JP2022158154A - 車両用記録制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】適切に駐車監視を行うこと。【解決手段】車両用記録制御装置100は、車両の周辺を撮影するカメラユニット210が撮影した映像データを取得する映像データ取得部120と、車両に対するイベントを検出するイベント検出部127と、車両が駐車状態にあることを検出する駐車検出部129と、車両の駐車時における車両の周辺状況を検出する周辺状況検出部130と、検出されたイベントに起因する記録を記録部220に行う記録機能制御部132と、を備え、周辺状況検出部130は、車両の駐車時に車両の周辺において、物体が通過可能な隙間の有無を検出し、記録機能制御部132は、周辺状況検出部130によって物体が通過可能な隙間が存在しない方向が検出された場合、隙間がない方向を撮影するカメラユニット210のカメラの撮影方向を変えて撮影して駐車監視を行い、撮影方向を変えて撮影した映像データをイベント記録データとして保存する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用記録制御装置に関する。
車両の前後方向を撮影する、いわゆるドライブレコーダ(車両用記録装置)が知られている。監視エリアに可動物体が存在しない場合は車載監視カメラによる撮影を停止し、駐車中の車両の周囲に可動物体が存在するか否かに関わらず、撮影方向判定手段の判定結果に基づき、撮影が不要な方向を撮影する車載監視カメラの電源をオフにする技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第5012527号公報
駐車監視においては、車両に起きたことを確実に記録するために、広い範囲を撮影することが好ましい。駐車時の車両の周辺状況によっては、特許文献1に記載の技術のように、撮影が不要な方向がある。このように、より適切な駐車監視を行うためには、改善の余地がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、適切に駐車監視を行うことを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る車両用記録制御装置は、車両の周辺を撮影する複数の撮影部が撮影した映像データを取得する映像データ取得部と、前記車両に対するイベントを検出するイベント検出部と、前記車両が駐車状態にあることを検出する駐車検出部と、前記車両の駐車時における前記車両の周辺状況を検出する周辺状況検出部と、前記イベント検出部により検出されたイベントに起因する記録を記録部に行う記録機能制御部と、を備え、前記周辺状況検出部は、前記車両の駐車時に前記車両の周辺における物体が通過可能な隙間の有無を検出し、前記記録機能制御部は、前記周辺状況検出部によって物体が通過可能な隙間が存在しない方向が検出された場合、隙間がない方向を撮影する撮影部の撮影方向を変えて撮影して駐車監視を行い、撮影方向を変えて撮影した映像データをイベント記録データとして保存する。
本発明によれば、適切に駐車監視を行うことができるという効果を奏する。
図1は、第一実施形態に係る車両用記録制御装置を有する車両用記録装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、車両の周辺状況の一例を説明する図である。 図3は、車両の周辺状況の他の例を説明する図である。 図4は、車両の周辺状況の他の例を説明する図である。 図5は、車両の周辺状況の他の例を説明する図である。 図6は、車両の周辺状況の他の例を説明する図である。 図7は、撮影方向の変更の一例を説明する図である。 図8は、撮影方向の変更の他の例を説明する図である。 図9は、第一実施形態に係る車両用記録制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。 図10は、第一実施形態に係る車両用記録制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。 図11は、第一実施形態に係る車両用記録制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。 図12は、第二実施形態に係る車両用記録制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。 図13は、第二実施形態に係る車両用記録制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。 図14は、撮影方向の変更の変形例1を説明する図である。 図15は、撮影方向の変更の変形例1を説明する図である。 図16は、撮影方向の変更の変形例2を説明する図である。 図17は、撮影方向の変更の変形例2を説明する図であり、カメラを説明する概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る車両用記録制御装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。
[第一実施形態]
(車両用記録装置)
図1は、第一実施形態に係る車両用記録制御装置100を有する車両用記録装置10の構成例を示すブロック図である。駐車監視を行うドライブレコーダである車両用記録装置10は、車両に閾値以上の大きさの加速度が加わった場合、または、動体が検出された場合、イベント記録を行う。車両用記録装置10は、車両の周辺の周辺状況に応じて、カメラユニット(複数の撮影部)210のカメラの撮影方向を変えて適切に駐車監視を行う。より詳しくは、車両用記録装置10は、車両の周辺に、物体が通過可能な隙間が存在しない方向(以下、「隙間がない方向」という。)が検出された場合、カメラユニット210のうち、隙間がない方向を撮影するカメラの撮影方向を変えて駐車監視を行う。
物体は、人、他車両、動物、人が手にした棒、および、人が手にした容器から放出される液体の少なくともいずれかを含む。
