JP2022154922A - 衛生紙ロール包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】地球環境に優しい衛生紙ロール包装体を実現し、また、接着時の押込みの影響による包装袋の破れを抑制することが可能な衛生紙ロール包装体を提供する。【解決手段】衛生紙ロール包装体1を上面視したときに、複数個の衛生紙ロール2に対して引いた共通内接線CILと衛生紙ロール包装体1の包装部分10との交点のうち当該包装部分10ののり代11に最近接する点を点CPとし、のり代11の接着部分11aの両接着端のうち、点CPを基準にして遠い方に位置する接着端を点Aとしたとき、点CPを通る当該共通内接線CILを跨ぐように衛生紙ロール2が並列されたロール並列方向における点CPと点Aとの間の長さLcaが、衛生紙ロール包装体1の当該ロール並列方向における長さLを衛生紙ロール2の当該ロール並列方向における列数で除した値Lrの40%以上90%以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、衛生紙ロールを包装して成る衛生紙ロール包装体に関する。
従来、トイレットペーパーやキッチンペーパー等の衛生紙をロール状にした衛生紙ロールは、一般的に、複数個がセットとなってプラスチック製のフィルムで包装されており、塵芥や汚れが付着しないように衛生状態が保持されている。例えば、特許文献1には、衛生紙ロールをプラスチック製のフィルムにより2列で包装してなる包装体であって、2列で包装したときにできる衛生紙ロール間の掴み代を掴んだ際に開封線が破断しないように、包装袋に形成される開封線の位置に工夫を施した包装体が記載されている。
特開2018-90255号公報 特開平01-226512号公報
ところで、近年、世界的にプラスチックゴミ問題が深刻化しており、地球環境の改善のため、包装の素材をプラスチックから他の素材に代替することが要請されている。特許文献1に記載の包装袋もまたプラスチック製であり、複数個の衛生紙ロールを包装する包装袋の素材の選択について依然として改良の余地がある。
また、衛生紙ロールを胴巻き包装する場合、のり代において接着剤等を用いて包装材の端部同士を互いに接着するが、この接着部分の位置や幅寸法については、接着時の押込みの際の包装材の破れの抑制を考慮して設計する必要がある。
本発明の目的は、地球環境に優しい衛生紙ロール包装体を実現し、また、接着時の押込みの影響による包装袋の破れを抑制することが可能な衛生紙ロール包装体を提供することにある。
本発明による衛生紙ロール包装体は、複数個の衛生紙ロールを紙材で胴巻き包装してなる衛生紙ロール包装体であって、前記複数個の衛生紙ロールは、その軸方向に垂直な方向に両端面が揃うように並列しており、前記衛生紙ロール包装体を上面視したときに、前記複数個の衛生紙ロールに対して引いた共通内接線と前記衛生紙ロール包装体の包装部分との交点のうち前記包装部分ののり代に最近接する点を点CPとし、前記のり代の接着部分の両接着端のうち、前記点CPを基準にして遠い方に位置する接着端を点Aとしたとき、前記点CPを通る前記共通内接線を跨ぐように前記衛生紙ロールが並列されたロール並列方向における前記点CPと前記点Aとの間の長さが、前記衛生紙ロール包装体の前記ロール並列方向における長さを前記衛生紙ロールの前記ロール並列方向における列数で除した値の40%以上90%以下であることを特徴とするとするものである。
複数個の衛生紙ロールを包装する包装袋の素材に紙材を採用することで、地球環境に優しい衛生紙ロール包装体を実現し、また、当該包装袋の接着位置を衛生紙ロールに接している位置または近接させることで、接着時の押込みの影響で包装袋が破れることを抑制することが可能となる。
また、本発明による衛生紙ロール包装体は、前記衛生紙ロール包装体を上面視したときに、前記接着部分の前記ロール並列方向における長さが、前記列数で除した値の10%以上60%以下であることを特徴とするものである。
