JP2022153980A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷ヘッドのパス数を増やさずに風紋発生を抑制する。【解決手段】印刷装置は、インクを吐出可能な複数のノズルが所定のノズル列方向に並ぶ第1ノズル列と、前記インクと同色のインクを吐出可能な複数のノズルがノズル列方向に並ぶ第2ノズル列と、を有する印刷ヘッドと、印刷条件に応じて印刷モードを選択し、選択した印刷モードに基づいて印刷ヘッドによる印刷媒体へのインクの吐出を制御して印刷を実行する制御部と、を備え、第1印刷モードによる印刷を実行する際の第1ノズル列のノズルの使用比率と第2ノズル列のノズルの使用比率との差をD1とし、第2印刷モードによる印刷を実行する際の第1ノズル列のノズルの使用比率と第2ノズル列のノズルの使用比率との差をD2としたとき、D1>D2であり、制御部は、第1印刷モードによる印刷を実行する場合に風紋が目立ち易い印刷条件にて印刷を行う場合に、第2印刷モードを選択して印刷を実行する。【選択図】図4

Description

本発明は、印刷装置に関する。
インクジェットプリンターの印刷ヘッドは、複数のノズルが並ぶノズル列を有している。ノズル列内の各ノズルから同時にインクが吐出されると、それぞれの吐出によって生じる気流が相互に影響し合い、吐出されたインクの印刷媒体における着弾位置にずれが生じることがある。このような着弾位置のずれは、印刷結果に濃度ムラを生じさせる。このようにして濃度ムラが生じる現象や、生じた濃度ムラを、風紋と称する。
風紋の発生を抑制することを目的として、複数のノズルが並ぶノズル列からの流体の噴射と、ノズルが並ぶ方向と交差する方向へのノズル列の移動と、を制御する印刷制御装置であって、ノズル列の1回の移動における連続した領域の流体の噴射量が所定のしきい値を超える場合に、前記領域の流体の噴射をノズル列の複数回の移動で行わせる構成が開示されている(特許文献1参照)。
特開2015‐150720号公報
前記文献1によれば、ノズル列の1回の移動における連続した領域の流体の噴射をノズル列の複数回の移動に分けることで風紋の発生を抑制できるが、一方で、移動の回数が増すことによる印刷速度の低下という別の課題が生じる。そのため、風紋の発生を抑制するための更なる改善が求められている。
印刷装置は、インクを吐出可能な複数のノズルが所定のノズル列方向に並ぶ第1ノズル列と、前記インクと同色のインクを吐出可能な複数のノズルが前記ノズル列方向に並ぶ第2ノズル列と、を有する印刷ヘッドと、印刷条件に応じて印刷モードを選択し、選択した印刷モードに基づいて前記印刷ヘッドによる印刷媒体へのインクの吐出を制御して印刷を実行する制御部と、を備え、前記印刷モードとして、第1印刷モードと第2印刷モードとを有し、前記第1印刷モードによる印刷を実行する際の前記第1ノズル列のノズルの使用比率と前記第2ノズル列のノズルの使用比率との差をD1とし、前記第2印刷モードによる印刷を実行する際の前記第1ノズル列のノズルの使用比率と前記第2ノズル列のノズルの使用比率との差をD2としたとき、D1>D2であり、前記制御部は、前記印刷条件として、前記第1印刷モードによる印刷を実行する場合に風紋が目立ち易い印刷条件にて印刷を行う場合に、前記第2印刷モードを選択して印刷を実行する。
装置構成を簡易的に示すブロック図。 印刷媒体と印刷ヘッド等との関係性を上方からの視点により示す図。 印刷媒体と印刷ヘッド等との関係性を、主走査方向を向く視点により示す図。 印刷制御処理を示すフローチャート。 印刷制御処理であって図4と異なる例を示すフローチャート。 図6Aは第1印刷モードにおける第1、第2ノズル列と画像データとの割り当ての関係を例示する図、図6Bは第2印刷モードにおける第1、第2ノズル列と画像データとの割り当ての関係を例示する図。 変形例にかかる印刷制御処理を示すフローチャート。
以下、各図を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお各図は、本実施形態を説明するための例示に過ぎない。各図は例示であるため、比率や形状が正確でなかったり、互いに整合していなかったり、一部が省略されていたりする場合がある。
1.装置構成:
図1は、本実施形態にかかる印刷装置10の構成を簡易的に示している。
印刷装置10は、制御部11、表示部13、操作受付部14、通信IF15、印刷部16等を備える。IFは、インターフェイスの略である。制御部11は、プロセッサーとしてのCPU11a、ROM11b、RAM11c等を有する一つ又は複数のICや、その他の不揮発性メモリー等を含んで構成される。
制御部11では、プロセッサーつまりCPU11aが、ROM11bや、その他のメモリー等に保存された一つ以上のプログラム12に従った演算処理を、RAM11c等をワークエリアとして用いて実行することにより、印刷装置10を制御する。なお、プロセッサーは、一つのCPUに限られることなく、複数のCPUや、ASIC等のハードウェア回路により処理を行う構成であってもよいし、CPUとハードウェア回路とが協働して処理を行う構成であってもよい。
表示部13は、視覚情報を表示するための手段であり、例えば、液晶ディスプレイや、有機ELディスプレイ等により構成される。表示部13は、ディスプレイと、ディスプレイを駆動するための駆動回路とを含む構成であってもよい。操作受付部14は、ユーザーによる操作を受け付けるための手段であり、例えば、物理的なボタンや、タッチパネルや、マウスや、キーボード等によって実現される。むろん、タッチパネルは、表示部13の一機能として実現されるとしてもよい。
表示部13や操作受付部14は、印刷装置10の構成の一部であってもよいが、印刷装置10に対して外付けされた周辺機器であってもよい。通信IF15は、印刷装置10が公知の通信規格を含む所定の通信プロトコルに準拠して有線又は無線で外部と接続するための一つまたは複数のIFの総称である。
印刷部16は、制御部11による制御下でインクジェット方式により印刷媒体へ印刷を行う機構である。印刷部16は、搬送部17、キャリッジ18、印刷ヘッド19等を有する。搬送部17は、所定の搬送方向へ用紙等の印刷媒体を搬送するための手段であり、例えば、ローラーや、ローラー等を回転させるモーターを含む。印刷媒体は、インク等の液体による印刷が可能な媒体であれば、紙以外の素材による媒体であってもよい。搬送方向の上流、下流を、単に、上流、下流とも言う。