車両用記録装置10は、車両に載置されているものに加えて、可搬型で車両において利用可能な装置であってもよい。また、車両用記録装置10は、車両に予め設置されている装置やナビゲーション装置等の機能または構成を含んで実現されてもよい。車両用記録装置10は、カメラユニット210と、記録部220と、操作部230と、表示部240と、加速度センサ250と、GPS(Global Positioning System)受信部260と、車両用記録制御装置100とを有する。
カメラユニット210は、車両の周辺を撮影する複数のカメラを有する。複数のカメラは、車両に対して異なる方向を撮影する。本実施形態では、カメラユニット210は、前方を撮影可能な前方カメラ211と、後方を撮影可能な後方カメラ212とを有する。前方カメラ211は、例えば、車両の車室内前方に配置されている。後方カメラ212は、例えば、車両の車室内後方に配置されている。以下の説明において複数のカメラの区別を要しない場合、カメラユニット210として説明する。本実施形態では、カメラユニット210は、アクセサリ電源がOFFであるとき、言い換えると、車両の駐車中、イベントが検出されると、例えば、数10秒程度の所定期間の映像を保存可能である。カメラユニット210は、撮影した映像データを車両用記録制御装置100の映像データ取得部120へ出力する。映像データは、例えば毎秒30フレームの画像から構成される動画像である。カメラユニット210は、車両用記録制御装置100の制御によって、カメラユニット210が備える複数のカメラのうち、選択された全てまたは一部のカメラを動作させ、動作しているカメラが撮影した映像データを映像データ取得部120へ出力する。
記録部220は、車両用記録装置10におけるデータの一時記憶などに用いられる。記録部220は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、メモリカードなどの記録部である。または、図示しない通信装置を介して無線接続される外部記録部であってもよい。記録部220は、車両用記録制御装置100の記録機能制御部132から出力された制御信号に基づいて、ループ記録映像データまたはイベント記録データを記録する。
操作部230は、車両用記録装置10に対する各種操作を受付可能である。例えば、操作部230は、撮影した映像データを記録部220にイベント記録データとして手動で保存する操作を受付可能である。例えば、操作部230は、記録部220に記録したループ記録映像データまたはイベント記録データを再生する操作を受付可能である。例えば、操作部230は、記録部220に記録したイベント記録データを消去する操作を受付可能である。例えば、操作部230は、ループ記録を終了する操作を受付可能である。操作部230は、操作情報を車両用記録制御装置100の操作制御部125に出力する。
表示部240は、一例としては、車両用記録装置10に固有の表示装置、または、ナビゲーションシステムを含む他のシステムと共用した表示装置などである。表示部240は、カメラユニット210と一体に形成されていてもよい。表示部240は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどを含むディスプレイである。表示部240は、車両の運転者前方の、ダッシュボード、インストルメントパネル、センターコンソールなどに配置されている。表示部240は、車両用記録制御装置100の表示制御部126から出力された映像信号に基づいて、映像を表示する。表示部240は、カメラユニット210が撮影している映像、または、記録部220に記録された映像を表示する。
加速度センサ250は、車両に対して生じる加速度を検出するセンサである。加速度センサ250は、検出結果を車両用記録制御装置100のイベント検出部127に出力する。加速度センサ250は、例えば3軸方向の加速度を検出するセンサである。3軸方向とは、車両の前後方向、左右方向、および上下方向である。
GPS受信部260は、図示しないGPS衛星から電波を受信する。GPS受信部260は、受信した電波の信号を車両用記録制御装置100の位置情報取得部128へ出力する。
(車両用記録制御装置)
車両用記録制御装置100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などで構成された演算処理装置(制御装置)である。車両用記録制御装置100は、記憶されているプログラムをメモリにロードして、プログラムに含まれる命令を実行する。車両用記録制御装置100には図示しない内部メモリが含まれ、内部メモリは車両用記録制御装置100におけるデータの一時記憶などに用いられる。車両用記録制御装置100は、バス110に接続された、映像データ取得部120と、バッファメモリ121と、映像データ処理部122と、記録機能制御部132と、再生制御部124と、操作制御部125と、表示制御部126と、イベント検出部127と、位置情報取得部128と、駐車検出部129と、周辺状況検出部130と、カメラ制御部131とを有する。
映像データ取得部120は、車両の周辺を撮影した映像データを取得する。より詳しくは、映像データ取得部120は、カメラユニット210が出力した映像データを取得して、バッファメモリ121に出力する。映像データ取得部120は、カメラユニット210が備える複数のカメラのうち、選択された全てまたは一部の動作しているカメラが撮影した映像データを取得する。
バッファメモリ121は、車両用記録制御装置100が備える内部メモリであり、映像データ取得部120が取得した一定時間分の映像データを、更新しながら一時的に記録するメモリである。
映像データ処理部122は、バッファメモリ121が一時的に記憶している映像データを、例えばH.264やMPEG-4(Moving Picture Experts Group)などの任意の方式のコーデックで符号化された、例えばMP4形式などの任意のファイル形式に変換する。映像データ処理部122は、バッファメモリ121が一時的に記憶している映像データから、一定時間分のファイルとした映像データを生成する。具体例として、映像データ処理部122は、バッファメモリ121が一時的に記憶している映像データを、記録順に60秒間の映像データをファイルとして生成する。映像データ処理部122は、生成した映像データを記録機能制御部132へ出力する。また、映像データ処理部122は、生成した映像データを表示制御部126へ出力する。ファイルとして生成される映像データの期間は、一例として60秒としたが、これには限定されない。ここで言う映像データとは、カメラユニット210が撮影した映像に加えて音声が含まれたデータであってもよい。