本発明に係る衛生紙ロール包装体の包装袋において、のり代の接着部分の前記ロール並列方向における長さを当該数値範囲に設定することにより、十分の接着効果が得られ、また、シール剤を付与する面積が適正化されコストを抑えることが可能となる。
さらに、本発明による衛生紙ロール包装体は、前記衛生紙ロールが1プライであり、前記衛生紙ロールの巻長さが50m以上150m以下であり、前記衛生紙ロールの巻密度が0.65m/cm2以上1.30m/cm2以下であることを特徴とするものである。
本発明に係る1プライの衛生紙ロールの巻長さを当該数値範囲に設定することにより、ロールの交換頻度が減少し、また、当該包装体の包装袋を片手で両側から摘まんで持ち運ぶ際に適度な重量になるので、当該包装体の包装袋が破れる可能性が低減する。そして、本発明に係る1プライの衛生紙ロールの巻密度を当該数値範囲に設定することにより、包装工程における接着時の押込みにより衛生紙ロールが潰れにくくなり、また、衛生紙ロールが変形に対応し易くなるので、当該包装体の包装袋を片手で摘まんで持ち運ぶ際に指圧が分散して包装袋の一点に集中しにくくなり、包装紙が破れにくくなる。
加えて、本発明による衛生紙ロール包装体は、前記衛生紙ロールが2プライであり、前記衛生紙ロールの巻長さが25m以上75m以下であり、前記衛生紙ロールの巻密度が0.65m/cm2以上1.30m/cm2以下であることを特徴とするものである。
本発明に係る2プライの衛生紙ロールの巻長さを当該数値範囲に設定することにより、ロールの交換頻度が減少し、また、当該包装体の包装袋を片手で両側から摘まんで持ち運ぶ際に適度な重量になるので、当該包装体の包装袋が破れる可能性が低減する。そして、本発明に係る2プライの衛生紙ロールの巻密度を当該数値範囲に設定することにより、包装工程における接着時の押込みにより衛生紙ロールが潰れにくくなり、また、衛生紙ロールが変形に対応し易くなるので、当該包装体の包装袋を片手で摘まんで持ち運ぶ際に指圧が分散して包装袋の一点に集中しにくくなり、包装袋が破れにくくなる。
本発明による衛生紙ロール包装体は、前記衛生紙ロール包装体の紙材の坪量が40.0g/m2以上80.0g/m2以下であり、前記紙材の密度が0.60g/cm3以上0.90g/cm3以下であることを特徴とするものである。
本発明に係る衛生紙ロール包装体の紙材の坪量を当該数値範囲に設定することにより、当該包装体の包装袋を片手で摘まんで持ち運ぶ際に破れにくく、また、製造コストを抑えることができる。そして、本発明に係る衛生紙ロール包装体の紙材の密度を当該数値範囲に設定することにより、嵩および繊維間結合が適正化されるため当該包装体の包装袋を片手で摘まんで持ち運ぶ際に破れにくく、また、剛性が適正化されるため包装加工性に優れることになる。
本発明によれば、複数個の衛生紙ロールを包装する包装袋の素材に紙材を採用することで、地球環境に優しい衛生紙ロール包装体を実現し、また、当該包装袋の接着位置を衛生紙ロールに接している位置または近接させることで、接着時の押込みの影響で包装袋が破れることを抑制することが可能となる。
本発明の一形態に係る衛生紙ロール包装体の全体斜視図である。 本発明の一形態に係る衛生紙ロール包装体を包装袋の 上面視した平面図である。 本発明の一形態に係る衛生紙ロール包装体の包装袋について、衛生紙ロール包装体上下の接着を剥がし、のり代の接着を剥がして展開した平面図である。
本発明による衛生紙ロール包装体の形態について、図1-図3を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明は本形態の態様に限定されるものではない。
本発明に係る衛生紙ロールは、上述したように、トイレットペーパーやキッチンペーパー等の衛生紙をロール状にしたものであり、以下の衛生紙ロール包装体の形態では、トイレットロールを紙材の包装袋(以下「包装紙」とも言う)によって包装した形態について説明する。
