のプレートによって形成されている。このプレートには、それぞれの駆動体３６のための第１のリンク溝４６がそれぞれ設けられ、それぞれの駆動ボルト３８のための第２のリンク溝４８がそれぞれ設けられる。それによって、調整リンク４０は、２つの、第１のリンク溝４６と第２のリンク溝４８とをそれぞれ有している。駆動体３６及び駆動ボルト３８は、それぞれ、長手方向軸２０に対して半径方向に、具体的には、ブーム１２の割り当てられた長手方向の側面の方向に、それぞれ調整するために、それぞれのリンク溝４６或いは４８内に、それぞれのリンクロッド４９によってヒンジ結合されている。さらに、駆動体３６又は駆動ボルト３８は、それぞれの移動軸３５に沿ってスライドレール５０或いはスライドスリーブ（図示せず）においてガイドされる。

駆動ボルト３８は、伸縮シリンダ２２を、伸縮動作中に、調整する押出しブーム部１８に結合するために構成され、設けられている。そのため、駆動ボルト３８は、ロック装置３０に割り当てられている。駆動体３６は、押出しブーム部１８を次の外側の押出しブーム部１８に又はベース要素１６にロック（又は：「ボルト固定」）するためのそれぞれのロックボルト５２を、作動力の作用下において、それぞれ調整するために使用される。押出しブーム部１８は、伸縮運動の後も、承知のように、その伸縮された位置に留まらなければならないため、ロックボルト５２は、押出しブーム部１８に割り当てられている。言い換えれば、各押出しブーム部１８は、一対のロックボルト５２を有している。

駆動体３６だけでなく、調整リンク４０も、駆動体３６がそれぞれのロックボルト５２に可逆的に結合できるように形成されている。そのために、それぞれの駆動体３６は、かぎ爪状に形成されている。具体的には、それぞれの駆動体３６は、Ｔ溝５４を有する。それぞれのロックボルト５２は、Ｔ溝５４に対応するＴヘッド５６をその内側端部に有している（図４，図６参照）。押出しブーム部１８の伸縮のために、まず、ロック装置３０が対応する押出しブーム部１８の「基部領域」に配置されるように、伸縮シリンダ２２が調整される。そこでは、押出しブーム部１８は、「ベアリングブロック５８」とも呼ばれる部分を有している。このベアリングブロック５８には、特に外側には、スライド要素６０が配置されており、そのスライド要素６０は、次の外側の押出しブーム部１８又はベース要素１６の内側をスライドする。さらに、ベアリングブロック５８は、ガイドスリーブ６２（図４、５参照、図５においては左側のみが示される）に案内されるロックボルト５２と同様に、駆動ボルト３８を受けるためのボルト固定孔（図示せず）を有している。

ロック装置３０を有する伸縮シリンダ２２がベアリングブロック５８の領域に「入る」と、Ｔ溝５４を有する駆動体３６がロックボルト５２のＴヘッド５６上を滑り、その結果、Ｔヘッド５６を捕えることができる。この状態において、ロック装置３０は、ロックボルト５２を調整することができる。すなわち、ロック装置３０は、ロックボルト５２を解放する（また：「引く」）ことができ、又は、ロックボルト５２を移動軸３５に沿って外側に押出し、それぞれの押出しブーム部１８をロックすることができる。ロックボルト５２は、詳細には示されていない調整スプリングの作用下においてロック位置６４に押し込まれるようにベアリングブロック５８に配置される。その際、ロック位置６４において、ロックボルト５２は、外側にベアリングブロック５８を越えて張り出し（図６参照）、それによって、次の外側の押出しブーム部１８又はベース要素１６の対応するボルト固定孔（図示せず）と結合することができる。

図４～図６に示されるように、調整リンク４０は、３つの調整位置の間において調整可能である。上方に引っ張られた端部調整位置（伸縮調整位置６６とも呼ぶ）が、図５に示されている。下方に押された端部調整位置（固定調整位置６８とも呼ぶ）が、図６に示されている。伸縮調整位置６６と固定調整位置６８との間に位置するニュートラル調整位置７０が、図４に示される。