再生制御部124は、操作制御部125から出力された再生操作の制御信号に基づいて、記録部220に記録されたループ記録映像データまたはイベント記録データを再生するよう制御する。
操作制御部125は、操作部230が受け付けた操作の操作情報を取得する。例えば、操作制御部125は、映像データの手動保存操作を示す保存操作情報、再生操作を示す再生操作情報、または、映像データの消去操作を示す消去操作情報を取得して制御信号を出力する。例えば、操作制御部125は、ループ記録を終了する操作を示す終了操作情報を取得して制御信号を出力する。
表示制御部126は、表示部240における映像データの表示を制御する。表示制御部126は、映像データを表示部240に出力させる映像信号を出力する。より詳しくは、表示制御部126は、カメラユニット210が撮影している映像、または、記録部220に記録されたループ記録映像データまたはイベント記録データの再生によって表示する映像信号を出力する。
イベント検出部127は、加速度センサ250の検出結果に基づいて、車両に対するイベントを検出する。より詳しくは、イベント検出部127は、加速度センサ250が検出した加速度における閾値以上の加速度が検出されると、イベントとして検出する。駐車記録時のイベントを検出する閾値は、走行時にイベント検出を行う場合の閾値より小さい閾値を設定してもよい。例えば、走行時のイベント検出を行う加速度の閾値が例えば1G程度である場合、駐車記録時のイベント検出を行う加速度の閾値を0.3G程度としてもよい。
位置情報取得部128は、GPS受信部260が受信した電波に基づいて、車両の現在の位置情報を公知の方法によって算出する。
駐車検出部129は、車両から取得する情報に基づいて、車両が駐車状態にあることを検出する。
車両が駐車状態であるとは、シフトポジションが「パーキング」となったことやサイドブレーキが操作されたこと、例えば5秒以上の時間、速度がゼロとなったこと、エンジン停止などの状態である。または、ユーザ操作など任意のトリガが発生したとき、車両が駐車状態であると判断してもよい。車両の駐車状態は、後退駐車時にシフトポジションが「リバース」となったこと、駐車支援機能を開始したことなど、駐車動作を開始した時点以降としてもよい。
周辺状況検出部130は、車両の駐車時における車両の周辺状況を検出する。より詳しくは、周辺状況検出部130は、車両の駐車時における車両の周辺が所定条件を満たす状況を検出する。周辺状況検出部130は、車両の駐車時に車両の周辺における物体が通過可能な隙間の有無を検出することにより、車両の周辺が所定条件を満たす状況を検出する。周辺状況検出部130は、車両の駐車時に車両の周辺において、物体が通過可能な隙間が存在する方向がない場合を、車両の周辺が所定条件を満たす状況として検出する。周辺状況検出部130は、車両の駐車時に車両の周辺において、物体が通過可能な隙間が存在しない方向がある場合を、車両の周辺が所定条件を満たさない状況として検出する。言い換えると、周辺状況検出部130は、車両の駐車時に車両の周辺において、物体が通過可能な隙間が存在する方向が一方向でもある場合を、車両の周辺が所定条件を満たさない状況として検出する。以下、図2ないし図6を用いて、車両の周辺状況について説明する。図2は、車両の周辺状況の一例を説明する図である。図3は、車両の周辺状況の他の例を説明する図である。図4は、車両の周辺状況の他の例を説明する図である。図5は、車両の周辺状況の他の例を説明する図である。図6は、車両の周辺状況の他の例を説明する図である。
周辺状況検出部130は、例えば、車両の駐車時に車両の周辺の周辺地形情報に基づいて、物体が通過可能な隙間の有無を検出する。物体が通過可能な隙間があるとは、車両の接地面である駐車面が途切れておらず、物体が車両に近づけることを含む。物体が車両に近づくことができる程度の隙間があり、物体が車両に近づけることを含む。物体が通過可能な隙間があるとは、車両の周辺に存在する遮蔽物がなく、物体が車両に近づけることを含む。物体が通過可能な隙間がないとは、車両の接地面である駐車面が途切れており、物体が車両に近づけないことを含む。物体が通過可能な隙間がないとは、物体が車両に近づくことができる程度の隙間がなく、物体が車両に近づけないことを含む。物体が通過可能な隙間がないとは、車両の周辺が遮蔽されており、物体が車両に近づけないことを含む。
図2では、車両Vの後方の駐車面Rが途切れている。駐車面Rが途切れているとは、車両の接地面の終端部または段差部などのことである。図2に示すように、周辺状況検出部130は、例えば、周辺地形情報に基づいて、車両Vの駐車位置において車両Vの周辺における駐車面Rが途切れている方向を、物体が通過可能な隙間が存在しない方向Bとして検出する。駐車面Rが途切れている方向とは、例えば、車両Vのすぐ傍に川、海、または湖などがある場合である。駐車面Rが途切れている方向とは、例えば、車両Vのすぐ傍に断崖が存在する場合である。駐車面Rが途切れている方向とは、例えば、立体駐車場において、車両Vが端に位置する場合である。駐車面Rが途切れている方向は、その方向から物体が近付き車両Vに衝突したり傷つけたりするおそれがないので、撮影が不要な方向である。駐車面が途切れていない方向は、その方向から物体が近付き車両Vに衝突したり傷つけたりするおそれがあるので、撮影が必要な方向である。
