JP2022152164A - モータ、送風装置、および冷凍装置 - Google Patents

モータ、送風装置、および冷凍装置 Download PDF

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能成 浅野
Yoshinari Asano
司 浅利
Tsukasa ASARI
茜 上田
Akane Ueda
尚宏 木戸
Naohiro Kido
靖人 柳田
Yasuto Yanagida
寛 日比野
Hiroshi Hibino
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Abstract

【課題】アウタロータ型のクローポールモータにおける漏れ磁束の影響を抑制することが可能な技術を提供する。【解決手段】本開示の一実施形態に係るモータ1は、回転軸心AX回りに回転自在に構成され、磁性体からなる略円筒状の回転子鉄心11と、回転子鉄心11に配置された永久磁石12を有する回転子10と、回転子10の内側に配置され、回転軸心AX回りに環状に巻回される巻線212と、巻線212の周囲を包囲するように設けられた固定子鉄心211とを含む、クローポール型の固定子ユニット21を有する固定子20と、回転軸心AXの軸方向において回転子10の回転子鉄心11と対向するように設けられ、固定子20を支持する固定部材30とを備え、回転子10は、回転軸心AXの軸方向において、永久磁石12と固定部材30との間に配置されて、永久磁石12と一体に回転する、磁性体が用いられた被覆部15を有する。【選択図】図5

Description

本開示は、モータ、送風装置、および冷凍装置に関する。
例えば、回転子の内周面に永久磁石が設けられ、固定子が支持台によって支持されたモータが知られている(特許文献1参照)。
特開2008-148420号公報
しかしながら、特許文献1のように、従来のクローポールモータは、支持台と永久磁石の端面とが近接するため、支持台が永久磁石からの漏れ磁束の影響を受ける虞がある。
本開示は、アウタロータ型のクローポールモータにおける漏れ磁束の影響を抑制することが可能な技術を提供することを目的とする。
本開示に係る一実施形態では、
回転軸心回りに回転自在に構成され、磁性体からなる略円筒状の筒部と、前記筒部に配置された永久磁石を有する回転子と、
前記回転子の内側に配置され、前記回転軸心回りに環状に巻回される巻線と、前記巻線の周囲を包囲するように設けられた鉄心とを含む、クローポール型の固定子ユニットを有する固定子と、
前記回転軸心の軸方向において前記回転子の前記筒部と対向するように設けられ、前記固定子を支持する支持台と
を備え、
前記回転子は、
前記回転軸心の軸方向において、前記永久磁石と前記支持台との間に配置されて、前記永久磁石と一体に回転する、磁性体が用いられた被覆部を有する
モータが提供される。
本実施形態によれば、アウタロータ型のクローポールモータにおける漏れ磁束の影響を抑制することが可能な技術を提供することができる。
上述の実施形態において、
前記支持台は、金属素材が用いられてもよい。
これにより、本実施形態によれば、漏れ磁束による影響を受け易い支持台に対する漏れ磁束の影響を抑制することができる。
上述の実施形態において、
前記被覆部は、前記回転子の前記筒部と一体的に形成されていてもよい。
これにより、本実施形態によれば、永久磁石からの漏れ磁束を、支持台に伝達され難くすることができる。
上述の実施形態において、
前記永久磁石は、
前記筒部の前記内周面において、周方向に分割して複数設けられており、当該複数の永久磁石の各々は、円弧角が180°未満であってもよい。
これにより、本実施形態によれば、筒部の固定部材側の開口部から、永久磁石を筒部内に配置することができる。
上述の実施形態において、
前記回転子は、前記回転軸心の軸方向において、前記筒部の前記支持台側の端部と反対側の端部に設けられ、前記筒部を回転軸心回りに回転自在に保持する保持部を有し、
前記筒部と前記保持部は分離可能であってもよい。
これにより、本実施形態によれば、筒部の保持部側の開口部から、永久磁石を筒部内に容易に配置することができる。
上述の実施形態において、
前記永久磁石は、前記回転軸心の軸方向において、前記固定子より前記保持部側に突出してもよい。
これにより、本実施形態によれば、永久磁石からの保持部側への漏れ磁束による、永久磁石から固定子に流れる磁束の減少分を補償することができる。
上述の実施形態において、
前記永久磁石の前記保持部側の端面が、前記保持部と接していてもよい。
これにより、本実施形態によれば、回転軸心の軸方向における永久磁石の移動を規制することができる。
上述の実施形態において、
前記永久磁石は、前記回転軸心の軸方向において、前記固定子より前記支持台側に突出してもよい。
これにより、本実施形態によれば、永久磁石からの支持台側への漏れ磁束による、永久磁石から固定子に流れる磁束の減少分を補償することができる。
上述の実施形態において、
前記永久磁石は、前記回転軸心の径方向において、前記被覆部よりも内径側に位置する部位を有してもよい。
これにより、本実施形態によれば、被覆部に流れる漏れ磁束の量が増加し過ぎてしまうことを抑制することができる。
上述の実施形態において、
前記永久磁石の前記支持台側の端面と前記支持台との距離は、前記永久磁石の内周面と前記被覆部の内周面との距離よりも大きくてもよい。
