JP2022140979A - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents

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JP2022140979A JP2021041086A JP2021041086A JP2022140979A JP 2022140979 A JP2022140979 A JP 2022140979A JP 2021041086 A JP2021041086 A JP 2021041086A JP 2021041086 A JP2021041086 A JP 2021041086A JP 2022140979 A JP2022140979 A JP 2022140979A
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Abstract

【課題】ヘッドの往路移動と復路移動とのいずれかの速度を上げることによるインクの着弾位置精度の悪化が生じていた。【解決手段】印刷装置は、印刷ヘッドの往路移動に伴い印刷ヘッドと印刷媒体との間の空間に流れる気流の第1流量が、往路移動と同じ速度の復路移動に伴い印刷ヘッドと印刷媒体との間の空間に流れる気流の第2流量よりも多い場合は、往路移動の速度を復路移動の速度よりも遅くし、第2流量が第1流量よりも多い場合は、復路移動の速度を往路移動の速度よりも遅くする第1制御と、往路移動の速度と復路移動の速度とを同じにする第2制御とを実行可能であり、印刷データがR=G=B=0である黒を含む所定の高濃度の色空間に該当するデータである場合は第2制御を実行し、印刷データが、前記所定の高濃度の色空間に該当しないデータである場合は第1制御を実行する。【選択図】図5

Description

本発明は、印刷装置および印刷方法に関する。
インクジェットプリンターにおいて、記録中にインクジェットヘッドと記録媒体との間に発生する気流の状態が、ヘッドの往路移動時と復路移動時とで異なるため、主滴とサテライト滴との着弾位置が往路移動の記録と復路移動の記録とで異なり、結果、媒体上の濃度ムラとなる課題が指摘されている(特許文献1参照)。
文献1によれば、モノクロ記録を行う際に、往路方向と復路方向とでノズル列下部の流体粘性抵抗が大きい方の移動方向に移動する際は、ノズル列下部の流体粘性抵抗が小さい方の移動方向に移動するときよりも速く移動する。これにより、往復間の主滴とサテライト滴との着弾位置ズレ量を均等にし、ブラック記録のムラを改善する。
特開2010‐284850号公報
しかしながら、モノクロ記録に際して常にヘッドの往路移動または復路移動の速度を上げることでヘッドを移動させるキャリッジの姿勢が不安定になり、インクの着弾位置精度が悪化するという課題が生じる。
印刷装置は、主走査方向に沿った往路移動と、前記主走査方向に沿った復路移動とを実行する主走査部と、前記主走査部と共に移動しながら印刷データに基づいて印刷媒体へ液体を吐出する印刷ヘッドと、前記主走査方向に交差する副走査方向における前記印刷媒体と前記印刷ヘッドとの相対位置を変化させる副走査部と、前記主走査部と、前記印刷ヘッドと、前記副走査部とを制御することにより、前記印刷媒体へ印刷を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記往路移動に伴い前記印刷ヘッドと前記印刷媒体との間の空間に流れる気流の流量である第1流量が、前記往路移動と同じ速度の前記復路移動に伴い前記印刷ヘッドと前記印刷媒体との間の空間に流れる気流の流量である第2流量よりも多い場合は、前記往路移動の速度を前記復路移動の速度よりも遅くし、前記第2流量が前記第1流量よりも多い場合は、前記復路移動の速度を前記往路移動の速度よりも遅くする第1制御と、前記往路移動の速度と前記復路移動の速度とを同じにする第2制御と、を実行可能であり、前記印刷データが、レッド、グリーン、ブルーの階調値RGBがR=G=B=0である黒を含む所定の高濃度の色空間に該当するデータである場合は、前記第2制御を実行し、前記印刷データが、前記所定の高濃度の色空間に該当しないデータである場合は、前記第1制御を実行する。