第２のリンク溝４８は、直線的で互いに１つの角度を成す、２つのカーブ断片部を有し、それによって、１回折れ曲がっている。第１のリンク溝４６は、直線的で互いに折れ曲った、３つのカーブ断片部を有し、それによって、２回折れ曲がっている。リンク溝４６或いは４８のそれぞれの端部のカーブ断片部を固定部７２及び引込み部７４と呼ぶ。第１のリンク溝４６の第３の「中間」のカーブ断片部を、ニュートラル部７６と呼ぶ。固定部７２は、調整リンク４０の移動方向と平行に配置され、一方、引込み部７４は、駆動体３６或いは駆動ボルト３８の押出し方向に対して内側を向く傾斜した角度に設定されている。図５及び図６から分かるように、第１のリンク溝４６及び第２のリンク溝４８の固定部７２及び引込み部７４は、調整リンク４０の移動方向に関して、対向して配置されている。

それによって、駆動ボルト３８とロックボルト５２との正反対の移動又は調整が行われる。伸縮調整位置６６においては、ロックボルト５２はリリース位置７８に引っ込んでおり、このリリース位置７８においては、外側の押出しブーム部１８又はベース要素１６と結合しない、すなわち内側の押出しブーム部１８の調整がリリースされる。一方、駆動ボルト３８は、いわゆる駆動位置８０に押出され、この位置においてベアリングブロック５８と結合する。

これに対し、調整リンク４０の固定調整位置６８（図６参照）においては、ロックボルト５２がそのロック位置６４に配置され、駆動ボルト３８はアイドリング（Ｌｅｅｒｆａｈｒｔ）位置８２に引っ込んでいる。これによって、伸縮シリンダ２２は、押出しブーム部１８を駆動することなく、ロックボルト５２が押出されることによって押出しブーム部１８を固定した状態において、移動することができる（いわゆる「アイドリング」）。

駆動体３６が割り当てられた引込み部７４に沿って内側又は外側に移動する間、固定部７２が調整リンク４０の移動方向と平行に配置されているため、駆動ボルト３８はそのロック位置、すなわち駆動位置８０（逆も同様）に留まる。

ニュートラル調整位置７０においては、駆動体３６のリンクロッド４９は、ニュートラル部７６の領域に配置される。ニュートラル部７６は、押出し方向に対して、すなわち移動軸３５に対して、引込み部７４よりも平坦、すなわち小さな角度に設定されている。これによって、ロックボルト５２をリリース位置７８に向かって外部から手動によって移動させる場合に摩擦が小さくなる。その結果、ニュートラル部７６によって、ロックボルト５２の緊急ロック解除が可能となる。さらに、ニュートラル部７６の領域における第１のリンク溝４６の位置と幅によって、リンクロッド４９は、駆動体３６の移動軸３５に沿った比較的大きな遊びを有する。これによって、ベアリングブロック５８の領域における公差補償と、ロックボルト５２の手動挿入が簡素化される。

調整リンク４０の調整位置を検出可能とするために、ロック装置３０は、位置エンコーダ９０を有する。これは、レバー運動機構４２の領域に配置され、回転位置を検出するように構成されている。このために、位置エンコーダ９０は、２つの近接スイッチ９２と、エンコードフィールドとしての開口部を有する金属プレート製のエンコードプレート９４とを有する。そのため、エンコードフィールド又は金属プレート壁が対応する近接スイッチ９２に対向しているか否かによって、エンコードプレート９４の位置が、近接スイッチ９２によって検出される。位置エンコーダ９０のこの実施は、承知のように、潤滑油又は油圧媒体による汚染に強く、また、特に選択された大型の部品によって、振動にも強い。

また、駆動体３６の実際の位置を確認できるように、同様に、近接スイッチ９６が駆動体３６に割り当てられている。近接スイッチ９６は、駆動体３６が、ひいてはロックボルト５２がロック位置６４に配置されているかどうか、ひいては押出しブーム部１８が固定されているかどうかを検出するために用いられる。これによって、対応する押出しブーム部１８が所定の伸縮調整位置に配置されているかどうかの結論も導き出すことができる。これは、外側の押出しブーム部１８又はベース要素１６がボルト固定領域に入る際に、調整リンク４０がニュートラル調整位置７０に配置されるように、制御装置９８が、押出しブーム部１８の伸縮の際に、ロック装置３０を制御するためである。それによって、駆動体３６及びロックボルト５２は、ニュートラル部７６の遊びによって、また外側へのスプリング荷重によって、外側に位置するボルト固定領域の内側に既に接することができる。その結果、ロックボルト５２は、それが「渡される（ueberfahren）」ときに、割り当てられたボルト固定孔を「接触確認する（ertasten）」ことができる。