これにより、本実施形態によれば、永久磁石からの漏れ磁束が支持台に流れ難くすることができる。
本開示に係る一実施形態では、
回転することにより送風する羽根車と、
前記羽根車を回転駆動する上述のモータと
を備える送風装置が提供される。
本実施形態によれば、送風装置が備える羽根車を回転駆動するクローポールモータにおける漏れ磁束の影響を抑制することができる。
本開示に係る一実施形態では、
上述の送風装置を備える冷凍装置が提供される。
本実施形態によれば、冷凍装置において、送風装置が備える羽根車を回転駆動するクローポールモータにおける漏れ磁束の影響を抑制することができる。
一実施形態に係るモータの概要を示す斜視図である。 一実施形態に係る固定子の構成の一例を示す斜視図である。 一実施形態に係る固定子ユニットの構成の一例を示す分解図である。 一実施形態に係るモータの構成の一例を示す縦断面図である。 一実施形態に係るモータの特有な構成の一例を示す縦断面図である。 一実施形態に係るモータの比較例を示す図である。 一実施形態に係るモータの構成の一変形例を示す縦断面図である。 一実施形態に係る送風装置の構成の一例を示す縦断面図 一実施形態に係る冷凍装置の概略構成を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
(モータ1の基本構成)
まず、図1~図4を参照して、一実施形態に係るモータ1の基本構成について説明する。
図1は、一実施形態に係るモータ1の概要を示す斜視図である。図1では、回転子10が備える連結部材14の図示が省略されている。図2は、一実施形態に係る固定子20の構成の一例を示す斜視図である。図2では、回転子10(回転子鉄心11、永久磁石12、回転軸部材13、および連結部材14)の図示が省略されている。図3は、一実施形態に係る固定子ユニット21の構成の一例を示す分解図である。図4は、一実施形態に係るモータ1の構成の一例を示す縦断面図である。
図1~図4に示すモータ1は、いわゆるアウタロータ型のクローポールモータである。モータ1は、複数相(本例では、3相)の電機子電流で駆動される。モータ1は、送風装置、冷凍装置等に用いられる。
図1~図4に示すように、モータ1は、回転子10、固定子20、および固定部材30を備える。
図1~図4に示すように、回転子10は、固定子20に対して、モータ1の径方向(以下、単に「径方向」)の外側に配置され、回転軸心AX回りに回転可能に構成される。回転子10は、回転子鉄心11、複数(本例では、20個)の永久磁石12、および回転軸部材13を有する。なお、回転子10は、「ロータ」と呼ばれることもある。
回転子鉄心11は、例えば、略円筒形状を有し、モータ1の回転軸心AXと円筒形状の軸心とが略一致するように配置される。また、回転子鉄心11は、モータ1の軸方向(以下、単に「軸方向」)において、固定子20と略同等の長さを有する。回転子鉄心11は、例えば、鋼板、鋳鉄、圧粉磁心等により形成される。図1に示す例では、回転子鉄心11は、軸方向に積層される複数(本例では、3つ)の回転子鉄心11A~11Cで構成されている。但し、回転子鉄心11は、軸方向において、一の部材で構成されてもよい。なお、回転子鉄心11は、「ロータコア」と呼ばれることもある。また、回転子鉄心11は、「筒部」の一例である。
複数の永久磁石12は、回転子鉄心11の内周面において、周方向に等間隔で複数(本例では、20個)並べられる。また、複数の永久磁石12は、それぞれ、回転子鉄心11の軸方向の略一端から略他端までの間に存在するように形成されている。永久磁石12は、例えば、ネオジム磁石またはフェライト磁石であり、焼結磁石であってもプラスチック磁石であっても良い。
複数の永久磁石12は、それぞれ、径方向の両端に異なる磁極が着磁されている。また、複数の永久磁石12のうちの周方向で隣接する二つの永久磁石12は、固定子20に面する径方向の内側に互いに異なる磁極が着磁されている。そのため、固定子20の径方向の外側には、周方向で、径方向の内側にN極が着磁された永久磁石12と、径方向の内側にS極が着磁された永久磁石12とが交互に配置される。
複数の永久磁石12は、それぞれ、軸方向において、一の磁石部材で構成されていてもよいし、軸方向に分割される複数(例えば、積層される回転子鉄心11の部材の数に対応する3つ)の磁石部材で構成されていてもよい。この場合、軸方向に分割される永久磁石12を構成する複数の磁石部材は、固定子20に面する径方向の内側に全て同じ磁極が着磁される。
尚、周方向に配置される複数の永久磁石12は、例えば、周方向で異なる磁極が交互に着磁される円環状のリング磁石やプラスチック磁石等、周方向において、一の部材で構成される永久磁石に置換されてもよい。この場合、周方向において、一の部材で構成される永久磁石は、軸方向においても、一の部材で構成され、全体として、一の部材で構成されてもよい。また、周方向において、一の部材で構成される永久磁石は、複数の永久磁石12の場合と同様、軸方向において、複数の部材に分割されていてもよい。また、周方向において、一の部材で構成されるプラスチック磁石が採用される場合、回転子鉄心11は、省略されてもよい。また、周方向に複数に分割された磁石は、複数の磁極を有していても良い。言い換えれば、極数の約数の数に分割されても良い。例えば、極数が20である場合、4極を有する磁石が5個配置されるようにしてもよい。
