JP2022162430A - 横架材及び建築構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】材料の使用量を減らしつつ十分な強度を有する横架材、及びこの横架材を組合せて構成された建築構造体を提供する。【解決手段】建築物100に用いられる横架材1であって、正面視において直線状に形成され、互いに平行に配置されるとともに一対の板状部材10a、10bにより構成された複数の補強材10と、前記複数の補強材10と直交する方向に並列に配置され、前記複数の補強材10同士を連結する複数の連結部材20とを備え、前記複数の連結部材20は、それぞれ前記一対の板状部材10a、10bに挟まれた状態で配置され、前記複数の補強材10及び前記複数の連結部材20は、木材により形成され、前記複数の補強材10と前記複数の連結部材20とにより、複数の貫通孔40が形成されることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、横架材及び建築構造体に関し、特に建築物に使用される横架材、及びこの横架材を複数組合せて形成される建築構造体に関する。
従来から、建造物に使用される構造物について、剛性を向上させるために様々な手法がとられている。剛性を向上させるための一つの手法としては、縦板(垂直部材)と横板(水平部材)とを組合せることにより、鉛直方向及び水平方向の合成を高めることができるフレーム構造がある。
例えば、特許文献1には、並列に配置された複数のアーチ状の弦材と、平面視でこの弦材に対して斜めに且つ格子状に配置され、格子の交点部が弦材に接合された複数の斜材と、を備えた屋根架構が開示されている。弦材は、上下に間隔をあけて配置されたアーチ状の上弦材とアーチ状の下弦材とで構成され、斜材は、前記上弦材と前記下弦材との間に挟まれて接合されている。更に、上弦材と下弦材とは貫穴に貫が挿通され接合されている。これにより、上弦材及び下弦材が組み合わされた構造となり、剛性が更に向上する。
また、特許文献2には、複数の鋼製の柱材と複数の鋼製の梁材とを組んで形成された骨組み構造である外周架構が開示されている。外周架構は、建物の外周に相当する部位に沿って配置され、外周架構の上部を屋根材で覆い、側部に外壁材や窓枠を設置等することにより建物が完成する。
特開2018-197462号公報 特開2012-246628号公報
ところで、上記特許文献1、2に記載の建築物の構造は、建築物の強度を向上させるために採用された構造である。建築物の強度が不足している場合には、例えば梁せいの断面積を大きくする、構造物自体の素材を強固なものに変更することにより強度を向上させることができる。しかしながら、強度の向上を図るため、例えば梁せいを大きくすると、梁自体の体積が増加せざるを得ないという不都合があった。また、強度が弱い素材に代えて十分な強度を有する素材に変更する場合、強度の観点では問題がなくても、コストや生産性を考慮すると選択肢に限度があるという事情もあった。更に、Iジョイストのような部材を使用することも考えられるが、ウェブ部分に開口が形成されていないため、屋内の使用を目的としても、配管を通せない等の不都合があった。
そこで、本発明は材料の体積の増加を回避しつつ十分な強度を確保することができる横架材、及びこの横架材を組合せて構成された建築構造体を提供することを目的とする。
本発明は、建築物に用いられる横架材であって、正面視において直線状に形成され、互いに平行に配置されるとともに一対の板状部材により構成された複数の補強材と、前記複数の補強材と直交する方向に並列に配置され、前記複数の補強材同士を連結する複数の連結部材とを備え、前記複数の連結部材は、それぞれ前記一対の板状部材に挟まれた状態で配置され、前記複数の補強材及び前記複数の連結部材は、木材により形成され、前記複数の補強材と前記複数の連結部材とにより、複数の貫通孔が形成されることを特徴とする。
本発明に係る横架材において、前記複数の補強材のそれぞれは単板積層材により形成されるものとしてもよい。
本発明に係る横架材において、前記複数の補強材の曲げヤング係数の値が、JAS規格の曲げヤング係数区分の60Eに規定される範囲にあることとしてもよい。
さらに、本発明は、前記横架材を組み合わせて四角形状に形成される建築構造体であって、前記四角形状部分の内側には、いずれかの辺に平行な状態で複数の前記横架材が配置される。
本発明に係る建築構造体では、各階の水平構面において、前記複数の横架材の梁せいを同じ寸法にしてもよい。
