JP2022162788A - 固体撮像素子とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022162788000001
【課題】暗電流ノイズを抑えることができると共に、シリコンフォトダイオードを用いた撮像素子にない特性を有する固体撮像素子とその製造方法を提供する。
【解決手段】信号読み出し回路を備える回路基板に光電変換膜を積層した固体撮像素子において、前記回路基板は、前記信号読み出し回路と電気的に接続するシリコン領域の表面を有し、シリコンと異なる半導体材料からなる前記光電変換膜が、前記シリコン領域の表面上に設けられ、光電変換部のp/n接合界面が、前記シリコン領域と前記光電変換膜の界面、又は、前記シリコン領域の内部に形成されることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は固体撮像素子とその製造方法に関し、特に、光電変換膜積層型の固体撮像素子とその製造方法に関する。
近年、イメージセンサー(撮像素子)は、テレビ用カメラやデジタルスチルカメラだけではなく、スマートフォンやロボットビジョンなど様々な用途への利用が広がり、これまでにない性能・特徴が求められるようになってきた。このような流れの中、イメージセンサーは、従来のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサーの光電変換部であるシリコンフォトダイオードでは得られない性能が求められるようになってきている。近年では、シリコンフォトダイオードにない特性を持った光電変換膜を、CMOS型の信号読み出し回路上に積層した光電変換膜積層型固体撮像素子が、多数報告されている。
例えば、シリコンより光吸収率のよい結晶セレンを積層した撮像素子や、また、その光電変換膜内に高い電界を印加することで、光入射で発生した電荷をアバランシェ増倍現象により増やし、感度を格段に向上させる撮像素子が報告されている(特許文献1、非特許文献1)。さらに、可視光域以外に感度を持った有機膜を積層することにより非可視光用の撮像デバイスも報告されている(非特許文献2)。
図7に、従来の光電変換膜積層型固体撮像素子の断面模式図を示す。光電変換膜積層型固体撮像素子は、信号読み出し回路基板80に、光電変換膜90,91を積層した構造を有している。信号読み出し回路基板80は、信号読み出し回路を設けたシリコン基板81と、配線層等を含む層間絶縁層82からなり、その表面にシリコン酸化膜等からなる絶縁膜83、信号読み出し回路と接続する電極84、及び画素電極85を備えている。積層する光電変換膜は、p型半導体膜(感光層)90とn型半導体膜(透明層)91を組み合わせたヘテロ接合フォトダイオードとなっている。例えば、p型半導体としてセレン(Se)、n型半導体として酸化亜鉛(ZnO)又は酸化ガリウム(Ga23)を用いることができる。pn接合型とすることで、フォトダイオードを形成するとともに、n型半導体膜91は透明電極92からp型半導体膜90に注入する電荷をブロッキングしノイズとなる暗電流発生の抑制をしている。光電変換膜90,91は、光入射側に透光性導電膜(透明電極)92が形成され、反対(信号読み出し回路)側は、各画素に区切られた画素電極85に接している。光電変換膜90,91には、pnフォトダイオード構造に対して逆バイアスになるような電圧が印加される。入射光により生成された電子正孔対は、膜内の電界よって、一方(図7の場合は正孔)が信号電荷として画素電極85へ向かって走行し、画素電極直下の信号読み出し回路によって出力信号となる。
このような光電変換膜積層型固体撮像素子により、シリコンフォトダイオードを用いた撮像素子にない特性を有する固体撮像素子が実現されている。
特開2010-40675号公報
Shigeyuki Imura, et al.,"Enhanced image sensing with avalanche multiplication in hybrid structure of crystalline selenium photoconversion layer and CMOSFETs", Scientific Reports, vol. 10, no. 21888, (2020), pp.21888.1-21888.9 Shinichi Machida, et al., "A 2.1M pixel Organic-Film Stacked RGB-IR Image Sensor with Electrically Controllable IR Sensitivity", ISSCC2017 Technical Digest, pp.78-80
しかしながら、図7の固体撮像素子の場合は、p型半導体材料90を信号読み出し回路基板80上に成膜してから、その直上にn型半導体材料91を成膜することで、p/n接合界面が形成される。この界面に欠陥や、電界を集中させてしまうような凸部がわずかでもあると、界面で発生する暗電流が多くなってしまう。
図8は、信号読み出し回路基板80上にp型半導体材料90、n型半導体材料91の順で成膜を行ったフォトダイオードの構造を説明する図である。特に光電変換膜の感度を高めるために、シリコン(Si)よりも光吸収係数の高い結晶セレンをp型半導体材料90に用いる場合、セレンをアモルファスの状態で信号読み出し回路基板80上に成膜した後、高温で多結晶化させるため、その結晶粒界によりp型半導体材料90の表面に凹凸が生じる。この上にn型半導体材料91を成膜すると、その界面は図8のように凹凸の多いp/n接合界面となり、暗電流の発生が多くなる。このため、結晶化条件は、非常に精密な制御が必要になる。
