JP2022157994A - 複合機 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作性の向上と、上下方向の小型化とを実現できる複合機を提供する。【解決手段】複合機1は、画像読取部2と、画像形成部5と、画像形成部5を収容する下筐体50と、画像読取部2を収容する上筐体20と、を備える。上筐体20は、後端部20Bが下筐体50に連結し、載置位置と上昇位置との間で回動可能である。上筐体20は、前壁部20Fよりも前方に突出する操作パネル10を有する。上筐体20の下面20Dは、上筐体20が載置位置にある状態で下筐体50に当接する一方、上筐体20が上昇位置にある状態で下筐体50から離間する接離部25を有する。操作パネル10のパネル下面10Dは、上向きに凹む溝70を有する。溝70は、接離部25と、操作パネル10のパネル前端部10Fとの間に位置する第1溝71を有する。【選択図】図6
Description
本発明は複合機に関する。
特許文献1に従来の複合機の一例であるレーザプリンタが開示されている。このレーザプリンタは、画像読取ユニット、画像形成部、プリンタ筐体及び原稿台を備えている。
原稿台は、開閉用把持部及び操作部を有している。開閉用把持部は、原稿台の前壁部よりも前方に突出している。操作部は、開閉用把持部の上面に位置している。
原稿台は、その底面に脚部を有している。脚部は、原稿台の底面から下向きに突出している。脚部の下面は、接離部を有している。接離部は、原稿台が閉位置にある状態でプリンタ筐体に当接する一方、原稿台が開位置にある状態でプリンタ筐体から離間する。
脚部の前端面は、開閉用把持部の前端部から後方に離れた位置で、下向きに延びている。脚部の前端面は、ユーザが開閉用把持部に手を掛けようとしたときに接離部に手が届くことを規制する。これにより、このレーザプリンタは、接離部とプリンタ筐体との間に手を挟む等の不具合を抑制して、操作性の向上を実現している。
しかし、上記従来のレーザプリンタは、ユーザの手が接離部に届くことを規制するために脚部を原稿台の底面から下向きに大きく突出させる必要があり、脚部が上下方向において嵩張ることから、上下方向の小型化を実現することが難しいという問題がある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、操作性の向上と、上下方向の小型化とを実現できる複合機を提供することを目的とする。
本発明の複合機は、原稿の画像を読み取る読取センサを有する画像読取部と、
前記画像読取部よりも下方に位置し、シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部を収容する下筐体と、
前記画像読取部を収容する上筐体であって、左右方向に延びて前記上筐体の後端部よりも前方に位置する前壁部を有する前記上筐体と、を備え、
前記上筐体は、前記後端部が前記下筐体に連結し、前記前壁部側が前記下筐体に載る載置位置と、前記前壁部側が前記載置位置よりも上方となる上昇位置と、の間で前記左右方向に延びる回動軸心周りに回動可能である複合機であって、
前記上筐体は、前記前壁部よりも前方に突出する操作パネルを有し、
前記上筐体の下面は、前記上筐体が前記載置位置にある状態で前記下筐体に当接する一方、前記上筐体が前記上昇位置にある状態で前記下筐体から離間する接離部を有し、
前記操作パネルのパネル下面は、上向きに凹む溝を有し、
前記溝は、前記接離部と、前記操作パネルのパネル前端部との間に位置する第1溝を有していることを特徴とする。
前記画像読取部よりも下方に位置し、シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部を収容する下筐体と、
前記画像読取部を収容する上筐体であって、左右方向に延びて前記上筐体の後端部よりも前方に位置する前壁部を有する前記上筐体と、を備え、
前記上筐体は、前記後端部が前記下筐体に連結し、前記前壁部側が前記下筐体に載る載置位置と、前記前壁部側が前記載置位置よりも上方となる上昇位置と、の間で前記左右方向に延びる回動軸心周りに回動可能である複合機であって、
前記上筐体は、前記前壁部よりも前方に突出する操作パネルを有し、
前記上筐体の下面は、前記上筐体が前記載置位置にある状態で前記下筐体に当接する一方、前記上筐体が前記上昇位置にある状態で前記下筐体から離間する接離部を有し、
前記操作パネルのパネル下面は、上向きに凹む溝を有し、
前記溝は、前記接離部と、前記操作パネルのパネル前端部との間に位置する第1溝を有していることを特徴とする。
本発明の複合機において、ユーザが操作パネルに手を掛けようとしたときに、操作パネルのパネル下面に当接しながら進む指先が接離部の手前で操作パネルの第1溝に入り込むので、接離部に手が届くことを規制できる。これにより、この複合機は、接離部と下筐体との間に手を挟む等の不具合を抑制できる。
また、この複合機は、ユーザの手が接離部に届くことを規制するために上筐体の下面から下向きに大きく突出する脚部を有しておらず、そのような脚部が上下方向において嵩張るという問題が存在しない。
したがって、本発明の複合機は、操作性の向上と、上下方向の小型化とを実現できる。
以下、本発明を具体化した実施例1、2について図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図1に示すように、実施例1の複合機1は、本発明の複合機の具体的態様の一例である。図1では、操作パネル10が配置される側を装置の前方と規定し、操作パネル10に向かった場合に左に来る側を左方と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図2以降の各図に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。左方は、本発明の「左右方向の一方」の一例である。右方は、本発明の「左右方向の他方」の一例である。
図1に示すように、実施例1の複合機1は、本発明の複合機の具体的態様の一例である。図1では、操作パネル10が配置される側を装置の前方と規定し、操作パネル10に向かった場合に左に来る側を左方と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図2以降の各図に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。左方は、本発明の「左右方向の一方」の一例である。右方は、本発明の「左右方向の他方」の一例である。