以上説明したように本発明によれば、材料の体積の増加を回避しつつ十分な強度を確保することができる横架材、及びこの横架材を組合せて構成された建築構造体を提供することができる。また、強度の低い素材を使用した場合であっても、横架材に十分な強度を確保することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る横架材の模式的な斜視図である。 図2(a)は、実施形態に係る横架材の模式的な正面図であり、図2(b)は、実施形態に係る横架材の模式的な上面図であり、図2(c)は、実施形態に係る横架材の模式的な側面図である。 図3(a)は、第1変形例に係る横架材の模式的な正面図であり、図3(b)は、第2変形例に係る横架材の模式的な正面図であり、図3(c)は、第3変形例に係る横架材の模式的な正面図である。 図4は、本発明の実施形態に係る建築構造体を示す図である。 図5は、本発明の実施形態に係る建築物を示す図である。 図6(a)は、従来の梁を使用した場合の施工を模式的に示す図であり、図6(b)は、本発明の実施形態に係る横架材を使用した場合の施工を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係る横架材1の模式的な斜視図である。また、図2(a)は、横架材1の模式的な正面図であり、図2(b)は、横架材1の模式的な上面図であり、図2(c)は、横架材1の模式的な側面図である。横架材1は、例えば建築物に梁(あるいは根太)として用いられるものであり、長尺状に形成された板状の補強材11~14と、連結部材21~25とを備える。以下においては、説明の便宜上、補強材10が延びる方向をX方向と規定し、補強材10の板厚方向をY方向と規定し、X方向及びY方向の双方に直交する方向をZ方向と規定する。なお、以下の説明では、各補強材11~14を区別しない場合には、単に補強材10として説明し、各連結部材21~25を区別しない場合には、単に連結部材20として説明する。
図1乃至図2に示すように、各補強材11、12、13、14は、正面視において直線状に形成された、X方向に延びる長尺状の板状部材である。補強材11、12は、横架材1において上側に配置され、補強材13、14は、横架材1において下側に配置されている。各補強材11、12、13、14は、同じ長さであってもよいし、異なる長さであってもよい。上側に配置された補強材11、12と、下側に配置された補強材13、14は、連結部材20を介して、上下に離間した状態で互いに平行に配置されている。補強材10同士の間隔(Z方向における離間距離)は、特に限定されるものではない。
各補強材10は、一対の板状部材10a、10bから構成されている。例えば、図2(b)に示すように、補強材11は板状部材11a、11bから構成され、補強材12は板状部材12a、12bから構成されている。板状部材10a、10bは、それぞれ同形状に形成され、連結部材20を挟んで互いに対向配置されている。なお、補強材10は、長さの異なる板状部材10a、10bが、前後あるいは上下において互い違いに配置されていればよい。また、板状部材10a及び板状部材10bは、同じ木材から形成されてもよい。
図2(a)に示すように、連結部材20の高さ(Z方向における長さ)を変更することにより、横架材1の梁せいh(Z方向における寸法)を変更することができる。補強材10の全長は、配置される場所に応じて決定される。上側の補強材10(補強材11、12)の長さは、下側の補強材10(補強材13、14)の長さよりも長く形成されている。このため、横架材1の両側における下方側にスペースが形成される。このスペースには、横架材1を下方側から支持する梁や柱等の部材等が配置される。
補強材10を構成する各板状部材10a、10bは、木材により形成され、例えばLVL(Laminated Veneer Lumber:単板積層材)により形成されているが、これに限定されるものではなく、製材等の木材や鋼材により形成されていてもよい。LVLとは、単板が複数積層された層構造を有するものであり、例えば単板同士を熱圧接着することにより得られる。単板が複数積層されていることにより、補強材10の強度を向上させ、長さ方向における反りや曲がりが発生することを抑制することができる。
板状部材10a、10b(補強材10)の素材は特に限定されるものではないが、補強材10が杉等の比較的柔らかい木材等であってもよい。但し、杉等の木材に限られず、曲げヤング係数の値が、JAS規格の曲げヤング係数区分の60Eに規定される範囲にある素材であればいかなるも木材であってもよい。