主走査方向に沿った往路移動と、前記主走査方向に沿った復路移動とを実行する主走査 部と、前記主走査部と共に移動しながら印刷データに基づいて印刷媒体へ液体を吐出する印刷ヘッドと、前記主走査方向に交差する副走査方向における前記印刷媒体と前記印刷ヘッドとの相対位置を変化させる副走査部と、を制御することにより、前記印刷媒体へ印刷を行う印刷方法は、前記往路移動に伴い前記印刷ヘッドと前記印刷媒体との間の空間に流れる気流の流量である第1流量が、前記往路移動と同じ速度の前記復路移動に伴い前記印刷ヘッドと前記印刷媒体との間の空間に流れる気流の流量である第2流量よりも多い場合は、前記往路移動の速度を前記復路移動の速度よりも遅くし、前記第2流量が前記第1流量よりも多い場合は、前記復路移動の速度を前記往路移動の速度よりも遅くする第1制御、または、前記往路移動の速度と前記復路移動の速度とを同じにする第2制御、を実行する印刷制御工程を有し、前記印刷制御工程では、前記印刷データが、レッド、グリーン、ブルーの階調値RGBがR=G=B=0である黒を含む所定の高濃度の色空間に該当するデータである場合は、前記第2制御を実行し、前記印刷データが、前記所定の高濃度の色空間に該当しないデータである場合は、前記第1制御を実行する。
装置構成を簡易的に示すブロック図。 印刷媒体と印刷ヘッド等との関係性を上方からの視点により示す図。 印刷媒体と印刷ヘッド等との関係性を、主走査方向を向く視点により示す図。 図4Aは往路パスで印刷ヘッドが印刷媒体へドットを吐出する様子を、搬送方向を向く視点により示す図、図4Bは復路パスで印刷ヘッドが印刷媒体へドットを吐出する様子を、搬送方向を向く視点により示す図。 印刷制御処理を示すフローチャート。
以下、各図を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお各図は、本実施形態を説明するための例示に過ぎない。各図は例示であるため、比率や形状が正確でなかったり、互いに整合していなかったり、一部が省略されていたりする場合がある。
1.装置構成:
図1は、本実施形態にかかる印刷装置10の構成を簡易的に示している。
印刷装置10は、制御部11、表示部13、操作受付部14、通信IF15、印刷部16等を備える。IFは、インターフェイスの略である。制御部11は、プロセッサーとしてのCPU11a、ROM11b、RAM11c等を有する一つ又は複数のICや、その他の不揮発性メモリー等を含んで構成される。
制御部11では、プロセッサーつまりCPU11aが、ROM11bや、その他のメモリー等に保存された一つ以上のプログラム12に従った演算処理を、RAM11c等をワークエリアとして用いて実行することにより、印刷装置10を制御する。なお、プロセッサーは、一つのCPUに限られることなく、複数のCPUや、ASIC等のハードウェア回路により処理を行う構成であってもよいし、CPUとハードウェア回路とが協働して処理を行う構成であってもよい。
表示部13は、視覚情報を表示するための手段であり、例えば、液晶ディスプレイや、有機ELディスプレイ等により構成される。表示部13は、ディスプレイと、ディスプレイを駆動するための駆動回路とを含む構成であってもよい。操作受付部14は、ユーザーによる操作を受け付けるための手段であり、例えば、物理的なボタンや、タッチパネルや、マウスや、キーボード等によって実現される。むろん、タッチパネルは、表示部13の一機能として実現されるとしてもよい。
表示部13や操作受付部14は、印刷装置10の構成の一部であってもよいが、印刷装置10に対して外付けされた周辺機器であってもよい。通信IF15は、印刷装置10が公知の通信規格を含む所定の通信プロトコルに準拠して有線又は無線で外部と接続するための一つまたは複数のIFの総称である。
印刷部16は、制御部11による制御下でインクジェット方式により印刷媒体へ印刷を行う機構である。印刷部16は、搬送部17、キャリッジ18、印刷ヘッド19等を有する。
搬送部17は、所定の搬送方向へ用紙等の印刷媒体を搬送するための手段であり、例えば、ローラーや、ローラー等を回転させるモーターを含む。搬送方向は、副走査方向に該当する。従って、搬送部17は、副走査方向における印刷媒体と印刷ヘッド19との相対位置を変化させる「副走査部」に該当する。印刷媒体は、液体による印刷が可能な媒体であれば、紙以外の素材による媒体であってもよい。搬送方向の上流、下流を、単に、上流、下流とも言う。
印刷ヘッド19は、複数のノズル20を有する。印刷ヘッド19は、制御部11から転送された、画像を印刷するための印刷データに基づいて、ノズル20からインク等の液体のドットを吐出したり吐出しなかったりすることにより、印刷媒体へ画像を印刷する。印刷ヘッド19は、例えば、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インク、ブラック(K)インク等の各色インクを吐出可能である。むろん、印刷ヘッド19は、CMYK以外の色のインクや液体も吐出するとしてもよい。
キャリッジ18は、不図示のキャリッジモーターによる動力を受けて所定の主走査方向に沿って往復移動可能な機構である。主走査方向は、搬送方向に対して交差している。ここで言う交差は、直交あるいはほぼ直交と解してよい。キャリッジ18は、主走査方向に沿った往路移動と、主走査方向に沿った復路移動とを実行する「主走査部」に該当する。キャリッジ18は印刷ヘッド19を搭載している。従って、印刷ヘッド19は、キャリッジ18と共に主走査方向に沿って往復移動しながら印刷データに基づいて印刷媒体へ液体を吐出する。