印刷ヘッド19は、複数のノズル20を有する。印刷ヘッド19は、制御部11から転送された、画像を印刷するための印刷データに基づいて、ノズル20からインク等の液体を吐出したり吐出しなかったりすることにより、印刷媒体へ画像を印刷する。ノズル20が吐出するインク滴を、ドットと呼ぶ。印刷ヘッド19は、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)といった各色のインクを吐出可能である。また、本実施形態では、顔料インクのKを「K1」や「K1インク」と表記し、染料インクのKを「K2」や「K2インク」と表記する。むろん、印刷ヘッド19は、CMYK1K2以外の色のインクや液体も吐出するとしてもよい。
キャリッジ18は、不図示のキャリッジモーターによる動力を受けて所定の主走査方向に沿って往復移動可能な機構である。主走査方向は、搬送方向に対して交差している。ここで言う交差は、直交あるいはほぼ直交と解してよい。キャリッジ18は印刷ヘッド19を搭載している。従って、印刷ヘッド19は、キャリッジ18と共に主走査方向に沿って往復移動する。
図2は、印刷媒体30と印刷ヘッド19等との関係性を上方からの視点により簡易的に示している。キャリッジ18に搭載された印刷ヘッド19は、キャリッジ18と共に主走査方向D1のマイナス端(-)からプラス端(+)へ向かう往路移動や、プラス端(+)からマイナス端(-)へ向かう復路移動をする。
図2では、ノズル面21におけるノズル20の配列の一例を示している。ノズル面21は、印刷ヘッド19の下面である。ノズル面21内の一つ一つの小さな丸がノズル20である。印刷ヘッド19は、インクカートリッジやインクタンク等と呼ばれる不図示の液体保持手段から各色のインクの供給を受けてノズル20から吐出する構成において、インク種類別のノズル列26を備える。図2は、CMYK1K2インクを吐出する印刷ヘッド19の例を示している。
Cインクを吐出するノズル20からなるノズル列26がノズル列26Cである。同様に、Mインクを吐出するノズル20からなるノズル列26がノズル列26M、Yインクを吐出するノズル20からなるノズル列26がノズル列26Yである。同様に、K1インクを吐出するノズル20からなるノズル列26がノズル列26K1、K2インクを吐出するノズル20からなるノズル列26がノズル列26K2である。ノズル列26C,26M,26Y,26K1,26K2は、主走査方向D1に沿って並んでいる。ノズル列26K1およびノズル列26K2は、同色のインクを吐出可能な「第1ノズル列」および「第2ノズル列」の具体例に該当する。
夫々のノズル列26は、搬送方向D2におけるノズル20同士の間隔であるノズルピッチが一定或いはほぼ一定とされた複数のノズル20により構成される。ノズル列26を構成する複数のノズル20が並ぶ方向が、ノズル列方向D3である。図2の例では、ノズル列方向D3は、搬送方向D2と平行である。ノズル列方向D3が搬送方向D2と平行な構成においては、ノズル列方向D3と主走査方向D1とは直交する。ただし、ノズル列方向D3は、搬送方向D2と平行でなく、主走査方向D1に対して斜めに交差する構成であってもよい。複数のノズル列26は、搬送方向D2における位置が同じと解してよい。
主走査方向D1に沿ったキャリッジ18の往路移動に伴い印刷ヘッド19が印刷データに従ってインクを吐出する動作や、主走査方向D1に沿ったキャリッジ18の復路移動に伴い印刷ヘッド19が印刷データに従ってインクを吐出する動作を、主走査、あるいはパスと呼ぶ。印刷部16は、パスと、搬送部17による印刷媒体30の搬送方向D2への一定量の搬送(以下、紙送り)とを繰り返すことにより、印刷媒体30への印刷を行う。
図1に示す印刷装置10の構成は、一台のプリンターによって実現されてもよいし、互いに通信可能に接続した複数の装置により実現されてもよい。
つまり、印刷装置10は、実態として印刷システム10であってもよい。印刷システム10は、例えば、制御部11として機能する印刷制御装置と、印刷制御装置により制御される印刷部16に該当するプリンターと、を含む。
図3は、印刷媒体30と印刷ヘッド19等との関係性を、主走査方向D1を向く視点により簡易的に示している。キャリッジ18に搭載された印刷ヘッド19のノズル面21は、プラテン22と相対している。プラテン22は、搬送される印刷媒体30を印刷ヘッド19よりも下方の位置で支持する面である。また、プラテン22は、印刷媒体30の搬送路の一部である。上下方向における、印刷ヘッド19と、プラテン22が支持する印刷媒体30との距離を、第1ギャップG1と表記する。また、上下方向における、印刷ヘッド19と、プラテン22との距離を、第2ギャップG2と表記する。制御部11は、第2ギャップG2から印刷部16にセットされている印刷媒体30の厚みを引いた値を第1ギャップG1として認識することができる。印刷媒体30の厚みは、ユーザーが操作受付部14等を通じて設定する印刷媒体30の種類の情報等から特定できる。
印刷ヘッド19よりも上流には、第1搬送ローラー対23が配設されている。第1搬送ローラー対23は、ローラー23a,23bによる対であり、ローラー23a,23bによって印刷媒体30を挟持して回転することにより、印刷媒体30を搬送方向D2へ搬送する。対を構成するローラー23a,23bのいずれか一方は不図示のモーターにより駆動され、他方は従動ローラーとして回転する。また、印刷ヘッド19よりも下流には、第2搬送ローラー対24が配設されている。第2搬送ローラー対24は、ローラー24a,24bによる対であり、ローラー24a,24bによって印刷媒体30を挟持して回転することにより、印刷媒体30を搬送方向D2へ搬送する。対を構成するローラー24a,24bのいずれか一方は第1搬送ローラー対23と同じ不図示のモーターにより駆動され、他方は従動ローラーとして回転する。搬送ローラー対23,24は、それぞれが搬送部17の一部である。
図3では、印刷部16が備える昇降部25をごく簡単に示している。昇降部25は、キャリッジ18を上下方向に移動させるためのモーター等の機構を有している。昇降部25は、ユーザーからの指示に応じて、キャリッジ18を上下に移動させることで印刷時に採用する第2ギャップG2を調整することができる。第2ギャップG2が調整されることにより、結果的に第1ギャップG1も調整される。
2.印刷制御処理:
図4は、制御部11がプログラム12に従って実行する印刷制御処理をフローチャートにより示している。
制御部11は、操作受付部14等を通じたユーザーによる印刷指示を受けて、印刷制御処理を開始する。ステップS100では、制御部11は、印刷指示に従い、印刷対象の画像を表現する画像データを、アクセス可能なメモリー等の所定の記憶元から取得する。
画像データは、取得した時点では所定のフォーマットで生成された画像ファイルである。制御部11は、画像ファイルを、画素毎にレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の階調値を有するビットマップ形式のRGBデータに変換する。取得した時点で画像ファイルがRGBデータであれば、このような変換は不要である。RGBデータは、例えば、画素毎のRGBそれぞれが0~255の256階調で表現されている。
