JP2022154194A - モータ、送風装置、圧縮装置、および冷凍装置 - Google Patents

モータ、送風装置、圧縮装置、および冷凍装置 Download PDF

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尚宏 木戸
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Yoshinari Asano
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Abstract

【課題】クローポール型モータにおいて、磁気回路におけるエアギャップを拡大することなく、固定子ユニットの放熱効果を向上させることが可能な技術を提供する。【解決手段】本開示の一実施形態に係るモータ1は、回転軸心回りに回転自在に構成された回転子10と、回転軸心回りに環状に巻回される巻線212と、巻線212の周囲を包囲するように設けられる固定子鉄心211とを含む、クローポール型の固定子ユニット21を有する固定子20とを備え、回転軸心の軸方向における最も外側の固定子ユニット21の端部に、放熱フィン40を有する。【選択図】図5

Description

本開示は、モータ、送風装置、圧縮装置、および冷凍装置に関する。
例えば、ステータの外周面にフィンを備えたクローポール型モータが知られている(特許文献1参照)。
特許第4041443号公報
しかしながら、アウターロータ型のクローポール型モータにおいて、固定子ユニットの外周面に放熱のためのフィンを設けた場合、固定子ユニットの外周面と永久磁石との間のギャップが拡大し、モータ性能が低下する上、モータ外径が増加してしまう。
また、インナーロータ型のクローポール型モータにおいて、固定子ユニットの外周面に放熱のためのフィンを設けた場合、モータケースと固定子ユニットとの間にフィンを有するものとなるため、モータケースと固定子ユニットとの締結が困難になる。また、モータ外径も増加してしまう。
本開示は、クローポール型モータにおいて、固定子ユニットの放熱効果を向上させることが可能な技術を提供することを目的とする。
本開示に係る一実施形態では、
回転軸心回りに回転自在に構成された回転子と、
前記回転軸心回りに環状に巻回される巻線と、前記巻線の周囲を包囲するように設けられる鉄心とを含む、クローポール型の固定子ユニットを有する固定子と
を備え、
前記回転軸心の軸方向における最も外側の前記固定子ユニットの端部に、放熱フィンを有する
モータが提供される。
本実施形態によれば、モータ外径を増加させず、固定子ユニットの放熱効果を向上させることができる。
また、上述の実施形態において、
前記固定子を支持する固定部材を備え、
前記放熱フィンは、
前記固定部材から最も遠い前記固定子ユニットの端部に設けられていてもよい。
また、上述の実施形態において、
前記放熱フィンは、前記固定子ユニットに当接することにより、前記回転軸の軸方向への前記固定子の移動を規制してもよい。
また、上述の実施形態において、
前記固定子は、前記回転軸の軸方向に積層された2以上の前記固定子ユニットを有してもよい。
また、上述の実施形態において、
前記固定子が配置される空間に当該空間の外部から流体を導入可能な流路を有してもよい。
また、上述の実施形態において、
前記回転子は、
前記固定子の外側で回転するよう構成されてもよい。
また、上述の実施形態において、
前記回転子の外面に取り付けられたファンを備えてもよい。
また、上述の実施形態において、
前記放熱フィンと対向する前記回転子の内面に設けられた第2の放熱フィンを備えてもよい。
また、上述の実施形態において、
前記放熱フィンは、
前記固定子ユニットの鉄心に形成されていてもよい。
また、上述の実施形態において、
前記放熱フィンは、
前記固定子ユニットの鉄心とは別部品であってもよい。
また、上述の実施形態において、
前記固定子が配置される空間内に設けられ、前記回転子と一体に回転する第2のファンを備えてもよい。
また、上述の実施形態において、
前記放熱フィンは、
同心円状に配列された、複数の板状部材または複数のピン状部材を有してもよい。
また、上述の実施形態において、
前記放熱フィンは、
放射状に配列された、複数の板状部材または複数のピン状部材を有してもよい。
本実施形態に係るモータの概要を示す斜視図である。 本実施形態に係る固定子の構成の一例を示す斜視図である。 本実施形態に係る固定子ユニットの構成の一例を示す分解図である。 本実施形態に係るモータの構成の一例を示す縦断面図である。 第1実施形態に係るモータの斜視図である。 第1実施形態に係るモータの上面図である。 第1実施形態に係るモータの構成の一例を示す縦断面図である。 第2実施形態に係るモータの構成の一例を示す縦断面図である。 第3実施形態に係るモータの構成の一例を示す縦断面図である。 第3実施形態に係るモータ1の構成の一変形例を示す縦断面図である。 第4実施形態に係るモータの構成の一例を示す縦断面図である。 第5実施形態に係るモータの構成の一例を示す縦断面図である。 本実施形態に係るモータの送風装置への適用例を示す図である。 本実施形態に係るモータが備える放熱フィンの形状および配置の一例を示す図である。 他の実施形態に係るモータの構成の一例を示す縦断面図である。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
〔モータ1の基本構成〕
まず、図1~図4を参照して、本実施形態に係るモータ1の基本構成について説明する。
図1は、本実施形態に係るモータ1の概要を示す斜視図である。図1では、回転子10が備える連結部材14の図示が省略されている。図2は、本実施形態に係る固定子20の構成の一例を示す斜視図である。図2では、回転子10(回転子鉄心11、永久磁石12、回転軸部材13、および連結部材14)の図示が省略されている。図3は、本実施形態に係る固定子ユニット21の構成の一例を示す分解図である。図4は、本実施形態に係るモータ1の構成の一例を示す縦断面図である。