連結部材20は、平面視四角形状に形成された板状の部材である。連結部材20は、上下の補強材10(上弦材と下弦材との間)に挟まれるように配置され、複数の補強材10同士を連結する。具体的には、連結部材20は、図1乃至図2に示すように、第1連結部材21、第2連結部材22、第3連結部材23、第4連結部材24、第5連結部材25により構成され、第1連結部材21、第2連結部材22、第3連結部材23、第4連結部材24、第5連結部材25がこの順で補強材11及び12と補強材13及び14との間に挟まれた状態でX方向に沿って等間隔に配置され、補強材10同士を連結する。なお、連結部材20同士の間隔は、等間隔に限定されない。また、連結部材20の個数は、5個に限られず特に限定されるものではない。
図2に示すように、各連結部材20は、Y方向において一対の板状部材10a、10bに挟まれた状態で、X方向において一定の間隔を隔てて配置されている。なお、各連結部材20は同じ大きさに形成されているが、一部の連結部材20の寸法が異なっていてもよい。例えば、横架材1の長手方向における両側に位置する第1連結部材21及び第5連結部材25のみが、第2連結部材22、第3連結部材23、第4連結部材24よりも幅が狭く形成されてもよい。
連結部材20の厚みは、板状部材10a、10bと同程度であればよく、横架材1に要求される強度に応じて、適宜変更すればよい。連結部材20の高さ(Z方向における寸法)は、例えば20~40センチメートル程度であるが、横架材1が配置される場所を考慮して、適宜変更可能である。連結部材20の高さが変わることに応じて、横架材1の梁せいhも変更される。連結部材20は木材により形成され、補強材10と同じ素材により形成されていてもよく、異なる素材により形成されていてもよい
連結部材20の四隅には、補強材10を連結部材20に対して固定する固定部材30が配置されている。具体的には、ビス等の固定部材30は、連結部材20の四隅近傍の位置で、板状部材10a側から連結部材20を貫通し、板状部材10bに至るまで差し込まれて固定される。なお、固定部材30は、板状部材10b側から連結部材20を貫通し、板状部材10aに至るまで差し込まれて固定されてもよい。
このように、補強材10が連結部材20の四隅に対して固定されることで、横架材1の強度を高めることができる。なお、固定部材30が配置される箇所は、連結部材20の四隅に限られず、補強材10が連結部材20に対して固定されるのであれば、いかなる場所であってもよい。また、固定部材30は、ビスに限られず、例えばボルトとナットの組合せ、釘、リベット、接着剤等補強材10と連結部材20とを固定する機能を有するのであればいかなる構成のものであってもよい。
横架材1には、複数の補強材10と複数の連結部材20とにより複数の貫通孔40が形成されている。具体的には図1乃至図2に示すように、横架材1のX方向に沿って、貫通した複数の貫通孔40が一列に形成されている。各貫通孔40は、平面視四角形状に形成され、それぞれがほぼ同じ大きさに形成されている。図1及び図2(a)に示すように、貫通孔40の幅は、連結部材20の幅とほぼ同じ長さに形成されている。これは、連結部材20が、X方向において連結部材20の幅方向の寸法を隔てて等間隔に配置されているためである。なお、連結部材20は、等間隔に配置されている必要はなく、貫通孔40が形成される程度の間隔を隔てて配置されていればよい。
このように、横架材1には、横方向に延びる複数の補強材10と上下方向に延びる複数の連結部材20との組合せにより複数の貫通孔40が形成される。即ち、横架材1が、縦方向及び横方向に板状の部材を組合せるとともに、板状の部材間に隙間が形成されたフィーレンディール(Vierendeel)梁状に形成されている。このため、隙間の分だけ材料の使用量を減らすことができ、横架材1の軽量化を図ることができる。また、横架材1に隙間(貫通孔40)が複数形成されていることにより、横架材1内に配管やパイプ等を通し易くすることができる。これにより、建築物の外周のみならず、内部構造にも適用することができる。更に、連結部材20が、一対の板状部材10a、10bに挟まれた状態で固定されるため、横架材1の素材が木材であっても、十分な強度を確保することができる。