ステップS110では、制御部11は、現在の印刷条件を取得する。印刷条件は、ユーザーによる操作受付部14等の操作を通じて既に設定されていたり、印刷指示に含まれていたりする。印刷条件には、例えば、第1ギャップG1や、第2ギャップG2や、印刷媒体の種別や、キャリッジ速度といった情報が含まれている。また、画像データが表現する画像の内容や種類自体も、印刷条件の一種と捉えてよい。
ステップS120では、制御部11は、ステップS110で取得した印刷条件が、印刷結果において「風紋」が目立ち易い所定の条件に該当するか否かを判定する。ここで、風紋とは、ノズル20からドットが吐出されて印刷媒体30へ着弾するまでにドットが受ける気流の影響により、理想的な着弾位置からずれて着弾することが印刷媒体30で部分的に発生し、この部分的な領域におけるインク被覆率が低下することで印刷結果に風紋状の濃度ムラが発生することを指す。あるいは、このようにして発生した濃度ムラを風紋と呼ぶ。
本実施形態では、制御部11は、印刷条件に応じて印刷モードを選択し、選択した印刷モードに基づいて印刷ヘッド19による印刷媒体30へのインクの吐出を制御して印刷を実行する。印刷装置10は、印刷モードとして、少なくとも「第1印刷モード」と「第2印刷モード」とを有する。第2印刷モードは、第1印刷モードよりも風紋を目立ち難くする印刷モードである。従って、風紋が目立ち易い印刷条件とは、より正確には、第1印刷モードによる印刷を実行する場合に風紋が目立ち易い印刷条件、と言える。
ステップS120における、風紋が目立ち易い条件か否かを判定する方法の具体例については、後述する。制御部11は、印刷条件が、風紋が目立ち易い所定の条件に該当しないと判定した場合は、ステップS120の“No”からステップS130へ進み、一方、風紋が目立ち易い所定の条件に該当すると判定した場合は、ステップS120の“Yes”からステップS140へ進む。
ステップS130では、制御部11は、第1ノズル列のノズル20の使用比率と第2ノズル列のノズル20の使用比率との差をD1とするための色変換処理を行う。なお、ノズル列26のノズル20の使用比率とは、当該ノズル列26における使用可能なノズル20のうち、印刷データを割り当てるノズル20の割合を意味する。仮に、1つのノズル列26の全てのノズル20が使用可能なノズル20であり、それらのうちの半数のノズル20に印刷データを割り当てた場合は、当該ノズル列26のノズル20の使用比率は50%となる。
ここでは、ノズル列26K1を第1ノズル列とし、ノズル列26K2を第2ノズル列とする。色変換処理は、RGBデータとしての画像データを、画素毎にC、M、Y、Kの階調値を有するビットマップ形式のCMYKデータに変換する処理である。制御部11は、所定のメモリー等に予め記憶された、RGBからCMYKへの変換関係を規定した色変換ルックアップテーブル(以下、色変換LUT)を参照して色変換処理を実行すればよい。
ステップS130で参照する色変換LUTは、入力されたRGBに対する変換結果として、Kの階調値としてはK1の階調値のみを出力するように設計されたLUTである。従って、ステップS130では、画像データの各画素は、RGBからCMYK1へ変換され、変換後の画像データは全画素においてK2の階調値を有さない。このようなステップS130によれば、後述のハーフトーン処理を経た印刷データに基づく画像の印刷時、画像において印刷すべきKは全てノズル列26K1のノズル20によってK1インクで印刷され、ノズル列26K2のノズル20は使用されない。従って、ステップS130によれば、ノズル列26K1のノズル20の使用比率は100%、ノズル列26K2のノズル20の使用比率は0%となり、D1=100%-0%=100%となる。ステップS120の判定からステップS130へ進むことは、結果的に「第1印刷モード」を選択し、第1印刷モードによる印刷を実行することに該当する。
一方、ステップS140では、制御部11は、第1ノズル列のノズル20の使用比率と第2ノズル列のノズル20の使用比率との差をD2とするための色変換処理を行う。制御部11は、D1>D2となるように制御を行う。制御部11は、ステップS140では、例えば、ステップS130と同じ色変換LUTを参照して、画像データの各画素を、RGBからCMYK1へ変換しつつ、搬送方向D2において2画素に1画素の割合で、K1の階調値をK2の階調値へ置換する。この結果、画像データを構成する半数の画素はCMYK1の階調値を有しK2の階調値を有さず、残りの画素はCMYK2の階調値を有しK1の階調値を有さない状態となる。なお、K1の階調値からK2の階調値への置換は、階調値の大きさをそのまま維持した置換であってもよいし、顔料インクと染料インクとの濃度差を考慮して、例えば、置換後の階調値の方が所定程度大きくなるように置換してもよい。
このようなステップS140によれば、後述のハーフトーン処理を経た印刷データに基づく画像の印刷時、画像において印刷すべきKはノズル列26K1のノズル20とノズル列26K2のノズル20とによって約半分の量ずつに分担して印刷される。従って、ステップS140によれば、ノズル列26K1のノズル20の使用比率は50%、ノズル列26K2のノズル20の使用比率は50%となり、D2=50%-50%=0%となる。ステップS120の判定からステップS140へ進むことは、結果的に「第2印刷モード」を選択し、第2印刷モードによる印刷を実行することに該当する。
ステップS130またはステップS140を経たステップS150では、制御部11は、ステップS130またはステップS140の色変換処理により得た画像データを対象として、ハーフトーン処理を行う。ハーフトーン処理によれば、色変換後の画像データは、画素毎かつCMYK1K2毎に、対応するインクの吐出(ドットオン)またはインクの不吐出(ドットオフ)を規定した画像データに変換される。ハーフトーン処理は、例えば、ディザ法や誤差拡散法を用いて行うことができる。むろん、K1の階調値を有さない画素についてはK1インクのドットオンが規定されることは無く、同様に、K2の階調値を有さない画素についてK2インクのドットオンが規定されることも無い。