図2は、印刷媒体30と印刷ヘッド19等との関係性を上方からの視点により簡易的に示している。キャリッジ18に搭載された印刷ヘッド19は、キャリッジ18とともに主走査方向D1のマイナス端(-)からプラス端(+)へ向かう移動(往路移動)や、プラス端(+)からマイナス端(-)へ向かう移動(復路移動)をする。
図2では、ノズル面21におけるノズル20の配列の一例を示している。ノズル面21は、印刷ヘッド19の下面である。ノズル面21内の一つ一つの小さな丸がノズル20である。印刷ヘッド19は、インクカートリッジやインクタンク等と呼ばれる不図示の液体保持手段から各色のインクの供給を受けてノズル20から吐出する構成において、インク色別のノズル列26を備える。図2は、CMYKインクを吐出する印刷ヘッド19の例を示している。Cインクを吐出するノズル20からなるノズル列26がノズル列26Cである。同様に、Mインクを吐出するノズル20からなるノズル列26がノズル列26M、Yインクを吐出するノズル20からなるノズル列26がノズル列26Y、Kインクを吐出するノズル20からなるノズル列26がノズル列26Kである。ノズル列26C,26M,26Y,26Kは、主走査方向D1に沿って並んでいる。
夫々のノズル列26は、搬送方向D2におけるノズル20同士の間隔であるノズルピッチが一定或いはほぼ一定とされた複数のノズル20により構成される。ノズル列26を構成する複数のノズル20が並ぶ方向が、ノズル列方向D3である。図2の例では、ノズル列方向D3は、搬送方向D2と平行である。ノズル列方向D3が搬送方向D2と平行な構成においては、ノズル列方向D3と主走査方向D1とは直交する。ただし、ノズル列方向D3は、搬送方向D2と平行でなく、主走査方向D1に対して斜めに交差する構成であってもよい。
主走査方向D1に沿ったキャリッジ18の往路移動に伴い印刷ヘッド19がインク等の液体を吐出する動作や、主走査方向D1に沿ったキャリッジ18の復路移動に伴い印刷ヘッド19がインク等の液体を吐出する動作を、主走査、あるいはパスと呼ぶ。往路移動のパスを往路パス、復路移動のパスを復路パスと呼んでもよい。印刷部16は、パスと、搬送部17による印刷媒体30の搬送方向D2への一定量の搬送(以下、紙送り)とを繰り返すことにより、印刷媒体30への印刷を行う。より具体的には、印刷部16は、1回のパスを終えて次回のパスを開始するまでの間に紙送りを1回実行し、パスについては、往路パスと復路パスを交互に実行する。
図1に示す印刷装置10の構成は、一台のプリンターによって実現されてもよいし、互いに通信可能に接続した複数の装置により実現されてもよい。
つまり、印刷装置10は、実態として印刷システム10であってもよい。印刷システム10は、例えば、制御部11として機能する印刷制御装置と、印刷制御装置により制御される印刷部16に該当するプリンターと、を含む。このような印刷装置10または印刷システム10により、本実施形態の印刷方法が実現される。
図3は、印刷媒体30と印刷ヘッド19等との関係性を、主走査方向D1を向く視点により簡易的に示している。キャリッジ18に搭載された印刷ヘッド19のノズル面21は、プラテン22と相対している。プラテン22は、搬送される印刷媒体30を印刷ヘッド19よりも下方の位置で支持する。プラテン22は、印刷媒体30の搬送路の一部である。印刷媒体30から印刷ヘッド19までの高さを、ペーパーギャップと言い、PGと略す。なお、プラテン22から印刷ヘッド19までの高さを、プラテンギャップと言う。従って、制御部11は、プラテンギャップから印刷部16にセットされている印刷媒体30の厚みを引いた値をPGとして認識する。印刷媒体30の厚みは、ユーザーが操作受付部14等を通じて設定する印刷媒体30の種類の情報等から特定することができる。
印刷ヘッド19よりも上流には、第1搬送ローラー対23が配設されている。第1搬送ローラー対23は、ローラー23a,23bによる対であり、ローラー23a,23bによって印刷媒体30を挟持して回転することにより、印刷媒体30を搬送する。対を構成するローラー23a,23bのいずれか一方は不図示のモーターにより駆動され、他方は従動ローラーとして回転する。また、印刷ヘッド19よりも下流には、第2搬送ローラー対24が配設されている。第2搬送ローラー対24は、ローラー24a,24bによる対であり、ローラー24a,24bによって印刷媒体30を挟持して回転することにより、印刷媒体30を搬送する。対を構成するローラー24a,24bのいずれか一方は第1搬送ローラー対23と同じ不図示のモーターにより駆動され、他方は従動ローラーとして回転する。搬送ローラー対23,24は、それぞれが搬送部17の一部である。
