JP2022152788A - 空調システム、空調システムの制御方法、および、空調システムの制御プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本実施形態の空調システム10の概略構成を示す図である。空調システム10は、任意の建築物に適用される。建築物は、例えば、個別住宅、集合住宅、または、商業用施設である。空調システム10は、空気調和装置20と、換気ユニット50とを含む。空気調和装置20は、室内機30と、室外機40とを含む。室内機30は、建築物において、例えば、天井裏に設置される。室外機40は、室外に設置される。換気ユニット50は、建築物において、例えば、天井裏に設置される。換気ユニット50は、例えば、全般換気を実施する。空調システム10においては、室内機30と室外機40とによって冷媒回路RCが構成される。
空気調和装置20のシステム制御部70は、結露抑制制御において、運転開始条件が満たされたときに、室内の空気の湿度が第2閾値XB未満となるように結露抑制運転を実行する。空気調和装置20は、運転開始条件が満たされたとき、冷房運転を実行している場合であっても、冷房運転を停止して、結露抑制運転を実行する。空気調和装置20の運転停止状態である場合に、運転開始条件が満たされたとき、空気調和装置20は、起動して結露抑制運転を実行する。第2閾値XBは、熱交換エレメント54の結露抑制のために設定される値である。第2閾値XBは、第1閾値XAよりも高い。第2閾値XBは、例えば、90%である。第2閾値XBは、好ましくは、80%である。第2閾値XBは、さらに好ましくは、70%である。空気調和装置20の運転停止状態は、例えば、リモコン60から運転停止指示が送信されることによって、電源がオフである状態を含む。別の例では、空気調和装置20の運転停止状態は、電源がオンの状態であるが、例えば、サーモオフによって一時的に圧縮機41の駆動が停止している状態を含む。
換気ユニット50の制御装置55は、空気調和装置20のシステム制御部70が実行する結露抑制制御と並行して、ファン駆動制御を実行する。ファン駆動制御において、制御装置55は、制御装置36から送信される第1信号を受信した場合、室内からの排気風量が室内への給気風量よりも多くなるように、給気ファン52および排気ファン53を制御する。制御装置55は、第1信号を受信した場合、例えば、給気ファン52を停止させ、第1信号を受信する前よりも回転数が高くなるように排気ファン53を駆動する。制御装置55は、第1信号を受信した場合、例えば、給気ファン52を停止させ、第1信号を受信する前の回転数が維持されるように、排気ファン53を駆動してもよい。制御装置55は、第2信号を受信した場合、給気ファン52および排気ファン53の駆動状態を第1信号を受信する前の状態に復帰させる。
図3を参照して、結露抑制制御の処理手順の一例について説明する。システム制御部70は、結露抑制制御を例えば、空気調和装置20が運転しているか否かに関わらず、所定時間毎に繰り返し実行する。
図4を参照して、換気ユニット50の制御装置55が実行するファン駆動制御の処理手順の一例について説明する。制御装置55は、ファン駆動制御を例えば、換気ユニット50の運転中に常に実行する。制御装置55は、例えば、リモコン57から運転開示指示が送信されることによって、ファン駆動制御を開始する。制御装置55は、例えば、リモコン57から運転停止指示が送信されることによって、ファン駆動制御を終了する。
上記実施形態は本開示に関する空調システム、空調システムの制御方法、および、空調システムの制御プログラムが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本開示に関する空調システム、空調システムの制御方法、および、空調システムの制御プログラムは、実施形態に例示された形態とは異なる形態を取り得る。その一例は、実施形態の構成の一部を置換、変更、もしくは、省略した形態、または、実施形態に新たな構成を付加した形態である。以下に実施形態の変形例の幾つかの例を示す。
上記実施形態では、室内の空気の湿度は、室内機30の湿度センサ34によって検出されたが、室内の空気の湿度を検出する方法は、任意に変更可能である。室内の空気の湿度は、換気ユニット50のハウジング51内において、排気吸込口51Cの近傍に設置される湿度センサによって検出されてもよい。別の例では、室内の空気の湿度は、室内の任意の位置に設置される湿度センサによって検出されてもよい。この変形例では、湿度センサは、検出結果を例えば、所定時間毎に制御装置36に送信する。
上記実施形態では、室外の空気の湿度は、室外機40の湿度センサ47によって検出されたが、室外の空気の湿度を検出する方法は、任意に変更可能である。室外の空気の湿度は、換気ユニット50のハウジング51内において、外気吸込口51Aの近傍に設置される湿度センサによって検出されてもよい。別の例では、室外の空気の湿度は、室外の任意の位置に設置される湿度センサによって検出されてもよい。