また、図9は、信号読み出し回路基板80上にn型半導体材料91、p型半導体材料90の順で成膜を行ったフォトダイオードの構造を説明する図である。このようにp型とn型の半導体材料の積層順を変えると、p/n界面を形成した後にセレン結晶化を行うために、p/n接合界面は結晶粒界の影響は受けない。しかし、この場合であっても、信号読み出し回路基板80の表面の凹凸などの影響がn型半導体材料91に反映される。
図10は、図9の信号読み出し回路基板80上の光電変換膜90,91の界面の状態を、詳細に示した図である。信号読み出し回路基板80の表面は、画素ごとに区切られた金属の画素電極85と、それらを画素ごとに分離する絶縁膜83が混在している。基板表面は、これらの段差や表面粗さが小さくなるようCMP(化学的・機械的研磨)法で処理をされているが、研磨速度の違いから異なる材料間の段差を完全になくすことは非常に難しい(通常、平均粗さRaで5nm)。また、金属の表面には、通常イメージセンサーに用いられるシリコン基板に比べると2倍以上の表面粗さ(Ra:0.4nm)が残るなどの問題がある。その信号読み出し回路基板80の画素電極85上にn型半導体材料91を成膜した場合、n型半導体材料91の表面にも基板の表面粗さが反映される。そして、その上にp型半導体材料90を成膜すると、回路基板の凹凸(表面粗さ)を反映したp/n接合界面が生成される。したがって、基板の表面粗さに起因するn型半導体材料91の表面粗さがp/n接合界面を劣化させ、暗電流の発生源となる。
したがって、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、信号読み出し回路を備えた回路基板に光電変換膜を積層する固体撮像素子において、p/n接合界面の特性を損なうことなく、良好なフォトダイオードを形成し、暗電流ノイズを抑えることができると共に、シリコンフォトダイオードを用いた撮像素子にない特性を有する固体撮像素子とその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る固体撮像素子は、信号読み出し回路を備える回路基板に光電変換膜を積層した固体撮像素子において、前記回路基板は、前記信号読み出し回路と電気的に接続するシリコン領域の表面を有し、シリコンと異なる半導体材料からなる前記光電変換膜が、前記シリコン領域の表面上に設けられ、光電変換部のp/n接合界面が、前記シリコン領域と前記光電変換膜の界面、又は、前記シリコン領域の内部に形成されることを特徴とする。
また、前記固体撮像素子は、前記回路基板が、信号読み出し回路基板と活性層が分離されたSOI基板とを接合したものであり、前記活性層の前記信号読み出し回路基板と反対側の面を前記シリコン領域の表面とすることが望ましい。
また、前記固体撮像素子は、前記回路基板が、信号読み出し回路を有するSOI基板であり、前記SOI基板のシリコン酸化膜(BOX)層に前記信号読み出し回路を構成する活性層を露出する開口部を有し、前記開口部に露出した活性層を前記シリコン領域とすることが望ましい。
また、前記固体撮像素子は、前記回路基板が、フレキシブル基板に支持されていることが望ましい。
また、前記固体撮像素子は、前記光電変換膜が、セレンであることが望ましい。
上記課題を解決するために本発明に係る固体撮像素子の製造方法は、信号読み出し回路を備える回路基板に光電変換膜を積層した固体撮像素子の製造方法において、前記信号読み出し回路と電気的に接続するシリコン領域を表面に備える、前記回路基板を形成する工程と、シリコンと異なる半導体材料からなる前記光電変換膜を、前記シリコン領域の表面上に形成し、前記シリコン領域と前記光電変換膜により光電変換部を形成する工程とを備え、前記光電変換部のp/n接合界面が、前記シリコン領域と前記光電変換膜の界面、又は、前記シリコン領域の内部に形成されることを特徴とする。
また、前記固体撮像素子の製造方法は、活性層が分離されたシリコン領域を有し、前記シリコン領域と接続する電極が設けられたSOI基板を形成する工程と、前記信号読み出し回路を備え、前記信号読み出し回路と接続する電極が設けられた信号読み出し回路基板を形成する工程と、前記SOI基板と前記信号読み出し回路基板を前記電極同士が接続されるように接合する工程と、前記SOI基板の支持基板とシリコン酸化膜(BOX)層を除去して、前記シリコン領域を露出する工程と、露出した前記シリコン領域の表面に、シリコンと異なる半導体材料からなる光電変換膜を形成して、光電変換部を形成する工程とを備えることが望ましい。
また、前記固体撮像素子の製造方法は、SOI基板の活性層に前記信号読み出し回路を形成する工程と、前記SOI基板の支持基板を除去し、前記SOI基板のシリコン酸化膜(BOX)層に前記信号読み出し回路を構成するシリコン領域を露出する開口部を形成する工程と、露出した前記シリコン領域の表面に、シリコンと異なる半導体材料からなる光電変換膜を形成して、光電変換部を形成する工程とを備えることが望ましい。
本発明における固体撮像素子とその製造方法によれば、信号読み出し回路を備えた回路基板に光電変換膜を積層する固体撮像素子において、良好なフォトダイオードを形成し、暗電流ノイズを抑えることができると共に、シリコンフォトダイオードを用いた固体撮像素子にない特性を示すことができる。