図3では、印刷部16が備える昇降部25をごく簡単に示している。昇降部25は、キャリッジ18を上下方向に移動させるためのモーター等の機構を有しており、昇降部25は、キャリッジ18を上下に移動させることで印刷時に採用するプラテンギャップを調整する。そして、プラテンギャップを調整することにより、結果的にPGを調整する。
図4Aと図4Bは、往路パス、復路パスそれぞれによる主滴40とサテライト滴41との位置関係を比較して説明するための図である。図4Aは、搬送方向D2を向く視点により、往路パスの過程で印刷ヘッド19が印刷媒体30へドットを吐出する様子を示し、図4Bは、同じく搬送方向D2を向く視点により、復路パスの過程で印刷ヘッド19が印刷媒体30へドットを吐出する様子を示している。上述したように、印刷ヘッド19はキャリッジ18に搭載されて移動するが、図4A,4Bでは、キャリッジ18を省略している。図4Aの往路パス時のキャリッジ18の移動速度と、図4Bの復路パス時のキャリッジ18の移動速度とは、同じであるとする。
図4Aに示すように、往路パス時、印刷ヘッド19のノズル面21からは、ノズル20により主滴40およびサテライト滴41が吐出される。主滴40は、ノズル20から吐出されるものとして設計されたドットの主たる部分である。単純に、主滴40をドットと呼んでもよい。サテライト滴41は、主滴40の吐出に伴い主滴40の一部分が分離する等して主滴40と離れて飛翔する液滴であり、主滴40よりも小さい。サテライト滴41は、通常、印刷ヘッド19の進行方向において、主滴40よりも前方の位置で印刷媒体30に着弾する。
図4Bに示すように、復路パス時においても、印刷ヘッド19のノズル面21からは主滴40およびサテライト滴41が吐出される。そして、サテライト滴41は、印刷ヘッド19の進行方向において、主滴40よりも前方の位置で印刷媒体30に着弾する。
ここで、印刷ヘッド19やキャリッジ18といった各構造物の主走査方向D1における非対称性や、印刷部16内の空間形状等に起因して、往路移動に伴い印刷ヘッド19と印刷媒体30との間の空間に流れる気流の流量である「第1流量A」と、往路移動と同じ速度の復路移動に伴い印刷ヘッド19と印刷媒体30との間の空間に流れる気流の流量である「第2流量B」とに、違いが生じることがある。第1流量Aや、第2流量Bは、印刷ヘッド19の進行方向に飛翔する主滴40やサテライト滴41に対する向い風の強さと解してよい。
サテライト滴41は、主滴40よりも軽いため、向い風の影響をより強く受ける。そのため、第1流量Aと第2流量Bとに違いがあると、往路パス時の主滴40とサテライト滴41との印刷媒体30への着弾位置の差と、復路パス時の主滴40とサテライト滴41との印刷媒体30への着弾位置の差とに、違いが生じる。図4A,4Bの例では、第1流量A<第2流量Bである。そのため、図4Aの往路パス時と比べて、図4Bの復路パス時の方が、サテライト滴41の飛翔距離が短くなり、印刷媒体30に着弾した主滴40とサテライト滴41との距離が近くなる。主滴40とサテライト滴41との着弾位置の関係は、印刷媒体30における液体による被覆率に影響を与える。例えば、図4Bのように主滴40とサテライト滴41との着弾位置が近すぎると被覆率が低下し、印刷媒体30のうち図4Bの復路パスで印刷した領域は、図4Aの往路パスで印刷した領域よりも発色が薄くなり、濃度ムラとしてユーザーに視認される。
このような濃度ムラを無くすための方法として、制御部11は、第1流量Aが第2流量Bよりも多い場合は、キャリッジ18の往路移動の速度を復路移動の速度よりも遅くし、第2流量Bが第1流量Aよりも多い場合は、キャリッジ18の復路移動の速度を往路移動の速度よりも遅くする「第1制御」を、実行可能である。つまり、図4A,4Bの例で言えば、第1流量A<第2流量Bであるため、第1制御を行う場合、制御部11は、復路パス時のキャリッジ18の移動速度を、往路パス時のキャリッジ18の移動速度よりも遅くする。これにより、復路パス時にサテライト滴41や主滴40が受ける向い風の影響を低減し、結果的に、往路パスの印刷による被覆率と復路パスの印刷による被覆率とを同程度にする。仮に、第1流量A>第2流量Bであれば、第1制御を行う場合、制御部11は、往路パス時のキャリッジ18の移動速度を、復路パス時のキャリッジ18の移動速度よりも遅くする。これにより、往路パス時にサテライト滴41や主滴40が受ける向い風の影響を低減し、結果的に、往路パスの印刷による被覆率と復路パスの印刷による被覆率とを同程度にする。
なお、制御部11は、第1制御を採用して、往路パスと復路パスとの移動速度を異ならせる場合は、移動中のノズル20の駆動周期も往路パスと復路パスとで異ならせて、主走査方向D1における印刷解像度が往路パスと復路パスとで異ならないようにする。