なお、本明細書、特許請求の範囲、および図面の記載において、「高さ方向」、「幅方向」、および「長さ方向」はそれぞれ直交するものとする。
また、本明細書、特許請求の範囲、および図面の記載において、「ロール並列方向」は、上記「幅方向」および「長さ方向」のどちらかに対応するものとする。
<構成>
図1は本発明の一形態に係る衛生紙ロール包装体1の全体斜視図であり、図2は本形態に係る衛生紙ロール包装体1を包装袋10の 、衛生紙ロール2のロール軸2Aの方向から上面視した平面図であり、図3は本形態に係る衛生紙ロール包装体1の包装袋10について、衛生紙ロール包装体1上下の接着を剥がし、のり代11の接着を剥がして展開した平面図である。図3の展開した包装紙を10Bとする。
本発明に係る衛生紙ロール包装体1は、複数個の衛生紙ロール2をその軸方向に垂直な方向に両端面が揃うように並列した状態で、紙材(紙資材)で胴巻き包装してなるものである。本形態に係る衛生紙ロール包装体1は、図1に示すように、2列×2段4個のトイレットロール2を、紙材でキャラメル包装してなるものである。当該紙材としては、例えば、塗工紙、クラフト紙、ラミネート紙が挙げられる。また、紙材は繊維原料であるパルプ成分を含むスラリーを抄紙することによって得られる。パルプ成分としては、木材パルプ、非木材パルプ、古紙パルプが挙げられる。衛生紙ロール包装体1に収容される衛生紙ロール2の総ロール数は、好ましくは偶数であって8ロール以下であり、より好ましくは4ロールである。また、当該キャラメル包装は、公知のものが採用され、例えば、特許文献2に記載の包装手段が採用されうる。具体的には、例えば、先ず、平坦状に形成された紙材の上に載置された衛生紙ロール2を巻き込むようにして包み込み、その巻き込み方向において重畳する部分を接着する。この接着は、例えばヒートシールによって成される。次に、衛生紙ロール2の端面位置を越えて余剰した部分を、衛生紙ロール2の端面側に(図3の符号FLで表した折込線に沿って折り曲げ)折り込む。そして、折り込む際に形成される三角形片又は台形片の先端縁部同士を接着して、衛生紙ロール2を上下の端面側から被覆する。このようなキャラメル包装を行う装置としては,既知の装置を利用することができる。
また、衛生紙ロール包装体1における紙材の接着は、ヒートシール方式や感圧方式により接着されうる。特にヒートシール方式が好ましい。前記方法による接着のため紙材(ののり代11および折込み部分の片面または両面)にはシール剤が予め付与されている。シール剤は用いる接着方式により適宜選択し、ヒートシール方式では熱が印加されると接着機能を発揮するヒートシール剤を用いる。感圧方式では圧力が印加されると接着機能を発揮する感圧シール剤を用いる。
本発明に係る衛生紙ロール2は、1プライ(または2プライ)のペーパー部20と紙管(コア)21から構成される。衛生紙ロール2の巻直径は、好ましくは100mm以上130mm以下であり、より好ましくは105mm以上125mm以下である。また、紙管21のコア外径dcは、好ましくは37mm以上42mm以下であり、より好ましくは38mm以上41mm以下である。ここでプライ数とは、衛生紙ロールの重ね枚数を表す。
本発明による衛生紙ロール包装体1は、その衛生紙ロール包装体1を上面視したときに、複数個の衛生紙ロール2に対して引いた共通内接線CILと衛生紙ロール包装体1の包装部分10(の最も外側に位置する表面)との交点のうち包装部分10ののり代11に最近接する点を点CPとし、のり代11の接着部分11a(図中に斜線ハッチングで表した部分)の両接着端のうち、点CPを基準にして遠い方に位置する接着端を点Aとしたとき、点CPを通る共通内接線CILを跨ぐように衛生紙ロール2が並列されたロール並列方向における点CPと点Aとの間の長さLcaが、衛生紙ロール包装体1のロール並列方向における長さL(以下「包装幅」とも言う)を衛生紙ロールのロール並列方向における列数で除した値Lrの40%以上90%以下である。