図３、図７及び図８から認識できるように、プランジャシリンダ３４は、無加圧の状態において基本位置に戻されるように、第１のリターンスプリング１００及び第２のリターンスプリング１０１によってスプリング付勢されており、その際、調整リンク４０をそのニュートラル調整位置７０に調整する。このために、第１のリターンスプリング１００は、第１のピストンロッド１０２と「スプリングケージ１０４」とに結合され、それによって、第１のピストンロッド１０２がシリンダ１０６内に押し戻される。他方の、第２のリターンスプリング１０１は、シリンダ１０６と第２のピストンロッド１０８との間に配置されており、それによって、無加圧の場合において、第２のピストンロッド１０８がシリンダ１０６から引き出される（割り当てられた基本位置に入る）。

スプリングケージ１０４は、スプリングシート１１０と、複数本の、本実施例において具体的には３本の支持柱１１２からなるリンケージロッドとを有し、この支持柱１１２によってスプリングシート１１０はシリンダ１０６に対して位置決めされている。第１のリターンスプリング１００は、スプリングシート１１０と、第１のピストンロッド１０２に取り付けられたさらなるスプリングシート１１４との間に配置されている、具体的には、引張り固定されている。

支持柱１１２は、ネジ付きロッドによって形成されている。そのネジ付きロッドは、スプリングケージ１０４の長さを調整することができ、具体的にはスプリングシート１１０をシリンダ１０６に対して調整し、それによって第１のリターンスプリング１００のプリロードを調整することができる。

第２のリターンスプリング１０１は、シリンダ側面の、すなわちシリンダ１０６に接続されたスプリングシート１１６と、第２のピストンロッド１０８に取り付けられ別のスプリングシート１１８との間に配置され、具体的には引張り固定されている。

第１のピストンロッド１０２は、長手方向の溝１２２を有するプランジャピストン１２０（これはプランジャシリンダ３４にその名称を与えている）（図８も参照）を支持している。それによって、前部ピストン面と後部ピストンリング面との間の流体的な接続が存在する。プランジャピストン１２０は、シリンダ１０６の第１のシリンダ室１２４に配置されており、この第１のシリンダ室１２４は、仕切り壁１２６によって第２のシリンダ室１２８と仕切られている。第１の油圧導入口１３０が第１のシリンダ室１２４のどこに通じているかに依存せず、第１のシリンダ室１２４に圧力が印加された際に、プランジャピストン１２０は常に第１のリターンスプリング１００に抗して押出される。

「通常の」、特に実質的に円筒形のピストン１３２は、第２のシリンダ室１２８内にガイドされ、第２のピストンロッド１０８に結合されている。この場合、第２のシリンダ室１２８に割り当てられた第２の油圧導入口１３４は、外側に、すなわちピストン１３２の、第２のピストンロッド１０８に面する側に配置されている。それによって、ピストン１３２は、圧力を受けてシリンダ１０６内に押込まれる。その際、圧縮エアクッションによる逆圧を避けるために、内側において、具体的には仕切り壁１２６の領域において、排気弁１３６が第２のシリンダ室１２８に結合されている。

油圧無しの状態においては、プランジャピストン１２０及びピストン１３２は、２つのリターンスプリングによって図７及び図８に示す位置をとり、それによって、プランジャシリンダ３４は上記のニュートラル位置を有する。

ここで、調整リンク４０をその固定調整位置６８に調整するため、すなわちロックボルト５２を外側へそのロック位置６４に押出すために、又はこの位置に保持するために、第１のシリンダ室１２４が油圧によって加圧される。これによって、プランジャピストン１２０は、その割り当てられた調整ストローク１３８だけ変位する（具体的には、押出される）。レバー運動機構４２によってこの直線的な調整移動は方向転換され、調整リンク４０は、（図１～図６による画像内での存在においては）下降し、すなわち下方に変位する。その際、第２のシリンダ室１２８は無加圧のままである。駆動体３６のリンクロッド４９は、リンク溝の固定部７２に沿ってスライドする。