ステップS160では、制御部11は、ハーフトーン処理後の画像データを印刷データとして印刷部16へ出力することにより、印刷部16に印刷データに基づく印刷を実行させる。この場合、制御部11は、印刷データの各画素のデータを、それらのインク種類、画像内の位置および印刷順に応じて、印刷ヘッド19の各ノズル列26の各ノズル20へ割り当てて出力する。印刷データの出力を受けた印刷部16では、キャリッジ18および印刷ヘッド19によるパスと、搬送部17による紙送りとを繰り返すことにより、印刷データが表現する画像を印刷媒体30へ印刷する。このようなフローチャートによれば、ステップS130を経てステップS160で印刷部16に実行させる印刷が第1印刷モードによる印刷であり、ステップS140を経てステップS160で印刷部16に実行させる印刷が第2印刷モードによる印刷である。
図5は、制御部11がプログラム12に従って実行する印刷制御処理であって、図4とは異なる例をフローチャートにより示している。制御部11は、図4の替わりに図5を実行してもよい。図5については、図4との相違点を説明し、共通する説明は省く。
制御部11は、ステップS120において、印刷条件が、風紋が目立ち易い所定の条件に該当しないと判定した場合は、“No”からステップS132へ進み、風紋が目立ち易い所定の条件に該当すると判定した場合は、“Yes”からステップS142へ進む。
制御部11は、ステップS132では、印刷モードとして第1印刷モードを選択し、一方、ステップS142では、印刷モードとして第2印刷モードを選択する。
ステップS132またはステップS142を経て、ステップS144では、制御部11は、画像データの色変換処理を実行する。ステップS144では、制御部11は、RGBデータとしての画像データを、画素毎にC、M、Y、Kの階調値を有するビットマップ形式のCMYKデータに変換すればよい。
ステップS144,S150を経たステップS152では、印刷モードに応じてKのデータを割り当てる先のノズル20を決定する。つまり、制御部11は、第1印刷モードを選択した状態であれば、ハーフトーン処理後の画像データの全画素のKのデータを、ノズル列26K1の各ノズル20へ割り当てることを決定する。この決定によれば、印刷データに基づく画像の印刷時、画像において印刷すべきKは全てノズル列26K1のノズル20によってK1インクで印刷され、ノズル列26K2のノズル20は使用されない。従って、ノズル列26K1のノズル20の使用比率は100%、ノズル列26K2のノズル20の使用比率は0%となり、D1=100%となる。
一方、制御部11は、第2印刷モードを選択した状態であれば、ステップS152では、ハーフトーン処理後の画像データの全画素のうち半数の画素のKのデータをノズル列26K1の各ノズル20へ割り当て、当該全画素のうち残りの画素のKのデータをノズル列26K2の各ノズル20へ割り当てることを決定する。この決定によれば、印刷データに基づく画像の印刷時、画像において印刷すべきKはノズル列26K1のノズル20とノズル列26K2のノズル20とによって約半分の量ずつに分担して印刷される。従って、ノズル列26K1のノズル20の使用比率は50%、ノズル列26K2のノズル20の使用比率は50%となり、D2=0%となる。
ステップS152を経たステップS160では、制御部11は、上述したように、ハーフトーン処理後の画像データを印刷データとして印刷部16へ出力する際に、各画素のデータを、インク種類、画像内の位置および印刷順に応じて、印刷ヘッド19の各ノズル列26の各ノズル20へ割り当てて出力する。このとき、制御部11は、各画素のKのデータについては、ステップS152の決定に従って、ノズル列26K1,26K2の各ノズル20へ割り当てて出力する。このような図5のフローチャートによれば、ステップS132を経てステップS160で印刷部16に実行させる印刷が、結果的に第1印刷モードによる印刷に該当し、ステップS142を経てステップS160で印刷部16に実行させる印刷が、結果的に第2印刷モードによる印刷に該当する。
図6Aは、第1印刷モードにおける第1ノズル列および第2ノズル列と画像データとの割り当ての関係を例示している。図6A,6Bの説明に際して、K1,K2を特に区別せずにまとめてKと言うことがある。図6Aには、印刷ヘッド19が有するノズル列26のうちノズル列26K1およびノズル列26K2を示している。また、画像データ40は、ステップ150によるハーフトーン処理後の画像データであって、Kに対応するデータである。画像データ40を構成する各矩形が各画素である。図6Aでは、ノズル列26や画像データ40と、方向D1,D2,D3との対応関係も併せて示している。
図6Aにおいて、ノズル列26K1,26K2を構成する各ノズル20のうち、Kのデータが割り当てられるノズル20(使用ノズル)を白丸で示し、Kのデータが割り当てられないノズル20(不使用ノズル)をグレー色の丸で示している。図6Aによれば、ノズル列26K1のノズル20は全て使用ノズルであり、ノズル列26K2のノズル20は全て不使用ノズルである。また、画像データ40の各画素に記した数字は、印刷時のデータの割り当て先のノズル列26が、ノズル列26K1,26K2のどちらであるかを意味しており、“1”はノズル列26K1を意味し、“2”はノズル列26K2を意味している。
図6Aでは、画像データ40の各画素に記した数字はいずれも“1”である。なお、図6Aでは、画像データ40のうち、印刷ヘッド19の1回のパスで印刷される領域内の画素について、割り当て先のノズル列26K1,26K2を示す数字を記入しているが、当然、画像データ40の全画素について、割り当て先のノズル列が同じように決定される。このような図6Aによれば、第1印刷モードでは、仮に画像データ40の全画素がKインクのドットオンを規定している場合、これら全画素のKインクのドットをノズル列26K1の各ノズル20によりK1インクで印刷することになる。すなわち、ノズル列26K1のノズル20の使用比率が100%、ノズル列26K2のノズル20の使用比率が0%となる。
図6Bは、第2印刷モードにおける第1ノズル列および第2ノズル列と画像データとの割り当ての関係を例示している。図6Bの見方は、図6Aの見方と同じである。図6Bによれば、ノズル列26K1のノズル20はノズル列方向D3に沿って交互に使用ノズルと不使用ノズルとに該当している。また、図6Bによれば、ノズル列26K2のノズル20はノズル列方向D3に沿って交互に不使用ノズルと使用ノズルとに該当している。搬送方向D2における同じ位置で見れば、ノズル列26K1,26K2の一方のノズル20が使用ノズルとなっており、他方のノズル20が不使用ノズルとなっている。