本形態において、複数個の衛生紙ロール2を包装する包装袋10の素材に紙材を採用することで、地球環境に優しい衛生紙ロール包装体1を実現し、また、当該包装袋10の接着位置を衛生紙ロール2に接している位置または近接させることで、接着時の押込みの影響で包装袋10が破れることを抑制することが可能となる。当該長さLcaが上記範囲を下回ったり上回ったりした場合、衛生紙ロール2に接している面から大きく離れることになり、接着時に十分に押し込めないため接着性が劣ることになる。当該値Lrに対する当該長さLcaの上記範囲は、好ましくは50%以上85%以下であり、より好ましくは60%以上80%以下である。
本形態の更なる具体例として、衛生紙ロール包装体1を上面視したときに、接着部分11aの当該ロール並列方向における長さLs(以下「接着幅」とも言う)が、当該値Lrの10%以上60%以下であってもよい。当該値Lrに対する当該長さLsの上記範囲は、好ましくは20%以上50%以下であり、より好ましくは25%以上45%以下である。
本形態により、衛生紙ロール包装体1の包装袋10において、のり代11の接着部分11aのロール並列方向における長さを当該数値範囲に設定することにより、十分の接着効果が得られ、また、シール剤を付与する面積が適正化されコストを抑えることが可能となる。一方、当該数値範囲について、10%未満であると十分の接着効果が得られず、60%を超えるとシール剤を付与する面積が広くなりコストアップに繋がることになる。
本発明では、のり代11の接着部分11aについては、包装紙10の端部が短い方を下側(内側)にして接着するのが好ましい。つまり、複数個の衛生紙ロール2を時計回りと反対方向に胴巻きにするときに、上視して、例えば開始点を右下にした場合、その開始点を覆うように一回りして接着する。
また、本発明では、衛生紙ロール2の巻密度が高いことが好ましい(後述する範囲内であることが更に好ましい)。この構成によって、衛生紙ロール2が潰れにくくなり、接着時の加圧力を大きくできるため接着性を向上させることが可能となる。
本形態の更なる具体例として、衛生紙ロール包装体1の包装袋10の紙材の坪量が40.0g/m2以上80.0g/m2以下であり、当該紙材の密度が0.60g/cm3以上0.90g/cm3以下としてもよい。当該坪量は、好ましくは42.5g/m2以上70.0g/m2以下であり、より好ましくは45.0g/m2以上60.0g/m2以下である。また、当該密度は、好ましくは0.65g/cm3以上0.85g/cm3以下であり、より好ましくは0.70g/cm3以上0.80g/cm3以下である。
本形態により、当該衛生紙ロール包装体1の包装袋10を片手で摘まんで持ち運ぶ際に破れにくく、また、製造コストを抑えることができる。そして、本形態により、嵩および繊維間結合が適正化されるため衛生紙ロール包装体1の包装袋10を片手で摘まんで持ち運ぶ際に破れにくく、また、剛性が適正化されるため包装加工性に優れることになる。一方、当該坪量が40.0g/m2未満であると、片手で衛生紙ロール包装体を摘まんだ際に破れやすく、80.0g/m2より高いとコストアップに繋がる。当該密度が0.60g/cm3未満だと、嵩高で繊維間結合が少ないため片手で衛生紙ロール包装体を摘まんだ際に破れやすく、0.90g/cm3より高いと剛性が高くなるため包装加工性が劣ることになる。
本形態の更なる具体例として、衛生紙ロール2のプライ数を1プライにした第1具体例と2プライにした第2具体例の場合の巻長さと巻密度を以下に説明する。
衛生紙ロール2が1プライ(単プライ)である第1具体例として、衛生紙ロール2の巻長さが50m以上150m以下であり、衛生紙ロール2の巻密度が0.65m/cm2以上1.30m/cm2以下としてもよい。当該巻長さは、好ましくは60m以上140m以下であり、より好ましくは70m以上130m以下である。また、当該巻密度は、好ましくは0.80m/cm2以上1.25m/cm2以下であり、より好ましくは1.00m/cm2以上1.20m/cm2以下である。