本発明で採用するフォトダイオードの第1の構造の例を示す図である。 本発明で採用するフォトダイオードの第2の構造の例を示す図である。 第1の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第1の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第1の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第1の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第1の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第1の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第1の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第1の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第1の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第1の実施形態の固体撮像素子の製造方法の変形例を説明する図である。 第1の実施形態の固体撮像素子の製造方法の変形例を説明する図である。 第1の実施形態の固体撮像素子の製造方法の変形例を説明する図である。 第1の実施形態の固体撮像素子の製造方法の変形例を説明する図である。 第1の実施形態の固体撮像素子の製造方法の変形例を説明する図である。 第2の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第2の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第3の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第3の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第3の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第3の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第3の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第3の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第3の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第4の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第4の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第4の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第4の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第4の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 第4の実施形態の固体撮像素子の製造方法の例を説明する図である。 従来の光電変換膜積層型固体撮像素子の断面模式図である。 従来の固体撮像素子のフォトダイオードの構造を説明する図である。 従来の固体撮像素子のフォトダイオードの構造を説明する図である。 従来の固体撮像素子のフォトダイオードの構造を説明する図である。
まず、本発明の特徴となるフォトダイオード(光電変換部)の構造について説明する。
図1は、本発明で採用するフォトダイオードの第1の構造の例である。第1の構造は、p型及びn型の半導体材料で構成されるフォトダイオードのうち、どちらかの半導体材料を、半導体加工に用いられるレベルに平坦化されたシリコン基板(シリコン層又は領域)を用いて形成し、その上に光電変換を担う半導体材料(光電変換材料)を積層することにより良好なp/n接合界面を得るものである。
図1で、シリコン基板(基板本体)1の表面を、例えばn型のシリコン層2とする。n型シリコン層2の表面は、表面研磨等により平坦化されている。そのn型シリコン層2上に、p型光電変換材料3を成膜する。ここでp型光電変換材料3はシリコンとは異なる半導体材料であり、例えば、セレン(Se)、カルコパイライト系材料(CuIn1-xGaxSe1-ySy:xは0~1(0≦x≦1)、yは0~1(0≦y≦1))、酸化第一銅(Cu2O)、ペロブスカイト系半導体、等を用いることができる。p型光電変換材料3の成膜にあたっては、n型シリコン層2上に直接結晶性の半導体層を形成してもよいし、又は、一旦、アモルファス半導体層を形成して、その後熱処理により結晶化(多結晶化を含む)を行ってもよい。また、アモルファス半導体をそのまま光電変換材料3として利用することもできる。そして、表面に電極となる透光性導電膜4を形成する。
