JP2022157095A - 車両の側突時姿勢制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】側面衝突時の衝撃荷重を分散させて効率良く吸収させる。【解決手段】側突時姿勢制御装置は、アンダエアバッグ17rとアンダカバー11と制御ユニット21を有する。アンダエアバッグ17rは自車両のフロアパネル7の下部に配設され、アンダカバー11はアンダエアバッグ17rの下面を覆う。又アンダカバー11の幅方向両側が、フロアパネル7の車幅方向に設けられたサイドシル4rとリンフォース13rに対し、リンフォース13r側がサイドシル4r側よりも弱い接合力で接合されている。制御ユニット21は、自車両Mに対して側方から接近する接近車両Sが衝突する時間(衝突予測時間)|ΔT|を求め、この衝突予測時間|ΔT|に達する直前で、アンダカバー11の弱い接合力で接合されている部位を乖離してアンダエアバッグ17rを膨張展開させる。【選択図】図3
Description
本発明は、側面衝突を受ける際の自車両の姿勢を制御する車両の側突時姿勢制御装置に関する。
従来、自車両に対して側面から接近する車両(接近車両)が衝突すると、サイドエアバッグやカーテンエアバッグ等を乗員と車体側面との間に膨張展開させて、側面衝突の際の衝撃荷重を緩和させる技術が知られている。或いは、サイドドアにクロスメンバーを配設し、このクロスメンバーにて衝撃荷重を分散させて吸収する技術も知られている。
ところで、側面衝突時において、サイドエアバッグやカーテンエアバッグの膨張展開により、或いはサイドメンバによって衝撃荷重を効率良く吸収するためには、衝突時における自車両と接近車両との位置関係が重要になってくる。
すなわち、例えば、接近車両の車高が自車両よりも高い場合、自車両側面におけるフロントサイドフレームやサイドシルのような比較的高い剛性を有する部位の上方に接近車両のフロントバンパが衝突し易くなり、ドアを大きく変形させてしまうことになる。その結果、サイドエアバッグやカーテンエアバッグを膨張展開させるための充分なスペースを確保することが困難になる。
この対策として、例えば、特許文献1(特開2007-62447号公報)には、自車両の側面に接近する接近車両(物体)を検出した場合、制御装置が自車両への接近車両の有無を予測し、衝突すると予測した場合に、車高調整手段を作動させて、衝突が予測された側の車両側部を上昇させる技術が開示されている。
この文献に開示されている技術では、被衝突側の側面を上昇させることで、接近車両の衝突エネルギの一部を、自車両をローリングさせるためのエネルギに消費させ、衝撃荷重を吸収するようにしている。
ところで、車両の被衝突側側面の上昇は、接近車両が衝突する前に完了させる必要がある。しかし、上述した文献に開示されている技術では、車高調整手段としてショックアブソーバを採用し、このショックアブソーバを油圧ポンプにより動作させているため、応答性に問題があり、衝突前に被衝突側側面の上昇を完了させることは困難である。
本発明は、側面衝突時の衝撃荷重を分散させて効率良く吸収させることのできる車両の側突時姿勢制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、自車両のフロアパネルの下部に配設されたアンダエアバッグと、前記アンダエアバッグの下面を覆うアンダカバーと、前記アンダエアバッグの動作を制御するエアバッグ制御部とを有する車両の側突時姿勢制御装置において、前記アンダカバーの前記自車両の幅方向両側が、前記フロアパネルの車幅方向に設けられた少なくとも一対のフレームに対し、前記アンダエアバッグの膨張展開の際には相対的に弱い接合力側が乖離されるように異なる接合力で接合されており、前記エアバッグ制御部は、前記自車両と該自車両に対して側方から接近する接近車両との走行状態に基づいて前記自車両の側面への前記接近車両の衝突予測時間を求める衝突予測時間演算部と、前記衝突予測時間演算部で求めた前記衝突予測時間に達する直前で、前記アンダエアバッグを膨張展開させる展開指示演算部とを備える。
本発明によれば、エアバッグ制御部は、自車両の側面への接近車両の衝突時間を予測し、この衝突予測時間に達する直前で、アンダエアバッグを膨張展開させ、アンダカバーの相対的に弱い接合力で接合されている側を乖離させて車高を高くし、接近車両からの衝撃荷重を自車両の下部で受けるようにしたので、側面衝突時の衝撃荷重を自車両の下部から分散させて効率良く吸収させることができる。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。図1の符号Mは自車両、Sは自車両Mに側方から接近する車両(側方接近車両)、Pは対向車線を走行する車両(対向車)である。尚、本実施形態では、右側通行規制の道路を例に説明する。従って、左側通行規制の道路では左右を逆に読み替えて適用する。
