JP2022159763A - 充電設備 - Google Patents

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茂樹 木野村
Shigeki Kinomura
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Abstract

Figure 2022159763000001
【課題】大量の降水時に水没を抑制する。
【解決手段】充電設備は、降水した水を貯留する貯留部500と、貯留部500に貯留された水の重みによって生じる力を充電スタンド300の下部に作用させて、充電スタンド300を上昇させる上昇装置400とを備える。上昇装置400は、充電スタンド300の下部に設けられる第1ピストンと、貯留部500の下部に設けられる第2ピストン408と、第1ピストンの下面と第2ピストン408の下面との間で圧力伝達に用いられる媒体とを含む。可動部300aの上部には、充電スタンド300の動作に関する電気機器が集約して設けられる。
【選択図】図3

Description

本開示は、車載の蓄電装置を充電する可動式の充電設備の構成に関する。
車両等に搭載される蓄電装置を充電するための充電設備は、車両等の外部の駐車場や歩道に設置されるが、設置スペースを占有するため、歩行や車両の走行の妨げになる場合がある。そのため、充電設備を可動式とし、たとえば、地面下に収納させる技術が公知である。
たとえば、特開2011-109807号公報(特許文献1)には、地面から立ち上がった状態になることができるとともに、地面下に収納された状態になるよう昇降可能に設置される充電用ポールが開示される。
特開2011-109807号公報
上述のような昇降可能な可動式の充電設備においては、地面下に収納された状態であると、台風やゲリラ豪雨などの大雨により地面下に水が大量に入り込み、水没する虞がある。
本開示は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、大量の降水時に水没を抑制する充電設備を提供することである。
本開示のある局面に係る充電設備は、車両に搭載された蓄電装置の充電が可能な可動式の充電設備である。この充電設備は、蓄電装置と接続可能な接続機器を含む可動部と、可動部が地面下に収納された第1状態と、可動部が地面上に露出し、蓄電装置と接続機器との接続が可能な第2状態との間で可動部を昇降させる昇降装置とを含む充電スタンドと、降水した水を貯留する貯留部と、貯留部に貯留された水の重みによって生じる力を用いて充電スタンドを上昇させる上昇装置とを備える。上昇装置は、上部に充電スタンドが設置される第1ピストンと、上部に貯留部が設置される第2ピストンとを含む。第2ピストンは、貯留部に貯留された水の重みによって生じる力により移動する。第1ピストンは、第2ピストンの移動に伴い上昇する。
このようにすると、台風やゲリラ豪雨などの大雨により貯留部に大量の水が入り込む場合には、貯留部に貯留された水の重みによって第2ピストンを移動させて、第1ピストンを上昇させることができる。そのため、充電スタンドが水没することを抑制することができる。
本開示によると、大量の降水時に水没を抑制する充電設備を提供することができる。
電動車両と、可動部が地面下に収納された状態の充電スタンドとの構成の一例を示す図である。 電動車両と、可動部が地面上に露出した状態の充電スタンドとの構成の一例を示す図である。 本実施の形態に係る充電設備の構成の一例を示す図である。 本実施の形態に係る充電設備の動作の一例を示す図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
以下では、本開示の実施の形態に係る充電設備に含まれる充電スタンド300の構成の一例について説明する。図1は、電動車両200と、可動部300a(後述)が地面下に収納された状態の充電スタンド300の構成の一例を示す図である。図2は、電動車両200と、可動部300aが地面上に露出した状態の充電スタンド300の構成の一例を示す図である。
図1および図2に示すように、充電スタンド300は、上端の位置が地面と略同じ位置となり、可動部300aが地面下に収納された第1状態(図1参照)と、上端が地面上の所定位置まで上昇し、可動部300aが露出した第2状態(図2参照)との間で昇降可能に構成される。
充電スタンド300は、たとえば、円筒形状の筐体を有し、地面に形成される凹部の底面に設置される。地面に形成される凹部の側壁310は、充電スタンド300の筐体の外周面と所定の間隙を有するように形成され、深さが第1状態の充電スタンド300の鉛直方向の長さと同程度になるように形成される。