言うまでもなく、制御部11は、キャリッジ18の往路移動の速度と復路移動の速度とを同じにする「第2制御」も実行可能である。なお、第1流量A=第2流量Bであれば、そもそも第1制御を実行する必要が無いため、本実施形態では第1流量Aと第2流量Bとが相違することを前提として、説明を続ける。
2.印刷制御処理:
図5は、制御部11がプログラム12に従って実行する印刷制御処理をフローチャートにより示している。この印刷制御処理は、本実施形態の「印刷制御工程」を含んでいる。
制御部11は、操作受付部14等を通じたユーザーによる印刷指示を受けて、印刷制御処理を開始する。ステップS100では、制御部11は、印刷データが中間調画像を表現するデータであるか否かを判定する。
制御部11は、ユーザーに指示された、印刷対象の画像を表現する印刷データを、アクセス可能なメモリー等の所定の記憶元から取得する。このように取得した時点では、印刷データは、所定のフォーマットで生成された画像ファイルである。制御部11は、画像ファイルを、画素毎にレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の階調値を有するビットマップ形式のRGBデータに変換する。取得した時点で画像ファイルがRGBデータであれば、このような変換は不要である。RGBデータは、例えば、画素毎のRGBそれぞれが0~255の256階調で表現されている。
中間調画像とは、R=G=B=0である黒を含む所定の高濃度の色空間に、該当しない画像である。中間調画像は、上述したような第1流量Aと第2流量Bとの相違に起因する往路パスの印刷と復路パスの印刷との濃度ムラが目立ち易い。一方、中間調画像に該当しない画像、つまり黒や黒に近い濃い色ばかりで表現された画像は、このような濃度ムラが目立たない。“黒を含む所定の高濃度の色空間”とは、RGB色空間における、R=G=B=0である座標を含む、この座標近傍の限られた領域であり、本実施形態では予め定義されているものとする。なお、ここで言う高濃度とは、インク等の液体の単位面積あたりの使用量が多いという意味に相当し、階調値RGBでは0を含む低階調の領域である。以下では、“黒を含む所定の高濃度の色空間”を、黒近傍領域と称する。
制御部11は、RGBデータを構成する各画素のうち、白画素つまりR=G=B=255の画素を除く各画素が、いずれも黒近傍領域に属する色であれば、中間調画像ではないと判定し、ステップS100の“No”からステップS140へ進む。一方、制御部11は、RGBデータを構成する各画素のうちの白画素を除く各画素の少なくとも一部が、黒近傍領域に属さない色であれば、中間調画像と判定し、ステップS100の“Yes”からステップS110へ進む。
ただし、制御部11は、RGBデータを構成する各画素のうちの白画素を除く各画素の中で、黒近傍領域に属さない色の画素の比率が所定比率よりも低い場合、つまり、黒近傍領域に属さない色の画素が僅かであれば、ステップS100で“No”と判定してもよい。RGBデータが、Kインクのみを用いてモノクロ印刷されるような画像であっても、黒近傍領域よりも薄いグレー色を含むような画像であれば、中間調画像に該当する。
また、制御部11は、ユーザーの指示に従って印刷データとして取得したファイルが、文字を印刷させる文字データ、つまりテキストファイルである場合は、自動的に中間調画像ではないとみなし、ステップS100で“No”と判定してもよい。つまり、印刷データがテキストファイルであれば、文字の色に拘わらず、黒近傍領域に該当するデータと見なしてもよい。
ステップS110では、制御部11は、PGが、所定の高さ(以下、PGしきい値)以上であるか否かを判定し、PGがPGしきい値以上であれば“Yes”の判定からステップS120へ進む。一方、PGがPGしきい値未満であれば“No”の判定からステップS140へ進む。印刷部16の機種に因っては、プラテンギャップは予め定められた固定値である。あるいは、制御部11は、印刷部16が昇降部25を備える場合は、ユーザーの指示等に応じて昇降部25を制御して、上述したようにプラテンギャップを調整することができる。従って、制御部11は、現在の設定にかかるプラテンギャップと印刷媒体30の厚みに基づいてPGを特定し、PGとPGしきい値とを比較すればよい。
ステップS120では、制御部11は、印刷ヘッド19による液体の吐出速度が、所定の速度(以下、速度しきい値)以下であるか否かを判定し、吐出速度が速度しきい値以下であれば“Yes”の判定からステップS130へ進む。一方、吐出速度が速度しきい値を超える場合は“No”の判定からステップS140へ進む。印刷部16の機種に因っては、吐出速度は予め定められた固定値である。あるいは、制御部11は、印刷ヘッド19がノズル20毎に有する各圧電素子へドット吐出のために印加する駆動電圧を、調整することで、ドットの飛翔速度、つまり吐出速度を変えることが可能な場合もある。従って、制御部11は、現在の設定にかかる吐出速度と速度しきい値とを比較すればよい。