図2に自車両Mの車体下面1を示す。この車体下面1の前部左右にフロントタイヤ2l,2rが設けられ、後部左右にリヤタイヤ3l,3rが設けられている。又、左前後のタイヤ2l,3lの間、及び、右前後のタイヤ2r,3rの間の外側に、フレームとしてのサイドシル4l,4rが設けられている。更に、車体下面1は空気抵抗を少なくするために、前部と後部がフロントアンダカバー5とリヤアンダカバー6でそれぞれ覆われている。左右の各サイドシル4l,4rは、フロアパネル7(図3参照)を介して連設されており、このフロアパネル7の車幅方向の中央にフロアトンネル7aが形成されている。
このフロアトンネル7aにプロペラシャフト8や排気管9等が配設されている。更に、リヤアンダカバー6の前方に、鞍型の燃料タンク10が配設されている。この燃料タンク10とフロントアンダカバー5との間が、フロアトンネル7aを挟み線対称な形状に形成された一対のセンタアンダカバー11で覆われている。尚、左右のセンタアンダカバー11は線対称な形状であるため、対称部位は同一の符号を付して説明する。
図3に示すように、フロアパネル7の下面には、左右のサイドシル4l,4r側に、前後方向へ延在するサイドフレーム12l,12rが固設されている。更に、フロアトンネル7aの左右に、前後方向へ延在するリンフォース13l,13rが設けられている。尚、サイドシル4l,4rとリンフォース13l,13rとで、左右一対のフレームが構成されている。
左右のセンタアンダカバー11は鋼板を加工して形成されている。図3に示すように、この左右のセンタアンダカバー11は、左右のサイドシル4l,4rに当接する第1当接面11aとサイドフレーム12l,12rに当接する第2当接面11b及び、リンフォース13l,13rに当接する第3当接面11cとがそれぞれ形成されている。更に、図4に示すように、センタアンダカバー11に形成されている第1当接面11aの車幅方向内側に、後述するアンダエアバッグ17l,17rが膨張展開する際に開いて変形する脆弱部11dが形成されている。
又、左右のセンタアンダカバー11に形成されている各当接面11a~11bは左右のサイドシル4l,4r、サイドフレーム12l,12r、及びリンフォース13l,13rに対して、支持部材である第1~第3クリップ14a~14cを用いて接合されて固定されている。この第1クリップ14aは、当接面11aを比較的強い接合力でサイドシル4l,4rに接合されており、後述するアンダエアバッグ17l,17rが膨張展開する際にも抜去(乖離)されることはない。これに対して、第2、第3クリップ14b,14cは、第1クリップ14aよりも弱い接合力で、当接面11a,11bをサイドフレーム12l,12r、及びリンフォース13l,13rに接合させている。
尚、第1~第3クリップ14a~14cに代えて、接合力を接合間隔で調整するスポット溶接、アーク溶接、レーザ溶接等の接合手段を用いても同様に機能させることができる。或いは接合手段としてねじ、リベットを用い、ねじの強度や締結間隔、リベットのかしめ強度や間隔で接合力を調整するようにしても良い。或いは、接合手段として金属用接着剤を用い、金属用接着剤の接着力や塗布する間隔で接合力を調整するようにしても良い。
図3に示すように、左右のセンタアンダカバー11の各当接面11a~11cが、サイドシル4l,4r、サイドフレーム12l,12r、リンフォース13l,13rに、第1~第3クリップ14a~14cを介して接合された状態では、フロアパネル7とセンタアンダカバー11との間に、第1、第2空間部15a,15bが各々形成される。
又、符号16l,16rは車幅方向左右に配設した一対のアンダエアバッグユニットである。この左右アンダエアバッグユニット16l,16rは、アンダエアバッグ17l,17rとインフレータ18l,18rとを有している。アンダエアバッグ17l,17rは、フロアパネル7の下部に設けた第2空間部15bに、蛇腹状に折り畳まれて、下方へ展開可能な状態で収容されている。インフレータ18l,18rは、アンダエアバッグ17l,17rへ供給する高圧ガスを発生させるもので、第2空間部15b内に露呈しているフロアパネル7に固設されている。
この各インフレータ18l,18rは、エアバッグ制御部としてのアンダエアバッグ制御ユニット(U/AB_ECU)21からの動作信号で個別に動作され、この動作信号によって高圧ガスが発生する。このU/AB_ECU21は、CPU、RAM、ROM、書き換え可能な不揮発性メモリ(フラッシュメモリ又はEEPROM)、及び周辺機器を備えるマイクロコントローラで構成されている。
ROMにはCPUにおいて各処理を実行させるために必要なプログラムや固定データ(本実施形態では、特に自車両Mの諸元データ)等が記憶されている。又、RAMはCPUのワークエリアとして提供され、CPUでの各種データが一時記憶される。尚、CPUはMPU(Microprocessor)、プロセッサとも呼ばれている。