図1~図4に示すモータ1は、いわゆるアウターロータ型のクローポールモータである。モータ1は、複数相(本例では、3相)の電機子電流で駆動される。モータ1は、送風装置、冷凍装置等に用いられる。
図1~図4に示すように、モータ1は、回転子10、固定子20、および固定部材30を備える。
図1~図4に示すように、回転子10は、固定子20に対して、モータ1の径方向(以下、単に「径方向」)の外側に配置され、回転軸心AXまわりに回転可能に構成される。回転子10は、回転子鉄心11、複数(本例では、20個)の永久磁石12、および回転軸部材13を有する。なお、回転子10は、「ロータ」と呼ばれることもある。
回転子鉄心11は、例えば、略円筒形状を有し、モータ1の回転軸心AXと円筒形状の軸心とが略一致するように配置される。また、回転子鉄心11は、モータ1の軸方向(以下、単に「軸方向」)において、固定子20と略同等の長さを有する。回転子鉄心11は、例えば、鋼板、鋳鉄、圧粉磁心等により形成される。図1に示す例では、回転子鉄心11は、軸方向に積層される複数(本例では、3つ)の回転子鉄心11A~11Cで構成されている。但し、回転子鉄心11は、軸方向において、一の部材で構成されてもよい。なお、回転子鉄心11は、「ロータコア」と呼ばれることもある。
複数の永久磁石12は、回転子鉄心11の内周面において、周方向に等間隔で複数(本例では、20個)並べられる。また、複数の永久磁石12は、それぞれ、回転子鉄心11の軸方向の略一端から略他端までの間に存在するように形成されている。永久磁石12は、例えば、ネオジム焼結磁石またはフェライト磁石である。
複数の永久磁石12は、それぞれ、径方向の両端に異なる磁極が着磁されている。また、複数の永久磁石12のうちの周方向で隣接する二つの永久磁石12は、固定子20に面する径方向の内側に互いに異なる磁極が着磁されている。そのため、固定子20の径方向の外側には、周方向で、径方向の内側にN極が着磁された永久磁石12と、径方向の内側にS極が着磁された永久磁石12とが交互に配置される。
複数の永久磁石12は、それぞれ、軸方向において、一の磁石部材で構成されていてもよいし、軸方向に分割される複数(例えば、積層される回転子鉄心11の部材の数に対応する3つ)の磁石部材で構成されていてもよい。この場合、軸方向に分割される永久磁石12を構成する複数の磁石部材は、固定子20に面する径方向の内側に全て同じ磁極が着磁される。
尚、周方向に配置される複数の永久磁石12は、例えば、周方向で異なる磁極が交互に着磁される円環状のリング磁石やプラスチック磁石等、周方向において、一の部材で構成される永久磁石に置換されてもよい。この場合、周方向において、一の部材で構成される永久磁石は、軸方向においても、一の部材で構成され、全体として、一の部材で構成されてもよい。また、周方向において、一の部材で構成される永久磁石は、複数の永久磁石12の場合と同様、軸方向において、複数の部材に分割されていてもよい。また、周方向において、一の部材で構成されるプラスチック磁石が採用される場合、回転子鉄心11は、省略されてもよい。
回転軸部材13は、例えば、略円柱形状を有し、モータ1の回転軸心AXと円柱形状の軸心とが略一致するように配置される。回転軸部材13は、例えば、挿通部材24の軸方向の両端部に設けられるベアリング25,26(図4参照)によって回転可能に支持される。挿通部材24は、固定部材30に固定される。これにより、回転軸部材13は、固定部材30に対して回転軸心AX回りで回転することができる。回転軸部材13は、例えば、軸方向におけるモータ1の固定部材30側の端部とは反対側の端部(以下、便宜的に「モータ1の先端部」)において、連結部材14(図4参照)によって、回転子鉄心11と連結される。
連結部材14は、例えば、回転子鉄心11の略円筒形状の開放端を閉塞する形の略円板形状を有する。これにより、回転子鉄心11及び回転子鉄心11の内周面に固定される複数の永久磁石12は、回転軸部材13の回転に合わせて、固定部材30に対してモータ1の回転軸心AXまわりに回転することができる。
図1~図4に示すように、固定子20は、回転子10が備える回転子鉄心11及び永久磁石12の径方向の内側に配置される。固定子20は、複数(本例では、3つ)のクローポール型の固定子ユニット21、複数(本例では、2つ)の相間部材22、端部部材23、および挿通部材24を有する。なお、固定子20は、「ステータ」と呼ばれることもある。
図3に示すように、固定子ユニット21は、一対の固定子鉄心211および巻線212を有する。
一対の固定子鉄心211は、巻線212の周囲を取り囲むように設けられる。固定子鉄心211は、例えば、圧粉磁心で形成される。固定子鉄心211は、ヨーク部211A、複数の爪磁極211B、ヨーク部211C、および挿通孔211Dを有する。なお、一対の固定子鉄心211は、「ステータコア」と呼ばれることもある。
ヨーク部211Aは、軸方向視で円環形状を有すると共に、軸方向に所定の厚みを有する。
複数の爪磁極211Bは、ヨーク部211Aの外周面において、周方向に等間隔で配置され、それぞれは、ヨーク部211Aの外周面から径方向の外側に向かって突出する。爪磁極211Bは、爪磁極部211B1および爪磁極部211B2を有する。
爪磁極部211B1は、所定の幅を有し、ヨーク部211Aの外周面から所定の長さだけ延び出す形で突出する。
爪磁極部211B2は、爪磁極部211B1の先端から一対の固定子鉄心211の他方に向かって軸方向に所定の長さだけ延び出す形で突出する。例えば、爪磁極部211B2は、図3に示すように、爪磁極部211B1からの距離に依らず幅が一定であってよい。また、例えば、爪磁極部211B2は、爪磁極部211B1から軸方向で離れるにつれて幅が狭くなるテーパ形状を有してもよい。モータ1は、爪磁極部211B2を有することにより、巻線212の電機子電流により磁化される爪磁極211Bの磁極面と回転子10との対向面積を相対的に広く確保することができる。そのため、モータ1は、当該モータ1のトルクを相対的に増加させることができるため、当該モータ1の出力を向上させることができる。なお、爪磁極部211B2は、省略されてもよい。