これに対し、調整リンク４０を伸縮調整位置６６に移動させるためには、まず、第１のシリンダ室１２４を無加圧にし、第２のシリンダ室１２８を加圧する。これによって、プランジャピストン１２０は「引き込まれ」、ピストン１３２はその調整ストローク１４０だけ押出される。この調整移動は、今度はレバー運動機構４２を介して調整リンク４０に伝達され、調整リンク４０が持ち上げられる。それによって、駆動体３６は引き込まれ、ロックボルト５２も同様に引き込まれ、その結果、ロックボルト５２は「解除」又は「ボルト解除」される。一方、駆動ボルト３８は、次の外側の押出しブーム部１８或いはベース要素１６に固定される、すなわち押出される。

したがって、制御装置９８は、２つのシリンダ室１２４及び１２８に基本的に互いに独立して油圧を加えるように構成されている。しかしながら、好ましくは、シリンダ室１２４又は１２８の１つの無加圧は、他方のシリンダ室１２８或いは１２４の加圧と共に行われる。

なお、本発明の主題は、上述した実施例に限定されない。むしろ、本発明のさらなる実施形態は、当業者によって上記の説明から導き出すことができる。

１ 移動式クレーン
２ 下部走行体
４ 車輪
６ コックピット
８ 上部旋回体
１０ 垂直軸
１２ ブーム（伸縮ブーム）
１４ 起伏軸
１６ ベース要素（ブーム要素）
１８ 押出しブーム部（ブーム要素）
２０ 長手方向軸
２２ 伸縮装置（伸縮シリンダ）
２４ ピストンロッド
２８ シリンダ
３０ ロック装置
３２ アクチュエータ
３４ ダブルシリンダ（プランジャシリンダ）
３５ 移動軸
３６ 駆動体
３８ 駆動ボルト
４０ 調整リンク
４２ レバー運動機構
４４ 空所
４６ リンク溝
４８ リンク溝
４９ リンクロッド
５０ スライドレール
５２ ロックボルト
５４ Ｔ溝
５６ Ｔヘッド
５８ ベアリングブロック
６０ スライド要素
６２ ガイドスリーブ
６４ ロック位置
６６ 伸縮調整位置
６８ 固定調整位置
７０ ニュートラル調整位置
７２ 固定部
７４ 引込み部
７６ ニュートラル部
７８ リリース位置
８０ 駆動位置
８２ アイドリング位置
９０ 位置エンコーダ
９２ 近接スイッチ
９４ エンコードプレート
９６ 近接スイッチ
９８ 制御装置
１００ 第１のリターンスプリング
１０１ 第２のリターンスプリング
１０２ 第１のピストンロッド
１０４ スプリングケージ
１０６ シリンダ
１０８ 第２のピストンロッド
１１０ スプリングシート
１１２ 支持柱
１１４ スプリングシート
１１６ スプリングシート
１１８ スプリングシート
１２０ プランジャピストン
１２２ 長手方向の溝
１２４ 第１のシリンダ室
１２６ 仕切り壁
１２８ 第２のシリンダ室
１３０ 第１の油圧導入口
１３２ ピストン
１３４ 第２の油圧導入口
１３６ 排気弁
１３８ 調整ストローク
１４０ 調整ストローク

Claims (10)