このU/AB_ECU21の入力側に自車両Mの走行データと側方接近車両Sの情報、及び側突(側面衝突)プリクラッシュ情報が入力される。ここで、自車両Mの諸元データとしては、車幅、出荷時の重心位置、サイドシル4l,4rの地上高(高さ方向の幅の中央値)、U/AB_ECU21がインフレータ18l,18rに動作指示信号を出力した後からアンダエアバッグ17l,17rが完全膨張するまでに要する時間(展開遅延時間)等がある。
尚、重心位置は、各車輪(サスペンションアームであっても良い)に搭載されたサスペンションの伸縮量を検出するセンサ、走行時の各加速度を検出するセンサ、車両の傾斜状態を検出するセンサ等から乗車人数や積載物による変化を検出して補正するようにしてもよい。又、展開遅延時間は予め実験等から求めた固定値(例えば、0.03~0.1[sec])である。
U/AB_ECU21に入力される自車両Mの走行データとしては、図示しないカーナビゲーションシステムで検出した車速(自車速)、自車位置(緯度、経度、高度)、自車進行方角等である。尚、本実施形態では、自車両Mの重心位置を自車位置の基準としている。
更に、U/AB_ECU21に入力される側方接近車両Sの情報としてはバンパSbの高さ等があり、自車両Mに搭載されている全方位認識センサや側方認識センサ等で検出した側方環境情報に基づいて取得する。
又、側突プリクラッシュ情報には、図示しない周知のサイドエアバッグ装置等に設けられた側突プリクラッシュセンサから取得する、自車両Mに対する側方接近車両Sの相対的な走行状態を示す情報が含まれている。この側突プリクラッシュセンサとしては、サイドドア付近に設けられたミリ波レーダ、LiDAR(Light Detection and Ranging)等がある。又は、上述した全方位認識センサや側方認識センサ等を側突プリクラッシュセンサとして利用しても良い。或いは、側方接近車両Sに関する側突プリクラッシュ情報を、車々間通信や路車間通信から取得するようにしても良い。
U/AB_ECU21は、側突プリクラッシュ情報(自車両Mのサイドドアと側方接近車両Sの先端部との間の相対距離、側方接近車両Sとの相対速度等)から、側方接近車両Sが自車両Mの側面に衝突する可能性を予測する。
そして、U/AB_ECU21は、側突プリクラッシュ情報から側面衝突を回避することができないと判定した場合、入力された自車両Mの走行データ及び諸元データと側方接近車両Sの情報に基づき衝突パターンを調べる。そして、アンダエアバッグユニット16l,16rの何れを動作させるか、或いは何れも動作させないかを判定する。
そして、アンダエアバッグユニット16l,16rの何れかを動作させると判定した場合は、動作させる側のアンダエアバッグユニット16l又は16rのインフレータ18l又は18rに対し、所定タイミングで動作信号を出力し、アンダエアバッグ17l又は17rを膨張展開させて、衝突直前における自車両Mの姿勢を安定させる。
このU/AB_ECU21で実行する自車両Mの側突時姿勢制御は、具体的には図6、図7に示すルーチンに従って行われる。
このルーチンは、システムを起動させた後、所定演算周期毎に実行され、先ず、ステップS1で、自車両Mのデータを読込む。自車両Mのデータとしては、カーナビゲーションシステムで検出した自車両Mの走行状態を示す走行データ(自車両Mが走行している道路地図上の走行路(自車走行路)、自車速、加速度、自車位置、自車進行方角等)、及びROMに書込まれている諸元データ(車幅、出荷時の重心位置、サイドシル4l,4rの地上高、アンダエアバッグ17l,17rの展開遅延時間等)である。尚、サイドシル4l,4rの地上高は高さ方向中央の位置である。
次いで、ステップS2へ進み、側方接近車両Sの情報を読込む。側方接近車両Sの情報は、自車両Mに搭載されている全方位認識センサや側方認識センサ等で検出した側方環境情報、或いは、車々間通信や路車間通信からの情報に基づいて取得する。この側方接近車両Sの情報としては、側方接近車両Sの有無、側方接近車両Sに設けられているバンパSbの地上高等がある。尚、バンパSbの地上高は高さ方向中央の値である。
次いで、ステップS3へ進み、読込んだ側方接近車両Sの情報から、自車両Mから所定領域内で側方接近車両Sが検出されたか否かを調べ、検出されていない場合はルーチンを抜ける。又、側方接近車両Sが検出された場合は、ステップS4へ進む。尚、所定領域とは、操舵制御やブレーキ制御により側面衝突を回避できる距離であり、予め実験などから求めて設定されている。
ステップS4へ進むと、自車両Mの側面に対して側方接近車両Sが衝突するか否かを判定する予測時間(衝突予測時間)を求めて、ステップS5へ進む。尚、このステップS4での処理が、本発明の衝突予測時間演算部に対応している。