したがって、図1の第1の構造は、シリコン基板は基板本体1とn型シリコン層2からなり、光電変換部(フォトダイオード)はn型シリコン層2とp型光電変換材料3からなる。p/n接合の一方の材料をシリコンとし、シリコン層2の表面が平坦化されていることから、良好なp/n接合界面が実現できる。なお、p型とn型は反対であってもよく、シリコン層2と光電変換材料3が一導電型と反対導電型の関係であればよい。
図2は、本発明で採用するフォトダイオードの第2の構造の例である。第2の構造は、シリコン基板中にp/n接合界面を形成した後、表面に同極性の光電変換材料を積層することにより良好なp/n接合界面を得るものである。
図2で、シリコン基板(基板本体)1に、例えばn型のシリコン層2を形成し、さらにn型シリコン層2の表面にp型不純物の導入又はエピタキシャル成長により、p型シリコン層5を形成する。すなわち、シリコン基板の内部にp/n接合界面を形成する。なお、p型シリコン層5の表面は平坦化されている。そのp型シリコン層5上に、同極性のp型光電変換材料3を成膜する。ここでp型光電変換材料3はシリコンとは異なる半導体材料であり、例えば、セレン(Se)、カルコパイライト系材料(CuIn1-xGaxSe1-ySy:xは0~1(0≦x≦1)、yは0~1(0≦y≦1))、酸化第一銅(Cu2O)、ペロブスカイト系半導体、等を用いることができる。p型光電変換材料3の成膜にあたっては、シリコン層5上に直接結晶性の半導体層を形成してもよいし、又は、一旦、アモルファス半導体層を形成して、その後熱処理により結晶化(多結晶化を含む)を行ってもよい。また、アモルファス半導体をそのまま光電変換材料3として利用することもできる。そして、表面に電極となる透光性導電膜4を形成する。
したがって、図2の第2の構造は、シリコン基板は基板本体1とn型シリコン層2とp型シリコン層5からなり、光電変換部(フォトダイオード)はn型シリコン層2とp型シリコン層5とp型光電変換材料3からなる。p/n接合がシリコン基板の内部に形成されていることから、良好なp/n接合界面が実現できる。なお、p型とn型は反対であってもよい。
第2の構造においては、p/n接合に印加する電圧により、p型光電変換材料3の領域まで空乏層を拡げて、p型光電変換材料3の光電変換特性を有効に利用することができる。また、シリコン基板上の光電変換材料3を電荷の走行領域とし、光電変換材料3の特性(例えば、アバランシェ増倍等)をフォトダイオードで利用することもできる。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図3は、本発明の第1の実施形態の固体撮像素子及びその製造方法の例を説明する図である。図3Iが第1の実施形態の固体撮像素子の完成形を示しており、図3Aから図3Iがその製造方法の各工程を示している。
図3Aは、SOI(Silicon on Insulator)基板10の断面図である。SOI基板10は、単結晶のシリコンからなる活性層11、その直下のシリコン酸化膜(BOX:Buried OXide)層12、シリコンからなる支持基板13から構成される。活性層11とシリコン酸化膜(BOX)層12との界面は、良好な平坦面となっている。活性層11は、後に形成される光電変換膜51とのp/n接合に必要な所望の不純物濃度で、予め形成する。本実施形態の説明においては、活性層11をn型にしたもので説明する。なお、n型、p型の設定は、反対であってもよい。
図3Bに示すように、まず、公知の技術である部分酸化(LOCOS:Local Oxidation of Silicon)による素子分離層の形成技術を用いて、SOI基板10に部分酸化膜14を形成し、n型の活性層11を分離する。分離されたn型活性層11は、後に、それぞれが画素(フォトダイオード)になる。なお、本実施形態では、活性層11を分離する素子分離技術として、部分酸化膜14を形成する方法を用いているが、活性層11に分離溝を形成し、分離溝に絶縁層を埋設する方法等、他の任意の素子分離手段を利用することができる。
次に、図3Cに示すように、活性層11の上にシリコン酸化膜などの絶縁層15をCVD(Chemical Vapor Deposition)法等を用いて堆積させる。
次に、図3Dに示すように、絶縁層15にフォトリソグラフィを用いて、活性層11に達する開口を設け、ダマシンプロセスにより金属等の導電体16を埋め込み、表面を平坦化する。ここまで絶縁層15の堆積、絶縁層15を開口するフォトリソグラフィ、導電体(金属)16を埋めるダマシン等の各プロセスは、公知の技術でよい。絶縁層15に埋め込まれて活性層11に電気的に導通する金属は、例えば、Au、Cu等を用いることができる。また、導電体16は1つの種類の金属に限らず、活性層11とのオーミック接合が可能な金属、開口部全面を埋め込むために適した金属、後の工程(図3F)で必要となる、基板間の接合に適した金属を層状にしてもよい。絶縁層15に埋め込まれた導電体16は、活性層11に接続する接続電極16として機能する。
図3Eに示すように、別途作製した信号読み出し回路基板20を用意する。この信号読み出し回路基板20は、シリコン基板21にMOSトランジスタ等の半導体素子22が設けられ、信号読み出し回路が形成されている。半導体素子22の形成後に、基板表面に配線層等を含む絶縁層23が形成され、さらに信号読み出し回路の入出力部に接続する貫通電極(接続電極)24が形成されている。貫通電極24は、SOI基板10の接続電極16と同様に、絶縁層23に開口を設けて金属で埋めるダマシンプロセスで形成することができる。また、他のプロセスで形成してもよい。この貫通電極24は、SOI基板10の接続電極16の金属と同じ金属材料で形成するのが望ましい。この信号読み出し回路基板20を、図3Dまで進めたSOI基板10と対向させる。