充電スタンド300は、可動部300aと、固定部300bとを含む。可動部300aの上部には、コネクタ302を収納可能な収納スペースが形成される。コネクタ302には、他方端が商用電源等の交流電源(図示せず)に接続されるケーブル304の一方端が接続される。ケーブル304は、たとえば、カール部を有する形状的な伸縮部あるいは巻き取り構造を有する構造的な伸縮部を有し、コネクタ302が持ち出された場合には、駐車スペースに駐車された電動車両200のインレット220まで伸縮可能に構成される。
固定部300bは、地面に形成される凹部の底面に固定される。なお、固定部300bは、地面に形成される凹部内のいずれかに固定されればよく、特に凹部の底面に固定されることに限定されるものではない。
固定部300bは、可動部300aを上下方向に昇降する昇降装置306と、昇降装置306の動作を制御する制御装置308とを含む。
昇降装置306は、たとえば、可動部300aに固定されたラックギヤに噛み合わされたピニオンギヤを電動アクチュエータを用いて回転させることにより可動部300aを昇降させる、ラックピニオン式の機構を有していてもよいし、ピストンに接続されるロッドを可動部300aに固定して、固定部300bに固定されるシリンダ本体に供給される油圧を増減することにより可動部300aを昇降させる、油圧シリンダを用いた機構を有していてもよいし、可動部300aと固定部300bとの間で磁力による反発力を発生させて可動部300aを昇降させる機構を有していてもよい。
昇降装置306は、たとえば、ストッパ機構等により可動部300aが第1状態に相当する位置を超えて下降しないように構成され、また、第2状態に相当する位置を超えて上昇しないように構成される。
制御装置308は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等によって構成されるメモリと、外部の機器の通信可能な通信部(いずれも図示せず)とを含む。制御装置308は、メモリに記憶された情報や、通信部を経由して受信した情報や、図示しないセンサ類から取得した情報に基づいて充電スタンド300に設けられる電気機器(たとえば、昇降装置306)を制御する。なお、これらの制御については、ソフトウェアによる処理をCPUによって実行する構成に限られず、専用ハードウェア(電子回路)で構築する構成とすることも可能である。
制御装置308は、たとえば、上昇制御の実行条件が成立する場合に、充電スタンド300が第1状態から第2状態に切り替わるように昇降装置306における上昇制御を実行する。上昇制御の実行条件は、たとえば、充電スタンド300が第1状態であるという条件と、充電スタンド300の上昇要求があるという条件とを含む。上昇要求は、たとえば、管理サーバ、携帯端末、あるいは、他の充電スタンド300から制御装置308の通信部において受信してもよい。
あるいは、制御装置308は、たとえば、下降制御の実行条件が成立する場合に、充電スタンド300が第2状態から第1状態に切り替わるように昇降装置306における下降制御を実行する。下降制御の実行条件は、たとえば、充電スタンド300が第2状態であるという条件と、充電スタンド300の下降要求があるという条件とを含む。下降要求は、たとえば、管理サーバ、携帯端末、あるいは、他の充電スタンド300から制御装置308の通信部において受信してもよい。
図1および図2には、充電スタンド300によって充電が可能な駐車スペースに駐車される電動車両200の構成の一例がさらに示されている。図1および図2に示すように、電動車両200は、たとえば、プラグインハイブリッド自動車および電気自動車などの蓄電装置を搭載した車両が含まれる。なお、電動車両200の構成は、充電スタンド300から電力供給を受けることが可能な構成を有していればよく、特に上述のように列挙した車両に限定されるものではなく、たとえば、外部給電用の蓄電装置を搭載した車両であってもよい。
電動車両200は、充電器212と、バッテリ214と、インバータ216と、モータジェネレータ218と、インレット220とを含む。
充電器212は、インレット220から交流電力が供給される場合に、供給された交流電力を直流電力に変換してバッテリ214に供給する。充電器212が動作することによってバッテリ214が充電される。充電器212は、たとえば、電動車両200の図示しないECU(Electronic Control Unit)からの制御信号により制御される。
バッテリ214は、たとえば、再充電可能に構成された電力貯蔵要素であり、代表的には、ニッケル水素電池あるいは液体または固体の電解質を含むリチウムイオン電池等の二次電池が適用される。あるいは、バッテリ214は、電力を貯蔵できる蓄電装置であればよく、たとえば、バッテリ214に代えて大容量のキャパシタが用いられてもよい。
インバータ216は、たとえば、バッテリ214の直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータ218に供給する。また、インバータ216は、たとえば、モータジェネレータ218から交流電力(回生電力)を直流電力に変換してバッテリ214に供給して、バッテリ214を充電する。