この衝突予測時間は、例えば、周知のTTC(Time To Collision)により、衝突予測時間=(相対距離/相対速度)から算出する。より詳細には、先ず、側方接近車両Sの走行状態から側方接近車両S(正確にはバンパSb)が交差点に進入する(図1の一点鎖線で示す位置の)時刻Tsを求める。又、自車両Mの走行状態から自車両Mの側面が交差点を通過する(図1の二点鎖線で示す位置の)時刻Tmを求める。そして、この両時刻Ts,Tmの差分ΔTの絶対値|ΔT|を衝突予測時間として設定する。
ここで、側方接近車両S(のバンパSb)が交差点に進入する時刻Tsは、側突プリクラッシュ情報に基づいて求める。又、自車両Mの側面が交差点を通過する時刻Tmは、自車両Mの走行データに基づいて求める。尚、ここで云う「交差点」は、十字路や丁字路等の道路の交差点に限らず、駐車場の出口と一般道路とが交差する道路も含まれる。
次いで、ステップS5へ進み、衝突予測時間|ΔT|と衝突回避判定しきい時間Toとを比較する。この場合、当然、衝突予測時間|ΔT|が0に近づくほど側面衝突の確率は高くなり、逆に、衝突予測時間|ΔT|が0より大きくなるに従い衝突の確率は低くなる。このステップS5では、衝突予測時間|ΔT|と衝突回避判定しきい時間Toとを比較して、側面衝突を回避することが困難か否かを判定する。この衝突回避判定しきい時間Toは、実験などから側面衝突を回避することが困難となる時間の上限を設定したものである。
そして、|ΔT|≦Toの場合、回避困難と判定してステップS6へ進む。一方、|ΔT|>Toの場合、ブレーキ操作や操舵操作にて衝突を回避することが可能と判定し、ルーチンを抜ける。
ステップS6へ進むと、自車両Mに対する側方接近車両Sの衝突位置を、自車両Mのサイドシル4l,4r、及び重心位置の地上高と、側方接近車両SのバンパSbの地上高とに基づいて調べる。そして、自車両Mの側面に対し、側方接近車両SのバンパSbが衝突した際に自車両Mが受ける挙動を予測する。
側面衝突時の自車両Mが受ける挙動として、例えば、図8~図12に示す第1~第5衝突パターンを想定し、何れの衝突パターンに該当するかを調べる。ただし、この衝突パターンは例示であり、これ以外の衝突パターンを追加しても、異なる衝突パターンを新たに設定しても良い。尚、このステップS6での処理に、本発明の衝突位置予測部が含まれている。
以下、各衝突パターンの特徴について説明する。尚、図においては、自車両Mの右側面に側方接近車両Sが衝突する場合の衝突パターンについて例示し、左側面に衝突する場合は、左右を逆に読み換えて適用する。
1)第1衝突パターン(図8)
自車両Mの重心位置とサイドシル4l,4rとがほぼ同じ高さで、側方接近車両SのバンパSbの高さが自車両Mのサイドシル4l,4rとほぼ同じ位置にある。この衝突パターンでは、自車両Mのサイドシル(図においては、4r)の側面に側方接近車両SのバンパSbが衝突するため、自車両Mはほぼ水平に押される。従って、自車両Mの被衝突側であるサイドシル4r側が沈み込むことも持ち上がることもないので、右側の車高を高くする必要はない。
自車両Mの重心位置とサイドシル4l,4rとがほぼ同じ高さで、側方接近車両SのバンパSbの高さが自車両Mのサイドシル4l,4rとほぼ同じ位置にある。この衝突パターンでは、自車両Mのサイドシル(図においては、4r)の側面に側方接近車両SのバンパSbが衝突するため、自車両Mはほぼ水平に押される。従って、自車両Mの被衝突側であるサイドシル4r側が沈み込むことも持ち上がることもないので、右側の車高を高くする必要はない。
2)第2衝突パターン(図9)
自車両Mの重心位置がサイドシル4l,4rよりもやや高い位置にあり、側方接近車両SのバンパSbの地上高が自車両Mのサイドシル4l,4rの上端付近にある。この衝突パターンでは、衝突時に側方接近車両SのバンパSbが自車両Mのサイドシル4rに乗り上げ、この右側サイドシル4rに下方へ押し下げようとする力が作用する。そのため、自車両Mの右側の車高を高くし、衝突荷重を右側サイドシル4rの側面で受けて、右側の沈み込みを抑制する。
自車両Mの重心位置がサイドシル4l,4rよりもやや高い位置にあり、側方接近車両SのバンパSbの地上高が自車両Mのサイドシル4l,4rの上端付近にある。この衝突パターンでは、衝突時に側方接近車両SのバンパSbが自車両Mのサイドシル4rに乗り上げ、この右側サイドシル4rに下方へ押し下げようとする力が作用する。そのため、自車両Mの右側の車高を高くし、衝突荷重を右側サイドシル4rの側面で受けて、右側の沈み込みを抑制する。
3)第3衝突パターン(図10)