上記実施形態では、結露抑制制御における運転開始条件は、室内の空気の湿度に関する条件、室外の空気の湿度に関する条件、および、換気ユニット50の連続運転時間に関する条件を含んでいた。運転開始条件は、室外の空気の湿度に関する条件のみを含んでいてもよい。この変形例では、結露抑制制御において、図3に示されるステップS11およびステップS13が省略される。運転開始条件は、室内の空気の湿度に関する条件、または、室外の空気の湿度に関する条件のみを含んでいてもよい。この変形例では、結露抑制制御において、図3に示されるステップS11またはステップS12、および、ステップS13が省略される。
運転開始条件における室内の空気の湿度に関する条件は、任意に変更可能である。室内の空気の湿度に関する条件は、例えば、湿度センサ34によって検出される室内の空気の湿度が第4閾値XD以上である場合に満たされるようにしてもよい。第4閾値XDは、例えば、室内の温度、および、換気ユニット50の連続運転時間に基づいて決められる値である。第4閾値XDは、室内の温度が高い程、低い値である。第4閾値XDは、換気ユニット50の連続運転時間が長い程、低い値である。制御装置36は、室内の温度および換気ユニット50の連続運転時間をパラメータに含む、予め定められる関係式に基づいて、第4閾値XDを随時更新する。制御装置36は、第4閾値XDに基づいて、結露抑制制御のステップS11の処理を実行する。
運転停止条件は、任意に変更可能である。運転停止条件は、例えば、空気調和装置20が結露抑制運転を実行している時間が第3所定時間TCに達したときに満たされるとしてもよい。第3所定時間TCは、室内の空気の湿度が熱交換エレメント54の結露の発生を抑制できる程度まで低下すると予測される時間である。
上記実施形態では、空気調和装置20の運転モードは、冷房運転、暖房運転、第1除湿運転、および、結露抑制運転を含んでいたが、暖房運転および第1除湿運転の少なくとも一方を省略できる。
上記実施形態では、制御装置36は、結露抑制運転が実行されたことを報知したが、結露抑制運転が終了したことを報知してもよい。
換気ユニット50は、ファン駆動制御のステップS22において、給気ファン52の駆動を停止させたが、給気ファン52の回転数が排気ファン53の回転数よりも低くなるように給気ファン52を駆動してもよい。
上記実施形態において、室内機30の形は限定されない。室内機30は、例えば、天井吊下形であってもよいし、壁掛形であってもよい。
上記実施形態において、換気ユニット50の形は限定されない。換気ユニット50は、例えば、天井吊下形であってもよいし、室内の任意の箇所に設置される露出設置形であってもよい。
上記実施形態において、空気調和装置20は、1つの室内機30と、1つの室外機40とを含む。空気調和装置20に含まれる室内機30および室外機40の数はこれに限定されない。空気調和装置20は、例えば、1つの室外機40と、複数の室内機30とを含んでいてもよい。
30:室内機
31:室内熱交換器
34:湿度センサ
48:湿度センサ
50:換気ユニット
52:給気ファン
53:排気ファン
54:熱交換エレメント
71A:制御プログラム
Claims (14)
- 室内熱交換器を含む室内機と、
室内の空気と室外の空気とを熱交換する熱交換エレメントを含む換気ユニットと、
前記熱交換エレメントに向かう空気の湿度を検出する湿度センサと、を備え、
前記室内機は、ユーザからの開始指示に基づいて開始する第1除湿運転と、前記熱交換エレメントの結露抑制のために実行する結露抑制運転としての第2除湿運転とを実行するように構成されており、
前記室内機は、
前記第1除湿運転時に前記室内の空気の湿度を第1閾値未満に制御し、
前記室内の空気の湿度が前記第1閾値よりも高い第2閾値以上である場合に、前記室内の空気の湿度が前記第2閾値未満となるように前記第2除湿運転を実行する、空調システム。 - 前記室内機は、前記室内の空気の湿度が前記第2閾値以上、かつ、前記室外の空気の湿度が前記第1閾値よりも高い第3閾値以上である場合に、前記第2除湿運転を実行する、請求項1に記載の空調システム。
- 前記室内機は、前記室内の空気の湿度が前記第2閾値以上、かつ、前記換気ユニットの連続運転時間が第1所定時間以上である場合に、前記第2除湿運転を実行する、請求項1または2に記載の空調システム。
- 室内熱交換器を含む室内機と、
室内の空気と室外の空気とを熱交換する熱交換エレメントを含む換気ユニットと、
前記熱交換エレメントに向かう空気の湿度を検出する湿度センサと、を備え、
前記室内機は、前記熱交換エレメントの結露抑制のために実行する結露抑制運転としての第2除湿運転を実行するように構成されており、
前記結露抑制運転は、前記室内熱交換器を蒸発器として利用する運転であり、
前記室内機の運転が停止状態である場合に前記室内機の運転開始条件が満たされたときは、前記室内機は、起動して前記結露抑制運転を開始し、