モータジェネレータ218は、インバータ216からの電力供給を受けて駆動輪222に回転力を与える。駆動輪222は、モータジェネレータ218によって与えられた回転力によって回転し、電動車両200を走行させる。
インレット220は、電動車両200の外装部分にリッド等のカバー(図示せず)とともに設けられる。インレット220は、外部の充電設備(たとえば、充電スタンド300)から充電電力の供給を受ける受電部である。インレット220は、充電スタンド300のコネクタ302が取り付け可能な形状を有する。インレット220およびコネクタ302の双方には接点が内蔵されており、インレット220にコネクタ302が取り付けられると接点同士が接触して、インレット220とコネクタ302とが電気的に接続される。このとき、電動車両200のバッテリ214は、充電スタンド300から供給される電力を用いた充電が可能な状態になる。
なお、充電スタンド300が第1状態である場合には、ユーザは、携帯端末を用いて充電スタンド300に上昇要求を送信したり、管理サーバを経由して充電スタンド300に上昇要求を送信したりする。充電スタンド300の制御装置308は、上昇要求を受けることによって第2状態になるように昇降装置306を制御する。
上述のような昇降可能な可動式の充電スタンド300においては、地面下に収納された状態であると、台風やゲリラ豪雨などの大雨により地面下に水が大量に入り込み、水没する虞がある。
そこで、本実施の形態に係る充電設備は、上述した充電スタンド300に加えて、降水した水を貯留する貯留部500と、貯留部に貯留された水の重みによって生じる力を用いて充電スタンド300を上昇させる上昇装置とをさらに備えるものとする。図3は、本実施の形態に係る充電設備100の構成の一例を示す図である。
図3に示すように、本実施の形態に係る充電設備100は、上述した充電スタンド300に加えて、上昇装置400と、貯留部500とをさらに備える。上昇装置400は、上部に充電スタンド300が設置される第1ピストン402と、上部に貯留部500が設置される第2ピストン408とを含むものとする。また、第2ピストン408は、貯留部500に貯留された水の重みによって生じる力により移動し、第1ピストン402は、第2ピストン408の移動に伴い上昇するものとする。
このようにすると、台風やゲリラ豪雨などの大雨により貯留部500に大量の水が入り込む場合には、貯留部500に貯留された水の重みによって第2ピストン408を移動させて、第1ピストン402を上昇させることができるため、充電スタンド300の水没を抑制することができる。
以下、本実施の形態における上昇装置400の具体的な構成の一例について詳細に説明する。
上昇装置400は、上述の第1ピストン402および上述の第2ピストン408に加えて、第1ピストン402を上下方向に摺動可能に形成される第1シリンダ410と、第2ピストン408を上下方向に摺動可能に形成される第2シリンダ412と、第1シリンダ410と第2シリンダ412との間を連結する連結管404と、第1ピストン402の下面と第2ピストン408の下面との間で圧力伝達に用いられる、水、作動油あるいはガス等の媒体(以下、圧力伝達媒体と記載する)とをさらに含む。
第1シリンダ410は、充電スタンド300を収納する凹部の側壁310と、第1ピストン402の初期位置(図3に示す位置)から側壁310を下方向に延長して形成される部分とを含む。そのため、第1ピストン402は、充電スタンド300を収納する凹部の水平断面と略同じ形状を有している。また、第1ピストン402の上面によって充電スタンド300を収納する凹部の底面が形成されている。
第1ピストン402の外周部分と第1シリンダ410の内周部分との間には、たとえば、シール等が設けられる。さらに、第2ピストン408の外周部分と第2シリンダ412の内周部分との間には、たとえば、シール等が設けられる。
これにより、第1ピストン402よりも下方における第1シリンダ410内が密閉されるため、圧力伝達媒体が第1ピストン402よりも上部の凹部内に流出することが抑制される。さらに、第2ピストン408よりも下方における第2シリンダ412内が密閉されるため、圧力伝達媒体が第2ピストン408よりも上部の貯留部500内に流出することが抑制されるとともに、貯留部500内の水が第2ピストン408よりも下方に流出することが抑制される。
さらに、貯留部500内において水が貯留していない状態において、充電スタンド300を第1状態で維持するため、第1ピストン402が初期位置よりも下方に移動しないように、たとえば、第1シリンダ410には、ストッパー(図示せず)等が設けられる。