自車両Mの重心位置がサイドシル4l,4rよりも比較的高い位置にあり、側方接近車両SのバンパSbの高さがサイドシル4l,4rの側面付近にある。この衝突パターンでは、側方接近車両SのバンパSbが、自車両Mの側面に衝突すると、自車両Mの重心位置が高いため、サイドシル4r側がモーメントにより沈み込む方向に回転しようとする。従って、自車両Mの被衝突側である右側の車高を高くして、沈み込む方向に作用する回転を抑制する。
自車両Mの重心位置がサイドシル4l,4rよりも比較的高い位置にあり、側方接近車両SのバンパSbの高さがサイドシル4l,4rの側面付近にある。この衝突パターンでは、側方接近車両SのバンパSbが、自車両Mの側面に衝突すると、自車両Mの重心位置が高いため、サイドシル4r側がモーメントにより沈み込む方向に回転しようとする。従って、自車両Mの被衝突側である右側の車高を高くして、沈み込む方向に作用する回転を抑制する。
4)第4衝突パターン(図11)
側方接近車両SのバンパSbの高さがサイドシル4l,4rよりも低い位置にある。この衝突パターンでは、側方接近車両SのバンパSbが、自車両Mの側面に衝突すると、側方接近車両SのバンパSbが自車両Mのサイドシル4rの下部に潜り込む。その結果、サイドシル4rに対し持ち上げようとする力が作用する。そのため、自車両Mの非衝突側である左側の車高を高くして、サイドシル4r側の浮き上がりとのバランスを取る。
側方接近車両SのバンパSbの高さがサイドシル4l,4rよりも低い位置にある。この衝突パターンでは、側方接近車両SのバンパSbが、自車両Mの側面に衝突すると、側方接近車両SのバンパSbが自車両Mのサイドシル4rの下部に潜り込む。その結果、サイドシル4rに対し持ち上げようとする力が作用する。そのため、自車両Mの非衝突側である左側の車高を高くして、サイドシル4r側の浮き上がりとのバランスを取る。
5)第5衝突パターン(図12)
自車両Mの重心位置がサイドシル4l,4rとほぼ同じ位置にあり、側方接近車両SのバンパSbの高さがサイドシル4l,4rよりも高い位置にある。この衝突パターンでは、側方接近車両SのバンパSbが、自車両Mの側面に衝突すると、自車両Mの重心が低く、且つバンパSbがサイドシル4rよりも上方の側面を押圧するため、右側はモーメントにより持ち上げる方向に回転され易くなる。そのため、非衝突側である左側の車高を高くすることで、自車両Mのサイドシル4l側への回転を相殺、或いは抑制する。
自車両Mの重心位置がサイドシル4l,4rとほぼ同じ位置にあり、側方接近車両SのバンパSbの高さがサイドシル4l,4rよりも高い位置にある。この衝突パターンでは、側方接近車両SのバンパSbが、自車両Mの側面に衝突すると、自車両Mの重心が低く、且つバンパSbがサイドシル4rよりも上方の側面を押圧するため、右側はモーメントにより持ち上げる方向に回転され易くなる。そのため、非衝突側である左側の車高を高くすることで、自車両Mのサイドシル4l側への回転を相殺、或いは抑制する。
このように、ステップS6では、側面衝突による自車両Mの挙動を予測し、第1~第5衝突パターンの何れかを設定し、ステップS7へ進む。尚、上述した第1~第5の衝突パターンにおいて、簡易的に自車両Mの重心位置を考慮せず、自車両Mのサイドシル4l,4rの高さと側方接近車両Sの情報とに基づいて、何れの衝突パターンが該当するかを判定するようにしても良い。
ステップS7では、被衝突側のアンダエアバッグユニット(図8~図12では16r)によるアンダエアバッグの展開が必要か否かを、上述のステップS6で設定した衝突パターンに基づいて判定する。即ち、第2、第3衝突パターン(図9、図10)では、被衝突側のアンダエアバッグユニット(図9、図10では16r)のアンダエアバッグの展開が必要と判定してステップS8へ進む。又、第1、第4、第5衝突パターンでは、被衝突側のアンダエアバッグユニット(図8、図11、図12では16r)のアンダエアバッグの展開は不要と判定してステップS14へジャンプする。
ステップS8へ進むと、衝突予測時間|ΔT|に達する時刻、すなわち、自車両Mが交差点を通過する時刻Tmからエアバックの展開に要する展開遅延時間tdを減算して、エアバッグ展開指示時刻Taを算出し(Ta=Tm-td)、ステップS9へ進む。そして、ステップS9においてタイマの計時を開始し、ステップS10へ進み、エアバッグ展開指示時刻Taに達するまで待機する。その後、エアバッグ展開指示時刻Taに達したとき、ステップS11へ進み、側方接近車両Sが左右何れの方向から接近してくるかを、側突プリクラッシュ情報等に基づいて調べる。
そして、側方接近車両Sが右方向から接近してくると判定した場合は、ステップS12へ進む。又、側方接近車両Sが左方向から接近してくると判定した場合は、ステップS13へ進む。ステップS12へ進むと、右アンダエアバッグユニット16rに展開指示信号を出力してステップS14へ進む。又、ステップS13へ進むと、左アンダエアバッグユニット16lに展開指示信号を出力してステップS14へ進む。