前記運転開始条件は、前記室内の空気の湿度に関する条件、および、前記室外の空気の湿度に関する条件の少なくとも一方を含む、空調システム。 - 前記運転開始条件は、前記室内の空気の湿度に関する条件、および、前記室外の空気の湿度に関する条件の両方を含む、請求項4に記載の空調システム。
- 前記運転開始条件は、前記換気ユニットの連続運転時間に関する条件をさらに含む、請求項4または5に記載の空調システム。
- 前記室内機は、前記結露抑制運転を実行している場合に、前記室内の空気の湿度が運転停止閾値未満である状態が継続している時間が第2所定時間に達したとき、または、前記結露抑制運転を実行している時間が第3所定時間に達したときは、前記結露抑制運転を停止する、請求項1~6のいずれか一項に記載の空調システム。
- 前記換気ユニットは、前記室内に空気を供給する給気ファン、および、前記室内から空気を排出する排気ファンを含み、
前記給気ファンおよび前記排気ファンは、前記室内機が前記結露抑制運転を実行している場合に、給気風量よりも排気風量が多くなるように制御される、請求項1~7のいずれか一項に記載の空調システム。 - 前記室内機が前記結露抑制運転を実行している場合に、前記給気ファンが停止した状態で前記排気ファンが駆動するように制御される、請求項8に記載の空調システム。
- 前記室内機によって前記結露抑制運転が実行された場合に、前記結露抑制運転が実行されたことを報知する、請求項1~9のいずれか一項に記載の空調システム。
- 室内熱交換器を含む室内機と、室内の空気と室外の空気とを熱交換する熱交換エレメントを含む換気ユニットと、前記熱交換エレメントに向かう空気の湿度を検出する湿度センサと、を備える空調システムの制御方法であって、
前記室内機は、ユーザからの開始指示に基づいて開始する第1除湿運転と、前記熱交換エレメントの結露抑制のために実行する結露抑制運転としての第2除湿運転とを実行するように構成されており、
前記室内の空気の湿度が第1閾値未満となるように前記第1除湿運転を前記室内機に実行させることと、
前記室内の空気の湿度が前記第1閾値よりも高い第2閾値以上である場合に、前記室内の空気の湿度が前記第2閾値未満となるように前記第2除湿運転を前記室内機に実行させることと、を含む空調システムの制御方法。 - 室内熱交換器を含む室内機と、室内の空気と室外の空気とを熱交換する熱交換エレメントを含む換気ユニットと、前記熱交換エレメントに向かう空気の湿度を検出する湿度センサと、を備える空調システムの制御プログラムであって、
前記室内機は、ユーザからの開始指示に基づいて開始する第1除湿運転と、前記熱交換エレメントの結露抑制のために実行する結露抑制運転としての第2除湿運転とを実行するように構成されており、
前記室内の空気の湿度が第1閾値未満となるように前記第1除湿運転を前記室内機に実行させる処理と、
前記室内の空気の湿度が前記第1閾値よりも高い第2閾値以上である場合に、前記室内の空気の湿度が前記第2閾値未満となるように前記第2除湿運転を前記室内機に実行させる処理とをコンピュータに実行させる、空調システムの制御プログラム。 - 室内熱交換器を含む室内機と、室内の空気と室外の空気とを熱交換する熱交換エレメントを含む換気ユニットと、前記熱交換エレメントに向かう空気の湿度を検出する湿度センサと、を備える空調システムの制御方法であって、
前記室内機は、前記熱交換エレメントの結露抑制のために実行する結露抑制運転としての第2除湿運転を実行するように構成されており、
前記結露抑制運転は、前記室内熱交換器を蒸発器として利用する運転であり、
前記室内機の運転が停止状態である場合に前記室内機の運転開始条件が満たされたときは、前記室内機を起動して前記室内機に前記結露抑制運転を開始させることを含み、
前記運転開始条件は、前記室内の空気の湿度に関する条件、および、前記室外の空気の湿度に関する条件の少なくとも一方を含む、空調システムの制御方法。 - 室内熱交換器を含む室内機と、室内の空気と室外の空気とを熱交換する熱交換エレメントを含む換気ユニットと、前記熱交換エレメントに向かう空気の湿度を検出する湿度センサと、を備える空調システムの制御プログラムであって、
前記室内機は、前記熱交換エレメントの結露抑制のために実行する結露抑制運転としての第2除湿運転を実行するように構成されており、
前記結露抑制運転は、前記室内熱交換器を蒸発器として利用する運転であり、
前記室内機の運転が停止状態である場合に前記室内機の運転開始条件が満たされたときは、前記室内機を起動して前記室内機に前記結露抑制運転を開始させる処理をコンピュータに実行させることを含み、
前記運転開始条件は、前記室内の空気の湿度に関する条件、および、前記室外の空気の湿度に関する条件の少なくとも一方を含む、空調システムの制御プログラム。
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