回転軸部材13は、例えば、略円柱形状を有し、モータ1の回転軸心AXと円柱形状の軸心とが略一致するように配置される。回転軸部材13は、例えば、挿通部材24の軸方向の両端部に設けられるベアリング25,26(図4参照)によって回転可能に支持される。挿通部材24は、固定部材30に固定される。これにより、回転軸部材13は、固定部材30に対して回転軸心AX回りで回転することができる。回転軸部材13は、例えば、軸方向におけるモータ1の固定部材30側の端部とは反対側の端部(以下、便宜的に「モータ1の先端部」)において、連結部材14(図4参照)によって、回転子鉄心11と連結される。
連結部材14は、例えば、回転子鉄心11の略円筒形状の開放端を閉塞する形の略円板形状を有する。これにより、回転子鉄心11及び回転子鉄心11の内周面に固定される複数の永久磁石12は、回転軸部材13の回転に合わせて、固定部材30に対してモータ1の回転軸心AX回りに回転することができる。
図1~図4に示すように、固定子20は、回転子10が備える回転子鉄心11及び永久磁石12の径方向の内側に配置される。固定子20は、複数(本例では、3つ)のクローポール型の固定子ユニット21、複数(本例では、2つ)の相間部材22、端部部材23、および挿通部材24を有する。なお、固定子20は、「ステータ」と呼ばれることもある。
図3に示すように、固定子ユニット21は、一対の固定子鉄心211および巻線212を有する。
一対の固定子鉄心211は、巻線212の周囲を取り囲むように設けられる。固定子鉄心211は、例えば、圧粉磁心で形成される。固定子鉄心211は、ヨーク部211A、複数の爪磁極211B、ヨーク部211C、および挿通孔211Dを有する。なお、一対の固定子鉄心211は、「ステータコア」と呼ばれることもある。
ヨーク部211Aは、軸方向視で円環形状を有すると共に、軸方向に所定の厚みを有する。
複数の爪磁極211Bは、ヨーク部211Aの外周面において、周方向に等間隔で配置され、それぞれは、ヨーク部211Aの外周面から径方向の外側に向かって突出する。爪磁極211Bは、爪磁極部211B1および爪磁極部211B2を有する。
爪磁極部211B1は、所定の幅を有し、ヨーク部211Aの外周面から所定の長さだけ延び出す形で突出する。
爪磁極部211B2は、爪磁極部211B1の先端から一対の固定子鉄心211の他方に向かって軸方向に所定の長さだけ延び出す形で突出する。例えば、爪磁極部211B2は、図3に示すように、爪磁極部211B1からの距離に依らず幅が一定であってよい。また、例えば、爪磁極部211B2は、爪磁極部211B1から軸方向で離れるにつれて幅が狭くなるテーパ形状を有してもよい。モータ1は、爪磁極部211B2を有することにより、巻線212の電機子電流により磁化される爪磁極211Bの磁極面と回転子10との対向面積を相対的に広く確保することができる。そのため、モータ1は、当該モータ1のトルクを相対的に増加させることができるため、当該モータ1の出力を向上させることができる。なお、爪磁極部211B2は、省略されてもよい。
ヨーク部211Cは、ヨーク部211Aの内周面付近の部分が一対の固定子鉄心211の他方に向かって所定量だけ突出する形で構成され、例えば、軸方向視でヨーク部211Aより外径が小さい円環形状を有する。これにより、一対の固定子鉄心211は、互いのヨーク部211Cで当接し、一対の固定子鉄心211に対応する一対のヨーク部211Aの間に巻線212を収容する空間が生成される。
挿通孔211Dには、挿通部材24が挿通される。挿通孔211Dは、ヨーク部211A及びヨーク部211Cの内周面によって実現される。
巻線212は、軸方向視で円環状に巻き回される。巻線212は、その一端が外部端子に電気的に繋がっており、その他端が中性点に電気的に繋がっている。巻線212は、軸方向において、一対の固定子鉄心211(ヨーク部211A)の間に配置される。また、巻線212は、内周部が一対の固定子鉄心211のヨーク部211Cよりも径方向で外側になるように巻き回されている。なお、巻線212は、「コイル」と呼ばれることもある。
図2に示すように、一対の固定子鉄心211は、一方の固定子鉄心211の爪磁極211Bと他方の固定子鉄心211の爪磁極211Bとが周方向で交互に配置されるように組み合わせられる。また、円環状の巻線212に電機子電流が流れると、一対の固定子鉄心211のうちの一方に形成される爪磁極211Bと他方に形成される爪磁極211Bとは、互いに異なる磁極に磁化される。これにより、一対の固定子鉄心211において、一方の固定子鉄心211から突出する一の爪磁極211Bは、周方向で隣接し、他方の固定子鉄心211から突出する他の爪磁極211Bと異なる磁極を有する。そのため、巻線212に流れる電機子電流により、一対の固定子鉄心211の周方向には、N極の爪磁極211B及びS極の爪磁極211Bが交互に配置される。
図2および図4に示すように、複数の固定子ユニット21は、軸方向に積層される。複数の固定子ユニット21には、複数相(本例では、3相)分の固定子ユニット21が含まれる。具体的には、複数の固定子ユニット21は、U相に対応する固定子ユニット21Aと、V相に対応する固定子ユニット21Bと、W相に対応する固定子ユニット21Cとを含む。複数の固定子ユニット21は、モータ1の先端部から、U相に対応する固定子ユニット21A、V相に対応する固定子ユニット21B、及びW相に対応する固定子ユニット21Cの順で積層される。固定子ユニット21A~21Cは、互いに、周方向の位置が電気角で120°異なるように配置される。