ヨーク部211Cは、ヨーク部211Aの内周面付近の部分が一対の固定子鉄心211の他方に向かって所定量だけ突出する形で構成され、例えば、軸方向視でヨーク部211Aより外径が小さい円環形状を有する。これにより、一対の固定子鉄心211は、互いのヨーク部211Cで当接し、一対の固定子鉄心211に対応する一対のヨーク部211Aの間に巻線212を収容する空間が生成される。
挿通孔211Dには、挿通部材24が挿通される。挿通孔211Dは、ヨーク部211A及びヨーク部211Cの内周面によって実現される。
巻線212は、軸方向視で円環状に巻き回される。巻線212は、その一端が外部端子に電気的に繋がっており、その他端が中性点に電気的に繋がっている。巻線212は、軸方向において、一対の固定子鉄心211(ヨーク部211A)の間に配置される。また、巻線212は、内周部が一対の固定子鉄心211のヨーク部211Cよりも径方向で外側になるように巻き回されている。なお、巻線212は、「コイル」と呼ばれることもある。
巻線212と固定子鉄心211との間を電気的に絶縁するために、絶縁部(図示省略)が配置される。絶縁部は、例えば、固定子鉄心211と巻線212との間に配置される、絶縁紙、樹脂成形されたインシュレータ、シリコンゴム、固定子鉄心211或いは巻線212に対する樹脂モールド等である。また、絶縁部は、例えば、巻線212の導線の表面に設けられる樹脂の絶縁皮膜であってもよい。
図2に示すように、一対の固定子鉄心211は、一方の固定子鉄心211の爪磁極211Bと他方の固定子鉄心211の爪磁極211Bとが周方向で交互に配置されるように組み合わせられる。また、円環状の巻線212に電機子電流が流れると、一対の固定子鉄心211のうちの一方に形成される爪磁極211Bと他方に形成される爪磁極211Bとは、互いに異なる磁極に磁化される。これにより、一対の固定子鉄心211において、一方の固定子鉄心211から突出する一の爪磁極211Bは、周方向で隣接し、他方の固定子鉄心211から突出する他の爪磁極211Bと異なる磁極を有する。そのため、巻線212に流れる電機子電流により、一対の固定子鉄心211の周方向には、N極の爪磁極211B及びS極の爪磁極211Bが交互に配置される。
図2および図4に示すように、複数の固定子ユニット21は、軸方向に積層される。複数の固定子ユニット21には、複数相(本例では、3相)分の固定子ユニット21が含まれる。具体的には、複数の固定子ユニット21は、U相に対応する固定子ユニット21Aと、V相に対応する固定子ユニット21Bと、W相に対応する固定子ユニット21Cとを含む。複数の固定子ユニット21は、モータ1の先端部から、U相に対応する固定子ユニット21A、V相に対応する固定子ユニット21B、及びW相に対応する固定子ユニット21Cの順で積層される。固定子ユニット21A~21Cは、互いに、周方向の位置が電気角で120°異なるように配置される。
尚、モータ1は、2相の電機子電流で駆動されてもよいし、4相以上の電機子電流で駆動されてもよい。
相間部材22は、軸方向で隣接する異なる相の固定子ユニット21の間に設けられる。相間部材22は、例えば、非磁性体である。これにより、異なる相の二つの固定子ユニット21の間に所定の距離を確保し、異なる相の二つの固定子ユニット21の間での磁束漏れを抑制することができる。相間部材22は、UV相間部材22Aと、VW相間部材22Bとを含む。
UV相間部材22Aは、軸方向で隣接する、U相の固定子ユニット21AとV相の固定子ユニット21Bとの間に設けられる。UV相間部材22Aは、例えば、所定の厚みを有する略円柱形状(略円板形状)を有し、中心部分に挿通部材24が挿通される挿通孔が形成される。以下、VW相間部材22Bについても同様であってよい。
VW相間部材22Bは、軸方向で隣接する、V相の固定子ユニット21BとW相の固定子ユニット21Cとの間に設けられる。
端部部材23は、積層される複数の固定子ユニット21のモータ1の先端部側の端部に設けられる。具体的には、端部部材23は、軸方向において、固定子ユニット21Aの固定子ユニット21Bに面する側と反対側の端面に接するように設けられる。端部部材23は、例えば、所定の厚みを有する略円柱形状(略円板形状)を有し、中心部分に挿通部材24が挿通される挿通孔が形成される。端部部材23は、例えば、非磁性体で構成することにより、固定子ユニット21A(具体的には、モータ1の先端部側の固定子鉄心211)からの磁束漏れを抑制することができる。また、端部部材23は、固定部材30との間で積層された複数の固定子ユニット21を挟み込む構造により、複数の固定子ユニット21の回転軸AXの軸方向への移動を規制できる。また、端部部材23は、固定子鉄心211の端面の全面に当接してもよく、図4に示すように固定子鉄心211の端面の一部に当接してもよい。
挿通部材24は、端部部材23、固定子ユニット21A、UV相間部材22A、固定子ユニット21B、VW相間部材22B、固定子ユニット21Cを挿通した状態で、先端部が固定部材30に固定される。挿通部材24は、例えば、先端部に雄ねじ部を有し、固定部材30の対応する雌ネジ部に締め込まれることにより固定部材30に固定される。
また、挿通部材24は、例えば、略円筒形状を有し、内周面により実現される孔部に回転軸部材13が回転可能に配置される。軸方向における挿通部材24の両端部には、回転軸部材13を回転可能に支持するベアリング25,26が設けられる。