巻密度は、巻長さにプライ数を乗じた値を紙管の断面積を除いたロール断面積で除すことにより以下の計算式によって算出される。
巻密度(m/cm2)=巻長さ(m)×プライ数/ロール断面積(cm2
ここでロール断面積は、衛生紙ロール2の半径をr(mm)とし、紙管の半径をrc(mm)とすると、S=πr2-πrc2で表される。
本形態により、衛生紙ロール2の交換頻度が減少し、また、当該衛生紙ロール包装体1の包装袋10を片手で両側から摘まんで持ち運ぶ際に適度な重量になるので、当該衛生紙ロール包装体1の包装袋10が破れる可能性が低減する。そして、本形態により、包装工程における接着時の押込みにより衛生紙ロール2が潰れにくくなり、また、衛生紙ロール2が変形に対応し易くなるので、衛生紙ロール包装体1の包装袋10を片手で摘まんで持ち運ぶ際に指圧が分散して包装袋10の一点に集中しにくくなり、包装袋10が破れにくくなる。一方、当該巻長さが50m未満だと、衛生紙ロールの交換頻度が多くなる。当該巻長さが150mを超えると、衛生紙ロールの質量が増加し衛生紙ロール包装体が重くなるため衛生紙ロール包装体を片手で両側から摘まんだ際に、包装袋が破れやすくなる。衛生紙ロールの巻密度が0.65m/cm2より小さいと包装工程における接着時の押込みにより衛生紙ロールが潰れやすくなり、巻密度が1.30m/cm2より大きいと、衛生紙ロールが変形しにくく、衛生紙ロール包装体を片手で摘まんだ際に指圧が包装袋の一点に集中するため、包装袋が破れやすくなる。
衛生紙ロール2が2プライである第2具体例として、衛生紙ロール2の巻長さが25m以上75m以下であり、衛生紙ロール2の巻密度が0.65m/cm2以上1.30m/cm2以下としてもよい。当該巻長さは、好ましくは30m以上70m以下であり、より好ましくは35m以上65m以下である。また、当該巻密度は、好ましくは0.80m/cm2以上1.25m/cm2以下であり、より好ましくは1.00m/cm2以上1.20m/cm2以下である。
本形態により、衛生紙ロール2の交換頻度が減少し、また、衛生紙ロール包装体1の包装袋10を片手で両側から摘まんで持ち運ぶ際に適度な重量になるので、衛生紙ロール包装体1の包装袋10が破れる可能性が低減する。そして、本形態により、包装工程における接着時の押込みにより衛生紙ロール2が潰れにくくなり、また、衛生紙ロール2が変形に対応し易くなるので、衛生紙ロール包装体1の包装袋10を片手で摘まんで持ち運ぶ際に指圧が分散して包装袋10の一点に集中しにくくなり、包装袋10が破れにくくなる。一方、当該巻長さが25m未満だと、衛生紙ロール2の交換頻度が多くなり、当該巻長さが75mを超えると、衛生紙ロール2の質量が増加し衛生紙ロール包装体1が重くなるため衛生紙ロール包装体1を片手で両側から摘まんだ際に、包装袋10が破れやすくなる。衛生紙ロール2の巻密度が0.65m/cm2より小さいと包装工程における接着時の押込みにより衛生紙ロール2が潰れやすくなり、巻密度が1.30m/cm2より大きいと、衛生紙ロール2が変形しにくく、衛生紙ロール包装体1を片手で摘まんだ際に指圧が包装袋10の一点に集中するため、包装袋10が破れやすくなる。
従来、トイレットペーパーやキッチンペーパー等の衛生紙をロール状にした衛生紙ロールは、一般的に、複数個がセットとなってプラスチック製のフィルムで包装されており、塵芥や汚れが付着しないように衛生状態が保持されており、例えば、特許文献1には、衛生紙ロールをプラスチック製のフィルムにより2列で包装してなる包装体であって、2列で包装したときにできる衛生紙ロール間の掴み代を掴んだ際に開封線が破断しないように、包装袋に形成される開封線の位置に工夫を施した包装体が記載されている。