U/AB_ECU21が、ステップS12において右アンダエアバッグユニット16rに展開指示信号を出力すると、右アンダエアバッグユニット16rはインフレータ18rからアンダエアバッグ17rへ高圧ガスを噴出させる。一方、U/AB_ECU21が、ステップS13において左アンダエアバッグユニット16lに展開指示信号を出力すると、左アンダエアバッグユニット16lはインフレータ18lからアンダエアバッグ17lへ高圧ガスを噴出させる。
以下においては、右アンダエアバッグユニット16rの動作について説明する。尚、左アンダエアバッグユニット16lの動作は、右アンダエアバッグユニット16rと同じであるため、括弧書きにより併せて説明する。
このアンダエアバッグ17r(17l)は、センタアンダカバー11とフロアパネル7とによって形成された第2空間部15bに収納されている。
そして、アンダエアバッグ17r(17l)が高圧ガスで膨張展開されると、その過程で、先ず、センタアンダカバー11を押し下げる。すると、このセンタアンダカバー11の当接面11b,11cをサイドフレーム12r(12l)、リンフォース13r(13l)に弱い接合力で接合させている第2、第3クリップ14b,14cが抜去(乖離)される。
一方、このセンタアンダカバー11の当接面11aはサイドシル4r(4l)に比較的強い接合力を有する第1クリップ14aで接合されている。そのため、アンダエアバッグ17r(17l)が急激に膨張展開されても第1クリップ14aは抜去されることなく、当接面11aはサイドシル4r(4l)に接合した状態が維持される。
その結果、センタアンダカバー11は当接面11a側で片持ち支持された状態となり、自由端側がアンダエアバッグ17r(17l)の膨張展開により押し下げられる。すると、図5に示すように、センタアンダカバー11は、脆弱部11d(図4参照)の開く方向への変形により、自由端側が下方へ大きく開口して、路面に押しつけられる。
次いで、図13Aに示すように、アンダエアバッグ17r(17l)の更なる膨張展開に伴い、路面からの反力により、矢印で示すように、このアンダエアバック17r(17l)が自車両Mの右側を上方へ押し上げて、完全に膨張された展開状態となる。
そして、その直後、図13Bに示すように、側方接近車両SのバンパSbが自車両Mの右側面(左側面)に衝突する。その際、自車両Mの被衝突側が上方に押し上げられているので、側方接近車両SのバンパSbはサイドシル4r付近に衝突し、自車両Mを矢印で示すように非衝突側へ押圧して移動させ、衝突時の衝撃エネルギを自車両Mの前後方向、及び押圧方向へ分散させて効率良く吸収させることができる。
又、側方接近車両SのバンパSbが高い剛性を有するサイドシル4r(4l)付近に衝突するので、被衝突側のサイドドアが車室内へ大きく屈曲されることが抑制される。その結果、車室内の乗員とサイドドアとの間に、サイドエアバッグやカーテンエアバッグを展開させるための空間を確保することができる。又、このアンダエアバッグ17r(17l)は完全に膨張された後、徐々に収縮される。その際、センタアンダカバー11を路面とサイドシル4r(4l)との間に、ジャッキのように機能させて介在させることで、被衝突側の持ち上げられた状態を維持させることができる。
その後、ステップS7、ステップS12、或いはステップS13からステップS14へ進むと、非衝突側のアンダエアバッグの展開条件を読込む。
すなわち、上述のステップS6では、第4、第5衝突パターン(図11、図12参照)が該当する。この場合、例えば、側方接近車両Sが自車両Mに側面衝突した後に、自車両Mの受けるロール角、ロールレート等から自車両Mの横転の可能性を予測した場合は、第1~第3衝突パターンであっても、衝突直後に非衝突側のアンダエアバッグを展開させるようにしても良い。或いは、第1~第3衝突パターンにおいては一律に非衝突側のアンダエアバッグを展開させるようにしても良い。
その後、ステップS15へ進み、ステップS14で読込んだ展開条件に基づいて、被衝突側のアンダエアバッグユニット(図8~図12では16l)のアンダエアバッグの展開が必要か否かを調べる。そして、アンダエアバッグの展開が不要と判定された場合は、ルーチンを終了する。又、アンダエアバッグの展開が必要と判定した場合は、所定遅延時間経過後、ステップS16へ進み、U/AB_ECU21は、非衝突側のアンダエアバッグユニット(図8~図12では16l)に展開指示信号を出力してルーチンを終了する。尚、ステップS6~S16での処理が、本発明の展開指示演算部に対応している。
すると、図13Cに示すように、非衝突側のアンダエアバッグユニット16l(16r)のインフレータ18l(18r)からアンダエアバッグ17l(17r)に高圧ガスが噴出されて膨張展開される。尚、アンダエアバッグ17l(17r)が膨張展開された後の動作は、上述した被衝突側の動作と同じであるため、説明を省略する。