また、挿通部材24は、例えば、モータ1の先端部側において、固定子ユニット21の挿通孔211Dの内径よりも相対的に大きい外径を有する頭部を有する。これにより、例えば、挿通部材24が固定部材30にある程度締め込まれることで、頭部から端部部材23に軸方向で固定部材30に向かう方向の力を作用させることができる。そのため、複数の固定子ユニット21(固定子ユニット21A~21C)及び相間部材22(UV相間部材22A、VW相間部材22B)を端部部材23及び固定部材30で挟み込む形で固定部材30に固定することができる。圧粉磁心は、引張応力に対する強度が相対的に低い一方、圧縮応力に対する強度が相対的に高い。よって、圧粉磁心で形成される固定子鉄心211に圧縮応力が作用する形で、固定子ユニット21A~21Cに固定することができる。
固定部材30は、例えば、軸方向視で回転子10(回転子鉄心11)よりも大きい外径の略円板形状を有し、軸方向に所定の厚みを有する。図4に示すように、固定部材30には、挿通部材24を介して、回転子10が回転可能に支持され、固定子20が固定される。
〔第1実施形態〕
次に、図5~図7を参照して、第1実施形態に係るモータ1に特有の構造について説明する。図5は、第1実施形態に係るモータ1の斜視図である。図6は、第1実施形態に係るモータ1の上面図である。図5および図6では、モータ1が備える回転子10の図示が省略されている。図7は、第1実施形態に係るモータ1の構成の一例を示す縦断面図である。なお、図7~図12では、軸方向における端部の固定子ユニット21のみ図示しており、軸方向における中間の固定子ユニット21の図示は省略している。
図5~図7に示すように、第1実施形態に係るモータ1は、軸方向における固定部材30から最も遠い固定子ユニット21(固定子ユニット21A)の端部(具体的には、固定子鉄心211のヨーク部211Aにおける連結部材14と対向する面)に、複数の放熱フィン40を備える。図5および図6に示す例では、第1実施形態に係るモータ1は、同心円状に配列された3つの放熱フィン40を備える。図7に示す例では、第1実施形態に係るモータ1は、同心円状に配列された7つの放熱フィン40を備える。複数の放熱フィン40は、いずれも軸方向視において回転軸心AXを中心とする円環状を有するが、互いに半径が異なる。なお、図7に示す例では、端部部材23は、固定子鉄心211の端面の一部(半径方向における内周面側の一部)に当接している。また、図7に示す例では、複数の放熱フィン40は、端部部材23と接触しないように、端部部材23の外周面よりも半径方向における外側に設けられている。
このように、第1実施形態に係るモータ1は、固定子ユニット21に複数の放熱フィン40を備えることにより、固定子ユニット21の表面積を拡大して、固定子ユニット21において巻線212が発生する熱エネルギの放熱効果を高めることができる。
特に、第1実施形態に係るモータ1は、固定部材30から最も遠い固定子ユニット21Aに複数の放熱フィン40を備えることにより、他の固定子ユニット21よりも温度が高くなり易い固定子ユニット21Aの放熱効果を高めることができる。よって、第1実施形態に係るモータ1は、複数の固定子ユニット21間での温度の偏りを抑制することができる。
また、第1実施形態に係るモータ1は、軸方向における固定子ユニット21Aの端部に、複数の放熱フィン40を備えるため、磁気回路における複数の固定子ユニット21と複数の永久磁石12との間のエアギャップを拡大することなく、固定子ユニット21Aの放熱効果を高めることができる。
なお、クローポール型のモータにおいて、巻線の放熱経路は、巻線から固定部材を経由して、外気に放熱する経路が主となる。しかしながら、クローポール型のモータは、巻線が固定子鉄心に覆われており、空気に露出している面が少ないため、巻線の熱がこもりやすい。また、クローポール型のモータは、固定子ユニットを積層した構造のため、巻線から固定部材までの放熱経路において、複数の部材(例えば、絶縁部材、固定子鉄心、相間部材)を介するため、経路の熱抵抗が大きくなり、熱の伝わりが悪い。これらの理由から、クローポール型のモータは、巻線の熱が逃げにくくなっている。
特に、固定子ユニット21Aは、固定部材30から最も離れているために、巻線212が発生する熱エネルギを固定部材30に伝熱し難い。このため、固定子ユニット21Aは、他の固定子ユニット21よりも温度が高くなり易い。
なお、放熱フィン40は、固定子鉄心211に一体的に形成されてもよい。また、放熱フィン40は、固定子鉄心211と別部材であってもよく、固定子鉄心211に対して任意の固定方法(例えば、ボルト締結、溶着等)によって固定されてもよい。放熱フィン40は、固定子鉄心211と別部材の場合、端部部材23と一体的に形成されてもよく、端部部材23に対して任意の固定方法(例えば、ボルト締結、溶着等)によって固定されてもよい。
また、放熱フィン40は、熱伝導率の高い素材(例えば、アルミニウム、鉄、銅等)が用いられることが好ましい。これにより、第1実施形態に係るモータ1は、放熱フィン40による放熱効果をより高めることができる。
また、放熱フィン40は、非磁性の素材(例えば、アルミニウム、ステンレス、真鍮等)が用いられることが好ましい。これにより、第1実施形態に係るモータ1は、固定子ユニット21A(固定子鉄心211)から連結部材14への磁束漏れを抑制することができる。
〔第2実施形態〕
次に、図8を参照して、第2実施形態に係るモータ1に特有の構造について説明する。図8は、第2実施形態に係るモータ1の構成の一例を示す縦断面図である。
図8に示すように、第2実施形態に係るモータ1は、第1実施形態に係るモータ1と同様に、軸方向における固定部材30から最も遠い固定子ユニット21(固定子ユニット21A)の端部に、同心円状に配列された複数の放熱フィン40を備える。これにより、第2実施形態に係るモータ1は、第1実施形態に係るモータ1と同様に、固定子ユニット21Aの放熱効果を高めることができる。なお、図8に示す例では、端部部材23は、固定子鉄心211の端面の一部(半径方向における内周面側の一部)に当接している。また、図8に示す例では、複数の放熱フィン40は、端部部材23と接触しないように、端部部材23の外周面よりも半径方向における外側に設けられている。