尚、モータ1は、2相の電機子電流で駆動されてもよいし、4相以上の電機子電流で駆動されてもよい。
相間部材22は、軸方向で隣接する異なる相の固定子ユニット21の間に設けられる。相間部材22は、例えば、非磁性体である。これにより、異なる相の二つの固定子ユニット21の間に所定の距離を確保し、異なる相の二つの固定子ユニット21の間での磁束漏れを抑制することができる。相間部材22は、UV相間部材22Aと、VW相間部材22Bとを含む。
UV相間部材22Aは、軸方向で隣接する、U相の固定子ユニット21AとV相の固定子ユニット21Bとの間に設けられる。UV相間部材22Aは、例えば、所定の厚みを有する略円柱形状(略円板形状)を有し、中心部分に挿通部材24が挿通される挿通孔が形成される。以下、VW相間部材22Bについても同様であってよい。
VW相間部材22Bは、軸方向で隣接する、V相の固定子ユニット21BとW相の固定子ユニット21Cとの間に設けられる。
端部部材23は、積層される複数の固定子ユニット21のモータ1の先端部側の端部に設けられる。具体的には、端部部材23は、軸方向において、固定子ユニット21Aの固定子ユニット21Bに面する側と反対側の端面に接するように設けられる。端部部材23は、例えば、所定の厚みを有する略円柱形状(略円板形状)を有し、中心部分に挿通部材24が挿通される挿通孔が形成される。端部部材23は、例えば、非磁性体である。これにより、固定子ユニット21A(具体的には、モータ1の先端部側の固定子鉄心211)からの磁束漏れを抑制することができる。
挿通部材24は、モータ1の先端部側から順に、端部部材23、固定子ユニット21A、UV相間部材22A、固定子ユニット21B、VW相間部材22B、固定子ユニット21Cを挿通した状態で、先端部が固定部材30に固定される。挿通部材24は、例えば、先端部に雄ねじ部を有し、固定部材30の対応する雌ネジ部に締め込まれることにより固定部材30に固定される。
また、挿通部材24は、例えば、略円筒形状を有し、内周面により実現される孔部に回転軸部材13が回転可能に配置される。軸方向における挿通部材24の両端部には、回転軸部材13を回転可能に支持するベアリング25,26が設けられる。
また、挿通部材24は、モータ1の先端側において、固定子ユニット21の挿通孔211Dの内径よりも相対的に大きい外径を有する頭部を有する。これにより、例えば、挿通部材24が固定部材30にある程度締め込まれることで、頭部から端部部材23に軸方向で固定部材30に向かう方向の力を作用させることができる。そのため、複数の固定子ユニット21(固定子ユニット21A~21C)及び相間部材22(UV相間部材22A、VW相間部材22B)を端部部材23及び固定部材30で挟み込む形で固定部材30に固定することができる。圧粉磁心は、引張応力に対する強度が相対的に低い一方、圧縮応力に対する強度が相対的に高い。よって、圧粉磁心で形成される固定子鉄心211に圧縮応力が作用する形で、固定子ユニット21A~21Cに固定することができる。
固定部材30は、例えば、軸方向視で回転子10(回転子鉄心11)よりも大きい外径の略円板形状を有し、軸方向に所定の厚みを有する。図4に示すように、固定部材30には、挿通部材24を介して、回転子10が回転可能に支持され、固定子20が固定される。固定部材30は、「支持台」の一例である。
(モータ1に特有の構成)
次に、図5を参照して、一実施形態に係るモータ1に特有の構成について説明する。図5は、一実施形態に係るモータ1の特有な構成の一例を示す縦断面図である。
図5に示すように、一実施形態に係るモータ1は、回転子10が備える回転子鉄心11が、固定部材30側の端部に、被覆部15を有する。
被覆部15は、磁性体が用いられて形成される。被覆部15は、回転軸心AXの軸方向において、永久磁石12と固定部材30との間に配置されている。被覆部15は、永久磁石12の固定部材30と対向する端面の一部(半径方向における外側の部分)を覆う。被覆部15は、回転子鉄心11の固定部材30側の端部において円周方向に沿って途切れることなく形成されており、すなわち、軸方向視において円環状に形成されている。被覆部15は、回転子鉄心11に固定されているため、回転子鉄心11および永久磁石12と一体に回転する。
永久磁石12から半径方向の内側(すなわち、固定子20側)に向かって生じる磁束の一部は、軸方向における永久磁石12の外側(すなわち、固定部材30側)の隙間を通って、永久磁石12における半径方向の外側(すなわち、回転子鉄心11側)に向かって生じる漏れ磁束となる。この漏れ磁束は、固定部材30を通過することにより、回転子10が回転した際に、固定部材30に渦電流を発生させる虞がある。
一実施形態に係るモータ1は、永久磁石12の固定部材30と対向する端面の一部が被覆部15によって覆われていることにより、永久磁石12の漏れ磁束が、被覆部15に伝わり易くすることができる。このため、一実施形態に係るモータ1は、永久磁石12の漏れ磁束が固定部材30を通過することを抑制することができ、よって、固定部材30における渦電流の発生を抑制することができる。