本実施形態において、ステップS110やステップS120の判定は必須ではない。
つまり、制御部11は、一実施形態として、ステップS100で“Yes”と判定したらステップS130に進んでもよい。
また、一実施形態として、制御部11は、ステップS100で“Yes”と判定したら、ステップS110の判定に従ってステップS130又はステップS140へ進むとしてもよい。
また、一実施形態として、制御部11は、ステップS100で“Yes”と判定したら、ステップS120の判定に従ってステップS130又はステップS140へ進むとしてもよい。
ステップS130では、制御部11は、第1制御を選択することを決定し、ステップS150へ進む。一方、ステップS140では、制御部11は、第2制御を選択することを決定し、ステップS150へ進む。
ステップS150では、制御部11は、ステップS130又はステップS140で決定した制御により、印刷を実行する。つまり、第1制御を選択した場合は、制御部11は、往路移動の速度と復路移動の速度とを異ならせてキャリッジ18に往路および復路の移動をさせながら、各パスにおいて印刷データに基づく液体吐出を印刷ヘッド19に実行させ、かつ、パスとパスとの間に搬送部17に紙送りを実行させる。言うまでもなく、制御部11は、取得した印刷データについて、印刷ヘッド19にCMYKインク等の液体を吐出させるための形式のデータに変換するために必要な色変換処理やハーフトーン処理等の各処理を適宜実行した上で、ステップS150を行う。
第2制御を選択した場合は、制御部11は、往路移動の速度と復路移動の速度とを等しくしてキャリッジ18に往路および復路の移動をさせながら、各パスにおいて印刷データに基づく液体吐出を印刷ヘッド19に実行させ、かつ、パスとパスとの間に搬送部17に紙送りを実行させる。
なお、第1流量Aおよび第2流量Bは、印刷部16毎に固有の情報であり、製品としての印刷部16あるいは印刷部16を含んだ印刷装置10が出荷される時点で、制御部11がアクセス可能な製品内のメモリーに記憶されている。また、このような第1流量Aおよび第2流量Bに応じて第1制御の際に採用すべき往路移動のキャリッジ18の速度V1および復路移動のキャリッジ18の速度V2も、制御部11がアクセス可能な製品内のメモリーに記憶されている。また、第2制御の際に採用すべきキャリッジ18の往路移動、復路移動の速度V3も、制御部11がアクセス可能な製品内のメモリーに記憶されている。ここでは、図4A,4Bの例に倣い、第1流量A<第2流量Bであり、速度V1>速度V2であるとする。また、速度V3は、速度V1,V2のうち速い方と同じとし、ここでは、速度V3=速度V1とする。
従って、制御部11は、第1制御を選択した場合は、ステップS150において、キャリッジ18の往路移動の速度は速度V1とし、復路移動の速度は速度V2としてキャリッジ18に往路および復路の移動をさせる。一方、第2制御を選択した場合は、ステップS150において、キャリッジ18の往路移動、復路移動の速度をいずれも速度V3としてキャリッジ18に往路および復路の移動をさせればよい。
制御部11は、図5のフローチャートを、例えば、印刷データとして取得した画像ファイル単位、つまり印刷ジョブ単位で実行する。かかる構成とすれば、印刷ジョブ毎に中間調画像であるか否か等の判定に応じて第1制御又は第2制御を選択することができる。
あるいは、制御部11は、図5のフローチャートを、印刷データとして取得した画像ファイルを構成するページ単位で実行してもよい。かかる構成とすれば、ページ毎に中間調画像であるか否か等の判定に応じて第1制御又は第2制御を選択することができる。
3.まとめ:
このように本実施形態によれば、印刷装置10は、主走査方向D1に沿った往路移動と、主走査方向D1に沿った復路移動とを実行する主走査部と、主走査部と共に移動しながら印刷データに基づいて印刷媒体30へ液体を吐出する印刷ヘッド19と、主走査方向D1に交差する副走査方向における印刷媒体30と印刷ヘッド19との相対位置を変化させる副走査部と、主走査部と印刷ヘッド19と副走査部とを制御することにより、印刷媒体30へ印刷を行う制御部11と、を備える。制御部11は、往路移動に伴い印刷ヘッド19と印刷媒体30との間の空間に流れる気流の流量である第1流量Aが、往路移動と同じ速度の復路移動に伴い印刷ヘッド19と印刷媒体30との間の空間に流れる気流の流量である第2流量Bよりも多い場合は、往路移動の速度を復路移動の速度よりも遅くし、第2流量Bが第1流量Aよりも多い場合は、復路移動の速度を往路移動の速度よりも遅くする第1制御と、往路移動の速度と復路移動の速度とを同じにする第2制御と、を実行可能である。そして、制御部11は、印刷データが、階調値RGBがR=G=B=0である黒を含む所定の高濃度の色空間(黒近傍領域)に該当するデータである場合は、第2制御を実行し、印刷データが、前記所定の高濃度の色空間に該当しないデータである場合は、第1制御を実行する。