ところで、近年、世界的にプラスチックゴミ問題が深刻化しており、地球環境の改善のため、包装の素材をプラスチックから他の素材に代替することが要請されている。特許文献1に記載の包装袋もまたプラスチック製であり、複数個の衛生紙ロールを包装する包装袋の素材の選択について依然として改良の余地がある。
また、衛生紙ロールを胴巻き包装する場合、のり代において接着剤等を用いて包装材の端部同士を互いに接着するが、この接着部分の位置や幅寸法については、接着時の押込みの際の包装材の破れの抑制を考慮して設計する必要がある。
さらに、包装材をプラスチック製のフィルムから紙にする場合に、キッチンペーパーやトイレットペーパーのような衛生紙の包装には防水・防湿・防汚性が必須であることが考えられることから、これらの特性を紙に付与しようとすると当該フィルムよりも厚みが厚くなるため、衛生紙ロールを包装材で接着剤等を用いて封止する際に必要な押圧がフィルムよりも高くなることが予想される。また、本発明の衛生紙ロール包装体に用いられる塗工紙、クラフト紙、ラミネート紙等の紙材は、従来包装材として使用しているプラスチック製のフィルムと比較して弾性が劣るため、接着時の押込みにより包装紙が破れる恐れがある。また、衛生紙ロールの側面側は断面側よりも潰れやすいため、接着時の押圧の影響を受けやすい。
本発明の形態によれば、複数個の衛生紙ロール2を包装する包装袋10の素材に紙材を採用することで、地球環境に優しい衛生紙ロール包装体1を実現し、また、当該包装袋10の接着位置を衛生紙ロール2に接している位置または近接させることで、接着時の押込みの影響で包装袋10が破れることを抑制することが可能となる。
また、本発明の形態によれば、衛生紙ロール2の側面側の包装紙10の接着位置および衛生紙ロール2の巻密度を調整することにより、紙包装における包装紙10の破れと衛生紙ロール2の側面方向の潰れを抑制することが可能となる。
<物性の比較評価>
上述した本発明の各形態や各具体例をさらに具体化した、実施例1から実施例23の各実施例に係る1プライの衛生紙ロールの包装体、および実施例24から実施例46の各実施例に係る2プライの衛生紙ロールの包装体において、包装体、包装紙、衛生紙ロールに関する物性に係る各24個のパラメータについて、1プライの比較例1-3、および、2プライの比較例4-6に対する比較評価をそれぞれ行った。その比較評価について、以下の表1および表2に示す。
Figure 2022154922000002
Figure 2022154922000003
実施例および比較例の衛生紙ロール包装体、包装紙および衛生紙ロールについて、以下の測定および評価を行った。なお衛生紙ロール包装体の測定は、日本工業規格JIS P8111に準じた環境下(温度23±1℃、湿度50±2%RH)で試料を調湿し、JIS P8111に準じた環境下で行った。また、包装紙および衛生紙ロールの測定は、衛生紙ロール包装体を開封して得られた衛生紙ロールおよび包装紙を、日本工業規格JIS P8111に準じた環境下(温度23±1℃、湿度50±2%RH)に48時間調湿した後、JIS P8111に準じた環境下で行った。坪量については、JIS P8124に従い、包装紙または衛生紙1枚あたりの坪量を測定した。紙厚については、ISO534に従い、包装紙1枚あたりの紙厚を測定した。密度については、上記坪量と紙厚から算出した。尚、当該測定は衛生紙ロール包装体10個それぞれの包装紙、衛生紙ロール包装体10個から各1個ずつ採取した計10個の衛生紙ロールを測定し、測定結果を平均した。
包装幅(L)については、製造された衛生紙ロール包装体をノギスにより測定し、小数点以下を四捨五入した。測定は10個の包装体を測定し、測定結果を平均した。得られた包装幅(L)を衛生紙ロールのロールの並列方向における列数で除することによりLrを算出した。
点CPから接着点Aまでの長さ(Lca)については、衛生紙ロールが梱包された状態のまま包装紙の天面部分のみを切断して、接着点Aを上面視して、点CPから接着点Aまでの長さをノギスにて測定し、小数点以下を四捨五入した。測定は包装体5個について上面から、包装体5個について同様の方法で底面から測定し、測定結果を平均した。