<全体構成>
図1~図5に示すように、複合機1は、下筐体50、上筐体20、原稿カバー30、画像形成部5及び画像読取部2を備えている。
図1~図5に示すように、複合機1は、下筐体50、上筐体20、原稿カバー30、画像形成部5及び画像読取部2を備えている。
図1に示すように、下筐体50は、略箱状体である。図4に示すように、下筐体50は、その上面側において排出トレイ55、左支持部57L及び右支持部57Rを有している。排出トレイ55は、下筐体50の上面側における左右方向の中央に位置している。
左支持部57Lは、下筐体50の上面側における排出トレイ55よりも左方に位置している。左支持部57Lは、排出トレイ55よりも上方に突出し、かつ前後方向に延びている。
左支持部57Lは、当接部57L1及び位置決め凹部58を有している。当接部57L1は、左支持部57Lの前端において上を向く面に位置し、左支持部57Lの上面よりも上方に短く突出している。
当接部57L1は、左支持部57Lの前端側の外周を取り巻くように、左支持部57Lの前端において左右方向に延び、さらにその左右方向に延びる部分の両端から後向きに延びるリブ形状である。位置決め凹部58は、左支持部57Lの前端において上を向く面から下向きに凹んでいる。位置決め凹部58は、円形の内周縁を有している。当接部57L1は、位置決め凹部58を取り巻いている。
左支持部57Lは、下筐体50の後端部50Bまで延びている。左支持部57Lの左方を向く面は、下筐体50の左側面の上部分を形成している。
右支持部57Rは、下筐体50の上面側における排出トレイ55よりも右方に位置している。右支持部57Rは、排出トレイ55よりも上方に突出し、かつ前後方向に延びている。
右支持部57Rは、当接部57R1を有している。当接部57R1は、右支持部57Rの前端において上を向く面である。図5に示すように、右支持部57Rの右方を向く面は、下筐体50の右側面の上部分を形成している。右支持部57Rは、下筐体50の後端部50Bまで延びている。
図示は省略するが、下筐体50は、左右方向に延びて後端部50Bを形成する後壁を有している。その後壁は、左支持部57Lの後端と右支持部57Rの後端とを接続している。
下筐体50は、画像形成部5を収容している。画像形成部5は、周知の構成であるので図示及び説明を簡略する。画像形成部5は、インクジェット方式又は電子写真方式等によりシートに画像を形成し、そのシートを排出トレイ55に排出する。
図1及び図2に示すように、上筐体20は、下筐体50よりも上方に位置している。上筐体20は、上下方向の長さが下筐体50よりも大幅に小さい扁平な略箱状体である。
図5及び図6に示すように、上筐体20の下面20Dは、略平坦面である。複合機1は、ユーザの手が後述する接離部25に届くことを規制するために筐体20の下面20Dから左支持部57L及び右支持部57Rに向かって下向きに大きく突出する脚部を有していない。
上筐体20は、前壁部20Fを有している。前壁部20Fは、左右方向に延びて上筐体20の後端部20Bよりも前方に位置している。上筐体20の後端部20Bは、左右方向に延びる回動軸心X20を規定する図示しないヒンジを介して、下筐体50の後端部50Bに連結している。
上筐体20は、図1~図3及び図7に示す載置位置と、図4及び図5に示す上昇位置と、の間で回動軸心X20周りに回動可能である。
図2に示すように、上筐体20は、載置位置にある状態で、上筐体20の前壁部20F側が下筐体50における左支持部57Lの当接部57L1及び右支持部57Rの当接部57R1に載る。この状態で、複合機1は、画像形成部5による画像形成動作を実行可能である。
その一方、図4に示すように、上筐体20は、上昇位置にある状態で、前壁部20F側が左支持部57L及び右支持部57Rから上方に離間して載置位置よりも上方となる。この状態で、ユーザは、排出トレイ55に排出されたシートの取り出し作業等を容易に実施できる。
図5及び図6に示すように、上筐体20の下面20Dは、位置決め凸部28及び接離部25を有している。位置決め凸部28は、上筐体20の下面20Dにおける位置決め凹部58に対向する位置から下向きに突出している。位置決め凸部28は、根元が円柱形状であり、その根元よりも下方が略円錐台形状である。
接離部25は、上筐体20の下面20Dにおける前壁部20F側、かつ左端側に位置し、上筐体20の下面20Dよりも下方に短く突出している。接離部25は、位置決め凸部28を取り巻くように、位置決め凸部28よりも前方において左右方向に延び、さらにその左右方向に延びる部分の両端から後向きに延びるリブ形状である。接離部25の突出量は、位置決め凸部28の突出量よりも小さい。
図2に示すように、接離部25は、上筐体20が載置位置にある状態で、下筐体50の左支持部57Lの当接部57L1に上から当接する。この際、位置決め凸部28の根元の円柱部分が位置決め凹部58の円形の内周縁に嵌入することにより、上筐体20は、下筐体50に対する前後方向及び左右方向の位置が決まる。その一方、図5に示すように、接離部25は、上筐体20が上昇位置にある状態で、下筐体50の左支持部57Lの当接部57L1から上方に離間する。
図3に示すように、上筐体20は、画像読取部2を収容している。つまり、画像形成部5は、画像読取部2よりも下方に位置している。前壁部20Fは、画像読取部2を前方から覆っている。画像読取部2も、周知の構成であるので図示及び説明を簡略する。画像読取部2は、原稿支持面2A、読取面2B及び読取センサ2Sを有している。
原稿支持面2Aは、上筐体20の上面に位置する大面積のプラテンガラスの上面である。矩形状である原稿支持面2Aの一端縁2A1は、上筐体20の後端部20B側に位置して左右方向に延びている。原稿支持面2Aは、読取対象の原稿を支持する。読取対象の原稿は、用紙、OHPシート等のシートや、書籍等である。
読取面2Bは、原稿支持面2Aよりも左方に位置する前後方向に細長いプラテンガラスの上面である。読取面2Bは、後述する搬送部3が作動する場合に利用される。
読取センサ2Sは、画像読取部2が原稿支持面2Aに支持された原稿の画像を読み取る場合、原稿支持面2Aの下方で左右方向、すなわち主走査方向に移動しながら、その原稿の画像を前後方向、すなわち副走査方向においてライン状に読み取る。なお、後述する搬送部3が作動する場合、読取センサ2Sは、読取面2Bの下方に移動して静止する。