次いで、図3Fに示すように、図3DのSOI基板10と信号読み出し回路基板20とを、所望の電極同士が接するように、常温接合、拡散接合などの公知の技術を用いて接合し一体化させる。この時、絶縁層15,23同士も接合できるようなハイブリットボンディングとすると、接合強度が上がるので望ましい。例えば、基板の接合前に、基板表面にプラズマ処理等を行って表面を活性化させ、基板の接合強度を高めることができる。
基板の接合後、図3Gに示すように、SOI基板10の支持基板13(シリコン)を、グラインディングやフッ化キセノンを用いたドライエッチング法等で除去する。ドライエッチングでは、シリコン酸化膜層12がエッチストッパーとして働くエッチャントが望ましい。この処理により、シリコン酸化膜(BOX)層12と部分酸化膜14が露出する。
この後、図3Hに示すように、シリコン酸化膜層12、部分酸化膜14をフッ酸等で除去し、活性層11を露出する。こうして、活性層11の信号読み出し回路基板20と反対側の面が平坦なシリコン領域の表面となる。図3Hに示される基板は、信号読み出し回路基板20とSOI基板10が接合され一体化されたものであるが、これ全体を、信号読み出し回路を備えた回路基板として扱うことができる。
その後、信号読み出し回路を備えた回路基板のn型活性層(シリコン層又は領域)11の露出した表面に、p型の光電変換膜51、ITO(酸化インジウムスズ)等の透光性導電膜52を形成して、図3Iに示すように、固体撮像素子100が完成する。光電変換膜51は、例えばセレン等のシリコンとは異なる半導体材料を用いることができ、アモルファスの材料を堆積後に熱処理して結晶化することにより形成してもよい。活性層11の自然酸化膜を除去するために、フッ酸等でエッチングした直後に光電変換膜51を成膜するのが、良好なp/n接合界面50を得るために望ましい。このようにすることで、n型のシリコン層(又は領域)11とp型の光電変換膜51の間で良好なp/n接合界面を持った光電変換膜積層型固体撮像素子100を得ることができる。
第1の実施形態の固体撮像素子100は、図3Iに示されるように、シリコン基板21にMOSトランジスタ等の半導体素子22からなる信号読み出し回路が形成され、部分酸化膜(分離領域)14で分離されたn型活性層(シリコン層又は領域)11が、接続電極16,24で信号読み出し回路に電気的に接続されている。n型活性層11の信号読み出し回路基板20と反対側の面が平坦なシリコン領域となっている。この信号読み出し回路を備える回路基板のシリコン領域11を有する表面上に、シリコンと異なる半導体材料からなるp型の光電変換膜51が設けられ、さらにその上に透光性導電膜52が設けられている。こうして、光電変換部のp/n接合界面50が、n型シリコン領域11と光電変換膜51の界面に形成される。
従来のCMOSイメージセンサー及びその製造方法では、シリコン基板に作られたp層、n層の直上には、配線層や層間絶縁層が多層に積層されており、その層にビアを開けシリコン基板上のp層又はn層を露出させ、そこに光電変換材料を成膜することは、非常に難しい。本実施形態によれば、SOI基板10を用いることで回路基板の上面に平坦なシリコン層11を表出させることができ、シリコン基板のn層(又はp層)上に容易に光電変換材料を成膜できる。
(第1の実施形態の変形例)
素子分離層として形成した部分酸化膜14が、活性層11直下のシリコン酸化膜層12より支持基板13まで酸化されていると、図3Hの酸化膜除去工程の後、実際には図3Jのように表面に凹凸が残る可能性がある。ただし、この場合でもp/n接合界面となる活性層11の表面は平坦なため、その上に光電変換膜51を成膜することができる。この結果、部分酸化膜14の凸部があっても図3Kのように、活性層11と光電変換膜51との接触面であるp/n接合界面50は、平坦性に優れた良好な界面とすることができる。
さらに、第1の実施形態の変形例として、光電変換膜を成膜する回路基板表面を平坦化する方法について説明する。
図3Lは、図3Gの工程で支持基板13を除去した状態を示している。次の図3Hの工程において、フッ酸による酸化膜12,14の除去の前に、図3Mに示すように途中までCMPを行って、酸化膜12,14を平坦化してからフッ酸等で除去してもよい。この場合、酸化膜層12と部分酸化膜14は材質が同一でCMPの研磨レートは揃えられるため、異種材料が混在する面の研磨より高精度の平坦化を行うことができる。こうして、CMPを行った後フッ酸による酸化膜12,14の除去を行うことにより、エッチングが均一に進行し、図3Nに示すように、活性層11と部分酸化膜14の表面を平坦化することができる。この後、光電変換膜51を製膜することにより(図3Iを参照)、より良好なp/n接合界面50を有する固体撮像素子100を形成することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の固体撮像素子は、図2に示したシリコン基板中にp/n接合界面を形成した光電変換部を有する。図4は、第2の実施形態の固体撮像素子の製造方法を説明する図である。