周辺状況検出部130は、例えば、車両の駐車時に車両の周辺に存在する遮蔽物の種類、および、遮蔽物の高さと幅を含む寸法に基づいて、物体が通過可能な隙間の有無を検出する。遮蔽物の種類は、例えば、樹木、壁、柵など、車両の周辺を遮蔽可能なものである。周辺状況検出部130は、例えば、人が通行できない程度に密集して樹木が存在する方向は、隙間がない方向として検出する。例えば、数cm程度の隙間は人が通過できない隙間である。図3に示すように、周辺状況検出部130は、例えば、人が通行できる程度に疎らに樹木Tが存在する方向は、隙間がある方向Aとして検出する。周辺状況検出部130は、例えば、人が跨ぐことができない程度の寸法の壁または柵が存在する方向は、隙間がない方向として検出する。例えば、2m以上の高さの柵または柵は、人が跨ぐことができない。周辺状況検出部130は、例えば、人が簡単に跨ぐことができる程度の寸法の壁または柵が存在する方向は、隙間がある方向として検出する。周辺状況検出部130は、例えば、壁または柵の隙間の有無を検出する。図4に示すように、周辺状況検出部130は、例えば、柵Fが棒Sなどを差し込み可能な格子状または網状である場合、その柵Fが存在する方向は、隙間がある方向Aとして検出する。例えば、5mm程度の格子または網目は、棒Sなどが差し込みできない隙間である。隙間がない方向は、その方向から物体が近付き車両に衝突したり傷つけたりするおそれがないので、撮影が不要な方向である。隙間がある方向は、その方向から物体が近付き車両に衝突したり傷つけたりするおそれがあるので、撮影が必要な方向である。
周辺状況検出部130は、車両の駐車時に車両の周辺に存在する開口部の形状、および、開口の高さと幅を含む寸法に基づいて、物体が通過可能な隙間の有無を検出する。周辺状況検出部130は、例えば、人が通行できない程度の開口が存在する方向は、隙間がない方向として検出する。図5に示すように、周辺状況検出部130は、例えば、人が通行できる開口Gが存在する方向は、隙間がある方向Aとして検出する。
周辺状況検出部130は、車両の駐車時に車両の周辺に存在する他車両との距離に基づいて、物体が通過可能な隙間の有無を検出する。周辺状況検出部130は、例えば、車両と他車両との距離が、人が通行できない程度の距離である方向は、隙間がない方向として検出する。図6に示すように、周辺状況検出部130は、例えば、車両Vと他車両VAとの距離が、人が通行できる程度の距離である方向は、隙間がある方向として検出する。図6に示す例では、車両Vから見てすべての方向が隙間がある方向である。
周辺状況検出部130は、例えば、位置情報取得部128が取得した位置情報と、ナビゲーションシステムから取得した地図情報とに基づいて、遮蔽物および周辺地形を検出してもよい。周辺状況検出部130は、例えば、車両の周辺に向けて可視光以外の電波を出力し、その電波の反射波によって遮蔽物を検出するセンサによる検出結果に基づいて、遮蔽物および他車両を検出してもよい。周辺状況検出部130は、例えば、赤外線センサまたは超音波センサ、ミリ波レーダなどの検出結果に基づいて、遮蔽物および他車両を検出してもよい。周辺状況検出部130は、例えば、カメラユニット210が撮影した映像データに画像処理を行って、遮蔽物および他車両を検出してよい。周辺状況検出部130は、遮蔽物などを検出可能であれば、任意のものであってよい。
カメラ制御部131は、車両の周辺の周辺状況に応じて、前方カメラ211および後方カメラ212の撮影方向を制御する。カメラ制御部131は、例えば、隙間がない方向を撮影する前方カメラ211および後方カメラ212の車両に対する向きを物理的に変えることにより、撮影方向を変えてもよい。カメラ制御部131は、前方カメラ211および後方カメラ212を回動させて車両に対する向きを変えることにより、撮影方向を変更してもよい。
図7、図8を用いて、撮影方向の変更について説明する。図7は、撮影方向の変更の一例を説明する図である。図7では、車両は、後退しながら駐車動作を行っている。駐車区画には、車両の左側方および後方に壁Kが存在する。この場合、周辺状況検出部130は、車両の左側方および後方を、隙間がない方向として検出する。周辺状況検出部130は、車両の右側方および前方を、隙間がある方向として検出する。これらにより、図7では、車両の駐車動作時に、後方カメラ212の撮影方向を徐々に右前方へ変化させている。前方カメラ211の撮影方向は変化しない。
図8は、撮影方向の変更の他の例を説明する図である。図8では、車両は、後退しながら駐車動作を行っている。駐車区画には、車両の右側方、左側方および後方に壁Kが存在する。この場合、周辺状況検出部130は、車両の右側方、左側方および後方を、隙間がない方向として検出する。周辺状況検出部130は、車両の前方を、隙間がある方向として検出する。これらにより、図8では、車両の駐車動作の完了時に、後方カメラ212の撮影方向を前方へ変化させている。前方カメラ211の撮影方向は変化しない。
記録機能制御部132は、映像データ処理部122でファイル化された映像データを、記録部220に記録させる制御を行う。記録機能制御部132は、車両のアクセサリ電源がONであるときなど、ループ記録処理を実行する期間は、映像データ処理部122でファイル化された映像データを、上書き可能な映像データとして、記録部220に記録する。より詳しくは、記録機能制御部132は、ループ記録処理を実行する期間は、映像データ処理部122が生成した映像データを記録部220に記録し続け、記録部220の容量が一杯になった場合、最も古い映像データに新しい映像データを上書きして記録する。
さらに、記録機能制御部132は、イベント検出部127がイベントを検出した場合、映像データ処理部122が生成した映像データにおける所定の期間の映像データを、上書きが禁止されたイベント記録データとして記録部220に保存する。
記録機能制御部132が記録部220に保存するイベント記録データは、イベントが検出されてから撮影を開始する場合は、イベントが検出され撮影が開始されてから、例えば10秒以上、60秒以下程度の所定の期間の映像データをイベント記録データとして保存する。記録機能制御部132が記録部220に保存するイベント記録データは、ループ記録処理を実行する期間においては、イベントが検出された時点の前後10秒以上、60秒以下程度の所定の期間の映像データをイベント記録データとして保存する。
記録機能制御部132は、車両のアクセサリ電源がOFFであるとき、言い換えると、車両の駐車中に、駐車監視機能を動作させて、カメラユニット210が撮影した映像データを保存する。より詳しくは、駐車監視機能は、イベントを検出し、ループ記録処理を用いて映像データを保存する。または、駐車監視機能は、イベントを検出してからカメラユニット210を起動して映像データを保存する。