前記構成によれば、制御部11は、印刷データが中間調画像を表現するデータである場合は、第1流量Aと第2流量Bとの相違に起因する印刷媒体30における印刷結果の濃度ムラが目立ち易いため、濃度ムラを抑制するために第1制御を実行する。一方、印刷データが中間調画像を表現するデータに該当しない場合は、このような濃度ムラが目立ち難いため、第2制御を実行する。つまり、第1流量Aと第2流量Bとに相違が在っても、この相違に起因する濃度ムラが目立ち易い条件が成立する場合に、第1制御を実行する。これにより、仮にKインクのみを使用するモノクロ印刷であっても、常に印刷ヘッド19の往路移動と復路移動との速度を異ならせる訳ではない。そのため、従来技術のように往路移動と復路移動とのいずれかのキャリッジ速度を上げることによるインクの着弾位置精度の悪化を、抑制することができる。
また、本実施形態によれば、制御部11は、印刷データが文字を印刷させる文字データである場合は前記所定の高濃度の色空間に該当するデータと見なし、第2制御を実行するとしてもよい。
前記構成によれば、文字データを印刷する場合は、第1流量Aと第2流量Bとの相違に起因する印刷媒体30における濃度ムラが目立ち難いため、制御部11は第2制御を実行する。これにより、従来技術のように往路移動と復路移動とのいずれかのキャリッジ速度を上げることによるインクの着弾位置精度の悪化を、抑制することができる。
PGがある程度よりも低い場合は、印刷ヘッド19から吐出される液体の飛翔距離が短いため、主滴40やサテライト滴41の着弾位置に気流が及ぼす影響が小さく、上述したような濃度ムラも生じ難い。そこで、制御部11は、印刷データが前記所定の高濃度の色空間に該当しないデータであっても、印刷媒体30から印刷ヘッド19までの高さであるPGが所定の高さより低い場合は第2制御を実行するとしてもよい。
これにより、従来技術のように往路移動と復路移動とのいずれかのキャリッジ速度を上げることによるインクの着弾位置精度の悪化を、抑制することができる。
印刷ヘッド19による液体の吐出速度がある程度より速い場合は、印刷ヘッド19から吐出される液体の飛翔時間が短いため、主滴40やサテライト滴41の着弾位置に気流が及ぼす影響が小さく、上述したような濃度ムラも生じ難い。そこで、制御部11は、印刷データが前記所定の高濃度の色空間に該当しないデータであっても、吐出速度が所定の速度より速い場合は第2制御を実行するとしてもよい。
これにより、従来技術のように往路移動と復路移動とのいずれかのキャリッジ速度を上げることによるインクの着弾位置精度の悪化を、抑制することができる。
本実施形態は、印刷装置、印刷システムを開示する。さらに、本実施形態は、これら装置やシステムが実行する方法や、これら方法をプロセッサーに実行させるプログラム12の発明を開示する。
印刷方法は、主走査方向D1に沿った往路移動と、主走査方向D1に沿った復路移動とを実行する主走査部と、主走査部と共に移動しながら印刷データに基づいて印刷媒体30へ液体を吐出する印刷ヘッド19と、主走査方向D1に交差する副走査方向における印刷媒体30と印刷ヘッド19との相対位置を変化させる副走査部と、を制御することにより、印刷媒体30へ印刷を行う印刷方法は、往路移動に伴い印刷ヘッド19と印刷媒体30との間の空間に流れる気流の流量である第1流量Aが、往路移動と同じ速度の復路移動に伴い印刷ヘッド19と印刷媒体30との間の空間に流れる気流の流量である第2流量Bよりも多い場合は、往路移動の速度を復路移動の速度よりも遅くし、第2流量Bが第1流量Aよりも多い場合は、復路移動の速度を往路移動の速度よりも遅くする第1制御、または、往路移動の速度と復路移動の速度とを同じにする第2制御、を実行する印刷制御工程を有する。そして、印刷制御工程では、印刷データが、階調値RGBがR=G=B=0である黒を含む所定の高濃度の色空間(黒近傍領域)に該当するデータである場合は、第2制御を実行し、印刷データが、前記所定の高濃度の色空間に該当しないデータである場合は、第1制御を実行する。