図3(a)は第1変形例に係る横架材1aの正面図であり、図3(b)は第2変形例に係る横架材1bの正面図であり、図3(c)は第3変形例に係る横架材1cの正面図である。なお、以下の説明では、上記の実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図3(a)に示すように、第1変形例に係る横架材1aは、例えば全長4.5メートル程度に形成され、幅が異なる貫通孔41、42、43、44(貫通孔40)が形成されている。具体的には、第1連結部材21と第2連結部材22とにより形成される貫通孔41及び第4連結部材24と第5連結部材25とにより形成される貫通孔44は、第2連結部材22と第3連結部材23とにより形成される貫通孔42及び第3連結部材23と第4連結部材24とにより形成される貫通孔43よりも短い幅に形成されている。このように、連結部材20同士の間隔を変更することにより、同じ幅を有する連結部材20を使用した場合でも、異なる幅を有する貫通孔40が形成された横架材1aの強度を調整することができる。
図3(b)に示すように、第2変形例に係る横架材1bは、補強材10の長さが短い点、3つの連結部材20が配置されている点で上記の実施形態と異なっている。即ち、上記の実施形態と異なり、長さの短い補強材10が使用されることにより、横架材1bが例えば全長3メートル程度に形成され、この補強材10間に同じ寸法の3つの連結部材20が配置されている。このように、補強材10の長さに応じて、配置される連結部材20の個数を調整することで、同じ大きさの連結部材20を使いながら、横架材の全長を調整することができる。
図3(c)に示すように、第3変形例に係る横架材1cは、異なる幅を有する連結部材20が配置されている点で上記の実施形態と異なっている。即ち、上記の実施形態と同じ長さの補強材10に対して、幅が異なる複数の連結部材20が配置されている。幅の広い連結部材20を使用すればそれだけ横架材1cの上下方向における強度は向上するが、その分貫通孔40の寸法は小さくなる。従って、横架材1cに要求される強度及び貫通孔40を通る部材の寸法を考慮して、連結部材20の幅を決定すればよい。
このように、横架材1には、様々な寸法、重量の補強材10、連結部材20を使用することができるとともに、連結部材20の個数も適宜決定することができる。そのため、横架材1に要求される強度、貫通孔40の寸法を考慮の上、補強材10及び連結部材20の寸法、配置される連結部材20の個数を決定すればよい。
図4(a)に建築構造体50を示す。建築構造体50は、横架材1を組み合わせて平面視四角形状に形成されている。四角形状の各辺に相当する部分が横架材1により構成されている。なお、建築構造体50の各辺のうち、少なくとも1つの辺に横架材1が使用されていればよく、他の辺には開口が形成されていない四角形断面等の横架材が配置されてもよい。また、建築構造体50の強度を向上させるために、図4(a)に示すように、X方向における中央部分及びY方向における中央部分にそれぞれ横架材1を配置してもよい。
図4(b)に、建築構造体50aを示す。建築構造体50aは、複数の横架材1と一対の四角形断面等の横架材60を組み合わせて平面視四角形状に形成されている。具体的には、X方向に沿って複数の横架材1が間隔を隔てて平行に配置され、これらの横架材1を挟むように横架材60が間隔を隔てて平行に配置された上で、横架材1のX方向における両側の端部が横架材60を支持している。四角形状部分の内側には、複数の横架材1が間隔を隔てて平行に配置されている。四角形状部分の内側に配置される横架材1の個数は特に限定されるものではないが、配置される横架材1の個数が多ければ多いほど、換言すれば、横架材1の密度が高ければ高いほど、建築構造体50の強度が向上する。なお、各階の水平構面において、各横架材1の梁せい(Z方向における高さ)は、同じ寸法であることが望ましい。なお、横架材60に代えて、横架材1が配置されてもよい。
建築構造体50又は建築構造体50aの使用例を図5に示す。図5には、説明の便宜上、建築物の骨組等の最小限の構成を示す。図5に示すように、建築構造体50は、例えば建築物100の1階の天井と2階の床との間、2階の天井部分のうちの任意の部分に使用されている。横架材1の強度を考慮して、横架材1は床のみを受ける単純梁として使用され、上の階の柱を支持すること、直交する横架材1を支持することは抑制される。具体的には、横架材1の端部が、上下方向に延びる柱70により支持され、それ以外の部分には柱70等の横架材1を上下方向から支持する部材は配置されないようにされているが、これに限定されるものではない。