貯留部500は、たとえば、地下に設置された雨水貯留槽として設置され、地面に形成された第1開口部504と連通状態になっている。さらに、貯留部500の側壁には、枝管502の一方端が接続されている。枝管502の他方端は、地面に形成された第2開口部506と連通状態になっている。そのため、たとえば、降水により地面に貯まった水は、第1開口部504および第2開口部506に流通し、これらの開口部から貯留部500に流入し、貯留部500において貯留される。貯留部500は、第1ピストン402を所定位置(たとえば、地面の位置)まで上昇可能な重量の水が貯留可能な容積を有する。
なお、貯留部500には、たとえば、第1ピストン402を所定位置まで上昇可能な重量の水が貯留されると、それ以上の水が貯留しないように排水する排水溝が設けられてもよい。あるいは、第1ピストン402が所定位置まで上昇したときに第2ピストン408の位置がそれ以上に下方に移動しないように、たとえば、第2シリンダ412には、ストッパ等が設けられてもよい。
第1ピストン402の下面と第2ピストン408の下面との間における第1シリンダ410と第2シリンダ412と連結管404とには、上述したとおり圧力伝達媒体が充填されている。そのため、貯留部500に貯留される水の重みにより第2ピストン408に対して下方向の力が作用すると、パスカルの原理により第2ピストン408の下面から圧力伝達媒体を介して第1ピストン402の下面に圧力が伝達し、第1ピストン402に上方向の力が作用することとなる。
なお、第2ピストン408の下面の面積は、第1ピストン402の下面の面積や想定される大雨時に第1ピストン402を地面まで上昇可能に設定される。
以上のような構造に基づく本実施の形態における充電設備100の動作の一例について図4を用いて説明する。図4は、本実施の形態に係る充電設備100の動作の一例を示す図である。
たとえば、充電設備100の貯留部500に水が貯留されていない場合を想定する。この場合、上昇装置400における第1ピストン402は、図3に示す初期位置(または図4の第1シリンダ410内の破線枠の位置)となる。このような状態で、第1開口部504および第2開口部506の位置を含む地域において台風やゲリラ豪雨等により大雨が降ると、地面に降水した大量の水は、図4に示すように、第1開口部504および第2開口部506に流入する。第1開口部504に流入した水は、貯留部500内に貯留される。また、第2開口部506に流入した水は、枝管502を流通して貯留部500に貯留される。
降水が継続すると、貯留部500に貯留される水の量が増加し、貯留部500内の水の重みが増していく。そのため、貯留部500内の水の重みによって第2ピストン408が初期位置(図4の貯留部500内の破線枠)から下方向に押し下げられる。第2ピストン408が押し下げられることによって第2ピストン408の下面への圧力が増し、連結管404内の圧力伝達媒体を経由して第1シリンダ410内の第1ピストン402の下面への圧力が増加する。第1ピストン402の下面への圧力による力が第1ピストン402の重量と充電スタンド300の重量との和を上回ると、第1ピストン402が上方に押し上げられる。第1ピストン402が上昇することによって第1状態の充電スタンド300の位置が上昇していく。
そして、貯留部500内に貯留される水の量が増加するほど、第1ピストン402の位置が上昇していく。第1ピストン402は、図4に示すように、地面の位置まで上昇し、その後、地面の位置で維持される。そのため、充電スタンド300が地面下で水没することが抑制される。
以上のようにして、本実施の形態に係る充電設備100によると、台風やゲリラ豪雨などの大雨により貯留部500に大量の水が入り込む場合には、貯留部500に貯留された水の重みによって第2ピストン408を下方に移動させて、第1ピストン402を上昇させることができる。そのため、充電スタンド300が地面下で水没することを抑制することができる。さらに、水の重みを利用して機械的に充電スタンド300を上昇させることができるため、停電等によって昇降装置306による可動部300aの昇降を行なうことができない場合でも、充電スタンド300を上昇させて、水没を抑制することができる。したがって、大量の降水時に水没を抑制する充電設備を提供することができる。
以下、変形例について記載する。
上述の実施の形態では、充電スタンド300には、交流電源が接続されるものとして説明したが、充電スタンド300には、直流電源が接続されてもよい。この場合において、電動車両200は、たとえば、充電器212を省略した構成であってもよい。
さらに上述の実施の形態では、コネクタ302が可動部300aの上部の収納スペースに収納される構成を一例として説明したが、たとえば、可動部300aの上部側面には、ソケットが露出して設けられてもよい。このようにすると、ユーザは、別途用意した充電ケーブルを用いて充電スタンド300のソケットと電動車両200のインレット220とを接続することによって電動車両200に搭載されたバッテリ214を充電することができる。