一実施形態に係るモータ1において、固定部材30は、電流が流れやすい金属素材が用いられている。これにより、一実施形態に係るモータ1は、固定部材30が漏れ磁束による影響(すなわち、渦電流の発生による発熱等)を受け易くなっている。このため、一実施形態に係るモータ1は、被覆部15を設けたことによって得られる効果(固定部材30への漏れ磁束の抑止効果)がより有用である。
一実施形態に係るモータ1において、被覆部15は、任意の形成方法(例えば、絞り加工等)により、回転子10の回転子鉄心11と一体的に形成されている。これにより、一実施形態に係るモータ1は、被覆部15と回転子鉄心11との磁気的な結合強度を高めることができ、よって、永久磁石12からの漏れ磁束を、被覆部15を通じて回転子鉄心11に伝達され易くすることができる。この時、被覆部15と回転子鉄心11は1つの材料から作られるため、例えば、鉄製の鋼管を絞り加工により被覆部15を形成しても良い。また、回転子鉄心11を積層鋼板で作成する場合、被覆部15のみ、内径を小さく打ち抜いて同様に積層しても良い。
但し、これに限らず、被覆部15は、回転子10の回転子鉄心11とは別部品であってもよい。この場合、被覆部15は、任意の固定方法(例えば、溶接、接着、嵌合、ねじ止め等)によって、回転子鉄心11の固定部材30側の端部に固定されてもよい。
一実施形態に係るモータ1において、回転子10は、回転軸心AXの軸方向において、回転子鉄心11の支持台側の端部と反対側の端部に設けられ、回転子鉄心11を回転軸心回りに回転自在に保持する連結部材14(保持部)を有し、回転子鉄心11と連結部材14は分離可能である。
回転子鉄心11の固定部材30側の端部に被覆部15が一体的に形成されている場合、回転子鉄心11の固定部材30側の開口部の半径が、永久磁石12の外周半径よりも小さくなるため、回転子鉄心11の固定部材30側の開口部から、永久磁石12を回転子鉄心11内に配置することは困難である。しかしながら、一実施形態に係るモータ1は、連結部材14を回転子鉄心11から分離させることにより、回転子鉄心11の連結部材14側の開口部から、永久磁石12を回転子鉄心11内に容易に配置することができる。
なお、一実施形態に係るモータ1において、永久磁石12は、回転子鉄心11の内周面において、周方向に分割して複数設けられており、当該複数の永久磁石の各々は、円弧角が180°未満である。
これにより、一実施形態に係るモータ1は、回転子鉄心11の固定部材30側の端部に被覆部15が一体的に形成されている場合であっても、回転子鉄心11の固定部材30側の開口部から、永久磁石12を回転子鉄心11内に配置することは可能である。すなわち、一実施形態に係るモータ1は、回転子鉄心11と連結部材14は分離不可能であってもよい。
(比較例)
図6は、一実施形態に係るモータ1の比較例を示す図である。
図6(a)は、一実施形態に係るモータ1において、被覆部15を有しない場合の漏れ磁束の流れの一例を示す図である。図6(a)に示すように、モータ1が被覆部15を有しない場合、永久磁石12から半径方向の内側(すなわち、固定子20側)に向かって生じる磁束の一部は、軸方向における永久磁石12の外側(すなわち、固定部材30側)の隙間を通って、永久磁石12における半径方向の外側(すなわち、回転子鉄心11側)に向かって流れる漏れ磁束となる。図6(a)に示すように、モータ1が被覆部15を有しない場合、永久磁石12からの漏れ磁束が固定部材30を通過することにより、回転子10が回転した際に、固定部材30に渦電流を発生させる虞がある。この渦電流は、固定部材30を発熱させる等の不具合を引き起こす虞がある。
図6(b)は、一実施形態に係るモータ1において、回転子鉄心11の固定部材30と対向する端面の一部を覆う被覆部15を有する場合の漏れ磁束の流れの一例を示す図である。図6(b)に示すように、モータ1が回転子鉄心11の端面の一部を覆う被覆部15を有する場合、永久磁石12の漏れ磁束は、被覆部15に伝わり易くなる。このため、モータ1は、回転子鉄心11の端面の一部を覆う被覆部15を有する場合、永久磁石12からの漏れ磁束が固定部材30を通過することを抑制することができ、よって、固定部材30における渦電流の発生を抑制することができる。
なお、図6(b)に示すように、一実施形態に係るモータ1は、回転子鉄心11の固定部材30と対向する端面の一部を覆う被覆部15を有することにより、永久磁石12が、回転軸心AXの径方向において、被覆部15よりも内径側に位置する部位を有するものとなる。
また、一実施形態に係るモータ1において、永久磁石12の固定部材30側の端面と固定部材30との距離(図6(b)に示す距離A)は、永久磁石12の内周面と被覆部15の内周面との距離(図6(b)に示す距離B)よりも大きいことが好ましい。これにより、一実施形態に係るモータ1は、永久磁石12からの漏れ磁束が被覆部15に流れ易くし、すなわち、永久磁石12からの漏れ磁束が固定部材30に流れ難くすることができる。