1. 移動式クレーン（１）における伸縮装置（２２）のロック装置（３０）用の油圧アクチュエータ（３２）であって、
   第１のシリンダ室（１２４）と、前記第１のシリンダ室と反対方向に配置された第２のシリンダ室（１２８）とを有するダブルシリンダ（３４）と、
   前記第１のシリンダ室（１２４）用の第１のピストンロッド（１０２）、及び、前記第２のシリンダ室（１２８）用の第２のピストンロッド（１０８）と、
   前記第１のピストンロッド（１０２）を基本位置に戻すための第１のリターンスプリング（１００）、及び、前記第２のピストンロッド（１０８）を基本位置に戻すための第２のリターンスプリング（１０１）と、を備え、
   前記第１のピストンロッド（１０２）の前記基本位置は、その押込まれた位置に配置されており、前記第２のピストンロッド（１０８）の前記基本位置は、その押出された位置に配置されている、油圧アクチュエータ（３２）。
2. 前記第１のリターンスプリング（１００）は、前記ダブルシリンダ（３４）に固定結合されたスプリングケージ（１０４）に配置され、
   前記第１のリターンスプリング（１００）は、前記第１のピストンロッド（１０２）に押込み側において配置されたスプリングシート（１１４）に対して、前記スプリングケージ（１０４）に支持されている、請求項１に記載の油圧アクチュエータ（３２）。
3. 前記ダブルシリンダ（３４）及び前記２つのピストンロッド（１０２，１０８）は、前記第１のピストンロッド（１０２）が油圧によって押出し方向に移動し、前記第２のピストンロッド（１０８）が油圧によって押込み方向に移動するように構成されている、請求項２に記載の油圧アクチュエータ（３２）。
4. 前記第１のピストンロッド（１０２）は、プランジャピストン（１２０）を支持している、請求項３に記載の油圧アクチュエータ（３２）。
5. 前記第２のシリンダ室（１２８）は、ピストン内側において排気弁（１３６）に接続されている、請求項４に記載の油圧アクチュエータ（３２）。
6. 前記第１及び第２のシリンダ室（１２４，１２８）は、互いに独立して油圧によって加圧可能である、請求項５に記載の油圧アクチュエータ（３２）。
7. 移動式クレーン（１）の伸縮ブーム（１２）用のロック装置（３０）であって、
   作動力を発生させるための請求項１～６のいずれか１項に記載の油圧アクチュエータ（３２）と、
   少なくとも一つの駆動体（３６）であって、前記伸縮ブーム（１２）の伸縮動作の際に、割り当てられ且つ前記伸縮ブーム（１２）の押出しブーム部（１８）に保持されたロックボルト（５２）に、可逆的に結合するように構成され、及び、前記ロックボルト（５２）を調整するための前記作動力の作用下において、少なくとも１つの、ロック位置（６４）とリリース位置（７８）との間において移動するように構成された少なくとも一つの駆動体（３６）と、
   前記作動力の作用下において、内側の押出しブーム部（１８）を捕える駆動位置（８０）と何れの押出しブーム部（１８）も捕えないアイドリング位置（８２）との間において、可逆的に移動するように構成された少なくとも１つの駆動ボルト（３８）と、
   前記ロックボルト（５２）と前記駆動ボルト（３８）との共同移動のために構成された調整リンク（４０）であって、前記調整リンク（４０）の移動平面が、所定の組立状態において前記伸縮ブーム（１２）の伸縮方向に対して垂直である、調整リンク（４０）と、を備えたロック装置（３０）。
8. 互いに入り込んで、移動可能に取り付けられた所定数のブーム要素（１６，１８）と、
   伸縮装置（２２）と、
   請求項７に記載のロック装置（３０）と、を備えた、移動式クレーン（１）用の伸縮ブーム（１２）。
9. 請求項８記載の伸縮ブーム（１２）を備えた移動式クレーン（１）。
10. 請求項８に記載の伸縮ブーム（１２）を操作する方法であって、
    内側のブーム要素（１８）の１つを次の外側のブーム要素（１６，１８）にロックするために、前記第１のシリンダ室（１２４）を油圧によって加圧し、前記第２のシリンダ室（１２８）を無加圧にし、前記駆動ボルト（３８）を前記内側のブーム要素（１８）から切り離し、
    前記内側のブーム要素（１８）を前記次の外側のブーム要素（１６，１８）からロック解除するために、前記第１のシリンダ室（１２４）を無加圧にし、前記第２のシリンダ室（１２８）を油圧によって加圧し、前記ロックボルト（５２）を前記次の外側のブーム要素（１６，１８）から切り離し、前記駆動ボルト（３８）を前記内側のブーム要素（１８）に結合する、伸縮ブーム（１２）を操作する方法。
    

Images