図1及び図2に示すように、原稿カバー30は、上筐体20よりも上方に位置している。原稿カバー30の底面は、上筐体20の上面と略同一形状の平坦面である。
原稿カバー30の後端部30Bは、左右方向に延びる開閉軸心X30を規定する図示しないヒンジを介して、上筐体20の後端部20Bに連結している。
原稿カバー30は、図1、図2及び図4~図7に示す閉鎖位置と、図3に示す開放位置と、の間で開閉軸心X30周りに回動可能である。
図1に示すように、原稿カバー30は、閉鎖位置にある状態で、上筐体20における原稿支持面2Aを含む上面の全体を覆う。この状態では、原稿カバー30は、原稿支持面2Aに支持された原稿を原稿支持面2Aに密着させるとともに、読取センサ2Sに外光が到達することを抑制する。
その一方、図3に示すように、原稿カバー30は、開放位置にある状態で、上筐体20の上面から上方に離間して原稿支持面2Aを開放する。この状態では、ユーザは、原稿支持面2Aへの原稿の載置、及びその原稿の取り出しを行うことができる。
図1及び図2に示すように、原稿カバー30は、供給トレイ31、排出トレイ32及び搬送部3を有している。供給トレイ31及び排出トレイ32は、原稿カバー30の右部分に位置している。
供給トレイ31は、排出トレイ32よりも上方に位置している。供給トレイ31は、読取対象であるシート状の原稿を積層状態で支持する。供給トレイ31は、サイドガイド34A、34Bを有している。
図1にサイドガイド34A、34Bを実線と二点鎖線とで図示するように、サイドガイド34A、34Bは、前後方向にスライド可能である。サイドガイド34は、互いに接近及び離間するようにスライドすることにより、供給トレイ31上の原稿を前後方向において位置決めする。
図2に示すように、搬送部3は、原稿カバー30の左部分の内部に位置している。搬送部3も、周知の構成であるので図示及び説明を簡略する。搬送部3は、供給トレイ31上の原稿を1枚ずつ、読取面2Bの下方で静止する読取センサ2Sに向けて搬送し、読取面2B上を通過させて読取センサ2にその原稿の画像を読み取らせた後、その原稿を排出トレイ32に排出する。
図2に示す中央線C1は、鉛直方向に延びて、上筐体20における左右方向の中央と、原稿カバー30における左右方向の中央と、を通過する仮想線である。つまり、本実施例では、上筐体20における左右方向の中央と、原稿カバー30における左右方向の中央とが一致している。
<手掛け凹部>
図1~図3に示すように、原稿カバー30は、手掛け凹部40を有している。手掛け凹部40は、「手掛け部」の一例である。
図1~図3に示すように、原稿カバー30は、手掛け凹部40を有している。手掛け凹部40は、「手掛け部」の一例である。
手掛け凹部40は、上筐体20の前壁部20Fの上方に位置している。また、手掛け凹部40は、原稿カバー30における左右方向の中央を含む領域、すなわち図2に示す中央線C1を含む領域に位置している。
図3及び図6に示すように、手掛け凹部40は、原稿カバー30のカバー前端部30Fから開閉軸心X30に近づくように後向きに凹んでいる。また、手掛け凹部40は、原稿カバー30の底面から上向きに凹んでいる。手掛け凹部40は、その内壁面によって、左右方向に細長く延び、かつ原稿カバー30のカバー前端部30Fにおいて前向き及び下向きに開く空間を区画している。
手掛け凹部40は、上側手掛け内壁面40U及び手掛け内壁面40Sを有している。上側手掛け内壁面40Uは、手掛け凹部40の内壁面のうちの上方に位置して下を向く内壁面である。手掛け内壁面40Sは、手掛け凹部40の内壁面のうちの左方に位置して右を向く内壁面である。手掛け内壁面40Sは、「手掛け側端部」の一例である。
ユーザは、指先を手掛け凹部40内に差し入れて、手掛け凹部40の上側手掛け内壁面40Uに手を掛けることが可能である。手掛け凹部40は、ユーザの原稿カバー30に対する回動操作、すなわち原稿カバー30を図1等に示す閉鎖位置と、図3に示す開放位置との間で回動させるための手動操作を受ける。
図1及び図2に示すように、手掛け凹部40は、サイドガイド34A、34Bと左右方向において重なる位置にある。これにより、ユーザは、手掛け凹部40の上側手掛け内壁面40Uに手を掛ける場合と、サイドガイド34A、34Bを操作する場合とで、手を延ばす方向を同じにできる。
<操作パネル>
図3に示すように、上筐体20は、操作パネル10を有している。操作パネル10は、上筐体20の前壁部20Fよりも前方に突出している。操作パネル10の上面10Uは、上筐体20の前壁部20Fの上端から操作パネル10のパネル前端部10Fの上端まで前向きに緩やかに下り傾斜している。
図3に示すように、上筐体20は、操作パネル10を有している。操作パネル10は、上筐体20の前壁部20Fよりも前方に突出している。操作パネル10の上面10Uは、上筐体20の前壁部20Fの上端から操作パネル10のパネル前端部10Fの上端まで前向きに緩やかに下り傾斜している。
操作パネル10は、パネル側端部10Sを有している。パネル側端部10Sは、操作パネル10における右方に位置する側面である。パネル側端部10Sは、右を向いて前後方向及び上下方向に略平面状に延びている。
図2に示すように、操作パネル10は、中央線C1よりも左方に位置し、さらに、手掛け凹部40よりも左方に位置している。図2及び図6に示すように、操作パネル10のパネル側端部10Sは、手掛け凹部40の手掛け内壁面40Sと左右方向において一致する位置にある。
操作パネル10は、タッチパネル110及び電源ボタン170Bを有している。タッチパネル110は、操作パネル10の上面10Uの略中央に位置している。電源ボタン170Bは、操作パネル10の上面10Uにおけるタッチパネル110よりも右方に位置している。
電源ボタン170Bは、複合機1の電源のオンとオフとを切り替えるためのボタンである。ユーザが電源ボタン170Bを押下して複合機1の電源をオンにすると、画像形成部5、画像読取部2及び搬送部3等が電源投入されて作動可能な状態となる。
タッチパネル110は透過型であり、ユーザが画像形成部5、画像読取部2及び搬送部3等に対して行う操作指示入力を受け付ける。