さらに上述の実施の形態では、充電スタンド300の筐体は、円筒形状を有する場合を一例として説明したが、特に昇降動作が可能な形状であればよく、特に円筒形状に限定されるものではない。たとえば、充電スタンド300の筐体は、直方形状を有していてもよい。
さらに上述の実施の形態では、貯留部500は、1箇所に設けられる場合を一例として説明したが、2箇所以上に設けられるものであってもよい。
さらに上述の実施の形態では、上昇装置400による上昇対象の充電スタンド300が1つである場合を一例として説明したが、2つ以上の充電スタンド300を大量の降水時に上昇装置400を用いて上昇させるようにしてもよい。
さらに、上述の実施の形態では、第2ピストン408の直上に水が貯留される構成を一例として説明したが、たとえば、上部が開いた容器が貯留部として第2ピストン408の上面に設置され、容器内に水が貯留される構成としてもよい。
さらに上述の実施の形態では、第1開口部および第2開口部は、常時開口している状態を一例として説明したが、大雨の発生時に、第1開口部および第2開口部を開口状態にするような駆動装置等を設けるようにしてもよい。大雨の発生の有無は、たとえば、降水量を検出するセンサ等用いればよい。
さらに上述の実施の形態では、貯留部500には、他方端が第2開口部に接続された枝管502に接続される構成を一例として説明したが、貯留部500には、複数の枝管が接続されるようにしてもよいし、あるいは、1つの枝管502に地面に形成された複数の開口部が接続されるようにしてもよい。
さらに上述の実施の形態では、第1シリンダ410と連結管404と第2シリンダ412とにおいて圧力伝達媒体が充填されるものとして説明したが、たとえば、降水により第1開口部504や第2開口部506から流入する水を圧力伝達媒体として第1シリンダ410と連結管404と第2シリンダ412との中に注水する構成を有していてもよい。
さらに上述の実施の形態では、充電スタンド300は、たとえば、昇降装置306および制御装置308等の充電スタンド300の動作に関する機器を含むものとして説明したが、たとえば、第1状態における充電スタンド300において充電スタンド300の上部(たとえば、図1および図2に示すように鉛直方向の中央よりも上部)に当該機器を集約して設けられるようにしてもよい。
このようにすると、第1ピストン402が地面まで上昇するまでの間において第1ピストン402よりも上側の空間に水が入り込んでも充電スタンド300の動作に関する機器が水没することを抑制することができる。
さらに上述の実施の形態では、充電設備100は、大量の降水によって充電スタンド300を上昇させる上昇装置400を含むものとして説明したが、雨が止むなどして水没の虞がなくなった場合に、貯留部500内の水を排水する排水装置が設けられてもよい。このようにすると、大量の降水前と同様に充電スタンド300の利用が可能になる。
さらに上述の実施の形態では、上昇装置400は、第1ピストン402を地面まで上昇するものとして説明したが、充電スタンド300の水没が抑制されればよく、たとえば、地面下の所定位置まで第1ピストン402を上昇させるものであってもよい。
なお、上記した変形例は、その全部または一部を適宜組み合わせて実施してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 充電設備、200 電動車両、212 充電器、214 バッテリ、216 インバータ、218 モータジェネレータ、220 インレット、222 駆動輪、300 充電スタンド、300a 可動部、300b 固定部、302 コネクタ、304 ケーブル、306 昇降装置、308 制御装置、310 側壁、400 上昇装置、402 第1ピストン、404 連結管、408 第2ピストン、410 第1シリンダ、412 第2シリンダ、500 貯留部、502 枝管、504 第1開口部、506 第2開口部。

Claims (1)

  1. 車両に搭載された蓄電装置の充電が可能な可動式の充電設備であって、
    前記蓄電装置と接続可能な接続機器を含む可動部と、前記可動部が地面下に収納された第1状態と、前記可動部が地面上に露出し、前記蓄電装置と前記接続機器との接続が可能な第2状態との間で前記可動部を昇降させる昇降装置とを含む充電スタンドと、
    降水した水を貯留する貯留部と、
    前記貯留部に貯留された水の重みによって生じる力を用いて前記充電スタンドを上昇させる上昇装置とを備え、
    前記上昇装置は、上部に前記充電スタンドが設置される第1ピストンと、上部に前記貯留部が設置される第2ピストンとを含み、
    前記第2ピストンは、前記貯留部に貯留された水の重みによって生じる力により移動し、
    前記第1ピストンは、前記第2ピストンの移動に伴い上昇する、充電設備。
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