副走査部は搬送部17に限定されない。例えば、キャリッジ18は、主走査方向D1に沿った往復移動に加えて、副走査方向に沿った往復移動も可能であるとしてもよい。このような構成では、キャリッジ18は副走査部を兼ねており、主走査方向D1に沿った往路移動または復路移動によるパスの後、次のパスを実行する前に、搬送方向D2の上流へ1回の紙送りに相当する距離だけ移動する。これにより、副走査方向における印刷媒体30と印刷ヘッド19との相対位置を変化させることができ、静止した状態の印刷媒体30に対して2次元的に印刷を行うことができる。
10…印刷装置(印刷システム)、11…制御部、11a…CPU、11b…ROM、11c…RAM、12…プログラム、16…印刷部、17…搬送部、18…キャリッジ、19…印刷ヘッド、20…ノズル、21…ノズル面、22…プラテン、23…第1搬送ローラー対、24…第2搬送ローラー対、25…昇降部、26…ノズル列、30…印刷媒体、40…主滴、41…サテライト滴、A…第1流量、B…第2流量

Claims (5)

  1. 主走査方向に沿った往路移動と、前記主走査方向に沿った復路移動とを実行する主走査部と、
    前記主走査部と共に移動しながら印刷データに基づいて印刷媒体へ液体を吐出する印刷ヘッドと、
    前記主走査方向に交差する副走査方向における前記印刷媒体と前記印刷ヘッドとの相対位置を変化させる副走査部と、
    前記主走査部と、前記印刷ヘッドと、前記副走査部とを制御することにより、前記印刷媒体へ印刷を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記往路移動に伴い前記印刷ヘッドと前記印刷媒体との間の空間に流れる気流の流量である第1流量が、前記往路移動と同じ速度の前記復路移動に伴い前記印刷ヘッドと前記印刷媒体との間の空間に流れる気流の流量である第2流量よりも多い場合は、前記往路移動の速度を前記復路移動の速度よりも遅くし、前記第2流量が前記第1流量よりも多い場合は、前記復路移動の速度を前記往路移動の速度よりも遅くする第1制御と、
    前記往路移動の速度と前記復路移動の速度とを同じにする第2制御と、を実行可能であり、
    前記印刷データが、レッド、グリーン、ブルーの階調値RGBがR=G=B=0である黒を含む所定の高濃度の色空間に該当するデータである場合は、前記第2制御を実行し、
    前記印刷データが、前記所定の高濃度の色空間に該当しないデータである場合は、前記第1制御を実行する、ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記制御部は、前記印刷データが文字を印刷させる文字データである場合は前記所定の高濃度の色空間に該当するデータと見なし、前記第2制御を実行する、ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記制御部は、前記印刷データが前記所定の高濃度の色空間に該当しないデータであっても、前記印刷媒体から前記印刷ヘッドまでの高さであるペーパーギャップが所定の高さより低い場合は前記第2制御を実行する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記制御部は、前記印刷データが前記所定の高濃度の色空間に該当しないデータであっても、前記印刷ヘッドによる液体の吐出速度が所定の速度より速い場合は前記第2制御を実行する、ことを特徴とする請求項1~請求項3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. 主走査方向に沿った往路移動と、前記主走査方向に沿った復路移動とを実行する主走査部と、前記主走査部と共に移動しながら印刷データに基づいて印刷媒体へ液体を吐出する印刷ヘッドと、前記主走査方向に交差する副走査方向における前記印刷媒体と前記印刷ヘッドとの相対位置を変化させる副走査部と、を制御することにより、前記印刷媒体へ印刷を行う印刷方法であって、
    前記往路移動に伴い前記印刷ヘッドと前記印刷媒体との間の空間に流れる気流の流量である第1流量が、前記往路移動と同じ速度の前記復路移動に伴い前記印刷ヘッドと前記印刷媒体との間の空間に流れる気流の流量である第2流量よりも多い場合は、前記往路移動の速度を前記復路移動の速度よりも遅くし、前記第2流量が前記第1流量よりも多い場合は、前記復路移動の速度を前記往路移動の速度よりも遅くする第1制御、または、前記往路移動の速度と前記復路移動の速度とを同じにする第2制御、を実行する印刷制御工程を有し、
    前記印刷制御工程では、
    前記印刷データが、レッド、グリーン、ブルーの階調値RGBがR=G=B=0である黒を含む所定の高濃度の色空間に該当するデータである場合は、前記第2制御を実行し、
    前記印刷データが、前記所定の高濃度の色空間に該当しないデータである場合は、前記第1制御を実行する、ことを特徴とする印刷方法。
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