図7及び図8に示すように、操作パネル10は、その内部にLCDパネル150を有している。LCDパネル150は、液晶画面によって、画像形成部5、画像読取部2及び搬送部3等の稼働状態や設定等を示す画像を表示する。ユーザは、LCDパネル150が表示する画像をタッチパネル110を介して視認できる。
また、ユーザは、操作パネル10に手を掛けて、上筐体20を図1等に示す載置位置と、図4等に示す上昇位置との間で回動させるための手動操作を行うことができる。
<操作パネルの外装構成>
図7~図10に示すように、操作パネル10は、外装構成として、パネルベース120及びケーシング100を有している。
図7~図10に示すように、操作パネル10は、外装構成として、パネルベース120及びケーシング100を有している。
図7及び図9に示すように、パネルベース120は、上筐体20の底壁等を形成する樹脂製のスキャナベース20Zに一体成形されている。図6及び図7に示すように、パネルベース120の底壁の下面は、操作パネル10のパネル下面10Dを形成している。パネル下面10Dは、上筐体20の下面20Dに対して殆ど段差なく接続している。
図9に示すように、パネルベース120は、パネルベース120の底壁の外周縁から上向きに突出する外周壁や、その外周壁の内側に位置する格子状のリブ、ネジ穴、係合部等を有している。
図11に示すように、ケーシング100は、上壁101、パネル側壁102及び延出部103を有している。上壁101は、タッチパネル110を露出させるパネル開口101Aと、電源ボタン170Bを露出させるボタン開口101Bと、を有している。パネル側壁102は、上壁101の外周縁から下向きに突出している。延出部103は、上壁101の後端から後向きに突出している。
図3及び図7に示すように、ケーシング100をパネルベース120に対して上から組み付け、図示しないネジをパネルベース120に対して下から挿通させ、ケーシング100にねじ込むことにより、ケーシング100がパネルベース120に固定される。
ケーシング100がパネルベース120に固定された状態で、上壁101の上面は、操作パネル10の上面10Uを形成している。パネル側壁102の前面は、操作パネル10のパネル前端部10Fを形成している。パネル側壁102の右面は、操作パネル10のパネル側端部10Sを形成している。延出部103は、上筐体20の上面のうちの前壁部20F側の一部を形成している。
図7に示すように、ケーシング100の延出部103は、閉鎖位置にある原稿カバー30に覆われる位置まで延びている。
<操作パネルの内部構成>
図7、図8及び図10に示すように、タッチパネル110は矩形状であり、その外周縁111がケーシング100の上壁101におけるパネル開口101Aの周縁に下から当接してパネル開口101Aの内側で露出することにより、操作パネル10の上面10Uに位置している。
図7、図8及び図10に示すように、タッチパネル110は矩形状であり、その外周縁111がケーシング100の上壁101におけるパネル開口101Aの周縁に下から当接してパネル開口101Aの内側で露出することにより、操作パネル10の上面10Uに位置している。
図10に示すように、タッチパネル110の外周縁111と、上壁101におけるパネル開口101Aの周辺との間には、樹脂フィルム製の枠状スペーサ110Wが介在している。
操作パネル10は、その内部にタッチパネルホルダ板金130、タッチパネルホルダ140、シールド板金160、電源スイッチ用シールド板金167及び基板180を有している。
タッチパネルホルダ板金130は、略矩形枠状の板金部材である。タッチパネルホルダ板金130の内周縁は、矩形状であるLCDパネル150の外周縁に対して僅かに大きい。タッチパネルホルダ板金130は、その内周縁から下向きに屈曲してLCDパネル150の外周縁に当接可能な複数の小片135を有している。
タッチパネルホルダ板金130の外周縁は、タッチパネル110の外周縁111に対して余裕をもって大きい。図7、図8及び図11に示すように、タッチパネルホルダ板金130は、タッチパネル110の外周縁111を下から支持している。図11に示すように、外周縁111に囲まれた領域は、タッチパネル110が存在する領域110Eである。
また、タッチパネルホルダ板金130は、複数の小片135によって、タッチパネル110の下方に位置するLCDパネル150を前後方向及び左右方向において位置決めしている。
図10に示すように、タッチパネルホルダ140は、熱可塑性樹脂の射出成形等によって製造される樹脂成形品である。タッチパネルホルダ140は、ホルダ本体141及び電源ボタン支持部147を一体に有している。
ホルダ本体141は、LCDパネル150を前後方向及び左右方向において囲む略矩形枠状である。電源ボタン支持部147は、ホルダ本体141の右端縁に接続している。
シールド板金160は板金部材であり、ホルダ本体141の下方に位置している。電源スイッチ用シールド板金167も板金部材であり、電源ボタン支持部147の下方に位置している。基板180は、シールド板金160及び電源スイッチ用シールド板金167の下方に位置している。
タッチパネルホルダ板金130、タッチパネルホルダ140、シールド板金160及び基板180は、複数のネジによってケーシング100に締結され、タッチパネル110及びLCDパネル150は、それらの間で支持されている。
タッチパネルホルダ140のホルダ本体141は、複数の支持リブ142を有している。各支持リブ142は、ホルダ本体141の外周縁から上向きに突出し、かつその外周縁に沿って延びている。
図7及び図8に示すように、ホルダ本体141は、複数の支持リブ142によって、タッチパネルホルダ板金130を下から支持している。図11では、複数の支持リブ142がタッチパネルホルダ板金130に当接する領域に網掛けを付している。
ホルダ本体141は、複数の支持リブ142によって、タッチパネル110が存在する領域110Eよりも外側であって、タッチパネルホルダ板金130の外周縁に隣接する領域で、タッチパネルホルダ板金130を下から支持している。
図10に示すように、操作パネル10は、電源スイッチ170を有している。電源スイッチ170は、電源スイッチ本体170Aと、上述した電源ボタン170Bとを有している。電源スイッチ本体170Aは、操作パネル10の内部で基板180上に位置している。
電源ボタン170Bは、ボタン開口101Bから露出する上面以外の部分が操作パネル10の内部に位置している。また、電源ボタン170Bは、電源スイッチ本体170Aの上方に位置している。