また図6Bでは、画像データ40は、ラスターライン単位で交互に“1”と“2”とに対応付けられている。ラスターラインとは、主走査方向D1に沿って並ぶ画素からなる列である。つまり、図4のステップS140では、制御部11は、このようなラスターライン単位で、交互にK1の階調値を与えたりK2の階調値を与えたりする。また、図5において、制御部11は、ステップS142を経たステップS152では、このようなラスターライン単位で、交互にノズル列26K1のノズル20とノズル列26K2のノズル20とに割り当てる。このような図6Bによれば、第2印刷モードでは、仮に画像データ40の全画素がKインクのドットオンを規定している場合、これら全画素のKインクのドットを、ラスターライン単位で交互にK1インクとK2インクとで印刷することになる。すなわち、ノズル列26K1のノズル20の使用比率が50%、ノズル列26K2のノズル20の使用比率が50%となる。
3.印刷条件の判定:
ステップS120の判定方法について、具体例を幾つか説明する。
第1実施例:
第1ギャップG1が広い場合は、ノズル20からドットが吐出されてから印刷媒体30に着弾するまでの飛翔時間が長いため、ドットの着弾位置のずれも大きくなり、風紋が目立ち易くなる。そのため、制御部11は、ステップS120では、ステップS110で取得した印刷条件に含まれている第1ギャップG1が、第1ギャップG1に関する所定のしきい値(以下、第1ギャップしきい値)以上であるか否かを判定する。
なお、制御部11は、第1ギャップG1を、印刷条件として得られている他の情報から計算で算出してもよい。上述したように、印刷部16が昇降部25を有する構成であれば、昇降部25によって調整されている現在の第2ギャップG2が印刷条件に含まれている。印刷部16が昇降部25を有さない構成であれば、固定値としての第2ギャップG2が印刷条件に含まれている。制御部11は、このような第2ギャップG2から、印刷条件に含まれている印刷媒体30の種別から判る印刷媒体30の厚みを引いた値を、第1ギャップG1として認識すればよい。
そして、制御部11は、第1ギャップG1が、第1ギャップしきい値以上であれば、風紋が目立ち易い印刷条件に該当するとして、ステップS120で“Yes”と判定する。一方、第1ギャップG1が、第1ギャップしきい値未満であれば、風紋が目立ち易い印刷条件に該当しないとして、ステップS120で“No”と判定する。
第2実施例:
第2ギャップG2が広ければ第1ギャップG1も広いと簡易的に判定してもよい。つまり、制御部11は、ステップS120では、ステップS110で取得した印刷条件に含まれている第2ギャップG2が、第2ギャップG2に関する所定のしきい値(以下、第2ギャップしきい値)以上であるか否かを判定してもよい。なお、第2ギャップしきい値>第1ギャップしきい値、である。そして、制御部11は、第2ギャップG2が、第2ギャップしきい値以上であれば、風紋が目立ち易い印刷条件に該当するとして、ステップS120で“Yes”と判定する。一方、第2ギャップG2が、第2ギャップしきい値未満であれば、風紋が目立ち易い印刷条件に該当しないとして、ステップS120で“No”と判定する。
第3実施例:
パス実行時のキャリッジ18の移動速度であるキャリッジ速度が速いと、ノズル20から吐出されたドットは、気流の影響をより強く受け、ドットの着弾位置のずれが大きくなり、風紋が目立ち易くなる。また、1回のパスで主走査方向D1において所定の印刷解像度を実現するためには、印刷ヘッド19は、キャリッジ速度を上げた場合には単位時間あたりにノズル20を駆動させる回数であるノズル20の駆動周波数も上げる必要がある。つまり、キャリッジ速度とノズル20の駆動周波数とは、比例関係にある。
そこで、制御部11は、ステップS120では、印刷ヘッド19におけるノズル20の駆動周波数が、駆動周波数に関する所定のしきい値(以下、周波数しきい値)以上であるか否かを判定してもよい。制御部11は、ステップS110で取得した印刷条件に含まれているキャリッジ速度から、ノズル20の駆動周波数を所定の対応関係表や計算式を用いて導き出すことができる。あるいは、ステップS110で取得した印刷条件に、ノズル20の駆動周波数の情報が含まれているとしてもよい。
そして、制御部11は、ノズル20の駆動周波数が、周波数しきい値以上であれば、風紋が目立ち易い印刷条件に該当するとして、ステップS120で“Yes”と判定する。一方、ノズル20の駆動周波数が、周波数しきい値未満であれば、風紋が目立ち易い印刷条件に該当しないとして、ステップS120で“No”と判定する。あるいは、制御部11は、ステップS110で取得した印刷条件に含まれているキャリッジ速度そのものを、ノズル20の駆動周波数と見なし、キャリッジ速度を所定のしきい値と比較して同じように判定を行ってもよい。
第4実施例:
印刷媒体30におけるインクの滲み易さ、滲み難さも、風紋の目立ち易さに影響を与える。つまり、インクが滲み易い印刷媒体30であれば、着弾したドットが広がり易いため着弾位置のずれによるインク被覆率の低下を防いで、風紋を目立たなくさせる。逆に、インクが滲み難い印刷媒体30であれば、着弾したドットがあまり広がらないため着弾位置のずれによるインク被覆率の低下を防ぐ効果が弱く、風紋が目立ち易い。
そこで、制御部11は、ステップS120では、ステップS110で取得した印刷条件に含まれている印刷媒体30の種別が、第1印刷媒体に該当する場合は、風紋が目立ち易い印刷条件に該当しないとして、ステップS120で“No”と判定し、印刷媒体30の種別が、第2印刷媒体に該当する場合は、風紋が目立ち易い印刷条件に該当するとして、ステップS120で“Yes”と判定してもよい。なお、第1印刷媒体とは、比較的インクが滲み易い特性の種別として予め定められた印刷媒体のグループを意味し、第2印刷媒体とは、第1印刷媒体よりもインクが滲み難い特性の種別として予め定められた印刷媒体のグループを意味する。
第5実施例:
画像データ、すなわち印刷データに基づいて吐出される総インク量に対する、第1ノズル列および第2ノズル列が吐出する色のインク量の割合も、風紋の目立ち易さに影響を与える。つまり、当該色であるKインクの吐出割合が大きいと、単位時間当たりの吐出量が多くなるため、気流の影響をより強く受け、ドットの着弾位置のずれが大きくなり、風紋が目立ち易くなる。
そこで、制御部11は、ステップS120では、ステップS100で取得した画像データに基づいて、吐出される総インク量に対するKのインク量の割合が、インク量に関する所定のしきい値(以下、割合しきい値)以上であるか否かを判定してもよい。なお、ステップS120の段階では、画像データはRGBデータであるため、制御部11は、画像データから、吐出されるCMYKの総インク量に対するKのインク量の割合を予想したり算出したりする。制御部11は、例えば、画像データの総画素数に対する、黒画素数の割合を、Kのインク量の割合と見なし、このKのインク量の割合を割合しきい値と比較すればよい。黒画素とは、RGBデータにおいてR=G=B=0の画素である。