記録機能制御部132は、車両の周辺の周辺状況に応じて、駐車監視機能を制御する。記録機能制御部132は、周辺状況検出部130が車両の周辺に隙間がない方向を検出した場合、カメラユニット210のうち、隙間がない方向を撮影するカメラの撮影方向を変えて撮影した撮影データを用いて、イベント検出部127により検出されたイベントに起因する記録を行う。
隙間がない方向は、例えば、人または動物が通れない程度まで壁に接近している、などである。隙間がない方向は、車両が傷つけられるおそれがないので、撮影を行わず、撮影する必要がある方向を撮影するようにすることが好ましいためである。
隙間がない方向を撮影するカメラとは、カメラユニット210に含まれるカメラであって、隙間がない方向を撮影範囲に含むカメラである。例えば、隙間がない方向が車両の後方である場合、後方を撮影範囲に含む後方カメラ212の撮影方向を、前方、右側方、および左側方のいずれかの後方以外の方向に変える。
より詳しくは、記録機能制御部132は、車両の周辺に隙間がない方向を検出した場合、カメラユニット210のうち隙間がない方向を撮影するカメラの撮影方向を変えて映像を撮影して駐車監視する。車両の周辺に隙間がない場合、その方向から物体が近付き車両に衝突したり傷つけたりするおそれがない。これにより、記録機能制御部132は、カメラユニット210のうち隙間がない方向を撮影するカメラの撮影方向を変えて映像を撮影すればよい。そして、記録機能制御部132は、イベント検出部127によるイベントの検出に基づいて、カメラが撮影した映像データをイベント記録データとして保存する。
また、記録機能制御部132は、車両の周辺に隙間がある方向を検出した場合、カメラユニット210のうち隙間がある方向のカメラの撮影方向を変えずに映像を撮影する。車両の周辺に隙間がある場合、その方向から物体が近付き車両に衝突したり傷つけたりするおそれがある。これにより、記録機能制御部132は、カメラユニット210のうち隙間がある方向のカメラの撮影方向を変えずに映像を撮影することが好ましい。そして、記録機能制御部132は、イベント検出部127によるイベントの検出に基づいて、カメラが撮影した撮影データをイベント記録データとして保存する。
車両用記録装置10は、エンジンが始動してから停止するまでの間、つまり車両が駐車状態ではなく動作している間は、映像を常時記録、所謂ループ記録を行うとともにイベントの検出を行う。車両用記録装置10は、アクセサリ電源がOFFであるとき、言い換えると、車両の駐車中は、車両用記録装置10にアクセサリ電源以外に車両のバッテリから電源が供給されている場合は、映像を常時記録、所謂ループ記録を行うとともにイベントの検出を行い、車両用記録装置10の専用のバッテリで動作する場合は、常時記録、所謂ループ記録は行わずにイベントの検出を行い、イベントが検出された場合に映像の撮影を行う。
(車両用記録制御装置における処理)
次に、図9を用いて、車両用記録制御装置100における処理の流れについて説明する。図9は、第一実施形態に係る車両用記録制御装置100における処理の流れを示すフローチャートである。
車両用記録制御装置100は、駐車検出部129によって、車両が駐車状態であるか否かを判定する(ステップS11)。車両用記録制御装置100は、駐車検出部129によって、車両が駐車状態であると判定した場合(ステップS11でYes)、ステップS12に進む。車両用記録制御装置100は、駐車検出部129によって、車両が駐車状態ではないと判定した場合(ステップS11でNo)、本処理を終了する。
車両用記録制御装置100は、周辺状況が所定条件を満たすか否かを判定する(ステップS12)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、周辺状況検出部130によって、車両の駐車時に車両の周辺における物体が通過可能な隙間の有無を検出する。車両用記録制御装置100は、周辺状況検出部130によって、車両の駐車時に車両の周辺において、物体が通過可能な隙間が存在する方向がない場合、周辺状況が所定条件を満たすと判定する。車両用記録制御装置100は、周辺状況検出部130によって、車両の駐車時に車両の周辺において、物体が通過可能な隙間が存在する方向がある場合、周辺状況が所定条件を満たさないと判定する。車両用記録制御装置100は、周辺状況検出部130によって、周辺状況が所定条件を満たす場合(ステップS12でYes)、ステップS13へ進む。車両用記録制御装置100は、周辺状況検出部130によって、周辺状況が所定条件を満たす場合(ステップS12でNo)、ステップS14へ進む。
周辺状況が所定条件を満たす場合(ステップS12でYes)、車両用記録制御装置100は、撮影方向を変えて撮影開始させる(ステップS13)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、カメラ制御部131によって、隙間がない方向を撮影するカメラの撮影方向を変える。車両用記録制御装置100は、ステップS15へ進む。
周辺状況が所定条件を満たさない場合(ステップS12でNo)、車両用記録制御装置100は、撮影方向を変えずに撮影開始させる(ステップS14)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、カメラ制御部131によって、隙間がない方向を撮影するカメラの撮影方向を変える。車両用記録制御装置100は、ステップS15へ進む。
車両が駐車状態であると判定した場合(ステップS15でYes)、車両用記録制御装置100は、駐車監視機能を動作させる(ステップS16)。車両用記録制御装置100は、本処理を終了する。
次に、図10を用いて、駐車監視機能の一例として、イベントを検出し、ループ記録処理を用いて映像データを保存する処理の流れについて説明する。図10は、第一実施形態に係る車両用記録制御装置100における処理の流れを示すフローチャートである。図10に示す処理は、イベント検出に基づきループ記録している映像データから、イベントが検出された検出時を含む前後の所定期間の映像データをイベント検出データとして記録部220に保存する。