タッチパネルホルダ140の電源ボタン支持部147は、操作パネル10の内部で電源ボタン170Bを支持している。電源ボタン支持部147は、ユーザの押下による電源ボタン170Bの下向きの移動を許容するとともに、ユーザが押下しなくなったときに電源ボタン170Bを元の位置に復帰させる。電源スイッチ本体170Aは、電源ボタン170Bの変位によって接点を断接する。
タッチパネルホルダ140は、電源ボタン支持部147を有することにより、電源ボタン170B及び電源スイッチ本体170Aのうちの電源ボタン170Bを支持する電源スイッチホルダを兼ねている。
図7に示すように、操作パネル10は、基板180をパネル前端部10F側から接離部25側に向かって上り傾斜する姿勢で収容している。
<操作パネルの溝>
図6及び図7に示すように、操作パネル10のパネル下面10Dは、溝70を有している。溝70は、パネルベース120の底壁に一体に形成されている。溝70は、パネル下面10Dから上向きに凹んでおり、第1溝71及び第2溝72を有している。
図6及び図7に示すように、操作パネル10のパネル下面10Dは、溝70を有している。溝70は、パネルベース120の底壁に一体に形成されている。溝70は、パネル下面10Dから上向きに凹んでおり、第1溝71及び第2溝72を有している。
第1溝71は、接離部25と、操作パネル10のパネル前端部10Fとの間に位置し、左右方向に延びている。より詳細には、接離部25の最も前方に位置する部分よりも前方に第1溝71が位置している。第1溝71は、第1面71A及び第2面71Bを有している。
図7に示すように、第1面71Aは、第1溝71における前方に位置する下向きの内壁面である。第1面71Aは、パネル前端部10F側から接離部25側に向かって上り傾斜している。
第2面71Bは、第1溝71における後方に位置する前向きの内壁面である。第2面71Bは、第1面71Aよりも接離部25に近い位置でパネル前端部10F側を向いている。
パネル下面10Dに対する第2面71Bの角度α2は、パネル下面10Dに対する第1面71Aの角度α1よりも大きい。本実施例では、一例として、角度α1は20°~30°程度であり、角度α2は80°~90°程度である。
図6に示すように、第2溝72は、第1溝71の右端と連結して後向きに延び、第1溝71と共に接離部25を取り巻いている。より詳細には、接離部25の最も右方に位置する部分よりも右方に第2溝72が位置している。第2溝72は、接離部25とパネル側端部10Sとの間に位置している。
パネル下面10Dは、第1端縁10D1及び第2端縁10D2を有している。第1端縁10D1は、パネル下面10Dの左方で前後方向に延びている。第2端縁10D2は、パネル下面10Dの右方で前後方向に延びている。接離部25は、パネル下面10Dにおける第1端縁10D1側に偏っている。
溝70における左方に位置する第1端部70Mと第1端縁10D1との間の左右方向における距離を第1距離L1とする。溝70における右方に位置する第2端部70Nと第2端縁10D2との間の左右方向における距離を第2距離L2とする。第2距離L2は、第1距離L1よりも大きい。
図12に示すように、基板180は、操作パネル10を上面視した場合に溝70と重なる位置にある。図9に示すように、パネルベース120は、溝70が存在する領域を格子状のリブによって補強している。
図7に示すように、このような溝70により、ユーザが操作パネル10に手を掛けようとしたときに、操作パネル10のパネル下面10Dに当接しながら進む指先が接離部25の手前で操作パネル10の第1溝71又は第2溝72に入り込むので、接離部25に手が届くことを規制できる。
<作用効果>
実施例1の複合機1において、図6に示すように、上筐体20の下面20Dは、接離部25を有している。操作パネル10のパネル下面10Dは、上向きに凹む溝70を有している。そして、溝70は、接離部25と、操作パネル10のパネル前端部10Fとの間に位置する第1溝71を有している。
実施例1の複合機1において、図6に示すように、上筐体20の下面20Dは、接離部25を有している。操作パネル10のパネル下面10Dは、上向きに凹む溝70を有している。そして、溝70は、接離部25と、操作パネル10のパネル前端部10Fとの間に位置する第1溝71を有している。
この構成により、ユーザが操作パネル10に手を掛けようとしたときに、操作パネル10のパネル下面10Dに当接しながら進む指先が接離部25の手前で操作パネル10の第1溝71に入り込むので、接離部25に手が届くことを規制できる。これにより、この複合機1は、接離部25と、下筐体50の当接部57L1との間に手を挟む等の不具合を抑制できる。
また、この複合機1は、接離部25よりも前方において、ユーザの手が接離部25に届くことを規制するために上筐体20の下面20Dから下向きに大きく突出する脚部を有しておらず、そのような脚部が上下方向において嵩張るという問題が存在しない。
したがって、実施例1の複合機1は、操作性の向上と、上下方向の小型化とを実現できる。
また、この複合機1において、第1溝71は、接離部25とパネル前端部10Fとの間で左右方向に延びている。そして、溝70は、第1溝71と連結して後向きに延び、第1溝71と共に接離部25を取り巻く第2溝72を有している。この構成により、ユーザが様々な方向から操作パネル10に手を掛けようとしたときに、指先が接離部25の手前で第1溝71又は第2溝72に入り込む。その結果、この複合機1は、接離部25に手が届くことを確実性高く規制できる。
さらに、この複合機1において、図2に示すように、操作パネル10は、中央線C1よりも左方に位置している。そして、図6に示すように、第2溝72は、接離部25と、操作パネル10のパネル側端部10Sと、の間に位置している。この構成により、ユーザの手が届き易い側に位置する第2溝72が第1溝71と共に略L字形状で接離部25を取り巻く。その結果、この複合機1は、接離部25に手が届くことを確実性高く規制できる。
また、この複合機1において、接離部25は、パネル下面10Dにおける第1端縁10D1側に偏っている。そして、溝70の第2端部70Nとパネル下面10Dの第2端縁10D2との第2距離L2は、溝70の第1端部70Mとパネル下面10Dの第1端縁10D1との間の第1距離L1よりも大きい。この構成により、この複合機1は、操作パネル10のパネル下面10Dにおける接離部25が偏る側とは反対側であって、上筐体20における左右方向の中央に近く撓み易い領域において、溝70による強度低下を抑制できる。