また、吐出される総インク量に対するKのインク量の割合は、画像データが表現する画像の面積に対する黒の面積割合とも言える。また、ステップS110で取得した印刷条件において、Kインクのみを使用するモノクロ印刷が指示されているのであれば、制御部11は、吐出される総インク量に対するKのインク量の割合が割合しきい値以上と判定すればよい。
そして、制御部11は、吐出される総インク量に対する、第1ノズル列および第2ノズル列が吐出する色のインク量の割合が、割合しきい値以上であれば、風紋が目立ち易い印刷条件に該当するとして、ステップS120で“Yes”と判定する。一方、吐出される総インク量に対する、第1ノズル列および第2ノズル列が吐出する色のインク量の割合が、割合しきい値未満であれば、風紋が目立ち易い印刷条件に該当しないとして、ステップS120で“No”と判定する。
制御部11は、ステップS120では、上述した第1~第5実施例のいずれか一つを採用して判定を行えばよい。
ただし、制御部11は、ステップS120において、第1~第5実施例の判定をそれぞれ行い、少なくとも一つの判定で風紋が目立ち易い印刷条件に該当すると判定した場合に、 “Yes”を選択するとしてもよい。この場合、制御部11は、第1~第5実施例の判定をそれぞれ行い、全ての判定で、風紋が目立ち易い印刷条件に該当しないと判定した場合に、ステップS120で“No”を選択する。
4.まとめ:
このように本実施形態によれば、印刷装置10は、インクを吐出可能な複数のノズル20が所定のノズル列方向D3に並ぶ第1ノズル列と、前記インクと同色のインクを吐出可能な複数のノズル20がノズル列方向D3に並ぶ第2ノズル列と、を有する印刷ヘッド19と、印刷条件に応じて印刷モードを選択し、選択した印刷モードに基づいて印刷ヘッド19による印刷媒体30へのインクの吐出を制御して印刷を実行する制御部11と、を備える。印刷装置10は、印刷モードとして、第1印刷モードと第2印刷モードとを有し、第1印刷モードによる印刷を実行する際の第1ノズル列のノズル20の使用比率と第2ノズル列のノズル20の使用比率との差をD1とし、第2印刷モードによる印刷を実行する際の第1ノズル列のノズル20の使用比率と第2ノズル列のノズル20の使用比率との差をD2としたとき、D1>D2である。制御部11は、印刷条件として、第1印刷モードによる印刷を実行する場合に風紋が目立ち易い印刷条件にて印刷を行う場合に、第2印刷モードを選択して印刷を実行する。
別の言い方をすると、制御部11は、D1>D2が成り立つようにインクの吐出を制御し、第1印刷モードによる印刷を実行する場合の印刷条件と比較して、風紋が目立ち易い印刷条件である場合に、第2印刷モードによる印刷を実行する。
前記構成によれば、制御部11は、第1印刷モードでは、同色のインクを吐出可能な第1ノズル列と第2ノズル列とのうち一方を重用して印刷を行い、第2印刷モードでは、第1印刷モードと比べて、第1ノズル列と第2ノズル列とのノズル20の使用比率の差を小さくする。従って、風紋が目立ち易い印刷条件である場合に、第2印刷モードによる印刷を実行することにより、1つのノズル列26内で多くのノズル20が同時に使用される場合に顕著化する気流の影響による風紋発生を、的確に抑えることができる。また、同色のインクを吐出可能な第1ノズル列と第2ノズル列とを有する構成を採用することで、パス数を増やすことなく、複数のノズル列26で同じ色の印刷を分担して風紋発生を抑制することができる。
上述のように、D1=100%かつD2=0%とするのは一例に過ぎない。制御部11は、D1>D2が成り立つ範囲で、第1ノズル列、第2ノズル列それぞれのノズル20の使用比率を設定すればよい。制御部11は、例えば、第1印刷モードでは、第1ノズル列のノズル20の使用比率=90%、第2ノズル列のノズル20の使用比率=10%、D1=90%-10%=80%とし、第2印刷モードでは、第1ノズル列のノズル20の使用比率=60%、第2ノズル列のノズル20の使用比率=40%、D2=60%-40%=20%としてもよい。
また、本実施形態によれば、第1ノズル列の各ノズル20は顔料インクを吐出し、第2ノズル列の各ノズル20は前記顔料インクと同色の染色インクを吐出する。
前記構成によれば、例えば、第1印刷モードでは、ある色について顔料インクのみを使用したり、顔料インクを染料インクに比べて多用したりして、当該色について高濃度の印刷結果が得られるようにし、第2印刷モードでは、顔料インクと染料インクとを同程度使用して、風紋を的確に抑制することができる。
ただし、本実施形態が想定する第1ノズル列と第2ノズル列との関係は、顔料インクを吐出するノズル列26K1と染料インクを吐出するノズル列26K2との関係に限定されない。例えば、いずれもKの顔料インクを吐出する2つのノズル列26を第1ノズル列および第2ノズル列としてもよいし、逆に、いずれもKの染料インクを吐出する2つのノズル列26を第1ノズル列および第2ノズル列としてもよい。
また、本実形態によれば、制御部11は、印刷条件として、印刷ヘッド19と印刷媒体30との距離である第1ギャップG1が第1ギャップG1に関する所定のしきい値以上であるという印刷条件の場合に、第2印刷モードによる印刷を実行する、としてもよい。
前記構成によれば、第1ギャップG1が比較的広いために風紋が目立ち易い状況において、風紋の発生を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、印刷装置10は、印刷媒体30を支持するプラテン22を有し、制御部11は、印刷条件として、印刷ヘッド19とプラテン22との距離である第2ギャップG2が第2ギャップに関する所定のしきい値以上であるという印刷条件の場合に、第2印刷モードによる印刷を実行する、としてもよい。
前記構成によれば、第2ギャップG2が比較的広いために風紋が目立ち易い状況において、風紋の発生を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、制御部11は、印刷条件として、印刷ヘッド19におけるノズル20の駆動周波数が駆動周波数に関する所定のしきい値以上であるという印刷条件の場合に、第2印刷モードによる印刷を実行する、としてもよい。
前記構成によれば、ノズル20の駆動周波数が比較的高いために風紋が目立ち易い状況において、風紋の発生を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、制御部11は、印刷媒体30として第1印刷媒体を使用する場合に、第1印刷モードによる印刷を実行し、印刷条件として、印刷媒体30として第1印刷媒体よりもインクが滲み難い特性を有する第2印刷媒体を使用するという印刷条件の場合に、第2印刷モードによる印刷を実行する、としてもよい。