図10の処理は、図9に示すフローチャートのステップS15において駐車監視機能が動作されることで開始される。
車両用記録制御装置100は、カメラユニット210による常時記録を開始する(ステップS101)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、記録機能制御部132によって、カメラが撮影した映像データによるループ記録処理を開始するとともに、加速度センサ250の出力に基づくイベントの検出を開始し、ステップS102に進む。
車両用記録制御装置100は、閾値以上の加速度を検出したか否かを判定する(ステップS102)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、イベント検出部127によって、閾値以上の加速度が検出された場合、イベントを検出したと判定して(ステップS102でYes)、ステップS103に進む。車両用記録制御装置100は、イベント検出部127によって、閾値以上の加速度が検出されなかった場合、イベントを検出しないと判定して(ステップS102でNo)、ステップS104に進む。
閾値以上の加速度が検出された場合(ステップS102でYes)、車両用記録制御装置100は、カメラユニット210が撮影した映像データからイベント記録データを保存する(ステップS103)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、映像データ処理部122によって、カメラから取得した、イベント検出時を含む前後の所定期間の映像データをイベント記録データとして生成する。車両用記録制御装置100は、所定時間が経過したと判断されると、記録機能制御部132によって、映像データ処理部122が生成したイベント記録データを記録部220に保存させ、ステップS104に進む。
車両用記録制御装置100は、駐車監視機能を終了するか否かを判断する(ステップS104)。駐車監視機能の終了とは、例えばアクセサリ電源がONとなったことや、操作部230の操作によって駐車監視機能が停止されたことなどで判断される。
ステップS104において、駐車監視機能を終了すると判断された場合(ステップS104でYes)、本処理を終了する。駐車監視機能を終了しないと判断された場合(ステップS104でNo)、ステップS102に戻る。
次に、図11を用いて、駐車監視機能の他の例として、イベントを検出してから、カメラを起動して映像データを保存する処理の流れについて説明する。図11は、第一実施形態に係る車両用記録制御装置100における処理の流れを示すフローチャートである。図11に示す処理は、イベント検出に基づきカメラユニット210を起動させて、イベント検出後の所定期間の映像データをイベント記録データとして記録部220に保存する。
図11の処理は、図9に示すフローチャートのステップS15において駐車監視機能が動作されることで開始される。図11のステップS111の処理は、図3のステップS101と同様の処理を行う。
車両の周辺に、隙間がない方向が検出された状態において、ステップS111で閾値以上の加速度が検出された場合(ステップS111でYes)、車両用記録制御装置100は、記録機能制御部132によって、カメラユニット210による撮影を開始させ(ステップS112)、ステップS113に進む。
車両用記録制御装置100は、記録機能制御部132によって、カメラユニット210によって撮影された映像データをイベント記録データとして記録部220に保存させ(ステップS113)、ステップS114に進む。ステップS113において保存されるイベント記録データは、ステップS112において撮影を開始してから所定期間が経過したと判定されて撮影が終了するまでの期間の映像データである。
このように、車両の周辺に、隙間がない方向が検出された場合、カメラユニット210のうち隙間がない方向を撮影するカメラの撮影方向を変えて映像が撮影されて、駐車監視機能が動作される。また、隙間がある方向を撮影するカメラの撮影方向は変えられず映像が撮影されて、駐車監視機能が動作される。
(効果)
上述したように、本実施形態では、車両の周辺に、隙間がない方向が検出された場合、カメラユニット210のうち隙間がない方向を撮影するカメラの撮影方向を変更して映像を撮影して、駐車監視機能を動作させることができる。また、本実施形態では、隙間がある方向を撮影するカメラは撮影方向を変更せずに映像を撮影して、駐車監視機能を動作させることができる。本実施形態によれば、車両の周辺状況に応じて、カメラユニット210のカメラの撮影方向を変更して適切に駐車監視を行うことができる。
本実施形態では、隙間がない方向、言い換えると、車両に物体が近付き衝突したり傷つけたりするおそれがない方向については、カメラユニット210のカメラの撮影方向を変更する。また、本実施形態では、隙間がある方向、言い換えると、車両に物体が近付き衝突したり傷つけたりするおそれがある方向については、カメラユニット210のカメラの撮影方向を変更しない。このように、本実施形態は、撮影しなくてもよい方向を撮影せず、撮影が必要な方向を適切に撮影することができる。
本実施形態では、車両の駐車位置において車両の周辺における駐車面が途切れている方向を、物体が通過可能な隙間が存在しない方向として検出する。本実施形態では、例えば、車両のすぐ傍に川、海、または湖などがある場合、物体が通過可能な隙間が存在しない方向として検出する。本実施形態では、例えば、車両のすぐ傍に断崖が存在する場合、物体が通過可能な隙間が存在しない方向として検出する。本実施形態では、例えば、立体駐車場において、車両が端に位置する場合、物体が通過可能な隙間が存在しない方向として検出する。本実施形態によれば、車両の周辺に遮蔽物が検出されなくても、撮影不要な方向として検出することができる。