さらに、この複合機1において、図7に示すように、操作パネル10は、基板180をパネル前端部10F側から接離部25側に向かって上り傾斜する姿勢で収容している。図12に示すように、基板180は、操作パネル10を上面視した場合に溝70と重なる位置にある。そして、図7に示すように、第1溝71は、パネル前端部10F側から接離部25側に向かって上り傾斜する第1面71Aを有している。この構成により、この複合機1は、第1面71Aによって、操作パネル10内における基板180の配置スペースを好適に確保しつつ、ユーザの指先を接離部25の手前で操作パネル10の第1溝71に確実性高く入り込ませることができる。
また、この複合機1において、第1溝71は、第1面71Aよりも接離部25に近い位置でパネル前端部10F側を向く第2面71Bを有している。そして、パネル下面10Dに対する第2面71Bの角度α2は、パネル下面10Dに対する第1面71Aの角度α1よりも大きい。この構成により、この複合機1は、第1面71Aによって操作パネル10の第1溝71に入り込んだユーザの指先を第2面71Bによって当て止めることができる。その結果、この複合機1は、接離部25に手が届くことを一層確実性高く規制できる。
さらに、この複合機1において、図2に示すように、手掛け凹部40は、原稿カバー30における左右方向の中央を含む領域、すなわち中央線C1を含む領域に位置している。操作パネル10は、手掛け凹部40よりも左方に位置している。操作パネル10における右方に位置するパネル側端部10Sは、手掛け凹部40における左方に位置する手掛け内壁面40Sと左右方向において一致する位置にある。このような位置関係により、操作パネル10は、左右方向において手掛け凹部40と重ならない位置にある。このため、ユーザが手掛け凹部40の上側手掛け内壁面40Uに手を掛けて原稿カバー30を回動させようとするときに手が操作パネル10に当たり難く、手掛け凹部40と操作パネル10との間に手が挟まれ難い。また、ユーザは、原稿カバー30における左右方向の中央を含む領域に位置する手掛け凹部40の上側手掛け内壁面40Uに手を掛け易い。したがって、この複合機1は、原稿カバー30の回動操作の操作性を向上させることができる。
また、この複合機1において、図1及び図2に示すように、手掛け凹部40が原稿カバー30のカバー前端部30Fから開閉軸心X30に近づくように凹んでおり、パネル側端部10Sが手掛け内壁面40Sと左右方向において一致する位置にある構成により、ユーザがパネル側端部10Sを基準として、手掛け凹部40の位置を容易に判別できる。また、この構成により、手掛け凹部40が張り出さないので、複合機1の意匠性を向上させ易い。
さらに、この複合機1において、手掛け凹部40は、サイドガイド34A、34Bと左右方向において重なる位置にある。この構成により、ユーザは、手掛け凹部40の上側手掛け内壁面40Uに手を掛ける場合と、サイドガイド34A、34Bを操作する場合とで、手を延ばす方向を同じにできる。その結果、この複合機1は、ユーザが煩わしさを感じることを抑制できる。
また、この複合機1において、図3及び図7に示すように、操作パネル10のケーシング100の延出部103は、閉鎖位置にある原稿カバー30に覆われる位置まで延びている。この構成により、ユーザが操作パネル10に手を掛けて上筐体20を回動操作するときや、操作パネル10のタッチパネル110や電源ボタン170Bを操作するときなどに、操作パネル10がガタつきそうになっても、閉鎖位置にある原稿カバー30のカバー前端部30Fが延出部103に上から当接して操作パネル10を押さえるため、操作パネル10がガタつき難い。
さらに、この複合機1において、図7、図8、図10及び図11に示すように、タッチパネルホルダ板金130は、タッチパネル110の外周縁111を下から支持している。そして、タッチパネルホルダ140は、複数の支持リブ142によって、タッチパネル110が存在する領域110Eよりも外側で、タッチパネルホルダ板金130を下から支持している。この構成により、図7及び図8に示すように、ユーザの押下によってタッチパネル110に過負荷F1が作用する場合に、タッチパネル110と共にタッチパネルホルダ板金130が撓むことができる。その結果、この複合機1は、タッチパネル110の局所的な撓みを抑制できるので、タッチパネル110が破損し難い。
また、この複合機1において、図10に示すように、タッチパネルホルダ140は、電源ボタン支持部147を有することにより、電源ボタン170B及び電源スイッチ本体170Aのうちの電源ボタン170Bを支持する電源スイッチホルダを兼ねている。この構成により、この複合機1は、仮に、操作パネル10がタッチパネルホルダ140と電源スイッチホルダとを別々に有する場合と比較して、部品点数の削減及び組み付け作業の簡素化を実現でき、その結果、製造コストの低廉化を実現できる。
(変形例)
実施例1の複合機1について、操作パネル10の配置を左方にずらした変形例を図13に示す。この変形例において、操作パネル10のパネル側端部10Sは、手掛け凹部40の手掛け内壁面40Sから左方に離れた位置にある。このような変形例においても、実施例1の複合機1と同様に、原稿カバー30の回動操作の操作性を向上させることができる。
実施例1の複合機1について、操作パネル10の配置を左方にずらした変形例を図13に示す。この変形例において、操作パネル10のパネル側端部10Sは、手掛け凹部40の手掛け内壁面40Sから左方に離れた位置にある。このような変形例においても、実施例1の複合機1と同様に、原稿カバー30の回動操作の操作性を向上させることができる。
(実施例2)
図14~図16に示すように、実施例2の複合機2は、実施例1の複合機1に係る操作パネル10について、上面10Uの代わりに上面210Uを有している。また、この複合機2は、操作パネル10について、実施例1に係る電源ボタン170B及びタッチパネル110の代わりに、電源ボタン270B、表示部250、第1操作キー271A、271B、271C、271D、271E、271F及び第2操作キー272A、272B、272C、272D、272E、272Fを有している。