図4A及び図4Bは、第2の実施形態の固体撮像素子の製造工程の最初のSOI基板10の処理工程を示している。SOI基板10は、シリコンからなる活性層11、その直下のシリコン酸化膜(BOX)層12、シリコンから成る支持基板13から構成される。まず、図4Aのように、活性層11をp型で形成する。このp型層は、後に形成されるp/n接合に必要な所望の不純物濃度で形成する。
次いで、図4Bに示すように、n型の不純物をイオン注入等で導入して、p型シリコン領域11(p型)の表面にn型シリコン領域11(n型)を形成し、シリコンの活性層11の内部にp/n接合界面50を形成する。続いて、図3B以降のプロセスを行う。
本実施形態においては、図3B~図3Hの工程を経た後に、図3Hにおいて、活性層11内にp/n接合界面が形成されており、活性層11の表面にはp型シリコン層が露出する。その後、図3Iにおいて、p型シリコンの表面上に同極性のp型の光電変換膜51を形成する。こうして、良好なp/n接合界面を備えるとともに、様々な特性(例えば、アバランシェ増倍の機能等)を備えた光電変換膜を積層した固体撮像素子100を得ることができる。
本実施形態においては、n型の不純物を導入してp型活性層11の表面にn型シリコン領域11を形成したが、p型活性層11の表面にn型シリコン層をエピタキシャル成長してp/n接合界面を形成してもよい。また、積層する光電変換膜51がp型の場合で説明したが、n型の光電変換膜51を積層する場合には、活性層の極性を反対にすればよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について説明する。図5は、本発明の第3の実施形態の固体撮像素子及びその製造方法の例を説明する図である。図5Gが第3の実施形態の固体撮像素子の完成形を示しており、図5Aから図5Gがその製造方法の各工程を示している。第3の実施形態は、フレキシブルな基板で支持される光電変換膜積層型の固体撮像素子を作製するものである。
図5Aには、信号読み出し回路基板30と、光電変換部側のSOI基板10を示している。フォトダイオードの一部(n型層又はp型層)を構成するSOI基板10の形成については、第1の実施形態の図3Aから図3Dに示すプロセスと同じであるので省略する。本実施形態では、SOI基板10と接合するための信号読み出し回路基板30もSOI基板を用いて作製されていることが、第1の実施形態と異なる。
図5Aに示すように、信号読み出し回路のSOI基板30は、シリコンからなる活性層31、その直下のシリコン酸化膜(BOX)層32、シリコンから成る支持基板33から構成される。活性層31にMOSトランジスタ等の半導体素子34が設けられ、信号読み出し回路が形成されている。半導体素子34形成後に、基板表面に絶縁層35が形成され、さらに信号読み出し回路の入出力部に接続する貫通電極(接続電極)36を形成する。貫通電極36は、ダマシンプロセス等で形成することができる。この信号読み出し回路基板30を、図3Dに示すSOI基板10と対向させる。
次いで、図5Bに示すように、第1の実施形態と同様にSOI基板10と信号読み出し回路基板30を接合する。接合の際は、所望の電極同士が接するように、常温接合、拡散接合、ハイブリットボンディングなどの公知の技術を用いて接合し一体化させる。
次に、図5Cに示すように、信号読み出し回路基板30の支持基板33を図3Gと同様の方法を用いて除去し、信号読み出し回路基板30のシリコン酸化膜(BOX)層32を露出させる。
その後、図5Dに示すように、シリコン酸化膜(BOX)層32が露出した面に、樹脂などのフレキシブルな基板60を支持基板として貼り付ける。貼り付けの方法は接着剤を用いるなど公知の技術でよい。
さらに、図5Eにおいて、SOI基板10側のシリコン支持基板13を除去する。この除去工程は、図3Gと同様の手段を用いることができる。
そして、図5Fに示すように、さらに、酸化膜層12,部分酸化膜14を除去し、活性層11を露出する。この工程は、図3Hと同様の手段を用いてよい。こうして、活性層11の信号読み出し回路基板30と反対側の面が平坦なシリコン領域の表面となる。なお、図5Fに示される基板は、信号読み出し回路基板30とSOI基板10が接合され一体化されたものであるが、これ全体を、信号読み出し回路を備えた回路基板として扱うことができる。
その後、図5Gに示すように、信号読み出し回路を備えた回路基板のn型活性層11の露出した表面に、p型の光電変換膜51、透光性導電膜52を形成する。光電変換膜51は、例えばセレン等の材料から成り、アモルファスの材料を堆積後に熱処理して結晶化することにより形成してもよい。活性層11の自然酸化膜を除去するために、フッ酸等でエッチングした直後に光電変換膜51を成膜するのが望ましい。こうして、n型のシリコン層11とp型の光電変換膜51の間で良好なp/n接合界面を有すると共に、フレキシブルな固体撮像素子200が完成する。
なお、図5E~図5Gのプロセスを行うにあたり、フレキシブル基板60だけではハンドリングが困難な場合は、さらにガラス基板又はシリコン基板など厚くて固い基板上に仮固定して、撮像素子完成後に取り除いてもよい。また、本実施形態においても、あとから成膜する光電変換膜51の極性に合わせて、SOI基板10の活性層11をp型又はn型に選択すればよいし、第2の実施形態のように、活性層11の中にp/n接合界面を形成することもできる。