本実施形態では、例えば、人が通行できない程度に密集して樹木が存在する方向は、隙間がない方向として検出する。本実施形態では、例えば、人が跨ぐことができない程度の寸法の壁または柵が存在する方向は、隙間がない方向として検出する。本実施形態では、例えば、柵が棒などを差し込み可能な格子状または網状である場合、その柵が存在する方向は、隙間がある方向として検出する。本実施形態によれば、遮蔽物の種類、および、遮蔽物の高さと幅を含む寸法に基づいて、撮影不要な方向をより適切に検出することができる。
本実施形態では、例えば、人が通行できない程度の開口が存在する方向は、隙間がない方向として検出する。本実施形態によれば、開口部の形状、および、開口の高さと幅を含む寸法に基づいて、撮影不要な方向をより適切に検出することができる。
本実施形態では、例えば、車両と他車両との距離が、人が通行できない程度の距離である方向は、隙間がない方向として検出する。本実施形態によれば、車両と他車両との距離に基づいて、撮影不要な方向をより適切に検出することができる。
[第二実施形態]
図12、図13を参照しながら、本実施形態に係る車両用記録装置10について説明する図12は、第二実施形態に係る車両用記録制御装置100における処理の流れを示すフローチャートである。図13は、第二実施形態に係る車両用記録制御装置100における処理の流れを示すフローチャートである。車両用記録装置10は、基本的な構成は第一実施形態の車両用記録装置10と同様である。以下の説明においては、車両用記録装置10と同様の構成要素には、同一の符号または対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。車両用記録装置10は、イベント検出部127における処理が第一実施形態と異なる。
イベント検出部127は、車両の周辺における動体を検出したことをイベントとして検出する。より詳しくは、イベント検出部127は、カメラユニット210が撮影した映像データに画像処理を行って、動体を検出する。映像データから動体を検出する方法は公知のいずれの技術を用いてもよく、限定されない。
動体は、例えば、車両、人物、落下物または飛来物のような動く物体である。
次に、図12を用いて、駐車監視機能の一例として、イベントを検出し、ループ記録処理を用いて映像データを保存する処理の流れについて説明する。図12に示す処理は、イベント検出に基づきループ記録している映像データから、イベントが検出された検出時を含む前後の所定期間の映像データをイベント検出データとして記録部220に保存する。
図12の処理は、図9に示すフローチャートのステップS15において駐車監視機能が動作されることで開始される。図12のステップS123およびステップS124の処理は、図10のステップS103およびS104と同様の処理を行う。
車両用記録制御装置100は、カメラユニット210による動体検知と常時記録とを開始する(ステップS121)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、記録機能制御部132によって、カメラユニット210によるループ記録処理を開始するとともに、カメラユニット210が撮影した映像データに基づくイベントの検出を開始して、ステップS122に進む。
車両用記録制御装置100は、動体を検出したか否かを判定する(ステップS122)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、イベント検出部127によって、車両の周辺の動体が検出された場合、イベントを検出したと判定して(ステップS122でYes)、ステップS123に進む。車両用記録制御装置100は、イベント検出部127によって、車両の周辺の動体が検出されなかった場合、イベントを検出しないと判定して(ステップS122でNo)、ステップS124に進む。
次に、図13を用いて、駐車監視機能の他の例として、イベントを検出してから、カメラを起動して映像データを保存する処理の流れについて説明する。図13に示す処理は、イベント検出に基づきカメラユニット210を起動させて、イベント検出後の所定期間の映像データをイベント記録データとして記録部220に保存する。
図13の処理は、図9に示すフローチャートのステップS15において駐車監視機能が動作されることで開始される。図13のステップS133ないしステップS135の処理は、図11のステップS112ないしステップS114の処理と同様の処理を行う。図13のステップS132の処理は、図12のステップS122の処理と同様の処理を行う。
車両用記録制御装置100は、記録機能制御部132によって、図示しないセンサを用いた動体検知を開始させ(ステップS131)、ステップS132に進む。この場合、周辺状況検出部130は、第一実施形態で記載したように、例えば、車両の周辺に向けて可視光以外の電波を出力し、その電波の反射波によって物体を検出するセンサによる検出結果に基づいて、物体を検出する。または、周辺状況検出部130は、例えば、赤外線センサまたは超音波センサ、ミリ波レーダなどの検出結果に基づいて、物体を検出する。
上述したように、本実施形態では、車両の周辺における動体を検出したことをイベントとして検出する場合にも、適切に駐車監視を行うことができる。
(変形例1)
図14、図15を用いて、撮影方向の変更の変形例を説明する。図14は、撮影方向の変更の変形例1を説明する図である。図15は、撮影方向の変更の変形例1を説明する図である。図14、図15に示す例では、車両の中央部には、全天周を撮影可能なカメラ210が、1台配置されている。カメラ制御部131は、例えば、隙間がない方向を撮影するカメラ210が撮影した映像データの切出範囲を変えたり、画角を変えたりすることにより、撮影方向を変えてもよい。
図14では、駐車区画には、車両Vの左側方および後方に壁Kが存在する。この場合、周辺状況検出部130は、車両Vの左側方および後方を、隙間がない方向として検出する。周辺状況検出部130は、車両Vの右側方および前方を、隙間がある方向として検出する。これらにより、カメラ制御部131は、車両Vの駐車動作時に、カメラ210の撮影した画像のうち、左側方および後方を撮影しないように、撮影画角を調整している。