図6(c)は、一実施形態に係るモータ1において、回転子鉄心11の固定部材30と対向する端面の全部を覆う被覆部15を有する場合の漏れ磁束の流れの一例を示す図である。図6(c)に示すように、モータ1が回転子鉄心11の端面の全部を覆う被覆部15を有する場合も、永久磁石12の漏れ磁束は、被覆部15に伝わり易くなる。このため、モータ1は、回転子鉄心11の端面の全部を覆う被覆部15を有してもよく、この場合も、永久磁石12からの漏れ磁束が固定部材30を通過することを抑制することができ、よって、固定部材30における渦電流の発生を抑制することができる。但し、モータ1は、回転子鉄心11の端面の全部を覆う被覆部15を有する場合、永久磁石12の内周面と被覆部15の内周面との距離がゼロとなるため、回転子鉄心11の端面の一部を覆う被覆部15を有する場合よりも、被覆部15に流れる漏れ磁束の量が増加する虞がある。なお、被覆部15の厚みは、被覆部15がない場合に固定子10に行かずに漏れる磁束が通ればよいので、例えば、1mm~2mm程度あればよく、1mm未満であっても良い。
(モータ1の変形例)
次に、図7を参照して、一実施形態に係るモータ1の変形例について説明する。図7は、一実施形態に係るモータ1の構成の一変形例を示す縦断面図である。以下、本変形例に係るモータ1に関し、主に、図5に示すモータ1からの変更点について説明する。
図7に示すように、本変形例に係るモータ1は、永久磁石12が、回転軸心AXの軸方向において、固定子20より連結部材14側に突出している。
これにより、本変形例に係るモータ1は、永久磁石12における連結部材14側の磁束を増量できるため、永久磁石12からの連結部材14側への漏れ磁束による、永久磁石12から固定子20に流れる磁束の減少分を補償することができる。
特に、図7に示すように、本変形例に係るモータ1は、永久磁石12の連結部材14側の端面が、連結部材14と接している。
これにより、本変形例に係るモータ1は、永久磁石12から固定子20に流れる磁束の減少分を補償することができるとともに、永久磁石12を連結部材14と被覆部15とによって挟持できるため、回転軸心AXの軸方向における永久磁石12の移動を規制することができる。
また、図7に示すように、本変形例に係るモータ1は、永久磁石12は、回転軸心AXの軸方向において、固定子20より固定部材30側に突出している。
これにより、本変形例に係るモータ1は、永久磁石12における固定部材30側の磁束を増量できるため、永久磁石12からの固定部材30側への漏れ磁束による、永久磁石12から固定子20に流れる磁束の減少分を補償することができる。
なお、一実施形態に係るモータ1は、永久磁石12が、回転軸心AXの軸方向において、固定子20より固定部材30側に突出する一方で、固定子20より連結部材14側に突出しない構成であってもよい。
また、一実施形態に係るモータ1は、永久磁石12が、回転軸心AXの軸方向において、固定子20より連結部材14側に突出する一方で、固定子20より固定部材30側に突出しない構成であってもよい。
(モータ1の送風装置への適用例)
次に、図8を参照して、一実施形態に係るモータ1の送風装置100への適用例について説明する。図8は、一実施形態に係る送風装置100の構成の一例を示す縦断面図である。
図8に示す送風装置100は、例えば、空調装置、冷凍装置等に用いることができる。図8に示すように、送風装置100は、一実施形態に係るモータ1と、ファン48(羽根車)とを備える。なお、送風装置100には、一実施形態で説明したいずれかのモータ1を用いることができる。
図8に示すように、送風装置100において、モータ1は、回転子10にファン48が取り付けられることにより、回転子10と一体にファン48を回転させて、ファン48による送風を行うことができる。
図8に示す例では、ファン48は、回転軸心AXの軸方向における一端側に回転子10が取り付けられ、回転軸心AXの軸方向における他端側に吸気口48Aが設けられている。また、ファン48は、外周面の円周方向に沿って、複数の排気口48Bが設けられている。
ファン48は、モータ1の駆動によって回転することで、図8において矢印が示すように、吸気口48Aから吸入された気体を、排気口48Bから、ファン48の半径方向における外側へ送風することができる。
このように、一実施形態に係る送風装置100は、ファン48の回転駆動用のモータに、一実施形態に係るモータ1(すなわち、被覆部15を有するモータ1)を用いている。これにより、一実施形態に係る送風装置100は、ファン48の回転駆動用のモータにおける漏れ磁束の影響(渦電流の発生、固定部材30の発熱等)を抑制することができる。
(モータ1の送風装置への適用例)
次に、図9を参照して、一実施形態に係るモータ1の冷凍装置への適用例について説明する。図9は、一実施形態に係る冷凍装置400の概略構成を示す図である。
図9に示す冷凍装置400は、冷却対象である庫内(例えば、冷蔵庫、冷凍庫、ショーケース等)の空気を冷却する装置である。図9に示すように冷凍装置400は、室外ユニット410および冷設ユニット420を備える。
冷設ユニット420は、庫内に設けられる。冷設ユニット420は、利用熱交換機421および庫内ファン422(「送風装置」の一例)を備える。利用熱交換機421は、室外ユニット410から配管401を介して供給された冷媒が流れることにより、庫内の空気を冷却する。庫内ファン422は、羽根車が回転することにより、利用熱交換機421によって冷却された空気を庫内に送風する。