また、図8に示すように、第2実施形態に係るモータ1は、連結部材14に貫通孔42を有する。貫通孔42は、連結部材14を軸方向に貫通する。これにより、第2実施形態に係るモータ1は、固定子ユニット21Aの巻線212が発生する熱エネルギを隙間Aから外部へ放熱し易くなっている。
また、図8に示すように、第2実施形態に係るモータ1は、貫通孔42を設けたことにより、回転子鉄心11および連結部材14に囲まれた空間内に、隙間Aから貫通孔42に至る流体の流路Bが形成されている。流路Bは、隙間Aおよび貫通孔42を通じて、回転子10の外部へ繋がっている。これにより、第2実施形態に係るモータ1は、複数の固定子ユニット21(巻線212)が発生する熱エネルギを、隙間Aおよび貫通孔42を通じて、外部へ放熱し易くなっている。
〔第3実施形態〕
次に、図9を参照して、第3実施形態に係るモータ1に特有の構造について説明する。図9は、第3実施形態に係るモータ1の構成の一例を示す縦断面図である。
図9に示すように、第3実施形態に係るモータ1は、固定子20が備える端部部材23に、複数の放熱フィン40を備える。具体的には、第3実施形態に係るモータ1は、端部部材23における固定部材30側の面と、端部部材23における連結部材14側の面との各々に、同心円状に配列された複数の放熱フィン40が設けられている。複数の放熱フィン40の各々は、いずれも軸方向視において回転軸心AXを中心とする円環状を有するが、互いに半径が異なる。これにより、第3実施形態に係るモータ1は、第1実施形態に係るモータ1と同様に、固定子ユニット21Aの放熱効果を高めることができる。
特に、図9に示すように、端部部材23における固定部材30側の面に設けられている複数の放熱フィン40の各々は、その先端部が、固定子ユニット21Aが備える固定子鉄心211(ヨーク部211A)における連結部材14と対向する面に当接している。これにより、第3実施形態に係るモータ1は、端部部材23における固定部材30側の面に設けられている複数の放熱フィン40の各々により、固定子ユニット21Aの巻線212が発生する熱エネルギが伝達されて、当該熱エネルギを放熱することができる。また、第3実施形態に係るモータ1は、積層される複数の固定子ユニット21の軸方向への移動を規制することができる。
さらに、第3実施形態に係るモータ1は、端部部材23の両面に複数の放熱フィン40を備えることにより、端部部材23の表面積をより一層拡大して、固定子ユニット21Aから伝達される熱エネルギの放熱効果をより一層高めることができる。
図10は、第3実施形態に係るモータ1の構成の一変形例を示す縦断面図である。図10に示す例では、放熱フィン40は、端部部材23における連結部材14と対向する面にのみ設けられている。図10に示す例では、端部部材23における固定子鉄心211と対向する面は、固定子鉄心211の端面に当接している。すなわち、この一変形例では、端部部材23の固定子ユニット21Aとの当接面をフィン形状ではなく板形状にして接触面積を増加している。この一変形例によれば、固定子ユニット21Aから端部部材23への伝熱をさらに向上させることができ、且つ、複数の固定子ユニット21の軸方向への固定をより強固にできる。ため、端部部材23の固定子ユニット21Aとの当接面をフィン形状ではなく板形状にして接触面積を増加してもよい。
〔第4実施形態〕
次に、図11を参照して、第4実施形態に係るモータ1に特有の構造について説明する。図11は、第4実施形態に係るモータ1の構成の一例を示す縦断面図である。
図11に示すように、第4実施形態に係るモータ1は、第1実施形態に係るモータ1と同様に、軸方向における固定部材30から最も遠い固定子ユニット21(固定子ユニット21A)の端部に、同心円状に配列された複数の放熱フィン40を備える。これにより、第4実施形態に係るモータ1は、第1実施形態に係るモータ1と同様に、固定子ユニット21Aの放熱効果を高めることができる。
図11に示すように、第4実施形態に係るモータ1は、連結部材14における内面(複数の放熱フィン40と対向する面)に、同心円状に配列された複数の第2の放熱フィン44を備える。複数の第2の放熱フィン44は、複数の放熱フィン40と同様に、いずれも軸方向視において回転軸心AXを中心とする円環状を有するが、互いに半径が異なる。但し、図11に示すように、第4実施形態に係るモータ1は、複数の第2の放熱フィン44の各々の半径を、複数の放熱フィン40の各々の半径と異ならせることにより、径方向において、複数の放熱フィン40と複数の第2の放熱フィン44とが互いに干渉せず交互に重なるように配置されている。なお、図11に示す例では、端部部材23は、固定子鉄心211の端面の一部(半径方向における内周面側の一部)に当接している。また、図11に示す例では、複数の放熱フィン40および複数の第2の放熱フィン44は、端部部材23と接触しないように、端部部材23の外周面よりも半径方向における外側に設けられている。
第4実施形態に係るモータ1は、連結部材14における内面に複数の第2の放熱フィン44を備えることにより、連結部材14の内面の表面積を拡大して、固定子ユニット21Aの巻線212が発生する熱エネルギを、連結部材14に伝達され易くし、連結部材14によって放熱し易くすることができる。
〔第5実施形態〕
次に、図12を参照して、第5実施形態に係るモータ1に特有の構造について説明する。図12は、第5実施形態に係るモータ1の構成の一例を示す縦断面図である。
図12に示すように、第5実施形態に係るモータ1は、第1実施形態に係るモータ1と同様に、軸方向における固定部材30から最も遠い固定子ユニット21(固定子ユニット21A)の端部に、同心円状に配列された複数の放熱フィン40を備える。これにより、第5実施形態に係るモータ1は、第1実施形態に係るモータ1と同様に、固定子ユニット21Aの放熱効果を高めることができる。なお、図12に示す例では、端部部材23は、固定子鉄心211の端面の一部(半径方向における内周面側の一部)に当接している。また、図12に示す例では、複数の放熱フィン40は、端部部材23と接触しないように、端部部材23の外周面よりも半径方向における外側に設けられている。