図15では、駐車区画には、車両Vの右側方、左側方および後方に壁Kが存在する。この場合、周辺状況検出部130は、車両Vの右側方、左側方および後方を、隙間がない方向として検出する。周辺状況検出部130は、車両Vの前方を、隙間がある方向として検出する。これらにより、カメラ制御部131は、車両Vの駐車動作時に、カメラ210の撮影した画像のうち、右側方、左側方および後方を撮影しないように、撮影画角を調整している。
本変形例により、撮影画角を調整することにより、カメラの撮影方向を変更することができる。本変形例は、カメラユニット210に対して部材の追加がないので、容易に実施することができる。
(変形例2)
図16、図17を用いて、撮影方向の変更の変形例を説明する。図16は、撮影方向の変更の変形例2を説明する図である。図17は、撮影方向の変更の変形例2を説明する図であり、カメラを説明する概略図である。図16では、駐車区画には、車両Vの右側方、左側方および後方に壁Kが存在する。後方カメラ212には、ミラー(反射部)231が回動可能に配置されている。ミラー213は、通常時は、後方カメラ212に映り込まないように、後方カメラ212より上方に位置する。ミラー213は、撮影方向を変える際には、後方カメラ212に映り込むように、後方カメラ212の前方に位置する。後方カメラ212の前方にミラー213が位置することにより、後方カメラ212はミラー213によって反射される、車両Vの前方を撮影する。
カメラ制御部131は、カメラユニット210のうち、隙間がない方向を撮影する前方カメラ211および後方カメラ212の撮影方向を変えるように制御する。本実施形態は、カメラ制御部131は、隙間がない方向を撮影する前方カメラ211および後方カメラ212の撮影方向を変更させるミラー213を、カメラの撮影方向に配置させることにより、撮影方向を変更する。カメラ制御部131は、ミラー213の回動を制御する。
本変形例により、ミラー213を用いて、カメラの撮影方向を変更することができる。
本発明に係る車両用記録装置10は、上述した実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてもよい。
図示した車両用記録装置10の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。すなわち、各装置の具体的形態は、図示のものに限られず、各装置の処理負担や使用状況などに応じて、その全部または一部を任意の単位で機能的または物理的に分散または統合してもよい。
車両用記録装置10の構成は、例えば、ソフトウェアとして、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。上記実施形態では、これらのハードウェアまたはソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして説明した。すなわち、これらの機能ブロックについては、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、または、それらの組み合わせによって種々の形で実現できる。
上記した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものを含む。さらに、上記した構成は適宜組み合わせが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換または変更が可能である。
周辺状況検出部130は、駐車時だけではなく、駐車中も、車両の駐車時における車両の周辺状況を検出してもよい。この場合、消費電力の少ないセンサなどのみを使用して周辺状況を検出することが好ましい。これにより、駐車中に、車両の周辺状況が変化した場合、適切に駐車監視を行うことができる。
10 車両用記録装置
100 車両用記録制御装置
110 バス
120 映像データ取得部
121 バッファメモリ
122 映像データ処理部
124 再生制御部
125 操作制御部
126 表示制御部
127 イベント検出部
128 位置情報取得部
129 駐車検出部
130 周辺状況検出部
131 カメラ制御部
132 記録機能制御部
210 カメラユニット(複数の撮影部)
220 記録部
230 操作部
240 表示部
250 加速度センサ
260 GPS受信部

Claims (5)

  1. 車両の周辺を撮影する複数の撮影部が撮影した映像データを取得する映像データ取得部と、
    前記車両に対するイベントを検出するイベント検出部と、
    前記車両が駐車状態にあることを検出する駐車検出部と、
    前記車両の駐車時における前記車両の周辺状況を検出する周辺状況検出部と、
    前記イベント検出部により検出されたイベントに起因する記録を記録部に行う記録機能制御部と、
    を備え、
    前記周辺状況検出部は、前記車両の駐車時に前記車両の周辺における物体が通過可能な隙間の有無を検出し、
    前記記録機能制御部は、前記周辺状況検出部によって物体が通過可能な隙間が存在しない方向が検出された場合、隙間がない方向を撮影する撮影部の撮影方向を変えて撮影して駐車監視を行い、撮影方向を変えて撮影した映像データをイベント記録データとして保存する、
    車両用記録制御装置。
  2. 前記周辺状況検出部は、前記車両の駐車時に前記車両の周辺における駐車面が途切れている方向を、物体が通過可能な隙間が存在しない方向として検出する、
    請求項1に記載の車両用記録制御装置。
  3. 前記隙間は、壁または柵の隙間を含む、
    請求項1に記載の車両用記録制御装置。
  4. 前記撮影部の前記車両に対する向きを変えることにより、撮影方向を変更するカメラ制御部、
    を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用記録制御装置。
  5. 前記撮影部の撮影方向を変更させる反射部を、前記撮影部の撮影方向に配置させることにより、撮影方向を変更するカメラ制御部、
    を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用記録制御装置。
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