図14~図16に示すように、実施例2の複合機2は、実施例1の複合機1に係る操作パネル10について、上面10Uの代わりに上面210Uを有している。また、この複合機2は、操作パネル10について、実施例1に係る電源ボタン170B及びタッチパネル110の代わりに、電源ボタン270B、表示部250、第1操作キー271A、271B、271C、271D、271E、271F及び第2操作キー272A、272B、272C、272D、272E、272Fを有している。
実施例2のその他の構成は、実施例1と同様である。このため、実施例1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
図16に示すように、表示部250は、操作パネル10の上面210Uの略中央に位置している。電源ボタン270Bは、操作パネル10の上面10Uにおけるタッチパネル110よりも左方に位置している。
電源ボタン270Bは、複合機2の電源のオンとオフとを切り替えるためのボタンである。ユーザが電源ボタン270Bを押下して複合機2の電源をオンにすると、画像形成部5、画像読取部2及び搬送部3等が電源投入されて作動可能な状態となる。
表示部250は、液晶画面等によって、画像形成部5、画像読取部2及び搬送部3等の稼働状態や設定等を示す画像を表示する。すなわち、表示部250は、画像を表示するのみであり、ユーザが操作指示を入力することはない。
第1操作キー271A~271Fは、操作パネル10の上面210Uにおける表示部250よりもパネル前端部10F側に位置して、左右方向に一列に並んでいる。
第1操作キー271A~271Fは、ユーザが画像形成部5、画像読取部2及び搬送部3等に対して行う操作指示入力を受け付ける。
第2操作キー272A~272Fは、操作パネル10の上面210Uにおける表示部250よりも右方に位置している。第2操作キー272A~272Fは、表示部250に対して左右方向に並んでいる。
第2操作キー272A~272Fは、ユーザが画像形成部5、画像読取部2及び搬送部3等に対して行う操作指示入力を受け付ける。
図15に示すように、複合機2が有する接離部25及び溝70は、実施例1の複合機1に係る接離部25及び溝70と同じである。
図16に示すように、溝70は、操作パネル10を上面視した場合に表示部250及び電源ボタン270Bと重なる位置にある。また、溝70は、第1操作キー271A~271Fから後方に離れた位置にある。さらに、溝70は、第2操作キー272A~272Fから左方に離れた位置にある。
図15に示すように、基板280をパネル前端部10F側から接離部25側に向かって上り傾斜する姿勢で収容している。図16に示すように、基板280は、操作パネル10を上面視した場合に溝70と重なる位置にある。
<作用効果>
実施例2の複合機2は、図15及び図16に示す溝70により、ユーザが操作パネル10に手を掛けようとしたときに、操作パネル10のパネル下面10Dに当接しながら進む指先が接離部25の手前で操作パネル10の第1溝71又は第2溝72に入り込むので、接離部25に手が届くことを規制できる。これにより、この複合機2は、接離部25と、下筐体50の当接部57L1との間に手を挟む等の不具合を抑制できる。
実施例2の複合機2は、図15及び図16に示す溝70により、ユーザが操作パネル10に手を掛けようとしたときに、操作パネル10のパネル下面10Dに当接しながら進む指先が接離部25の手前で操作パネル10の第1溝71又は第2溝72に入り込むので、接離部25に手が届くことを規制できる。これにより、この複合機2は、接離部25と、下筐体50の当接部57L1との間に手を挟む等の不具合を抑制できる。
また、この複合機2は、接離部25よりも前方において、ユーザの手が接離部25に届くことを規制するために上筐体20の下面20Dから下向きに大きく突出する脚部を有しておらず、そのような脚部が上下方向において嵩張るという問題が存在しない。
したがって、実施例2の複合機2は、実施例1の複合機1と同様に、操作性の向上と、上下方向の小型化とを実現できる。
また、この複合機2において、図16に示すように、溝70は、操作パネル10を上面視した場合に表示部250及び電源ボタン270Bと重なる位置にあり、かつ第1操作キー271A~271Fから後方に離れた位置にある。この構成により、操作パネル10は、第1操作キー271A~271Fがユーザから強く押された場合でも、溝70による強度低下が少ない領域でその押圧力を支持できる。その結果、この複合機2は、操作パネル10の変形を抑制できる。なお、電源ボタン270Bは、複合機2の電源のオンとオフとを切り替えるために操作されるキーであるため、他の操作キーに比べてユーザが操作する機会が少ない。そのため、電源ボタン270Bは、操作パネル10を上面視した場合に溝70と重なる位置にある。
さらに、この複合機2において、溝70は、操作パネル10を上面視した場合に表示部250と重なる位置にあり、かつ第2操作キー272A~272Fから左方に離れた位置にある。この構成により、操作パネル10は、第2操作キー272A~272Fがユーザから強く押された場合でも、溝70による強度低下が少ない領域でその押圧力を支持できる。その結果、この複合機2は、操作パネル10の変形を抑制できる。
また、この複合機2において、基板280は、操作パネル10を上面視した場合に溝70と重なる位置にある。そして、図15に示すように、第1溝71の第1面71Aは、パネル前端部10F側から接離部25側に向かって上り傾斜している。この構成により、この複合機2は、第1面71Aによって、操作パネル10内における基板280の配置スペースを好適に確保しつつ、ユーザが指先を接離部25の手前で操作パネル10の第1溝71に確実性高く入り込ませることができる。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
実施例1、2では、溝70が第1溝71及び第2溝72を有するL字形状であるが、本発明はこの構成には限定されない。例えば、溝は、第1溝のみを有していてもよい。また、溝は、2つの第2溝が第1溝の一端と他端とに連結するC字形状であってもよい。
実施例1、2では、手掛け部が手掛け凹部40であり、手掛け側端部が手掛け内壁面40Sであるが、例えば、手掛け部は、原稿カバーのカバー前端部から前向きに突出するハンドル等の手掛け凸部であってもよく、また、手掛け側端部は、その手掛け凸部における左右方向の一方に位置する外壁面であってもよい。