また、図12に示すように、第5実施形態に係るモータ1は、連結部材14における複数の放熱フィン40と対向する面に、ファン46(「第2のファン」の一例)が設けられている。ファン46は、連結部材14とともに回転軸心AXを中心として回転することにより、放熱フィン40と固定子ユニット21Aとの間の空間に、回転軸心AXを中心として回転する気流を生じさせる。これにより、第5実施形態に係るモータ1は、放熱フィン40の周辺の空気の流速を高めることができるため、放熱フィン40から空気への熱伝達率を増加させて、放熱フィン40による冷却効果を高めることができる。
〔送風装置への適用例〕
次に、図13を参照して、本実施形態に係るモータ1の送風装置100への適用例について説明する。図13は、本実施形態に係るモータ1の送風装置100への適用例を示す図である。
図13に示す送風装置は、例えば、空調装置、冷凍装置等に用いることができる。図13に示すように、送風装置100は、本実施形態に係るモータ1と、ファン48(羽根車)とを備える。なお、送風装置100には、第1実施形態~第5実施形態で説明したいずれかのモータ1を用いることができる。
図13に示すように、本実施形態に係るモータ1は、送風装置100において、回転子10にファン48が取り付けられることにより、回転子10と一体にファン48を回転させて、ファン48による送風を行うことができる。
図13に示す例では、ファン48は、軸方向における一端側に回転子10が取り付けられ、軸方向における他端側に吸気口48Aが設けられている。また、ファン48は、外周面の円周方向に沿って、複数の排気口48Bが設けられている。
ファン48は、モータ1の駆動によって回転することで、図13において矢印が示すように、吸気口48Aから吸入された気体を、排気口48Bから、ファン48の半径方向における外側へ送風することができる。
このように、本実施形態に係るモータ1は、送風装置100において、ファン48の回転駆動用のモータ1として用いることで、当該モータ1の放熱効果を高めることができる。
図13に示す例では、モータ1の先端部分がファン48によって覆われているため、ファン48の回転によって作られる風(図の矢印の風)が回転子表面を流れる。それにより、固定子20から外気への熱伝達率が向上し、放熱効果をより高めることができる。
なお、本実施形態に係るモータ1において、放熱フィン40と熱交換する流体は、空気でも冷媒でも良い。
〔放熱フィン40の形状および配置の一例〕
図14は、本実施形態に係るモータ1が備える放熱フィン40の形状および配置の一例を示す図である。
図14に示すように、本実施形態に係るモータ1において、放熱フィン40は、同心円状に配列された、複数の板状部材または複数のピン状部材を有してもよい。本実施形態に係るモータ1は、放熱フィン40が同心円状に配列された複数の板状部材または複数のピン状部材を有することにより、例えば、回転子10が回転するときの、放熱フィン40による通風抵抗を抑制することができる。
また、図14に示すように、本実施形態に係るモータ1において、放熱フィン40は、放射状に配列された、複数の板状部材または複数のピン状部材を有してもよい。本実施形態に係るモータ1は、放熱フィン40が放射状に配列された複数の板状部材または複数のピン状部材を有することにより、例えば、放熱フィン40が流体を積極的に受けることで放熱効果を高めることができる。
但し、放熱フィン40の形状、配置、数は、本実施形態および図14に例示したものに限らない。
〔他の実施形態〕
図15は、他の実施形態に係るモータ300の構成の一例を示す縦断面図である。図15に示すモータ300は、いわゆるインナーロータ型のクローポールモータである。モータ300は、筐体301、回転子310、および固定子320を有する。モータ300は、筐体301の内部において、回転子310(回転子鉄心311、永久磁石312、および回転軸部材313)が、円筒形状を有する固定子320(積層された複数の固定子ユニット321)の内側で回転する点で、アウターロータ型のクローポールモータであるモータ1と異なる。
筐体301は、軸方向における両端部が閉じた円筒状を有する。筐体301の内部には、回転子310および固定子320が配置される。筐体301の中心には、回転子310の回転軸部材313が貫通して設けられている。回転軸部材313の両端部は、筐体301の軸方向における両端部に設けられた一対のベアリング303,304によって回転可能に支持されている。
回転子310は、筐体301の内部において、径方向における固定子320の内側に配置される。回転子310は、回転子鉄心311、永久磁石312、および回転軸部材313を有する。回転子鉄心311は、円筒形状を有する。回転子鉄心311の筒内には、回転軸部材313が配置される。回転子鉄心311は、回転軸部材313とともに回転する。複数の永久磁石312は、回転子鉄心311の外周面において、周方向に等間隔で並べて配置されている。永久磁石312は、固定子320(複数の固定子ユニット321)の内周面(爪磁極322A)と対向する。
固定子320は、筐体301の内部において、径方向における回転子310の外側に配置される。固定子320は、全体的に略円筒形状を有する。固定子320は、軸方向に積層された複数のクローポール型の固定子ユニット321を有する。図3に示す例では、固定子320は、軸方向に積層された3つクローポール型の固定子ユニット321A,321B,321Cを有する。各固定子ユニット321は、モータ1が備える固定子ユニット21と同様に、一対の固定子鉄心322および巻線323を有する。但し、図15に示すように、固定子鉄心322において、複数の爪磁極322Aは、回転子310が備える永久磁石312と対向するように、固定子鉄心322の内周面において、周方向に等間隔で配置される。