非衝突側のアンダエアバッグ17l(17r)の展開により、非衝突側が持ち上げられ、そのときの動作により、自車両Mに作用する被衝突側への回転モーメントに対する抗力が発生し、横転が防止される。
この場合、例えば、図9に示す第2衝突パターンや、図10に示す第3衝突パターンにおいて、側方接近車両Sの自車両Mに対する衝突位置のみならず、衝突速度、接近車両Sの車体の大きさ等の少なくとも何れかの情報に基づいて、自車両Mの被衝突側が所定以上に沈み込み、その反動で非衝突側へ横転すると予測した場合、少なくとも被衝突側のアンタエアバッグを展開させた後、非衝突側のアンダエアバッグを展開させても良い。これにより、非衝突側への横転を未然に防止することができる。
同様に、図11に示す第4衝突パターンや、図12に示す第5衝突パターンにおいて、側方接近車両Sの自車両Mに対する衝突位置のみならず、衝突速度、接近車両Sの車体の大きさ等の少なくとも何れかの情報に基づいて、自車両Mの被衝突側が所定以上に持ち上がり非衝突側へ横転すると予測した場合は、衝突後に非衝突側のアンダエアバッグを展開させても良い。これにより、非衝突側への横転を未然に防止することができる。
その結果、例えば、図1に示すような対向車線や2車線以上の車線において隣接車線への横転が防止される。従って、対向車Pや隣接車線を走行する並走車との接触による2次被害を回避することができる。
このように、本実施形態では、側方接近車両Sが自車両Mの側面に衝突すると予測した場合、自車両Mの重心位置の地上高、及びサイドシルの地上高と、側方接近車両SのバンパSbの地上高とに基づいて衝突パターンを調べ、対応する衝突パターンに応じて、アンダエアバッグユニット16r又は16lを動作させることで、被衝突側の剛性を有する部位であるサイドシル4l又は4r付近に側方接近車両SのバンパSbが衝突するように姿勢を制御している。
自車両Mは、サイドシル4l又は4r付近に印加された衝撃荷重により被衝突側のサイドシル4l又は4rを介して非衝突側へ押圧されて移動し、これにより衝突時の衝撃エネルギが、自車両Mの前後方向、及び押圧方向に分散されるため効率良く吸収させることができる。
又、剛性部位であるサイドシル4l又は4rに側方接近車両SのバンパSbを衝突させるようにしたので、サイドドアが室内へ屈曲されることが抑制され、車室内の乗員とサイドドアとの間に、サイドエアバッグやカーテンエアバッグを展開させるための空間を確保することができる。
更に、側面衝突後、自車両Mの横転の可能性を予測した場合、或いは一律に非衝突側のアンダエアバッグユニット16l又は16rを動作させることで、自車両Mに作用する非衝突側への回転モーメントに対する抗力を発生させて横転を防止することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限るものではなく、例えば左右のアンダエアバッグ17l,17r及び左右のセンタアンダカバー11をそれぞれフロアパネル7の下面に対して幅方向に渡って一体に配設するようにしても良い。又、図2に示すフロントアンダカバー5やリヤアンダカバー6を車幅方向において左右対称に分割する。そして、各一対のアンダカバー内にアンダエアバッグユニットをそれぞれ設け、これらをセンタアンダカバー内のアンダエアバッグユニットと同期させて動作させるようにしても良い。
1…車体下面、
2l,2r…左右フロントタイヤ、
3l,3r…左右リヤタイヤ、
4l,4r…左右サイドシル、
5…フロントアンダカバー、
6…リヤアンダカバー、
7…フロアパネル、
7a…フロアトンネル、
8…プロペラシャフト、
9…排気管、
10…燃料タンク、
11…センタアンダカバー、
11a~11c…当接面、
11d…脆弱部、
12l,12r…サイドフレーム、
13l,13r…リンフォース、
14a~14c…第1~第3クリップ、
15a,15b…第1、第2空間部、
16l,16r…アンダエアバッグユニット、
17l,17r…アンダエアバッグ、
18l,18r…インフレータ、
21…アンダエアバッグ制御ユニット、
M…自車両、
P…対向車、
S…側方接近車両、
Sb…バンパ、
Ta…エアバッグ展開指示時刻、
To…衝突回避判定しきい時間、
Ts…交差点進入時刻、
td…展開遅延時間、
|ΔT|…衝突予測時間
2l,2r…左右フロントタイヤ、
3l,3r…左右リヤタイヤ、
4l,4r…左右サイドシル、
5…フロントアンダカバー、
6…リヤアンダカバー、
7…フロアパネル、
7a…フロアトンネル、
8…プロペラシャフト、
9…排気管、
10…燃料タンク、
11…センタアンダカバー、
11a~11c…当接面、
11d…脆弱部、
12l,12r…サイドフレーム、
13l,13r…リンフォース、
14a~14c…第1~第3クリップ、
15a,15b…第1、第2空間部、