第3の実施形態の固体撮像素子200は、図5Gに示されるように、SOI基板の活性層31にMOSトランジスタ等の半導体素子34からなる信号読み出し回路が形成され、部分酸化膜(分離領域)14で分離されたn型活性層(シリコン層又は領域)11が、接続電極16,36で信号読み出し回路に電気的に接続されている。回路基板全体は、フレキシブル基板60により支持される。この信号読み出し回路を備える回路基板のn型シリコン領域11を有する表面上に、シリコンと異なる半導体材料からなるp型の光電変換膜51が設けられ、さらにその上に透光性導電膜52が設けられている。こうして、光電変換部のp/n接合界面50が、n型シリコン領域11と光電変換膜51の界面に形成される。
本実施形態によれば、SOI基板10を用いることで回路基板上面に平坦なシリコン領域11を表出させることができ、シリコンのp型層又はn型層上に容易に光電変換材料を成膜できる。また、回路基板全体は、フレキシブルな基板60により支持され、柔軟性を有する固体撮像素子を構成することができる。さらに、第2の実施形態と組み合わせて、シリコン層11の内部にp/n接合界面を形成することも可能である。
(第4の実施形態)
第4の実施形態について説明する。図6は、本発明の第4の実施形態の固体撮像素子及びその製造方法の例を説明する図である。図6Fが第4の実施形態の固体撮像素子の完成形を示しており、図6Aから図6Fがその製造方法の各工程を示している。第4の実施形態は、信号読み出し回路を形成したSOI基板40を使用して、光電変換部を構成するものであり、基板の接合を不要とするものである。
図6Aに、信号読み出し回路が形成されたSOI基板40の状態を示す。SOI基板40は、シリコンからなり半導体素子を形成する活性層41、その直下のシリコン酸化膜(BOX)層42、シリコンから成る支持基板43から構成される。部分酸化を行ってSOI基板40に部分酸化膜44を形成し、活性層41を分離する。なお、活性層41の分離には、分離溝に絶縁層を埋設する方法等、他の任意の素子分離手段を利用することができる。そして、活性層41にMOSトランジスタ等の半導体素子45が設けられ、信号読み出し回路が形成される。半導体素子45形成後に、基板表面に絶縁層46が形成される。
SOI基板40の回路上には配線層や絶縁層が形成されているが、図6Bに示すように、最上層の絶縁層46に薄いフレキシブル基板60と固い支持基板70を貼り合わせる。貼り付けの方法は接着剤を用いるなど公知の技術でよい。
次に、図6Cに示すように、SOI基板40の支持基板(シリコン基板)43を、シリコン酸化膜(BOX)層42をエッチストップ層としてグラインディング及びフッ化キセノンガスのドライエッチングで除去する。SOI基板40に形成した半導体素子45の素子分離として部分酸化膜44が形成されており、これにより表面に凹凸が発生している場合は、CMP法等を用いて、SOI基板40のシリコン酸化膜層42及び部分酸化膜44の表面の平坦化を行ってもよい。
その後、SOI基板40の背面側(支持基板43を除去した側)から、図6Dに示すように、フォトリソグラフィでシリコン酸化膜(BOX)層42を開口し、活性層41に設けられたトランジスタ等の信号読み出し回路の一部である半導体領域(シリコン領域)47を露出させる。この半導体領域47は信号読み出し回路の入力部であり、開口部は画素に対応している。
次いで、図6Eに示すように、シリコン領域47が露出した基板上へ光電変換膜51、透光性導電膜52を形成する。この光電変換膜51は、例えばセレン等のシリコンとは異なる半導体材料からなり、シリコン領域47の導電型とは反対の導電型とする。こうして、シリコン領域47と光電変換膜51が接触した界面でp/n接合界面50が形成される。なお、シリコン領域47の導電型を調整することで、光電変換膜51のp型、n型の極性を自由に選べることは言うまでもない。
最後に図6Fに示すように、支持基板70を剥離することで、フレキシブルな光電変換膜積層型の固体撮像素子300が得られる。
第4の実施形態の固体撮像素子300は、図6Fに示されるように、SOI基板の活性層41にMOSトランジスタ等の半導体素子45からなる信号読み出し回路が形成される。そして、シリコン酸化膜(BOX)層42に設けられた開口から、活性層41に設けられたトランジスタ等の信号読み出し回路の一部であるシリコン領域47(例えば、n型シリコン領域)が露出される。この信号読み出し回路を備える回路基板のシリコン領域47を有する表面上に、シリコンと異なる半導体材料からなるp型の光電変換膜51が設けられ、さらにその上に透光性導電膜52が設けられている。こうして、光電変換部のp/n接合界面50が、シリコン領域47と光電変換膜51の界面に形成される。また、回路基板全体は、フレキシブル基板60により支持される。
本実施形態では、第3の実施形態に比べ、基板の接合のプロセスが不要であり、基板の位置合わせが不要であることから、製造上の誤差が少なくなると共に、撮像素子全体がより薄くできるために、フレキシブルな撮像素子が得られる。なお、本実施形態では、シリコンの半導体領域47と光電変換膜51の間でp/n接合を形成したが、第2の実施形態のようにp/n接合界面を活性層41内に設けることも可能である。これは、例えば、図6Dにおいて、酸化膜層42を開口して、活性層41のシリコン領域47を露出した後、シリコン領域47の導電型と反対の導電型の不純物をシリコン領域47の表面に導入し、p/n接合をシリコン領域47の内部に形成することにより実現できる。