図15に示すように、他の実施形態に係るモータ300は、軸方向における一端面(具体的には、固定子ユニット321Aの端面)に、複数の放熱フィン340を備える。また、他の実施形態に係るモータ300は、軸方向における他端面(具体的には、固定子ユニット321Cの端面)に、複数の放熱フィン340を備える。図15に示す例では、他の実施形態に係るモータ300は、軸方向における一端面および他端面の各々に、同心円状に配列された7つの放熱フィン340を備える。
他の実施形態に係るモータ300は、インナーロータ型のクローポールモータであるため、筐体301によって閉じられた空間内にあるため、各固定子ユニット321の巻線323が発生する熱エネルギを、放熱し難くなっている。
そこで、他の実施形態に係るモータ300は、固定子ユニット321A,321Cの各々に、複数の放熱フィン340を設けたことにより、固定子ユニット321A,321Cの各々の表面積を拡大することができ、よって、固定子ユニット321A,321Cの各々の放熱効果を高めることができる。
なお、他の実施形態に係るモータ300は、インナーロータ型のクローポールモータであるため、軸方向における一端側に固定部材を設ける必要がなく、よって、軸方向に積層された複数の固定子ユニット321の軸方向における両端面に複数の放熱フィン340を設置することができる。
また、他の実施形態に係るモータ300は、インナーロータ型のクローポールモータであるため、送風装置のみならず、冷凍装置等が備える圧縮機等にも利用可能である。
なお、他の実施形態に係るモータ300において、軸方向における一端面(具体的には、固定子ユニット321Aの端面)のみに、複数の放熱フィン340を備えてもよい。また、他の実施形態に係るモータ300において、軸方向における他端面(具体的には、固定子ユニット321Cの端面)のみに、複数の放熱フィン340を備えてもよい。
[作用]
次に、本実施形態に係るモータ1の作用について説明する。
本実施形態に係るモータ1は、回転軸心AX回りに回転自在に構成された回転子10と、回転軸心AX回りに環状に巻回される巻線212と、巻線212の周囲を包囲するように設けられる固定子鉄心211(鉄心)とを含む、クローポール型の固定子ユニット21を有する固定子20とを備え、回転軸心AXの軸方向における最も外側の固定子ユニット21の端部に、放熱フィン40を有する。
これにより、本実施形態に係るモータ1は、固定子ユニット21の外周面にフィンを設けることなく、エアギャップに拡大を生じさせない固定子ユニット21の端部に放熱フィン40を設けたことにより、固定子ユニット21の表面積を拡大し、固定子ユニット21において生じた熱を放熱フィン40から放熱できる。このため、本実施形態に係るモータ1によれば、磁気回路におけるエアギャップを拡大することなく、固定子ユニット21の放熱効果を向上させることができる。
また、本実施形態に係るモータ1は、固定子20を支持する固定部材30を備え、放熱フィン40は、固定部材30から最も遠い固定子ユニット21の端部に設けられてもよい。
これにより、本実施形態に係るモータ1は、放熱フィン40は、固定部材30から最も遠い固定子ユニット21の温度が最も高くなり易い構成において、固定部材30から最も遠い固定子ユニット21の放熱効果を高めることで、複数の固定子ユニット21間での温度の偏りを抑制することができる。
また、本実施形態に係るモータ1において、放熱フィン40は、固定子ユニット21に当接することにより、回転軸心AXの軸方向への固定子20の移動を規制してもよい。
これにより、本実施形態に係るモータ1は、放熱フィン40により、固定子ユニット21の放熱性能を高める効果と、回転軸心AXの軸方向への固定子20の移動を規制する効果との双方を奏することができる。
また、本実施形態に係るモータ1において、固定子20は、回転軸心AXの軸方向に積層された2以上の固定子ユニット21を有してもよい。
これにより、本実施形態に係るモータ1は、放熱フィン40は、複数の固定子ユニット21間での温度の偏りが生じやすい構成において、回転軸心AXの軸方向における最も外側の固定子ユニット21の放熱効果を高めることで、複数の固定子ユニット21間での温度の偏りを抑制することができる。
また、本実施形態に係るモータ1は、固定子20が配置される空間に当該空間の外部から流体を導入可能な流路Bを有してもよい。
これにより、本実施形態に係るモータ1は、固定子ユニット21が発生する熱エネルギを、流路Bを通じて、外部へ放熱し易くすることができる。
また、本実施形態に係るモータ1において、回転子10は、固定子20の外側で回転するよう構成されてもよい。
これにより、本実施形態に係るモータ1は、回転子10に囲まれているために固定子ユニット21の温度が高まりやすい構成において、固定子ユニット21に設けられた放熱フィン40により、固定子ユニット21の放熱効果を高めることができる。
また、本実施形態に係るモータ1は、回転子10の外面に取り付けられたファン48を備えてもよい。
これにより、本実施形態に係るモータ1は、回転子10がファン48によって覆われているために、回転子10の内側に設けられた固定子ユニット21の温度が高まりやすい構成において、固定子ユニット21に設けられた放熱フィン40により、固定子ユニット21の放熱効果を高めることができる。
また、本実施形態に係るモータ1は、放熱フィン40と対向する回転子10の内面に設けられた第2の放熱フィン44を備えてもよい。
これにより、本実施形態に係るモータ1は、第2の放熱フィン44を設けたことによって回転子10の内面の表面積を拡大して、固定子ユニット21が発生する熱エネルギを、回転子10に伝達され易くし、回転子10によって放熱し易くすることができる。