16l,16r…アンダエアバッグユニット、
17l,17r…アンダエアバッグ、
18l,18r…インフレータ、
21…アンダエアバッグ制御ユニット、
M…自車両、
P…対向車、
S…側方接近車両、
Sb…バンパ、
Ta…エアバッグ展開指示時刻、
To…衝突回避判定しきい時間、
Ts…交差点進入時刻、
td…展開遅延時間、
|ΔT|…衝突予測時間
Claims (5)
- 自車両のフロアパネルの下部に配設されたアンダエアバッグと、
前記アンダエアバッグの下面を覆うアンダカバーと、
前記アンダエアバッグの動作を制御するエアバッグ制御部と
を有する車両の側突時姿勢制御装置において、
前記アンダカバーの前記自車両の幅方向両側が、前記フロアパネルの車幅方向に設けられた少なくとも一対のフレームに対し、前記アンダエアバッグの膨張展開の際には相対的に弱い接合力側が乖離されるように異なる接合力で接合されており、
前記エアバッグ制御部は、
前記自車両と該自車両に対して側方から接近する接近車両との走行状態に基づいて前記自車両の側面への前記接近車両の衝突予測時間を求める衝突予測時間演算部と、
前記衝突予測時間演算部で求めた前記衝突予測時間に達する直前で、前記アンダエアバッグを膨張展開させる展開指示演算部と
を備えることを特徴とする車両の側突時姿勢制御装置。 - 前記アンダエアバッグ及び前記アンダカバーは、前記フロアパネルの下面に対し、前記自車両の幅方向の中央を挟んで対称な位置に一対、又は幅方向に渡って一体的に配設されており、
前記エアバッグ制御部は、
前記接近車両の前記自車両に対する衝突位置の高さを予測する衝突位置予測部を更に有し、
前記展開指示演算部は、前記衝突位置予測部で予測した前記接近車両の衝突位置に基づき衝突側が沈み込むと予測した場合は、被衝突側のアンダエアバッグを展開させ、又被衝突側が持ち上がると予測した場合は、衝突直後に非衝突側のアンダエアバッグを展開させる
ことを特徴とする請求項1記載の車両の側突時姿勢制御装置。 - 前記展開指示演算部は、前記衝突位置予測部で予測した前記接近車両の衝突位置、衝突速度、該接近車両の大きさ等の少なくとも何れかの情報に基づき被衝突側が所定以上に沈み込むと予測した場合、少なくとも前記被衝突側のアンダエアバッグを展開させた後、前記非衝突側のアンダエアバッグを展開させる
ことを特徴とする請求項2記載の車両の側突時姿勢制御装置。 - 前記展開指示演算部は、前記衝突位置予測部で予測した前記接近車両の衝突位置、衝突速度、接近車両の大きさ等の少なくとも何れかの情報に基づき、被衝突側が所定以上に持ち上がると予測した場合は、衝突後に非衝突側の前記エアバッグを展開させる
ことを特徴とする請求項2記載の車両の側突時姿勢制御装置。 - 前記フロアパネルの下面に、前記自車両の前後方向へ延在する少なくとも一対のリンフォースが該自車両の幅方向の中央を挟んで対称な位置に配設されていると共に、該各リンフォースの幅方向外側に一対の前記フレームの他方が配設され、
前記各アンダカバーが前記リンフォースに、一対の前記フレームの他方の接合力に対して相対的に弱い接合力で接合されており、
前記アンダエアバッグが前記一対のフレームと前記リンフォースとの間に格納されている
ことを特徴とする請求項2~4の何れか1項に記載の車両の側突時姿勢制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021061129A JP2022157095A (ja) | 2021-03-31 | 2021-03-31 | 車両の側突時姿勢制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021061129A JP2022157095A (ja) | 2021-03-31 | 2021-03-31 | 車両の側突時姿勢制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022157095A true JP2022157095A (ja) | 2022-10-14 |
Family
ID=83558930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021061129A Pending JP2022157095A (ja) | 2021-03-31 | 2021-03-31 | 車両の側突時姿勢制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022157095A (ja) |
-
2021
- 2021-03-31 JP JP2021061129A patent/JP2022157095A/ja active Pending
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