前記構成によれば、インクが滲み難い第2印刷媒体を使用するために風紋が目立ち易い状況において、風紋の発生を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、制御部11は、画像データに基づいて印刷を行い、印刷条件として、画像データに基づいて吐出される総インク量に対する前記同色のインク量の割合がインク量に関する所定のしきい値以上であるという印刷条件の場合に、第2印刷モードによる印刷を実行する、としてもよい。
前記構成によれば、単位時間当たりの吐出量が多くなり風紋が目立ちやすい状況において、風紋の発生を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第1ノズル列の各ノズル20および第2ノズル列の各ノズル20は黒色のインクを吐出する。
前記構成によれば、風紋を目立たせ易い色であるKに関して、第2印刷モードを実行することにより的確に風紋発生を抑制することができる。
ただし、第1ノズル列および第2ノズル列が共に吐出するインク色は、Kに限定されず、CMYといった他の色であってもよい。CMYKのそれぞれに関して第1ノズル列および第2ノズル列を有する構成であってもよい。
5.変形例:
風紋の目立ち易さの程度に応じて選択し得る印刷モードは2種類より多くてもよい。
例えば、印刷装置10は、印刷モードとして、さらに第3印刷モードを有する。第3印刷モードによる印刷を実行する際の第1ノズル列のノズル20の使用比率と第2ノズル列のノズル20の使用比率との差をD3としたとき、制御部は、D1>D3>D2が成り立つようにインクの吐出を制御する。そして、第1印刷モードによる印刷を実行する場合の印刷条件と比較して、風紋が目立ち易く、第2印刷モードによる印刷を実行する場合の印刷条件と比較して、風紋が目立ち難い印刷条件である場合に、第3印刷モードによる印刷を実行するとしてもよい。
図7は、このような変形例にかかる印刷制御処理をフローチャートにより示している。
図7は、図4と比較すると、概略、ステップS120からの分岐先としてステップS125を有する点で異なる。図7のステップS120では、制御部11は、ステップS110で取得した印刷条件に基づいて、風紋の目立ち易さの程度を判定する。ここでは、風紋の目立ち易さの程度が、「程度小」、「程度中」、「程度大」のいずれであるかを判定する。「程度小」は、これまでに説明した図4や図5におけるステップS120の“No”に相当し、「程度大」は、これまでに説明した図4や図5におけるステップS120の“Yes”に相当する。
図7のステップS120において、第1実施例を適用する場合を想定する。この場合、制御部11は、第1ギャップG1と比較するための第1ギャップしきい値であって、値が異なる2つの第1ギャップしきい値を用意しておく。そして、制御部11は、第1ギャップG1が、大きい方の第1ギャップしきい値以上であれば「程度大」に該当するとして、ステップS140へ進む。また、制御部11は、第1ギャップG1が、大きい方の第1ギャップしきい値未満、かつ、小さい方の第1ギャップしきい値以上であれば「程度中」に該当するとして、ステップS125へ進む。また、制御部11は、第1ギャップG1が、小さい方の第1ギャップしきい値未満であれば「程度小」に該当するとして、ステップS130へ進む。
制御部11は、図7のステップS120において、第2~第5実施例のいずれかを適用する場合であっても、第2ギャップG2や、駆動周波数や、画像データに基づいて吐出される総インク量に対する前記同色のインク量の割合を、複数のしきい値と比較して「程度小」、「程度中」、「程度大」のいずれに該当するかを判定したり、印刷媒体30の種別がインクの滲み易さの観点で「程度小」、「程度中」、「程度大」のいずれに該当するかを判定したりすればよい。
ステップS125の説明の前提として、これまでの例に倣い、第1印刷モードではノズル列26K1のノズル20の使用比率は100%、ノズル列26K2のノズル20の使用比率は0%、D1=100%であるとする。また、第2印刷モードではノズル列26K1のノズル20の使用比率は50%、ノズル列26K2のノズル20の使用比率は50%、D2=0%であるとする。ステップS125では、制御部11は、第1ノズル列のノズル20の使用比率と第2ノズル列のノズル20の使用比率との差をD3とするための色変換処理を行う。制御部11は、D1>D3>D2となるように制御を行う。
制御部11は、ステップS125では、例えば、ステップS130と同じ色変換LUTを参照して、画像データの各画素を、RGBからCMYK1へ変換しつつ、搬送方向D2において4画素に1画素の割合で、K1の階調値をK2の階調値へ置換する。この結果、画像データを構成する3/4の画素はCMYK1の階調値を有しK2の階調値を有さず、これら以外の、1/4の画素はCMYK2の階調値を有しK1の階調値を有さない状態となる。このようなステップS125によれば、ステップS150のハーフトーン処理を経た印刷データに基づく画像の印刷時、画像において印刷すべきKはノズル列26K1のノズル20とノズル列26K2のノズル20とによって75:25の割合で分担して印刷される。従って、ステップS125によれば、ノズル列26K1のノズル20の使用比率は75%、ノズル列26K2のノズル20の使用比率は25%となり、D3=50%となる。ステップS120の「程度中」の判定からステップS125へ進むことは、結果的に「第3印刷モード」による印刷を実行することに該当する。
第3印刷モードを含める考えは、当然、図5のフローチャートに対しても同様に適用可能である。つまり、図5のステップS120においても、上述したような風紋の目立ち易さの程度が「程度小」、「程度中」、「程度大」のいずれであるかを判定し、「程度中」であれば、制御部11は、第3印刷モードを選択した上でステップS144へ進む。ステップS152では、制御部11は、第3印刷モードを選択した状態であれば、ハーフトーン処理後の画像データの全画素のうち例えば75%の画素のKのデータをノズル列26K1の各ノズル20へ割り当て、当該全画素のうち残りの画素のKのデータをノズル列26K2の各ノズル20へ割り当てることを決定する。この決定によれば、ノズル列26K1のノズル20の使用比率は75%、ノズル列26K2のノズル20の使用比率は25%となり、D3=50%となる。
このような変形例によれば、風紋の目立ち易さの程度に応じて、より細かく、第1ノズル列におけるノズル20の使用と第2ノズル列におけるノズル20の使用とを制御することができる。
キャリッジ18は、主走査方向D1に沿った往復移動に加えて、搬送方向D2に沿った往復移動も可能であるとしてもよい。このような構成では、キャリッジ18は主走査方向D1に沿った往路移動または復路移動によるパスの後、次のパスを実行する前に、搬送方向D2の上流へ1回の紙送りに相当する距離だけ移動する。これにより、搬送方向D2における印刷媒体30と印刷ヘッド19との相対位置を変化させることができ、静止した状態の印刷媒体30に対して2次元的に印刷を行うことができる。