衛生紙ロール包装体における接着位置(Lca/Lr)は、包装体5個については上面から、包装体5個については底面から、前記測定方法に準じて得られるLcaをLrで除することにより衛生紙ロール包装体1個毎に算出し、包装体10個の測定結果を平均した。
接着幅(Ls)については、衛生紙ロールが梱包された状態のまま包装紙の天面部分のみを切断。接着部分を上面視して、接着幅(Ls)をノギスにて測定し、小数点以下を四捨五入した。測定は包装体5個について上面から、包装体5個について同様の方法で底面から測定し、測定結果を平均した。
衛生紙ロール包装体における接着幅(Ls/Lr)は、包装体5個については上面から、包装体5個については底面から、前記測定方法に準じて得られるLsをLrで除することにより衛生紙ロール包装体1個毎に算出し、包装体10個の測定結果を平均した。
巻長さについては、製造された衛生紙ロールから衛生紙を巻きほどきつつ、衛生紙の終端部から始端部までの紙管への巻き回しの長さを測定した。尚、当該測定は0.5m刻みを行い端数は切り捨てた。尚、当該測定は衛生紙ロール包装体10個から各1個ずつ採取した計10個のロールを測定し、測定結果を平均した。
巻直径については、製造された衛生紙ロールのロール外径をノギスにより測定し、小数点以下を四捨五入した。尚、当該測定は衛生紙ロール包装体10個から各1個ずつ採取した計10個のロールを測定し、測定結果を平均した。
コア外径については、製造された衛生紙ロールの紙管の外径をノギスにより測定し、小数点以下を四捨五入した。尚、当該測定は衛生紙ロール包装体10個から各1個ずつ採取した計10個のロールを測定し、測定結果を平均した。
巻密度については、衛生紙ロール包装体10個から各1個ずつ採取した計10個のロールについて上述したように、巻長さにプライ数を乗じた値を紙管の断面積を除いたロール断面積で除す以下のような式により衛生紙ロール1個毎に算出し、衛生紙ロール10個の測定結果を平均した。
巻密度(m/cm2)=巻長さ(m)×プライ数/ロール断面積(cm2
ロール重量については、電子天秤を用いて測定した。なお、当該測定は衛生紙ロール包装体10個から各1個ずつ採取した計10個のロールを測定し、測定結果を平均した。
<官能評価>
接着時の包装紙の破れにくさについては、接着処理後の包装体20個について破れの有無を評価した。破れがなかったものの割合の結果を5段階評価で示した。
接着時の包装紙の破れにくさとコスト以外の官能評価については、モニター30人により実施した。結果を5段階にて評価し、評価の数値が大きいほど優れていることを示す(5(優)→1(劣))。評価には接着時の破れ評価にて破れがなかったものを使用した。
<列数と段数が同じ実施例と比較例との相違点>
<1プライ>
比較例1は、実施例1-19に係る値Lrに対する長さLcaの割合の範囲から外れ、26.5%となっており、実施例1-19より内側に(上記中央位置寄りに)のり代の接着部分が位置しているのが分かる。よって、比較例1では、接着時に包装紙が破れやすくなることが予想され、接着工程において押圧が掛からないことが考えられ、接着性も劣ることが理解される。
比較例2は、実施例1-19に係る値Lrに対する長さLcaの割合の範囲から外れ、38.5%となっており、実施例1-19より少し内側に(上記中央位置寄りに)のり代の接着部分が位置しているのが分かる。よって、比較例2では、接着位置が衛生紙ロールに接触しない部分が多いため、包装紙が破れ易く、押圧も掛からないため接着性も劣ることが理解される。
比較例3は、実施例1-19に係る値Lrに対する長さLcaの割合の範囲から外れ、93.2%となっており、実施例1-19より外側にのり代の接着部分が位置しているのが分かる。よって、比較例3では、外側になるほど接着時の押圧が弱くなるため接着性が劣ることが理解される。
<2プライ>