室外ユニット410は、庫外に設けられる。室外ユニット410は、圧縮装置411、室外熱交換器412、および室外ファン413(「送風装置」の一例)を備える。圧縮装置411は、回転することにより冷媒(「流体」の一例)を圧縮する圧縮機構(図示省略)を有しており、当該圧縮機構によって、冷設ユニット420から配管401を介して供給された冷媒を圧縮する。室外熱交換器412は、圧縮装置411によって圧縮された冷媒が流れることにより、冷媒の熱を外気へ放出する。室外ファン413は、羽根車が回転することにより、室外熱交換器412によって熱せられた外気を送風する。
一実施形態に係る冷凍装置400において、庫内ファン422が備える羽根車の回転駆動用のモータに、一実施形態に係るモータ1(すなわち、被覆部15を有するモータ1)を用いてもよい。または、冷凍装置400は、庫内ファン422として、一実施形態に係る送風装置100を用いてもよい。これにより、一実施形態に係る冷凍装置400は、庫内ファン422が備える羽根車の回転駆動用のモータにおける漏れ磁束の影響(渦電流の発生、固定部材30の発熱等)を抑制することができる。
また、一実施形態に係る冷凍装置400において、室外ファン413が備える羽根車の回転駆動用に、一実施形態に係るモータ1(すなわち、被覆部15を有するモータ1)を用いてもよい。または、冷凍装置400は、室外ファン413として、一実施形態に係る送風装置100を用いてもよい。
これにより、一実施形態に係る冷凍装置400は、室外ファン413が備える羽根車の回転駆動用のモータにおける漏れ磁束の影響(渦電流の発生によるモータ損失の増大、固定部材30の発熱等)を抑制することができる。さらに、特に送風装置100に用いられる場合においては、漏れ磁束による磁性体のごみの吸着を防止することもできる。
[作用]
次に、本実施形態に係るモータ1、送風装置100、および冷凍装置400の作用について説明する。
本実施形態に係るモータ1は、回転軸心AX回りに回転自在に構成され、磁性体からなる略円筒状の回転子鉄心11と、回転子鉄心11に配置された永久磁石12を有する回転子10と、回転子10の内側に配置され、回転軸心AX回りに環状に巻回される巻線と、巻線212の周囲を包囲するように設けられた固定子鉄心211とを含む、クローポール型の固定子ユニット21を有する固定子20と、回転軸心AXの軸方向において回転子10の回転子鉄心11と対向するように設けられ、固定子20を支持する固定部材30とを備え、回転子10は、回転軸心AXの軸方向において、永久磁石12と固定部材30との間に配置されて、永久磁石12と一体に回転する、磁性体が用いられた被覆部15を有する。
これにより、本実施形態に係るモータ1は、永久磁石12の漏れ磁束が、被覆部15に伝わり易くすることができる。このため、一実施形態に係るモータ1は、永久磁石12の漏れ磁束が固定部材30を通過することを抑制することができ、よって、固定部材30における漏れ磁束の影響(例えば、渦電流の発生、発熱等)を抑制することができる。
本実施形態に係るモータ1において、固定部材30は、金属素材が用いられてもよい。
これにより、本実施形態に係るモータ1は、固定部材30が漏れ磁束による影響(すなわち、渦電流の発生による発熱等)を受け易いものであるため、被覆部15を設けたことによって得られる効果(固定部材30への漏れ磁束の抑止効果)がより有用である。
また、本実施形態に係るモータ1において、被覆部15は、回転子10の回転子鉄心11と一体的に形成されてもよい。
これにより、本実施形態に係るモータ1は、被覆部15と回転子鉄心11との磁気的な結合強度を高めることができ、よって、永久磁石12からの漏れ磁束を、被覆部15を通じて回転子鉄心11に伝達され易くすることができる。
また、本実施形態に係るモータ1において、永久磁石12は、回転子鉄心11の内周面において、周方向に分割して複数設けられており、当該複数の永久磁石12の各々は、円弧角が180°未満であってもよい。
これにより、本実施形態に係るモータ1は、回転子鉄心11の固定部材30側の開口部から、永久磁石12を回転子鉄心11内に配置することが可能である。よって、すなわち、本実施形態に係るモータ1は、回転子鉄心11と連結部材14は分離不可能であってもよい。
また、本実施形態に係るモータ1において、回転子10は、回転軸心AXの軸方向において、回転子鉄心11の固定部材30側の端部と反対側の端部に設けられ、回転子鉄心11を回転軸心AX回りに回転自在に保持する連結部材14を有し、回転子鉄心11と連結部材14は分離可能であってもよい。
これにより、本実施形態に係るモータ1は、連結部材14を回転子鉄心11から分離させることにより、回転子鉄心11の連結部材14側の開口部から、永久磁石12を回転子鉄心11内に容易に配置することができる。
また、本実施形態に係るモータ1において、永久磁石12は、回転軸心AXの軸方向において、固定子20より連結部材14側に突出してもよい。
これにより、本実施形態に係るモータ1は、永久磁石12における連結部材14側の磁束を増量できるため、永久磁石12からの連結部材14側への漏れ磁束による、永久磁石12から固定子20に流れる磁束の減少分を補償することができる。
また、本実施形態に係るモータ1は、永久磁石12の連結部材14側の端面が、連結部材14と接していてもよい。
これにより、本実施形態に係るモータ1は、永久磁石12から固定子20に流れる磁束の減少分を補償することができるとともに、永久磁石12を連結部材14と被覆部15とによって挟持できるため、回転軸心AXの軸方向における永久磁石12の移動を規制することができる。