本実施形態において、フローチャートの順番は、発明の効果を発揮する範囲で適宜変更してかまわない。例えば、第5実施例において、ステップS120では、ステップS100で取得した画像データに基づいて、吐出される総インク量に対する同色のインク量の割合が割合しきい値以上であるか否かを判定してもよい、としたが、制御部11は、当該判定を色変換処理の後に行っても構わない。これにより、画像データから予測できるインクの使用割合ではなく、実際のインクの使用割合に基づいて判定を行うことができる。
また、制御部11は、色変換後の画像処理工程のいずれかで印刷モードを切り替えるための処理を行ってもよい。例えば、ハーフトーン処理におけるディザマスクの変更などで処理を行えばよい。
さらに、本実施形態による印刷条件に応じた印刷モードの選択は、画像データが表現する画像全体に対する選択に限らず、例えば、印刷ヘッド19によるパスで印刷される領域単位での選択であってもよい。特に第5実施例であれば、画像データに基づいて吐出される総インク量に対する、例えばKのインク量の割合は、前記領域毎に異なる。よって、制御部11は、前記領域毎に、領域内の総インク量に対する例えばKのインク量の割合が割合しきい値以上であるか否かを判定し、領域毎の判定に応じて領域毎に第1印刷モードや第2印刷モードを選択して、印刷部16に、領域毎に印刷モードを切り替えて印刷を実行させてもよい。
本実施形態の内容は、印刷装置10やシステムに限らず、これら装置やシステムが実行する方法や、方法をプロセッサーに実行させるプログラム12といった各種カテゴリーの発明として捉えることが可能である。
10…印刷装置(印刷システム)、11…制御部、11a…CPU、11b…ROM、11c…RAM、12…プログラム、16…印刷部、17…搬送部、18…キャリッジ、19…印刷ヘッド、20…ノズル、21…ノズル面、22…プラテン、23…第1搬送ローラー対、24…第2搬送ローラー対、25…昇降部、26,26C,26M,26Y,26K1,26K2…ノズル列、30…印刷媒体、40…画像データ

Claims (9)

  1. インクを吐出可能な複数のノズルが所定のノズル列方向に並ぶ第1ノズル列と、前記インクと同色のインクを吐出可能な複数のノズルが前記ノズル列方向に並ぶ第2ノズル列と、を有する印刷ヘッドと、
    印刷条件に応じて印刷モードを選択し、選択した印刷モードに基づいて前記印刷ヘッドによる印刷媒体へのインクの吐出を制御して印刷を実行する制御部と、を備え、
    前記印刷モードとして、第1印刷モードと第2印刷モードとを有し、
    前記第1印刷モードによる印刷を実行する際の前記第1ノズル列のノズルの使用比率と前記第2ノズル列のノズルの使用比率との差をD1とし、
    前記第2印刷モードによる印刷を実行する際の前記第1ノズル列のノズルの使用比率と前記第2ノズル列のノズルの使用比率との差をD2としたとき、
    D1>D2であり、
    前記制御部は、前記印刷条件として、前記第1印刷モードによる印刷を実行する場合に風紋が目立ち易い印刷条件にて印刷を行う場合に、前記第2印刷モードを選択して印刷を実行する、ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記第1ノズル列の各ノズルは顔料インクを吐出し、
    前記第2ノズル列の各ノズルは前記顔料インクと同色の染色インクを吐出する、ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記制御部は、前記印刷条件として、前記印刷ヘッドと前記印刷媒体との距離である第1ギャップが前記第1ギャップに関する所定のしきい値以上であるという印刷条件の場合に、前記第2印刷モードによる印刷を実行する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記印刷媒体を支持するプラテンを有し、
    前記制御部は、前記印刷条件として、前記印刷ヘッドと前記プラテンとの距離である第2ギャップが前記第2ギャップに関する所定のしきい値以上であるという印刷条件の場合に、前記第2印刷モードによる印刷を実行する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
  5. 前記制御部は、前記印刷条件として、前記印刷ヘッドにおけるノズルの駆動周波数が前記駆動周波数に関する所定のしきい値以上であるという印刷条件の場合に、前記第2印刷モードによる印刷を実行する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
  6. 前記制御部は、
    前記印刷媒体として第1印刷媒体を使用する場合に、前記第1印刷モードによる印刷を実行し、
    前記印刷条件として、前記印刷媒体として前記第1印刷媒体よりもインクが滲み難い特性を有する第2印刷媒体を使用するという印刷条件の場合に、前記第2印刷モードによる印刷を実行する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
  7. 前記制御部は、
    画像データに基づいて印刷を行い、
    前記印刷条件として、前記画像データに基づいて吐出される総インク量に対する前記同色のインク量の割合が前記インク量に関する所定のしきい値以上であるという印刷条件の場合に、前記第2印刷モードによる印刷を実行する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
  8. 前記第1ノズル列の各ノズルおよび前記第2ノズル列の各ノズルは黒色のインクを吐出する、ことを特徴とする請求項1~請求項7のいずれかに記載の印刷装置。
  9. 前記印刷モードとして、さらに第3印刷モードを有し、
    前記第3印刷モードによる印刷を実行する際の前記第1ノズル列のノズルの使用比率と前記第2ノズル列のノズルの使用比率との差をD3としたとき、
    前記制御部は、
    D1>D3>D2が成り立つようにインクの吐出を制御し、
    前記第1印刷モードによる印刷を実行する場合の印刷条件と比較して、風紋が目立ち易く、前記第2印刷モードによる印刷を実行する場合の印刷条件と比較して、風紋が目立ち難い印刷条件である場合に前記第3印刷モードによる印刷を実行する、ことを特徴とする請求項1~請求項8のいずれかに記載の印刷装置。
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