また、本実施形態に係るモータ1において、放熱フィン40は、固定子ユニット21の固定子鉄心211に形成されてもよい。
これにより、本実施形態に係るモータ1は、例えば、放熱フィン40を固定子鉄心211に取り付ける作業が不要となる。また、本実施形態に係るモータ1は、例えば、固定子鉄心211から放熱フィン40への伝熱性を高めることができる。
また、本実施形態に係るモータ1において、放熱フィン40は、固定子ユニット21の固定子鉄心211とは別部品であってもよい。
これにより、本実施形態に係るモータ1は、例えば、放熱フィン40の素材を、固定子鉄心211の素材と異ならせることができる。また、本実施形態に係るモータ1は、例えば、放熱フィン40の交換等を行うことが可能となる。
また、本実施形態に係る送風装置100は、回転することにより送風するファン48(羽根車)と、ファン48を回転駆動する本実施形態に係るモータ1とを備える。
これにより、本実施形態に係る送風装置100は、ファン48を回転駆動するモータ1の性能劣化を抑制しつつ、当該モータ1の放熱効果を高めることができる。
また、本実施形態に係るモータ1は、回転することにより流体を圧縮する圧縮機構を備えた圧縮装置において、圧縮機構を回転駆動するために用いられてもよい。
これにより、本実施形態に係るモータ1は、圧縮装置において、圧縮機構を回転駆動する当該モータ1の性能劣化を抑制しつつ、当該モータ1の放熱効果を高めることができる。
また、本実施形態に係るモータ1は、回転することにより送風する羽根車を有する送風装置と、回転することにより流体を圧縮する圧縮機構を有する圧縮装置と、を備えた冷凍装置において、羽根車または圧縮機構を回転駆動するために用いられてもよい。
これにより、本実施形態に係るモータ1は、冷凍装置において、羽根車または圧縮機構を回転駆動する当該モータ1の性能劣化を抑制しつつ、当該モータ1の放熱効果を高めることができる。
[変形・変更]
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 モータ
10 回転子
11,11A~11C 回転子鉄心
12 永久磁石
13 回転軸部材
14 連結部材
20 固定子
21,21A~21C 固定子ユニット
211 固定子鉄心
211A ヨーク部
211B 爪磁極
211C ヨーク部
211D 挿通孔
212 巻線
22 相間部材
22A UV相間部材
22B VW相間部材
23 端部部材
24 挿通部材
25,26 ベアリング
30 固定部材
40 放熱フィン
42 貫通孔
44 第2の放熱フィン
46 ファン
48 ファン
48A 吸気口
48B 排気口
50 油
100 送風装置
300 モータ
301 筐体
303,304 ベアリング
310 回転子
311 回転子鉄心
312 永久磁石
313 回転軸部材
320 固定子
321,321A,321B,321C 固定子ユニット
322 固定子鉄心
322A 爪磁極
323 巻線
340 放熱フィン

Claims (16)

  1. 回転軸心回りに回転自在に構成された回転子と、
    前記回転軸心回りに環状に巻回される巻線と、前記巻線の周囲を包囲するように設けられる鉄心とを含む、クローポール型の固定子ユニットを有する固定子と
    を備え、
    前記回転軸心の軸方向における最も外側の前記固定子ユニットの端部に、放熱フィンを有する
    モータ。
  2. 前記固定子を支持する固定部材を備え、
    前記放熱フィンは、
    前記固定部材から最も遠い前記固定子ユニットの端部に設けられている
    請求項1に記載のモータ。
  3. 前記放熱フィンは、前記固定子ユニットに当接することにより、前記回転軸心の軸方向への前記固定子の移動を規制する
    請求項2に記載のモータ。
  4. 前記固定子は、前記回転軸心の軸方向に積層された2以上の前記固定子ユニットを有する
    請求項1から3のいずれか一項に記載のモータ。
  5. 前記固定子が配置される空間に当該空間の外部から流体を導入可能な流路を有する
    請求項1から4のいずれか一項に記載のモータ。
  6. 前記回転子は、
    前記固定子の外側で回転するよう構成される
    請求項1から5のいずれか一項に記載のモータ。
  7. 前記回転子の外面に取り付けられたファンを備える
    請求項6に記載のモータ。
  8. 前記放熱フィンと対向する前記回転子の内面に設けられた第2の放熱フィンを備える
    請求項6または7に記載のモータ。
  9. 前記放熱フィンは、
    前記固定子ユニットの鉄心に形成されている
    請求項1から8のいずれか一項に記載のモータ。
  10. 前記放熱フィンは、
    前記固定子ユニットの鉄心とは別部品である
    請求項1から8のいずれか一項に記載のモータ。
  11. 前記固定子が配置される空間内に設けられ、前記回転子と一体に回転する第2のファンを備える
    請求項1から10のいずれか一項に記載のモータ。
  12. 前記放熱フィンは、
    同心円状に配列された、複数の板状部材または複数のピン状部材を有する
    請求項1から11のいずれか一項に記載のモータ。
  13. 前記放熱フィンは、
    放射状に配列された、複数の板状部材または複数のピン状部材を有する
    請求項1から11のいずれか一項に記載のモータ。
  14. 回転することにより送風する羽根車と、
    前記羽根車を回転駆動する請求項1から13のいずれか一項に記載のモータと
    を備える送風装置。
  15. 回転することにより流体を圧縮する圧縮機構と、
    前記圧縮機構を回転駆動する請求項1から6および請求項8から13のいずれか一項に記載のモータと
    を備える圧縮装置。
  16. 請求項14に記載の送風装置、または請求項15に記載の圧縮装置を備える冷凍装置。
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