比較例4は、実施例24-42に係る値Lrに対する長さLcaの割合の範囲から外れ、26.4%となっており、実施例24-42より内側に(上記中央位置寄りに)のり代の接着部分が位置しているのが分かる。よって、比較例4では、接着時に包装紙が破れやすくなることが予想され、接着工程において押圧が掛からないことが考えられ、接着性も劣ることが理解される。
比較例5は、実施例24-42に係る値Lrに対する長さLcaの割合の範囲から外れ、38.4%となっており、実施例24-42より少し内側に(上記中央位置寄りに)のり代の接着部分が位置しているのが分かる。よって、比較例5では、外側になるほど接着時の押圧が弱くなるため接着性が劣ることが理解される。
比較例6は、実施例24-42に係る値Lrに対する長さLcaの割合の範囲から外れ、93.6%となっており、実施例24-42より外側にのり代の接着部分が位置しているのが分かる。よって、比較例6では、外側になるほど接着時の押圧が弱くなるため接着性が劣ることが理解される。
1 衛生紙ロール包装体
10 包装袋
10B 展開した包装紙
FL 折込線
11 のり代
11a 接着部分
2 衛生紙ロール
20 ペーパー部
21 紙管
2A ロール軸
CIL 共通内接線
L 衛生紙ロール包装体のロール並列方向における長さ
Ls ロール並列方向における接着部分の長さ
Lca ロール並列方向における点CPと点Aとの間の距離

Claims (5)

  1. 複数個の衛生紙ロールを紙材で胴巻き包装してなる衛生紙ロール包装体であって、
    前記複数個の衛生紙ロールは、その軸方向に垂直な方向に両端面が揃うように並列しており、
    前記衛生紙ロール包装体を上面視したときに、前記複数個の衛生紙ロールに対して引いた共通内接線と前記衛生紙ロール包装体の包装部分との交点のうち前記包装部分ののり代に最近接する点を点CPとし、前記のり代の接着部分の両接着端のうち、前記点CPを基準にして遠い方に位置する接着端を点Aとしたとき、前記点CPを通る前記共通内接線を跨ぐように前記衛生紙ロールが並列されたロール並列方向における前記点CPと前記点Aとの間の長さが、前記衛生紙ロール包装体の前記ロール並列方向における長さを前記衛生紙ロールの前記ロール並列方向における列数で除した値の40%以上90%以下であることを特徴とする衛生紙ロール包装体。
  2. 前記衛生紙ロール包装体を上面視したときに、前記接着部分の前記ロール並列方向における長さが、前記列数で除した値の10%以上60%以下であることを特徴とする請求項1に記載の衛生紙ロール包装体。
  3. 前記衛生紙ロールが1プライであり、前記衛生紙ロールの巻長さが50m以上150m以下であり、前記衛生紙ロールの巻密度が0.65m/cm2以上1.30m/cm2以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の衛生紙ロール包装体。
  4. 前記衛生紙ロールが2プライであり、前記衛生紙ロールの巻長さが25m以上75m以下であり、前記衛生紙ロールの巻密度が0.65m/cm2以上1.30m/cm2以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の衛生紙ロール包装体。
  5. 前記衛生紙ロール包装体の紙材の坪量が40.0g/m2以上80.0g/m2以下であり、前記紙材の密度が0.60g/cm3以上0.90g/cm3以下であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の衛生紙ロール包装体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023233890A1 (ja) * 2022-05-31 2023-12-07 大王製紙株式会社 ロール状衛生薄葉紙用包装体

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