本発明によれば、光電変換膜を信号読み出し回路に積層する撮像素子において、フォトダイオードを構成する光電変換部のp型・n型材料のどちらかを、信号読み出し回路を形成するシリコン回路基板に形成することにより、p/n接合界面の特性を損なうことなく、良好なフォトダイオードを形成し、暗電流ノイズを抑えることができ、シリコンCMOS型撮像素子にない特徴を持つ、様々な用途に適した撮像素子を提供することができる。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形又は変更が可能である。例えば、実施形態に記載の各ブロック、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成ブロック、ステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
1 シリコン基板(基板本体)
2 n型シリコン層
3 p型光電変換材料
4 透光性導電膜
5 p型シリコン層
10 SOI基板
11 活性層
12 シリコン酸化膜(BOX)層
13 支持基板
14 部分酸化膜
15 絶縁層
16 接続電極
20 信号読み出し回路基板
21 シリコン基板
22 半導体素子
23 絶縁層
24 貫通電極
30 信号読み出し回路基板
31 活性層
32 シリコン酸化膜(BOX)層
33 支持基板
34 半導体素子
35 絶縁層
36 貫通電極
40 SOI基板
41 活性層
42 シリコン酸化膜(BOX)層
43 支持基板
44 部分酸化膜
45 半導体素子
46 絶縁層
50 p/n接合界面
51 光電変換膜
52 透光性導電膜
60 フレキシブル基板
70 支持基板

Claims (8)

  1. 信号読み出し回路を備える回路基板に光電変換膜を積層した固体撮像素子において、
    前記回路基板は、前記信号読み出し回路と電気的に接続するシリコン領域の表面を有し、
    シリコンと異なる半導体材料からなる前記光電変換膜が、前記シリコン領域の表面上に設けられ、
    光電変換部のp/n接合界面が、前記シリコン領域と前記光電変換膜の界面、又は、前記シリコン領域の内部に形成されることを特徴とする、固体撮像素子。
  2. 請求項1に記載の固体撮像素子において、
    前記回路基板は、信号読み出し回路基板と活性層が分離されたSOI基板とを接合したものであり、前記活性層の前記信号読み出し回路基板と反対側の面を前記シリコン領域の表面とすることを特徴とする、固体撮像素子。
  3. 請求項1に記載の固体撮像素子において、
    前記回路基板は、信号読み出し回路を有するSOI基板であり、前記SOI基板のシリコン酸化膜(BOX)層に前記信号読み出し回路を構成する活性層を露出する開口部を有し、前記開口部に露出した活性層を前記シリコン領域とすることを特徴とする、固体撮像素子。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の固体撮像素子において、
    前記回路基板は、フレキシブル基板に支持されていることを特徴とする、固体撮像素子。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の固体撮像素子において、
    前記光電変換膜は、セレンであることを特徴とする、固体撮像素子。
  6. 信号読み出し回路を備える回路基板に光電変換膜を積層した固体撮像素子の製造方法において、
    前記信号読み出し回路と電気的に接続するシリコン領域を表面に備える、前記回路基板を形成する工程と、
    シリコンと異なる半導体材料からなる前記光電変換膜を、前記シリコン領域の表面上に形成し、前記シリコン領域と前記光電変換膜により光電変換部を形成する工程とを備え、
    前記光電変換部のp/n接合界面が、前記シリコン領域と前記光電変換膜の界面、又は、前記シリコン領域の内部に形成されることを特徴とする、固体撮像素子の製造方法。
  7. 請求項6に記載の固体撮像素子の製造方法において、
    活性層が分離されたシリコン領域を有し、前記シリコン領域と接続する電極が設けられたSOI基板を形成する工程と、
    前記信号読み出し回路を備え、前記信号読み出し回路と接続する電極が設けられた信号読み出し回路基板を形成する工程と、
    前記SOI基板と前記信号読み出し回路基板を前記電極同士が接続されるように接合する工程と、
    前記SOI基板の支持基板とシリコン酸化膜(BOX)層を除去して、前記シリコン領域を露出する工程と、
    露出した前記シリコン領域の表面に、シリコンと異なる半導体材料からなる光電変換膜を形成して、光電変換部を形成する工程と
    を備えることを特徴とする、固体撮像素子の製造方法。
  8. 請求項6に記載の固体撮像素子の製造方法において、
    SOI基板の活性層に前記信号読み出し回路を形成する工程と、
    前記SOI基板の支持基板を除去し、前記SOI基板のシリコン酸化膜(BOX)層に前記信号読み出し回路を構成するシリコン領域を露出する開口部を形成する工程と、
    露出した前記シリコン領域の表面に、シリコンと異なる半導体材料からなる光電変換膜を形成して、光電変換部を形成する工程と
    を備えることを特徴とする、固体撮像素子の製造方法。


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