建築構造体50を構成する横架材1に貫通孔40が形成されているため、建築構造体50に配管を挿通することができる。また、梁せいが統一された建築構造体50を用いることで、天井あるいは床の仕上げを迅速・ローコストで進めることができる。なお、異なる部分に配置される建築構造体50の梁せいは、異なっていてもよい。更に、建築物100において、建築構造体50はXY平面上に複数個配置されてもよい。
図6(a)は、従来の梁を使用した場合の施工を模式的に示す図である。図6(a)に示すように、例えばフローリング111と下地合板112により構成されている上の階の床部材110と下の階の天井部材120との間に横架材1等を配置する場合、梁せいが異なる梁101と梁102が使用される場合がある。梁101と天井部材120との間に横架材1等を配置する、梁102と天井部材120との間には、それぞれ隙間Gaと隙間Gbが生じる場合があるが、この隙間Ga、Gbを埋めるために吊木や野縁等の部材を連結することにより天井の枠組みを形成する必要がある。即ち、梁せいが異なる梁101と梁102を使用する場合には、梁以外の部材が必要である。
図6(b)は、実施形態に係る横架材1を使用した場合の施工を模式的に示す図である。予め梁せいが同じ寸法に設計されている横架材1を複数準備し、これらの横架材1を上の階の床部材110と下の階の天井部材120との間に配置する。梁せいが統一された複数の横架材1を配置することにより、吊木や野縁等の部材を別途設ける手間を省略することができる。図6(a)の形態において、梁せいを揃えることは、必要以上の高さの梁を採用することにより不経済であるのに対し、図6(b)の形態では、必要高さが最大の梁に全ての高さを揃えたとしても、図1に示す連結部材20の高さのみが大きくなるだけなので、図6(a)の様に使用材料が大きく増加することはない。
なお、上記のように本発明の一実施形態及び実施例について詳細に説明したが、本発明の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは、当業者には、容易に理解できるであろう。したがって、このような変形例は、全て本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また、横架材及び建築構造体の構成も本発明の一実施形態及び実施例で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
1、1a、1b、1c 横架材、10、11~14 補強材、10a、10b、11a、11b、12a、12b 板状部材、11af、11bf 対抗面、20、21~25 連結部材、21f1 第1対抗面、21f2 第2対抗面、30 固定部材、40、41~44 貫通孔、50、50a 建築構造体、60 横架材、70 柱、100 建築物

Claims (5)

  1. 建築物に用いられる横架材であって、
    正面視において直線状に形成され、互いに平行に配置されるとともに一対の板状部材により構成された複数の補強材と、
    前記複数の補強材と直交する方向に並列に配置され、前記複数の補強材同士を連結する複数の連結部材とを備え、
    前記複数の連結部材は、それぞれ前記一対の板状部材に挟まれた状態で配置され、
    前記複数の補強材及び前記複数の連結部材は、木材により形成され、
    前記複数の補強材と前記複数の連結部材とにより、複数の貫通孔が形成されることを特徴とする横架材。
  2. 前記複数の補強材のそれぞれは単板積層材により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の横架材。
  3. 前記複数の補強材の曲げヤング係数の値が、JAS規格の曲げヤング係数区分の60Eに規定される範囲にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の横架材。
  4. 請求項1に記載の横架材を組み合わせて四角形状に形成される建築構造体であって、
    前記四角形状部分の内側には、いずれかの辺に平行な状態で複数の前記横架材が配置されることを特徴とする建築構造体。
  5. 各階の水平構面において、前記複数の横架材の梁せいが同じ寸法に設定されていることを特徴とする請求項4に記載の建築構造体。
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