実施例1では、電源スイッチ170は、電源ボタン170B及び電源スイッチ本体170Aを有する押しボタンスイッチであるが、例えば、電源スイッチは、ロッカースイッチ、スライドスイッチ等の様々なスイッチであってもよい。
実施例1では、タッチパネルホルダ140の電源ボタン支持部147は、電源ボタン170Bのみを支持するが、例えば、タッチパネルホルダは、電源ボタン及び電源スイッチ本体を支持する電源スイッチホルダを兼ねていてもよい。
本発明は例えば、画像読取部及び画像形成部を備える複合機等に利用可能である。
1、2…複合機、2S…読取センサ、2…画像読取部、5…画像形成部
50…下筐体、20…上筐体、20B…上筐体の後端部
20F…上筐体の前壁部、X20…回動軸心、10…操作パネル
20D…上筐体の下面、25…接離部、10D…パネル下面
70…溝、10F…パネル前端部、71…第1溝、72…第2溝
10S…パネル側端部、10D1…パネル下面の第1端縁
10D2…パネル下面の第2端縁、70M…溝の第1端部
70N…溝の第2端部、L1…第1距離、L2…第2距離
180、280…基板、71A…第1溝の第1面、71B…第1溝の第2面
α1…パネル下面に対する第1面の角度
α2…パネル下面に対する第2面の角度
10U、210U…操作パネルの上面、250…表示部
271A、271B、271C、271D、271E、271F…第1操作キー
272A、272B、272C、272D、272E、272F…第2操作キー
50…下筐体、20…上筐体、20B…上筐体の後端部
20F…上筐体の前壁部、X20…回動軸心、10…操作パネル
20D…上筐体の下面、25…接離部、10D…パネル下面
70…溝、10F…パネル前端部、71…第1溝、72…第2溝
10S…パネル側端部、10D1…パネル下面の第1端縁
10D2…パネル下面の第2端縁、70M…溝の第1端部
70N…溝の第2端部、L1…第1距離、L2…第2距離
180、280…基板、71A…第1溝の第1面、71B…第1溝の第2面
α1…パネル下面に対する第1面の角度
α2…パネル下面に対する第2面の角度
10U、210U…操作パネルの上面、250…表示部
271A、271B、271C、271D、271E、271F…第1操作キー
272A、272B、272C、272D、272E、272F…第2操作キー
Claims (8)
- 原稿の画像を読み取る読取センサを有する画像読取部と、
前記画像読取部よりも下方に位置し、シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部を収容する下筐体と、
前記画像読取部を収容する上筐体であって、左右方向に延びて前記上筐体の後端部よりも前方に位置する前壁部を有する前記上筐体と、を備え、
前記上筐体は、前記後端部が前記下筐体に連結し、前記前壁部側が前記下筐体に載る載置位置と、前記前壁部側が前記載置位置よりも上方となる上昇位置と、の間で前記左右方向に延びる回動軸心周りに回動可能である複合機であって、
前記上筐体は、前記前壁部よりも前方に突出する操作パネルを有し、
前記上筐体の下面は、前記上筐体が前記載置位置にある状態で前記下筐体に当接する一方、前記上筐体が前記上昇位置にある状態で前記下筐体から離間する接離部を有し、
前記操作パネルのパネル下面は、上向きに凹む溝を有し、
前記溝は、前記接離部と、前記操作パネルのパネル前端部との間に位置する第1溝を有していることを特徴とする複合機。 - 前記第1溝は、前記接離部と前記パネル前端部との間で前記左右方向に延びており、
前記溝は、前記第1溝と連結して後向きに延び、前記第1溝と共に前記接離部を取り巻く第2溝を有している請求項1記載の複合機。 - 前記操作パネルは、前記上筐体における前記左右方向の中央よりも前記左右方向の一方に位置し、
前記第2溝は、前記接離部と、前記操作パネルにおける前記左右方向の他方に位置するパネル側端部と、の間に位置している請求項2記載の複合機。 - 前記操作パネルは、前記上筐体における前記左右方向の中央よりも前記左右方向の一方に位置し、
前記パネル下面は、前記左右方向の前記一方で前後方向に延びる第1端縁と、
前記左右方向の他方で前記前後方向に延びる第2端縁と、を有し、
前記接離部は、前記パネル下面における前記第1端縁側に偏っており、
前記溝における前記左右方向の前記一方に位置する第1端部と前記第1端縁との間の前記左右方向における距離を第1距離とし、
前記溝における前記左右方向の前記他方に位置する第2端部と前記第2端縁との間の前記左右方向における距離を第2距離とすると、
前記第2距離は、前記第1距離よりも大きい請求項1乃至3のいずれか1項記載の複合機。 - 前記操作パネルは、基板を前記パネル前端部側から前記接離部側に向かって上り傾斜する姿勢で収容しており、
前記基板は、前記操作パネルを上面視した場合に前記溝と重なる位置にあり、
前記第1溝は、前記パネル前端部側から前記接離部側に向かって上り傾斜する第1面を有している請求項1乃至4のいずれか1項記載の複合機。 - 前記第1溝は、前記第1面よりも前記接離部に近い位置で前記パネル前端部側を向く第2面を有し、
前記パネル下面に対する前記第2面の角度は、前記パネル下面に対する前記第1面の角度よりも大きい請求項5記載の複合機。 - 前記操作パネルは、前記操作パネルの上面に位置する表示部と、
前記操作パネルの前記上面における前記表示部よりも前記パネル前端部側に位置し、電源投入された前記画像形成部及び前記画像読取部に対する入力操作を受ける第1操作キーと、を有し、
前記溝は、前記操作パネルを上面視した場合に前記表示部と重なる位置にあり、かつ前記第1操作キーから離れた位置にある請求項1乃至6のいずれか1項記載の複合機。 - 前記操作パネルは、前記操作パネルの上面に位置する表示部と、
前記操作パネルの前記上面に位置して前記表示部に対して前記左右方向に並び、電源投入された前記画像形成部及び前記画像読取部に対する入力操作を受ける第2操作キーと、を有し、
前記溝は、前記操作パネルを上面視した場合に前記表示部と重なる位置にあり、かつ前記第2操作キーから離れた位置にある請求項1乃至7のいずれか1項記載の複合機。
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