また、本実施形態に係るモータ1において、永久磁石12は、回転軸心AXの軸方向において、固定子20より固定部材30側に突出してもよい。
これにより、本実施形態に係るモータ1は、永久磁石12における固定部材30側の磁束を増量できるため、永久磁石12からの固定部材30側への漏れ磁束による、永久磁石12から固定子20に流れる磁束の減少分を補償することができる。
また、本実施形態に係るモータ1において、永久磁石12は、回転軸心AXの径方向において、被覆部15よりも内径側に位置する部位を有してもよい。
これにより、本実施形態に係るモータ1は、永久磁石12の内周面と被覆部15の内周面とが適度に離れるため、被覆部15に流れる漏れ磁束の量が増加し過ぎてしまうことを抑制することができる。
また、本実施形態に係るモータ1において、永久磁石12の固定部材30側の端面と固定部材30との距離は、永久磁石12の内周面と被覆部15の内周面との距離よりも大きくてもよい。
これにより、本実施形態に係るモータ1は、永久磁石12からの漏れ磁束が被覆部15に流れ易くなるため、永久磁石12からの漏れ磁束が固定部材30に流れ難くすることができる。
また、本実施形態に係る送風装置100は、回転することにより送風するファン48と、ファン48を回転駆動するモータ1とを備える。
これにより、本実施形態に係る送風装置100は、ファン48の回転駆動用のモータにおける漏れ磁束の影響(渦電流の発生、固定部材30の発熱等)を抑制することができる。
また、本実施形態に係る冷凍装置400は、本実施形態に係る送風装置100を備える。
これにより、本実施形態に係る冷凍装置400は、冷凍装置400において、送風装置100が備えるファン48の回転駆動用のモータにおける漏れ磁束の影響(渦電流の発生、固定部材30の発熱等)を抑制することができる。
[変形・変更]
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 モータ
10 回転子
11,11A~11C 回転子鉄心
12 永久磁石
13 回転軸部材
14 連結部材
15 被覆部
20 固定子
21,21A~21C 固定子ユニット
211 固定子鉄心
211A ヨーク部
211B 爪磁極
211C ヨーク部
211D 挿通孔
212 巻線
22 相間部材
22A UV相間部材
22B VW相間部材
23 端部部材
24 挿通部材
25 第1ベアリング
26 第2ベアリング
30 固定部材
48 ファン
48A 吸気口
48B 排気口
100 送風装置
400 冷凍装置
410 室外ユニット
411 圧縮装置
412 室外熱交換器
413 室外ファン
420 冷設ユニット
421 利用熱交換機
422 庫内ファン
AX 回転軸心

Claims (12)

  1. 回転軸心回りに回転自在に構成され、磁性体からなる略円筒状の筒部と、前記筒部に配置された永久磁石を有する回転子と、
    前記回転子の内側に配置され、前記回転軸心回りに環状に巻回される巻線と、前記巻線の周囲を包囲するように設けられた鉄心とを含む、クローポール型の固定子ユニットを有する固定子と、
    前記回転軸心の軸方向において前記回転子の前記筒部と対向するように設けられ、前記固定子を支持する支持台と
    を備え、
    前記回転子は、
    前記回転軸心の軸方向において、前記永久磁石と前記支持台との間に配置されて、前記永久磁石と一体に回転する、磁性体が用いられた被覆部を有する
    モータ。
  2. 前記支持台は、金属素材が用いられている
    請求項1に記載のモータ。
  3. 前記被覆部は、前記回転子の前記筒部と一体的に形成されている
    請求項1または2に記載のモータ。
  4. 前記永久磁石は、
    前記筒部の内周面において、周方向に分割して複数設けられており、当該複数の永久磁石の各々は、円弧角が180°未満である
    請求項3に記載のモータ。
  5. 前記回転子は、前記回転軸心の軸方向において、前記筒部の前記支持台側の端部と反対側の端部に設けられ、前記筒部を回転軸心回りに回転自在に保持する保持部を有し、
    前記筒部と前記保持部は分離可能である
    請求項3または4に記載のモータ。
  6. 前記永久磁石は、前記回転軸心の軸方向において、前記固定子より前記保持部側に突出する
    請求項5に記載のモータ。
  7. 前記永久磁石の前記保持部側の端面が、前記保持部と接している
    請求項6に記載のモータ。
  8. 前記永久磁石は、前記回転軸心の軸方向において、前記固定子より前記支持台側に突出する
    請求項1から7のいずれか一項に記載のモータ。
  9. 前記永久磁石は、前記回転軸心の径方向において、前記被覆部よりも内径側に位置する部位を有する
    請求項1から8のいずれか一項に記載のモータ。
  10. 前記永久磁石の前記支持台側の端面と前記支持台との距離は、前記永久磁石の内周面と前記被覆部の内周面との距離よりも大きい
    請求項9に記載のモータ。
  11. 回転することにより送風する羽根車と、
    前記羽根車を回転駆動する請求項1から10のいずれか一項に記載のモータと
    を備える送風装置。
  12. 請求項11に記載の送風装置を備える冷凍装置。
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